JP6016608B2 - 受信装置および復号方法 - Google Patents

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Description

本発明は、DSTBC(Differential Space-Time Block Coding)を適用した無線通信システムの受信装置および復号方法に関する。
無線信号伝送に際してフェージングなどの影響を抑えるための技術として、ダイバーシチ技術が使用されている。例えば、複数の送信アンテナを用いて特定の規則で信号を送出することによりダイバーシチ効果を得ることが可能なSTBC(Space-Time Block Coding)は、受信側の処理が簡易であるなどの理由から、さまざまなシステムに利用されている。
STBCを適用したシステムでは受信側において伝搬路推定が必要であるが、受信側での伝送路推定を不要としつつダイバーシチ効果を得ることが可能な方式として、差動符号化をSTBCのブロック単位で行うことで伝送路推定を不要にするDSTBCが非特許文献1に開示されている。たとえば、2アンテナ送信によるDSTBCでは、2シンボルを1つのブロックとして構成し、2つのブロックのデータを用いて差動符号化を行い、受信側では2つのブロックの受信データを差動復号化することでデータを復調する。非特許文献1に記載の通り、受信側では2つのブロックの受信信号の相関、つまり4シンボル分の受信結果から復調データを生成する必要がある。
また、DSTBCの受信に際して、BTR(Bit Timing Recovery)やAFC(Automatic Frequency Correction)といったシンボルタイミングと周波数の推定技術が必要であり、たとえばユニークワードなどの固定パターンを送信する区間を付加して、相関演算などによりタイミングや周波数を推定する手法が適用できると考えられる。これに加えて、DSTBCを構成するブロックの同期が必要である。ブロックが検出できない場合、正常にデータを復調することができない。
V.Tarokh, H.Jafarkhani, "A Differential Detection Scheme for Transmit Diversity", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Vol.18, pp1169-1174, July 2000.
DSTBCの受信において、ユニークワードなどの固定パターンを使用する同期方式は、推定精度を確保するために十分な系列長が必要である。しかし、系列長を長くした場合、データ伝送部分の実効的なスループットは低下してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スループットの低下を抑えつつ十分な同期性能を実現可能な受信装置および復号方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、互いに異なる複数種類の補正値に基づいて受信信号の周波数およびタイミングの少なくとも一方を補正し、当該複数種類の補正値と同数の補正後信号を生成する仮補正手段と、前記補正後信号それぞれをDSTBC差動復号して複数の仮復号結果を生成する仮復号手段と、前記複数の仮復号結果に基づいて、前記複数の仮復号結果それぞれと実際に送信された信号系列との差を示す、仮復号結果ごとの評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値に基づいて、前記複数種類の補正値の中の1つを選択する選択手段と、前記選択手段で選択された補正値に基づいて受信信号を補正する補正手段と、前記補正手段で補正された後の受信信号をDSTBC差動復号する差動復号手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、既知でないDSTBC差動符号化信号を使用して周波数オフセットやブロックタイミング等を高精度に推定することができ、送受する既知系列を短くすることによるスループット改善効果や、同期確立までの所要時間の短縮化を実現できる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1の受信装置の構成例を示す図である。 図2は、候補評価部の構成例を示す図である。 図3は、実施の形態2の受信装置の構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる受信装置および復号方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置の実施の形態1の要部構成例を示す図である。図示したように、本実施の形態の受信装置は、主要な構成要素として、A/D変換部(A/D部)101、IF部102、タイミング抽出部103、候補評価量計算部104、候補選択部107、補正処理部108およびDSTBC復号部109を備えている。候補評価量計算部104は、複数の候補評価部105および補正量設定部106を含んで構成されている。
本実施の形態にかかる受信装置による信号受信動作について、特徴的な処理を中心に説明する。
受信信号は、図示を省略しているアンテナからアナログ回路を介してA/D変換部101に入力され、A/D変換部101でディジタル信号に変換された後、IF部102でベースバンド信号に変換される。ここで、IF部102は、ベースバンド信号を生成するために必要な機能を総称したものであり、一般的には帯域制限フィルタ、ダウンコンバート処理などが含まるが、特に構成を限定するものではない。ベースバンド信号は、数倍のオーバーサンプルレートでサンプリングされたデータ列である。データを正確に復調するためには、シンボルタイミングの抽出、周波数オフセットの補正が必要であり、DSTBCを適用する場合、複数のシンボルからなるブロックを検出し同期する必要がある。ブロックは、2アンテナのDSTBCであれば、一般的に2シンボルで構成されている。差動復号化は、2シンボルを一つのかたまりとして行う必要があるため、仮に1シンボルずれた状態で差動復号化処理を行うと、正しいデータを復元することができない。
本実施の形態にかかる受信装置では、オーバーサンプルされたデータはタイミング抽出部103に入力され、タイミング抽出部103はシンボルタイミングを推定し、シンボルレートのデータ列に変換する。一般的に、DSTBCを使用していても、DQPSK伝送などと同様な逓倍タンク方式等をタイミング抽出のために適用することができる。タイミング抽出部103の出力はシンボル同期が完了した状態のデータ列であり、ブロックタイミングと周波数オフセットの推定をすることで復調が可能な状態となっている。
タイミング抽出部103からの出力信号は候補評価量計算部104を構成している複数の候補評価部105のそれぞれに入力されるとともに、補正処理部108にも入力される。
ここで、DSTBCでは、周波数オフセットが正しく補正されていない状態、もしくはブロックタイミングを誤っている状態でDSTBC差動復号を行うと、差動復号後のコンステレーションが、本来の送信波形と比較して大きく分散してしまうという性質がある。そのため、本実施の形態にかかる受信装置の候補評価量計算部104では、周波数オフセットの候補値をいくつか作成し、作成した各候補を使用してDSTBC復号処理を試行する。そして、この結果得られた複数の復号結果(候補)の中から、ばらつき具合や、硬判定結果からの評価量をもとに、最も分散度合いの小さい結果が得られた候補をもっともらしい周波数オフセットとして候補選択部107が選択する。候補評価量計算部104においては、補正量設定部106が周波数オフセットの候補値(複数種類の候補値)を作成し、複数の候補評価部105がそれぞれ異なる周波数オフセットを使用してDSTBC復号処理を試行する。なお、周波数オフセットの候補値に加えて、ブロックタイミングの候補値(2アンテナのDSTBC構成で、入力信号が1倍オーバーサンプルのシンボルレートであれば、2択である)も同時に候補として使用してもよい。
候補評価部105の詳細について説明する。図2は、候補評価部105の構成例を示す図であり、候補評価部105は、周波数シフト部201、時間シフト部202、DSTBC差動復号化部203、基準値生成部204、評価量計算部205および平均化部206を備えている。周波数シフト部201にはタイミング抽出部103の出力である受信信号および補正量設定部106の出力である補正量設定情報(補正値)が入力される。補正量設定情報は時間シフト部202にも入力される。なお、複数存在する候補評価部105の構成は同一であるが、補正量設定部106から候補評価部105のそれぞれに与えられる補正量設定情報は候補評価部105ごとに異なる。また、各候補評価部105において、周波数シフト部201および時間シフト部202は仮補正手段を構成し、DSTBC差動復号化部203は仮復号手段を構成し、基準値生成部104、評価値計算部205および平均化部206は評価値算出手段を構成する。
周波数シフト部201は、補正量設定部106から受け取った設定値(補正量設定情報が示す周波数オフセット)に従い、周波数シフトもしくはそれと等価となる位相回転系列の乗算処理を行うことにより受信信号の周波数を補正する。時間シフト部202は、補正量設定部106から受け取った設定値(補正量設定情報が示す時間オフセット)に従い、周波数シフト部201で周波数が補正された後の受信信号に対して、たとえばシフトレジスタ等による信号の遅延付加などの時間シフト処理を行う(タイミングを補正する)。これは、後段のブロックに供給する2シンボル(2シンボルが1ブロックを構成するDSTBCの場合)の組を設定するための処理である。後段のDSTBC差動復号化部203が2シンボルを並列に受け取るような構成であれば、時間シフト処理では、1シンボルのシリアルデータを2シンボルのパラレルデータにS/P変換するブロックとして構成することができ、S/Pのデータ順の割り当てによって制御するような形態としてもよい。なお、周波数シフト部201、時間シフト部202の処理順は図2の順番に限定されるものではなく、処理の順番を入れ替えてもよい。また、周波数と時刻のうち一方が別の手段を用いて既知である場合には、周波数シフト部と時間シフト部のいずれか(既知である側)を削除できる。
DSTBC差動復号化部203は、周波数およびタイミングが補正された後の受信信号である時間シフト部202の出力信号に対してDSTBCの差動復号化処理を行う。DSTBC差動復号化部203の出力(差動復号化結果)は、基準値生成部204および評価量計算部205に入力される。基準値生成部204は、入力信号に基づいて、差動復号化結果の評価で使用する何らかの基準値となる信号を生成する。基準値としては、たとえば、入力値の硬判定結果から生成されるレプリカが考えられる。評価量計算部205は、DSTBC差動復号化部203による差動復号化結果と、基準値生成部204の出力を受け取り、評価量を計算する。たとえば、基準値生成部204が硬判定結果のレプリカを基準値として生成する場合、評価量としては、差動復号化結果とレプリカとの間の位相差、位相差の絶対値、振幅差の絶対値、ユークリッド距離、ユークリッド距離の2乗などによって定義される誤差量とする。評価量は、差動復号の処理毎に更新されるため、平均化部206を設けている。平均化部206は、評価量を平均化し、評価量のSNRの向上や、瞬時的な値の変動をならすような処理を行う。具体的には、移動平均処理、IIR平均処理、FIRフィルタリング処理、一定時間区間毎の蓄積平均結果の計算などによって平均化する。なお、十分なSNRが担保されている場合などは、平均化処理を省略し、平均化部206は入力をそのまま出力する構成としてもよい。候補評価部105は、以上のようにして評価量(誤差量)を算出し、後段の候補選択部107に評価結果を出力する。
なお、図1および図2における入力信号は1ブランチを前提に記載しているが、複数ブランチによる受信ダイバーシチが行われる場合も、同様に適用することができる。たとえば、DSTBC差動復号化部203の出力信号をブランチ間で足し合わせて合成し、その後、基準値生成および評価量計算処理を行う構成とすればよい。
各候補評価部105における評価量計算結果である誤差量は候補選択部107へ出力され、候補選択部107は、各候補評価部105から受け取った評価量計算結果に基づいて最終的な周波数オフセット量やタイミングを決定し、決定結果を補正量として補正処理部108に設定する。候補選択部107では、たとえば、評価量が上記例における誤差量であれば、誤差の最も小さい候補を選択し、これに対応する補正量(出力された誤差量が最小の候補評価部105で使用された周波数オフセット量およびタイミング)を補正処理部108に設定する。候補の選択の更新間隔に関して、一定区間において各候補に対応する誤差量を蓄積して、その誤差量の小さいある一つの候補を選び、一定の時間間隔ごとに更新していく方法や、毎ブロック入力のたびに新たな候補を選択する方法を用いるようにしてもよい。前者のような更新間隔では、たとえばフレーム毎に蓄積した結果を評価してある一つの候補を選び、それを1フレームの間使い続けるといった処理を行うことができ、雑音の影響を平均化処理によって抑圧することができる。本発明を周波数オフセット推定に使用するとき、候補の選択が、設計した更新間隔に従って逐次行われる場合は、各時刻によって刻々と選ばれた候補が変化していくことが考えられる。また、周波数オフセットの推定に関して、理想的な周波数推定値が、設定した候補同士の中央あたりにある場合にも対応できるようにするため、下記の2つの方法のいずれかまたは組み合わせを適用してもよい。第1の方法として、候補選択部107は、誤差の小さい周波数候補を順番に複数個選び、その周波数オフセット量の平均化処理などを介して、最終的な周波数オフセット補正量を生成するように構成してもよい。第2の方法として、候補選択部107は、各時刻の選択結果をそのまま出力する代わりに、一定期間の選択結果を記録していくことで、各周波数候補毎に選ばれた回数に基づいた期待値算出処理(たとえば、周波数候補に対応する周波数量を、選択回数に従い重み付け加算する)によって、最終的な周波数オフセット補正量を決定するように構成してもよい。
以上のようにして候補(補正量)が選択された後、補正処理部108は、候補選択部107により設定された補正量を使用して周波数およびタイミングを補正し、補正後の受信信号に対してDSTBC復号化部109がDSTBC復号化処理を実施することにより、復調結果が得られる。復調結果は、硬判定もしくは軟判定後誤り訂正復号器に入力するなど、一般的に知られた方法によって処理され、最終的な判定ビット系列が得られる。
以上のように、本実施の形態の受信装置は、周波数候補やブロックタイミングの一方または双方が未知の状態の信号に対して、複数の周波数候補またはブロックタイミング候補、もしくはその組み合わせの候補を生成し、それぞれで試行したDSTBC差動復号化結果をもとに評価量を計算し、候補ごとの評価量から周波数オフセットやブロックタイミングの推定を行い、推定結果に基づいて信号を復調することとした。これにより、既知でないDSTBC差動符号化信号を使用して周波数オフセットやブロックタイミング等を高精度に推定可能な受信装置を構成することができ、送受する既知系列を短くすることによるスループット改善効果や、同期確立までの所要時間の短縮化が可能になる。
なお、図1に示した受信装置では、タイミング抽出部103でシンボル同期までを実施することとしたが、この処理を行わずオーバーサンプルされたデータをそのまま候補評価量計算部104に与え、シンボルタイミングもこの構成で推定するような構成としてもよい。この場合、時間シフト部202でシフトする値の候補量が増加し、結果として評価量計算の候補数が増大するが、タイミング抽出部103の処理を省略することができる。また、逆にシンボルタイミング、ブロックタイミングなどタイミングに関する値が既知の場合、タイミング値に関する候補を候補評価量計算部104では同一値として評価量を絞り込んで、計算量を削減してもよい。これは周波数オフセットに関しても既知であれば同様にすることができ、周波数、時間のいずれかに対して候補選択をするようにしてもよい。
たとえば、フレームが連続的に送受されるようなシステムでは、最初の数フレームを使用して、時間・周波数を推定し、同期のための同期ワードなどを検出後、引き込み範囲を狭めながらも変動に追随するために、時間・周波数のいずれかのみを固定したり、候補の生成範囲を狭めたりし、引き込み完了後の計算量を絞り込むようにする。
実施の形態2.
実施の形態1の受信装置を構成している候補評価量計算部104、候補選択部107および補正処理部108による処理を2段階で行うように、すなわち、図3に示したように、候補選択処理を2段構成としてもよい。
図3に示した構成とした場合、たとえば、1次候補評価量計算部110においては時間の推定を行うこととし、1次候補評価量計算部110の補正量設定部106がある固定の周波数オフセット量と、いくつかの時間候補値を候補評価部105に設定し、各候補評価部105が算出した誤差量に基づいて1次候補選択部111がタイミングを絞り込み、1次補正処理部112ではタイミング情報のみの補正を行う。次に、2次候補評価量計算部113においては周波数の推定を行うこととし、2次候補評価量計算部113の補正量設定部106がいくつかの周波数オフセットの候補を候補評価部105に設定し、各候補評価部105が算出した誤差量に基づいて2次候補選択部114で周波数の推定を行う。そして、2次補正処理部115で周波数補正処理を行い、タイミングおよび周波数が補正された後の信号をDSTBC復号部109に与える。
また、図3に示した受信装置では、1段目を粗い推定に用い、2段目を細かい推定に用いるような構成としてもよい。すなわち、周波数オフセット推定のために2段階の推定を実施する例においては、1次候補評価量計算部110では、粗い間隔で複数の周波数オフセット候補を生成し、最も評価量が適切な候補を1次候補選択部111で選び、2次候補評価量計算部113では、1段目の推定結果を中心として、より細かい精度で周辺の周波数オフセット候補を生成して、評価を行い、2次候補選択部114で精度の高い推定結果を得るような構成としてもよい。
以上の実施の形態1,2では、候補選択部107(実施の形態1)もしくは2次候補選択部114(実施の形態2)が推定結果を生成して補正処理を行った後にDSTBC差動復号を行うような構成としている。しかしながら、実際には、候補評価部105(図2参照)のDSTBC差動復号化部203で一度復調系列が生成されているため、DSTBC差動復号化処理203の出力である復調系列を候補選択部107もしくは2次候補選択部114にもそれぞれ入力し、複数の復調系列から一つを、評価量に応じて選び出すような構成とし、補正処理部108や2次補正処理部115、DSTBC復号部109などを省略する構成としてもよい。また、候補評価量計算部104,1次候補評価量計算部110,2次候補評価量計算部113において、候補評価部105を並列に並べて各候補の補正量ごとに処理する記載としているが、候補の数に対してより少ない数の候補評価部により、時分割処理で全候補の評価量を求めるような構成としてもよい。
なお、図3に示した受信装置では候補選択のためのブロックを2つ(1次候補評価量計算部110と1次候補選択部111のブロック、2次候補評価量計算部113と2次候補選択部114のブロック)備える構成としたが、図1に示した受信装置の構成において、候補評価量計算部104および候補選択部107が2段階で候補選択を行うようにしてもよい。すなわち、まず、1段階目の候補選択では、補正量設定部106が粗い候補選択を行うための候補値設定を各候補評価部105に対して行い、候補選択部107は、1段階目の候補選択を終了すると選択結果を候補量設定部106に通知する。そして、候補量設定部106は、1段階目の候補選択結果に基づいて、細かい候補選択を行うための候補値設定を各候補評価部105に対して行い、候補選択部107が2段階目の候補選択を行うようにしてもよい。3段階以上に分けて候補選択を行うようにしても構わない。複数段階に分けて候補選択を行う場合、候補評価部105の数を削減することができ、装置規模が大きくなるのを抑えることができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、各候補評価部105における評価量として、DSTBC差動復号結果の硬判定結果から生成したレプリカと、DSTBC差動復号結果との間の誤差を計算することとしたが、本実施の形態では、実施の形態1,2とは異なる計算方法について説明する。
(その他の評価量計算方法1)
評価量計算方法として、変調方式における位相の対称性を使用することで、動的に基準値を生成せず、ある固定値から誤差量を求めることができる。たとえば、QPSK変調方式を用いる場合、90度毎に信号がマッピングされるので、位相を4逓倍することで、全マッピング点が1点に収束する。そのため、この収束点を基準とし、DSTBC差動復号化結果の位相4逓倍を行った信号との差を求め、これを誤差として評価量に採用することで、判定処理や動的な基準値の生成をせずに評価量を算出することが可能になる。
(その他の評価量計算方法2)
また、評価量計算方法として、基準値を使用せずに差動復号化結果の系列からの統計量を評価量としてもよい。たとえば、ブロックタイミングの検出に本発明を使用する例において、QPSK変調方式を使用する場合を考えると、上記の説明の通り、差動復号結果を位相4逓倍したものは、原点以外のある点に収束する。このため、これを累積すると、収束点と同じ位相で、振幅が重なり合い大きい値となることが期待できる。しかし、ブロックタイミングがずれている場合は、DSTBC差動復号化結果はQPSKの点に乗らず、いくつかの位相に分布するため、位相を4逓倍したものを累積すると振幅が打ち消し合い、原点近くに累積値が移ってしまう。そのため、差動復号化結果を位相4逓倍して平均化したものを評価量とすれば、2つの候補について評価量が分離するため、絶対値の大きい方を採用することでブロックタイミングを検出することができる。本方式は基準値を使用しないと述べたが、上記の「その他の評価量計算方法1」において基準値を0とみなし、位相を逓倍した差動復号後の信号との差分を評価量として用いていることと等価であると捉えることもできる。
(その他の評価量計算方法3)
また、他の計算方法として、分散などの統計量を使用して評価量としてもよい。ブロックタイミングの推定に本発明を使う場合、上記の通り、正しいブロックタイミングでは、たとえばQPSKではDSTBC差動復号化結果は4つの点に分布する一方、誤ったタイミングではより多数の点に分布する。そのため、分散を用いて、分散のより低い候補を選び出すことで、ブロックタイミングの検出を行うことができる。たとえば、差動符号化結果の各点を値の近いもの同士に分類してグループ化し、グループごとに分散を求める。本方法によって、変調多値数が未知の状態でも、一定の点数に変調点が偏って分布するため、ブロックタイミングを一定の精度で検出することができる。
以上のように、本発明にかかる受信装置は、DSTBCを適用した無線通信システムの受信装置に適している。
101 A/D変換部、102 IF部、103 タイミング抽出部、104 候補評価量計算部、105 候補評価部、106 補正量設定部、107 候補選択部、108 補正処理部、109 DSTBC復号部、110 1次候補評価量計算部、111 1次候補選択部、112 1次補正処理部、113 2次候補評価量計算部、114 2次候補選択部、115 2次補正処理部、201 周波数シフト部、202 時間シフト部、203 DSTBC差動復号化部、204 基準値生成部、205 評価量計算部、206 平均化部。

Claims (8)

  1. 互いに異なる複数種類の補正値に基づいて受信信号の周波数およびタイミングの少なくとも一方を補正し、当該複数種類の補正値と同数の補正後信号を生成する仮補正手段と、
    前記補正後信号それぞれをDSTBC差動復号して複数の仮復号結果を生成する仮復号手段と、
    前記複数の仮復号結果に基づいて、前記複数の仮復号結果それぞれと実際に送信された信号系列との差を示す、仮復号結果ごとの評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値に基づいて、前記複数種類の補正値の中の1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された補正値に基づいて受信信号を補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正された後の受信信号をDSTBC差動復号する差動復号手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記仮補正手段は、前記評価値算出手段が算出した評価値に基づいて複数種類の補正値を更新するとともに更新後の補正値に基づいて受信信号を補正して補正後信号を生成する処理を所定回数にわたって実行し、
    前記仮復号手段および前記評価値算出手段は、前記仮補正手段により補正後信号が生成されるごとに、DSTBC差動復号および評価値の算出を行い、
    前記選択手段は、前記評価値算出手段により所定回数にわたって評価値が算出された後、最後に算出された評価値に基づいて補正値を選択することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 互いに異なる複数種類の補正値に基づいて受信信号の周波数およびタイミングの少なくとも一方を補正し、当該複数種類の補正値と同数の補正後信号を生成する仮補正手段と、
    前記補正後信号それぞれをDSTBC差動復号して複数の仮復号結果を生成する仮復号手段と、
    前記複数の仮復号結果に基づいて、前記複数の仮復号結果それぞれと実際に送信された信号系列との差を示す、仮復号結果ごとの評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値に基づいて、前記複数の仮復号結果の中の1つを最終的なDSTBC差動復号結果として選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  4. 前記評価値算出手段は、
    前記複数の仮復号結果それぞれについて、硬判定を行い、得られた硬判定結果と硬判定前の仮復号結果に基づいて前記評価値を算出することを特徴とする請求項1、2または3に記載の受信装置。
  5. 前記評価値算出手段は、
    前記複数の仮復号結果それぞれについて、仮復号結果の各信号点の位相を、使用されている変調方式に応じてN逓倍し、N逓倍後の各信号点と当該変調方式に基づいて特定される基準点とに基づいて前記評価値を算出することを特徴とする請求項1、2または3に記載の受信装置。
  6. 前記評価値算出手段は、
    前記複数の仮復号結果それぞれについて、仮復号結果の各信号点の分散を算出し、算出した分散を前記評価値とすることを特徴とする請求項1、2または3に記載の受信装置。
  7. 差動符号化された信号の受信装置が実行する復号方法であって、
    互いに異なる複数種類の補正値に基づいて受信信号の周波数およびタイミングの少なくとも一方を補正し、当該複数種類の補正値と同数の補正後信号を生成する仮補正手段と、
    前記補正後信号それぞれをDSTBC差動復号して複数の仮復号結果を生成する仮復号ステップと、
    前記複数の仮復号結果に基づいて、前記複数の仮復号結果それぞれと実際に送信された信号系列との差を示す、仮復号結果ごとの評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値に基づいて、前記複数種類の補正値の中の1つを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択した補正値に基づいて受信信号を補正する補正ステップと、
    前記補正ステップで補正した後の受信信号をDSTBC差動復号する差動復号ステップと、
    を含むことを特徴とする復号方法。
  8. 差動符号化された信号の受信装置が実行する復号方法であって、
    互いに異なる複数種類の補正値に基づいて受信信号の周波数およびタイミングの少なくとも一方を補正し、当該複数種類の補正値と同数の補正後信号を生成する仮補正ステップと、
    前記補正後信号それぞれをDSTBC差動復号して複数の仮復号結果を生成する仮復号ステップと、
    前記複数の仮復号結果に基づいて、前記複数の仮復号結果それぞれと実際に送信された信号系列との差を示す、仮復号結果ごとの評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値に基づいて、前記複数の仮復号結果の中の1つを最終的なDSTBC差動復号結果として選択する選択ステップと、
    を含むことを特徴とする復号方法。
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