JP6020275B2 - 医事支援プログラム、医事支援方法及び医事支援装置 - Google Patents

医事支援プログラム、医事支援方法及び医事支援装置 Download PDF

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Description

医事支援プログラム、医事支援方法及び医事支援装置に関する。
現行の医療保険制度では、医療機関で行った診療等に対する医療費は、診療を受けた本人及び医療保険者によって支払われる。この医療保険制度の下、医事業務を支援するためのシステムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
医療費の支払いを請求するために、医療機関はレセプト(診療報酬明細書)を発行し、審査支払機関に提出する。審査支払機関の審査によりレセプトに誤りがないと判断された場合、レセプトが医療保険者に送付される。医療保険者は、レセプトに記載された点数に応じた医療費を医療機関に支払う。
レセプトを審査支払機関に提出する前、医療機関は、例えば、所定のアプリケーションを用いてレセプトの内容をチェックする。チェックの結果、エラーが検出されたレセプトについては、医療事務の担当者が目視によりエラーを確認し、適宜修正する。
特開2008−134756号公報 特開2000−76325号公報
レセプトが月に一回の提出期限までに審査支払機関に送付されなかった場合、そのレセプトで請求可能な医療費の支払い時期は少なくとも一ヶ月遅れる。これにより、医療機関のその月の収益が減少する。よって、医療機関は、エラーのないレセプトをできるだけ早く提出したい。しかしながら、エラーが検出されたレセプトのすべてのエラーを修正し、最先の提出月にすべてのレセプトを提出することは、エラーが検出されるレセプト数が膨大である現状では困難であり、現実的ではない。
そこで、一側面では、レセプトの修正効率の向上を図ることを目的とする。
一つの案では、
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
処理をコンピュータに実行させる医事支援プログラムが提供される。
一態様によれば、レセプトの修正効率の向上を図ることができる。
一実施形態に係るレセプトの処理の流れの一例を示した図。 一実施形態に係る医事支援装置の機能構成を示した図。 レセプトの一例を示した図。 一実施形態に係るチェックマスタDBの一例を示した図。 一実施形態に係る点数マスタDBの一例を示した図。 一実施形態に係るチェックマスタ点数DBの一例を示した図。 一実施形態に係る操作ログDBの一例を示した図。 一実施形態に係るレセプトのエラーを点検するための画面例。 一実施形態に係るレセプトDBの一例を示した図。 一実施形態に係る点検予測時間DBの一例を示した図。 一実施形態に係るレセプトテンプレートDBと点検対象レセプトとの一致度の一例を示した図。 一実施形態に係るレセプトの順序付与処理を示したフローチャート。 一実施形態に係るレセプトの順序付与の結果を示した画面例。 一実施形態に係るレセプトの順序付与処理の変形例を示したフローチャート。 一実施形態に係る点検予測時間DBの変形例を示した図。 一実施形態の変形例に係るレセプトの順序付与の結果を示した画面例。 一実施形態に係る医事支援装置のハードウェア構成を示した図。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[レセプトの処理の流れ]
現行の医療保険制度では、医療機関で行った診療等に対する医療費は、診療を受けた本人及び医療保険者によって支払われる。レセプトは、診療報酬明細書ともいわれ、診療行為とともに医療費が点数化されて示されている。
以下では、図1を参照しながら、一実施形態に係るレセプトの処理の流れの一例を簡単に説明する。患者が病院100、調剤薬局200、診療所300等の医療機関で診療や薬の処方等を受けた場合、医療機関は、実施した医療行為の内、保険者負担分の医療行為、医薬品などの内容を記載したレセプトを、月1回、審査支払機関400に送付する。審査支払機関400は、1か月分のレセプトに対して審査を行い、誤りがないと判断した場合には、医療保険者にレセプトを送付する。医療保険者は、レセプトに記載された点数に応じた医療費を医療機関に支払う。
月1回、医療保険者に請求するレセプトは、医療機関における最大の収入源であり、レセプトの記載に誤りがないようにレセプトを点検することは、医事業務の担当者にとって非常に重要な作業である。
レセプトの点検では、まず、自動点検システムを用いてレセプトのエラーが検出される。その際、レセプトのエラーは、所定のアプリケーションを用いて予め登録されたチェックマスタのチェック項目が自動チェックされることで検出される。医事業務の担当者は、目視によってエラーが検出されたレセプトのエラーを確認し、適宜修正する。
上記自動点検システムでは、詳細なチェックを可能とするチェックマスタを有するものがあり、チェックの精度が向上する一方、エラーが検出され、目視による確認が必要なレセプト数が増大している。そのため、エラーが検出されたレセプトのすべてのエラーを修正し、最先の提出月にすべてのレセプトを提出することは困難であり、現実的ではない。
そこで、直近の提出期間(診療月の翌月の10日)までに目視による確認および修正が間に合わないレセプトは、一旦保留にして次回の提出(翌々月の10日まで)期限までに処理するようにしたり、担当医師等の最終確認を経ずに提出したりする場合もある。この場合、審査支払機関400に提出したレセプトが、返戻又は査定される可能性が高くなることも想定される。
ここで、「返戻」とは、レセプトの記載内容に不備があった場合、レセプトが審査支払機関400にて受理されず、医療機関に差し戻されてしまうことをいう。この場合、差し戻されたレセプトは、再度医療機関にて見直され、翌月以降に再提出される。このため、医療機関では、それに伴う作業時間が発生し、かつ差し戻されたレセプトに対する収入が1ヵ月以上遅れることになる。
差し戻しの対象となるレセプトの一例としては以下がある。
・保険者番号や記号番号に誤りがある場合
・保険証の確認時の不備がある場合
・投薬や検査の過剰な場合に説明を求める場合
また、「査定」とは、医療機関に差し戻されずに減額されてしまうことをいう。この場合、医療機関では、レセプトに対する医療費の収入が減る。
減額の対象となるレセプトの一例としては以下がある。
・適応外の場合 :例えば、「病名もれ」,「臨床上保険適応とならないもの」等
・過剰の場合 :例えば、常用量以上の投与,多剤投与,高価薬投与,頻回検査等
・重複の場合 :例えば、薬効類似薬品の同時投与,薬効類似の内服と注射等
・規則違反の場合:例えば、禁忌,不適当,用法外使用等
自動点検システムにてエラーが検出された複数のレセプトを確認する順序については、担当者に依存することが多く、例えば担当医師毎に確認したり、もしくは、レセプトの総点数が高いものを優先的に確認したりする場合がある。レセプトに不備があると、査定により各診療内容単位に減額されることや、点検にかかる時間はレセプト毎、エラー毎に異なるため、レセプトの総点数のみで点検する順序を決めることは適切ではない。
そこで、以下に説明する本実施形態に係る医事支援装置では、複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を推定する。そして、推定したエラーの修正に要する時間に基づき、優先して点検すべきレセプトの順序付けが行われる。以下、本実施形態に係る医事支援装置について詳細に説明する。
[システム構成]
図1に示したように、一実施形態に係る医事支援装置10は、病院100、調剤薬局200、診療所300等の医療機関に設けられている。ただし、本実施形態に係る医事支援装置10は、必ずしも各医療機関に設けられている必要はなく、各医療機関にて利用可能であれば、医療機関の外部に設けられてもよい。例えば、本実施形態に係る医事支援装置10はクラウド環境下に設けられ、医療機関は、ネットワークを介して医事支援装置10の機能を使用するシステム形態であってもよい。以下では、病院100に設けられた医事支援装置10を例に挙げて説明する。
[機能構成]
次に、本実施形態に係る医事支援装置10の機能構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る医事支援装置10の機能構成を示す。
医事支援装置10は、取得部11、特定部12、推定部13、順序付与部14、表示部15及び記憶部16を有する。
取得部11は、エラーが検出された複数のレセプトを取得する。本実施形態では、自動点検システム5によって点検されたレセプトのうち、エラーが検出された複数のレセプトが取得される。
図3に、レセプトの一例を示す。レセプトには、患者氏名、性別、生年月日といった個人情報、患者の健康保険加入情報、請求元の医療機関名、診療科、病名、診療月に行った薬、注射、処置、手術、検査、画像診断、リハビリ等の点数が記載されている。レセプトは、被保険者毎に医療機関により月単位で作成される。
自動点検システム5は、チェックマスタDB(データベース)7に規定されたエラーの有無をレセプト毎に自動でチェックする。なお、自動点検システム5は、病院100の内部に設けられてもよく、病院100の外部に設けられてもよい。
図4は、チェックマスタDB7の一例を示す。チェックマスタDB7には、チェックマスタ番号7a、病名情報7b、行為情報[1]7c、行為情報[2]7d及びチェック種別7eの各項目が記憶されている。例えば、チェックマスタ番号7aが「1」(以下、第1のチェックマスタという。)の場合、病名情報7bは「病名X」、行為情報[1]7cは「検査A」、行為情報[2]7dは「なし」、チェック種別7eは「1(対象病名のみ算定可能)」が記憶されている。よって、第1のチェックマスタでは、病名Xのレセプトのみ算定可能である。例えば、第1のチェックマスタによるチェックの場合、図3のレセプトの傷病名の欄RAに「病名X」以外の病名が記載されたレセプトや、傷病名Aの欄が空欄のレセプトはエラーとなる。
チェックマスタ番号17aが「2」(以下、第2のチェックマスタという。)の場合、「薬剤M」又は「薬剤N」のいずれか一方のみ算定可能である。例えば、図3のレセプトの診療、薬剤、処方の明細の欄RBに「薬剤M」又は「薬剤N」のいずれかの点数が表記されているレセプトはエラーとならない。「薬剤M」及び「薬剤N」の両方の点数が表記されているレセプトはエラーとなる。
特定部12は、取得部11により取得された複数のレセプトのそれぞれについて、自動点検システム5が検出したエラーを特定する。例えば、レセプトの傷病名の欄RAに何ら病名が入っていない場合、特定部12は、傷病名の欄RAにエラーがあると特定する。また、例えば、医療費の算定ルール上はいずれか一方の診療行為しか算定できない場合、明細の欄RBに両方の診療行為が算定されている場合、特定部12は、明細の欄RBにエラーがあると特定する。また、例えば、診療行為がある特定の傷病名のときにしか起こらない場合、特定部12は、明細の欄RBに傷病名の欄RAの病名では行われない他の診療行為が記載されていた場合、明細の欄RBにエラーがあると特定する。
推定部13は、例えば、既にエラーが修正された他のレセプト(過去のレセプト)において、特定部12が特定したエラーに一致するエラーの修正に要した時間に基づき、未点検レセプト(点検対象レセプト)のレセプト毎のエラーの修正に要する時間を推定する。
順序付与部14は、複数のレセプトのそれぞれ毎に推定したエラーの修正に要する時間に基づき、点検のための複数のレセプトについての順序付けを行う。本実施形態では、順序付与部14は、修正に要する時間が相対的に短いレセプトから優先して順番を付与する。
表示部15は、順序付与部14が付与したレセプト毎の順番を表示する。表示部15は、順序付与部14が付与した順番にレセプトを整列させて表示させてもよい。
記憶部16は、チェックマスタ点数DB(データベース)17、操作ログDB(データベース)18、レセプトDB(データベース)19、点検予測時間DB(データベース)20及びレセプトテンプレートDB(データベース)21に各種データを記憶する。なお、チェックマスタ点数DB17、操作ログDB18、レセプトDB19、点検予測時間DB20及びレセプトテンプレートDB21は、医事支援装置10の内部の記憶領域を利用してもよく、医事支援装置10の外部に設けられてもよい。
チェックマスタ点数DB17は、チェックマスタ毎に点検により改善されるべき点数情報を付与し、エラー毎の重みを点数情報にて定量化する。チェックマスタ点数DB17は、図4に示したチェックマスタDB7及び図5に示した点数マスタDB8のデータに基づき作成される。チェックマスタDB7のデータは、自動点検システムから取得され、点数マスタDB8のデータは、会計システム6から取得される。会計システム6は、病院100の内部に設けられてもよく、病院100の外部に設けられてもよい。点数マスタDB8には、点数マスタ番号8a、名称8b及び点数情報8cの各項目が記憶されている。
チェックマスタ点数DB17には、チェックマスタ番号17a、病名情報17b、行為情報[1]17c、行為情報[2]17d、チェック種別17e及び点数情報17fの各項目が記憶されている。チェックマスタ番号17a、病名情報17b、行為情報[1]17c、行為情報[2]17d及びチェック種別17eは、チェックマスタDB7のチェックマスタ番号7a、病名情報7b、行為情報[1]7c、行為情報[2]7d及びチェック種別7eから取得される。
点数情報17fは、点数マスタDB8の名称8bに対する点数情報8cから取得される。チェックマスタ点数DB17の第1のチェックマスタ(チェックマスタ番号17aが「1」)では、行為情報[1]17cが「検査A」であり、行為情報[2]17dが「なし」である。これに対して、点数マスタDB8の名称8bが「検査A」に対する点数情報8cは「1000」である。よって、点数情報17fには、点数情報8cの「1000」が設定される。
点数情報を付与するルールの一例としては、いずれか一方のみ算定可能な場合は、高い点数をセットする。つまり、チェックマスタ点数DB17の第2のチェックマスタ(チェックマスタ番号17aが「2」)では、行為情報[1]17cが「薬剤M」であり、行為情報[2]17dが「薬剤N」である。これに対して、点数マスタDB8の名称8bが「薬剤M」に対する点数情報8cは「100」であり、点数マスタDB8の名称8bが「薬剤N」に対する点数情報8cは「200」である。よって、チェック種別17eに行為情報のいずれか一方のみ算定可能と規定されている場合、点数情報17fには、点数の高い「200」が設定される。
なお、保険証記号番号の未入力チェックなどはそもそも点数情報をもたないが、このまま提出した場合に返戻される可能性が高い。このため、この場合はレセプトの総点数がチェックマスタ点数DB17に付与される。例えば、第3のチェックマスタ(チェックマスタ番号17aが「3」)では、チェック種別17eが「保険証記号番号の入力確認」となっている。この場合、点数情報17fには、「4000」が設定される。なお、担当者は、「保険証記号番号の入力確認」のエラーチェックに対して、会計システム6から「保険証記号番号」を取得し、入力された保険証記号番号と照合し、保険証記号番号の確認を行う。
図7に示したように、操作ログDB18には、担当者により他のレセプトのエラーが点検された際の操作履歴情報が記憶される。例えば、図8に示したレセプトのエラーを点検するための画面が起動されると、図7の「2012/10/02,13:30:00,000001(患者ID),点検画面起動」という操作履歴情報が操作ログDB18に記憶される。
図8のレセプトのエラーを点検するための画面には、患者の基本情報が表示された基本情報欄C、患者の傷病名が表示された欄D、患者の保険情報が表示された欄E、診療行為、薬等の会計データを表示する摘要欄Fがある。摘要欄Fには、自動点検システム5によりエラーが検出された明細に付箋Gが表示されている。図3のレセプトの例では、明細の欄Bの「*」がついた明細のうち、エラーが検出された明細に付箋Gが表示される。
担当者は、画面に表示された付箋Gのエラーを修正するための操作を行い、表示されたレセプトをエラーがない状態にする。付箋Gで示されたエラーがなくなると、付箋Gの表示が消える。
担当者の画面操作による第1のチェックマスタのエラー対処(エラーの修正)が完了すると、図7の「2012/10/02,14:00:00,000001(患者ID),第1のチェックマスタのエラー対処完了」が操作ログDB18に記憶される。
担当者の画面操作による第2のチェックマスタのエラー対処が完了すると、「2012/10/02,14:20:00,000001(患者ID),第2のチェックマスタのエラー対処完了」が操作ログDB18に記憶される。
そして、担当者が、点検を終了し、画面上の点検済ボタンHを押して画面の表示を終えると、「2012/10/02,14:31:00,000001(患者ID),点検画面終了」が操作ログDB18に記憶される。
操作ログDB18の操作履歴情報に基づき、チェックマスタ毎の対処時間が算出される。具体的には、エラー毎の対処時刻と点検画面起動時刻との差分よりエラーを修正するために要した時間(エラー対処時間)を算出する。エラーが複数存在する場合は、点検画面起動時刻との差分ではなく、直前のエラー対処時刻との差分をエラー対処時間とする。図7に示した操作ログDB18の例では、第1のチェックマスタのエラー対処時間は30分(点検画面の起動から30分)であり、第2のチェックマスタのエラー対処時間は20分(第1のチェックマスタのエラー対処完了から20分)と算出される。
図9に示したように、レセプトDB19には、患者ID19a、診療年月19b、明細数19c、エラー数19d、第1のチェックマスタ19e、第2のチェックマスタ19f及び第3のチェックマスタ19gの各項目が記憶されている。
明細数19cは、レセプトに表記された診療等の明細の数である。図3のレセプトの例では、明細の欄Bの「*」がついた明細の数がカウントされ、明細数19cに「10」が記憶される。第1のチェックマスタ19e、第2のチェックマスタ19f、第3のチェックマスタ19gは、各チェックマスタのエラー数であり、エラー数19dは、第1〜第3のチェックマスタのエラー数の総数である。
点検予測時間DB20は、点検対象のレセプト毎に推定された点検予測時間を記憶する。点検予測時間は、1明細あたりのエラー対処時間と、点検するレセプトの明細数との積で算出される。
例えば、図7の操作ログから第1のチェックマスタのエラー対処時間は30分と算出される。1明細あたりのエラー対処時間は、エラー対処時間をレセプトDB19上の明細数19cに示した値で除したエラー毎の平均値である。第1のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間は(患者ID「00001」のレセプトの場合)、6分となる。これは、第1のチェックマスタのエラー対処時間「30分」を明細数/エラー数「10/2」で割った結果得られた値である。
第2のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間は、患者ID「00001」、「00003」、「00004」のレセプトのとき次のように算出される。
患者ID「00001」のレセプトのとき、2分(=20/10)
患者ID「00003」のレセプトのとき、4分(=20/5)
患者ID「00004」のレセプトのとき、約3分(=20/(21/3))
よって、第2のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間は、平均値をとって約3分と算出される。
図10に示したように、点検予測時間DB20には、点検対象レセプト20a、第1のチェックマスタのフラグ20b、第2のチェックマスタのフラグ20c、明細数20d及び補正前の点検予測時間20eが記憶されている。点検対象レセプト20aは、自動点検システム5にてエラーが検出されたレセプトであって未点検のレセプトである。
点検対象レセプト20aがレセプト「A」の場合、第1のチェックマスタのフラグ20bが「1(エラーあり)」、第2のチェックマスタのフラグ20cが「0(エラーなし)」である。また、レセプト「A」の明細数20dは「10」である。よって、第1のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間6分に明細数10を乗算した結果、レセプト「A」の補正前の点検予測時間20eは60分となる。同様にして、レセプト「B」の場合、補正前の点検予測時間20eは90分となる。
レセプト「C」の場合、第1及び第2チェックマスタの両方のフラグが「1」である。このように1枚のレセプトに複数種類のエラーが存在する場合、明細数をエラーの数で除した値と、各チェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間とを乗算することで、補正前の点検予測時間が算出される。ここで、レセプト「C」の明細数20dは「20」である。よって、レセプト「C」の補正前の点検予測時間20eは次の式で算出される。
レセプト「C」の補正前の点検予測時間
=第1のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間6分×明細数10(=20/2)
+第2のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間(約)3分×明細数10(=20/2)
=90分
以上のように明細数をカウントして点検予測時間に明細数を考慮している理由としては、レセプト点検作業では、単にエラーだけを見るのではなく、レセプト内の全体の明細を確認する必要がある。このため、レセプトのエラー修正の作業時間は、レセプトの明細数に応じて変動すると予想されるためである。
レセプトテンプレートDB21には、病名毎の標準レセプトのテンプレートが記憶されている。図11に示したレセプトテンプレートDB21には、病名21a、明細[1]21b、明細[2]21c、明細[3]21d及び明細[4]21eの各項目が記憶されている。
病名が分かれば、診療行為や投与される薬剤は概ね同一又は類似すると考えられる。よって、レセプトテンプレートDB21には、病名毎に診療行為や投与される薬剤が明細[1]〜明細[4]に記憶される。なお、病名21aの項目欄を入院又は外来の項目に分けてレセプトテンプレートDB21を作成してもよい。
[医事支援装置の動作]
本実施形態に係る医事支援装置10は、自動点検システム5によりエラーが検出された複数のレセプトについての順序付けを行い、医事業務の担当者によるレセプトの点検を支援する。次に、この医事支援装置10の動作について、図12を参照しながら説明する。図12は、一実施形態に係るレセプトの順序付与処理を示したフローチャートである。
最初に、特定部12は、操作ログDB18に基づき、チェックマスタ毎のエラー対処時間を算出する(ステップS10)。図7に示した操作ログDB18の例では、第1のチェックマスタのエラー対処時間が30分、第2のチェックマスタのエラー対処時間が20分と算出される。
次に、取得部11は、自動点検システム5によりエラーが検出されたレセプトを取得する(ステップS12)。
次に、特定部12は、取得したレセプトにあるエラーを特定し、明細数及びチェックマスタ毎のエラー数をカウントしてレセプトDB19に記憶する(ステップS14)。図3に示したレセプトの例では、明細の欄Bからアスタリスクの数「10」が明細数となる。図9に示したレセプトDB19の例では、患者ID19a「000001」及び診療年月19b「2012/09」のレセプトには、明細数19c「10」及びエラー数19d「3」と記憶されている。また、エラー数19d「3」のうち、第1のチェックマスタ19eのエラーは「2」、第2のチェックマスタ19fのエラーは「1」、第3のチェックマスタ19gのエラーは「なし」と記憶されている。
次に、推定部13は、1明細当たりのエラー対処時間を算出する(ステップS16)。すなわち、推定部13は、エラー対処時間をレセプトDB19上の明細数19cに示した値で除し、エラー毎に平均した値を1明細あたりのエラー対処時間として算出する。本実施形態では、推定部13は、第1のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間を6分と算出する。第2のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間は、患者ID「00001」、「00003」、「00004」のレセプトから次のように算出される。
患者ID「00001」のレセプトでは、2分(=20/10)
患者ID「00003」のレセプトでは、4分(=20/5)
患者ID「00004」のレセプトでは、約3分(=20/(21/3))
よって、第2のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間は、上記時間の平均値をとって約3分と算出される。
次に、推定部13は、補正前の点検予測時間を算出する(ステップS18)。図10に示した点検予測時間DB20の例では、レセプト「A」の補正前の点検予測時間20eは60分(=明細数10×第1のチェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間6分)と算出される。レセプト「B」の場合、補正前の点検予測時間20eは120分(=20×6分)と算出される。
レセプト「C」の場合のように、1枚のレセプトに複数のエラーが存在する場合は明細数をエラーの数で除した値と、各チェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間とを乗算することで、補正前の点検予測時間が算出される。レセプト「C」の場合、補正前の点検予測時間は90分(=(20/2)×6+(20/2)×3)と算出される。
レセプト点検作業では、担当者は、単にレセプトのエラーだけを見るのではなく、レセプトの全体の明細を確認する必要がある。よって、本実施形態では、作業時間はレセプトの明細数に応じて変動することを考慮して、各チェックマスタの1明細あたりのエラー対処時間と明細数から補正前の点検予測時間が算出される。
次に、記憶部16は、過去のレセプトを病名毎に累積し、明細の出現率が閾値を越えたレセプトを標準レセプトテンプレートとしてレセプトテンプレートDB21に記憶する(ステップS20)。
次に、推定部13は、標準レセプトテンプレートとレセプトとの一致度を算出し、点検予測時間の補正値とする(ステップS22)。診療行為は病名に合わせて実施されるため類似性が高い。そこで、推定部13は、過去の点検データより類似したレセプトの点検が行われているかどうかを病名単位に集約したレセプトテンプレートとこれから点検すべきレセプトの明細の一致度を算出し、点検予測時間の補正値とする。
図11(a)に示したレセプトテンプレートDB21の例では、病名21a「X」、「Y」、「Z」の標準レセプトテンプレートが示されている。図11(a)の標準レセプトテンプレートの明細[1]〜明細[4]と、図11(b)の点検対象レセプトの同一病名RAの明細RB(明細[1]〜明細[4])とをマッチングし、明細の一致度を算出する。図11(b)に示した「病名X」と図11(a)の標準レセプトテンプレートとは、明細[1]、明細[2]が一致している。よって、推定部13は、標準レセプトテンプレートとレセプト「A」との一致度を50%と算出する。記憶部16は、図10に示した点検予測時間DB20の一致度(補正値)20fに、50%を記憶する。
また、推定部13は、補正後の点検予測時間を次式(1)に基づき算出する(S24)。
補正後の点検予測時間
=補正前の点検予測時間−(補正前の点検予測時間×補正値(一致度))・・・(1)
テンプレートと一致する度合が高いレセプトほど、過去と同様の点検が可能となり点検効率が高いと予想される。よって、本実施形態では、補正前の点検予測時間から一致度に応じた時間を差し引くことで、補正後の点検予測時間が算出される。
ただし、上式(1)では、過去の点検と一致した場合、点検時間は「0」と予測しているが、これに限られず、過去の点検と一致した場合の点検時間は過去にエラーの修正に要した時間の半分または1/4等の時間としてもよい。
レセプト「A」の補正前の点検予測時間20eは60分、補正値は50%である。よって、推定部13は、レセプト「A」の補正後の点検予測時間は30分(=60−(60×0.5)と推定する。
レセプト「B」の補正前の点検予測時間20eは120分である。また、図11(a)および図11(b)から、レセプト「B」の一致度(補正値)は25%である。よって、推定部13は、レセプト「B」の補正後の点検予測時間は90分と推定する。
レセプト「C」の補正前の点検予測時間20eは90分である。また、図11(a)および図11(b)から、レセプト「C」の一致度(補正値)は75%である。よって、推定部13は、レセプト「C」の補正後の点検予測時間は22分30秒と推定する。記憶部16は、図10に示したレセプト「A」、「B」,「C」の補正後の点検予測時間20gに、30分、90分、22分30秒を記憶する。
次に、図12にて、取得部11は、点検対象である未点検のレセプトがあるかを判定する(ステップS26)。未点検のレセプトがあると判定された場合、ステップS12に戻り、次のレセプトを取得し、未点検のレセプトがないと判定されるまで、ステップS14〜ステップS26の処理を繰り返し実行する。ステップS26にて未点検のレセプトがないと判定されたとき、順序付与部14は、補正後の点検予測時間が相対的に短いレセプトから順にレセプトの順序付けを行い、表示部15は、付与されたレセプトの順番を表示する(ステップS28)。表示部15は、付与された順番にレセプトを整列させて表示してもよい。
図10に示した点検予測時間DB20の例では、補正後の点検予測時間20gが相対的に短いレセプトから順に、点検対象レセプト「C」、「A」、「B」となっている。図13は、本実施形態のレセプトの順序付与の結果を示した画面例である。この画面は、検索条件を示した欄I、レセプト点検作業の進捗状況を示した欄J及びレセプトの順序付与の結果を示した欄Kに分かれている。検索条件には、点検予測時間Rが含まれている。レセプトの順序付与の結果を示した欄Kには、補正後の点検予測時間が相対的に短いレセプトから順にレセプトC,A,B・・・が表示されるとともに、各レセプトの補正後の点検予測時間も並列して表示される。
以上に説明したように、本実施形態に係る医事支援装置10によれば、エラーの修正に要する時間が相対的に短いと推定されたレセプトから優先してレセプトの順序付けが行われ、付与された順序でレセプトが表示される。これにより、担当者は、エラーの修正に要する時間が相対的に短いレセプトを優先して点検することができる。これによって、最先の期限内に提出できるレセプトの総数を増やすことができる。このため、レセプトの修正効率の向上を図ることができる。この結果、医療費に対する収入を得る時期が遅れることによって医療機関が受ける損失を抑えることができる。
経験豊富な担当者の場合、レセプトの点検時間は短い。一方、経験の浅い担当者の場合、レセプトの点検時間は長くなる。このように、レセプトの点検時間には、担当者によってバラツキがある。しかしながら、本実施形態のように、エラーの修正に要する時間が相対的に短いと推定されたレセプトから優先して点検することで、比較的経験の浅い担当者においてもレセプトの処理効率を効果的に高めることができる。
[医事支援装置の動作の変形例]
次に、一実施形態の変形例に係る医事支援装置10の動作について、図14を参照しながら説明する。図14は、一実施形態の変形例に係るレセプトの順序付与処理を示したフローチャートである。
ステップS10〜ステップS24は、図12に示した同ステップと同一処理であるため、ここでは説明を省略する。本変形例では、ステップS24にて補正後の点検予測時間を算出後、ステップS30に進み、推定部13は、補正後の点検予測時間とレセプトのエラー点数とを以下の式(2)に代入することにより優先度を算出する。
優先度=レセプトのエラー点数/補正後の点検予測時間・・・(2)
図15に示した点検予測時間DB20の例では、第1のチェックマスタのエラー点数20hと第2のチェックマスタのエラー点数20iと補正後の点検予測時間20gとから、優先度20jが算出される。例えば、点検対象レセプト20aが「A」の場合、優先度20jは33.3(=1000/30)と算出される。点検対象レセプト20aが「B」の場合、優先度20jは11.1(=1000/90)と算出される。点検対象レセプト20aが「C」の場合、優先度20jは53.3(=1200/22.5)と算出される。記憶部16は、算出された優先度20jを点検予測時間DB20に記憶する。
次に、取得部11は、点検対象となる未点検のレセプトがあるかを判定する(ステップS26)。未点検のレセプトがあると判定された場合、ステップS12に戻り、未点検のレセプトがないと判定されるまで、ステップS12〜S30の処理が繰り返し実行される。ステップS26にて未点検のレセプトがないと判定されたとき、順序付与部14は、優先度が高いレセプトから優先して点検対象となる未点検のレセプトの順序付けを行い、表示部15は、付与された順番にレセプトを表示する(ステップS32)。ただし、表示部15は、レセプトの識別情報とそのレセプトに付けられた順番を表示すれば、必ずしも付与された順番にレセプトを整列させて表示しなくてもよい。
図15に示した点検予測時間DB20の例では、優先度が相対的に高い順に、点検対象レセプト「C」、「A」、「B」が表示される。図16は、本変形例のレセプトの順序付与の結果を示した画面例である。検索条件を示した欄Iには、検索条件として点検予測時間Rと優先度Sとが含まれている。レセプトの順序付与の結果を示した欄Kには、優先度が高いレセプトから優先してレセプトの順序付けを行い、レセプトC,A,B・・・が表示されるとともに、各レセプトの補正後の点検予測時間及び優先度も並列して表示される。
以上に説明したように、本変形例に係る医事支援装置10によれば、エラーを修正するための単位時間当たりの点数の割合が相対的に高いと推定されたレセプトから優先してレセプトの順序付けが行われ、付与された順序でレセプトが表示される。これにより、担当者は、単位時間当たりの点数の割合が相対的に高いレセプトを優先して点検することができる。これによって、最先の期限内に提出できるレセプトの総点数を増やすことができる。このため、早期に医療費に対する収入を得ることができる。この結果、医療費に対する収入を得る時期が遅れることによって医療機関が受ける損失を抑えることができる。
(ハードウェア構成例)
最後に、一実施形態に係る医事支援装置のハードウェア構成例について簡単に説明する。図17は、本実施形態にかかる医事支援装置のハードウェア構成例を示す図である。
図17に示すように、医事支援装置10は、入力装置101、表示装置102、外部I/F103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、通信I/F107及びHDD(Hard Disk Drive)108を備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置101は、キーボードやマウスなどを含み、医事支援装置10に各操作を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどを含み、例えば、図13及び図16に示したレセプトの順序付与の結果等を表示する。医事支援装置10を使用してレセプトを点検する担当者は、入力装置101を用いて表示装置102に表示されたレセプトのエラーを修正する。
通信I/F107は、医事支援装置10をネットワーク(図示せず)に接続するインタフェースである。これにより、医事支援装置10は、通信I/F107を介して、審査支払機関400にレセプトを送信したり、自動点検システム5からエラーの検出されたレセプトを受信したりすることができる。
HDD108は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、装置全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェアなどがある。また、HDD108は、レセプトの順序付与処理を行うためにCPU106により実行されるプログラムを格納する。
外部I/F103は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体103aなどがある。医事支援装置10は、外部I/F103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体103aには、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびに、SDメモリカード(SD Memory card)やUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等がある。
ROM105は、不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)であり、起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM104は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU106は、上記記憶装置(例えば「HDD」や「ROM」など)から、プログラムやデータをRAM上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御やレセプトの順序付与処理を実現する演算装置である。
特定部12、推定部13及び順序付与部14の各部は、HDD108にインストールされたプログラムがCPU106に実行させる処理により実現される。チェックマスタ点数DB17、操作ログDB18、レセプトDB19、点検予測時間DB20及びレセプトテンプレートDB21は、例えば、RAM104、HDD108、又は医事支援装置10aにネットワークを介して接続される記憶装置を用いて実現可能である。
以上、医事支援装置、医事支援方法及び医事支援プログラムを実施形態及びその変形例により説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
たとえば、上記実施形態では、図11(a)に示した標準レセプトテンプレートの明細と、図11(b)に示した点検対象レセプトの明細とが一致するかに基づき、補正値(一致度)が算出された。しかし、補正値は、標準レセプトテンプレートの明細と点検対象レセプトの明細とが完全に一致しなくても、類似する(対応する)関係にあれば、上記補正値の算出と同様に処理してもよい。例えば、図11(b)のレセプト「A」の明細[1]が検査Aに類似又は対応する検査A'の場合、図11(a)の検査Aと検査A'とは類似又は対応するとして、上記補正値の算出と同様に処理してもよい。
また、上記実施形態及び変形例では、順序付与部14が実行したレセプトの順序付与の結果は、表示部15により図13又は図16に示した画面に表示された。しかし、レセプトの順序付与の結果を出力する方法は、これに限られず、例えば、紙媒体に出力してもよい。なお、表示部15は、順序付与部14が実行したレセプトの順序付与の結果を出力する出力部(15)の一例である。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
処理をコンピュータに実行させる医事支援プログラム。
(付記2)
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間と、該複数のレセプトのそれぞれに示された医療費の算出のための点数とに基づき、該エラーの修正に要する時間に対して得られる該点数の割合が相対的に高い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
処理をコンピュータに実行させる医事支援プログラム。
(付記3)
更に、前記複数のレセプトのそれぞれを前記制御が行われる順に出力する、
処理をコンピュータに実行させる付記1又は2に記載の医事支援プログラム。
(付記4)
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
処理をコンピュータが実行する医事支援方法。
(付記5)
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間と、該複数のレセプトのそれぞれに示された医療費の算出のための点数とに基づき、該エラーの修正に要する時間に対して得られる該点数の割合が相対的に高い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
処理をコンピュータが実行する医事支援方法。
(付記6)
更に、前記複数のレセプトのそれぞれを前記制御が行われる順に出力する、
処理をコンピュータが実行する付記4又は5に記載の医事支援方法。
(付記7)
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定する推定部と、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う順序付与部と、
を有する医事支援装置。
(付記8)
複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定する推定部と、
前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間と、該複数のレセプトのそれぞれに示された医療費の算出のための点数とに基づき、該エラーの修正に要する時間に対して得られる該点数の割合が相対的に高い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う順序付与部と、
を有する医事支援装置。
(付記9)
更に、前記複数のレセプトのそれぞれを前記制御が行われる順に出力する出力部、
を有する付記7又は8に記載の医事支援装置。
5:自動点検システム、6:会計システム、7:チェックマスタDB、8:点数マスタDB、10:医事支援装置、11:取得部、12:特定部、13:推定部、14:順序付与部、15:表示部、16:記憶部、17:チェックマスタ点数DB、18:操作ログDB、19:レセプトDB、20:点検予測時間DB、21:レセプトテンプレートDB21、100:病院、200:調剤薬局、300:診療所、400:審査支払機関

Claims (5)

  1. 複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
    前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
    処理をコンピュータに実行させる医事支援プログラム。
  2. 複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
    前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間と、該複数のレセプトのそれぞれに示された医療費の算出のための点数とに基づき、該エラーの修正に要する時間に対して得られる該点数の割合が相対的に高い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
    処理をコンピュータに実行させる医事支援プログラム。
  3. 更に、前記複数のレセプトのそれぞれを前記制御が行われる順に出力する、
    処理をコンピュータに実行させる請求項1又は2に記載の医事支援プログラム。
  4. 複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定し、
    前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う、
    処理をコンピュータが実行する医事支援方法。
  5. 複数のレセプトのそれぞれにおいて検出されたエラーの修正に要する時間を、該複数のレセプトのいずれとも異なる他のレセプトにおいて検出されたエラーの修正に要した時間に基づき推定する推定部と、
    前記複数のレセプトを、前記複数のレセプトのそれぞれについて推定したエラーの修正に要する時間が短い順に修正対象として選択可能に表示する制御を行う順序付与部と、
    を有する医事支援装置。
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