JP6003074B2 - 点灯装置、プロジェクター、及び点灯方法 - Google Patents

点灯装置、プロジェクター、及び点灯方法 Download PDF

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Description

本発明は、点灯装置、プロジェクター、及び点灯方法に関する。
プロジェクター等の光源には、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、またはメタルハライドランプ等の放電灯が用いられている。このような放電灯を点灯装置が点灯開始させる場合、放電灯の絶縁状態にある電極間を絶縁破壊させることにより電極間を放電状態にする必要がある。そのため、点灯装置は、放電灯を点灯開始させる始動時において、放電灯の電極に数kV程度の交流電圧を印加することが一般的である。例えば、所定の周波数で駆動した交流電圧から、共振インダクタ−(L)と共振コンデンサー(C)とを用いたLC直列共振回路により数kV程度の共振電圧を生じさせて、放電灯の電極に印加する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、点灯装置に備えられている共振回路等の電気的な特性は、個体ごとにばらつきがあるとともに経時変化がある。これにより、点灯装置において放電灯を点灯開始させるために必要な共振電圧が生じるような交流電圧の駆動周波数を予め固定値として設定することは困難である。そのため、例えば、特許文献1に記載の点灯装置においては、放電灯を点灯開始させる際に必要な共振電圧が得られるように、共振電圧が生じる周波数の下限値から上限値の範囲において、駆動周波数の掃引動作(スイープ)を毎回実行する。
特開2011−29011号公報
しかしながら、前述の特許文献1に記載の点灯装置では、放電灯を点灯開始させる際に放電灯を点灯させる制御を開始してから、駆動周波数の掃引動作(スイープ)を毎回実行するため、放電灯が点灯するまでに時間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる点灯装置、プロジェクター、及び点灯方法を提供することにある。
本発明の一態様は、直流電圧を交流電圧に変換する電圧変換部と、前記電圧変換部により変換された前記交流電圧から、放電灯を点灯開始させる電圧を発生させる共振回路を有する共振部と、前記共振部の共振状態を検出する共振状態検出部と、前記共振状態検出部により検出された前記共振状態に基づいて前記共振状態が共振ピークであるか否かを判定するピーク判定部と、記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を所定の周波数間隔の複数のステップの中から選択して制御する周波数制御部と、を備え、前記周波数制御部は、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、複数ステップ変更する毎に、当該制御した周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更することを特徴とする点灯装置である。
これにより、点灯装置は、駆動周波数を共振ピーク周波数に制御するまでの時間を短縮することができる。例えば、点灯装置は、共振ピーク周波数が得られるような駆動周波数の下限値から上限値までを掃引動作(スイープ)させる場合に比較して、少ない回数の周波数の変更により共振ピーク周波数に制御することができる。
また、本発明の他の態様は、電圧変換部が、直流電圧を交流電圧に変換する電圧変換手順と、共振部が、共振回路を有し、前記電圧変換部により変換された前記交流電圧から、放電灯を点灯開始させる電圧を前記共振回路により発生させる共振手順と、共振状態検出部が、前記共振部の共振状態を検出する共振状態検出手順と、ピーク判定部が、前記共振状態検出手順により検出された前記共振状態に基づいて前記共振状態が共振ピークであるか否かを判定するピーク判定手順と、周波数制御部が、記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を所定の周波数間隔の複数のステップの中から選択して制御する周波数制御手順と、を有し、前記周波数制御手順において、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、複数ステップ変更する毎に、当該制御した周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更することを特徴とする点灯方法である。
また、本発明の一態様として、点灯装置は、直流電圧を交流電圧に変換する電圧変換部と、前記電圧変換部により変換された前記交流電圧から、放電灯を点灯開始させる電圧を発生させる共振回路を有する共振部と、記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を制御する周波数制御部と、を備えることを特徴とする。
この発明によると、周波数制御部は、記憶部に記憶された周波数に基づいて放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を制御する。よって、本発明の点灯装置は、例えば記憶部に記憶された適切な周波数(放電灯を点灯開始させるのに適切な周波数)を用いて駆動することができるため、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記共振部の共振状態を検出する共振状態検出部と、前記共振状態検出部により検出された前記共振状態に基づいて前記共振状態が共振ピークであるか否かを判定するピーク判定部と、を備えることを特徴とする。
この発明によると、ピーク判定部は、共振状態検出部が検出した共振部の共振状態に基づいて、共振状態が共振ピークであるか否かを判定する。よって、本発明の点灯装置は、共振部の共振状態が共振ピーク(ピーク電圧)であるか否かを判定することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記周波数制御部は、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、当該制御した周波数に対して高い周波数または低い周波数において、当該制御した周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように順次変更する。
この発明によると、周波数制御部は、放電灯を点灯開始させる際の共振ピーク周波数を、まず、記憶部に記憶された周波数に制御する。そして、周波数制御部は、記憶部に記憶された周波数制御した場合において共振状態が共振ピークとならなかった場合には、当該制御した周波数に対して高い周波数または低い周波数において、当該制御した周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように順次変更する。これにより、周波数制御部は、共振状態が共振ピークにならなかった場合、制御した周波数(記憶部に記憶された周波数)に対して近い周波数から順次変更することができる。そのため、周波数制御部は、少ない回数の周波数の変更により共振ピーク周波数に制御することができる。よって、本発明の点灯装置は、共振電圧が生じる周波数の下限値から上限値の範囲において、駆動周波数の掃引動作(スイープ)を毎回実行する場合に比較して、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記周波数制御部は、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、当該制御した周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。
この発明によると、周波数制御部は、放電灯を点灯開始させる際の共振ピーク周波数を、まず、直前に放電灯を点灯開始させた際の共振ピーク周波数に制御記憶部に記憶された周波数に制御する。そして、周波数制御部は、記憶部に記憶された周波数制御した場合において共振状態が共振ピークとならなかった場合には、当該制御した周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。これにより、周波数制御部は、共振状態が共振ピークにならなかった場合、例えば、制御した周波数(記憶部に記憶された周波数)に対して近い周波数から順次、高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更することができる。そのため、周波数制御部は、少ない回数の周波数の変更により共振ピーク周波数に制御することができる。よって、本発明の点灯装置は、共振電圧が生じる周波数の下限値から上限値の範囲において、駆動周波数の掃引動作(スイープ)を毎回実行する場合に比較して、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記共振状態検出部は、前記共振状態として、前記共振部において発生した電圧および電流の何れかを検出する。
この発明によると、共振状態検出部は、共振部の共振状態を、共振部において発生した電圧および電流の何れかにより検出する。よって、本発明の点灯装置は、共振部の共振回路において生じる共振電圧または共振電流を検出することにより、共振部の共振状態を検出することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記ピーク判定部は、前記共振状態検出部により検出された電圧が予め定められた電圧閾値より高いか否かを判定するとともに、前記検出された電圧が前記予め定められた電圧閾値より高いと判定した場合、前記共振状態が共振ピークであると判定する。
この発明によると、ピーク判定部は、共振状態検出部により検出された共振部において発生した電圧を予め定められた電圧閾値と比較し、比較結果に応じて共振状態が共振ピークであるか否かを判定する。例えば、ピーク判定部は、検出された電圧が予め定められた電圧閾値より高いと判定した場合、共振状態が共振ピークであると判定する。一方、ピーク判定部は、検出された電圧が予め定められた電圧閾値以下であると判定した場合、共振状態が共振ピークではないと判定する。よって、本発明の点灯装置は、共振部の共振電圧を検出した結果に基づいて、共振部の共振状態が共振ピーク(ピーク電圧)であるか否かを判定することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記ピーク判定部は、前記共振状態検出部により検出された電流が予め定められた電流閾値より大きいか否かを判定するとともに、前記検出された電流が前記予め定められた電流閾値より大きいと判定した場合、前記共振状態が共振ピークであると判定する。
この発明によると、ピーク判定部は、共振状態検出部により検出された共振部において発生した電流を予め定められた電流閾値と比較し、比較結果に応じて共振状態が共振ピークであるか否かを判定する。例えば、ピーク判定部は、検出された電流が予め定められた電流閾値より高いと判定した場合、共振状態が共振ピークであると判定する。一方、ピーク判定部は、検出された電流が予め定められた電流閾値以下であると判定した場合、共振状態が共振ピークではないと判定する。よって、本発明の点灯装置は、共振部の共振電流を検出した結果に基づいて、共振部の共振状態が共振ピーク(ピーク電流)であるか否かを判定することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記ピーク判定部は、前記共振状態が共振ピークであると判定した際に前記周波数制御部が制御していた前記交流電圧の周波数を、共振ピーク周波数として前記記憶部に記憶させ、前記周波数制御部は、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された前記共振ピーク周波数に制御することを特徴とする。
この発明によると、周波数制御部は、放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、ピーク判定部が共振ピークであると判定して記憶部に記憶させた共振ピーク周波数に制御する。よって、本発明の点灯装置は、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記周波数制御部は、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、直前に前記放電灯を点灯開始させた際の前記共振ピーク周波数に制御する。
この発明によると、周波数制御部は、放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、直前に放電灯を点灯開始させた際の共振ピーク周波数に制御する。よって、本発明の点灯装置は、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記記憶部には、出荷前の調整において前記共振状態が共振ピークとなった前記交流電圧の周波数である出荷調整時共振ピーク周波数が記憶されており、前記周波数制御部は、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶されている前記出荷調整時共振ピーク周波数に制御する。
この発明によると、出荷前の調整において、放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数が、初期値として記憶部に記憶される。周波数制御部は、初めて放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、この初期値に制御する。これにより、本発明の点灯装置は、製品出荷後、初めて放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、出荷前調整における共振ピーク周波数に制御することができる。よって、本発明の点灯装置は、製品出荷後、初めて放電灯を点灯開始させる際であっても、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯装置において、前記共振部は、前記共振回路として、インダクター(L)とコンデンサー(C)とを含むLC直列共振回路、を備え、前記制御部の制御により前記交流電圧生成部において生成された前記交流電圧から、前記LC直列共振回路により前記放電灯を点灯開始させる電圧を発生させる。
この発明によると、共振部は、電圧変換部から供給された交流電圧を、LC直列共振回路による共振現象を用いて、放電灯を点灯開始させる電圧を発生させる。よって、本発明の点灯装置は、簡易な構成であるLC直列共振回路による共振現象を用いて、放電灯を点灯開始させる電圧を発生させることができる。
また、本発明のプロジェクターは、上述の点灯装置を備えることを特徴とする。
この発明によると、プロジェクターは、上述の点灯装置を備えているため、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明の点灯方法は、電圧変換部が、直流電圧を交流電圧に変換する電圧変換手順と、
共振部が、共振回路を有し、前記電圧変換部により変換された前記交流電圧から、放電灯を点灯開始させる電圧を前記共振回路により発生させる共振手順と、周波数制御部が、記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を制御する周波数制御手順と、を有することを特徴とする。
この発明によると、周波数制御部が、放電灯を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、ピーク判定手順において共振ピークであると判定して記憶部に記憶させた共振ピーク周波数に制御する周波数制御手順を実行する。よって、本発明の点灯方法によれば、放電灯を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
本実施形態に係るプロジェクターの構成を示す模式図である。 本実施形態に係る点灯装置の概略構成の一例を示す図である。 放電灯を点灯開始させる際の駆動周波数制御の第1例を説明する図である。 放電灯を点灯開始させる際の駆動周波数制御の第2例を説明する図である。 放電灯を点灯開始させる際の駆動周波数制御の第3例を説明する図である。 放電灯を点灯開始させる際の駆動周波数制御の第4例を説明する図である。 放電灯を点灯開始させる際の駆動周波数制御の処理の第1例を示すフローチャートである。 放電灯を点灯開始させる際の駆動周波数制御の処理の第2例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の実施形態に係る点灯装置52を備えているプロジェクター1の構成について説明する。
<プロジェクター1の構成>
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
図1において、プロジェクター1は、内部に設けられた光源から出射された光束を変調して、画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射するものである。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2、投射光学装置3及び画像形成装置4を備えている。この他、プロジェクター1は、当該プロジェクター1内部を冷却する冷却ファン等で構成される冷却ユニット91、商用交流電流を変換した直流電流をプロジェクター1内部の各構成部材に供給する電源ユニット92、及び、プロジェクター1全体を制御する制御ユニット93等を備えている。
外装筐体2は、合成樹脂又は金属により全体略直方体状に形成された筐体であり、前述の各装置3,4及び各ユニット91〜93等を内部に収納する。投射光学装置3は、後述する画像形成装置4にて形成された画像を被投射面上に結像させるとともに、当該画像を拡大投射する。この投射光学装置3は、図示を省略するが、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
画像形成装置4は、前述の制御ユニット93による制御の下、画像情報に応じた画像を形成する光学装置である。この画像形成装置4は、照明装置5、照明光学装置41、色分離光学装置42、リレー光学装置43及び電気光学装置44を備え、これらを内部に設定された照明光軸A上の所定位置に収納配置するほか、投射光学装置3を支持する光学部品用筐体45を備えている。
照明装置5は、光束を出射する。この照明装置5の構成は、後に詳述する。
照明光学装置41は、一対のレンズアレイ411,412、偏光変換素子413及び重畳レンズ414を備えている。色分離光学装置42は、ダイクロイックミラー421,422及び反射ミラー423を備えている。リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、及び反射ミラー432,434を備える。電気光学装置44は、フィールドレンズ441と、光変調装置としての3つの液晶パネル442(赤色光用、緑色光用、及び青色光用の液晶パネルを、それぞれ442R,442G,442Bとする)と、それぞれ3つの入射側偏光板443、視野角補償板444及び出射側偏光板445と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム446とを備えている。
このような画像形成装置4では、照明光学装置41により、照明装置5(光源装置51)から出射された光束の照明領域内の照度が略均一化され、当該光束は、色分離光学装置42により、赤(R),緑(G),青(B)の3つの色光に分離される。これら分離された各色光は、各液晶パネル442にて画像情報に応じてそれぞれ変調され、色光毎の画像が形成される。そして、当該色光毎の画像は、クロスダイクロイックプリズム446にて合成され、投射光学装置3により被投射面上に拡大投射される。
照明装置5は、光源としての放電灯511、主反射鏡512、副反射鏡513、平行化レンズ514、及び、これらを内部に収納するハウジング515を有する光源装置51と、放電灯511の点灯を制御する点灯装置52とを備えている。このうち、放電灯511は、内部に形成された放電空間内に一対の電極E(E1,E2)(図2参照)及び放電物質が封入された略球状を有する発光部5111と、当該発光部5111の両端から互いに離間する方向に延出する一対の封止部5112,5113とを有する。このような放電灯511は、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、またはメタルハライドランプ等である。
主反射鏡512は、レンズアレイ411から離間する側の封止部5112に接着剤により固定されている。この主反射鏡512の内側には、楕円形状の凹面の反射面が形成されており、主反射鏡512の第1焦点近傍に配置された発光部5111から入射された光を、当該反射面により反射させて、照明光軸A上の第2焦点に収束させる。副反射鏡513は、発光部5111における封止部5113側(主反射鏡512側とは反対側)を覆うガラス製の成形品である。この副反射鏡513は、発光部5111の外形に沿う形状を有し、当該発光部5111と対向する面には、反射面が形成されている。そして、副反射鏡513は、発光部5111から出射された光のうち、主反射鏡512側とは反対側に射出された光を、当該反射面により反射させて、主反射鏡512の反射面に入射させる。これにより、発光部5111から光源装置51の光束出射方向の先端側に直接射出され、かつ、レンズアレイ411に入射しない光の発生を抑えることができる。平行化レンズ514は、主反射鏡512にて反射されて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する。
<点灯装置の構成>
図2は、本実施形態に係る点灯装置52の概略構成の一例を示す図である。点灯装置52は、図2に示すように、前述の電源ユニット92から供給される直流電圧を交流電圧に変換して放電灯511の電極E(E1,E2)に出力し、放電灯511を点灯させる駆動部7と、前述の制御ユニット93の制御下で駆動部7を制御する制御部6と、を備えている。
(駆動部7の構成)
駆動部7は、入力された直流電圧を降圧する降圧部71、直流電圧から交流電圧に変換する電圧変換部72、共振回路を有する共振部73、及び電圧検出部74(共振状態検出部)を備えている。
降圧部71は、ダウンコンバーター回路(例えばダウンチョッパー回路)を含んで構成されており、制御部6による制御により、電源ユニット92に接続される直流電源から入力される直流電圧(例えば、略380V)を、放電灯511の点灯に適した電圧(例えば、略50V〜150V)に降下させる。
電圧変換部72は、インバーター回路であり、Nチャネル型のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor FET)721、MOSFET722、MOSFET723、及びMOSFET724を備えたインバーターブリッジ回路と、これらのMOSFETを駆動するFETドライバー725と、を備えている。このブリッジ回路は、ハイサイド側のMOSFET721とMOSFET723のそれぞれのドレインが降圧部71の正(+)側の出力端子に接続され、ローサイド側のMOSFET722とMOSFET724のそれぞれのソースが降圧部71の負(−)側の出力端子に接続されている。また、MOSFET721とソースと、MOSFET722のドレインとがノードN1により接続され、同様にMOSFET723とソースと、MOSFET724のドレインとがノードN2により接続されている。
また、上述のブリッジ回路には、降圧部71を介して整流された直流電流が入力される。そして、電圧変換部72は、制御部6の制御によりFETドライバー725を介してMOSFET722〜724のそれぞれのゲート端子に制御信号としてのゲート電圧が印加されると、一対のMOSFET721及び724を含む経路と、一対のMOSFET722及び723を含む経路とが交互に短絡して電流が流れる。これにより、ノードN1とノードN2とから共振部73及び放電灯511に向けて交流電流が流れる。すなわち、電圧変換部72は、入力された直流電圧を、制御部6から入力された制御信号の周波数に応じた交流電圧に変換する。
共振部73は、共振インダクタンス(L)731と、共振コンデンサー(C)732とを含んで構成されたLC直列共振回路を有している。共振インダクタンス731の一端は、電圧変換部72のノードN2に接続され、他端は、共振コンデンサー732の一端と、ランプコネクター77を介して放電灯511の電極E(E1)と、に接続されている。また、共振コンデンサー732の他端は、電圧変換部72のノードN1と、ランプコネクター77を介して放電灯511の電極E(E2)と、に接続されている。
そして、共振部73は、電圧変換部72により変換された交流電圧から、放電灯511を点灯開始させる共振電圧(点灯開始電圧、ランプ始動電圧)を、このLC直列共振回路により発生させる。ここで、共振部73は、生成した点灯開始電圧を、ランプコネクター77を介して電極Eに出力して、電極E間(電極E1と電極E2との間)の絶縁破壊を行い、放電灯511の点灯開始を促す回路である。
例えば、共振部73において、制御部6が制御する周波数(駆動周波数)に応じて電圧変換部72において生成された交流電圧が、LC直列共振回路に印加される。そして、放電灯511が点灯していない場合、すなわち放電灯511の電極間が高インピーダンスの場合、共振部73は、LC直列共振回路において生じる共振現象により共振電圧を発生させ、放電灯511を点灯開始させる点灯開始電圧(ランプ始動電圧)として放電灯511の電極Eに印加する。また、放電灯511が点灯している場合、すなわち放電灯511の電極間が低インピーダンスの場合、共振部73は、LC直列共振回路において共振現象が生じないため、共振電圧よりも低い電圧変換部72において生成された電圧の交流電圧を、放電灯511に印加する。
なお、上述の共振電圧は、共振部73のLC直列共振回路の共振周波数(または共振周波数の奇数分の1の周波数)の交流電圧がLC直列共振回路に印加された場合、放電灯511を点灯開始させるための点灯開始電圧(ランプ始動電圧)を満たすように設定されている。そして、この共振電圧は、制御部6から入力される制御信号の周波数(駆動周波数)が共振周波数(または共振周波数の奇数分の1の周波数)と一致した場合に最大電圧となり、駆動周波数と共振周波数とに差が生じることに応じて低下する。例えば、LC直列共振回路の共振周波数が360kHzであって、電圧変換部72のインバーター回路の駆動周波数が120kHzの場合に、放電灯511を点灯開始させるための点灯開始電圧(ランプ始動電圧)を満たすような共振電圧(最大電圧、ピーク電圧)となる。
但し、この共振電圧(最大電圧、ピーク電圧)が得られる共振周波数は、点灯装置52を構成する部品の特性のバラツキや経時変化等により変動する場合がある。すなわち、共振部73において共振電圧(ピーク電圧)が得られる駆動周波数(電圧変換部72のインバーター回路を駆動する駆動周波数)は変動する。このため、放電灯511を点灯開始させる際に共振電圧(ピーク電圧)が得られるように、点灯装置52において駆動周波数の制御が必要となる。この制御について、後に詳述する。
電圧検出部74(共振状態検出部)は、共振部73の共振インダクタンス731と共振コンデンサー732との接続点に接続され、共振部73から放電灯511に印加される電圧を検出する。例えば、電圧検出部74は、共振部73において発生した共振電圧を検出する。すなわち、電圧検出部74は、共振部73の共振状態を検出する。また、電圧検出部74は、検出結果(電圧値)を制御部6に供給する。
なお、電圧検出部74に代えて、共振部73において発生した共振電流を検出する電流検出部を備えた構成としてもよい。すなわち、電圧検出部74に代えて、電流検出部(共振状態検出部)が、共振部73において発生した共振電流を検出することにより、共振部73の共振状態を検出する構成としてもよい。
(制御部6の構成)
制御部6は、前述のように、駆動部7の駆動を制御し、ひいては、放電灯511の点灯を制御する。この制御部6は、周波数制御部61、ピーク判定部62、及び記憶部63を備えている。
周波数制御部61は、電圧変換部72が生成する交流電圧の周波数を制御する。具体的には、周波数制御部61は、直流電圧から交流電圧を生成するための電圧変換部72が有するインバーター回路のMOSFET721、724と、MOSFET722、723とを交互にオン/オフさせる制御信号の周波数(駆動周波数)を制御する。また、周波数制御部61は、このインバーター回路を駆動する制御信号を、電圧変換部72のFETドライバー725を介して、MOSFET722〜724のそれぞれのゲート端子に出力する。
ピーク判定部62は、電圧検出部74により検出された共振状態に基づいて、共振部73の共振状態が共振ピークであるか否かを判定する。ここで、電圧検出部74により検出された共振状態が共振ピークであるか否かとは、例えば共振部73において発生する電圧(共振電圧)がピーク電圧(共振ピーク)であるか否かである。すなわち、ピーク判定部62は、電圧検出部74により検出された電圧に基づいて、共振部73において発生する電圧がピーク電圧であるか否かを判定する。
例えば、ピーク判定部62は、電圧検出部74により検出された電圧が予め定められた電圧閾値より高いか否かを判定する。そして、ピーク判定部62は、検出された電圧が予め定められた電圧閾値より高いと判定した場合、共振部73において発生した電圧がピーク電圧(共振ピーク)であると判定する。一方、ピーク判定部62は、検出された電圧が予め定められた電圧閾値以下であると判定した場合、共振部73において発生した電圧がピーク電圧(共振ピーク)でないと判定する。
ここで、予め定められた電圧閾値とは、共振部73において発生する電圧がピーク電圧(共振電圧)レベルに達しているか否かを判定するための閾値であり、共振部73への入力電圧及びLC直列共振回路の部品の定数から算出される共振電圧や放電灯511の始動電圧特性等に基づいて予め設定されている。
また、ピーク判定部62は、電圧検出部74により検出された電圧がピーク電圧(共振ピーク)であると判定した際に周波数制御部61が制御していた交流電圧の周波数(駆動周波数)を、共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる。
なお、電圧検出部74により検出された共振状態が共振ピークであるか否かとは、例えば共振部73において発生する電流(共振電流)がピーク電流(共振ピーク)であるか否かであってもよい。すなわち、駆動部7が電圧検出部74に代えて電流検出部を備え、ピーク判定部62は、当該電流検出部により検出された電流が予め定められた電流閾値より大きいか否かを判定してもよい。そして、ピーク判定部62は、検出された電流が予め定められた電流閾値より大きいと判定した場合、共振部73において発生した電流がピーク電流(共振ピーク)である判定する。一方、ピーク判定部62は、検出された電流が予め定められた電流閾値以下であると判定した場合、共振部73において発生した電流がピーク電流(共振ピーク)でないと判定する。
ここで、予め定められた電流閾値とは、共振部73において発生する電流がピーク電流(共振電流)レベルに達しているか否かを判定するための閾値であり、共振部73への入力電圧及びLC直列共振回路の部品の定数から算出される共振電流や放電灯511の始動電圧特性等に基づいて予め設定されている。
記憶部63は、不揮発性メモリーであり、制御部6の制御に必要な情報を記憶する。例えば、記憶部63は、上述の共振部73において発生する電圧がピーク電圧(共振ピーク)となった際の電圧変換部72を駆動する駆動周波数を示す情報を、ピーク判定部62の制御により記憶する。
(点灯開始させる際の駆動周波数の制御)
次に、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数の制御について説明する。
点灯装置52は、放電灯511を点灯開始させる際には、その駆動周波数を決定するために、共振部73において共振現象が生じる(ピークを判別できる)ものの、放電灯511の点灯には至らない程度の電圧(例えば、略20〜30V程度)を共振部73に印加して駆動する。そして、点灯装置52は、この駆動によって共振部73において生じた共振電圧(ピーク電圧)に基づいて駆動周波数を決定した後に、決定した駆動周波数を用いて、放電灯511を点灯開始させるのに十分な電圧(例えば、略100〜150V)を共振部73に印加して駆動する。これにより、点灯装置52は、共振部73において共振現象により生じた電圧(例えば、数kV)を放電灯511に印加する(放電灯511を点灯開始させる)。
ところで、上述したように、共振部73において共振電圧(ピーク電圧)が得られる共振周波数は、点灯装置52を構成する部品の特性のバラツキや経時変化等により変動する場合がある。そのため、放電灯511を点灯開始させる際に共振電圧(ピーク電圧)が得られるように、電圧変換部72のインバーター回路の駆動周波数を制御する必要がある。以下に、本実施形態の点灯装置52が、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数の制御について説明する。
点灯装置52のピーク判定部62は、電圧検出部74により検出された電圧に基づいて、共振部73において発生する電圧がピーク電圧であるか否かを判定する。また、ピーク判定部62は、このピーク電圧となった際に周波数制御部61が制御していた交流電圧の周波数(駆動周波数)を共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる。そして、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、記憶部63を参照して上述の共振ピーク周波数に制御する。なお、ピーク判定部62がピーク電圧と判定した際に周波数制御部61が制御していた交流電圧の周波数(駆動周波数)を「共振ピーク周波数」と称する。
例えば、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、直前に放電灯511を点灯開始させた際の共振ピーク周波数(記憶部63に記憶されている共振ピーク周波数)に制御する。すなわち、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、直前(前回)に点灯させた際に電圧変換部72を制御していた駆動周波数(交流電圧の周波数)に制御する。
(駆動周波数制御の第1例)
次に、図3を参照して、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数制御の処理について説明する。
図3は、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数制御の一例を説明する図である。図3(a)は、横軸が周波数f、縦軸が電圧Vであって、電圧変換部72の駆動周波数fsに対する、共振部73において発生する電圧(共振電圧、すなわち放電灯511の電極Eに印加する電圧)Vの交流波形を示す概念図である。また、図3(b)は、図3(a)の電圧Vの波形を実効電圧Vrの波形として示す概念図である。以下の説明において、この共振部73において発生する電圧の実効電圧Vrを、共振電圧Vrと称する。
この図において、点灯装置52の共振電圧Vrがピーク電圧になる駆動周波数は、駆動周波数fs(k)からfs(h)の範囲内でバラツキがある。すなわち、周波数制御部61は、少なくとも駆動周波数fs(k)からfs(h)まで駆動周波数を変更可能なように構成されている。また、この図において、共振電圧Vrがピーク電圧となる駆動周波数は、駆動周波数fs(0)である。一例として、共振部73のLC直列共振回路の共振周波数が略360kHzであって、駆動周波数fs(0)が略120kHz(共振周波数の1/3の周波数)である。
周波数制御部61は、駆動周波数を、駆動周波数fs(k)からfs(h)の範囲内における所定の周波数間隔の複数のSTEPの中から、駆動周波数を選択して変更することが可能である。例えば、この図に示す周波数制御部61は、電圧変換部72を駆動する駆動周波数を、「fs(k)、・・・、fs(−3)、fs(−2)、fs(−1)、fs(0)、fs(1)、fs(−2)、fs(3)、・・・、fs(h)」の中から選択した駆動周波数に制御する。ここで、上述の所定の周波数間隔は、例えば、120kHz程度の駆動周波数に対して1kHz程度の周波数間隔である。
ピーク判定部62は、駆動周波数fs(0)における共振電圧Vrの値である共振電圧値Vr(0)が、閾値電圧Vth(ピーク電圧あるか否かを判定する閾値)より高いためピーク電圧(共振電圧)であると判定する。なお、ピーク判定部62は、駆動周波数fs(0)以外の駆動周波数における共振電圧Vrの値が、閾値電圧Vth以下であるためピーク電圧(共振電圧)でないと判定する。これにより、周波数制御部61は、この駆動周波数fs(0)で電圧変換部72を制御することにより、放電灯511を点灯開始させる。また、ピーク判定部62は、駆動周波数fs(0)を示す情報を共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる。
次に、放電灯511を消灯させた後、再び放電灯511を点灯開始させる場合、周波数制御部61は、記憶部63に共振ピーク周波数として記憶されている駆動周波数fs(0)を示す情報に応じた周波数(すなわち駆動周波数fs(0))で電圧変換部72を制御する。
これにより、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、ピーク判定部62が共振ピークであると判定して記憶部63に記憶させた共振ピーク周波数(前回(直前)の共振ピーク周波数)に制御することができる。
(駆動周波数制御の第2例)
次に、前回(直前)の共振ピーク周波数において共振電圧Vrのピーク電圧が得られない場合の駆動周波数制御の処理について説明する。
再び放電灯511を点灯開始させる場合、周波数制御部61が、前回(直前)、放電灯511を点灯させた駆動周波数に制御したとしても、共振電圧Vrがピーク電圧にならない場合がある。これは、点灯装置52を構成する各部品の特性のバラツキ、環境変化、経時変化等によるものである。しかし、この場合であっても、共振周波数(共振ピーク周波数)が極端に変動することは少なく、前回(直前)、放電灯511を点灯させた駆動周波数に近い周波数において共振電圧Vrがピーク電圧となる可能性が高い。
そのため、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数(交流電圧の周波数)を、記憶部63から読み出した前回の共振ピーク周波数(例えば駆動周波数fs(0))に制御した場合において共振電圧Vr(共振部73において発生する電圧)がピーク電圧とならなかった場合、この共振ピーク周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように順次変更する。例えば、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数を、記憶部63から読み出した前回の共振ピーク周波数(例えば駆動周波数fs(0))に対して高い周波数または低い周波数において、この共振ピーク周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように順次変更する。
また、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数(交流電圧の周波数)を、記憶部63から読み出した前回の共振ピーク周波数(例えば駆動周波数fs(0))に制御した場合において共振電圧Vr(共振部73において発生する電圧)がピーク値とならなかった場合、この共振ピーク周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。
図4は、前回(直前)の共振ピーク周波数において共振電圧Vrのピーク電圧が得られない場合の駆動周波数制御の一例を説明する図である。この図4は、図3に示す波形に対して、共振電圧Vrがピーク電圧になる駆動周波数が、駆動周波数fs(0)から駆動周波数fs(1)にシフトした波形を示している。
例えば、前回の共振ピーク周波数が図3に示すように駆動周波数fs(0)であって、再び放電灯511を点灯開始させる際に、周波数制御部61が駆動周波数fs(0)に制御した場合、図4に示すように駆動周波数fs(0)においてピーク電圧が得られなかった(共振電圧値Vr(0)が閾値電圧Vth以下であった)とする。
この場合、周波数制御部61は、駆動周波数fs(0)に対して近い周波数であるfs(1)又はfs(−1)から順に遠い周波数になるように順次変更する。また、周波数制御部61は、駆動周波数fs(0)に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。例えば、周波数制御部61は、駆動周波数fs(0)、fs(1)、fs(−1)、fs(2)、fs(−2)、・・・の順に変更する。
また、ピーク判定部62は、周波数制御部61が駆動周波数を変更する毎に共振電圧Vrがピーク電圧であるか否かを判定する。そして、周波数制御部61は、ピーク判定部62によりピーク電圧であると判定された駆動周波数(図4においては駆動周波数fs(1))を、放電灯511を点灯開始させる駆動周波数として決定(選択)する。
図4の符号S101に示す駆動周波数制御の処理においては、周波数制御部61は、駆動周波数を、まず駆動周波数fs(0)に制御し(符号a1)、次に駆動周波数fs(1)に制御する(符号a2)。周波数制御部61は、駆動周波数fs(1)に制御した時点において共振電圧Vrがピーク電圧になったため、駆動周波数を駆動周波数fs(1)に決定する。
また、図4の符号S102に示す駆動周波数制御の処理においては、周波数制御部61は、駆動周波数を、まず駆動周波数fs(0)に制御し(符号b1)、次に駆動周波数fs(−1)に制御し(符号b2)、続いて駆動周波数fs(1)に制御する(符号b3)。周波数制御部61は、駆動周波数fs(1)に制御した時点において共振電圧Vrがピーク電圧になったため、駆動周波数を駆動周波数fs(1)に決定する。
このように、周波数制御部61は、前回(直前)の共振ピーク周波数(例えば駆動周波数fs(0))に制御した場合において共振電圧Vrがピーク電圧にならなかった場合、この共振ピーク周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように、且つ高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。
これにより、周波数制御部61は、共振電圧Vrがピーク電圧にならなかった場合、直前の共振ピーク周波数に対して近い周波数から順次、高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更することができる。そのため、周波数制御部61は、共振ピーク周波数が得られるような駆動周波数の下限値から上限値までを掃引動作(スイープ)させる場合に比較して、少ない回数の周波数の変更により共振ピーク周波数に制御することができる。よって、図4に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、駆動周波数を共振ピーク周波数に制御するまでの時間を短縮することができる。
(駆動周波数制御の第3例)
次に、前回(直前)の共振ピーク周波数において共振電圧Vrのピーク電圧が得られない場合の駆動周波数制御の処理について、図4に示す例とは異なる例を説明する。
周波数制御部61は、駆動周波数を順次変更することにより共振電圧Vrがピーク電圧になった場合、そのピーク電圧となった駆動周波数にすぐに決定しなくてもよい。例えば、周波数制御部61は、ピーク電圧となった駆動周波数から1STEP分(所定の周波数間隔分)、更に駆動周波数を変更することにより得られる共振電圧Vrの判定結果と合わせて、駆動周波数を決定してもよい。
図5は、上述の、ピーク電圧と判定された駆動周波数から1STEP分、更に駆動周波数に変更する制御の一例を説明する図である。この図5は、図3に示す波形に対して、共振電圧Vrがピーク電圧になる駆動周波数が、駆動周波数fs(0)から駆動周波数fs(−2)にシフトした波形を示している。
図5の符号S103に示す駆動周波数制御の処理においては、周波数制御部61は、図4を用いて説明した制御と同様に、駆動周波数fs(0)に対して近い周波数から遠い周波数となるように、且つ、駆動周波数fs(0)に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように、順次(駆動周波数fs(0)、fs(1)、fs(−1)、fs(2)、fs(−2)の順に)変更する(符号c1〜c5参照)。
また、周波数制御部61は、駆動周波数fs(−2)に制御した時点において共振電圧Vrがピーク電圧となる。ここで、周波数制御部61は、さらに駆動周波数fs(−3)に変更する(符号c6参照)。この図では、駆動周波数fs(−3)において、共振電圧Vrがピーク電圧にならないため、駆動周波数を駆動周波数fs(−2)に決定する。
このように、図5に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、ピーク電圧と判定された駆動周波数から1STEP分(所定の周波数間隔分)、更に駆動周波数を変更することにより得られる共振電圧Vrの判定結果と合わせて、駆動周波数を決定する。これにより、周波数制御部61は、例えば、ピーク電圧と判定された駆動周波数における共振電圧Vrの値に対して、上述の更に駆動周波数を変更することにより得られる共振電圧Vrの値が低い場合、ピーク電圧と判定された駆動周波数(共振ピーク周波数)が、最も高い共振電圧Vrになる駆動周波数であると判定することができる。
なお、図5において、閾値電圧Vthより高い電圧になる共振電圧Vrが得られる駆動周波数は、1つの周波数(1STEP)のみであるが、共振条件や1STEP分の周波数の周波数間隔等によって2つ以上の周波数となる場合もある。このような場合、図5に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、ピーク電圧と判定された駆動周波数における共振電圧Vrの値に対して、上述の更に駆動周波数を変更することにより得られる共振電圧Vrの値が高い場合、この共振電圧Vrの値が高い方の周波数を共振ピーク周波数とすることもできる。
このように、図5に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、図3および図4に示す駆動周波数制御の処理に比べて、さらに精度よく共振ピーク周波数に制御することができる。
(駆動周波数制御の第4例)
なお、周波数制御部61が、図4、図5に示すように駆動周波数fs(0)に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように駆動周波数を順次変更する場合の制御は、1STEP変更する毎に高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更する制御に限られるものではない。例えば、周波数制御部61は、複数STEP変更する毎に駆動周波数fs(0)に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更する制御としてもよい。
図6は、周波数制御部61が、2STEP変更する毎に駆動周波数fs(0)に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更する制御の一例を説明する図である。この図6は、図5に示す波形と同様に、共振電圧Vrのピーク電圧となる駆動周波数が、駆動周波数fs(0)から駆動周波数fs(−2)にシフトした波形を示している。
図6の符号S104に示す駆動周波数制御の処理においては、周波数制御部61は、駆動周波数fs(0)に対して高い周波数または低い周波数において、駆動周波数fs(0)に対して近い周波数から遠い周波数に順次2STEP変更する毎に、変更する方向を高い周波数または低い周波数に交互に繰り返えすように変更する。この図において、周波数制御部61は、駆動周波数を、駆動周波数fs(0)に制御した後、駆動周波数fs(0)に対して、高い周波数において近い周波数から遠い周波数になるように、駆動周波数fs(1)、fs(2)の順に2STEP変更し、次に、駆動周波数fs(0)に対して、低い周波数において近い周波数から遠い周波数になるように、fs(−1)、fs(−2)の順に2STEP変更する。つまり、周波数制御部61は、駆動周波数fs(0)、fs(1)、fs(2)、fs(−1)、fs(−2)の順に駆動周波数を変更する(符号d1〜d5参照)。
また、図5を用いて説明した処理と同様に、周波数制御部61は、駆動周波数fs(−2)に制御した時点において共振電圧Vrがピーク電圧となる。ここで、周波数制御部61は、さらに駆動周波数fs(−3)に変更する(符号d6参照)。この図では、駆動周波数fs(−3)において、共振電圧Vrがピーク電圧とならないため、駆動周波数を駆動周波数fs(−2)に決定する。
このように、図6に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、駆動周波数fs(0)に対して近い周波数から遠い周波数に順次2STEP変更する毎に、高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。これにより、周波数制御部61は、図4に示す駆動周波数制御の処理と同様に、共振電圧Vrがピーク電圧にならなかった場合、直前の共振ピーク周波数に対して近い周波数から順次、高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更することができる。そのため、周波数制御部61は、共振ピーク周波数が得られるような駆動周波数の下限値から上限値までを掃引動作(スイープ)させる場合に比較して、少ない回数の周波数の変更により共振ピーク周波数に制御することができる。すなわち、周波数制御部61は、駆動周波数を共振ピーク周波数に制御するまでの時間を短縮することができる。
また、この図6に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、2STEP変更する毎に周波数を変更する方向(高い方向、または低い方向)が同じになり、同じ方向に周波数を変更するタイミングでは周波数が安定するまでの時間が短くなるという利点もある。そのため、周波数制御部61は、高い周波数と低い周波数とを1STEP変更する毎に交互に繰り返えす制御に比較して、2STEP変更する毎(または複数STEP変更する毎)に交互に繰り返えす制御とした場合、周波数を変更する時間を短くすることもできる。
よって、図6に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、駆動周波数を共振ピーク周波数に制御するまでの時間をさらに短縮することも可能である。
(駆動周波数制御処理の動作の第1例)
次に、図7を参照して、駆動周波数制御の処理の動作について説明する。
図7は、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数制御の処理の第1例を示すフローチャートである。この図7は、図3および図4を用いて説明したように、放電灯511を点灯開始させる際に、まず記憶部63に記憶されている前回の共振ピーク周波数を駆動周波数に制御するとともに、ピーク電圧が得られない場合には、前回の共振ピーク周波数に近い周波数から遠い周波数となるように、且つ、この共振ピーク周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように、駆動周波数を順次変更する処理の動作を示している。
まず、周波数制御部61は、前回(直前)に放電灯511を点灯させた際の共振ピーク周波数(ここでは、駆動周波数fs(0))を記憶部63から読み出して、電圧変換部72を駆動する駆動周波数を、読み出した駆動周波数fs(0)に制御する(電圧変換部72を駆動周波数fs(0)で駆動する)。そして、電圧検出部74は、駆動周波数fs(0)における共振電圧Vrの値を検出し、検出結果である共振電圧値Vr(0)をピーク判定部62に供給する(ステップS11)。
次に、ピーク判定部62は、検出された共振電圧値Vr(0)が閾値電圧Vthより高いか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12において、共振電圧値Vr(0)が閾値電圧Vthより高いと判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を駆動周波数fs(0)に決定し(ステップS13)、ステップS23に処理を進める。ステップS23において、ピーク判定部62は、共振電圧Vrがピーク電圧となったことにより決定された駆動周波数fs(0)を、共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる。
一方、ステップS12において、共振電圧値Vr(0)が閾値電圧Vth以下であると判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を変更する。具体的には、周波数制御部61は、まず、駆動周波数の開始点(駆動周波数fs(0))を設定する(h=0、k=0(h及びkは自然数):ステップS14)。次に、周波数制御部61は、駆動周波数を1STEP高い周波数に設定(h=h+1:ステップS15)する。
続いて、周波数制御部61は、電圧変換部72を駆動する駆動周波数を、設定した駆動周波数fs(h)に制御する(例えば、駆動周波数fs(0)よりも1STEP高い周波数である駆動周波数fs(1)に制御する)。そして、電圧検出部74は、駆動周波数fs(h)における共振電圧Vrを検出し、検出結果である共振電圧値Vr(h)をピーク判定部62に供給する(ステップS16)。
次に、ピーク判定部62は、検出された共振電圧値Vr(h)が閾値電圧Vthより高いか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17において、共振電圧値Vr(h)が閾値電圧Vthより高いと判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を駆動周波数fs(h)に決定し(ステップS18)、ステップS23に処理を進める。ステップS23において、ピーク判定部62は、共振電圧Vrがピーク電圧となったことにより決定された駆動周波数fs(h)を、共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる。
一方、ステップS17において、共振電圧値Vr(h)が閾値電圧Vth以下であると判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を駆動周波数の開始点(駆動周波数fs(0)、k=0)より1STEP低い周波数に設定(k=k−1:ステップS19)する。
次に、周波数制御部61は、電圧変換部72を駆動する駆動周波数を、設定した駆動周波数fs(k)に制御する(例えば、駆動周波数fs(0)よりも1STEP低い周波数である駆動周波数fs(−1)に制御する)。そして、電圧検出部74は、駆動周波数fs(k)における共振電圧Vrを検出し、検出結果である共振電圧値Vr(k)をピーク判定部62に供給する(ステップS20)。
続いて、ピーク判定部62は、検出された共振電圧値Vr(k)が閾値電圧Vthより高いか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21において、共振電圧値Vr(k)が閾値電圧Vthより高いと判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を駆動周波数fs(k)に決定し(ステップS22)、ステップS23に処理を進める。ステップS23において、ピーク判定部62は、共振電圧Vrがピーク電圧となったことにより決定された駆動周波数fs(k)を、共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる。
一方、ステップS21において、共振電圧値Vr(k)が閾値電圧Vth以下であると判定された場合、周波数制御部61は、ステップS15に処理を戻して、駆動周波数を、さらに1STEP分高い周波数(例えば、駆動周波数fs(1)よりも1STEP高い周波数である駆動周波数fs(2))に設定する。以降、周波数制御部61は、ピーク判定部62により共振電圧Vrの値(共振電圧値Vr(h)または共振電圧値Vr(k))が閾値電圧Vthより高いと判定されるまで上述の処理を繰り返す。
このように、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の共振ピーク周波数を、まず、前回(直前)に放電灯511を点灯開始させた際の共振ピーク周波数に制御し、この直前の共振ピーク周波数において共振状態が共振ピークとならなかった場合には、前回(直前)の共振ピーク周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように順次変更する。また、周波数制御部61は、この直前の共振ピーク周波数において共振状態が共振ピークとならなかった場合には、前回(直前)の共振ピーク周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する。
これにより、周波数制御部61、共振状態が共振ピークにならなかった場合、前回(直前)の共振ピーク周波数に対して近い周波数から順次、高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように変更することができる。そのため、周波数制御部61は、少ない回数の周波数の変更により共振ピーク周波数に制御することができる。よって、点灯装置52は、共振ピーク周波数が得られるような駆動周波数の下限値から上限値までの範囲において、駆動周波数の掃引動作(スイープ)を毎回実行する場合に比較して、放電灯511を点灯させる制御を開始してから放電灯511が点灯するまでの時間を短縮することができる。
(駆動周波数制御処理の動作の第2例)
次に、図8を参照して、図7に示す処理とは異なる駆動周波数制御の処理の動作について説明する。
図3〜7を用いて説明した駆動周波数制御の処理は、前回(直前)の共振ピーク周波数において共振電圧Vrのピーク電圧が得られない場合に、予め設定された順序に従って順次駆動周波数を変更する処理であったが、共振部73の共振状態に応じて、駆動周波数を変更する処理としてもよい。
なお、共振部73の共振状態は、共振部73において発生する電圧(共振電圧、共振電圧Vr)の値により表される状態であってもよいし、電流(共振電流)の値により表される状態であってもよい。また、ピーク判定部62が記憶部63に記憶させる共振周波数を示す情報は、周波数を示す情報に代えて、周期を示す情報としてもよい。
図8は、放電灯511を点灯開始させる際の駆動周波数制御の処理の第2例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、上述したように共振部73の共振状態に応じて、駆動周波数を変更する処理を示している。また、この図に示す処理は、共振部73の共振状態を共振部73において発生する電流(共振電流)の値とし、ピーク判定部62が記憶部63に記憶させる共振周波数を示す情報を、周期を示す情報とした処理の例である。
なお、以下の説明において、共振部73において発生する電流(共振電流)を共振電流Irと称し、前回(直前)の共振ピーク周波数を周期Ts、周期Tsで駆動したときの共振電流の値を共振電流値Ir(0)とする。
また、共振部73において発生する共振電流Irの値を検出する場合、点灯装置52が、電圧検出部74に代えて電流検出部を備えている構成としてもよいが、電圧検出部74が共振電流Irの値を検出する構成としてもよい。以下の説明においては、電圧検出部74が共振部73において発生する共振電流Irの値の検出する構成として説明する。
まず、周波数制御部61は、前回(直前)に放電灯511を点灯させた際の共振ピーク周波数を示す駆動周期(ここでは、周期Ts)を記憶部63から読み出して、電圧変換部72を駆動する駆動周波数を、読み出した周期Tsによる周波数に制御する(電圧変換部72を周期Tsで駆動する)。そして、電圧検出部74は、周期Tsにおける共振電流Irの値を検出し、検出結果である共振電流値Ir(0)をピーク判定部62に供給する(ステップS31)。
次に、ピーク判定部62は、検出された共振電流値Ir(0)が閾値電流Ithより大きいか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32において、共振電流値Ir(0)が閾値電流Ithより大きいと判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を周期Tsによる周波数に決定し(駆動周期を周期Tsに決定し)(ステップS33)、ステップS51に処理を進める。ステップS51において、ピーク判定部62は、共振電流Irがピーク電流となったことにより決定された周期Tsを、共振ピーク周波数を示す駆動周期として記憶部63に記憶させる。
一方、ステップS32において、共振電流値Ir(0)が閾値電流Ith以下であると判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を「周期Ts+t」による周波数に変更する(電圧変換部72を「周期Ts+t」で駆動する)。ここで、「周期Ts+t」は、駆動周期を周期Tsから1STEP分増加させた周期である。そして、電圧検出部74は、「周期Ts+t」における共振電流Irの値を検出し、検出結果である共振電流値Ir(+1)をピーク判定部62に供給する(ステップS34)。
次に、ピーク判定部62は、共振電流値Ir(0)が共振電流値Ir(+1)より大きいか否かを判定する(ステップS35)。ステップS35において、共振電流値Ir(0)が共振電流値Ir(+1)以下であると判定された場合、すなわち、駆動周期を周期Tsから「周期Ts+t」に変更することにより共振電流Irの値が増加した場合、周波数制御部61は、ステップS36に処理を進め、駆動周期を増加させる方向に変更する処理を実行する。
まず、周波数制御部61は、駆動周期の開始点(「周期Ts+n×t」、n=1:nは自然数、周期tは1STEP分の周期間隔)を設定する(ステップS36)。次に、周波数制御部61は、「周期Ts+n×t」による駆動周波数が予め設定された掃引周波数の範囲を超えているか否か(nの値が最大値より大きいか否か)を判定する(ステップS37)。
ステップS37において、「周期Ts+n×t」による駆動周波数が予め設定された掃引周波数の範囲(駆動周波数を変更可能な周波数の範囲)を超えていない(nの値が最大値以下)と判定された場合、周波数制御部61は、nの値に1を加算(n=n+1)する(ステップS38)。次に、周波数制御部61は、駆動周波数を「周期Ts+n×t」(例えば「周期Ts+2×t」)による周波数に変更する(電圧変換部72を「周期Ts+n×t」(例えば「周期Ts+2×t」)で駆動する)。そして、電圧検出部74は、「周期Ts+n×t」(例えば「周期Ts+2×t」)における共振電流Irの値を検出し、検出結果である共振電流値Ir(+n)(例えば共振電流値Ir(+2))をピーク判定部62に供給する(ステップS39)。
続いて、ピーク判定部62は、共振電流値Ir(+n−1)が共振電流値Ir(+n)より大きいか否かを判定する(ステップS40)。ステップS40において、共振電流値Ir(+n−1)が共振電流値Ir(+n)以下であると判定された場合、すなわち、駆動周期を「周期Ts+(n−1)×t」から「周期Ts+n×t」に変更することにより共振電流Irの値が増加した場合、周波数制御部61は、ステップS37に処理を戻し、nの値が最大値以下であれば駆動周期をさらに増加させる方向に変更する。
例えば、ステップS40において、共振電流値Ir(+1)が共振電流値Ir(+2)以下であると判定された場合、すなわち、駆動周期を「周期Ts+t」から「周期Ts+2×t」に変更することにより共振電流Irの値が増加した場合、周波数制御部61は、ステップS37に処理を戻し、駆動周期を「周期Ts+3×t」に変更する。
一方、ステップS40において、共振電流値Ir(+n−1)が共振電流値Ir(+n)より大きいと判定された場合、すなわち、駆動周期を「周期Ts+(n−1)×t」から「周期Ts+n×t」に変更することにより共振電流Irの値が減少した場合、周波数制御部61は、駆動周波数を「周期Ts+(n−1)×t」による周波数に決定し(駆動周期を「周期Ts+(n−1)×t」に決定し)(ステップS33)、ステップS51に処理を進める。すなわち、周波数制御部61は、「周期Ts+(n−1)×t」による周波数を共振ピーク周波数であると判定して、駆動周波数を「周期Ts+(n−1)×t」による周波数に設定する。
また、ステップS37において、「周期Ts+n×t」による駆動周波数が予め設定された掃引周波数の範囲を超えている(nの値が最大値より大きい)と判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を周期Tsによる周波数に決定し(駆動周期を周期Tsに決定し)(ステップS44)、ステップS51に処理を進める。すなわち、周波数制御部61は、掃引周波数の範囲内に共振ピーク周波数を検出できなかったため、記憶部63に記憶されている前回(直前)の共振ピーク周波数に駆動周波数を設定する。
一方、ステップS35において、共振電流値Ir(0)が共振電流値Ir(+1)より大きいと判定された場合、すなわち、駆動周期を周期Tsから「周期Ts+t」に変更することにより共振電流Irの値が減少した場合、周波数制御部61は、ステップS42に処理を進め、駆動周期を減少させる方向に変更する処理を実行する。
ステップS42において、周波数制御部61は、駆動周波数を「周期Ts−t」による周波数に変更する(電圧変換部72を「周期Ts−t」で駆動する)。ここで、「周期Ts−t」は、駆動周期を周期Tsから1STEP分減少させた周期である。そして、電圧検出部74は、「周期Ts−t」における共振電流Irの値を検出し、検出結果である共振電流値Ir(−1)をピーク判定部62に供給する。
次に、ピーク判定部62は、共振電流値Ir(0)が共振電流値Ir(−1)より大きいか否かを判定する(ステップS43)。ステップS43において、共振電流値Ir(0)が共振電流値Ir(−1)より大きいと判定された場合、すなわち、駆動周期を周期Tsから「周期Ts−t」に変更することにより共振電流Irの値が減少した場合、周波数制御部61は、駆動周波数を周期Tsによる周波数に決定し(駆動周期を周期Tsに決定し)(ステップS44)、ステップS51に処理を進める。すなわち、周波数制御部61は、駆動周波数を増加させた場合、及び減少させた場合の何れにおいても、共振電流Irの値が共振電流値Ir(0)より小さい値となるため、記憶部63に記憶されている前回(直前)の共振ピーク周波数に駆動周波数を設定する。
一方、ステップS43において、共振電流値Ir(0)が共振電流値Ir(−1)以下であると判定された場合、すなわち、駆動周期を周期Tsから「周期Ts−t」に変更することにより共振電流Irの値が増加した場合、周波数制御部61は、ステップS45に処理を進め、駆動周期を減少させる方向に変更する処理を実行する。
まず、周波数制御部61は、駆動周期の開始点(「周期Ts−m×t」、m=1:mは自然数)を設定する(ステップS45)。次に、周波数制御部61は、「周期Ts−m×t」による駆動周波数が予め設定された掃引周波数の範囲を超えているか否か(mの値が最大値より大きいか否か)を判定する(ステップS46)。
ステップS46において、「周期Ts−m×t」による駆動周波数が予め設定された掃引周波数の範囲を超えていない(mの値が最大値以下)と判定された場合、周波数制御部61は、mの値に1を加算(m=m+1)する(ステップS47)。次に、周波数制御部61は、駆動周波数を「周期Ts−m×t」(例えば「周期Ts−2×t」)による周波数に変更する(電圧変換部72を「周期Ts−m×t」(例えば「周期Ts−2×t」)で駆動する)。そして、電圧検出部74は、「周期Ts−m×t」(例えば「周期Ts−2×t」)における共振電流Irの値を検出し、検出結果である共振電流値Ir(−m)(例えば共振電流値Ir(−2))をピーク判定部62に供給する(ステップS48)。
続いて、ピーク判定部62は、共振電流値Ir(−m+1)が共振電流値Ir(−m)より大きいか否かを判定する(ステップS49)。ステップS49において、共振電流値Ir(−m+1)が共振電流値Ir(−m)以下であると判定された場合、すなわち、駆動周期を「周期Ts−(m−1)×t」から「周期Ts−m×t」に変更することにより共振電流Irの値が増加した場合、周波数制御部61は、ステップS46に処理を戻し、mの値が最大値以下であれば駆動周期をさらに減少させる方向に変更する。
例えば、ステップS49において、共振電流値Ir(−1)が共振電流値Ir(−2)以下であると判定された場合、すなわち、駆動周期を「周期Ts−t」から「周期Ts−2×t」に変更することにより共振電流Irの値が増加した場合、周波数制御部61は、ステップS46に処理を戻し、駆動周期を「周期Ts−3×t」に変更する。
一方、ステップS49において、共振電流値Ir(−m+1)が共振電流値Ir(−m)より大きいと判定された場合、すなわち、駆動周期を「周期Ts−(m−1)×t」から「周期Ts−m×t」に変更することにより共振電流Irの値が減少した場合、周波数制御部61は、駆動周波数を「周期Ts−(m−1)×t」による周波数に決定し(駆動周期を「周期Ts−(m−1)×t」に決定し)(ステップS50)、ステップS51に処理を進める。すなわち、周波数制御部61は、「周期Ts−(m−1)×t」による周波数を共振ピーク周波数であると判定して、駆動周波数を「周期Ts−(m−1)×t」による周波数に設定する。
また、ステップS46において、「周期Ts−m×t」による駆動周波数が予め設定された掃引周波数の範囲を超えている(mの値が最大値より大きい)と判定された場合、周波数制御部61は、駆動周波数を周期Tsによる周波数に決定し(駆動周期を周期Tsに決定し)(ステップS44)、ステップS51に処理を進める。すなわち、周波数制御部61は、掃引周波数の範囲内に共振ピーク周波数を検出できなかったため、記憶部63に記憶されている前回(直前)の共振ピーク周波数に駆動周波数を設定する。
ステップS51において、ピーク判定部62は、ステップS33、S41、S44、又はS50において決定された駆動周期を、共振ピーク周波数となる駆動周期として記憶部63に記憶させて処理を終了する。
このように、図8に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、前回(直前)の共振ピーク周波数において共振電流Irのピーク電流が得られない場合に、予め設定された順序に従って順次駆動周波数を変更する処理ではなく、共振部73の共振状態に応じて、駆動周波数を変更する。例えば、周波数制御部61は、駆動周波数を1STEP変更する毎に得られる共振電流Irの値の大きさに基づいて、共振電流Irの値の大きさが大きくなる方向に駆動周波数を変更する。そして、周波数制御部61は、共振電流Irの値の大きさが、1STEP前の駆動周波数における共振電流Irの値よりも小さくなった場合(ピーク判定部62により小さいと判定された場合)、1STEP前の駆動周波数を、共振電流Irのピーク電流となる共振ピーク周波数であると判定して設定する。
これにより、図8に示す駆動周波数制御の処理によれば、周波数制御部61は、駆動周波数を変更する毎に得られる共振電流Irの変化に基づいて、次に変更する駆動周波数を設定することができる。よって、周波数制御部61は、共振部73の共振状態の変化に基づいて駆動周波数を変更するため、駆動周波数を共振ピーク周波数となる周波数に制御するのに要する時間を短縮することができる。なお、前述したように、共振電流Irを検出する処理に代えて、共振電圧Vrを検出する処理としてもよい。
(出荷前の調整)
なお、点灯装置52が初めて放電灯511を点灯開始させる制御を行う場合には、前回の共振ピーク周波数が記憶部63に記憶されていない。そのため、点灯装置52を備えた機器(例えばプロジェクター1)が出荷される前に行われる調整において、点灯装置52が、放電灯511を点灯開始させる制御を実行し、この出荷前の調整において得られた共振ピーク周波数が記憶部63に記憶されてもよい。例えば、点灯装置52は、調整用の治具からの制御コマンドに応じて駆動周波数制御(例えば駆動周波数の掃引動作)を実行し、共振ピーク周波数を記憶部63に記憶してもよい。
記憶部63には、出荷前の調整において、共振部73の共振状態が共振ピークとなった交流電圧の周波数である出荷調整時共振ピーク周波数が記憶されてもよい。そして、点灯装置52が初めて放電灯511を点灯開始させる場合、周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、記憶部63に記憶されている上述の出荷調整時共振ピーク周波数に制御する構成としてもよい。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、点灯装置52の周波数制御部61は、放電灯511を点灯開始させる際の交流電圧の周波数を、ピーク判定部62が共振ピークであると判定して記憶部63に記憶させた共振ピーク周波数に制御する。よって、本発明の点灯装置52は、放電灯511を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。また、本発明のプロジェクター1は、点灯装置52を備えているため、放電灯511を点灯させる制御を開始してから放電灯が点灯するまでの時間を短縮することができる。
なお、周波数制御部61は、初めて放電灯511を点灯開始させる場合には、上述の出荷調整時共振ピーク周波数に代えて、予め算出された共振ピーク周波数の設計値に基づく駆動周波数に制御してもよいし、バラツキにより共振ピークとなる可能性がある周波数の範囲内の下限値又は上限地から駆動周波数を掃引動作させてもよい。
なお、ピーク判定部62は、共振ピークであると判定した駆動周波数を共振ピーク周波数として記憶部63に記憶させる場合、既に記憶されている前回のデータに対して上書きして記憶させてもよいし、追加して(前回のデータを残して)記憶させてもよい。
また、ピーク判定部62が、共振ピーク周波数を追加して(前回のデータを残して)記憶部63に記憶させる場合、直前のデータのみに基づいて共振ピーク周波数を決定してもよいし、過去の複数回のデータに基づいて共振ピーク周波数を決定してもよい。
また、上記実施形態における電圧変換部72が、直流電圧から交流電圧に変換するためのフルブリッジ型インバーター回路を備えている構成について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ハーフブリッジ型インバーター回路等、その他のインバーター回路を備えてもよい。また、上記実施形態における共振部73が、LC直列共振回路を備えている構成について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、その他の共振回路を備えてもよい。
また、上記実施形態では、プロジェクター1は、3つの液晶パネル442R,442G,442Bを備えるとしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。また、上記実施形態では、画像形成装置4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。また、上記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル442を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
また上記実施形態では、光変調装置として液晶パネル442を備えたプロジェクター1を例示したが、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いたプロジェクターにも、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側及び光束射出側の偏光板443,445は省略できる。
また上記実施形態では、プロジェクター1は、被投射面に対する画像の投射方向と、当該画像の観察方向とが略同じであるフロントタイプのプロジェクターとして構成したが、本発明はこれに限られない。例えば、投射方向と観察方向とがそれぞれ反対方向となるリアタイプのプロジェクターにも適用できる。さらに、上記実施形態では、放電灯511及び点灯装置52を備えた照明装置5を、プロジェクター1に採用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、このような照明装置5を、屋内または屋外における照明のための照明機器やプロジェクター以外の電子機器に採用することも可能である。
なお、本実施形態における制御部6は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリー及びCPU(Central Processing Unit)により構成され、上述の制御部6の各部の機能を実現するためのプログラムをメモリーにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上述の制御部6における各部の機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することにより制御部6の各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピューターシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…プロジェクター、3…投射光学装置、5…照明装置、6…制御部、7…駆動部、52…点灯装置、511…放電灯、61…周波数制御部、62…ピーク判定部、63…記憶部、71…降圧部、72…電圧変換部、73…共振部、74…電圧検出部、77…ランプコネクター、721,722、723,724…MOSFET、725…FETドライバー、731…共振インダクタンス、732…共振コンデンサー、E(E1,E2)…電極

Claims (11)

  1. 直流電圧を交流電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部により変換された前記交流電圧から、放電灯を点灯開始させる電圧を発生させる共振回路を有する共振部と、
    前記共振部の共振状態を検出する共振状態検出部と、
    前記共振状態検出部により検出された前記共振状態に基づいて前記共振状態が共振ピークであるか否かを判定するピーク判定部と、
    記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を所定の周波数間隔の複数のステップの中から選択して制御する周波数制御部と、
    を備え
    前記周波数制御部は、
    前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、複数ステップ変更する毎に、当該制御した周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する
    ことを特徴とする点灯装置。
  2. 前記周波数制御部は、
    前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、当該制御した周波数に対して高い周波数または低い周波数において、当該制御した周波数に対して近い周波数から遠い周波数になるように順次変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記共振状態検出部は、
    前記共振状態として、前記共振部において発生した電圧および電流の何れかを検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯装置。
  4. 前記ピーク判定部は、
    前記共振状態検出部により検出された電圧が予め定められた電圧閾値より高いか否かを判定するとともに、前記検出された電圧が前記予め定められた電圧閾値より高いと判定した場合、前記共振状態が共振ピークであると判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の点灯装置。
  5. 前記ピーク判定部は、
    前記共振状態検出部により検出された電流が予め定められた電流閾値より大きいか否かを判定するとともに、前記検出された電流が前記予め定められた電流閾値より大きいと判定した場合、前記共振状態が共振ピークであると判定する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の点灯装置。
  6. 前記ピーク判定部は、
    前記共振状態が共振ピークであると判定した際に前記周波数制御部が制御していた前記交流電圧の周波数を、共振ピーク周波数として前記記憶部に記憶させ、
    前記周波数制御部は、
    前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された前記共振ピーク周波数に制御する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の点灯装置。
  7. 前記周波数制御部は、
    前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、直前に前記放電灯を点灯開始させた際の前記共振ピーク周波数に制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の点灯装置。
  8. 前記記憶部には、出荷前の調整において前記共振状態が共振ピークとなった前記交流電圧の周波数である出荷調整時共振ピーク周波数が記憶されており、
    前記周波数制御部は、
    前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶されている前記出荷調整時共振ピーク周波数に制御する
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の点灯装置。
  9. 前記共振部は、
    前記共振回路として、インダクター(L)とコンデンサー(C)とを含むLC直列共振回路、
    を備え、
    前記周波数制御部の制御により前記電圧変換部において生成された前記交流電圧から、前記LC直列共振回路により前記放電灯を点灯開始させる電圧を発生させる
    ことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の点灯装置。
  10. 請求項1に記載の点灯装置を備える
    ことを特徴とするプロジェクター。
  11. 電圧変換部が、直流電圧を交流電圧に変換する電圧変換手順と、
    共振部が、共振回路を有し、前記電圧変換部により変換された前記交流電圧から、放電灯を点灯開始させる電圧を前記共振回路により発生させる共振手順と、
    共振状態検出部が、前記共振部の共振状態を検出する共振状態検出手順と、
    ピーク判定部が、前記共振状態検出手順により検出された前記共振状態に基づいて前記共振状態が共振ピークであるか否かを判定するピーク判定手順と、
    周波数制御部が、記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を所定の周波数間隔の複数のステップの中から選択して制御する周波数制御手順と、
    を有し、
    前記周波数制御手順において、
    前記放電灯を点灯開始させる際の前記交流電圧の周波数を、前記記憶部に記憶された周波数に制御した場合において前記共振状態が共振ピークとならなかった場合、複数ステップ変更する毎に、当該制御した周波数に対して高い周波数と低い周波数とを交互に繰り返えすように順次変更する
    ことを特徴とする点灯方法。
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