JP6009823B2 - スイッチ構造及び測定器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、絶縁抵抗計などの測定器に組み込まれて使用される、特に防塵性を有するスイッチ構造及び斯かるスイッチ構造を備えた測定器に関するものである。
例えば絶縁抵抗を計測する測定器、即ち、絶縁抵抗計においては、測定時に高圧を発生させるためにメジャースイッチと呼ばれるスイッチが設けられており、メジャースイッチを押すことで電圧が発生し、それにより、測定対象物の抵抗値を測定することが行われている。
絶縁抵抗計のメジャースイッチは、押したときだけ電圧を発生させる動作と、長押しができ継続して電圧を発生させる動作との二通りのスイッチ動作が可能に構成される。絶縁抵抗計にてメジャースイッチが長押しできる構成とされることは、測定値が安定するのを待つ際に、即ち、測定に時間がかかる場合に、極めて有効である。
このような構成とされるメジャースイッチを備えた絶縁抵抗計が、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載される絶縁抵抗計のメジャースイッチの構造を、以下に説明する。
本願添付の図5(a)、(b)、図6(a)、(b)を参照すると、特許文献1に記載されるメジャースイッチのスイッチ構造が図示される。操作プレート30は、支軸34を介してケース1Aの凹部40に回転可能に支持される。操作プレート30の支軸34は、ケース1Aの内側に固定された支持ボックス70との間で形成される昇降軸受け46に支持される。
ケース1Aと支持ボックス70との間には介在プレート60が設置される。介在プレート60は、その支軸62が支持ボックス70とケース1A側との間に形成される軸受け(図示せず)に軸支され、また、介在プレート60の圧設部64が操作プレート30の押圧力を受ける。介在プレート60は、その支軸62近傍より延設された前傾弾性腕部63を備えており、この前傾弾性腕部63は、操作プレート30の押圧力に対して反発力を生じさせる。
斯かる構成にて、操作プレート30が、前傾弾性腕部63の反発力に抗して図6(a)、(b)のように押圧されると、介在プレート30の圧設部64がプリント回路板50に設けたスイッチ51を閉成する。
図6(a)に示すように、介在プレート60の反発力に抗して、操作プレート30の支軸側端部33側に手指を押し付けてこれをA方向に押し込むことにより、圧設部64がプリント回路板50のスイッチ51を押し付けることで、電路が閉成されたスイッチオン状態となり、必要な測定作業に入ることができる。
また、このようなスイッチ状態を一定時間持続させたい場合には、図6(b)に示すように、操作プレート30を支軸34を回転中心として略90°以上の開方向(B方向)に強制的に回動させる。操作プレート30は、このように強制的回動により、その押圧片部における作用部36が介在プレート60のプレート本体部61を押しつけながら回動移動し、圧設部64がプリント回路板50のスイッチ51を押し付けることで、電路が閉成されたスイッチオン状態を安定的に持続させることができる。
測定が終了した後は、図6(a)では、操作プレート30側から手指を離すことにより、その押圧付勢力が解消され、介在プレート60が備える一対の前傾弾性腕部63の反発力により、プレート本体部61側が水平方向に自動復帰し、その際に圧設部64もプリント回路板50のスイッチ51から自動的に離れるので、電路が開成されたスイッチオフ状態とすることができる。
また、図6(b)に示す状態の下で必要な測定作業が終了すると、略90°以上の開方向に強制的に回動させてある操作プレート30を支軸34を介して元の状態にまで回動復帰させることで、介在プレート60が備える一対の前傾弾性腕部63の反発力により、プレート本体部61側が水平方向に自動復帰し、その際に圧設部64もプリント回路板50のスイッチ51から自動的に離れるので、電路が開成されたスイッチオフ状態とすることができる。
更に、近年、図7(a)、(b)に示すように、上記特許文献1に記載したスイッチ構造を改良したメジャースイッチを備えた絶縁抵抗計が商業化されている。
つまり、図7(a)、(b)に示すスイッチ構造は、特許文献1に示すスイッチ構造における介在プレート60の構造において大きく異なっている。
つまり、本例では、操作プレート30は、支軸34を介してケース1Aの凹部40に支持される。操作プレート30の支軸34は、ケース1A側に固定されたケース1A側との間で形成される昇降軸受け46に支持される。
ケース1Aと支持ボックス70との間には押し込みプレート60が設置される。押し込みプレート60は、プレート本体61に設けた支軸62が支持ボックス70とケース1A側との間に形成される軸受け(図示せず)に軸支され、また、プレート本体61の圧設部64が操作プレート30の押圧力を受ける。押し込みプレート60のプレート本体部61と支持ボックス70との間に圧縮ばね手段71が設けられており、この圧縮ばね手段71は、操作プレート30の押圧力に対して反発力を生じさせる。
斯かる構成にて、操作プレート30が、圧縮ばね手段71の反発力に抗して押圧されると、押し込みプレート60の圧設部64がプリント回路板50に設けたスイッチ51を閉成する。
本例のスイッチ構造も又、特許文献1のスイッチ構造と同様の動作を行うことができる。
特開2010−73332号公報
上記従来のスイッチ構造は、絶縁抵抗計などの測定器に使用して極めて有用であるが、介在プレート(或いは押し込みプレート)60を可動とするために、プレート60が設置される支持ボックス70との間に隙間が存在し、更には、プレート60が動いた場合(下がった場合)には、圧設部64が形成されたプレート60の先端部領域とケース1Aとの間などに隙間が生じる。そのため、この隙間から粉塵が侵入し、プリント回路板50に付着することがあり、故障の原因となっていた。
また、上記いずれの構成のスイッチ構造も、操作プレート30、介在プレート(或いは押し込みプレート)60、支持ボックス70、ばね手段63、71により構成されており、使用部品が4点と多く、かつ、組立が難しく、時間が掛るといった問題を有していた。
そこで、本発明の目的は、粉塵の侵入を阻止した防塵性に優れたスイッチ構造及び斯かるスイッチ構造を備えた測定器を提供することである。
本発明の他の目的は、組立が容易で、組立に要する時間を短縮することができ、製造コストを大幅に低減することのできる防塵性に優れたスイッチ構造及び斯かるスイッチ構造を備えた測定器を提供することである。
上記目的は本発明に係るスイッチ構造及び測定器にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、測定器の電気的オン・オフを行うために前記測定器のケースに取付けられた操作プレートであって、開放端とされる一端側とは反対側の他端側に設けられた一対の支軸を介して前記ケース側に対して上下動及び回動可能に支持された操作プレートと、
前記操作プレートの前記支軸の近傍に設けられた、前記操作プレートの上下動及び回動により上下動及び回動される作用部と、
前記測定器の前記ケースに取付けられた基台部であって、該基台部の上部外周部が前記ケースに形成された取付け溝内に密着嵌合された基台部と、前記基台部に対して移動自在に一体に形成され、前記操作プレートの前記作用部により押圧されて前記測定器の電気的オン・オフを行うボタン部であって、前記作用部と接触する上面には前記作用部の回動方向に沿って複数の縦溝が形成されたボタン部とを備えたラバースイッチと、
を有することを特徴とするスイッチ構造が提供される。
第2の本発明によれば、操作プレートを押したときだけ電圧を発生させる動作と、前記操作プレートの長押しにより継続して電圧を発生させる動作とを可能とするスイッチ構造を有するメジャースイッチを備えた絶縁抵抗計測のための測定器において、
前記メジャースイッチは、前記測定器のケースに取付けられた基台部であって、該基台部の上部外周部が前記ケースに形成された取付け溝内に密着嵌合された基台部と、前記基台部に対して移動自在に一体に形成されボタン部とを備えたラバースイッチを有し、
前記操作プレートは、開放端とされる一端側とは反対側の他端側に設けられた一対の支軸を介して前記測定器のケース側に対して上下動及び回動可能に支持されており、
前記操作プレートの前記支軸の近傍に、上下動及び回動可能な作用部を設け、前記作用部は、前記操作プレートを作動させることにより、前記ラバースイッチの前記ボタン部に作用して、前記ボタン部を押圧し、前記メジャースイッチのオン・オフ動作を行うことができ、前記ボタン部の上面には前記作用部の回動方向に沿って複数の縦溝が形成されていることを特徴とする測定器が提供される。
上記第1及び第2の本発明の一実施態様によれば、前記測定器のケース側に前記操作プレートの前記支軸を受容し、前記支軸の上下動及び回転を可能に支持する溝形状の昇降軸受けが形成される。
第1の本発明の他の実施態様によれば、前記作用部は、前記操作プレートの前記他端側を押下した際に前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記測定器を電気的にオンとするか、又は、前記作用部は、前記支軸の回転中心からの距離が異なるように形成されたカム形状とされ、前記操作プレートの前記開放端側を前記支軸を介して90°以上開方向に回動させた際に前記作用部が回動して前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記測定器をオン状態に維持する。
第2の本発明の他の実施態様によれば、前記作用部は、前記操作プレートの前記他端側を押下した際に前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記メジャースイッチをオン作動状態とするか、又は、前記作用部は、前記支軸の回転中心からの距離が異なるように形成されたカム形状とされ、前記操作プレートの前記開放端側を前記支軸を介して90°以上開方向に回動させた際に前記作用部が回動して前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記メジャースイッチをオン作動状態に維持する。
本発明によれば、ケースにラバースイッチの基台部が密着嵌合して取り付けられるので、ケースの開口部から侵入する粉塵は、それ以上の装置本体内への侵入が阻止され、防塵性に優れている。また、メジャースイッチを構成する部材は、操作プレートとラバースイッチのみであり、部品点数が少なく、組立が容易で、組立に要する時間を短縮することができ、製造コストを大幅に低減することができる。
本発明に係るスイッチ構造を備えた測定器の一実施例を示す、略中央部にて切断した分解斜視図である。 本発明に係るスイッチ構造を備えた測定器の一例を示しており、図2(a)はメジャースイッチのスイッチ構造を示す略中央断面図であり、図2(b)は略中央断面を示す斜視図であり、図2(c)はラバースイッチの略中央断面斜視図であり、図2(d)は図2(a)の線I−Iに取った断面図である。 本発明に係るスイッチ構造の動作説明する略中央断面図である。 本発明に係る測定器の一実施例を示す斜視図である。 従来のスイッチ構造を示しており、図5(a)は断面図であり、図5(b)は介在プレートの斜視図である。 従来のスイッチ構造の動作を説明する略中央断面図である。 従来のスイッチ構造を備えた測定器の一例を示しており、図7(a)はメジャースイッチのスイッチ構造を示す略中央断面図であり、図7(b)は略中央断面を示す斜視図である。
以下、本発明に係るスイッチ構造及び斯かるスイッチ構造を備えた測定器を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
本実施例にて、本発明に係るスイッチ構造は、図4に示す絶縁抵抗計測のための測定器(即ち、絶縁抵抗計)100に適用されるものとして説明する。勿論、本発明を係るスイッチ構造はこれに限定するものではなく、本発明に係るスイッチ構造は、種々の測定器に適用することができる。
(測定器の全体構成)
本実施例にて、絶縁抵抗計とされる測定器100は、図4に示すように、測定器本体1と、測定器本体1に着脱自在に接続されるテストリード、クリップ2等を備えている。測定器本体1は、電源のON・OFF、測定対象の設定、発生する電圧の設定等を行うための操作部(ローラリスイッチ)3及び測定結果を表示する表示部4などが設けられている。
更に、測定器本体1には、本発明に係るスイッチ構造とされるメジャースイッチ10が設けられている。メジャースイッチ10は、ラバースイッチとされるスイッチ本体20(図1、図2参照)と、スイッチ本体20をオン・オフするための操作プレート30を備えている。操作プレート30は、測定器本体1の上面に配置されている。メジャースイッチ10は、詳しくは後述するように、操作プレート30を押したときだけ電圧を発生させる動作と、操作プレート30の長押しにより継続して電圧を発生させる動作の二通りの動作を行うことができる。
尚、測定器100は、実際の使用においては、図4に示すように、操作部3、表示部4及び操作プレート30などが設けられている面が上面となるように設置して使用されるが、場合によっては、必ずしも上面となるように設置して使用されるとは限らない。しかし、説明の便宜上、本願の明細書、特許請求の範囲においては、測定器本体1にて操作プレート等が配置されている面を「上面」、「上側」、或いは、「上方」などと称して説明する。
図1、図2を参照すると、本実施例によると、測定器本体1の外装を構成するハウジングは、一体的に固定された上ケース1A及び下ケース1Bを備えており、メジャースイッチ10の操作プレート30及びスイッチ本体20は、上ケース1Aに取付けられる。また、上ケース1Aにはその内部に回路板50が取付けられ、回路板50には、メジャースイッチ20のスイッチ本体23の接点部24が当接される、導電パターンからなるスイッチ部51が配置されている。次に、各構成部材について更に詳しく説明する。
(操作プレート)
操作プレート30は、所定の厚さを有した略矩形状の板部材とされるプレート本体31を備えている。プレート本体31の一端側(図1にて左側)32が開放端とされ、その反対側の他端(図1にて右側)33には、対称配置にて一対の支軸34(34a、34b)が形成される。本実施例にて支軸34は、プレート本体31の上面に対して垂直な両側壁面35(35a、35b)に形成される。即ち、各支軸34は、それぞれ、この両側壁面35に対して垂直に外方へと突出した短軸とされる。また、プレート本体31の他端33は、各短軸34a、34bを設けた側壁35(35a、35b)の外周に沿って支軸34の回転中心からの距離が異なるように形成された湾曲形状部36を有している。この操作プレート30の他端側湾曲部36は、詳しくは後述するように、スイッチ本体20のボタン部23の上面23aに当接して、ボタン部23を押下するカム作用部として機能する。
(上ケース)
次に、操作プレート30が設置される測定器本体1の上ケース1Aについて説明する。
上述のように、本実施例によると、操作プレート30は、測定器本体1の上ケース1Aに取付けられている。上ケース1Aの上面には、本実施例では矩形状とされる操作プレート30を受容し得る、操作プレート30の外形状より幾分大きくされた内側形状を有した矩形状の凹所40が形成されている。
凹所40は、その側壁を形成するために操作プレート30を囲包する態様で上ケース上面より操作プレート30の略厚さ分だけ下方へと湾曲して形成された側壁41(41a、41b、41c)と、凹所40の底部を形成する底壁42とにて形成される。凹所40の、操作プレート30の一側32が位置する側は、即ち、凹所40の図1にて左側の側壁は除去され、開口されている。操作プレート30の一側32から他側33へと延びる両縁部を担持するために、凹所40の側壁41a、41bと底壁42との間に段部43(43a、43b)が形成される。操作プレート30の両側縁部が両段部43の上面に載置され、それにより、操作プレート30が凹所上面に水平に保持される。
両側縁段部43(43a、43b)及び底壁42は、凹所40の右側領域において、開口部44が形成される。なお、両側縁段部43(43a、43b)及び底壁42の開口部側は、開口部44へと延びる傾斜面47とされる。この開口部44及び傾斜面47の構成により、段部43(43a、43b)に載置された操作プレート30の他端側33が押下されたとき、この操作プレート30の他端33を開口部44内へと押し込み可能とする。
底壁42に形成された開口部44には、開口部44の周辺に開口部44より下方へと延在して四角筒状のガイド部材45が一体に設けられている。この四角筒状ガイド部材45の内部穴部には、詳しくは後述するが、スイッチ本体20の四角柱状の外形を有したボタン部23が上下方向に移動自在に嵌合される。ガイド部材45は、上ケース1Aと一体に成形することもできるが、別体として成形された部品を上ケース1Aに一体的に固定して取付けることも可能である。
上述のように、操作プレート30の他端側33を下方へと押下する際に、操作プレート30の支軸34(34a、34b)を下方に移動させると共に、回動をも許容し得るように、上ケース1Aには、上記開口部44に隣接して形成された側壁部に上下方向に長く延在した溝形状の昇降軸受け46(46a、46b)が形成されている(図1、図2(d)参照)。この昇降軸受け46(46a、46b)は、操作プレート30の支軸34(34a、34b)を受容して、該支軸34(34a、34b)を上下動及び回動可能に担持する。
(ラバースイッチ)
本実施例では、メジャースイッチ10のスイッチ本体20としてラバースイッチが上ケース1Aの底壁42に形成された開口部44に適合して設置される。
本実施例にて、ラバースイッチ20は、四角筒状体をなす基台部21と、この基台部21の内部に配置された四角柱状体とされるボタン部23とを有し、ボタン部23は、ゴム製ラバーシートとされる弾性シート22にて基台部21に上下動自在に取り付けられている。弾性シート22は、ボタン部23を上方へと付勢するように形成されている。ボタン部上面23aは硬質の樹脂成形品とされ、後述するように、操作プレート30を操作することにより、操作プレート30のカム作用部36と当接する。更に、操作プレート30を作動させることにより、弾性シート22の上方への付勢力に抗してボタン部23自体を下方に移動させることができる。従って、ボタン部上面23aは、操作プレート作用部36との摩擦抵抗が低い材質にて作製される。また、本実施例では、ボタン部上面23aは、摩擦抵抗を低減するために、操作プレート作用部36の回動方向に沿って複数の縦溝23bが形成された構造とされる。
基台部21の四角筒状体をなす上部外周部21aは、図2(a)、(b)に図示するように、上ケース1Aの下面側に形成した、基台部21の四角筒状体上部外周部21aと相補形状をなす取付け溝48内に密着嵌合して取付けられる。また、四角柱状体をなすボタン部23は、上ケース1Aの底壁42に連接して形成された開口部44に一体に形成されている四角筒状体ガイド部材45内に上下動自在に嵌合される。この時、ボタン部23の上面23aは、凹所40の上面に水平に載置された操作プレート30の作用部36に軽く接触し、操作プレート30を水平位置となるように、支軸34(34a、34b)の周りに、図2にて反時計方向に付勢している。
また、ボタン部23の下面には、図2(d)に示すように、銅箔などとされる接点部24が、本実施例では2か所に設けられており、回路板50の導電パターンから成るスイッチ部51と対向配置されている。スイッチオフの場合は、図2(a)に示すように、接点部24とスイッチ部51とは離間している。
上述のように、本発明によれば、開口部44を取り巻いて上ケース1Aの下面側に一体に形成された取付け溝48内にラバースイッチ20の基台部21の上部外周部21aが密着嵌合して取り付けられるので、例え上ケース1Aの開口部44に設けたガイド部材45とラバースイッチ20のボタン部23との間の僅かな隙間から粉塵が測定器内に侵入したとしても、この粉塵は、それ以上の測定器内への侵入が阻止され、防塵性に優れている。
(メジャースイッチの動作態様)
次に、図3(a)、(b)を参照して、上記構成とされるスイッチ構造を有したメジャースイッチ10の動作態様について説明する。
メジャースイッチ10は、上述したように、操作プレート30を押したときだけ電圧を発生させる動作と、操作プレート30の長押しにより継続して電圧を発生させる動作の二通りの動作を行うことができる。
(1)先ず、操作プレート30を押したときだけ電圧を発生させる場合の動作について説明する。
図3(a)に示すように、測定者は、操作プレート30の後端部33(図3(a)にて右側端部)近傍を矢印Aで示すように、下方へと押下する。これにより、操作プレート30の後端部33は、操作プレート30の両側面に設けられた支軸34(34a、34b)が昇降軸受け46(46a、46b)内を下方へと移動する。この操作プレート後端33を下方(A方向)に押下することにより、操作プレート30は、段部43(43a、43b)を一側より他側へとは矢印B方向へと移動すると共に、段部43(43a、43b)の水平面と前傾斜面47との交点49を支点として、矢印C方向(図3(a)にて時計方向)に回転する。更に、操作プレート後端33を下方(A方向)に押下することにより、ラバースイッチ20のボタン部上面23aに当接していた操作プレート30のカム作用部36がボタン部上面23aを下方へと押圧する。これにより、ボタン部23は、開口筒部とされる四角筒状ガイド部材45内を下方へと押し込まれ、接点部24が、回路板50のスイッチ部51に接触して電路を閉成し、測定器を電気的にオン(スイッチオン)とする。
測定者が操作プレート30の後端部33を下方へと押下するのを止め、操作プレート30から手を離すと、ボタン部23は、弾性シート22の付勢力により上方へと移動され、それにより、操作プレートの後端33は上方へと持ち上げられ、支軸34(34a、34b)が昇降軸受け46(46a、46b)の下端に到達することにより、操作プレート30は、矢印C方向とは逆方向に回転し、水平位置(図2(a)、(b)の状態)へと戻される。
ボタン部23が開口筒部45内を上方へと移動することにより、接点部24が、回路板50のスイッチ部51から離れ、電路を開成し、測定器を電気的にオフ(スイッチオフ)とする。
(2)次に、操作プレート30の長押しにより継続して電圧を発生させる場合の動作について説明する。
図3(b)に示すように、測定者は、操作プレート30の先端部32(図3(b)にて左側端部)を持って、ラバースイッチ20の付勢力に抗して操作プレート30を開方向へと、即ち、図3(b)にて矢印D方向(時計方向)に回転させる。これにより、操作プレート30は、その支軸34(34a、34b)が昇降軸受け46(46a、46b)の上端に位置して、この支軸34(34a、34b)を回転中心Oとして回転する。従って、ラバースイッチ20のボタン部上面23aに当接していた操作プレート30のカム作用部36が回転し、ボタン部上面23aを下方へと押圧する。
カム作用部36とボタン部上面23aとの当接位置は、操作プレート30の回転初期において、図3(a)に示す支軸34(34a、34b)の回転中心Oの位置から右側にずれた位置(+△E)の当接位置Pから、操作プレート30を90°以上回転させることにより、カム作用部36とボタン部上面23aとの当接位置Pは、図3(b)に示す支軸の回転中心位置或いはこの位置から左側にずれた位置(−△E)へと移動する。これにより、測定者は、操作プレート30から手を離しても、操作プレート30がラバースイッチの付勢力により矢印Dとは逆方向に、即ち、反時計方向へと逆回転することはない。即ち、メジャースイッチ20はオン作動状態に維持される。
つまり、この状態にて、ボタン部23は、開口筒部45内を下方へと押し込まれ、接点部24が、回路板50のスイッチ部51に接触して電路を閉成(スイッチオン)する。そして、上述のように、作用部36がラバースイッチ20のボタン部23を押し下げてスイッチオン状態を維持する。
測定者が操作プレート30を、矢印Dとは逆方向に、即ち、反時計方向へと逆回転することにより、上記事項(1)で説明したと同じように、ボタン部23は、開口筒部45内を上方へと移動し、接点部24が、回路板50のスイッチ部51から離れ、電路を開成(スイッチオフ)する。
以上説明したように、本発明によれば、上ケースにラバースイッチの基台部が密着嵌合して取り付けられるので、上ケースの開口部から侵入する粉塵は、それ以上の装置本体内への侵入が阻止され、防塵性に優れている。また、メジャースイッチを構成する部材は、操作プレートと、ラバースイッチのみであり、部品点数が少なく、また、組立作業は、ラバースイッチを上ケースの取付け溝を利用して密着嵌合して取付けるだけでよく、組立が容易で、組立に要する時間を短縮することができ、製造コストを大幅に低減することができる。
1(1A、1B) ハウジング(上ケース、下ケース)
10 メジャースイッチ
20 スイッチ本体(ラバースイッチ)
21 基台部
22 弾性シート
23 ボタン部
23a ボタン部上面
24 接点部
30 操作プレート
31 プレート本体
32 一端側(開放端)
33 他端側
34(34a、34b) 支軸
36 作用部
40 上ケース凹所
42 底壁
44 開口部
45 ガイド部材
46(46a、46b) 昇降軸受け
47 段部及び底壁傾斜面
48 取付け溝
50 回路板
51 スイッチ部
100 測定器本体

Claims (8)

  1. 測定器の電気的オン・オフを行うために前記測定器のケースに取付けられた操作プレートであって、開放端とされる一端側とは反対側の他端側に設けられた一対の支軸を介して前記ケース側に対して上下動及び回動可能に支持された操作プレートと、
    前記操作プレートの前記支軸の近傍に設けられた、前記操作プレートの上下動及び回動により上下動及び回動される作用部と、
    前記測定器の前記ケースに取付けられた基台部であって、該基台部の上部外周部が前記ケースに形成された取付け溝内に密着嵌合された基台部と、前記基台部に対して移動自在に一体に形成され、前記操作プレートの前記作用部により押圧されて前記測定器の電気的オン・オフを行うボタン部であって、前記作用部と接触する上面には前記作用部の回動方向に沿って複数の縦溝が形成されたボタン部とを備えたラバースイッチと、
    を有することを特徴とするスイッチ構造。
  2. 前記測定器のケース側に前記操作プレートの前記支軸を受容し、前記支軸の上下動及び回転を可能に支持する溝形状の昇降軸受けを形成したことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ構造。
  3. 前記作用部は、前記操作プレートの前記他端側を押下した際に前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記測定器を電気的にオンとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ構造。
  4. 前記作用部は、前記支軸の回転中心からの距離が異なるように形成されたカム形状とされ、前記操作プレートの前記開放端側を前記支軸を介して90°以上開方向に回動させた際に前記作用部が回動して前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記測定器をオン状態に維持することを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ構造。
  5. 操作プレートを押したときだけ電圧を発生させる動作と、前記操作プレートの長押しにより継続して電圧を発生させる動作とを可能とするスイッチ構造を有するメジャースイッチを備えた絶縁抵抗計測のための測定器において、
    前記メジャースイッチは、前記測定器のケースに取付けられた基台部であって、該基台部の上部外周部が前記ケースに形成された取付け溝内に密着嵌合された基台部と、前記基台部に対して移動自在に一体に形成されボタン部とを備えたラバースイッチを有し、
    前記操作プレートは、開放端とされる一端側とは反対側の他端側に設けられた一対の支軸を介して前記測定器のケース側に対して上下動及び回動可能に支持されており、
    前記操作プレートの前記支軸の近傍に、上下動及び回動可能な作用部を設け、前記作用部は、前記操作プレートを作動させることにより、前記ラバースイッチの前記ボタン部に作用して、前記ボタン部を押圧し、前記メジャースイッチのオン・オフ動作を行うことができ、前記ボタン部の上面には前記作用部の回動方向に沿って複数の縦溝が形成されていることを特徴とする測定器。
  6. 前記測定器のケース側に前記操作プレートの前記支軸を受容し、前記支軸の上下動及び回転を可能に支持する溝形状の昇降軸受けを形成したことを特徴とする請求項5に記載の測定器。
  7. 前記作用部は、前記操作プレートの前記他端側を押下した際に前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記メジャースイッチをオン作動状態とすることを特徴とする請求項5又は6に記載の測定器。
  8. 前記作用部は、前記支軸の回転中心からの距離が異なるように形成されたカム形状とされ、前記操作プレートの前記開放端側を前記支軸を介して90°以上開方向に回動させた際に前記作用部が回動して前記ラバースイッチの前記ボタン部を押し下げて前記メジャースイッチをオン作動状態に維持することを特徴とする請求項5又は6に記載の測定器。
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