JP6020298B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、複数の単電池をケース内部に収容する電池パックに関する。
従来、特許文献1に記載の電池パックが知られている。特許文献1の電池パックは、電池を収容するケースとして、バッテリトレイと、バッテリトレイの上面側バッテリトレイを封止するバッテリカバーとを備える。バッテリトレイは、底壁の周囲を囲む周側壁の上面の全周に亘って形成された溝部と、溝部の少なくとも外周側の開口縁部に立設された壁部と、を備える。溝部には、溝部の全周に亘って連続するように形成される環状のシール部材が収容される。溝部にシール部材が収容された状態でバッテリトレイとバッテリカバーとが固定されると、バッテリトレイとバッテリカバーとの間に、シール部材が挟持されて押圧される。このようなシール構造によって、水が外部からケースの内部に侵入することを防止している。
特開2011−194982号公報
特許文献1の電池パックによれば、シール部材を組み付けるための特徴的な形状の溝部をバッテリトレイに形成するため、防水性を確保すべく、当該溝部について高い寸法精度を要するという問題がある。また、バッテリトレイを樹脂部品ではなく、鉄板等のプレス部品で形成する場合には、寸法精度を確保することが困難である。また、環状のケース部材は、溝部へ組み付ける際にねじれやすい形状であり、ねじれた状態で組み付けられて製品出荷されると、市場で所望の防水性を確保できない製品になってしまうことがある。
本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池を収容するケースに複雑な構成を形成することなく、防水性を確保できる電池パックを提供することである。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、電池パックに係る発明は、充電及び放電可能に電気的に接続された複数個の電池(20,21,22,23)と、
複数個の電池が直接的または間接的に固定されるセンタープレート(7)と、
フランジ部(50,60)をそれぞれ有するケース部材であって、当該フランジ部によってセンタープレートのフランジ部(70)を両側から挟んでセンタープレートを一体に固定し、複数個の電池を内部に収容する第1のケース部材(5)及び第2のケース部材(6)と、
センタープレートと第1のケース部材の間と、センタープレートと第2のケース部材の間とのそれぞれに設けられる環状のシール部材であって、第1のケース部材及び第2のケース部材がセンタープレートを挟む力によって弾性変形して外部からの液体の侵入を防止する2つのシール部材(3,4,3A,4A,3B,4B,3C,4C,3D,4D)と、
を備え、
第1のケース部材及び第2のケース部材には、シール部材を所定の位置に装着するための複数個の位置決め用の穴部(503,603)が間隔をあけて環状に並ぶように設けられており、
シール部材のそれぞれは、間隔をあけて環状に並ぶように設けられて位置決め用の穴部にそれぞれ嵌め込まれる複数個の突起部(30,40,30C,40C)と、突起部とは反対側で一周全体にわたって内環と外環を形成するように突出し、それぞれセンタープレートに押しつけられて密着する一対のシールリップ(31,41,31A,41A,31B,41B)と、を有し、
シール部材のそれぞれは、一対のシールリップである一対の第1のシールリップ(31,41,31A,41A,31B,41B)に加え、当該第1のシールリップとは反対側で、一周全体にわたって内環と外環を形成するように設けられ、第1のケース部材及び第2のケース部材のいずれか一方に押しつけられてそれぞれ密着する一対の第2のシールリップ(32,42,32A,42A,32B,32B)をさらに有することを特徴とする。
この発明によれば、各ケース部材に設けられた位置決め用の穴部に突起部を嵌めこむことにより、各シール部材を所定の位置にシール機能を発揮できるように確実に装着することができ、さらにねじれた状態で設置されないシール部材を提供できる。これにより、ねじれた状態で組み付けられないため、所望の圧縮率を確保できるシール部材が得られる。さらに、各ケース部材に歪や多少の変形が生じた場合であっても、内環と外環を形成するような一対のシールリップを密着させるため、各ケース部材に追従するシール部を形成することができる。したがって、電池を収容するケースに複雑な構成を形成することなく、防水性を確保できる電池パックを提供できる。
なお、特許請求の範囲及び上記各手段に記載の括弧内の符号等は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明を適用する第1実施形態に係る電池パックについて、ケース内における各部の位置関係を示す正面図である。 第1実施形態の電池パックについて、シール部材とケースとの位置関係を説明するための平面図である。 シール部材を突起部の側から見た平面図である。 第1実施形態に係る電池パックについて、シール部材とケース等とによるシール構造を示す断面図である。 第1実施形態のシール部材について、位置決め用の突起部が設けられる部分の断面図である。 第1実施形態のシール部材について、位置決め用の突起部が設けられていない部分の断面図である。 図5に図示するシール部材をVII方向に見た図である。 第1実施形態のシール部材について、第1変形例の断面図である。 第1実施形態のシール部材について、第2変形例の断面図である。 第2実施形態のシール部材について、位置決め用の突起部が設けられる部分の断面図である。 第3実施形態に係るシール部材とケース等とによるシール構造を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明を適用する第1実施形態に係る電池パック100について図1〜図9を参照して説明する。電池パック100は、例えば、内燃機関と電池に充電された電力によって駆動されるモータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、モータを走行駆動源とする電気自動車等に搭載される。また電池パック100は、設備内の電気機器の運転のために電力供給可能である、定置式の蓄電池等に用いられる。
電池パック100は、それぞれ箱体状の複数の電池モジュール20,21,22,23を備える。各電池モジュール20〜23は、通電可能に接続された複数の単電池を積層してなる集合体であり、充電及び放電可能な二次電池の集合体である。電池パック100の組電池を構成する電池モジュール20〜23は、4個の電池集合体の端子間をバスバ及び配線を用いて電気的に直列接続して箱体状に形成したものである。電池パック100は、例えば、自動車の車室外である座席下、車室外であって運転席と助手席の間の空間、車室外のトランクの下等に配置される。
単電池は、例えば、ニッケル水素二次電池、リチウムイオン電池、有機ラジカル電池である。単電池は、例えば、アルミ缶等の外殻を構成する外装ケースを有し、直方体状の外装ケースの一端面から上方に突出する正極端子及び負極端子からなる電極端子をそれぞれ有する。各電池モジュール20,21,22,23は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂のケースに収容されている。各ケースは、ボルトナット等の固定具によって互いに組みつけられて一体になり、一つの組電池を構成する。
図1及び図2に示すように、組電池の上面には、ジャンクションボックス9、サービスプラグ8、電池管理ユニット1、電池冷却用の送風装置2等が搭載されている。送風装置2は、電池温度が所定温度を超える場合に、複数個の電池に対して冷却用の空気を強制送風する送風手段である。電池管理ユニット1は、電池状態(電圧、電流、温度等)を監視する監視手段としての機能を有し、電圧の変化や電圧のばらつき及び電荷の移動量を計算する計算手段としての機能を有する。
電池管理ユニット1は、車両用ECUと同様に入力回路、マイクロコンピュータ、及び出力回路を備えている。マイクロコンピュータが有する記憶手段には、電池状態がデータとして随時蓄積されている。蓄積される電池状態のデータは、例えば電池パック100の電池電圧、充放電電流及び電池温度等である。
電池管理ユニット1は、電池パック100の所定部位間の電池電圧を、電池の所定部位に接続された電圧検出線(図示せず)を介して入力される信号に基づいて検出する。電池管理ユニット1は、電池パック100の所定部位の電池温度を、電池の所定部位に接続された温度検出線(図示せず)を介して入力される信号に基づいて検出する。電池管理ユニット1は、入力、記憶されたデータを用いて、電池パック100の放電電流の変化に伴うSOC(State of Charge)等の情報を計算、記録し、電池温度、単電池電圧、全電池電圧、及び電池電圧のばらつき等の各種情報を車両用ECUに送信する。
ジャンクションボックス9は、電池パック100に含まれる単電池の所定の接続端子間を連結する電流制御機器である。ジャンクションボックス9は、絶縁カバーの内部に電流線92,93を流れる電流をオンオフするリレー、抵抗類を収納するジャンクション装置でもある。
電池モジュール21は、接続端子210及び接続端子211を有する。電池モジュール21は、接続端子210及び接続端子211を有する。電池モジュール22は、接続端子220及び接続端子221を有する。電池モジュール23は、接続端子230及び接続端子231を有する。電池モジュール20の接続端子200は、ジャンクションボックス9の接続端子90に電流線92を介して接続されている。電池モジュール20の接続端子201は、電池モジュール21の接続端子210にバスバ12を介して接続されている。電池モジュール21の接続端子211は、サービスプラグ8の一方の接続端子に電流線82を介して接続されている。
電池モジュール22の接続端子220は、サービスプラグ8の他方の接続端子に電流線83を介して接続されている。電池モジュール22の接続端子221は、電池モジュール23の接続端子230にバスバ32を介して接続されている。電池モジュール23の接続端子231は、ジャンクションボックス9の接続端子91に電流線93を介して接続されている。このように、電池モジュール20と電池モジュール21は、バスバ12を介して導通し、電池モジュール21と電池モジュール22は、電流線82,83及びサービスプラグ8を介して導通する。さらに、電池モジュール22と電池モジュール23は、バスバ32を介して導通し、電池モジュール23と電池モジュール20は、電流線92,93及びジャンクションボックス9を介して導通する。
サービスプラグ8は、複数の電池モジュール20〜23に含まれる単電池の所定の接続端子間を連結する電流制御機器であり、電流線82,83に接続されている電池間を非導通状態及び導通状態にできる抜き取り式のプラグである。例えば、サービスプラグ8は、メンテナンス時に操作される非通電用のスイッチであり、プラグを抜けば電流が流れない状態を外部から目視できるものであり、電池パック100の回路を強制的に切断することができる。サービスプラグ8は、抜き取り可能な把手部81を含むプラグが外部に露出する形態で、土台部80がねじ等の固定手段によって上ケース部材6に固定されている。
サービスプラグ8は、下部に設けられ上ケース部材6に固定される土台部80と、上部に設けられ90度回動可能な把手部81と、土台部80と絶縁された上で一体に設けられ、土台部80の下面から下方に突出する接続端子と、を備える。把手部81を含むプラグ本体は、電池モジュール21と電池モジュール22を通電させる状態のときに、土台部80に形成された嵌挿口に嵌合されている。
この導通状態において、プラグ本体は2つの接続端子間を導通させる。プラグ本体が土台部80の嵌挿口に嵌合された状態でないとき、すなわち、プラグ本体が引き抜かれているときは、2つの接続端子が導通していない状態である。電池モジュール21と電池モジュール22は電気的に遮断され、電池パック100が接続される回路は閉回路を形成しない。
複数個の電池、ジャンクションボックス9、電池管理ユニット1、送風装置2等は、下ケース部材5及び上ケース部材6からなるケースに収容されている。これらの各ケース部材は、金属または硬質の樹脂で形成されている。ジャンクションボックス9、電池管理ユニット1、及び送風装置2は、上ケース部材6の内面と電池モジュール20,21の上面との間に配置されており、例えば、所定の間隔をあけて配置された2本のプレート部材に固定されている。
ジャンクションボックス9は、インバータ及びDC/DCコンバータのそれぞれに配線によって接続されている。インバータ及びDC/DCコンバータは、電池パック100の外装ケースの外部に配置され、ジャンクションボックス9の接続端子から車両前方に延びる配線を介して接続可能に構成されている。インバータは、例えば、車両駆動用のモータを作動させる装置である。DC/DCコンバータは、例えば、電池から供給される直流電圧を降圧して補機や12Vバッテリー等に供給する装置である。
電池パック100は、組電池を構成する複数個の電池と、複数個の電池が直接的または間接的に固定されるセンタープレート7と、下ケース部材5及び上ケース部材6と、2つのシール部材3,4と、を備える。
センタープレート7は、金属または硬質の樹脂で形成された強度の高いプレート部材である。上側に配置された2個の電池モジュール20,21は、互いにブラケットにより固定され、下側に配置された2個の電池モジュール22,23は、互いにブラケットにより固定されている。
センタープレート7は、環状の枠体である。枠体の外周縁全周には、水平に延びるフランジ部70が設けられている。各電池モジュール20〜23は、枠体の内側に位置するように設けられる。センタープレート7には、上側の電池モジュール20,21が取付脚を介して固定されるとともに、下側の電池モジュール22,23がブラケットを介して固定される。取付脚とブラケットは、センタープレート7の枠体内側部分に共締め固定される。
下ケース部材5及び上ケース部材6は、それぞれ第1のケース部材、第2のケース部材であり、両者が組み立てられて一つの箱体を構成する。下ケース部材5及び上ケース部材6は、金属または硬質の樹脂で形成された強度の高い部材である。
センタープレート7のフランジ部70には、所定個数の車体固定用の取付穴部701と、ケース部材と一体に共締めするための共締め用の固定穴部702と、がそれぞれ所定個数設けられている。下ケース部材5のフランジ部50には、所定個数の車体固定用の取付穴部と、センタープレート7及び上ケース部材6と一体に共締めするための共締め用の固定穴部と、がそれぞれ所定個数設けられている。上ケース部材6のフランジ部60には、下ケース部材5と同様に、所定個数の車体固定用の取付穴部と、センタープレート7及び下ケース部材5と一体に共締めするための共締め用の固定穴部と、がそれぞれ所定個数設けられている。
下ケース部材5及び上ケース部材6は、共締め用の固定穴部に通したボルト・ナットの締め付けにより、フランジ部70を両側から挟んでセンタープレート7を一体に固定し、複数個の電池を内部に収容する。また、下ケース部材5、センタープレート7及び上ケース部材6は、車体固定用の取付穴部に通したボルト・ナット102の締め付けにより、車両に固定されるステイ部材101に取り付けられて、車両に固定される。
シール部材3は、センタープレート7と下ケース部材5の間に設けられる環状のシール部材である。環状のシール部材3は、センタープレートのフランジ部70の下面において内周縁全周にわたって設置される。
シール部材4は、上下方向についてシール部材3と重なる位置に、センタープレート7と上ケース部材6の間に設けられる環状のシール部材である。なお図2には、二点鎖線で示すシール部材4と、センタープレート7との位置関係を示している。環状のシール部材4は、センタープレートのフランジ部70の上面において内周縁全周にわたって設置される。
シール部材3及びシール部材4は、弾性変形しうる弾性体であり、各種のエラストマー、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム、ウレタン樹脂等からなる防水パッキン、防水シール材である。2つのシール部材3,4は、ボルト・ナットの締め付けにより、ケース部材5、6及びセンタープレート7が一体に固定される状態で、下ケース部材5及び上ケース部材6がセンタープレート7を挟む力によって弾性変形して外部からの液体の侵入を防止する。
下ケース部材5には、シール部材3を所定の位置に装着するための複数個の位置決め用の穴部503が間隔をあけて環状に並ぶように設けられている。穴部503は、ケース部材5、6及びセンタープレート7が一体に固定される状態で、センタープレート7のフランジ部70から所定寸法分離間する下ケース部材5の被シール部51に開口する。被シール部51は、ケース部材5、6及びセンタープレート7が一体に共締め固定される部位のフランジ部50よりも内周側に設けられる環状の平面である。このように被シール部51とフランジ部50は、フランジ部70に対して段差を形成する。
上ケース部材6には、シール部材4を所定の位置に装着するための複数個の位置決め用の穴部603が間隔をあけて環状に並ぶように設けられている。穴部603は、ケース部材5、6及びセンタープレート7が一体に固定される状態で、センタープレート7のフランジ部70から所定寸法分離間する上ケース部材6の被シール部61に開口する。被シール部61は、ケース部材5、6及びセンタープレート7が一体に共締め固定される部位のフランジ部60よりも内周側に設けられる環状の平面である。このように被シール部61とフランジ部60は、フランジ部70に対して段差を形成する。
シール部材3,4のそれぞれにおいて、突起部30,40のそれぞれが存在する部分の横断面を示した図が図5である。また、シール部材3,4のそれぞれにおいて、突起部30,40が存在しない部分のそれぞれの横断面を示した図が図6である。したがって、シース部材3については、下ケース部材5の位置決め用の穴部503に対応しない部分には、突起部30は設けられておらず、中央の胴体部34によって外環リップ310と内環リップ311とをつなぐ形状となっている。
シール部材3は、間隔をあけて環状に並ぶように設けられて位置決め用の穴部503にそれぞれ嵌め込まれる複数個の突起部30と、第1のシールリップ31と、突起部30と第1のシールリップ31とをつなぐ胴体部33と、を有する。第1のシールリップ31は、突起部30とは反対側で一周全体にわたって内環と外環を形成するように突出し、それぞれセンタープレート7に押しつけられて密着する一対のシールリップである。第1のシールリップ31は、図4〜図6に図示するように、フランジ部70と被シール部51との間で、外側に位置する環状シールを構成する外環リップ310と、外環リップ310よりも内側に位置する環状シールを構成する内環リップ311と、を備える。外環リップ310及び内環リップ311は、シール部材3の環状全体に連続して形成され、半径方向に並ぶ2列の凸条部である。
外環リップ310及び内環リップ311は、先端に向かうほど外側に開くように延びる形状である。換言すれば、外環リップ310及び内環リップ311の横断面形状は、それぞれ図5及び図6に図示するように、先端が根元部よりも外側に位置するように、その軸線が胴体部33の軸線に対して傾斜するようになっている。
この構成によれば、外環リップ310及び内環リップ311は、センタープレート7のフランジ部70に密着した状態では、外力が作用していない自由状態よりも、フランジ部70の表面に沿うように外側に大きく開いて変形する。これにより、図4に図示するように、矢印で示す水が外部から侵入した場合に、水がケースの内部に入り込むことを効果的に防止できる。
図4のように、フランジ部50とフランジ部70との合わせ部から水が入り込んだ場合、さらに水が当該合わせ部からフランジ部70と被シール部51との間の空間に侵入する。そして、侵入した水は、表面張力によりそのままセンタープレート7の表面をさらに内方(電池方向)に進むが、フランジ部70に密着する外環リップ310によって、外環リップ310よりもさらに内方に侵入することが効果的に妨げられる。すなわち、外環リップ310がフランジ部70の表面に沿うようにその先端を外方に向けた姿勢でシールするため、シール面に対する水の侵入に際し、その入口部分で確実に封止することができる。
また、複数の突起部30は、位置決め用の穴部503にそれぞれ嵌め込まれるため、穴部503の内周面と、突起部30の根元部分の外周面あるいは胴体部33とが密着することで、シール効果が得られる。したがって、このシール効果により、外部から穴部503を通じてケースの内部に侵入してくる水を防ぐことができる。
図7に示すように、さらに外環リップ310及び内環リップ311は、シール部材3の周方向について波状に延びる部分である。このような構成により、外環リップ310及び内環リップ311は、シール部材3の周方向に伸縮可能であり、蛇腹状に周方向に延びるリップを構成する。したがって、シール部材3を装着する際に、シール部材3の周方向の長さ寸法を伸縮自在に設定することが可能である。これにより、下ケース部材5に対する突起部30の位置を調整することができる。
さらに、シール部材3は、第1のシールリップ31とは反対側で、胴体部33から反対方向に突出する一対の第2のシールリップ32を有する。第2のシールリップ32は、一周全体にわたって内環と外環を形成するように突起部30と同じ方向に突出し、それぞれ下ケース部材5に押しつけられて密着する一対のシールリップである。第2のシールリップ32は、図4〜図6に図示するように、フランジ部70と被シール部51との間で、外側に位置する環状シールを構成する外環リップ320と、外環リップ320よりも内側に位置する環状シールを構成する内環リップ321と、を備える。外環リップ320及び内環リップ321は、第1のシールリップ31よりも胴体部33からの突出長さが短く、シール部材3の環状全体に連続して形成され、半径方向の内外に並ぶ2列の凸条部である。
上記のように水がフランジ部70と被シール部51との間の空間に侵入したときに、侵入水が下方の外環リップ320側にも流れた場合、被シール部51に密着する外環リップ320によって、さらに内方に侵入することが効果的に妨げられる。この場合も、外環リップ320が被シール部51の表面に沿うようにその先端を外方に向けた姿勢でシールするため、シール面に対する水の侵入に際し、その入口部分で確実に封止することができる。
また、穴部503の内周面と突起部30の根元部分の外周面あるいは胴体部33とのシール部から、仮に水が侵入した場合でも、被シール部51に密着する内環リップ321によって、さらに内方への水の侵入が効果的に妨げられる。したがって、第2のシールリップ32のシール効果により、外部から穴部503を通じて侵入した水のさらなる内方への進出を防ぐことができる。
シール部材4は、間隔をあけて環状に並ぶように設けられて位置決め用の穴部603にそれぞれ嵌め込まれる複数個の突起部40と、第1のシールリップ41とを有する。第1のシールリップ41は、突起部40とは反対側で一周全体にわたって内環と外環を形成するように突出し、それぞれセンタープレート7に押しつけられて密着する一対のシールリップである。第1のシールリップ41は、図4〜図6に図示するように、フランジ部70と被シール部61との間で、外側に位置する環状シールを構成する外環リップ410と、外環リップ410よりも内側に位置する環状シールを構成する内環リップ411と、を備える。外環リップ410及び内環リップ411は、シール部材4の環状全体に連続して形成され、半径方向に並ぶ2列の凸条部である。
外環リップ410及び内環リップ411は、先端に向かうほど外側に開くように延びる形状である。換言すれば、外環リップ410及び内環リップ411の横断面形状は、それぞれ図5及び図6に図示するように、先端が根元部よりも外側に位置するように、その軸線が胴体部43の軸線に対して傾斜するようになっている。
この構成によれば、外環リップ410及び内環リップ411は、センタープレート7のフランジ部70に密着した状態では、外力が作用していない自由状態よりも、フランジ部70の表面に沿うように外側に大きく開いて変形する。これにより、図4に図示するように、矢印で示す水が外部から侵入した場合に、水がケースの内部に入り込むことを効果的に防止できる。
図4のように、フランジ部60とフランジ部70との合わせ部から水が入り込んだ場合、さらに水が当該合わせ部からフランジ部70と被シール部61との間の空間に侵入する。そして、侵入した水は、表面張力によりそのままセンタープレート7の表面を内方(電池方向)に進むが、フランジ部70に密着する外環リップ410によって、外環リップ410よりもさらに内方に侵入することが効果的に妨げられる。すなわち、外環リップ410がフランジ部70の表面に沿うようにその先端を外方に向けた姿勢でシールするため、シール面に対する水の侵入に際し、その入口部分で確実に封止することができる。
また、複数の突起部40は、位置決め用の穴部603にそれぞれ嵌め込まれるため、穴部603の内周面と、突起部40の根元部分の外周面あるいは胴体部43とが密着することで、シール効果が得られる。したがって、このシール効果により、外部から穴部503を通じてケースの内部に侵入してくる水を防ぐことができる。
図7に示すように、さらに外環リップ410及び内環リップ411は、シール部材4の周方向について波状に延びる部分である。このような構成により、外環リップ410及び内環リップ411は、シール部材4の周方向に伸縮可能であり、蛇腹状に周方向に延びるリップを構成する。したがって、シール部材4を装着する際に、シール部材4の周方向の長さ寸法を伸縮自在に設定することが可能である。これにより、上ケース部材6に対する突起部40の位置を調整することができる。
さらに、シール部材4は、第1のシールリップ41とは反対側で、胴体部43から反対方向に突出する一対の第2のシールリップ42を有する。第2のシールリップ42は、一周全体にわたって内環と外環を形成するように突起部40と同じ方向に突出し、それぞれ上ケース部材6に押しつけられて密着する一対のシールリップである。第2のシールリップ42は、図4〜図6に図示するように、フランジ部70と被シール部61との間で、外側に位置する環状シールを構成する外環リップ420と、外環リップ420よりも内側に位置する環状シールを構成する内環リップ421と、を備える。外環リップ420及び内環リップ421は、第1のシールリップ41よりも胴体部43からの突出長さが短く、シール部材4の環状全体に連続して形成され、半径方向の内外に並ぶ2列の凸条部である。
上記のように水がフランジ部70と被シール部61との間の空間に侵入したときに、侵入水が上方の外環リップ420側にも流れた場合、被シール部61に密着する外環リップ420によって、さらに内方に侵入することが効果的に妨げられる。この場合も、外環リップ420が被シール部61の表面に沿うようにその先端を外方に向けた姿勢でシールするため、シール面に対する水の侵入に際し、その入口部分で確実に封止することができる。
また、穴部603の内周面と突起部40の根元部分の外周面あるいは胴体部43とのシール部から、仮に水が侵入した場合でも、被シール部61に密着する内環リップ421によって、さらに内方への水の侵入が効果的に妨げられる。したがって、第2のシールリップ42のシール効果により、外部から穴部603を通じて侵入した水のさらなる内方への進出を防ぐことができる。
このように、シール部材3とシール部材4とは、同一の形状、大きさであり、同一部品でもある。したがって、同一のシール部材をシール部材3,4のいずれとしても使用することができる。
次に、シール部材3,4のそれぞれの第1変形例であるシール部材3A,4Aについて、図8を参照して説明する。なお、シール部材3Aとシール部材4Aは、同一の形状、大きさであり、同一部品でもある。以下に、代表してシール部材3Aを説明することで、シール部材4Aの構成も説明したものとする。外環リップ410A、内環リップ411A(第1のシールリップ41A)は、外環リップ310A、内環リップ311Aに対応する。外環リップ420A、内環リップ421A(第2のシールリップ42A)は、外環リップ320A、内環リップ321Aに対応する。
図8に示すように、シール部材3Aは、第1のシールリップ31Aとして外環リップ310A及び内環リップ311Aを備え、第2のシールリップ32Aとして外環リップ320A及び内環リップ321Aを備える。外環リップ310Aと外環リップ320Aは、胴体部33の軸線に対して平行(ほぼ平行も含む)になる形状をなす。内環リップ311Aと内環リップ321Aも、胴体部33の軸線に対して平行(ほぼ平行も含む)になる形状をなす。したがって、外環リップ310A、内環リップ311A、外環リップ320A及び内環リップ321Aは、フランジ部70や被シール部51に対して直交(ほぼ直交も含む)するように突出するリップである。
また、シース部材3Aは、位置決め用の穴部503に対応しない部分では突起部30は設けられておらず、中央の胴体部34によって、外環リップ310Aと内環リップ311Aとをつなぎ、外環リップ320Aと内環リップ321Aとをつなぐ形状となっている。
次に、シール部材3,4のそれぞれの第2変形例であるシール部材3B,4Bについて、図9を参照して説明する。なお、シール部材3Bとシール部材4Bは、同一の形状、大きさであり、同一部品でもある。以下に、代表してシール部材3Bを説明することで、シール部材4Bの構成も説明したものとする。外環リップ410B、内環リップ411B(第1のシールリップ41B)は、外環リップ310B、内環リップ311Bに対応する。外環リップ420B、内環リップ421B(第2のシールリップ42B)は、外環リップ320B、内環リップ321Bに対応する。
図9に示すように、シール部材3Bは、第1のシールリップ31Bとして外環リップ310B及び内環リップ311Bを備え、第2のシールリップ32Bとして外環リップ320B及び内環リップ321Bを備える。
外環リップ310B及び内環リップ311Bは、先端に向かうほど内側(胴体部33側)に閉じるように延びる形状である。換言すれば、外環リップ310B及び内環リップ311Bの横断面形状は、それぞれ図9に図示するように、先端が根元部よりも内側に位置するように、その軸線が胴体部33の軸線に対して内側に倒れるようになっている。
この構成によれば、外環リップ310B及び内環リップ311Bは、センタープレート7のフランジ部70に密着した状態では、外力が作用していない自由状態よりも、フランジ部70の表面に沿うように内側に大きく閉じるように変形する。
外環リップ320B及び内環リップ321Bも、先端に向かうほど内側(胴体部33側)に閉じるように延びる形状である。換言すれば、外環リップ320B及び内環リップ321Bの横断面形状は、それぞれ図9に図示するように、先端が根元部よりも内側に位置するように、その軸線が胴体部33の軸線に対して内側に倒れるようになっている。
この構成によれば、外環リップ320B及び内環リップ321Bは、下ケース部材5の被シール部51に密着した状態では、外力が作用していない自由状態よりも、被シール部51の表面に沿うように内側に大きく閉じるように変形する。
以下に、本実施形態の電池パック100がもたらす作用効果について説明する。電池パック100おいて、2つのシール部材3,4は、センタープレート7と下ケース部材5の間と、センタープレート7と上ケース部材6の間とのそれぞれに設けられる環状のシール部材である。各シール部材3,4は、下ケース部材5及び上ケース部材6がセンタープレート7を挟む力によって弾性変形して外部からの液体の侵入を防止する。各ケース部材5,6には、シール部材3,4を所定の位置に装着するための複数個の位置決め用の穴部503,603が間隔をあけて環状に並ぶように設けられる。各シール部材3,4は、間隔をあけて環状に並ぶように設けられて位置決め用の穴部503,603にそれぞれ嵌め込まれる複数個の突起部30,40と、第1のシールリップ31,41と、を有する。第1のシールリップ31,41は、それぞれ、突起部30,40とは反対側で一周全体にわたって内環と外環を形成するように突出する一対のシールリップであり、それぞれセンタープレート7に押しつけられて密着する。
この構成によれば、各ケース部材5,6の位置決め用の穴部503,603に突起部30,40を嵌めこむことにより、各シール部材を所定の位置にシール機能を発揮できるように確実に装着することができる。この装着に係る構成によれば、弾性体であるがゆえにねじれやすい環状のシール部材をねじれない状態で設置することができる。
このように、シール部材3,4はねじれた状態で組み付けられないため、所望の圧縮率を確保できる。さらに、各ケース部材5,6に歪や多少の変形が生じた場合であっても、内環と外環を形成するような一対のシールリップを密着させるため、各ケース部材5,6の表面に追従し得るシール部を形成することができる。以上より、電池を収容するケースに複雑な構成を形成することなく、防水性を確保できる電池パック100を提供できる。
また、電池パック100によれば、一対のシールリップ(第1のシールリップ31,41)は、先端に向かうほど外側に開くように延びる形状でセンタープレート7に密着する。これによれば、外環リップ310,410がフランジ部70の表面に沿うようにその先端を外方に向けた姿勢でフランジ部70とのシール面を形成するため、シール面に対する水の侵入を、その入口部分で確実に食い止める構造を提供できる。
また、電池パック100によれば、シール部材3,4のそれぞれは、一対のシ第1のシールリップ31,41に加え、一対の第2のシールリップ32,42をさらに有する。一対の第2のシールリップ32,42は、第1のシールリップ31,41とは反対側で、一周全体にわたって内環と外環を形成するように設けられ、下ケース部材5及び上ケース部材6のいずれか一方に押しつけられてそれぞれ密着する。
これによれば、被シール部51,61に密着する第2のシールリップ32,42によって、下ケース部材5及び上ケース部材6の側で、さらに内方への水の侵入を効果的に防止できる。また、第2のシールリップ32,42によれば、外部から穴部503,603を通じて侵入した水のさらなる内方への進出を防止できる。
また、電池パック100によれば、一対のシールリップ(第1のシールリップ31,41)は、シール部材3,4の周方向について波状に延びる部分である。これによれば、外環リップ310,410及び内環リップ311,411は、シール部材3,4の周方向に伸縮可能である。この作用により、シール部材3,4を装着する際に、シール部材3,4の周方向の長さ寸法を伸縮自在に設定することできる。したがって、製造上の寸法ずれが生じたとしても、シール部材3,4を周方向に容易に引き伸ばす等して、所定の位置決め用の穴部503,603に確実に各突起部30,40を嵌めこむことを実施できる。よって、第1のシールリップ31,41は、無理な引き伸ばし等によって圧縮率が十分に得られない部分等を生じさせることなく、所定のシール機能を発揮させることに寄与する。
(第2実施形態)
本発明を適用する第2実施形態のシール部材3C,4Cについて図10を参照して説明する。なお、第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明、作用効果の記載を省略し、第1実施形態と異なる構成及び作用効果について説明する。
シール部材3Cとシール部材4Cは、同一の形状、大きさであり、同一部品でもある。以下に、代表してシール部材3Cを説明することで、シール部材4Cの構成も説明したものとする。なお、第3のシールリップ45は第3のシールリップ35に対応し、突起部40Cは突起部30Cに対応する。
シール部材3Cは、位置決め用の穴部503に嵌め込まれて下ケース部材5の外部に突出した突起部30Cの先端側部分の全周から、穴部503の周囲に向かって延びるリング状の第3のシールリップ35を有する。第3のシールリップ35は、シール部材3Cが下ケース部材5とセンタープレート7との間に挟まれて装着された状態で、下ケース部材5に押しつけられて穴部503を取り囲むように密着する。
この第2実施形態によれば、シール部材3Cが下ケース部材5とセンタープレート7との間に挟持されてシール機能を発揮する状態で、第3のシールリップ35によって、穴部503の周囲において下ケース部材5の外表面をシールすることができる。また、シール部材4Cが上ケース部材6とセンタープレート7との間に挟持されてシール機能を発揮する状態で、第3のシールリップ45によって、穴部603の周囲において上ケース部材6の外表面をシールすることができる。したがって、突起部30,40の嵌め込みによるシール機能に加えて、さらに第3のシールリップ35,45のシール効果によって、水が穴部503,603を通じてケースの内部に侵入することを一層確実に防止することができる。
(第3実施形態)
本発明を適用する第3実施形態のシール部材3D,4Dについて図11を参照して説明する。なお、第3実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明、作用効果の記載を省略し、第1実施形態と異なる構成及び作用効果について説明する。
シール部材3Dとシール部材4Dは、同一の形状、大きさであり、同一部品でもある。以下に、代表してシール部材3Dを説明することで、シール部材4Dの構成も説明したものとする。なお、第1のシールリップ41Dは第1のシールリップ31Dに対応し、第2のシールリップ42Dは第2のシールリップ32Dに対応する。
シール部材3Dの第1のシールリップ31Dは、図11に示すように、フランジ部70と被シール部51との間で、外側に位置する環状シールを構成する外環リップ310と、外環リップ310よりも内側に位置する環状シールを構成する内環リップ311Dと、を備える。外環リップ310及び内環リップ311Dは、シール部材3の環状全体に連続して形成され、半径方向に並ぶ2列の凸条部である。
内環リップ311Dは、先端に向かうほど内側(胴体部33側)に閉じるように延びる形状である。内環リップ311Dは、外環リップ310と同じ方向(ケースに対して外方)に、胴体部33の軸線に対して傾くように延びる形状である。換言すれば、内環リップ311Dの横断面形状は、先端が根元部よりも胴体部33側に位置するように、その軸線が胴体部33の軸線に対して内向きに傾斜するようになっている。
この第3実施形態によれば、センタープレート7のフランジ部70に密着した状態では、外環リップ310はフランジ部70の表面に沿うように外側に大きく開いて変形し、内環リップ311Dはフランジ部70の表面に沿うように内側に大きく開いて変形する。したがって、内環リップ311D及び外環リップ310は、いずれの先端もケースに対して図11の外方に向くように変形する。これにより、図11に図示するように、内環リップ311D及び外環リップ310の両方は、矢印で示す水が外部から侵入した場合に、シール面に対する水の侵入に際し、その入口部分で確実に封止することができるため、水がケースの内部に入り込むことを効果的に防止できる。
また、シール部材3Dの第2のシールリップ32Dは、図11に示すように、フランジ部70と被シール部51との間で、外側に位置する環状シールを構成する外環リップ320と、外環リップ320よりも内側に位置する環状シールを構成する内環リップ321Dと、を備える。外環リップ320及び内環リップ321Dは、シール部材3の環状全体に連続して形成され、半径方向に並ぶ2列の凸条部である。
内環リップ321Dは、先端に向かうほど内側(胴体部33側)に閉じるように延びる形状である。内環リップ321Dは、外環リップ320と同じ方向(ケースに対して外方)に、胴体部33の軸線に対して傾くように延びる形状である。換言すれば、内環リップ321Dの横断面形状は、先端が根元部よりも胴体部33側に位置するように、その軸線が胴体部33の軸線に対して内向きに傾斜するようになっている。
この第3実施形態によれば、下ケース部材5の被シール部51に密着した状態では、外環リップ320は被シール部51の表面に沿うように外側に大きく開いて変形し、内環リップ321Dは被シール部51の表面に沿うように内側に大きく開いて変形する。したがって、内環リップ321D及び外環リップ320は、いずれの先端もケースに対して図11の外方に向くように変形する。これにより、図11に図示するように、内環リップ321D及び外環リップ320の両方は、矢印で示す水が外部から侵入した場合に、シール面に対する水の侵入に際し、その入口部分で確実に封止することができるため、水がケースの内部に入り込むことを効果的に防止できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態において、電池パック100が備える複数個の電池は、4個の電池モジュールから構成されているが、電池モジュールは1個以上であればよく、本発明に係る電池は4個の電池モジュールからなる構成に限定されるものではない。
上記実施形態のシール部材3,4等については、センタープレート7と下ケース部材5の間、及びセンタープレート7と上ケース部材6の間、のそれぞれに1個ずつ設置する構成であるが、この個数に限定するものではない。
上記実施形態のシール部材3,4等は、上記実施形態で開示する所定の位置でのシール機能を発揮できるものであれば、その材質は上記の実施形態で開示する材質に限定されない。
3,4,3A,4A,3B,4B,3C,4C,3D,4D…シール部材
5…下ケース部材(第1のケース部材)
6…上ケース部材(第2のケース部材)
7…センタープレート
20,21,22,23…電池モジュール(電池)
30,40…突起部
31,41…第1のシールリップ(一対のシールリップ)
32,42…第2のシールリップ
50,60,70…フランジ部
503,603…穴部(位置決め用の穴部)

Claims (4)

  1. 充電及び放電可能に電気的に接続された複数個の電池(20,21,22,23)と、
    前記複数個の電池が直接的または間接的に固定されるセンタープレート(7)と、
    フランジ部(50,60)をそれぞれ有するケース部材であって、当該フランジ部によって前記センタープレートのフランジ部(70)を両側から挟んで前記センタープレートを一体に固定し、前記複数個の電池を内部に収容する第1のケース部材(5)及び第2のケース部材(6)と、
    前記センタープレートと前記第1のケース部材の間と、前記センタープレートと前記第2のケース部材の間とのそれぞれに設けられる環状のシール部材であって、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材が前記センタープレートを挟む力によって弾性変形して外部からの液体の侵入を防止する2つのシール部材(3,4,3A,4A,3B,4B,3C,4C,3D,4D)と、
    を備え、
    前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材には、前記シール部材を所定の位置に装着するための複数個の位置決め用の穴部(503,603)が間隔をあけて環状に並ぶように設けられており、
    前記シール部材のそれぞれは、間隔をあけて環状に並ぶように設けられて前記位置決め用の穴部にそれぞれ嵌め込まれる複数個の突起部(30,40,30C,40C)と、前記突起部とは反対側で一周全体にわたって内環と外環を形成するように突出し、それぞれ前記センタープレートに押しつけられて密着する一対のシールリップ(31,41,31A,41A,31B,41B)と、を有し、
    前記シール部材のそれぞれは、前記一対のシールリップである一対の第1のシールリップ(31,41,31A,41A,31B,41B)に加え、当該第1のシールリップとは反対側で、一周全体にわたって内環と外環を形成するように設けられ、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材のいずれか一方に押しつけられてそれぞれ密着する一対の第2のシールリップ(32,42,32A,42A,32B,32B)をさらに有することを特徴とする電池パック。
  2. 前記第1のシールリップ(31,41,31A,41A)は、前記突起部と前記第1のシールリップとをつなぐ胴体部(33,43)の中心軸となる直線との距離が前記胴体部と一体である部分から先端に向かうほど離れるように延びる形状で前記センタープレートに密着することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記シール部材(3C,4C)のそれぞれは、前記位置決め用の穴部に嵌め込まれて前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材のいずれか一方の外部に突出した前記突起部(30C,40C)の先端側部分の全周から、前記穴部の周囲に向かって延びるリング状の第3のシールリップ(35,45)を有し、
    前記第3のシールリップは、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材のいずれか一方に押しつけられて前記穴部を取り囲むように密着することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記一対のシールリップ(31,41)は、前記シール部材の周方向について波状に延びる部分であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電池パック。
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