JP6015519B2 - 吸収パッド、及び使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、吸収パッド、及び使い捨ておむつに関する。
吸収性物品は、尿などの排泄液を吸収する使い捨ておむつ(例えば、テープ型おむつ、パンツ型おむつ、尿パッド等)や、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシートなどで利用されている。
近年、おむつを交換する際の労力を軽減するため、使い捨ておむつと、吸収パッド(「インナーパッド」、「尿パッド」等とも称される。)を併用することが行われている。例えば、使い捨ておむつをそのまま着用者の肌に宛がうのではなく、使い捨ておむつの表面シート側の面に吸収パッドを積層し、吸収パッドが積層された使い捨ておむつを着用者の肌に宛がう。こうすることで、着用者が排泄した場合でも吸収パッドのみを交換すれば足り、使い捨ておむつはそのまま使用することができる。したがって、排泄の度に使い捨ておむつ全体を交換する方法と比較すると、交換が容易であり、介護者の介護労力が軽減される。また、吸収パッドは使い捨ておむつよりも低廉であるため、排泄の度に使い捨ておむつ全体を交換する場合と比較して、コスト的にも有利である(例えば、特許文献1参照)。以下、吸収パッドを載置する吸収性物品を、「アウター」ということがある。
ところで、吸収パッドは、アウターの内面に載置した状態で用いられるため、吸収パッドがずれると、アウターからの尿漏れの原因となり易い。そこで、従来、吸収パッドは、アウターに設けられた一対の立体ギャザーの間に挟み込むようにして固定されることがあった。従来の吸収パッドには、その側縁部分にサイドフラップの無い吸収パッドと、その側縁部分にサイドフラップのある吸収パッドとがある。サイドフラップの無い吸収パッドは、その側縁部分に余分な延出部(サイドフラップ)がないため、テープ型やパンツ型のアウターの立体ギャザー内にすっぽりと収まり、収納に関する利便性がよい。
特開2000−139982号公報
しかしながら、サイドフラップの無い吸収パッドは、吸収パッドの側縁部分が目立ち難いため、吸収パッドのアウターへの装着及びアウターからの取り外し(以下、「吸収パッドの交換」ともいう)に手間を要することがある。例えば、吸収パッドの交換を介護者が行う介護現場においては、多忙な介護者にとって、吸収パッドの交換に手間を要することは問題となっていた。特に、介護者は、夜間の交換時等の明かりの少ない又は薄暗い環境で吸収パッドの交換を行うことがあり、吸収パッドの側縁部分の判別がより困難になることがある。
本発明は、前記のような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、吸収パッドの側縁部分の判別が容易な吸収パッド、及びこのような吸収パッドを備えた使い捨ておむつを提供する。
本発明によれば、以下の吸収パッド、及び使い捨ておむつが提供される。
[1] 吸収体と、前記吸収体の肌当接面側の面を被覆するように配置された表面シートと、前記吸収体の非肌当接面側を被覆するように配置された裏面シートと、を有する吸収性本体を備え、前記吸収体が、前記吸収性本体の一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部において、前記吸収体の幅が狭くなる括れ部を有する砂時計型であり、前記吸収性本体は、前記吸収体の両側縁において前記表面シートと前記裏面シートとが前記吸収体を介さずに積層されたサイドフラップ部を有するとともに、それぞれの前記サイドフラップ部が、前記吸収体の前記括れ部に対応して当該サイドフラップ部の外周縁が外側に突出する輪郭突出部を有するとともに、当該サイドフラップ部が、前記表面シートの表面側に折り返されて、前記表面シートの表面に固定されたものであり、かつ、前記肌当接面側において、前記表面シートの表面側に折り返された前記サイドフラップ部は、前記表面シートと異なる色を呈する、吸収パッド。
[2] 前記サイドフラップ部の外周縁の少なくとも一部の形状が、曲線形状である、前記[1]に記載の吸収パッド。
[3] 一対の立体ギャザーを更に有し、前記一対の立体ギャザーを構成するシートが、前記サイドフラップ部と前記表面シートとの間に挟み込まれた状態で固定されている、前記[1]又は[2]に記載の吸収パッド。
] 前記表面シートの表面側に折り返された前記サイドフラップ部は、前記吸収性本体の一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部の前記肌当接面側に露出する面に、デザインが描かれている、前記[1]〜[]のいずれかに記載の吸収パッド。
] 前記[1]〜[]のいずれかに記載の吸収パッドと、前記吸収パッドを装着するための装着領域を有するおむつ本体と、を備えた使い捨ておむつ。
本発明の吸収パッドの吸収性本体は、吸収体の両側縁において表面シートと裏面シートとが吸収体を介さずに積層されたサイドフラップ部を有するとともに、それぞれのサイドフラップ部が、表面シートの表面側に折り返されて、表面シートの表面に固定されたものである。そして、本発明の吸収パッドにおいては、肌当接面側において、表面シートの表面側に折り返されたサイドフラップ部は、表面シートと異なる色を呈する。このように構成された吸収パッドは、吸収パッドの側縁部分の判別が容易となる。このため、テープ型やパンツ型のアウターに対して、吸収パッドの交換を容易に行うことができる。また、このような吸収パッドは、アウターの立体ギャザー内にすっぽりと収まり、収納に関する利便性がよい。更に、サイドフラップがないことから、吸収パッドの幅に対して、より広い幅の吸収体を使用することができる。
本発明の使い捨ておむつは、上述した吸収パッドと、この吸収パッドを装着するための装着領域を有するおむつ本体と、を備えたものであるため、おむつ本体からの吸収パッドの取り外しを容易に行うことができる。
収パッドの実施形態1を模式的に示す平面図である。 図1に示す吸収パッドのA−A’断面を模式的に示す断面図である。 図1に示す吸収パッドの、サイドフラップ部を表面シートの表面側に折り返す前の状態を模式的に示す平面図である。 本発明の吸収パッドの実施形態2を模式的に示す平面図である。 図4に示す吸収パッドのB−B’断面を模式的に示す断面図である。 図4に示す吸収パッドのC−C’断面を模式的に示す断面図である。 図4に示す吸収パッドの、サイドフラップ部を表面シートの表面側に折り返す前の状態を模式的に示す平面図である。 本発明の吸収パッドの実施形態3を模式的に示す平面図である。 本発明の吸収パッドの実施形態4を模式的に示す平面図である。 図9に示す吸収パッドのD−D’断面を模式的に示す断面図である。 本発明の吸収パッドの実施形態5を模式的に示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつの実施形態を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の吸収パッド、及び使い捨ておむつを実施するための形態について具体的に説明する。
[実施形態1]
以下、収パッドの実施形態1について、図面を用いて説明する。図1、図2及び図3に示すように、実施形態1の吸収パッド100は、吸収体22aと、吸収体22aの肌当接面側の面を被覆するように配置された表面シート18aと、吸収体22aの非肌当接面側を被覆するように配置された裏面シート20aと、を有する吸収性本体14aを備えたものである。この吸収性本体14aは、吸収体22aの両側縁において表面シート18aと裏面シート20aとが吸収体22aを介さずに積層されたサイドフラップ部24aを有する。そして、それぞれのサイドフラップ部24aが、表面シート18aの表面側に折り返されて、表面シート18aの表面に固定されている。更に、実施形態1の吸収パッド100においては、肌当接面(すなわち、図1に示される吸収パッド100の表面)側において、表面シート18aの表面側に折り返されたサイドフラップ部24aは、表面シート18aと異なる色を呈する。
このように構成された吸収パッド100は、サイドフラップ部24aが、表面シート18aと異なる色を呈するため、吸収パッド100の側縁部分の判別が容易となる。このため、テープ型やパンツ型のアウターに対して、吸収パッド100の交換を容易に行うことができる。また、このような吸収パッド100は、アウターの立体ギャザーを上から押しつぶすことなく、一対の立体ギャザーの内側にすっぽりと収まり、収納に関する利便性がよい。更に、この吸収パッド100は、吸収性本体14aの側縁からサイドフラップ部24aが側方に広がっていないため、吸収パッド100の幅に対して、より広い幅の吸収体22aを使用することができる。すなわち、吸収パッド100を、アウターの立体ギャザー内に収納するためには、アウターの立体ギャザー相互間に収まるように、吸収パッド100の幅が決められる。したがって、吸収性本体14aの側縁からサイドフラップ部24aが側方に広がっていると、サイドフラップ部24aの幅の分だけ、吸収体22aの幅が狭くなってしまう。
本発明において、「異なる色」とは、目視にて色の違いを認識できる2種以上の色のことをいう。この「異なる色」における2種以上の色には、色相が異なる色のみでなく、彩度が異なる色や、明度が異なる色も含まれる。したがって、吸収パッド100においては、吸収パッド100の肌当接面側を目視した際に、「サイドフラップ部24aの色」と、「表面シート18aの色」とを違いを判別し、表面シート18aの表面側に折り返されたサイドフラップ部24aの位置を素早く認識することができる。
また、本明細書において、吸収パッド100のサイドフラップ部24aの折り返し線が形成される側の2辺を、吸収パッド100の側縁100a,100bとする。また、吸収パッド100の一方の側縁100aから他方の側縁100bに向かう方向を、幅方向とする。また、吸収パッド100の幅方向に直交する方向を、長さ方向とする。
(1−1:サイドフラップ部)
サイドフラップ部24aは、表面シート18aと裏面シート20aとが吸収体22aを介さずに積層されたものである。図3に示すように、サイドフラップ部24aを表面シート18aの表面側に折り返す前の状態では、吸収体22aの両側縁から側方に延出するように構成されている。表面シート18aは、例えば、吸収体22aの表面部に配置されるトップシートと、サイドフラップ部24aが形成される部位に配置されるサイドシートを組み合わせた構成であってもよい。裏面シート20aは、例えば、少なくとも吸収体22aの裏面部に配置されるバックシートと、サイドフラップ部24aが形成される部位に配置されるカバーシートを組み合わせた構成であってもよい。サイドフラップ部24aは、「サイドシート」と、「バックシート及びカバーシート」とが積層されたものであってもよいし、「サイドシート」と、「カバーシート」とが積層されたものであってもよい。サイドフラップ部24aが、「サイドシート」と、「バックシート及びカバーシート」とが積層されたものの場合には、サイドシート、バックシート及びカバーシートの3つのシートが積層されたサイドフラップ部24aが、表面シート18aの表面側に折り返されていてもよい。また、例えば、バックシートとカバーシートとについては、サイドフラップ部24aにおける折り返す幅が異なっていてもよい。また、サイドフラップ部24aが、「サイドシート」と、「カバーシート」とが積層されたものの場合には、裏面シート20aとして、カバーシートのみが表面シート18aの表面側に折り返されてもよい。
図2に示すように、表面シート18aと裏面シート20aとは、接着部32によって接合され、サイドフラップ部24aを構成していることが好ましい。また、表面シート18aの表面側に折り返されたサイドフラップ部24aは、表面シート18aの表面と、接着部31によって接着固定されていることが好ましい。表面シート18aと裏面シート20aとを接着する方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールのような熱や超音波等による溶着であってもよい。また、サイドフラップ部24aを表面シート18aの表面に接着する方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールのような熱や超音波等による溶着であってもよい。
表面シート18aの色については、特に制限はないが、例えば、白、ベージュ、クリーム色、グレーなどを挙げることができる。特に、表面シート18aの色は、明度の高い、白、及び白に類似する色であることが、尿などの排泄物により汚染されているかどうかを判別しやすいので好ましい。
サイドフラップ部24aの色については、特に制限はなく、表面シート18aの色との違いを認識できる色であればよい。例えば、青、緑、ピンク、グレー、黄色などを挙げることができる。特に、青、緑、ピンクが好ましい。
図1に示すように、サイドフラップ部24aの折り返し幅t1については、特に制限はなく、吸収パッド100の幅や吸収体22aの幅に応じて適宜設定することができる。なお、本発明において、「吸収パッドの幅T1」とは、一方のサイドフラップ部24aの折り返し線から、他方のサイドフラップ部24aの折り返し線までの長さのことをいう。すなわち、「吸収パッドの幅T1」は、サイドフラップ部24aが折り返された状態における吸収パッドの幅のことである。サイドフラップ部24aの折り返し幅t1(片方の折り返し幅t1)は、吸収パッドの幅T1に対して、5〜25%であることが好ましく、10〜20%であることが更に好ましい。サイドフラップ部24aの折り返し幅t1が5%未満であると、折り返し幅t1が狭すぎて、サイドフラップ部24aを識別し難くなることがあったり、折り返した状態で固定する際の固定手段の配置が難しくなったりすることがある。サイドフラップ部24aの折り返し幅t1が25%を超えると、吸収パッド100の肌当接面の多くをサイドフラップ部24aが覆ってしまうこととなり、表面シート18aの露出する面が相対的に減少し、吸収パッド100の表面から尿を透過させ難くなることがある。
サイドフラップ部24aは、吸収体22aの各側縁に沿って折り曲げられていることが好ましい。ここで「吸収体の各側縁に沿って折り曲げられている」とは、概ね吸収体の側縁と同方向に折り曲げられていることを意味する。ただし、吸収体の側縁は、吸収パッド100の外縁形状と、同一又は相似形状でなく、例えば、使い捨ておむつ(別言すれば、アウター)の脚周り開口部に沿って曲線的に形成される場合もある。したがって、必ずしも吸収体の側縁に接するように折り曲げられている必要はなく、更に、吸収体の側縁と同一の軌跡を描くように折り曲げられている必要もない。通常は、吸収体の形状に拘らず、吸収パッドの長手方向に沿って直線的に折り曲げられていることが多い。
(1−2.吸収性本体)
吸収性本体14aは、複数のシートが吸収体22aを挟持した状態で積層されたものである。実施形態1の吸収パッド100においては、表面シート18aと裏面シート20aとが吸収体22aを挟持した状態で積層された吸収性本体14aを備えている。すなわち、吸収体22aは、着用者の肌に当接する面(肌当接面)側から液透過性の表面シート18aによって被覆され、反対側の肌非当接面側から液不透過性の裏面シート20aによって被覆されている。したがって、尿などの液体は、表面シート18aを透過して、吸収体22aに吸収保持され、液透過性の裏面シート20aによって外部への漏出が阻止される。
これまでに説明したように、吸収性本体14aは、吸収体22aの両側縁において表面シート18aと裏面シート20aとが吸収体22aを介さずに積層されたサイドフラップ部24aを有し、このサイドフラップ部24aが、表面シート18aの表面側に折り返されて、表面シート18aの表面に固定されている。
(1−3.吸収体)
吸収体22aは、着用者の尿を吸収し保持するための部材である。吸収体22aは、着用者の尿や体液を吸収し保持するために、吸収性材料によって構成される。吸収性材料としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;「SAP」)、親水性シート等を採用することができる。フラッフパルプの例は、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものである。高吸水性ポリマーの例は、ポリアクリル酸ナトリウムである。親水性シートとしては、例えば、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることができる。
吸収体22aは、表面シート18aと裏面シート20aの間に挟み込まれ、両シートの周縁部が封着されることによって、表面シート18aと裏面シート20aとの間に封入される。そして、吸収体22aの両側縁から延出した表面シート18a及び裏面シート20aによって、サイドフラップ部24aが形成される。吸収体22aの形状は、図示された形状に制限されるものではなく、例えば、矩形状、ひょうたん型、T字型とすることができる。図1〜図3に示す吸収パッド100では、吸収体22aとして矩形状の吸収体を採用している。
(1−4.表面シート)
表面シート18aは、吸収体22aの肌当接面側を被覆するように配置される液透過性のシートである。表面シート18aは、尿などの液体を、その下面側に配置された吸収体22aに浸透させる。
表面シート18aを構成する液透過性材料として、例えば、織布、不織布、多孔性フィルを採用することができる。特に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
表面シート18aは、単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば、吸収体の表面部に配置されるトップシートと、サイドフラップの部分に配置される撥水性のサイドシートを組み合わせた構成であってもよい。
(1−5.裏面シート)
裏面シート20aは、吸収体22aを肌非当接面側から被覆するように配置される液不透過性のシートである。裏面シート20aは、吸収体22aにより保持されている液体が、吸収パッド100の外に漏洩してしまうことを防止する。
裏面シート20aを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を採用することができる。透湿性を付与した微多孔性ポリエチレンフィルムを用いてもよい。また、裏面シート20aの外表面には、裏面シート20aを補強し、その手触りを良くするために、カバーシートを貼り合わせることとしてもよい。例えば、裏面シート20aは、少なくとも吸収体22aの裏面部に配置されるバックシートと、サイドフラップの部分に配置されるカバーシートを組み合わせた構成であってもよい。カバーシートを形成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布、又は湿式不織布を用いることができる。特に、本実施形態の吸収パッド100においては、上述したバックシート及びカバーシートを、サイドフラップ部24aが形成される領域まで延出させ、表面シート18aの表面側に折り返されたサイドフラップ部24aにおいて、バックシート及びカバーシート(具体的には、バックシート及びカバーシートの裏面)が肌当接面側の面を構成していることが好ましい。このように構成することによって、サイドフラップ部24aの肌当接面側の色を、所望の色に色づけし易くなる。すなわち、バックシート及びカバーシートとして、その裏面の色が、表面シート18aの色と異なるものを用いることによって、サイドフラップ部24aを表面シート18aの表面側に折り返すだけで、表面シート18aとは異なる色を呈するサイドフラップ部24aを容易に形成することができる。なお、バックシート及びカバーシートの折り返す幅は、それぞれのシートごとに異なっていてもよい。更に、サイドフラップの部分にカバーシートのみを配置させて、裏面シート20aとしてカバーシートのみを折り返してもよい。
[実施形態2]
以下、本発明の吸収パッドの実施形態2について、図4〜図7を参照しつつ説明する。図4は、本発明の吸収パッドの実施形態2を模式的に示す平面図である。図5は、図4に示す吸収パッドのB−B’断面を模式的に示す断面図である。図6は、図4に示す吸収パッドのC−C’断面を模式的に示す断面図である。図7は、図4に示す吸収パッドの、サイドフラップ部を表面シートの表面側に折り返す前の状態を模式的に示す平面図である。
図4、図5及び図6に示すように、実施形態2の吸収パッド200は、吸収体22bと、表面シート18bと、裏面シート20bと、を有する吸収性本体14bを備えたものである。この吸収性本体14bは、吸収体22bの両側縁において表面シート18bと裏面シート20bとが吸収体22bを介さずに積層されたサイドフラップ部24bを有する。そして、それぞれのサイドフラップ部24bが、表面シート18bの表面側に折り返されて、表面シート18bの表面に固定されている。更に、吸収パッド200においては、肌当接面側において、表面シート18bの表面側に折り返されたサイドフラップ部24bは、表面シート18bと異なる色を呈する。
実施形態2の吸収パッド200においては、吸収性本体14bの吸収体22bとして、砂時計型の吸収体22bを用いている。すなわち、吸収体22bは、吸収性本体14bの一端から他端に向かう長さ方向の中央部において、吸収体22bの幅が狭くなる括れ部分を有している。砂時計型のような吸収体22bを用いることにより、着用者の身体にフィットし易くなり、尿漏れなどの発生を有効に抑制することができる。また、このような吸収体22bを用いることにより、股下部における違和感が生じ難くなり、吸収パッド200の装着感が向上する。
実施形態2の吸収パッド200においては、サイドフラップ部24bの外周縁の少なくとも一部の形状が、曲線形状である。このように、サイドフラップ部24bの外周縁の少なくとも一部の形状を曲線形状とすることで、吸収パッド200全体の形状イメージに丸みを持たせることができる。このため、吸収パッド200の見た目が柔らかなものとなり、着用者や介護者が吸収性物品を用いる際に、安心して使用することができる。特に、介護者や育児を行う保護者に対して心理的安心感を与えることができる。
サイドフラップ部24bは、吸収性本体14bの一端から他端に向かう長さ方向の中央部において、サイドフラップ部24bの外周縁が外側に突出する輪郭突出部25bを有する。なお、サイドフラップ部24bは、表面シート18bの表面側に折り返されているため、上記「サイドフラップ部24bの外周縁」は、折り返された2つのサイドフラップ部24bの互いに向かい合う辺に相当する。したがって、表面シート18bの表面側に折り返されている2つのサイドフラップ部24bにおいては、2つのサイドフラップ部24bの外周縁が、吸収性本体14bの内側に向かって突出している状態となっている。
施形態2の吸収パッド200においては、砂時計型の吸収体22bの幅が狭くなる括れ部分に合わせて、サイドフラップ部24bが輪郭突出部25bを有している。このように構成することにより、吸収パッド200の着用者、又は吸収パッド200の交換を行う介護者が、吸収体22bの形状を認識し易くなる。上述したように、砂時計型のような異型の吸収体22bは装着感が優れているため、吸収パッド200を使用する際や吸収パッド200を購入する際に、心理的安心感をより与え易くなる。また、吸収体のくびれの位置が認識しやすくなるので、吸収体のくびれ位置を着用者の股下部の適切な位置にセットしやすくなる。更に、折り返されるサイドフラップ部24bの面積を大きくして、視認性を向上させることができるとともに、尿を実質的に吸収可能な表面シート18bの有効面積が減少してしまうことも有効に抑制することができる。
また、表面シート18bの表面側に折り返されたサイドフラップ部24bは、吸収性本体14bの一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部において、当該サイドフラップ部24bの折り返された部分の幅が広くなるように構成されたものであることが好ましい。吸収性本体14bの一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部は、通常、吸収パッド200の使用状態において、着用者の股下部に宛がわれる部位であり、上記構成を採用することにより、股下部における違和感が生じ難くなり、吸収パッド200の装着感が向上する。また、尿漏れも生じ難くなる。
サイドフラップ部24bの外周縁の形状は、吸収体22bの輪郭線に近い形状であることが好ましく、この吸収体22bの輪郭線に合わせて、上記輪郭突出部25bを有することが更に好ましい。ただし、例えば、吸収体22bの形状が矩形(すなわち、吸収体22bの側縁が直線状)の場合でも、サイドフラップ部24bが、輪郭突出部25bを有していてもよい。
なお、これまでに説明したように、実施形態2の吸収パッド200は、吸収性本体14bの吸収体22b、及びサイドフラップ部24bの形状が、図1〜図3に示す実施形態1の吸収パッド100と異なっているが、吸収性本体14bを構成する各構成要素(すなわち、表面シート18b、吸収体22b、及び裏面シート20b)の材質や色については、実施形態1の吸収パッドの吸収性本体と同様に構成することができる。
[実施形態3]
以下、本発明の吸収パッドの実施形態3について、図8を参照しつつ説明する。図8は、本発明の吸収パッドの実施形態3を模式的に示す平面図である。
図8に示すように、実施形態3の吸収パッド300は、吸収体22cと、表面シート18cと、裏面シート20cと、を有する吸収性本体14cを備えたものである。この吸収性本体14cは、吸収体22cの両側縁において表面シート18cと裏面シート20cが吸収体22cを介さずに積層されたサイドフラップ部24cを有する。そして、それぞれのサイドフラップ部24cが、表面シート18cの表面側に折り返されて、表面シート18cの表面に固定されている。更に、吸収パッド300においては、肌当接面側において、表面シート18cの表面側に折り返されたサイドフラップ部24cは、表面シート18cと異なる色を呈する。
実施形態3の吸収パッド300においても、吸収性本体14cの吸収体22cとして、砂時計型の吸収体22cを用いている。更に、実施形態3の吸収パッド300においては、サイドフラップ部24cは、吸収性本体14cの一端側の一端部、吸収性本体14cの他端側の他端部、及び吸収性本体14cの一端から他端に向かう長さ方向の中央部の3箇所に、それぞれ輪郭突出部25cを有する。このように構成することによって、吸収パッド300の肌当接面側において、サイドフラップ部24cの外周縁により、表面シート18cがひょうたん型に外部に露出している。サイドフラップ部24cの輪郭突出部25cは、吸収性本体14cの一端側(例えば、着用者の背側)や、吸収性本体14cの他端側(例えば、着用者の腹側)に設けてもよい。更に、吸収性本体14cの一端側寄り又は他端側寄りに、その位置をずらして、輪郭突出部25cを設けてもよい。
実施形態3の吸収パッド300においては、砂時計型の吸収体22cの幅が狭くなる括れ部分に、脚部周り伸縮材40を伸長状態で配置している。脚部周り伸縮材40を配置することにより、脚部周り伸縮材40の収縮力を利用してギャザーが形成される。これにより、脚部周り伸縮材40を配置した部分に隙間が形成され難くなり、尿漏れを効果的に防止することができる。
実施形態3の吸収パッド300において、吸収性本体14cを構成する各構成要素(すなわち、表面シート18c、吸収体22c、及び裏面シート20c)の材質や色については、実施形態1の吸収パッドの吸収性本体と同様に構成することができる。
[実施形態4]
以下、本発明の吸収パッドの実施形態4について、図9及び図10を参照しつつ説明する。図9は、本発明の吸収パッドの実施形態4を模式的に示す平面図である。図10は、図9に示す吸収パッドのD−D’断面を模式的に示す断面図である。
図9及び図10に示すように、実施形態4の吸収パッド400は、吸収体22dと、表面シート18dと、裏面シート20dと、を有する吸収性本体14dを備えたものである。この吸収性本体14dは、吸収体22dの両側縁において表面シート18dと裏面シート20dが吸収体22dを介さずに積層されたサイドフラップ部24dを有する。そして、それぞれのサイドフラップ部24dが、表面シート18dの表面側に折り返されて、表面シート18dの表面に固定されている。更に、吸収パッド400においては、肌当接面側において、表面シート18dの表面側に折り返されたサイドフラップ部24dは、表面シート18dと異なる色を呈する。
実施形態4の吸収パッド400においては、吸収性本体14dの吸収体22d、及びサイドフラップ部24dは、実施形態3の吸収パッド300と同様に構成されている。すなわち、サイドフラップ部24dは、吸収性本体14dの一端側の一端部、吸収性本体14dの他端側の他端部、及び吸収性本体14dの一端から他端に向かう長さ方向の中央部の3箇所に、それぞれ輪郭突出部25dを有する。ただし、実施形態4の吸収パッド400においては、吸収パッド400の肌当接面側に、一対の立体ギャザー26が配設されている。立体ギャザー26の構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、撥水性のシート材27の一部に伸縮材(立体ギャザー伸縮材28)を配置し、その立体ギャザー伸縮材28によってシート材27にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。実施形態4の吸収パッド400における一対の立体ギャザー26は、サイドフラップ部24dを、表面シート18dに固定する接着部31に、立体ギャザー26を形成するシート材27を挟み込んで固定し、このシート材27の先端に、伸張状態の立体ギャザー伸縮材28が挟み込まれて固定された構造のものである。このような構造とすれば、サイドフラップ部24dの外周縁を、立体ギャザー26の起立線として、立体ギャザー伸縮材28の収縮力によって立体ギャザー26が立体的に起立する。
実施形態4の吸収パッド400において、吸収性本体14dを構成する各構成要素(すなわち、表面シート18d、吸収体22d、及び裏面シート20d)の材質や色については、実施形態1の吸収パッドの吸収性本体と同様に構成することができる。
[実施形態5]
以下、本発明の吸収パッドの実施形態5について、図11を参照しつつ説明する。図11は、本発明の吸収パッドの実施形態5を模式的に示す平面図である。
図11に示すように、実施形態5の吸収パッド500は、吸収体22eと、表面シート18eと、裏面シート20eと、を有する吸収性本体14eを備えたものである。この吸収性本体14eは、吸収体22eの両側縁において表面シート18eと裏面シート20eが吸収体22eを介さずに積層されたサイドフラップ部24eを有する。そして、それぞれのサイドフラップ部24eが、表面シート18eの表面側に折り返されて、表面シート18eの表面に固定されている。更に、吸収パッド500の肌当接面側において、表面シート18eの表面側に折り返されたサイドフラップ部24eは、表面シート18eと異なる色を呈する。特に、表面シート18eの表面側に折り返されたサイドフラップ部24eは、吸収性本体14eの一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部の肌当接面側に露出する面に、デザイン29が描かれている。図11においては、サイドフラップ部24eの輪郭突出部25eに、デザイン29が描かれている。このように構成することによって、サイドフラップ部24eがより目立ちやすくなる。また、吸収パッド500のサイズなどの違いにより、吸収パッド毎にデザインの種類を変えることにより、着用者及び介護者が、使用する吸収パッドを選択し易くなる。また、吸収パッドの取り違えなどを防止することもできる。更に、このようなデザインを配することで、吸収パッド500の趣向性を高めることもできる。
サイドフラップ部24eに描かれるデザイン29は、ロゴマークやロゴタイプのようなものであってもよいし、例えば、花柄、動物、植物等の図案、各種キャラクター、文字、記号等であってもよい。図11においては、花柄のデザイン29が、サイドフラップ部24eに描かれている。なお、このデザイン29は、サイドフラップ部24eの、吸収性本体14eの一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部の肌当接面側に露出する面に描かれていることが好ましいが、サイドフラップ部24eの肌当接面側に露出する面であれば、中央部以外に描かれていてもよい。更に、このデザイン29は、サイドフラップ部24eの肌当接面側に露出する面全域に描かれていてもよい。
なお、サイドフラップ部には、上述したデザイン以外に、例えば、線(ライン)を描いたり、所定の領域に対して色付けを行ったりすることもできる。例えば、サイドフラップ部に、このサイドフラップ部の輪郭線を強調するための強調線などを描いてもよい。また、サイドフラップ部に対して、ストライプなどの所望の柄を付してもよい。また、サイドフラップ部の所定の領域を強調するために、所定箇所(例えば、輪郭突出部など)に対して、特定の色を付す印刷などを行ってもよい。更に、例えば、輪郭突出部を有していないサイドフラップ部に対して、この輪郭突出部を連想させるような線(ライン)や色分けを施すことにより、視覚的に上記輪郭突出部を表現することもできる。
実施形態5の吸収パッド500は、上記デザイン29が、サイドフラップ部24eの肌当接面側に露出する面に描かれている以外は、実施形態1の吸収パッドと同様に構成されている。ただし、これまでに説明した実施形態2〜4の吸収パッドのサイドフラップ部の肌当接面側に露出する面に、上記したデザインを描いてもよい。実施形態5の吸収パッド500において、吸収性本体14eを構成する各構成要素(すなわち、表面シート18e、吸収体22e、及び裏面シート20e)の材質などについては、実施形態1の吸収パッドの吸収性本体と同様に構成することができる。
[吸収パッドの製造方法]
以下、本発明の吸収パッドの製造方法の全体の流れを説明する。ここでは、図1〜図3に示す吸収パッド100の製造方法について説明するが、吸収パッドの製造方法については、以下の製造方法に限定されることはない。
まず、裏面シート20aの材料となる長尺の裏面シート材の上面に、吸収体22aを載置する。そして、これらの更に上面に、表面シート18aの材料となる長尺の表面シート材を載置する。これにより、吸収性本体が連続して連なる吸収性本体中間体が作製される。吸収体22aの両側縁には、表面シート材と裏面シート材とが吸収体を介さずに積層されたサイドフラップ部を形成する。
吸収性本体中間体を作製する際には、表面シート材として、センターシート(トップシート)に相当する表面シート材と、サイドシートに相当する表面シート材の2種類を使用することが好ましい。また、裏面シート材として、バックシートに相当する裏面シート材と、カバーシートに相当する裏面シート材の2種類を使用することが好ましい。上記サイドシートに相当する表面シート材と、バックシート及びカバーシートに相当する裏面シート材とによって、サイドフラップ部を形成することが好ましい。なお、バックシートの幅とカバーシートの幅とが異なっていてもよい。このようにすると、バックシート及びカバーシートの折り返す幅が、それぞれのシートごとに異なるものとなる。更に、バックシートとして、吸収体の幅と同程度のものを用い、バックシートのみが、サイドフラップ部として折り返されるようなものとしてもよい。また、裏面シート材として、サイドフラップ部における裏面シート材の裏面(吸収体22aを載置する面と反対側の面)側の色が、表面シート材の色と異なるものを用いることが好ましい。
次に、吸収性本体中間体の両側縁から延出するサイドフラップ部を、表面シート材の表面側に折り返し、折り返したサイドフラップ部を表面シート材の表面に固定する。固定する方法については特に制限はなく、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールのような熱や超音波等による溶着であってもよい。
次に、サイドフラップ部を折り返して固定した吸収性本体中間体を、所定の長さで切断して、本発明の吸収パッドを製造する。また、吸収性本体中間体を切断する前、又は切断した後に、表面シート材の表面側に折り返されたサイドフラップ部に、表面シート材と異なる色を呈するように着色を行ってもよい。以上のようにして、本発明の吸収パッドを製造することができる。
[実施形態6]
次に、本発明の使い捨ておむつの実施形態(実施形態6)について説明する。実施形態6の使い捨ておむつは、これまでに説明した本発明の吸収パッドと、この吸収パッドを装着するための装着領域を有するおむつ本体と、を備えた使い捨ておむつである。以下、実施形態6の使い捨ておむつとして、実施形態1の吸収パッドと、上記おむつ本体と、を備えた使い捨ておむつについて、図面を用いて説明する。ここで、図12は、本発明の使い捨ておむつの実施形態を模式的に示す平面図である。
図12に示すように、実施形態6の使い捨ておむつ600は、吸収パッド100と、吸収パッド100を装着するための装着領域91を有するおむつ本体90と、を備えたものである。ここで、吸収パッド100は、図1〜図3に示される吸収パッド100(実施形態1の吸収パッド)と同様に構成されたものであり、実施形態1の吸収パッド100と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略することがある。おむつ本体90は、装着領域91の各側縁に沿って配置された一対の立体ギャザー96を更に有している。一対の立体ギャザー96は、着用者の排泄した尿などがおむつ本体90の外部へ漏出することを防止するための防漏壁として機能する部材である。この一対の立体ギャザー96の間に形成された装着領域91に、吸収パッド100が装着(載置)される。ただし、おむつ本体90の構成については、図12に示す構成に限定されることはなく、これまでに説明した本発明の吸収パッドを装着可能に構成されたものであればよい。以下、図12に示すおむつ本体90の構成について説明する。
おむつ本体90は、一対の立体ギャザー96を有する第二吸収性本体114と、止着テープ110と、フロントパッチ130と、を備えたものである。この第二吸収性本体114に、一対の立体ギャザー96の間に装着領域91を有している。止着テープ10は、第二吸収性本体114の後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配設されている。フロントパッチ130は、止着テープ110を取り付けるためのものであり、第二吸収性本体114の前身頃2の肌非当接面側に配設されている。
図12に示す使い捨ておむつ600は、止着テープ110及びフロントパッチ130を備えたテープ型使い捨ておむつであるが、本発明の使い捨ておむつは、このようなテープ型使い捨ておむつに限定されることはない。例えば、本発明の使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつであってもよい。本明細書中において「テープ型使い捨ておむつ」とは、図12に示すように、止着テープ110と、フロントパッチ130と、を備え、その内面に吸収パッドを着脱可能に構成された使い捨ておむつのことを意味する。一方、本明細書中において「パンツ型使い捨ておむつ」とは、図示は省略するが、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、前身頃と後身頃の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部が形成された使い捨ておむつのことを意味する。このような使い捨ておむつにおいても、その内面に吸収パッドを着脱可能に構成されていれば、本発明の使い捨ておむつに適用することができる。
第二吸収性本体114は、前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、複数のシートが第二吸収体122を挟持した状態で積層されたものである。実施形態6の使い捨ておむつ600においては、トップシート118とバックシート120とが第二吸収体122を挟持した状態で積層された第二吸収性本体114を備えている。このような第二吸収性本体114は、股下部4を中心として、後身頃6から前身頃2にかけて、第二吸収体122が配設されていることが好ましい。第二吸収体122は、着用者の肌側の面(別言すれば、吸収パッド100が載置される面)から液透過性のトップシート118によって被覆され、反対側の肌非当接面側から液不透過性のバックシート120によって被覆されている。第二吸収体122の各側縁に沿って一対の立体ギャザー96が配置されることが好ましい。一対の立体ギャザー96は、立体ギャザー96を形成するシート材97の先端に、伸張状態の立体ギャザー伸縮材98が挟み込まれて固定された構造のものである。
第二吸収体122は、着用者の尿を吸収し保持するための部材である。第二吸収体122は、着用者の尿や体液を吸収し保持するために、吸収性材料によって構成される。吸収性材料としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;「SAP」)、親水性シート等を採用することができる。フラッフパルプの例は、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものである。高吸水性ポリマーの例は、ポリアクリル酸ナトリウムである。親水性シートとしては、例えば、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることができる。
第二吸収体122は、トップシート118とバックシート120の間に挟み込まれ、両シートの周縁部が封着されることによって、トップシート118とバックシート120との間に封入される。第二吸収体122の形状は、図示された形状に制限されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型とすることができる。図12に示す使い捨ておむつ600では、第二吸収体122として砂時計型の吸収体を採用している。
トップシート118は、第二吸収体122の肌当接面側を被覆するように配置される液透過性のシートである。トップシート118を構成する液透過性材料として、例えば、織布、不織布、多孔性フィルを採用することができる。特に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。トップシート118は、単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば、第二吸収体の表面部に配置されるシートと、おむつ本体のサイドフラップの部分に配置される撥水性のシートを組み合わせた構成であってもよい。
バックシート120は、第二吸収体122を肌非当接面側から被覆するように配置される液不透過性のシートである。バックシート120は、第二吸収体122により保持されている液体が、おむつ外部に漏洩してしまうことを防止する。バックシート120を構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を採用することができる。特に、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1μm程度の微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するためおむつ内部の蒸れを防止することができるという点において好ましい。また、バックシート120の外表面には、バックシート120を補強し、その手触りを良くするために、カバーシートを貼り合わせることとしてもよい。カバーシートを形成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布、又は湿式不織布を用いることができる。
使い捨ておむつ600においては、脚部周りギャザーや、腰周りギャザーを形成することが好ましい。脚部周りギャザーは、使い捨ておむつの脚部周りの開口部から、尿などの液体が漏出する事態を防止するための部材である。脚部周りの開口部に沿って、脚部周り伸縮材140が伸長状態で配置され、この脚部周り伸縮材140の収縮力を利用して、脚部周りギャザーが形成される。これにより、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
例えば、図12に示す使い捨ておむつ600は、おむつ本体90の脚部周りに、おむつの長手方向(上下方向)に沿って直線的な3本の脚部周り伸縮材140を配置した例である。この脚部周り伸縮材140は、例えば、糸ゴムや平ゴムによって構成されている。脚部周り伸縮材140は、必ずしも直線的に配置する必要はなく、例えば、おむつの脚周り開口部のカーブに沿って曲線的に配置してもよい。
また、腰周りギャザーは、使い捨ておむつの腰周りの開口部からの尿漏れを防止するとともに、使い捨ておむつのフィット性を向上させ、おむつのずり下がりが防止するための部材である。腰周りの開口部にそって、腰周り伸縮材142が伸長状態で配置され、この腰周り伸縮材142の収縮力を利用して、腰周りギャザーが形成される。これにより、使い捨ておむつ600の後身頃6が着用者の背部に密着するため、背部からの尿漏を有効に防止しつつ、フィット感を向上させることができる。
例えば、図12に示す使い捨ておむつ600は、後身頃6の端部の腰周りに相当する位置に、おむつの短手方向(左右方向)に沿って、平ゴムからなる腰周り伸縮材142を配置した例である。この腰周り伸縮材142は、脚部周り伸縮材140と同様に、例えば、糸ゴムや平ゴムによって構成することができる。
脚部周り伸縮材140や腰周り伸縮材142としては、例えば、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなるゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)を採用することができる。これらの、伸縮材は、おむつの他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールのような熱や超音波等による溶着であってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
本発明の吸収パッド及び使い捨ておむつは、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつに適用することができる。したがって、本発明は、育児産業や介護産業等において好適に利用し得る。
2:前身頃、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁、14a,14b,14c,14d,14e:吸収性本体、18a,18b,18c,18d,18e:表面シート、20a,20b,20c,20d,20e:裏面シート、22a,22b,22c,22d,22e:吸収体、24a,24b,24c,24d,24e:サイドフラップ部、25b,25c,25d,25e:輪郭突出部、26:立体ギャザー、27:シート材、28:立体ギャザー伸縮材、29:デザイン、31:接着部、32:接着部、40:脚部周り伸縮材、90:おむつ本体、91:装着領域、96:立体ギャザー、97:シート材、98:立体ギャザー伸縮材、100,200,300,400,500:吸収パッド、100a,100b:側縁、110:止着テープ、114:第二吸収性本体、130:フロントパッチ、118:トップシート、120:バックシート、122:第二吸収体、140:脚部周り伸縮材、142:腰周り伸縮材、600:使い捨ておむつ、t1:サイドフラップ部の幅、T1:吸収パッドの幅。

Claims (5)

  1. 吸収体と、前記吸収体の肌当接面側の面を被覆するように配置された表面シートと、前記吸収体の非肌当接面側を被覆するように配置された裏面シートと、を有する吸収性本体を備え、
    前記吸収体が、前記吸収性本体の一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部において、前記吸収体の幅が狭くなる括れ部を有する砂時計型であり、
    前記吸収性本体は、前記吸収体の両側縁において前記表面シートと前記裏面シートとが前記吸収体を介さずに積層されたサイドフラップ部を有するとともに、それぞれの前記サイドフラップ部が、前記吸収体の前記括れ部に対応して当該サイドフラップ部の外周縁が外側に突出する輪郭突出部を有するとともに、当該サイドフラップ部が、前記表面シートの表面側に折り返されて、前記表面シートの表面に固定されたものであり、かつ、
    前記肌当接面側において、前記表面シートの表面側に折り返された前記サイドフラップ部は、前記表面シートと異なる色を呈する、吸収パッド。
  2. 前記サイドフラップ部の外周縁の少なくとも一部の形状が、曲線形状である、請求項1に記載の吸収パッド。
  3. 一対の立体ギャザーを更に有し、前記一対の立体ギャザーを構成するシートが、前記サイドフラップ部と前記表面シートとの間に挟み込まれた状態で固定されている、請求項1又は2に記載の吸収パッド。
  4. 前記表面シートの表面側に折り返された前記サイドフラップ部は、前記吸収性本体の一端から他端に向かう長さ方向の少なくとも中央部の前記肌当接面側に露出する面に、デザインが描かれている、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収パッド。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収パッドと、
    前記吸収パッドを装着するための装着領域を有するおむつ本体と、を備えた使い捨ておむつ。
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