JP6016221B2 - ティシュペーパー製品 - Google Patents
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Description
サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、外層に位置する各プライの積層外面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、外層に位置する各プライの積層内面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、中層に位置するプライにサイズ剤が付与されていないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、2プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、一方のプライの積層内面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、前記一方のプライの積層外面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着しておらず、他方のプライにはサイズ剤が付与されていないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、中層に位置するプライの一方面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、前記中層に位置するプライの他方面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着しておらず、外層に位置する各プライにサイズ剤が付与されていないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向とされ、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、外層に位置するプライのうちの一方のプライの積層外面の表面層部にサイズ剤が定着し、前記外層に位置するプライのうちの一方のプライの積層内面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、中層に位置するプライの前記外層に位置するプライのうちの一方のプライと対面する面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、前記中層に位置するプライの前記外層に位置するプライのうちの一方のプライと対面する面と反対の面の表面層部にサイズ剤が定着され、外層に位置するプライのうちの他方のプライに、サイズ剤が付与されていない、ものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、 外層に位置する各プライの積層外面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、外層に位置する各プライの積層内面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、中層に位置するプライの一方面の表面層部にサイズ剤が定着し、他方面の表面層部にサイズ剤が定着していないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
〔抄紙工程:一次原反ロールの製造方法及び製造設備〕
本発明にかかる一次原反ロールJR(ジャンボロールとも称される)は、図1に示す抄紙設備例X1により、以下のようにして製造することができる。
クレープ率:{(製紙時のドライヤーの周速)−(巻き取り手段におけるリール装置のリール周速)}/(製紙時のドライヤーの周速)×100。
本参考形態においては、抄紙設備X1で製造された一次原反ロールJRを、図2に例示するプライマシンX2において、サイズ剤が付与された二次原反ロールRを製造する。この形態では、プライマシンX2が、重ね合わせ部51、サイズ剤付与手段53、コンタクトエンボス付与手段54、スリット手段55、巻き取り手段56をこの順で有し、かかるプライマシンX2においてサイズ剤が両面に付与された積層連続シートを巻取った二次原反ロールRを製造する。以下、各手段、各部における工程についてさらに詳述する。
この参考形態にかかるプライマシンX2は、一次原反ロールJRを2つ以上セット可能であり、各一次原反ロールJR,JRから繰り出した一次連続シート(図示例ではS11、S12)は、その連続方向に沿って積層して積層連続シートS2とする重ね合わせ部(積層手段)51に供給されるように構成されている。ここで重ね合わせ部51はガイドロール或いは一対のニップロールで構成され、各一次連続シートS11,S12を積層する。
本参考形態では、プライマシンX2の重ね合わせ部51の後段にサイズ剤付与手段53を有し、積層連続シートS2の両外面に対して連続的にサイズ剤を付与するサイズ剤与工程を行なうようになっている。
本参考形態にかかるプライマシンX2は、コンタクトエンボス付与手段54を有し、サイズ剤が付与された積層連続シートS2がコンタクトエンボス手段54に供給される。コンタクトエンボス付与手段54は、図3に示すように、金属ロール又は弾性ロールである受けロール54Bと表面に細かい凸部54Cを有する金属製で硬質のコロ54Aとが所定の圧力を有して相互に外周面同士を当接しつつ、それぞれ回転可能に設置されている。そして、積層連続シートS2におけるティシュペーパー製品の幅L1の幅方向中央に該当する部分に対して、左右各2つずつ存在する凸部54Cと、受けロール54Bとの間で積層連続シートS2を挟みつつ搬送することで、積層連続シートS2に対して、積層連続シートS2の連続方向に沿って層間剥離を防止するライン状のコンタクトエンボスCEを施すようになっている。
本参考形態にかかるプライマシンX2は、コンタクトエンボス付与手段54の後段にスリット手段55を有し、サイズ剤が付与されコンタクトエンボスが付与された積層連続シートS2がスリット手段55に供給される。
他方、本発明にかかるプライマシンX2においては、重ね合わせ部51から巻き取り部56までの間にカレンダー部52を一つ以上設けて積層連続シートS2に対してカレンダー加工をすることができる。図示例では、好ましく、重ね合わせ部51の後段であってサイズ剤付与手段53の前段に設けている。
ここで、本発明におけるプライマシンX2においては、二次原反ロールRを製造するにあたって、加工速度を350〜1100m/分、好ましくは700〜1100m/分、より好ましくは900〜1000m/分とするのが望ましい。350m/分未満だと十分な生産性とは言えない。他方、1100m/分超過であると安定的に生産するのが困難となる。特に700m/分、より好ましく900m/分であると後段のマルチスタンド式インターフォルダへの供給、十分なストック管理が可能になるなど生産性を高めるうえで好ましい。1000m/分以下とすると安定性がより優れる。
上述のプライマシンX2で製造された二次原反ロールRは、マルチスタンド式インターフォルダに多数セットされ、セットされた二次原反ロールRから二次連続シートを繰り出して折り畳むと共に積層することによってティシュペーパー束が製造される。以下では、そのマルチスタンド式インターフォルダの一例について説明する。
次いで、本発明の第1の実施形態を図14を特に参照しながら説明する。なお、本形態はプライマシンX2における一部工程が上記の参考形態と異なる態様である。〔抄紙工程:一次原反ロールの製造方法及び製造設備〕及び〔マルチスタンド式インターフォルダにおける工程及び収納工程〕については参考形態と同様であり、上記説明のとおりである。
次いで、本発明の第2の実施形態を図16を特に参照しながら説明する。本形態もまたプライマシンX2における一部工程が上記の参考形態と異なる態様である。〔抄紙工程:一次原反ロールの製造方法及び製造設備〕及び〔マルチスタンド式インターフォルダにおける工程及び収納工程〕については参考形態と同様であり、上記説明のとおりである。
次いで、本発明の第3の実施形態を図18を特に参照しながら説明する。本形態もまたプライマシンX2における一部工程が上記の参考形態と異なる態様である。〔抄紙工程:一次原反ロールの製造方法及び製造設備〕及び〔マルチスタンド式インターフォルダにおける工程及び収納工程〕については参考形態と同様であり、上記説明のとおりである。
次いで、本発明の第2参考形態を図22を特に参照しながら説明する。なお、本形態もプライマシンX2及びマルチスタンド式インターフォルダにおける一部工程が参考形態と異なる態様である。〔抄紙工程:一次原反ロールの製造方法及び製造設備〕については上記の参考形態と同様であり、上記説明のとおりである。また、〔プライマシンにおける工程:二次次原反ロールの製造方法及び製造設備〕については、コンタクトエンボス付与を行なわない点以外は、参考形態と同様であり、上記説明のとおりである。コンタクトエンボスを付与しないようにするには、コンタクトエンボス付与手段をバイパスする、プライマシンX2にコンタクトエンボス手段を設けない、コンタクトエンボス付与手段は設けたままにコンタクトエンボス付与手段のコロ等を積層連続シートに接触させないようにしてコンタクトエンボス付与手段を機能させないようにすればよい。
上記各形態に共通するプライマシンX2におけるサイズ剤付与手段(サイズ剤付与工程)53の具体例について以下さらに詳述する。
サイズ剤付与手段53としてフレキソ印刷機を用いた例は図20〜26を参照しながら説明する。フレキソ印刷は樹脂性の弾力性がある刷版を用いるため積層連続シートS2或いは各連続シートS11,S12(以下、単位積層連続シートS2等という)の表面にクレープの多少の凹凸があっても印圧で調整可でありムラのない塗工が可能であり、特に700m/分以上、更に900m/分の高速塗工を行なってもサイズ剤付与後の積層連続シート等S2にシワが入り難くなる。また、一つのロールで幅広い薬液の粘度に対応でき、管理、設備メンテナンスの点で利点があり、生産性向上の点でも優れる。
フキレソ印刷におけるドクターチャンバー形式を本発明等に適用した形態例を、特に図20〜図25を参照しながら説明する。
次いで、フキレソ印刷における2ロール転写形式を適用した形態例を図26を参照しながら説明する。本形態例でも、積層連続シートS2等の表裏面にサイズ薬液Lを塗工すべく二つのフレキソ印刷機91C,91Dを用いている。各印刷機91C,91Dにおいては、サイズ薬液Lの入っているサイズ薬液タンク98C,98Dに回転可能な絞りロールでもあるディップロール92C,92Dが浸され、このディップロール92C,92Dがサイズ薬液タンク98C,98D外で回転可能なアニロックスロール93C,93Dに接しており、適当にサイズ薬液量が調整され量のサイズ薬液をアニロックスロール93C,93Dに受け渡す。サイズ薬液Lをアニロックスロール93C,93Dに受け渡すに、ディップロール92C,92Dを介することから2ロール転写方式と称される。ここで、ディップロール92C,92Dはサイズ薬液タンク98C,98Dからサイズ薬液Lを取り上げるとともに過剰なサイズ薬液をそのままアニロックスロール93C,93Dに受け渡さないようにする調整する役割を果たす。
次いで、フキレソ印刷における1ロール転写形式を本発明に適用した場合の形態例を説明する。この例は、前述の2ロール転写形式からディップロールを省略したものである(図面は省略する)。この場合、アニロックスロールが、それぞれサイズ薬液タンクに浸されつつ回転可能に設置される。また、これらのアニロックスロールに対しては、アニロックスロール表面のサイズ薬液を掻き取るドクターブレードを設置する。このようなフレキソ1ロール転写形式は、メンテナンスが比較的容易であるという利点や、ブレードの摩耗やサイズ薬液中の紙粉等の異物の混入状態を容易に目視できるという利点を有している。
本発明においてはサイズ剤付与手段53としてグラビア印刷機を用いることができる。グラビア印刷機の具体例としては、ダイレクトグラビアコーター又はオフセットグラビアコーターなどが例示できる。グラビア印刷を採用する場合、グラビアロールの線数は、40〜160線とし、好ましくは60〜140線、特に好ましくは80〜120線である。線数が40線未満であると薬液飛散量が多くなってしまい、他方、線数が160線超過であると紙粉が詰まり易くなる。
サイズ剤付与工程(サイズ剤付与手段)53としてスプレー塗工装置110,110を用いた例を図27〜31を参照しながら説明する。本形態例では、図27に示すように、積層連続シートS2等の表裏面にサイズ薬液が塗工されるようにスプレー塗工装置110,110を設けることができる。このようにするには、図27に示されるように側方から積層連続シートS2等の表裏面に噴霧可能にペーパーランを設計する形態、積層連続シートS2等の表裏面に上下から噴霧する形態、上方から表裏面に噴霧するようにペーパーランを設計する形態が例示できる。もちろん、積層連続シートS2等の積層を一度剥離させて、各連続シートにスプレーした後、再度積層する形態等を採ることができる。
サイズ剤付与工程(サイズ剤付与手段)53としてインクジェット印刷機130を用いた例を図32〜33を参照しながら説明する。
表2は、図14に示すプライマシンX2により製造した第1の実施形態にかかる製造方法による実施例(図15に示す構造例)と比較例との対比を示している。
表3は、図16に示すプライマシンX2により製造した第2の実施形態にかかる製造方法による実施例(図17に示す構造例)と比較例との対比を示している。
表4は、図18に示すプライマシンX2により製造した第3の実施形態にかかる製造方法による実施例(図19に示す構造例)と比較例との対比を示している。
表5は、図18に示すプライマシンX2により製造した第3の実施形態にかかる製造方法による実施例(図20に示す構造例)と比較例との対比を示している。
表6は、図18に示すプライマシンX2により製造した第3の実施形態にかかる製造方法による実施例(図21に示す構造例)と比較例との対比を示している。
表7は、図18に示すプライマシンX2により製造した第3の実施形態にかかる製造方法による実施例(図21に示す構造例)と比較例との対比を示している。なお、表7においては、図18のサイズ剤付与手段53Cにおいてサイズ剤を付与する条件及び得られた製品のみを表示し、原紙条件等は、表6と同様であるので省略している。
表8は、図2に示すプライマシンX2、図22におけるマルチスタンド式インターフォルダにより製造した第2の参考形態にかかる製造方法による第2参考例(図23に示す構造例)と比較例との対比を示している。
また、表中の比較例については、比較例A1は非保湿系の汎用ティシュペーパーの市販品、比較例A2〜A3は非保湿系で米坪、紙厚の高い高級タイプのティシュペーパーの市販品である。
米坪・・・JIS P 8124(1998)に準じて測定した。2プライのティシュー製品の場合、2プライのシートの平均米坪を記載した。
紙厚・・・JIS P 8111(1998)の条件下で、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定されるものである(JIS P 8118(1998)に準じる)。
製品密度・・・製品の密度は、JIS P 8111 条件下において調湿させたティシュペーパー製品米坪を2倍した値(C)を、「PEACOCK G型」によるティシュペーパー(2プライ)での紙厚(D)で除した値で、単位をg/cm3、小数点3桁で表す。
乾燥引張強度・・・JIS P 8113(1998)の引張試験方法に準じて測定されるものである。
湿潤引張強度・・・JIS P 8135(1998)に準じて測定されるものである。
伸び率・・・ミネベア株式会社製「万能引張圧縮試験機 TG−200N」を用いて測定されるものである。
ソフトネス・・・JIS L1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるものである。但し、試験片は100mm×100mmの大きさとし、クリアランスは5mmで実施した。1プライで縦方向、横方向の各々5回ずつ測定し、その全10回の平均値を小数点1桁とし、cN/100mmを単位として表した。
MMD・・・静摩擦係数の平均偏差MMDである。MMDは滑らかさの指標の一つであり、数値が小さいほど滑らかであり、数値が大きいほど滑らかさに劣るとされる。なお、MMD値の測定方法としては、図38(a)に示すように、摩擦子212の接触面を所定方向(図38(a)における右斜め下方向)に20g/cmの張力が付与された測定試料であるティシュペーパー211の表面に対して25gの接触圧で接触させながら、張力が付与された方向と略同じ方向に速度0.1cm/sで2cm移動させる。このときの、摩擦係数を、摩擦感テスター KES−SE(カトーテック株式会社製)を用いて測定し、その摩擦係数を摩擦距離(移動距離=2cm)で除した値をMMD値とした。なお、摩擦子212は、直径0.5mmのピアノ線Pを20本隣接させてなり、長さ及び幅がともに10mmとなるように形成された接触面を有している。接触面には、先端が20本のピアノ線P(曲率半径0.25mm)で形成された単位膨出部が形成されている。なお、図38(a)には、摩擦子212を模式的に表し、図38(b)には、図38(a)における一点鎖線で囲まれた部分の拡大図を示すものとする。
水分率・・・JIS P 8111(1998)の環境下で平衡状態になった後に、JIS P 8127に準じて測定されるものである。
付与量・・・付与量とは、JIS P 8111の標準状態におけるティシュペーパーの単位面積に対し含まれる乾燥状態(絶乾)の薬液成分の含有量を示し、具体的には、付与した薬液中の水分以外の成分の含有量を示すものとする。このティシュペーパーの単位面積とは、プライされたシートを平面に垂直線上にある視点から見た面積であり、プライされた各シート、およびその表裏面の合計面積を意味しない。
薬液含有率・・・薬液含有率とは、JIS P 8111 条件下において調湿させた所定質量のティシュペーパー製品を分母(A)(g)とし、所定質量のティシュペーパー製品中に含まれる薬液中の水分を除いた質量(B)(g)を分子として、(B)を(A)で除した比率を(%)で表す。(薬液含有率%)=(B)÷(A)×100(%)
吸水度とは、JIS S 3104で記載された「吸水度」のことで、一定量の水分をティシュー表面で吸水する秒数を測定したものである。ティシューの両表側の面を各々5回測定し、計10回の測定値を平均したものを秒数で表す。
官能評価・・・実施例及び比較例について、表1については消費者74人を対象に、やわらかさ、なめらかさ、厚み感、しっとり感、べたつき感について下記の基準に基づく官能評価を行った。表2は69人、また後に記載する表3は78人、表4は58人、表5は63人、表6は59人を、表7は77人を、それぞれ対象とした官能評価を行った。
官能評価の基準は、薬液が付与されていない非保湿系の汎用ティシュペーパーの成績をすべて「3」とし、「大変優れている」と感じたものについては「5」、「優れている」と感じたものについては「4」、「基準と同等」と感じたものについては「3」、「劣る」と感じたものについては「2」、「顕著に劣る」と感じたものについては「1」とした。さらに、薬液付与ティシュペーパーについては、ベタつき感の有無についても評価を行い、評価基準は、「ベタつき感が少ない」ものを「○」とし、「明らかにベタつき感がある」ものを「×」とした。
裏抜け評価・・・ガラス製のシャーレの受け皿部にそれより大きめの2プライシートを置き、中央部を窪ませる。その窪みに水分0.1ccを静かに滴下し30秒後に、その浸透度合いをシャーレの下方より目視で確認する。浸透している部分があれば「×」、浸透している部分が無ければ「○」とした。
52・・・カレンダー手段(平滑化工程)
53・・・サイズ剤付与手段(サイズ剤付与工程)
54・・・コンタクトエンボス手段(コンタクトエンボス工程)
55・・・スリット手段(スリット工程)
56・・・巻き取り手段(巻き取り工程)
S11、S12・・・連続シート
S2・・・積層連続シート
JR・・・一次原反ロール
R・・・二次原反ロール
Claims (5)
- サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、外層に位置する各プライの積層外面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、外層に位置する各プライの積層内面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、中層に位置するプライにサイズ剤が付与されていないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。 - サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、2プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、一方のプライの積層内面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、前記一方のプライの積層外面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着しておらず、他方のプライにはサイズ剤が付与されていないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。 - サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、中層に位置するプライの一方面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、前記中層に位置するプライの他方面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着しておらず、外層に位置する各プライにサイズ剤が付与されていないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。 - サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向とされ、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、外層に位置するプライのうちの一方のプライの積層外面の表面層部にサイズ剤が定着し、前記外層に位置するプライのうちの一方のプライの積層内面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、中層に位置するプライの前記外層に位置するプライのうちの一方のプライと対面する面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、前記中層に位置するプライの前記外層に位置するプライのうちの一方のプライと対面する面と反対の面の表面層部にサイズ剤が定着され、外層に位置するプライのうちの他方のプライに、サイズ剤が付与されていない、ものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。 - サイズ剤が付与されたティシュペーパーが収納箱に収納されたティシュペーパー製品であって、
ティシュペーパーの紙厚が120〜400μmであり、
収納箱上面の開口からティシュペーパーを引き出す際の引出し方向がティシュペーパーの横方向であり、かつ、
ティシュペーパーが、3プライであってコンタクトエンボスによって各プライが積層一体化され、 外層に位置する各プライの積層外面の表面層部のパルプ繊維にサイズ剤が定着し、外層に位置する各プライの積層内面の表面層部にサイズ剤が定着しておらず、中層に位置するプライの一方面の表面層部にサイズ剤が定着し、他方面の表面層部にサイズ剤が定着していないものである、
ことを特徴とするティシュペーパー製品。
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