JP6010479B2 - 圧力開放弁および粘性継手 - Google Patents
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Description
特許文献2に記載の技術においても、シリコーン系樹脂等からなる充填材を流出路の内面に対して密閉状に形成することが要件となり、充填材の成形工程において手間のかかる構造となる。
特許文献3に記載の技術においては、孔と閉止体の熱変形により締め代をゼロにするものであり、孔の加工に高精度が要求される。
しかも閉止体が外部へ排出された後の孔は塑性変形していることから、再度閉止体を組み付けても所定の性能が得られず、閉止体と孔の形成側とを含むアッセンブリーで交換する必要がある。
そして、シール体が所定の温度まで加熱されたとき、シール体が熱変形することにより生じた隙間を介して流路が開放状態になるように構成することで、圧力および温度の両方に対応させて圧力開放弁を作動させることができる。
また、1つのシール体の弾性変形機能と熱変形機能を利用する構造のため、部品点数の少ない簡単な構造の圧力開放弁となる。
(1)圧力開放弁の製造工程を簡単な工程にすることができる。
(2)圧力および温度の両方に対応させて圧力開放弁を作動させることができる。
(3)1つのシール体の弾性変形機能と熱変形機能を利用する構造のため、部品点数の少ない簡単な構造の圧力開放弁となる。
閉位置P1とは、図4(a)に示すように、係止部26とシール体25とが係止して流路27が閉じられた状態のピストン弁体24の位置である。開位置P2とは、所定の圧力によって移動し流路27を開放するときのピストン弁体24の位置であり、本実施形態では図4(c)に示すように、ピストン弁体24の後記する傾斜軸部39と、プラグ筐体23における中間部32と第2ガイド部33との段差部とが当接した状態のピストン弁体24の位置である。
プラグ筐体23は、筒軸方向に沿って流路27が貫通形成された円筒状の部材であり、金属材料等からなる。図1における空気抜き孔17には雌ねじが螺設されており、プラグ筐体23の外周にはその雌ねじに螺合する雄ねじ28が螺設されている。なお、雌ねじおよび雄ねじ28はテーパねじとして螺設されている。
ピストン弁体24は、略円柱形状の部材であり、金属材料等からなる。ピストン弁体24は、作動室11(図1)に臨む一端側から順に、第1ガイド軸部36と、第1ガイド軸部36よりも小径となるように凹曲面状に形成された凹状軸部37と、係止部26と、係止部26よりも小径のシール密着軸部38と、他端に向かうにしたがい凸曲面状に縮径する円錐台状の傾斜軸部39と、第2ガイド軸部40と、を備えるように形成されている。
係止部26は、凹状軸部37とシール密着軸部38との間において径外方向に延設される環状の突起体として形成されている。係止部26の断面形状に関しては、特にシール体25に係止する面側が、径外方向に向かうにしたがい端面29寄りに変位する傾斜面26Aとして形成されている。係止部26は、シール体25に係止する係止状態となってピストン弁体24を閉位置P1に保持する機能を備えていれば、たとえば360度全周にわたって形成することなく、円周方向に間隔を空けて局所的に形成するようにしてもよい。
シール体25はたとえばOリングからなる。材質としては、ニトリルゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム等である。
図4(a)はピストン弁体24が閉位置P1に位置した状態を示しており、シール体25がプラグ筐体23の嵌合溝部31およびピストン弁体24のシール密着軸部38に密着することにより流路27が閉じられている。係止部26は、シール体25とシール密着軸部38との密着部よりも端面29寄りにおいてシール体25に係止している。また、ピストン弁体24は、加締め部35により、プラグ筐体23から作動室11側への抜けが防止されている。
そして、シール体25が所定の温度まで加熱されたとき、シール体25が熱変形することにより生じた隙間43を介して流路27が開放状態になるように構成することで、作動室11の圧力および温度の両方に対応させて圧力開放弁1を作動させることができる。
1つのシール体25の弾性変形機能と熱変形機能を利用する構造のため、部品点数の少ない簡単な構造の圧力開放弁が実現できる。
また、特許文献3の技術では、作動後の孔が塑性変形するため、作動後には閉止体と孔の形成側とを含むアッセンブリー全体で交換する必要があるのに対し、本発明では、カバー6はそのままに圧力開放弁1のみの交換、すなわちプラグ筐体23の着脱作業のみとなるため、簡単な作業で済み、アッセンブリーで交換する必要もない。
2 アウターハウジング(外側回転部材)
3 インナーハブ(内側回転部材)
4 アウタープレート
5 インナープレート
6 カバー
8A,8B 軸シール部材
11 作動室
16 充填孔
17 空気抜き孔
21 圧力開放弁
23 プラグ筐体
24 ピストン弁体
25 シール体
26 係止部
27 流路
30 第1ガイド部(ガイド部)
33 第2ガイド部(ガイド部)
36 第1ガイド軸部(ガイド軸部)
40 第2ガイド軸部(ガイド軸部)
P1 閉位置
P2 開位置
Claims (3)
- 閉位置と開位置との間で移動するピストン弁体と、
前記ピストン弁体を収容する弁箱と、
前記弁箱と前記ピストン弁体との間に介設される弾性体からなる環状のシール体と、
前記ピストン弁体に形成され、前記シール体に係止する係止状態となって前記ピストン弁体を閉位置に保持する係止部と、
を備え、
前記ピストン弁体に所定の圧力が加わったとき、前記係止部と前記シール体との間で生じる押力により前記シール体が弾性変形して前記係止状態が解除されることにより、前記ピストン弁体が開位置に移動して流路が開放状態になり、
かつ、前記ピストン弁体が閉位置にある状態において、前記シール体が所定の温度まで加熱されたとき、前記シール体が熱変形することにより生じた隙間を介して流路が開放状態になることを特徴とする圧力開放弁。 - 前記ピストン弁体にガイド軸部が形成されるとともに、前記弁箱に前記ガイド軸部をガイドするガイド部が形成され、
前記ガイド軸部および前記ガイド部の内の少なくとも一方に流路を構成する溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力開放弁。 - 円筒状の外側回転部材と、前記外側回転部材と同軸に配される内側回転部材と、前記外側回転部材と一体に回転する複数のアウタープレートと、前記内側回転部材と一体に回転し、前記アウタープレートと軸方向に交互に配される複数のインナープレートと、前記外側回転部材の開口部を塞ぐカバーと、を備え、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間の作動室内に粘性流体が封入された粘性継手であって、
請求項1または請求項2に記載の圧力開放弁を前記作動室の圧力開放用として備え、
前記弁箱が前記カバーまたは前記外側回転部材に着脱自在に取り付けられるプラグ筐体として構成されていることを特徴とする粘性継手。
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