JP6021419B2 - 手摺り - Google Patents

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Description

本発明は、上下の横枠間に複数本の縦格子が所要間隔おきに配設された構造の手摺り、特に横枠及び縦格子がアルミ押出形材等の金属製で、建物のベランダ、バルコニーや屋上等に設置される手摺りに関するものである。
ベランダ等に設置されている手摺りの縦格子には、風が直接当たるので、縦格子が振動して音を発生するという現象が不可避的に生じる。手摺りの縦格子に風がぶつかって音が発生する現象の最たるものが、カルマン渦による現象である。このカルマン渦は、手摺りの縦格子など、細くて長い形状の物に主としてその正面方向からの風によって発生する風の渦で、空気の流れが縦格子にぶつかったり、縦格子の間を通り抜けるときに、縦格子の後方側に空気の流れの渦が生じ、この渦がカルマン渦と呼ばれるものである。このようなカルマン渦が縦格子の固有振動数と一致した風速域で縦格子が共振を起こした時に大きな音が発生し、また縦格子どうしが共振して大きな音となる場合もあり、このカルマン渦に起因して発生する振動騒音が問題となっている。
本発明は、縦格子内に制振材を挿入することにより振動・共振を抑制して不快な音の発生を防止するようにした手摺りを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の手摺りは、上下の金属製の横枠2,3間に、金属中空押出形材からなる複数本の縦格子4が所要間隔おきに配設されてなる手摺りにおいて、縦格子4内には、筒状体からなる音鳴り防止用の制振材5が縦格子側壁に対し僅かの隙間を形成するようにして挿入配置されていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の手摺りにおいて、前記制振材5は、ゴム又は軟質樹脂により筒状体に形成されていることを特徴とすることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の手摺りにおいて、前記制振材5は、その長さLbが縦格子長さLaの約6割であることを特徴とすることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、手摺りの縦格子4内に筒状体からなる音鳴り防止用の制振材5を挿入配置することにより、縦格子4の振動・共振を抑制して、不快な音(騒音)の発生を防止することができる
又、前記制振材5は前記縦格子4内に僅かの隙間を形成するようにして挿入配置されるから該制振材5の縦格子4内へのスライド挿入作業が容易となる。
請求項2に係る発明によれば、制振材5は、ゴム又は軟質樹脂により筒状体に形成されたものであるから、他の制振材を使用する場合に比べ、材料費も安くつく上、縦格子4内への挿入が容易で、手摺りの施工コストを低減することができる。
請求項3に係る発明によれば、制振材5の長さLbを縦格子長さLaの約6割とすることにより、制振効果を十分発揮できるながら、縦格子4の全長にわたって制振材5を挿入する場合に比べ、材料コストを大幅に節減できる。
本発明に係る手摺りを屋外から見た正面図である。 図1のX−X線拡大断面図である。 (a) は図2のY−Y線拡大断面図で、制振材が筒状体の場合を示し、(b) は筒状体からなる制振材が縦格子2本挿入された場合を示す断面図である。 (a) 〜(c) は手摺りにおいて制振材を挿入する縦格子の対象範囲を示す概略平面図である。 (a-1) 及び(a-2) は防振対策を施していない従来タイプの手摺りの風洞試験結果を示すグラフであり、(b-1) 及び(b-2) は防振対策を施した本発明に係る手摺りの風洞試験結果を示すグラフである。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、本発明に係る手摺りを示す図1において、1はベランダの堰壁S上に所要間隔おきに立設された手摺り支柱、2は複数本の手摺り支柱1・・・の頂部にわたって架設された上横枠、3は隣り合う手摺り支柱2,2の下部間に架設された下横枠で、上横枠2と下横枠3の間には複数本の縦格子4・・・が所要間隔おきに配設固定されている。これらの手摺り支柱1、上下横枠2,3、縦格子4は、何れもアルミ押出形材からなる。
上横枠2は、図2に示すように、取付基枠2aと、これに係嵌された断面下向きコ字状のアルミ押出形材形材からなる笠木部材2bとにより略角筒状に形成されたもので、取付基枠2aが手摺り支柱1の頂部にビス止め固定されている。各縦格子4は、図3の(a) に示すように、一方側の湾曲状側壁4a,4aと、他方側の平面状側壁4b,4bとで断面が略太鼓形を成す中空状アルミ押出形材からなるもので、湾曲状側壁4a,4aの夫々内側面中央部にビスホール4c,4cが形成されており、しかして各縦格子4は、上横枠2の取付基枠2a及び下横枠3から夫々縦格子4のビスホール4cにねじ込まれる図示しないビスによって上下横枠2,3に対し連結固定される。
縦格子4内には、図3の(a) に示すように、筒状体からなる音鳴り防止用の制振材5が挿入配置されている。この制振材5は、クロロプレンゴム等の合成ゴムにより断面楕円形状に形成された筒状体からなるもので、筒状体の長さLbは、縦格子4の長さLaに相当するのが良いが、そうすると制振材5の材料コストが高くつくため、縦格子4の長さLaの約6割が好ましいとされる。制振材5の長さLbを縦格子4の長さLaの約6割とし、しかもその制振材5を筒状体からなるものにすれば、材料コストを大幅に節減できると共に、後述する騒音測定試験から分かるように、縦格子4の振動・共振を十分抑制することができる。制振材5としては、合成ゴム以外に、軟質合成樹脂によって形成されたものを使用することができる。
この制振材5は、縦格子4の下端部が下横枠3に取り付けられた後、上端部が上横枠2の取付基枠2aに取り付けられる前に、縦格子4内にその上方より下方まで挿入されて、縦格子4の湾曲状側壁4a,4a内面から突設するビスホール4c,4cと、平面状側壁4b,4bとにより支持される状態で縦格子4内に挿入保持される。
この場合、制振材5は、図3の(a) に示すように、その外周面がビスホール4cの突端及び平面状側壁4bに対し僅かの隙間を形成するような大きさ、即ち断面形状に形成されたものを使用するが、実際に縦格子4内に挿入された状態では、制振材5の外周面の何れかの部分がビスホール4cの突端や平面状側壁4bに当接するように僅かに倒れるから、それらビスホール4cの突端や平面状側壁4bに支持された状態で保持される。また、制振材5が、そのようにビスホール4cの突端及び平面状側壁4bに対し僅かの隙間を形成するような断面形状に形成されたものを使用すれば、縦格子4内へのスライド挿入作業が容易となる。
上記のように縦格子4内に制振材5が挿入配置されていることによって、手摺りに風が吹き付け時に、縦格子4内の制振材5が縦格子4の振動・共振を抑制して、不快な音の発生、即ち音鳴りを防止することができる。この場合、縦格子4内に挿入されている制振材5は、その外周面が縦格子4の内周側に全面的に接触する必要はなく、制振材5の外周面の少なくとも一部が縦格子4の内周側に接触していたり、また制振材5の外周面と縦格子4の内周面との間に若干の隙間があっても、その制振作用を発揮することができる。
また、縦格子4内に挿入配置される制振材5は、図3の(a) に示すような1本の筒状体に限らず、縦格子4の断面形状やその大きさによって複数本挿入してもよい。図3の(b) には、図3の(a) に示すものと同様な断面楕円形の筒状体からなる制振材5を2本挿入した例を示す。
また制振材5は、手摺りの上横枠2と下横枠3との間に配設される全ての縦格子4に挿入配備する必要はなく、風が最も通り抜けるような箇所の所要の縦格子4に挿入配備すればよい。図4の(a) 〜(c) には制振材5を挿入配備する対象となる対象範囲を例示している。即ち、図4の(a) は、同じ階に例えば3戸等の複数の住居が設けられているようなマンション等の集合住宅で、住宅の例えば南側に3つのベランダが設けてあるような場合、制振材5を挿入配備する対象範囲は、風が通り抜け易い両端のベランダの平面視L字状手摺り部分とされる。図中のTは建物本体、1は手摺り支柱、3は下横枠、4は縦格子を示す。尚、上横枠2は図示を省略している。
図4の(b) はマンション等集合住宅の同階の例えば南側共用廊下6があって、その廊下6が下の階の共用廊下へと通じる通路にスロープ7が設けられているような場合を示し、この場合の制振材5を挿入配備する対象範囲は、スロープ7の設けられた部分を除いて図示のような範囲とされる。また、図4の(c) は、建物の屋上の周縁部に手摺りが設置されている場合を示し、この場合には制振材5を挿入配備する対象範囲は、屋上では全方向からの風が手摺りを通り抜ける傾向にあるため、手摺りの全域とされる。図中のRは屋上の一隅角部に設置された例えば給水塔である。
(騒音測定試験)
次に、上述した本発明による手摺りの音鳴り防止構造に関して風洞試験を行なった試験結果について説明する。
この試験において、縦格子4として、2423T格子(図3の(a) に示すアルミ押出形材で、形材の断面幅Aが24mm、断面幅Bが23mm)からなる長さLa(図2参照)1000mmのものを使用し、この縦格子4(防振対策無し)を上横枠2と下横枠3の間に配設して従来タイプの手摺りを形成する一方、同じ縦格子4を使用して、この縦格子4内に、合成ゴムからなる制振材5(図3の(a) に示すように、断面が楕円形の筒状体で、断面幅Cが20mm、断面幅Dが12mm)の長さLbを600mmとして、この制振材5を各縦格子4内に挿入して防振対策を施した本発明に係る手摺りを形成した。そして、従来タイプの手摺りと本発明に係る手摺りとの風洞比較試験を風洞試験機により行なった結果を図5の(a-1) ,(a-2) 及び(b-1) ,(b-2) によって以下に説明する。図5の(a-1) ,(a-2) 及び(b-1) ,(b-2) において夫々右側の軸が騒音レベル軸(dB)を示す。また図5の(a-1) ,(b-1) における左側の軸は風速15m/sまでに要した時間軸(秒)を示し、図5の(a-2) ,(b-2) における左側の軸は風速20m/sまでに要した時間軸(秒)を示す。
先ず、従来タイプの手摺りは、風速8m/sで音が発生するが、その前後の風速では自己発生音が無かった。尚、風が建物などの障害物に当たって発生する音を「風切り音」として認識されているが、音の強さは風速4m/sから音が発生し始めて、風速10m/sでは40dB、風速20m/sでは60dBの音圧になる。このレベルを超えるものを自己発生音として対策の対象とする。従来タイプの手摺では、図5の(a-1) に示すように、風速10m/s以上で2〜8KHzの自己発生音が起きた。また、風速10〜20m/sでは、(a-2) に示すように、可聴周波数帯全域で音が発生した。
防振対策を施した本発明に係る手摺りの試験結果を図5の(b-1) 及び(b-2) により説明すれば、風速20m/sまでは、全音域で自己発生音は無かった。そして、風速20m/sでは、3KHzの音域でわずかに音が発生した。この騒音測定試験結果から、縦格子4内に音鳴り防止用の制振材5を挿入配置することにより、縦格子4の振動・共振を抑制して、不快な音(騒音)の発生を防止できることが分かる。
1 手摺り支柱
2 上横枠
3 下横枠
4 縦格子
5 制振材
La 縦格子の長さ
Lb 制振材の長さ

Claims (3)

  1. 上下の金属製の横枠間に、金属中空押出形材からなる複数本の縦格子が所要間隔おきに配設されてなる手摺りにおいて、縦格子内には、筒状体からなる音鳴り防止用の制振材が縦格子側壁に対し僅かの隙間を形成するようにして挿入配置されていることを特徴とする手摺り。
  2. 前記制振材は、ゴム又は軟質樹脂により筒状体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手摺り。
  3. 前記制振材は、その長さが縦格子長さの約6割であることを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺り。
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