JP6022379B2 - 壁面仕上げ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂エマルションを結合材とした建築用仕上塗材の壁面仕上げ方法に関するものである。
合成樹脂エマルションを結合材とした建築用仕上塗材は凹凸模様を容易に形成でき、扱い易く、作業性が良く、特段の技能を要しないで壁面の凹凸模様を創作することができる。しかし、一色では凹凸模様の意匠の創作には限界があり、陰影感が乏しい、繊細な意匠が創作できない等の課題があり、高度な職人の技能に依存するところが多かった。
特許文献1は、基材表面に直接またはプライマー層を介して、着色塗料で凸部を有する下塗り塗膜を形成し、次いで、該下塗り塗膜の色調と異なる色調の上塗り着色塗料で、下塗り塗膜の色調を隠ぺいし、かつ下塗り塗膜の形状が認識できるように塗装した後、該上塗り塗装塗膜が流動状態にある内に、該上塗り塗装塗膜の凸部上を擦ることで、下塗り塗膜の凸部の色調が見えることを特徴とする多色模様塗膜の形成方法が提案され,多彩模様塗膜が画一的でかつ平面的で変化に乏しいという課題の解決方法を開示している。
特許文献2は、凹凸が賦与された壁面に、意匠用塗料を塗布する工程とゴム鏝で掻き落とす工程を含む意匠性賦与方法において 意匠用塗料の0.125mm膜厚の隠蔽率が、0.3〜0.4であり、塗料粘度が2〜25Pa・s、TI値が2.2〜2.7である意匠用塗料及びその方法で、古ぼけた、落ち着いた、深みのある、色調コントラスト賦与等の壁の意匠価値が得られることを開示している。
特許文献3は、粘度が2〜25Pa・s、TI値が2.2〜2.7である結合用塗料と鱗片状物質或いは金属箔片物質からなる意匠用塗料であり、鱗片状物質或いは金属箔片物質が撹拌により分散されたことを特徴とするものであり、この意匠用塗料をゴム鏝で塗布することを特徴とする意匠性賦与方法で壁全体に均質にまた意匠材料の占める比率も任意に変えられることを開示している。
特許文献4は、炭酸カルシウム及びバインダー樹脂を含有し、水と混練され、炭酸カルシウムの累積量90%に相当する粒子直径が3〜20μmの範囲内である塗料組成物を被塗装面の一部又は全部に、1回又は複数回塗りつける工程と、塗りつけられた前記塗料組成物の表面を乾燥させる工程と、塗りつけられた塗料組成物表面をコテ塗りする工程と含む塗装模様形成方法が、簡便、安全、かつ、低コストで、所望の濃淡模様等の塗装模様を現出することを開示している。
特許文献5は、合成樹脂エマルション、充填材、顔料、成膜助剤を含む塗料組成物であり、前記充填材のうち平均粒子径1.0〜40μmの充填材の重量配合部数で、平均粒子径70〜500μmの充填材の重量配合部数を除した値が0.1〜5.0である砂壁状塗料組成物であり、これを用いて既存の仕上塗材の上に塗布することを特徴とする改修施工方法で、既存の凹凸感のある意匠性仕上げ塗材の上に塗布することにより、独特の砂壁状の質感が損なわれることがないことを開示している。
特開2002−320913号公報 特開2007−175580号公報 特開2007−262294号公報 特開2004−211035号公報 特開2010−248304号公報
しかしながら,上記特許文献1乃至特許文献5に記載の発明では,実際の施工における凹凸の付与や模様の表現の良し悪しは,最終的には施工職人らのセンスと技能に負うところが大きく,特に凹凸表現の巾は一定の限られた範囲のものであるという課題がある。
本発明が解決しようとする課題は、鏝やローラー刷毛等の,塗材の施工の際に使用する施工器具とその取扱い方法を熟知した熟練の施工職人でなくても,壁面の立体的な模様を均質で、凹部と凸部が同じ質感で異なる色調にでき、賦型ローラーで得られる立体的な模様を、現物感があり落ち着いたものとすることができる壁面仕上げ方法を提供することにある。
請求項1の発明は、下地に、平均粒子径0.3mmの寒水石を含む合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材を塗付し、0.5mm以上で6.5mm以下に凹凸形状を付与されたローラーで賦型し、乾燥後色調が異なる砂壁状塗料を,15mm以下の繊維長のウールローラーで塗布することを特徴とする壁面仕上げ方法を提供し、賦型ローラーで付与した立体的な模様に現物感を付与した、落ち着きのあるものとすることができる。
本発明に係る壁面仕上げ方法は,凹部と凸部で質感は同じで色調が異なるため、落ち着きがあり、実物感を有するものとすることができる効果がある。
また,凹凸の付与は,予め凹凸形状を付与されたローラーを,壁面等の下地に塗付された塗材の上を転動させることにより行うため,鏝やローラー刷毛の取り扱いに知識や技能のない者でも容易に塗材に高い意匠性を有する凹凸を付与することができる効果がある。
実施例1で使用する賦型ロ−ラー(巾方向23cm、ロール径6cm)の代用写真である。 実施例2で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例3で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例4で使用する賦型ローラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例5で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例6で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例7で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例8で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例9で使用する賦型ロ−ラー(サイズは図1と同じ)の代用写真である。 実施例1の仕上がり状態(サイズ 45cm×60cm)の代用写真である。 実施例2の仕上がり状態(サイズ 45cm×60cm)の代用写真である。 実施例3の仕上がり状態(サイズ 45cm×60cm)の代用写真である。 実施例4で仕上がり状態(サイズ 45cm×60cm)の代用写真である。 実施例5で仕上がり状態(サイズ 45cm×60cm)の代用写真である。 実施例6で仕上がり状態(サイズ 45cm×60cm)の代用写真である。 実施例7の仕上がり状態(サイズ 20cm×30cm)の代用写真である。 実施例8の仕上がり状態(サイズ 20cm×30cm)の代用写真である。 実施例9の仕上がり状態(サイズ 20cm×30cm)の代用写真である。 比較例1の仕上がり状態(サイズ 20cm×30cm)の代用写真である。 比較例2の仕上がり状態(サイズ 20cm×30cm)の代用写真である。 比較例3の仕上がり状態(サイズ 20cm×30cm)の代用写真である。
一般的に建築用仕上塗材は,立体的な模様を容易に得ることができる。しかし、この立体的な模様だけでは新しい意匠性の付与は難しく、得られた立体的な模様に色調が異なる塗料を凸面に塗付しても壁全体では立体模様の均一性がなく、バランスの欠いた意匠付与となる。この原因は立体模様の付与を均一に行うには職人的な技能が必要なことである。また、建築用仕上塗材と凸部に塗布する塗料の質感が異なると落ち着いた雰囲気の壁面ができない。本発明はこれらの課題を解決するものであり,以下詳細に説明する。
合成樹脂エマルション系建築用仕上げ塗材
合成樹脂エマルションを結合材とする水系塗材で、刷毛、鏝、ローラー等で容易に模様付けるもので、骨材、充填剤、増粘剤、顔料等が主配合材料で、結合材固形成分に対して250〜450重量%の骨材と充填剤が配合され、塗付、乾燥後も、塗付された時の立体的な形状が目減りすることなく略維持される。増粘剤は塗付時の垂れや、刷毛、鏝、ローラー等の塗付道具の作業性に適したものとするために配合され、顔料は任意の着色を可能とする。
上記、合成樹脂エマルションのうちアクリル樹脂エマルションが耐候性、耐汚染性、可とう性、が良い。前記アクリル樹脂エマルション系仕上塗材の市販品にジョリパットアルファJP−100、ジョリパットネオJQ−650(以上アイカ工業(株)、商品名)ベルアートSi、弾性ベルアート(以上エスケー化研(株)、商品名)、グラナダSi(菊水化学工業(株)、商品名)等がある。
賦型ローラー
上記合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材を下地等の基材に塗付後、塗付面に立体的な形状を付与するローラーで、様々な材料や機械加工されたものから転写された軟らかい弾力性を有する筒状の軟質ローラーで、シリコン樹脂製が、製造が容易等の理由で好ましい。付与される凹凸は0.5〜6mmが好ましく、0.5mm未満であると仕上がり後の意匠付与ができず、6.5mmを超えると前記合成樹脂エマルション系塗材の乾燥後にクラックが発生したり,ローラーによる付与される塗材の賦型形状にばらつきが生じる。賦型ローラーの硬度はJISK7215ショアAで20〜30が好ましい。この範囲であると下地等の基材が有する凹凸を賦型ローラーの変形で吸収することができ、賦型ローラーの耐久性も維持できる。また、賦型ローラーを使うことで、壁全体を職人的な技能に頼ることなく、均質に立体的な模様を付与することができる。
本発明に係る合成樹脂エマルション系建築仕上塗材には平均粒子径0.3〜0.9mmの骨材を該仕上塗材に対して90〜150重量%さらに配合することにより、賦型ローラーの賦型性、型離れ性が増し、好ましくなる。骨材は硅砂、寒水石、硅石粉等を上げることができる。
合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材に、上記賦型ローラーで凹凸を付与する前に、繊維長15mm以下のウールローラーにて、賦型ローラーの塗材への凹凸の転写性を向上させるため、該賦型ローラーに転写液を塗布する。この転写液は、水系である建築用仕上塗材と相溶し、賦型ローラーとの型離れがよく、さらに下記、砂壁状塗料を賦型された塗材に塗付した際,賦型された塗材に残っている該転写液によって弾かれることがないものであり、市販品としてJT−180(アイカ工業(株)、商品名、シリコーン系水溶液)がある。70〜90g/m塗布をする。
砂壁状塗料
本発明に使用される砂壁状塗料は,通常,前記合成樹脂エマルション系仕上塗材により凹凸等の意匠性が付与された壁の当該塗材表面に塗布されるものであり、経時によって生じた汚れ等による色調の回復、色変え等を目的とする塗料である。したがって前記合成樹脂エマルション系仕上塗材のように大きな立体的な形状を付与する必要はなく、砂壁状の表面テクスチュアである外観をウールローラで凹凸全体に付与できるものである。
また,この塗料は、合成樹脂エマルションの結合材が固形成分全体の10〜20重量%、骨材及び充填剤が40〜60重量%を、隠蔽性付与に酸化チタン、着色剤のために顔料が配合される。ここで骨材は平均粒子径D50によって分類し、平均粒子径70〜500μmのものを骨材として、平均粒子径70μm未満を充填剤とする。砂壁状外観を安定して得るために骨材の重量/充填剤重量は0.1〜5.0が好ましい。また合成樹脂エマルションがアクリル樹脂であることが密着性で好ましい。この市販品にアイカジョリパットフレッシュJQ−800、JQ−810(以上 アイカ工業(株)、商品名)があり、この塗料の30℃の粘度はBH型粘度計でローターNo.6で 2rpm時90Pa・s、20rpm時18、Pa・sで、TI値は略5であった。なおTI値はせん断速度(回転速度)における見掛け粘度の比である。塗膜の表面の光沢は20°の入射角で1.0、60°入射角で1.9、85°の入射角で0.2の光沢度(日本電色工業(株)ハンディ光沢計PG1にて測定)であり,砂壁状である。
本発明の仕上げ方法は下地にプライマーやシーラー等の処理を必要に応じて行い、合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材を2.5〜4kg/m塗付後、転写液を塗布し、凹凸が付与されたローラーを転動させて、表面に形状を転写し、凹凸を付与する。乾燥後、色調が異なる砂壁状塗料を粘度2rpm(BH型粘度計ローター6号)で90±30Pa・s、20rpm(同前)で、18±1Pa・s TI値3〜7(せん断速度比10の時のせん断応力比)に調整し、15mm以下のウールローラーで塗布をして表面を仕上げる。このとき、平坦面への塗布量は0.2〜0.5kg/mとなる。ウールロ−ラーの繊維長(毛丈)は3mm以上15mm以下が好ましい。この範囲であれば、凹部まで塗料が付着することもなく、塗布回数は1〜5回で済ませることができる。
意匠性賦与は合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材の色調と砂壁状塗料の色調とローラーで付与した凹凸により、形成される。好ましい塗り合わせとして、アクリル樹脂系エマルション建築用仕上塗材とアクリル樹脂エマルション系砂壁状塗料の組み合わせが、密着性、耐候性、表面膜物性が好ましい。
以下実施例で、詳細に説明する。なお、23℃相対湿度65%で行った。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を10kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を10kg混合し、水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて3.5kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−185(アイカ工業(株)、商品名、図4の賦型ローラー、凹凸の差は略3mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図10のようになった。なお,本明細書中でいう平均粒子径とは,粒子径と重量による積算分率から積算分率50%の粒子径を平均粒子径として算出したものである。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を20kg混合し、水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて3.0kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−181(アイカ工業(株)、商品名、図5の賦型ローラー、凹凸の差は略1mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図11のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を10kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を15kg混合し、水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて3.5kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−187(アイカ工業(株)、商品名、図6の賦型ローラー、凹凸の差は略4mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図12のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を20kg混合し、水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて2.0kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−183(アイカ工業(株)、商品名、図6の賦型ローラー、凹凸の差は略0.5mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図13のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を10kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を10kg混合し,水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて3.5kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−182(アイカ工業(株)、商品名、図6の賦型ローラー、凹凸の差は略5mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図14のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を10kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を15kg混合し,水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて3.5kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−189(アイカ工業(株)、商品名、図6の賦型ローラー、凹凸の差は略4mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図15のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を15kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を10kg混合し,水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて2.0kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−190(アイカ工業(株)、商品名、図7の賦型ローラー、凹凸の差は略1.0mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図16のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を15kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を10kg混合し,水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて4.5kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−191(アイカ工業(株)、商品名、図8の賦型ローラー、凹凸の差は略6mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図17のようになった。
ジョリパットアルファJP−100T3001(アイカ工業(株)、商品名、T3001は色番、灰色、アクリル樹脂系仕上塗材) 20kgにJF−1(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.3mm)を15kg、JF−3(アイカ工業(株)、商品名、寒水石、平均粒子径0.9mm)を10kg混合し,水を2.5kg加え、ハンドミキサーで5分程度攪拌混合した。前記塗材を、ステンレスコテを用いて4.5kg/mになるようにフラットに塗付後、JT−180を中毛ウールローラー(繊維長、毛丈13mm)で全面に塗布した。塗布量は約70g/mであった。その後約5分でJR−192(アイカ工業(株)、商品名、図9の賦型ローラー、凹凸の差は略4.5mm)を用いて立体模様を付けた。24時間静置後、ジョリパットフレッシュJQ−800T1000(アイカ工業(株)、商品名、T1000は色番、白色)を原液で、中毛ウールローラー(毛丈13mm)で塗布した。塗布量は0.05kg/mであった。仕上がりは図18のようになった。
〔比較例1〕
実施例7でJR−190を用いて立体模様を付けただけのものを比較例1とした。
〔比較例2〕
実施例8でJR−191を用いて立体模様を付けただけのものを比較例2とした。
〔比較例3〕
実施例9でJR−192を用いて立体模様を付けただけのものを比較例3とした。

Claims (1)

  1. 下地に、平均粒子径0.3mmの寒水石を含む合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材を塗付し、0.5mm以上で6.5mm以下に凹凸形状を付与されたローラーで賦型し、乾燥後色調が異なる砂壁状塗料を,15mm以下の繊維長のウールローラーで塗布することを特徴とする壁面仕上げ方法。
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