JP6013579B1 - アンカー保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカーと下孔とのクリアランスを確保するとともに、アンカーを下孔内で中空保持できるアンカー保持具の提供を目的とする。【解決手段】軸方向に延びるアンカーを径方向外側から保持する少なくとも2つ以上の保持部と、軸方向に延び一対ごとの保持部を繋ぐ連結部と、を備え、保持部には、アンカーが挿入される開口部と、開口部の周方向一方側に位置する第1保持部端と、開口部の周方向他方側に位置する第2保持部端とが設けられ、連結部は、一対ごとの保持部の第2保持部端同士を繋ぎ、軸方向一方側から他方側に向かうに従い、周方向に沿って開口部と反対側に迂回する、アンカー保持具。【選択図】図1

Description

本発明は、アンカー保持具に関する。
構造物の躯体などに、躯体の剪断破壊強度を増大させるため、あるいは躯体の表面に他の物品を取り付けるために、補強筋やあと施工アンカー(以下、アンカーと呼ぶ)を埋設することがある。このような場合、躯体に穿孔した下孔に、アンカーを挿入するとともにモルタルや樹脂等の接着材料を注入することで、アンカーの埋設が行われる。
接着材料による接着強度を十分に確保するために、アンカーは、下孔の内周壁に対して一定の距離を設けて挿入されることが好ましい。アンカーと下孔の内周壁との間にスペースを確保する為のスペーサとして、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許第4447365号公報
アンカーの施工作業において、例えば、上向きに穿孔された下孔に対して挿入される場合などに、アンカーを下孔内で中空保持する場合がある。そこで、本発明者らは、アンカーを下孔内の中央に位置決めするスペーサに、保持具としての機能を付与することを検討した。
本発明は、上記の課題の解決を目的としてなされたものであり、アンカーと下孔とのクリアランスを確保するとともに、アンカーを下孔内で中空保持できるアンカー保持具の提供を目的とする。
本発明の一態様のアンカー保持具は、躯体に穿孔した下孔に挿入されるアンカーに取り付けられるアンカー保持具であって、軸方向に延びる前記アンカーを径方向外側から保持する少なくとも2つ以上の保持部と、軸方向に延び一対ごとの前記保持部を繋ぐ連結部と、を備え、前記保持部には、前記アンカーが挿入される開口部と、前記開口部の周方向一方側に位置する第1の保持部端と、前記開口部の周方向他方側に位置する第2の保持部端と、が設けられ、2つ以上の前記保持部の開口部は、同方向を向き、前記連結部は、一対ごとの前記保持部の周方向において同じ方向に位置する第2の保持部端同士を繋ぎ、軸方向一方側から他方側に向かうに従い、周方向に沿って前記開口部と反対側に迂回する。
また、アンカー保持具は、躯体に穿孔した下孔に挿入されるアンカーに取り付けられるアンカー保持具であって、軸方向に延びる前記アンカーを径方向外側から保持する少なくとも2つ以上の保持部と、一対ごとの前記保持部を繋ぐ連結部と、を備え、前記保持部には、前記アンカーが挿入される開口部と、前記開口部の周方向両側にそれぞれ位置する一対の保持部端とが設けられ、前記連結部は、軸方向に延びる直線部を有し、一対ごとの前記保持部の保持部端同士を繋ぐ構成としてもよい。
前記開口部の開口幅は、前記アンカーの直径より狭い構成としてもよい。
前記保持部は、前記保持部端において、径方向外側に突出する突出部を有する構成としてもよい。
前記保持部は、一方の前記保持部端から他方の前記保持部端への経路中に径方向外側に突出する突出部を有する構成としてもよい。
また、上述のアンカー保持具は、前記アンカーに取り付けて前記下孔に挿入した状態で、前記アンカーの軸方向から見て、複数の前記突出部の頂点と前記連結部の頂点と、が描くピッチ円の中心は、前記アンカーの中心と略一致する構成としてもよい。
本発明によれば、アンカーと下孔とのクリアランスを確保するとともにアンカーを下孔内で中空保持できるアンカー保持具を提供できる。
第1実施形態のアンカー保持具の斜視図。 第1実施形態のアンカー保持具の正面図。 第1実施形態のアンカー保持具の側面図。 第1実施形態のアンカー保持具を装着したアンカーの側面模式図である。 第1実施形態のアンカー保持具を装着したアンカーの正面図であり、図5(A)はアンカー保持具を装着して下孔に挿入した状態を示し、図5(B)はアンカーを回転させて下孔内に中空保持させた状態を示す。 第2実施形態のアンカー保持具の斜視図。 第3実施形態のアンカー保持具の斜視図。 第4実施形態のアンカー保持具の斜視図。
<第1実施形態>
以下、図面を用いて第1実施形態のアンカー保持具1について説明する。
なお、各図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
以下の説明においては、アンカー保持具1の保持対象であるアンカー50の中心軸Jに平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向(中心軸Jの軸周り)を単に「周方向」と呼ぶ。
図1は、アンカー保持具1の斜視図である。図2は、アンカー保持具1の軸方向から見た正面図である。図3は、アンカー保持具1の側面図である。
アンカー保持具1は、アンカー50を下孔5に挿入する際の位置保持用スペーサとして広く適用できる。
アンカー保持具1は、1本の線材3からなる。線材3は、バネ鋼材などの弾性変形に富む金属素材から構成することが好ましい。この場合、アンカー保持具1は、金属製の線材を折り曲げ加工することで作製される。また、線材3は、適度な弾性を有するものであれば材質はどのようなものであってもよい。
なお、アンカー保持具1は、複数本の線材を組み合わせて構成されていてもよい。
アンカー保持具1は、一対の保持部10と、一対の保持部10の間に位置する連結部20と、を備える。一対の保持部10は、軸方向に並んでいる。また、連結部20は、軸方向に延びて一対の保持部10を繋ぐ。
保持部10は、アンカー50を径方向外側から保持する。保持部10は、周方向に延びて円弧状に湾曲している。図2に示すように保持部10には、開口部15と、開口部15の周方向一方側に位置する第1保持部端11と、開口部15の周方向他方側に位置する第2保持部端12と、が設けられている。第1保持部端11は、アンカー保持具1を構成する線材3の末端に位置する。また、第2保持部端12には、一対の保持部10同士を連結する連結部20が接続されている。
開口部15には、アンカー50が挿入される。開口部15の開口幅Wは、アンカー50の直径Dより狭い。したがって、保持部10を弾性変形させることで開口部15を押し広げて、アンカー50を保持部10に径方向外側から挿入することができる。
一対の保持部10の互いの開口部15は、軸方向から見て重なって配置されている。すなわち、一対の保持部10の開口部は、中心軸Jに対して同方向を向く。これにより、一対の保持部10の開口部15に対しアンカー50を同時に挿入することができる。
保持部10は、第1保持部端11において、径方向外側に突出する第1突出部11aを有する。同様に、保持部10は、第2保持部端12において、径方向外側に突出する第2突出部12aを有する。図2に示すように、第1突出部11aおよび第2突出部12aは、線材3を径方向外側に向かってカールさせることで形成されている。第1突出部11aおよび第2突出部12aがカールされて形成されていることで、外側に向かって徐々に広くなる開口部15を形成できる。このため、開口部15にアンカー50を挿入することで開口部15を円滑に押し広げることが可能となり、容易な挿入が可能となる。
連結部20は、一対の保持部10の第2保持部端12同士を繋ぐ。連結部20は、保持部10の第2保持部端12に接続された一対の周方向湾曲部21と、一対の周方向湾曲部21同士の間に位置するU字状湾曲部22と、を有する。連結部20は、一対の周方向湾曲部21およびU字状湾曲部22において、軸方向一方側から他方側に向かうに従い周方向に沿って開口部15と反対側に迂回して延びている。
図2に示すように、周方向湾曲部21は、第2保持部端12から開口部15と反対側に向かって延びる。また、周方向湾曲部21は、連結部20の径方向外側において周方向に沿って湾曲している。周方向湾曲部21は、第2保持部端12の第2突出部12aから連続して延びる。したがって、周方向湾曲部21の曲率半径は、保持部10の曲率半径より大きい。
図3に示すように、U字状湾曲部22は、中心軸Jと直交する軸の周りを所定の曲率半径でヘアピン状に湾曲している。U字状湾曲部22は、ヘアピン形状の湾曲先端としての頂点22aを有する。図2に示すように軸方向から見て、頂点22aは、U字状湾曲部22において、周方向の最も一方側に位置するとともに径方向の最も外側に位置する。
<使用状態>
図4は、アンカー保持具1を装着したアンカー50の模式図であり、下孔5に挿入された状態を示す。図5(A)、(B)は、アンカー保持具1の使用状況を示す図であり、図5(A)は、アンカー50に取り付けて下孔5に挿入した状態を示し、図5(B)は、下孔5内にアンカー50を仮保持させた状態を示す。
下孔5は、躯体4の表面4aから深さ方向に穿孔されている。なお、本実施形態の下孔5は、上下方向に沿って延びて所定の深さを有する。しかしながら、下孔5は、水平方向に穿孔された孔であってもよく、また、貫通孔であってもよい。
下孔5には、モルタル等の接着部材7が充填され硬化される。これにより、アンカー50を下孔5内に埋設固定することができる。なお、予め下孔5内に未硬化の接着部材7を充填させた後に、アンカー保持具1を取り付けたアンカー50を下孔5に挿入してもよい。
本実施形態において、アンカー保持具1の保持対象となるアンカー50は、例えば、JIS G 3112に規格化された異形棒鋼である。また、本実施形態のアンカー50は、径方向外側に突出する横節52および縦節51を有する。横節52は、アンカー50の周方向に沿って延び、軸方向に所定の距離を介して複数配置されている。また、縦節51は、アンカー50の軸方向に沿って延び、アンカー50の中心に対して互いに反対側に一対配置されている。
図4に示すように、アンカー保持具1の保持部10は、アンカー50の横節52同士の間に配置される。これにより、アンカー50を下孔5に挿入する際に、アンカー保持具1に対し軸方向に力が加わっても、アンカー50が軸方向に移動することが抑制される。
図5(A)に示すように、アンカー50は、縦節51をアンカー保持具1の開口部15の間に配置した状態で、アンカー保持具1に挿入される。したがって、アンカー保持具1の一対の縦節51は、一方が保持部10の内側に位置し、他方が保持部10の開口部15の間に配置されている。アンカー保持具1は、アンカー50に装着された状態で下孔5に挿入されることで、一対の保持部10のそれぞれの第1突出部11aおよび第2突出部12aと連結部20のU字状湾曲部22の頂点22aとの5点で、下孔5の内周面に接触する。連結部20は、周方向に迂回しながら軸方向に延びているために、弾性変形して下孔5の内周面を押圧する。下孔5に挿入された状態で、軸方向から見て、アンカー保持具1の第1突出部11a、第2突出部12aおよび頂点22aの描くピッチ円の中心は、保持部10の曲率半径の中心(すなわち、アンカー50の中心)と略一致する。これによって、アンカー50の中心が、下孔5の略中心に位置合わせされ、アンカー50の外周面と下孔5の内周面との間に適度なクリアランスが確保される。さらにアンカー50と下孔5との間に接着部材7を注入して硬化させることで、周方向に沿って均一な層厚を有する接着層を形成することが可能となる。
また、アンカー保持具1はアンカー50を下孔5内で回転させることで、下孔5内にアンカー50を中空で保持させる役割を果たすことが出来る。図5(B)に示すように、アンカー50を軸方向から見て、アンカー保持具1の連結部20が迂回する方向に回転させる。このとき、アンカー保持具1は、アンカー50とも回転しようとするが、U字状湾曲部22の頂点22aで下孔5の内周面に引っ掛かって回転が抑制される。したがって、アンカー50は、アンカー保持具1の保持部10の内部で回転する。これに伴い、アンカー50の一対の縦節51が、同時に保持部10の内側に配置された状態となる。一対の縦節51は、保持部10を径方向外側に押し広げて、保持部10の開口幅を大きくする。これにより、第1突出部11aおよび第2突出部12a、並びに第2突出部12aと繋がる連結部20は、径方向外側に押し出されて、それぞれ下孔5の内周面に対して付勢する。この作用によって、アンカー保持具1の下孔5の内周面に対する緊迫力が大きくなり、アンカー50を下孔5内で中空に保持することができる。
アンカー50を下孔5内に中空で保持した状態(図5(B)に示す状態においても)であっても、アンカー50の中心は、下孔5の略中心に位置合わせできる。したがって、この状態でアンカー50と下孔5との間に接着部材7を注入し硬化させてもよい。
本実施形態のアンカー保持具1によれば、一対の保持部10の第2保持部端12同士を周方向に迂回して繋いだ連結部20を有することで、下孔5の内周面に連結部20が引っかかって、アンカー保持具1とアンカー50との供回りを抑制できる。これに対して、特許文献1に記載されたアンカー用スペーサのように、連結部に相当する部位がコイル状に軸方向に延びている場合には、連結部に相当する部位が内周面に引っかかることがないため、アンカー保持具1とアンカー50とが供回りしてしまい、本実施形態の効果を奏することがない。また、連結部が軸方向にコイル状に延びる場合には、連結部に相当する部位は、軸方向に容易に伸縮する。したがって、下孔の内周面に対して引っかかったとしても、自身の伸縮により、保持部10の回転を十分に抑止できない。すなわち、アンカー50を保持部10の内部で回転させるためには、本実施形態に示すように周方向に迂回しながら軸方向に延びる連結部20を有することが好ましい。
本実施形態のアンカー保持具1は、縦節51を有する異形棒鋼を保持対象のアンカー50とする場合に、アンカー50を回転させることでアンカー50を下孔5内で中空保持できる。すなわち、アンカー保持具1は、アンカー50が周方向の一部に径方向外側に突出する凸部(縦節51に相当)を有する場合に、アンカー50を中空保持できる。また、縦節51を有さないボルト等をアンカー50として使用する場合には、外周面の一部を塑性変形させるなどして、周方向の一部に凸部を形成することで、中空保持を可能とすることができる。
<変形例1>
次に、第1実施形態のアンカー保持具1に採用可能な変形例1の構成について説明する。図1〜図3および図5に仮想線(二点鎖線)として示すように、保持部10は、突出部10aを有していてもよい。突出部10aは、第1保持部端11から第2保持部端12への経路中に径方向外側に突出する。突出部10aは、円弧上に延びる保持部10の一部を径方向外側に迂回させて折曲することでも形成できる。ここでは、保持部10が1つの突出部10aを有する場合を例示するが、保持部10は、周方向に沿って並ぶ2以上の突出部10aを有していてもよい。
図5(A)、(B)に示すように、突出部10aは、第1突出部11a、第2突出部12aおよびU字状湾曲部22の頂点22aとともに、下孔5の内周面に接触する。すなわち、本変形例によれば、突出部10aを有することで、アンカー保持具1の下孔5に対する接触点が増加する。これにより、アンカー50の中心の位置合わせをより安定して行うことができる。加えて、本変形例によれば、突出部10aが下孔5の内周面に対して付勢されるため、下孔5に対する緊迫力を増加させて、下孔5の内部でのアンカー50の中空保持の確実性を高めることができる。
<第2実施形態>
図6に、第2実施形態のアンカー保持具101の斜視図を示す。以下、図6を基に、第2実施形態のアンカー保持具101について説明する。
本実施形態のアンカー保持具101は、第1実施形態のアンカー保持具1と比較して、主に連結部120の構成が異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
第1実施形態と同様に、アンカー保持具101は、1本の線材103からなる。また、アンカー保持具101は、一対の保持部110と、一対の保持部110の間に位置する連結部120と、を有する。一対の保持部110は、軸方向に並んでいる。また、連結部120は、軸方向に延びて一対の保持部110を繋ぐ。
保持部110は、第1実施形態のアンカー保持具1における保持部10と同様の構成を有する。すなわち、保持部110は、開口部115と、開口部115の周方向一方側に位置する第1保持部端111と、開口部115の周方向他方側に位置する第2保持部端112と、を有する。さらに、保持部110は、第1保持部端111において、径方向外側に突出する第1突出部111aを有する。同様に、保持部110は、第2保持部端112において、径方向外側に突出する第2突出部112aを有する。
連結部120は、一対の保持部110の第2保持部端112同士を繋ぐ。連結部120は、保持部110の第2保持部端112に接続された一対の周方向湾曲部121と、一対の周方向湾曲部121同士の間に位置し軸方向に延びる直線部122と、を有する。連結部120は、一対の周方向湾曲部121および直線部122において、軸方向一方側から他方側に向かうに従い周方向に沿って開口部115と反対側に迂回して延びている。
周方向湾曲部121は、第2保持部端112から開口部115と反対側に向かって延びる。また、周方向湾曲部121は、連結部120の径方向外側において周方向に沿って湾曲している。
直線部122は、軸方向に直線的に延びている。直線部122の両端は、周方向湾曲部121と略直角に折り曲げられて形成されている。直線部122は、その全長が、第1実施形態におけるU字状湾曲部22の頂点22aに対応する。すなわち、直線部122は、その全長が、周方向の最も一方側に位置するとともに径方向の最も外側に位置する。
本実施形態のアンカー保持具101によれば、第1実施形態のアンカー保持具1と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態のアンカー保持具101は、一対の保持部110のそれぞれの第1突出部111aおよび第2突出部112aに加えて、直線部122において下孔5の内周面に線接触する。このため、下孔5内に、躯体4内の空隙に起因する凹部が形成されている場合であっても、接触部分(すなわち直線部122)が凹部内に収容され難い。したがって、本実施形態のアンカー保持具101によれば、第1実施形態のアンカー保持具1に対して、アンカー50の中心を下孔5の中心と位置合わせの確実性を高めることができる。加えて、本実施形態のアンカー保持具101によれば、直線部122が凹部内に収容され難いために、アンカー保持具1の緊迫力が低下することを抑制でき、アンカー50を下孔5内における中空保持の確実性を高めることができる。
<第3実施形態>
図7に、第3実施形態のアンカー保持具201の斜視図を示す。以下、図7を基に、第3実施形態のアンカー保持具201について説明する。
本実施形態のアンカー保持具201は、上述の実施形態のアンカー保持具1、101と比較して、3つの保持部(第1の保持部210A、第2の保持部210Bおよび第3の保持部210C)と、2つの連結部(第1の連結部220Aおよび第2の連結部220B)と、を備える点が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
第1の保持部210A、第2の保持部210Bおよび第3の保持部210Cは、この順で軸方向に沿って並んでいる。第1の保持部210Aは、開口部215と、開口部215の周方向一方側および他方側にそれぞれ位置する第1保持部端211Aおよび第2保持部端212Aと、を有する。同様に、第2の保持部210Bは、開口部215と、開口部215の周方向一方側および他方側にそれぞれ位置する第1保持部端211Bおよび第2保持部端212Bと、を有する。第3の保持部210Cは、開口部215と、開口部215の周方向一方側および他方側にそれぞれ位置する第1保持部端211Cおよび第2保持部端212Cと、を有する。
第1の連結部220Aは、第1の保持部210Aと第2の保持部210Bとの間に位置している。第1の連結部220Aは、第1の保持部210Aの第2保持部端212Aと第2の保持部210Bの第2保持部端212Bと、を繋ぐ。第1の連結部220Aは、軸方向一方側から他方側に向かうに従い周方向に沿って開口部215と反対側に迂回して延びている。第1の連結部220Aは、迂回経路中に軸方向に沿って直線的に延びる直線部222を有する。
第2の連結部220Bは、第2の保持部210Bと第3の保持部210Cとの間に位置している。第2の連結部220Bは、第2の保持部210Bの第1保持部端211Bと第3の保持部210Cの第1保持部端211Cと、を繋ぐ。第2の連結部220Bは、軸方向一方側から他方側に向かうに従い周方向に沿って開口部215と反対側に迂回して延びている。第2の連結部220Bは、迂回経路中に軸方向に沿って直線的に延びる直線部222を有する。
第1の連結部220Aは、開口部215に対して周方向他方側に位置する第2保持部端212A、212B同士を繋ぎ、開口部215に対し周方向他方側を迂回して軸方向に延びる。一方で、第2の連結部220Bは、開口部215に対して周方向一方側に位置する第1保持部端211B、211C同士を繋ぎ、開口部215に対して周方向一方側を迂回して軸方向に延びる。
本実施形態のアンカー保持具201によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本実施形態のアンカー保持具201によれば、第1の連結部220Aと第2の連結部220Bとが、周方向に沿って反対方向に迂回する。アンカー50に装着して下孔5に挿入された状態で、第1の連結部220Aおよび第2の連結部220Bが、下孔5の内周面にそれぞれ引っかかり、それぞれ周方向反対側の回転を抑制する。このため、アンカー50を何れの方向に回転させる場合であっても、アンカー保持具201とアンカー50との供回りを抑制し、下孔5の内部でアンカー50を中空保持できる。本実施形態によれば、1つのアンカー50に対して、複数のアンカー保持具201を使用する場合には、複数のアンカー保持具201の装着方向を揃える必要がなく、作業の容易性を高めることができる。
<第4実施形態>
図8に、第4実施形態のアンカー保持具301の斜視図を示す。以下、図8を基に、第4実施形態のアンカー保持具301について説明する。
本実施形態のアンカー保持具301は、上述の実施形態のアンカー保持具1、101、201と比較して、一対の保持具(第1の保持部310Aおよび第2の保持部310B)の開口方向が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
第1の保持部310Aは、開口部315Aと、開口部315Aの周方向一方側および他方側にそれぞれ位置する第1保持部端311Aおよび第2保持部端312Aと、を有する。同様に、第2の保持部310Bは、開口部315Bと、開口部315Bの周方向一方側および他方側にそれぞれ位置する第1保持部端311Bおよび第2保持部端312Bと、を有する。第1の保持部310Aの開口部315Aと第2の保持部310Bの開口部315Bとは、中心軸Jに対し反対方向を向いて開口している。したがって、第1の保持部310Aと第2の保持部310Bとは、互いに中心軸Jを中心として180°回転した姿勢で配置されている。
連結部320は、第1の保持部310Aと第2の保持部310Bとを繋ぐ。連結部320は、第1周方向湾曲部321Aと第2周方向湾曲部321Bと直線部322とを有する。第1周方向湾曲部321Aは、第1の保持部310Aの第2保持部端312Aから周方向に沿って開口部315Aの反対側に延びる。第2周方向湾曲部321Bは、第2の保持部310Bの第1保持部端311Bから周方向に沿って開口部315Bの反対側に延びる。
本実施形態のアンカー保持具301によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、本実施形態のアンカー保持具301によれば、連結部320の直線部322において、下孔5の内周面に当接することで、アンカー保持具1とアンカー50との供回りを抑制して下孔5の内部でアンカー50を中空保持できる。また、このような効果は、アンカー50を何れの方向に回転させる場合にも奏することができるため、1つのアンカー50に対して、複数のアンカー保持具301を使用する場合に、複数のアンカー保持具301の装着方向を揃える必要がなく、作業の容易性を高めることができる。
本実施形態のアンカー保持具301は、第1の保持部310Aと第2の保持部310Bとが、互いに反対方向に開口するため、連結部320を弾性変形させながら装着することもできる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1,101,201,301…アンカー保持具、10,110…保持部、10a…突出部、11,111,211A,211B,211C,311A,311B…第1保持部端、11a,111a…第1突出部(突出部)、12,112,212A,212B,212C,312A,312B…第2保持部端、12a,112a…第2突出部(突出部)、15,115,215,315A,315B…開口部、20,120,220A,220B,320…連結部、21,121,321A,321B…周方向湾曲部、50…アンカー(あと施工アンカー)、122,222,322…直線部

Claims (6)

  1. 躯体に穿孔した下孔に挿入されるアンカーに取り付けられるアンカー保持具であって、
    軸方向に延びる前記アンカーを径方向外側から保持する少なくとも2つ以上の保持部と、
    軸方向に延び一対ごとの前記保持部を繋ぐ連結部と、を備え、
    前記保持部には、前記アンカーが挿入される開口部と、前記開口部の周方向一方側に位置する第1の保持部端と、前記開口部の周方向他方側に位置する第2の保持部端と、が設けられ、
    2つ以上の前記保持部の開口部は、同方向を向き、
    前記連結部は、一対ごとの前記保持部の周方向において同じ方向に位置する第2の保持部端同士を繋ぎ、軸方向一方側から他方側に向かうに従い、周方向に沿って前記開口部と反対側に迂回する、アンカー保持具。
  2. 躯体に穿孔した下孔に挿入されるアンカーに取り付けられるアンカー保持具であって、
    軸方向に延びる前記アンカーを径方向外側から保持する少なくとも2つ以上の保持部と、
    一対ごとの前記保持部を繋ぐ連結部と、を備え、
    前記保持部には、前記アンカーが挿入される開口部と、前記開口部の周方向両側にそれぞれ位置する一対の保持部端とが設けられ、
    前記連結部は、軸方向に延びる直線部を有し、一対ごとの前記保持部の保持部端同士を繋ぐ、アンカー保持具。
  3. 前記開口部の開口幅は、前記アンカーの直径より狭い、請求項1又は2に記載のアンカー保持具。
  4. 前記保持部は、前記保持部端において、径方向外側に突出する突出部を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載のアンカー保持具。
  5. 前記保持部は、一方の前記保持部端から他方の前記保持部端への経路中に径方向外側に突出する突出部を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載のアンカー保持具。
  6. 前記アンカーに取り付けて前記下孔に挿入した状態で、
    前記アンカーの軸方向から見て、複数の前記突出部の頂点と前記連結部の頂点と、が描くピッチ円の中心は、前記アンカーの中心と略一致する、請求項4又は5に記載のアンカー保持具。
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