JP6027782B2 - 車両用映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両上に搭載され、前記車両上に配置された少なくとも1つのカメラの撮影により得られる映像を所定の画面上に表示する機能を有する車両用映像表示装置に関する。
車両を運転する場合には、車体自体、乗員、積載物などの影響により、運転者の視点から見て見えにくい場所、すなわち死角になる領域が存在する。特に、車両の後方については、運転者の位置から後部窓ガラス越しにごく狭い範囲だけしか見ることはできず、広い範囲が死角になってしまう。
従って、例えば車両を後退しながら所定の駐車スペースに移動するような運転を行う際には、運転者の死角になっている場所に存在する障害物にぶつかるような事故が起きやすい。そのため、例えば車両の後部にカメラを設置することが一般的に行われている。このような車載カメラによって撮影された映像は、車室内に設置したモニタの画面上に表示することができる。従って、運転者は画面に表示される映像を参照することにより、車両後方等に存在する死角の範囲についても、運転席に着座したままで障害物の有無等を確認し、安全に運転することができる。
一方、近年の車両においては、車両上の様々な箇所に複数台のカメラを設置することも行われている。しかし、複数台のカメラを設置した場合には、画面上に表示されている映像とこれを撮影したカメラの位置との関係が分かりにくい。そのため、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されたような技術が開発されている。
特許文献1においては、撮影した映像を表示する画像表示領域の近傍に、車両全体の平面形状に似た目印画像(マーク)を表示している。また、表示する映像の違いに応じて、画像表示領域と目印画像との相対的な位置関係を前後左右に切り替えている。
すなわち、例えば車両の左側方を撮影するカメラの映像を表示する時には、目印画像の左側方に前記画像表示領域を配置している。従って、運転者は車両を上方から見た水平面内のレイアウトにおいて、映像が車両に相当する目印画像の左側方に存在することを視覚的に認識することができ、映像と車両との位置関係を容易に把握できる。
特許文献2においては、複数のカメラから取得した映像(直接映像)に基づいて、水平面内における車両周囲の状況を表す特別な映像(俯瞰映像)を作成している。また、障害物検知部が自車両に近接する障害物を検知した時には、俯瞰映像と、障害物の自車両に対する方向を撮像した直接映像とを同時に画面上に表示させることを開示している。
特開2006−35995号公報 特開2011−251681号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている表示技術では、水平面内における車両とカメラとの相対的な位置関係(前後左右)だけしか知ることができない。
現実には、車両上で高さの異なる様々な位置にカメラを設置する可能性があるし、各々のカメラで撮影する方向や撮影する範囲も状況に応じて、あるいは車種や仕様に応じて変更される可能性がある。そのため、特許文献1の技術を採用した場合であっても、モニタの画面上に表示される映像と、この映像を撮影したカメラの撮影範囲との位置関係が分かりにくい場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、モニタの画面上に表示される映像と、この映像を撮影したカメラの撮影範囲との位置関係を分かりやすく表示することが可能な車両用映像表示装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用映像表示装置は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 車両上に搭載され、前記車両上に配置された少なくとも1つのカメラの撮影により得られる映像を所定の画面上に表示する機能を有する車両用映像表示装置であって、
任意の可視情報を表示可能な画面を有する表示部と、
映像を撮影した前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含み、互いに異なる視点位置から見た各々の車両外観を表す複数の車両外観表示素材の情報を予め保持する表示素材情報保持部と、
入力された映像の情報を前記画面上の一部分の領域に表示する映像表示処理部と、
前記映像表示処理部が表示する映像と関連付けられた特定のカメラの設置位置に合わせて、前記表示素材情報保持部が保持している複数の車両外観表示素材の中から所定の条件を満たす複数の車両外観表示素材を選択し、選択した複数の車両外観表示素材を順次に切り替え変化する画像として前記画面上の一部分の領域に表示する車両外観表示処理部と
を備え
前記選択された複数の車両外観表示素材には、互いに異なる視点位置から見た各々の車両外観を表すと共に前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含まない複数の第1の素材と、前記複数の第1の素材のうちの1つと同じ視点位置から見た車両外観を表すと共に前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含む1つ又は複数の第2の素材と、が含まれる
こと。
) 上記(1)に記載の車両用映像表示装置であって、
前記車両外観表示処理部は、前記映像と共に入力される情報の内容に基づいて、前記映像と対応するカメラの設置位置を特定すること。
) 上記(1)に記載の車両用映像表示装置であって、
前記車両外観表示処理部は、車両の運転操作に伴って出力される信号の状態に基づいて、前記映像と対応するカメラの設置位置を特定すること。
上記(1)の構成の車両用映像表示装置によれば、所望の視点位置から見た車両外観を表す表示要素と共に、映像を撮影したカメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を表示することができる。従って、モニタの画面上に表示される映像を参照する運転者は、映像の内容とこの映像を撮影したカメラの撮影範囲との位置関係を容易かつ正確に理解可能になる。
また、上記()の構成の車両用映像表示装置によれば、前記車両外観表示素材がアニメーションのように順次に変化する画像として表示される。従って、運転者は複数の視点から見た状態を順次に見ることができ、正確な位置関係を視覚的に瞬時に把握可能になる。
更に、上記()の構成の車両用映像表示装置によれば、運転者は画面上に表示される可視情報の中から、車両外観を表す情報と、カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報とを容易に区別可能になる。従って、撮影方向及び撮影範囲を容易に把握できる。
上記()の構成の車両用映像表示装置によれば、車両上の様々な部位に多数のカメラが搭載されているような状況であっても、表示している映像を撮影したカメラの設置位置を確実に特定できる。
上記()の構成の車両用映像表示装置によれば、カメラの設置位置を表す情報を出力可能な特別な装置を搭載していない場合であっても、表示している映像を撮影したカメラの設置位置を特定可能になる。例えば、変速機のシフト位置がリバース(R)の場合には、車両の後方を撮影するカメラの映像を優先的に表示している可能性が高い。
本発明の車両用映像表示装置によれば、モニタの画面上に表示される映像と、この映像を撮影したカメラの撮影範囲との位置関係を分かりやすく表示することが可能になる。従って、複数のカメラを搭載しているような場合であっても、運転者は表示している映像の内容と実際の撮影方向との位置関係を容易に把握可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、車両用計器板ユニットの外観を示す正面図である。 図2は、図1に示した車両用計器板ユニットの電気回路の構成例を示すブロック図である。 図3は、図2に示したマルチ表示画面の具体的な表示例を示す正面図である。 図4は、マルチ表示画面に表示可能な一連の表示素材の表示形態を示す模式図である。 図5は、マルチ表示画面に関する表示制御を示すフローチャートである。 図6は、各パラメータP1、P2、P3とグループ番号との対応関係を表すテーブルTB1の構成例を示す模式図である。 図7は、グループ番号との該当するグループに含まれる各草紙素材との対応関係を示すテーブルTB2の構成例を示す模式図である。 図8は、マルチ表示画面に関する表示制御の変形例1を示すフローチャートである。 図9は、車両上のカメラの配置例を示す平面図である。 図10は、車両のステアリングホイールの外観を示す正面図である。 図11は、マルチ表示画面に関する表示制御の変形例2を示すフローチャートである。 図12は、ギアをリバースに入れた時の表示内容の状態遷移を示す模式図である。 図13は、左フェンダーカメラスイッチが押された時の表示内容を示す正面図である。 図14は、右フェンダーカメラスイッチが押された時の表示内容を示す正面図である。 図15は、マルチ表示画面に関する表示の変形例を示す正面図である。
本発明の車両用映像表示装置に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<外観の具体例>
車両用計器板ユニット100の外観を図1に示す。本実施形態においては、本発明の車両用映像表示装置を図1に示した車両用計器板ユニット100の中に組み込む場合を想定している。勿論、本発明の車両用映像表示装置は車両用計器板ユニット100とは別の独立した車載器として構成することもできる。
図1に示した車両用計器板ユニット100においては、中央部に、様々な情報を運転者に見える可視情報として表示可能なマルチ表示画面10を備えている。また、マルチ表示画面10の左側には速度計20が配置してあり、マルチ表示画面10の右側には回転計30が配置してある。
速度計20は、車両の現在の走行速度(車速:km/h)を目盛りを指し示す指針の向きにより表示する。回転計30は、エンジンの回転速度(×1000rpm)を目盛りを指し示す指針の向きにより表示する。
また、マルチ表示画面10の上方には、車両の方向指示器の動作状態と連動して点滅するターンLランプ41及びターンRランプ42が備わっている。また、マルチ表示画面10の右下の位置に、トリップノブ43が配置してある。
マルチ表示画面10に表示する情報の内容については、必要に応じて変更することができるが、通常の表示モードにおいては、変速機シフト位置、オドメータ、トリップメータ等の情報がこの画面の中に表示される。
変速機シフト位置は、車両の変速機の操作に関する現在のシフト位置を表す。すなわち、「パーキング位置:P」、「ドライブ位置:D」、「ニュートラル位置:N」などを表示することができる。オドメータは、車両の現在までの積算走行距離を1km単位の数値で出力する。トリップメータは、ある時点からの車両の走行距離を0.1km単位の数値で出力する。トリップノブ43を操作することにより、トリップメータの数値を0に初期化することができる。
図1に示したマルチ表示画面10においては、後述する車載カメラで撮影した映像を表示している特別な表示状態を表している。
<映像を含む情報の画面への表示>
図2に示したマルチ表示画面10の具体的な表示例を図3に示す。
図3に示した表示例においては、マルチ表示画面10の右側2/3程度の範囲の矩形の領域が映像表示領域11として割り当ててあり、マルチ表示画面10の左側1/3程度の範囲の矩形の領域が車両外観情報表示領域12として割り当ててある。また、マルチ表示画面10の下方には、変速機シフト位置表示領域15、外気温表示領域16、及びオドメータ表示領域17が設けてある。
映像表示領域11には、車載カメラで撮影した最新の映像、すなわちリアルタイムの映像が二次元画像として表示される。
車両外観情報表示領域12には、映像表示領域11で現在表示している映像を撮影した特定の車載カメラに関する設置位置、撮影方向、撮影範囲等を運転者が理解するために役立つ情報が表示される。具体的には、様々な位置の視点からみた車両の外観形状を含む可視情報が、車載カメラの設置位置、撮影方向、撮影範囲等の情報と共に表示される。
<表示素材の説明>
図3に示したマルチ表示画面10の車両外観情報表示領域12には、後述する制御により、図4に示した各表示素材E11〜E16のような可視情報が例えば時間の経過に伴って順番に表示される。
図4に示した表示素材E11は、この車両用計器板ユニット100を搭載した特定の車両をその真上にある視点の位置から見た外観形状を表す二次元ビットマップ情報であり、画素毎の階調や色調(色相、明度、彩度)の情報も含んでいる。
表示素材E12は、表示素材E11と同じ車両について、E11の視点よりも少し後方にずれた他の位置の視点から斜め前方下方向(例えば水平方向に対して45度下方の方向)を見下ろした状態の外観形状を表している。
表示素材E13は、表示素材E11と同じ車両について、E12の視点よりも少し下方にずれた他の位置の視点から斜め前方下方向(例えば水平方向に対して25度下方の方向)を見下ろした状態の外観形状を表している。
表示素材E14は、表示素材E13と同一の外観形状の他に、更に表示中の映像を撮影した特定の車載カメラに相当する撮影範囲を表す四角錐形状のパターン情報E14aを含んでいる。このパターン情報E14aは、該当する車載カメラの設置位置、撮影方向、及び撮影範囲を反映した内容になっている。また、パターン情報E14aは、半透明な可視情報として表示される。そのため、パターン情報E14aの後ろ側で隠れる箇所の車両外観もこのパターン情報E14aを透過して見える状態で表示される。
表示素材E15は、E14と同様に、表示素材E13と同一の外観形状の他に、パターン情報E15aを含んでいる。このパターン情報E15aは、表示中の映像を撮影した特定の車載カメラに相当する撮影範囲であって、比較的車体に近い領域のみをパターン情報E14aよりも強調した状態で表示する内容になっている。
表示素材E16は、E15と同様に、表示素材E13と同一の外観形状の他に、パターン情報E16aを含んでいる。このパターン情報E16aは、表示中の映像を撮影した特定の車載カメラに相当する撮影範囲であって、比較的車体に近い領域及び車体から少し離れた領域をパターン情報E14aよりも強調した状態で表示する内容になっている。
<電気回路の構成例>
図1に示した車両用計器板ユニット100の電気回路の構成例を図2に示す。
図1に示すように、車両用計器板ユニット100はマイクロコンピュータ110、モータドライバ120、速度計駆動機構130、回転計駆動機構140、液晶表示器150、表示用コントローラ160、メモリ170、180、電源回路190、インタフェース191、192、及び十字型スイッチSWを備えている。
マイクロコンピュータ110(CPU)は、読み出し専用メモリ(ROM)111、揮発性メモリ(RAM)112、及びCAN通信制御部113を内蔵している。マイクロコンピュータ110は、読み出し専用メモリ111に予め保持されているプログラムを実行して装置全体を制御することにより、車両用計器板ユニット100に必要とされる様々な機能を実現する。具体的な動作については後で説明する。
速度計駆動機構130は、モータドライバ120を介してマイクロコンピュータ110と接続されている。速度計駆動機構130は、図示しない電気モータを駆動し、図1に示した速度計20の指針を駆動する。
回転計駆動機構140は、モータドライバ120を介してマイクロコンピュータ110と接続されている。回転計駆動機構140は、図示しない電気モータを駆動し、図1に示した回転計30の指針を駆動する。
液晶表示器150は、図1に示したマルチ表示画面10に相当する平面状の画面を有しており、この画面は個別に制御可能な多数の画素で構成されている。各画素の表示内容を制御することにより、画面上の各々の領域に、文字、数字、図形、画像などの可視情報を表示することができる。
液晶表示器150は、表示用コントローラ160を介してマイクロコンピュータ110と接続されている。表示用コントローラ160は、マイクロコンピュータ110から出力される所定の表示制御用コマンドに従い、液晶表示器150の表示画面に対して指定されたグラフィック情報を描画する。
メモリ170は、フラッシュメモリ(FLASH ROM)により構成してある。メモリ170は、液晶表示器150の画面に表示可能な様々な情報を保持している。具体的には、マルチ表示画面10の背景を描画するために必要なビットマップの画像データや、様々な表示要素の各々を表すビットマップの画像データがメモリ170に保持されている。
また、本実施形態においては、例えば図4に示した各表示素材E11〜E16を含む表示素材データベース(171)がメモリ170上に予め保持されている。また、この表示素材データベースは、様々な設置位置、撮影方向、撮影範囲の車載カメラに対応できるように、多数の表示素材のデータを保持している。
なお、本実施形態では、表示素材データベース上の各々の表示素材を二次元ビットマップ情報として構成してあるが、他の形式の情報として構成することもできる。例えば、小さい図形を組み合わせて表示素材を表現することも可能であるし、多数の線分、円弧、塗りつぶし情報等を組み合わせて表示素材を表現することもできる。
メモリ180は、不揮発性メモリ(EEPROM)により構成してある。メモリ180は、様々な定数データを予め保持している。マイクロコンピュータ110は、メモリ180にアクセスし、メモリ180上の定数データを必要に応じて参照することができる。
電源回路190は、マイクロコンピュータ110の動作に必要な安定した直流電源電圧Vcc(例えば+5V)やリセット信号などを生成する。電源回路190の入力には、車両に搭載された車載電源装置200から所定の直流電源電圧(+B:例えば+12V)が供給される。
インタフェース(I/F)191の入力には、イグニッション信号(+IGN)が印加される。このイグニッション信号は、エンジンキーの操作に連動した信号として車載電源装置200から出力される。イグニッション信号(+IGN)は、インタフェース191を介してマイクロコンピュータ110の入力ポートに印加される。
インタフェース192は、車両側のCAN(Controller Area Network)規格の通信ネットワークと接続されている。この通信ネットワークには、例えば車両上に配置された映像処理装置300が接続されている。
本実施形態においては、映像処理装置300の入力に複数の車載カメラ51及び52が接続されている。車載電源装置200は、運転者の所定のボタン操作に従って、あるいは運転状況の変化に応じて、複数の車載カメラ51及び52の何れかを選択し、選択した車載カメラが撮影した映像のデジタル信号を車両用計器板ユニット100に出力する。また、映像処理装置300は、映像のデジタル信号を出力する際に、選択した車載カメラの設置位置、撮影方向、撮影範囲等を特定可能な情報も送出する。
<車両用計器板ユニット100の動作>
マルチ表示画面10上に車載カメラで撮影した映像を表示する場合の制御の内容を図5に示す。図5に示す制御の内容は、マイクロコンピュータ110の処理によって実現する。この処理の内容について以下に説明する。
車両の車載電源装置200から車両用計器板ユニット100に電源が供給されてマイクロコンピュータ110が起動すると、マイクロコンピュータ110は所定の初期化を実施した後、図4のステップS11から処理を開始する。
ステップS11では、マイクロコンピュータ110は、車載カメラ51又は52で撮影した映像信号が、映像処理装置300からインタフェース192に入力されたか否かを識別する。映像信号が入力された場合はステップS12に進み、入力されていない場合はステップS20に進む。
本実施形態においては、映像処理装置300が出力する映像信号には、これを撮影した車載カメラに関するカメラの設置位置、撮影方向、撮影範囲の情報も含まれている。
従って、マイクロコンピュータ110はステップS12で、映像信号に含まれている情報に基づき、カメラの位置P1、撮影方向P2、撮影範囲P3の各々のパラメータを特定する。
ステップS13では、マイクロコンピュータ110は、ステップS12で特定したパラメータP1、P2、P3に基づいて、多数の表示素材グループの中から特定の表示素材グループを抽出する。
例えば、図6に示したようなテーブルTB1をメモリ180上に用意しておくことにより、パラメータP1、P2、P3から特定の表示素材グループの番号を抽出できる。また、図7に示したようなテーブルTB2をメモリ180上に用意しておくことにより、番号から該当するグループに含まれる各表示素材を簡単に特定できる。
ステップS14では、マイクロコンピュータ110は、表示用コントローラ160に予め定めた表示制御コマンドを与え、表示用コントローラ160内部の表示用バッファメモリ161に、「映像表示画面レイアウト(図3のようなレイアウトの画面)」の背景のデータを書き込む。なお、表示用バッファメモリ161はマルチ表示画面10上の表示内容と対応する情報を保持するための一時的な記憶領域であり、この中にデータを書き込んだだけではマルチ表示画面10の表示内容は変化しない。
ステップS15では、マイクロコンピュータ110は、「映像表示画面レイアウト」を表示するための表示用バッファメモリ161上の領域に、入力された最新の映像のデータを書き込む。
ステップS16では、マイクロコンピュータ110は、例えば図3に示した変速機シフト位置表示領域15、外気温表示領域16、オドメータ表示領域17の各々の内容に相当する最新のデータを、表示用バッファメモリ161上の領域に対して書き込む。
ステップS17では、マイクロコンピュータ110は、ステップS13で抽出したグループの中に含まれる複数の表示素材を順番に選択し、選択した1つの表示素材のデータを、表示用バッファメモリ161上の領域に対して書き込む。
実際には、各々の表示素材のデータがメモリ170の表示素材データベース171に保持されているので、表示用コントローラ160は表示コマンドに従って、対応する表示素材のデータを表示素材データベース171から取得し、表示用バッファメモリ161に書き込む。
ステップS18では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10に対する画面表示出力を更新する。すなわち、表示用コントローラ160に所定の表示コマンドを与えて、表示用バッファメモリ161に書き込んだ最新のデータをマルチ表示画面10の表示内容に反映させる。
ステップS19では、マイクロコンピュータ110は、車載カメラ51又は52で撮影した映像信号が、映像処理装置300からインタフェース192に入力されたか否かを識別する。引き続き映像信号が入力されている場合はステップS15に戻り、入力されていない場合はステップS20に進む。
ステップS20では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10上に通常時の画面を表示する。例えば、それ以前に図3のような「映像表示画面レイアウト」の画面を表示していた場合には、映像表示領域11及び車両外観情報表示領域12の表示を消去して、他の一般的な表示要素を表示するために利用可能な領域を確保する。
従って、映像信号が車両用計器板ユニット100に入力されている間は、図5のステップS15〜S19が繰り返し実行され、マルチ表示画面10の表示内容が逐次更新される。また、ステップS17では、特定の表示素材グループに含まれる複数の表示素材を順番に選択して表示用バッファメモリ161に書き込むので、車両外観情報表示領域12の表示内容はアニメーションのように時間の経過に伴って自動的に変化する。
例えば、ステップS13で抽出したグループに図4に示す表示素材E11〜E16が含まれている場合には、車両外観情報表示領域12に表示される内容が、例えば1秒間隔で、E11、E12、E13、E14、E15、E16と順番に変化する。なお、最後の表示素材E16を表示した後で、1番目の表示素材E11から再び表示を繰り返すように制御しても良い。
<テーブルの説明>
図6に示したテーブルTB1には、カメラの位置を表すパラメータP1の値P11、P12、P13、P14、・・・と、撮影方向を表すパラメータP2の値P21、P22、P23、・・・と、撮影範囲を表すパラメータP3の値P31、P32、P33、・・・との組み合わせに対応する表示素材グループ番号G111〜G344が保持されている。
従って、パラメータP1、P2、P3の値に基づき、テーブルTB1から対応する表示素材グループの番号を取得できる。
図7に示したテーブルTB2には、複数の表示素材グループの番号G111、G112、G113、G114、・・・のそれぞれについて、該当するグループに含まれる各表示素材の番号が保持されている。表示素材グループの番号が分かれば、テーブルTB2からこのグループに属する各表示素材を特定できる。
例えば、マイクロコンピュータ110が取得したパラメータP1、P2、P3の値と、テーブルTB1の内容とに基づいて表示素材グループの番号G111を図5のステップS13で抽出した場合には、番号G111及びテーブルTB2に基づき、6個の表示素材E11〜E16を表示対象として特定できる。
<車両用計器板ユニット100の利点>
例えば図3に示すように、車載カメラ51又は52で撮影した映像を映像表示領域11に表示する際に、車両外観情報表示領域12に、車両の外観を示す情報が撮影範囲等の情報と共に表示される。すなわち、図4に示すように視点位置の異なる複数の表示素材E11、E12、E13、E14、E15、E16が順番に車両外観情報表示領域12に表示される。
従って、車両外観情報表示領域12の表示内容から、映像表示領域11に表示されている映像と実際の位置との関係を運転者は視覚的に容易に把握できる。特に、互いに異なる視点位置から見た車両の外観を順番に表示するので、立体的な状況や車両の高さ方向の位置関係も容易に把握できる。
<変形例1>
マルチ表示画面10に関する表示制御の変形例1を図8に示す。図8の表示制御において、図5の制御との違いはステップS12Bのみである。
図8に示した変形例1においては、カメラの設置位置、撮影方向、撮影範囲等の情報が映像処理装置300から出力されない場合を想定している。従って、車両用計器板ユニット100の内部で自律的にカメラの設置位置、撮影方向、撮影範囲等の情報を生成する必要がある。
図8のステップS12Bにおいては、マイクロコンピュータ110は、例えばCANの通信ネットワークを経由して車両側から変速機のシフト位置の情報を取得する。そして、変速機のシフト位置が「R:リバース(バックギア選択状態)」か否かを識別する。
シフト位置が「R」の場合には、車両が後退しながら移動する状態であり、車両の後方を撮影する特定のカメラの映像を優先的にマルチ表示画面10上に表示している状態であると考えられる。従って、シフト位置が「R」の場合にはカメラの位置P1を、車両の後方を撮影する特定のカメラの位置に決定する。
また、撮影方向P2、撮影範囲P3の情報については、該当するカメラの設置条件に合わせて事前に記憶している情報を採用する。シフト位置が「R」以外の場合には、カメラの位置P1として、車両の後方に配置されたカメラ以外のカメラの位置を自動的に選択する。
<変形例2>
<車載カメラの配置例>
この変形例2においては、複数の車載カメラが図9に示すように車両上に搭載されている場合を想定している。なお、図9は車両を上方から見た状態を表している。
図9に示すように、車体60には、左側ドアミラー64の箇所に左フェンダーカメラ61が設置してあり、右側ドアミラー65の箇所に右フェンダーカメラ62が設置してあり、車体後部にバックカメラ63が設置してある。すなわち、前述の車載カメラ51、52に相当するカメラとして、左フェンダーカメラ61、右フェンダーカメラ62、及びバックカメラ63を備えている。
左フェンダーカメラ61は、左側フェンダーの箇所から車体後方の撮影範囲VLを撮影できるように配置されている。右フェンダーカメラ62は、右側フェンダーの箇所から車体後方の撮影範囲VRを撮影できるように配置されている。バックカメラ63は、車体の後部中央から後方を撮影できるように配置されている。
<スイッチの配置例>
車両のステアリングホイールの外観を図10に示す。この変形例2においては、図10のように左フェンダーカメラスイッチSWL及び右フェンダーカメラスイッチSWRがステアリングホイール上に設置されている。
左フェンダーカメラスイッチSWL及び右フェンダーカメラスイッチSWRは、運転者が操作可能なスイッチである。左フェンダーカメラスイッチSWLは、マルチ表示画面10に表示する映像を左フェンダーカメラ61の映像に切り替えるために利用される。右フェンダーカメラスイッチSWRは、マルチ表示画面10に表示する映像を右フェンダーカメラ62の映像に切り替えるために利用される。
また、図示しないが、変速機を操作するためのシフトレバーの操作位置が「R:リバース」か否かを検出するスイッチがシフトレバーの近傍に備わっている。
<電気回路の構成>
この変形例2における車両用計器板ユニット100の電気回路については、接続された車載カメラの数やスイッチが変更されている以外は図2に示した構成と同様である。
<車両用計器板ユニット100の動作>
マルチ表示画面10上に車載カメラで撮影した映像を表示する場合の制御の内容を図11に示す。図11に示す制御の内容は、マイクロコンピュータ110の処理によって実現する。この処理の内容について以下に説明する。
車両の車載電源装置200から車両用計器板ユニット100に電源が供給されてマイクロコンピュータ110が起動すると、マイクロコンピュータ110は所定の初期化を実施した後、図11のステップS31から処理を開始する。
ステップS31では、マイクロコンピュータ110は変速機のギアを切り替えるシフトレバーの操作位置を検出するスイッチの状態を参照し、現在の操作位置が「R:リバース」か否かを識別する。操作位置が「R」の場合は次のS32に進み、「R」以外の場合はS41に進む。
ステップS32では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の車両外観情報表示領域12に、左フェンダーカメラ61を表す絵を表示する(図12の10(A)の画面を参照)。なお、絵と同時に、例えば左フェンダーカメラ61に対応する「左サイド映像」などの文字列情報を表示しても良い。
ステップS33では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の映像表示領域11に、左フェンダーカメラ61から取得した映像を表示する。この後、S34で所定時間(この例では3秒間)だけ待機してから次のS35に進む。
ステップS35では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の車両外観情報表示領域12に、バックカメラ63を表す絵を表示する(図12の10(B)の画面を参照)。なお、絵と同時に、例えばバックカメラ63に対応する「バック映像」などの文字列情報を表示しても良い。
ステップS36では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の映像表示領域11に、バックカメラ63から取得した映像を表示する。この後、S37で所定時間(この例では3秒間)だけ待機してから次のS38に進む。
ステップS38では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の車両外観情報表示領域12に、右フェンダーカメラ62を表す絵を表示する(図12の10(C)の画面を参照)。なお、絵と同時に、例えば右フェンダーカメラ62に対応する「右サイド映像」などの文字列情報を表示しても良い。
ステップS39では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の映像表示領域11に、右フェンダーカメラ62から取得した映像を表示する。この後、S40で所定時間(この例では3秒間)だけ待機してからS31に戻る。
ステップS41では、マイクロコンピュータ110は左フェンダーカメラスイッチSWLの状態を参照し、このスイッチがオン(押された状態)か否かを識別する。SWLがオンであれば次のS42に進み、オフであればS44に進む。
ステップS42では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の車両外観情報表示領域12に、左フェンダーカメラ61を表す絵を表示する(図13の10(D)の画面を参照)。なお、絵と同時に、例えば左フェンダーカメラ61に対応する「左サイド映像」などの文字列情報を表示しても良い。
ステップS43では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の映像表示領域11に、左フェンダーカメラ61から取得した映像を表示する(図13の10(D)の画面を参照)。
ステップS44では、マイクロコンピュータ110は右フェンダーカメラスイッチSWRの状態を参照し、このスイッチがオン(押された状態)か否かを識別する。SWRがオンであれば次のS45に進み、オフであればS47に進む。
ステップS45では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の車両外観情報表示領域12に、右フェンダーカメラ62を表す絵を表示する(図14の10(E)の画面を参照)。なお、絵と同時に、例えば右フェンダーカメラ62に対応する「右サイド映像」などの文字列情報を表示しても良い。
ステップS46では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10の映像表示領域11に、右フェンダーカメラ62から取得した映像を表示する(図14の10(E)の画面を参照)。
ステップS47では、マイクロコンピュータ110はマルチ表示画面10上に通常時の画面を表示する。例えば、それ以前に図3のような「映像表示画面レイアウト」の画面を表示していた場合には、映像表示領域11及び車両外観情報表示領域12の表示を消去して、他の一般的な表示要素を表示するために利用可能な領域を確保する。
<画面表示の具体例>
<ギアをリバースに入れた時>
変速機のギアをリバースに入れた時のマルチ表示画面10の表示内容に関する状態遷移を図12に示す。すなわち、マイクロコンピュータ110が図11に示したステップS32〜S40を実行する時の画面の表示内容が図12に示されている。
この状態では、図12に示したように、マルチ表示画面10の表示内容が10(A)、10(B)、10(C)、10(A)、10(B)、・・・・と3秒を経過する毎に順次に切り替わる。
図12のマルチ表示画面10(A)においては、左フェンダーカメラ61からの映像を表示中であることを表す絵が、車両外観情報表示領域12に表示されている。この絵には、後方上部のある視点から見た車体60の外観と、左フェンダーカメラ61の撮影範囲VLに相当する領域を表す可視情報とが含まれている。また、映像表示領域11には、左フェンダーカメラ61の撮影により得られた映像が表示されている。なお、マルチ表示画面10(A)の表示内容は、図11中のステップS32、S33の結果に相当する。
図12のマルチ表示画面10(B)においては、バックカメラ63からの映像を表示中であることを表す絵が、車両外観情報表示領域12に表示されている。この絵には、後方上部のある視点から見た車体60の外観と、バックカメラ63の撮影範囲に相当する領域を表す可視情報とが含まれている。また、映像表示領域11には、バックカメラ63の撮影により得られた映像が表示されている。なお、マルチ表示画面10(B)の表示内容は、図11中のステップS35、S36の結果に相当する。
図12のマルチ表示画面10(C)においては、右フェンダーカメラ62からの映像を表示中であることを表す絵が、車両外観情報表示領域12に表示されている。この絵には、後方上部のある視点から見た車体60の外観と、右フェンダーカメラ62の撮影範囲VRに相当する領域を表す可視情報とが含まれている。また、映像表示領域11には、右フェンダーカメラ62の撮影により得られた映像が表示されている。なお、マルチ表示画面10(C)の表示内容は、図11中のステップS38、S39の結果に相当する。
<SWLが押された時>
左フェンダーカメラスイッチSWLが押された時のマルチ表示画面10の表示内容を図13に示す。すなわち、マイクロコンピュータ110が図11に示したステップS42、S43を実行する時の画面の表示内容が図13に示されている。
図13のマルチ表示画面10(D)においては、左フェンダーカメラ61からの映像を表示中であることを表す絵が、車両外観情報表示領域12に表示されている。この絵には、後方上部のある視点から見た車体60の外観と、左フェンダーカメラ61の撮影範囲VLに相当する領域を表す可視情報とが含まれている。また、映像表示領域11には、左フェンダーカメラ61の撮影により得られた映像が表示されている。
<SWRが押された時>
右フェンダーカメラスイッチSWRが押された時のマルチ表示画面10表示内容を図14に示す。すなわち、マイクロコンピュータ110が図11に示したステップS45、S46を実行する時の画面の表示内容が図14に示されている。
図14のマルチ表示画面10(E)においては、右フェンダーカメラ62からの映像を表示中であることを表す絵が、車両外観情報表示領域12に表示されている。この絵には、後方上部のある視点から見た車体60の外観と、右フェンダーカメラ62の撮影範囲VRに相当する領域を表す可視情報とが含まれている。また、映像表示領域11には、右フェンダーカメラ62の撮影により得られた映像が表示されている。
<その他の表示例>
マルチ表示画面に関する表示の変形例を図15に示す。図15の例では、マルチ表示画面10が比較的大型で、1つの画面上に大量の可視情報を表示する表示能力を有している場合を想定している。従って、図12に示したマルチ表示画面10(A)、10(B)、10(C)の全ての表示内容を1つの画面上に表示している。なお、図15のような表示を行う場合には、図11に示すような特別な表示制御を行う必要はなくなる。
なお、図12〜図14に示した各マルチ表示画面10(A)〜10(E)において、車両外観情報表示領域12に表示する絵の内容については、時間経過に伴って変化する絵としてアニメーションで表示しても良い。アニメーションで表示する場合には、図5に示した処理と同様の動作をマイクロコンピュータ110が実行すればよい。
<動作の説明>
図11に示した制御を実施することにより、図12〜図14に示したような画面表示を実現することができる。すなわち、運転者が変速機のシフトレバーを操作してギアをリバースに入れた時には、図12に示すマルチ表示画面10(A)、10(B)、10(C)を順番に表示することができる。また、運転者が左フェンダーカメラスイッチSWLを押下した時には、図13に示すマルチ表示画面10(D)を表示することができ、右フェンダーカメラスイッチSWRを押下した時には、図14に示すマルチ表示画面10(E)を表示することができる。
例えば、図12に示すマルチ表示画面10(A)の内容を表示している時には、運転者が車両外観情報表示領域12に表示された絵を参照することにより、この絵の内容から、映像表示領域11に表示されている映像を、この映像を撮影した左フェンダーカメラ61と車体60との位置関係に対応付けて視覚的に容易に認識できる。すなわち、運転者は映像表示領域11に表示されている映像の実際の領域を車体との相対的な位置関係として把握できる。
また、車両が後退する時には、マルチ表示画面10の表示内容が図12に示すマルチ表示画面10(A)、10(B)、10(C)のように順番に切り替わるので、運転者は左後方の領域(VL)、後方の領域、右後方の領域(VR)の各映像を見ることができる。また、左フェンダーカメラスイッチSWLを押下すればマルチ表示画面10(D)の表示内容に固定することができ、右フェンダーカメラスイッチSWRを押下すればマルチ表示画面10(E)の表示内容に固定することができる。
<補足説明>
(1) 図2に示した車両用計器板ユニット(100)は、
任意の可視情報を表示可能な画面を有する表示部(150)と、
映像を撮影したカメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報(E14a,E15a,E16a)を含み、互いに異なる視点位置から見た各々の車両外観を表す複数の車両外観表示素材(E11〜E16等)の情報を予め保持する表示素材情報保持部(170)と、
入力された映像の情報を前記画面上の一部分の領域(11)に表示する映像表示処理部(160,S15)と、
前記映像表示処理部が表示する映像と関連付けられた特定のカメラの設置位置に合わせて、前記表示素材情報保持部が保持している複数の車両外観表示素材の中から少なくとも1つの素材の情報を選択的に取得し、取得した前記車両外観表示素材の情報を前記画面上の一部分の領域(12)に表示する車両外観表示処理部(160,S17)とを備えている。
(2) 前記車両外観表示処理部は、前記特定のカメラの設置位置に合わせて、所定の条件を満たす複数の車両外観表示素材(E11〜E16等)を選択し、選択した複数の車両外観表示素材を順次に切り替え(S17)変化する画像として前記画面上に表示する。
(3) 前記車両外観表示処理部は、前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報(E14a,E15a,E16a)を含まない第1の素材(E11〜E13)、及び前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含む第2の素材(E14〜E16)を選択し、前記第1の素材及び第2の素材を順番に前記画面上に表示する(S17)。
(4) 図5に示した制御においては、車両外観表示処理部(110)は、映像と共に入力される情報の内容に基づいて、前記映像と対応するカメラの設置位置(P1)を特定する(S12)。
(5) 図8に示した制御においては、車両外観表示処理部(110)は、車両の運転操作に伴って出力される信号の状態(変速機のシフト位置)に基づいて、映像と対応するカメラの設置位置(P1)を特定する(S12B)。
10 マルチ表示画面
11 映像表示領域
12 車両外観情報表示領域
13 表示映像
15 変速機シフト位置表示領域
16 外気温表示領域
17 オドメータ表示領域
20 速度計
30 回転計
41 ターンLランプ
42 ターンRランプ
43 トリップノブ
51,52 車載カメラ
60 車体
61 左フェンダーカメラ
62 右フェンダーカメラ
63 バックカメラ
64 左側ドアミラー
65 右側ドアミラー
70 ステアリングホイール
100 車両用計器板ユニット
110 マイクロコンピュータ
111 読み出し専用メモリ
112 揮発性メモリ
113 CAN通信制御部
120 モータドライバ
130 速度計駆動機構
140 回転計駆動機構
150 液晶表示器(表示部)
160 表示用コントローラ
161 表示用バッファメモリ
170 メモリ
171 表示素材データベース
180 メモリ
190 電源回路
191,192 インタフェース
200 車載電源装置
300 映像処理装置
E11,E12,E13,E14,E15,E16 表示素材
SW 十字型スイッチ
SWL 左フェンダーカメラスイッチ
SWR 右フェンダーカメラスイッチ
TB1,TB2 テーブル
VL,VR 撮影範囲

Claims (1)

  1. 車両上に搭載され、前記車両上に配置された少なくとも1つのカメラの撮影により得られる映像を所定の画面上に表示する機能を有する車両用映像表示装置であって、
    任意の可視情報を表示可能な画面を有する表示部と、
    映像を撮影した前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含み、互いに異なる視点位置から見た各々の車両外観を表す複数の車両外観表示素材の情報を予め保持する表示素材情報保持部と、
    入力された映像の情報を前記画面上の一部分の領域に表示する映像表示処理部と、
    前記映像表示処理部が表示する映像と関連付けられた特定のカメラの設置位置に合わせて、前記表示素材情報保持部が保持している複数の車両外観表示素材の中から所定の条件を満たす複数の車両外観表示素材を選択し、選択した複数の車両外観表示素材を順次に切り替え変化する画像として前記画面上の一部分の領域に表示する車両外観表示処理部と
    を備え
    前記選択された複数の車両外観表示素材には、互いに異なる視点位置から見た各々の車両外観を表すと共に前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含まない複数の第1の素材と、前記複数の第1の素材のうちの1つと同じ視点位置から見た車両外観を表すと共に前記カメラの撮影方向及び撮影範囲を表す情報を含む1つ又は複数の第2の素材と、が含まれる
    ことを特徴とする車両用映像表示装置。
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