しかしながら、上述の背景技術を、例えば液晶ディスプレイ等の各フレーム画像を、例えばアクティブマトリクス駆動方式など、ライン走査により表示する方式の表示装置に適用すると、左眼用画像と右眼用画像とを切り替える際には、ライン走査中に、相前後するフレーム画像が、表示画面内において表示用に各時点で選択されている走査線を境目にして上下に混在する。しかも、この境目がライン走査と共に常時移動する。即ち、左眼用画像の一部及び右眼用画像の一部が同時に表示されるので、観測者に正しく立体画像が認識されない可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、フレーム画像を表示するのに、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かかる方式の表示装置において、観測者が正しく立体画像を認識することができる電気光学装置、表示方法及び電子機器を提供することを課題とする。
本発明の一の電気光学装置は、右眼用画像と左眼用画像とを表示する表示手段と、前記右眼用画像を観察する観測者の右眼に到達する光を遮光する右眼用遮光手段と、前記左眼用画像を観察する観測者の左眼に到達する光を遮光する左眼用遮光手段とを備え、前記右眼用遮光手段は、前記表示手段に前記左眼用画像が表示されている際に、前記観察者の右眼に到達する光を遮光し、前記左眼用遮光手段は、前記表示手段に前記右眼用画像が表示されている際に、前記観察者の左眼に到達する光を遮光することを特徴とする電気光学装置。
本発明の一の電気光学装置によれば、左眼表画像から右眼用画像に書き換えられる際、或いは、右眼用画像から左眼用画像に書き換えられる際の、左右用画像が混在してなる画像は、観察者に認識されないが、左右用画像が混在していない画像は観察者に視認される。
制御手段は、書き込まれる画像データに含まれる右眼用画像データ及び左眼用画像データが、各々画像信号の周波数に応じた第1期間ずつ交互に画像表示手段に表示され、且つ書き込まれる画像データを第1期間より短い第2期間かけて画像表示手段に書き込むように、画像表示手段及び書き込み手段のうち少なくとも書き込み手段を制御し、第1期間のうち第2期間中には消灯し且つ第2期間に続く第3期間中に点灯するように光源手段を制御する。
ここに、「画像信号の周波数に応じた第1期間」とは、典型的には、画像信号の一周期と等しい長さの期間を意味する。従って、第2期間は、画像信号の周波数をn倍した画像データに係るフレーム画像を書き込む期間であるので、典型的には、第1期間のn分の1の長さの期間である。また、第3期間は、第1期間の先頭から第2期間だけ除いた残りの期間であるので、典型的には、第1期間の(n−1)/n倍の長さの期間である。
「第1期間ずつ交互に」とは、画像表示手段に、一の第1期間中は右眼用画像データ及び左眼用画像データのうち一方の画像データに係るフレーム画像が表示され、前記一の第1期間に続く、他の第1期間中は他方の画像データに係るフレーム画像が表示されることを意味する。即ち、右眼用画像データ及び左眼用画像データ夫々に係るフレーム画像が、典型的には、画像信号の一周期毎交互に画像表示手段に表示される。
尚、「画像表示手段に表示される」とは、画像表示手段に、光源手段から光源光が照射されているか否かにかかわらず、即ち、観測者が画像表示手段に書き込まれた画像データに係るフレーム画像を視認できるか否かにかかわらず、書込み手段によって、画像表示手段に画像データが書き込まれる、又は書き込まれた画像データが維持されることを意味する。
制御手段は、第3期間中に、書込み手段による書込みが完了されている右眼用画像データ又は左眼用画像データを繰り返し書き込むように書込み手段を制御してもよい。即ち、第1期間中右眼用画像データ及び左眼用画像データのうち一方の画像データが、画像表示手段に繰り返し書き込まれてもよい。
或いは、第3期間中に、書込みが完了されている右眼用画像データ又は左眼用画像データを維持するように書込み手段を制御してもよい。即ち、第1期間のうち該第1期間の先頭から第2期間で画像表示手段に右眼用画像データ又は左眼用画像データが書き込まれ、第2期間に続く第3期間中該書き込まれた右眼用画像データ又は左眼用画像データが維持されてもよい。第3期間中書き込まれた右眼用画像データ又は左眼用画像データを維持するには、例えば、液晶パネルの駆動回路である書込み手段に、スタートパルスを入力しないことによって、アクティブマトリックス駆動を停止させればよい。
尚、光源手段の点灯及び消灯の切り替えは、実際に光源手段を点灯及び消灯させて切り替えてもよいし、例えばシャッタ等により光源手段から出射される光を遮光するか否かによって、擬似的に点灯及び消灯を切り替えてもよい。
本願発明者の研究によれば一般に、例えばアクティブマトリクス駆動方式など、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かけてフレーム画像を書き込む方式の表示装置では、左眼用画像と右眼用画像とを書き換える際に、相前後するフレーム画像である左眼用画像及び右眼用画像が同時に表示される期間が存在する。しかも、これらのフレーム画像の境目が、ライン走査と共に常時移動する。すると、表示される画像に応じて、例えばシャッタ眼鏡等を開閉したとしても、正しく立体画像が表示されない可能性があることが判明している。
仮に、立体表示ではない通常表示の場合にも、相前後するフレーム画像の混在は同様であるが、実践的には、相前後するフレーム画像は相類似していることが多い。しかも、立体表示の場合のように、相前後するフレーム画像の差を、積極的に生かすことは通常表示では意図されておらず、結局、相前後するフレーム画像の混在が、観測者をして目障りになることは殆ど又は全くない。これに対して、相前後するフレーム画像間の差異を利用して立体表示を行おうとする場合には、当然にして、これら層前後するフレーム画像の混在は、根本的な障害になる次第である。
しかるに本発明では、制御手段によって、左眼用画像から右眼用画像に書き換える際、及び右眼用画像から左眼用画像に書き換える際に、画像表示手段(即ち、表示された画像)に対して光源光が照射されないように光源手段が制御される。
これにより、左眼用画像から右眼用画像に書き換える際、及び右眼用画像から左眼用画像に書き換える際の画像を観測者が視認することはできない。言い換えれば、左眼用画像のみ又は右眼用画像のみを観測者は視認可能である。従って、表示される画像に応じて、例えばシャッタ眼鏡等を開閉すれば、正しく立体画像が表示される。
以上の結果、本発明の一の電気光学装置によれば、フレーム画像を表示するのに、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かかる方式の表示装置において、観測者が正しく立体画像を認識することができる。
尚、第1期間が長くなるほど第3期間が長くなるため、左眼用画像及び右眼用画像を切り替える際に、表示された画像に対して光源光を照射しないことによる明るさの低下を抑制することができる。
本発明の他の電気光学装置は、上記課題を解決するために、フレーム画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に前記フレーム画像に係る画像データを書き込む書込み手段と、該書込み手段に、画像信号の周波数がn(nは2以上の自然数)倍された前記画像データを供給する画像データ供給手段と、観測者の右眼に到達する光及び左眼に到達する光を相互に独立して遮光する遮光手段と、前記書き込まれる画像データに含まれる右眼用画像データ及び左眼用画像データ夫々に係るフレーム画像が、各々前記周波数に応じた第1期間ずつ交互に前記画像表示手段に表示され、且つ前記書き込まれる画像データを前記第1期間より短い第2期間かけて前記画像表示手段に書き込むように、少なくとも前記書込み手段を制御し、前記第1期間のうち前記第2期間中には前記右眼に到達する光及び左眼に到達する光の両方を遮光し、且つ前記第2期間に続く第3期間中に前記右眼に到達する光及び前記左眼に到達する光のうち前記書込み手段によって書き込まれた前記右眼用画像データ又は左眼用画像データに対応する一方を遮光しないと共に他方を遮光するように、前記遮光手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の他の電気光学装置によれば、当該電気光学装置は、フレーム画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段にフレーム画像に係る画像データを書き込む書込み手段と、該書込み手段に、画像信号の周波数をn倍した画像データを供給する画像データ供給手段と、観測者の左眼に到達する光及び右眼に到達する光を相互に独立して遮光可能な、例えばシャッタ眼鏡等である遮光手段とを備える。
制御手段は、書き込まれる画像データに含まれる右眼用画像データ及び左眼用画像データが、各々画像信号の周波数に応じた第1期間ずつ交互に画像表示手段に表示され、且つ前記書き込まれる画像データを前記第1期間より短い第2期間かけて前記画像表示手段に書き込むように、画像表示手段及び書込み手段のうち少なくとも書込み手段を制御し、第1期間のうち第2期間中には右眼に到達する光及び左眼に到達する光の両方を遮光し、且つ第2期間に続く第3期間中に右眼に到達する光及び左眼に到達する光のうち書込み手段によって書き込まれた右眼用画像データ又は左眼用画像データに対応する一方を遮光しないと共に他方を遮光するように、遮光手段を制御する。
第3期間中に、書込みが完了されている(即ち、表示されている)右眼用画像データ又は左眼用画像データに対応する、右眼に到達する光及び左眼に到達する光のうち一方が遮光されないと共に、他方が遮光される。
具体的には例えば、左眼用画像が表示される際には、観測者の右眼に到達する光が遮光され、右眼用画像が表示される際には、観測者の左眼に到達する光が遮光される。更に、左眼用画像から右眼用画像に書き換える際、及び右眼用画像から左眼用画像に書き換える際は、左眼に到達する光及び右眼に到達する光の両方が遮光される。
これにより、観測者の左眼には左眼用画像に係る光のみが到達し、右眼には右眼用画像に係る光のみが到達する。言い換えれば、観測者の左眼は左眼用画像のみ視認可能であり、右眼は右眼用画像のみ視認可能である。従って、画像表示装置に表示される画像に応じて遮光手段を制御すれば、正しく立体画像が表示される。
尚、画像表示手段に対して光源光を照射可能な光源手段を備えてもよく、この場合、点灯し続けさせてもよい。或いは、制御手段によって、第1期間のうち第2期間中には消灯し且つ第2期間に続く第3期間中に点灯するように光源手段を制御してもよい。
以上の結果、本発明の他の電気光学装置によれば、フレーム画像を表示するのに、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かかる方式の表示装置において、観測者が正しく立体画像を認識することができる。
尚、当該電気光学装置における遮光手段とそれ以外(即ち、制御手段等)とは、典型的には分離されている。制御手段は、例えば同軸ケーブル等の有線手段を介して遮光手段を制御してもよいし、例えば赤外線等の無線手段を用いて遮光手段を制御してもよい。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記制御手段は、前記第3期間中に、前記書込み手段によって書き込まれた右眼用画像データ又は左眼用画像データを繰り返し書き込むように、少なくとも前記書込み手段を制御する。
この態様によれば、制御手段は、典型的には、一対の基板間に印加する電圧の極性を第2期間毎に反転させて(即ち、フレーム反転駆動)、書込みが完了されている右眼用画像データ又は左眼用画像データを、画像表示手段に書き込むように、少なくとも書込み手段を制御する。
具体的には例えば、第1期間が第2期間のn(nは2以上の自然数)倍である場合、制御手段は、第3期間中に、書込みが完了されている右眼用画像データ又は左眼用画像データを、n−1回書き込むように、少なくとも書込み手段を制御する。即ち、第1期間のうち第2期間中に右眼用画像データが書き込まれたならば、第3期間中は、該書き込まれた右眼用画像データがn−1回繰り返し書き込まれる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記制御手段は、前記第3期間中に、前記書込み手段によって書き込まれた右眼用画像データ又は左眼用画像データを維持するように、少なくとも前記書込み手段を制御する。
この態様によれば、制御手段は、第3期間中に、書込みが完成されている右眼用画像データ又は左眼用画像データを維持するように、少なくとも書込み手段を制御する。具体的には例えば、液晶パネルの駆動回路である書込み手段に、スタートパルスを入力しないことで、アクティブマトリックス駆動を所定期間だけ停止させる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記画像表示手段は、前記フレーム画像をライン走査により表示する。
この態様によれば、画像表示手段は、一枚のフレーム画像をライン走査により表示する、即ち、アクティブマトリックス駆動される、例えば液晶パネル等である。
本発明の他の電気光学装置の他の態様では、前記遮光手段は、液晶シャッタである。
この態様によれば、遮光手段は液晶シャッタであり、典型的には、観測者が容易に使用可能なように眼鏡の左右のリム部分夫々に配置されている(即ち、液晶シャッタ眼鏡)。
本発明の一の表示方法は、上記課題を解決するために、フレーム画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に前記フレーム画像に係る画像データを書き込む書込み手段と、該書込み手段に、画像信号の周波数がn(nは2以上の自然数)倍された前記画像データを供給する画像データ供給手段と、前記画像表示手段に対して光源光を照射する光源手段とを備える電気光学装置における表示方法であって、前記書き込まれる画像データに含まれる右眼用画像データ及び左眼用画像データ夫々に係るフレーム画像が、各々前記周波数に応じた第1期間ずつ交互に前記画像表示手段に表示され、且つ前記書き込まれる画像データを前記第1期間より短い第2期間かけて前記画像表示手段に書き込むように、少なくとも前記書込み手段を制御し、前記第1期間のうち前記第2期間中には消灯し、且つ前記第2期間に続く第3期間中に点灯するように前記光源手段を制御する制御工程を備える。
本発明の一の表示方法によれば、上述した本発明の一の電気光学装置と同様に、フレーム画像を表示するのに、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かかる方式の表示装置において、観測者が正しく立体画像を認識することができる。
尚、本発明の一の表示方法においても、上述した本発明の一の電気光学装置における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
本発明の他の表示方法は、上記課題を解決するために、フレーム画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に前記フレーム画像に係る画像データを書き込む書込み手段と、該書込み手段に、画像信号の周波数がn(nは2以上の自然数)倍された前記画像データを供給する画像データ供給手段と、観測者の右眼に到達する光及び左眼に到達する光を相互に独立して遮光する遮光手段とを備える電気光学装置における表示方法であって、前記書き込まれる画像データに含まれる右眼用画像データ及び左眼用画像データ夫々に係るフレーム画像が、各々前記周波数に応じた第1期間ずつ交互に前記画像表示手段に表示され、且つ前記書き込まれる画像データを前記第1期間より短い第2期間かけて前記画像表示手段に書き込むように、少なくとも前記書込み手段を制御し、前記第1期間のうち前記第2期間中には前記右眼に到達する光及び左眼に到達する光の両方を遮光し、且つ前記第2期間に続く第3期間中に前記右眼に到達する光及び前記左眼に到達する光のうち前記書込み手段によって書き込まれた前記右眼用画像データ又は左眼用画像データに対応する一方を遮光しないと共に他方を遮光するように、前記遮光手段を制御する制御工程を備える。
本発明の他の表示方法によれば、上述した本発明の他の電気光学装置と同様に、フレーム画像を表示するのに、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かかる方式の表示装置において、観測者が正しく立体画像を認識することができる。
尚、本発明の他の表示方法においても、上述した本発明の他の電気光学装置における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
本発明の電子機器は、上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様を含む)を備える。
本発明に係る電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、フレーム画像を表示するのに、ライン走査などの画面走査により一フレーム期間かかる方式の表示装置において、観測者が正しく立体画像を認識することができる。この結果、立体画像表示に適した、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下、本発明に係る電気光学装置の一例としての液晶装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下で参照する各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
<第1実施形態>
(液晶パネル)
先ず、図1及び図2を参照して本実施形態に係る液晶装置を構成する、本発明に係る画像表示手段の一例としての液晶パネルについて説明する。ここに図1は、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側からみた平面図であり、図2は、図1のH−H´線断面図である。
図1及び図2において、本実施形態の液晶パネル100では、TFTアレイ基板10及び対向基板20が対向配置されている。TFTアレイ基板10は、例えば、石英基板、ガラス基板、シリコン基板等の透明基板からなり、対向基板20は、例えば、石英基板、ガラス基板等の透明基板からなる。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素が設けられた領域に対応する画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂、又は紫外線・熱併用型硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(即ち、ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。尚、ギャップ材を、シール材52に混入されるものに加えて若しくは代えて、画像表示領域10a又は画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域に、配置するようにしてもよい。
図1において、シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。
TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。更に、外部回路接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図2において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。この積層構造の詳細な構成については図2では図示を省略してあるが、この積層構造の上に、ITO等の透明材料からなる画素電極9aが、画素毎に所定のパターンで島状に形成されている。
画素電極9aは、後述する対向電極21に対向するように、TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aに形成されている。TFTアレイ基板10における液晶層50の面する側の表面、即ち画素電極9a上には、配向膜16が画素電極9aを覆うように形成されている。
対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。遮光膜23は、例えば対向基板20における対向面上に平面的に見て、格子状に形成されている。対向基板20において、遮光膜23によって非開口領域が規定され、遮光膜23によって区切られた領域が、例えばプロジェクタ用のランプや直視用のバックライトから出射された光を透過させる開口領域となる。尚、遮光膜23をストライプ状に形成し、該遮光膜23と、TFTアレイ基板10側に設けられたデータ線等の各種構成要素とによって、非開口領域を規定するようにしてもよい。
遮光膜23上に、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成されている。遮光膜23上に、画像表示領域10aにおいてカラー表示を行うために、開口領域及び非開口領域の一部を含む領域に、図2には図示しないカラーフィルタが形成されるようにしてもよい。対向基板20の対向面上における、対向電極21上には、配向膜22が形成されている。
尚、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104、サンプリング回路7等に加えて、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
(液晶装置)
次に、図3を参照して、本実施形態に係る液晶装置の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る液晶装置の構成を示すブロック図である。尚、図3において、実線は配線を示し、破線は信号を示している。
図3において、液晶装置200は、液晶パネル100、A/D(Analogue/Digital)コンバータ201、フレームメモリ202、倍速変換回路203、ガンマ補正回路204、D/A(Digital/Analogue)コンバータ205、コントローラ206、分離回路207、書込みタイミング回路208、読出しタイミング回路209、CPU(Central Processing Unit)210、光源211及びシャッタ眼鏡212を備えて構成されている。
ここに、本実施形態に係る「倍速変換回路203」、「コントローラ206」、「CPU210」、「光源211」及び「シャッタ眼鏡212」は、夫々、本発明に係る「画像データ供給手段」、「書込み手段」、「制御手段」、「光源手段」及び「遮光手段」の一例である。
シャッタ眼鏡212は、左眼用シャッタ212a及び右眼用シャッタ212bを備えて構成されている。また、書込みタイミング回路208及び読出しタイミング回路209にはCPU210のI/O(Input/Output)バス210aが接続されている。
入力端子P1から入力された入力信号s1は、A/Dコンバータ201によって、左眼用画像信号及び右眼用画像信号が交互に含まれてなるデジタル信号である信号s2に変換され、入出力が非同期であるフレームメモリ202に入力される。ここに、本実施形態に係る「信号s2」は、本発明に係る「画像信号」の一例である。
フレームメモリ202から出力された信号s2は、倍速変換回路203に入力される。倍速変換回路203は、入力されたデジタル信号s2のフレーム周波数を変換して、本発明に係る「画像データ」の一例としての信号s3を生成する。
より具体的には、倍速変換回路203は、フレームメモリ202に保持された同一フレームを構成する信号s2を二回ずつ出力し、この際フレームメモリ202に入力される当初の画像信号の二倍の周波数で出力する。例えば当初30Hzであれば、60Hzの周波数で信号s2を出力する。これにより信号s3を生成する。即ち、ここでの信号s3は、倍速反転駆動用に周波数変更されたフレーム毎の画像信号であり、2回連続して、同じ内容である。
倍速変換回路203から出力された信号s3は、ガンマ補正回路204によって液晶パネル100の特性に合わせて、そのガンマ値が補正された後に、D/Aコンバータ205によってアナログ信号に変換されて、コントローラ206に入力される。該コントローラ206は、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104等(図4参照)を制御することで、入力された信号s3に基づく画像を液晶パネル100に書き込む。
ここでの書込みは、フレーム毎に液晶に印加する電圧の極性を反転させる、所謂「フレーム反転駆動」で行われる。これにより、直流印加による液晶劣化を効果的に防止しつつ、フリッカを低減できる。特に、左右用画像を交互に表示する立体表示の場合には、倍速反転駆動を行うことで、左右用画像の切替周期が短くなるので、(左右用画像を混在させないこと以前に)画像信号の周波数を高めない場合と比べて、左右用画像の切替が知覚され難いという意味で、より自然の立体表示が可能となる。
ここで、図4を参照して、液晶パネル100を駆動する走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路101の構成について具体的に説明する。図4は、本実施形態に係る走査線駆動回路104、データ線駆動回路101及び液晶パネル100の概略構成を示す概略構成図である。
図4に示すように、コントローラ206は走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路101に対する制御を行うと共に、走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路101は液晶パネル100に対する制御を行う。
コントローラ206は、クロック信号clkと、垂直走査信号VSと、水平走査信号HSと、画像信号Dとを取得する。ここに、クロック信号clk、垂直走査信号VS及び水平走査信号HSは、後述する同期信号s7に含まれており、画像信号Dは信号s3に含まれている。
そして、コントローラ206は、これらの取得した信号に基づいて、スタートパルスDYと、走査側転送クロックCLYと、データ転送クロックCLXと、データ信号Dsとを生成する。スタートパルスDYは、走査側(Y側)に対する走査の開始タイミングで出力されるパルス信号である。走査側転送クロックCLYは、走査側(Y側)の水平走査を規定する信号である。データ転送クロックCLXは、データ線駆動回路101へデータを転送するタイミングを規定する信号である。データ信号Dsは、画像信号Dに対応するデータである。
尚、コントローラ206、走査線駆動回路104、及びデータ線駆動回路101は、その他にも各種の信号が入出力されるが、本実施形態と特に関係の無いものについては説明を省略する。
走査線駆動回路104は、コントローラ206から、スタートパルスDY及び走査側転送クロックCLYを取得し、液晶パネル100の走査線100aに対して走査信号G1、G2、G3、…、Gnを出力する。具体的には、走査線駆動回路104は、コントローラ206から供給されるスタートパルスDYを走査側転送クロックCLYに従って転送し、走査線100aの各々に走査信号G1、G2、G3、…、Gnとして順次排他的に供給するものである。データ線駆動回路101は、コントローラ206から、データ転送クロックCLXと、データ信号Dsとを取得し、液晶パネル100のデータ線100bに対してデータ信号d1、d2、d3、…、dmを出力する。
液晶パネル100は、上述の如く、液晶を含んで構成され、画像信号Dに基づく画像を表示する。具体的には、液晶パネル100は、走査線100aと、データ線100bと、画素100cとを備える。詳しくは、液晶パネル100には、n本の走査線100aが、図4においてX(行)方向に延在して形成され、m本のデータ線100bがY(列)方向に沿って延在して形成されている。そして、画素100cは、走査線100aとデータ線100bとの各交差に対応して設けられて、マトリクス状に配列されている。
再び図3に戻り、入力信号s1は、分離回路207にも入力され、垂直走査信号VS及び水平走査信号HSを含んでなる信号s4が分離される。尚、予め画像信号と垂直走査信号VS及び水平走査信号HSとを分離して伝送する場合には、分離回路207を介さずに、直接信号s4として接続すればよい。
分離回路207から出力された信号s4は、書込みタイミング回路208及び読出しタイミング回路209に入力される。書込みタイミング回路208からは、フレームメモリ202にA/Dコンバータ201の出力を書き込むための書込みタイミング信号s5が出力され、フレームメモリ202に入力される。
読出しタイミング回路209からは、フレームメモリ202から信号s2を読み出すための読出しタイミング信号s6が出力され、フレームメモリ202に入力される。更に、読出しタイミング回路209からは、コントローラ206、光源211及びシャッタ眼鏡212を同期させて動作させるための同期信号s7が出力される。
尚、CPU210によって、書込みタイミング信号s5、読出しタイミング信号s6及び同期信号s7に係る設定が行われる。言い換えれば、CPU210は、書込みタイミング信号s5、読出しタイミング信号s6及び同期信号s7に係る設定を行うことによって、フレームメモリ202、コントローラ206、光源211及びシャッタ眼鏡212の夫々が、所定の動作をするように制御する。
次に以上のように構成された液晶装置200の動作について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る液晶装置200の各部のタイミングを説明する説明図である。尚、図5において「左」及び「右」は、夫々、「左眼用画像」及び「右眼用画像」を示し、「+」及び「−」は、液晶パネル100における画素電極9a又は対向電極21に印加される電圧の極性を示している。
図5に示すように、フレームメモリ202から出力された信号s2は、倍速変換回路203によってそのフレーム周波数が倍速変換された信号s3として、コントローラ206に入力される。信号s3は、倍速反転駆動のために半分にされた一フレーム期間で一つのフレーム画像(例えば、左眼用画像)を構成し、同一のフレーム画像(例えば、左眼用画像)を構成する信号s3が、相前後する二つのフレーム期間に二回繰り返して出力される。そして、所定の時間遅れを伴って、コントローラ206によって、液晶パネル100に入力された信号s3に基づく画像が表示される。
コントローラ206は、入力される同期信号s7に従って、今回入力された信号s3に基づく一フレームの画像の書込みを、一フレーム期間(即ち、倍速反転駆動において当初のフレーム期間と比べて半分とされたフレーム期間)かけて完了するように液晶パネル100を制御する。更に、この一フレームの画像(例えば、左眼用画像)の書込みが完了した後には、次回入力される信号s3に基づく一フレームの画像(例えば、左眼用画像)の書込みを行う。即ち、入力された信号s3に基づいて、同一のフレーム画像が、極性が反転されつつ2回書き込まれる。その後は、例えば右眼用画像について同様に、同一のフレーム画像が、極性が反転されつつ2回書き込まれる。
光源211は、入力される同期信号s7に従って、今回入力された信号s3に基づく一フレームの画像の書込みを完了するまでの一フレーム期間中(即ち、図5における、時間t1から時間t2までの期間中)には、液晶パネル100に光を照射しない。続いて、次回入力される信号s3に基づく一フレームの画像の書込みを行っている一フレーム期間中(即ち、図5における、時間t2から時間t3までの期間中)に、液晶パネル100に光を照射する。即ち、入力された信号s3に基づいて、同一のフレーム画像が(極性が反転されつつ)2回書込みされる際に、1回目の書込み途中では光が照射されずに、2回目の書込み途中で光が照射される。従って、1回目の書込み途中に、観測者に向けて表示光が出射されることはない(即ち、観測者が視認することはない)。
これにより、1回目の書込み途中である、例えば左眼用画像から右眼用画像に書き換えられる際、或いは右眼用画像から左眼用画像に書き換えられる際の、左右用画像が混在してなる画像は観測者に視認されない。逆に、2回目の書込み途中である、例えば左眼用画像から左眼用画像に書き換えられる際、或いは右眼用画像から右側用画像に書き換えられる際の、左右用画像が混在していない画像は観測者に視認される。従って、表示される画像に応じて、図5に示すように、同期信号s7に従って、シャッタ眼鏡212における左眼用シャッタ212a及び右眼用シャッタ212bが開閉されることにより、観測者に正しく立体画像が認識される。
<第2実施形態>
本発明の液晶装置に係る第2実施形態を、図6を参照して説明する。第2実施形態では、コントローラの動作が異なる以外は、第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図6を参照して説明する。
第2実施形態では、図3に示した倍速変換回路からは、半分にされたフレーム期間の前半にのみ信号s3が出力され、後半には信号s3は出力されないように構成されている。即ち、フレーム期間が半分にされた信号s3が間欠的に出力される。
図6において、コントローラ206は、入力される同期信号s7に従って、今回入力された信号s3に基づく画像の書込み(例えば、左眼用画像)が終了してから、次回入力される信号s3に基づく画像(例えば、左眼用画像)の書込みを開始するまで書込みが完了されている画像を維持するようにデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路104等を制御する。
具体的には、今回入力された信号s3に基づく画像の書込みが完了されてから、次回入力される信号s3に基づく画像の書込みを開始するまで、コントローラ206は、スタートパルスDY等の供給を停止することで、液晶パネル100における各画素に印加された電圧を変化させないようにデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路104等を制御する。
<第3実施形態>
本発明の液晶装置に係る第3実施形態を、図7を参照して説明する。第3実施形態では、光源及びシャッタ眼鏡の動作が異なる以外は、第1実施形態と同様である。よって、第3実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図7を参照して説明する。
図7において、シャッタ眼鏡212は、入力される同期信号s7に従って、今回コントローラ206に入力された信号s3に基づく画像の書込みが完了するまで両方のシャッタを閉じる。続いて、この一フレームの画像(例えば、左眼用画像)の書込みが完了した後には、次回入力される信号s3に基づく一フレームの画像(例えば、左眼用画像)の書込みが行われている最中に、当該書込みが完了している画像に対応する左眼用シャッタ212a又は右眼用シャッタ212bのうち一方を開ける。
即ち、入力された信号s3に基づいて、同一のフレーム画像が、極性が反転されつつ2回書き込まれ、その2回目の書込みの最中には、既に書込みが完了している画像に対応するシャッタが開かれる。その後は、例えば右眼用画像について同様に、同一のフレーム画像が2回書き込まれ、2回目にのみ対応するシャッタが開かれる。
尚、光源211は常に液晶パネル100に光を照射することに限らず、シャッタの開閉に同期して、いずれかのシャッタが開かれる期間中のみ照射するようにしてもよい。
本実施形態では、左眼用画像から右眼用画像に書き換えられる際、及び右眼用画像から左眼用画像に書き換えられる際に、左眼用シャッタ212a及び右眼用シャッタ212b両方を閉じることにより、観測者の左眼には左眼用画像に係る光のみが到達し、右眼には右眼用画像に係る光のみが到達するようにしている。すなわち、観測者は、左眼用画像のみ又は右眼用画像のみを視認可能である。従って、表示される画像に応じて、シャッタ眼鏡212を制御すれば、観測者に正しく立体画像が認識される。
<第4実施形態>
本発明の液晶装置に係る第4実施形態を、図8を参照して説明する。第4実施形態では、コントローラの動作が異なる以外は、第3実施形態と同様である。よって、第4実施形態について、第3実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図8を参照して説明する。
図8において、コントローラ206は、入力される同期信号s7に従って、今回入力された信号s3に基づく画像の書込みが完了してから、次回入力される信号s3に基づく画像の書込みを開始するまで、書込みが完了された画像を維持する。
<変形形態>
上述した第1から第4実施形態では、光源211からの光がシャッタ眼鏡212を介して観測者まで届く期間は、その片目に対して、全期間の1/4程度とされている。
しかしながら、一の変形形態として、第1及び第3実施形態における倍速反転駆動(即ち、2倍速反転駆動)に代えてn倍速反転駆動(但し、nは3以上の自然数)とし、同一のフレーム画像を3回以上ずつ書き込むと共にこれらのうち1回目の書込みの期間中にシャッタ眼鏡212で両目共閉じるか又はこれに代えて若しくは加えて光源211を消灯してもよい。このように構成すれば、光源211からの光がシャッタ眼鏡212を介して観測者まで届く期間を長められる。
或いは、他の変形形態として、第2及び第4実施形態における維持期間(図6及び図8参照)を書込み期間と比べて長くしてもよい。このように構成すれば、光源211からの光がシャッタ眼鏡212を介して観測者まで届く期間を長められる。尚、この場合、液晶パネル100として液晶容量の大きいものを採用すれば、維持期間を長めることによる表示品質の劣化を抑制できる。
<電子機器>
次に、図9を参照しながら、上述した液晶装置を電子機器の一例であるプロジェクタに適用した場合を説明する。上述した液晶装置200における液晶パネル100は、プロジェクタのライトバルブとして用いられている。図9は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。
図9に示すように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等の構成を有しており、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像は、液晶パネル1110Gによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
尚、図9を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、表示方法及び電子機器もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。