JP6024019B2 - プリント基板及びその製造方法 - Google Patents

プリント基板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6024019B2
JP6024019B2 JP2012241830A JP2012241830A JP6024019B2 JP 6024019 B2 JP6024019 B2 JP 6024019B2 JP 2012241830 A JP2012241830 A JP 2012241830A JP 2012241830 A JP2012241830 A JP 2012241830A JP 6024019 B2 JP6024019 B2 JP 6024019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating sheet
via hole
convex portion
forming
rough surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012241830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014093351A (ja
Inventor
孝治 本戸
孝治 本戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2012241830A priority Critical patent/JP6024019B2/ja
Publication of JP2014093351A publication Critical patent/JP2014093351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6024019B2 publication Critical patent/JP6024019B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、プリント基板及びその製造方法に関する。
電子機器、半導体チップ等の小型化や、端子の挟ピッチ化に伴い、プリント配線の微細化が進んでいる。また、情報関連機器では、信号周波数の広帯域化に対応して部品間を連結する配線の短距離化が求められている。これに伴い、インプリント法等の高密度、高精度な製造技術が開発されている。
インプリント法を用いたプリント基板製造技術としては、例えば特開2005−108924号公報(特許文献1)が開示されている。特許文献1においては、第1の絶縁性シートに第1の配線パターンを形成する配線形成凸部と、第1の絶縁性シートにビアホールを形成するビアホール形成凸部とを有する第1のモールドを第1の絶縁性シートに押しつけ、第1の絶縁性シートから第1のモールドを離型した後に上記第1の配線パターン及びビアホールに導電材料を充填することによって第1の配線及び第1のビア配線を形成する。続いて、上記第1の配線及び第1のビア配線の上面を覆うように第1の絶縁性シート上に第2の絶縁性シートを貼りつけ、第2の絶縁性シートに第2の配線パターンを形成する配線形成凸部と、第2の絶縁性シートの、上記第1の絶縁性シートに形成されたビアホールと対応する位置にビアホールを形成するビアホール形成凸部とを有する第2のモールドを第2の絶縁性シートに押しつけ、第2の絶縁性シートから第2のモールドを離型した後に上記第2の配線パターン及びビアホールに導電材料を充填することによって第2の配線及び第2のビア配線を形成する。
特開2005−108924号公報
上記特許文献1に記載の技術においては、インプリント時にビアホール形成凸部が絶縁性シートの裏面の配線に完全に密着せず、ビアホールの底部に、絶縁性シートを構成する樹脂が残存してしまい、ビアホールに充填した導電材料と絶縁性シート裏面の配線との電気的接続信頼性が低下してしまうことがあった。
本発明は、上述した従来技術による問題点に鑑みてなされたものであり、接続信頼性の高いプリント基板及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明に係るプリント基板は、第1の面及び第2の面を有し、第1の面からインプリント法によってビアホールと表面配線溝とが形成された絶縁性シートと、表面配線溝に埋め込まれた表面配線と、絶縁性シートの第2の面に形成された裏面配線と、ビアホールに埋め込まれ、表面配線及び裏面配線を導通させるビア配線とを有し、裏面配線と第2の面との間に粗面が形成されていることを特徴とする。
また、上記本発明の一実施形態に係るプリント基板においては、裏面配線には粗面を形成する複数の粗面凸部が形成され、ビア配線と裏面配線との接続部分には粗面凸部間に絶縁性シートを構成する材料からなる残存部が存在し、一つのビアホールの底面に位置する複数の粗面凸部の先端と、これら複数の粗面凸部間の残存部のビアホール底面側の端部とは同一平面を形成しているようにしても良い。
本発明に係るプリント基板の製造方法の第1の工程においては、第1の面及び第2の面を有する絶縁性シート、第1の面から同絶縁性シートに対向し、絶縁性シートにビアホールを形成するビアホール形成凸部を有するモールド、及び第2の面側に配置され、第2の面と対向する面に粗面が形成された金属箔を、加熱条件下で積層方向に加圧し、モールドのビアホール形成凸部で絶縁性シートにビアホールを形成すると共に、モールド及び金属箔を押しつけ、上記ビアホール形成凸部によって上記金属箔の粗面を形成する粗面凸部の一部を押しつぶした後に、同絶縁性シートを硬化させる。第2の工程においては、絶縁性シートからモールドを離型して、ビアホール形成凸部によって一部を押しつぶされた粗面凸部と、粗面凸部の間に残存し、絶縁性シートを構成する材料からなる残存部とで形成される平面を底面とするビアホールを形成する。第3の工程においては、ビアホールに導電材料を充填して、ビア配線を形成する。
上記製造方法の第1の工程においては、絶縁性シートにモールド及び金属箔を押しつけ、上記ビアホール形成凸部によって上記粗面を形成する粗面凸部の一部を押しつぶす。この工程においては、絶縁性シートに形成されるビアホールの底面に該当する部分のうち、粗面凸部上に存在する樹脂は、ビアホールが形成される部分の外部に押し出されるため、第2の工程において、金属箔を確実に露出させることが可能である。従って、第3の工程において、この様に形成されたビアホールに導電材料を充填してビア配線を形成すれば、ビア配線と金属箔とを確実に接触させることが可能である。
また、上記第1の工程を行う前段階において、絶縁性シートに金属箔が貼り付けられていても良い。更に、第1の工程を行う前段階において、絶縁性シートは液状であり、金属箔上に塗布されている様にすることも可能である。
本発明に係るプリント基板の他の製造方法の第1の工程においては、第1の面及び第2の面を有する絶縁性シート、第1の面から絶縁性シートに対向し、絶縁性シートにビアホールを形成するビアホール形成凸部を有するモールド、及び第2の面側に配置され、第2の面と対向する面に粗面が形成された粗面フィルムを、加熱条件下で積層方向に加圧し、モールドのビアホール形成凸部で絶縁性シートにビアホールを形成すると共に、モールド及び粗面フィルムを押しつけ、ビアホール形成凸部によって粗面フィルムの粗面を形成する粗面凸部の一部を押しつぶした後に絶縁性シートを硬化させる。第2の工程においては、絶縁性シートからモールドを離型して、ビアホール形成凸部によって一部を押しつぶされた粗面凸部と、粗面凸部の間に残存し、絶縁性シートを構成する材料からなる残存部とで形成される平面を底面とするビアホールを形成する。第3の工程においては、ビアホールに導電材料を充填して、ビア配線を形成する。第4の工程においては、絶縁性シートから粗面フィルムを除去する。第5の工程においては、絶縁性シートの第2の面に、セミアディティブ法、インクジェット法、スクリーン印刷法のいずれかによって裏面配線を形成する。
本発明によれば、信頼性の高いプリント基板及びその製造方法を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るプリント基板の構成を示す側断面図である。 図1の一部拡大側断面図である。 同プリント基板の製造方法を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す側断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプリント基板の構成を示す側断面図である。 同プリント基板の製造方法を示す側断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す側断面図である。 同プリント基板の製造方法を示す側断面図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係るプリント基板及びその製造方法を詳細に説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.第1の実施形態に係るプリント基板の構成]
次に、本発明の第1の実施形態に係るプリント基板の構成について、図1を参照して説明する。本実施形態に係るプリント基板は、絶縁性シート1と、絶縁性シート1に表面側から埋め込まれた表面配線2及びビア配線4と、絶縁性シート1の裏面に形成された裏面配線3とを有する。絶縁性シート1は、表面側の第1の面1a及び裏面側の第2の面1bを有し、第1の面1aからインプリント法によってビアホール1dと表面配線溝1cとが形成されている。表面配線2は、表面配線溝1cに埋め込まれている。裏面配線3は、第2の面1bから絶縁性シート1に貼りつけられ、フォトリソグラフィーを用いて形成されている。ビア配線4は、ビアホール1dに埋め込まれ、表面配線2及び裏面配線3を導通させる。裏面配線3と第2の面1bとの間には粗面3bが形成されている。この実施形態では、粗面3bが裏面配線3の第2の面1bと対向する面に形成された粗面凸部3aにより形成されている。
このような構成によれば、インプリント法によりビア配線4が形成された場合でも、接続信頼性が向上するという効果がある。即ち、インプリント法は、裏面配線3の変形や薬液又はプラズマによる絶縁性シート1のダメージが生じず、微細な表面配線2及びビア配線4を形成することが可能であるが、前述したようにビア配線4と裏面配線3との接続信頼性が低下することがある。
図2(b)は、図1のAで示す領域の拡大側断面図である。本実施形態に係るプリント基板においては、ビアホール1dの底面の複数の粗面凸部3aの上端とビア配線4とが確実に接続されているので、接続信頼性が高い。粗面凸部3a間には、絶縁性シート1と同一材料からなる残存部1eが残っているが、これらは粗面凸部3a間に存在しているため、裏面配線3とビア配線4との接続に影響を与えることはない。粗面凸部3aと残存部1eの上面は、後述するモールド押圧時に上端がつぶれて平坦面を形成する。ビアホール1d内に導電材料が充填されてこの平坦面にビア配線4が形成されているので、ビア配線4と裏面配線3とは確実に導通する。
[1−2.第1の実施形態に係るプリント基板の製造方法]
次に、図3に基づき、第1の実施形態に係るプリント基板の製造方法について説明する。
本実施形態に係るプリント基板の製造方法の第1の工程においては、図3(a)に示す通り、絶縁性シート1の、第1の面1aにインプリント用のモールド5を対向させ、第2の面1bに金属箔3cを対向させる。
絶縁性シート1としては、例えば熱可塑性の樹脂を用いる事ができる。例えば、熱可塑性ポリイミドフィルム、PET(ポリエチレンテレフタラート)、オレフィン系樹脂、液晶ポリマー等を用いる事が可能である。また、半硬化状態のポリイミドフィルム、半硬化状態のエポキシ樹脂等の熱硬化性の樹脂を用いる事もできる。本実施形態においては、厚さ25μmの熱可塑性ポリイミドを使用する。
モールド5は、絶縁性シート1の第1の面1aに表面配線溝1cを形成する表面配線溝形成凸部5aと、絶縁性シート1にビアホール1dを形成するビアホール形成凸部5bとを有する。表面配線溝形成凸部5aの配線パターンやサイズ(最小ピッチ等)、ビアホール形成凸部5bの位置等は当然に適宜調整可能である。本実施形態においては、表面配線形成凸部5aを、ライン/スペースの最小ピッチが5μm/5μm、表面配線2の高さが5μmとなる様に設定している。更に、ビアホール形成凸部5bを、直径30μm、高さ5μmのランド上に、高さ20μm、直径10μmのピラーを有する形状として形成している。また、モールド5の材料としては絶縁性シート1よりも融点の高い材料、例えばシリコン(Si)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、ダイヤモンドライクカーボン等を用いる事ができる。尚、本実施形態においては、シリコン(Si)を採用している。また、モールド5の表面にはフッ素系樹脂等による離型処理を施しておいても良い。
金属箔3cの絶縁性シート1と対向する面には、粗面3bが形成されている。粗面3bの形成法としては種々の方法が適用可能であるが、本実施形態においては、古川サーキットフォイル社製の銅箔である、F2WSを用いた。尚、同F2WSは10〜20μm程度の厚みを有しているが、金属箔3cの厚みは当然に適宜調整可能である。また、金属箔3cの粗面の粗度は、十点平均粗さRzjis(JIS B 0601:2001におけるものであり、0601:1982及び0601:1994におけるRzに該当するもの。以下同様とする。)において、0.1μm〜15μm程度、好ましくは0.1μm〜10μm程度、更に好ましくは0.1μm〜8μm程度の範囲で、適宜調整可能である。尚、本実施形態において、金属箔3cの粗度は十点平均粗さRzjisにおいて、2μmである。
このF2WSにおいては、酸化銅等を核とした粒子が絶縁性シート1と対向する面全体に付着しており、この粒子によって粗面が形成されている。他の粗面の形成方法としては、例えば銅などの金属を核として、その表面にニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)又はこれら合金をコートした物を上記粒子として用いても良い。更に、粗化処理液等を用いることによって金属箔3cに粗面を形成することも可能である。尚、本実施形態においては上記粒子により粗面凸部3aが形成されている。
次に、絶縁性シート1、モールド5及び金属箔3cのうちの少なくとも一つを加熱する。この状態で、図3(b)に示す通り、加熱によって軟化した絶縁性シート1にモールド5及び金属箔3cを押しつけ、表面配線溝形成凸部5aによって表面配線溝1cを、ビアホール形成凸部5bによってビアホール1dを形成する。ビアホール1dの形成は、上記ビアホール形成凸部5bによって、ビアホール1dが形成される部分に配置された複数の粗面凸部3aを押しつぶすようにして行う。加熱及び押しつけの条件は適宜調整可能であるが、本実施形態においては絶縁性シート1を280℃まで加熱し、5MPaの圧力で絶縁性シート1にモールド5及び金属箔3cを押しつけた。尚、第1の工程における加熱の温度及び押しつけの圧力は適宜調整可能であるが、温度を200℃〜300℃、圧力を3〜5MPa程度に設定すると粗面凸部3aを容易に塑性変形させることが可能である。その後、絶縁性シート1を硬化させる。
この第1の工程において、絶縁性シート1に形成されるビアホール1dの底面に該当する部分のうち、粗面凸部3a上に存在する樹脂は、ビアホール1dが形成される部分の外部に押し出され、押しつぶされた粗面凸部3aとビアホール形成凸部5bとが接触する。また、押しつぶされた粗面凸部3aの間に残存する樹脂は、残存部1eとなる。更に、金属箔3cには粗面3bが形成されている為、金属箔3cと絶縁性シート1とはアンカー効果によって強く密着する。
本実施形態に係るプリント基板の製造方法の第2の工程においては、図3(c)に示す通り、絶縁性シート1からモールド5を離型して、表面配線溝1c及びビアホール1dを露出させる。図2(a)にも拡大して示すように、ビアホール1dの底面は、ビアホール形成凸部5bによって押しつぶされた粗面凸部3aと、残存部1eとからなる平面である。即ち、この第2の工程において、金属箔3cの粗面凸部3aは確実に露出される。
本実施形態に係るプリント基板の製造方法の第3の工程においては、表面配線2及びビア配線4を形成する。まず、図3(d)に示す通り表面配線溝1c及びビアホール1dに導電材料6を充填する。導電材料6の充填は、次のように行う。即ち、まず絶縁性シート1に形成された表面配線溝1c及びビアホール1dの表面を覆うように無電解メッキによる図示しないシード層の形成を行い、更に電解メッキにより表面配線溝1c及びビアホール1dに導電材料6を充填する。ビアホール1dの底面においては金属箔3cの粗面凸部3aが露出している為、導電材料6は確実に粗面凸部3aと接触する。尚、図示しないシード層の形成にはスパッタ等、種々の方法が適用可能であり、導電材料6の充填にもインクジェットやスクリーン印刷等、種々の方法が適用可能である。
次に、絶縁性シート1上に導電材料6からなる余剰部分がある場合には、研磨、エッチング等の手段によってこの余剰部分を除去し、図3(e)に示す通り表面配線2及びビア配線4を形成する。尚、この工程は充填される上記導電材料6の量が最適であれば、省略し得る。
本実施形態に係るプリント基板の製造方法の第4の工程においては、金属箔3cを加工して裏面配線3を形成する。裏面配線3の形成方法としては種々の方法が適用可能であるが、本実施形態においてはサブトラクト法を採用する。例えば、図3(f)に示す通り、金属箔3c上にマスク7を積層し、フォトリソグラフィー等の手段によって裏面配線3の配線パターンを形成する。次に、エッチングによって余剰部分の除去を行う。尚、裏面配線3の形成時にウェットエッチングを用いた場合、図3(f)に示す通り、裏面配線3の断面はテーパ形状(台形、山型)となる。またエッチングによって金属箔3cが除去された部分の絶縁性シート1の表面には粗面凸部3aに対応した凹部が形成される。
[2.第2の実施形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係るプリント基板の製造方法について説明する。第2の実施形態に係るプリント基板の製造方法は第1の実施形態に係るプリント基板の製造方法とほぼ同様であるが、本実施形態においては、第1の工程を行う時点で既に絶縁性シート1に金属箔3cが貼り付けられており、この絶縁性シート1と金属箔3cが一体となったものにモールド5を押しつけることによって第1の工程を行う。本実施形態においては、位置関係等に関して、第1の工程において絶縁性シート1と金属箔3cが一体となったものと、モールド5との関係のみを考慮すれば良い為、より単純なプリント基板の製造方法を提供することが可能である。
[3.第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るプリント基板について説明する。第3の実施形態に係るプリント基板の構成は、図5に示す通り、第1及び第2の実施形態に係るプリント基板の構成とほぼ同様である。また、第3の実施形態に係るプリント基板の製造方法は上記第1及び第2の実施形態に係る製造方法とほぼ同様であるが、本実施形態においては、図6(a)に示す通り、第1の工程を行う前段階において、絶縁性シート1´として金属箔3cに塗布された液状の材料を使用する。絶縁性シート1´の液状の材料としては、例えばポリイミドワニス等を使用することが考えられる。尚、絶縁性シート1´の材料は当然適宜調整可能であり、例えば他の熱硬化性樹脂や紫外線硬化樹脂等、種々の材料が適用可能である。
本実施形態においては、金属箔3cに絶縁性シート1´を塗布後、加熱によって樹脂をある程度硬化させておいても良い。その後、図6(b)に示す通り第1の工程の際に、モールド5を、この液状の絶縁性シート1´を介して金属箔3cに押しつける。そして、図6(c)に示す通り第2の工程において絶縁性シート1´からモールド5を離型した後に、絶縁性シート1´を完全に硬化させる。更に、第3の工程においては、図6(d)に示す通り第1の実施形態と同様の方法によって表面配線溝1c´及びビアホール1d´に導電材料6を充填し、必要であれば図6(e)に示す通り、研磨、切除又はレーザートリミング等、種々の方法によって余剰分の導電材料6を除去し、表面配線2及びビア配線4を形成する。その後、例えば図6(f)に示す通り、金属箔3c上にマスク7を堆積し、第1の実施形態と同様にフォトリソグラフィー及びエッチング等を用いて裏面配線3を形成する。固体の絶縁性シート1を用いる場合には、絶縁性シート1を金属箔3cに貼りつける工程が必要であるが、本実施形態においては、金属箔3cの粗面に絶縁性シート1´を構成する液状の樹脂を塗布することによってこの工程を置き換えている。従って、固体の絶縁性シート1と金属箔3cとの位置関係を考慮する必要が無く、更に単純なプリント基板の製造方法を提供することが可能であると考えられる。
[4.第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係るプリント基板の製造方法について説明する。本実施形態に係るプリント基板の構成は、第1〜第3の実施形態に係るプリント基板の構成とほぼ同様であるが、図7に示す通り、第2の面1b´´に形成される裏面配線3がセミアディティブ法、インクジェット法又はスクリーン印刷法等により形成されている点(裏面配線3の断面がテーパ形状(台形、山型)となっていない点)において第1〜第3の実施形態に係るプリント基板と異なる。
次に、図8を参照して、本発明の第4の実施形態にかかるプリント基板の製造方法について説明する。本実施形態に係るプリント基板の製造方法は基本的には第1の実施形態に係るプリント基板の製造方法と同様であるが、本実施形態においては、図8(a)に示す通り、金属箔3cの代わりに、絶縁性シート1´´と対向する面に粗面が形成された粗面フィルム8を用いる。粗面フィルム8の粗度は、金属箔3cの粗度と同様に十点平均粗さRzjisにおいて、0.1μm〜15μm程度、好ましくは0.1μm〜10μm程度、更に好ましくは0.1μm〜8μm程度の範囲で、適宜調整可能である。また、粗面フィルム8の粗面の形成方法としては、種々の方法が適用可能である。
更に、粗面フィルム8の材質としては、例えば、銅箔等の金属箔を用いても良いし、樹脂フィルムを用いても良い。但し、樹脂フィルムを用いる場合であって、後述する粗面フィルム8の除去の工程においてエッチングを用いる場合には、エッチングによる絶縁性シート1´´のダメージを軽減させるため、絶縁性シート1´´よりもエッチングの選択比が大きい樹脂を用いたものを選択する必要がある。例えば、エッチングの薬液としてクロロホルムを使用する場合には、絶縁性シート1´´として、クロロホルムに対する耐性の強いPTFEを、粗面フィルム8として、クロロホルムに対する耐性の弱い熱可塑性ポリイミドを用いることが考えられる。また、例えばエッチングの薬液としてヘキサンを使用する場合には、絶縁性シート1´´として、ヘキサンに対する耐性の強いポリカーボネートを、粗面フィルム8として、ヘキサンに対する耐性の弱いエポキシ樹脂を用いる事が考えられる。
図8(a)〜図8(e)に示す通り、本実施形態の第1の工程から第3の工程までは、第1の実施形態における第1の工程から第3の工程と同様に行われる。但し、本実施形態においては、上述の通り金属箔3cの代わりに粗面フィルム8が用いられる。本実施形態の第4の工程においては、図8(f)に示す通り粗面フィルム8を除去し、図7に示す通り絶縁性シート1´´の第2の面1b´´に裏面配線3を形成する。粗面フィルム8を除去する方法としては、剥離、酸やアルカリ性液体によるウェットエッチング、プラズマ等によるドライエッチング等、種々の方法が適用可能である。この工程においては、粗面フィルム8に形成された粗面凸部8aを確実に除去し、ビア配線4の底面を露出させる。また、裏面配線3の形成方法としては、セミアディティブ法、インクジェット法、スクリーン印刷法等、種々の方法が適用可能である。但し、ビア配線4の底面と裏面配線3とが接触し得る方法を選択することが考えられる。裏面配線3は、絶縁性シート1´´の第2の面全面に形成された粗面に形成されるため、アンカー効果によって絶縁性シート1´´の第2の面1b´´に密着する。
尚、本実施形態においても、例えば第2の実施形態と同様に、第1の工程を行う前段階において絶縁性シート1´´に粗面フィルム8を予め貼りつけておいても良いし、第3の実施形態と同様に、絶縁性シート1´´として液状の材質を用い、第1の工程を行う前段階において粗面フィルム8に塗布しておいても良い。
[5.第5の実施形態]
上記第1〜第4の実施形態においては、プリント基板として両面板を採用した例について説明した。しかしながら、例えばビルドアップ法等の方法によって、多層構造のプリント基板を製造することも、当然に可能である。
1…絶縁性シート、 1a…第1の面、 1b…第2の面、 1c…表面配線溝、 1d…ビアホール、 2…表面配線、 3…裏面配線、 3a…粗面凸部、 3b…粗面、 3c…金属箔、 4…ビア配線、 5…モールド、 5a…表面配線溝形成凸部、 5b…ビアホール形成凸部、 6…導電材料、 7…マスク、 8…粗面フィルム。

Claims (4)

  1. 第1の面及び第2の面を有する絶縁性シート、前記第1の面から前記絶縁性シートに対向し、前記絶縁性シートにビアホールを形成するビアホール形成凸部を有するモールド、及び前記第2の面側に配置され、前記第2の面と対向する面に粗面が形成された金属箔を、加熱条件下で積層方向に加圧し、前記モールドのビアホール形成凸部で前記絶縁性シートにビアホールを形成すると共に、前記モールド及び前記金属箔を押しつけ、前記ビアホール形成凸部によって前記金属箔の粗面を形成する粗面凸部の一部を押しつぶした後に、前記絶縁性シートを硬化させる第1の工程と、
    前記絶縁性シートから前記モールドを離型して、前記ビアホール形成凸部によって一部を押しつぶされた前記粗面凸部と、前記粗面凸部の間に残存し、前記絶縁性シートを構成する材料からなる残存部とで形成される平面を底面とする前記ビアホールを形成する第2の工程と、
    前記ビアホールに導電材料を充填して、ビア配線を形成する第3の工程と
    を有することを特徴とするプリント基板の製造方法。
  2. 前記第1の工程を行う前段階において、前記金属箔は前記絶縁性シートに貼り付けられていることを特徴とする請求項記載のプリント基板の製造方法。
  3. 前記第1の工程を行う前段階において、前記絶縁性シートは液状であり、前記金属箔上に塗布されていることを特徴とする請求項記載のプリント基板の製造方法。
  4. 第1の面及び第2の面を有する絶縁性シート、前記第1の面から前記絶縁性シートに対向し、前記絶縁性シートにビアホールを形成するビアホール形成凸部を有するモールド、及び前記第2の面側に配置され、前記第2の面と対向する面に粗面が形成された粗面フィルムを、加熱条件下で積層方向に加圧し、前記モールドのビアホール形成凸部で前記絶縁性シートにビアホールを形成すると共に、前記モールド及び前記粗面フィルムを押しつけ、前記ビアホール形成凸部によって前記粗面フィルムの粗面を形成する粗面凸部の一部を押しつぶした後に前記絶縁性シートを硬化させる第1の工程と、
    前記絶縁性シートから前記モールドを離型して、前記ビアホール形成凸部によって一部を押しつぶされた前記粗面凸部と、前記粗面凸部の間に残存し、前記絶縁性シートを構成する材料からなる残存部とで形成される平面を底面とする前記ビアホールを形成する第2の工程と、
    前記ビアホールに導電材料を充填して、ビア配線を形成する第3の工程と、
    前記絶縁性シートから前記粗面フィルムを除去する第4の工程と、
    前記絶縁性シートの前記第2の面に、セミアディティブ法、インクジェット法、スクリーン印刷法のいずれかによって裏面配線を形成する第5の工程と
    を有することを特徴とするプリント基板の製造方法。
JP2012241830A 2012-11-01 2012-11-01 プリント基板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP6024019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012241830A JP6024019B2 (ja) 2012-11-01 2012-11-01 プリント基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012241830A JP6024019B2 (ja) 2012-11-01 2012-11-01 プリント基板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014093351A JP2014093351A (ja) 2014-05-19
JP6024019B2 true JP6024019B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=50937251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012241830A Expired - Fee Related JP6024019B2 (ja) 2012-11-01 2012-11-01 プリント基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6024019B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7077734B2 (ja) * 2018-04-09 2022-05-31 大日本印刷株式会社 構造体、およびその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3943055B2 (ja) * 2003-07-03 2007-07-11 山一電機株式会社 多層型配線板の製造方法
KR100763837B1 (ko) * 2006-07-18 2007-10-05 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 제조방법
JP2012156498A (ja) * 2011-01-07 2012-08-16 Fujikura Ltd 配線基板、モールド及び配線基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014093351A (ja) 2014-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5647724B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
US8618424B2 (en) Multilayer wiring substrate and method of manufacturing the same
JP2007103440A (ja) 配線基板の製造方法および配線基板
CN107170689B (zh) 芯片封装基板
JP5373971B2 (ja) 配線板の製造方法
JP2008016817A (ja) 埋立パターン基板及びその製造方法
US20110089138A1 (en) Method of manufacturing printed circuit board
US20100175806A1 (en) Method for filling conductive paste and method for manufacturing multilayer board
JP2012156498A (ja) 配線基板、モールド及び配線基板の製造方法
TWI471073B (zh) 線路基板及其製作方法
JP6024019B2 (ja) プリント基板及びその製造方法
WO2018008125A1 (ja) 立体配線基板、立体配線基板の製造方法、立体配線基板用基材
JP2013058728A (ja) プリント配線板およびその製造方法
JP5127431B2 (ja) 配線基板及びその製造方法、並びに実装構造体
EP3007526A1 (en) Manufacturing method and structure of circuit board with very fine conductive circuit lines
JP2014093352A (ja) プリント基板の製造方法
JP5677179B2 (ja) 多層回路基板およびその製造方法
KR20170000795A (ko) 배선기판 및 그 제조방법
TWI448220B (zh) 電路板的製作方法
CN101958306B (zh) 内埋线路基板的制造方法
JP2012227302A (ja) 配線板の製造方法
KR100796981B1 (ko) 인쇄회로기판 제조방법
JP2006339366A (ja) 配線基板形成用モールドおよびその製造方法
CN104780705B (zh) 基板和制造基板的方法
US20160381793A1 (en) Wiring board and method for manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6024019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees