JP6006766B2 - ハンドル構造及び車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドル構造及び該ハンドル構造を備えた車椅子に関する。
車椅子や手押し車などには、種々の押手用のハンドル構造が採用されている。
例えば、図11、図12に示した従来型の車椅子用のハンドル構造1は、アーム2と、該アーム2の先端に連設された押手ハンドル3と、車椅子のフレームに固着され、該アーム2を着脱自在に挟持する挟持部5を有する挟持部材4と、該挟持部5の一対の挟持片をネジ式に締結するためのレバー6と、を備えてなる。そして、挟持部5がアーム2を挟持する位置をその長手方向に沿って調整することにより、押手ハンドル3の高さを連続式に調節することが可能である。該ハンドル構造1では、挟持部5の一対の挟持片の間にアーム2を所定位置で挟み込み、レバー6を強く回動させることにより、挟持部5でアーム2を狭圧し、押手ハンドル3を所定の高さに保持する。
しかしながら、図11、図12のような連続的に高さを調節可能なハンドル構造1では、挟持部5の挟持力によってのみ、アーム2が保持されているので、押手ハンドル3に対して側方(又は捻り方向)へ比較的強い力が加わると、挟持部材4に対してアーム2が回転してしまう虞があった。そのため、介助者が押手ハンドル3を把持して車椅子を操作するとき、押手ハンドル3が意図せずに回動し、その操作に支障をきたすことが問題であった。場合によっては、車椅子の操作ミスによる事故が起こることも懸念される。そして、このような押手ハンドル3の意図しない回動を抑えるには、レバー6を非常に強い力で締め付けることが必要となる。そのため、例えば女性や老人などの比較的力の弱い利用者によるレバー6の締め付けでは不十分となって、押手ハンドル3の回動を抑えることができない。あるいは、力強くレバー6を締め付けても、長時間のハンドル操作によって、挟持部5の締結が緩んでしまい、操作に際して押手ハンドル3がどうしても回動してしまうことが問題であった。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、その目的は、押手ハンドルを安定的に操作可能なハンドル構造及び該ハンドル構造を備えた車椅子を提供することにある。
請求項1に記載のハンドル構造は、被固定部に着設されるハンドル構造であって、
基端から先端に延びるアームと、
アームの先端に連設された押手ハンドルと、
アームを着脱自在に挟持する挟持部、及び、挟持部によるアームの挟持を維持又は解除すべく挟持部を操作するための操作部を有し、被固定部に固着された挟持部材と、
アームの所定位置に固定される固定部を有し、アームの回転を規制する規制部材と、を備え、
挟持部材の上面には嵌合孔が形成され、且つ、規制部材の下面には下方に突出する嵌合突起が形成されており、
挟持部材の上面と規制部材の下面とが当接するとともに挟持部材の嵌合孔に規制部材の嵌合突起が嵌合した状態で挟持部がアームを挟持することを特徴とする。
請求項2に記載のハンドル構造は、請求項1のハンドル構造において、規制部材の固定部は、ボルトの締結によってアームを狭圧し、ボルトを操作してアームに対する固定部の位置をアームの長手方向に沿って変更することにより、押手ハンドルの高さ調整が可能であることを特徴とする。
請求項3に記載のハンドル構造は、請求項1又は2のハンドル構造において、嵌合突起の先端がテーパー状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載のハンドル構造は、請求項1から3のいずれかにハンドル構造において、被固定部が車椅子の側部フレームの一部であり、車椅子の主車輪を制動するためのハンドルブレーキをさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の車椅子は、被固定部が設けられた一対の側部フレームと、
一対の側部フレームの被固定部にそれぞれ着設された請求項1から4のいずれか一項に記載のハンドル構造と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の車椅子は、請求項5の車椅子において、嵌合突起を嵌合孔の外に配置し、且つ、挟持部材の上面と規制部材の下面とを当接させることにより、押手ハンドルを該車椅子の内側又は外側に選択的に配置可能であることを特徴とする。
請求項7に記載のハンドル部材は、被固定部に固着された挟持部材の挟持部によって着脱自在に挟持されるハンドル部材であって、
基端から先端に延びるアームと、
アームの先端に連設された押手ハンドルと、
アームの所定位置に固定される固定部を有し、アームの回転を規制する規制部材と、を備え、
挟持部材の上面には嵌合孔が形成され、且つ、規制部材の下面には下方に突出する嵌合突起が形成されており、
挟持部材の上面と規制部材の下面が当接するとともに挟持部材の嵌合孔に規制部材の嵌合突起が嵌合した状態で挟持部がアームを挟持することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、挟持部材の上面と規制部材の下面とが当接するとともに挟持部材の嵌合孔に規制部材の嵌合突起が嵌合した状態で挟持部がアームを挟持することにより、アームが挟持部材に対して回転することが規制される。すなわち、挟持部材上面と規制部材下面とが当接し、該挟持部材が規制部材を下支えすることにより、規制部材に固着されたアームを介して押手ハンドルが所定の高さに安定的に保持される。そして、押手ハンドルに回動方向の強い力が加わっても、嵌合突起が嵌合孔内で係止されることにより、アームの回転が規制される。その結果、押手ハンドルが不意に回動することを規制することができる。さらに、嵌合孔に嵌合突起が嵌合することにより、押手ハンドルが、がたつくことをも防止することができる。したがって、本発明のハンドル構造によれば、押手ハンドルを安定的に操作することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ボルトを操作することにより、規制部材の固定部がアームを保持する位置を変更して、押手ハンドルの保持高さを簡単に調節することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加え、嵌合突起の先端がテーパー状に形成されていることにより、嵌合突起と嵌合孔との位置関係がある程度ずれたとしても、テーパー部が嵌合孔の開口周縁に当接して摺動することにより、嵌合突起が嵌合孔内にガイドされる。これにより、嵌合突起を簡単に嵌合孔内に配置することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれかの発明の効果に加え、ハンドル構造に設けられたハンドルブレーキによって車椅子の主車輪を制動することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれかの発明の効果を車椅子として発揮することができる。すなわち、本発明の車椅子は、より安定的に押手ハンドルを操作することが可能である。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれかの発明の効果に加え、嵌合突起が嵌合孔から離脱した状態で、挟持部材上に規制部材を載置することにより、状況に応じて車椅子の押手ハンドルの位置を手押し操作位置から内外に簡単且つ迅速に変更可能である。
請求項7に記載の発明によれば、規制部材の下面を挟持部材の上面に当接させるとともに挟持部材の嵌合孔に規制部材の嵌合突起を嵌合させた状態で挟持部によってアームを挟持することにより、アームが挟持部材に対して回転することが規制される。すなわち、挟持部材上面と規制部材下面とが当接し、該挟持部材が規制部材を下支えすることにより、規制部材に固着されたアームを介して押手ハンドルが所定の高さに安定的に保持される。そして、押手ハンドルに回動方向の強い力が加わっても、嵌合突起が嵌合孔内で係止されることにより、アームの回転が規制される。その結果、押手ハンドルが不意に回動することを規制することができる。さらに、嵌合孔に嵌合突起が嵌合することにより、押手ハンドルが、がたつくことをも防止することができる。したがって、本発明のハンドル部材によれば、押手ハンドルを安定的に操作することが可能となる。
本発明の一実施形態の車椅子の概略側面図。 図1の車椅子の平面図。 本発明の一実施形態の車椅子の(a)外方及び(b)内方から見た被固定部に着設されたフレーム構造の概略斜視図。 図3のフレーム構造の(a)外側面図、(b)内側面図、(c)背面図。 図3の該フレーム構造の分解斜視図。 図5のフレーム構造のさらなる分解斜視図。 図5のハンドル部材の規制部材の分解斜視図。 図5のハンドル部材において、規制部材の位置をアームに沿って変更可能な形態を示す。 図2の(a)A―A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図。 (a)押手ハンドルが該車椅子の押手操作位置(仮想線)から外側に傾斜して配置された形態を示し、(b)押手ハンドルが該車椅子の押手操作位置(仮想線)から内側に傾斜して配置された形態を示す。 従来のハンドル機構の斜視図。 図11のハンドル機構の分解斜視図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
図1(a),(b)は、一実施形態の車椅子10の概略側面図である。図2は、該車椅子10の平面図である。本実施形態の車椅子10は、一対の側部フレーム11を幅方向に連結したものである。そして、車椅子10の側部フレーム11の背もたれ部12上方の被固定部13に、本実施形態のハンドル構造100が着設されている。該背もたれ部12には、フレームを後方に折り畳み可能とする背折れ部12aが設けられている。本実施形態では、該背折れ部12aの上側が被固定部13として定める。
図3(a)は、車椅子10の外方から見た被固定部13に着設されたフレーム構造100の概略斜視図であり、図3(b)は、車椅子10の内方から見た被固定部13に着設されたフレーム構造100の概略斜視図である。図4は、図3のフレーム構造100の(a)外側面図、(b)内側面図、(c)背面図である。図5は、該フレーム構造100の分解斜視図である。図6は、図5のフレーム構造100をさらに細分化した分解斜視図である。
図3乃至図6に示すとおり、ハンドル構造100は、ハンドル部材110と、被固定部13に固着されるとともに該ハンドル部材110を挟持する挟持部材120とを備えてなる。
ハンドル部材110は、基端111aから先端111bに延びるアーム111と、該アーム111の先端111bに連設された押手ハンドル112と、アーム111の所定位置に固定される固定部115を有する規制部材114と、を備える。
アーム111は、図5及び図6に示すように、「く」字状に湾曲した金属製のパイプであり、該アーム111の先端111bに樹脂製のグリップ状の押手ハンドル112が連設されているとともに、ハンドルブレーキ113が着設されている。該ハンドルブレーキ113は、ワイヤ(図示せず)を介して車椅子10の主車輪のドラムブレーキに連結されている。該ハンドルブレーキ113を操作することにより、主車輪の回転を制動可能である。
そして、アーム111の下方に延びる直線部分には、規制部材114が固着されている。規制部材114は、アーム111の所定位置に固定される固定部115を有し、アーム111の回転を規制するように機能する。図7は、該規制部材114の分解斜視図である。図7に示すとおり、固定部115は、アーム111を一対の対向する固定片115aで挟持するクランプ部材である。該固定片115aの内面は、アーム111の外周面に沿うように半円状に湾曲している。すなわち、アーム111を固定部115の固定片115aの間に配置し、両固定片115aを貫通する貫通孔115bにボルト115cを挿入し、ボルト115c先端にナット115dを螺着し、そして、レンチなどの工具で締め付けることにより、規制部材114がアーム111に堅固に固着される。
また、規制部材114の枠体下面には、固定部115に隣接して下方に突出する嵌合突起116が突出形成されている。図7に示すとおり、嵌合突起116は、円柱状の筒状部116aと、該筒状部116aの下端で円錐状に縮径するテーパー部116bと、該筒状部116aの上端から外方に張り出した鍔部116cと、筒状部116aの側面を貫通する固定孔116dと、を備える。該嵌合突起116の筒状部115aが規制部材114の取付孔114aに貫通配置される。そして、テーパー部116bが規制部材114下面に突出するとともに鍔部115cが規制部材114上面に係合した状態で、固定孔116dを介してビスで嵌合突起116が規制部材114本体に固定される。
そして、規制部材114の固定部115は、ボルト・ナット115c,115dの締結によってアーム111を狭圧するものである。該ボルト115cを緩めることにより、図8に示すとおり、アーム111に対する固定部115をアームの長手方向に沿って上下にスライドさせることができる。そして、アーム111と固定部115の相対位置を定め、固定部115をアーム111に固定することにより、押手ハンドル112の保持高さを任意に設定することが可能である。本実施形態では、固定部115は、アームの長手方向に穿設された複数の調整用の孔を利用するものではない。それ故、該保持高さは、段階的でなく連続的に定められる。また、アーム111を規制部材114の固定部115に対して回転させることにより、平面視における押手ハンドル112の角度を任意に設定又は変更することが可能である。
他方、本実施形態のハンドル構造100の挟持部材120は、ハンドル部材110とは別体として、被固定部13に一体的に連結(溶接)されたものである。図5及び図6に示すとおり、挟持部材120は、該アーム111を着脱自在に挟持する挟持部121、及び、挟持部121によるアーム111の挟持を維持又は解除すべく挟持部121を操作するための操作部123を備える。
挟持部121は、対向する一対の挟持片121aからなり、アーム111を一対の対向する挟持片121aで挟持するクランプ部材である。該挟持片121aの内面は、アーム111の外周面に沿うように半円状に湾曲している。そして、一対の挟持片121aを側方から貫通するように貫通孔121bが穿設されている。そして、一対の挟持片121aを近接又は離隔操作するための操作部123が設けられている。該操作部123は、貫通孔121bを貫通可能に延びる軸部123aと、該軸部123aに螺着するハンドル部123bとを備える。より具体的には、ハンドル部123bを時計回りに回転させると、挟持片121aを近接操作可能であり、ハンドル部123bを反時計回りに回転させると、挟持片121aを離隔操作可能である。すなわち、挟持片121aの間にアーム111を配置してハンドル部123bを操作することにより、挟持部121でアーム111を挟持することができる。なお、操作部123は人力で操作するものであるため、挟持部121のアーム111の挟持力は、工具を用いた固定部115の固定力よりも弱い。
また、挟持部材120の枠体上面には、挟持部121と隣接して嵌合孔122が貫通形成されている。該嵌合孔122は、挟持部材120の肉部を上下に貫通するものである。該嵌合孔122は、前述の嵌合突起116の筒状部116aが嵌合可能に構成されている。特には、嵌合孔122は、半円状の内周面と矩形状の内周面とが組み合わさったものであり、該半円周状の内周面と筒状部116aの外周面とが密接可能である。
なお、本実施形態の各部材は、金属材料からなるが、本発明はこれに限定されず、例えば、合成樹脂等で成形してもよい。
次に、図4及び図9を参照して、ハンドル部材110が挟持部材120に挟持される形態を説明する。図9(a)〜(c)は、図4(a)のA−A断面図、B−B断面図及びC−C断面図である。
図4、図9(c)に示すとおり、ハンドル部材110が挟持部材120に挟持された状態では、挟持部材120の上面と規制部材114の下面とが当接している。また、アーム111が規制部材114の固定部115によって固着されている(図9(a)参照)。そして、該規制部材114の下方で、操作部123が締結されていることにより、挟持部材120の挟持部121によってアーム111が挟持されている(図9(b)参照)。このとき、規制部材114が挟持部材120によって下支えされているため、該規制部材114が固着されたアーム111(すなわちハンドル部材110)が挟持部材120によって下方から支持されている。規制部材114のアーム111に対する固着位置が予め定められているため、該挟持部材120上面と規制部材114下面との係合によって押手ハンドル112が位置決めされ、所定の支持高さで保持される。
また、規制部材114の取付孔114a内に固定された嵌合突起116が、嵌合孔122に内挿されている。図9(b)、(c)に示すとおり、嵌合突起116の筒状部116aの一部とテーパー部116b全体が嵌合孔122に配置されている。嵌合突起116の筒状部116aの外周面の半分と、嵌合孔122の半円周状の内周面とが密接するように嵌合突起116が嵌合孔122内に配置されている。これにより、嵌合突起116が嵌合孔122内でがたつくことなく保持されている。そして、嵌合突起116が嵌合孔122内で動かないように保持又は係止されているため、操作部123による締結が弱くても、アーム111の回転が規制されている。すなわち、本実施形態のハンドル構造100では、押手ハンドル112に回動方向の強い力が付加されたとしても、アーム111の回転が規制されるため、押手ハンドル112の回動及びがたつきが効果的に抑えられている。
続いて、ハンドル部材110を挟持部材120に対して取り付ける工程及び取り外す工程について説明する。
まず、押手ハンドル112の保持高さを定め、該保持高さに基づいて、規制部材114の固定部115をアーム111の所定位置に工具を用いて固着する。このとき、規制部材114の位置をアーム111の長手方向に沿って連続的に変更又は調整することが可能であるので、押手ハンドル112の保持高さを段階的ではなく連続的に定めることができる。
次に、図5に示すように、操作部123を緩めた状態で挟持部材120の一対の挟持片121a間にアーム111の基端111bを挿入し、且つ、規制部材114の嵌合突起116の先端を嵌合孔122に挿入する。このとき、嵌合突起116の先端のテーパー部116bが、嵌合突起116の挿入操作をガイドするように機能する。より具体的には、嵌合突起116と嵌合孔122の位置がある程度ずれていたとしても、テーパー部116bが嵌合孔122の開口周縁に当接して摺動することにより、嵌合突起116と嵌合孔122の相対位置が修正される。そして、挟持部材120上面に規制部材114下面が当接するまでハンドル部材110を押し下げて、操作部123のハンドル部123bを時計回りに回転させることにより、ハンドル部材110を挟持部材120に対して取り付けることができる。
他方、ハンドル部材110を挟持部材120から取り外すには、上記工程と逆の手順を踏めばよい。すなわち、操作部123のハンドル部123bを反時計回りに回転させて、挟持部121によるアーム111の挟持を緩める。そして、ハンドル部材110を上方に引き上げることにより、嵌合孔122から嵌合突起116が離脱するとともに、挟持部121からアーム111が離脱する。このようにして、ハンドル部材110が挟持部材120から分離される。すなわち、本実施形態のハンドル構造100では、ハンドル部材110を挟持部材120から簡単に脱着可能である。
図10(a),(b)は、本実施形態の車椅子10の使用態様に応じて、嵌合突起116を嵌合孔122の外に配置し、且つ、挟持部材120の上面と規制部材114の下面とを当接させた状態で、押手操作位置から押手ハンドル112(ハンドル部材110)の位置を変更したものである。
図10(a)では、押手ハンドル112が該車椅子10の押手操作位置(仮想線)から外側に選択的に配置されている。つまり、嵌合突起116が嵌合孔122の外に配置され、且つ、挟持部材120の上面と規制部材114の下面とが当接している。そして、該嵌合突起116が車椅子10の幅方向の外側に位置している。換言すると、挟持部材120及び規制部材114の相対角度が押手操作位置から変更されている。このとき、ハンドル部材110が挟持部材120上面に自由に回動可能に載置されていてもよく、あるいは、挟持部121によって挟持されていてもよい。上述したとおり、ハンドル部材110を挟持部材120から容易に脱着可能であるため、簡単に当該形態に変形させることが可能である。図10(a)の形態は、介助者が車椅子10の座乗者に対して、車椅子10の背後から抱き上げて介助する際に選択されることが好ましい。これにより、押手ハンドル112に邪魔されずに、介助者が車椅子10の背後から座乗者を簡単に介助することが可能となる。
図10(b)では、押手ハンドル112が該車椅子10の押手操作位置(仮想線)から内側に選択的に配置されている。つまり、嵌合突起116が嵌合孔122の外に配置され、且つ、挟持部材120の上面と規制部材114の下面とが当接している。そして、該嵌合突起116が車椅子10の幅方向の内側に位置している。換言すると、挟持部材120及び規制部材114の相対角度が押手操作位置から変更されている。このとき、ハンドル部材110が挟持部材120上面に自由に回動可能に載置されていてもよく、あるいは、挟持部121によって挟持されていてもよい。上述したとおり、ハンドル部材110を挟持部材120から容易に脱着可能であるため、簡単に当該形態に変形させることが可能である。図10(b)の形態は、車椅子10で狭い通路で自走する場合に選択されることが好ましい。すなわち、押手ハンドル112を内側に折り畳むことにより、車椅子10の回転半径を減少させ、例えば、車椅子10が曲がる際に押手ハンドル112が障害物に引っ掛かることを抑えることができる。
以下、本実施形態のハンドル構造100(及び車椅子10)の作用効果について説明する。
本実施形態のハンドル構造100によれば、挟持部材120の上面と規制部材114の下面とが当接するとともに挟持部材120の嵌合孔122に規制部材114の嵌合突起116が嵌合した状態で挟持部121がアーム111を挟持することにより、アーム111が挟持部材120に対して回転することが規制される。すなわち、挟持部材120上面と規制部材114下面とが当接し、該挟持部材120が規制部材114に固着されたハンドル部材110を下支えすることにより、アーム111を介して押手ハンドル112が所定の高さに安定的に保持される。そして、押手ハンドル112に回動方向の強い力が加わっても、嵌合突起116が嵌合孔122の内周面に係止されることにより、アーム111の回転が効果的に規制される。その結果、押手ハンドル112が不意に回動することを規制することができる。さらに、嵌合孔122に嵌合突起116が嵌合することにより、押手ハンドル112が、がたつくことをも防止することができる。したがって、本実施形態のハンドル構造100によれば、押手ハンドル112を安定的に操作することが可能である。
(変形例)
本発明のハンドル構造及び車椅子は、上記実施形態に限定されずに、例えば、以下のように変形可能である。
(1)上記実施形態のハンドル構造は、車椅子の被固定部に取着されるものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明のハンドル構造は、車椅子以外に、ストレッチャー、カート、ベビーカー等の押手ハンドルが用いられる対象に導入可能である。
(2)上記実施形態のハンドル構造では、嵌合孔が挟持部材の垂直方向に貫通しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、嵌合突起が嵌合孔に嵌合可能であればよく、嵌合孔は挟持部材を貫通孔しない凹部であってもよい。
(3)上記実施形態のハンドル構造では、規制部材に対して別体の嵌合突起が取り付けられているが、規制部材に嵌合突起を一体的に形成してもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 車椅子
11 側部フレーム
12 背もたれ部
12a 背折れ部
13 被固定部
100 ハンドル構造
110 ハンドル部材
111 アーム
111a 基端
111b 先端
112 押手ハンドル
113 ハンドルブレーキ
114 規制部材
114a 取付孔
115 固定部
115a 固定片
115b 貫通孔
115c ボルト
115d ナット
116 嵌合突起
116a 筒状部
116b テーパー部
116c 鍔部
116d 固定孔
120 挟持部材
121 挟持部
121a 挟持片
121b 貫通孔
122 嵌合孔
123 操作部
123a 軸部
123b ハンドル部

Claims (7)

  1. 被固定部に着設されるハンドル構造であって、
    基端から先端に延びるアームと、
    前記アームの先端に連設された押手ハンドルと、
    前記アームを着脱自在に挟持する挟持部、及び、前記挟持部による前記アームの挟持を維持又は解除すべく前記挟持部を操作するための操作部を有し、前記被固定部に固着された挟持部材と、
    前記アームの所定位置に固定される固定部を有し、前記アームの回転を規制する規制部材と、を備え、
    前記挟持部材の上面には嵌合孔が形成され、且つ、前記規制部材の下面には下方に突出する嵌合突起が形成されており、
    前記挟持部材の上面と前記規制部材の下面とが当接するとともに前記挟持部材の前記嵌合孔に前記規制部材の前記嵌合突起が嵌合した状態で前記挟持部が前記アームを挟持することを特徴とするハンドル構造。
  2. 前記規制部材の前記固定部は、ボルトの締結によって前記アームを狭圧し、前記ボルトを操作して前記アームに対する前記固定部の位置を前記アームの長手方向に沿って変更することにより、前記押手ハンドルの高さ調整が可能であることを特徴とする請求項1に記載のハンドル構造。
  3. 前記嵌合突起の先端がテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンドル構造。
  4. 前記被固定部が車椅子の側部フレームの一部であり、前記車椅子の主車輪を制動するためのハンドルブレーキをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のハンドル構造。
  5. 前記被固定部が設けられた一対の側部フレームと、
    前記一対の側部フレームの前記被固定部にそれぞれ着設された請求項1から4のいずれか一項に記載のハンドル構造と、を備えることを特徴とする車椅子。
  6. 前記嵌合突起を前記嵌合孔の外に配置し、且つ、前記挟持部材の上面と前記規制部材の下面とを当接させることにより、前記押手ハンドルを該車椅子の内側又は外側に選択的に配置可能であることを特徴とする請求項5に記載の車椅子。
  7. 被固定部に固着された挟持部材の挟持部によって着脱自在に挟持されるハンドル部材であって、
    基端から先端に延びるアームと、
    前記アームの先端に連設された押手ハンドルと、
    前記アームの所定位置に固定される固定部を有し、前記アームの回転を規制する規制部材と、を備え、
    前記挟持部材の上面には嵌合孔が形成され、且つ、前記規制部材の下面には下方に突出する嵌合突起が形成されており、
    前記挟持部材の上面と前記規制部材の下面が当接するとともに前記挟持部材の前記嵌合孔に前記規制部材の前記嵌合突起が嵌合した状態で前記挟持部が前記アームを挟持することを特徴とするハンドル部材。
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