JP6003771B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、可動接点と固定接点とを接離させて電気回路を開閉する電磁継電器に関するものである。
従来の電磁継電器は、固定接点を有する2つの固定端子を位置決め固定し、可動接点が装着された1つの可動子を移動させて可動接点と固定接点とを接離させることにより、電気回路を開閉するようになっている。
そして、可動接点と固定接点の接触部において、可動接点と固定接点とが対向する部位で電流が逆向きに流れることにより電磁反発力が発生する(以下、この電磁反発力を接点部電磁反発力という)。その接点部電磁反発力は、可動接点と固定接点間を開離させるように作用する。
そこで、図9に示すように、可動コア90と一体固定化され且つ可動子91が装着されたシャフト92に、可動子91を挟持するようにして移動ヨーク93と固定ヨーク94を装着し、可動子91と固定端子95が当接している際に、移動ヨーク93と固定ヨーク94に磁束が流れて移動ヨーク93と固定ヨーク94との間にヨーク吸引力が発生するようにし、移動ヨーク93が可動子91を固定端子95に押し付けて、接点部電磁反発力による接点間開離を防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
なお、移動ヨーク93はシャフト92に摺動自在に装着され、固定ヨーク94はシャフト92に固定されている。また、可動子91および移動ヨーク93は、シャフト92に装着された接圧ばね96により、固定ヨーク94側および固定端子95側に向かって付勢されている。さらに、可動コア90は、励磁コイル97への通電時に発生する電磁吸引力により固定コア98側に吸引される。
しかしながら、短絡異常時等の大電流発生時にも接点部電磁反発力による接点間開離を防止するために、電磁吸引力を増加させることなくヨーク吸引力のみを大きくした場合には、次のような問題が発生する。
すなわち、移動ヨーク93が可動子91を固定端子95に押し付けた後(図9の状態)、ヨーク吸引力により固定ヨーク94が移動ヨーク93側に吸引され、固定ヨーク94と一体の可動コア90およびシャフト92は、電磁吸引力による吸引向きと逆向きに付勢される。
そして、電磁吸引力よりもヨーク吸引力が大きい場合には、図10に示すように、可動コア90が固定コア98から遠ざかる向きに移動してしまい、電磁吸引力が減少する。その結果、接点間が開離してしまうという問題が発生する。
なお、電磁吸引力も増加させて電磁吸引力をヨーク吸引力よりも大きくすれば上記の問題は発生しないが、この場合には、電磁吸引力を増加させるために励磁コイル97が大型になるという問題が発生する。
一方、特許文献2には、固定ヨークをセラミック製のケースに固定した電磁継電器が開示されている。これによると、固定ヨークは不動であるため、移動ヨークが可動子を固定端子に押し付けた後、ヨーク吸引力により固定ヨークが移動ヨーク側に吸引されることはなく、したがって接点間の開離は防止される。
特開2010−10056号公報 特開2012−104356号公報
しかしながら、可動子や固定端子が配置された接点室は、通電中の電流により発生する熱や通電遮断時のアークにより高温になる。そして、特許文献2に開示された従来の電磁継電器は、接点室に固定ヨークが配置されているため、固定ヨークとケースとの接合部も高温になり、接着剤や接着テープにて固定ヨークとケースを接着した場合は接合力不足が発生し易い。
そこで、固定ヨークとセラミック製のケースを接合する方法としてロー付けが採用されるが、ロー付けの場合はケースに対する固定ヨークの位置決めが難しいため、固定ヨークの組み付けが容易でないという問題がある。また、ロー付け時には高温になるため、絶縁部材として必要になる樹脂が使えないという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、移動ヨークと固定ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、接点部電磁反発力による接点間開離を防止するようにした電磁継電器において、固定ヨークの組み付けを容易にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、可動接点(25)を有するとともに可動コアに追従作動する可動子(22)と、励磁コイルへの通電時に可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、電気絶縁性に富む材料よりなり、固定端子に固定された複数の保持プレート(33)と、磁性体よりなり、複数の保持プレート間に挟持されて複数の保持プレートと一体化された固定ヨーク(31)と、磁性体よりなり、固定ヨークに対向して配置され、可動子に当接して可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、可動子は、固定ヨークと移動ヨークとの間に配置され、可動接点と固定接点が当接している際に、固定ヨークと移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、移動ヨークが可動子を固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
これによると、例えば圧入やかしめ等により保持プレートと固定端子とを接合することにより、保持プレートと一体化された固定ヨークが所定位置に組み付けられるため、換言すると、被固定部材に対する固定ヨークの接合方法としてロー付け以外の接合方法を採用することができるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨークの位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨークの組み付けが容易になる。
請求項2に記載の発明では、通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、可動接点(25)を有するとともに可動コアに追従作動する可動子(22)と、励磁コイルへの通電時に可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、直方体形状の板材で且つ磁性体よりなり、固定端子毎に固定された複数の固定ヨーク(31)と、磁性体よりなり、固定ヨークに対向して配置され、可動子に当接して可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、可動子は、固定ヨークと移動ヨークとの間に配置され、可動接点と固定接点が当接している際に、固定ヨークと移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、移動ヨークが可動子を固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
これによると、例えば圧入やかしめ等により各固定ヨークと各固定端子とを接合することができるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨークの位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨークの組み付けが容易になる。
請求項3に記載の発明では、通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、可動接点(25)を有するとともに可動コアに追従作動する可動子(22)と、励磁コイルへの通電時に可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、可動子および固定端子を収容するとともに、少なくとも一部が金属よりなるケース(113)と、磁性体よりなり、ケースのうち可動子の移動向きと平行で且つ金属よりなる部位に溶接にて接合された固定ヨーク(31)と、磁性体よりなり、固定ヨークに対向して配置され、可動子に当接して可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、可動子は、固定ヨークと移動ヨークとの間に配置され、可動接点と固定接点が当接している際に、固定ヨークと移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、移動ヨークが可動子を固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
これによると、固定ヨークはケースに溶接にて接合されるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨークの位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨークの組み付けが容易になる。
請求項4に記載の発明では、通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、可動接点(25)を有するとともに可動コアに追従作動する可動子(22)と、励磁コイルへの通電時に可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、可動子および固定端子を収容するケース(11)と、磁性体よりなる固定ヨーク(31)と、電気絶縁性に富む材料よりなり、固定ヨークを保持するとともに、ケースに保持された保持部材(34)と、磁性体よりなり、固定ヨークに対向して配置され、可動子に当接して可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、可動子は、固定ヨークと移動ヨークとの間に配置され、可動接点と固定接点が当接している際に、固定ヨークと移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、移動ヨークが可動子を固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
これによると、固定ヨークはケースに保持された保持部材に保持されるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨークの位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨークの組み付けが容易になる。
請求項5に記載の発明では、通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、可動接点(25)を有するとともに可動コアに追従作動する可動子(22)と、励磁コイルへの通電時に可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、磁性体よりなる固定ヨーク(31)と、磁性体よりなり、固定ヨークに対向して配置され、可動子に当接して可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)と、可動子および固定端子を収容するとともに、少なくとも移動ヨークに対向する部位が磁性体よりなるケース(11)とを備え、可動子は、固定ヨークと移動ヨークとの間に配置され、可動接点と固定接点が当接している際に、固定ヨークと移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、移動ヨークが可動子を固定端子側へ付勢するように構成され、さらに、ケースのうち移動ヨークに対向する部位を移動ヨーク側に向かって突出させて固定ヨークとして機能させることを特徴とする電磁継電器。
これによると、ケースの一部が固定ヨークを兼ねるため、組み付けが容易である。
請求項6に記載の発明のように、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電磁継電器において、可動接点を可動子に一体に形成することができる。
請求項7に記載の発明のように、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電磁継電器において、固定接点を固定端子に一体に形成することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る電磁継電器の構成を示す正面断面図である。 図1の電磁継電器の他の作動状態を示す正面断面図である。 (a)は図1の移動ヨーク単体の平面図、(b)は図1の固定ヨークおよび保持プレートの平面図である。 (a)は一実施形態の第1変形例に係る電磁継電器の要部構成を示す正面断面図、(b)は(a)の移動ヨーク単体の平面図、(c)は(a)の固定ヨーク単体の平面図である。 一実施形態の第2変形例に係る電磁継電器の要部構成を示すもので、図1のB−B断面相当の断面図である。 一実施形態の第3変形例に係る電磁継電器の要部構成を示すもので、図1のB−B断面相当の断面図である。 一実施形態の第4変形例に係る電磁継電器の要部構成を示す正面断面図である。 一実施形態の第5変形例に係る電磁継電器の要部構成を示す正面断面図である。 従来の電磁継電器の構成を模式的に示す正面断面図である。 図9の電磁継電器の他の作動状態を示す正面断面図である。
本発明の一実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、ケース11は、有底角筒状のセラミック製の第1ケース111と、電磁継電器全体を覆う箱状の樹脂製の第2ケース112と、中央部に貫通孔を有し外縁部が第1ケース111に接合された板状の金属製の第3ケース113とを備えている。
第1ケース111と第3ケース113で囲まれた空間には、後述する可動子22や固定端子26、28の一部が収容される。また、第2ケース112と第3ケース113で囲まれた空間には、通電時に磁界を形成する円筒状の励磁コイル12が配置されている。
磁性体金属材料よりなる板材を略U字状に折り曲げた第1板材14により、励磁コイル12の外周側および励磁コイル12の軸方向一端側が覆われている。磁性体金属材料よりなる矩形平板状の第2板材15により、励磁コイル12の軸方向他端側が覆われている。第2板材15の中心部には貫通孔が形成されている。この第1板材14と第2板材15は接合されている。また、第3ケース113と第2板材15はロー付け等により接合されている。
励磁コイル12の径方向中心部の孔には、有底円筒状の金属製のスリーブ17が配置されている。このスリーブ17は、第2板材15に溶接等にて接合されている。
スリーブ17内の開口部側に、磁性体金属材料よりなる円筒状の固定コア13が配置されている。この固定コア13は、第2板材15に圧入や溶接等にて接合されている。
また、スリーブ17内の底部側に、磁性体金属材料よりなる円柱状の可動コア16が摺動自在に挿入されている。第1板材14は部分的に折り曲げられ、スリーブ17を介して可動コア16に対向している。
なお、固定コア13、第1板材14、第2板材15、および可動コア16は、励磁コイル12により誘起された磁束の磁気回路を構成する。
ここで、本実施形態の電磁継電器は、励磁コイル12に通電したときに、矢印Aのように、可動子22等が励磁コイル12や固定コア13から遠ざかる向きに向かって移動する。以下の説明では、励磁コイル12への通電時に可動子22等が移動する向きAを、通電時移動向きAという。また、通電時移動向きAと逆の向きを、通電遮断時移動向きという。
可動コア16には、金属製のシャフト18が結合されている。シャフト18は、固定コア13および第2板材15を貫通して励磁コイル12の近傍まで延びている。
シャフト18における通電時移動向きA側の端部(すなわち、反可動コア側の端部)には、第1止め輪20が嵌合されている。シャフト18の中間部には、第2止め輪21が嵌合されている。
シャフト18における第1止め輪20と第2止め輪21との間には、導電金属製の板状の可動子22および磁性体金属製の板状の移動ヨーク30が摺動自在に装着されている。より詳細には、可動子22が移動ヨーク30よりも通電時移動向きA側に配置されている。
シャフト18における移動ヨーク30と第2止め輪21との間には、可動子22および移動ヨーク30を通電時移動向きA側に向かって付勢する接圧ばね24が配置されている。
可動子22における通電時移動向きA側の面には、導電金属製の可動接点25が2個かしめ固定されている。
導電金属製の円柱状の第1固定端子26、および、導電金属製の円柱状の第2固定端子28が、可動子22よりも通電時移動向きA側に配置され、第1ケース111に固定されている。
第1固定端子26に、導電金属製の第1固定接点27がかしめ固定され、第2固定端子28に、導電金属製の第2固定接点29がかしめ固定されている。第1固定接点27は一方の可動接点25に対向して配置され、第2固定接点29は他方の可動接点25に対向して配置されている。
そして、可動子22および可動接点25が可動コア16に追従して移動し、それにより可動接点25が第1固定接点27および第2固定接点29と接離して、第1固定接点27と第2固定接点29との間が電気的に導通または遮断されるようになっている。
磁性体金属製の固定ヨーク31が、第1可動子22よりも通電時移動向きA側で、且つ移動ヨーク30に対向して配置されている。
固定ヨーク31は、直方体形状の1つの板材である。固定ヨーク31の両側には、電気絶縁性に富む樹脂よりなる板状の保持プレート33が接合されている。保持プレート33には、第1固定端子26または第2固定端子28が挿入される貫通孔331が形成されている。
そして、第1固定端子26または第2固定端子28を貫通孔331に圧入することにより、固定ヨーク31および保持プレート33を第1固定端子26と第2固定端子28に固定するとともに、固定ヨーク31をデッドスペースである第1固定端子26と第2固定端子28との間に配置している。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。
まず、励磁コイル12に通電していないときには、図1に示すように、可動接点25が第1固定接点27および第2固定接点29から離れて、第1固定接点27と第2固定接点29との間が電気的に遮断状態となる。
一方、励磁コイル12に通電すると、可動コア16が電磁吸引力により固定コア13側に吸引され、シャフト18や可動子22が可動コア16に追従して通電時移動向きAに移動し、それにより可動接点25が第1固定接点27および第2固定接点29に当接して、第1固定接点27と第2固定接点29との間が電気的に導通状態となる(図2参照)。
そして、第1固定接点27と第2固定接点29との間が導通して可動子22に電流が流れることにより、移動ヨーク30と固定ヨーク31とに磁束が流れ、移動ヨーク30と固定ヨーク31との間にヨーク吸引力が発生し、このヨーク吸引力により、移動ヨーク30が可動子22を第1固定端子26および第2固定端子28側へ付勢する。したがって、ヨーク吸引力により、接点部電磁反発力による接点間開離が防止される。
また、固定ヨーク31は、保持プレート33を介して第1固定端子26と第2固定端子28に不動状態で固定されているため、シャフト18や可動子22や可動コア16が固定ヨーク31により通電遮断時移動向きに付勢されることはない。したがって、可動コア16が固定コア13から遠ざかる向きに移動して電磁吸引力が減少することが防止される。よって、励磁コイル12を大型化して電磁吸引力を増加させる必要はない。
本実施形態によると、圧入により保持プレート33と固定端子26、28とを接合することにより、保持プレート33と一体化された固定ヨーク31が所定位置に組み付けられるため、換言すると、被固定部材に対する固定ヨークの接合方法はロー付けではないため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨーク31の位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨーク31の組み付けが容易になる。
ところで、ヨーク吸引力を確保するためには、固定ヨークと移動ヨークを近接させるのが望ましい。そして、特許文献2に開示された電磁継電器のように固定端子および固定ヨークがケースの同一面に装着される場合、固定ヨークと移動ヨークを近接させるためには、移動ヨーク側に向かって固定ヨークを大きく突出させる必要がある。すなわち、固定ヨークの厚さを大きくする必要があり、固定ヨークが大型になってしまう。
これに対し、本実施形態では、固定端子26、28における移動ヨーク30に近い側の部位に固定ヨーク31および保持プレート33を固定すれば、固定ヨーク31の厚さを小さくしても固定ヨーク31と移動ヨーク30を近接させることができ、ひいては固定ヨーク31を小型にすることができる。
なお、本実施形態では、保持プレート33により固定ヨーク31を挟持したが、固定ヨーク31を保持プレート33で覆ってもよい。換言すると、固定ヨーク31全体を保持プレート3に埋設させてもよい。これによると、固定ヨーク31と固定端子26、28との絶縁確保が容易である。
また、本実施形態におけるケース11、および固定ヨーク31は、以下の各変形例のように、種々変更してもよい。
図4に示す第1変形例では、固定ヨーク31は2個設けられ、第1固定ヨーク31Aには第1固定端子26が挿入される貫通孔311が形成され、第2固定ヨーク31Bには第2固定端子28が挿入される貫通孔311が形成されている。
そして、第1固定ヨーク31Aに形成された貫通孔311に第1固定端子26が圧入されて、第1固定ヨーク31Aが第1固定端子26に固定されている。同様に、第2固定ヨーク31Bに形成された貫通孔311に第2固定端子28が圧入されて、第2固定ヨーク31Bが第2固定端子28に固定されている。
これによると、固定ヨーク31に固定端子26、28が圧入されて固定ヨーク31が所定位置に組み付けられるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨーク31の位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨーク31の組み付けが容易になる。また、固定ヨーク31を小型にすることができる。
さらに、接点部電磁反発力が発生する部位の近傍にヨーク吸引力を発生させるため、接点部電磁反発力による接点間開離をより確実に防止することができる。
図5に示す第2変形例では、セラミック製の第1ケース111が板状であり、金属製の第3ケース113が有底角筒状になっている。
固定ヨーク31は、コの字状に折り曲げられた1つの板材であり、その両端板部が金属製の第3ケース113に溶接にて接合され、その中間板部がデッドスペースである第1固定端子26と第2固定端子28との間に配置されている。
これによると、固定ヨーク31はケース11に溶接にて接合されるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨーク31の位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨーク31の組み付けが容易になる。
図6に示す第3変形例では、電気絶縁性に富む樹脂よりなり有底角筒状に成形された保持部材34を備え、保持部材34の底板部が、第3ケース113における通電時移動向きA側の面に配置され保持されている。
固定ヨーク31は、直方体形状の1つの板材である。固定ヨーク31は、デッドスペースである第1固定端子26と第2固定端子28との間に配置されている。また、保持部材34の両端板部における通電時移動向きA側の端面に固定ヨーク31の両端が配置されて、固定ヨーク31が保持部材34に保持されている。
これによると、固定ヨーク31はケース11に保持された保持部材34に保持されるため、固定ヨーク組み付け時の固定ヨーク31の位置決めが容易になり、ひいては、固定ヨーク31の組み付けが容易になる。また、固定ヨーク31を小型にすることができる。
図7に示す第4変形例では、第1ケース111は磁性体金属製であり、第1ケース111のうち移動ヨーク30に対向する部位が固定ヨーク31を兼ねるようにしている。より詳細には、第1ケース111のうち移動ヨーク30に対向する部位を移動ヨーク30側に向かって突出させて、固定ヨーク31を兼ねる部位と移動ヨーク30を近接させている。
なお、第1ケース111と第1固定端子26との間、および第1ケース111と第2固定端子28との間には、それらの間の電気絶縁性を確保するために円筒状のハーメチックシール35が介在されている。
これによると、ケース11の一部が固定ヨークを兼ねるため、組み付けが容易である。また、固定ヨーク31を兼ねる部位を小型にすることができる。
図8に示す第5変形例では、固定ヨーク31は2個設けられ、第1固定ヨーク31Aは第1固定端子26に近接して配置されて第1ケース111に接合され、第2固定ヨーク31Bは第2固定端子28に近接して配置されて第1ケース111に接合されている。
これによると、接点部電磁反発力が発生する部位の近傍にヨーク吸引力を発生させるため、接点部電磁反発力による接点間開離をより確実に防止することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1固定端子26に別部材の第1固定接点27をかしめ固定し、第2固定端子28に別部材の第2固定接点29をかしめ固定したが、第1固定端子26および第2固定端子28に、可動子22側に向かって突出する突起部を例えばプレス加工にて形成し、その突起部を固定接点としてもよい。
同様に、上記実施形態では、可動子22に別部材の可動接点25をかしめ固定したが、可動子22に、第1固定端子26および第2固定端子28側に向かって突出する突起部を例えばプレス加工にて形成し、その突起部を可動接点としてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
12 励磁コイル
13 固定コア
16 可動コア
22 可動子
25 可動接点
26 固定端子
27 固定接点
28 固定端子
29 固定接点
30 移動ヨーク
31 固定ヨーク
33 保持プレート

Claims (7)

  1. 通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、
    前記励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、
    可動接点(25)を有するとともに前記可動コアに追従作動する可動子(22)と、
    前記励磁コイルへの通電時に前記可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、
    電気絶縁性に富む材料よりなり、前記固定端子に固定された複数の保持プレート(33)と、
    磁性体よりなり、前記複数の保持プレート間に挟持されて前記複数の保持プレートと一体化された固定ヨーク(31)と、
    磁性体よりなり、前記固定ヨークに対向して配置され、前記可動子に当接して前記可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、
    前記可動子は、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に配置され、
    前記可動接点と前記固定接点が当接している際に、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、前記移動ヨークが前記可動子を前記固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  2. 通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、
    前記励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、
    可動接点(25)を有するとともに前記可動コアに追従作動する可動子(22)と、
    前記励磁コイルへの通電時に前記可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、
    直方体形状の板材で且つ磁性体よりなり、前記固定端子毎に固定された複数の固定ヨーク(31)と、
    磁性体よりなり、前記固定ヨークに対向して配置され、前記可動子に当接して前記可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、
    前記可動子は、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に配置され、
    前記可動接点と前記固定接点が当接している際に、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、前記移動ヨークが前記可動子を前記固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  3. 通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、
    前記励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、
    可動接点(25)を有するとともに前記可動コアに追従作動する可動子(22)と、
    前記励磁コイルへの通電時に前記可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、
    前記可動子および前記固定端子を収容するとともに、少なくとも一部が金属よりなるケース(113)と、
    磁性体よりなり、前記ケースのうち前記可動子の移動向きと平行で且つ金属よりなる部位に溶接にて接合された固定ヨーク(31)と、
    磁性体よりなり、前記固定ヨークに対向して配置され、前記可動子に当接して前記可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、
    前記可動子は、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に配置され、
    前記可動接点と前記固定接点が当接している際に、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、前記移動ヨークが前記可動子を前記固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  4. 通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、
    前記励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、
    可動接点(25)を有するとともに前記可動コアに追従作動する可動子(22)と、
    前記励磁コイルへの通電時に前記可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、
    前記可動子および前記固定端子を収容するケース(11)と、
    磁性体よりなる固定ヨーク(31)と、
    電気絶縁性に富む材料よりなり、前記固定ヨークを保持するとともに、前記ケースに保持された保持部材(34)と、
    磁性体よりなり、前記固定ヨークに対向して配置され、前記可動子に当接して前記可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)とを備え、
    前記可動子は、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に配置され、
    前記可動接点と前記固定接点が当接している際に、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、前記移動ヨークが前記可動子を前記固定端子側へ付勢するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  5. 通電時に磁界を形成する励磁コイル(12)と、
    前記励磁コイルにより駆動される可動コア(16)と、
    可動接点(25)を有するとともに前記可動コアに追従作動する可動子(22)と、
    前記励磁コイルへの通電時に前記可動接点が当接する固定接点(27、29)を有する複数の固定端子(26、28)とを備える電磁継電器において、
    磁性体よりなる固定ヨーク(31)と、
    磁性体よりなり、前記固定ヨークに対向して配置され、前記可動子に当接して前記可動子と一体的に作動する移動ヨーク(30)と、
    前記可動子および前記固定端子を収容するとともに、少なくとも前記移動ヨークに対向する部位が磁性体よりなるケース(11)とを備え、
    前記可動子は、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に配置され、
    前記可動接点と前記固定接点が当接している際に、前記固定ヨークと前記移動ヨークとの間に発生するヨーク吸引力により、前記移動ヨークが前記可動子を前記固定端子側へ付勢するように構成され、
    さらに、前記ケースのうち前記移動ヨークに対向する部位を前記移動ヨーク側に向かって突出させて前記固定ヨークとして機能させることを特徴とする電磁継電器。
  6. 前記可動接点は、前記可動子に一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電磁継電器。
  7. 前記固定接点は、前記固定端子に一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電磁継電器。
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