JP6026338B2 - カバー体およびタイヤ取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スペアタイヤをバックドアに取り付ける際の隙間のカバー体およびタイヤ取付装置に関する。
自動車には、たとえばRV(Recreational Vehicle)車を中心に、バックドアにキャリアを介してタイヤを取付可能なタイプが存在している。かかるキャリアとしては、たとえば特許文献1に示すタイプのものが存在している。かかる特許文献1に示す構成では、キャリアには開口部が設けられていて、その開口部からは、図示を省略するリヤワイパーが導出されている。
特開2010−18138号公報
上述のように、特許文献1に示すような構成では、キャリアがリヤワイパーの揺動の支点となる軸部分を覆っている。このため、バックドアとスペアタイヤの間の隙間から、キャリアの開口部に雪や泥といった侵入物が入り込んで、さらにキャリアの内部で侵入物が堆積してしまう場合がある。すると、その侵入物は、リヤワイパーの作動の妨げになってしまう。ここで、バックドアとスペアタイヤとの間の隙間はさほど広くはなく、そのためキャリアの内部に手を差し込んで、雪や泥といった侵入物を除去することは困難となっている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、キャリア開口部からのキャリア内部への侵入物を大幅に低減させて、リヤワイパーの作動に影響を与えるのを防ぐことが可能なカバー体およびタイヤ取付装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、バックドアにスペアタイヤを取り付けるためのキャリアを覆うカバー体であって、キャリアには、リヤワイパーを導出させるためのキャリア開口部が設けられていて、カバー体は、キャリア開口部を覆う状態で配置されると共に、カバー体には、リヤワイパーの作動時に当該リヤワイパーの作動を妨げない範囲に亘ってカバー開口部が形成されている、ことを特徴とするカバー体が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、カバー開口部は、リヤワイパーの揺動範囲に亘って存在すると共にキャリア開口部よりも狭いスリット状に設けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、カバー体は、第1カバーと第2カバーとを備えていて、第1カバーはバックドアに取り付けられると共に、リヤワイパーよりも当該バックドア側に位置し、第2カバーはキャリアに取り付けられると共に、リヤワイパーよりもバックドアから離れる側に位置する、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1カバーには、当該第1カバーに付着した液体をカバー開口部へ侵入させるのを防ぎつつ外部へと導くための液体ガイド部が設けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1カバーは、第2カバーよりもリヤワイパーの揺動の先端側に位置している、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、カバー体は、その外周側がスペアタイヤの内周に倣うように弧状に形成されていると共に、その弧状の端部側は、キャリア開口部よりも下方に位置している、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の各発明に係るカバー体を備えると共に、キャリアを備える、ことを特徴とするタイヤ取付装置が提供される。
本発明によると、カバー体の存在により、キャリア開口部からのキャリア内部への侵入物を大幅に低減させて、リヤワイパーの作動に影響を与えるのを防ぐことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るリヤワイパーを有するバックドアにスペアタイヤを取り付けるためのタイヤ取付装置の構成を示す斜視図であり、バックドアに取り付けられている状態を示している。 図1のA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。 図1におけるキャリア20の構成を示す斜視図である。 図1のカバー体を示す斜視図であり、カバー体がバックドアから取り外された状態を示している。 図1のカバー体の構成を示す図であり、第1カバーと第2カバーとが分離された状態を示す斜視図である。 従来のキャリア付近の構成を示す斜視図である。 従来構成に係る図6のA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、カバー体30およびこのカバー体30を備えるタイヤ取付装置10について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、必要に応じてXYZ直交座標系を用いて説明することとする。ここで、Z方向を自動車100の上下方向とし、Z1側を上側、Z2側を下側とする。また、X方向を自動車100の前後方向とし、X1側を台座部22が突出する側(自動車100の後側)、X2側を当接フランジ部21が位置する側(自動車100の前側)とする。また、Y方向を自動車100の幅方向とし、Y1側を図1の右側、Y2側を図1の左側とする。
<1.タイヤ取付装置10の構成について>
図1は、リヤワイパー120を有するバックドア110にスペアタイヤ130を取り付けるためのタイヤ取付装置10の構成を示す斜視図であり、バックドア110に取り付けられている状態を示している。また、図2は、図1のA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図1に示すように、タイヤ取付装置10は、キャリア20と、カバー体30とを備えている。キャリア20は、バックドア110にたとえばネジを介して取り付けられている。キャリア20は、リヤワイパー120の付け根に位置する軸支部121を覆うように、バックドア110に対して取り付けられる。
図3は、キャリア20の構成を示す斜視図である。図3に示すように、キャリア20は、バックドア110に当接する当接フランジ部21を備え、その当接フランジ部21からはカップ形状を逆にした形状に類似する台座部22が突出している。当接フランジ部21は、上下方向(Z方向)に延伸し、その当接フランジ部21は、台座部22を挟んで左右側(Y1側およびY2側)にそれぞれ設けられている。当接フランジ部21には、適宜、挿通孔21aが設けられている(図1ではそれぞれの当接フランジ部21の上下両端側に存在)。そして、その挿通孔21aを介して、バックドア110に設けられているネジ孔にネジを捻じ込んで、キャリア20がバックドア110に固定される。
図3に示すように、台座部22は、側面部221と、端面部222とを備えている。側面部221のうちバックドア110側の上側と下側の部位は、切り欠かれていて、バックドア110に当接しない状態となっている。それによって、キャリア20とバックドア110との間には、リヤワイパー120が挿通可能なキャリア開口部23が設けられている。なお、キャリア開口部23の開口範囲は、リヤワイパー120が揺動する際の可動範囲よりも大きく設けられている。また、側面部221の上側と下側からは、アーチ状の側面フランジ部223が、自動車100の幅方向に延伸しているが、その側面フランジ部223の幅方向の主たる部位は、上下方向に沿う状態に設けられている。
なお、側面フランジ部223には、その側面フランジ部223を貫く係止孔223aが形成されていて、その係止孔223aは、後述する第2カバー50の固定孔と連通する。その連通状態で、固定具を差し込むことで、第2カバー50はキャリア20に固定される。図3に示す構成では、係止孔223aは、2つを1セットとして2セット設けられているが、セット同士は、自動車100の幅方向において所定の間隔だけ離れて設けられている。
端面部222には、スペアタイヤ130のホイルを取り付けるための取付ボルト224が設けられている。なお、取付ボルト224は、端面部222と一体的であっても良いが、別体的であっても良い。この取付ボルト224は、図1および図3に示す構成では3本設けられていて、それらをホイルのボルト挿通孔に挿通させる。その後、ナットを取り付けボルトに締結させることで、スペアタイヤ130がキャリア20に取り付けられる。
また、端面部222からは、ブラケット225が後方(X1側)に突出して設けられている。ブラケット225は、各種の部品(たとえばバックカメラ等)を保持可能となっている。
次に、カバー体30について説明する。図4は、バックドア110に取り付けられるカバー体30を示す斜視図であり、カバー体30がバックドア110から取り外された状態を示している。また、図5は、カバー体30の構成を示す図であり、第1カバー40と第2カバー50とが分離された状態を示す斜視図である。図4および図5に示すように、カバー体30は、バックドア110に取り付けられる第1カバー40と、キャリア20に取り付けられる第2カバー50とを備えている。
図4に示すように、第1カバー40は、バックドア110に固定具を介して取り付けられると共に、その外観が弧状をなすように設けられている。なお、固定具としては、たとえば、リベットやネジ等が挙げられる。
ここで、弧状の第1カバー40の両端側には、当接固定部41が設けられている。当接固定部41は、第1カバー40の他の部分よりもバックドア110に安定的に当接可能な部位である。この当接固定部41には、その当接固定部41を貫通する取付孔41aが設けられていて、その取付孔41aには、第2カバー50の爪状部が差し込まれる。かかる取付孔41aと爪状部との間の係止により、第1カバーと第2カバー50とは互いに固定される。
なお、当接固定部41には、挿通孔41bも設けられていて、その挿通孔41bに固定具を差し込み、さらに固定具をバックドア110の孔部に差し込むことで、第1カバー40がバックドア110に取り付けられる。
図2に示すように、第1カバー40の外周側には、外周側部42が設けられていて、その外周側部42の幅方向は、概ねバックドア110に接離する方向となっている。この外周側部42は、バックドア110から離間するにつれて、徐々に上方に移行するように設けられている。それにより、外周側部42に雨水や融雪水等の液体が付着すると、その液体を外周側部42の両端部分まで導いて、外部に排出することを可能としている。すなわち、外周側部42は、雨水や融雪水等の液体をガイドする液体ガイド部としての機能を有している。また、かかる外周側部42の存在により、第1カバー40の端面部43は、バックドア110よりもリヤワイパー120側に近接させることを可能としている。
図2に示すように、端面部43は、リヤワイパー120と対向して設けられていて、この端面部43は、後述するテーパ部44や内周フランジ部45と共に、弧状をなすように設けられている。この端面部43には、バックドア110側に向かい窪む凹部43aが設けられていて、その凹部43aも、弧状の端面部43に倣って弧状に設けられている。それにより、この凹部43aでも、雨水や融雪水等の液体をガイドする液体ガイド部としての機能を有している。
また、端面部43の下方側(内周側)には、徐々にバックドア110に近接するテーパ部44が連なっていて、そのテーパ部44の下方側(内周側)には、内周フランジ部45が連なっている。なお、内周フランジ部45は、端面部43よりもリヤワイパー120から離れるように設けられている。また、図4に示す構成では、内周フランジ部45は、端面部43およびテーパ部44よりも、周方向における長さが短く設けられている。
図2に示すように、内周フランジ部45には、リヤワイパー120に向かって突出するリブ46が設けられている。リブ46は、内周フランジ部45の全周に亘って設けられている。図2に示すように、リブ46の付け根から突出の先端側に向かうと、後方側かつ上方側に移動する。そのため、リブ46は、雨樋の機能を果たし、雨水や融雪水等の液体をリブ46の両端部分まで導き、その両端部分から外部に排出させる役割を果たす。すなわち、リブ46は、雨水や融雪水等の液体をガイドする液体ガイド部としての機能を有している。
図2に示す構成では、リブ46には、内径側に位置するリブ46aと、リブ46aよりも外径側に位置するリブ46bの2つが存在している。これらのリブ46a,46bは、第2カバー50の外周端部よりも、内径側に位置するように設けられている。図2では、リブ46a,46bは、第2カバー50の外周端部よりも下方側(Z2側)に位置している。それにより、カバー開口部31から入り込んだ侵入物がリブ46a,46bに付着すると、それ以上、キャリア開口部23側に進行するのを防止可能となっている。
ところで、第1カバー40をバックドア110に取り付けた状態では、図1に示すように、当該第1カバー40の両端部分は、キャリア20のうちキャリア開口部23の周縁部よりも下方側に位置している。そのため、雨水や融雪水等の液体は、キャリア開口部23から侵入し難い状態となっている。
続いて、第2カバー50について説明する。第2カバー50は、キャリア20に取り付けられる部材であり、その取り付けにより、第1カバー40との間にカバー開口部31を形成する。カバー開口部31は、リヤワイパー120が挿通する開口部分であり、その開口範囲は、リヤワイパー120が揺動する際の可動範囲よりも大きく設けられている。なお、カバー開口部31は、キャリア開口部23よりも上方側に位置しているため、周方向の開口長さは、キャリア開口部23よりも長く設けられている。
この第2カバー50には、カバー本体部51と、係合フランジ部53とが設けられている。カバー本体部51は、キャリア開口部23を覆い、外部と連通する開口部分を大幅に低減する機能を果たす部分である。図4および図5に示すように、カバー本体部51の下方側には、カバー固定部52が設けられている。カバー固定部52は、アーチ状の側面フランジ部223に当接する部位であり、その両端側には固定孔52aが設けられている。固定孔52aには、不図示の固定具が差し込まれ、この固定具は、側面フランジ部223の係止孔223aにも差し込まれる。それにより、この固定具を介して、第2カバー50がキャリア20に固定される。
図2に示すように、カバー本体部51に沿って上方側に進行すると、当該カバー本体部51は、スペアタイヤ130に対して接触せずに所定の隙間を有するように設けられているが、カバー本体部51がスペアタイヤ130に接触する構成としても良い。
また、カバー本体部51の上端縁部は、第1カバー40に対して所定の隙間を有するように設けられている。すなわち、第1カバー40の端面部43と、第2カバー50の上端縁部との間には、リヤワイパー120を挿通させるカバー開口部31が設けられている。なお、第2カバー50の上端縁部との間で形成されるカバー開口部31は、第1カバー40の端面部43ではなく、第1カバー40のテーパ部44や内周フランジ部45との間で形成するようにしても良い。また、リヤワイパー120は、カバー開口部31を挿通する際に、第1カバー40側および第2カバー50側と接触しない状態となっているが、第1カバー40および第2カバー50の少なくとも一方に対して、僅かに接触する状態であっても良い。
図2に示すように、第2カバー50は、キャリア開口部23を覆うように設けられている。そのため、カバー開口部31は、キャリア開口部23よりも大幅に狭くなっている。加えて、カバー開口部31においては、第1カバー40は、バックドア110に取り付けられている。そのため、カバー開口部31は、キャリア開口部23よりも一層狭く設けられている。なお、カバー開口部31を形成するために、カバー本体部51のうちバックドア110側の部位は切り欠かれている。
また、係合フランジ部53は、カバー本体部51のうち幅方向(Y方向)の両端側に位置している。係合フランジ部53は、第1カバー40の当接固定部41に当接する。図1に示すように、係合フランジ部53が当接固定部41に取り付けられると、第1カバー40の端面部と面一となり、第1カバー40と第2カバー50とでデザイン上一体的なものとなる。この係合フランジ部53には、不図示の爪状部が設けられていて、その爪状部は、当接固定部41の取付孔41aに差し込まれて、その取付孔41aの周囲で係止される。本実施の形態では、爪状部と取付孔41aとは、それぞれ3つ設けられていて、それら爪状部と取付孔41aとが取り付けられる角度配置はそれぞれ異なっている。
<2.作用効果>
以上のような構成のタイヤ取付装置10およびカバー体30によると、キャリア開口部23からのキャリア20内部への侵入物を大幅に低減させることが可能となる。それにより、リヤワイパー120の作動に影響を与えるのを防ぐことが可能となる。すなわち、キャリア20の内部に雪や泥といった侵入物が侵入してしまうと、リヤワイパー120が揺動するためのスペース(揺動範囲)に、それらの侵入物が体積してしまい、リヤワイパー120が作動し難い状態が生じ得る。
ここで、図6は、従来のキャリア付近の構成を示す斜視図である。また、図7は、従来構成に係る図6のA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。図6および図7から明らかなように、従来の構成では、キャリア開口部23は大きく開口していて、その上部には、キャリア開口部23を狭めるものは存在していない。そのため、キャリア20の内部では、雪や泥といった侵入物が堆積する虞がある状態となっている。そして、かかる侵入物の堆積により、リヤワイパー120の作動に影響を与える虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、図1および図2から明らかなように、カバー体30が取り付けられ、このカバー体30の存在によって、キャリア20のキャリア開口部23が大幅に狭くなる。それにより、キャリア20の内部で、雪や泥といった侵入物が堆積するのが防止され、リヤワイパー120の作動を長期に亘って安定的に確保することが可能となる。また、カバー体30を取り付けながらも、リヤワイパー120の作動を妨げずに済む。
また、キャリア20にカバー体30を取り付けることにより、カバー開口部31は、キャリア開口部23よりも外径側に位置する。特に、本実施の形態では、カバー開口部31は、手の届き易い場所に位置している。それにより、カバー開口部31付近に、雪や泥といった堆積物が形成されても、その堆積物を容易に除去することが可能となる。
また、自動車100を洗車する場合においても、カバー体30はキャリア20よりも外径側に位置しているので、洗車性を向上させることが可能となる。また、カバー体30が設けられていても、スペアタイヤ130の脱着時の作業性には悪影響を与えずに済み、良好な脱着作業性を維持可能となる。
また、カバー開口部31は、リヤワイパー120の揺動範囲に亘って存在すると共にキャリア開口部23よりも狭いスリット状に設けられている。そのため、雪や泥等が堆積する場合、スリット状のカバー開口部31をブリッジ状に塞ぐように堆積する。それにより、キャリア開口部23の内部に、雪や泥等が侵入するのが防止可能となり、リヤワイパー120の軸支部121付近のような揺動範囲の狭い部位で、雪や泥等が堆積するのを防止可能となる。また、カバー開口部31付近に雪や泥等が堆積しても、そのカバー開口部31は手が届く範囲に位置しているため、堆積物を容易に除去することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、カバー体30は、第1カバー40と第2カバー50とを備えている。そして、第1カバー40はバックドア110に取り付けられて、リヤワイパー120よりもバックドア110側(X2側)に位置している。一方、第2カバー50はキャリア20に取り付けられて、リヤワイパー120よりもバックドア110から離れる側(X1側)に位置している。このため、カバー開口部31を一層狭くすることが可能となり、雪や泥道の侵入物が入り込むのを一層良好に防止可能となる。
また、本実施の形態では、第1カバー40には、外周側部42、凹部43aおよびリブ46a,46bといった、雨水や融雪水等の液体をガイドする液体ガイド部を備えている。そのため、第1カバー40に付着した雨水や融雪水等の液体を、外周側部42、凹部43aおよびリブ46a,46bに沿って外部へと流出させることが可能となり、その液体がカバー開口部31からカバー体30やキャリア20の内部へと侵入するのを抑制可能となる。また、雨水や融雪水等の液体がキャリア20の内部に侵入されるのが抑制されるので、低温時に多くの(多い量の)液体が凍結してしまうのを防止可能となり、リヤワイパー120の作動に影響を与えるのを防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態では、第1カバー40は、第2カバー50よりもリヤワイパー120の揺動の先端側(外径側)に位置している。このため、雪や泥等の侵入物が、バックドア110を伝ってカバー開口部31に入り込もうとしても、第1カバー40によって、その入り込みが阻止可能となる。それにより、キャリア20の内部に入り込む雪や泥等の侵入物を低減可能となる。
さらに、本実施の形態では、カバー体30の外周側は、スペアタイヤ130の内周に倣うように弧状に形成されていると共に、その弧状の端部側は、キャリア開口部23よりも下方に位置している。そのため、第1カバー40および第2カバー50から外部へと排出される雪や泥等の侵入物が、キャリア開口部23から入り込むのを防止可能となる。また、第1カバー40および第2カバー50を伝って排出される雨水や融雪水等の液体が、キャリア開口部23から入り込むのを防止可能となる。
<3.変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、カバー体30は、第1カバー40と第2カバー50とから構成されている。しかしながら、カバー体は、第2カバーのみから構成されるものとしても良く、第1カバーのみから構成されるものとしても良い。カバー体が第1カバーのみから構成される場合、またはカバー体が第2カバーのみから構成される場合、たとえば上述の実施の形態のカバー開口部31に対応するスリット状の開口を有するものとしても良い。
また、カバー体は、第1カバーと第2カバーといった2つのカバー部材から構成されるもの以外に、3つ以上のカバー部材から構成されるものとしても良く、カバー部材以外の構成をカバー体に含めるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、リブ46a,46bの突出の先端側の部位を、はっ水処理するように構成しても良い。このように構成すると、リブ46a,46bに付着した雨水や融雪水等は、リブ46a,46bの付け根側に位置し易くなり、カバー開口部31からの雨水や融雪水等の侵入を、一層防止可能となる。それにより、低温時のキャリア20の内部での凍結を一層効果的に防止可能となり、リヤワイパー120の作動に影響を与えるのを防ぐことが可能となる。
10…タイヤ取付装置、20…キャリア、21…当接フランジ部、21a…挿通孔、22…台座部、23…キャリア開口部、30…カバー体、31…カバー開口部、40…第1カバー41…当接固定部、41a…取付孔、41b…挿通孔、42…外周側部、43…端面部、43a…凹部、44…テーパ部、45…内周フランジ部、46,46a,46b…リブ、50…第1カバー、51…カバー本体部、52…カバー固定部、52a…固定孔、53…係合フランジ部、53a…爪状部、100…自動車、110…バックドア、120…リヤワイパー、121…軸支部、130…スペアタイヤ、221…側面部、222…端面部、223…側面フランジ部、223a…係止孔、224…取付ボルト、225…ブラケット、226…上側ブラケット、227…下側ブラケット

Claims (7)

  1. バックドアにスペアタイヤを取り付けるためのキャリアを覆うカバー体であって、
    前記キャリアには、リヤワイパーを導出させるためのキャリア開口部が設けられていて、
    前記カバー体は、前記キャリア開口部を覆う状態で配置されると共に、
    前記カバー体には、リヤワイパーの作動時に当該リヤワイパーの作動を妨げない範囲に亘ってカバー開口部が形成されている、
    ことを特徴とするカバー体。
  2. 請求項1記載のカバー体であって、
    前記カバー開口部は、前記リヤワイパーの揺動範囲に亘って存在すると共に前記キャリア開口部よりも狭いスリット状に設けられている、
    ことを特徴とするカバー体。
  3. 請求項1または2記載のカバー体であって、
    前記カバー体は、第1カバーと第2カバーとを備えていて、
    前記第1カバーは前記バックドアに取り付けられると共に、前記リヤワイパーよりも当該バックドア側に位置し、
    前記第2カバーは前記キャリアに取り付けられると共に、前記リヤワイパーよりも前記バックドアから離れる側に位置する、
    ことを特徴とするカバー体。
  4. 請求項3記載のカバー体であって、
    前記第1カバーには、当該第1カバーに付着した液体を前記カバー開口部へ侵入させるのを防ぎつつ外部へと導くための液体ガイド部が設けられている、
    ことを特徴とするカバー体。
  5. 請求項3または4記載のカバー体であって、
    前記第1カバーは、前記第2カバーよりも前記リヤワイパーの揺動の先端側に位置している、
    ことを特徴とするカバー体。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載のカバー体であって、
    前記カバー体は、その外周側が前記スペアタイヤの内周に倣うように弧状に形成されていると共に、その弧状の端部側は、前記キャリア開口部よりも下方に位置している、
    ことを特徴とするカバー体。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のカバー体を備えると共に、前記キャリアを備える、
    ことを特徴とするタイヤ取付装置。
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