JP6018206B2 - ウイルス疾患を処置するための組成物および方法 - Google Patents

ウイルス疾患を処置するための組成物および方法 Download PDF

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Description

関連出願の引用
本願は、2011年8月24日に出願した米国仮出願第61/526,908号に対する米国特許法第119条(E)項の下での優先権の利益を主張する。この引用した出願に示される開示は、米国特許商標庁に当初に提出したすべての情報を含め、その全体が本明細書中に参考として援用される。
配列表
本出願は、EFS−Webを通じてASCII形式で提出した配列表を含み、そしてこれによって、その全体として参考文献に組み込まれる。2012年8月23日に作成された当該ASCIIコピーは、119221_SEQ_ST25.txtと命名され、そして2,953バイトの大きさである。
本明細書中で記載される本発明は、置換ペルヒドロピロロピリジン、およびウイルス感染症の処置におけるその使用方法に関連する。特に、本明細書中で記載される発明は、置換ペルヒドロピロロピリジン、およびHIV感染症、AIDS、およびAIDS関連疾患、およびBVDV感染症の処置におけるその使用方法に関連する。
後天性免疫不全症候群(AIDS)(1)は、少なくとも部分的には、レトロウイルスヒト免疫不全ウイルス(HIV)(2)によって引き起こされる疾患である。AIDSおよびAIDS関連疾患は、免疫系のゆるやかな低下を引き起こし、そしてHIV感染個体を、日和見感染症にかかりやすくし、そして腫瘍形成を起こしやすくし、最終的に死に至る。これらの疾患の現在の治療は、抗レトロウイルス治療を含み、それは一般的にHIVプロテアーゼおよび逆転写酵素阻害薬のカクテルを含む。多くのHIV感染個体の全般的な健康および生活の質において、その治療は有意な改善を生じることが報告された。その回復はまた、HIV関連罹患率および死亡率の顕著な低下と関連する(3)。そうであっても、HIVプロテアーゼおよび逆転写酵素阻害薬のカクテルは、HIV感染の患者を治癒しないし、一旦その処置を停止すれば、AIDSの再発を予防しない。治療をやめた患者は、救命処置から利益を得ないことが報告された。さらに、AIDS患者のかなりの部分に関して、治療不耐性、望ましくない副作用、他の感染症、および最も明白には薬物耐性HIV株の発生を含む多くの要因のために、この処置は最適には及ばない結果しか達成しない(4)。AIDS、AIDS関連疾患、およびHIV感染症のさらなる処置に対する持続するニーズが存在する。
ウシウイルス性下痢症ウイルス(BVDV)は、フラビウイルス科のメンバーでプラスセンス1本鎖のRNAウイルスである。このウイルスによる感染は、ウシおよび他の反芻動物およびブタにおいて、重篤な粘膜疾患を引き起こす。BVDVウシ感染症は、鼻、口、および胃腸の粘膜潰瘍によって特徴付けられ、それは持続的な唾液分泌、鼻汁、咳、および/または下痢を引き起こす。結果として、動物の間にウイルスが急速に広がる。そのウイルスはまた、仔牛の死産、持続感染となる、または成長の遅延を示す、そして/または重度の神経学的形成異常を示す。BVDVの経済的な影響は大きいが、ある特定の感染は診断されないままである、または損失がそのウイルスのためであると認識されないため、そのレベルを正確に推定することは困難である。(例えば、非特許文献1(Buckwoldら、Antivirus Research 2003、60、1);非特許文献2(Finkielszteinら、2010、Current Medicinal Chemistry 17、2933)を参照のこと;上記の出版物、および本明細書中で引用されるさらなる出版物はそれぞれ、本明細書中で参考文献に組み込まれる)。従って、有効な治療薬は、BDVDの経済的影響を低減するために有用である。このフラビウイルス科の疾患の他のメンバーは、ウエストナイルウイルスおよびデング熱を含む。
Buckwoldら、Antivirus Research 2003、60、1 Finkielszteinら、2010、Current Medicinal Chemistry 17、2933
本明細書中で、ペルヒドロピロロピリジンは、活性な抗HIV薬であることが発見された。本明細書中で、ペルヒドロピロロピリジンは、フラビウイルス科のウイルスおよび関連する疾患に対して活性であることも発見された。本明細書中で、ペルヒドロピロロピリジンは、活性な抗BVDV薬であることも発見された。
1つの例示的な実施態様において、HIV感染症、AIDS、およびAIDS関連疾患の処置のために有用な、置換ペルヒドロピロロピリジンが、本明細書中で記載される。別の実施態様において、HIV感染症、AIDS、およびAIDS関連疾患の処置のために有用な、置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物が、本明細書中で記載される。例示的に、その組成物は、1つまたは複数のキャリア、希釈剤、または賦形剤、またはその組み合わせを含む。
別の実施態様において、HIV感染症、AIDS、およびAIDS関連疾患を処置するための方法が、本明細書中で記載され、ここでその方法は、置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物を投与するステップを含む。別の実施態様において、HIV感染症、AIDS、およびAIDS関連疾患を有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物の使用が、本明細書中で記載される。
別の例示的な実施態様において、BVDV感染症の処置のために有用な置換ペルヒドロピロロピリジンが、本明細書中で記載される。別の実施態様において、BVDV感染症の処置のために有用な置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物が、本明細書中で記載される。例示的に、その組成物は、1つまたは複数のキャリア、希釈剤、または賦形剤、またはその組み合わせを含む。
別の実施態様において、BVDV感染症を処置するための方法が、本明細書中で記載され、ここでその方法は、置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物を投与するステップを含む。別の実施態様において、BVDV感染症を有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物の使用が、本明細書中で記載される。
別の例示的な実施態様において、ウエストナイルウイルス感染症の処置のために有用な置換ペルヒドロピロロピリジンが、本明細書中で記載される。別の実施態様において、ウエストナイルウイルス感染症の処置のために有用な置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物が、本明細書中で記載される。例示的に、その組成物は、1つまたは複数のキャリア、希釈剤、または賦形剤、またはその組み合わせを含む。
別の実施態様において、ウエストナイルウイルス感染症を処置するための方法が、本明細書中で記載され、ここでその方法は、置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物を投与するステップを含む。別の実施態様において、ウエストナイルウイルス感染症を有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物の使用が、本明細書中で記載される。
別の例示的な実施態様において、デング熱の処置のために有用な置換ペルヒドロピロロピリジンが、本明細書中で記載される。別の実施態様において、デング熱の処置のために有用な置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物が、本明細書中で記載される。例示的に、その組成物は、1つまたは複数のキャリア、希釈剤、または賦形剤、またはその組み合わせを含む。
別の実施態様において、デング熱を処置するための方法が、本明細書中で記載され、ここでその方法は、置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物を投与するステップを含む。別の実施態様において、デング熱を有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/または置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物の使用が、本明細書中で記載される。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
HIV感染症もしくは関連疾患、またはフラビウイルス科のウイルスの感染症もしくは関連疾患、またはそれらの組合せを有する宿主動物を処置するための組成物であって、該組成物が、以下の式:
Figure 0006018206

の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含み、式中:
は、アリールアルキルまたはアリールアシルであって、それらの各々は、必要に応じて置換されており;
は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールまたはアリールアルキルであって、それらの各々は、必要に応じて置換されており;
は、アリールアルキルまたはアリールアシルであって、それらの各々は、必要に応じて置換されており;かつ
は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールまたはアリールアルキルであって、それらの各々は、必要に応じて置換されている、組成物。
(項目2)
前記化合物中の環縮合の立体化学がシンである、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記化合物が以下の式:
Figure 0006018206

の化合物またはその薬学的に許容される塩である、項目1に記載の組成物。
(項目4)
前記化合物が以下の式:
Figure 0006018206

の化合物またはその薬学的に許容される塩である、項目1に記載の組成物。
(項目5)
が、必要に応じて置換されたアリールアシルである、項目1に記載の組成物。
(項目6)
が、必要に応じて置換されたアリールカルボニルである、項目1に記載の組成物。
(項目7)
が、必要に応じて置換されたベンゾイルである、項目1に記載の組成物。
(項目8)
が、ベンゾイルである、項目1に記載の組成物。
(項目9)
が、必要に応じて置換されたピコリノイルである、項目1に記載の組成物。
(項目10)
が、ピコリノイルである、項目1に記載の組成物。
(項目11)
が、3−ピコリノイルである、項目1に記載の組成物。
(項目12)
が、必要に応じて置換されたアリールである、項目1に記載の組成物。
(項目13)
が、必要に応じて置換されたフェニルである、項目1に記載の組成物。
(項目14)
が、ハロ、アルコキシ、またはそれらの組合せで置換されたフェニルである、項目1に記載の組成物。
(項目15)
が、ハロフェニルである、項目1に記載の組成物。
(項目16)
が、アルコキシハロフェニルである、項目1に記載の組成物。
(項目17)
が、電子供与基で置換されたフェニルである、項目1に記載の組成物。
(項目18)
が、メトキシフェニルである、項目1に記載の組成物。
(項目19)
が、必要に応じて置換されたアリールアルキルである、項目1に記載の組成物。
(項目20)
が、必要に応じて置換されたアリールメチレンである、項目1に記載の組成物。
(項目21)
が、必要に応じて置換されたベンジルである、項目1に記載の組成物。
(項目22)
が、電子吸引基で置換されたベンジルである、項目1に記載の組成物。
(項目23)
が、ハロ置換ベンジルである、項目1に記載の組成物。
(項目24)
が、フルオロ、クロロまたはそれらの組合せで置換されたベンジルである、項目1に記載の組成物。
(項目25)
が、フルオロベンジルである、項目1に記載の組成物。
(項目26)
が、クロロベンジルである、項目1に記載の組成物。
(項目27)
が、水素またはアルキルである、項目1に記載の組成物。
(項目28)
が、水素である、項目1に記載の組成物。
(項目29)
が、C−3にある、項目1に記載の組成物。
(項目30)
HIVを処置するための、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の組成物。
(項目31)
前記宿主動物がヒトである、項目30に記載の組成物。
(項目32)
ウエストナイルウイルスを処置するための、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の組成物。
(項目33)
デング熱を処置するための、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の組成物。
(項目34)
BVDVを処置するための、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の組成物。
(項目35)
前記宿主動物がウシである、項目35に記載の組成物。
(項目36)
HIVを有する宿主動物を処置するための医薬の製造における、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の化合物の使用。
(項目37)
HIVを有する宿主動物を処置するための方法であって、該方法は、治療有効量の、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の1つまたは複数の化合物を、単独で、または1つもしくは複数のキャリア、希釈剤もしくは賦形剤またはそれらの組合せを含む組成物として、該宿主動物に投与する工程を包含する、方法。
(項目38)
前記宿主動物がヒトである、項目37に記載の方法。
(項目39)
BVDVを有する宿主動物を処置するための医薬の製造における、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の化合物の使用。
(項目40)
BVDVを有する宿主動物を処置するための方法であって、該方法は、治療有効量の、項目1〜項目29のいずれか1項に記載の1つまたは複数の化合物を、単独で、または1つもしくは複数のキャリア、希釈剤もしくは賦形剤またはそれらの組合せを含む組成物として、該宿主動物に投与する工程を包含する、方法。
(項目41)
前記宿主動物がウシである、項目40に記載の方法。
図1は、HIVに感染した、IL−2およびフィトヘマグルチニン(PHA)−刺激培養ヒト末梢血単核球(PBMC)におけるHIV複製に対する、実施例1の効果を示す。 図2は、IL−2およびPHA−刺激PBMCの生存率に対する、5つの試験した置換ペルヒドロピロロピリジンの明らかな影響の欠如を示す。PBMCを、置換ペルヒドロピロロピリジンと共に6日間インキュベートした。 図3は、3人の異なる同意したドナー由来の、HIV感染IL−2およびPHA−刺激PBMCにおけるp24抗原レベルの、置換ペルヒドロピロロピリジンにより誘導された低減を示す。 図4は、実施例1が、各濃度で逆転写を有意に阻害することを示す。 図5は、実施例1が、各濃度でウイルスの組込みを有意に阻害することを示す。 図6A〜Cは、実施例1が、各濃度でウイルスの転写を有意に阻害することを示す。 図6A〜Cは、実施例1が、各濃度でウイルスの転写を有意に阻害することを示す。 図6A〜Cは、実施例1が、各濃度でウイルスの転写を有意に阻害することを示す。 図7は、BVDVに対する実施例1の効力およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。 図8は、BVDVに対する実施例4の効力およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。 図9は、BVDVに対する実施例10の効力およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。 図10は、BVDVに対する実施例101の効力およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。
詳細な説明
オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジンを含む置換ペルヒドロピロロピリジンが、HIV感染症および/またはBVDV感染症などのウイルス疾患を処置するのに有用であることが、本明細書で発見された。理論に拘束されることなく、本明細書中で、置換ペルヒドロピロロピリジンは、感染細胞におけるウイルス量を減少させると考えられる。
本明細書中で使用される場合、「ペルヒドロピロロピリジン」という用語は、本明細書中で記載される式によって示される様々な実施態様と同様、一般的に親化合物および酸付加塩および/または塩基付加塩を含む、その薬学的に許容される塩を指すことが理解される。それに加えて、ペルヒドロピロロピリジンという用語は、本明細書中で記載されるような、化合物の様々なプロドラッグを含むことが理解される。
1つの実施態様において、HIVを有する患者または宿主動物を処置するための化合物、式Iの該化合物
Figure 0006018206
またはその薬学的に許容される塩が本明細書中で記載され、式中:
はアリールアルキルまたはアリールアシルであり、それらのそれぞれは必要に応じて置換され;
は水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール、またはアリールアルキルであり、それらのそれぞれは必要に応じて置換され;
はアリールアルキルまたはアリールアシルであり、それらのそれぞれは必要に応じて置換され;かつ
は水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール、またはアリールアルキルであり、それらのそれぞれは必要に応じて置換される。
別の実施態様において、上記の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物が、本明細書中で記載される。
別の実施態様において、式Iの化合物の環縮合の立体化学はシン(syn)である。別の実施態様において、式Iの化合物の環縮合の立体化学は、以下の通りであり:
Figure 0006018206
その薬学的に許容される塩を含む。別の実施態様において、式Iの化合物の環縮合およびC−3の立体化学は、以下の通りであり:
Figure 0006018206
その薬学的に許容される塩を含む。別の実施態様において、式Iの化合物の環縮合の立体化学は、以下の通りであり:
Figure 0006018206
その薬学的に許容される塩を含む。別の実施態様において、式Iの化合物の環縮合およびC−3の立体化学は、以下の通りであり:
Figure 0006018206
その薬学的に許容される塩を含む。
別の実施態様において、本明細書中で記載される化合物の全ての立体化学的バリエーションを含む、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基R、R、R、およびRは、それぞれ独立に本明細書中の以下のものから選択される。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたアリールアシルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたアリールカルボニルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたベンゾイルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、ベンゾイルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたピコリノイルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、ピコリノイルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたアリールである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたフェニルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、ハロ、アルコキシ、またはその組み合わせで置換されたフェニルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたアリールアルキルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたアリールメチレンである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、必要に応じて置換されたベンジルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、電子吸引基で置換されたベンジルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、ハロ置換ベンジルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、ハロゲンまたはアルキルである。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、水素である。別の実施態様において、本明細書中で記載される式Iの化合物の置換基Rは、C−3にある。
1つの実施態様において、1つまたは複数の置換ペルヒドロピロロピリジンを含む薬学的組成物が、本明細書中で記載される。その置換ペルヒドロピロロピリジンおよびそれらを含む薬学的組成物は、HIV疾患の処置に有用である。別の実施態様において、その置換ペルヒドロピロロピリジンおよびそれらを含む薬学的組成物は、BVDV疾患の処置に有用である。
別の実施態様において、置換ペルヒドロピロロピリジンおよびそれらを含む薬学的組成物を、ウイルス感染症を処置するために使用する方法が、本明細書中で記載される。例示的に、これらの方法は、ウイルス感染症からの軽減の必要がある患者または宿主動物に、治療有効量の1つまたは複数の置換ペルヒドロピロロピリジンおよび/またはそれらを含む薬学的組成物を投与するステップを含む。1つのバリエーションにおいて、本明細書中で記載される方法はまた、HIVの処置に有用であることが公知である他の治療薬との共治療を含む。よって、本明細書中で記載される化合物、組成物、製剤、使用、および方法を、HIV感染症の処置について公知である、1つまたは複数のそのような化合物または薬剤(agent)と組み合わせ得る。よって、別の実施態様において、その共治療は、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物、および1つまたは複数の、HIVを含むウイルス感染症を処置するのに有用であることが公知である、公知の化合物または薬剤との共投与を含む。
別のバリエーションにおいて、本明細書中で記載される方法はまた、BVDV、ウエストナイルウイルス、およびデング熱を処置するのに有用であることが公知である他の治療薬との共治療を含む。よって、本明細書中で記載される化合物、組成物、製剤、使用、および方法を、BVDV、ウエストナイルウイルス、およびデング熱感染症の処置について公知である、1つまたは複数のそのような化合物または薬剤と組み合わせ得る。よって、別の実施態様において、その共治療は、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物、および1つまたは複数の、BVDV、ウエストナイルウイルス、およびデング熱を含むウイルス感染を処置するのに有用であることが公知である、公知の化合物または薬剤との共投与を含む。
本明細書中で使用される場合、「アルキル」という用語は、炭素原子の鎖を含み、それは必要に応じて分岐している。本明細書中で使用される場合、「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、炭素原子の鎖を含み、それは必要に応じて分岐しており、そしてそれぞれ少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む。アルキニルはまた、1つまたは複数の二重結合を含み得ることも理解される。さらに、ある実施態様において、アルキルは有利に、C−C24、C−C12、C−C、C−C、およびC−Cを含む、制限された長さのものであることが理解される。例示的に、C−C、C−C、およびC−Cを含む、そのような特に制限された長さのアルキル基を、低級アルキルと呼び得る。さらに、ある実施態様において、アルケニルおよび/またはアルキニルはそれぞれ有利に、C−C24、C−C12、C−C、C−C、およびC−Cを含む、制限された長さのものであり得ることが理解される。例示的に、C−C、C−C、およびC−Cを含む、そのような特に制限された長さのアルケニル基および/またはアルキニル基を、低級アルケニルおよび/または低級アルキニルと呼び得る。より短いアルキル基、より短いアルケニル基、および/またはより短いアルキニル基は、化合物により低い親油性を付加し得、そしてよって、異なる薬物動態学的挙動を有し得ることが、本明細書中で認識される。例示的なアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル等であるが、これに限らない。
本明細書中で使用される場合、「アルキレン」という用語は、二価の炭素原子鎖(divalent chain of carbon atoms)を含み、それは必要に応じて分岐している。本明細書中で使用される場合、「アルケニレン」および「アルキニレン」という用語は、二価の炭素原子鎖を含み、それは必要に応じて分岐しており、そしてそれぞれ少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む。アルキニレンはまた、1つまたは複数の二重結合を含み得ることが理解される。さらに、ある実施態様において、アルキレンは有利に、C−C24、C−C12、C−C、C−C、およびC−Cを含む、制限された長さのものであることが理解される。例示的に、C−C、C−C、およびC−Cを含む、そのような特に制限された長さのアルキレン基を、低級アルキレンと呼び得る。さらに、ある実施態様において、アルケニレンおよび/またはアルキニレンはそれぞれ有利に、C−C24、C−C12、C−C、C−C、およびC−Cを含む、制限された長さのものであり得ることが理解される。例示的に、C−C、C−C、およびC−Cを含む、そのような特に制限された長さのアルケニレン基および/またはアルキニレン基を、低級アルケニレンおよび/または低級アルキニレンと呼び得る。より短いアルキレン基、より短いアルケニレン基、および/またはより短いアルキニレン基は、化合物により低い親油性を付加し得、そしてよって、異なる薬物動態学的挙動を有することが、本明細書中で認識される。例示的なアルキル(alkyl)基は、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、ペンチレン、1,2−ペンチレン、1,3−ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン等であるが、これに限らない。
本明細書中で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、炭素原子の鎖であって、必要に応じて分岐しており、少なくとも鎖の一部が環状である、炭素原子の鎖を含む。シクロアルキルアルキルは、シクロアルキルのサブセットであることが理解される。シクロアルキルは多環式であり得ることが理解される。例示的なシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロプロピル、シクロペンチルエタ−2−イル(cyclopentyleth−2−yl)、アダマンチル等が挙げられるが、これに限らない。本明細書中で使用される場合、「シクロアルケニル」という用語は、炭素原子の鎖であって、必要に応じて分岐しており、そして少なくとも1つの二重結合を含み、少なくとも鎖の一部が環状である、炭素原子の鎖を含む。1つまたは複数の二重結合が、シクロアルケニルの環状部分、および/またはシクロアルケニルの非環状部分にあり得ることが理解される。シクロアルケニルアルキルおよびシクロアルキルアルケニルはそれぞれシクロアルケニルのサブセットであることが理解される。シクロアルキルは多環式であり得ることが理解される。例示的なシクロアルケニルとしては、シクロペンテニル、シクロヘキシルエテン−2−イル、シクロヘプテニルプロペニル等が挙げられるが、これに限らない。さらに、シクロアルキルおよび/またはシクロアルケニルを形成する鎖は有利に、C−C24、C−C12、C−C、C−C、およびC−Cを含む、制限された長さのものであることが理解される。それぞれシクロアルキルおよび/またはシクロアルケニルを形成する、より短いアルキル鎖および/またはより短いアルケニル鎖は、化合物により低い親油性を付加し得、そしてよって、異なる薬物動態学的挙動を有することが、本明細書中で認識される。
本明細書中で使用される場合、「ヘテロアルキル」という用語は、炭素および少なくとも1つのヘテロ原子の両方を含み、そして必要に応じて分岐している原子の鎖を含む。例示的なヘテロ原子は、窒素、酸素、および硫黄を含む。あるバリエーションにおいて、例示的なヘテロ原子はまた、リンおよびセレンを含む。本明細書中で使用される場合、ヘテロシクリルおよび複素環を含む「シクロヘテロアルキル」という用語は、ヘテロアルキルなどの、炭素および少なくとも1つのヘテロ原子の両方を含み、そして必要に応じて分岐しており、少なくともその鎖の一部が環状である原子の鎖を含む。例示的なヘテロ原子は、窒素、酸素、および硫黄を含む。あるバリエーションにおいて、例示的なヘテロ原子はまた、リンおよびセレンを含む。例示的なシクロヘテロアルキルとしては、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルフォリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、キヌクリジニル等が挙げられるが、これに限らない。
本明細書中で使用される場合、「アリール」という用語は、単環式芳香族炭素環式基および多環式芳香族炭素環式基を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換され得る。本明細書中で記載される、例示的な芳香族炭素環式基としては、フェニル、ナフチル等が挙げられるがこれに限らない。本明細書中で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、芳香族複素環式基を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換され得る。例示的な芳香族複素環式基としては、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、キノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル等が挙げられるがこれに限らない。
本明細書中で使用される場合、「アミノ」という用語は、基であるNH、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノを含み、ここでジアルキルアミノの2つのアルキル基は、同じであっても異なってもよく、すなわちアルキルアルキルアミノであり得る。例示的に、アミノは、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ等を含む。それに加えて、アミノアルキルまたはアシルアミノのように、アミノが修飾する、またはアミノが別の用語によって修飾される場合、アミノという用語の上記のバリエーションがそこに含まれることが理解される。例示的に、アミノアルキルは、HN−アルキル、メチルアミノアルキル、エチルアミノアルキル、ジメチルアミノアルキル、メチルエチルアミノアルキル等を含む。例示的に、アシルアミノは、アシルメチルアミノ、アシルエチルアミノ等を含む。
本明細書中で使用される場合、「アミノおよびその誘導体」という用語は、本明細書中で記載されたようなアミノ、およびアルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ヘテロアルキルアミノ、ヘテロアルケニルアミノ、ヘテロアルキニルアミノ、シクロアルキルアミノ、シクロアルケニルアミノ、シクロヘテロアルキルアミノ、シクロヘテロアルケニルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アリールアルケニルアミノ、アリールアルキニルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ヘテロアリールアルケニルアミノ、ヘテロアリールアルキニルアミノ、アシルアミノ等を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換され得る。「アミノ誘導体」という用語はまた、尿素、カルバミン酸等も含む。
本明細書中で使用される場合、「ヒドロキシおよびその誘導体」という用語は、OH、およびアルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、ヘテロアルケニルオキシ、ヘテロアルキニルオキシ、シクロアルキルオキシ、シクロアルケニルオキシ、シクロヘテロアルキルオキシ、シクロヘテロアルケニルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アリールアルケニルオキシ、アリールアルキニルオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキルオキシ、ヘテロアリールアルケニルオキシ、ヘテロアリールアルキニルオキシ、アシルオキシ等を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換される。「ヒドロキシ誘導体」という用語はまた、カルバメート等を含む。
本明細書中で使用される場合、「チオおよびその誘導体」という用語は、SH、およびアルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、ヘテロアルキルチオ、ヘテロアルケニルチオ、ヘテロアルキニルチオ、シクロアルキルチオ、シクロアルケニルチオ、シクロヘテロアルキルチオ、シクロヘテロアルケニルチオ、アリールチオ、アリールアルキルチオ、アリールアルケニルチオ、アリールアルキニルチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールアルキルチオ、ヘテロアリールアルケニルチオ、ヘテロアリールアルキニルチオ、アシルチオ等を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換される。「チオ誘導体」という用語はまた、チオカルバメート等を含む。
本明細書中で使用される場合、「アシル」という用語は、ホルミル、およびアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアルケニルカルボニル、ヘテロアルキニルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルケニルカルボニル、シクロヘテロアルキルカルボニル、シクロヘテロアルケニルカルボニル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールアルキルカルボニル、ヘテロアリールアルケニルカルボニル、ヘテロアリールアルキニルカルボニル、アシルカルボニル等を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換される。
本明細書中で使用される場合、「カルボニルおよびその誘導体」という用語は、基であるC(O)、C(S)、C(NH)およびその置換アミノ誘導体を含む。
本明細書中で使用される場合、「カルボン酸およびその誘導体」という用語は、基であるCOHおよびその塩、およびそのエステルおよびアミド、およびCNを含む。
本明細書中で使用される場合、「スルホニル」という用語は、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、ヘテロアルキルスルホニル、ヘテロアルケニルスルホニル、ヘテロアルキニルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルケニルスルホニル、シクロヘテロアルキルスルホニル、シクロヘテロアルケニルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アリールアルケニルスルホニル、アリールアルキニルスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、ヘテロアリールアルキルスルホニル、ヘテロアリールアルケニルスルホニル、ヘテロアリールアルキニルスルホニル、アシルスルホニル等を含み、それらのそれぞれは必要に応じて置換される。
本明細書中で使用される「必要に応じて置換される」という用語は、必要に応じて置換されるラジカルにおける、水素原子の、他の官能基による置換を含む。そのような他の官能基としては、例示的に、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、チオール、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールヘテロアルキル、ニトロ、スルホン酸およびその誘導体、カルボン酸およびその誘導体等が挙げられるがこれに限らない。例示的に、アミノ、ヒドロキシル、チオール、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールヘテロアルキル、および/またはスルホン酸のいずれも、必要に応じて置換される。
本明細書中で使用される場合、「必要に応じて置換されたアリール」および「必要に応じて置換されたヘテロアリール」という用語は、必要に応じて置換されたアリールまたはヘテロアリールにおける、水素原子の、他の官能基による置換を含む。そのような他の官能基としては、例示的に、アミノ、ヒドロキシ、ハロ、チオ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールヘテロアルキル、ニトロ、スルホン酸およびその誘導体、カルボン酸およびその誘導体等が挙げられるがこれに限らない。例示的に、アミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールヘテロアルキル、および/またはスルホン酸のいずれも、必要に応じて置換される。
例示的な置換基としては、ラジカル−(CHであって、ここでxは0−6の整数であり、そしてZは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルカノイルオキシを含むアルカノイルオキシ、必要に応じて置換されたアロイルオキシ、C−Cアルキルを含むアルキル、C−Cアルコキシを含むアルコキシ、C−Cシクロアルキルを含むシクロアルキル、C−Cシクロアルコキシを含むシクロアルコキシ、C−Cアルケニルを含むアルケニル、C−Cアルキニルを含むアルキニル、C−Cハロアルキルを含むハロアルキル、C−Cハロアルコキシを含むハロアルコキシ、C−Cハロシクロアルキルを含むハロシクロアルキル、C−Cハロシクロアルコキシを含むハロシクロアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノ、N−(C−Cアルキル)アルキルカルボニルアミノ、アミノアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)アミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、N−(C-Cアルキル)アルキルカルボニルアミノアルキル、シアノ、およびニトロから選択される;またはZは、−COおよび−CONRから選択され、ここでR、R、およびRはそれぞれ独立にそれぞれの存在において、水素、C−Cアルキル、アリール−C−Cアルキル、およびヘテロアリール−C−Cアルキルから選択される、ラジカルが挙げられるがこれに限らない。
本明細書中で使用される「プロドラッグ」という用語は一般的に、生物学的システムに投与された場合に、1つまたは複数の自発的な化学反応、1つまたは複数の酵素触媒化学反応、および/または1つまたは複数の代謝化学反応、またはその組み合わせの結果として、生物学的に活性な化合物を生成するあらゆる化合物を指す。インビボにおいて、プロドラッグは、典型的には酵素(エステラーゼ、アミダーゼ、ホスファターゼ等のような)、単純な生物化学物質、またはインビボでの他のプロセスにより作用を受けて、より薬理学的に活性な薬物を放出または再生する。この活性化は、内因性の宿主酵素、またはプロドラッグの投与の前、後、またはその間に宿主に投与される非内因性酵素の作用によって起こり得る。プロドラッグ使用のさらなる詳細が、米国特許第5,627,165号;およびPathalkら、Enzymic protecting group techniques in organic synthesis、Stereosel.Biocatal.775−797(2000)において記載されている。プロドラッグは、標的化伝達、安全性、安定性等のような目標が達成されたらすぐに、有利にもとの薬物に変換され、続いてプロドラッグを形成する基の、放出された残りが迅速に排泄されることが認識される。
インビボで最終的に切断される基を、−OH、−SH、−COH、−NRなどの、化合物に存在する1つまたは複数の官能基へ結合することによって、プロドラッグを本明細書中で記載された化合物から調製し得る。例示的なプロドラッグとしては、カルボン酸エステルが挙げられるがこれに限らず、ここでその基はアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシルオキシアルキル、アルコキシカルボニルオキシアルキル、およびヒドロキシル、チオール、およびアミンのエステルであり、ここでその結合する基はアシル基、アルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、リン酸基または硫酸基である。活性エステルとも呼ばれる例示的なエステルとしては、1−インダニル、N−オキシスクシンイミド;アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、β−アセトキシエチル、β−ピバロイルオキシエチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロパ−1−イル、(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチル等のようなアシルオキシアルキル基;エトキシカルボニルオキシメチル、α−エトキシカルボニルオキシエチル、β−エトキシカルボニルオキシエチル等のようなアルコキシカルボニルオキシアルキル基;ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジエチルアミノエチル等のような、ジ低級アルキルアミノアルキル基を含むジアルキルアミノアルキル基;2−(イソブトキシカルボニル)ペンタ−2−エニル、2−(エトキシカルボニル)ブタ−2−エニル等のような、2−(アルコキシカルボニル)−2−アルケニル基;およびフタリジル、ジメトキシフタリジル等のようなラクトン基が挙げられるがこれに限らない。
さらなる例示的なプロドラッグは、本明細書中で記載される化合物の可溶性および/または安定性を増大させるために機能する、アミド基またはリン基などの化学的部分を含む。アミノ基に関するさらなる例示的なプロドラッグとしては、(C−C20)アルカノイル;ハロ−(C−C20)アルカノイル;(C−C20)アルケノイル;(C−C)シクロアルカノイル;(C−C)−シクロアルキル(C−C16)アルカノイル;未置換アロイル、またはそれぞれ必要に応じて1から3個のハロゲン原子のうち1つまたは複数でさらに置換された、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、(C−C)アルキルおよび(C−C)アルコキシから成る群から選択される、1から3つの置換基で置換されたアロイルなどの、必要に応じて置換されたアロイル;未置換であるか、またはハロゲン、それぞれ必要に応じて1から3つのハロゲン原子でさらに置換された、(C−C)アルキルおよび(C−C)アルコキシから成る群から選択される、1から3つの置換基で置換された、アリールラジカルまたはヘテロアリールラジカルなどの、必要に応じて置換されたアリール(C−C16)アルカノイルおよび必要に応じて置換されたヘテロアリール(C−C16)アルカノイル;および未置換であるか、またはそれぞれ必要に応じて1から3個のハロゲン原子でさらに置換された、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、(C−C)アルキル、および(C−C)アルコキシから成る群から選択される、1から3つの置換基で置換されたヘテロアリールラジカルなどの、ヘテロアリール部分にO、S、およびNから選択される、1から3つのヘテロ原子、およびアルカノイル部分に2から10個の炭素原子を有する、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルカノイルが挙げられるがこれに限らない。例示された基(group)は網羅的ではなく代表的なものであり、そして従来の過程によって調製し得る。
プロドラッグ自体は重要な生物学的活性を有さない可能性があるが、代わりにインビボにおける投与後に、1つまたは複数の自発的な化学反応、1つまたは複数の酵素触媒化学反応、および/または1つまたは複数の代謝化学反応、またはその組み合わせを受けて、生物学的に活性である、または生物学的に活性な化合物の前駆体である、本明細書中で記載される化合物を生じることが理解される。しかし、いくつかの場合において、プロドラッグが生物学的に活性であることが認識される。プロドラッグは、多くの場合、経口生物学的利用能、薬力学的半減期等の改善によって、薬物の効力または安全性を改善するよう働き得ることも認識される。プロドラッグはまた、単に望ましくない薬物の性質をマスクする、または薬物伝達を改善する基を含む、本明細書中で記載される化合物の誘導体を指す。例えば、本明細書中で記載される1つまたは複数の化合物は、低い経口薬物吸収、部位特異性の欠如、化学的不安定性、毒性、および低い患者受容性(不味さ、におい、注射部位の疼痛等)などのような、臨床薬物の適用における、薬理学的、薬学的、または薬物動態学的障壁になり得る、望ましくない性質を示し得、それを有利に阻害または最小限にする。本明細書中で、プロドラッグ、または可逆的な誘導体を用いる他の戦略は、薬物の臨床適用の最適化において有用であり得ることが認識される。
本明細書中で使用される場合、「組成物」という用語は一般的に、特定の成分を特定の量で含むあらゆる産物、および特定の量の特定の成分の組み合わせから、直接または間接的に生じるあらゆる産物を指す。本明細書中で記載される組成物を、本明細書中で記載される単離化合物から、または本明細書中で記載される化合物の塩、溶液、水和物、溶媒和物、および他の形態から調製し得ることが理解される。組成物を、本明細書中で記載される化合物の、様々な無定形、非無定形、部分的結晶性、結晶性、および/または他の形態学的形態から調製し得ることも理解される。組成物を、本明細書中で記載される化合物の様々な水和物、および/または溶媒和物から調製し得ることも理解される。よって、本明細書中で記載される化合物を列挙するそのような薬学的組成物は、本明細書中で記載される化合物の様々な形態学的形態および/または溶媒和物または水和物形態のそれぞれ、またはそのあらゆる組み合わせを含むことが理解される。例示的に、組成物は、1つまたは複数のキャリア、希釈剤、および/または賦形剤を含み得る。本明細書中で記載される化合物、またはそれらを含む組成物を、本明細書中で記載される方法に適当な、あらゆる従来の剤形で、治療有効量で製剤化し得る。それらを含む、本明細書中で記載される化合物、またはそれらを含む組成物を、公知の手順を利用して、本明細書中で記載される方法について広く様々な従来の経路によって、および広く様々な剤形で投与し得る(一般的に、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(第21版、2005)を参照のこと)。
本明細書中で使用される「治療有効量」という用語は、組織系、動物またはヒトにおいて、研究者、獣医、医師、または他の臨床医が求める、処置する疾患または障害の症状の軽減を含む、生物学的または医薬的応答を引き出す、活性化合物または医薬品の量を指す。1つの局面において、治療有効量は、あらゆる医学的処置に適用できる、妥当な利益/危険比で、疾患または疾患の症状を処置または軽減し得る量である。しかし、本明細書中で記載される化合物および組成物の合計一日使用量は、確かな医学的判断の範囲内で、主治医が決定し得る。任意の特定の患者のための、特定の治療有効用量レベルは、処置する障害およびその障害の重症度;採用する特定の化合物の活性;採用する特定の組成物;患者の年齢、体重、全般的な健康、性別および食事;採用する特定の化合物の投与時間、投与経路、および排出速度;治療期間;採用する特定の化合物と組み合わせて、または同時に使用する薬物;および研究者、獣医、医師、または通常の技術の他の臨床医に周知の同様の因子を含む、様々な因子に依存する。
治療有効量は、単独療法または併用療法のいずれを指すかに関わらず、本明細書中で記載される1つまたは複数の化合物の投与中に起こり得る、あらゆる毒性、または他の望ましくない副作用に関連して有利に選択されることも認識される。さらに、本明細書中で記載される共治療は、そのような毒性、または他の望ましくない副作用を示す化合物の、より低い用量の投与を可能にし得、ここでそれらのより低い用量は、毒性の閾値より低く、または治療濃度域において、別途共治療の非存在下で投与される用量より低い。
本明細書中で記載される例示的な投与量および投薬プロトコールに加えて、本明細書中で記載される化合物のいずれか1つまたは化合物の混合物の有効量を、公知の技術を用いることによって、および/または同様の状況下で得られる結果を注視することによって、付き添う診断医または主治医が容易に決定し得る。有効な量または用量の決定において、ヒトを含む哺乳類の種、その大きさ、年齢、および全般的な健康、関与する特定の疾患または障害、その疾患または障害の程度または関与または重症度、個々の患者の応答、投与する特定の化合物、投与の方式、投与する調製物の生物学的利用能の特徴、選択する投薬レジメン(dose regimen)、併用薬物治療の使用、および他の関連する状況を含むがこれに限らない多くの因子を、付き添う診断医または主治医が考慮に入れる。
請求される組み合わせの各化合物の投与量は、投与方法、処置する状態、状態の重症度、その状態を処置するのかまたは予防するのか、および処置する人の年齢、体重および健康を含む、いくつかの因子に依存する。さらに、特定の患者についての薬理ゲノミクス(治療薬の薬物動態学的、薬力学的、または効力プロファイルに対する遺伝子型の影響)情報が、使用する投与量に影響を与え得る。
本明細書中で記載される方法において、共投与、または組み合わせの個々の成分を、あらゆる適当な手段によって、同時に(contemporaneously)、同時に(simultaneously)、逐次的に、別々に、または単一の医薬製剤において投与し得ることが理解される。その共投与する化合物または組成物を別々の剤形で投与する場合、各化合物の1日当たりに投与する投与回数は、同じであっても異なってもよい。その化合物または組成物を、同じまたは異なる投与経路によって投与し得る。その化合物または組成物を、同時の、または交互のレジメンによって、治療の過程の間の同じまたは異なる時間に、分割した形態、または単一の形態で同時に投与し得る。
本明細書中で使用される「投与する」という用語は、本明細書中で記載される化合物および組成物を患者に導入する全ての手段を含み、経口(po)、静脈内(iv)、筋肉内(im)、皮下(sc)、経皮、吸入、口腔(buccal)、眼、舌下、膣、直腸等が挙げられるがこれに限らない。本明細書中で記載される化合物および組成物を、従来の無毒性の薬学的に許容されるキャリア、アジュバント、およびビヒクルを含む、単位剤形および/または製剤で投与し得る。
経口投与のための例示的な様式は、錠剤、カプセル、エリキシル、シロップ等を含む。
非経口投与のための例示的な経路は、静脈内、動脈内、腹腔内、硬膜外(epidurial)、尿道内、胸骨内、筋肉内および皮下、およびあらゆる他の当該分野において認められている非経口投与の経路を含む。
本発明のいくつかの例示的な実施態様を、以下の列挙した条項によって記載する:
1.HIVもしくは関連疾患、BVDV、ウエストナイルウイルスもしくはデング熱もしくは他のフラビウイルス科のウイルスの感染症もしくは関連疾患、または前記の組合せを有する宿主動物を処置するための組成物であって、該組成物が、以下の式:
Figure 0006018206
の化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中:
は、アリールアルキルまたはアリールアシルであって、それらの各々は、必要に応じて置換されており;
は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールまたはアリールアルキルであり、それらの各々は、必要に応じて置換されており;
は、アリールアルキルまたはアリールアシルであり、それらの各々は、必要に応じて置換されており;かつ
は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールまたはアリールアルキルであり、それらの各々は、必要に応じて置換されている、組成物。
2.前記化合物中の環縮合の立体化学がシンである、第1項に記載の組成物。
3.前記化合物が以下の式:
Figure 0006018206
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、第1項に記載の組成物。
3A.前記化合物が以下の式:
Figure 0006018206
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、第1項に記載の組成物。
4.前記化合物が以下の式:
Figure 0006018206
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、第1項に記載の組成物。
4A.前記化合物が以下の式:
Figure 0006018206
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、第1項に記載の組成物。
5.Rが、必要に応じて置換されたアリールアシルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
6.Rが、必要に応じて置換されたアリールカルボニルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
7.Rが、必要に応じて置換されたベンゾイルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
8.Rがベンゾイルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
9.Rが必要に応じて置換されたピコリノイルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
10.Rがピコリノイルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
11.Rが3−ピコリノイルである、第1項〜第5項のいずれか1項に記載の組成物。
12.Rが必要に応じて置換されたアリールである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
13.Rが必要に応じて置換されたフェニルである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
14.Rがハロ、アルコキシまたはそれらの組合せで置換されたフェニルである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
15.Rがハロフェニルである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
16.Rがアルコキシフェニルである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
17.Rが電子供与基で置換されたフェニルである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
18.Rがメトキシフェニルである、第1項〜第11項のいずれか1項に記載の組成物。
19.Rが必要に応じて置換されたアリールアルキルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
20.Rが必要に応じて置換されたアリールメチレンである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
21.Rが必要に応じて置換されたベンジルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
22.Rが電子吸引基で置換されたベンジルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
23.Rがハロ置換ベンジルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
24.Rがフルオロ、クロロ、またはそれらの組合せで置換されたベンジルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
25.Rがフルオロベンジルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
26.Rがクロロベンジルである、第1項〜第18項のいずれか1項に記載の組成物。
27.Rが水素またはアルキルである、第1項〜第26項のいずれか1項に記載の組成物。
28.Rが水素である、第1項〜第26項のいずれか1項に記載の組成物。
29.RがC−3にある、第1項〜第28項のいずれか1項に記載の組成物。
30.HIVを処置するための、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の組成物。
31.ウエストナイルウイルスを処置するための、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の組成物。
32.デング熱を処置するための、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の組成物。
33.前記宿主動物がヒトである、第30項〜第32項のいずれか1項に記載の組成物。
34.BVDVを処置するための、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の組成物。
35.前記宿主動物がウシである、第34項に記載の組成物。
36.HIVを有する宿主動物を処置するための医薬の製造における、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の化合物の使用。
37.HIVを有する宿主動物を処置するための方法であって、該方法は、治療有効量の、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の1つまたは複数の化合物を、単独で、または1つもしくは複数のキャリア、希釈剤もしくは賦形剤またはそれらの組合せを含む組成物として、該宿主動物に投与する工程を包含する、方法。
38.前記宿主動物がヒトである、第37項に記載の方法。
39.BVDVを有する宿主動物を処置するための医薬の製造における、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の化合物の使用。
40.BVDVを有する宿主動物を処置するための方法であって、該方法は、治療有効量の、第1項〜第29項のいずれか1項に記載の1つまたは複数の化合物を、単独で、または1つもしくは複数のキャリア、希釈剤もしくは賦形剤またはそれらの組合せを含む組成物として、該宿主動物に投与する工程を包含する、方法。
41.前記宿主動物がウシである、第40項に記載の方法。
別の実施態様において、HIV、AIDS、またはAIDS関連疾患、またはその組み合わせを有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を使用することが、本明細書中で記載される。
別の実施態様において、HIV、AIDS、またはAIDS関連疾患、またはその組み合わせを有する患者または宿主動物を処置するための方法が本明細書中で記載され、その方法は、その患者または宿主動物に、治療有効量の1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を、単独で、または1つまたは複数のキャリア、希釈剤、または賦形剤、またはその組み合わせを有する組成物として投与するステップを含む。
別の実施態様において、フラビウイルス感染症または関連疾患を有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を使用することが、本明細書中で記載される。
別の実施態様において、ウエストナイルウイルスを有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を使用することが、本明細書中で記載される。
別の実施態様において、デング熱を有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を使用することが、本明細書中で記載される。
別の実施態様において、BVDVを有する患者または宿主動物を処置するための医薬の製造において、1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を使用することが、本明細書中で記載される。
別の実施態様において、BVDVを有する患者または宿主動物を処置するための方法が本明細書中で記載され、その方法は、その患者または宿主動物に、治療有効量の1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を、単独で、または1つまたは複数のキャリア、希釈剤、または賦形剤、またはその組み合わせを有する組成物として投与するステップを含む。
、R、R、およびRに関する上記の選択のそれぞれは、式Iの立体化学的実施態様のそれぞれに関して本明細書中で記載されることが理解される。R、R、R、およびRに関する上記の選択のそれぞれは、あらゆる可能な組み合わせにおいてお互いに組み合わせ得、それらのそれぞれは本発明のさらなる例示的な実施態様の記載を形成することがさらに理解される。例えば、1つのそのような組み合わせにおいて、式Iの立体化学的実施態様のいずれかを含む、式Iの化合物が本明細書中で記載され、ここでRは必要に応じて置換されたアリールアシルであり、そしてRは必要に応じて置換されたアリールである。別のそのような組み合わせにおいて、式Iの立体化学的実施態様のいずれかを含む、式Iの化合物が本明細書中で記載され、ここでRは必要に応じて置換されたベンゾイルであり;Rは必要に応じて置換されたアリールであり;かつRは必要に応じて置換されたアリールアルキルである。別のそのような組み合わせにおいて、式Iの立体化学的実施態様のいずれかを含む、式Iの化合物が本明細書中で記載され、ここでRはベンゾイルであり;Rは必要に応じて置換されたアリールであり;Rは電子吸引基で置換されたベンジルであり;かつRは水素である。
1つまたは複数の本明細書中で記載される化合物を用いて、HIV、および/またはBVDVの1つまたは複数の影響を処置または軽減するための、本明細書中で記載される化合物、組成物、および方法を有効に使用することは、ネズミ、イヌ、ブタ、および非ヒト霊長類の疾患動物モデルなどの動物モデルに基づき得る。例えば、ヒトにおけるHIVは、機能喪失、および/または症状の発生によって特徴付けられ得、それらのそれぞれはマウスなどの動物、および他の代理の試験動物において誘発し得ることが理解される。さらに、ウシにおけるBVDVは、機能喪失、および/または症状の発生によって特徴付けられ得、それらのそれぞれはマウスなどの代替の動物、および他の代理の試験動物において誘発し得ることが理解される。そのような動物モデルを使用して、本明細書中で記載される処置方法および薬学的組成物を評価することができ、かつ、本明細書中で記載される治療有効量を決定することができる。
以下の実施例は、本発明の特定の実施態様をさらに記載する;しかし、以下の実施例は、本発明を制限するとは決して解釈されるべきではない。
実施例。試験化合物。本明細書中で記載される置換ペルヒドロピロロピリジンを、従来の方法を用いて調製する、または商業的供給業者から得て(純度>90%)、そしてそのまま使用する。
実施例。試験化合物を、HIV感染に関する従来のアッセイ、HIVプロテアーゼ活性に関する従来のアッセイ、およびHIV疾患の従来の動物モデルを用いて評価する。
実施例。血液の採取。ヘパリンでコーティングした10mLのBD Vaccutainer(#367874)チューブを使用して、同意後に健康なドナーから血液を採取する。血液の10mLチューブあたり平均10×10のPBMCを使用して、各ドナーから採取した血液の全量を決定する。
実施例。試験化合物の存在下で、IL−2およびフィトヘマグルチニン(PHA)刺激培養ヒト末梢血単核球(PBMC)の生存率に関する従来のアッセイを用いて、試験化合物を評価する。試験化合物を、HIVに感染したそのような細胞におけるHIV複製について従来のアッセイを用いて評価する。コントロール細胞生存率を、MTS(Promega カタログ#G3582)のなどの比色(colormetric)アッセイによって、およびHIV複製を、NIHによって供給されるELISAキットを用いてHIVカプシドp24抗原(5)のレベルを測定することによって決定する。置換ペルヒドロピロロピリジンを、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、そして25μMの最終濃度で使用する。増殖培地中の最終DMSO濃度は、0.5%である。アジドチミジン(AZT)が、1μMの最終濃度でポジティブコントロールとして働き、一方置換ペルヒドロピロロピリジンまたはAZTの非存在下のDMSOが、ネガティブコントロールとして働く。
実施例。末梢血単核球(PBMC)の単離および刺激。置換ペルヒドロピロロピリジン処理後の細胞生存率アッセイおよびP24レベル評価のために、10mLのヘパリンコーティングしたチューブ(BD Vaccutainer #367874)を用いて、健康な同意したドナーから血液を採取する。約10のPBMCを含む採取した血液を、50mLチューブ中で、等量の滅菌リン酸緩衝食塩水(PBS)と混合する。次いでその血液/PBS混合物を、10mLのFicoll溶液(リンパ球分離媒体)上にゆっくりと重層し、2000rpmで5分間遠心分離して、全血からPBMC層を分離する。分離した層を維持するために、遠心分離をゆっくり停止する(ブレーキをかけない)。滅菌パスツールピペットを用いた吸引によって、PBMCを50mLの遠心分離チューブから取り出し、そして15mLの遠心分離チューブに入れ、それにPBSを加えてチューブを満たす。血小板を除去するために、そのチューブを2000rpmで5分間遠心分離して(ブレーキをかける)新しく単離したPBMCをペレットにする。血小板を含む上清をデカントし、そしてPBSを15mLの体積までそのチューブに加え、そして1400rpmで5分間遠心分離し、その後上清をデカントし、そしてペレットを20ユニット/mlのIL−2および4μg/mlのPHAを含む5mLの増殖培地(RPMI−1640培地プラス10%のウシ胎仔血清、1%のl−グルタミン、および1%のペニシリン/ストレプトマイシン)に懸濁し、そして加湿インキュベーターにおいて、37℃および5%のCOで、T25培養フラスコ中で1日間インキュベートする。
実施例。HIV−1 BalによるPBMCの感染:HIV−1 Bal(NIH AIDS Research and Reference Reagent Program、Frederick、MD)を、2ngのウイルス/10細胞の濃度で、刺激したPBMCに加え、そして5%CO、加湿インキュベーター中で、37℃で5時間インキュベートした。次いで細胞を培地で3回洗浄した。p24アッセイのために、1条件あたり10細胞を、20ユニット/mLのIL−2を含む1mLのRPMI完全培地に再懸濁した。細胞を未処理のままおいた、または1.25μMのAZT(Sigma、St Louis、MO)および1.25μMのビヒクルコントロール(DMSO)で処理した。p24アッセイのために、感染細胞および処理細胞を、次いで96穴U底プレートに、200μLの体積の培地中200,000細胞を、4連で、37℃で6日間、5%COの加湿インキュベーター中でまいた。RNA単離および続くリアルタイムPCR研究のために、3×10の感染細胞および洗浄細胞を、20ユニット/mLのIL−2を含むRPMI完全培地に再懸濁し、そして上記で述べた適当な処理を行い、そして12穴培養プレートにおいて1mLの体積で、5%CO加湿インキュベーター中、37℃で1から3日間(HIV複製サイクルの試験時点に依存して)培養した。
実施例。5つの置換ペルヒドロピロロピリジンによるHIV複製の阻害を、HIV感染PBMCにおいてHIVカプシドタンパク質p24(6)のレベルに対するその効果をアッセイすることによって決定する。P24の量を、SAIC−Frederick AIDS(Frederick、MD)試薬プログラムから得て、そして製造会社のプロトコールに従って行ったサンドイッチELISAアッセイキットを用いてアッセイする。そのキットは、コーティングしたプレート、標準物質、一次および二次抗体を含む。このP24の決定に関して、PBMCのIL−2およびPHAによる刺激の次の日、約106細胞を含む刺激したPBMCのサンプルを、2000rpmで5分間遠心分離する。その上清をデカントし、そしてNIH AIDS Reagent and Reference Programによって提供される2ngのHIV−Balウイルスストックを、各ペレットに加え、そしてその細胞を増殖培地に全部で1mLまで懸濁し、そして加湿インキュベーターにおいて37℃および5%COでインキュベートする。4時間後、細胞を5mLの増殖培地で、2000rpmで5分間、3回洗浄する。最終のペレットを、新しい増殖培地に再懸濁し、それに20ユニット/mLのIL−2を加える。1mLあたり約10細胞を含む、1mLのPBMC懸濁液のアリコートを、1.5mLの微量遠心分離チューブに入れ、そして試験化学物質で処理する。各処理に関して、200μL(約2×10細胞)の4つのアリコートを、それぞれU底96穴プレートの別々のウェルに分配し、そして加湿インキュベーター中、37℃および5%COでインキュベートする。
7日間インキュベートした後、各ウェルからの上清を、平底96穴プレートに移し、そしてDI−H2O中、1/10容の10%Triton−x100で、37℃で1時間溶解する。試験プレートを、200μLの洗浄緩衝液で3回洗浄する。40ng/mL、20ng/mL、10ng/mL、5ng/mL、2.5ng/mL、1.25ng/mL、0.625ng/mL、0.3125ng/mL、0.1563ng/mL、および0ng/mLのp24ライセートコントロールの、100μLの標準物質、およびRPMI中1% BSA、0.2% Tween20で、1:10に希釈した100μLの試験サンプルを、抗原でコーティングした96穴プレートに加える。そのプレートを、37℃で2時間インキュベートし、そして200μLの洗浄緩衝液で3回洗浄する。RPMI培地中10% ウシ胎仔血清、2% 正常マウス血清で、1:150に希釈した100μLの一次抗体溶液を、各ウェルに加え、そしてプレートを37℃で1時間インキュベートする。200μLの洗浄緩衝液で3回洗浄した後、RPMI培地中2% 正常マウス血清、5% NGS、0.01% Tween20で1:50に希釈した100μLの二次抗体を加える。そのプレートを37℃で1時間インキュベートし、そして200μLの洗浄緩衝液で3回洗浄する。KPLキット(KPL、Gaithersburg、MD)で提供される、等体積の各成分溶液を混合することによって調製した100μLのTMBを各ウェルに加え、そしてプレートを室温で、暗所で30分間インキュベートする。100μLの1NのNaClを加えることによって反応を停止し、そして650nmのバックグラウンドで、プレートリーダーを用いて450nmでプレートを読む。4パラメーター分析を用いて、吸光度の読み取り値に基づいて標準曲線および濃度を計算する。
実施例。図3は、HIVに感染した、IL−2およびフィトヘマグルチニン(PHA)−刺激培養ヒト末梢血単核球(PBMC)におけるHIV複製に対する、5つの例示的な置換ペルヒドロピロロピリジンの効果を示す。
実施例。図1は、用量の関数として、HIVに感染した、IL−2およびフィトヘマグルチニン(PHA)−刺激培養ヒト末梢血単核球(PBMC)におけるHIV複製に対する実施例1の効果を示す。全ての結果は、4連で実施した、3つの独立した実験を示す;全ドナー(n)=3;ビヒクル(1.25μM DMSO)と比較して、=p<0.05、**=p<0.001、***=p<0.0005。
PBMCを、5時間感染させ、そして培地で3回洗浄した。次いでPBMCを、2μM、10μM、および25μMの実施例1で処理した。感染の7日後にHIVp24を測定した。実施例1は、25μMにおいてHIVp24を阻害した。PBMCを、2μM、10μM、および25μMの実施例1で3日間処理した。MTSアッセイを、処理の3日後に行い、そして490nmで読み取りを行った。細胞は、25μMの最も高い投与量(dosage)でも生存可能であった。
実施例。「CellTiter96(登録商標) AQueous One Solution Cell Proliferation Assay」(Promega、#G3582)によって、細胞生存率をアッセイし、それはフェナジンメトサルフェートの存在下で、MTS(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウムを、490−500nmに最大吸光度を有するホルマザン産物に還元する細胞の能力を測定することによって、細胞の代謝活性を評価する(4)。このアッセイに関して、増殖培地1mL中の106の刺激PBMCをそれぞれ、1.5mLの微量遠心分離チューブにアリコートに分け、そして25μMの最終濃度の置換ペルヒドロピロロピリジンで処理する。コントロールは、置換ペルヒドロピロロピリジンの溶媒である、0.5%の最終濃度のDMSOのみで処理する。処理後、100μLの増殖培地中105のPBMCを、コントロールおよび置換ペルヒドロピロロピリジンのそれぞれに関して4連で、96穴平底プレートのウェルにそれぞれ播種する。プレートを、加湿インキュベーター中で5%CO処理を用いて、37℃で6日間インキュベートした後、20μLのMTS溶液(Promega、#G3582)を各ウェルに加え、そしてプレートを、加湿インキュベーター中5%COを用いて37℃で4時間インキュベートし、その時間に発生する色を、プレートリーダーにおいて490nmにおける吸光度で読む。
実施例。図2は、IL−2およびフィトヘマグルチニン(PHA)−刺激培養ヒト末梢血単核球(PBMC)の生存率に対する、5つの例示的な置換ペルヒドロピロロピリジンの効果を示す。
実施例。HIVの侵入。HIV侵入分析に関して、刺激PBMCを、所望の濃度の試験化合物およびAZT(コントロール)で1時間および4時間前処理する。次いでPBMCを、HIV−Bal(10細胞あたり2ng/mL)で5時間感染させる。次いでその細胞を培地で洗浄し、そしてトリプシンで処理して結合したウイルスを除去する。その細胞をさらに2回洗浄し、そしてRNEasy MiniKit(Qiagen)を用いて、RNAをサンプルから単離する。室温で15分間、DNaseI(Sigma)で処理してDNAの混入を除去し、続いて70℃で10分間DNaseIを変性させる。qScript cDNAスーパーミックスを用いて、cDNAの合成を行う。このcDNAを用いて、リアルタイムRT−PCRを行って目的の標的遺伝子を定量化する。HIV転写物を増幅するために、以下のプライマーを使用する:HIV LTR、順方向5’-TCAAGTGAGTGCCCGGTT(配列番号1)および逆方向5’-AGCTCCGGTTTCTCTTTCGCT(配列番号2)およびGAPDH−順方向5’-TGACTTCAACAGCGACACCCACT(配列番号3)および逆方向5’-ACCACCCTGTTGCTGTAGCCAAAT(配列番号4)。GADPHを、内因性コントロールとして使用する。実施例1はHIVの侵入に対して影響を有さなかった。
実施例。HIV逆転写アッセイ。本明細書中で記載される化合物は、2LTRサークル(2LTR circle)を阻害する。刺激PBMCを、HIV−Bal(10細胞あたり2ng/mL)で5時間感染させる。次いでPBMCを、感染後72時間、所望の濃度の化合物およびAZT(コントロール)で処理する。次いでその細胞を培地で3回洗浄し、そしてDNeasy Blood and Tissue Kit(Qiagen)を用いて、ゲノムDNAをサンプルから調製する。リアルタイムPCR分析のために、以下のプライマーを使用して2LTRサークル(逆転写の副産物)を増幅する:順方向5’-AACTAGGGAACCCACTGCTTAAG(配列番号5)および逆方向5’-CCCACAAATCAAGGATATCTTGTC(配列番号6)。AZT(1.25μM、逆転写酵素阻害剤)は、HIV逆転写を有意に阻害する。図4は、実施例1が各濃度で逆転写を有意に阻害し、そして逆転写レベルで阻害を開始しているようである。全ての結果は、行った2つの独立した実験を示す;ビヒクル(1.25μM DMSO)と比較して、=p<0.05、**=p<0.001、***=p<0.0005。
実施例。HIVゲノムのDNA組み込み。本明細書中で記載される化合物は、ウイルスの組み込みにおいて阻害を示す。刺激PBMCを、HIV−Bal(10細胞あたり2ng/mL)で5時間感染させる。次いでPBMCを、感染後72時間、所望の濃度の化合物およびAZT(コントロール)で処理する。次いでその細胞を培地で3回洗浄する。DNeasy Blood and Tissue Kit(Qiagen)を用いて、ゲノムDNAをサンプルから調製する。ALU−PCR、続いてリアルタイムPCRを行って、組み込まれたウイルスゲノムを定量化する。HIV転写物を増幅するために以下のプライマーを使用する:HIV LTR、順方向5’-TCAAGTGAGTGCCCGGTT(配列番号1)および逆方向5’-AGCTCCGGTTTCTCTTTCGCT(配列番号2)、およびGAPDH−順方向5’-TGACTTCAACAGCGACACCCACT(配列番号3)および逆方向5’-ACCACCCTGTTGCTGTAGCCAAAT(配列番号4)。GADPHを内因性コントロールとして使用する。AZT(1.25μM、逆転写酵素阻害剤)は、HIVウイルスの組み込みを有意に阻害する。図5は、実施例1が各濃度でウイルスの組み込みを有意に阻害することを示す。全ての結果は、行った2つの独立した実験を示す;ビヒクル(1.25μM DMSO)と比較して、=p<0.05、**=p<0.001、***=p<0.0005。
実施例。HIVの転写。化合物は、ウイルス転写レベルで阻害する。刺激PBMCを、HIV−Bal(10細胞あたり2ng/mL)で4〜6時間感染させる。次いでPBMCを、感染後72時間、所望の濃度の化合物およびAZT(コントロール)で処理する。次いでその細胞を培地で3回洗浄し、そしてRNEasy MiniKit(Qiagen)を用いて、ゲノムRNAをサンプルから調製する。リアルタイムRT−PCRを行って、成熟ウイルスの初期転写物(Rev)および後期転写物(GagおよびEnv)を検出する。以下のプライマーを使用して、HIV転写物を増幅する:Rev、順方向5’-TCCTTGGCACTTATCTGGGACGAT(配列番号7)および逆方向5’-TCCCAGAAGTTCCACAATCCTCGT(配列番号8);Env、順方向5’-ACGAGGATTGTGGAACTTCTGGGA(配列番号9)および逆方向5’-TGGCATTGAGCAAGCTAACAGCAC(配列番号10);Gag、順方向5’-AGAGAAGGCTTTCAGCCCAGAAGT(配列番号11)および逆方向5’-TGCACTGGATGCACTCTATCCCAT(配列番号12);GAPDH、順方向5’-TGACTTCAACAGCGACACCCACT(配列番号3)および逆方向5’-ACCACCCTGTTGCTGTAGCCAAAT(配列番号4)。GADPHを、内因性コントロールとして使用する。AZT(1.25μM、逆転写酵素阻害剤)は、HIVの転写を有意に阻害する。図6は、実施例1が各濃度でウイルスの転写を有意に阻害することを示す。全ての結果は、行った2つの独立した実験を示す;ビヒクル(1.25μM DMSO)と比較して、***=p<0.0005。
実施例。抗BVDV効力に関するアッセイ。細胞:使い捨て細胞培養実験器具に単層として維持したウシ鼻甲介(BT)細胞を、抗ウイルス効力試験のために使用する。試験の前に、宿主細胞培養物を、96穴細胞培養プレートにまき、そして播種の約48時間後に使用する。80〜90%コンフルエンスの単層に達するまで細胞を培養する。増殖培地(GM)および維持培地(MM)は、L−グルタミン(ATCC#30−2002)、10% ウマ血清、および培地中100ユニットのペニシリンおよび100μgのストレプトマイシンの最終濃度でペニシリン/ストレプトマイシン(1mLあたり10,000ユニットのペニシリンおよび10,000μgのストレプトマイシン、Life Technologies #15140−122または同様のもの)を含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)を含む。
実施例。BSLI高力価ウイルスストック由来のウシウイルス性下痢症ウイルス株NADLを使用する。使用の前に、ストックウイルスのアリコートを−70℃の冷凍庫から取り出し、そして解凍する。そのBVDVを、維持培地(MM)に希釈して、0.1の感染多重度(multiplicity of infection)(MOI)を得る。
実施例。細胞変性(CPE)アッセイ。CPEは、その増殖の結果として、BVDVによって誘発される、BT組織培養における変性性変化を指す。BT細胞培養物を、PBSで洗浄し、そしてMMの100μLのアリコートを細胞に加え、そしてCOインキュベーターで2時間インキュベートする。インキュベートした後、MMを除去する;細胞をPBSで再び洗浄し、そして100μLの異なる濃度の試験化合物で覆う。そのプレートをCOインキュベーターで48から72時間インキュベートする。インキュベーションを終了してから、そのプレートを、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム臭化物、黄色テトラゾール(MTT)アッセイを用いて、試験化合物が誘導するCPEの阻害に関して評価する。このアッセイはMTTを紫色のホルマザン色素に還元する酵素の活性を測定する、比色アッセイである。CPEを、倒立化合物顕微鏡(Inverted Compound Microscope)を用いて確認する。図7は、BVDVに対する実施例1の効力、およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。図8は、BVDVに対する実施例4の効力、およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。図9は、BVDVに対する実施例10の効力およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。図10は、BVDVに対する実施例101の効力およびBT細胞における明らかな細胞毒性の欠如を示す。以下の表において例示的なデータを示す。
Figure 0006018206
CPEアッセイの前に、試験化合物を試験して、最も高い非細胞毒性濃度を決定する。細胞培養物をPBSで洗浄し、100μLのMMで覆い、そして2時間インキュベートする。インキュベーション後、MMを、異なる濃度の試験化合物のアリコート100μLで置き換える。細胞毒性試験は、DMSOコントロールを含む(0.5%を超えない)。そのプレートをCOインキュベーターで48から72時間インキュベートする。MTTアッセイを用いて毒性を評価する。試験およびアッセイを、2連で2回行う。有意差を示す結果が、さらに2回繰り返される。
方法の実施例。試験化合物のPKパラメーターおよび動物の耐容性の評価のために、以下のプロトコールを使用する。そのプロトコールは、腹腔内(IP)注射によって1日1回、5mL/kgの体積で投与される、それぞれの化合物についての3つの漸増投与レベルを含む。14日間の処置過程にわたって、耐容性を決定する。試験動物は、5匹のマウスの3群を含む。5mL/kgのビヒクルを注射する、5匹のマウスの1つのコントロール群も含む。そのマウス群は、ネズミKMTマウスTM(murine KMT mouseTM)などの、≧12.0gの体重の範囲の、オスおよびメス両方の、3ヶ月齢のマウスを含む。8日目の朝、置換ペルヒドロピロロピリジンの血清濃度を測定するために、該化合物投与の直前(7日目の投与の24時間後のトラフサンプル(trough sample))、および15日目の朝(最終14日目の投与の24時間後のトラフサンプル)に、動物の中心尾動脈から血液サンプルを採取する。約100μLの容量をチューブに採取し、2〜8℃で凝固させ、遠心分離し、そして血清を血塊ペレットの上から取り出し、そして濃度測定の準備ができるまで−80℃で凍結保存する。
実施例。MTS(細胞生存率)アッセイ。試験化合物を、従来の細胞毒性アッセイにおいても評価する。非感染PBMCおよび刺激PBMCを、200μLの体積の培地中200,000細胞で、4連で、5%CO、加湿インキュベーター中、37℃で3日間96穴平底プレートにまく。20μLのCellTiter 96 AQueous One Solution Reagent(Promega)をプレートの各ウェルに加え、そしてそのプレートを、5%CO、加湿インキュベーターにおいて37℃で3時間インキュベートする。次いでそのプレートを、490nmにおいてプレートリーダーで読む。次いでその読み取り値を、コントロールと比較した生存率のパーセンテージとして測定する。それぞれの場合において、試験化合物は、5μMで細胞毒性を示さなかった。細胞毒性の欠如は、ウイルス力価の低減における試験化合物の活性は、ウイルス性疾患に特異的であるという結論を支持することが認識される。
実施例。変異原性に関するマイクロエイムス試験。本明細書中で記載される化合物は、変異原性ではない。本明細書中で記載され、そしてこのアッセイで試験される化合物は、ラット肝臓ミクロソームにおいて、試験した最も高い濃度(500μg/プレートの高さ)で変異原性を示さなかった。
実施例。哺乳類赤血球小核試験。マウス骨髄において小核多染性赤血球を誘導する能力によって測定される、本明細書中で記載される化合物の染色体異常誘発能力を評価した。報告によれば、オスHsd:ICR(CD−1(登録商標))マウスなどのマウスが、規制の毒性試験および変異原性試験のための標準的な、および認められたげっ歯類種である。また報告によれば、経口の経管栄養および腹腔内投与経路を、哺乳類骨髄赤血球小核試験において、日常的に使用し、そして使用のために広く認められている。動物を、コンピューターが生成する無作為化プログラムを用いて、体重に基づいて層別化された群番号1から10までに無作為化する。試験化合物およびネガティブコントロール(ビヒクル)を、腹腔内注射によって1回投与する。ポジティブコントロール(シクロホスファミド一水和物)を、経口の経管栄養によって1回投与する。毒性の徴候をいくらか誘発するが、投与後3日以内に死亡を誘発しない用量である最大耐量(MTD)を投与する。用量の投与の約24時間後(群1〜9における最初の3匹のマウス)および48時間後(群10のマウスを含む残りのマウス)、二酸化炭素窒息によって、動物を安楽死させる。安楽死の直後、大腿骨を露出し、膝のすぐ上を切断し、そして骨髄を、ウシ胎仔血清を含むシリンジに吸引し、そして処理する。典型的には、少なくとも2枚の骨髄スライドを、各動物から調製し、空気乾燥し、固定し、染色し、そして点数をつける。そのスライドを、メイ・グリュンワルド・ギムザ染色によって染色し、そして点数化過程に関与しない個人によってコード化され得る(盲検)。光学顕微鏡および中程度の倍率を用いて、細胞がよく広がり、そして染色されるように、許容可能な質の領域を選択する。多染性赤血球(PCE;2000/動物;10,000/用量群)を、小核の存在に関して点数化する。2000PCE/動物または10,000PCE/群の評価が不可能である場合、その結果の評価は、数えた細胞の実際の数に基づき得る。全赤血球(EC)に対する多染性赤血球の割合も、1000赤血球あたりで記録する(PCE/EC比)。試験化合物処置動物における、全赤血球に対する多染性赤血球の割合は、コントロール値の20%未満であってはならない。骨髄毒性の指標として、赤血球生成に対する試験化合物の効果を定量化するために、全赤血球に対する多染性赤血球の割合を、各動物および処置群に関して評価する。100〜300mg/kgで試験した、本明細書中で記載される化合物は、染色体異常誘発性ではなく、かつ骨髄において小核多染性赤血球(MPCE)の誘導を引き起こさない。シクロホスファミド一水和物(ポジティブコントロール)は、48時間の時点で小核多染性赤血球の発生の有意な増加(p≦0.05、Kastenbaum−Bowman Tables)およびいくらかの細胞毒性を誘発する。これらの結果は、骨髄赤血球生成細胞は、シクロホスファミド一水和物に曝露されること、および公知の染色体異常誘発物質であるこの化合物は、小核の形成を誘導し、かつ赤血球生成を阻害することを示す。
化合物の実施例1。以下の化合物が本明細書中で記載される:
Figure 0006018206
Figure 0006018206
Figure 0006018206
化合物の実施例2。以下の化合物が本明細書中で記載される:
Figure 0006018206
Figure 0006018206
Figure 0006018206
以下の出版物、および本明細書中で引用されるさらなる出版物はそれぞれ、本明細書中で参考文献に組み込まれる。
Figure 0006018206

Claims (21)

  1. HIV有する宿主動物を処置するための薬学的組成物であって、該組成物が、以下の式:
    Figure 0006018206

    の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および必要に応じて、1つまたは複数の薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたはビヒクルを含み、式中:
    は、リールカルボニルであって、ここでアリールは、単環式であり、ハロまたはアルキルで必要に応じて置換されており
    は、リールであって、ここでアリールは、単環式であり、ハロ、アルキル、またはアルコキシで必要に応じて置換されており、そしてRはC−3にあり;
    は、アリールメチルであって、ここでアリールは、単環式であり、ハロ、アルキル、またはアルコキシで必要に応じて置換されており;かつ
    は、水素である、組成物。
  2. 前記化合物中の環縮合の立体化学がシンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206

    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  5. が、必要に応じて置換されたアリールカルボニルであり、ここでアリールがフェニル、2−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジルまたは2−チエニルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. が、ベンゾイルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  7. が、3−ピコリノイルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  8. が、必要に応じて置換されたフェニルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. が、ハロもしくはアルコキシ、またはそれらの組合せで置換されたフェニルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  10. が、ハロ置換ベンジルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. が、必要に応じて置換されたベンジルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  12. が、フルオロベンジルまたはクロロベンジルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  13. HIVを処置するための、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の組成物であって、ここで前記宿主動物がヒトである、組成物。
  14. HIVを有する宿主動物を処置するための医薬の製造における、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  15. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  16. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  19. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  20. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
  21. 前記化合物が以下の式:
    Figure 0006018206
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の組成物。
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