以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
ここでは、図1に示すように、本発明の式入力装置、グラフ表示装置の第1実施形態に係るグラフ関数電卓10と、グラフ関数電卓10から表示出力されたQRコード(登録商標)等の2次元コードを撮影するスマートフォン等のカメラ付き通信機器20と、該カメラ付き通信機器20が、その撮影した2次元コードの内容に従ってインターネット等の通信ネットワーク30を介してアクセス可能な、本発明の第1実施形態に係る計算サーバ40とからなるシステムを例に説明する。なお、通信機器20は、スマートフォンに限定されるものではなく、PDA(personal digital assistants)、タブレットPC、ノートPC(personal computer)等として構成され得る。
グラフ関数電卓10は、その携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズからなり、このグラフ関数電卓10の本体正面にはキー入力部11および表示出力部12が設けられる。
前記キー入力部11には、数値や数式を入力したり計算の実行を指示したりするための数値・演算記号キー群111、各種の関数を入力したりメモリ機能を立ち上げたりするための関数機能キー群112、各種動作モードのメニュー画面を表示させたり動作モードの設定を指示したりするためのモード設定キー群113、前記表示出力部12に表示されたカーソルの移動操作やデータ項目の選択操作などを行うためのカーソルキー114、表示出力部12に表示される各キーに適宜割り振られた機能の選択操作などを行うためのファンクションキー群115が備えられる。
前記数値・演算記号キー群111としては、[0]〜[9](数値)キー、[+][−][×][÷](四則記号)キー、[EXE](実行)キー、[AC](クリア)キーなどが配列される。
前記関数機能キー群112としては、[log](ロッグ)キーをはじめ、[sin](サイン)キー、[(](括弧)キーなどが配列される。
前記モード設定キー群113としては、[OPTN](オプション)キー、[MENU](メニュー)キー、[SHIFT](シフト)キー、[ALPHA](アルファベット)キーなどが配列される。
なお、前記数値・演算記号キー群111、関数機能キー群112、モード設定キー群113のキーは、[SHIFT]キーが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに記載されたキー機能ではなく、そのキーの上方に記載されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[SHIFT]キー操作後に[AC]キーが操作(以下、[SHIFT]+[AC]キーと記す。以下同様。)されると[OFF](電源オフ)キーとなる。[SHIFT]+[OPTN]キーは[QR](QR)キーとなる。
前記表示出力部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。
図2は、前記グラフ関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
このグラフ関数電卓10の電子回路は、前記キー入力部11および表示出力部12に加えて、コンピュータであるCPU13と、メモリ14と、記録媒体読取部15とを備えている。また、同図に破線で示すように、無線通信部16を備えていても良い。
前記CPU13は、メモリ14に記憶されている表示制御プログラム141に従い回路各部の動作を制御し、キー入力部11からのキー入力信号に応じた各種の演算処理を実行する。この表示制御プログラム141は、メモリ14に予め記憶されていても良いし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体Mから記録媒体読取部15を介してメモリ14に読み込まれて記憶されたものであっても良い。この表示制御プログラム141は、ユーザがキー入力部11の操作によって書き換えできないようになっている。
なお、表示制御プログラム141は、計算サーバ40のインターネットアドレスであるサーバアドレスを含むことができる。ただし、それとは独立してメモリ14にユーザ書き換え不可能に記憶しておく構成としても良い。
また、特に図示はしていないが、前記メモリ14は、当該グラフ関数電卓10の機種コードについても、ユーザ書き換え不可能に記憶している。
前記メモリ14には、このようなユーザ書き換え不可能な情報の他に、ユーザが書き換え可能なデータを記憶するために、画像ファイルデータメモリ142、ViewWindowデータエリア143、SET UPデータエリア144、入力データエリア145、グラフ式エリア146、表データエリア147、ワークエリア148などが確保されている。
前記画像ファイルデータメモリ142は、表示出力部12に背景画像として表示するための画像ファイルを格納するものであり、予め複数の画像ファイルが記憶されていると共に、ユーザが任意の画像ファイルを登録することも可能になっている。この任意の画像ファイルは、メモリカード等の外部記録媒体Mから記録媒体読取部15を介して読み込まれて記憶されることも可能であるし、スマートフォン等のカメラ付き通信機器20で撮影された画像ファイルを無線通信部16を介して受信して記憶することも可能となっている。
前記ViewWindowデータエリア143には、前記キー入力部11のグラフ画面設定キー([SHIFT]+[F3](=[V−Window])キー)操作に従って設定されたグラフ機能モードについてのグラフ画面設定の設定情報が記憶される。このグラフ画面設定の設定情報としては、例えば、表示出力部12に表示するグラフ画像のx軸およびy軸の座標範囲や両軸の目盛の間隔(目盛幅)が登録される。
前記SET UPデータエリア144には、前記キー入力部11の基本設定キー([SHIFT]+[MENU](=[SET UP])キー)操作に従って設定されたグラフ機能モードについての基本の設定情報が記憶される。この基本の設定情報としては、例えば、角度モード(deg(度)モード/rad(ラジアン)モード/gra(グラード)モード)、丸めモード(Fix(小数点以下桁数固定)モード/Sci(有効桁数指定)モード/Normモード(丸めなし))、グラフ背景画像の表示モード(背景画像を表示しない/背景として画像ファイルデータメモリ142に予め記憶されている画像を指定する/背景として画像ファイルデータメモリ142にユーザ登録された任意の画像を指定する;画像ファイル名)などが登録される。前記SET UPデータエリア144には、初期状態では、所定の初期設定のモードが設定されている。
前記入力データエリア145には、前記キー入力部11によりキー入力された数式(計算式、代入式、関数式)や変数が記憶される。例えば数値キーは数字を示すコードで、「sin」などの関数キーはその関数を示すコードで、「+」「−」「×」「÷」などの算術記号キーはその算術記号を示すコードで記憶される。また、変数とは、数式やグラフ式の関数式中において定数として用いられる変数を意味するものであり、A〜Zの各文字に対して、個別に異なる数値などが入力される。例えば、前記キー入力部11の[3]キー,[→]キー,[ALPHA]+[log]キー(=[B]キー)というキー操作を行うことで、変数Bが指定されて、変数値のデータ「3」が設定される。
前記グラフ式エリア146には、前記キー入力部11によりキー入力されたグラフ式の関数式が記憶される。例えば、Y1というグラフ式にY1=0.2X2という関数式が入力されて記憶される。
前記表データエリア147には、前記キー入力部11によりキー入力された表データが記憶される。表の各列が一つのリスト(List 1、List 2、…)として、各セルに数値や変数(変数名)が入力されて記憶される。
前記ワークエリア148には、前記表示制御プログラム141に従って、前記CPU13に入出力される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
なお、無線通信部16は、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信等の、外部の通信機器20等と無線通信する機能を備えている。
このように構成されたグラフ関数電卓10は、前記CPU13が前記表示制御プログラム141に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、サーバアドレス、当該グラフ関数電卓10の機種コードと、キー入力部11から入力された機能種別(例えば、グラフモード−グラフ画像表示機能)、SETUPデータ、ViewWindowデータ、関数式データを2次元バーコード化、本実施形態ではQRコード化し、表示出力部12により表示出力する、表示制御機能を実現する。
カメラ付き通信機器20は、このグラフ関数電卓10の表示出力部12に表示出力された2次元バーコード(QRコード)の画像を撮影し、その撮影した2次元バーコード(QRコード)の内容のデータ(以下、バーコード内容データ(QRデータ)と称する)を、通信ネットワーク30を介して、バーコード内容データに含まれるサーバアドレスで示される計算サーバ40に送信する。
図3は、前記計算サーバ40の電子回路の構成を示すブロック図である。
この計算サーバ40の電子回路は、コンピュータであるCPU41と、メモリ42と、記録媒体43と、記録媒体読取部44と、通信部45とを備えている。また、同図に破線で示すように、キー入力部46或いは表示出力部47を備えていても良い。
前記CPU41は、メモリ42に予め記憶されている、あるいはメモリカード等の記録媒体43から記録媒体読取部44を介してメモリ42に読み込まれた、あるいは通信ネットワーク30上のWebサーバから通信部45を介してメモリ42にダウンロードされた、表示制御プログラム421に従い回路各部の動作を制御し、通信部45で受信したカメラ付き通信機器20からの受信バーコード内容データ(QRデータ)に応じた各種の演算処理を実行する。
前記メモリ42には、前記表示制御プログラム421が記憶される他に、画像ファイルデータメモリ422と、受信データ保存エリア423と、ワークエリア424とが確保されている。
ここで、前記画像ファイルデータメモリ422は、前記グラフ関数電卓10のメモリ14の画像ファイルデータメモリ142に予め登録されている複数の画像ファイルに対応する画像ファイルが予め記憶さていると共に、スマートフォン等のカメラ付き通信機器20から通信ネットワーク30を介して通信されてきた画像ファイルを通信部45により受信して記憶することも可能となっている。
また、前記受信データ保存エリア423は、スマートフォン等のカメラ付き通信機器20から通信ネットワーク30を介して通信されてきたバーコード内容データ(QRデータ)を通信部45により受信して記憶する領域である。
また、前記ワークエリア424は、前記表示制御プログラム421に従って、前記CPU41に入出力される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される領域である。
なお、表示制御プログラム421は、当該計算サーバ40のオペレータのキー入力部46の設定操作やメンテナンス操作等に応じた設定動作やメンテナンス動作を行う機能、その動作の途中経過や結果を表示出力部47に表示する機能、等を備えている。
このように構成された計算サーバ40は、前記CPU41が前記表示制御プログラム421に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、受信バーコード内容データ(QRデータ)に基づく数式の計算を行い、その計算結果を、前記受信バーコード内容データ(QRデータ)の送信元であるカメラ付き通信機器20に送信する、受信データ対応処理機能を実現する。
カメラ付き通信機器20は、通信ネットワーク30を介して前記計算サーバ40から受信した計算結果を、その表示出力部21に表示することができる。
次に、前記構成のグラフ関数電卓10の表示制御機能について、図4A乃至図4Dの表示制御処理のフローチャートに従って説明する。
グラフ関数電卓10のCPU13は、キー入力部11の操作が行われると、それがメニューキー([MENU]キー)操作であるか否かを判別する(ステップS101)。ここで、メニューキー操作でないと判別した場合には、CPU13は、処理を他の処理へと進める。これは、本発明とは直接関係しないので、その説明は省略する。
これに対して、メニューキー操作であると判別した場合には、CPU13は、表示出力部12に機能一覧メニューを表示させる(ステップS102)。そして、CPU13は、通常計算機能モードの選択操作が行われたか否かを判別する(ステップS103)。ここで、通常計算機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS107に進める。
これに対して、通常計算機能モードが選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、リスト機能モードの選択操作が行われた否かを判別する(ステップS104)。ここで、リスト機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS110に進める。
これに対して、リスト機能モードも選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、グラフ機能モードの選択操作が行われたか否かを判別する(ステップS105)。ここで、グラフ機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS114に進める。
これに対して、グラフ機能モードも選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、他の機能モードが選択操作されたか否かを判別する(ステップS106)。ここで、他の機能モードも選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS102に戻す。一方、他の機能モードが選択操作されたと判別した場合には、CPU13は、処理を他の処理へと進める。
ここで、この機能一覧メニューは、例えば、各機能をアイコンで表し、それらアイコンを縦横に並べたものとなっている。CPU13は、キー入力部11のカーソルキー114の操作に応じてアイコンの選択状態を移動させる、すなわち、現在選択されているアイコンを反転表示等の識別表示させる。そして、キー入力部11の[EXE](実行)キーの操作により、当該アイコンで示される機能モードが選択操作されたと判別するようになっている。
前記ステップS106において、通常計算機能モード、リスト機能モードおよびグラフ機能モード以外の機能モードについての選択操作が行われたと判別した場合には、その選択操作された機能モードの処理へ進む。これは、本発明とは直接関係しないので、その説明は省略する。
前記ステップS103において、通常計算機能モードの選択操作が行われたと判別した場合、CPU13は、キー入力部11のユーザ操作による計算式又は代入式(例えば4→T(T=4)等)の入力を受け付けて、メモリ14の入力データエリア145に記憶させる。(ステップS107)。そして、CPU13は、メモリ14の入力データエリア145に記憶された計算式を実行して、得られた結果を表示出力部12に表示させる。まユーザ操作により入力された代入式を実行して、変数(T等)の変数値のデータ(4等)がメモリのワークエリアに設定される(ステップS108)。
その後、CPU13は、メニューキー([MENU]キー)操作が有ったか否かを判別する(ステップS109)。ここで、メニューキー操作が無かったと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS107に戻す。これに対して、メニューキー操作が有ったと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS102に戻す。
また、前記ステップS104において、リスト機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、キー入力部11のユーザ操作によるリストデータの入力を受け付けて、メモリ14の表データエリア147に記憶させる(ステップS110)。このリストデータは、四則演算や統計計算、グラフ画像の表示などに利用されることができるものであり、カーソルキー114の操作で表形式のセルが選択されて数値や変数が入力される。その後、CPU13は、キー入力部11のユーザ操作によって統計計算の種類が指定されたか否かを判別する(ステップS111)。ここで、統計計算の種類が指定されていないと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS113に進める。
これに対して、統計計算の種類が指定されたと判別した場合には、CPU13は、メモリ14の表データエリア147に記憶されたリストデータについて、その指定種類の統計処理を実行し、得られた結果を表示出力部12に表示させる(ステップS112)。
その後、CPU13は、メニューキー([MENU]キー)操作が有ったか否かを判別する(ステップS113)。ここで、メニューキー操作が無かったと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS110に戻す。これに対して、メニューキー操作が有ったと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS102に戻す。
また、前記ステップS105において、グラフ機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、グラフ式一覧メニューを表示出力部12に表示出力させる(ステップS114)。
その後、CPU13は、キー入力部11のユーザ操作によってグラフ式の入力操作が行われたか否かを判別する(ステップS115)。ここで、グラフ式の入力操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS123に進める。
これに対して、グラフ式の入力操作がされていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、キー入力部11の基本設定キー([SHIFT]+[MENU](=[SET UP])キー)の操作が行われた否かを判別する(ステップS116)。ここで、基本設定キーの操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS119に進める。
これに対して、基本設定キーの操作が行われていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、キー入力部11のグラフ画面設定キー([SHIFT]+[F3](=[V−Window])キー)の操作が行われた否かを判別する(ステップS117)。ここで、グラフ画面設定キーの操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS121に進める。
これに対して、グラフ画面設定キーの操作も行われていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、キー入力部11の他のキーが操作されたか否かを判別する(ステップS118)。ここで、他のキーも操作されていないと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS115に戻す。また、他のキーが操作されたと判別した場合には、CPU13は、処理をその操作されたキーに対応する他の処理へと進める。これは、本発明とは直接関係しないので、その説明は省略する。
前記ステップS116において、基本設定キーの操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、表示出力部12に基本設定(setup)一覧を表示出力させる(ステップS119)。そして、キー入力部11のユーザ操作に応じて、メモリ14のSET UPデータエリア144に記憶してある基本の設定情報を変更する(ステップS120)。このステップS120は、[EXE](実行)キーの操作により終了し、CPU13は、処理を前記ステップS115に戻す。
図5(A)乃至(C)は、表示出力部12に表示出力される基本設定(setup)一覧の例を示している。各項目はキー入力部11のカーソルキー114の上下方向の操作により選択され(現在選択されている項目が反転表示等の識別表示がされる)、表示出力部12に表示しきれていない項目については、さらにカーソルキー114の上下方向の操作に応じてスクロール表示される。
ここで、[Input/Output]は入出力モードの設定項目であり、[Math](自然入出力)モード又は[Line](ライン入出力)モードが設定可能となっている。図5(A)は、この[Input/Output]の設定項目をカーソルキー114操作により選択した状態を示しており、設定情報は初期モードの[Math]モードが設定されている。
[Draw Type]はグラフ画像表示タイプの設定項目であり、[Connect](グラフの点と点を結んだ線で画像表示)モード又は[Plot](点のみで画像表示)モードが設定可能となっている。図5(A)では、この[Draw Type]の設定項目については、初期モードである[Connect]モードに設定されている。
[Ineq Type]は不等式の塗りつぶしの設定項目であり、[Intsect](複数の不等式の画像表示時にすべての不等式の条件を満たす範囲だけを塗りつぶす)モード又は[Union](各不等式の条件を満たす範囲すべてを塗りつぶす)モードが設定可能となっている。図5(A)では、この[Ineq Type]の設定項目については、初期モードである[Union]モードに設定されている。
[Graph Func]はグラフ関数式表示の設定項目であり、[On](グラフ画像表示中やトレース中に関数式を表示させる)モード又は[Off](グラフ画像表示中やトレース中に関数式を表示させない)モードが設定可能となっている。図5(A)では、この[Graph Func]の設定項目については、初期モードである[On]モードに設定されている。
[Dual Screen]は画面分割表示の設定項目であり、[G+G](画面を分割し、グラフを2つ表示する)モード又は[GtoT](画面を分割し、グラフから数表を作成)モード又は[Off](画面を分割しない)モードが設定可能となっている。図5(A)では、この[Dual Screen]の設定項目については、初期モードである[Off]モードに設定されている。
[Simul Graph]はグラフ同時描画の設定項目であり、[On](登録した関数式のグラフを同時に表示)モード又は[Off](登録した関数式のグラフを順番に表示)モードが設定可能となっている。図5(A)では、この[Simul Graph]の設定項目については、初期モードである[Off]モードに設定されている。
[Derivative]は微分係数表示の設定項目であり、[On](数表上やトレース中に微分係数値を表示させる)モード又は[Off](数表上やトレース中に微分係数値を表示させない)モードが設定可能となっている。図5(A)では、この[Derivative]の設定項目については、初期モードである[Off]モードに設定されている。
[Background]は背景画像の表示の設定項目であり、[None](背景画像を表示しない)モード又は[PICT n](背景として画像ファイルデータメモリ142に予め登録されている画像を指定する)モード又は[OPEN](背景として画像ファイルデータメモリ142にユーザが登録した任意の画像を指定する)モードが設定可能となっている。図5(B)は、この[Background]の設定項目を指定し[OPEN]モードを選択し、画像ファイルデータメモリ142から[fountain]というファイル名の画像ファイルを設定した状態を示している。
[Plot/LineCol]はプロッ卜点とグラフ線の色の設定項目であり、[Black](黒)モード又は[Blue](青)モード又は[Red](赤)モード又は[Magenta](マゼンタ)モード又は[Green](緑)モード又は[Cyan](シアン)モード又は[Yellow](黄)モードが設定可能となっている。図5(B)では、この[Plot/LineCol]の設定項目については、初期モードである[Green]モードから[Red]モードに設定変更されている。
[Sketch Line]はスケッチ機能の画像表示線の設定項目であり、[Norm](標準)モード又は[Heavy](太線)モード又は[Broken](破線)モード又は[Dotted](点線)モード又は[Thin](極細線)モードが設定可能となっている。図5(B)では、この[Sketch Line]の設定項目については、初期モードである[Norm]モードに設定されている。
[Angle]は角度単位の設定項目であり、[Rad](角度単位をラジアン(弧度法)に設定)モード又は「Deg](角度単位をディグリー(度数法)に設定)モード又は[Gra](角度単位をグラードに設定)モードが設定可能となっている。図5(B)では、この[Angle]の設定項目については、初期モードである[Rad]モードに設定されている。
[Complex Mode]は複素数計算モードの設定項目であり、[Real](実数の範囲でのみ計算する)モード又は[a+bi](複素数演算を行い、結果を直交形式で表示)モード又は[r∠θ](複素数演算を行い、結果を極形式で表示)モードが設定可能となっている。図5(B)では、この[Complex Mode]の設定項目については、初期モードである[Real]モードに設定されている。
[Coord]はポインタ座標値表示の設定項目であり、[On](グラフ画面にポインタの座標値を表示させる)モード又は[Off](グラフ画面にポインタの座標値を表示させない)モードが設定可能となっている。図5(B)では、この[Coord]の設定項目については、初期モードである[On]モードに設定されている。
[Grid]はグラフ座標格子点表示の設定項目であり、[On](グラフ画面に格子点を表示する)モード又は[Off](グラフ画面に格子点を表示しない)モード又は[Line](グラフ画面に格子線を表示する)モードが設定可能となっている。図5(B)では、この[Grid]の設定項目については、初期モードである[Line]モードに設定されている。
[Axes]はグラフ座標軸表示の設定項目であり、[On](グラフ画面に座標軸を表示する)モード又は[Off](グラフ画面に座標軸を表示しない)モード又は[Scale](グラフ画面に座標軸と目盛を表示する)モードが設定可能となっている。図5(C)は、カーソルキー114操作によりこの[Axes]の設定項目を選択した状態を示しており、設定情報は初期モードである[Scale]モードが設定されている。
[Label]はグラフ座標軸名表示の設定項目であり、[On](グラフ画面に座標軸名を表示する)モード又は[Off](グラフ画面に座標軸名を表示させない)モードが設定可能となっている。図5(C)では、この[Label]の設定項目については、初期モードである[On]モードに設定されている。
[Display]は表示形式の設定項目であり、[Fix](小数点以下桁数設定)モード又は[Sci](有効桁数設定)モード又は[Norml](標準表示設定)モード又は[Eng](Eng記号表示設定)モードが設定可能となっている。図5(C)では、この[Display]の設定項目については、初期モードである[Norml]モードに設定されている。
また、前記ステップS117において、グラフ画面設定キーの操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、表示出力部12にグラフ画面設定一覧を表示出力させる(ステップS121)。そして、キー入力部11のユーザ操作に応じて、メモリ14のViewWindowデータエリア143に記憶してあるグラフ画面設定の設定情報を変更する(ステップS122)。このステップS122は、[EXE](実行)キーの操作により終了し、CPU13は、処理を前記ステップS115に戻す。
図5(D)及び(E)は、表示出力部12に表示出力されるグラフ画面設定一覧の例を示している。各項目はキー入力部11のカーソルキー114の上下方向の操作により選択され(現在選択されている項目が反転表示等の識別表示がされる)、表示出力部12に表示しきれていない項目については、さらにカーソルキー114の上下方向の操作に応じてスクロール表示される。
ここで、[Xmin]はx軸の最小値の設定項目であり、図5(D)は、この[Xmin]の設定項目をカーソルキー114操作により選択し、数値・演算記号キー群111の操作により最小値として[−6.3]が設定された状態を示している。
[Xmax]はx軸の最大値の設定項目であり、図5(D)は、この[Xmax]の設定項目に対し最大値として[6.3]が設定されている状態を示している。
[Xscale]はx軸の目盛間隔の設定項目であり、図5(D)は、この[Xscale]の設定項目に対し目盛間隔として[1]が設定されている状態を示している。
[Xdot]はx軸方向の1ドットあたりの値の設定項目であり、図5(D)は、この[Xdot]の設定項目に対し1ドットあたりの値として[0.03333333]が設定されている状態を示している。
ここで、[Ymin]はy軸の最小値の設定項目であり、図5(D)は、この[Ymin]の設定項目に対し最小値として[−0.7]が設定された状態を示している。
[Ymax]はy軸の最大値の設定項目であり、図5(D)は、この[Ymax]の設定項目に対し最大値として[5.5]が設定されている状態を示している。
[Yscale]はy軸の目盛間隔の設定項目であり、図5(E)は、この[Yscale]の設定項目に対し目盛間隔として[1]が設定されている状態を示している。
[Tθmin]は極座標グラフにおけるT,θの最小値の設定項目であり、図5(E)は、この[Tθmin]の設定項目をカーソルキー114操作により選択し、数値・演算記号キー群111の操作により最小値として[0]が設定された状態を示している。
[Tθmax]は極座標グラフにおけるT,θの最大値の設定項目であり、図5(E)は、この[Tθmax]の設定項目に対し最大値として[6.2831853]が設定されている状態を示している。
[Tθptch]は極座標グラフにおけるT,θのピッチの設定項目であり、図5(E)は、この[Tθptch]の設定項目に対しピッチとして[0.06283185]が設定されている状態を示している。
また、前記ステップS114において、CPU13は、表示出力部12に図6(A)に示すようなグラフ式一覧メニューを表示出力し、このグラフ式一覧メニューにおいてグラフ式の入力操作が行われると、前記ステップS115において、グラフ式の入力操作が行われたと判別する。そして、CPU13は、ユーザ操作に応じて、グラフ式番号(例えばY1)を指定して、そのグラフ式番号(Y1)の式データ(例えばY1=0.2X2)を入力し、当該グラフ式の式データを表示対象にするか否かを設定する(ステップS123)。この表示対象とするか否かの選択は、ファンクションキー群115の[F1]キー(Selectキー)の操作により指定することができる。表示対象とする指定がなされた場合には、そのグラフ式の式データにおける[=]を反転表示等の識別表示を行う。なお、図面においては、便宜的に、色の違いを線種の違いで表している。
そして、CPU13は、[EXE]キー(実行キー)の操作によるグラフ画像表示の実行が指示されたか否かを判別する(ステップS124)。ここで、グラフ画像表示の実行が指示されないと判別したならば、CPU13は、処理を前記ステップS123に戻す。これに対して、グラフ画像表示の実行が指示されたと判別した場合には、CPU13は、図6(B)に示すように、選択されているグラフ式のグラフ画像を各指定色で表示出力部12に表示出力させる(ステップS125)。なお、このグラフ画像の表示出力に際しては、当該グラフ画像に対応するグラフ式121も表示出力される。
その後、CPU13は、キー入力部11の[QR]キーつまり[SHIFT]+[OPTN]キーが押されたか否かを判別する(ステップS126)。ここで、[QR]キーが押されたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS131に進める。
これに対して、[QR]キーが押されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、キー入力部11の[Trace]キーつまり[SHIFT]+[F1]キーの押下によるトレース機能モードの選択操作が行われた否かを判別する(ステップS127)。ここで、トレー機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS134に進める。
これに対して、トレース機能モードも選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、キー入力部11の[∫dx]キーつまり[SHIFT]+[F5]キーの押下による積分グラフ機能モードの選択操作が行われたか否かを判別する(ステップS128)。ここで、積分グラフ機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS144に進める。
これに対して、積分グラフ機能モードも選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、メニューキー([MENU]キー)の操作が行われたか否かを判別する(ステップS129)。ここで、メニューキーの操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS102に戻す。
これに対して、メニューキーも操作されていないと判別した場合には、CPU13は、他の機能モードが選択操作されたか否かを判別する(ステップS130)。ここで、他の機能モードも選択操作されていないと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS126に戻す。
これに対して、他の機能モードが選択操作されたと判別した場合には、CPU13は、その選択された機能モードの処理を実行する。例えば、[EXIT]キー操作等の戻る操作がされたならば、CPU13は、前記ステップS115に処理を戻す。
これにより、前記ステップS123において、例えば図6(C)に示すように、更に別のグラフ番号(例えばY2)を指定して、そのグラフ式(Y2)の式データ(例えばY2=−Y1+5)を入力し、当該グラフ式を表示対象にすることを設定することができる。この図6(C)の例では、[F1]キー(Selectキー)の操作により、グラフ式Y1が表示対象外とされ、新たにグラフ式Y2が表示対象に設定されている。従って、この場合には、前記ステップS125において、図6(D)に示すように、グラフ式Y1を引用したグラフ式Y2のグラフ画像が表示出力されることになる。なお、このグラフ画像の表示出力に際しては、当該グラフ画像に対応するグラフ式121も表示出力される。
また、前記ステップS126において、[QR]キーが押されたと判別した場合には、CPU13は、メモリ14からサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(例えば、グラフモード−グラフ画像表示機能モード)、SET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(図6(C)の例では「Y2=−Y1+5」)を読み出して、バーコード内容データ(QRデータ)としてメモリ14のワークエリア148に一時保存する(ステップS131)。
その後、引用データ検知、追加処理を実行する(ステップS132)。図7は、この引用データ検知、追加処理の詳細を示している。
即ち、CPU13は、まず、表示対象のグラフ式の式データ中で、他のグラフ式の引用があるか否かを判別する(ステップS160)。ここで、他のグラフ式の引用があると判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS163に進める。
これに対して、他のグラフ式の引用がないと判別した場合には、CPU13は、さらに、表示対象のグラフ式の式データ中にList番号の引用があるか否かを判別する(ステップS161)。ここで、List番号の引用があると判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS165に進める。
これに対して、List番号の引用がないと判別した場合には、CPU13は、さらに、表示対象(又は引用された)グラフ式の式データ中、又は引用されたリスト番号のデータ中に変数(変数名)が引用されているか否かを判別する(ステップS162)。ここで、変数名が引用されていると判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS166に進める。
これに対して、変数名が引用されていないと判別した場合には、CPU13は、処理を上位のルーチンに戻す。
従って、もし前述のグラフ式Y1が表示対象に指定されていた場合には、他のグラフ式の引用も、List番号の引用も、変数名の引用もないので、このステップS132の引用データ検知、追加処理では何も行わないことになる。
一方、前述したようなグラフ式Y2が表示対象に指定されていた場合には、他のグラフ式Y1を引用しているので、前記ステップS160において、他のグラフ式の引用があると判別される。この場合には、CPU13は、引用されたグラフ式は、表示対象か(バーコード内容データに入っているか)否かを判別する(ステップS163)。ここで、引用されたグラフ式も表示対象であると判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS161に戻す。
これに対して、引用されたグラフ式(Y1)が表示対象ではないと判別した場合には、CPU13は、引用されたグラフ式番号(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)を引用グラフ式として、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データに追加する(ステップS164)。その後、CPU13は、処理を前記ステップS161に戻す。
このような引用データ検知、追加処理が行われたならば、CPU13は、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データを2次元バーコード化(QRコード化)して、2次元バーコード画像(QR画像)として表示出力部12に表示出力する(ステップS133)。
これにより、図8(A)に示すように、表示出力部12に2次元バーコード(QRコード)が表示出力されることになる。なお、グラフ式Y2のみを表示対象とした場合には、この2次元バーコード(QRコード)のバーコード内容データは、メモリ14から読み出したサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(グラフモード−グラフ画像表示機能モード)、SET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(Y2=−Y1+5)に加えて、ステップS132の引用データ検知、追加処理によって追加された引用グラフ式(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)も含むこととなる。
図1に示すように、カメラ付き通信機器20は、このようにしてグラフ関数電卓10の表示出力部12に表示出力された2次元バーコード画像(QR画像)を撮影し、バーコード内容データ(QRデータ)を、通信ネットワーク30を介して、そのバーコード内容データに含まれるサーバアドレスで示される計算サーバ40に送信する。
図9は、このようなバーコード内容データの送信を受ける、前記構成の計算サーバ40の受信データ対応処理のフローチャートを示している。すなわち、計算サーバ40のCPU41は、図示しない上位のルーチンの処理において、通信部45により、通信ネットワーク30を介してデータを受信したと判別した場合に、この受信データ対応処理の処理を開始する。
そして、まず、CPU41は、タブレットやスマートフォン等のカメラ付き通信機器20での2次元バーコード操作によるデータの受信か否かを判別する(ステップS401)。ここで、2次元バーコード操作によるデータの受信であると判別した場合には、CPU41は、処理を後述するステップS404に進める。
これに対して、2次元バーコード操作によるデータの受信ではないと判別した場合には、CPU41は、さらに、タブレットやスマートフォン等のカメラ付き通信機器20から画像データを受信したか否かを判別する(ステップS402)。画像データを受信したのでもないと判別した場合には、CPU41は、他の処理へと処理を進める。
これに対して、画像データを受信したと判別した場合には、CPU41は、受信画像をメモリ42の画像ファイルデータメモリ422に保存し、当該カメラ付き通信機器20についての背景画像として初期設定する(ステップS403)。その後、CPU41は、処理を上位のルーチンに戻す。
一方、前記ステップS401において、2次元バーコード操作によるデータの受信であると判別した場合には、CPU41は、受信したバーコード内容データをメモリ42の受信データ保存エリア423に一時保存する(ステップS404)。そして、その一時保存したバーコード内容データに含まれる機種コードがグラフ機種の機種コードであるか否かを判別する(ステップS405)。ここで、グラフ機種の機種コードでないと判別した場合には、CPU41は、非グラフ機種用の処理へと処理を進める。
これに対して、グラフ機種の機種コードであると判別した場合には、CPU41は、一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがグラフ画像表示機能モードであるか否かを判別する(ステップS406)。ここで、グラフ画像表示機能モードであると判別した場合には、CPU41は、処理を後述するステップS409に進める。
これに対して、グラフ画像表示機能モードモードではないと判別した場合には、CPU41は、さらに、一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがトレース機能モードであるかを判別する(ステップS407)。ここで、トレース機能モードであると判別した場合には、CPU41は、処理を後述するステップS411に進める。
これに対して、トレース機能モードではないと判別した場合には、CPU41は、さらに、一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードが積分グラフ機能モードであるか否かを判別する(ステップS408)。ここで、積分グラフ機能モードであると判別した場合には、CPU41は、処理を後述するステップS413に進める。
これに対して、積分グラフ機能モードではないと判別した場合には、CPU41は、処理を他の機能モードの処理へと進める。
前述した例のようにグラフ画像表示機能モードが含まれるバーコード内容データであれば、前記ステップS406において、グラフ画像表示機能モードであると判別される。この場合には、CPU41は、グラフ画像作成処理を実行する(ステップS409)。図10は、このグラフ画像作成処理の詳細を示している。
すなわち、CPU41は、まず、表示対象のグラフ式の式データ中で、他のグラフ式の引用があるか否かを判別する(ステップS420)。ここで、他のグラフ式の引用がないと判別した場合には、CPU41は、処理を後述するステップS422に進める。これに対して、表示対象のグラフ式(例えばY2)の式データ(例えばY2=−Y1+5)中で、他のグラフ式(例えばY1)の引用があると判別した場合には、CPU41は、グラフ式中の引用部分を引用元の式データに置換する(ステップS421)。すなわち、受信データ保存エリアに一時保存したバーコード内容データに含まれる引用グラフ式(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)を、表示対象のグラフ式(Y2)の式データ(Y2=−Y1+5)に代入する。そして、受信データ保存エリア423に一時保存してあるバーコード内容データにおける表示対象の式データを、この得られた式データ(Y2=−0.2X2+5)に更新保存する。
そして、CPU41は、受信データ保存エリア423に一時保存してあるバーコード内容データのSET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データに基づき、グラフ画像を作成してグラフ画面を生成する(ステップS422)。その後、CPU41は、前記SET UPデータにおいて背景画像のファイル設定があるか否かを判別する(ステップS423)。ここで、背景画像のファイル設定がないと判別した場合には、CPU41は、処理を後述するステップS426に進める。
これに対して、背景画像のファイル設定があると判別した場合には、CPU41は、該当のファイル名の画像データを、前記画像ファイルデータメモリ422から読み出して背景画像としてグラフ画面中に合成する(ステップS424)。そして、グラフ画像と一緒に表示すべきグラフ式の表示(この例ではY2=−0.2X2+5)を作成して、それを前記ステップS422で生成したグラフ画面中に合成する(ステップS425)。その後、CPU41は、処理を上位のルーチンに戻す。
このようなグラフ画像作成処理を実行後、CPU41は、作成したグラフ画面の画像データを、通信部45により通信ネットワーク30を介してスマートフォン等のカメラ付き通信機器20に送信する(ステップS410)。その後、CPU41は、処理を上位のルーチンに戻す。
このような計算サーバ40で作成したグラフ画面の画像データを受信したスマートフォン等のカメラ付き通信機器20では、図8(B)に示すように、その表示出力部21に、その受信したグラフ画面を表示することができる。このグラフ画面においては、図6(D)に示したようなグラフ式121の「Y2=−Y1+5」ではなく、引用元のグラフ式(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)が代入されて置換されたグラフ式の表示22として「Y2=−0.2X2+5」が表示されることになる。
また、前記ステップS127において、トレース機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、表示出力部12に表示出力しているグラフ画像のグラフ上に、図8(C)に示すように、例えばy軸上の点にトレースポインタ122を表示すると共に、トレースポインタ122の座標値(例えば、(0,5))を表示する(ステップS134)。そして、ユーザによるカーソルキー114の左右方向の操作に従って、CPU13は、トレースポインタ122を、グラフに沿って移動表示させていく(ステップS135)。その後、CPU13は、[EXE]キー(実行キー)の操作が行われたか否かを判別する(ステップS136)。ここで、実行キーの操作が行われていないと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS135に戻す。
これに対して、実行キーが操作されたと判別した場合には、CPU13は、現在のトレースポインタ122の座標値(例えば、(2.5,3.75))をグラフ上に記入する(ステップS137)。その後、CPU13は、[QR]キーが押されたか否かを判別する(ステップS138)。ここで、[QR]キーが押されたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS140に進める。これに対して、[QR]キーが押されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、[EXIT]キー操作等の戻る操作がされたか否かを判別する(ステップS139)。ここで、戻る操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS126に戻す。また、戻る操作が行われていないと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS135に戻す。
一方、前記ステップS138において、[QR]キーが押されたと判別した場合には、CPU13は、メモリ14からサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(例えば、グラフモード−トレース機能モード)、SET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(図8(C)の例では「Y2=−Y1+5」)を読み出して、バーコード内容データ(QRデータ)としてメモリ14のワークエリア148に一時保存する(ステップS140)。
そしてさらに、CPU13は、トレースポインタ122の現在の座標値(例えば、(x,y)=(5,0))とグラフ上に記入した座標値(例えば、(x,y)=(0,5),(2.5,3.75),(4,1.8),(5,0))とを、プロット機能の結果データとして、ワークエリア148に一時保存したバーコード内容データに追加する(ステップS141)。
その後、引用データ検知、追加処理を実行する(ステップS142)。このステップS142の引用データ検知、追加処理では、前述したステップS132と同様の処理を行う。
そして、この引用データ検知、追加処理が終了したならば、CPU13は、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データを2次元バーコード化(QRコード化)して、2次元バーコード画像(QR画像)として表示出力部12に表示出力する(ステップS143)。これにより表示出力部12に表示出力される2次元バーコード(QRコード)のバーコード内容データは、メモリ14から読み出したサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(グラフモード−トレース機能モード)、SET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(Y2=−Y1+5)、プロット機能の結果データ(トレースポインタ122の現在の座標値((x,y)=(5,0))、グラフ上に記入した座標値((x,y)=(0,5),(2.5,3.75),(4,1.8),(5,0)))に加えて、ステップS142の引用データ検知、追加処理によって追加された引用グラフ式(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)も含むこととなる。
その後、CPU13は、処理を前記ステップS139に戻す。
一方、このようなバーコード内容データを受信した場合、計算サーバ40では、前記ステップS407において、CPU41は、メモリ42の受信データ保存エリア423に一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがトレース機能モードであると判別する。そしてこのような場合には、CPU41は、グラフ画像作成処理を実行する(ステップS411)。このステップS411のグラフ画像作成処理では、前述したステップS409と同様の処理を行う。
そして、このグラフ画像作成処理が終了したならば、CPU41は、グラフ式「Y2=−0.2X2+5」とトレースポインタの現在の座標値「X=5 Y=0」と、座標値((x,y)=(0,5),(2.5,3.75),(4,1.8),(5,0))の各値とプロット点とをグラフ画面に合成する(ステップS412)。その後、CPU41は、処理を前記ステップS410に戻して、作成したグラフ画面の画像データを、通信部45により通信ネットワーク30を介してスマートフォン等のカメラ付き通信機器20に送信することとなる。
よって、このような計算サーバ40で作成したグラフ画面の画像データを受信したスマートフォン等のカメラ付き通信機器20では、図8(D)に示すように、その表示出力部21に、その受信したグラフ画面を表示することができる。このグラフ画面においては、図8(C)に示したようなグラフ式121の「Y2=−Y1+5」ではなく、引用元のグラフ式(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)が代入されて置換されたグラフ式「Y2=−0.2X2+5」と、トレースポインタの現在の座標値「X=5 Y=0」と座標値((x,y)=(0,5),(2.5,3.75),(4,1.8),(5,0))の各値とプロット点がグラフ画面に合成されて表示されることになる。
一方、前記ステップS128において、積分グラフ機能モードの選択操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、表示出力部12に表示出力しているグラフ画像上に、ポインタを表示して、積分範囲の下限値をユーザ操作により指定し(ステップS144)、また、積分範囲の上限値をユーザ操作により指定する(ステップS145)。この指定は、図11(A)に示すように、ポインタ123を表示して、ユーザによるカーソルキー114の操作に応じてこれを移動して、[EXE]キー(実行キー)の操作が行われたときのポインタ123の座標から決定する。なお、指定された積分範囲は、メモリ14の入力データエリア145に記憶される。
そして、CPU13は、上限値の指定のための[EXE]キー(実行キー)の操作が行われたならば、それら指定された積分範囲(例えば、0〜3)での積分計算を実行して、図11(B)に示すように、結果の積分値(例えば、∫dx=13.2)を表示すると共に、積分領域を識別標示する(ステップS146)。
その後、CPU13は、[QR]キーが押されたか否かを判別する(ステップS147)。ここで、[QR]キーが押されたと判別した場合には、CPU13は、処理を後述するステップS149に進める。これに対して、[QR]キーが押されていないと判別した場合には、CPU13は、さらに、[EXIT]キー操作等の戻る操作がされたか否かを判別する(ステップS148)。ここで、戻る操作が行われたと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS144に戻す。また、戻る操作が行われていないと判別した場合には、CPU13は、処理を前記ステップS135に戻す。
一方、前記ステップS147において、[QR]キーが押されたと判別した場合には、CPU13は、メモリ14からサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(例えば、グラフモード−積分グラフ機能モード)、SET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(図11(B)の例では「Y2=−Y1+5」)を読み出して、バーコード内容データ(QRデータ)としてメモリ14のワークエリア148に一時保存する(ステップS149)。
そしてさらに、CPU13は、積分範囲データ(例えば、0〜3)と積分値(例えば、13.2)とを積分機能の結果データとして、ワークエリア148に一時保存したバーコード内容データに追加する(ステップS150)。
その後、引用データ検知、追加処理を実行する(ステップS151)。このステップS151の引用データ検知、追加処理では、前述したステップS132と同様の処理を行う。
そして、この引用データ検知、追加処理が終了したならば、CPU13は、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データを2次元バーコード化(QRコード化)して、図11(C)に示すように、2次元バーコード画像(QR画像)として表示出力部12に表示出力する(ステップS152)。これにより表示出力部12に表示出力される2次元バーコード(QRコード)のバーコード内容データは、メモリ14から読み出したサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(グラフモード−積分グラフ機能モード)、SET UPデータ、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(Y2=−Y1+5)、積分機能の結果データ(積分範囲データ(例えば、0〜3)と積分値(例えば、13.2))に加えて、ステップS151の引用データ検知、追加処理によって追加された引用グラフ式(Y1)の式データ(Y1=0.2X2)も含むこととなる。
その後、CPU13は、処理を前記ステップS148に戻す。
一方、このようなバーコード内容データを受信した場合、計算サーバ40では、前記ステップS408において、メモリ42の受信データ保存エリア423に一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードが積分グラフ機能モードであると判別する。そしてこのような場合には、CPU41は、グラフ画像作成処理を実行する(ステップS413)。このステップS411のグラフ画像作成処理では、前述したステップS409と同様の処理を行う。
そして、このグラフ画像作成処理が終了したならば、CPU41は、積分範囲データ(0〜3)に対応する部分を識別表示し、下限値(LOWER=0),上限値(UPPER=3)と、表示対象の式データ(積分対象の式データ;図11(B)の例では「Y2=−Y1+5」)と積分値(∫dx=13.2)をグラフ画面に合成する(ステップS414)。その後、CPU41は、処理を前記ステップS410に戻して、作成したグラフ画面の画像データを、通信部45により通信ネットワーク30を介してスマートフォン等のカメラ付き通信機器20に送信することとなる。
よって、このような計算サーバ40で作成したグラフ画面の画像データを受信したスマートフォン等のカメラ付き通信機器20では、図11(D)に示すように、その表示出力部21に、その受信したグラフ画面を表示することができる。このグラフ画面においては、図11(B)に示したようなグラフ式121の「Y2=−Y1+5」ではなく、引用元のグラフ式(Y1)の関数式(Y1=0.2X2)が代入されて置換されたグラフ式の表示22として「Y2=−0.2X2+5」が表示されることになる。さらに積分範囲データ(0〜3)に対応する部分を識別表示し、下限値(LOWER=0),上限値(UPPER=3)と、表示対象の式データ(積分対象の式データ;図11(B)の例では「Y2=−Y1+5」)と積分値(∫dx=13.2)がグラフ画面に合成される。
なお、前記ステップS402において、タブレットやスマートフォン等のカメラ付き通信機器20から計算サーバ40に送信され、前記ステップS403において背景画像データとして初期設定される画像データとしては、例えば、図12(A)に示すような、カメラ付き通信機器20で撮影された画像データである。
また、前記ステップS110において、ユーザ操作によって入力されるリストデータとは、図12(B)に示すようなものである。このように、リストデータにおいても、変数を設定可能である。ただしこの場合には、その変数(T)について、通常計算機能モードの前記ステップS107において例えば4→T(T=4)のように、予め変数データを設定しておくことが必要である。このリストデータを入力した段階で、前記ステップS123において、図12(C)に示すようにグラフ式(例えば、Y1=List 1X)(あるいはY1=List 1×X;「×」は乗算)が入力され、前記ステップS124において、[EXE]キー(実行キー)の操作によるグラフ画像表示の実行が指示されると、CPU13は、前記ステップS125において、図12(D)に示すように、そのY1=List 1XのList 1部分に、List 1のデータである((1,2,3,T))を代入した各グラフ画像を合成して表示出力部12に表示出力させる。
そして、前記ステップS126において、[QR]キーが押されたと判別すると、CPU13は、前記ステップS131において、メモリ14からサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(例えば、グラフモード−グラフ画像表示機能モード)、SET UPデータ(この例の場合は、グラフ背景画像;[None](背景画像を表示しない))、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(この場合は「Y1=List 1X」)を読み出して、バーコード内容データ(QRデータ)としてメモリ14のワークエリア148に一時保存し、その後、前記ステップS132の引用データ検知、追加処理を実行することになる。
この場合、前記ステップS161において、表示対象のグラフ式の式データ中にList番号の引用があると判別される。従って、この場合には、CPU13は、引用されたList番号(List 1)のリストデータ(1,2,3,T)を引用リストデータとして、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データに追加する(ステップS165)。そして、CPU13は、処理を前記ステップS162に進める。
このステップS162において、CPU13は、引用されたリスト番号のデータ中に変数名(この場合は「T」)が引用されていると判別する。従って、この場合には、CPU13は、引用された変数(変数名)のユーザ設定された変数データ(T=4)引用変数データとして、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データに追加する(ステップS166)。そして、CPU13は、処理を上位のルーチンに戻すことになる。
そして、この引用データ検知、追加処理が終了したならば、CPU13は、前記ステップS133において、ワークエリア148に一時記憶されているバーコード内容データを2次元バーコード化(QRコード化)して、図12(E)に示すように、2次元バーコード画像(QR画像)として表示出力部12に表示出力する。これにより表示出力部12に表示出力される2次元バーコード(QRコード)のバーコード内容データは、メモリ14から読み出したサーバアドレス、機種コード、選択機能モード(グラフモード−グラフ画像表示機能モード)、SET UPデータ(グラフ背景画像;[None])、ViewWindowデータ、表示対象の式データ(Y1=List 1X)に加えて、前記ステップS132の引用データ検知、追加処理によって追加された引用リストデータ(1,2,3,T)とユーザ設定された引用変数データ(T=4)も含むこととなる。
このようなバーコード内容データを受信した場合、計算サーバ40では、前記ステップS409のグラフ画像作成処理においてグラフ画像を作成するが、このとき、前記ステップS423において、背景画像のファイル設定がないと判別される。このような場合には、CPU41は、受信画像の初期設定がなされているか否かを判別する(ステップS426)。ここで、受信画像の初期設定がないと判別した場合には、CPU41は、処理を前記ステップS425に戻し、背景画像のないグラフ画面として、グラフ式の表示を合成することになる。
これに対して、受信画像の初期設定があると判別した場合には、CPU41は、受信画像を背景画像としてグラフ画面中に合成する(ステップS427)。そして、CPU41は、処理を前記ステップS425に戻し、この受信画像を背景画像としたグラフ画面にグラフ式の表示を合成することになる。このように受信画像を背景画像としたグラフ画面の画像データを受信したスマートフォン等のカメラ付き通信機器20では、図12(F)に示すように、その表示出力部21に、その受信したグラフ画面を表示することができる。このグラフ画面においては、初期設定として当該カメラ付き通信機器20で撮影した画像データを背景画像として、「Y1=List 1X」のList 1部分に、List 1のデータである(1,2,3,T=4;変数データ)を代入した各グラフ画像が合成された合成画像が表示されることになる。
したがって、前記構成のグラフ関数電卓10によれば、キー入力部11のユーザ操作により入力された複数のグラフ式(Y1,Y2)の式データ(Y1=0.2X2,Y2=−Y1+5)をメモリ14のグラフ式エリア146に記憶し、これら複数の式データのグラフ式のうち、ユーザ操作により任意のグラフ式(Y2)を表示対象に設定したとき、CPU13は、その表示対象に設定された前記グラフ式のグラフ画像を表示出力部12に表示させ、また、前記表示対象に設定された前記グラフ式(Y2)の式データが、前記複数の式データのグラフ式のうちの他のグラフ式(Y1)を引用している場合に、当該引用している前記他のグラフ式番号の式データを抽出して、前記表示対象に設定された前記グラフ式の式データと、前記抽出された前記他のグラフ式番号の式データとを、例えば表示出力部12により、外部機器で取得可能に外部出力する。
これにより、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10内部のグラフ式の式データを含む各種データを適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、それにより、外部機器においてそのグラフ式の式データに対応するグラフ画像を表示することが可能になる。
なお、前記メモリ14のViewWindowデータエリア143には、前記表示出力部12に表示する前記グラフ画像の横軸の方向と縦軸の方向の上限値及び下限値からなる表示範囲(X,Y座標範囲)を、前記キー入力部11のユーザ操作により設定して記憶することができ、前記CPU13は、その記憶された表示範囲に従って前記グラフ画像を表示させると共に、前記表示範囲を含んで外部出力する。
このように、表示範囲に関するデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切な表示範囲で表示することが可能になる。
さらに、前記ViewWindowデータエリア143には、前記表示出力部12に表示する前記グラフ画像の目盛幅を更に記憶設定することができ、また、前記メモリ14のSET UPデータエリア144には、前記キー入力部11のユーザ操作により、前記グラフ画像の前記横軸と前記縦軸の表示の有無および前記横軸と前記縦軸の目盛表示の有無を設定して記憶することができ、CPU13は、前記グラフ画像を表示させる際に、前記設定に従って前記横軸と前記縦軸の表示および前記横軸と前記縦軸の目盛表示を行い、また、前記軸表示に関する設定を含んで外部出力する。
これにより、軸表示に関するデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切な軸表示を含んで表示することが可能になる。
また、前記メモリ14の画像ファイルデータメモリ142には、前記キー入力部11のユーザ操作により、前記グラフ画像の表示の際の背景画像ファイル名を設定して記憶することができ、前記CPU13は、この設定された前記背景画像ファイル名で示される背景画像を前記グラフ画像の背景画像として前記表示出力部12に表示させると共に、前記設定された前記背景画像ファイル名を含んで外部出力する。
これにより、背景画像に関するデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切な背景画像上に表示することが可能になる。また、背景画像データの画像ファイル自体は外部出力しないので、外部出力するデータ容量を抑えることができる。
また、前記メモリ14の表データエリア147には、前記キー入力部11のユーザ操作により、リストデータを入力して記憶することができ、前記CPU13は、前記表示対象に設定された前記グラフ式の式データがリストを含む場合は、この記憶されたリストデータに従って前記表示出力部12に前記グラフ画像を表示させると共に、前記記憶されたリストデータを含んで外部出力する。
これにより、リストに関するデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてリストを含むグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切に表示することが可能になる。
さらにこの場合、前記メモリ14の入力データエリア145には、前記キー入力部11のユーザ操作により、任意の変数の変数データを設定することができ、前記CPU13は、前記式データに含まれるリスト中に変数が有る場合は、前記設定された変数の変数データに従って前記表示出力部12に前記グラフ画像を表示させると共に、前記変数の変数データを含んで外部出力する。
これにより、変数の変数データも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器において変数を含むグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切に表示することが可能になる。
また、前記入力データエリア145には、前記キー入力部11のユーザ操作により、前記グラフ式の式データ中において定数として用いられる変数を入力して記憶することができ、前記CPU13は、前記式データに含まれるリスト中に変数が有る場合は、前記記憶された変数に従って前記表示出力部12に前記グラフ画像を表示させると共に、前記変数を含んで外部出力する。
これにより、変数の変数データも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器において変数を含むグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切に表示することが可能になる。
なお、前記外部機器で取得可能に外部出力する手段としては、前記外部出力するデータを2次元コード化して、前記表示出力部12に表示して外部出力することができる。
これにより、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10に有線又は無線通信機能を実装する必要が無く、安価にグラフ関数電卓10を提供できる。
また、前記構成のグラフ関数電卓10によれば、キー入力部11のユーザ操作により入力されたグラフ式(Y2)の式データ(Y2=−Y1+5)をメモリ14のグラフ式エリア146に記憶し、CPU13は、そのグラフ式のグラフ画像を表示出力部12に表示させ、また、前記キー入力部11のユーザ操作に応じてグラフ機能(トレース機能、積分グラフ機能)が選択され、その選択された前記グラフ機能での計算対象データ(トレース位置:x座標、積分範囲)が入力されると、前記CPU13は、前記入力された計算対象データについて計算実行して計算結果(y座標、積分結果)を、前記グラフ画像を表示している前記表示出力部12に表示し、また、前記選択された前記グラフ機能に応じて、前記入力された前記グラフ式の式データと前記計算対象データとを、例えば表示出力部12により、外部機器で取得可能に外部出力する。
これにより、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10内部のグラフ式の式データを含む各種データを適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、それにより、外部機器においてそのグラフ式の式データに対応するグラフ画像を表示することが可能になる。
また、前記CPU13は、前記計算結果のデータを含んで外部出力する。
これにより、計算結果のデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切な計算結果を含んで表示することが可能になる。例えば、グラフ関数電卓10の計算精度と外部機器の計算精度とが異なる場合が有り、この場合でも、グラフ関数電卓10の計算結果に合わせることができる。
なお、前記選択される前記グラフ機能は、トレース機能を含み、前記入力される計算対象データは、前記表示出力部12に表示されている前記グラフ画像上の座標値を含む。
これにより、トレース機能に関するデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切に表示することが可能になる。
あるいは、前記選択される前記グラフ機能は、積分グラフ機能を含み、前記入力される計算対象データは、積分範囲の上限値および下限値を含む。
これにより、積分グラフ機能に関するデータも適切に外部出力対象に設定して外部出力できるようになり、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を適切に表示することが可能になる。
なお、前記外部機器で取得可能に外部出力する手段としては、前記外部出力するデータを2次元コード化して、前記表示出力部12に表示して外部出力することができる。
これにより、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10に有線又は無線通信機能を実装する必要が無く、安価にグラフ関数電卓10を提供できる。
また、前記構成の計算サーバ40によれば、グラフ表示装置であるグラフ関数電卓10から外部出力された、表示対象に設定されたグラフ式の式データと、当該グラフ式の式データが他のグラフ式を引用している場合に前記グラフ関数電卓10において抽出された当該引用している前記他のグラフ式の式データと、を通信部45によって受信し、CPU41は、この受信された前記グラフ式の式データと前記他のグラフ式の式データとに基づいて、前記グラフ式の式データのグラフ画像を作成し、その作成した前記グラフ式の式データの前記グラフ画像を前記通信部45により外部機器に送信する。
これにより、適切に外部出力対象に設定して外部出力されてきた、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10内部のグラフ式の式データを含む各種データを受信して、そのグラフ式の式データに対応するグラフ画像を作成し、それを外部機器に送信して当該外部機器で表示することが可能になる。
なお、計算サーバ40は、前記外部機器から当該外部機器で撮影された画像を前記通信部45によって取得し、前記CPU41は、この取得した前記画像を背景画像に設定して前記グラフ画像と合成する。
これにより、外部機器においてグラフ式の式データに対応するグラフ画像を任意の背景画像上に表示することが可能になる。
また、前記通信部45は、前記グラフ表示装置において2次元コード化された前記グラフ式の式データと前記他のグラフ式の式データとを含むデータを、前記2次元コードを撮影して取得する前記外部機器であるカメラ付き通信機器20から受信し、前記作成した前記グラフ式の式データの前記グラフ画像を前記カメラ付き通信機器20に送信する。
これにより、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10に有線又は無線通信機能を実装する必要が無く、安価にグラフ関数電卓10を提供できる。
また、前記構成の計算サーバ40によれば、グラフ表示装置であるグラフ関数電卓10から外部出力された、グラフ式の式データとグラフ機能での計算対象データとを通信部45によって受信し、CPU41は、この受信された前記グラフ式の式データと前記グラフ機能での計算対象データとに基づいて、前記グラフ式の式データのグラフ画像を作成するとともに、前記計算対象データについて計算実行して計算結果を前記作成した前記グラフ画像に合成し、前記通信部45によって、前記作成した前記計算結果を合成した前記グラフ式の式データの前記グラフ画像を外部機器に送信する。
これにより、適切に外部出力対象に設定して外部出力されてきた、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10内部のグラフ式の式データを含む各種データを受信して、そのグラフ式の式データに対応するグラフ画像を作成し、それを外部機器に送信して当該外部機器で表示することが可能になる。
なお、前記通信部45は、前記グラフ表示装置において2次元コード化された前記グラフ式の式データと前記他のグラフ式の式データとを含むデータを、前記2次元コードを撮影して取得する前記外部機器であるカメラ付き通信機器20から受信し、前記作成した前記グラフ式の式データの前記グラフ画像を前記カメラ付き通信機器20に送信する。
これにより、グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10に有線又は無線通信機能を実装する必要が無く、安価にグラフ関数電卓10を提供できる。
なお、前記グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10からの外部機器へのグラフ式の式データを含む各種データの外部出力に関しては、表示出力部12による表示出力に限定するものではなく、図2に破線で示すように、無線通信部16による無線出力としても良いことは勿論である。この場合には、カメラ付き通信機器20は、前記外部出力されたグラフ式の式データを含む各種データを内蔵する無線通信部(図示せず)により受信して、通信ネットワーク30を介して計算サーバ40に送信することとなる。
[第2実施形態]
なお、以上の説明は、グラフ画像を計算サーバ40で作成する場合を例に説明したが、計算サーバ40の機能を、グラフ関数電卓10が出力した外部用データを利用する外部機器、例えばスマートフォン等のカメラ付き通信機器20で実現可能なアプリケーションの形で提供しても良いことは勿論である。
図13は、本発明の第2実施形態における外部機器のバーコード対応処理のフローチャートを示す図である。すなわち、外部機器としてのカメラ付き通信機器20の図示しないCPUは、例えばグラフ関数電卓10が表示出力した2次元バーコードをカメラにて撮影すると、このフローチャートに従った動作を実行する。
まず、撮影した2次元バーコードのバーコード内容データを復号し、復号したバーコード内容データを図示しない内部メモリに一時保存する(ステップS201)。そして、その一時保存したバーコード内容データに含まれる機種コードがグラフ機種の機種コードであるか否かを判別する(ステップS202)。ここで、グラフ機種の機種コードでないと判別した場合には、非グラフ機種用の処理へと処理を進める。
これに対して、グラフ機種の機種コードであると判別した場合には、一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがグラフ画像表示機能モードであるか否かを判別する(ステップS203)。ここで、グラフ画像表示機能モードであると判別した場合には、処理を後述するステップS206に進める。
これに対して、グラフ画像表示機能モードモードではないと判別した場合には、さらに、一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがトレース機能モードであるかを判別する(ステップS204)。ここで、トレース機能モードであると判別した場合には、処理を後述するステップS208に進める。
これに対して、トレース機能モードではないと判別した場合には、さらに、一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードが積分グラフ機能モードであるか否かを判別する(ステップS205)。ここで、積分グラフ機能モードであると判別した場合には、処理を後述するステップS210に進める。
これに対して、積分グラフ機能モードではないと判別した場合には、処理を他の機能モードの処理へと進める。
そして、前記ステップS203において、前記一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがグラフ画像表示機能モードであると判別された場合には、グラフ画像作成処理を実行する(ステップS206)。このグラフ画像作成処理は、前記計算サーバにおけるそれと同様の処理であるので、その詳細については省略する。このグラフ画像作成処理を実行後、作成したグラフ画面の画像データを、その表示出力部21に表示出力する(ステップS207)。その後、処理を上位のルーチンに戻す。
一方、前記ステップS204において、前記一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードがトレース機能モードであると判別された場合には、グラフ画像作成処理を実行する(ステップS208)。そして、トレースポインタの現在の座標値とグラフ上に記入した座標値をグラフ画面に合成する(ステップS209)。その後、処理を前記ステップS207に戻して、作成したグラフ画面の画像データを、その表示出力部21に表示出力することとなる。
また、前記ステップS205において、前記一時保存したバーコード内容データに含まれる選択機能モードが積分グラフ機能モードであると判別された場合には、グラフ画像作成処理を実行する(ステップS210)。そして、積分範囲データに対応する部分を識別表示し、積分式と積分値をグラフ画面に合成する(ステップS211)。その後、処理を前記ステップS207に戻して、作成したグラフ画面の画像データを、その表示出力部21に表示出力することとなる。
なお、前記グラフ表示装置としてのグラフ関数電卓10からの外部機器へのグラフ式の式データを含む各種データの外部出力に関しては、表示出力部12による表示出力に限定するものではなく、図2に破線で示すように、無線通信部16による無線出力としても良いことは勿論である。この場合には、カメラ付き通信機器20は、前記外部出力されたグラフ式の式データを含む各種データを内蔵する無線通信部(図示せず)により受信して、処理すれば良い。
なお、前記各実施形態において記載したグラフ関数電卓10およびグラフ関数電卓による各処理の手法、すなわち、図4A乃至図4Dのフローチャートに示す表示制御処理、図7のフローチャートに示す引用データ検知、追加処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体(M)に格納して配布することができる。
また、前記各実施形態において記載した計算サーバ40による各処理の手法、すなわち、図9のフローチャートに示す受信データ対応処理、図10のフローチャートに示すグラフ画像作成処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体(43)に格納して配布することができる。また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク30上を伝送させることができ、このプログラムデータを、通信ネットワーク30に接続された電子機器のコンピュータに通信部(45)によって取り込むことで、前述したサーバ機能を実現することもできる。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
ユーザ操作により、複数の式データを各式番号に対応づけて入力する式入力手段と、
前記式入力手段によって入力された前記複数の式データのうち、ユーザ操作により任意の式データを出力対象に設定する式設定手段と、
前記表示式設定手段によって設定された式データが、前記式入力手段によって入力された他の式データの式番号を引用している場合に、当該引用している式番号に対応する他の式データを抽出する引用式抽出手段と、
前記式設定手段によって出力対象に設定された式データと、前記引用式抽出手段によって抽出された前記他の式データとを、外部出力するデータ出力手段と、
を備える、ことを特徴とする式入力装置。
[2]
表示手段と、
前記式設定手段によって設定された式データと、当該式データが他の式番号を引用している場合には前記引用式抽出手段において抽出された当該引用している式番号に対応する式データと、に基づいて、前記設定された式データのグラフ画像を前記表示手段に表示させるグラフ画像表示制御手段を、
備えることを特徴とする[1]に記載の式入力装置。
[3]
前記表示手段に表示する前記グラフ画像の横軸の方向と縦軸の方向の上限値及び下限値からなる表示範囲データを記憶する表示範囲記憶部を更に備え、
前記グラフ画像表示制御手段は、前記表示範囲記憶部に記憶された前記表示範囲データに従って前記表示手段に前記グラフ画像を表示させ、
前記データ出力手段は、前記表示範囲記憶部に記憶された前記表示範囲データを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[2]に記載の式入力装置。
[4]
前記表示範囲記憶部は、前記表示手段に表示する前記グラフ画像の目盛幅データを更に記憶し、
ユーザ操作により、前記表示手段に表示する前記グラフ画像の前記横軸と前記縦軸の表示の有無のデータおよび前記横軸と前記縦軸の目盛表示の有無のデータを設定する軸表示設定手段を更に備え、
前記グラフ画像表示制御手段は、前記表示手段に前記グラフ画像を表示させる際に、前記軸表示設定手段による設定に従って前記横軸と前記縦軸の表示および前記横軸と前記縦軸の目盛表示を行い、
前記データ出力手段は、前記軸表示設定手段による設定データを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[3]に記載の式入力装置。
[5]
ユーザ操作により、前記表示手段への前記グラフ画像の表示の際の背景画像ファイル名データを設定する背景画像設定手段を更に備え、
前記グラフ画像表示制御手段は、前記背景画像設定手段によって設定された前記背景画像ファイル名データで示される背景画像を前記グラフ画像の背景画像として前記表示手段に表示させ、
前記データ出力手段は、前記背景画像設定手段によって設定された前記背景画像ファイル名データを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[2]乃至[4]のいずれか1項に記載の式入力装置。
[6]
ユーザ操作により、リストデータを入力するリスト入力手段を更に備え、
前記グラフ画像表示制御手段は、前記式設定手段によってグラフ画像を表示する対象に設定された式データがリストを含む場合は、前記リスト入力手段によって入力されたリストデータに従って前記表示手段に前記グラフ画像を表示させ、
前記データ出力手段は、前記リスト入力手段によって入力されたリストデータを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[2]乃至[5]のいずれか1項に記載の式入力装置。
[7]
ユーザ操作により、いずれかの変数の変数値を設定する変数設定手段を更に備え、
前記グラフ画像表示制御手段は、前記関数式に含まれるリスト中に前記変数設定手段により変数値が設定された変数が有る場合は、前記設定された変数値に従って前記表示手段に前記グラフ画像を表示させ、
前記データ出力手段は、前記変数設定手段によって設定された変数値のデータを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[6]に記載の式入力装置。
[8]
ユーザ操作により、前記いずれかの変数の変数値を設定する変数設定手段を更に備え、
前記グラフ画像表示制御手段は、前記式設定手段によって出力対象に設定された前記式データ中に前記設定された変数値の変数が有る場合は、前記設定された変数値に従って前記表示手段に前記グラフ画像を表示させ、
前記データ出力手段は、前記変数設定手段によって設定された変数値のデータを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[2]乃至[6]のいずれか1項に記載の式入力装置。
[9]
前記データ出力手段は、前記式設定手段によって出力対象に設定された式データと、前記引用式抽出手段によって抽出された前記他の式データとを2次元コード化して表示することによって出力する2次元コード表示出力手段である、
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1項に記載の式入力装置。
[10]
ユーザ操作により、式データを入力する式入力手段と、
前記式入力手段によって入力された前記式データのグラフ画像を表示手段に表示させるグラフ画像表示制御手段と、
ユーザ操作に応じてグラフ機能を選択するグラフ機能選択手段と、
前記グラフ機能選択手段によって選択された前記グラフ機能での計算対象データを入力する計算対象データ入力手段と、
前記計算対象データ入力手段により入力された計算対象データについて計算実行して計算結果を、前記グラフ画像を表示している前記表示手段に表示する計算結果表示制御手段と、
前記グラフ機能選択手段によって選択された前記グラフ機能に応じて、前記式入力手段によって入力された前記式データと、前記計算対象データ入力手段によって入力された前記計算対象データとを、外部出力するデータ出力手段と、
を備える、ことを特徴とするグラフ表示装置。
[11]
前記データ出力手段は、前記計算結果のデータを含んで外部出力する、
ことを特徴とする[10]に記載のグラフ表示装置。
[12]
前記グラフ機能選択手段によって選択される前記グラフ機能は、トレース機能を含み、
前記計算対象データ入力手段によって入力される計算対象データは、前記表示手段に表示されている前記グラフ画像上の座標値のデータを含む、
ことを特徴とする[10]又は[11]に記載のグラフ表示装置。
[13]
前記グラフ機能選択手段によって選択される前記グラフ機能は、積分グラフ機能を含み、
前記計算対象データ入力手段によって入力される計算対象データは、積分範囲の上限値および下限値のデータを含む、
ことを特徴とする[10]又は[11]に記載のグラフ表示装置。
[14]
前記データ出力手段は、前記式入力手段によって入力された前記式データと、前記計算対象データ入力手段によって入力された前記計算対象データとを2次元コード化して表示することによって出力する2次元コード表示出力手段である、
ことを特徴とする[10]乃至[13]のいずれか1項に記載のグラフ表示装置。
[15]
式入力装置から外部出力された、出力対象に設定された式データと、当該式データが他の式番号を引用している場合に前記式入力装置において抽出された当該引用している式番号の式データと、を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記式と前記引用している式番号の式データとに基づいて、前記式データのグラフ画像を作成するグラフ画像作成手段と、
前記グラフ画像作成手段によって作成した前記式データのグラフ画像を外部機器に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする計算サーバ。
[16]
前記外部機器から当該外部機器で撮影された画像を取得する画像取得手段をさらに備え、
前記グラフ画像作成手段は、前記画像取得手段によって取得した前記画像を背景画像に設定して前記グラフ画像と合成する、
ことを特徴とする[15]に記載の計算サーバ。
[17]
前記受信手段は、前記式入力装置において2次元コード化された前記式データと前記引用している式番号の式データとを含むデータを、前記2次元コードを撮影して取得する通信機器から受信し、
前記送信手段は、前記作成した前記式データの前記グラフ画像を前記通信機器に送信する、
ことを特徴とする[15]又は[16]に記載の計算サーバ。
[18]
グラフ表示装置から外部出力された、式データとグラフ機能での計算対象データとを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記式データと前記グラフ機能での計算対象データとに基づいて、前記式データのグラフ画像を作成するとともに、前記計算対象データについて計算実行して計算結果を前記作成した前記グラフ画像に合成するグラフ画像作成手段と、
前記グラフ画像作成手段によって作成した前記計算結果を合成した前記式データのグラフ画像を外部機器に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする計算サーバ。
[19]
前記受信手段は、前記グラフ表示装置において2次元コード化された前記式データと前記グラフ機能での計算対象データとを含むデータを、前記2次元コードを撮影して取得する通信機器から受信し、
前記送信手段は、前記計算結果を合成した前記式データのグラフ画像を前記通信機器に送信する、
ことを特徴とする[18]に記載の計算サーバ。
[20]
[1]に記載の式入力装置と[15]に記載の計算サーバとから構成されるグラフ画像作成システム。
[21]
[1]に記載のグラフ表示装置と[18]に記載の計算サーバとから構成されるグラフ表示システム。
[22]
電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作により、複数のグラフ式の関数式データを各式番号に対応づけて入力する式入力手段、
前記式入力手段によって入力された前記複数の式データのうち、ユーザ操作により任意の式データを出力対象に設定する式設定手段、
前記表示式設定手段によって設定された式データが、前記式入力手段によって入力された他の式データの式番号を引用している場合に、当該引用している式番号に対応する他の式データを抽出する引用式抽出手段、
前記式設定手段によって出力対象に設定された式データと、前記引用式抽出手段によって抽出された前記他の式データとを、外部出力するデータ出力手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。
[23]
電子機器のコンピュータを制御するためのグラフ表示プログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作により、式データを入力する式入力手段、
前記式入力手段によって入力された前記式データのグラフ画像を表示手段に表示させるグラフ画像表示制御手段、
ユーザ操作に応じてグラフ機能を選択するグラフ機能選択手段、
前記グラフ機能選択手段によって選択された前記グラフ機能での計算対象データを入力する計算対象データ入力手段、
前記計算対象データ入力手段により入力された計算対象データについて計算実行して計算結果を、前記グラフ画像を表示している前記表示手段に表示する計算結果表示制御手段、
前記グラフ機能選択手段によって選択された前記グラフ機能に応じて、前記入力手段によって入力された前記式データと、前記計算対象データ入力手段によって入力された前記計算対象データとを、外部出力するデータ出力手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。