JP6018483B2 - ポンプシステム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のポンプユニットを備えたポンプシステムに関するものである。
特許文献1に開示されているように、ポンプの吐出管に設けられた逆流検出器により水の逆流を検出するポンプ装置が知られている。このポンプ装置は、ポンプ停止時に水の逆流が発生したことを検知すると、ポンプを強制的に運転するように構成される。このような構成によれば、逆流防止弁を設けることなく水の逆流を防止することが可能である。しかしながら、ポンプの吐出管に逆流検出器を設けることによりコストが高くなり、さらに、吐出管の周囲に設置用のスペースも必要となる。
永久磁石同期モータは、高効率かつメンテナンスフリーであることから、ポンプの駆動装置として広く使用されている。この永久磁石同期モータを可変速駆動するためには、ロータの回転位置を検出することが必要となる。従来から、ロータの位置センサを使用せずに永久磁石同期モータを駆動するための様々な方法が開発されている。例えば、特許文献2および特許文献3に開示されている方法では、モータの巻線に生じる誘起電圧からロータの位置を推定し、モータに流す電流を制御する。
モータを始動する状況には、停止している状態のモータを始動する場合のみならず、慣性または外部エネルギーにより自由回転しているモータを始動する場合も含まれる。例えば、モータに電力が供給されていないときであっても、ポンプ内を流れる液体により羽根車が水車としてモータを回転させることがある。このような場合は、インバータの出力電力の周波数をモータの誘起電圧の周波数に同期させてモータを始動する。しかしながら、モータの自由回転の速度が高すぎると、モータの同期始動に失敗することがあり、インバータはモータに渦電流を流してしまうおそれがある。このような問題は、上流側のポンプが運転されているときに、下流側のポンプに連結されたモータを始動する状況において特に起こりやすい。
特開平7−35299号公報 特開平3−155393号公報 特開平5−83965号公報
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、ポンプ配管に逆流検出器を設けることなく、ポンプ配管を流れる液体の逆流を検出することができるポンプシステムを提供することを目的とする
上述した目的を達成するために、本発明の第1の態様は、ポンプおよび該ポンプを駆動するモータを有する複数のポンプユニットと、複数のポンプユニットの動作を制御する少なくとも1つのポンプコントローラとを備え、前記複数のポンプユニットは、液体が流れる配管を介して直列に接続されており、前記複数のポンプユニットは、それぞれ、前記モータの誘起電圧の相順から液体の逆流を検出する逆流検出器を備えており、前記逆流検出器は、V相の電圧がU相の電圧よりも高いときに発生する高位信号と、V相の電圧がU相の電圧よりも低いときに発生する低位信号とから構成される第1のパルス信号を生成する第1の電圧比較器と、W相の電圧がV相の電圧よりも高いときに発生する高位信号と、W相の電圧がV相の電圧よりも低いときに発生する低位信号とから構成される第2のパルス信号を生成する第2の電圧比較器と、第1のパルス信号のパルスエッジを検出する第1のパルスエッジ検出部と、第2のパルス信号のパルスエッジを検出する第2のパルスエッジ検出部と、第1のパルス信号のパルスエッジと第2のパルス信号のパルスエッジの順序から液体が逆流しているか否かを決定する状態決定部とを備えていることを特徴とするポンプシステムである。
本発明の好ましい態様は、前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのうちの下流側のポンプユニットの前記逆流検出器から逆流発生信号を受け取り、かつ上流側のポンプユニットの前記逆流検出器からは逆流発生信号を受け取っていない場合には、前記上流側のポンプユニットと前記下流側のポンプユニットとの間の前記配管から液体の漏洩が生じていると判断することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ポンプコントローラは、前記上流側のポンプユニットのポンプが停止しているときに、前記下流側のポンプユニットの前記逆流検出器に液体の逆流を検出させることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのそれぞれのポンプを、上流側のポンプから順に始動させることを特徴とする。
本発明の一参考例は、ポンプおよび該ポンプを駆動するモータを有する複数のポンプユニットと、複数のポンプユニットの動作を制御する少なくとも1つのポンプコントローラとを備え、前記複数のポンプユニットは、液体が流れる配管を介して直列に接続されており、前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのうちの下流側のポンプユニットのモータが所定の上限値よりも高い速度で自由回転しているときには、該下流側のモータの自由回転速度が前記所定の上限値以下となるまで、上流側のポンプユニットのポンプを減速させ、その後前記下流側のモータを始動させることを特徴とするポンプシステムである。
上記参考例の好ましい態様は、前記複数のポンプユニットは、それぞれ、前記モータの誘起電圧から前記モータの自由回転速度を決定する速度決定部を備えていることを特徴とする。
上記参考例の好ましい態様は、前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのそれぞれのポンプを、上流側のポンプから順に始動させることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、ポンプの吐出管に逆流検出器を設けることが不要であるので、コストを低くすることが可能であり、さらに、吐出管の周囲に設置用のスペースを設けることも不要となる。
本発明の上記参考例によれば、下流側のポンプの回転速度が低下するので、該下流側のポンプに連結されたモータをインバータにより始動することが可能となる。
ポンプシステムを構成するポンプユニットを示す模式図である。 ポンプおよびモータが正方向に自由回転しているときの三相電圧を示す図である。 ポンプおよびモータが逆方向に自由回転しているときの三相電圧を示す図である。 モータ状態検出部の一例を示すブロック図である。 本発明に係るポンプシステムの一実施形態を示す模式図である。 ポンプコントローラおよびモータ状態検出部の動作フローを示す図である。 不具合が発生した箇所を特定する方法を説明するためのフローチャートである。 本発明のポンプシステムの他の実施形態を示す模式図である。 本発明のポンプシステムのさらに他の実施形態を示す模式図である。 図9に示すポンプシステムの各ポンプコントローラおよび各モータ状態検出部の動作を説明するためのフローチャートである。 電力変換装置の詳細を示すブロック図である。 インバータ制御部のブロック図である。 図12に示すモータ状態検出部の詳細を示すブロック図である。 自由回転しているモータの角周波数(回転速度)を算出するフローチャートを示す図である。 パルスエッジの位相を示す図である。 モータの同期始動の動作を示すフローチャートである。 ポンプコントローラの処理フローを示すフローチャートである。 複数の電力変換装置のうちの1台から電力がポンプコントローラに供給される例を示す図である。 複数の電力変換装置から選択的に電力がポンプコントローラに供給される例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、ポンプシステムを構成するポンプユニットを示す模式図である。図1に示すように、ポンプユニット2は、液体が流れる配管3に接続されたポンプPと、このポンプPを駆動するモータMと、このモータMに可変周波数の電力を供給するインバータ10と、モータMの誘起電圧から液体の逆流を検出する逆流検出器としてのモータ状態検出部50とを備えている。インバータ10は、商用電源などの交流電源1に接続されている。ポンプPは羽根車(図示せず)を備えており、モータMによって回転される羽根車により配管3内の液体を矢印で示す方向に移送する。符号5は、モータMを駆動するための電力変換装置を表し、インバータ10、モータ状態検出部50などを含んで構成される。
モータMが停止しているときに配管3内の液体が逆流すると、ポンプPが液体の流れにより回転し、ポンプPに連結されているモータMも回転する。本明細書では、モータMが電力の供給を受けずに、外部の運動エネルギーまたは慣性により回転している状態を「自由回転」という。自由回転しているモータMは、誘起電圧を発生する。モータ状態検出部50は、モータMに誘起される三相電圧、すなわちU相電圧、V相電圧、およびW相電圧の相順から液体の逆流を検出する。
図2はポンプPおよびモータMが正方向に自由回転しているときの三相電圧を示す図であり、図3はポンプPおよびモータMが逆方向に自由回転しているときの三相電圧を示す図である。図2に示すように、ポンプPが正方向に回転しているとき、U相電圧、V相電圧、およびW相電圧は、この順に120度の位相差をもって生成される。これに対し、図3に示すように、液体の逆流によりポンプPが逆方向に回転しているとき、U相電圧、W相電圧、およびV相電圧は、この順に120度の位相差をもって生成される。このように、ポンプPの回転方向、すなわち、液体の流れ方向によって、モータMの誘起電圧の相順が異なる。モータ状態検出部50は、モータMの誘起電圧の相順から液体が逆流しているか否かを決定する。
図4は、モータ状態検出部50の一例を示すブロック図である。モータ状態検出部50は、V相電圧とU相電圧との差にしたがって第1のパルス信号PUVを生成する第1の電圧比較器51Aと、W相電圧とV相電圧との差にしたがって第2のパルス信号PVWを生成する第2の電圧比較器51Bと、第1のパルス信号PUVのパルスエッジを検出する第1のパルスエッジ検出部52Aと、第2のパルス信号PVWのパルスエッジを検出する第2のパルスエッジ検出部52Bと、第1のパルス信号PUVのパルスエッジと第2のパルス信号PVWのパルスエッジの順序から液体が逆流しているか否かを決定する状態決定部55とを備えている。
第1の電圧比較器51Aは、U相の電圧とV相の電圧とを比較して、図2および図3に示すようなパルス信号PUVを生成する。具体的には、V相の電圧がU相の電圧よりも高いときは高位信号を発生し、V相の電圧がU相の電圧よりも低いときは低位信号を発生する。同様に、第2の電圧比較器51Bは、V相の電圧とW相の電圧とを比較して、パルス信号PVWを生成する。すなわち、W相の電圧がV相の電圧よりも高いときは高位信号を発生し、W相の電圧がV相の電圧よりも低いときは低位信号を発生する。
図2および図3から分かるように、パルス信号PUVの立ち上がりエッジE1および立ち下がりエッジE2は、U相の電圧とV相の電圧とが交差する点で現れ、パルス信号PVWの立ち上がりエッジE3および立ち下がりエッジE4は、V相の電圧とW相の電圧とが交差する点で現れる。
電圧比較器51A,51Bで生成されたパルス信号PUVおよびパルス信号PVWは、それぞれ第1のパルスエッジ検出部52Aおよび第2のパルスエッジ検出部52Bに送られる。第1のパルスエッジ検出部52Aは、パルス信号PUVの立ち上がりエッジE1および立ち下がりエッジE2を検出し、これら立ち上がりエッジE1および立ち下がりエッジE2が検出されるたびに、パルスエッジ検出信号を状態決定部55に送る。同様に、第2のパルスエッジ検出部52Bは、パルス信号PVWの立ち上がりエッジE3および立ち下がりエッジE4を検出し、これら立ち上がりエッジE3および立ち下がりエッジE4が検出されるたびに、パルスエッジ検出信号を状態決定部55に送る。以下、これらパルス信号PUVおよびパルス信号PVWの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを、総称してパルスエッジと呼ぶ。図2および図3から、モータMの誘起電圧の1周期内には、4つのパルスエッジE1,E2,E3,E4が現れることが分かる。
図2から、ポンプPが正方向に回転している、すなわち液体が上流側から下流側に流れているとき、モータMの誘起電圧の1周期内には、4つのパルスエッジE3,E2,E4,E1がこの順に現れることが分かる。これに対して、ポンプPが逆方向に回転している、すなわち液体が下流側から上流側に流れているとき、モータMの誘起電圧の1周期内には、4つのパルスエッジE1,E4,E2,E3がこの順に現れることが図3から分かる。したがって、状態決定部55は、パルス信号PUV,PVWのパルスエッジが現れる順序から、液体の逆流が発生しているか否かを決定することができる。すなわち、状態決定部55は、パルスエッジE1,E4,E2,E3がこの順に現れたときは、液体が逆方向に流れていることを示す逆流発生信号を外部に出力する。
ポンプシステムは、図1に示すポンプユニット2を複数備えた装置である。図5は、本発明に係るポンプシステムの一実施形態を示す模式図である。図5に示すように、ポンプシステムは、配管3を介して直列に接続された複数のポンプユニット2A,2B,2Cと、これらポンプユニット2A,2B,2Cの動作を制御するポンプコントローラ60とを備えている。ポンプユニット2A,2B,2Cは、図1に記載のポンプユニット2と同じ構成であるので、その重複する説明を省略する。隣接する2つのポンプPを接続する配管3には枝管4が接続されており、この枝管4には逆止弁6が設けられている。
ポンプコントローラ60は、各ポンプユニット2A,2B,2Cの電力変換装置5に通信線7を介して接続されている。ポンプコントローラ60は、ポンプPの回転速度の指令値、ポンプ始動信号、ポンプ停止信号などの各種制御信号を通信線7を介してそれぞれのポンプユニット2A,2B,2Cに送信する。モータ状態検出部50は、通信線7を介して逆流検出信号をポンプコントローラ60に送信する。
ポンプコントローラ60は、運転状態、故障などの各種運転情報を表示する表示器61に接続されている。モータ状態検出部50から逆流発生信号を受け取ると、ポンプコントローラ60は表示器61に逆流の発生を表示させる。さらに、ポンプコントローラ60は、逆流発生信号に基づいて、配管3および/または逆止弁6の不具合が発生した箇所を特定し、その特定された不具合箇所を表示器61に表示させる。図6は、このようなポンプコントローラ60およびモータ状態検出部50の動作フローを示す図である。
図7は、不具合が発生した箇所を特定する方法を説明するためのフローチャートである。ポンプコントローラ60は、モータ状態検出部50が逆流発生信号を発信したか否かを上流側のポンプユニットから順に確認し、逆流発生信号を発信したモータ状態検出部50のポンプユニットを特定する。そして、ポンプコントローラ60は、逆流発生信号を発信していないポンプユニットと、逆流発生信号を発信したポンプユニットとの間に、配管3および/または逆止弁6に不具合が発生したと判断し、不具合の発生および不具合の箇所を表示器61に表示させる。このような不具合の具体例としては、逆止弁6の動作不良や配管3の亀裂による液体の漏洩などが挙げられる。
上流側のポンプが運転されていると、配管3および/または逆止弁6に不具合があっても、下流側のポンプでは液体の逆流が検出されないことがある。そこで、ポンプコントローラ60は、上流側のポンプユニットのポンプが停止しているときに、下流側のポンプユニットのモータ状態検出部50に液体の逆流を検出させることが好ましい。また、ポンプコントローラ60は、直列に接続されている複数のポンプのうち上流側のポンプから順次始動させることが好ましい。例えば、ポンプコントローラ60は、ポンプユニット2A,2B,2Cのポンプをこの順に始動させる。
図8は、本発明のポンプシステムの他の実施形態を示す模式図である。この実施形態では、ポンプコントローラ60は通信線7aを介して第1のポンプユニット2Aに接続されており、第1のポンプユニット2Aと第2のポンプユニット2Bと第3のポンプユニット2Cとは通信線7bを介して接続されている。その他の構成は、図5に示す実施形態と同様である。
図9は、本発明のポンプシステムのさらに他の実施形態を示す模式図である。この実施形態では、ポンプユニット2A,2B,2Cは、それぞれポンプコントローラ60および表示器61を備えている。ポンプコントローラ60間は通信線7で接続されている。その他の構成は、図5に示す実施形態と同様である。
図10は、図9に示すポンプシステムの各ポンプコントローラ60および各モータ状態検出部50の動作を説明するためのフローチャートである。この実施形態では、各ポンプコントローラ60は、対応するモータ状態検出部50からの逆流発生信号を監視するとともに、他のポンプユニットのモータ状態検出部50からの逆流発生信号を監視している。より具体的には、各ポンプユニットのモータ状態検出部50が逆流の発生を検出すると、その逆流発生信号を対応するポンプコントローラ60が受信し、そのポンプコントローラ60は逆流発生信号を他のポンプコントローラ60に通信線7を通じて送信する。各ポンプコントローラ60は、いずれかのポンプコントローラ60から逆流発生信号を受け取ると、不具合の箇所を特定し、さらに表示器61に逆流の発生および特定された不具合の箇所を表示する。
上述した各実施形態によれば、ポンプの吐出管に逆流検出器を設けることが不要であるので、コストを低くすることが可能であり、さらに、吐出管の周囲に設置用のスペースを設けることも不要となる。また、不具合の箇所が特定されるので、ポンプシステムのメンテナンスが容易になる。
図11は、図1に示す電力変換装置5の詳細を示すブロック図である。図11に示すように、電力変換装置5は、インバータ10、電流測定器20、電圧測定器21、およびインバータ制御部16を備えている。インバータ10は、コンバータ回路11、インバータ回路12、ゲートドライブ回路13を有している。コンバータ回路11は整流回路を有しており、交流電源1から供給される三相の交流電力を直流電力に変換するように構成されている。インバータ回路12は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などのスイッチング素子を有しており、コンバータ回路11によって変換された直流電力から三相の交流電力を生成する。ゲートドライブ回路13は、インバータ回路12の各スイッチング素子を開閉するためのゲートドライブ信号を生成する。インバータ回路12のスイッチング素子は、ゲートドライブ回路13からのゲートドライブ信号に従って駆動され、これによりインバータ回路12は可変周波数の交流電力を出力する。
電流測定器20は、インバータ回路12から出力される三相電流を測定して、その測定値(出力電流信号)をインバータ制御部16に送る。電圧測定器21は、モータMが発生する誘起電圧を測定して、その測定値(誘起電圧信号)をインバータ制御部16に送る。
インバータ制御部16は、電流測定器20から送られる測定信号、およびポンプコントローラ60から送られる周波数指令信号(速度指令信号)に基づいて、モータMの回転速度を制御する。すなわち、インバータ制御部16は、周波数指令信号をポンプコントローラ60から受け、電流測定器20からの測定信号に基づいてPWM信号を生成する。このPWM信号はゲートドライブ回路13に送られる。ゲートドライブ回路13は、PWM信号に基づいて、インバータ回路12のスイッチング素子を駆動するためのゲートドライブ信号を生成する。インバータ回路12のスイッチング素子は、ゲートドライブ回路13からのゲートドライブ信号に従って駆動され、これによりインバータ回路12は可変周波数の交流電力を出力する。
図12はインバータ制御部16のブロック図である。インバータ制御部16は、モータMに供給する電流をトルク電流成分と磁化電流成分とに分解してこれらを独立に制御するベクトル制御部30と、モータMに発生する誘起電圧からモータMの回転方向、位相、および回転速度を決定するモータ状態検出部50とを有している。
インバータ10の三相の出力電流は、電流測定器20により測定される。測定された三相電流Iu,Iv,Iwは、3/2相変換部32、静止/回転座標変換部33により、回転座標系上の二相電流Id,Iqに変換された後、磁化電圧制御部34およびトルク電圧制御部35に入力される。磁化電圧制御部34は、磁化電流Idと磁化電流指令値Id*との偏差を0とする磁化電圧指令値Vd*をPI演算により求める。磁化電流指令値Id*は、モータモデルを用いて算出された理想的な磁化電流である。トルク電圧制御部35は、トルク電流Iqとトルク電流指令値Iq*との偏差を0とするトルク電圧指令値Vq*をPI演算により求める。
目標トルク電流決定部37は、外部から入力された角速度指令値ω*と現在の角速度ωとの偏差が0となるようにPI演算を行なってトルク電流指令値Iq*を決定する。現在の角速度ωは、電圧指令値Vd*,Vq*に基づき、軸誤差推定器(PLL)38によって求められる。さらに、積分器39により角速度ωから位相θが求められる。得られた位相θは、静止/回転座標変換部33および回転/静止座標変換部40に送られる。電圧指令値Vd*,Vq*は、回転/静止座標変換部40および2/3相変換部41を経て固定座標系上の三相電圧指令値Vu*,Vv*、Vw*に変換される。
ベクトル制御部30は、これら三相電圧指令値Vu*,Vv*、Vw*に対応したPWM信号を生成し、このPWM信号をゲートドライブ回路13に送る。ゲートドライブ回路13は、三相電圧指令値Vu*,Vv*、Vw*に対応するPWM信号に基づいてゲートドライブ回路PWM信号を生成し、スイッチング素子は、ゲートドライブ回路PWM信号に基づいて動作(オン、オフ)される。このように、インバータ10はベクトル制御部30からの三相電圧指令値に基づいた電圧を生成し、これをモータMに印加する。
ポンプが水道本管に直結された、いわゆる直結型の給水装置では、ポンプが停止しているときでも、水道本管からの液体の圧力により給水が行われることがある。したがって、インバータ10によりモータMが駆動されていないときであっても、ポンプ内を流れる液体によりポンプの羽根車およびこれに連結されたモータMが回転することがある。このようにモータMが自由回転している状態からインバータ10によりモータMを起動するためには、回転しているモータMの誘起電圧の周波数および位相に同期した電圧をインバータ10が生成する必要がある。
モータMの自由回転は、瞬間的な停電の直後にも起こる。すなわち、モータMがインバータ10により駆動されている最中に瞬間的な停電が起こると、モータMに電力が供給されていなくても、モータMのロータは慣性によりしばらくの間は回転し続ける。停電が復旧した後に自由回転しているモータMを起動するときは、モータMの誘起電圧の周波数および位相に同期した電圧をインバータ10が生成する必要がある。
このような自由回転しているモータMとインバータ10との同期始動を実現するために、電力変換装置5は、モータMのU相、V相、W相の誘起電圧を測定し、その測定された電圧から自由回転しているモータの位相(磁極位置)および回転速度を推定し、その推定された位相および回転速度に基づいて、インバータ10の制御を開始する。モータ状態検出部50は、自由回転しているモータMの誘起電圧から、モータMの回転方向のみならず、以下に説明するように、モータMの位相および回転速度を決定する。
図13は、図12に示すモータ状態検出部50の詳細を示すブロック図である。電圧測定器21は、インバータ10とモータMとを接続する三相の線の電圧を測定し、U相、V相、W相の電圧信号を出力する。この三相の出力電圧信号は、自由回転しているモータMの誘起電圧を示す信号である。出力電圧信号はゲイン調整器49により増幅された後、第1の電圧比較器51A、第2の電圧比較器51B、および状態決定部55のADコンバータ55aに送られる。
状態決定部55は、上述したように、パルスエッジの順序からモータMが逆方向に回転しているか否かを決定する。さらに、状態決定部55は、第1のパルスエッジ検出部52Aまたは第2のパルスエッジ検出部52Bからのパルスエッジ検出信号を受けると、以下に説明するように、モータMの位相の特定および角周波数(すなわち回転速度のスカラー量)の計算を開始する。
図14は、自由回転しているモータの角周波数(回転速度)を算出するフローチャートを示す図である。状態決定部55は、パルスエッジ検出信号を受けると、現在の時刻tを取得する。次に、状態決定部55は、検出されたパルスエッジの位相(角度)θを特定し、時刻tにおけるモータの位相θをベクトル制御部30の積分器39に送る。位相θは、誘起電圧の1周期内に現れるパルスエッジごとに予め設定されている。すなわち、図15に示すように、パルスエッジE1の位相は5/6π、パルスエッジE2の位相は−1/6π、パルスエッジE3の位相は−1/2π、パルスエッジE4の位相は1/2πに設定されている。
したがって、検出されたパルスエッジがパルスエッジE1であれば、状態決定部55はモータの位相θとして5/6πを積分器39に送る。同様に、検出されたパルスエッジがパルスエッジE2であれば、状態決定部55はモータの位相θとして−1/6πを積分器39に送る。検出されたパルスエッジがパルスエッジE3であれば、状態決定部55はモータの位相θとして−1/2πを積分器39に送る。検出されたパルスエッジがパルスエッジE4であれば、状態決定部55はモータの位相θとして1/2πを積分器39に送る。位相θが入力されると、積分器39は位相θを位相θにリセットし(位相θを位相θに置き換え)、位相θを静止/回転座標変換部33および回転/静止座標変換部40に送る。
図14に示すように、状態決定部55は、前回パルスエッジを検出してからの経過時間Δtと、現在の位相θと、前回パルスエッジが検出されたときの位相θn−1とから、自由回転しているモータの角周波数ωを次のように決定する。
Figure 0006018483
このようにして、モータ状態検出部50は、自由回転しているモータの位相θおよび角周波数ωを決定する。したがって、モータ状態検出部50は、自由回転するモータの誘導電圧から該モータの速度を検出する速度検出部として機能する。
図15に示す三相電圧は、比較的大きな振幅を有する。しかしながら、自由回転しているモータの回転速度が低いときは、誘起電圧は小さくなる。このため、各相の電圧の波形に現れるノイズの影響で、U相、V相、W相間の交差点から決定されるパルス信号が不安定となる。結果として、モータの正確な位相や回転速度を得ることができない。一方、自由回転しているモータの回転速度が高すぎると、インバータ10はモータの同期始動に失敗することがあり、インバータ10はモータに渦電流を流してしまうおそれがある。
そこで、状態決定部55は、モータの誘起電圧が小さいときにはモータを同期始動させない機能を有し、さらにモータの自由回転の速度が高すぎる場合には、過速度信号をポンプコントローラ60に送信する機能を有している。
図16は、モータの同期始動の動作を示すフローチャートである。インバータ10の停止中にパルスエッジが検出されると(ステップ1)、タイマーが0にリセットされ、タイマーが始動される(ステップ2)。モータの出力電圧(誘起電圧)の測定値は、電圧測定器21からADコンバータ55aを介して状態決定部55に取り込まれ、予め設定されたしきい値と比較される(ステップ3)。モータの出力電圧がしきい値以下であるときは、角周波数ωおよび位相θは破棄され、角周波数ωおよび位相θはいずれも0に設定される(ステップ5)。そして、0に設定された角周波数ωおよび位相θがベクトル制御部30に送られる(ステップ8)。
一方、モータの出力電圧がしきい値よりも大きいときは、上記数式(1)を用いて角周波数ωが算出され、さらに、検出されたパルスエッジに基づいて位相θが特定される(ステップ4)。角周波数ωは、予め設定された上限値と比較される(ステップ6)。角周波数ωが上限値以下であるときは、ステップ4で取得された角周波数ωおよび位相θがベクトル制御部30に送られる(ステップ8)。角周波数ωが上限値よりも大きいときは、状態決定部55は、過速度信号をポンプコントローラ60に送信する(ステップ7)。
過速度信号を受けると、ポンプコントローラ60は上流側のポンプユニットのポンプを減速させる。例えば、第2のポンプユニット2Bの状態決定部55から過速度信号がポンプコントローラ60に送信されると、ポンプコントローラ60は上流側の第1のポンプユニット2Aのポンプを減速させる。上流側のポンプを減速させる理由は、上流側のポンプの運転により液体が下流側のポンプを自由回転させているからである。ポンプの減速は、上流側ポンプユニットのインバータ10の出力電力の周波数を低下させるか、または上流側ポンプユニットのモータへの電力を停止させることにより達成される。このような上流側のポンプの減速は、上流側のポンプが停止するまで該ポンプを減速させることを含む。ステップ1からステップ4までのプロセスは、角周波数ωが上限値以下になるまで繰り返される。
角周波数ωに設定された上述の上限値は、インバータ10がモータを同期始動させることができるモータの自由回転の速度に基づいて予め決定される。角周波数ωの上限値は0であってもよい。この場合、角周波数ωが0になるまで、すなわち下流側のモータおよびポンプが停止するまで、上流側のポンプを減速させる。このように、自由回転するモータの速度を上限値以下にまで下げることにより、インバータ10によるモータの同期始動が可能となる。
角周波数ωが上限値以下になると(ステップ6のNO)、得られた角周波数ωおよび位相θがベクトル制御部30に送られる(ステップ8)。ベクトル制御部30は、ポンプコントローラ60から運転指令が入力したか否かを判断し(ステップ9)、運転指令が未入力の場合には、処理フローはステップ1に戻る。一方、運転指令が入力された場合には、自由回転しているモータの速度に同期してモータを始動させる(ステップ10)。
本実施形態では、ステップ3でモータの出力電圧がしきい値より大きいかどうかを判断した後にステップ4で角周波数ωおよび位相θが算出されるが、ステップ3とステップ4の順番を入れ替えて、先に角周波数ωおよび位相θを算出してから、モータの出力電圧がしきい値より大きいかどうかを判断してもよい。
図12に示すスイッチSW1は、軸誤差推定器38およびモータ状態検出部50に接続されており、軸誤差推定器38からの角周波数ωおよびモータ状態検出部50からの角周波数ωのうちのいずれか一方のみを選択的に通過させるように構成されている。したがって、目標トルク電流決定部37および積分器39に入力される角周波数ωとしては、角周波数ωまたは角周波数ωのいずれかが採用される。ステップ9で運転指令が入力されたと判断されるまでは、スイッチSW1を介してモータ状態検出部50とベクトル制御部30とが接続され、モータ状態検出部50からの角周波数ωがベクトル制御部30に入力され続ける。そして、運転指令が入力されたと判断されると、軸誤差推定器38からの角周波数ωがスイッチSW1を介して目標トルク電流決定部37および積分器39に送られ、ベクトル制御が行われる。
モータが回転していない場合は、パルスエッジは検出されない。したがって、ステップ1において、所定時間内にパルスエッジが検出されなかった場合には、タイマーがリセットされ(ステップ11)、さらに角周波数ωおよび位相θはいずれも0に設定される(ステップ5)。
上述したように、モータの出力電圧がしきい値以下のときは、得られた角周波数ωおよび位相θは破棄され、角周波数ωおよび位相θは0に設定される(ステップ5参照)。これは、モータの誘起電圧が小さいことに起因して、モータの出力電圧波形に現れたノイズがパルスエッジを生成したと考えられるからである。つまり、ノイズに起因して生成されたパルスエッジからは、実際のモータの回転速度および位相を決定することができない。
角周波数ωは、スイッチSW1を介して目標トルク電流決定部37および積分器39に入力され、位相θは積分器39を介して回転/静止座標変換部40および静止/回転座標変換部33に入力される。そして、ベクトル制御部30は、自由回転しているモータMの位相および回転速度に同期した電圧指令値Vu*,Vv*、Vw*を生成する。インバータ10は、電圧指令値Vu*,Vv*、Vw*に従って電力を出力し、モータMを始動させる(ステップ10)。このようにして、電力変換装置5は、インバータ10の出力電圧の周波数および位相を、自由回転しているモータの出力電圧の周波数および位相に同期させた状態で、モータを始動させることができる。
モータの回転速度が遅くなるほど、モータの誘起電圧は低くなる。このため、始動しようとするモータの回転速度が0または非常に低い場合は、モータの出力電圧が上記しきい値を上回ることができない。結果として、処理フローはステップ4に進むことができず、モータの同期始動ができない。そこで、上述したように、タイマーにより計測された時間が予め設定した時間を過ぎたときは、角周波数ωが0であると仮定してモータが始動される(図16のステップ11,5参照)。具体的には、パルスエッジが所定時間内に検出されなかった場合は、角周波数ωが0に設定される。このような処理ステップを処理フローに組み入れることにより、モータの回転速度が0または非常に低いときであってもモータが始動される。
本実施形態では、2つのパルス信号PUVおよびパルス信号PVWが生成されるので、誘起電圧の1周期内には、4つのパルスエッジE1,E2,E3,E4が現れる。このパルスエッジが現れる順序から、モータの回転方向を決定することができる。具体的には、モータが正方向に回転しているときは、E3,E2,E4,E1の順にパルスエッジが現れる。一方、具体的には、モータが逆方向に回転しているときは、E1,E4,E2,E3の順にパルスエッジが現れる。したがって、状態決定部55は、パルスエッジの順序からモータの回転方向を決定することができる。
図17は、ポンプコントローラ60の処理フローを示すフローチャートである。図17において、符号N−1,Nは、それぞれ上流側、下流側を意味する。ポンプコントローラ60がポンプの始動指令をポンプユニットNに発信すると、ポンプユニットNの状態決定部55はモータの自由回転の速度、すなわち角周波数ωが所定の上限値以下であるかどうかを決定する。自由回転の速度が上限値よりも高い場合いは、ポンプユニットNの状態決定部55は過速度信号をポンプコントローラ60に送信する。ポンプコントローラ60は、過速度信号を受けて、上流側のポンプユニットN−1にそのポンプの減速指令を発信する。ポンプユニットN−1は減速指令を受けてポンプユニットN−1のポンプを減速させる。ポンプコントローラ60は、再度ポンプの始動指令をポンプユニットNに発信する。ポンプユニットNのモータの自由回転の速度が上限値以下となるまで、上述のステップが繰り返される。このような始動方法によれば、ポンプが高速で自由回転している場合であっても、ポンプを確実に始動させることができる。
ポンプコントローラ60は、直列に接続されている複数のポンプのうち上流側のポンプから順次始動させることが好ましい。例えば、図5に示すポンプコントローラ60は、ポンプユニット2A,2B,2Cのポンプをこの順に始動させる。仮に下流側のポンプから順次始動させると、下流側のポンプによって吸い上げられた液体が上流側のポンプの羽根車を回転させてしまい、それを止めるためにポンプコントローラ60はさらに上流側のポンプを減速させてしまう。結果としてポンプコントローラ60は自由回転していないポンプを減速させようとすることがある。このような制御動作を回避するために、上流側のポンプから順次始動させることが好ましい。
ポンプコントローラ60への電力は、電力変換装置5と同様に、交流電源から供給されてもよく、または複数の電力変換装置5のうちの少なくとの1台から供給されてもよい。図18は、複数の電力変換装置5のうちの1台から電力がポンプコントローラ60に供給される例を示す図である。この例では、ポンプコントローラ60は、1台の電力変換装置5に電力線65を介して接続されており、この電力変換装置5から電力線65を通じて電力が供給される。
図19は、複数の電力変換装置から選択的に電力がポンプコントローラ60に供給される例を示す図である。この例では、複数の電力変換装置5は、それぞれ複数の電力線65を介してポンプコントローラ60に接続されている。ポンプコントローラ60は、これら電力変換装置5のうち予め定められた1台から電力の供給を受ける。ポンプコントローラ60に電力を供給している電力変換装置5の電力供給システムが故障した場合には、別の電力変換装置5から電力がポンプコントローラ60に供給されるようになっている。このような構成によれば、ポンプコントローラ60への安定した電力供給が確保される。
なお、上述した実施形態に係るポンプシステムは、3つのポンプユニットを備えているが、本発明はこれら実施形態に限らず、2つ、または4つ以上のポンプユニットを備えたポンプシステムにも適用することが可能である。本発明に係るポンプシステムは、オフィスビルやマンションなどの建物に水を供給するための給水装置に好適に適用することが可能である。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 交流電源
2,2A,2B,2C ポンプユニット
3 配管
4 枝管
5 電力変換装置
6 逆止弁
7 通信線
10 インバータ
11 コンバータ回路
12 インバータ回路
13 ゲートドライブ部
16 インバータ制御部
20 電流測定部
21 電圧測定部
30 ベクトル制御部
50 モータ状態検出部
51A,51B 電圧比較器
52A,52B パルスエッジ検出部
55 状態決定部
60 ポンプコントローラ
61 表示器
65 電力線
P ポンプ
M モータ

Claims (7)

  1. ポンプおよび該ポンプを駆動するモータを有する複数のポンプユニットと、
    複数のポンプユニットの動作を制御する少なくとも1つのポンプコントローラとを備え、
    前記複数のポンプユニットは、液体が流れる配管を介して直列に接続されており、
    前記複数のポンプユニットは、それぞれ、前記モータの誘起電圧の相順から液体の逆流を検出する逆流検出器を備えており、
    前記逆流検出器は、
    V相の電圧がU相の電圧よりも高いときに発生する高位信号と、V相の電圧がU相の電圧よりも低いときに発生する低位信号とから構成される第1のパルス信号を生成する第1の電圧比較器と、
    W相の電圧がV相の電圧よりも高いときに発生する高位信号と、W相の電圧がV相の電圧よりも低いときに発生する低位信号とから構成される第2のパルス信号を生成する第2の電圧比較器と、
    第1のパルス信号のパルスエッジを検出する第1のパルスエッジ検出部と、
    第2のパルス信号のパルスエッジを検出する第2のパルスエッジ検出部と、
    第1のパルス信号のパルスエッジと第2のパルス信号のパルスエッジの順序から液体が逆流しているか否かを決定する状態決定部とを備えていることを特徴とするポンプシステム。
  2. 前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのうちの下流側のポンプユニットの前記逆流検出器から逆流発生信号を受け取り、かつ上流側のポンプユニットの前記逆流検出器からは逆流発生信号を受け取っていない場合には、前記上流側のポンプユニットと前記下流側のポンプユニットとの間の前記配管から液体の漏洩が生じていると判断することを特徴とする請求項1に記載のポンプシステム。
  3. 前記ポンプコントローラは、前記上流側のポンプユニットのポンプが停止しているときに、前記下流側のポンプユニットの前記逆流検出器に液体の逆流を検出させることを特徴とする請求項2に記載のポンプシステム。
  4. 前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのそれぞれのポンプを、上流側のポンプから順に始動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポンプシステム。
  5. 記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのうちの下流側のポンプユニットのモータが所定の上限値よりも高い速度で自由回転しているときには、該下流側のモータの自由回転速度が前記所定の上限値以下となるまで、上流側のポンプユニットのポンプを減速させ、その後前記下流側のモータを始動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のポンプシステム。
  6. 前記複数のポンプユニットは、それぞれ、前記モータの誘起電圧から前記モータの自由回転速度を決定する速度決定部を備えていることを特徴とする請求項5に記載のポンプシステム。
  7. 前記ポンプコントローラは、前記複数のポンプユニットのそれぞれのポンプを、上流側のポンプから順に始動させることを特徴とする請求項5または6に記載のポンプシステム。
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