JP6016406B2 - 医療診断支援装置及び医療診断支援方法及び入力支援システム - Google Patents

医療診断支援装置及び医療診断支援方法及び入力支援システム Download PDF

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Description

本発明は、医療診断支援装置及び医療診断支援方法及び入力支援システムに関する。
医療の分野において、医師は、患者を撮影した医用画像をモニタに表示し、表示された医用画像を読影して、病変部の状態や経時変化を観察する。この種の医用画像を生成する装置としては、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波装置等が挙げられる。これらの医用画像を用いた診断(画像診断)は、画像から異常陰影等を発見してその特徴を得る工程と、その陰影が何であるかを鑑別診断する工程に分けることができる。
従来、医師による鑑別診断の支援を目的として、異常陰影の特徴(読影所見)などを入力情報として、その陰影が何であるかを推論して提示する医療診断支援装置の開発が行われている。例えば、胸部X線CT像のある陰影が悪性腫瘍である確率と良性腫瘍である確率を算出して、これを提示するような装置が考えられている。通常、このような装置を実際の臨床現場で用いる場合の正しい手順としては、まず医師による鑑別診断が行われ、その後に、装置が出力した推論結果を医師が参考情報として参照する。
ここで、未入力の情報が多数ある場合には、装置による推論の精度が低くなるという課題が生じる。そこで、推論に必要な未入力情報を装置が選択して、その追加入力を医師に促すことでより信頼できる推論結果を得るという試みがなされている。
例えば、特許文献1には、入力済みの情報(既入力情報)に基づく装置の推論結果(現在の推論結果)と、既入力情報に未入力情報を加えた場合の推論結果から、注目すべき未入力情報を選択して提示する技術が記載されている。この技術では、現在の推論結果に対して未入力情報の夫々が与える影響度を算出し、影響度が高い未入力情報を提示する。これにより、既入力情報に基づく装置の推論結果に大きな影響を与える未入力情報の提示が可能である。
また、特許文献2には、現在の推論結果を利用して仮説の情報を提示する技術が記載されている。この技術では、知識データベースを用いて現在の推論結果から想起される仮説の症状を提示する。これにより、現在の推論結果と関連性の強い未入力情報の提示が可能である。
特許第3226400号公報 特公平7−117972号公報
しかしながら、特許文献1では、既入力情報に基づく装置の推論結果に大きな影響を与えるという基準のみで、注目すべき未入力情報を選択していた。そのため、存在する可能性が低い情報(所見)が、注目すべき未入力情報として提示されてしまう場合があった。
一方、特許文献2では、現在の推論結果と関連の強い未入力情報のみを提示しており、既入力情報との関連は考慮されていなかった。そのため、既入力情報と関連が弱い情報が提示される場合や、既入力情報と関連が強いものの現在の推論結果に不利となるような情報が提示されない場合があった。
本発明は、存在する可能性が高い未入力情報の中から、医師にとって優先的に確認すべき未入力情報を選択して提示することが可能な医療診断支援技術を提供することを目的とする。
本発明の一つの側面にかかる医療診断支援装置は、
入力情報と夫々の未入力情報の組に基づく推論の結果を取得する推論手段と、
前記既入力情報と前記未入力情報の関係に基づいて、前記夫々の未入力情報により表される事象が医療診断の対象に存在する確率である生成確率を取得する生成確率取得手段と、
前記既入力情報に対する前記推論手段の推論結果と前記推論手段により取得された前記夫々の未入力情報に対する推論結果を用いて、前記夫々の未入力情報の推論への影響度を算出する影響度算出手段と、
前記生成確率と前記影響度とを用いて前記夫々の未入力情報の評価値を算出する評価手段と、
前記評価に基づいて、前記未入力情報の中から提示する未入力情報を選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、存在する可能性が高い未入力情報の中から、医師にとって優先的に確認すべき情報を選択して提示することが可能になる。
第1の実施形態に係る医療診断支援装置の機能構成を示す図である。 医療診断支援装置の各部をソフトウェアにより実現するコンピュータの基本構成を示す図である。 第1の実施形態に係る医療診断支援方法の処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態における提示情報の例を示す図である。 第3の実施形態に係る医療診断支援方法の処理手順を示すフローチャートである。 未入力情報の生成確率と、未入力情報の影響度及び未入力情報の評価値の一例を示した図である。 実施形態の1つに係る医療診断支援方法の処理手順を示すフローチャートである。 その他の実施形態に係る提示情報の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態に係る医療診断支援装置及び医療診断支援方法について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る医療診断支援装置は、対象となる症例(対象症例)に係る医用情報を既入力情報として取得し、対象症例に係る診断支援を行う。なお、以下では、肺の異常陰影の画像診断を支援する場合を例とする。医療診断支援装置は、肺の異常陰影に係る少なくとも一つの読影所見を既入力情報として取得し、異常陰影の異常の種類(診断名)に関する推論を行い、その結果に基づいて診断支援情報を提示する。なお、推論対象とする部位は肺に限定されるものではなく、他の部位を対象とすることも可能である。また、推論の対象は異常の種類に限定されるものではなく、良性/悪性のいずれであるかを推論の対象とすることも可能である。以下に示す診断名や入力可能な読影所見などは、何れも医療診断支援装置の処理の工程を説明するための一例に過ぎない。
図1は、第1実施形態に係る医療診断支援装置の構成を例示する図である。同図に示すように、本実施形態における医療診断支援装置100は、入力端末200と、データベース300に接続されている。
入力端末200は、肺の異常陰影に関する対象症例のデータ(医用画像や電子カルテの情報など)を不図示のサーバから取得することが可能である。或いは、外部記憶装置、例えばFDD、HDD、CDドライブ、DVDドライブ、MOドライブ、ZIPドライブ等を接続し、それらのドライブから対象症例のデータを取得することが可能である。そして、入力端末200を介して入力された対象症例のデータは、ユーザ(医師)が読影可能な形式で表示装置に表示される。表示装置に表示された対象症例のデータは、ユーザ(医師)によって解釈され、解釈の結果は読影所見として入力端末200に入力される。入力端末200は、ユーザ(医師)が入力した読影所見を既入力情報(入力済みの医用情報)として取得する。本実施形態では、ユーザ(医師)は表示装置に表示された医用画像の読影所見を、マウスやキーボードを用いて入力する。なお、この処理は、例えばテンプレート形式の読影所見入力支援方法を用いて、GUIにより選択できるような機能を入力端末200が備えることで実現される。入力端末200は、ユーザ(医師)の要求に従い、対象症例である肺の異常陰影に関する読影所見(既入力情報)とそれに付随するデータ(代表画像など)を、LAN等のネットワークを介して医療診断支援装置100へと送信する。
データベース300には、診断結果として過去に入力された既入力情報が診断対象となる部位ごとに蓄積されている。たとえば、肺の異常陰影に関して過去の症例における既入力情報が蓄積されている。データベース300を利用することで、蓄積された既入力情報の総数や、診断対象となる部位についての全ての入力可能な医用情報の項目、項目の出現頻度や項目間の共起頻度などを取得することが可能である。データベース300が保持する情報は、LAN等のネットワークを介して医療診断支援装置100へと送信される。
医療診断支援装置100は、以下に説明する構成要素により構成されている。医用情報取得部102は、入力端末200から医療診断支援装置100へ入力された医療診断の対象となる部位の医用情報(既入力情報)とそれに付随するデータ(代表画像など)を取得する。医療診断の対象となる部位が肺の場合を例とすると、医用情報取得部102は、対象症例である肺の異常陰影に関する読影所見(既入力情報)と、それに付随するデータを取得する。そして、医用情報取得部102は、既入力情報を未入力情報取得部104、推論部108、及び提示部114へと出力する。また、医用情報取得部102は、取得した医用情報とそれに付随するデータ(代表画像など)を提示部114に出力する。
未入力情報取得部104は、データベース300を参照して、医療診断の対象となる部位(例えば肺)について入力可能な全ての医用情報(読影所見)の項目を取得することが可能である。未入力情報取得部104は、データベース300から取得した入力可能な全ての医用情報の項目から既入力情報を除いた情報を未入力情報として少なくとも一つ取得する。未入力情報取得部104は、取得した未入力情報を未入力情報確率算出部106と推論部108と選択部112へと出力する。
未入力情報確率算出部106は、既入力情報と未入力情報の関係に基づいて、未入力情報が表す事象が医療診断の対象となる部位に存在する確率(生成確率)を未入力情報の夫々について算出する。未入力情報確率算出部106は、データベース300が保持する入力可能な項目に関する情報について、未入力情報おのおのの生成確率を算出する。生成確率の算出手法は後に説明する。未入力情報確率算出部106は、算出した生成確率を選択部112と提示部114へと出力する。推論部108は、医用情報取得部102で取得した肺の異常陰影の既入力情報に基づいて、医療診断の対象となる部位の異常(異常の候補)を予め定められた推論手法を適用して推論する。例えば、既入力情報推論結果として、肺の異常陰影の診断名を推論する。また、既入力情報と未入力情報取得部104で取得したおのおのの未入力情報とを組として用い、医療診断の対象となる部位の異常(異常の候補)として、肺の異常陰影の診断名を推論する(未入力情報推論結果)。推論部108は、推論結果として取得した既入力情報推論結果および未入力情報推論結果を影響度算出部110と提示部114へと出力する。
影響度算出部110は、推論部108で得た既入力情報推論結果と、夫々の未入力情報推論結果を用いて、夫々の未入力情報の推論への影響度(未入力情報影響度)を算出する。ここで、影響度(未入力情報影響度)とは、未入力情報の夫々が、医師によって優先的に確認すべき情報であることの程度を示す値である。未入力情報の夫々について、影響度が算出される。例えば、未入力情報a1に対する影響度b1とし、未入力情報a2に対する影響度b2とする。影響度b1(第1影響度)が影響度b2(第2影響度)より高い場合、未入力情報a2よりも未入力情報a1が、推論への影響が大きい情報であると判断できる。影響度算出部110は、算出した影響度(未入力情報影響度)を選択部112へと出力する。
選択部112は、未入力情報確率算出部106で算出された夫々の未入力情報の生成確率と、影響度算出部110で得た夫々の未入力情報の影響度に基づいて、未入力情報の中から提示未入力情報を選択する。選択部112は、選択した提示未入力情報を提示部114へと出力する。提示部114は、選択部112で選択された提示未入力情報を、表示装置に提示(表示)する。これにより、医師が優先的に確認すべき未入力情報を効率的に提示することができる。
図1に示した医療診断支援装置100の各部の機能構成の少なくとも一部は独立した装置として実現してもよい。また、医療診断支援装置100の各部の機能構成をソフトウェアにより実現することも可能である。
図2は、図1に示した各部の夫々の機能を、ソフトウェアを実行することで実現するためのコンピュータの基本構成を例示する図である。CPU1001は、主として各構成要素の動作を制御する。主メモリ1002は、CPU1001が実行する制御プログラムを格納したり、CPU1001によるプログラム実行時の作業領域を提供したりする。磁気ディスク1003は、オペレーティングシステム(OS)、周辺機器のデバイスドライブ、後述する処理等を行うためのプログラムを含む各種アプリケーションソフト等を格納する。表示メモリ1004は、提示部114が生成する表示用データを一時記憶する。モニタ1005(表示装置)は、例えば、CRTモニタや液晶モニタ等であり、表示メモリ1004からのデータに基づいて画像やテキストなどの表示を行う。また、提示部114により処理された結果がモニタ1005(表示装置)に表示される。マウス1006及びキーボード1007は、ユーザによるポインティング入力及び文字等の入力をそれぞれ行う。上記のそれぞれの構成要素は、共通バス1008により互いに通信可能に接続されている。
次に、図3のフローチャートを用いて、医療診断支援装置100が行う全体の処理を説明する。本実施形態では、CPU1001が主メモリ1002に格納されている各部の機能を実現するプログラムを実行することにより実現される。
なお、以下の説明では、各読影所見をIj(j=1〜n)で表し、n種類の読影所見I1〜Inを取り扱うものとする。例えば、I1「形状」は、異常陰影の形状を表しており、I2「切れ込み」は、異常陰影における切れ込みの程度を表している。また、In「巻(血管)」は、異常陰影における血管の巻き込みの有無を表している。
また、以下の説明では、Ijが取りうる状態(離散値)をSjkと表記する。kの範囲はIjにより様々な値を取る。例えば、読影所見I1「形状」では、kは3となり、S11「球形」、S12「分葉状」、S13「不整形」の3状態を取る。また、以下の説明では、Ijの集合をNと表記し、Sjkの集合をEと表記する。ただし、Ijが取りうる状態(離散値)Sjkは一つのEの中に同時に存在しないものとする。例えば、I1がS11、S12、S13を、I2がS21、S22、S23、S24を取る場合、E = {S11, S21}は「形状」と「切れ込み」の状態を示すものであり、両者の状態は取りうる。しかし、E ={S11, S12}は、1つの読影所見の2つの異なる形状(「球形」、「分葉状」)を示すもので、両者の状態は取りえない。これは一つの読影所見は一つの状態のみを取るためである。
ここで、既入力情報の読影所見の集合をNf、Nfの状態の集合をEfと表記する。集合Efは既入力情報に相当する。また、既入力情報以外の読影所見の集合をNf’、Nf’の状態を要素とする集合をEvm(m = 1, 2,・・・ )と表記する。このEvmは未入力情報に相当する。また、未入力情報Evmの生成確率と、未入力情報Evmの推論への影響度を、それぞれPc(Evm)、IR(Evm)と表記する。
また、診断名を、記号Dを用いて表記する。本実施形態では、診断名として、原発性肺癌、癌の肺転移、その他の3値を取るものとし、それぞれD1、D2、D3と表記する。また、Eが入力された場合の診断名Dr(r=1, 2, 3)の推論確率をP(Dr|E)と表記する。
ステップS3000において、医療診断支援装置100の医用情報取得部102は、医療診断支援装置100へ入力された肺の異常陰影に関する既入力情報とそれに付随するデータを取得する。例えば、表1において本ステップで医療診断支援装置100が取得した読影所見の情報が、I1「形状」は「球形」、I3「放射状」は「弱」、…、In「巻(血管)」は「無」、であったとする。この場合、既入力情報の読影所見の集合Nfは、Nf = {I1, I3, ・・・ , In}となり、Nfの状態の集合Efは、Ef = {S11, S33, ・・・ , Sn3}となる。
ステップS3010において、医療診断支援装置100の未入力情報取得部104は、全ての入力可能な情報から既入力情報を除いた情報に基づく集合を、未入力情報として少なくとも一つ取得する。例えば、既入力情報以外の読影所見の集合としてNf’ = {I2, I6, I8}とする。ここで、I2がS21, S22, S23, S24を取り、I6がS61, S62を取り、I8がS81, S82, S83を取る場合を考える。仮に、Evmに含まれる要素を1個と限定すれば、4+2+3=9個の未入力情報が取得される。また、含まれる要素を2個と限定すれば、4×2+4×3+2×3=26個の未入力情報が取得される。
ステップS3020において、医療診断支援装置100の未入力情報確率算出部106は、データベース300が保持する入力可能な項目に関する情報について、既入力情報と未入力情報の関係に基づいて、未入力情報夫々の生成確率を取得する。取得した生成確率は選択部112へと出力する。本実施形態では生成確率として既入力情報との共起を利用する。例えば、既入力情報の集合(Ef)と未入力情報の集合(Evm)が両方含まれる症例の頻度(共起頻度)をF(Ef∪Evm)、データベース300に蓄積された症例の総数をALLとする。このとき、未入力情報の生成確率Pc(Evm)は、症例の総数と共起頻度とを用いた次式で定義される。
(1)式に示すとおり、本実施形態の生成確率は、共起頻度が高いほど確率が大きくなる。また、F(Ef∪Evm)+1として確率が0にならないように調整している。なお、共起頻度F(Ef∪Evm)は、EfとEvmを共に有するという条件に適合する症例を計数するクエリ文を作成し、データベース300に対して実行するという一般的な方法により、データベース300から取得できる。
ステップS3030において、医療診断支援装置100の推論部108は、ステップS3000で取得した肺の異常陰影の既入力情報に基づいて、肺の異常陰影の診断名を推論する(既入力情報推論結果)。また、既入力情報とステップS3020で算出された夫々の未入力情報を組として、肺の異常陰影の診断名を推論する(未入力情報推論結果)。取得した既入力情報推論結果および夫々の未入力情報推論結果は影響度算出部110へと出力する。
このときの推論手法としては、ベイジアンネットワーク、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、など既存の様々な推論手法が利用できる。本実施形態では、推論手法としてベイジアンネットワークを用いる。ベイジアンネットワークは条件付確率を用いた推論モデルであり、既入力情報が入力された場合の各診断名の推論確率(その事例が夫々の診断名である確率。事後確率ともいう)の取得が可能である。本実施形態では異常陰影の種別D1、D2、D3それぞれの確率が取得される。
ステップS3040において、医療診断支援装置100の影響度算出部110は、夫々の未入力情報の推論結果を用いて未入力情報の推論への影響度を算出する(未入力情報影響度)。具体的には、ステップS3020で算出された夫々の未入力情報の生成確率と、ステップS3030で得た既入力情報推論結果と、夫々の未入力情報推論結果を用いる。取得した未入力情報影響度は選択部112へと出力する。
本実施形態では、未入力情報Evmの未入力情報影響度IR(Evm)を次式で定義する。ただし、Dmaxは推論確率P(Dr|Ef)が最大となるDrとする。
(2)式に示すとおり、本実施形態の影響度は、既入力情報を入力した場合に最大となる推論確率を有する診断名に注目して、未入力情報を追加した場合にその診断名の推論確率を変動させる度合いを示す。
ステップS3050において、医療診断支援装置100の選択部112は、ステップS3020で得た夫々の未入力情報の生成確率と、ステップS3040で得た該未入力情報の影響度に基づいて、提示未入力情報を選択する。具体的には、次式によって夫々の未入力情報Evmの評価値W(Evm)を得て、最大のW(Evm)を与えるEvmを提示未入力情報として選択する。
(3)式に示すとおり、本実施形態では、未入力情報の発生確率と影響度の積を、提示未入力情報の選択基準としている。図6は、夫々の未入力情報Evmの生成確率Pc(Evm)と、該未入力情報の影響度IR(Evm)、及び、該未入力情報の評価値W(Evm)の一例を示したものである。図に示したように、生成確率Pc(Evm)は、Ev6の{S62:石灰化−無}が0.602で最も高い。また、影響度IR(Evm)は、Ev1の{S21:切れ込み−強}が0.274で最も高い。しかし、Pc(Evm)とIR(Evm)を勘案した評価値W(Evm)では、Ev4の{S24:切れ込み−無}が7.14×10-2で最も高くなっている。したがって、提示未入力情報として、Ev4の{S24:切れ込み−無}を選択する。
ステップS3060において、提示部114は、ステップS3000で得た肺の異常陰影に関する情報(既入力情報や代表画像)と、ステップS3030で得た既入力情報推論結果と、をモニタ1005に表示する。また、提示部114は、ステップS3050で取得された提示未入力情報をモニタ1005に表示する。また、提示部114は、ステップS3020で算出された未入力情報の生成確率、及び、ステップS3030で求められた未入力情報の未入力情報推論結果もモニタ1005に表示する。
図4は、提示部114がモニタ1005に表示する提示情報の一例を示したものである。提示情報400は、肺の異常陰影の代表画像4000、ステップS3000で取得した肺の異常陰影の既入力情報4010、及び、ステップS3030で推論した既入力情報推論結果4020を含んでいる。既入力情報推論結果4020は既入力推論結果における原発性肺癌の推論確率4021、既入力推論結果における癌の肺転移の推論確率4022、既入力推論結果におけるその他の推論確率4023を円グラフにして表示する。また、各診断名の中で最も高い推論確率である診断名とその確率4030を含んでいる。
また、ステップS3050で得た提示未入力情報4040と、ステップS3020で算出された未入力情報の生成確率4050、及び、ステップS3030で推論した未入力情報推論結果4060を含んでいる。未入力情報推論結果4060は未入力推論結果における原発性肺癌の推論確率4061、未入力推論結果における癌の肺転移の推論確率4062、未入力推論結果におけるその他の推論確率4063を円グラフにして表示する。また、各診断名の中で最も高い推論確率である診断名とその確率4070を含んでいる。
ユーザ(医師)は、既入力情報を入力とした既入力情報推論結果と、影響度が最も高い未入力情報を加えて入力とした未入力情報推論結果を参照することにより、優先的に見るべき未入力情報と及ぼす影響を確認することができる。ユーザ(医師)が診断を行う際に、医療診断支援装置の提示結果を参照することにより、診断の一助とすることができる。
本実施形態に係る医療診断支援装置は、少なくとも一つの未入力情報の生成確率を算出し、既入力情報および既入力情報と未入力情報の夫々の組に対して推論を行い、夫々の生成確率、推論結果を利用した影響度に基づく情報を提示する。そうすることで、単なる推論結果の変動ではなく、既入力情報として取得した部位の画像中に未入力情報が表す事象が存在する確率も考慮した、優先的に見るべき情報を確認することができる。また、未入力情報の影響度を既入力推論結果のみに依存しない方法で算出しているため、既入力情報の推論結果を否定するような情報であっても優先的に確認すべき情報として提示する仕組みを提供することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、既入力情報と未入力情報との共起頻度を用いて未入力情報の生成確率を取得していた。しかし、生成確率の取得方法はこれに限らず、他の方法であってもよい。本実施形態に係る医療診断支援装置は、未入力情報の生成確率を推論する第2の推論部を有する。
なお、本施形態に係る医療診断支援装置の構成は第1実施形態における図1と同様である。ただし、未入力情報確率算出部106が、既入力情報を入力とし未入力情報を出力とする第2の推論部を有しており、第2の推論部を用いて生成確率を算出する点が、第1実施形態とは異なっている。以下、本実施形態に係る医療診断支援装置について、第1実施形態との相違部分についてのみ説明する。ソフトウェアの実行によって医療診断支援装置100を実現するコンピュータの基本構成は、第1実施形態における図2と同様である。医療診断支援装置100が行う全体の処理を説明するフローチャートを図7に示す。
ステップS3000及びステップS3010の処理は、第1実施形態における処理と同様である。
ステップS7015において、医療診断支援装置100は、未入力情報確率算出部106の処理として、第2の推論部を構築する。本実施形態において、ステップS7015の処理は以下のように実行される。まず、未入力情報確率算出部106は、未入力情報Evmに含まれている要素(状態)の読影所見の集合Nvを取得する。続いて、データベース300から、集合Nvの全所見を既入力情報として部分的に含むような全ての症例を一般的な方法で取得する。次に、Nvを除いた全ての入力可能な情報Nv’からNvの状態(すなわち,Evm)の生成確率を推論する第2の推論部を構築する。例えば、ステップS3010でEf={S11,S33,・・・ ,Sn3}、Nf’={I2,I6,I8}が取得されたとする。ここで,I2がS21、S22、S23、S24を取り、I6がS61、S62を取り、I8がS81、S82、S83を取るものとし、Evmに含まれる要素を1個と限定する。いま、Evm={S21}であるとき、Nv={I2}となり、医療診断支援装置100はデータベース300からI2を含む全症例を取得する。つまり、第1の実施形態と異なり、既入力情報は考慮せずに症例を取得する。そして、取得した症例に基づいて、I2以外の読影所見、すなわち、I1〜In(ただし、I2を除く)からI2の状態(S21、S22、S23、S24)の生成確率を推論する第2の推論部を構築する。このときの第2の推論手法としては、第1実施形態の推論手法と同様に既存の様々な推論手法が利用できる。本実施形態では第2の推論手法としてベイジアンネットワークを用いる。
ステップS7020において、医療診断支援装置100は、未入力情報確率算出部106の処理(生成確率取得処理)として、ステップS7015で構築した第2の推論部を用いて未入力情報Evm夫々の生成確率を取得する。具体的には、第2の推論部に既入力情報Efを入力し、未入力情報Evmの生成確率を算出することにより取得する。取得した生成確率は未入力情報取得部104に出力する。ステップS7022において、医療診断支援装置100は、全ての未入力情報Evmに対して生成確率が取得されているかを判定する。全ての生成確率が取得されていれば、ステップS3030へ進む。取得されていなければ、ステップS7015に戻り、新たなEvmに対する第2の推論部を構築する。前述の例では、9個のEvmが取得されるので、ステップS7015〜ステップS7022の処理を9回繰り返す。もちろんこれは一例であり、この方法に限定されない。例えば、ステップS7015において、S21、S22、S23、S24の生成確率を同時に求める第2の推論部を構築してもよい。この場合は、Nf’の要素数回だけ第2の推論部を構築し、未入力情報Evmの生成確率を取得することとなる。前述の例では、9個の未入力情報Evmの生成確率を取得するために、ステップS7015〜ステップS7022の処理を3回行えばよい。
ステップS3030からステップS3060の処理は、第1実施形態における処理と同様である。
以上の処理によって、既入力情報Efと未入力情報Evmを共に有する過去の症例がデータベース300中に存在していない場合であっても、第2の推論器を構築することにより、未入力情報の生成確率を算出できる。この場合、データベースに存在しないような未知の事例であっても、データベースに格納されている他のデータを利用して、未入力情報の生成確率を見積もれるという効果がある。特に、データベースに格納されている既知事例が少ない場合に効果を発揮する。
[第3実施形態]
第1実施形態では、生成確率と影響度の積である評価値Wが最大となる未入力情報を提示未入力情報として選択していた。しかし、提示未入力情報の選択方法はこれに限定されるものではなく、その他の方法で行ってもよい。第3実施形態に係る医療診断支援装置は、第1実施形態とは異なる処理によって、提示未入力情報の選択を行う。
なお、本施形態に係る医療診断支援装置の構成は、第1実施形態における図1と同様である。ただし、未入力情報確率算出部106が取得した未入力情報の生成確率が未入力情報取得部104に出力される点が、第1実施形態とは異なっている。また、未入力情報取得部104及び選択部112が実施する処理が第1実施形態とは異なっている。以下、本実施形態に係る医療診断支援装置について、第1実施形態との相違部分についてのみ説明する。
ソフトウェアの実行によって医療診断支援装置100を実現するコンピュータの基本構成は、第1実施形態における図2と同様である。医療診断支援装置100が行う全体の処理を説明するフローチャートを図5に示す。
ステップS3000及びステップS3010の処理は、第1実施形態における処理と同様である。ただし、ステップS3010で取得した未入力情報は、未入力情報確率算出部106にのみ出力される。
ステップS5020において、医療診断支援装置100の未入力情報確率算出部106は、第1実施形態と同様な処理によって未入力情報Evm夫々の生成確率を取得する。そして、取得した生成確率を未入力情報取得部104に出力する。
ステップS5025において、医療診断支援装置100は、未入力情報取得部104の処理として、生成確率Pc(Evm)が予め定めた閾値以上となる未入力情報を選択(選別)する。そして、選択した未入力情報を、推論部108及び選択部112へと出力する。本実施形態では、以降の処理は、本ステップで選別された(すなわち、生成確率Pc(Evm)が予め定めた閾値以上となるような)未入力情報に対してのみ実施される。
ステップS3030及びステップS3040の処理は、第1実施形態における処理と同様である。ただし、処理の対象となる未入力情報は、ステップS5025で選別されたものに限定される。
ステップS5050において、医療診断支援装置100は、選択部112の処理として、ステップS3040で得た未入力情報の影響度に基づいて、提示未入力情報を選択する。具体的には、影響度IR(Evm)が最大となるようなEvmを提示未入力情報として選択する。言い換えれば、評価値W(Evm)=IR(Evm)として、最大のW(Evm)を与えるEvmを提示未入力情報として選択する。本ステップで処理される未入力情報はステップS5025で選別されたものであるので、結果として、ステップS5020からステップS5050までの処理によって、未入力情報の生成確率と影響度に基づく提示未入力情報の選択が行われることになる。
ステップS3060の処理は、第1実施形態における処理と同様である。以上の処理によって、生成確率Pc(Evm)が予め定めた閾値以上となる未入力情報群を選択した後に、その中で影響度I(Evm)が最大となる未入力情報を提示未入力情報として選択するという構成が実現される。この場合、例え影響度が大きくても生成確率が極端に小さい未入力情報は足切りされることになるので、生成確率をより重視した選択が行えるという効果がある。また、ステップS5025で選別された未入力情報に対してのみステップS3030及びステップS3040の処理が実施されるので、処理を効率化することができる。
(変形例1)
上記夫々の実施形態では、ステップS3000において、医療診断支援装置100が表示した医用画像を医師が読影して、その所見を既入力情報として取得していたが、既入力情報や記入力情報の取得方法はこれに限定されるものではない。例えば、被検査者に関する過去の読影レポートやカルテ、及び診断支援処理に利用できる他の情報等を含む医用検査データの情報を入力情報(既入力情報/未入力情報)とすることができる。
(変形例2)
上記夫々の実施形態では、ステップS3040において、既入力情報を入力した場合に推論確率が最大となる診断名に対して未入力情報の影響度を求めていたが、診断名ごとに未入力情報の影響度を求めてもよい。そして、ステップS3050、S5050において、夫々の診断名ごとに最大の評価値Wを与える提示未入力情報を選択し、ステップS3060において、夫々の診断名ごとに選択した提示未入力情報に関する情報を提示してもよい。これによると、既入力情報推論結果として得られる診断名以外の診断名に影響を与える未入力情報を、ユーザに示すことができる。また、ステップS3040の処理おいて、(2)式において絶対値を用いず正負のある値として影響度を求めてもよい。そして、ステップS3050、S5050において、評価値Wの値が正で最大となる未入力情報と負で(絶対値が)最大となる未入力情報の夫々を提示未入力情報として選択し、ステップS3060において、夫々の提示未入力情報に関する情報を提示してもよい。図8に示す例では、正の評価値がもっとも大きいもの(図6のEv4)と、負の評価値が最も大きいもの(図6のEv5)とをそれぞれ取得して表示している。これによると、既入力情報推論結果に肯定的な影響を与える未入力情報と否定的な影響を与える未入力情報の夫々を、ユーザに示すことができる。
(変形例3)
上記夫々の実施形態では、ステップS3050、S5050において、一つの未入力情報を提示未入力情報として選択していたが、複数の未入力情報を提示未入力情報として選択してもよい。例えば、評価値Wの値が予め定めた閾値以上である全ての未入力情報を、提示未入力情報として選択してもよい。これによると、影響の大きな未入力情報を漏れなくユーザに示すことができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 入力情報と夫々の未入力情報の組に基づく推論の結果を取得する推論手段と、
    前記既入力情報と前記未入力情報の関係に基づいて、前記夫々の未入力情報により表される事象が医療診断の対象に存在する確率である生成確率を取得する生成確率取得手段と、
    前記既入力情報に対する前記推論手段の推論結果と前記推論手段により取得された前記夫々の未入力情報に対する推論結果を用いて、前記夫々の未入力情報の推論への影響度を算出する影響度算出手段と、
    前記生成確率と前記影響度とを用いて前記夫々の未入力情報の評価値を算出する評価手段と、
    前記評価に基づいて、前記未入力情報の中から提示する未入力情報を選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする医療診断支援装置。
  2. 前記選択手段は、前記算出された評価値が最も大きい未入力情報と、前記算出された評価値が最も小さい未入力情報との少なくともいずれか一方の未入力情報を選択することを特徴とする請求項1に記載の医療診断支援装置。
  3. 前記選択手段は、前記算出された評価値が所定の閾値以上の値である未入力情報と、前記算出された評価値が所定の閾値以下の値である未入力情報のうち、少なくともいずれか一方に含まれる未入力情報を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の医療診断支援装置。
  4. 前記生成確率取得手段は、前記生成確率を前記既入力情報と前記夫々の未入力情報の共起頻度から取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医療診断支援装置。
  5. 前記生成確率取得手段は、前記生成確率を取得する第2の推論手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医療診断支援装置。
  6. 前記第2の推論手段は、診断対象についての既入力情報を少なくとも部分的に含む過去の診断結果に基づいて、当該診断対象について未入力情報のそれぞれが入力される確率を前記生成確率として取得することを特徴とする請求項5に記載の医療診断支援装置。
  7. 前記影響度算出手段は、前記生成確率が閾値以上である前記未入力情報について前記影響度を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医療診断支援装置。
  8. 前記選択手段により選択された前記未入力情報の少なくとも一部を提示する提示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の医療診断支援装置。
  9. 前記夫々の未入力情報は、前記事象として所見が取りうる状態を表すことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の医療診断支援装置。
  10. 医療診断の対象に関連する医療情報を示す値として入力された情報を既入力情報として取得する第一の取得手段と、
    前記第一の取得手段により取得された既入力情報とは異なる情報であって、入力されていない情報を未入力情報として取得する第二の取得手段と、
    データベースに記憶された症例において前記既入力情報に関連する値と前記未入力情報に関連する値とがともに存在する確率に基づいて、前記未入力情報により表される事象が前記医療診断の対象に存在する確率である生成確率を取得する生成確率取得手段と、
    前記既入力情報に基づいて第一の推論結果を取得し、前記既入力情報と前記未入力情報とに基づいて第二の推論結果を取得する推論手段と、
    前記第二の推論結果に対して前記未入力情報が影響した度合いである影響度を、前記第一の推論結果と前記第二の推論結果に基づいて算出する影響度算出手段と、
    前記生成確率と前記影響度とを用いて前記未入力情報の中から提示する情報を選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする医療診断支援装置。
  11. 入力情報と夫々の未入力情報の組に基づく推論の結果を取得する推論ステップと、
    前記既入力情報と前記未入力情報の関係に基づいて、前記夫々の未入力情報により表される事象が医療診断の対象に存在する確率である生成確率を取得する生成確率取得ステップと、
    前記既入力情報に対する前記推論ステップの推論結果と前記推論ステップにより取得された前記夫々の未入力情報に対する推論結果を用いて、前記夫々の未入力情報の推論への影響度を算出する影響度算出ステップと、
    前記生成確率と前記影響度とを用いて前記夫々の未入力情報の評価値を算出する評価ステップと、
    前記評価に基づいて、前記未入力情報の中から提示する未入力情報を選択する選択ステップと、
    を有することを特徴とする医療診断支援方法。
  12. 入力情報と夫々の未入力情報の組に基づく推論の結果を取得する推論手段と、
    前記既入力情報と前記未入力情報の関係に基づいて、前記夫々の未入力情報により表される事象が医療診断の対象に存在する確率である生成確率を取得する生成確率取得手段と、
    前記既入力情報に対する前記推論手段の推論結果と前記推論手段により取得された前記夫々の未入力情報に対する推論結果を用いて、前記夫々の未入力情報の推論への影響度を算出する影響度算出手段と、
    前記生成確率と前記影響度とを用いて前記夫々の未入力情報の評価値を算出する評価手段と、
    前記評価に基づいて、前記未入力情報の中から提示する未入力情報を選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする入力支援システム。
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