JP6001030B2 - 固体撮像素子及びカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子に関し、特にデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどに用いられる固体撮像素子に関するものである。
デジタルスチルカメラやビデオカメラにおいて、AF用距離検出技術が知られている。
このようなAF用距離検出技術に関し、特許文献1では撮像素子の一部の画素に測距機能を持たせ、位相差方式で検出するようにした固体撮像素子が提案されている。
この位相差方式とは、カメラレンズの瞳上の異なる領域を通過した光像を比較し、ステレオ画像による三角測量を用いて距離を検出する方法である。
これによると、従来のコントラスト方式とは異なり、距離を測定するためにレンズを動かす必要が無いため、高速高精度なAFが可能となる。
また、動画撮影時にリアルタイムAFが可能になる。
上記特許文献1では、測距用画素の構造として、マイクロレンズと光電変換部との間にマイクロレンズの光学中心に対して偏心した開口部を設けるように構成されている。これにより、カメラレンズの瞳上における特定の領域を通過した光を、選択的に光電変換部に導き、距離を測定することができる。
特許第3592147号公報
しかしながら、上記した特許文献1の偏心した開口部を設けた構造のものでは、配線部での光散乱などにより、十分な光束分離ができないことから、測距精度の向上を図る上で必ずしも満足の得られるものではない。
さらに、特許文献1の構造を、画素サイズの小さい固体撮像素子に適用した場合にも、つぎのような課題を有している。
画素サイズが小さくなると、光電変換部に光を導くためのマイクロレンズのF値が大きくなり、画素サイズと回折像の大きさがほぼ同じとなる。
そのため、画素内で光が広がり、偏心した開口部では十分な光束分離ができず、測距精度の向上を図る上で必ずしも満足の得られるものではない。
本発明は、上記課題に鑑み、高精度の測距を行うことができ、また画素サイズの小さい場合においても、高精度の測距が可能となる固体撮像素子の提供を目的とする。
本発明の固体撮像素子は、それぞれが、光を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部の光入射側に配置されたコア部とクラッド部とを含む光導波路と、を有する画素を備え、AF又は測距に用いるための信号を出力する固体撮像素子であって、前記複数の画素のうち少なくとも一部の画素において、前記光導波路は、それぞれがコア部とクラッド部とを含む第1の光導波路と第2の光導波路とを有し、前記第2の光導波路は前記第1の光導波路よりも前記光電変換部側に設けられており、前記第2の光導波路のコア部は前記第1の光導波路のコア部と第2の光導波路のコア部を含み前記前記第1の光導波路のコア部の屈折率は前記第2の光導波路のコア部の屈折率よりも小さく、前記第1の光導波路のコア部と前記第2の光導波路のコア部との間、又は、前記第1の光導波路の射出端、に遮光部材が設けられており、前記遮光部材が第1の方向の入射光を主に遮光して前記光電変換部が前記第1の方向と異なる第2の方向の入射光を主に受光するように、構成されていることを特徴とする。
また、本発明の固体撮像素子は、それぞれが、光を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部の光入射側に配置されたコア部とクラッド部とからなる光導波路と、を有する複数の画素を備え、AF又は測距に用いるための信号を出力する固体撮像素子であって、前記複数の画素のうち少なくとも一部の画素において、前記光電変換部は、第1の光電変換部と第2の光電変換部とを有し、前記光導波路はそれぞれがコア部とクラッド部とを含む第1の光導波路と第2の光導波路と第3の光導波路とを有し、前記第2の光導波路は前記第1の光導波路前記第1の光電変換部との間に設けられており前記第3の光導波路は前記第1の光導波路と前記第2の光電変換部との間に設けられており、前記光導波路のコア部は前記第1の光導波路のコア部と前記第2の光導波路のコア部と前記第3の光導波路のコア部とを含み、前記第1の光導波路のコア部の屈折率は前記第2の光導波路のコア部の屈折率及び前記第3の光導波路のコア部の屈折率よりも小さく、前記第2の光導波路が第1の方向の入射光を主に導光して前記第1の光電変換部が前記第1の方向の入射光を主に受光し、前記前記第3の光導波路が前記第1の方向と異なる第2の方向の入射光を主に導光して前記第2の光電変換部が前記第2の方向の入射光を主に受光するように、構成されていることを特徴とする。

本発明によれば、高精度の測距を行うことができ、また画素サイズの小さい場合においても、高精度の測距が可能となる固体撮像素子を実現することができる。
実施例1における固体撮像素子中の一部に配置された距離測定用の画素の概略断面図。 実施例1における画素による受光感度の入射角度依存性を示す図。 実施例1における撮像素子を用いて被写体の距離を測定する方法について説明する図。 実施例1の数値実施例における固体撮像素子中の一部に配置された距離測定用の画素の概略断面図。 実施例1の数値実施例における画素による受光感度の入射角度依存性を示す図。 実施例2における固体撮像素子中の一部に配置された距離測定用の画素の概略断面図。 実施例3における図1に示された距離測定用の画素を含む固体撮像素子の製造プロセスについて説明する図。
本発明によれば、上記したとおり高精度の測距を行うことができ、また画素サイズの小さい場合においても、高精度の測距が可能となる。これは画素内に設けた光導波路に入射する光の入射角に応じて、光伝播状態(導波モード)が異なるという特性に着眼して見出されたものである。
具体的には、光導波路を光の伝播方向に少なくとも2段以上で構成し、光入射側のコア部の屈折率を光電変換部側のコア部の屈折率に比べ低くする。
これによって、特定の角度から入射した光の受光感度を向上させ、瞳面上の特定の領域を通過した光を選択的に受光させることで、高精度な距離測定を行うことが可能な固体撮像素子を実現したものである。
以下、図を用いて、本発明の実施例における固体撮像素子について説明する。これらの説明では、全ての図において同一の機能を有するものは同一の数字を付け、その繰り返しの説明は省略する。
以下、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1として、本発明の構成を適用した固体撮像素子の構成例について図1を用いて説明する。
図1において、100は本実施例における固体撮像素子中の一部に配置された測距機能を備えた画素である。
画素100に入射した光101は、第1の光導波路102(第1のコア部112、第1のクラッド部122)、第2の光導波路103(第2のコア部113、第2のクラッド部123)を伝播する。
伝播した光は、光電変換部104で吸収され、電気信号へと変換される。但し、光電変換部104などの電気制御は金属配線106、ゲート電極107などにより行う。
このとき、第1の光導波路102は、入射する光の入射角に応じて結合する導波モードが異なる。
このため、同時に複数の入射角の光を第1の光導波路に入射させると、入射角ごとに異なる導波モードに結合し、それぞれの導波モードが第1の光導波路102内を伝播する。
また、異なる導波モードの光が光導波路内を伝播すると、光導波路内で電磁場モードが空間的に分離する。
この空間的に分離した電磁場モードを選択的に光電変換部104にて検出するため、遮光部材105と第2の光導波路103を第1の光導波路102の射出端に設ける。
これにより、遮光部材105は入射光の入射角−θ(第1の方向)を選択的に遮光し、光電変換部104への入射を遮蔽する機能をもつ。
一方、第2の光導波路103は入射角+θ(第2の方向)を選択的に光電変換部104へ効率良く導波させる機能をもつ。
以上の構成により、光電変換部104は、入射光の入射角−θ(第1の方向)と入射角+θ(第2の方向)とで異なる受光感度を持たせることができる(図2)。
この画素100を撮像素子の複数の画素に配置することで、撮像素子に入射した光の光線方向(第1の方向と第2の方向)を検出し、後述する方法にて被写体と像面との距離を測定することができる。
このとき、測距性能をより高精度にするためには、入射光の入射角−θ(第1の方向)と入射角+θ(第2の方向)を明確に分離させる必要がある。
つまり、画素100の受光感度は、第1の方向からの入射光に比べ、第2の方向からの入射光を十分大きくする必要がある。
そこで、本発明の画素100は、光導波路を光伝播方向に第1の光導波路と第2の光導波路を直列に配置し、第2のコア部113の屈折率を第1のコア部112の屈折率より大きな材料で、つぎの式1の関係を満たすように形成する。

n3 > n1 (式1)

但し、第1の光導波路102構成する第1のコア部112、第1のクラッド部122の屈折率をそれぞれn1、n2とし、第2の光導波路103を構成する第2のコア部113、第2のクラッド部123の屈折率をそれぞれn3、n4とする。
また、通常、クラッド部n2、n4はシリカ系の材料で形成するため、n2とn4の屈折率は同程度となる。
このとき、画素100は入射角に応じて受光感度が大きく変化し、第1の方向と第2の方向からの光を明確に分離することができる理由を詳細に説明する。
通常、式1の関係を満たせば、第1の光導波路102のコア部とクラッド部の屈折率比(n1/n2)は第2の光導波路の屈折率比(n3/n4)に比べ小さくなる。
一般的に、コア部とクラッド部の屈折率比が小さいほど、光導波路内に存在できる導波モード数は少なくなる。
導波モード数が少なくなると、異なる導波モード間の空間的な電磁場モードの分離が大きくなる。よって、入射角に応じて異なる導波モードに結合した光は光導波路内で空間的に大きく分離する。
これにより、第1の光導波路102の射出端に遮光部材105を設けることで、第1の方向からの入射光のみを効率良く遮光することができる。
また、第2のコア部113の屈折率n3を第1のコア部112の屈折率n1より大きくすることで、第2の光導波路103を伝播する光は、クラッド部への侵入長が短く、コア部内に閉じ込められる。
このため、第2の光導波路を伝播する第2の方向からの入射光は、金属配線106、ゲート電極107などの散乱体・吸収体への影響が少なく、効率良く光電変換部104へと導波させることができる。また、同時に散乱による画素100の周辺の画素へのクロストーク・ノイズを低減することができる。
以上により、式1の関係を満たすように、第1の光導波路102と第2の光導波路103を設けることで、画素100は第1の方向の光と第2の方向の光を明確に分離して受光することができる。
よって、画素100を測距用画素として用いることで高精度な距離測定ができる。
さらに、導波モード数を少なくして測距精度を向上させるためには、画素サイズを小さくすればよい。
一般的に、画素サイズが小さくなれば、それに対応して光導波路のコア部の幅も小さくなる。
コア部の幅が小さくなれば、光導波路の導波モード数が少なくなり、前述した理由により、第1の方向の光と第2の方向の光を明確に分離して受光することができる。
よって、画素サイズが小さくなるほど、画素100は入射角に応じて受光感度が大きく変化し、結果として、測距精度を向上させることができる。
このとき、入射光の波長を可視領域とすれば、1画素の単位長さが2.5μm以下であることが望ましい。
さらに、望ましくは2.0μm以下である。また、さらに望ましくは、1.5μm以下である。
また、本実施形態では遮光部材105を画素100の中心軸に対して遮光部材の中心位置がシフトするように配置した。
このような構成にすることで、第1の方向からの光を効率よく選択的に遮光することができる。
但し、必ずしも遮光部材105の中心を画素100の中心軸に対してシフトして配置する必要はなく、遮光部材105を中心部に配置しても導波モードを非対称とすれば同様の機能を得ることができる。
この場合、導波モードを非対称とするため、第1の光導波路は画素100の中心軸に対して非対称な形状とする。または、非対称な屈折率分布を有するように構成すればよい。
また、第1の光導波路102と第2の光導波路103は必ずしも接する必要はなく、第1の光導波路と第2の光導波路との間に、絶縁膜などの膜が配置されていてもよい。
さらに、第2の方向からの入射光の受光感度を向上させるため、第1のコア部112と第2のコア部113との間に、第1の光導波路のコア部の屈折率より大きく、第2の光導波路のコア部の屈折率より小さい屈折率をもつ材料による部材を配置してもよい。
このとき、第1のコア部と第2のコア部間の屈折率変化が緩やかになるため、第1の光導波路の伝播光と第2の光導波路との結合効率が高くなる。
結果として測距画素の受光感度を向上させることができる。但し、上記材料による部材はコア部に埋め込む構成としてもよいし、コア部とクラッド部を覆うように成膜してもよい。
つぎに、本実施例の撮像素子を用いて、被写体の距離を測定する方法について図3を用いて説明する。
図3に示すように、結像レンズ201は外界の像を撮像素子200の面上に結像する。
撮像素子200は、図1に示す第2の方向から入射した光を検出する画素(第2の画素)100を複数備えた第2の画素領域と、第1の方向から入射した光を検出する画素(第1の画素)を複数備えた第1の画素領域を有する。
但し、第1の方向を検出する画素は、図1に示す画素100に対して、画素中心軸(光軸)に対して180度回転させて構成させる。
このとき、画素の大きさに対して、結像レンズ201と撮像素子200の間の距離が長いため、結像レンズ201の射出瞳面上の異なる領域を通過した光束は、異なる入射角の光束として撮像素子200の面上に入射する。
第2の画素領域に含まれる画素100では、結像レンズ201の射出瞳(被写体像を形成する光学系の射出瞳)のうち、主に第2の方向に対応する領域204(第2の射出瞳領域)を通過した光束が検出される。
同様に、第1の画素領域に含まれる画素では、結像レンズ201の射出瞳のうち、主に第1の方向に対応する領域202(第1の射出瞳領域)を通過した光束が検出される。
そのため、結像レンズの射出瞳面上の異なる領域を通過した光像を検出することができ、第1の画素領域からの画素信号と第2の画素領域からの画素信号を比較する。
これにより公知の方法によって、被写体測距用信号を出力するようにして被写体距離を検出することができる。
以上により、特定の角度で入射した光の受光感度を向上させることで、瞳面上の特定の領域を通過した光を選択的に受光させ、高精度な距離測定を行うことが可能となる。
続いて、以下に数値実施例について説明する。
図4に、本数値実施例を説明するための画素100の構成を示す。
本数値実施例では、第1のコア部、第2のコア部は、それぞれ有機材料、TiO2で形成し、屈折率が1.60、2.00とした。
また、第1のクラッド部、第2のクラッド部は共にシリカ系の材料で形成し、屈折率を1.45とした。
このとき、入射角に対する光電変換部の受光感度特性を、図5(線1)に示す。また、比較として、第1のコア部と第2のコア部の屈折率が共に1.60の場合(線2)と、2.00の場合(線3)の構成における入射角に対する受光感度特性を示した。
図5より、第1のコア部が2.00の場合(図5の線3)は、入射角が負側(第1の方向)での受光感度が大きい。
このため、入射角の正側(第2の方向)と負側(第1の方向)から入射した光線を十分に分離できない。
一方で、第1のコア部を1.60とした構成(図5の線1)では、入射角の負側(第1の方向)からの光の受光感度が小さい。
よって、入射角の正側(第2の方向)と負側(第1の方向)からの光を選択的に受光することができる。
また、図5より、第2のコア部が1.60の場合(図5の線2)は、入射角が正側(第2の方向)からの光の受光感度が第2のコア部を2.00とした構成(図5の線1)に比べ小さい。
これは、第2のコア部の屈折率を高くしたことで、第2の光導波路を伝播する光が、第2のコア部の屈折率が高いほど配線による散乱・吸収の影響を受けず、高効率に光電変換部へ導波されたためである。
よって、第2のコア部の屈折率が高いほど、入射角の正側(第2の方向)と負側(第1の方向)からの光を光電変換部で十分に分離して検出することができる。以上より、本発明の構成(図5の線1)によれば、第1の方向と第2の方向を明確に分離することができ、結果として、高精度な距離測定が可能となる。
[実施例2]
実施例2として、本発明の構成を適用した固体撮像素子の構成例について図6を用いて説明する。
図6において、300は本実施例における固体撮像素子中の一部に配置された測距機能を備えた画素である。
実施例2の画素300が実施例1の画素100と異なる点は、画素300には独立した第1の光電変換部301と第2の光電変換部302をもつ。
また、第1の光導波路102の射出端に遮光部材105を設ける代わりに、第2の光導波路103は2本の光導波路(第2光導波路部303、第2光導波路部304)で構成した点である。
このとき、第2光導波路部303は第1の光電変換部301直上に配置し、第2光導波路部304は第2の光電変換部302の直上に配置する。
但し、第1の光電変換部301と第2の光電変換部302の信号を制御するための配線106、図1に示すゲート電極107等は、第1の光導波路102、第2の光導波路103、第2の光導波路103のクラッド部、等に適宜配置している。
このとき、第1の光導波路102によって空間的に分離した電磁場モードを第2光導波路部303と第2光導波路部304を用いて、選択的に第1の光電変換部301と第2の光電変換部302で検出する。
ここで、第2光導波路部303は入射角+θ(第2の方向)を選択的に第1の光電変換部301へ効率良く導波させる機能をもつ。
また、第2光導波路部304は入射光の入射角−θ(第1の方向)を選択的に、第2の光電変換部302へ効率良く導波させる機能をもつ。
また、第1のコア部の屈折率は第2光導波路部303、第2光導波路部304のコア部に比べて小さくする。
これにより、実施例1と同様、第1の光導波路にて入射角に応じて導波モードを空間的に分離し、第2光導波路部303、第2光導波路部304を介して効率良くそれぞれ第1の光電変換部301、第2の光電変換部302へ導くことができる。
よって、第2の方向からの光を選択的に受光する第1の光電変換部301と第1の方向からの光を選択的に受光する第2の光電変換部302を、撮像素子の複数の画素に配置することで、高精度な距離測定を行うことができる。
但し、本実施例では、第2の光導波路102を第2光導波路部303と第2光導波路部304の2本で構成した。しかし、必ずしも、第2の光導波路は2本に限るものではなく、4本であってもまたその他のいずれの数であっても、同様の機能を満たすことができる。
[実施例3]
実施例3として、図1に示す画素100を含む固体撮像素子の製造プロセスについて、図7を用いて説明する。
まず、熱酸化によりシリコン基板108の表面にシリコン酸化膜(不図示)を形成する。
続いて、シリコン基板108中に光電変換部104を形成するために、フォトレジストにより所定位置にレジストマスクを形成し、不純物のイオン打ち込みを行う。
その後、レジストマスクをアッシング等により除去する。続いて、同様のイオン打ち込みの方法で、拡散層(不図示)を形成する(図7(a))。
さらに、光電変換部104にて発生した電荷を転送するためのゲート電極107を形成するために、ポリシリコン膜を形成する。
その後、フォトリソ工程を用いてポリシリコンを所定パターンにエッチングしてゲート電極107を形成する。
その後、シリコン基板108、およびゲート電極107上に例えばBPSGなどの層間絶縁膜を形成し、CMP法により平坦化を行う(図7(b))。
次に、電気的な接続のため、コンタクトホールなどの接続孔を層間絶縁膜に形成して、他の金属配線に電気的に接続させる。同様に、第一配線106aを形成し層間絶縁膜で覆う(図7(c))。
続いて、第2のコア部を形成するため、フォトレジストにより所定位置にレジストマスクを形成し、ドライエッチングなどにより層間絶縁膜をエッチングする(図7(d))。
さらに、エッチングした領域に屈折率の高い、例えば、SiNやTiO2をCVDなどにより埋め込み、CMP法により平坦化を行う(図7(e))。
このとき、第2のコア部の材料は、後プロセスへの影響が少ない無機材料で形成することが望ましい。
また次に、遮光部材105と第二配線106bを第一配線106aと同様に形成し、層間絶縁膜で覆う(図7(f))。
続いて、第1の光導波路を形成するため、SiO2、BPSGなどの絶縁膜を成膜する(図7(g))。
その後、フォトレジストにより所定位置にレジストマスクを形成し、ドライエッチングなどにより、必要に応じて、テーパーなどの形状にエッチングする。さらに、エッチングした領域に屈折率の高い、有機材料などを埋め込む。
このとき、第2のコア部の材料は、テーパー形状、高アスペクトへの埋め込みが、空気のボイドが少なくなるように有機材料で形成することが望ましい。
その後、必要に応じて、カラーフィルタを形成する(不図示)。
なお、実施例1から実施例3では、すべて表面型のCMOS固体撮像素子に関するものについて説明したが、同様の光導波路を形成すれば、裏面型CMOS固体撮像素子へも同様に適用することができる。
また、同じようにCCD固体撮像素子など、その他の固体撮像素子に関しても同様に適用することができる。
100:画素
101:画素に入射する光
102:第1の光導波路
103:第2の光導波路
104:光電変換部
105:遮光部材
106:金属配線
107:ゲート電極

Claims (5)

  1. それぞれが、光を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部の光入射側に配置されたコア部とクラッド部とを含む光導波路と、を有する複数の画素を備え、AF又は測距に用いるための信号を出力する固体撮像素子であって
    前記複数の画素のうち少なくとも一部の画素において、
    前記光導波路は、それぞれがコア部とクラッド部とを含む第1の光導波路と第2の光導波路とを有し、前記第2の光導波路は前記第1の光導波路よりも前記光電変換部側に設けられており、前記光導波路のコア部は前記第1の光導波路のコア部と第2の光導波路のコア部を含み、
    前記第1の光導波路のコア部の屈折率は前記第2の光導波路のコア部の屈折率よりも小さく、
    前記第1の光導波路のコア部と前記第2の光導波路のコア部との間、又は、前記第1の光導波路の射出端、に遮光部材が設けられており、
    前記遮光部材が第1の方向の入射光を主に遮光して前記光電変換部が前記第1の方向と異なる第2の方向の入射光を主に受光するように、構成されている
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との間に、前記第1の光導波路のコア部の屈折率より大きく、前記第2の光導波路のコア部の屈折率より小さい屈折率をもつ材料を含む部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. それぞれが、光を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部の光入射側に配置されたコア部とクラッド部とを含む光導波路と、を有する複数の画素を備え、AF又は測距に用いるための信号を出力する固体撮像素子であって、
    前記複数の画素のうち少なくとも一部の画素において、
    前記光電変換部は、第1の光電変換部と第2の光電変換部とを有し、
    前記光導波路は、それぞれがコア部とクラッド部とを含む第1の光導波路と第2の光導波路と第3の光導波路とを有し、前記第2の光導波路は前記第1の光導波路と前記第1の光電変換部との間に設けられており、前記第3の光導波路は前記第1の光導波路と前記第2の光電変換部との間に設けられており、前記光導波路のコア部は前記第1の光導波路のコア部と前記第2の光導波路のコア部と前記第3の光導波路のコア部とを含み、
    前記第1の光導波路のコア部の屈折率は、前記第2の光導波路のコア部の屈折率及び前記第3の光導波路のコア部の屈折率よりも小さく、
    前記第2の光導波路が第1の方向の入射光を主に導光して前記第1の光電変換部が前記第1の方向の入射光を主に受光し、前記前記第3の光導波路が前記第1の方向と異なる第2の方向の入射光を主に導光して前記第2の光電変換部が前記第2の方向の入射光を主に受光するように、構成されている
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、結像レンズと、を有するカメラ。
  5. 前記第1の方向の入射光は、前記結像レンズの第1の射出瞳領域を通過した光であり、
    前記第2の方向の入射光は、前記結像レンズの前記第1の射出瞳領域と異なる第2の射出瞳領域を通過した光であることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
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