JP6010474B2 - 手持ち式切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、手持ち式であるマルノコやカッタ等の手持ち式切断機に関する。
下記特許文献1,2に示されるように、ベース(定盤)の下方に円盤状の鋸刃の一部が突出しており、ベースを鋸刃の垂線周りで揺動可能とすることで、鋸刃の突出量(切込み深さ)を調節可能であるマルノコが知られている。
これらのマルノコでは、円弧状のガイド溝を有するガイドリンクが、ベース上側に一体的に設けられると共に、鋸刃を備えた本体に、ガイド溝に入るボルトが配置される。そして、レバーを閉めることで、ボルトがガイド溝の任意の位置に固定され、ガイドリンクと一体のベースが、本体に対し任意の回転位置で固定されて、マルノコの鋸刃が任意の切込み深さとなるように調節される。
特開2006−346909号公報 実開平7−31301号公報
特許文献1や特許文献2のマルノコでは、レバーを手で回して切込み深さを調節でき、手軽である。
しかし、レバーは、鉛直姿勢やこれに近い傾斜姿勢となっていると、自重により水平姿勢やこれに近い傾斜姿勢に動くことがある。このように自然に動くと、レバーによる切込み深さの調節がし難い場合がある。
例えば、水平姿勢でベースが本体に固定され、鉛直姿勢でベースが本体から開放される場合、切込み深さを調節するためレバーを鉛直姿勢としたときに、レバーが自重で動いてベース(ガイドリンク)が本体(レバー)に引っ掛かることがあり、切込み深さの調節中にベースや本体の動きが重くなることがある。
そこで、本発明は、レバーの回転操作によりなされる調節が行い易いマルノコ等の手持ち式切断機を提供することを主な目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、固定姿勢から移動許容姿勢となるように回転操作がなされることで、手持ち式切断機に係る所定部分の回転移動を許容する固定操作部と、当該固定操作部を付勢する付勢部材とを備えており、前記固定操作部は、前記移動許容姿勢において、その重心が前記回転操作に係る回転中心に対し前記回転操作方向における前記固定姿勢側へのズレを生じる状態となっており、前記付勢部材は、前記固定操作部の重心の前記ズレの方向と反対方向に、前記固定操作部を付勢することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記移動許容姿勢は、前記固定操作部の重心が前記ズレを生じる姿勢と、前記固定操作部の重心が平面視で前記固定姿勢側から前記回転中心を越えた姿勢と、を含むものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記固定操作部の少なくとも一部は、前記移動許容姿勢において、手持ち式切断機に係る他の部分との間に隙間を生じていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記固定操作部は、移動許容姿勢において、手持ち式切断機に係る他の部分と接触していることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記付勢部材は、トーションスプリングであることを特徴とするものである。
本発明の内、請求項1に記載の発明によれば、固定操作部を、その重心のズレの方向と反対方向に付勢するため、レバー等の固定操作部を回転操作することにより実行される調節を行い易くすることができる、という効果を奏する。
又、請求項2に記載の発明によれば、上記発明において、固定操作部を付勢力ないし重力によって移動許容姿勢で安定させるので、上記効果に加えて、所定部分の回転移動の操作を阻害する事態を防止することができる、という効果を奏する。
更に、請求項3に記載の発明によれば、上記発明において、固定操作部あるいはその一部は、前記移動許容姿勢において、他の部分との間に隙間を生じているので、上記効果に加えて、操作性をより一層良好にすることができる、という効果を奏する。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、上記発明において、移動許容姿勢の固定操作部が他の部分と接触するので、上記効果に加えて、固定操作部を確実に解除姿勢として操作性を更に良好にすることができる、という効果を奏する。
又、請求項5に記載の発明によれば、上記発明において、付勢部材をトーションスプリングとしたため、上記効果に加えて、シンプルで省スペースな構成により操作性を向上することができる、という効果を奏する。
本発明に係るマルノコの平面図(ハンドル部及びバッテリは省略。以下同じ。)である。 図1における左側面図である。 図1において、本体をベースから離れる方向に回転移動(揺動)させた状態を示す左側面図である。 図2において、レバーの左右方向の中央を通り前後方向に沿う縦断面を左側から示す図である。 図2において、レバーとデプスガイドの間を通り前後方向に沿う縦断面を右側から示す図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例を、適宜図面に基づいて説明する。尚、本発明は、当該形態や当該変更例に限定されない。
図1は、手持ち式切断機の一例であるマルノコ1の平面図であり、図2は、マルノコ1の左側面図である。
マルノコ1は、平板状のベース2と、鋸刃4を有する本体6を備えている。尚、ハンドル及び動力源であるバッテリは、図示を省略したが、マルノコ1において、一般的な手持ち式切断機と同様に配置されている。
ベース2の前部(図1の上部・図2の左部)には、ベース2の上面から上方へ突出する扇状のアンギュラプレート10が設けられている。アンギュラプレート10は、左右方向に沿うようにされており、図示しない円弧状のガイド溝を有している。
ベース2の上面後部には、上方へ突出する軸受入れ部11が設けられている。軸受入れ部11は、前面から後方へ延びる図示しない穴を有する。
本体6は、モータ18(図5参照)を収めるモータハウジング19と、ギア機構20(図4〜図7参照)や左右方向に沿うスピンドル21(図4・図5・図7参照)の左部を収めるギアハウジング22を有する。ギアハウジング22の左側に、モータハウジング19が取り付けられる。ギアハウジング22の後下部には、周りに対し後方へ突出する突出部22aが設けられている。
鋸刃4は、スピンドル21の右部(先端部)に取り付けられ、ギア機構20を介してモータ18により回転駆動される。尚、鋸刃4は、ベース2において前後方向に沿うように開けられた鋸刃用溝23(図5・図6参照)を通っており、鋸刃4の下部は、ベース2の下面より突出している。
又、本体6は、鋸刃4の上部を覆うブレードケース24と、ブレードケース24と鋸刃4の間あるいはその下方において鋸刃4の一部を覆う安全カバー25を備えている。尚、後述するように、本体6は、ベース2に対して、左右方向に傾動可能であり、又上下方向に揺動可能であるところ、本体6の上下や前後は、特に断らない限り、図2に示す姿勢を基準とする。
ブレードケース24は、ギアハウジング22の右側に配置される。ギアハウジング22の突出部22aは、ネジ穴を有する筒状部分であり、ギアハウジング22をブレードケース24に対し固定(ネジ止め)する際に用いられる。又、ブレードケース24の左面後部には、左から右へ開けられる穴24aが形成されている。
安全カバー25は、鋸刃4の回転軸(スピンドル21)の周りで揺動可能に設けられており、揺動により、鋸刃4の下部を覆ったり、ブレードケース24内に収まることで鋸刃4の下部を露出したりする。
加えて、本体6とベース2の間には、ブレードケース24の前側に配置されるアンギュラ26と、アンギュラ26を通る軸28と、アンギュラ26及びベース2のアンギュラプレート10をクランプすることでアンギュラ26をアンギュラプレート10に対し固定する前固定機構30が介在している。
アンギュラ26は、ベース2に対して立っている平面F字状の形状を有している。即ち、アンギュラ26は、左右方向に沿う平板状のベース板部における後面の右辺及び中央部から、2つの平行な前後方向に沿う小板部が突出する形状となっている。
アンギュラ26のこれら小板部の間には、ブレードケース24の前下部が入れられており、これらの小板部と前下部に、左右方向の軸28が通される。よって、ブレードケース24ないしこれと一体の部材(本体6)は、アンギュラ26に対し、軸28を中心に、上下に揺動可能となっている。尚、揺動は、回転移動の一種である。
更に、アンギュラ26は、ベース2のアンギュラプレート10の上記ガイド溝を通る前固定機構30をアンクランプすると、アンギュラプレート10に対する固定が解除されて、当該ガイド溝に沿った前後方向に延在する回転軸(図示略)に対し、左右方向に傾動が自在となり、又クランプすると当該ガイド溝における任意の位置での固定が可能となる。従って、アンギュラ26にリンクされた本体6は、左右に傾動可能となっている。尚、傾動は、回転移動の一種である。
図3は、本体6を軸28の周りでベース2から離れる方向に回転移動(揺動)させた状態を示す左側面図である。
本体6とベース2の後部の間には、円弧状にカーブする帯状のデプスガイド32が介在している。デプスガイド32は、その周縁以外の部分を占める、デプスガイド溝34を有している。又、デプスガイド32は、その帯形状における幅方向が前後方向に沿うように配置されており、その帯形状のカーブにより上部が前方へ向かうように配置されている。
更に、デプスガイド32は、ベース2に対して、左右方向に傾動可能に接続されている。即ち、デプスガイド32の下端部において、後方に延びる軸部38が設けられており、ベース2の軸受入れ部11における前部の穴に対し、軸部38が回転自在に入れられていて、デプスガイド32は、その下端部の軸部38の周りで回転自在な状態で、ベース2に取り付けられている。
そして、本体6は、ブレードケース24の後下部左側において、後固定機構40を備えている。
後固定機構40は、デプスガイド32のデプスガイド溝34を通っており、デプスガイド32に対し、固定とその解除が自在である。後固定機構40がデプスガイド32に対し固定されると、後固定機構40と一体のブレードケース24等も、デプスガイド32に対し固定される。
後固定機構40は、ブレードケース24の左面の後下部から左方へ突出していてデプスガイド溝34を通る軸部42と、軸部42の左部に設けられる固定操作部としてのレバー44を備えている。
レバー44は、長い部材であり、先端部(図2の状態における上部)は、他の部分(基部)に対し、僅かに後方に沿っており、又若干右に広がっている。レバー44は、軸部42を中心軸とした回転により、姿勢の変化が可能であり、例えばレバー44(の基部)がデプスガイド32の方向に沿う姿勢(図2〜図5,解除姿勢)をとったり、レバー44がデプスガイド32に交わる方向に沿う姿勢(図1・図6・図7,固定姿勢)をとったりする。
図4は、図2の状態における、レバー44の左右方向の中央を通り前後方向に沿う縦断面を左側から示す図であり、図5は、図2の状態における、レバー44とデプスガイド32の間を通り前後方向に沿う縦断面を右側から示す図である。
又、図6は、図1のA−A断面図であり、図7は、図1のB−B断面図である。
後固定機構40のレバー44の基部には、左へ膨らむ膨出部45が形成されており、膨出部45の内部には、右から開けられた浅い丸穴46が形成されている。又、丸穴46の前上部には、後上へ直線上に延びる溝47が接続されている。溝47は、丸穴46より浅く形成されている。
後固定機構40の軸部42は、ブレードケース24の穴24aにおいて雌ネジ孔を左右方向として固着されるナット50と、ナット50の雌ネジ孔に合う雄ネジ溝を右部に有する軸体52と、レバー44の膨出部45を挟んだ状態で軸体52の左部に入れられるネジ54を含む。膨出部45の中央には、ネジ54に対するネジ孔55が開けられている(図6参照)。
レバー44は、ネジ54により軸体52に固定され、レバー44の回転操作により、軸体52がレバー44と共に回転して、ナット50に一層深く入ったり、浅く入る方向に戻ったりする。
軸体52は、六角柱状の頭部及び雄ネジ溝を右部外面に有する円柱状の足部を備えたボルトであり、頭部を左とし足部を右として、頭部の左部中央に対し、ネジ54が入れられる。軸体52の頭部の一部は、丸穴46に入る。軸体52の中央部(雄ネジ溝のない足部の左部)は、右ワッシャ56や左ワッシャ58を介して、デプスガイド溝34内に配置されている。右ワッシャ56の右面は、ナット50の左面に接触可能であり、左ワッシャの左面は、軸体52頭部の右面(頭部と足部との段差)に接触可能である。
膨出部45や丸穴46の中心と、軸体52やネジ54の中心軸と、ナット50や右ワッシャ56、左ワッシャ58の中心軸は、何れも左右方向に沿い、互いに揃っている。レバー44は、この揃った中心軸の周りで回転し、レバー44の回転操作の回転中心は、膨出部45や丸穴46の中心におけるネジ孔55となる。
レバー44が上記した固定姿勢となると、軸体52がナット50に深く入ってナット50と軸体52の頭部とが互いに近づき、右ワッシャ56と左ワッシャ58がデプスガイド32をクランプして、本体6がデプスガイド32に対し固定される。
一方、レバー44が上記した解除姿勢となると、軸体52のナット50に対する入り方が浅くなってナット50と軸体52の頭部とが離れ、右ワッシャ56と左ワッシャ58が全開状態となりデプスガイド32のクランプが解除されて、本体6のデプスガイド32に対する固定が解除される。
このような固定の解除により、本体6はデプスガイド溝34に沿った軸28周りの揺動が可能となり、マルノコ1において本体6の揺動が許容される。従って、解除姿勢は、本体6の回転移動を許容する移動許容姿勢である。
又、このような固定により、本体6は揺動可能な範囲における任意の位置において固定される。本体6における揺動可能な範囲は、軸部42がデプスガイド溝34の下端にある状態(図3以外)の位置から、軸部42がデプスガイド溝34の上端にある状態(図3)の位置までである。本体6の軸28周りの揺動により、ベース2下面から鋸刃4の下部が突出する量(切込み深さ)が調節され、図3以外の状態で最も大きく(深く)、図3の状態で最も小さい(浅い)。
レバー44の重心は、本体6が図2の状態でレバー44が解除姿勢となっている場合において、レバー44の回転中心に対し、固定姿勢とするための回転操作の方向である後方へのズレを生じている。このような重心のズレの発生要因の一つとして、操作性向上等のためにレバー44の先端部を基部に対して後方に曲げたことが挙げられる。
又、本体6を軸28の周りで揺動する(切込み深さを調節する)場合、実際には、比較的に重量の大きい本体6を図2の位置に保持したまま(本体6の上下方向を維持したまま)、ベース2を下前方へ引き出される。そして、レバー44における重心のズレをみる場合、レバー44(が設けられている部分)の操作時の(通常の)位置や姿勢を基準とする。よって、レバー44の重心は、本体6が図3の状態で解除姿勢となっている場合においても、やはり後方へのズレを生じている。
そして、レバー44には、付勢手段としてのトーションスプリング60が設けられている。
トーションスプリング60は、螺旋状に巻かれた輪状部62と、輪状部62からその接線方向に延ばされた後上端部64と、後上端部64とは異なる接線方向に延ばされた前下端部66を有する。
レバー44の丸穴46には、トーションスプリング60の輪状部62が配置され、溝47には、後上端部64が入れられる。輪状部62の中には、軸体52の頭部が位置する。又、丸穴46の開口部の前部から、前下端部66が出されている。前下端部66は、ギアハウジング22の突出部22aの下面に掛かる。
トーションスプリング60は、図4・図5の状態(レバー44が解除姿勢となっている状態)から後上端部64のみが更に若干前方に傾く位置で自然状態となる。
そして、トーションスプリング60は、レバー44を後下方に倒していくに従い圧縮される。即ち、レバー44を後下方に倒していくと、溝47を介して後上端部64も倒れていく一方、輪状部62は丸穴46に有り、前下端部66は突出部22aに押されてその位置を維持するため、輪状部62が圧縮されていく。この圧縮により、トーションスプリング60は、レバー44に対し、自然状態(解除姿勢)に戻るような付勢力を及ぼす。
レバー44は、デプスガイド32をクランプする程度に軸体52がナット50に深く入る固定姿勢まで回転操作可能である(図6参照)。
又、レバー44は、解除姿勢となるまで回転操作可能である。解除姿勢において、レバー44の基部前辺が、ギアハウジング22の突出部22aの後面に当たり、レバー44の更なる回転が止められる(図2〜図5参照)。よって、レバー44は、解除姿勢においても、若干前方に付勢されているが、解除姿勢で停止する。
トーションスプリング60の付勢力は、解除姿勢のレバー44が自重により下に傾くことを阻止する程度の大きさとされている。又、トーションスプリング60の付勢力は、デプスガイド32に係るクランプを阻害しない程度に抑えられており、即ち後固定機構40によるデプスガイド32に対するクランプ力(固定力)に勝らない大きさとされている。
このようなマルノコ1の動作例を説明する。
前固定機構30や後固定機構40による本体6の固定をして、安全カバー25をブレードケース24に収容し、電源に接続して図示しないスイッチを入れると、モータ18が駆動して、ギア機構20やスピンドル21を介し、鋸刃4が回転されて、ベース2下面より下側において鋸刃4を被加工材に適用することで、被加工材の切断が可能となる。
又、予め前固定機構30を操作して、本体6を前後方向周りで図1の状態から左に傾けて固定することで、鋸刃4を鉛直な状態から上部が左で下部が右となる斜めの状態に傾けることができ、被加工材の鉛直でない斜めの切断面に係る切断が可能となる。
更に、予め後固定機構40を操作して、本体6を左右方向周りで図3のように上方ないし前方へ傾けて固定することで、被加工材に対する切込み深さが調節される。
切込み深さの調節は、本体6が前固定機構30を介して左に傾けられていても、デプスガイド32が軸部38の周りで共に傾動することから、本体6が左に傾けられていない場合と同じようになされる。
切込み深さの調節は、まずレバー44を解除姿勢として、後固定機構40をデプスガイド溝34に沿って揺動させて行われる。この際、仮にトーションスプリング60がなかったとすると、レバー44が自重により下に傾いていく事態を生じ得、後固定機構40がデプスガイド32に引っ掛かって本体6が揺動し難くなる事態を生じ得、切込み深さ調節の操作性を低下させる事態を生じ得る。しかし、マルノコ1では、レバー44を解除姿勢となるように付勢するトーションスプリング60を備えているので、レバー44が自重により下に傾いていく事態を防止して、後固定機構40がデプスガイド32に引っ掛かって本体6が揺動し難くなる事態を防止することができ、切込み深さ調節の操作性を良好にすることができる。
尚、トーションスプリング60の付勢力は、比較的に軽いレバー44の自重を支える程度で良く、後固定機構40の固定力より充分に小さくすることができ、レバー44を固定姿勢に操作すれば、トーションスプリング60が設置されていたとしても、本体6を充分に固定することができる。
以上のマルノコ1では、解除姿勢となるように回転操作がなされることで、マルノコ1に係る本体6の揺動(回転移動)を許容するレバー44と、レバー44を付勢するトーションスプリング60とを備えており、レバー44は、解除姿勢において、その重心が回転操作に係る回転中心(ネジ孔55)に対し回転操作方向(後方)におけるズレを生じる状態となっており、トーションスプリング60は、レバー44の重心のズレの方向(後方)と反対方向(前方)に、レバー44を付勢する。
よって、レバー44が自重により解除姿勢を脱してしまい、デプスガイド32に引っ掛かって、本体6に対するベース2の下方への引出しを妨げてしまう事態の発生を、レバー44の付勢により防止することができ、レバー44の回転操作によりなされる切込み深さの調節を行い易くすることが可能となる。又、レバー44を丁度解除姿勢となるよう連続的に操作せずとも、固定姿勢から離れるように操作するだけで、付勢作用により自然に解除姿勢に導くことができ、切込み深さ調節の操作が簡便となる。
更に、レバー44の先端部は、解除姿勢において、本体6(ギアハウジング22)との間に隙間を生じている。よって、レバー44の先端部に指等を入れ易くすることができ、レバー44の操作性を良くして切込み深さの調節をし易くすることができる。
又更に、レバー44の基部前側は、解除姿勢において、本体6(ギアハウジング22の突出部22a)と接触している。よって、レバー44に解除姿勢を確実にとらせることができ、切込み深さ調節の操作性をより良くすることができる。
加えて、レバー44の付勢をトーションスプリング60により行っているため、シンプルで省スペースな構成により切込み深さ調節の操作性を向上することができる。
尚、本発明は上記形態に限定されず、例えば次のような変更を適宜施すことができる。
解除姿勢となったときのレバー44の重心の位置を、平面視で上記回転中心を越えた位置となるようにして良い。この場合、レバー44を重力によって移動許容姿勢で安定させることができ、本体6の揺動操作(切込み深さ調整)が阻害される事態を防止することができる。
固定操作部として、前固定機構30を採用する。この場合、マルノコ1に係る所定部分は、本体6・アンギュラ26・軸28・デプスガイド32となる。
付勢部材として、合成樹脂製等の弾性ブロックや、圧縮コイルバネ等の弾性体を採用する。
固定操作部を、重心のずれた短いレバーやツマミ等とする。
レバーが解除姿勢となった場合に、トーションスプリング60が自然状態となるようにし、解除姿勢ではレバーは付勢されないようにする。
本体6の固定を、ラチェットバンドに対する爪の係合により行い、当該爪を固定操作部とする。
又、マルノコ以外の他の手持ち式切断機に、本発明を適用する。
1・・マルノコ(手持ち式切断機)、6・・本体(手持ち式切断機に係る所定部分)、22・・ギアハウジング、22a・・突出部、44・・レバー、60・・トーションスプリング。

Claims (5)

  1. 固定姿勢から移動許容姿勢となるように回転操作がなされることで、手持ち式切断機に係る所定部分の回転移動を許容する固定操作部と、
    当該固定操作部を付勢する付勢部材と
    を備えており、
    前記固定操作部は、前記移動許容姿勢において、その重心が前記回転操作に係る回転中心に対し前記回転操作方向における前記固定姿勢側へのズレを生じる状態となっており、
    前記付勢部材は、前記固定操作部の重心の前記ズレの方向と反対方向に、前記固定操作部を付勢する
    ことを特徴とする手持ち式切断機。
  2. 前記移動許容姿勢は、前記固定操作部の重心が前記ズレを生じる姿勢と、前記固定操作部の重心が平面視で前記固定姿勢側から前記回転中心を越えた姿勢と、を含むものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式切断機。
  3. 前記固定操作部の少なくとも一部は、前記移動許容姿勢において、手持ち式切断機に係る他の部分との間に隙間を生じている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手持ち式切断機。
  4. 前記固定操作部は、移動許容姿勢において、手持ち式切断機に係る他の部分と接触している
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の手持ち式切断機。
  5. 前記付勢部材は、トーションスプリングである
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の手持ち式切断機。
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