JP6738163B2 - 診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム - Google Patents

診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6738163B2
JP6738163B2 JP2016039197A JP2016039197A JP6738163B2 JP 6738163 B2 JP6738163 B2 JP 6738163B2 JP 2016039197 A JP2016039197 A JP 2016039197A JP 2016039197 A JP2016039197 A JP 2016039197A JP 6738163 B2 JP6738163 B2 JP 6738163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inference
condition
diagnosis
data
support device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016039197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017153691A (ja
Inventor
将実 川岸
将実 川岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016039197A priority Critical patent/JP6738163B2/ja
Priority to PCT/JP2017/006032 priority patent/WO2017150230A1/en
Priority to US16/079,639 priority patent/US11270216B2/en
Publication of JP2017153691A publication Critical patent/JP2017153691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6738163B2 publication Critical patent/JP6738163B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N5/00Computing arrangements using knowledge-based models
    • G06N5/04Inference or reasoning models
    • G06N5/046Forward inferencing; Production systems
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/20ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for computer-aided diagnosis, e.g. based on medical expert systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N5/00Computing arrangements using knowledge-based models
    • G06N5/04Inference or reasoning models
    • G06N5/045Explanation of inference; Explainable artificial intelligence [XAI]; Interpretable artificial intelligence
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N7/00Computing arrangements based on specific mathematical models
    • G06N7/01Probabilistic graphical models, e.g. probabilistic networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning
    • G06N20/10Machine learning using kernel methods, e.g. support vector machines [SVM]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Probability & Statistics with Applications (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラムに関する。
医療の分野では、X線CT装置やMRI等の撮影装置により得られた医用画像を医師が読影して診断を行う画像診断が行われている。画像診断では、主治医からの読影の依頼に応じて、医師は画像から得られる所見(以下、画像所見と称する)や、各種測定値や症状の情報(以下、臨床情報と称する)を総合的に判断して画像に写る病変の症状を特定する。そして、その診断に至った経緯を画像所見や臨床情報を利用して、依頼元の主治医への読影レポートとしてまとめる。以下では、医用画像や画像所見、臨床情報などをまとめて医用情報と称する。
このような画像診断を支援するための診断支援装置が開発されている。診断支援装置では機械学習技術を用いた推論部の出力に基づいて、診断を支援する情報(以下、支援情報と称する)を提示することが広く行われている。一般には医用情報と正解(すなわち、支援情報)が組となった訓練用のデータ(以下、学習データと称する)に基づいて推論部を形成する。そして、診断支援装置の運用時に得られた医用情報(以下、追加データと称する)から正解を推論し支援情報として提示する。この場合、学習データと追加データにおいて医用情報と正解のデータ分布、および、医用情報と正解の関係が同一の傾向にあるという仮定の下で利用される。しかし、学習データと追加データの収集条件が違う場合や時間の経過により、異なる傾向のデータが得られる場合がある。このような状態においては、正しい推論を行うのが難しく、的確な診断支援情報を提示するのが難しい。
このような問題に対処するため、特許文献1には、追加データにおいて誤った推論をしたデータを利用して推論部を更新する技術が開示されている。また、特許文献2には、複数の施設で収集した学習データ毎に推論部を作成し、ユーザの設定に応じて複数の推論部の結果を統合し、支援情報として提示する技術が開示されている。
特表2010−529529号公報 特開2014−135066号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術は、逐次的に推論部を更新していくため、新たに収集されるデータが異なる時期で違った傾向を示す場合には、推論結果が安定せず、常に推論部が更新されてしまう可能性がある。また、特許文献2に記載されている技術では、ユーザが推論部の結果の統合方法を設定しなくてはならず、ユーザの手間がかかる。さらに、各推論部の結果の統合方法をユーザが設定できるため、ユーザ設定に応じて支援情報が変化する、すなわちユーザの恣意的な運用が可能となってしまう。
このように、従来の技術では、ある条件(例えば、ある施設)で学習データを構築した診断支援装置を他の条件(他の施設)で運用する場合に、診断支援装置を円滑に運用することが難しいという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ある条件で構築した診断支援装置を他の条件で運用する場合に、診断支援装置を円滑に運用する技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による診断支援装置は以下の構成を備える。即ち、
第1の条件で収集したデータを用いて診断に関する推論を行う第1の推論手段と、
前記第1の条件で収集したデータと、前記第1の条件とは異なる第2の条件で収集したデータとを用いて前記診断に関する推論を行う第2の推論手段と、
前記第2の条件で収集したデータを用いて前記診断に関する推論を行う第3の推論手段と、
所定の更新条件を満たしている場合に、前記第1乃至第3の推論手段の推論性能を前記第1乃至第3の推論手段の各々に対応する第1乃至第3の重みとして設定し、前記第1乃至第3の推論手段の推論結果を、前記第1乃至第3の推論手段の各々に対応する前記第1乃至第3の重みを用いて統合する統合手段と、
を備えることを特徴とする。

本発明によれば、ある条件で構築した診断支援装置を他の条件で運用する場合に、診断支援装置を円滑に運用する技術を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る診断支援装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る診断支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る診断支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係るステップS3000の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る推論部の更新を模式的に表した図である。 本発明の実施形態1に係る重みの再設定を模式的に示した図である。 本発明の実施形態1に係る異なる施設でデータを収集した場合の重みの変化を模式的に示した図である。 本発明の実施形態2に係るデータの推移を模式的に示した図である。 本発明の実施形態3に係る診断支援装置の機能構成の別の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
実施形態1における診断支援装置は、診断対象である症例に係る医用情報(医用画像や画像所見、臨床情報など)を取得し、診断の手掛かりとなる情報(支援情報)を医用画像上で提示することにより当該症例に関する診断支援を行う。
なお、以下では、診断支援装置を用いて、肺の異常陰影に係る医用情報を学習データ及び追加データとして取得するものとする。また、正解として該異常陰影の異常の種類(診断名)を取得し、推論部を用いて診断名を推論するものとする。そして、推論した結果を支援情報として提示するものとして説明する。もちろん対象はこれに限定されるものではなく、以下に示す医用情報や診断等は、何れも診断支援装置の処理の工程を説明するための一例に過ぎない。
<診断支援装置の構成>
図1は、実施形態1における診断支援装置100の機能構成の一例を示す図である。本実施形態における診断支援装置100は、症例情報端末200、第1のデータベース220、第2のデータベース240、および、正解情報取得端末260に接続されている。
症例情報端末200は、診断対象である症例に関して、医用情報(医用画像や電子カルテの情報等)を不図示のサーバから取得する。或いは、例えばFDD、HDD、CDドライブ、DVDドライブ、MOドライブ、ZIPドライブ等の外部記憶装置を接続し、症例情報端末200は、それらの外部記憶装置からデータを取得するようにしてもよい。
なお、症例情報端末200は、ユーザ(医師)が読影可能な形でこれらの情報をモニタに表示し、ユーザが表示内容に基づいて入力した画像所見を取得してもよい。もちろんその両方を取得してもよい。本実施形態では、ユーザにより入力された画像所見と電子カルテに記載された内容および医用画像を、医用情報として取得するものとする。そして、症例情報端末200は、ユーザからの要求に従い、医用情報を、LAN等を介して診断支援装置100へと送信する。
第1のデータベース220及び第2のデータベース240は、夫々異なる条件により収集された、医用情報と診断名(すなわち、正解)とが組となったデータを格納する。そして、第1の条件で収集したデータを第1のデータベース220に、第2の条件で収集したデータを第2のデータベースに格納するものとする。本実施形態では、第1の施設でデータを収集することを第1の条件とし、第2の施設でデータを収集することを第2の条件とする。
具体的には、第1のデータベース220は訓練用のデータ(すなわち学習データ)を収集する施設のデータを格納するものとする。また。第2のデータベース240は、診断支援装置100を運用する施設のデータ(すなわち追加データ)を格納するものとする。もちろん条件はこれに限定されず、例えば、同一の施設で時刻Hまでに格納されたデータを第1のデータベース、時刻H以降に格納されたデータを第2のデータベースに格納するようにしてもよい。
あるいは、異なるモダリティで撮影された画像に対するデータをそれぞれ格納するようにしてもよい。そして、第1のデータベース220、第2のデータベース240は、診断支援装置100からの要求に従い、データを診断支援装置100へと送信する。なお、本実施形態では、第2のデータベース240は、正解情報取得端末260から送信されたデータに基づいて新たなデータを格納するものとする。
正解情報取得端末260は、診断支援装置100から送信された医用情報に対する診断名(すなわち、正解)をユーザの入力により取得する。なお、この入力は通常診断支援装置100の処理とは独立に行われるのが望ましい。すなわち、支援情報を提示された場合の医師の考えを反映するものではなく、医用情報に対応する症例の診断名が確定された時に行われるのが望ましい。あるいは、不図示のサーバ(例えば電子カルテやPACSなど)に接続し、診断支援装置100から送信された医用情報に対応する症例に診断名が付与された時に自動的に診断名を取得する構成であってもよい。そして、正解情報取得端末260は、医用情報と診断名とを組として診断支援装置100及び第2のデータベース240へと送信する。なお、診断支援装置100に接続されている各構成要素は、診断支援装置100の内部に含まれる構成となっていてもよい。
診断支援装置100は、医用情報取得部102と、第1乃至第3の推論部104、106、108と、第1乃至第3の重み設定部114、116、118と、統合部120と、表示部122とを備える。
医用情報取得部102は、症例情報端末200から診断支援装置100へ送信された情報を医用情報として取得する。医用情報取得部102は、取得した医用情報を、第1乃至第3の推論部104、106、108、表示部122、及び、正解情報端末260へと送信する。
第1乃至第3の推論部104、106、108は、医用情報取得部102が取得した医用情報に基づいて、診断対象である肺の異常陰影に関する推論を夫々実行する。具体的には、医用画像上の異常陰影が複数の診断名の内のいずれの可能性が高いかを示すために、ある診断名に異常陰影が該当する確率(推論結果)を複数の診断名の夫々に対して算出する。
第1乃至第3の推論部104、106、108は、算出した推論結果を、夫々の推論部に対応する重み設定部114、116、118と、統合部120とへ出力する。なお、第Nの推論部には第Nの重み設定部が対応するものとする。また、第2の推論部106は第1のデータベース220と第2のデータベース240から、第3の推論部108は第2のデータベース240から、夫々定期的に医用情報と診断名(正解)との組を取得し、各推論部を更新する。詳細は後述する。
第1乃至第3の重み設定部114、116、118は重みを設定し、設定した重みを統合部120へと夫々出力する。また、第1乃至第3の重み設定部114、116、118は、対応する推論部が算出した推論結果と、正解情報端末260から送信されたデータとに基づいて、定期的に重みを再設定する。詳細は後述する。
統合部120は、第1乃至第3の推論部114、116、118が算出した推論結果を統合する。統合部120は、例えば第1乃至第3の重み設定部が出力した重みに基づいて、第1乃至第3の推論部114、116、118が算出した複数の推論結果を統合する。そして、統合部120は、統合した推論結果を表示部122へと出力する。表示部122は、医用情報取得部102が取得した医用情報と、統合部120が統合した推論結果とに基づいて支援情報の表示を行う。
なお、図1に示した診断支援装置100の各部の少なくとも一部は独立した装置として実現してもよい。また、夫々の機能を実現するソフトウェアとして実現してもよい。本実施形態では各部はそれぞれソフトウェアにより実現されているものとする。
続いて、図2は、診断支援装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU1001は、主として各構成要素の動作を制御する。主メモリ1002は、CPU1001が実行する制御プログラムを格納したり、CPU1001によるプログラム実行時の作業領域を提供したりする。磁気ディスク1003は、オペレーティングシステム(OS)、周辺機器のデバイスドライバ、後述する処理等を行うためのプログラムを含む各種アプリケーションソフトを実現するためのプログラムを格納する。CPU1001が主メモリ1002、磁気ディスク1003に格納されているプログラムを実行することにより、図1に示した診断支援装置100の機能(ソフトウェア)及び後述するフローチャートにおける処理が実現される。
表示メモリ1004は、表示用データを一時記憶する。モニタ1005は、例えばCRTモニタや液晶モニタ等であり、表示メモリ1004から出力された表示用データに基づいて画像やテキスト等の表示を行う。マウス1006及びキーボード1007は、ユーザによるポインティング入力及び文字等の入力を夫々受け付ける。上記各構成要素は、共通バス1008により互いに通信可能に接続されている。
<診断支援装置の処理>
次に、図3、図4のフローチャートを用いて、診断支援装置100が行う全体の処理を説明する。図3、図4は、診断支援装置100が行う処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、CPU1001が主メモリ1002に格納されている各部の機能を実現するプログラムを実行することにより図3、図4に示す処理が実現される。
以下の説明では、医用情報の集合をE、診断名の集合をDと表記する。本実施形態では、診断名として、原発性肺癌、癌の肺転移、良性病変の3値を取るものとし、夫々D1、D2、D3と表記する。また、第1乃至第3の推論部104、106、108への入力としてEが与えられた場合の診断名Dd(d=1,2,3)の推論確率を、Pn(Dd|E)と表記する(n=1,2,3。第Nの推論部に対応)。さらに、第1乃至第3の重み設定部で設定した重みをWn(n=1,2,3。第Nの重み設定部に対応)と表記する。
[ステップS3000]
ステップS3000において、診断支援装置100は、診断支援装置100へと入力された医用情報に基づいて支援情報を提示する。ステップS3000の処理の詳細を図4のフローチャートに示す。
ステップS4010において、医用情報取得部102は、診断支援装置100へ入力された医用情報を取得する。前述の通り、本実施形態では医用情報として、医用画像、画像所見、臨床情報が含まれているものとする。また、医用情報取得部102は正解情報端末260へと医用情報を送信する。
ステップS4020において、第1乃至第3の推論部104乃至108は、ステップS4010で取得した医用情報に基づいて、診断対象である肺の異常陰影に関する推論を夫々実行する。このとき推論を行う方法(推論手法)としては、ベイジアンネットワーク、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等、既存の様々な手法が利用できる。本実施形態では、第1乃至第3の推論部104乃至108が実行する推論手法としてベイジアンネットワークを用いる。ベイジアンネットワークは条件付確率を用いた推論モデルであり、情報が入力された場合の各診断名の推論確率(その事例が夫々の診断名である確率であり、事後確率ともいう)の取得が可能である。本実施形態では異常陰影の診断名D1、D2、D3の夫々の推論確率(すなわち、Pn(Dd|E))が夫々取得される。
ステップS4030において、第1乃至第3の重み設定部114乃至118は、設定した重みを夫々出力する。この重みは後述のステップS3030において再設定を行うが、本実施形態では初期値をW1=1.0、W2=W3=0とする。もちろん初期値はこの値に限定されない。
また、診断支援装置100はステップS4020で取得した夫々の推論結果を夫々保持しておく。例えば不図示の記憶部などに保存するようにしておいてもよい。この保持内容は後述のステップS3030における重みの再設定の際に用いる。
ステップS4040において、統合部120は、ステップS4020で取得した夫々の推論結果と、ステップS4030で取得した夫々の重みとに基づいて複数の推論結果を統合する。本実施形態では、診断名Ddの推論確率P(Dd)を次式により統合する。
Figure 0006738163
ステップS4050において、表示部122は、ステップS4010で取得した医用情報とステップS4040で統合した推論結果とに基づいて支援情報の提示を行う。本実施形態では、統合した推論結果そのものを支援情報として提示する。このステップが終了すると図3のフローチャートに戻り、ステップS3010の処理を実行する。
[ステップS3010]
ステップS3010において、医用診断支援装置100は、第2、第3の推論部114、116を更新するか否かと、第1乃至第3の重み設定部114、116、118の重みを更新条件に従い再設定するか否かを判定する。これは例えば前回更新時からの経過時間ごとに(前回の更新時からの経過時間が所定値に達したことに応じて)更新すると判定するようにしてもよいし、ステップS3000の処理を実行した回数を記憶しておき、実行回数(診断支援を実施した症例数)が所定値に達した場合に更新すると判定してもよい。本実施形態では、正解情報端末260から診断支援装置100及び第2のデータベース240へと送信された医用情報と診断名との組が、一定以上(例えば20組)となった場合に更新すると判定するものとする。すなわち、前回更新時から追加したデータ数が一定以上になった場合に更新すると判定する。そして、更新すると判定した場合はステップS3020の処理を実行し、更新すると判定しなかった場合はステップS3000の処理へと戻る。
なお、これらの判定処理は独立に行ってもよいし、同時に行ってもよい。本実施形態ではこれら二つの判定を同時に行うものとする。すなわち、推論部の更新判定と、重みの更新判定とは常に同一の判定結果となるものとする。独立に判定処理を実行する場合の処理例は変形例にて後述する。
[ステップS3020]
ステップS3020において、第2の推論部106は、第1のデータベース220と第2のデータベース240とから医用情報と診断名との組を取得し、第2の推論部106を更新する。また、第3の推論部108は、第2のデータベース240から医用情報と診断名との組を取得し、第3の推論部を更新する。なお、第2の推論部106及び第3の推論部108は、正解情報端末260から第2のデータベース240へ新たに送信された医用情報と診断名との組(すなわち追加データ)のみを取得するようにしてもよい。この場合はそれまでに取得した医用情報と診断名との組を保持しておくのが望ましい。本実施形態では、第2のデータベース240に新たに送信された医用情報と診断名との組のみを取得するものとする。
推論部の更新は、現在の推論部に係るパラメータを変更するだけでもよいし、特徴量選択などを行って使用する医用情報(すなわち変数)の種類を変更してもよい。ベイジアンネットワークの例で言うと、前者は変数間の条件付確率を変更することに相当し、後者は変数間の接続(因果関係)を変更することに相当する。また、この更新は、現在保持しているデータに新たなデータを加えたデータで交差検定を行い、推論部の性能を最大化するようにしてもよい。あるいは、現在保持しているデータを用いて、新たなデータに対する推論部の性能を最大化するように更新してもよい。
ここで、図5は第2の推論部106の更新を模式的に表した図である。C20は初期状態(T=0:TはステップS3010により更新すると判定した回数)における第1のデータベース220及び第2のデータベース240に格納された医用情報と診断名との組を表す。なお、T=0の時点では第2のデータベース240に格納されたデータがない(すなわち、第1のデータベースのみにデータが格納されている)状態であってもよい。A1は当該ステップで取得した、第2のデータベース240に新たに送信された医用情報と診断名との組を表す。
図5(a)及び(b)で示した例は、C20にA1のデータを加えたC21のデータを用いて交差検定(この例では5分割交差検定)により推論部を更新している。この場合は、現在推論部で利用できる全データに対して最適な分類結果をもたらすように推論部が更新される。すなわち、より汎化性能が向上した推論部となるように更新される。
図5(a)及び(c)で示した例は、C20を学習データとし、A1をテストデータとして推論部を更新している。この場合は、今まで保持していたデータを利用して、新たなデータに対して最適な分類結果をもたらすように推論部が更新される。すなわち、新たなデータに特化した推論部となるように更新される。換言すると、保持していたデータの収集条件と、新たなデータの収集条件とが異なる場合には、新たなデータの収集条件で集めたデータに対してより最適な分類結果をもたらすように推論部が更新される。
[ステップS3030]
ステップS3030において、第1乃至第3の重み設定部114乃至118は、ステップS4020で取得した対応する推論部の推論結果と、正解情報端末260から送信された医用情報と診断名との組とに基づいて、重みを再設定する。
この重みはステップS3010を実行し、更新すると判定した回数(T)によって決めてもよい。例えば、Tが大きくなるとより第3の推論部を重視するようにしてもよい。具体的には第1の重み設定部114はTが大きくなると重みが小さくなるように再設定し、第2の重み設定部116による重みは再設定せず、第3の重み設定部118はTが大きくなると重みが大きくなるように再設定してもよい。もちろん他の方法で重みを設定してもよい。本実施形態ではステップS4020で取得した推論結果と、正解情報端末260から送信された診断名とに基づいて、ステップS4020で取得した推論結果の正確さの度合いによって重みを再設定するものとする。すなわち、Tの時点での第1乃至第3の推論性能を重みとして再設定する。
ここで、図6は第2の重み設定部116の重みの再設定を模式的に示した図であり、図6(a)はT=1の状態を示し、図6(b)はT=2の状態を示している。また、I2T、W2Tは夫々Tの時点での第2の推論部、第2の重みを示す。図6(a)に示すようにT=1の場合には、まず、更新前の推論部(すなわち、T−1の時点の推論部I20)によるA1の推論結果(すなわち、ステップS4020で取得した推論結果)とA1の診断名とを比較する。そして、その比較結果に基づきT=1の場合の重みW21を第2の重み設定部116の重みとして再設定する。
この重みは推論確率が最も高い診断名と正解の診断名との一致度(正答率)を用いてもよいし、正解の診断名に対する推論確率を用いた平均対数尤度を用いてもよい。同様に、図6(b)に示すようにT=2の場合には、更新前の推論部I21を対象に推論結果と正解の診断名とを比較し、重みW22を算出し、第2の重み設定部116の重みとして再設定する。
[ステップS3040]
ステップS3040において、診断支援装置100は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、ステップS3010を実行し更新すると判定した回数(T)に基づいて処理を終了するかどうかを判定してもよく、回数(T)が所定値に到達している場合に処理を終了すると判定してもよい。処理を終了すると判定しなかった場合はステップS3000の処理へと戻る。以上の手順で、図3、図4の処理が実行される。
続いて、図7は、第1のデータベース220のデータを第1の施設で、第2のデータベース240のデータを第2の施設で収集する条件で、第2の施設で診断支援装置100を実施した場合の第1乃至第3の重み設定部114乃至118による重みの再設定を模式的に示した図である。図7(a)は第1の施設と第2の施設とで医用情報と正解(診断名)との関係が同一の傾向にある場合を示したものである。一方、図7(b)は第1の施設と第2の施設とで医用情報と正解(診断名)との関係が異なる傾向にある場合を示したものである。Tは推論部および重みを再設定した回数(すなわち、ステップS3010を実行し更新すると判定した回数)を示し、Wは重みを示す。重みは前述の正答率を用いるものとする。すなわち、重みは新しいデータに対する推論結果の期待値に等しくなる。
図7(a)に示すように、医用情報と正解との関係が同一の傾向にある場合には、第1の推論部104の重みは高い水準で変わらず、第2の推論部106の重みは、データ数が増えれば推論部の性能が向上する傾向にあるため重みが増加していく。一方、第3の推論部108の重みは最初のうちはデータ数が少ないので推論部の性能が低く重視されない。すなわち、図7(a)の場合は第2の推論部106が重視されるように推論結果が統合されるようになる。
一方、図7(b)に示すように、医用情報と正解との関係が異なる傾向にある場合には、第1の推論部104の重みは低い水準で変わらない。第2の推論部106の重みは第2の施設でのデータが増えるに従って大きくなっていく。そして第3の推論部108の重みは、第2の施設のデータを用いて推論部を構築するため第2の施設のデータに特化した推論部となり、データ数が少ないうちは重みが小さいものの、データ数が多くなると重みも大きくなる。すなわち、図7(b)の場合は最初の内は複数の推論部の出力を用い、後半になるにつれて第3の推論部108が重視されるように推論結果が統合されるようになる。
この推論部の更新と重みの設定とは自動で行われるため、第1の施設と第2の施設との間での医用情報と正解との関係がどのような関係にあったとしても、ユーザは自動で適切な推論結果を統合した結果を得ることができる。従って、ある条件(例えば、ある施設)で学習データを構築した診断支援装置を他の条件(他の施設)で運用する場合に、診断支援装置を円滑に運用することができる。
本実施形態によれば、診断支援装置100は、データの収集状況に応じて推論部の更新と重みの再設定を行う。これにより、ユーザは収集されたデータの関係性を考慮することなく、適切な推論結果を統合した結果を得ることができる。これにより、データの収集元と装置の運用先とが異なる場合であっても、円滑に診断支援装置を運用することができる。
[変形例1]
本実施形態では、ステップS3010において、推論部の更新判定と、重みの更新判定とを同時に行っていた。しかし、この処理は独立に行ってもよい。この場合、いずれかを更新すると判定した場合にステップS3020以降の処理を行う。具体的には、推論部を更新すると判定した場合にはステップS3020の処理を、重みを更新すると判定した場合にはステップS3030の処理を行う。この場合、更新しないと判定したものに対応する処理ステップは実行しないものとする。例えば、推論部のみを更新すると判定した場合にはステップS3020の処理を実行した後、ステップS3040の処理を実行すればよい。
[変形例2]
本実施形態では、ステップS3020において、第2、第3の推論部106、108のみを更新していた。しかし、第1の推論部104も更新してもよい。例えば、第1のデータベース220に格納されているデータを学習データとして、AT(TはステップS3010により更新すると判定した回数)に対する分類性能を最大化するようにしてもよい。あるいは、A1乃至ATのデータに対する分類性能を最大化するようにしてもよい。
さらに、第1のデータベース220を他の診断支援装置と通信可能に接続し、第1のデータベース220のデータを更新するようにしてもよい。この場合、第1のデータベース220に追加されるデータの収集条件は、第1のデータベース220に格納されていたデータの収集条件と同一であることが望ましい。
なお、上記の変形例はこれ以降の実施形態においても適用可能である。
(実施形態2)
実施形態1では、新たに取得したデータを用いて推論部の更新をしていた。本実施形態に係る診断支援装置100は、新たに取得するデータの推移を用いて、過去の時点の推論部を利用して推論部の更新を行う。
なお、本実施形態における診断支援装置100の機能構成は実施形態1における図1と同様である。また、診断支援装置100のハードウェア構成は実施形態1における図2と同様である。即ち、CPU1001が主メモリ1002、磁気ディスク1003に格納されているプログラムを実行することにより、本実施形態の診断支援装置100の機能(ソフトウェア)及びフローチャートにおける処理が実現される。また、診断支援装置100が行う全体の処理を説明するフローチャートは図3と同様である。但し、処理の一部が実施形態1とは異なっている。以下、図3のフローチャートを参照して、本実施形態における診断支援装置100が行う全体の処理について、実施形態1との相違部分について説明する。
ステップS3000、ステップS3010の処理は、実施形態1における処理と同様である。ステップS3020において、第2の推論部106は、第1のデータベース220と第2のデータベース240とから医用情報と診断名との組を取得し、第2のデータベース240に収集されたデータの推移に基づいて第2の推論部106を更新する。また、第3の推論部108は、第2のデータベース240から医用情報と診断名との組を取得し、第2のデータベース240に収集されたデータの推移に基づいて第3の推論部を更新する。また、更新前の推論部を不図示の記憶部に保存する。
ここで、図8は本実施形態におけるステップS3020の処理を模式的に示したものである。Vはデータのデータ空間上の位置を示したものである。以下、TにおけるVをVTで表す。空間上の位置は、例えばデータ(AT)に含まれる各医用情報の中央値(平均値)や分散から作成されたベクトルによって表される。本実施形態ではT=tのベクトルVtとそれ以前のベクトル(すなわち、T=1乃至T−1の時点のベクトルV1乃至Vt−1)を用いる。具体的には、これらのベクトルが一致するか(すなわち、ATにおけるデータが同一かどうか)により推論部の更新及び重みの再設定を行う。
以下、具体例を用いて説明する。図8のT=2の場合は、T=2より前の時点でV2と一致する空間上の位置が存在しないので、実施形態1のステップS3020と同様の処理で推論部の更新と重みの再設定を行う。一方、T=5の場合は、V5と一致する空間としてV2が存在する。この場合はV5に対する推論部及び重みとして、V2に対する推論部及び重みが適すると判断し、V2と同様の推論部へと更新、重みを再設定する。すなわち、第2の推論部106に関しては、T=2の第2の推論部I22をT=5の第2の推論部I25として更新する。同様に、T=2の第3の推論部I32をT=5の第3の推論部I35として更新する。なお、本実施形態のように第1の推論部104を更新しない場合は、T=5における第1の推論部I15とT=2における第1の推論部I12は同一のものとなる。
なお、上記の例ではベクトルが一致する場合を示したが、必ずしも一致する場合でなくてもよい。例えば、ベクトルの類似度を計算し、最も類似度が高いベクトルのTにおける推論部と重みを用いて、推論部の更新と重みの再設定を行ってもよい。この場合は閾値を設定し、類似度が閾値を超えない場合には実施形態1と同様の方法で推論部を更新してもよい。
ステップS3030、ステップS3040の処理は、実施形態1における処理と同様である。
本実施形態によれば、診断支援装置100は、データの推移状況に応じて推論部の更新を行う。第1乃至第3の重み設定部114乃至118は、T回目の更新の時点で新たに収集されたデータに類似するデータに対応するT=1乃至T−1回目の時点の少なくとも1つの第1乃至第3の重みを用いて、T回目の時点での第1乃至第3の重みを再設定する。また、第1乃至第3の推論部104乃至108は、T回目の更新の時点で新たに収集されたデータに類似するデータに対応するT=1乃至T−1回目の時点の少なくとも1つの第1乃至第3の推論部104乃至108を用いて、T回目の時点での第1乃至第3の推論部104乃至108を更新する。
これにより、データを収集するタイミングによりデータ分布が異なる場合であっても、同様のデータ分布の時点の推論部を用いて素早く推論部の更新ができる。これにより、ユーザは収集されたデータの収集タイミングによる分布を考慮することなく、適切な推論結果を統合した結果を得ることができる。これにより、ユーザは円滑に診断支援装置を運用することができる。
[変形例1]
本実施形態ではステップS3020において、第2、第3の推論部106、108は、データを示すベクトルが一致(または最も類似)するベクトルにおける推論部を用いて、推論部の更新をしていた。しかし、必ずしも対象とするベクトルは一つでなくてもよい。例えば、ある閾値以上の類似度を持つベクトルを全て選択し、それらのベクトルにおける推論部を用いて新たな推論部としてもよい。例えば、V4とV1、V2、V3の類似度がそれぞれ0.6、0.8、0.9で、閾値が0.8の場合は、V4はV2とV3における推論部を用いて推論部を更新する。この場合、V4はV2とV3の夫々の推論部の出力の平均を出力とする推論部として更新してもよいし、類似度による重みづけ平均を出力とする推論部として更新してもよい。
[変形例2]
本実施形態では、ステップS3020により推論部のみをデータの推移に基づいて更新していた。しかし、同様に、ステップS3030において、第1乃至第3の重み設定部の重みをデータの推移に基づいて更新してもよい。すなわち、ベクトルが一致(または最も類似)するベクトルにおける重みを、それぞれの重みとして再設定してもよい。
(実施形態3)
実施形態1、実施形態2では、ローカル環境に設置した診断支援装置100を用いて支援情報の提供を行っていた。本実施形態に係る診断支援装置100は、使用場所と異なる環境に設置され、使用場所と光ファイバー通信などの通信部を用いて接続し、クライアント・サーバ方式で支援情報を提供する部分が異なる。
図9は、実施形態3における診断支援装置100の機能構成の一例を示す図である。なお、本実施形態における診断支援装置100の機能構成は実施形態1と一部が共通している。以下、実施形態1との相違部分について説明する。
本実施形態における診断支援装置100は、クライアント300に接続されている。クライアント300は後述する表示制御部162から送信された内容を基に表示を行う。そして、クライアント300で行った操作(例えば医用情報の入力など)は診断支援装置100へと送信され、診断支援装置100で処理を行う。
データベース150は条件A乃至Rのデータベース151乃至159を備え、異なる条件ごとにデータを格納する。具体的には診断支援装置100に接続された不図示の撮像装置から医用画像を取得する。また、クライアント300から送信された医用情報と正解との組のデータを保存する。これらは条件(例えばクライアント300及び不図示の撮像装置が設置されている施設)毎に異なるデータベースに保存される。あるいは、データを構成するレコードの一つとして条件を記載し、一つのデータベースに保存するようにしてもよい。
表示制御部162は、統合部120からの出力やデータベース150からの出力を受け取り、クライアント300で表示する内容を制御する。
なお、診断支援装置100のハードウェア構成は実施形態1における図2と同様である。即ち、CPU1001が主メモリ1002、磁気ディスク1003に格納されているプログラムを実行することにより、本実施形態の診断支援装置100の機能(ソフトウェア)及びフローチャートにおける処理が実現される。また、診断支援装置100が行う全体の処理を説明するフローチャートは図3、図4と同様である。但し、処理の一部が実施形態1とは異なっている。以下、図3、図4のフローチャートを参照して、本実施形態における診断支援装置100が行う全体の処理について、実施形態1との相違部分について説明する。
ステップS3000の処理は、ステップS4050において、表示制御部162がクライアント300に表示する内容を制御し、クライアント300の表示部に表示する以外は、実施形態1における処理と同様である。
ステップS3010の処理は、実施形態1における処理と同様である。ステップS3020において、第2の推論部106、第3の推論部108はデータベース150からクライアント300に関する条件(例えばクライアント300が設置されている施設)を考慮したデータ(医用情報と診断名との組)を取得し、推論部を夫々更新する。例えば、「クライアント300が設置されている施設」を条件Bとした場合には、第2の推論部106は全てのデータベース150からデータを取得し、第3の推論部106は条件Bのデータベース152からデータを取得する。そして、実施形態1で説明した推論部の更新方法と同様の方法で推論部を更新する。つまり、実施形態3における第1の条件は「クライアント300が設置されている施設以外の施設でデータを収集する」となり、第2の条件は「クライアント300が設置されている施設でデータを収集する」となる。
なお、第1の推論部104も、実施形態1の変形例2で示した方法により推論部を更新するようにしてもよい。この場合は、第1の条件を満たすデータを用いて推論部を更新すればよい。
ステップS3030の処理は、正解情報端末260からではなくクライアント300から医用情報と診断名との組が送信される以外は、同様の処理を行う。
ステップS3040の処理は、実施形態1の処理と同様である。
本実施形態によれば、診断支援装置100は、光ファイバーなどの通信部により接続されたクライアントからの操作を受け付け、支援情報を提供する。これにより、ユーザは診断支援装置100が設置されている場所を気にすることなく、適切な推論結果を統合した結果を得ることができる。これにより、ユーザは円滑に診断支援装置を運用することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:診断支援装置、102:医用情報取得部、104:第1の推論部、106:第2の推論部、108:第3の推論部、114:第1の重み設定部、116:第2の重み設定部、118:第3の重み設定部、120:統合部、122:表示部、150:データベース、162:表示制御部

Claims (16)

  1. 第1の条件で収集したデータを用いて診断に関する推論を行う第1の推論手段と、
    前記第1の条件で収集したデータと、前記第1の条件とは異なる第2の条件で収集したデータとを用いて前記診断に関する推論を行う第2の推論手段と、
    前記第2の条件で収集したデータを用いて前記診断に関する推論を行う第3の推論手段と、
    所定の更新条件を満たしている場合に、前記第1乃至第3の推論手段の推論性能を前記第1乃至第3の推論手段の各々に対応する第1乃至第3の重みとして設定し、前記第1乃至第3の推論手段の推論結果を、前記第1乃至第3の推論手段の各々に対応する前記第1乃至第3の重みを用いて統合する統合手段と、
    を備えることを特徴とする診断支援装置。
  2. 前記第2及び第3の推論手段は、前記所定の更新条件を満たしている場合に、前記第2及び第3の推論手段を更新することを特徴とする請求項1に記載の診断支援装置。
  3. 前記第2の推論手段は、前記第1の条件で収集した新たなデータ及び外部から取得した正解の診断名と、前記第2の条件で収集した新たなデータ及び外部から取得した正解の診断名とに基づいて、前記第2の推論手段を更新することを特徴とする請求項に記載の診断支援装置。
  4. 前記第3の推論手段は、前記第2の条件で収集した新たなデータ及び外部から取得した正解の診断名に基づいて、前記第3の推論手段を更新することを特徴とする請求項又はに記載の診断支援装置。
  5. 前記統合手段は、前記第1乃至第3の推論手段の各推論結果と、外部から取得した正解の診断名を示す情報とに基づいて、前記第1乃至第3の重みを設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の診断支援装置。
  6. 前記統合手段は、前回の更新時の前記第1乃至第3の推論手段の推論性能を前記第1乃至第3の重みとして設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の診断支援装置。
  7. 前記統合手段は、前記所定の更新条件を満たすと判定された回数に基づいて、前記第1乃至第3の重みを設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の診断支援装置。
  8. 前記所定の更新条件は、前回の更新時からの経過時間が所定値に達したことであることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の診断支援装置。
  9. 前記所定の更新条件は、前回の更新時から新たに収集されたデータの数が所定値に達したことであることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の診断支援装置。
  10. 前記統合手段は、T回目の更新の時点で新たに収集されたデータに類似するデータに対応するT=1乃至T−1回目の時点の少なくとも1つの第1乃至第3の重みを用いて、T回目の時点での第1乃至第3の重みを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の診断支援装置。
  11. 前記第1乃至第3の推論手段は、T回目の更新の時点で新たに収集されたデータに類似するデータに対応するT=1乃至T−1回目の時点の少なくとも1つの第1乃至第3の推論手段を用いて、T回目の時点での第1乃至第3の推論手段を更新することを特徴とする請求項1又は2に記載の診断支援装置。
  12. 前記第1の条件は、少なくとも一つ以上の施設で収集することであり、前記第2の条件は、前記少なくとも一つ以上の施設以外の、少なくとも一つ以上の施設で収集することであることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の診断支援装置。
  13. 前記診断支援装置と、前記第1の条件に係る少なくとも一つ以上の施設および前記第2の条件に係る少なくとも一つ以上の施設とは通信手段により接続されており、
    前記診断支援装置と、前記第1の条件に係る少なくとも一つ以上の施設および前記第2の条件に係る少なくとも一つ以上の施設とは、クライアント・サーバの関係にあることを特徴とする請求項12に記載の診断支援装置。
  14. 前記統合手段により統合された推論結果を前記診断の支援情報として表示部に表示させる表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の診断支援装置。
  15. 診断支援装置が実行する方法であって、
    第1の推論手段が、第1の条件で収集したデータを用いて診断に関する推論を行う第1の推論工程と、
    第2の推論手段が、前記第1の条件で収集したデータと、前記第1の条件とは異なる第2の条件で収集したデータとを用いて前記診断に関する推論を行う第2の推論工程と、
    第3の推論手段が、前記第2の条件で収集したデータを用いて前記診断に関する推論を行う第3の推論工程と、
    統合手段が、所定の更新条件を満たしている場合に、前記第1乃至第3の推論手段の推論性能を前記第1乃至第3の推論手段の各々に対応する第1乃至第3の重みとして設定し、前記第1乃至第3の推論工程での推論結果を、前記第1乃至第3の推論手段の各々に対応する前記第1乃至第3の重みを用いて統合する統合工程と、
    を有することを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2016039197A 2016-03-01 2016-03-01 診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム Active JP6738163B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016039197A JP6738163B2 (ja) 2016-03-01 2016-03-01 診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム
PCT/JP2017/006032 WO2017150230A1 (en) 2016-03-01 2017-02-20 Diagnosis support apparatus, control method for diagnosis support apparatus, and computer-readable storage medium
US16/079,639 US11270216B2 (en) 2016-03-01 2017-02-20 Diagnosis support apparatus, control method for diagnosis support apparatus, and computer-readable storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016039197A JP6738163B2 (ja) 2016-03-01 2016-03-01 診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017153691A JP2017153691A (ja) 2017-09-07
JP6738163B2 true JP6738163B2 (ja) 2020-08-12

Family

ID=58231678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016039197A Active JP6738163B2 (ja) 2016-03-01 2016-03-01 診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11270216B2 (ja)
JP (1) JP6738163B2 (ja)
WO (1) WO2017150230A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7224757B2 (ja) 2017-10-13 2023-02-20 キヤノン株式会社 診断支援装置、情報処理方法、診断支援システム及びプログラム
CN112236832A (zh) * 2018-06-05 2021-01-15 住友化学株式会社 诊断辅助系统、诊断辅助方法以及诊断辅助程序
JP7060852B2 (ja) * 2018-10-18 2022-04-27 株式会社シンクアウト 情報処理システム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4649515A (en) * 1984-04-30 1987-03-10 Westinghouse Electric Corp. Methods and apparatus for system fault diagnosis and control
JPH03114435A (ja) * 1989-09-28 1991-05-15 Toshiba Corp 診断システム
DE69941933D1 (de) * 1999-11-18 2010-03-04 Fujitsu Ltd Verfahren zum erzeugen von farbumwandlungstabellen, gerät zum erzeugen von farbumwandlungstabellen, speichermedium auf welchem ein programm zum erzeugen von farbumwandlungstabellen gespeichert ist.
CN101315670B (zh) 2007-06-01 2010-08-11 清华大学 特定被摄体检测装置及其学习装置和学习方法
JP5486380B2 (ja) * 2010-03-31 2014-05-07 キヤノン株式会社 情報処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
EP2506173B1 (en) * 2011-03-28 2020-01-01 Canon Kabushiki Kaisha Medical diagnosis support apparatus and medical diagnosis support method
KR20130082849A (ko) * 2011-12-20 2013-07-22 삼성전자주식회사 진단 근거를 제공하는 의료영상 진단 장치 및 방법
JP5967968B2 (ja) * 2012-02-14 2016-08-10 キヤノン株式会社 医療診断支援システム、医療診断支援装置、情報処理方法、及びプログラム
JP6021346B2 (ja) * 2012-02-14 2016-11-09 キヤノン株式会社 診断支援装置及びその制御方法
JP5668090B2 (ja) * 2013-01-09 2015-02-12 キヤノン株式会社 医療診断支援装置及び医療診断支援方法
JP5785631B2 (ja) * 2014-02-24 2015-09-30 キヤノン株式会社 情報処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US11270216B2 (en) 2022-03-08
US20190042959A1 (en) 2019-02-07
WO2017150230A1 (en) 2017-09-08
JP2017153691A (ja) 2017-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10861606B2 (en) Medical diagnosis support apparatus and medical diagnosis support method
US9715657B2 (en) Information processing apparatus, generating method, medical diagnosis support apparatus, and medical diagnosis support method
US10726344B2 (en) Diagnosis support apparatus and method of controlling the same
JP5800595B2 (ja) 医療診断支援装置、医療診断支援システム、医療診断支援の制御方法、及びプログラム
JP5728212B2 (ja) 診断支援装置、診断支援装置の制御方法、およびプログラム
JP6818424B2 (ja) 診断支援装置、情報処理方法、診断支援システム及びプログラム
JP5967968B2 (ja) 医療診断支援システム、医療診断支援装置、情報処理方法、及びプログラム
US9916425B2 (en) Medical diagnosis support device, medical diagnosis support method, and information processing method
JP7066385B2 (ja) 情報処理方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
US9734299B2 (en) Diagnosis support system, method of controlling the same, and storage medium
JP6738163B2 (ja) 診断支援装置、診断支援装置が実行する方法及びプログラム
EP4141886A1 (en) Method and system and apparatus for quantifying uncertainty for medical image assessment
JP2017074363A (ja) 診断支援装置及びその制御方法
US20210335457A1 (en) Mapping a patient to clinical trials for patient specific clinical decision support
US20210065904A1 (en) Performing medical tasks based on incomplete or faulty data
JP7408324B2 (ja) 診断支援装置、診断支援システム、診断支援方法およびプログラム
JP2018205903A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及びプログラム
WO2022080389A1 (ja) 観測値の確からしさを評価する方法、及びプログラム
JP2024505213A (ja) 人工知能モデルの結果に対する信頼情報提供方法および装置
JPH07146795A (ja) 知識ベース作成支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6738163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151