JP6024842B1 - ねじ収容体、ねじ供給装置及びねじ締結物の製造方法 - Google Patents

ねじ収容体、ねじ供給装置及びねじ締結物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ねじを整列させるとともに、締結されるねじの個数の管理をすることができるねじ収容体の提供を目的とする。【解決手段】本体の一方の側面から該本体内の止部まで形成され、予め定められた複数のねじを整列させる整列溝と、該整列溝の一方の端部にあるねじ以外の該複数のねじを覆う覆部と、該整列溝の該本体の一方の側面からねじの落下を防ぐ保持部材と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、ねじ収容体、ねじ供給装置及びねじ締結物の製造方法に関する。
特許文献1には、一定間隔毎にねじを一列状に植設したねじ保持ベルトを装着してねじを連続的に打ち込み可能としたねじ打ち込み装置が開示されている。詳しくは、一定間隔毎にねじを一列状に植設したねじ保持ベルトのねじをねじ頭部と工具とを係合できる位置に順次配設するねじ配設部と、ねじ配設部が回転してねじを所定位置に順次配設するねじ配設部材と、このねじ配設部材が外周面に工具の軸方向に沿って窪まされて形成され、ねじを工具の軸方向に沿って載置する複数のねじ載置部と、このねじ配設部材が、ねじ載置部各々に載置したねじの軸心と工具の軸心とを略一致させつつ回転できるように支持部に取り付けられていることが記載されている。
実開平04−086173号公報
本発明は、ねじを整列させるとともに、締結されるねじの個数の管理をすることができるねじ収容体の提供を目的とする。
請求項1のねじ収容体は、本体の一方の側面から該本体内の止部まで形成され、予め定められた複数のねじを整列させる整列溝と、該止部にあるねじが移動可能で、該止部から該本体の該一方の側面と隣り合う他方の側面に貫通するように形成された排出溝であって、該止部において該整列溝に対して折れている該排出溝と、該止部のねじを吸引する磁石と、該整列溝の一方の端部にあるねじ以外の該複数のねじを覆う覆部であって、該排出溝を覆わない該覆部と、該整列溝の該本体の一方の側面からねじの落下を防ぐ保持部材と、を有している。
請求項のねじ収容体では、該本体及び該覆部の少なくとも一方が透明である。
請求項のねじ供給装置は、ねじを予め定められた姿勢で供給する供給溝を有するねじ供給部と、該供給溝と、請求項1又は2に記載のねじ収容体の該整列溝と、が接続されるように該ねじ収容体を置く台と、を有し、該保持部材は該整列溝を開閉可能な蓋であり、該台において該供給溝と該整列溝とが接続される際に、該蓋を開ける蓋開部と、を有している。
請求項4のねじ供給装置では、該台は、該整列溝が該供給溝と同じ方向を向くように該ねじ収容体を複数整列するものであり、該供給溝と該整列溝の接続は、該ねじ収容体を該ねじ収容体の整列方向に移動させて行う。
請求項のねじ締結物の製造方法は、請求項1又は2に記載のねじ収容体を用いて、該定められた複数のねじで複数の部材を締結してねじ締結物を製造するものである。
請求項1に係る発明によれば、ねじを整列させるとともに、締結されるねじの個数の管理をすることができる。
請求項に係る発明によれば、作業者は、ねじ収容体に収容されているねじを確認できる。
請求項3及び4に係る発明によれば、ねじ収容体に対して予め定められた姿勢のねじを予め定められた数だけ供給することができる。
請求項に係る方法によれば、作業者がねじを一つずつ掴んで電動ドライバのビットにセットする場合に比して、ねじの欠品を生じないとともに、締結作業の時間を短縮することができる。
本実施の形態のねじ収容体及びねじ供給装置の斜視図である。 本実施の形態のねじ収容体の斜視図である。 本実施の形態のねじ収容体の分解斜視図である。 本実施の形態の(A)ねじ収容体の平面図、及び(B)ねじ収容体にねじを収容した状態の平面図である。 本実施の形態の(A)ねじ収容体の本体の平面図、及び(B)ねじ収容体の本体にねじを収容した状態の平面図である。 本実施の形態のねじ供給装置において、ねじ収容体にねじを収容する様子を示す模式図である。 本実施の形態のねじ供給装置の部分断面図(図6のA−A断面図)である。 本実施の形態のねじ供給装置の部分断面図(図6のB−B断面図)である。 本実施の形態のねじ収容体のねじにビットを吸着させた状態を示す図である。 本実施の形態の(A)ねじ収容体からねじを取り出した状態を示す図(平面図)、及び(B)整列溝の止部にねじを再セットした状態を示す図(平面図)である。 本実施の形態の第1変形例の(A)ねじ収容体の平面図、及び(B)ねじ収容体にねじを収容した状態の平面図である。 本実施の形態の第2変形例の(A)ねじ収容体の平面図、及び(B)ねじ収容体にねじを収容した状態の平面図である。 本実施の形態の第3変形例の(A)ねじ収容体の平面図、及び(B)ねじ収容体にねじを収容した状態の平面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態の一例を図面に基づき説明する。なお、図中に示す矢印Hは上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは奥行方向(水平方向)を示す。また、「先方」、「後方」と表記する場合、ねじSが移動する方向を「先方」、先方と反対の方向を「後方」とする。
<ねじ収容体1及びねじ供給装置2の全体構成>
図1は本実施の形態に係るねじ供給装置2と、このねじ供給装置2に設置されたねじ収容体1と、が示されている。ねじ収容体1は、予め定められた個数のねじSを整列させた状態で収容する機能を有している。ねじ供給装置2は、ねじ収容体1にねじSを予め定められた姿勢で供給する機能を有している。図1に示すように、ねじ収容体1がねじ供給装置2に設置されると、ねじ供給装置2の上方に配置されたねじ供給部60から、ねじ収容体1に向けてねじSが供給される。
ここで、本実施の形態で使用されるねじSはフランジ付きの六角ボルトである。形状について詳しくは、頭部は六角形状であって、頭頂部に十字溝が形成されており、頭部の下端部にフランジが設けられている。またねじSの材質は、磁性を有するもの、例えば、鋼や一部の種類のステンレスなどである。
<ねじ供給装置2の構成>
ねじ供給装置2は、ねじSを供給するためのねじ供給部60と、ねじSが供給されるねじ収容体1を設置するための設置部50と、を有する。
(ねじ供給部60)
ねじ供給部60は、ねじSを設置部50に定められた姿勢で供給する機能を有する。ここで、ねじSにおける「定められた姿勢」とは、ねじSの向きである。本実施の形態における定められた姿勢はねじSの頭部が上を向き軸部が下を向く姿勢である。ねじ供給部60は、図1に示すように、円筒形状の容器61と、容器61の内壁に設けられた羽根62と、容器61の中心を貫くシャフト63と、を含んで構成されている。
容器61は、複数のねじSを収容する機能を有する。この容器61は、一端が開口し他端が閉口する円筒形状の容器である。容器61の閉口部分の外面であって、シャフト63の外周部分にはギア65が固定されている。一方、容器61に隣接する駆動装置67の軸にはピニオン66が固定されており、このピニオン66はギア65と噛み合っている。したがって、容器61は駆動装置67により駆動され、シャフト63の周りを回転する。なお、図1において、容器61は反時計回り(矢印方向)に回転するものである。
羽根62は、容器61とともに回転することで、容器61内のねじSをシャフト63よりも上方まで運ぶ機能を有する。この羽根62は、容器61の筒状部分の内壁に設けられたものである。この羽根62は、シャフト63の下方に位置する場合にねじSをすくい上げ、シャフト63の上方に位置する場合にねじSをシャフト63に向けて落下させる。
シャフト63は、容器61の閉口部分の中心を貫くとともに、容器61を回転可能に支持する機能を有する。このシャフト63は、図1に示すように、奥側が高く手前側が低くなるように傾斜した状態で配置されている。また、シャフト63の上端はねじSの頭部の高さよりも大きく凹んだ平面となっている。さらに、この平面部分には、軸方向にわたって上向きに開口する長尺な溝が形成されている。この溝の幅はねじSの軸部の外径に相当する幅よりも若干広く、深さはねじSの軸部の長さに相当する深さよりも若干深い。すなわち、シャフト63はねじSを頭部が上を向き軸部が下を向く姿勢で保持する。そして姿勢が定められて保持されたねじSはシャフト63の軸方向に移動可能とされている。なお、シャフト63は、図1に示すよう設置部50が有する連結部54に支持されている。
シャフト63に定められた姿勢で保持されたねじSは自重により連結部54側に移動し、ねじ供給部60から排出される。
(設置部50)
設置部50は、ねじ収容体1を設置するとともに、ねじ供給部60から排出されたねじSをねじ収容体1に移送する機能を有する。設置部50は、図1に示すように、ねじ収容体1を設置する台51と、後述するねじ収容体1の保持部材30である蓋を開けるための蓋開部52と、を含んで構成されている。また設置部50は、ねじ供給部60と連結する連結部54と、ねじ供給部60から排出されたねじSをねじ収容体1に移送するための供給溝55と、を含んで構成されている。なお、上述のとおり、ねじ供給部60のシャフト63は手前側が低くなるように傾斜しており、当該シャフト63が連結されている設置部50は、手前側が低くなるように傾斜している。
台51は、複数のねじ収容体1を並べて設置可能な平坦面を有する。また台51は、奥側、右側及び手前側の三方が上方に突出している。この台51は、複数のねじ収容体1を幅方向に並べて設置可能な幅と、ねじ収容体1の奥行より若干広い奥行を有している。
なお、本実施の形態では、台51の右側から2番目に設置されたねじ収容体1にねじSが収容される(図6参照)。また、ねじSが収容されたねじ収容体1が台51の右端(右側から1番目の位置)に移動すると、当該ねじ収容体1を台51から取り出すことができる。
以下の説明では、この右側から2番目にあるねじ収容体1が設置される位置を「セット位置」とし、右側から1番目にあるねじ収容体1が設置される位置を「取出位置」とする。
セット位置の手前側には、セット位置のねじ収容体1を台51の上方から取り出すことを防ぐためのストッパ53が設けられている。また、セット位置の奥側には、ねじ収容体1に設けられた保持部材30としての蓋を開ける蓋開部52が形成されている。この蓋開部52は、高さ方向に形成された台形状の突出片であって、左側の面が左下がりとなる傾斜面となっており、右側の面は高さ方向に切り立った面となっている。蓋開部52の右端は、セット位置のねじ収容体1の左端と後述する整列溝12の左端との間に位置するように設置されている(図6参照)。すなわち、蓋開部52は、保持部材30としての蓋を開けるとともに、ねじSの通過を妨げない位置に設置されている。
図1に示すように、連結部54は、ねじ供給部60と設置部50の本体部分とを連結させるものである。この連結部54の左右方向の中央部には奥行方向にわたって上向きに開口する長尺の溝である供給溝55が形成されている。
供給溝55は、ねじ供給部60から定められた姿勢で供給されるねじSをその姿勢を維持させたままでねじ収容体1に移送させるものである。供給溝55の幅はねじSの軸部の外径に相当する幅よりも若干広く、深さはねじSの軸部の長さに相当する深さよりも若干深い。そして、供給溝55はシャフト63の軸方向に形成された溝に接続されている。
ここで、セット位置にねじ収容体1がセットされると、供給溝55と後述するねじ収容体1の整列溝12とが接続される。
連結部54の前後(手前奥行)方向の中央部から手前寄りの位置には、ねじSを検知するセンサ56が設置されている。このセンサ56は連結部54の左右に設置された発光部及び受光部からなる光学センサである。このセンサ56は発光部から発せられた光が受光部に到達するように設けられている。ここで、センサ56近傍の供給溝55上(以下、「検知位置」という。)にねじSが存在すると、発光部から発せられた光の進行が当該ねじSの頭部により妨げられ、受光部に達しない、すなわち、ねじSが検知される。また、センサ56は図示しない制御回路に接続されており、制御回路はねじSが検知されるまで、駆動装置67を駆動させる機能を有する。
<ねじ収容体1の構成>
本実施の形態のねじ収容体1を図2、図3、並びに、図4(A)及び(B)に示す。このねじ収容体1は、予め定められた個数のねじSを予め定められた姿勢で並べて収容するとともに、ねじSを電動ドライバのビットに1つずつ供給可能に収容する機能を有している(図4(B)参照)。図3に示すように、ねじ収容体1は、本体10と、覆部20と、保持部材30と、を含んでいる。
(本体)
本体10は、ねじ収容体1を構成する部材であって、予め定められた個数のねじSを予め定められた姿勢で並べて収容するとともに、1つずつ排出する機能を有している。なお、本実施の形態において「予め定められた個数」は8個である。この本体10は樹脂製である。なお、本体10は金属製でもよいが、後述する磁石15を設置する場合、本体10は非磁性体であることが望ましい。
図5(A)に示すように、本体10には、平面視した際に短辺となる側の側面(以下、「短辺側の側面」とする。)から平面視した際に長辺となる側の側面(以下、「長辺側の側面」とする。)にかけて連続する溝が形成されている。この溝は本体10の内側にある止部11において直角に折れており、短辺側の側面から止部11までの溝を整列溝12とし、止部11から長辺側の側面までの溝を排出溝13として区分される。
図5(B)に示すように、整列溝12は、予め定められた複数のねじを整列させるものであって、短辺側の側面から本体10の内側にある止部11まで形成された溝である。ここで、本発明において「整列」とは、予め定められた姿勢で並ぶ状態を意味する。この整列溝12は、短辺側の側面を貫通するものである。図3に示すように、整列溝12は幅の広い上段部分と、その下の幅の狭い下段部分から形成されており、整列溝12の断面はT字形状となっている。整列溝12の上段部分は、その幅はねじSの頭部(フランジ部分)の外径に相当する幅よりも若干広く、深さはねじSの頭部の高さに相当する深さよりも若干深い。また整列溝12の下段部分は、その幅はねじSの軸部の外径に相当する幅よりも若干広く、深さはねじSの軸部の長さに相当する深さよりも若干深い。したがって、整列溝12はねじSを頭部が上に軸部が下に位置する姿勢で保持するとともに、整列溝12では保持されたねじSが水平方向に移動可能である。すなわち、図5(B)に示すように、整列溝12は、両端部のうち本体10の側面側の端部を入口とし、この入口から整列溝12に進入したねじSは止部11に接触するまで移動することになる。換言すると、止部11は整列溝12に進入したねじSが留まる位置といえる。
なお、本実施の形態の整列溝12の長さは、ねじSの頭部の外径の8倍に相当する長さである。つまり、本実施の形態の整列溝12には8個のねじSが整列される。
ここで、ねじ収容体1が台51のセット位置にセットされた場合、ねじ供給部60のシャフト63の溝、設置部50の供給溝55、及び整列溝12が一直線に接続される。ねじ供給部60及び設置部50を有するねじ供給装置2は、奥側が高く手前側が低くなるように傾斜しているため、ねじ供給部60から排出されたねじSは、重力によって供給溝55を経由して整列溝12の止部11まで移動することになる。
排出溝13は、整列溝12の端部である止部11から長辺側の側面からまで形成された溝である。この排出溝13は、長辺側の側面を貫通するものである。この排出溝13の断面の形状は、整列溝12の断面に等しい。したがって、排出溝13はねじSを頭部が上に軸部が下に位置するように保持するとともに、排出溝13では保持されたねじSが水平方向に移動可能である。排出溝13は、両端部のうち本体10の側面側の端部を出口とするものであり、止部11にあるねじSは出口まで移動し、出口から排出されることになる。
本体10の底部であって、止部11の真下には、磁石15が固定されている。この磁石15は止部11にある磁性体のねじSを吸引することで、ねじSを止部11に保持する機能を有する。すなわち、作業者がねじ収容体1を傾けても止部11のねじSが移動することはない。
(覆部)
覆部20は、ねじ収容体1を構成する部材であって、整列溝12の一方の端部にあるねじS以外のねじSが整列溝12から落下することを防ぐ機能を有している。
本実施の形態の覆部20は、整列溝12の一方の端部にあるねじS以外の複数のねじSを覆うものである。具体的には、図3に示すように、本実施の形態の覆部20は板状の部材であって、図4(A)に示すように、止部11及び排出溝13を除く、本体10の上部を覆うように形成されている。この覆部20は、本体10に接着固定されている。なお、固定方法はこれに限らず、例えばねじによる固定でもよい。本実施の形態の覆部20は、止部11にあるねじS以外のねじSの上部を覆うことにより、例えばねじ収容体1を傾けた場合に、整列溝12に収容されたねじSのうち止部11にあるねじS以外のねじSが落下することを防いでいる。また、本実施の形態の覆部20は透明の樹脂で形成されている。本実施の形態では、覆部20を透明にすることにより、作業者は整列溝12に収容されたねじSを視認できる。
(保持部材)
保持部材30は、ねじ収容体1を構成する部材であって、本体10の一方の側面、詳しくは、整列溝12の入口側の側面からねじの落下を防ぐ機能を有している。
図2及び図3に示すように、本実施の形態の保持部材30は、樹脂板を折り曲げて形成されており、本体10の上面側の弾性部31と、側面側の蓋部32を有する。この保持部材30は、弾性部31が覆部20の上面に接するように、蓋部32が整列溝12の入口周囲を覆うように固定される。蓋部32の高さは整列溝12の上段部分の深さと同程度の高さである。すなわち、蓋部32は整列溝12の上段部分を覆うものである。整列溝12の一部を覆う場合であっても、ねじSが整列溝12の入口を通過できず、したがって、ねじSの入口からの落下は防止される。
保持部材30の固定は、弾性部31の蓋部32と対向する側に形成された2か所の穴にビス33をねじ込むことで行う。ここで、本体10にはビス33に対応するねじ穴が形成されており、覆部20及び保持部材30のねじ穴に対応する部分には、ビス33が貫通する穴が形成されている。
本実施の形態の保持部材30である蓋を形成する樹脂版は、弾性変形(曲げ)可能な程度の厚さとされている。そして、弾性部31は蓋部32と対向する側の端部がビス33で固定されているため、蓋部32を上方に跳ね上げることが可能となっている。蓋部32が跳ね上げられると、整列溝12の入口が開放され、供給溝55からねじSの移動が可能となる。なお、蓋部32は、その下端部が蓋開部52により持ち上げられることで跳ね上がるが、詳細は後述する。また、本実施の形態の保持部材30は透明の樹脂で形成されている。本実施の形態では、覆部20とともに保持部材30を透明にすることにより、作業者は整列溝12に収容されたねじSを視認することができる。
<ねじ供給装置の作用>
ねじSをねじ収容体1に供給する場合のねじ供給装置2の作用について、以下のとおり説明する。
作業者は、部品の締結作業の前にねじSを収容させたねじ収容体1を用意すべく、ねじ供給装置2を用いたねじSの供給を行う。
まず作業者は、図1に示す供給部60の容器61内に複数のねじSを投入する。
次に作業者は、図6に示すように、ねじ供給装置2に対してねじ収容体1を設置する。本実施の形態では、台51の定められた位置にねじ収容体1を置くことで、整列溝12と供給溝55とが接続されて、ねじ収容体1にねじSが供給される。
具体的には、台51の左側にねじ収容体1を置き、当該ねじ収容体1を右側の突出部分である突出部51Aに接触する位置(取出位置)まで右方向に水平移動させる。次に台51に置いたねじ収容体1は、取出位置に設置したねじ収容体1に接触する位置(セット位置)まで右方向に水平移動させる。セット位置にねじ収容体1がセットされると、整列溝12と供給溝55とが接続される。
ここで、セット位置にねじ収容体1がセットされる際の保持部材30の動作を図7及び図8を用いて説明する。まず、作業者が台51上のねじ収容体1を右側(図7では左側)に移動させると、保持部材30の蓋部32は、右下(図7では左下)の角が蓋開部52の傾斜面に接触する。なお、本実施の形態においては、蓋部32の動きをスムーズにするために、蓋部32の右下(図7では左下)の角であって、蓋開部52の傾斜面と接触する部分の丸めを行っている。さらにねじ収容体1を右側(図7では左側)に移動させると、図8に示すように、弾性部31が上方に曲がるとともに、蓋部32は持ち上げられて整列溝12の入口が開放状態となる。そして、ねじ収容体1がセット位置にセットされるまで右側(図7では左側)に移動させると、セット位置の手間で蓋部32は、下端が蓋開部52の上面に乗り上がる。以上、セット位置においては、蓋部32が蓋開部52に支持されることにより、整列溝12は入口が開放状態となる。なお、ねじ収容体1をセット位置から取出位置に移動させると、蓋部32の下端が蓋開部52の上面から外れる。そして、蓋開部52による支持が無くなった蓋部32は、上方に曲がっていた弾性部31は弾性力により、元の位置に戻る。すなわち、整列溝12の入口は閉鎖状態となる。
次に作業者は、供給部60の制御回路(図示せず)の電源を投入する。ここで、センサ56が検知位置にてねじSを検知しない場合、換言すると、検知位置にねじSが存在しない場合、制御回路は駆動装置67に電源を供給し、駆動装置67は駆動を開始する。図1に示すように、駆動装置67はピニオン66を時計回りに回転させる。すると、ピニオン66が噛み合うギア65は反時計回りに回転し、ギア65が固定される容器61が回転する。容器61内の複数のねじSは、容器61の回転に伴い回転する羽根62によりシャフト63よりも上方に運ばれる。羽根62によりシャフト63よりも上方に運ばれた複数のねじSは、自重により落下する。そして、落下するねじSのうち幾つかは、シャフト63の軸方向に形成された溝に保持される。シャフト63は設置部50側の方が低くなるように傾斜しているため、シャフト63に保持されたねじSは、自重により設置部50側に移動する。そして、ねじSは、シャフト63の軸方向に形成された溝から供給溝55に移動する。
上述のとおり、設置部50は、手前側が低くなるように傾斜しており、供給溝55も手前側が低くなるように傾斜している。したがって、供給溝55に収容されたねじSは、セット位置にセットされたねじ収容体1に向けて移動する。
なお、ねじSがセンサ56の検知位置を通過した際、センサ56はねじSを検知するが、通過による短時間の検知の場合、制御回路は駆動装置67への電源供給を停止せず、駆動装置67は駆動を続ける。
そして、図6及び図8に示すように、供給溝55のねじSは、蓋部32が跳ね上げられて入口が開放状態とされた整列溝12に進入する。整列溝12は止部11に向かって直線状に形成されており、整列溝12に進入したねじSは止部11で停止する(止部11にセットされる)。なお、止部11で停止したねじSは止部11の真下に設けられた磁石15に吸引される。また、次に整列溝12に進入したねじSは、先に停止しているねじSに接触して停止するため、ねじSは並んだ状態で収容される。整列溝12にねじSが予め定められた個数(本実施の形態では8個)収容されると、整列溝12に収容しきれないねじSは、供給溝55上に並び始める。そして、供給溝55のねじSがセンサ56の検知位置に達し、センサ56がねじSを検知したままの状態になると、制御回路は駆動装置67の電源供給を停止する。これにより、駆動装置67は駆動を終了し、ねじ供給装置2によるねじ収容体1へのねじSの供給は終了する。
そして作業者は、ねじSが収容されたねじ収容体1をセット位置から取出位置に移動させて取り出す。取出位置のねじ収容体1は、台51から上方に取り出すか、浮かせて突出部51Aを乗り越えさせて取り出す。そして、図6に示すように、ねじSがまだ収容されていない空のねじ収容体1を既に台51に設置されているねじ収容体1の左側に置き、右方向に水平移動させる。すると、セット位置のねじ収容体1は取出位置に移動するとともに、空のねじ収容体1がセット位置にセットされる。なお、セット位置のねじ収容体1に空のねじ収容体1を押し当てて移動させることにより、整列溝12に収容しきれずに供給溝55に並んでいたねじSが台51上にこぼれ落ちることはない。また、供給溝55に並んでいたねじSは、空のねじ収容体1がセット位置にセットされた際に、整列溝12に移動する。
<ねじ収容体の作用>
次に、ねじ収容体1内のねじSを用いて部品の締結作業を行う場合の作用について、以下のとおり説明する。なお以下の説明では、電動ドライバを使用した締結作業について示す。なお、この電動ドライバで使用するビットBは磁化されている。
上述のとおり、ねじ収容体1にねじSを収容した結果、ねじ収容体1では、整列溝12の入口から止部11にかけて8個のねじSが一列に整列した状態で収容されている。
(1)ねじの取り出し
本実施の形態のねじ収容体1からねじSを取り出す工程は以下のとおりである。
締結作業を行う場合、作業者は、予めねじSが収容されたねじ収容体1を複数用意するとよい。まず、作業者はねじ締結物を前にして、一方の手でねじSが収容されたねじ収容体1を掴み、他方の手で電動ドライバを手に持つ。続いて、図9に示すように、作業者が電動ドライバのビットBを整列溝12の覆部20に覆われていない先端のねじS、換言すると、止部11にセットされたねじSに近付ける。すると、ビットBの磁力によってねじSがビットBに吸着される。さらには、ねじSの十字溝にビットの先端の十字の突起が嵌り込む。
作業者は、ねじ収容体1に対してビットBを相対的に水平方向(図9の矢印F方向)に動かして先頭のねじSを取り出す。具体的には、ビットBを止部11から排出溝13に沿って動かすと、ビットBに吸着されているねじSは止部11から排出溝13の出口に向けて移動する。すると、図10(A)に示すように、ビットBに吸着されているねじSは排出溝13の出口から取り出される。また、ねじSが排出溝13内を移動した場合に磁石15から受ける磁力が低下すると、作業者はねじSを排出溝13の上方から取り出すことができる。
なお上述のとおり、止部11にセットされているねじSは、止部11の真下に設けられた磁石15により保持されている。ここで、ねじSが吸着されているビットBをねじ収容体1から引き離す方向(図9の矢印U方向)に動かした場合、磁石15の磁力とビットBの磁力との関係によって、次の作用を生ずる。まず、磁石15の磁力がビットBの磁力よりも強い場合、ねじSは磁石15に吸着されたまま止部11に留まり、ビットBのみがねじ収容体1から離れる。一方、ビットBの磁力が磁石15の磁力よりも強い場合、ねじSはビットBに吸着されたままビットBと一体でねじ収容体1から離れる。すなわち、ビットBの磁力が磁石15の磁力よりも強い場合、作業者はビットBを止部11のねじSに吸着させて、ねじ収容体1から引き離すだけでねじSを取り出すことができる。
(2)ねじの再セット
作業者により、整列溝12の先頭、すなわち止部11にセットされたねじSが取り出された場合、次に取り出すねじSを止部11に再セットさせる必要がある。図10(B)に示すように、本実施の形態では、磁石15の磁力によって、整列溝12の次に先頭に位置しているねじSが止部11に移動する。また、作業者の操作によってねじSを止部11移動させてもよい。具体的に、作業者がねじ収容体1を先方が下に、後方が上を向くように傾けることで、次に先頭に位置しているねじSは止部11に移動する。なお、ねじSを再セットさせる構造はこれに限らない。整列溝12の入口から止部11に向けてばね(図示せず)を設置し、ばねの弾性力でねじSを送り出してもよい。ねじSが止部11に再セットされると、作業者は再びねじSにビットBを吸着させて取り出せる。
止部11に移動したねじSは磁石15の磁力により止部11に留まる。そのため、作業者がねじ収容体1を裏返しにしても、止部11のねじSは整列溝12から落下することはなく、排出溝13の出口が下を向くように傾けても、排出溝13の出口から落下することはない。また、整列溝12の入口には保持部材30の蓋部32が存在するため、ねじ収容体1を先方が上に、後方が下を向くように傾けたとしても、整列溝12の他のねじSが整列溝12の入口から落下することはない。
(変形例について)
本実施の形態のねじ収容体1の本体10は、図5(A)に示すように、短辺側の側面から長辺側の側面にかけて連続する溝を形成したものである。この溝は、短辺側の側面から止部11までの溝である整列溝12と、止部11から長辺側の側面までの溝である排出溝13とが止部11において直角に折れている。一方、本願の発明は、以下の変形例も含むものである。
(第1変形例)
第1変形例は、図11(A)に示すように、本体10の溝を一方の短辺側の側面から、他方の短辺側の側面にかけて形成したものである。本体10の溝の途中には、止部11が設けられており、この止部11の真下には止部11にあるねじSを保持するための磁石15が固定されている。この本体10の溝は、止部11において折れることなく直線状に形成されている。ここで本体10の溝は、一方の短辺側の側面から止部11までの溝である整列溝12と、止部11から他方の短辺側の側面までの溝である排出溝13として区分される。
また、第1変形例の覆部20は、止部11及び排出溝13を除く本体10の上部を覆うように形成されている。なお、保持部材30については、本実施の形態と同じ形状及び構造である。
以上のように形成された第1変形例では、図11(B)に示すように、整列溝12の入口から止部11までねじSが収容される。そして、ねじSを取り出す場合、作業者はねじSを止部11の上方から取り出すか、排出溝13を水平方向に移動させて取り出す。
(第2変形例)
第2変形例は、図12(A)に示すように、本体10の溝を短辺側の側面から、本体10の内側の止部11にかけて形成したものである。本実施の形態と異なり、この止部11の真下には磁石15は固定されていない。この本体10の溝は、止部11までで終了している。すなわち、第2変形例では、短辺側の側面から止部11までの溝である整列溝12のみが形成されており、排出溝13は形成されていない。
また、第2変形例の覆部20は、止部11を除く、本体10の上部を覆うように形成されている。すなわち、第2変形例の覆部20は、止部11の上方のみが開口している。なお、保持部材30については、本実施の形態と同じ形状及び構造である。
以上のように形成された第2変形例では、図12(B)に示すように、整列溝12の入口から止部11までねじSが収容される。そして、ねじSを取り出す場合、作業者はねじSを止部11の上方から取り出すことになる。なお、第2変形例においても、止部11の真下に磁石15を固定してもよい。この場合、磁石15の磁力はビットBの磁力よりも小さくする必要がある。
(第3変形例)
第3変形例は、図13(A)に示すように、本体10の溝を短辺側の側面から、本体10の内側の止部11にかけて形成したものである。本実施の形態と異なり、この止部11の真下には磁石15は固定されていない。この本体10の溝は、止部11までで終了している。すなわち、第3変形例では、短辺側の側面から止部11までの溝である整列溝12のみが形成されており、排出溝13は形成されていない。
また、第3変形例の覆部20は、整列溝12の端部であって止部11と反対側の端部、具体的には、整列溝12の入口のねじSが収容される位置を除く、本体10の上部を覆うように形成されている。すなわち、第3変形例の覆部20は、整列溝12の入口の上方が開口している。
第3変形例では、本実施の形態と異なり、蓋状の保持部材30が設けられていない。しかしながら第3変形例では、保持部材30として、整列溝12の最も入口寄りに収容されるねじSの真下に磁石30Aが設けられている。この磁石30Aは、本体10の整列溝12が貫通する側面からねじの落下を防ぐものである。この磁石30Aは、本体10の下部にスライド可能に固定されている。具体的には、図13(A)に示すように、本体10の下部であって、整列溝12の中心側から整列溝12の外側まで形成された長穴30Bに、磁石30Aは移動可能に固定されている。
以上のように形成された第3変形例では、図13(B)に示すように、整列溝12の入口から止部11までねじSが収容される。ここで整列溝12にねじSを収容する場合、作業者による操作、又は供給装置2に設けた移動機構(図示せず)により、磁石30Aを整列溝12の外側に移動させる。磁石30Aを整列溝12の外側に移動させることにより、ねじSは磁石30Aの磁力の影響で整列溝12の入口に留まらずに、先方まで移動することとなる。そして、整列溝12にねじSを収容した後は、作業者による操作、又は供給装置2に設けた移動機構(図示せず)により、磁石30Aを整列溝12の中心側に移動させる。磁石30Aを整列溝12の中心側に移動させることにより、整列溝12の入口にあるねじSはその場に留まるため、ねじ収容体1を傾けたり、裏返したりしてもねじSが落下することはない。そして、ねじSを取り出す場合、作業者は整列溝12の入口においてねじSを上方から取り出すか、ねじSを整列溝12の後方に水平方向に移動させて取り出す。
(まとめ)
以上のように、本実施の形態では、ねじ収容体1に整列溝12が形成されている。この整列溝12は締結物に使用する予め定められた個数のねじSを予め定められた向きで整列させる。また本実施の形態では、整列溝12の一方の端部にあるねじS以外のねじSの落下を防止するために覆部20が形成されている。そして、整列溝12に整列されたねじSは覆部20に覆われずに開口している部分(例えば、止部11)から順次取り出される。本実施の形態では、整列溝12に整列されたねじSは頭部が上になるように整列されているため、作業者は電動ドライバのビットBをねじSに接触させ、動かすだけで、ねじSを整列溝12から取り出せる。そして、本実施の形態によれば、作業者に対して予め定められた個数のねじが供給される。また、本実施の形態によれば、締結されるねじSの個数の管理をすることができる。箱などにばらばらに収容されたねじSを手掴みで電動ドライバのビットに供給する場合に比して、締結物に固定されるねじSを欠品することがない。そして、本実施の形態のねじ収容体1を使用して締結作業を行う場合、作業者がねじSを一つずつ掴んで電動ドライバのビットにセットする場合に比して、ねじの欠品を生ずることがない。また、締結作業の時間を短縮することができる。
なお、本体10に設けた溝及び覆部20の形状によって、ねじSの整列方向と取り出し方向を自由に設計することができる。本発明の包含される形態としては、以下のパターンがある。
(1)本体10の一方の側面から本体10内の止部11まで整列溝12を形成し、止部11から本体10のいずれかの側面に排出溝13を形成し、覆部20は止部11及び排出溝13の上方を開口させた場合
(1−1)止部11から本体10の一方の側面と隣り合う他方の側面に貫通するように排出溝13を形成するパターン(本実施の形態)・・・整列溝12と排出溝13との角度は必ずしも直角である必要はない。また、整列溝12及び排出溝13がカーブを描いてもよい。
(1−2)止部11から本体10の一方の側面と対向する他方の側面に貫通するように排出溝13を形成するパターン(第1変形例)・・・整列溝12と排出溝13とは必ずしも一直線である必要はなく、カーブを描いてもよい。
(1−3)止部11から本体10の一方の側面と同じ側面に貫通するように排出溝13を形成するパターン・・・特に図示しないが、整列溝12及び排出溝13をU字にカーブさせるなど、整列溝12の入口と排出溝13の出口を同じ側面に設ける。
(2)本体10の一方の側面から本体10内の止部11まで整列溝12を形成し、排出溝13を形成しない場合
(2−1)覆部20の開口部を止部11の上方に形成するパターン(第2変形例)・・・ねじSは、整列溝12の本体10の一方の側面側から供給され、止部11の上方から取り出される。
(2−2)覆部20の開口部を整列溝12の最も入口寄りに収容されるねじSの上方に形成するパターン(第3変形例)・・・ねじSは、整列溝12の本体10の一方の側面側から供給され、同じ側面側から取り出される。
また、本実施の形態では、整列溝12の端部である止部11から整列溝12と直角方向に排出溝13が形成されている。そして、止部11の真下には、止部にあるねじSが排出溝13から落下しないように磁石15が固定されている。さらに、上述のとおり、止部11及び排出溝13の上方には覆部20が形成されておらず、開口している。したがって、本実施の形態では、ビットBに固定されているねじSは、排出溝13内を移動することが可能である。そのため、例えば、止部11のねじSを上方から取り出したり、また例えば、排出溝13に沿って水平方向に移動させて取り出すことができる。すなわち、排出溝13を設けることにより、ねじ収容体1に収容されたねじを複数の方向から取り出すことができる。
また、本実施の形態では、排出溝13を整列溝12に対して直角に折れるように形成されているため、ねじ供給装置2を用いてねじ収容体1にねじSを収容する場合、先頭のねじSは止部11に突き当たる。したがって、変形例1のように、整列溝12と排出溝13を一直線に形成し、止部11に設けた磁石15によって先頭のねじSを留まるようにした場合に比して、ねじ収容体1に収容されたねじSの個数の精度を上げることができる。すなわち、誤って定められた個数以上のねじSが収容されることがない。
なお、締結作業の際、ねじ収容体1を排出溝13の出口が低くなる向きに傾けなれば、磁石15は必ずしも必要とされない。
なお、ねじ収容体1に収容されるねじSの数は8個に限らない。本実施の形態の整列溝12の長さは、ねじSの頭部の外径の8倍に相当する長さであるが、この長さは締結物に使用されるねじSの個数Nに応じて変更される。この際、整列溝12の長さは、ねじSの頭部の外径のN倍に相当する長さとするのが望ましい。なぜなら、N倍の長さでなければ、ねじ収容体1を台51のセット位置にセットし、整列溝12に向けてねじSを供給した際に、整列溝12に収容しきれずに供給溝55側にはみ出るねじSが生じるからである。供給溝55側にはみ出したねじSが存在すると、ねじ収容体1をセット位置から取出位置に移動させる場合に接触するため、移動の障害となる。
上述のとおり、本実施の形態で使用されるねじSはフランジ付きの六角ボルトであるがこれに限らない。すなわち、なべねじ、皿ねじ、及び六角穴付きボルト等であってもよい。また、本実施の形態で使用されるねじSの頭頂部には、プラスビット用の十字の溝が形成されているが、これに限らず、マイナスビット用の溝や、六角レンチ用の六角穴が形成されていてもよい。本実施の形態で使用されるねじSはフランジ付きのボルトであるが、フランジのない六角ボルトの場合、整列溝12の長さはねじSの頭部の二面幅の整数倍に設計するとよい。上述のとおり、ねじSを整列溝12に過不足なく収容するためである。
さらに本実施の形態では、整列溝12に収容されたねじSが本体10側面の貫通部分、換言すると整列溝12の入口から落下しないように保持部材30が形成されている。この保持部材30は板状の蓋であって、ねじ供給装置2に設けられた蓋開部52によって開閉可能とされている。本実施の形態の保持部材30及び蓋開部52によれば、ねじ収容体1の整列溝12にねじSを供給する場合は、作業者の手によらず整列溝12の入口が開放され、整列溝12からねじSを取り出す場合は、作業者の手によらず整列溝12の入口が閉鎖される。すなわち、作業者が手動で蓋の開閉を行う場合に比して、ねじ収容体1にねじSを収容する際の作業者の作業工数が軽減される。
さらに、本実施の形態では、整列溝12の上部を覆う覆部20を透明の樹脂で形成している。したがって、ねじ締結物を製造する際、作業者によってねじ収容体1に収容されているねじSは視認される。そのため、作業者は、ねじ収容体に残されているねじSの個数を目視により確認でき、締結物に固定されるねじSを欠品することがない。本実施の形態では、覆部20及び本体10の双方を透明の樹脂で形成しているが、これに限らず、覆部20又は本体10のいずれか一方を透明の樹脂で形成してもよい。
なお、ねじ収容体1に収容されているねじSの個数を把握すべく、ねじ収容体1に収容されるねじSの個数に対応する数字等を表示させてもよい。
本実施の形態のねじ供給装置2は、ねじ供給部60においてねじSを予め定められた姿勢にして供給溝55に排出し、そして供給溝55に接続されている整列溝12に対して供給している。本実施の形態のねじ供給装置2によれば、ねじ収容体1に対して、予め定められた姿勢のねじを供給できる。また、整列溝12に収容すべき数のねじSを過不足なく収容させることができる。すなわち、本実施の形態のねじ供給装置2においても、締結されるねじの個数の管理をすることができる。
1 ねじ収容体
2 ねじ供給装置
10 本体
11 止部
12 整列溝
13 排出溝
15 磁石
20 覆部
30 保持部材(蓋)
51 台
52 蓋開部
55 供給溝
S ねじ
B ビット

Claims (5)

  1. 本体の一方の側面から該本体内の止部まで形成され、予め定められた複数のねじを整列させる整列溝と、
    該止部にあるねじが移動可能で、該止部から該本体の該一方の側面と隣り合う他方の側面に貫通するように形成された排出溝であって、該止部において該整列溝に対して折れている該排出溝と、
    該止部のねじを吸引する磁石と、
    該整列溝の一方の端部にあるねじ以外の該複数のねじを覆う覆部であって、該排出溝を覆わない該覆部と、
    該整列溝の該本体の一方の側面からねじの落下を防ぐ保持部材と、
    を有するねじ収容体。
  2. 該本体及び該覆部の少なくとも一方が透明である請求項に記載のねじ収容体。
  3. ねじを予め定められた姿勢で供給する供給溝を有するねじ供給部と、
    該供給溝と、請求項1又は2に記載のねじ収容体の該整列溝と、が接続されるように該ねじ収容体を置く台と、を有し、
    該保持部材は該整列溝を開閉可能な蓋であり、
    該台において該供給溝と該整列溝とが接続される際に、該蓋を開ける蓋開部と、を有するねじ供給装置。
  4. 該台は、該整列溝が該供給溝と同じ方向を向くように該ねじ収容体を複数整列するものであり、
    該供給溝と該整列溝の接続は、該ねじ収容体を該ねじ収容体の整列方向に移動させて行なう請求項3に記載のねじ供給装置。
  5. 請求項1又は2に記載のねじ収容体を用いて、該定められた複数のねじで複数の部材を締結してねじ締結物を製造するねじ締結物の製造方法。
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