JP6002708B2 - 顎運動測定装置 - Google Patents

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晴雄 山村
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Description

本発明は、上顎と下顎の相対的な顎運動を測定する顎運動測定装置に関する。
顎運動の測定は、顎機能を評価するために行われる。顎機能を評価するための測定方法としては、たとえば上顎に対する下顎の相対運動であるX、Y、Z、θx、θy、θzを算出する6自由度測定がある。また、顎機能を評価する要素としては、各種限界運動の大きさ、運動路の滑らかさ、運動の再現性、運動の対称性、顆路の収斂度などが挙げられる。
なお、顎運動は、下顎窩を軸受けとする下顎頭の回転運動と、下顎頭が前方に移動する滑走運動とに分類される。咀嚼などのように小さく開閉する場合には主に回転運動が発生するが、あくびなどのように大きく開閉する場合には回転運動とともに滑走運動が発生する。
このような顎運動の測定を行うものとして、たとえば特許文献1に示されている顎運動測定装置が知られている。この顎運動測定装置は、上顎に対する下顎のX、Y、Z、θx、θy、θzを測定する6自由度顎運動測定器において、上顎剛性支持体に3個以上の受光センサを設け、下顎剛性支持体に3個以上の異なる波長で発光する発光素子を設け、各受光センサから得られる電圧によりそれぞれの発光素子までの距離を算出することで、X、Y、Z、θx、θy、θzの6自由度のデータを算出するようにしたものである。
特開2006−239104
ところが、上述した特許文献1に示されている顎運動測定装置では、それぞれ異なる波長で発光する発光素子からの光を、それぞれの受光センサによって受光するようになっている。そのため、受光センサを設けている上顎剛性支持体側に波長分離に係わる素子などをそれぞれの受光センサ毎に設ける必要があり、顎運動測定装置の小型軽量化の妨げとなってしまうという問題があった。
また、各受光センサから得られる電圧によりそれぞれの発光素子までの距離を算出することで、発光素子と受光センサの相対位置を測定している。そのため、発光素子と受光センサの相対位置の測定は可能であるものの、上顎剛性支持体に上下左右方向でのブレが生じると、そのブレた位置を測定することができないことから、測定精度が低下してしまうおそれがある。
すなわち、顎運動においては、上述したように、上顎は殆ど動かずに下顎頭が回転運動や滑走運動を行うため、上顎剛性支持体側の受光センサの位置が下顎剛性支持体の発光素子との相対位置を測定する際の基準位置とされる。そのため、上顎剛性支持体がブレてしまうとその基準位置が変化してしまい、測定精度が低下してしまうことになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、小型軽量化及び測定精度の向上を図ることができる顎運動測定装置を提供することを目的とする。
本発明の顎運動測定装置は、上顎と下顎の相対的な顎運動を測定する顎運動測定装置であって、第1〜第3の発光体を有し、上顎に装着される上顎装着体と、第4〜第6の発光体と、前記上顎装着体及び前記下顎装着体が装着される部位とは異なる箇所に装着される、第7の発光体を有する装着体と、前記発光体を撮像して該発光体の発光位置を示す位置信号を出力する第1及び第2の撮像手段が所定間隔離されて設けられたアームと、前記第1及び第2の撮像手段から出力された位置信号を伝達する第1及び第2の接続コードのコネクタと接続される第1及び第2の接続プラグと、前記第1〜第7の発光体のそれぞれへ駆動信号を伝達する第3の接続コードのコネクタと接続される第3の接続プラグと、前記アームを支持する支持体とを有し、該第1及び第2の撮像手段からの位置信号に基づき前記発光体の位置を測定する測定器とを備え、前記測定器は、前記第1〜第の発光体を順次駆動させ、前記第1及び第2の撮像手段からの位置信号に基づいて、前記第7の発光体の位置を基準として、前記第1〜第3の発光体の角度及び相対位置の変化と前記第4〜第6の発光体の角度及び相対位置の変化を測定することを特徴とする。
前記アームは、水平方向に回動可能であるように前記支持体に設けられており、前記装着体には、粘着性のシールが貼着していることを特徴とする。
また、前記上顎装着体と前記下顎装着体は三角形状をなし、前記上顎装着体の角部に前記第1〜第3の発光体が取り付けられ、前記下顎装着体の角部に前記第4〜第6の発光体が取り付けられていることを特徴とする。
また、前記第1及び第2の撮像手段は、PSDカメラであることを特徴とする。
また、前記測定器は、前記第1及び第2の撮像手段からの位置信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段によって増幅された信号に対し、任意の時間の信号の電圧をホールドするサンプルホールド回路と、該サンプルホールド回路のホールドのタイミングを制御する第1のタイミング制御手段と、前記第1〜第6の発光体の発光タイミングを制御する第2のタイミング制御手段と、前記第1のタイミング制御手段と前記第2のタイミング制御手段によるタイミングを制御する第3の制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の顎運動測定装置では、第1及び第2の撮像手段により、順次駆動する上顎装着体及び下顎装着体の第1〜第6の発光体の発光位置を示す位置信号が出力されると、測定器により第1〜第3の発光体と第4〜第6の発光体の角度及び相対位置の変化が測定される。
この場合、上顎装着体及び下顎装着体には、発光体のみが設けられているため、上顎装着体及び下顎装着体が小型化される。また、第1及び第2の撮像手段により、上顎装着体及び下顎装着体の第1〜第6の発光体が撮像されるため、3次元での第1〜第3の発光体と第4〜第6の発光体の角度及び相対位置の変化が測定される。また、第1〜第6の発光体は、第1及び第2の撮像手段により撮像されるため、被験者が咀嚼動作を行う前の第1〜第6の発光体の位置を初期位置とすることができ、上顎装着体が上下左右方向にブレた場合であっても、上顎装着体の第1〜第3の発光体のブレた位置の測定も可能となる。
本発明の顎運動測定装置によれば、上顎装着体及び下顎装着体が小型化されるとともに、上顎装着体が上下左右方向にブレた場合であっても、上顎装着体の第1〜第3の発光体のブレた位置の測定も可能となることから、小型軽量化及び測定精度の向上を図ることができる。
本発明の顎運動測定装置の一実施形態を示す図である。 図1の顎運動測定装置の上顎装着体及び下顎装着体の装着状態を説明するための図である。 図1の顎運動測定装置の内部構成を説明するための図である。 図1の顎運動測定装置の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
以下、本発明の顎運動測定装置の一実施形態を、図1〜図4を参照しながら説明する。まず、図1は、顎運動測定装置の一例を示すものである。同図に示す顎運動測定装置10は、測定器本体20、撮像部30、装着体40を備えている。
測定器本体20の正面側には、電源スイッチ21、装着コネクタ部22a〜22cが設けられている。また、測定器本体20の上面側には、回動支持体23が設けられている。回動支持体23には、アーム31の両端部にPSD(Position Sensitive Detector)カメラ32、33が取り付けられた撮像部30が装着されている。なお、PSDカメラ32、33は、第1及び第2の撮像手段である。そして、撮像部30は、回動支持体23に支持されることで、水平方向に回動できるようになっている。なお、本実施形態でのPSDカメラ32、33の間隔は、例えば300mmとなっている。また、PSDカメラ32、33による撮像範囲は、上下方向で150mm、左右方向で100mmとなっている。
装着コネクタ部22a、22bには、接続コード33、34の一端部に設けられている接続プラグ33a、34aが接続されている。接続コード33、34の他端部には、PSDカメラ32、33が接続されるようになっている。装着コネクタ部22cには、接続コード41の一端部に設けられている接続プラグ41aが接続されている。接続コード41の他端部には、装着体40が接続されている。
装着体40は、三角形状の上顎装着体42及び下顎装着体43と、たとえば円形状の顎付根装着体44とを有している。また、上顎装着体42と下顎装着体43の角部には、後述の図3に示すように、発光体であるLED42a〜42c、43a〜43cが計6個設けられている。また、顎付根装着体44には、後述の図3に示すように、発光体であるLED44aが設けられている。
なお、これらのLED42a〜42c、43a〜43c、44aにあっては、PSDカメラ32、33によって撮像されることにより、後述のように位置座標(X1、Y1)(X2、Y2)が電気信号として出力される。ここで、X軸はX1、X2の信号の比率で求められ、Y軸はY1、Y2の信号の比率で求められる。そのため、これらのLED42a〜42c、43a〜43c、44aにあっては、極力指向性が無い点光源のようなものが好ましい。これは、指向性が強いと、変位した際にその変位した位置以上にPSDカメラ32、33での受光素子の信号強度が変化してしまい、正確な位置の検出ができない場合があるためである。
また、PSDカメラ32、33にあっては、外部光(照明や自然光)の変化の影響を受けるおそれがある。この場合は、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aを赤外線を発光するものとし、PSDカメラ32、33側に可視光遮断フィルターなどを設けることで、S/N比の良好な位置検出が可能となる。
ただし、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aを赤外線を発光するものとすると、測定環境が限定されてしまう。また、可視光遮断フィルターなどを設けるようにすると、測定器本体20の小型軽量化などの妨げとなってしまう。この場合は、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aを過負荷ドライブとし、大きな電流を瞬間的に流して発光強度を高くする。また、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの消灯時間を長くすることで、それぞれの寿命を確保する。また、デューティー比を1%以下にしてそれぞれの最大定格を超えないようにすることが好ましい。
また、PSDカメラ32、33でのX軸、Y軸の位置座標は信号の比率で求められる。そのため、S/N比の良好なものとするためには、アンプゲインをできるだけ低く抑えることが好ましい。
このような装着体40は、図2に示すようにして被験者に装着される。すなわち、装着体40の上顎装着体42及び下顎装着体43は、歯科用の接着材やセメントにより上歯及び下歯に装着される。この場合、LED42b、42c、43b、43cが上顎及び下顎側に位置し、LED42a及びLED43が上顎及び下顎から最も遠い位置となるように上顎装着体42及び下顎装着体43が装着される。また、顎付根装着体44は、被験者の顎の付け根に装着される。この場合、顎付根装着体44の裏側に粘着性のシールなどを貼着しておくことで、被験者の顎の付け根に対する装着が容易となる。
次に、図3を参照し、顎運動測定装置10の内部構成について説明する。まず、顎運動測定装置10の測定器本体20には、信号同期回路部24、LED同期回路部25、タイミング制御部26、PSDアンプ27a、27b、サンプルホールド回路28が設けられている。
第1のタイミング制御手段である信号同期回路部24は、サンプルホールド回路28の開始を示すタイミング信号を出力する。第2のタイミング制御手段であるLED同期回路部25は、LED42a〜42c、43a〜43c、44aを順次駆動させるための駆動信号を出力する。第3の制御手段であるタイミング制御部26は、信号同期回路部24及びLED同期回路部25の出力タイミングを制御する。
増幅手段であるPSDアンプ27aは、PSDカメラ32からの信号を所定レベルまで増幅する。PSDアンプ27bは、PSDカメラ33からの信号を所定レベルまで増幅する。なお、本実施形態でのPSDアンプ27a、27bは、2〜3mVの微小電圧を増幅するため、たとえばLED同期回路部25のスイッチング動作時でのスイッチングノイズの影響を受けやすい。この場合、たとえばPSDアンプ27a、27b内部にそのスイッチング周波数に合わせたノイズフィルターを設けておくことで、ノイズ除去が可能となる。
また、たとえばPSDアンプ27a、27bとPSDカメラ32、33との間の信号線の長さが異なると、PSDカメラ32、33からの信号に位相のズレを生じることがある。この場合は、PSDアンプ27a、27bとPSDカメラ32、33との間の信号線の長さを同じにすることで、PSDカメラ32、33からの信号の位相のズレを回避することが可能となる。
また、PSDカメラ32、33の回路上の素子が有する電気的特性に誤差があると、PSDアンプ27a、27bによりそれぞれの誤差が増幅されてしまい、PSDアンプ27a、27bからの出力信号に誤差を生じてしまうことがある。この場合は、ポテンショメータを用い、PSDアンプ27a、27bからの出力信号のアンプゲインを微調整できるようにすることで、出力信号に誤差を回避することが可能となる。
サンプルホールド回路28は、任意の時間の電圧をホールドするものであって、信号同期回路部24からのタイミング信号に基づき、PSDアンプ27a、27bからの増幅信号の電圧をホールドし、そのホールドした電圧を示す信号(アナログ信号)を出力する。
なお、図中符号50は、測定器本体20にUSB接続されるA/Dコンバータを示している。また、図中符号60は、A/Dコンバータ50からのデジタル信号を受信するパソコンを示している。すなわち、A/Dコンバータ50は、サンプルホールド回路28からのホールドされた信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換してパソコン60に出力する。
ここで、A/Dコンバータ50をバスパワー(USBポートの電圧源)駆動するものとすることで、A/Dコンバータ50内部に電圧源を設けることが不要となる。この場合は、小型軽量のA/Dコンバータ50を用いることができる。また、A/Dコンバータ50を用いることで、測定器本体20内部にA/D回路などを設ける必要が無くなる。この場合は、測定器本体20の小型軽量化が可能となる。
また、パソコン60には、3次元計測システムで採用されている補正アルゴリズムが組み込まれている。これにより、測定誤差が補正されることから、精度の高い測定結果を得ることが可能となる。
次に、図4を参照し、顎運動測定装置10の動作について説明する。まず、図4(a)に示すように、LED同期回路部25からLED42a〜42c、43a〜43c、44aを駆動させるための駆動信号(パルス信号)が出力される。ここで、図4(a)に示すLED(1)〜(7)のパルス信号は、LED42a〜42c、43a〜43c、44aを順次駆動させるための信号である。これにより、LED42a〜42c、43a〜43c、44aは、t1の期間で順次発光動作を行うことになる。
このとき、図4(b)に示すように、信号同期回路部24からサンプルホールド回路28にホールドの開始タイミングを示すタイミング信号(パルス信号)が出力される。そして、サンプルホールド回路28は、そのタイミング信号に基づき、PSDアンプ27a、27bからの増幅信号の電圧をホールドする。また、サンプルホールド回路28は、図4(c)に示すタイミングでホールドを完了すると、図4(d)のタイミングでそのホールドした電圧を示す信号を期間t2で順次出力する。
次に、上述した顎運動測定装置10による被験者に対しての測定方法について説明する。まず、歯科用の接着材やセメントにより、被験者の上歯及び下歯に上顎装着体42及び下顎装着体43を装着する。また、顎付根装着体44を被験者の顎の付け根に装着する。次いで、上顎装着体42及び下顎装着体43から約30cm離れた位置に測定器本体20のPSDカメラ32、33が取り付けられた撮像部30を配置する。
そして、測定器本体20の電源スイッチ21をオンすると、タイミング制御部26による制御によりLED同期回路部25から図4(a)に示したようなLED42a〜42c、43a〜43c、44aを順次駆動させるための駆動信号(パルス信号)が出力される。これにより、LED42a〜42c、43a〜43c、44aが期間t3中、期間t1毎に順次発光動作を行う。
ここで、被験者が咀嚼動作などを行うと、上顎装着体42及び下顎装着体43のLED42a〜42c、43a〜43cが順次発光動作を行いつつ、3次元方向での移動を行う。また、顎付根装着体44のLED44aがその咀嚼動作などに合わせて3次元方向での移動を行う。
このとき、PSDカメラ32、33により、それぞれ発光したLED42a〜42c、43a〜43c、44aが撮像される。また、PSDカメラ32、33により撮像された信号は、PSDアンプ27a、27bにより所定レベルまで増幅される。
ここで、たとえばLED42aが発光したとき、PSDカメラ32からはLED42aの位置座標(X1、Y1)が電気信号として出力される。また、PSDカメラ33からはLED42aの位置座標(X2、Y2)が電気信号として出力される。また、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの発光動作に合わせ、タイミング制御部26による制御により信号同期回路部24からサンプルホールド回路28に図4(b)に示したホールドの開始タイミングを示すタイミング信号(パルス信号)が出力される。
このタイミング信号(パルス信号)は、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの発光期間(t1)内で出力される(期間t1のパルスの立ち上がり時に合わせて出力される)。そのため、サンプルホールド回路28では、LED42a〜42c、43a〜43c、44aの順次発光動作に合わせ、PSDアンプ27a、27bにより所定レベルまで増幅されたそれぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの位置座標(X1、Y1)(X2、Y2)を示す信号をタイミング信号(パルス信号)に合わせてホールドすることができる。
また、図4(c)に示したように、サンプルホールド回路28は、ホールドを完了すると、そのホールドした信号(アナログ信号)を期間t2で順次出力する。サンプルホールド回路28から出力された信号(アナログ信号)は、A/Dコンバータ50によりデジタル信号に変換されてパソコン60に出力される。ここで、A/Dコンバータ50からパソコン60に出力されるデジタル信号は、サンプルホールド回路28から順次出力されるそれぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの位置座標(X1、Y1)(X2、Y2)を示すシリアルデータとなっている。
そして、パソコン60側では、そのシリアルデータを受け取ると、下記の演算を行い、それぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aのX座標とY座標を求める。
X座標=(X1−X2)/(X1+X2)
Y座標=(Y1−Y2)/(Y1+Y2)
ここで、たとえば1個のLED42aについては、位置座標である(X1、Y1)(X2、Y2)のように4個のデータが含まれている。また、LED42a〜42c、43a〜43c、44aが7個であると、全体で28個のデータとなるが、たとえば1個のLED42aについては上記演算式から分かる通り、8個のデータで表されることになる。
また、1個について8個のデータで表されることから、LED42a〜42c、43a〜43c、44aが7個であると、図4(a)の期間t3でのそれぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの位置座標は56個のデータで表されることになる。
ここで、被験者が咀嚼動作などを行う前でのそれぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの位置座標を初期位置としておく。これにより、図4(a)の期間t3でのそれぞれのLED42a〜42c、43a〜43c、44aの位置座標と初期位置とを比較することで、上下の顎の角度や相対位置の変化などを解析することが可能となる。また、LED42a〜42cとLED44aとの比較、LED43a〜43cとLED44aとの比較による上下の顎の角度や相対位置の変化などの解析が可能となることから、顎の付け根の位置の変化を加味した解析が可能となる。
このように、本実施形態では、第1及び第2の撮像手段であるPSDカメラ32、33により、順次駆動する上顎装着体42、下顎装着体43及び顎付根装着体44の第1〜第7の発光体(LED42a〜42c、43a〜43c、44a)の発光位置を示す位置信号(位置座標を示す信号)が出力されると、測定器(測定器本体20)によりLED42a〜42cとLED44aとの比較、LED43a〜43cとLED44aとの比較による上下の顎の角度や相対位置の変化などが測定されるようにした。
この場合、上顎装着体42及び下顎装着体43には、LED42a〜42c、43a〜43cのみが設けられているため、上顎装着体42及び下顎装着体43が小型化される。また、PSDカメラ32、33により、上顎装着体42、下顎装着体43及び顎付根装着体44のLED42a〜42c、43a〜43c、44aが撮像されるため、3次元でのLED42a〜42c、LED43a〜43c、44aの角度及び相対位置の変化が測定される。また、LED42a〜42c、43a〜43c、44aは、PSDカメラ32、33により撮像されるため、被験者が咀嚼動作を行う前のLED42a〜42c、43a〜43c、44aの位置を初期位置とすることができ、上顎装着体42が上下左右方向にブレた場合であっても、上顎装着体42のLED42a〜42cのブレた位置の測定も可能となる。
このように、上顎装着体42及び下顎装着体43が小型化されるとともに、上顎装着体42が上下左右方向にブレた場合であっても、上顎装着体42のLED42a〜42cのブレた位置の測定も可能となることから、小型軽量化及び測定精度の向上を図ることができる。また、顎付根装着体44のLED44aの位置も加味されることから、6自由度測定における測定精度をさらに高めることができる。
なお、本実施形態では、LED44aを有する顎付根装着体44を備えた場合として説明したが、その顎付根装着体44を省くようにしてもよい。この場合、上述したように、被験者が咀嚼動作を行う前のLED42a〜42c、43a〜43cの位置を初期位置とすることができ、上顎装着体42が上下左右方向にブレた場合であっても、上顎装着体42のLED42a〜42cのブレた位置の測定も可能となる。
また、その顎付根装着体44を省いた場合は、LED42a〜42cとLED44aとの比較、LED43a〜43cとLED44aとの比較による上下の顎の角度や相対位置の変化などの解析が行われないが、LED42a〜42c、43a〜43cの撮像による6自由度測定により上下の顎の角度や相対位置の変化などの解析が可能となる。
10 顎運動測定装置
20 測定器本体
21 電源スイッチ
22a〜22c 装着コネクタ部
23 回動支持体
24 信号同期回路部
25 同期回路部
26 タイミング制御部
27a、27b PSDアンプ
28 サンプルホールド回路
30 撮像部
31 アーム
32、33 PSDカメラ
33 接続コード
33a、34a、41a 接続プラグ
40 装着体
41 接続コード
42 上顎装着体
42a〜42c、43a〜43c、44a LED
43 下顎装着体
44 顎付根装着体
50 A/Dコンバータ
60 パソコン

Claims (5)

  1. 上顎と下顎の相対的な顎運動を測定する顎運動測定装置であって、
    第1〜第3の発光体を有し、上顎に装着される上顎装着体と、
    第4〜第6の発光体を有し、下顎に装着される下顎装着体と、
    前記上顎装着体及び前記下顎装着体が装着される部位とは異なる箇所に装着される、第7の発光体を有する装着体と、
    記発光体を撮像して該発光体の発光位置を示す位置信号を出力する第1及び第2の撮像手段が所定間隔離されて設けられたアームと、
    前記第1及び第2の撮像手段から出力された位置信号を伝達する第1及び第2の接続コードのコネクタと接続される第1及び第2の接続プラグと、前記第1〜第7の発光体のそれぞれへ駆動信号を伝達する第3の接続コードのコネクタと接続される第3の接続プラグと、前記アームを支持する支持体とを有し、該第1及び第2の撮像手段からの位置信号に基づき前記発光体の位置を測定する測定器とを備え、
    前記測定器は、前記第1〜第の発光体を順次駆動させ、前記第1及び第2の撮像手段からの位置信号に基づいて、前記第7の発光体の位置を基準として、前記第1〜第3の発光体の角度及び相対位置の変化と前記第4〜第6の発光体の角度及び相対位置の変化を測定する
    ことを特徴とする顎運動測定装置。
  2. 前記アームは、水平方向に回動可能であるように前記支持体に設けられており、
    前記装着体には、粘着性のシールが貼着している
    ことを特徴とする請求項1に記載の顎運動測定装置。
  3. 前記上顎装着体と前記下顎装着体は三角形状をなし、前記上顎装着体の角部に前記第1〜第3の発光体が取り付けられ、前記下顎装着体の角部に前記第4〜第6の発光体が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の顎運動測定装置。
  4. 前記第1及び第2の撮像手段は、PSDカメラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顎運動測定装置。
  5. 前記測定器は、
    前記第1及び第2の撮像手段からの前記位置信号を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段によって増幅された位置信号に対し、任意の時間の位置信号の電圧をホールドするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路のホールドのタイミングを制御する第1のタイミング制御手段と、
    前記第1〜第の発光体の発光タイミングを制御する第2のタイミング制御手段と、
    前記第1のタイミング制御手段と前記第2のタイミング制御手段によるタイミングを制御する第3の制御手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の顎運動測定装置。

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