JP6010635B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、問題文と正解の組み合わせをユーザが覚えにくいようにして学習効果を高めることを目的とする。
また、前記選択手段は、前記元の文に含まれている語句が数を表しているか否かに応じて、当該語句を選択する頻度を異ならせてもよい。
さらに、前記表示制御手段が表示させた問題文についてユーザが回答した結果を取得する結果取得手段を備え、前記選択手段は、選択する語句の数を、前記結果取得手段により取得された回答の結果に応じて変化させてもよい。
また、前記選択手段は、第1の問題文が表示されてから当該第1の問題文と元の文が同じ第2の問題文が表示されるまでに経過した時間が所定の時間未満である場合には、前記所定の回数の表示がされる前であっても、前記第2の問題文について、前記第1の問題文について記憶されている前記情報が表す語句とは異なる語句を少なくとも1以上選択してもよい。
[1−1]全体構成
図1は、第1実施形態の情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1の例では、サーバ装置10と、ユーザにより利用されるユーザ装置20と、ネットワーク2とを備える情報処理システム1が示されている。
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備えるコンピュータである。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備え、CPUが、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって各部の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出してCPUに通知する。記憶部12は、ハードディスク等を備え、制御部11が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。通信部13は、通信を行うための通信回路を備え、ネットワーク2を介したデータのやり取りを行う。
サーバ装置10の記憶部12には、上述した穴埋め問題を作成してユーザに提示するためのプログラムが記憶されている。制御部11がこのプログラムを実行して各部を制御することで、以下に述べる各機能が実現される。
図4は、サーバ装置10の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置10は、表示制御手段101と、選択手段102とを備える。
表示制御手段101は、複数の語句を含む文のうち選択された1以上の語句を隠した問題文を表示手段に表示させる手段である。ここでいう問題文は、上述した穴埋め問題で用いられる問題文であり、以下では「穴埋め問題文」という。表示制御手段101は、本実施形態では、ユーザ装置20の表示部24という表示手段に穴埋め問題文を表示させる。表示制御手段101は、生成手段103と送信手段104とを備える。
図5は、問題文データの生成方法を説明するための図である。図5(a)では、語句を隠して穴埋め問題文とする前の文、つまり穴埋め問題文の元の文の一例として、「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」という元の文A1が示されている。図5(b)では、元の文A1に含まれる語句のうちから選択された語句(以下「選択語句」という)の例として、「保護」及び「利用」という選択語句B1及びB2が示されている。
図6は、表示された穴埋め問題文の例を示す図である。図6(a)では、図5に示した穴埋め問題文C1と、「以下の●●に入る語句を答えよ。」というユーザに答え方を指示する指示文D1とが表示部24に表示されている様子が示されている。このように、表示制御手段101は、問題文データを生成して送信することで、穴埋め問題文を表示手段に表示させる。
選択手段102は、表示制御手段101が表示させる穴埋め問題文の元の文に含まれる複数の語句のうちその穴埋め問題文において隠される語句を選択する手段である。さらに、この選択手段102は、元の文が同じ穴埋め問題文については、前回とは異なる語句を少なくとも1以上選択する。具体的には、選択手段102は、例えば、元の文と、その元の文における選択語句の候補(以下「選択候補」という)と、各選択候補のうちのいずれが選択されている状況であるかということを示す情報(以下「選択状況」という)とを対応付けた選択テーブルを記憶している。
情報処理システム1が備える各装置は、以上の構成に基づき、穴埋め問題を提示してユーザに学習させる学習処理を行う。学習処理における各装置の動作について、図9を参照して説明する。
図9は、学習処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。学習処理は、ユーザがユーザ装置20に対して上述した学習を開始するための操作を行うことを契機に開始される。まず、ユーザ装置20が、この学習開始操作を受け付け(ステップS11)、問題文データを要求する要求データをサーバ装置10に送信する(ステップS12)。
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、選択手段102がランダムに選択語句を選択したため、各語句が隠される頻度に偏りが生じにくいようになっていたが、第2実施形態では、各語句が隠される頻度に偏りが生じるように語句が選択される。
図10は、第2実施形態のサーバ装置の機能構成の一例を示す図である。図10の例では、図4に示す各手段に加え、結果取得手段105を備えるサーバ装置10aが示されている。結果取得手段105は、表示制御手段101が表示させた穴埋め問題文についてユーザが回答した結果(以下「回答結果」という)を取得する手段である。結果取得手段105は、例えば、図9のステップS18やS36の回答処理を行ったユーザ装置20から回答結果を取得する。
図11は、本実施形態の選択テーブルの一例を示す図である。図11の例では、「発明」、「保護」、「利用」、「奨励」、「産業」、「発達」及び「寄与」という選択候補に、「5/5」、「4/5」、「3/6」、「2/7」、「3/4」、「4/4」及び「3/5」という回答結果が対応付けられている。この回答結果は、正解数/全回答数で表されており、例えば「発明」は5回隠されて5回とも正解であり、「利用」は6回隠されて3回が正解だったことが表されている。
上述した各実施形態は、各々が本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
上述した選択頻度が、例えば学習を支援するサービスを提供するサービス提供者によって予め設定されていてもよい。この場合、語句毎の難易度をサービス提供者が判断して設定することで、難しい語句ほど頻繁に隠されるようにして覚えやすくすることができる。また、サービス提供者が選択頻度を複数通り設定しておき、例えばユーザの学習の上達度に応じた設定を利用できるようにしてもよい。
上記のように選択頻度を設定する場合に、人間が設定するのではなく、自動的に設定がされるようにしてもよい。例えば、選択手段102は、元の文に含まれている語句(実施形態では選択候補)が数を表しているか否かに応じて、その語句の選択頻度を異ならせる、という具合である。ここでいう数を表す語句とは、アラビア数字の他に、漢数字やローマ数字、ギリシア数字なども含めてもよい。そのような語句には、例えば、「2013年」、「12月」、「31日」といった年月日や「六月」、「三十日」といった期間、「第二十九条」、「第二項」といった条項の番号、「一人」、「三人」といた人数などが含まれる。選択手段102は、例えば、語句、すなわち選択候補が数を表している場合には、その選択候補の選択頻度を、数を表さない選択候補に比べて高くする。これにより、数を表す選択候補が隠された穴埋め問題文が提示されやすくなり、前述した年月日や期間、条項、人数などを含む語句をユーザが学習しやすいようにすることができる。
上記変形例では数を表す語句に注目したが、他の方法で選択頻度を自動的に設定させてもよい。
図12は、本変形例のサーバ装置の機能構成の一例を示す図である。図12の例では、図4に示す各手段に加え、計数手段106を備えるサーバ装置10bが示されている。計数手段106は、元の文において各語句が登場する回数(以下「登場回数」という)をそれぞれ計数する手段である。
図13は、本変形例の選択テーブルの一例を示す図である。図13の例では、「出願」、「公開」、「審査」及び「査定」という選択候補に、「10」、「3」、「5」及び「2」という登場回数が対応付けられている。
選択手段102は、第2実施形態とは異なる方法で選択頻度を変化させてもよい。例えば、選択手段102は、各選択候補についてインターネット等で提供されている検索サービスを利用して検索を行い、その結果(検索でその語句が見つかった件数)に応じて選択頻度を変化させてもよい。検索で見つかった件数が少ないということは、その語句が学習中の分野における専門的な用語を表す語句であり、その分野を学習するユーザにとっては覚えておくべき重要な語句である場合がある。本変形例によれば、そのように重要な語句をユーザが学習しやすいようにすることができる。
情報処理システム1は、ユーザが学習アプリを終了させて次回起動したときに、前回の続きから学習できるようにしてもよい。この場合、例えば、ユーザ装置20の記憶部22が、自装置を利用するユーザのユーザID(Identification)を記憶し、サーバ装置10は、ユーザ毎に異なる選択テーブルを作成してそれらを各ユーザのユーザIDに対応付けて記憶する。そして、ユーザ装置20が、図9のステップS12で要求データにユーザIDを付加して送信することで、サーバ装置10が、要求データが示すユーザIDに対応付けて選択テーブルを用いて語句の選択や選択頻度の設定などを行う。これにより、ユーザ毎に選択状況や選択頻度などの情報が保持されて、各ユーザが前回の続きから学習できるようにすることができる。
選択手段102は、他のユーザの回答結果に応じて選択頻度を変化させてもよい。この場合、結果取得手段105は、複数のユーザの回答結果を取得し、選択手段102は、取得された複数のユーザの回答結果を選択テーブルに格納する。選択手段102は、例えば、格納した回答結果の平均値を求め、その逆数を選択頻度として用いる。この回答結果の平均値は、その語句が隠されたときの難易度を表すことになる。これにより、ユーザがまだ回答していない語句についてもその難易度に応じて学習する時間を振り分けることができる。
選択手段102は、実施形態では2つの語句を毎回選択したが、これに限らず、1つの語句を選択してもよいし、3つ以上の語句を選択してもよい。また、選択手段102は、選択する語句の数を変化させてもよい。例えば、1回目は1つの語句を選択し、2回目は2つの語句を選択し、3回目は再び1つの語句を選択するといった具合である。さらに、選択手段102は、選択語句の数を、例えば結果取得手段105により取得された回答結果に応じて変化させてもよい。その場合、例えば、選択手段102は、閾値よりも高い正答率を示す回答結果が取得された場合に、選択語句の数を1つ増やす。このような選択が行われると、ユーザの学習が進んで正答率が上がっていく度に、隠される語句の数が増えていき、穴埋め問題の難易度が増すことになる。これにより、同じ元の文を繰り返し用いる場合であっても学習の効果を高めることができる。
選択手段102は、実施形態では、選択候補を順番に選択するということはしていなかったが、例えば選択候補を隠す順番を決めておいて、その順番で語句を選択してもよい。ただし、例えば選択候補が少ないと、語句が隠される順番も含めてユーザが覚えてしまい学習効果が低下するおそれがあるから、選択手段102は、選択候補を一通り順番に選択し終えたら、次は順番を前回とは変えて語句を選択するとよい。本変形例によれば、ユーザが問題文を覚えにくいようにして学習効果を高めつつ、どの語句も満遍なく学習させることができる。
元の文が異なる複数の穴埋め問題文が表示される場合に、穴埋め問題文毎に表示される頻度が異なっていてもよい。この場合、例えば、図10に示す結果取得手段105が上記の回答結果を取得し、表示制御手段101が、複数の穴埋め問題文のそれぞれについて結果取得手段105が取得した回答結果に応じて、複数の問題文のそれぞれを表示させる頻度(以下「表示頻度」という)を変化させる。具体的には、表示制御手段101は、元の文が異なる穴埋め問題文毎に、各選択語句における回答結果から正解率の平均値(中間値、最高値、最小値などでもよい)を求め、求めた値を用いて、第2実施形態で選択手段102が選択頻度を変化させたように表示頻度を変化させればよい。
上述した回答結果に応じて、異なる回答処理が行われてもよい。例えば、表示制御手段101が、隠された選択語句を入力させる回答欄を表示させる入力回答処理と、隠された選択語句の選択肢としてその選択語句と対応する回答候補とを表示させる選択回答処理とを行うものとする。そして、表示制御手段101は、例えば、正解率が閾値以上の選択語句が隠された穴埋め問題文を表示させる場合には、入力回答処理を行い、正解率が閾値未満の選択語句が隠された穴埋め問題文を表示させる場合には、選択回答処理を行う。
実施形態では、サーバ装置10が語句を選択し、穴埋め問題文の表示を制御したが、ユーザ装置20がこれを行ってもよい。この場合、ユーザ装置20の制御部21がプログラムを実行して図4等に示す各手段を実現する。要するに、選択語句の選択や穴埋め問題文の表示の制御などは、サーバ装置10やユーザ装置20のような情報処理装置によって行われればよい。
選択手段102は、実施形態では、元の文が同じ穴埋め問題文については、必ず前回とは異なる語句を少なくとも1以上選択したが、これに限定されない。例えば数回程度であれば、元の文が同じ穴埋め問題文であっても同じ語句を選択してもよい。本変形例の選択手段102は、元の文が同じ問題文が所定の回数表示されるまでに少なくとも1回は、前回に表示された問題文(元の文が同じ問題文)とは異なる語句を少なくとも1以上選択する。
本発明は、サーバ装置やユーザ装置といった情報処理装置の他に、これらの情報処理装置を備える情報処理システムとしても捉えられる。また、本発明は、これらの情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられる。ここでいう処理とは、例えば、図9に示す学習処理である。また、本発明は、サーバ装置やユーザ装置のようなコンピュータを、図4等に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
Claims (5)
- 複数の語句を含む文のうち選択された1以上の語句を隠した問題文を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段が表示させた前記問題文において隠された1以上の語句を表す情報を記憶する記憶手段と、
前記表示制御手段が表示させる問題文の元の文に含まれる複数の語句のうち当該問題文において隠される語句を選択する選択手段であって、元の文が同じ問題文が所定の回数表示されるまでに少なくとも1回は、前回表示された当該問題文について記憶されている前記情報が表す語句とは異なる語句を少なくとも1以上選択する選択手段と
を備える情報処理装置。 - 前記元の文において各語句が登場する回数をそれぞれ計数する計数手段を備え、
前記選択手段は、前記計数手段により計数された回数が少ないほど、当該回数が計数された前記語句を選択する頻度を多くする
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記選択手段は、前記元の文に含まれている語句が数を表しているか否かに応じて、当該語句を選択する頻度を異ならせる
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段が表示させた問題文についてユーザが回答した結果を取得する結果取得手段を備え、
前記選択手段は、選択する語句の数を、前記結果取得手段により取得された回答の結果に応じて変化させる
請求項1から3までのいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記選択手段は、第1の問題文が表示されてから当該第1の問題文と元の文が同じ第2の問題文が表示されるまでに経過した時間が所定の時間未満である場合には、前記所定の回数の表示がされる前であっても、前記第2の問題文について、前記第1の問題文について記憶されている前記情報が表す語句とは異なる語句を少なくとも1以上選択する
請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
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