JP6002906B2 - コイン搬送装置 - Google Patents
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Description
詳しくは、一つずつ分離されたコインを搬送して予め設定された複数の所定位置の何れかから選択的に送り出すコイン搬送装置に関する。
更には、直径の異なる複数種類のコインを所定位置まで搬送して送り出すコイン搬送装置に関する。
更に詳しくは、直径の異なる複数種類のコインを搬送して複数の所定位置から選択的に送り出すコイン搬送装置に関する。
なお、本明細書で使用する「コイン」は、通貨であるコイン、ゲーム機のメダルやトークン等の代用貨幣、および、それらと類似のものを包含する。
なお、本明細書で使用する「硬貨」は、日本、米国、又は、欧州の通貨たる硬貨、若しくは、メダル等の代用硬貨たるトークンを含んでいる。また、本明細書において、左、右、上、又は、下等の表現は、説明の便宜と理解のために用いるものであって、技術的範囲の解釈に当たっては、文字の意味通りに解釈してはならず、それらが発揮する作用・効果に基づいて解釈されねばならない。
しかし、第1の従来装置の実施例に開示されたコイン搬送装置は、ディスク案内通路の端部に形成された出口からのみ、コインを送り出す構造であるため、コインの送出位置、換言すれば、コインの出口が一義的に決定され、任意の所定位置から送り出すことができない問題がある。これを解決するためには、ディスク案内通路の長さを変更せねばならず、煩雑であると共にコスト高になる問題がある。また、2カ所以上の出口から送り出すには、コイン搬送装置を複数配置せねばならず、設置エリアが大きくなり、また、コストが増加することから、俄に採用できない問題がある。
本発明の従的な目的である第2の目的は、直径が異なる複数種類のコインに適用可能であって、コインを2以上の複数の所定位置から送出すことができるコイン搬送装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第3の目的は、直径が異なる複数種類のコインに適用可能であって、コインを弾き出すことなく所定位置から送出すことができるコイン搬送装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第4の目的は、直径が異なる複数種類のコインに適用可能であって、コインを所定位置から確実に送出すことができる安価なコイン搬送装置を提供することである。
1つずつ送り出されたコインを入口で受けて出口へ搬送する搬送通路を有するコイン搬送装置であって、正面視前記コインの右側又は左側に配置され、当該コインの左側周面又は右側周面を案内する左側案内面および右側案内面と、前記コインの表面および裏面のいずれか一方をそれぞれ案内する表面側案内面および裏面側案内面を有し、前記入口から前記出口に向けて延在するコイン案内通路と、前記入口から前記出口に向かって所定の順に配置されると共に、前記案内面および裏面側案内面に略垂直な対応する回転軸線の回りを回転する複数の回転盤と、前記コイン案内通路内に突出するよう前記複数の回転盤上にそれぞれ設けられ、対応する前記回転軸線の回りを旋回して、前記コイン案内通路内の前記コインを押動するコイン押動体と、駆動装置により駆動され、かつ、前記複数の回転盤をそれぞれ駆動連結すると共に、前記複数の回転盤のうち隣接する一対の前記回転盤の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構と、を備えるコイン搬送装置において、前記左側案内面又は前記右側案内面に出口開口を設け、前記出口開口に前記コインを案内する案内位置又は案内しない非案内位置に選択的に位置される可動案内体が配置されていることを特徴とするコイン搬送装置である。
1つずつ送り出されたコインを入口で受けて出口へ搬送する搬送通路を有するコイン搬送装置であって、正面視前記コインの右側又は左側に配置され、当該コインの左側周面又は右側周面を案内する左側案内面および右側案内面と、前記コインの表面および裏面のいずれか一方をそれぞれ案内する表面側案内面および裏面側案内面を有し、前記入口から前記出口に向けて延在するコイン案内通路と、前記入口から前記出口に向かって所定の順に配置されると共に、前記案内面および裏面側案内面に略垂直な対応する回転軸線の回りを回転する複数の回転盤と、前記コイン案内通路内に突出するよう前記複数の回転盤上にそれぞれ設けられ、対応する前記回転軸線の回りを旋回して、前記コイン案内通路内の前記コインを押動するコイン押動体と、駆動装置により駆動され、かつ、前記複数の回転盤をそれぞれ駆動連結すると共に、前記複数の回転盤のうち隣接する一対の前記回転盤の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構と、を備えるコイン搬送装置において、前記左側案内面及び前記右側案内面に出口開口を設け、前記出口開口に前記コインを案内する案内位置又は案内しない非案内位置に選択的に位置される可動案内体が配置されていることを特徴とするコイン搬送装置である。
1つずつ送り出されたコインを入口で受けて出口へ搬送する搬送通路を有するコイン搬送装置であって、正面視前記コインの右側又は左側に配置され、当該コインの左側周面又は右側周面を案内する左側案内面および右側案内面と、前記コインの表面および裏面のいずれか一方をそれぞれ案内する表面側案内面および裏面側案内面を有し、前記入口から前記出口に向けて延在するコイン案内通路と、前記入口から前記出口に向かって所定の順に配置されると共に、前記案内面および裏面側案内面に略垂直な対応する回転軸線の回りを回転する複数の回転盤と、前記コイン案内通路内に突出するよう前記複数の回転盤上にそれぞれ設けられ、対応する前記回転軸線の回りを旋回して、前記コイン案内通路内の前記コインを押動するコイン押動体と、駆動装置により駆動され、かつ、前記複数の回転盤をそれぞれ駆動連結すると共に、前記複数の回転盤のうち隣接する一対の前記回転盤の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構と、を備えるコイン搬送装置において、少なくとも前記左側案内面又は前記右側案内面に出口開口を設け、前記出口開口に前記コインを案内する案内位置又は案内しない非案内位置に選択的に位置される可動案内体が配置され、前記出口開口及び前記可動案内体の組みが2以上配置されていることを特徴とするコイン搬送装置である。
1つずつ送り出されたコインを入口で受けて出口へ搬送する搬送通路を有するコイン搬送装置であって、正面視前記コインの右側又は左側に配置され、当該コインの左側周面又は右側周面を案内する左側案内面および右側案内面と、前記コインの表面および裏面のいずれか一方をそれぞれ案内する表面側案内面および裏面側案内面を有し、前記入口から前記出口に向けて延在するコイン案内通路と、前記入口から前記出口に向かって所定の順に配置されると共に、前記案内面および裏面側案内面に略垂直な対応する回転軸線の回りを回転する複数の回転盤と、前記コイン案内通路内に突出するよう前記複数の回転盤上にそれぞれ設けられ、対応する前記回転軸線の回りを旋回して、前記コイン案内通路内の前記コインを押動するコイン押動体と、駆動装置により駆動され、かつ、前記複数の回転盤をそれぞれ駆動連結すると共に、前記複数の回転盤のうち隣接する一対の前記回転盤の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構と、を備えるコイン搬送装置において、前記コイン搬送装置は前記入口に続く垂立部と、当該垂立部に続く横向部を含み、
前記横向部における下側案内面(上下方向において左側案内面又は右側案内面になった案内面)に出口開口を設け、前記出口開口に前記コインを案内する案内位置又は案内しない非案内位置に選択的に位置される可動案内体が配置されていることを特徴とするコイン搬送装置である。
1つずつ送り出されたコインを入口で受けて出口へ搬送する搬送通路を有するコイン搬送装置であって、正面視前記コインの右側又は左側に配置され、当該コインの左側周面又は右側周面を案内する左側案内面および右側案内面と、前記コインの表面および裏面のいずれか一方をそれぞれ案内する表面側案内面および裏面側案内面を有し、前記入口から前記出口に向けて延在するコイン案内通路と、前記入口から前記出口に向かって所定の順に配置されると共に、前記案内面および裏面側案内面に略垂直な対応する回転軸線の回りを回転する複数の回転盤と、前記コイン案内通路内に突出するよう前記複数の回転盤上にそれぞれ設けられ、対応する前記回転軸線の回りを旋回して、前記コイン案内通路内の前記コインを押動するコイン押動体と、駆動装置により駆動され、かつ、前記複数の回転盤をそれぞれ駆動連結すると共に、前記複数の回転盤のうち隣接する一対の前記回転盤の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構と、を備えるコイン搬送装置において、前記左側案内面又は前記右側案内面に出口開口を設け、前記出口開口に前記コインを案内する案内位置又は案内しない非案内位置に選択的に位置される可動案内体が配置され、さらに、前記出口開口よりも下流の前記コイン案内通路に続いて予備出口が配置されていることを特徴とするコイン搬送装置である。
上記第1乃至第5の発明において、前記可動案内体は、支軸回りに回動自在に設けられたアームの一端部に形成され、当該アームの他端側に駆動連結されたアクチュエータによって前記案内位置又は非案内位置に移動されることを特徴とするコイン搬送装である。
上記第6の発明において、前記可動案内体に対し前記入口側の搬送通路における前記コインの通過を検知する通過センサを設け、前記アクチュエータは前記通過センサの検知信号に基づいて前記可動案内体を前記非案内位置に移動させることを特徴とするコイン搬送装置である。
そして、当該左側案内面又は右側案内面に出口開口が設けられ、当該出口開口には選択的にコインを案内する案内位置と案内しない非案内位置とに移動される可動案内体が配置される。可動案内体が案内位置に位置する場合、コインは当該可動案内体(左側案内面)に案内されて搬送通路を搬送される。可動案内体が非案内位置に位置する場合、コインは当該可動案内体によって前述のように案内されず、詳述すれば、少なくともコイン押動体によって当該可動案内体に向かう力を受ける際には、当該可動案内体によって案内されないことから、出口開口を通過して搬送通路から送出されて次工程へ供給される。
したがって、直径が異なる複数種類のコインに適用可能であって、コインを所定位置から送出すことができるコイン搬送装置を提供することが出来るので、基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。
さらに、コインが送り出される出口開口が、左側案内面及び右側案内面にそれぞれ配置されているので、コインを右側又は左側に送り出すことができるので
本発明の従的目的である、直径が異なる複数種類のコインに適用可能であって、コインを2以上の複数の所定位置から送出すことができるコイン搬送装置を提供することができるので、本発明の第2の目的を達成できる利点がある。
さらに、左側案内面又は右側案内面に出口開口が少なくとも2以上あるため、コインを2以上の所定位置から送り出すことができ、本発明の従的目的である第2の目的を達成できる利点がある。
さらに、出口開口はコイン案内通路の下側に配置されていることから、可動案内体が非案内位置に位置している場合、コインは自重によっても落下することから、コインを弾き出す必要がなく、本発明の直径が異なる複数種類のコインに適用可能であって、コインを弾き出すことのなく所定位置から送出すことができるコイン搬送装置を提供することができ、本発明の第3の目的を達成できる利点がある。
さらに、出口開口の下流に接続する搬送通路に続いて予備出口が配置されていることから、可動案内体が何らかの原因で非案内位置に位置しない場合、コインは予備出口から送り出されるから、装置に無理な力が作用せず、不測の事故を回避できる利点がある。
さらに、可動案内体はレバーの一端部に形成され、当該レバーはアクチュエータによって駆動されることから安価に構成でき、もって本発明の従的目的である第4の目的を達成できる利点がある。
さらに、可動案内体は出口通路におけるコインの位置を通過センサによって検知し、当該通過信号に基づいて可動案内体を非案内位置に移動させるので、コインを所定の位置から確実に送り出すことができる利点がある。
コイン払出装置102は、バラ積みされたコインを所定の払出位置に1枚ずつ払出す機能を有し、大まかには保留部108とコイン送出装置110とを含んで構成されている。コイン払出装置102は、コイン搬送装置100同様に、直径または厚みの異なる複数金種のコインCを払出可能である。本実施例1において、コイン払出装置102として本出願人の出願に係る特開2013-235303に詳述されているコイン払出装置を採用している。しかし、同様の機能を有するコイン払出装置であればコイン払出装置102として採用することができる。実施例1の説明の都合上、以下、コイン払出装置102を図1〜6を参照しつつ簡単に説明する。
保留部108は、多数のコインCをバラ積み状態に保留し、コイン送出装置110に向けて送り込む機能を有し、本実施例1においては、取付ベース112に一端部が固定されたかいば桶型に形成され、その底壁114は取付ベース112に近づくに従って深さが増し、換言すれば、底壁114がコイン送出装置110に向かって下向きに傾斜しているヘッド部108Aと、コインCを投入するためのコイン投入口108Bと、取付ベース112に密接すると共にコイン送出装置110の少なくとも下側の外周を囲う外装部108Cを有している。
外装部108Cは、円筒リング形であって、コイン送出装置110を構成する回転ディスク116の外周に近接配置される。複数のコインCは、保留部108内にバラ積み状態に保留され、傾斜する底壁114上を自重によって滑り落ち、回転ディスク116に送り込まれる。さらに、回転ディスク116によって連れ回りされるコインCは、外装部108Cにより回転ディスク116上に留まるよう案内される。
取付ベース112は、コイン送出装置110を支持し、保留部108が固定される等の機能を有する。取付ベース112は、2つの水平な脚部112Aと、脚部112Aに対し前下がりに傾斜する第1取付部112Bと、第1取付部112Bの上端から鉛直上方に延びる第2取付部112Cと、脚部112Aに対してそれぞれ略直角に立設された左支持側壁112L及び右支持側壁112Rとを含んでいる。脚部112Aは細長矩形の平板状であり水平に配置され、左支持側壁112Lと右支持側壁112Rは脚部112Aに対しそれぞれ直角に折り曲げられて一体に形成され、垂立している。第1取付部112Bは、平板状であり、その前側端縁は脚部112Aに対し約60度の上向き角で傾斜し、それら上向き傾斜部の間には平板状の傾斜ベース118が固定されている。傾斜ベース118の上向上面112U側には、回転ディスク116が配置され、裏面側には駆動装置120が取付けられる。第2取付部112Cは第1取付部112Bと一体で形成され、コイン搬送装置100を支持する。
コイン送出装置110は、バラ積みされた複数のコインCを一つずつに分離し、コイン受取手段122に搬送する機能を有し、本実施例1においては、回転ディスク116及びコイン受取手段122を含んでいる。
回転ディスク116は円板であって、中央に円形の中央突起124、中央突起124の周囲にリング形の保持面126が形成され、保持面126に放射状にコイン係止体128が形成され、裏面は上向上面112Uに近接配置されている。回転ディスク116は、上向きに傾斜し、図3において矢示するように反時計方向に回転される。中央突起124の上面の偏心位置に突起130を形成し、これによってコインCを攪拌することが好ましい。
コイン受取手段122は、回転ディスク116によって一つずつに分離して送られてくるコインCを回転ディスク116の周方向へ移動させ、かつ、コイン係止体128に対する逃げ運動を行う機能を有する。本実施例1においてコイン受取手段122は、五角形板状のコイン受取体140であり、押動縁134に相対する端縁が直線状の受取縁142に形成され、他端部を遊動支持手段148によって遊動可能に支持され、かつ、押動縁134を保持面126側へ近づけるように付勢手段154によって回転ディスク116側に付勢されている。
遊動支持手段148は、コイン受取手段122を所定の範囲において上下左右の如何なる方向にも姿勢を変更できるように支持する機能を有する。詳しくは、少なくとも、コイン受取手段122の受取縁142が保持面126に近接した位置及び乗上スロープ136に接触しつつコイン係止体128を乗り越えることが出来る動きが可能であれば良い。遊動支持手段148は、公知の手段(例えば特開2008−97322号公報に開示)と同じ構成であり、ここでは具体的な構成についての説明を省略する。
駆動装置120は、回転ディスク116を所定の速度で回転駆動する機能を有する。本実施例1において駆動装置120は、電気モータ150および減速機152を含んでいる。減速機152が傾斜ベース118の裏面に固定され、その入力歯車(図示せず)には減速機152に固定された電気モータ150の出力歯車(図示せず)が噛み合っている。減速機152の出力軸(図示せず)は、傾斜ベース118を貫通し、回転ディスク116の中心部の嵌合孔(図示せず)に密に挿入され、固定されている。
コイン落下手段156は、回転ディスク116の厚み方向に重なっているコインCがコイン受取手段122に到達しないよう、保持面126に接して保持されているコインCの上に載っているコインCを落下させる機能を有する。本実施例1において、コイン落下手段156は、回転ディスク116の回転軸線よりも上方であって、かつ、回転ディスク116の周縁に相対して配置されている。換言すれば、コイン落下手段156は、回転ディスク116に対しおおよそ2時の位置であって、回転ディスク116の保持面126に近接し、かつ、平行な平面内において進退可能に構成されている。コイン落下手段156は、公知の装置(例えば、特開2008−97322号公報)と同じ構成であり、ここではその詳細な説明を省略する。
コイン搬送装置100は、コイン送出装置110から1つずつ送り出されたコインCを入口104から受け入れて出口106へ向けてコイン案内通路160を移動させる機能を有し、本実施例1においては特に、コインCの左右周面を案内する左側案内面224及び右側案内面226、並びに、コインCの表裏面を表面側案内面227と裏面側案内面228によって案内しつつ回転盤166上に突出するコイン押動体164A、164Bの列によってスキーのスラロームのように左右に蛇行(うね)させながら搬送すると共に、当該コイン案内通路160の所定位置からコインCを送り出すことができる機能を有し、本実施例1においては特に、選択的に所定の位置から送り出すことができる機能を有する。本実施例1において、コイン搬送装置100は、入口104から出口106に向かって延在するコイン案内通路160からなる搬送通路162と、一対のコイン押動体164A、164Bが突出形成された所定数の回転盤166-1〜166-nを有するコイン押動機構168と、出口106のコインCの通過を検知するコイン払出検出センサ362とを含んでいる。また、コイン搬送装置100は、コイン案内通路160が所定の長さを有するように、所定の長さを有するコイン搬送ユニット172の複数(入口部コイン搬送ユニット172-I、中間部コイン搬送ユニット172-m、及び、出口部コイン搬送ユニット172-n)を組み合わせることにより構成されている。換言すれば、コイン搬送装置100は、コイン送出装置110に最も近い最下位の入口部コイン搬送ユニット172-I及び出口106を備える最も遠い出口部コイン搬送ユニット172-nを中間部コイン搬送ユニット172-mを介して接続することにより、所定の長さを有するコイン案内通路160が形成されるよう構成されている。図3に示すように、コイン案内通路160の入口104はコイン送出装置110に最っとも近い入口部コイン搬送ユニット172-Iの下部に設けられ、出口106は出口部コイン搬送ユニット172-nの左側(図11、14及び15においては下側)に設けられている。本実施例1において、中間部コイン搬送ユニット172-mは1つのみ用いた例であるが、所望の数を連接することができる。
コイン案内通路160は、コイン送出装置110から送り出されたコインCを入口104から受入れて出口106へ案内する機能を有し、本実施例1においては、コイン搬送装置100内に形成されている。具体的には、入口部コイン搬送ユニット172-Iに形成された入口部コイン案内通路部分160-I、中間部コイン搬送ユニット172-mに形成された中間部コイン案内通路部分160-m、及び、出口部コイン搬送ユニット172-nに形成された出口部コイン案内通路部分160-nによって構成されている。入口部コイン案内通路部分160-Iは後述のように、コインCの姿勢を転向するので転向部100Tであり、中間部コイン案内通路部分160-mは垂立するので垂立部100Vであり、出口部コイン案内通路部分160-nは横向き水平であるので横向部100Hである。これら通路の基本的構造は、ベース体180と、ベース体180の表面182上に設けられたトッププレート184とにより構成される点で同一であるが、それら部位の特性によって形状等は異なっている。
入口部コイン案内通路部分160-Iは、コイン送出装置110から回転ディスク116(傾斜ベース118)の傾斜に沿って斜めに送り出されたコインCを中間部コイン案内通路部分160-mへスムーズに搬送するため、コインCを搬送しつつ水平線に対し斜め方向から垂直方向に方向転換させる機能を有し、本実施例1においてはコインCが入口部コイン案内通路部分160-Iを搬送される途上において、斜め方向から垂直方向へ搬送方向が転向される。換言すれば、後述のコイン押動体164A、164BによってコインCが出口106側へ移動される途上において、入口ガイド部材186とベース体180とによって、その表面及び裏面が案内されて傾斜状態から垂立状態に姿勢が転向される。
入口ガイド部材186は、トッププレート184と共にコイン案内通路160の入口104を形成する。入口ガイド部材186は、ほぼ五角形の取付部188と、取付部188から回転軸線190-1に向かって延びる突部192と、突部192に設けられた支軸193に回動自在に支持された円板体194とを有している。
図3に示すように、突部192は、その下向側面196をコイン送出装置110のコイン送出口198に向けた状態で配置されている。突部192の下向側面196は、コイン送出口198から送り出されるコインCの周面を案内し、コイン案内通路160、したがって入口部コイン案内通路部分160-Iの入口104にコインCを円滑に導入する機能を有している。
円板体194は、後述する回転盤166-1の中央部分に形成された凹部199を覆うように、突部192の裏面側に配置される。
駆動連結機構205は、回転盤166-1〜166-nを同期してそれぞれ回転駆動する機能を有し、具体的には、隣接する回転盤166-1〜166-nどうしが互いに逆方向に回転するように駆動する機能を有し、本実施例1においては歯車の噛み合いによって構成されている。具体的には、回転ディスク116の回転を駆動源として、多数の歯車連結によって同期して隣接する回転盤166-1〜166-nを互いに逆方向へ回転させる機能を有する。しかし、駆動連結機構205は、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
回転盤166-1の裏面側には、平歯車部分200Sと傘歯車部分200Bとを有する歯車200が同軸で一体に設けられている。回転盤166-2の歯車202の裏面側には、平歯車部分204Sと傘歯車部分204Bとを有する歯車204が同軸で一体に設けられている。これら2つの歯車200、204は同一形状であり、傘歯車部分200B、204Bは約30度の円錐角をそれぞれ有している。換言すれば、傘歯車部分200Bは回転軸線190-1、傘歯車部分204Bは回転軸線190-2回りにそれぞれ回転され、回転軸線190-1と回転軸線190-2とがなす角度α(図4)に相当する円錐角をそれぞれ有している。
回転盤166-1、166-2と歯車200、204は、それぞれ一体で回転できればどのように構成してもよい。
回転盤166-2〜166-nの裏面側には、回転盤166-2〜166-nを回転駆動するための歯車202-2〜202-nがそれぞれ同軸で設けられている。回転盤166-2〜166-nおよび歯車202-2〜202-nには、図8、及び、図20に示すように軸挿入孔244-2〜244-nがそれぞれ形成されている。これらの軸挿入孔244-2〜244-nには、対応する支軸246-2〜246-nがそれぞれ挿入されている。歯車202-2〜202-nは、回転盤166-2〜166-nと一体で形成してもよいし、別体で作製したものを適宜の方法により回転盤166-2〜166-nに固定して一体に形成することもできる。回転盤166-2〜166-nと歯車202-2〜202-nとはそれぞれ一体で回転できればよい。本実施例1では、作製コストの低減と同軸精度を高めるという観点から樹脂にて一体成形されている。
上記の通り、歯車200、204および歯車202-2〜202-nは、回転盤166-1〜166-2を駆動連結し、回転盤166-3〜166-nのうち隣接する一対の回転盤の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構205を構成する。
ベース体180は、取付ベース112に固定され、コイン押動機構168を支持し、トッププレート184、歯車等が取り付けられる機能を有する。
ベース体180の表面(前面)182は、第1案内面部分208と第2案内面部分210とを有している。第1案内面部分208は、第1取付部112Bの上向上面112Uと平行であり、換言すれば、回転ディスク116の保持面126と同様に水平線に対し約60度の傾斜角を有する。第2案内面部分210は、水平線に対し略直角であり、第1案内面部分208に対して約150度の角度で交わる(図4参照)。換言すれば、第1案内面部分208および第2案内面部分210は、互いに約30度の角度で交わる法線をそれぞれ有している。第1案内面部分208および第2案内面部分210の間には、第1曲面部分212(図2においてハッチング部分)が形成されている。換言すれば、第1および第2案内面部分208、210は、第1曲面部分212を介して滑らかに接続されている。
コイン案内溝220は、コイン搬送ユニット172によって移動されるコインCを案内する機能を有し、本実施例1においてコイン案内通路160の左側案内面224、右側案内面226及び表面側案内面227が形成され、コイン案内溝220の三方を画定形成する。
トッププレート184の裏面218側には、入口104から出口106に向けて延在するコイン案内溝220が形成されている。コイン案内溝220は底面222と左側案内面224および右側案内面226とを有している。底面222はコインCの表面を案内する表面側案内面227を構成し、トッププレート184は、その裏面218がベース体180の表面182に重ねられた状態で、ベース体180に固定されている。
コイン案内溝220の幅wgは最大径コインの直径より僅かに大きく設定され、深さdp(図13参照)は最大厚コインCの厚みより僅かに大きくなるように設定されている。換言すれば、直径および厚みの異なる複数金種のコインCが、底面222(表面側案内面227)と左側案内面224および右側案内面226とによって案内されながら、コイン案内溝220の内部を通過可能となるように、コイン案内溝220の幅wgおよび深さdpが設定されている。換言すれば、所定の範囲において直径又は厚みが異なるコインCを搬送できるように設定されている。
垂立部100Vは、転向部100Tによって垂立方向に転向されたコインCを垂直上方向へ案内する機能を有し、前述したように、中間部コイン案内通路部分160-mによって構成される。
横向部100Hは、垂立部100Vから送り出されるコインCを横向方向、換言すれば、水平方向へ案内する機能を有し、前述したように出口部コイン案内通路部分160-nによって構成される。
コイン押動機構168は、コイン送出装置110から1つずつ送り出され入口104から受け入れたコインCを、1つずつ出口106へ向けてコイン案内通路160を移動させる機能を有する。本実施例1において、コイン押動機構168は回転軸線190-1〜190-nを中心として回転する回転盤166-1〜166-nを有している。回転盤166-1〜166-nは、ベース体180にから突出する支軸246-1〜246-nに回転自在に支持され、所定の直径を有する円盤体であり、それらの直径は全て同一径に設定されている。支軸246-1〜246-nは、回転軸線190-1〜190-nを中心軸線とする略円柱の外形状を有すると共に、略同一の直径を有し、ベース体180に対し略垂立している。回転盤166-1は、平面視略円形の外形状を有しており、中央に円形状の凹部199(図6参照)が形成されている。換言すれば、回転盤166-1は、回転軸線190-1に平行な方向に突出する円環状の周辺部247を有している。回転盤166-2〜166-nは、平面視略円形の外形状を有している。
コイン押動体164A、164Bは、回転盤166-1〜166-nの回転に伴って回転軸線190-1〜190-nの回りを旋回してコインCを押動する機能を有する。
回転盤166-1〜166-nの回転盤表面206には、回転盤166-1〜166-nの外周に沿って湾曲して延びる略長円形(または、小判形)の平面形状を有し、かつ、回転軸線190-1〜190-nに平行な方向に突出する柱状の外形状を有する一対のコイン押動体164A、164Bが設けられている。コイン押動体164A、164Bは各回転盤166-1〜166-nについて全て同一に形成され、略長円形(または、小判形)の長軸方向に向かってコインCを押動する機能を有し、このような平面形状とすることによりコイン押動体164A、164Bの機械的強度および磨耗に対する耐久性を高めることができる。コイン押動体164A、164Bは回転盤166-1〜166-nの周辺部において回転軸線190-1〜190-nを挟んで対向して配置され、換言すれば、コイン押動体164A、164Bは回転盤166-1〜166-nにおいて回転軸線190-1〜190-nに対し点対称に配置されている。
駆動力伝達機構250は、コイン送出装置110の回転ディスク116の裏面側に配置された歯車252と、歯車252と噛み合う歯車254と、歯車254と同軸で設けられると共にトルクリミッタ256が装着された歯車258と、歯車258と噛み合う歯車260と、歯車260と同軸の歯車262とを含んでいる。歯車252は回転ディスク116に固定されており、歯車262は歯車200の平歯車部分200Sと噛み合っている。
トルクリミッタ256としては、例えば、特開2001−263364号公報に開示されたスチールボールと凹溝とを有するトルクリミッタなどの公知のものが使用可能である。
コイン搬送ユニット172は、入口104から受け取ったコインCをコイン案内通路160を通って、出口106へ移動させる機能を有し、本実施例1においては入口部コイン搬送ユニット172-I、中間部コイン搬送ユニット172-m、及び、出口部コイン搬送ユニット172-nを含んでいる。
入口部コイン搬送ユニット172-Iは、コイン送出装置110から1つずつ送り出されるコインCを中間部コイン案内通路部分160-mへ順次搬送する機能を有する。本実施例1において、最下位に位置する入口部コイン搬送ユニット172-Iは、図8及び図9に示すように、入口部ベース部分180-Iと、入口部ベース部分180-I上に設けられた入口部トッププレート部分184-Iとを含んでいる。入口部ベース部分180-Iには、図4に示すように、回転盤166-1〜166-4が配置される。換言すれば、回転軸線190-1〜190-4および回転盤166-1〜166-4は、入口部コイン搬送ユニット172-Iに配置される。入口部ベース部分180-Iは、保留部108と一体で形成されたカバ体284、入口部構成部材286-I(入口部左側構成部材286iLおよび入口部右側構成部材286iRとよりなる)を有している。
入口部トッププレート部分184-Iは、回転軸線190-1〜190-4に対応する入口部コイン案内通路部分160-Iを形成するための入口部コイン案内溝220-Iの表面(前面)を覆う機能を有している。上述の第2曲面部分233は、入口部トッププレート部分184-Iに形成されている。入口部トッププレート部分184-Iには、回転盤166-1〜166-4のコイン押動体164A〜164Bが回転軸線190-1〜190-4の回りを旋回する際に接触を防止するコイン押動体旋回溝234-1〜234-4が形成されている。
接続部314は、入口部コイン搬送ユニット172-Iの上端と中間部コイン搬送ユニット172-mの下端とを接続する機能を有する。
入口部コイン搬送ユニット172-Iは、その上端に中間部コイン搬送ユニット172-mを接続するための接続部314を有している。接続部314において、入口部ベース部分180-Iの入口部構成部材286-Iは、入口部コイン搬送ユニット172-Iと中間部コイン搬送ユニット172-mとを接続する際に突合せ面として機能する端面316を有している。端面316は、入口部コイン搬送ユニット172-Iの左上端に位置する第1端面部分316Lと、入口部コイン搬送ユニット172-Iの右上端に位置する第2端面部分316Rとを含んで構成される。第2端面部分316Rは、第1端面部分316Lに対し、入口部コイン案内通路部分160-I(換言すれば、コイン案内通路160)の延在方向に沿って下方、したがってコイン送出装置110側にずれて配置されている。換言すれば、第1および第2端面部分316L、316Rの間には段差が形成されている。端面316には、歯車202-4を露出する開口322が形成されている。歯車202-4の歯列の一部は、開口322を介して外部に突出している。
中間部コイン搬送ユニット172-mは入口部コイン搬送ユニット172-Iから出口部コイン搬送ユニット172-nへコインCを搬送する機能を有し、搬送距離に応じて1乃至複数が直列接続される。本実施例1において、中間部コイン搬送ユニット172-mが複数配置される場合、全て同一の構成を有する。そのため、ここでは1の中間部コイン搬送ユニット172-mについてのみ説明する。中間部コイン搬送ユニット172-mは、中間部ベース部分180-mと、中間部ベース部分180-m上に設けられた中間部トッププレート部分184-mとを含んでいる。中間部ベース部分180-mには、図2に示すように、回転盤166-5〜166-10が配置される。換言すれば、回転軸線190-5〜190-10および回転盤166-5〜166-10は、中間部コイン搬送ユニット172-mに配置される。中間部ベース部分180-mは、中間部プレート部302-mおよび中間部構成部材286-mを有している。
中間部左側構成部材286mL及び中間部右側構成部材286mRによって、図8に示すように回転盤166-5〜166-10が配置される円形の透孔344-4〜344-10が蛇行状を成すように形成されている。換言すれば、透孔344-4〜344-10はジグザグ状に配置されると共に、隣接する周面が開口されていることから、ジグザグ溝352を形成し、それらの底面たる中間部プレート302-mには、支軸246-5〜246-10が立設されている。回転盤166-5および歯車202-5の軸挿入孔244-5には、支軸246-5が挿入されている。同様に、回転盤166-6〜166-10および歯車202-6〜202-10の軸挿入孔244-6〜244-10には、支軸246-6〜246-10が挿入されている。
出口部コイン搬送ユニット172-nは、コイン送出装置110から最も遠い位置に配置され、少なくとも1の出口106からコインCが送り出される機能を有し、本実施例1においては最上位に位置し、図1に示すように横向きに配置されており、出口部ベース部分180-nと、出口部ベース部分180-n上に設けられた出口部トッププレート部分184-nと、出口106と、コイン払出検出センサ362と、予備出口364とを含んでいる。なお、コイン払出検出センサ362と予備出口364は、必須の構成要件ではない。出口部ベース部分180-nには、図14に示すように、回転盤166-11〜166-nが配置される。換言すれば、回転軸線190-11〜190-nと回転盤166-11〜166-nは、出口部コイン搬送ユニット172-nに配置される。出口部ベース部分180-nは、出口部プレート部302-nおよび出口部構成部材286-nを有している。
出口部構成部材286-nは出口部左側構成部材286nL及び出口部右側構成部材286nRを含んでいる。出口部左側構成部材286nL及び出口部右側構成部材286nRは、それぞれ半円形の凹部298が形成され、それら凹部298によって透孔300-10〜300-nを形成し、入口部ジグザグ溝352-I及び中間部ジグザグ溝352-mと同様に出口部ジグザグ溝352-nを形成する。出口部ジグザグ溝352-nは、中間部ジグザグ溝352-m側が約90度湾曲した後、水平線に沿ってジグザグ状を呈している。
出口部トッププレート部分184-nは、出口部コイン案内溝部分312-nが形成され、その後面側を出口部構成部材286-nの表面182によって塞さがれることにより、出口部コイン案内通路部分160-nを画定する機能を有する。
出口部トッププレート部分184-nは、回転軸線190-11〜190-nに対応する出口部コイン案内通路部分160-nを形成するための出口部コイン案内溝部分312-nが形成されている。出口部トッププレート部分184-nの底面222-nには、回転盤166-11〜166-nのコイン押動体164A、164Bが回転軸線190-11〜190-nの回りを旋回する際に接触を防止するコイン押動体旋回溝234-11〜234-nが形成されている。
本実施例1において、出口部トッププレート部分184-nは、出口部コイン案内溝部分312-nに沿って、上流側(中間部コイン案内溝部分312-m側)から順に、方向転換部トッププレート282n1、上流側出口部トッププレート282n2、下流側出口部トッププレート282n3、及び、予備出口部トッププレート282n4によって構成され、個別に着脱可能にすることで、組立性、点検・保守等の利便性向上のためである。これら方向転換部トッププレート282n1、上流側出口部トッププレート282n2、下流側出口部トッププレート282n3、及び、予備出口部トッププレート282n4、及び、出口部左側構成部材286nL、出口部右側構成部材286nRを貫通するネジ(図示せず)を、出口部プレート部302-nにねじ込むことにより一体化してある。本実施例1において、出口部左側構成部材286nL、出口部右側構成部材286nRも方向転換部トッププレート282n1、上流側出口部トッププレート282n2、下流側出口部トッププレート282n3、及び、予備出口部トッププレート282n4に合わせて分割形成してある。このように分割することにより、後述の出口装置107の点検、保守が容易にできる利点がある。
出口部コイン案内通路部分160-nは、出口部コイン搬送ユニット172-nによって押動されるコインCを案内する機能を有し、本実施例1においては、出口部トッププレート部分184-nに形成された出口部コイン案内溝220-n及び出口部ベース部分180-nの出口部表面182-nによって、断面矩形であって、正面視蛇行状(くねり状)に形成されている。詳述すれば、出口部コイン案内溝220-nを形成する出口部左側案内面224-n、出口部右側案内面226-n、出口部表面側案内面227-n、及び、出口部裏面側案内面228-nによって構成され、正面視左右(図14では上下)にうねっている。換言すれば、出口部コイン案内通路部分160-nは、回転軸線190-11に対し左側、回転軸線190-12に対し右側、回転軸線190-13に対し左側、回転軸線190-14に対し右側、回転軸線190-15に対し左側、回転軸線190-16に対し右側、回転軸線190-17に対し左側、そして、回転軸線190-nに対して右側に位置するように形成され、スキーのスラロームのように、左右に蛇行する形状に形成されている。具体的には、出口部コイン案内通路部分160-nは、回転軸線190-11の左側には弧状の出口部左側案内面部分224n1が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部右側案内面部分226n1が形成され、回転軸線190-12の右側には大凡半円形の出口部右側案内面部分226n2が形成され、かつ、距離wg離れて対面する急峻山形の出口部左側案内面部分224n2が形成され、回転軸線190-13の左側には弧状の出口部左側案内面部分224n2が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部右側案内面部分226n3が形成され、回転軸線190-14の右側には弧状の出口部右側案内面部分226n4が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部左側案内面部分224n4が形成され、回転軸線190-15の左側には弧状の出口部左側案内面部分224n5が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部右側案内面部分226n5が形成され、回転軸線190-16の右側には弧状の出口部右側案内面部分226n6が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部左側案内面部分224n6が形成され、回転軸線190-17の左側には弧状の出口部左側案内面部分224n7が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部右側案内面部分226n7が形成され、回転軸線190-nの右側には弧状の出口部右側案内面部分226n8が形成され、かつ、距離wg離れて対面する山形の出口部左側案内面部分224n8が形成され、かつ、それら出口部右側案内面226-nと出口部左側案内面224-nとを接続する出口部表面側案内面227-nとにより構成されている。出口部コイン案内通路部分160-nは、本実施例1において、その下流側に接続した後述の前下がり通路402及び垂下通路404と共に大凡逆向きチャンネル形に形成されている。
本実施例1において、横向部100Hが垂立部100Vに対して左側に位置しているので、出口部左側案内面224-n、したがって、左側案内面224が上下方向における下側に位置するので、左側案内面224は下側案内面225を構成し、当該下側案内面225に出口開口376が形成され、後述の可動案内体380が配置される。換言すれば、可動案内体380が出口部左側案内面224-nの一部を構成する場合と、出口部左側案内面224-nの一部を構成しない場合がある。一方、横向部100Hが垂立部100Vに対し右側に位置する場合、出口開口376は下側案内面225を構成する右側案内面226(出口部右側案内面226-n)に形成される。したがって、出口開口376が横向部100Hに形成される場合、出口部左側案内面224-nを下側案内面225として説明する場合もある。なお、出口部表面側案内面227-nには、出口部コイン案内通路部分160-nの形状に沿って複数の突条を形成し、コインCの摺動抵抗を低減することが好ましい。上記構造によって、中間部コイン案内通路部分160-mから送り出されたコインCは、出口部コイン案内通路部分160-nの出口部左側案内面224-n及び出口部右側案内面226-nによってその左側周面及び右側周面を案内され、出口部表面側案内面227-nによってその表面を、出口部裏面側案内面228-nによってその裏面を案内されて、垂立方向から横向き水平方向へ案内される。
出口106は、出口部コイン案内通路部分160-nを進行するコインCを当該出口部コイン案内通路部分160-nから逸らせて次工程へ送り出される機能を有し、出口装置107に形成される。本実施例1では、出口106として上流側出口106uと下流側出口106dの2つが設けられているが、少なくとも1つ設けられていればよい。上流側出口106uは上流側出口装置107uに形成され、下流側出口106dは下流側出口装置107dに形成されている。
上流側出口装置107uと下流側出口装置107dは同一構成であるので、上流側出口装置107uを代表して説明し、下流側出口装置107dの同一部分には同一数字にアルファベットのuをdに代えた符号を付して説明を省略する。なお、上流側出口装置107u又は下流側出口装置107dに個別に関連しない場合は、構成部品を含め単に参照符号として数字のみ用い、出口装置107が単数であるか複数であるかは問わない。
まず出口開口376uを説明する。
出口開口376uは、コイン案内通路160、したがって、出口部コイン案内通路部分160-nを搬送されるコインCが当該出口部コイン案内通路部分160-nから逸らされる機能を有し、本実施例1においては、左側案内面224の一部、したがって、出口部左側案内面224-nの一部、本実施例1においては、出口部左側案内面部分224n5に相当する部分がにコインCの最大直径以上の長さで切り欠かかれた開口であり、図15から明らかなように、回転盤166-15の回転軸線190-15に対し左側(下側)に位置する部位に形成されている。すなわち、コイン押動体164A又は164Bによって押動されるコインCの周面が案内される部位の出口部左側案内面224-n(出口部左側案内面部分224n5)に出口開口376uが形成される。換言すれば、実施例1における出口開口376uは矩形の下向きの開口である。なお、下流側出口装置107dの出口開口376dは、回転盤166-17の左側に位置する出口部左側案内面224-n(出口部左側案内面部分224n7)に形成されている。
出口通路378uは、出口開口376uから送り出されたコインCを上流側出口106uに案内する機能を有し、本実施例1においては、出口開口376uに連続し、出口部左側構成部材286nLと出口部トッププレート部分184-nによって四方を囲まれて構成された、断面が矩形であって、出口部コイン案内通路部分160-nに対し横方向に逸れる向き(図14、15においては垂下方向)に延在する通路であり、最大直径のコインC及び最大厚みのコインCが支えることなく落下出来るよう、その幅及び厚みが設定されている。
可動案内体380uは、出口開口376uを選択的に閉止又は開放する機能、換言すれば、出口部左側案内面224-n(出口部左側案内面部分224n5)を構成、又は、構成しない機能を有し、本実施例1においては、横向き水平に突出する左支軸384uL、及び、右支軸334uRを備える門型のゲート386uによって構成されている。換言すれば、可動案内体380uは出口部コイン案内通路部分160-nの延在方向に対し大凡直角をなす方向に延在する左アーム388uL及び右アーム388uR、及び、それら左アーム388uL及び右アーム388uRの上端部間を連結するガイドレール部分388uGによって構成されている。ガイドレール部分388uGの出口部コイン案内通路部分160-nを構成する面は、弧状に形成され、出口部コイン案内通路部分160-nの出口部左側案内面224-nの一部を構成する。換言すれば、ガイドレール部分388uG(可動案内体380u)は、弧状の出口部左側案内面部分224n5を構成し、左アーム388uL及び右アーム388uRの各下端部には外側横向きに突出する左支軸384uL、及び、右支軸384uRがそれぞれ一体に構成されている。
左支軸384uL、及び、右支軸384uRは、それぞれ上流側出口部トッププレート282n2の出口通路378uの両側に水平に形成された横向き細長の軸溝390uL、390uRに回転自在に挿入され、出口部左側構成部材286nLに宛われることで保持される。
駆動機構382uは、可動案内体380uを選択的に案内位置GPと非案内位置NGPに位置させる機能を有し、本実施例1においては、アクチュエータ391、具体的には電磁アクチュエータ392u、及び、リンク機構394uを含んでいる。なお、アクチュエータ391としては電磁式の他、エア式等公知の他の方式を採用することができる。
電磁アクチュエータ392uは、電磁石(図示せず)の励磁によってプランジャ392uPを筐体392uBに引き入れ、消磁された場合、プランジャ392uPの外周に巻き回したスプリング392uSの弾発力によって筐体392uBから突出されるように構成され、出口部プレート部302-nの左側フランジ302Lに固定されている。
リンク機構394uは、プランジャ392uPの往復運動を可動案内体380uの左支軸384uL、右支軸384uR回りの旋回運動に変換する機能を有し、本実施例1においては、筐体392uBの側面に案内されつつ移動可能なリンク392uLの先端部の蛙又部392uKがプランジャ392uP先端部に形成されたリング状の係止溝392uGに係止され、さらに、一体に形成された変換係止溝392uCに右支軸334uRに固定されたクランク盤334uDから横向きに突出するクランクピン334uCPを挿入することにより構成されている。したがって、電磁アクチュエータ392uが消磁されている場合、プランジャ392uPはスプリング392uSの弾発力によって筐体392uBから突出され、これと一体にリンク392uLも図16において左方へ突出されるので、クランクピン334uCPも同方向へ移動される結果、クランク盤334Dが時計方向へ回動されることから、左アーム388uL及び右アーム388uRも同方向へ回動され、ガイドレール部分388uGが案内位置GPに移動され、可動案内体380uが出口部左側案内面224-n(出口部左側案内面部分224n5)を構成する。
一方、電磁アクチュエータ392uが励磁された場合、プランジャ392uPはスプリング392uSの弾発力に抗して筐体392uBに引き入れられ、結果、リンク392uLが図16の位置に移動されるので、クランクピン334uCPも同方向へ移動され、クランク盤334uDが案内位置GPから反時計方向へ回動されることから、左アーム388uL及び右アーム388uRも同方向へ回動され、ガイドレール部分388uGが非案内位置NGPに移動され、出口開口376が開口される。換言すれば、可動案内体380uは出口部左側案内面部分224n5を構成しないことから、出口開口376が開口される。
なお、本実施例1においては、横向部100Hが垂立部100Vに対し左側に配置されることで左側案内面224に出口開口376が形成されるが、横向部100Hが垂立部100Vに対し右側に配置された場合、出口開口376は右側案内面226(下側案内面225)に形成され、当該出口開口376に可動案内体380が配置される。
出口部コイン搬送ユニット172-nは、その下端に中間部コイン搬送ユニット172-mを接続するための接続部394を有している。接続部394において、出口部ベース部分180-nの出口部構成部材286-nは、中間部コイン搬送ユニット172-mを接続する際に突合せ面として機能する端面396を有している。端面396は、出口部コイン搬送ユニット172-nの右下端に位置する端面396Rと、左下端に位置する端面396Lとを含んで構成される。端面396Lは、端面396Rに対し、出口部コイン案内通路部分160-n(換言すれば、コイン案内通路160)の延在方向に沿って上方に後退した位置に配置されている。換言すれば、端面396Lは端面396Rに対し上方に位置し、端面396Rと端面396Lの間には段差が形成されている。端面396には、歯車202-11を露出する出口部入口開口398が形成されている。歯車202-11の歯列の一部は、出口部入口開口398を介して外部に突出している。
予備出口364は、出口部コイン搬送ユニット172-nによって出口部コイン案内通路部分160-nを搬送されるコインCが、出口106から送り出されない場合、最終的にコインCが送り出される出口であり、本実施例1においては、不測の事故により、出口装置107の可動案内体380が非案内位置にNGPに移動しない場合、コインCが出口部コイン案内通路部分160-nにおいて行き所を失ってコイン搬送ユニット172に無理な力が作用し、故障したり耐久性が低下することを防止するために設けられている。
本実施例1において予備出口364は、出口部コイン案内通路部分160-nに連続してその下流に配置され、出口部構成部材286-nの予備出口部ベース部分180n4と予備出口部トッププレート282n4とによって構成され、図14及び図15に示すように、前下がり通路402、及び、当該前下がり通路402に続いて垂下する垂下通路404とにより構成され、垂下通路404の下端部が予備出口364である。さらに、下流側出口106dの出口開口376dに相対する回転盤166-17の下流側に1つ以上の回転盤166-nが配置される。これにより、上流側出口装置107u及び下流側出口装置107dの可動案内体380u、380dが非案内位置NGPに移動しない場合、コインCは回転盤166-17から突出するコイン押動体164A又は164Bによって押動されつつゲート386dによって案内されて次の回転盤166-nのコイン押動体164A又は164Bに受け渡される。
受け渡されたコインCは、回転盤166-nのコイン押動体164A又は164Bによって前下がり通路402へ送り出されて後、自重によって転動して垂下通路404に達し、下端の予備出口364から落下する。したがって、コインCが上流側出口106u及び下流側出口106dの何れかからも送り出されない場合、コインCは出口部コイン搬送ユニット172-nによって搬送されて予備出口364から送り出される。
コイン払出検出センサ362は、出口106から送り出されたコインCを直接的又は間接的に検出する機能を有し、本実施例1においては、出口開口376u又は376dを通過し、出口通路378u又は376dを通過するコインCを検出するよう構成されている。具体的には、出口通路378を挟んで投光部406Pと受光部406Rとを配置した透過型の光電センサ406が用いられている。したがって、出口通路378を通過するコインCによって、投光部406Pからの投射光が遮断された場合、受光部406Rは受光しないので、当該非受光に基づいて出力される検知信号DSによりコインCの送出を検知する。また、垂下通路404におけるコインCの通過を検知する光電センサ406sが配置されている。
入口部コイン搬送ユニット172-Iと中間部コイン搬送ユニット172-mとを接続する場合、接続部314の開口322から露出する歯車202-4と接続部342Bの開口346Bから露出する歯車202-5とを噛み合わせながら、接続部342Bの接続用突部334を接続部314の溝部336内に挿入すると共に、接続部314の接続用突部332を接続部342Bの溝部356に挿入する。歯車202-4と歯車202-5とを噛み合わせる際には、回転盤166-4のコイン押動体164A、164Bと回転盤166-5のコイン押動体164A、164Bとの間に上記した所定の位相差が生じるように歯車202-4と歯車202-5との噛み合い位相を調整する。この状態で中間部コイン搬送ユニット172-mを入口部コイン搬送ユニット172-Iに対して押し付けると、歯車202-4と歯車202-5とが噛み合いつつ、接続部342Bの左側端面344BL、右側端面344BRが接続部314の第1及び第2端面部分316L、316Rに当接して挿入が停止される。換言すれば、第1及び第2端面部分316L、316Rおよび左側端面344BL、右側端面44BRが突き合わせ面として機能して位置決めがなされる。さらに、接続部314のネジ挿入孔330、338および接続部342のネジ挿入孔353、360に挿入したネジ(図示せず)を入口部プレート部302-Iのネジ孔(図示せず)に螺合する。これにより、中間部コイン搬送ユニット172-mが入口部コイン搬送ユニット172-Iに固定される。
制御装置420は、通過センサ421、本実施例1においては金種センサ422からの金種信号KSを通過信号PSとして用い、金種センサ422からの金種信号KS(通過信号PS)に基づいて、上流側出口106u又は下流側出口106dから選択的にコインCを送り出す機能を有する。換言すれば、コイン案内通路160を搬送される金種に応じて上流側出口装置107u又は下流側出口装置107dの可動案内体380u又は380dを選択的に非案内位置NGP又は案内位置GPに移動させて、所定の1の金種を上流側出口106u、又は、他の金種を下流側出口106dから送り出す機能を有する。本実施例1において、制御装置420は、金種センサ422(通過センサ421)、制御回路424、電磁アクチュエータ392(392u、392d)、及び、コイン払出検出センサ362(406u、406d、406s)によって構成されている。通過センサ421は、コイン案内通路160(出口部コイン案内通路部分160-n)を移動するコインCを移動するコインCを検出し、通過信号PSを出力する機能を有する。換言すれば、通過センサ421は可動案内体380を非案内位置NGP又は案内位置GPに移動させるタイミング信号を出力する機能を有する。本実施例1におけいては、通過センサ421として金種センサ422を用いている。金種センサ422は、コイン案内通路160(出口部コイン案内通路部分160-n)を移動するコインCの物理的特性を検出して金種を判別し、制御回路424に出力する機能を有する。金種センサ422としては、電磁コイルによって、コインCの直径、材質、及び、厚みに関する物理的情報を取得して金種を判別する電磁誘導センサ、コインCの表面の模様を撮像して金種を判別する画像センサ等公知のセンサを使用することができる。なお、金種センサ422は、入口部コイン案内通路部分160-I又は中間部コイン案内通路部分160-mに配置することもできる。
コイン払出検出センサ362は、出口開口376を通過したコインCを直接的又は間接的に検出する機能を有し、この機能を有するセンサであれば種類を問わない。
制御回路424は、通過センサ421からの通過信号PSに基づいて、可動案内体308を非案内位置NGPに移動させ、コイン払出検出センサ362からの通過信号PSに基づいて可動案内体308を案内位置GPに復帰させる機能を有する。本実施例1において、通過センサ421として金種センサ422を用いるので、金種センサ422からの金種信号KSが通過信号PSを兼ねている。換言すれば、制御回路424は金種センサ422によって金種を判別したコインCをその金種に相対する上流側出口装置107u又は下流側出口装置107dの可動案内体380u又は380dを選択的に非案内位置NGPへ移動させ、コイン払出検出センサ362からの検知信号に基づいて案内位置GPへ移動させるよう電磁アクチュエータ392を励磁又は消磁させる機能を有し、本実施例1においては、マイクロコンピュータが用いられている。なお、電磁アクチュエータ392(392u、392d)及びコイン払出検出センサ362(406u、406d)は前述の構成を有している。
まず、コイン払出装置102の作用を説明する。
コインCは反時計方向に回転する回転ディスク116のコイン係止体128に押動されることにより移動されてコイン受取手段122の受取縁142に接近する。
さらに回転ディスク116が回転すると、コインCがコイン受取手段122の受取縁142に接触した状態でコイン係止体128に押動され、受取縁142に案内されて回転ディスク116の周方向に移動される。そして、コインCが回転ディスク116の外部に押し出された状態で、コインCはコイン係止体128の先端と周壁290で支えられた受け渡し位置に静止される。この受け渡し位置にあるコインCの周面に時計方向に回転する回転盤166-1のコイン押動体164Aが接触すると、当該コイン押動体164AによりコインCが押動される。
回転盤166-1がさらに回転すると、コイン押動体164AによるコインCの押動が続けられ、コインCはその周面がコイン案内通路160(入口部コイン案内通路部分160-I)の右側案内面226に押し付けられながら上方に移動される。このとき、回転盤166-2の反時計方向の回転により回転盤166-2のコイン押動体164BがコインCに接近する。また、最初のコインCの場合と同様に、コイン係止体128およびコイン受取手段122の受取縁142により回転ディスク116の外部に押し出された次位のコインCは、回転盤166-1のコイン押動体164Bにより押動されて、周壁290に周面を案内されて上方に移動される。さらに、回転ディスク116のコイン係止体128に押動された次次位のコインCは、コイン受取手段122の受取縁142に接近する。
もし、上流側出口装置107u及び下流側出口装置107dの何れのゲート386u、386dも非案内位置NGPに移動されない場合、コインCは出口開口376u及び376dに落下しないので、回転盤166-nのコイン押動体164A又は164Bによって押動されて前下がり通路402へ移動され、自重によって当該前下がり通路402を転動した後、垂下通路404を経由して予備出口364から落下して所定の次工程へ送り出される。
実施例2は、出口106を垂立するコイン案内ユニットに配置した例である。したがって説明の便のため実施例2において実施例1と同様の部位には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。
実施例2は、詳細には、上流側出口106uと下流側出口106dが出口部コイン搬送ユニット172-nの左側案内面224に関連して設けられ、右側出口106Rが右側案内面226に対して設けられている。換言すれば、本実施例2における上流側出口106uの出口開口376uと下流側出口106dの出口開口376dは左横向きに開口し、右側出口106Rは、右横向きに開口している。これら上流側出口106u、下流側出口106d、及び、右側出口106Rの基本的構造、及び、コインCを送り出す際の作用も実施例1と同一である。しかし、実施例1においては、出口開口376及び出口通路378は下向きであったが、本実施例2においては両者とも横向きである。したがって、実施例2においては出口通路378は可及的に短くするか、図21に示すように、コインCが転動する下側の壁面は前下がりの傾斜面426u、426d、426Rに形成することが好ましい。出口開口376u、376d、376Rのそれぞれから送り出されたコインCが自重によって傾斜面426u、426d、426Rを転動して転がり落ちるようにするためである。
右側出口106Rが右側出口装置107Rによって構成されている。
右側出口装置107Rは、回転盤166-18に対応する出口部右側案内面部分226n8に相当する位置に形成された出口開口376R、当該出口開口376Rに配置された可動案内体380R、駆動機構382Rを含んで構成されている。出口開口376R、可動案内体380R、及び、駆動機構382Rは実施例1において説明したそれらと同一構成である。したがって、可動案内体380Rは出口部右側案内面部分226n8を構成し、所定半径の弧状に形成され、案内位置GP及び非案内位置NGPに選択的に位置されることができる。
さらに、光電センサ406Rを含んでいる。
本実施例2においては、例えば、上流側出口装置107uの上流側出口106uから2ユーロコインを送出し、下流側出口装置107dの下流側出口106dから1ユーロコインを送出し、そして、右側出口装置107Rの右出口106Rからその他のコインCを送り出すように設定できる。
換言すれば、少なくとも左側案内面224又は右側案内面226に出口開口376を設け、当該出口開口376にコインCを案内する案内位置GP又は案内しない非案内位置NGPに選択的に位置される可動案内体380が配置され、出口開口376及び可動案内体386の組みを1以上配置することができる。
GP 案内位置
NGP 非案内位置
KS 検知信号
100V 垂立部
100H 横向部
104 入口
106 出口
120 駆動装置
160 コイン案内通路
162 搬送通路
166-1〜166-n 回転盤
164A、164B コイン押動体
190-1〜190-n 回転軸線
205 駆動連結機構
224 左側案内面
226 右側案内面
227 表面側案内面
228 裏面側案内面
364 予備出口
376 出口開口
384R、384L 支軸
388R、388L アーム
386 可動案内体
391 アクチュエータ
422 金種センサ
Claims (1)
- 1つずつ送り出されたコイン(C)を入口(104)で受けて出口(106)へ搬送する搬送通路(162)を有するコイン搬送装置であって、
正面視前記コイン(C)の右側又は左側に配置され、当該コイン(C)の左側周面又は右側周面を案内する左側案内面(224)および右側案内面(226)と前記コイン(C)の表面および裏面のいずれか一方をそれぞれ案内する表面側案内面(227)および裏面側案内面(228)を有し、前記入口(104)から前記出口(106)に向けて延在するコイン案内通路(160)と、
前記入口(104)から前記出口(106)に向かって所定の順に配置されると共に、前記表面側案内面(227)および裏面側案内面(228)に略垂直な対応する回転軸線(190-1〜190-n)の回りを回転する複数の回転盤(166-1〜166-n)と、
前記コイン案内通路(160)内に突出するよう前記複数の回転盤(166-1〜166-n)上にそれぞれ設けられ、対応する前記回転軸線(190-1〜190-n)の回りを旋回して、前記コイン案内通路(160)内の前記コイン(C)を押動するコイン押動体(164A、164B)と、
駆動装置(120)により駆動され、かつ、前記複数の回転盤(166-1〜166-n)をそれぞれ駆動連結すると共に、前記複数の回転盤(166-1〜166-n)のうち隣接する一対の前記回転盤(166-1〜166-n)の一方および他方を互いに相反する回転方向に回転させる駆動連結機構(205)と、を備えるコイン搬送装置において、
前記左側案内面(224)又は前記右側案内面(226)に出口開口(376)を設け、前記出口開口(376)に前記コイン(C)を案内する案内位置(GP)又は案内しない非案内位置(NGP)に選択的に位置される可動案内体(386)が配置されていることを特徴とするコイン搬送装置。
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