JP6003325B2 - 画像表示制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はデジタルカメラ等の撮像装置によって撮影した画像データに基づく画像を絵画画風に変換して一定時間間隔で表示する画像表示制御装置に関する。
今日、デジタルカメラ等により記録された画像データに基づく写真画像を家庭で手軽に印刷できる家庭用フォトプリンタが広く使用されている。このようなフォトプリンタではデジタルカメラで撮影した画像データを記録したメモリカード等の可搬型記憶媒体から画像ファイルを読み込む。そして、フォトプリンタの表示装置にプリント指定情報の入力画面を表示し、表示された画面からプリントスタイルや印刷枚数等の指定を行い、指定された情報に基づいて印刷出力を行う。
このような印刷装置において、撮影した画像や印刷指定を行った画像を、所謂スライドショーによって確認する場合がある。特許文献1はネットワーク型プラグアンドプレイを利用して、ネットワーク上において、画像のスライドショー表示を行いながら画像の印刷を行う発明であり、印刷装置はクライアントからの印刷要求を受領したとき、印刷の実行を指示すると共にスライドショーの表示を続行し、指示された印刷処理が実行不可能な場合には印刷処理を印刷キューに登録する発明を開示する。
特開2007−065903号公報
しかしながら、スライドショーにおいて、絵画調の画像等のファイル内容の異なる画像を表示する場合、画像編集を全画素に対して行なうと表示に時間が掛かり、一定時間間隔の表示が不可能になる。特に、異なる画風の絵画調変換処理が連続する場合、表示に長時間を要する。また、スライドショーにおいて印刷画像を指示する場合にも、絵画調変換に時間を要し、迅速な印刷処理を行うことができない。
そこで、本発明はファイル内容の異なる画像を含むスライドショーにおいても一定時間間隔で表示を行い、印刷指示があった場合でも迅速な印刷処理を行うことができる画像表示制御装置を提供することを目的とする。
上記課題は本発明によれば、第1の画風の絵画調画像への変換指示を含む第1の画像データと、前記第1の画風とは異なる第2の画風の絵画調画像への変換指示を含む第2の画像データとが少なくとも記憶された記憶部と、前記変換指示に従って、専用の第1の展開バッファを使用して、前記第1の画像データを前記第1の画風の絵画画像に変換し、専用の第2の展開バッファを使用して、前記第2の画像データを前記第2の画風の絵画画像に変換する画像変換処理部と、前記第1、第2の画風の絵画画像を、表示部に一定時間間隔で順次表示する表示制御部と、を有する画像表示制御装置を提供することによって達成できる。
本発明はファイル内容の異なる画像、例えば画風の異なる絵画調画像を含む画像のスライドショーにおいても一定時間間隔で表示が可能であり、その際印刷指示があった場合でも迅速に画風の異なる絵画調画像の印刷処理を行うことが可能である。
本実施形態の画像表示制御装置の回路ブロック図である。 RAMのメモリ構成を示す図である。 本実施形態の基本処理を説明するフローチャートである。 スライドショー実行画像選択処理を説明するフローチャートである。 (a)は、RAMに記憶されるJPEG画像ファイルの概念図であり、(b)は、JPEG番号に従って画像一覧処理を行なった場合の概念図である。 スライドショーの画像選択や画風選択を行う際のサムネイル表示の一覧画面を示す図である。 高速連写や合成連写のグループ画像の絵画調変換を行う際の開始画像位置と終了画像位置を設定する処理を説明するフローチャートである。 絵画フラグ別選択リストの作成処理を説明するフローチャートである。 絵画フラグ別選択リストの概念図である。 スライドショーの際の画像表示処理を説明するフローチャートである。 絵画展開専用バッファの構成を説明する図である。 画像の任意の一部を絵画調に変換する処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の画像表示制御装置の回路ブロック図である。同図において、本例の画像表示制御装置1は、CPU2、ROM3、RAM4、キー・ペン入力部5、カードデータ読込部6、カラー表示部7、及びプリンタ部8で構成されている。
CPU2はROM3に記憶されたプログラムを読み出し、本例の画像表示制御装置1の制御を行う。また、ROM3は原画像に対して、後述する水彩、油彩、色鉛筆、パステル等への画風の異なる画像を生成する為のプログラムも記憶している。尚、RAM4には後述するバッファやメモリ領域が設定され、ワークエリアとしてCPU2の制御に使用される。
キー・ペン入力部5は、例えばキーボード及びペン入力で構成され、キー操作又はペン入力の操作信号をCPU2に送信し、CPU2は上記プログラムに従って、上記操作信号が指示する処理を行う。
また、カードデータ読込部6はメモリカード等の可搬型記憶媒体に記憶された画像データの読み込み処理を行い、例えばデジタルカメラによって撮影した写真の画像データを大量に記憶する可搬型記憶媒体から写真画像データを本例の画像表示制御装置1に読み込む。
カラー表示部7はメモリカードから読み込んだ写真画像データのサムネイル表示を行ない、更にスライドショーにおいて、ユーザが選択した画像の表示処理を行なう。また、プリンタ部8はサーマルヘッド等で構成され、ユーザによって選択された画像データの印刷処理を行う。
図2は上記RAM4のメモリ構成を説明する図であり、4A〜4ZZの記憶エリアで構成されている。例えば、記憶エリア4Aは可搬型記憶媒体からカードデータ読込部6によって読み込んだJPEG画像ファイルの格納バッファである。また、記憶エリア4Bも可搬型記憶媒体からカードデータ読込部6によって読み込んだサムネイル画像データを画像絵画変換して得た、絵画フォトサムネイル画像用の格納バッファである。
記憶エリア4Cは上記記憶エリア4Aに格納したJPEG画像ファイルを、例えばRGBの画像データに展開するバッファであり、また記憶エリア4Bに格納した絵画フォトサムネイル画像をRGBの画像データに展開するバッファである。この記憶エリア4Cは、後述する水彩、油彩、色鉛筆、パステルの各画風に対応する4つの展開バッファ(後述する絵画展開専用バッファ「1」〜「4」)と、画風指示が行なわれていない画像データを展開する1つの展開バッファ(後述する通常展開バッファ)で構成されている。
記憶エリア4Dは、上記記憶エリア4Cに展開した画像データを、例えば印刷用にリサイズする際使用する画像印刷バッファである。
記憶エリア4Eの絵画プリント作成メニュー情報は、絵画変換写真の作成メニュー情報である。また、記憶エリア4Fのデジタルカメラ写真Exif情報検索メモリ(以下、写真Exif情報検索メモリで示す)は、上記カードデータ読込部6から読み込んだ画像データが高速連写画像や合成連写画像であるかを調査する等に使用するメモリである。
記憶エリア4Gの絵画効果メモリは、例えばスライドショーで変換される画風情報を格納するメモリである。また、記憶エリア4Hの写真連写グループ情報メモリは、高速連写画像や合成連写画像の写真連写グループの情報を記憶するメモリである。
記憶エリア4Iの写真連写シリアル番号メモリは、高速連写画像や合成連写画像に含まれる写真画像のシリアル番号を記憶するメモリである。また、記憶エリア4Jの写真連写作成種別メモリは、高速連写画像や合成連写画像の作成種類情報を記憶するメモリである。
記憶エリア4Kのfps情報メモリは、高速連写画像のfps(フレームレート)値を記憶するメモリである。また、記憶エリア4Lの絵画変換矩形印刷配置情報メモリは、画像データの一部を絵画調変換する際の位置を記憶するメモリである。
記憶エリア4Mの合成連写・高速連写JPEG写真選択リスト代表情報配列メモリは、合成連写及び高速連写JPG画像の中の代表画像を記憶するメモリである。また、記憶エリア4Nの合成連写・高速連写絵画変換ファイル名配列保存情報メモリは、上記グループ毎に絵画変換ファイル名を保存するメモリである。また、記憶エリア4Oの合成連写・高速連写グループ群連写枚数配列メモリは、上記グループの総画像枚数を記憶するメモリである。
記憶エリア4Pの絵画変換写真開始グループ内位置メモリは、合成連写や高速連写のグループ内の画像データの中で、絵画変換を開始する画像データを記憶するメモリである。また、記憶エリア4Qの絵画変換写真終了グループ内位置メモリは、合成連写や高速連写のグループ内の画像データの中で、絵画変換を終了する画像データを記憶するメモリである。
記憶エリア4Rの合成連写・高速連写JPEG選択番号メモリは、合成連写又は高速連写の選択番号を記憶するメモリである。また、記憶エリア4SのスライドショーJPEG写真選択リスト配列メモリは、スライドショーを行なう際の選択された写真リストの配列を記憶するメモリである。
記憶エリア4Tの絵画変換写真選択リスト配列メモリは、後述する処理によって選択された絵画変換写真画像のリスト配列を記憶するメモリである。また、記憶エリア4Uの写真選択リスト総数メモリは、合成連写印刷や高速連写印刷で可搬型記憶媒体内部に存在する写真総数を記憶するメモリである。
記憶エリア4Vの写真選択リスト番号メモリは、後述する処理によって選択された写真画像のリスト番号の配列を記憶するメモリである。また、記憶エリア4Wのキーペンバッファメモリは、前述のキー・ペン入力部5への操作情報に対応したコードを保持するメモリであり、記憶エリア4Xの液晶表示バッファメモリは、表示形式に変換されたカラーデータを保持するメモリであり、記憶エリア4Yの印刷枚数メモリは、合成連写印刷で印刷する枚数を記憶するメモリである。
記憶エリア4Zの印刷品位メモリは、高速連写印刷・合成連写印刷で印刷品位を保持するメモリであり、記憶エリア4ZZの印刷用紙タイプメモリは、高速連写印刷・合成連写印刷で印刷用紙情報を記憶するメモリである。
以上の構成において、以下に本例の処理動作を説明する。
図3に示すフローチャートは本例の基本処理動作を説明するフローチャートである。先ず、メモリカードに記憶された画像データをカードデータ読込部6によって読み出し、スライドショーに表示する画像とその表示種類を設定し、上記記憶エリア4SのスライドショーJPEG写真選択リスト配列メモリに書き込む(ステップ(以下、Sで示す)1)。
図4は上記処理を具体的に説明するフローチャートである。メモリカードから読み出されたJPEG画像ファイルは前述のRAM4の記憶エリア4Aに記憶され、先ずこのJPEG画像ファイル名の取得処理を行う(S1−1)。図5(a)はRAM4の記憶エリア4Aに記憶されるJPEG画像ファイルの概念図であり、例えば同図に示すようにA〜Cは合成連写画像データを含むファイルであり、Dは高速連写の画像データを含むファイルであり、jpgやJPGで示すファイルは撮影日時等の所定の条件に従って纏められた画像データを含むファイルである。
次に、画像一覧処理を行い(S1−2)、選択画像をスライドショーリストに保存する(S1−3)。図6はスライドショーに表示する画像を選択する為の画像一覧表示の例であり、前述のカラー表示部7に表示され、12枚(縦3列×横4列)の画像データが順次表示される。上記一覧表示された画像の中で、ユーザによって選択された画像の画像データをスライドショーリストに保存する。尚、上記選択は、例えば図6に示すようにペンタブレットによって絵画アイコンを指定することによって行う。
次に、選択中の画像を絵画変換するか否かの判断を行なう(S1−4)。ここで、ユーザによる絵画変換の指示がある場合(S1−4がYES)、画風メモリをスライドショーリストに保存する(S1−5)。また、上記指示も、例えばペンタブレットによって行う。
図5(b)は上記処理によって、スライドショーリストに保存された画像データの一例である。例えば、CIMG0001.jpgの画像データの場合、スライドショーへの表示選択のみが行なわれた例を示し、CIMG0002.jpgの画像データの場合も、スライドショーへの表示選択のみが行なわれた例を示す。
一方、CIMG0003.jpgの画像データの場合、スライドショーへの表示選択と共に色鉛筆の絵画変換指示が行なわれ、対応するフラグが設定されている。また、CIMG0004.jpgの画像データについても、スライドショーへの表示選択と共に水彩の絵画変換の指示が行なわれ、対応するフラグが設定されている。さらに、CIMG0005.jpgの画像データについても、スライドショーへの表示選択と共に油彩の絵画変換の指示が行なわれ、対応するフラグが設定されている。以下、他の画像データについても、同図(b)に示すように、スライドショーへの表示選択や指定された画風への絵画変換のフラグ設定が行われている。
上記処理は全ての画像データに対して行なわれ(S1−6がNO、S1−1〜S1−6)、全ての画像データに対して上記処理が行なわれると(S1−6がYES)、スライドショーの画像選択処理を終了する。
尚、上記絵画変換の指定が合成連写や高速連写のグループ画像内で行われる場合、図7に示すフローチャートに従った処理が行われる。
先ず、グループ画像一覧表示開始位置の選択を行う(ステップ(以下、Wで示す)1)。この処理は、先ず取消キーの入力を判断し(W2)、ここで取消キーの入力があれば(W2がYES)、以後当該グループ画像において絵画変換処理を行うことなく、次のグループの処理に移行する。一方、取消キーの入力が行われることなく(W2がNO)、実行キーの入力があると(W3がYES)、絵画変換処理を開始する画像位置が決定する(W4)。尚、実行キーの入力も無い場合(W3がNO)、上記と同様、次のグループの処理に移行する。
次に、グループ画像一覧表示終了位置の選択を行う(W5)。この処理も、先ず取消キーの入力を判断し(W6)、ここで取消キーの入力があれば(W6がYES)、次のグループの処理に移行する。この場合、絵画変換の指定は、例えば開始した1枚の画像データのみの選択となる。
一方、取消キーの入力が行われることなく(W6がNO)、実行キーの入力があると(W7がYES)、絵画変換処理の終了位置が決定する(W8)。
次に、図3に示す絵画フラグ別選択リストの作成処理を行なう(S2)。図8はこの処理を具体的に説明するフローチャートである。先ず、スライドショー画像リストを画風分複製する(S2−1)。そして、絵画フラグに基づいてソートを実行し、対応する画風リストに移動する(S2−2)。その後、上記処理を全ての画像データに対して行ない(S2−3がNO、S2−1〜S2−3)、全ての画像データに対して上記処理を行うと(S2−3がYES)、当該リストの作成を終了する。
図9は上記処理の概念図であり、同図の左側に示すリスト(前述の図5(b)に示すリストと同じ)に対して絵画フラグに基づくソート処理を行い、図9の右側に示す、例えば水彩ファイル群、油彩ファイル群、色鉛筆ファイル群、パステルファイル群、画風なしファイル群に分けられる。
次に、スライドショーの表示処理を行なう(S3)。図10はこの処理を説明するフローチャートであり、前述の図5(b)に示すスライドショーリストに従った表示処理の例を説明するものである。
この場合、先ず画像1としてCIMG0001.jpgの画像データに基づき表示が行なわれる。この場合、スライドショーの最初に表示される上記画像データには絵画フラグは設定されておらず、原画像データに基づく画像表示が行なわれる。
次に、画像2の表示を行なう。この画像2は前述のCIMG0002.jpgの画像データに基づく表示であり、図10に示す時間間隔Tでカラー表示部7への表示画像の作成を行なう。この場合、先ず画像2(CIMG0002.jpgの画像データ)に絵画フラグが設定されているか判断する(ステップ(以下、STで示す)1)。図5(b)のスライドショーリストに示すように、画像2(CIMG0002.jpgの画像データ)に絵画フラグは設定されておらず(ST1がNO)、従って原画像で表示を行なうべく、前述の記憶エリア4Cに設けられた通常展開バッファに画像2を展開する(ST2)。尚、この通常展開バッファは、前述のように画風指示が行なわれていない画像データを展開するバッファである。したがって、この場合、絵画処理を行なうことなく設定された時間間隔T(例えば6秒)で画像2が通常展開バッファ展開され、遅延することなく画像2がカラー表示部7に表示される。
次に、画像3の表示を行なう。この画像3は前述のCIMG0003.jpgの画像データに基づく表示であり、上記と同様、同じ時間間隔Tでカラー表示部7に表示を行なう。この場合も、先ず画像3(CIMG0003.jpgの画像データ)に絵画フラグが設定されているか判断する(ST1)。この場合、画像3(CIMG0003.jpgの画像データ)には絵画フラグが設定されており(ST1がYES)、前述のスライドショーリストから対応する画像フラグを読み出し、画像データの展開先を変更して絵画展開専用バッファに展開する(ST4)。
図11は絵画展開専用バッファの構成例を示す図であり、例えば絵画展開専用バッファ「1」は画風が水彩の絵画フラグに対応する画像データの展開バッファであり、絵画展開専用バッファ「2」は画風が油彩の絵画フラグに対応する画像データの展開バッファであり、絵画展開専用バッファ「3」は画風が色鉛筆の絵画フラグに対応する画像データの展開バッファであり、絵画展開専用バッファ「4」は画風がパステルの絵画フラグに対応する画像データの展開バッファである。したがって、上記画像3(CIMG0003.jpgの画像データ)の場合、色鉛筆の絵画フラグが設定されており、絵画展開専用バッファ「3」に色鉛筆の画風に変換された画像データを展開する(ST5)。絵画展開専用バッファは、上記通常展開バッファよりメモリ容量も大きく、展開処理を高速に処理することができ、時間間隔Tの短時間でも支障なく画像データの展開処理を行うことが出来る。
この場合、ROM3から色鉛筆の画風画像を作成するためのプログラムが読み出され、原画像3に対して色鉛筆の絵画変換処理が行なわれ、絵画展開専用バッファ「3」に展開される。この絵画展開専用バッファ「3」は色鉛筆の絵画変換処理を行なう為の専用のバッファであり、遅延することなく、設定された時間間隔で画像3が絵画展開専用バッファ「3」に展開され、スライドショーの3番目の画像3がカラー表示部7に表示される。
次に、画像4の表示を行なう。この画像4は前述のCIMG0004.jpgの画像データに基づく表示であり、上記と同様、同じ時間間隔Tでカラー表示部7に表示を行なう。この場合も、先ず画像4の画像データに絵画フラグが設定されているか判断する(ST1)。この場合、画像4(CIMG0004.jpgの画像データ)には絵画フラグが設定されており(ST1がYES)、前述のスライドショーリストから対応する画像フラグを読み出し、画像データの展開先を変更して絵画展開専用バッファに展開する(ST4)。
画像4の画像データには水彩の絵画フラグが設定されており、この場合図11に示すように、絵画展開専用バッファ「1」に画像データが展開される。すなわち、ROM3から水彩の画風画像を作成するためのプログラムが読み出され、原画像4に対して水彩の絵画変換処理が行なわれ、絵画展開専用バッファ「1」に展開される。この絵画展開専用バッファ「1」は水彩の絵画変換処理を行う為の専用のバッファであり、処理が遅延することなく、設定された時間間隔で処理が行われ、スライドショーの4番目の画像4がカラー表示部7に表示される。
以下、同様に処理が行われ、図5(b)に示す例では、画像5は油彩の絵画フラグを有する画像データであり、ROM3から油彩の画風画像を作成するためのプログラムが読み出され、原画像5に対して油彩の絵画変換処理が行なわれ、絵画展開専用バッファ「2」に展開される。また、画像6は色鉛筆の絵画フラグを有する画像データであり、ROM3から色鉛筆の画風画像を作成するためのプログラムが読み出され、原画像6に対して色鉛筆の絵画変換処理が行なわれ、絵画展開専用バッファ「3」に展開される。
以上のように、本実施形態においては、記憶エリア4Cに画像展開バッファとして、各画風に専用の絵画展開専用バッファ「1」〜「4」を設け、画風毎に専用の絵画展開専用バッファ「1」〜「4」を使用して画像データの展開処理を行うので、一定時間間隔で順次画像を表示するスライドショーにおいても、遅延なく画風の異なる画像の表示を行うことができる。
尚、上記実施形態では、画風毎に専用の絵画調データを展開する専用バッファを設ける構成を説明したが、必ずしもこの構成に限られるものではなく、複数設けられるデータ展開用バッファをそれぞれの画風に対して専用とせず、絵画調データ展開の都度、空いている展開用バッファの何れかを必要に応じて割り当てて利用する構成としても良い。
また、絵画調変換処理を行わない場合に用いる展開バッファ領域も含めて、絵画調データ展開処理に活用する構成とすることも出来る。
また更に、各画風に対して、2区分以上の展開用バッファを用意し、連続して同じ画風に変換する画像データ処理が発生した場合にも、画風毎に複数設けられたバッファ領域を交互に使い分けて、変換処理を行う構成としても良い。
次に、画像印刷選択処理を行なう(S4)。この処理は、上記スライドショーにおいて、ユーザが印刷を希望する画像を選択する処理であり、印刷が選択された画像に対して用紙サイズに合わせるリサイズ処理が必要であるか判断する(S5)。そして、リサイズ処理を行った画像データに対して絵画処理を行い(S6)、絵画処理によって作成された絵画データ及び用紙サイズデータを記憶エリア4Dの画像印刷バッファに送信し、対応する用紙サイズの絵画データを展開する。プリンタ部8は上記画像印刷バッファに展開された絵画データの印刷処理を行う(S7)。
以上のように処理することにより、スライドショーを行なう際、遅延なく順次表示される画像がユーザによって指定された絵画調で表示され、容易に絵画調の表示状態を確認することができる。また、スライドショーにおいて、印刷処理の指示を行なうことによって、当該絵画調の画像データの印刷処理を直ちに行うことができる。
尚、上記実施形態の説明では、画像全体に絵画変換を行なう場合について説明したが、連写機能を使用する場合、画像の任意の一部を絵画調に変換し、スライドショーに表示することもできる。
図12はこの処理を説明するフローチャートである。先ず、合成連写又は高速連写の開始、中間、終了間で任意の1フレームを合成表示する(ステップ(以下、STPで示す)1)。すなわち、合成連写又は高速連写において開始から終了までの間で全ての画像を合成表示する為には時間を要する為、画像変換区間の開始、中間、終了間で任意の1フレームを合成表示する。
次に、絵画調に変更する矩形をペンで設定する(STP2)。その後、スライドショーで変更区間内の矩形枠の絵画調変換の確認を行なう(STP3)。尚、絵画調に変更する矩形枠を変更したい場合には(STP4がNO)、更に処理(STP2)において、変更する矩形をペンで設定する。その後、確認処理を行い(STP3)、変更を要しない場合には矩形選択処理を完了する(STP4がYES)。
以上のように処理することにより、画像の一部に絵画調の箇所を含む表示を行い、更に印刷指定を行うことによって一部に絵画調画像を含む印刷物を得ることができる。
尚、上記実施形態の説明では、スライドショーにおける各時間間隔Tの間に次の画像データの展開処理を行うように説明したが、例えば次の画像データに絵画フラグが設定されていない場合、更に次の次、又は次の次の次の画像の展開処理を行うように構成してもよい。本例においては、画風毎に専用の絵画展開専用バッファを備えており、上記処理も可能である。このように処理することによって、更に確実に一定時間間隔で順次画像を表示するスライドショーを行うことができる。
本発明はいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下、本件特許出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
付記1
第1の画風の絵画調画像への変換指示を含む第1の画像データと、前記第1の画風とは異なる第2の画風の絵画調画像への変換指示を含む第2の画像データとが少なくとも記憶された記憶部と、
前記変換指示に従って、専用の第1の展開バッファを使用して、前記第1の画像データを前記第1の画風の絵画画像に変換し、専用の第2の展開バッファを使用して、前記第2の画像データを前記第2の画風の絵画画像に変換する画像変換処理部と、
前記第1、第2の画風の絵画画像を、表示部に一定時間間隔で順次表示する表示制御部と、
を有することを特徴とする画像表示制御装置。
付記2
前記表示部に一定時間間隔で順次表示される前記絵画画像の印刷指定が行われると、該指定された絵画画像の印刷処理を行うことを特徴とする付記1に記載の画像表示制御装置。
付記3
前記第1の画風の絵画調画像は色鉛筆絵画調画像、又はパステル絵画調画像であり、前記第2の画風の絵画調画像は水彩絵画調画像、又は油絵絵画調画像であることを特徴とする付記1、又は2に記載の画像表示制御装置。
付記4
前記記憶部には前記第1、第2の画風の絵画調画像への変更指示を含まない画像データも記憶され、前記変更指示を含まない画像データは前記専用の第1、第2の展開バッファと異なる展開バッファを使用して展開され、前記第1、第2の画風の絵画画像と共に、前記表示部に一定時間間隔で表示されることを特徴とする付記1、2、又は3に記載の画像表示制御装置。
付記5
前記第1の画像には前記第1の画風の絵画調画像への変換指示が一部に行われており、前記第2の画像には前記第2の画風の絵画調画像への変換指示が一部に行われていることを特徴とする付記1、2、3、又は4に記載の画像表示制御装置。
付記6
第1の画風の絵画調画像への変換指示を含む第1の画像データと、前記第1の画風とは異なる第2の画風の絵画調画像への変換指示を含む第2の画像データとを少なくとも記憶部に記憶する処理と、
前記変換指示に従って、専用の第1の展開バッファを使用して、前記第1の画像データを前記第1の画風の絵画画像に変換し、専用の第2の展開バッファを使用して、前記第2の画像データを前記第2の画風の絵画画像に変換する画像変換処理と、
前記第1、第2の画風の絵画画像を、表示部に一定時間間隔で順次表示する表示処理と、
を行なうことを特徴とする画像表示制御方法。
1・・・画像表示制御装置
2・・・CPU
3・・・ROM
4・・・RAM
5・・・キー・ペン入力部
6・・・カードデータ読込部
7・・・カラー表示部
8・・・プリンタ部

Claims (6)

  1. 第1の画像データ及び第2の画像データを第1の画風に変換した絵画調画像と、第3の画像データ及び第4の画像データを前記第1の画風とは異なる第2の画風に変換した絵画調画像と、を含む複数の画像を、表示部に一定時間間隔で順次表示する表示制御部と、
    前記第1の画風の絵画調画像への変換指示を含む前記第1の画像データ及び前記第2の画像データと、前記第2の画風の絵画調画像への変換指示を含む前記の画像データ及び前記第4の画像データが少なくとも記憶された記憶部と、
    前記第1の画風専用の第1及び第2の展開バッファと、前記第2の画風専用の第3及び第4の展開バッファと、を備え、前記変換指示に従って、少なくとも前記第1の展開バッファ及び前記第2の展開バッファの一方を使用して、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記第1の画風の絵画調画像に変換し、少なくとも前記3の展開バッファ及び前記第4の展開バッファの一方を使用して、前記第の画像データ及び前記第4の画像データを前記第2の画風の絵画調画像に変換する画像変換処理部と、
    を有し、
    前記表示制御部が、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データをそれぞれ前記第1の画風に変換した絵画調画像を連続して表示する場合、或いは、前記表示制御部が、前記第3の画像データ及び前記第4の画像データをそれぞれ前記第2の画風に変換した絵画調画像を連続して表示する場合、前記第1の展開バッファを使用することにより、前記画像変換処理部が前記第1の画像データを変換した前記第1の画風の絵画調画像を前記表示制御部が表示している間、前記画像変換処理部は、前記第2の展開バッファを使用して、前記第2の画像データを前記第1の画風の絵画調画像に変換するか、或いは、前記第3の展開バッファを使用することにより、前記画像変換処理部が前記第3の画像データを変換した前記第2の画風の絵画調画像を前記表示制御部が表示している間、前記画像変換処理部は、前記第4の展開バッファを使用して、前記第4の画像データを前記第1の画風の絵画調画像に変換する、
    ことを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 前記表示部に一定時間間隔で順次表示される前記絵画調画像の印刷指定が行われると、該指定された絵画調画像の印刷処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示制御装置。
  3. 前記記憶部には前記第1、第2の画風の絵画調画像への変更指示を含まない画像データも記憶され、前記変更指示を含まない画像データは前記専用の第1、第2、第3、第4の展開バッファと異なる第5の展開バッファを使用して展開され、前記第1、第2の画風の絵画画像と共に、前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1、又は2に記載の画像表示制御装置。
  4. 前記第1の画像データ及び前記第2の画像データにおける前記第1の画風の絵画調画像への変換指示は、それぞれ画像の一部領域対して行われるものであり、前記第の画像データ及び前記第4の画像データにおける前記第2の画風の絵画調画像への変換指示は、それぞれ画像の一部領域対して行われるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像表示制御装置。
  5. 前記第1の画風の絵画調画像への変換指示及び前記第2の画風の絵画調画像への変換指示は、ユーザが各画像の任意の範囲を選択することによって行なわれることを特徴とする請求項4に記載の画像表示制御装置。
  6. 第1の画像データ及び第2の画像データを第1の画風に変換した絵画調画像と、第3の画像データ及び第4の画像データを前記第1の画風とは異なる第2の画風に変換した絵画調画像と、を含む複数の画像を、表示部に一定時間間隔で順次表示する表示処理と、
    前記第1の画風の絵画調画像への変換指示を含む前記第1の画像データ及び前記第2の画像データと、前記第2の画風の絵画調画像への変換指示を含む前記の画像データ及び前記第4の画像データを記憶部に記憶する記憶処理と、
    前記第1の画風専用の第1及び第2の展開バッファと、前記第2の画風専用の第3及び第4の展開バッファと、を備え、前記変換指示に従って、少なくとも前記第1の展開バッファ及び前記第2の展開バッファの一方を使用して、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記第1の画風の絵画調画像に変換し、少なくとも前記3の展開バッファ及び前記第4の展開バッファの一方を使用して、前記第の画像データ及び前記第4の画像データを前記第2の画風の絵画調画像に変換する画像変換処理と、
    を行い、
    前記表示処理により、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データをそれぞれ前記第1の画風に変換した絵画調画像を前記表示部に連続して表示する場合、或いは、前記表示処理により、前記第3の画像データ及び前記第4の画像データをそれぞれ前記第2の画風に変換した絵画調画像を前記表示部に連続して表示する場合、前記第1の展開バッファを使用して前記第1の画像データを変換した前記第1の画風の絵画調画像を前記表示部に表示している間、前記画像変換処理により、前記第2の展開バッファを使用して、前記第2の画像データを前記第1の画風の絵画調画像に変換するか、或いは、前記第3の展開バッファを使用して前記第3の画像データを変換した前記第2の画風の絵画調画像を前記表示部に表示している間、前記画像変換処理により、前記第4の展開バッファを使用して、前記第4の画像データを前記第1の画風の絵画調画像に変換する、
    ことを特徴とする画像表示制御方法。
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