JP2009110861A - 点灯制御装置、光源装置、およびプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の点灯制御装置は、光源ランプに電流を供給するチョッパ回路と、入力された反転制御信号に基づいて電流の向きを反転させるインバータ回路と、光源ランプの点灯電力が一定になるようにチョッパ回路を制御する制御装置とを備えている。制御装置は、電流の向きが反転する前後において点灯電力が等しくなるように電流の大きさを制御する電流制御部と、所定のタイミングで反転制御信号を出力する反転制御信号出力部とを備えている。本発明によれば、一対の電極が交互に加熱されることとなるので、電極の温度をほぼ一定に保つことができ、電極に形成される突起の異常成長等が発生しない。その上、光源ランプに供給される電流の大きさは、電流の向きが反転する前後において等しくなるように制御されるので、発光輝度が変化しない。
【選択図】図4
Description
本発明によれば、前述の点灯制御装置と同様の効果を奏することができる。
また、アークの発生位置が安定しており、かつちらつきが抑制された光源ランプを用いて画像を形成するので、画像のちらつきを確実に抑制することができる。
〔プロジェクタ1の構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクタ1は、内部に設けられた光源装置411から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、当該画像光に係る画像をスクリーン(図示省略)等の投射面上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装筐体2と、投射レンズ3と、光学ユニット4を備えている。また、プロジェクタ1は、これらの他に、当該プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファンを有する冷却ユニット91、内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット92、およびプロジェクタ1全体を制御する制御ユニット93を備えている。このうち電源ユニット92は、プロジェクタ1の外部から供給される商用交流電流を直流変換し、プロジェクタ1内部の各構成部材に応じた電圧に昇降圧した後に当該各構成部材に電力を供給する。
外装筐体2は、投射レンズ3および光学ユニット4等を内部に収納配置する全体略直方体状に形成されている。投射レンズ3は、光学ユニット4にて形成された画像光をスクリーン等の投射面上に結像させるとともに、当該画像光に係る画像を拡大投射する投射光学装置である。この投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
光学ユニット4は、前述の制御ユニット93による制御の下、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した画像光を形成するユニットである。この光学ユニット4は、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら光学部品41〜44を内部に収納配置するとともに投射レンズ3を所定位置で支持固定する光学部品用筐体45とを備えている。なお、これらの各光学部品41〜45は、種々の一般的なプロジェクタの光学系として利用されているため、以下では簡略に説明する。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ5と、当該光源ランプ5から射出された放射光を反射して所定位置に収束させる反射鏡6と、反射鏡6にて反射されて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ7と、光源ランプ5の点灯を制御する本実施形態の最も特徴的な部分である点灯制御装置8(詳しくは後述)と、これらを内部に収納するハウジング(図示省略)とを備えている。このうち光源ランプ5は、石英ガラスにより形成された発光管51を備えている。発光管51の内部には、一対の電極511が配置されており、電極511間には、水銀、希ガス、および少量のハロゲンを含む発光物質が封入された放電空間Sが形成されている。電極511に電圧が印加されると、当該電極511間に放電が発生してアーク像が形成されることにより発光管51内部が発光する。このような光源ランプ5としては、高輝度発光する種々の放電光源ランプを採用することができ、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、および超高圧水銀ランプ等を採用することができる。
〔点灯制御装置8の構成〕
図2は、点灯制御装置8の構成を示す模式図である。
点灯制御装置8は、光源ランプ5の点灯を制御するものであり、複数の回路素子により構成されている。このような点灯制御装置8は、点灯装置81と、制御装置82とを備えている。点灯装置81は、電源ユニット92から供給される電力を光源ランプ5に印加することにより当該光源ランプ5を発光させるものであり、ダウンチョッパ(チョッパ回路)811、インバータブリッジ(インバータ回路)812、およびイグナイタ回路813を備えている。
電流制御部821は、スイッチ素子8111に入力するPWM信号のデューティ比を調整することにより、ダウンチョッパ811からインバータブリッジ812に供給される直流電流を制御する。具体的には、電流制御部821は、ダウンチョッパ811からインバータブリッジ812に供給される直流電流の波形が、正弦波(図3(C)参照)となるようにスイッチ素子8111を制御する。
反転制御信号出力部822は、インバータブリッジ812を構成する一対ずつのトランジスタ8121,8122に反転制御信号を入力し、当該トランジスタ8121,8122のON/OFFを切替えることにより、ダウンチョッパ811から供給される直流電流を交流電流に変換する。この際、反転制御信号出力部822は、図3(C)、図4(A)に示すように、ダウンチョッパ811から出力される直流電流の波高が最大となるタイミングT1,T2で反転制御信号をトランジスタ8121,8122に入力する。なお、反転制御信号出力部822によって生成される当該交流電流の周波数は、50〜300Hzの範囲内にあることが好ましく、本実施形態では、反転制御信号出力部822は、ダウンチョッパ811から供給される直流電流を100Hzの交流電流に変換するものとする。また、前述した電流制御部821は、200Hzの正弦波成分を含んだ直流電流を生成するものとする。
このようにして生成された交流電流により、光源ランプ5が駆動されて点灯する。
また、本実施形態では、電流制御が可能で制御が容易なスイッチ素子8111を用いることによって、所望の電流波形を容易に得ることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、電流制御部821は、スイッチ素子8111を制御して滑らかな波形の直流電流を生成したが、電流制御部821は、階段状の波形の直流電流を生成してもよい。
また、前記実施形態では、光学ユニット4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル442を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
Claims (4)
- 内部に設けられた一対の電極間で放電発光する光源ランプの点灯を制御する点灯制御装置であって、
前記光源ランプに供給する電流を出力するチョッパ回路と、
入力された反転制御信号に基づいて前記電流の向きを反転させるインバータ回路と、
前記光源ランプの点灯電力が一定になるように前記チョッパ回路を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記電流の向きが反転する前後において前記点灯電力が等しくなるように前記電流の大きさを制御する電流制御部と、所定のタイミングで前記反転制御信号を出力する反転制御信号出力部とを有することを特徴とする点灯制御装置。 - 請求項1に記載の点灯制御装置において、
前記電流制御部は、前記チョッパ回路の出力する電流波形が正弦波となるように前記電流の大きさを制御し、
前記反転制御信号出力部は、前記電流波形の波高が最大になるタイミングで前記反転制御信号を出力することを特徴とする点灯制御装置。 - 光源ランプと、当該光源ランプの点灯を制御する請求項1または請求項2に記載の点灯制御装置とを備えていることを特徴とする光源装置。
- 請求項3に記載の光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に基づいて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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JP2003243195A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-29 | Phoenix Denki Kk | 放電灯の点灯方法及びその交流バラストと交流点灯装置並びに該点灯装置を使用した光源装置 |
JP2004296427A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-21 | Ushio Inc | 超高圧水銀ランプ発光装置 |
JP2006040600A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Ushio Inc | 高圧放電ランプ点灯装置 |
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2007
- 2007-10-31 JP JP2007283476A patent/JP2009110861A/ja active Pending
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