JP6021559B2 - 振動型駆動装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動型駆動装置及び撮像装置に関する。特に、異なる振動モードの振動を組み合わせることにより振動子と被駆動体とを相対移動させる振動型駆動装置及び撮像装置に関する。
異なる振動モードの振動を組み合わせることにより振動子と被駆動体とを相対移動させる振動型駆動装置として、二つの異なる面外方向の曲げ振動モードを組み合わせる形態のものが提案されている(特許文献1参照)。
この振動型駆動装置は、振動子と被駆動体との間に摩擦力を発生させるため、振動子と被駆動体とを加圧接触させるための加圧部材を備えている。更に、振動子と被駆動体との接触が安定するための支持構造を備えている。
支持構造として特許文献2には、振動子の支持位置を振動子の被駆動体との接触部近傍とすることで、振動型駆動装置の発生する推力(相対移動させるための駆動力)に基づく反力によるモーメントの発生を抑える支持構造が開示されている。
特登録4261964号公報 特登録3359167号公報
特許文献2のように、振動子の支持位置を振動子の被駆動体との接触部近傍とする構成は、構造が複雑になる可能性がある。
そこで、本発明は、振動子と被駆動体との接触状態の安定化を、簡易な構造で実現することを目的とする。
本発明の振動型駆動装置は、突起部を備える振動子と、前記振動子を支持し外部の部材に固定するための支持部材と、を有し、前記振動子に励起される振動により、前記突起部に加圧された状態で接触する被駆動体を前記振動子に対して第1の方向に相対移動させる振動型駆動装置であって、
前記支持部材は、
前記振動子の前記第1の方向における両方の端部に設けられた結合部と固定される第1の固定部と、前記振動子の前記第1の方向と交差する方向の両端面である両側面の側において前記外部の部材と固定される第2の固定部と、前記第1の固定部と前記第2の固定部との間に夫々設けられた弾性変形部と、を有し、
前記弾性変形部は夫々、前記第1の方向に対して傾斜する傾斜部を備え、
前記第2の固定部に対して対称な位置に設けられた前記傾斜部同士の傾斜方向の交点が、前記第2の固定部よりも、前記突起部と前記被駆動体との接触面側に位置するように前記傾斜部が構成されていることを特徴とする。
本発明によって、振動子と被駆動体との接触状態の安定化を簡易な構成で実現することができる。
実施形態1における振動型駆動装置の構成を示す分解斜視図である。 実施形態1における振動子ユニットの斜視図である。 実施形態1における振動子ユニットの分解斜視図である。 実施形態1における振動子の斜視図である。 実施形態1における支持部材の斜視図である。 実施形態1における振動型駆動装置の断面図である。 振動子の振動モードを表わす模式図である。 参考例における振動型駆動装置の構成を示す斜視図である。 参考例における振動子ユニットの斜視図である。 参考例における振動型駆動装置の断面図である。 撮像装置の模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態における振動型駆動装置1の構成を示す分解斜視図である。振動型駆動装置1は所謂超音波モータを駆動源とした1自由度の直線駆動が可能な装置である。本実施形態の振動型駆動装置1は、振動子ユニット2と被駆動体4とを備える。
振動子ユニット2は、外部の部材としてのスライド部品35に設けられており、スライド部品35は、図1中X方向に延びるガイド棒34によりX方向にスライド移動可能となるように保持されている。また、ガイド棒34は、第一基部31に固定された二つの第二基部32に挟まれるように保持固定されている。
振動子ユニット2は、後述する振動子3(図3参照)と支持部材13(図2参照)とを備えており、この支持部材13を介して振動子3はスライド部品35の固定部35bにビス止めされる。このように固定されることでスライド部品35と振動子ユニット2とはX方向に一体的に移動可能となる。
スライド部品35と振動子ユニット2との間には、加圧ばね36が配置されている。加圧ばね36は略板バネ形状であり、Z方向の撓みとバネ力の発生を行う加圧部材である。加圧ばね36の自由端側は振動子ユニット2を形成する振動子3に接触している。
振動子ユニット2のZ方向上側には、振動子ユニット2とのX方向の相対移動運動を行う被駆動体4が配される。本実施形態の被駆動体4は、角棒形状であり、摩擦駆動を行う上で必要とされる耐摩耗性を確保するために、例えばマルテンサイト系ステンレス材で形成される。被駆動体4の両端部は、被駆動体保持部材33と第二基部32とに挟まれた状態で固定されている。
被駆動体4と振動子ユニット2との間の推力を発生させるために必要な摩擦力を発生させるため、加圧ばね36のバネ力により、被駆動体4と振動子ユニット2とは加圧された状態で接触している。ここで、所望の加圧接触を行うには、振動子ユニット2と被駆動体4とがZ方向にも相対的に移動可能である必要がある。本実施形態では、後述するように、支持部材13の一部が弾性変形することにより、振動子ユニット2と被駆動体4とがZ方向に相対移動可能となっている。なお、振動子3と被駆動体4との間に発生する推力により、振動子3及びスライド部品35は図中X方向に移動する。
本実施形態においては、スライド部品35に部材を取り付けてスライド部品35から駆動力、又は変位を取り出すことにより任意の機器を駆動できる。具体的には、実施形態2に示すようなカメラのレンズ等を駆動することができる。また、本実施形態では、振動子ユニット2が被駆動体4に対して移動する構成であるが、本発明はこれに限定されず、被駆動体4が移動する構成としてもよい。被駆動体4が移動する場合、振動子ユニット2はスライド移動しないよう外部の部材に固定され、被駆動体4が移動可能となるよう保持される。本実施形態の振動型駆動装置1は本発明の説明に用いるための一例であり、任意の構成を選択可能である。
本実施形態の振動子ユニットについて詳細に説明する。図2は、実施形態1における振動型駆動装置1で用いられる振動子ユニット2の斜視図であり、図3は振動子ユニット2の分解斜視図である。振動子ユニット2は、振動子3と支持部材13とを備える。また、図4に振動子3の斜視図を示す。
本実施形態の振動子3は、金属材料等の弾性体により板状に形成された振動板11と、電気−機械変換素子である矩形板状に形成された圧電素子板12とを接着等により一体化することで構成される。振動子3には、外部との電気的な接続を行う、フレキシブル基板14が配される。
振動板11は、矩形状の振動部11a、振動部11aの上面(圧電素子板12の固定面とは反対側の面)においてX方向の2箇所に形成された突起部11b、振動部11aのX方向の両側(つまり振動子3における両方の端部)に形成された結合部11cを備えている。振動板11はX方向及びY方向に対称な形状である。なお、本発明において、「対称」な形状とは厳密に対称な形状だけでなく、加工誤差等により略対称な形状も含む。
ここで、図7を用いて振動子3に励起される二つの振動モードについて説明する。本実施形態では、圧電素子板12に交流電圧を印加して振動子3に2つの面外方向の曲げ振動モード(MODE−AとMODE−B)を合成した振動を励振する。第1の振動モードとしてのMODE−Aは、振動子3の長手方向である図中X軸方向に平行に2つの節が現れる一次の面外曲げ振動モードであり、YZ面に対称な形状のモードである。MODE−Aの振動により、二つの突起部11bには被駆動体と接触する面と垂直な方向(Z軸方向)に変位する振幅が励振される。つまり、MODE−Aの振動により、突起部11bは、被駆動体4を突き上げる方向に変位する。なお、本発明において「平行」とは、厳密に平行な場合だけなく、略平行とみなせる場合も含む。
第2の振動モードであるMODE−Bは振動子3の図中Y軸方向に平行に3つの節が現れる二次の面外曲げ振動モードであり、YZ面に逆対称且つXZ面に対称な形状のモードである。MODE−Bの振動によって、二つの突起部11bには被駆動体と接触する面と平行な方向(X軸方向)に変位する振幅が励振される。つまりMODE−Bの振動により、突起部11bは、被駆動体4との相対移動方向に変位する。これら二つの振動モードを組み合わせることで接触部である二つの突起部11bの上部はXZ面内の楕円運動を行い、X軸方向に被駆動体4を相対移動させる駆動力(推力)が発生する。この駆動力により、振動子3と被駆動体とは相対的に移動する。
ここで、本実施形態において、X方向は振動子3と被駆動体4との相対移動方向(第1の方向)と言える。また、Z方向は振動子3と被駆動体4との加圧方向であり、MODE−Aにおける突起部の突き上げ方向と言える。
次に本実施形態の支持部材13について詳細に説明する。図5に支持部材13の斜視図を示す。本実施形態の支持部材13は、薄板状の金属材料に、打ち抜き及び曲げ加工を行うことにより形成されている。支持部材13はX方向及びY方向に対称な形状である。
支持部材13は、X方向の端部に位置する二つの第1の固定部13aと、Y方向両側に位置する二つの第2の固定部13bと、第1の固定部13aと第2の固定部13bとを繋ぐように弾性変形部13cを備える。第1の固定部13aは、振動子3の結合部11cと組み合わされて固定される箇所である。第2の固定部13bは、振動子のY方向両側(つまり振動子のX方向と交差する方向の両端面である両側面の側)において、スライド部品35の固定部35bと固定される箇所である。第2の固定部13bにより、振動子ユニット2が外部の部材であるスライド部品35と取付けられる。弾性変形部13cは、第1の固定部13aと第2固定部13bとの間の4箇所に形成されている。
支持部材13は、振動子3のZ方向上側に配置されており、これら支持部材13及び振動子3の中心位置がX、Y方向に略一致するように位置が決められているので振動子ユニット2はX方向及びY方向に対称な形状である。ここでフレキシブル基板14は他の構成部品と比較して剛性が低いので、本実施形態においては対称性を阻害しないものとみなしている。
支持部材13の第2の固定部13bがスライド部品35に固定されている状態で、振動子3の二つの突起部11bに外部からの力、又は変位が加えられると、これらの値に応じて支持部材13の弾性変形部13cに弾性変形を生じさせる力が発生する。
図6には、支持部材13の作用を説明するための模式図を示している。図6において、支持部材13、振動板11、固定部35bに関して説明に必要な箇所を模式的に示している。支持部材13は振動型駆動装置1に組み込まれた状態を示しており、図6中では、第2の固定部13bがスライド部品35の固定部35bに固定された状態を示している。
図6(a)は支持部材13に弾性変形が生じていない状態を示しており、図6(b)は外力の作用により支持部材13に弾性変形が生じている状態を示している。
弾性変形部13cは、薄板金属材料で形成されている支持部材13の一部に所望の角度で曲げ加工が施された傾斜部としての調整部13c2を備えている。この調整部13c2にはX軸に対して角度A2が与えられている。調整部13c2の断面の延長線の交点C1(傾斜部同士の傾斜方向の交点)は、支持部材13が振動子ユニット2に組み込まれた状態において、第2の固定部よりも、突起部11bと被駆動体4との接触面側に位置している。
このように構成することにより、調整部13c2は矢印A3に示す方向に剛性が低く、この矢印A3とXZ面において直交する方向には剛性が大きくなるように形成される。さらに本実施形態においては、交点C1のZ方向における位置が、突起部11bのZ方向における位置の高さと一致(位置が同じ)である。ここで本発明において、位置が「一致」、位置が「同じ」とは、厳密に一致していたり同じ位置にある場合だけでなく、位置が略一致、位置が略同じ場合も含む。なお、交点C1のZ方向における位置は上記に限定する必要は無く、各部品の構造や静的な剛性の状態等に応じて調整すれば良い。
図6において、支持部材13が振動子ユニット2に組み込まれた状態で振動子3の突起部11bが受ける外力を、模式的にF1で表わしている。この外力F1は、振動型駆動装置1を作動させている状態(つまり、振動子ユニット2と被駆動体4とを相対移動させている状態)で、被駆動体4から受ける反力であるのでX方向と等しい。
この外力F1が加えられている時、支持部材13の2箇所の弾性変形部13cには、振動板11、第1の固定部13a(図5参照)を介して力が伝達される。また、弾性変形部13cの一端は、第2の固定部13bが固定部35bに固定されていることにより変位が制限されている。
振動子ユニット2は、第2の固定部13bにより保持されており、一方で突起部11bにX方向の外力が加えられることになる。このような状態での弾性変形部13c等の変形や姿勢変化を図6(b)に示している。ただし図6においては変形等を誇張して示しており、実際の変形はより小さいものとなっている。弾性変形部13cのうち、調整部13c2に生じる曲げ変形は非常に小さく、この箇所以外の弾性変形部13cに曲げ変形が生じることになる。その結果、図6(b)に示されるような変形状態となる。
このように弾性変形部13cが変形すると、振動板11、つまり図6では省略されている振動子3は、図6中矢印で示したdX、即ちX方向に変位するように姿勢変化が生じることになる。これにより、外力F1による振動子3の姿勢変化からはモーメント力の発生が生じることを抑制することが出来ている。
つまり、本実施形態の支持部材13の弾性変形部13cは、振動子に対して、Y方向を軸とした回転運動をさせる力よりも、X方向に変位させる力が多くかかるよう構成されている。
この結果、外力F1が加えられても突起部11bにはZ方向の力が発生せず、安定した接触状態を維持することが可能となる。
(参考例)
次に、従来提案されている特許文献2と同様の構成の支持部材を用いた振動型駆動装置の例を説明する。図8は、本参考例における振動型駆動装置1aの分解斜視図である。本参考例で示す振動型駆動装置1aは、第一基部31と二つの第二基部32とにより基台が形成されている。そして、二つのガイド棒34が、二つの第二基部に両側を保持され、X方向に沿うように配される。スライド部品35は、二つのガイド棒34と組み合わされてX方向のみに相対移動可能となる。
スライド部品35の上部には振動子ユニット2が配される。スライド部品35には二つの伝達部350bが形成されている。この伝達部350bは図中Z方向に向いた開口が形成されている。一方、振動子ユニット2には後述する伝達部15bが形成されており、スライド部品35の伝達部350bと振動子ユニット2の伝達部15bとが嵌め合わされて推力の伝達が行われる。
また、スライド部品35の上部には加圧ばね36が配置固定されている。加圧ばね36は板バネ形状であり、図中Z方向のバネ力の発生を行うものである。加圧ばね36の自由端側は振動子ユニット2を形成する振動子3に接触している。
振動子ユニット2のZ方向上部には、振動子ユニット2とのX方向の相対移動運動を行う被駆動体4が配される。被駆動体4は実施形態1と同様に角棒形状であり、例えばマルテンサイト系ステンレス材で形成される。被駆動体4は両端部を被駆動体保持部材33と第二基部32とで挟み込まれて固定されている。
被駆動体4と振動子ユニット2との間の推力を発生させるにために必要な摩擦力を発生させるため、加圧ばね36の発生するバネ力を用いて被駆動体4と振動子ユニット2とが加圧接触されている。加圧ばね36に変形量を与えて所望の加圧接触を行うには、振動子ユニット2とスライド部品35とがZ方向に相対的に移動可能である必要があり、この機能は伝達部350bと15bとがZ方向に相対移動可能とすることで与えられている。
参考例の振動型駆動装置1aに用いられている振動子ユニット2を、図9を用いて説明する。振動子ユニット2は、振動子3と支持部材である振動子保持部品15とを組み合わせて構成されている。振動子ユニット2と被駆動体4とはX方向に相対移動運動が行われる。ここで、振動子3の構成や振動方式等は上述の実施形態1と同様であるため重複する説明を省略する。
振動子保持部品15は金属部品で形成されており、4箇所の枠部15c及びこれら枠部15cで繋げられるように二つの固定部15a及び二つの伝達部15bが形成されている。振動子保持部品15は、振動子3と二つの固定部15aを介して接合される。伝達部15bはY方向に延出するように配された円筒形状の部位であり、この円筒形状の中心軸のZ方向の位置は振動板11の二つの突起部11bと一致するように形成されている。
図10は、振動子ユニット2をZ方向中央付近で見たXZ断面図である。伝達部15bを点線で示している。振動子ユニット2には被駆動体4との間に加圧力FZ0が作用している。また、振動子ユニット2には被駆動体4とX方向に相対移動を行うため、二つの突起部11bには被駆動体からの反力が作用する。この相対移動により発生する反力FX1を矢印で示している。さらに二つの突起部11bが受ける力FX1により、二つの伝達部15bにはFxと逆向きの力FX2が発生する。
これらの力FX1とFX2は、大きさが等しく、互いに逆向きである。仮にFX1とFX2がZ方向に異なる位置であると、振動子ユニット2にはY軸回りのモーメント力が生じることとなる。本構成の場合、このモーメント力は突起部11bにZ方向の力として作用することとなる。このZ方向の力が生じると元々所望の値として設定している加圧力FZ0を変動させることになり、振動型駆動装置としての性能に変化が生じてしまう。このような影響を避けるため、本参考例では、伝達部15bは二つの突起部11bとZ方向に略同位置の位置となるように配してY軸回りのモーメントが発生しないようにしている。
このように、本参考例では、振動子ユニット2の発生する推力の伝達が、スライド部品35の伝達部350bと支持部材である振動子保持部品15の伝達部15bとの嵌め合いを介して行われている。この伝達部350bと15bは前述のようにZ方向に相対移動可能であることが必要であり、そのためわずかながらでもX方向に隙間が与えられている。しかしながら、本参考例では、この隙間により振動子ユニット2と被駆動体4とのX軸方向の相対移動変位を直接スライド部材35に伝達することができず、高精度の位置決めが困難なものとなる。また、ばね力を利用して前記隙間を排除するなどの構成も考えられるが、そのためには部品点数や質量、スペースの増加などの課題が生じてしまう。
(実施形態2)
第1の実施形態で説明した振動型駆動装置1は、レンズ駆動用途として用いることができる。本実施形態では、第1の実施形態の振動型駆動装置1を撮像装置(光学機器)に用いた例について図11を用いて説明する。
図11は、レンズ鏡筒を備えた撮像装置を説明するためのブロック図である。第1レンズユニット310〜第4レンズユニット340の光軸上の後方(レンズを通過した光が入射する位置)に撮像素子810が配置される。この撮像素子810の出力はカメラ処理回路820に接続されている。カメラ処理回路820の一方の出力はAEゲート830を介してCPU840に接続され、他方の出力はAFゲート850、AF信号処理回路860を介してCPU840に接続されている。
第2レンズユニット320の位置を検出する第1のリニアエンコーダ870、光量調節ユニット350の絞りを検出する絞りエンコーダ880、第4レンズユニット340の位置を検出する第2のリニアエンコーダ890の出力はCPU840に接続されている。リニアエンコーダ870、890はそれぞれ第2レンズユニット320及び第4レンズユニット340の光軸方向での相対位置(基準位置からの移動量)を検出する。
CPU840の出力は、振動型駆動装置1(図1参照)の振動子3と、光量調整ユニット350の駆動源であるメータ930に接続されている。CPU840は、撮像装置の動作の制御を行う制御回路であり、カメラ処理回路820は撮像素子810の出力に対して増幅やガンマ補正などを施す。特定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は、AEゲート830及びAFゲート850を通過する。これらのゲート830、850により、露出決定及びピント合わせのために最適な信号の取り出し範囲が全画面内から設定される。AF信号処理回路860は、オートフォーカス(AF)用であり、映像信号の高周波成分を抽出してAF評価値信号を生成する。
以上説明したように、第1の実施形態で説明した振動型駆動装置1は、撮像装置のレンズを移動させる用途として用いることができる。
1 振動型駆動装置
2 振動子ユニット
3 振動子
4 被駆動体
11 振動板
12 圧電素子板
13 支持部材
31 第一基部
32 第二基部
33 被駆動体枠
34 ガイド棒
35 スライド部品

Claims (6)

  1. 突起部を備える振動子と、前記振動子を支持し外部の部材に固定するための支持部材と、を有し、前記振動子に励起される振動により、前記突起部に加圧された状態で接触する被駆動体を前記振動子に対して第1の方向に相対移動させる振動型駆動装置であって、
    前記支持部材は、
    前記振動子の前記第1の方向における両方の端部に設けられた結合部と固定される第1の固定部と、前記振動子の前記第1の方向と交差する方向の両端面である両側面の側において前記外部の部材と固定される第2の固定部と、前記第1の固定部と前記第2の固定部との間に夫々設けられた弾性変形部と、を有し、
    前記弾性変形部は夫々、前記第1の方向に対して傾斜する傾斜部を備え、
    前記第2の固定部に対して対称な位置に設けられた前記傾斜部同士の傾斜方向の交点が、前記第2の固定部よりも、前記突起部と前記被駆動体との接触面側に位置するように前記傾斜部が構成されていることを特徴とする振動型駆動装置。
  2. 前記傾斜部は、前記第1の方向と前記加圧の方向とで規定される面と平行な面内において、前記傾斜方向に直交する方向より、前記傾斜方向の剛性が大きくなることを特徴とする請求項1に記載の振動型駆動装置。
  3. 前記第2の固定部に対して対称な位置に設けられた前記傾斜部同士の傾斜方向の交点は、前記突起部と前記被駆動体との接触面と、前記加圧方向における位置が同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動型駆動装置。
  4. 前記振動子には、前記突起部が前記被駆動体を突き上げる方向に変位する振動モードと、前記突起部が前記第1の方向に変位する振動モードと、が合成された振動が励起されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動型駆動装置。
  5. 前記弾性変形部は、板状の金属部品で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動型駆動装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動型駆動装置と、前記振動型駆動装置により移動されるレンズと、前記レンズを通過した光が入射する位置に設けられた撮像素子と、を有する撮像装置。
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