JP6017947B2 - ラチェット機構及び巻取装置 - Google Patents
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Description
1.巻取装置の概略
本実施形態に係る巻取装置1は、図1に示すように、可撓性を有する索体3を巻き取る巻取ドラム5を有する。なお、可撓性を有する索体3とは、例えば、ワイヤー、ホース、電気ケーブル等である。巻取ドラム5は、図2に示すように、索体3が巻かれる巻取部5Aを有する回転体である。因みに、図2では、索体3は省略されている。
2.1 ラチェット機構の概要
本実施形態に係るラチェット機構20は、巻取ドラム5の回転方向を規制する。そして、ラチェット機構20は、図1に示すように、ラチェット歯車21、歯止部材23、支持部25、カム27及び従動節29等を有して構成されている。
ラチェット歯車21は、図4に示すように、六角穴付きボルト5F等の機械的締結手段により、第1フランジ部5Cに固定されて巻取ドラム5と一体化されている。このため、ラチェット歯車21は、巻取ドラム5と連動して一体的に回転する。
歯止部材23は、ラチェット歯車21と噛み合う噛合位置とラチェット歯車21から離間した離間位置との間で変位する。そして、歯止部材23が「巻き取りの向き」側から歯21Aと噛み合うと、ラチェット歯車21が「巻き取りの向き」に回転することが禁止される。つまり、「歯止部材23が噛合位置にある」とは、歯止部材23が「巻き取りの向き」側から歯21Aと噛み合う状態をいう。
支持部25は、歯止部材23を変位可能に支持する。具体的は、支持部25は、歯止部材23の長手方向一端側に位置して歯止部材23を揺動可能に支持する軸状の部材である。そして、支持部25は、歯21Aから歯止部材23に作用する力Fの作用線L2上に位置している。
カム27は巻取ドラム5から力を受けて変位する。すなわち、図4に示すように、カム27には軸穴27Aが設けられている。軸穴27Aには軸部21Eが挿入されている。軸部21Eは、ラチェット歯車21に一体化された軸である。つまり、軸部21Eは、ラチェット歯車21を介して巻取ドラム5と一体的に回転する。
従動節29は、カム27の変位と連動して歯止部材23を変位させる部材である。つまり、従動節29は、カム27の変位を歯止部材23に伝達するリンクとして機能する。具体的には、従動節29は、図4に示すように、支持部25から軸部21E側に延びる帯板状の部材であって、支持部25を中心として揺動する。
カム溝31は、図7に示すように、接触部29Aの移動軌跡が「複数の角部31A〜31Dを有する多角形」になっている。なお、カム溝31のうち隣り合う角部31A〜31Dを繋ぐ移動部31E〜31Hは、接触部29Aが滑らかにカム溝31内を移動可能な形状であれば、直線状及び曲線状のいずれであっても構わない。つまり、上記「多角形」は、直線のみで結ばれた図形に限定されるものではない。
接触部29Aは、支持部25を中心とする円弧方向(図7の破線参照)のみに揺動できる。一方、各移動部31E〜31Hの長手方向は、従動節29の長手方向、つまり、支持部25と接触部29Aとを結ぶ方向に対して交差している。このため、カム27が主軸7を中心に回転又は揺動すると、接触部29Aとカム溝31との接触箇所において、従動節29を揺動させる力が接触部29Aに作用する。
本実施形態に係る巻取装置1は、図13に示すように、第1状態→第2状態→第3状態→第4状態→第1状態の順に状態が変化する。
本実施形態では、ラチェット歯車21から歯止部材23に作用する力、つまり回転力を受ける支持部25、及び歯止部材23を変位させる従動節29が別々に設けられているので、従動節29及びカム27には、回転力が作用しない。
第1実施形態では、支持部25、歯止部材23及び従動節29が一体化されていた。
しかし、本実施形態は、図14に示すように、歯止部材23及び従動節29が互いに独立して支持部25に対して回転又は揺動可能となっている。そして、歯止部材23を従動節29側に変位させるばね33を設けている。なお、本実施形態に係るばね33は、ねじりコイルばねである。
上述の実施形態に係るカム溝31は、第4角部31Dは、第1角部31Aと第3の角部31Cとを結ぶ仮想直線L3より、第2角部31B側に位置した「矢じり」状であったが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態に係る傾斜面31Kは傾き一定であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、傾きが変化する傾斜面31Kであってもよい。
5… 巻取ドラム 5A… 巻取部 5B… ガイド部 5C… 第1フランジ部
5D… 第2フランジ部 5E… バーリング部 5F… ボルト 5G… ボス部
7… 主軸 7A… 部 7B… ナット 9… ブラケット 9A… 嵌合穴
9B… 吊下ブラケット 9C… 軸受部 20… ラチェット機構
21… ラチェット歯車 21A… 歯 21B… 頂部 21C… 凹部
21D… ダンパー 21E… 軸部 21F… 保持溝 23… 歯止部材
25… 支持部 25A… 止め輪 27… カム 27A… 軸穴
27B… 回転力伝達材 29… 従動節 29A… 接触部 29B… 凹部
29C… 弾性材
Claims (9)
- 回転体の回転を規制するラチェット機構であって、
前記回転体と連動して回転するラチェット歯車と、
前記ラチェット歯車と噛み合って前記ラチェット歯車の回転を禁止するとともに、前記ラチェット歯車と噛み合う噛合位置と前記ラチェット歯車から離間した離間位置との間で変位する歯止部材と、
前記歯止部材を変位可能に支持するとともに、前記ラチェット歯車から前記歯止部材に作用する力を受ける支持部と、
前記回転体から力を受けて変位するカムと、
前記カムと接触する接触部を有し、前記カムと連動変位して前記歯止部材を変位させる従動節とを備え、
前記カムには、前記接触部が嵌り込んで移動するとともに、前記接触部の移動軌跡が「複数の角部を有する多角形」となる溝が設けられ、
前記接触部が、前記溝のうち隣り合う前記角部を繋ぐ移動部内を移動するときには、前記カムが変位し、
前記接触部が前記角部に到達した時から前記回転体の回転方向が反転する時までは、前記接触部が前記角部に係合して前記カムの変位が規制され、かつ、前記回転体の回転方向が反転した時に前記係合が解除されて前記カムが変位し、
さらに、前記接触部は、前記溝内を一方向に移動することを特徴とするラチェット機構。 - 前記溝のうち前記角部には、前記接触部が前記溝内を前記一方向に移動することを許容し、他方向に移動することを阻止する阻止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のラチェット機構。
- 前記阻止部は、前記接触部の移動方向後退側の溝深さが、前記接触部の移動方向前進側の溝深さに比べて小さい段差部により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のラチェット機構。
- 前記移動部の底側には、前記移動方向後退側から前記移動方向前進側に向かうほど、溝深さが小さくなる傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のラチェット機構。
- 前記移動軌跡は、前記角部が少なくとも4つ設けられた多角形であり、
さらに、前記4つの角部のうち第1の角部に前記接触部が位置するときに、前記歯止部材が前記噛合位置となり、かつ
前記4つの角部のうち第2ないし第4の角部に前記接触部が位置するときに、前記歯止部材が前記離間位置となることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のラチェット機構。 - 前記歯止部材が前記噛合位置するときに、前記ラチェット歯車が回転できる向きを正転と呼び、当該正転と逆向きを逆転と呼ぶとき、
前記接触部が前記第1の角部に位置した状態で前記ラチェット歯車が正転したときには、前記接触部が前記第2の角部まで移動し、
前記接触部が前記第2の角部に位置した状態で前記ラチェット歯車が逆転したときには、前記接触部が前記第3の角部まで移動し、
前記接触部が前記第3の角部に位置した状態で前記ラチェット歯車が正転したときには、前記接触部が前記第4の角部まで移動し、
さらに、前記接触部が前記第4の角部に位置した状態で前記ラチェット歯車が逆転したときには、前記接触部が前記第1の角部まで移動することを特徴とする請求項5に記載のラチェット機構。 - 前記第4の角部は、前記第1の角部と前記第3の角部とを結ぶ仮想直線より、前記第2の角部側に位置していることを特徴とする請求項6に記載のラチェット機構。
- 前記回転体と一体的に回転するとともに、前記カムに設けられた軸穴に挿入された軸部と、
前記軸部と前記軸穴との間に設けられ、前記軸部及び前記軸穴のうち少なくとも一方と摺接可能なゴム製の回転力伝達材と
を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のラチェット機構。 - 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のラチェット機構と、
前記回転体に設けられ、索体が巻かれる巻取部と
を備えることを特徴とする巻取装置。
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