JP6000915B2 - シート移載装置およびシート移載方法 - Google Patents

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この発明はシート移載装置およびシート移載方法に関し、例えば太陽電池製造工程で用いられる樹脂シートの移載装置およびシート移載方法に関するものである。
近年、地球環境保護の観点からクリーンエネルギーへの関心が高まり、特に太陽光エネルギーの利用として太陽電池が注目されて普及が進んでいる。太陽電池の製造においては、生産ラインの稼働率を高め、1枚でも多く太陽電池を出荷することが課題となっている。
通常、太陽電池の製造工程は太陽電池セルを複数組み合わせてマトリクス状の太陽電池セルを生成し、マトリクス状の太陽電池セルを封止材で覆い、表面をガラス基板で、裏面を保護フィルムで覆うようにしている。その理由は太陽電池セルを保護し、屋外の環境で安定した出力するためである。各製造工程は自動化されており、保護フィルムを太陽電池セル上へ載置する工程では、シート移載装置がシート台上に積載されたマトリクスサイズの樹脂シートを1枚ずつ吸着して分離し太陽電池セル上に移載するようになっている。
保護フィルムはバックシートと呼ばれ、長期間の屋外使用に耐える耐久性の他に、電気絶縁性や、保護フィルム及び封止材間の密着性などの性能が要求される。これらの機能を満足するために様々な層構造のフィルムが開発されて販売されており、例えば防湿性能を向上させるためにアルミフィルム層をポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの樹脂フィルムでコーティングしたフィルムなどが用いられている。一般的には、バックシートの表裏面ともに樹脂層がコーティングされる。シート厚さは製品によって異なるが50〜250μm程度の薄いバックシートが用いられている。このバックシートには、アルミフィルム層やこのアルミフィルム層の表裏両面のPET層が存在するため、手でバックシートを少し曲げることはできるが変形部分は元に戻り、形状を保てないほどバックシートは柔らかいものではない。しかし折り曲げすぎるとバックシートには痕が残る。
また樹脂シートは板材に比べて軽量、軟質であり、電気絶縁体であるため静電気を帯電しやすく、樹脂シート2枚が重なった場合にこれらの樹脂シートを剥がすことが困難である。このため、従来、樹脂シートを湾曲させる機構と送風装置を備えた樹脂シート搬送システムにより、樹脂シートを1枚ずつに分離して搬送する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。この方法は、積載された最上部の樹脂シート(第1シート)とその下の樹脂シート(第2シート)との間に送風するとともに第1シートの側端部を持ち上げて湾曲させる一方、第2シートに生じるその剛性で平坦に保とうとする力によって、2枚の樹脂シートを分離して搬送するものである。
また、従来、樹脂シートの側端部を持ち上げてエアブローする他に、分離したシートが1枚であることを確認する厚み測定器を備えたシート搬送装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2010−52836号公報 特開2006−21856号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシート分離方法によると、シートを湾曲させてシート間に風を当てるだけではシート間の静電気により分離できない場合があり、確実に1枚のシートを分離することはできない。このため、シート移載装置は1枚のシートの分離に失敗したことが何らかの手段によって発見された場合には、生産ラインを停止して作業員が対処するため、製造ラインの稼働率が低下する。また、シートの分離に失敗したことが見過ごされた場合には、例えば2枚重なったシートが太陽電池セル上に装着されるため、不良品を供給する危険性もあった。
また、特許文献2に記載の方法によれば、樹脂シートが2枚重なって取り出されたことは検知されるため、異常の警告を出力可能であるが、製造ラインが停止して稼動率が低下するという問題が存在する。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、太陽電池用の樹脂シートが積載された樹脂シート束から1枚ずつ樹脂シートを分離してこれを太陽電池上に搬送する工程において樹脂シートを積載台から取り出す際、樹脂シートの1枚の分離に失敗したとしても製造ラインの停止を防ぎ、連続して樹脂シートを供給可能なシート移載装置およびシート移載方法を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一実施形態によれば、樹脂シートを積載する第1のシート積載台と、
この第1のシート積載台上の前記樹脂シートの搬送先に設けられ、前記樹脂シートが積載される位置合わせ用シート台と、
これらの台間を移動し、前記第1のシート積載台上に積載された樹脂シートのうちの最上層の樹脂シートを吸着して前記位置合わせ用シート台へ搬送するシート搬送手段と、
このシート搬送手段により吸着された前記最上層の樹脂シートおよびその下側の樹脂シートの間に空気を送る送風手段と、
この送風手段の前記空気によって分離された前記樹脂シートの厚みを測定する測定手段と、
この測定手段により測定された前記樹脂シートの厚みが、1枚分の厚みとは異なる場合、前記シート搬送手段に前記樹脂シートを前記第1のシート積載台とは別の第2のシート積載台へ搬送させる制御手段と、
前記第1のシート積載台に設けられた前記樹脂シートの検知手段とを備え、
この検知手段によるシートエンプティの検知によって、前記制御手段は前記シート搬送手段に前記第2のシート積載台上の前記樹脂シートを前記位置合わせ用シート台へ搬送させるシート移載装置が提供される。
更に、本発明の他の実施形態によれば、樹脂シートを積載する第1のシート積載台の樹脂シートを吸着し、吸着された前記樹脂シートおよびその下側の樹脂シート間に空気を送り、分離された前記樹脂シートの厚みを測定し、前記樹脂シート1枚分と異なる厚み測定結果により前記樹脂シートを前記第1のシート積載台とは別の第2のシート積載台へ搬送し、前記第1のシート積載台においてシートエンプティを検知し、検知後、前記第2のシート積載台上の前記樹脂シートを、前記樹脂シートの搬送先である位置合わせ用シート台へ搬送するシート移載方法が提供される。
この発明によれば、自動で樹脂シートを1枚ずつ分離することに失敗しても、製造ラインを即時停止させることなく連続して樹脂シートを移載できるため、製造ラインの稼働率を低下させることなく、確実に樹脂シートを1枚ずつ連続して太陽電池基板に供給することができる。
本発明の実施の形態に係るシート移載装置の正面図である。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置の第1のシート積載台上の樹脂シートの平面図である。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置のシート移載時の制御例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置の移載手段の正面拡大図である。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置の測定手段による測定状態を示す正面拡大図である。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置の移動経路を示す図である。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置による再搬送動作時の第1の移動経路を示す図である。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置によるシートの再搬送動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るシート移載装置による再搬送動作時の第2の移動経路を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るシート移載装置およびシート移載方法について、図1乃至図9を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
実施の形態1.
図1は本実施形態に係るシート移載装置の正面図である。本実施形態に係るシート移載装置は、樹脂シート1の束を積載する第1のシート積載台2と、この第1のシート積載台2上の樹脂シート1の搬送先である位置合わせ用シート台3とを備えている。シート搬送装置5は、これらの第1のシート積載台2及び位置合わせ用シート台3への移動および上下動によって、第1のシート積載台2上の樹脂シート1を吸着しその樹脂シート1を位置合わせ用シート台3へ搬送する。送風器6は、シート搬送装置5により吸着された樹脂シート1およびシート束の残部の間に空気流を送る。厚み測定器7は、送風器6の空気流によってシート束から分離された樹脂シート1の厚みを測定するもので、4個設けられている。コントローラ9は、厚み測定器7の何れか1個が、樹脂シート1枚分と異なる厚みが測定した場合、シート搬送装置5に樹脂シート1を第1のシート積載台2とは別の積載場所である第2のシート積載台4に搬送させる。
樹脂シート1は太陽電池の製造工程で用いられるバックシートである。そのシートサイズは例えば1120×1320mm、シート厚さ180μmであり、予め裁断された樹脂シート1が第1のシート積載台2に平積みされている。シート層構造はアルミフィルムと、このアルミフィルムの両面にコーティングされたPET(polyethylene terephthalate)層とを有する。表面がPET層で覆われているためこの樹脂シート1を分離する際には静電気が発生しやすくなっており、また、樹脂シート1は裁断の際に形成される「だれた」切り口によりシート4辺が第1のシート積載台2の枠に嵌るため、1枚の樹脂シート1をシート束から分離することは難しくなっている。だれた切り口とは、樹脂シート1の切断端部が切断刃具より受けた力の方向に変形しこの切断端部が平滑に仕上がっていない状態のシート断面である。
第1のシート積載台2には200枚の樹脂シート1が積載されている。第1のシート積載台2には樹脂シート1のシートエンプティを検知するシートセンサ10(検知手段)が設けられている。シートエンプティとは樹脂シート1が尽きたことあるいはシート残り枚数が決められた枚数を下回って残りわずかであることを言う。また、第1のシート積載台2には積み重ねられた樹脂シート1の位置がずれないようシート束の側面側を保持する側板が設けられており、各側板は第1のシート積載台2との間に隙間を空けて設けられている。
位置合わせ用シート台3はそのテーブル上に置かれた樹脂シート1の位置合わせを行うアラインメント(整位)機能を具備する。位置合わせ用シート台3の上方にはカメラ13が設けられている。この位置合わせ用シート台3は、移動テーブルを備え、この移動テーブルをその平面内で微小に前後左右に移動させる機構を有する。この機構は、位置合わせ用シート台3上でシート斜行θやシートコーナー部のx位置、y位置を整位する。この機構にはカメラ13からの出力画像を用いてシート端部の位置を画像処理により検出する位置検出ソフトウェアが実装されている。シート厚が薄いためにカメラ13によって検出された樹脂シート1の位置を位置合わせ用シート台3は機構により規定の位置に合わせられてから樹脂シート1は太陽電池基板積載台8上に移載される。
太陽電池基板積載台8上には太陽電池基板が配置されている。樹脂シート1のこの積載台8への太陽電池基板の移載は上記シート搬送装置5あるいは図示しない他の搬送装置により行われる。
シート搬送装置5は、水平に懸架されたレール14と、このレール14により左右に移動し上下に昇降する搬送ヘッド15と、それぞれこの搬送ヘッド15に設けられた複数個の吸着パッド16とを備えている。レール14は第2のシート積載台4及び位置合わせ用シート台3の間およびそれらの上方位置を含む長さを有する。搬送ヘッド15は、レール14により移動する上側フレーム17と、この上側フレーム17に設けられた一対のガイド18と、これらのガイド18に沿って昇降する一対の上下移動機構19と、これらの上下移動機構19に連結された下側フレーム20とを備えている。下側フレーム20の下面全面には複数個の吸着パッド16がマトリクス上に配列されている。これらの吸着パッド16のうち、下側フレーム20の図面に向かって左右の辺に沿った2列の吸着パッド16にはそれぞれパッド先端を上下させるパッド上下機構21が設けられている。パッド上下機構21の上下動作により、樹脂シート1は、全面が一斉に持ち上げられ、あるいはシートの左右の端部だけが持ち上げられ樹脂シート1が湾曲される。
下側フレーム20の左右に配置された送風器6は、搬送ヘッド15に設けられ水平方向に開口したエアノズル22と、このエアノズル22内に空気流を送り込む送風機23とを備える。エアノズル22は樹脂シート1が吸着されて持ち上げられるときに空気流を送る。送風機23には静電気の除去を容易にする除電器25も設けられている。送風機23の代わりに工場全体で使用される圧縮空気を利用しても良い。
図2は第1のシート積載台2上の樹脂シート1を上方から見た平面模式図である。図2において樹脂シート1の左右の対向辺のコーナー部には、4つの厚み測定器7が配置されている。厚み測定器7は、搬送ヘッド15に吸着された樹脂シート1の周辺部を把持し、把持部に内蔵されたマイクロゲージ(図示せず。)等により厚みを計測して測定結果を出力する。この厚み測定器7は図1のスライド機構26により右方に寄ってシート端部に当たる位置と左方に待避する位置との間を水平にスライド可能に設けられている。尚、4つの厚み測定器7は樹脂シート1の4箇所のコーナー部にそれぞれ配置されており、これらの厚み測定器7の何れか一つがシート周辺部のシート厚を測定するようにしてもよい。樹脂シート1の上下の対向辺のコーナー部には測定機能のない把持器27が配置されており、これらの把持器27により樹脂シート1の把持のみを行う。
図1の第2のシート積載台4は厚み測定で不良と判断された樹脂シート1の仮置き場である。ここで不良とは1枚の樹脂シート1の分離に失敗したことを言う。シート搬送装置5は第1のシート積載台2および位置合わせ用シート台3間の直線的な区間を往復移動するが、第2のシート積載台4はこの区間内の第1のシート積載台2よりも外側に設けられている。
コントローラ9は、厚み測定器7から厚み測定結果が不良を示す信号を受信すると、シート搬送装置5が1枚の樹脂シート1の分離に失敗したと判断し、シート搬送装置5に吸着された2枚又は3枚の樹脂シート1を第2のシート積載台4上へ向けて搬送させる。また、コントローラ9はシートセンサ10により第1のシート積載台2上の樹脂シート1が無くなったことが検知された場合、シート搬送装置5に第2のシート積載台4上の樹脂シート1を位置合わせ用シート台3へ搬送させる。コントローラ9にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、CPUがROMのプログラムを実行することにより、シート移載装置に上記の指示を実行させる。
次に上述の構成の本実施形態に係るシート移載装置の動作について説明する。図3はコントローラ9によるシート移載装置の制御例を示すフローチャートである。
まずステップA1において、コントローラ9は、図1に示すように、樹脂シート1が積載された第1のシート積載台2の上方に搬送ヘッド15を移動させる。ステップA2において、コントローラ9は搬送ヘッド15を下降させて、積載された一番上面にある樹脂シート1に吸着パッド16を接触させる。このステップA2ではコントローラ9は更に吸着パッド16をシート面へ押し込み、吸着パッド16を確実にシート面に吸着できる位置まで下降させてから、吸着パッド16により樹脂シート1を吸着させる。
次に、ステップA3においてコントローラ9はパッド上下機構21によりシート1の左右の周辺部だけを10mmほど持ち上げ、左右のエアノズル22から除電器25を通してエアブローを発生させ、エアブローによって静電気により持ち上がった樹脂シート1の下面に付着した他のシートを引き離す。シート周辺部を湾曲させ、かつ除電器25を通したエアブローをすることによって、1枚分離が比較的容易になる。樹脂シート1の裏面と他のシート表面との間に分布していた電荷が除電され、静電吸着力による付着力がなくなる。
ステップA3においては、パッド上下機構21によってシート周辺部だけが持ち上がりシート面の大半は吸着パッド16によって押さえ付けられており、また持ち上げ量が少ないため、最上部のシート1とともに持ち上げられた下側のシート1は途中で落下しても樹脂シート1の位置が大きくずれることはなく第1のシート積載台2に設けられた側板から外へはみ出すこともない。
次に、ステップA4において、コントローラ9は樹脂シート1による厚みを測定する。図4は搬送ヘッド15の正面拡大図であり、図5は、図4の左側の厚み測定器7による測定状態を示す正面拡大図である。これら図中既述の符号はそれらと同じ要素を表す。図4に示すように、コントローラ9はスライド機構26によって吸着された樹脂シート1の端辺部に厚み測定器7を移動させる。図5に示すようにこの厚み測定器7は上下から樹脂シート1のシート周辺部を把持する。厚み測定器7はシート端部を把持すると同時にその把持部に内蔵されたマイクロゲージ等によって樹脂シート1の厚みを測定する。
図3のステップA5において、コントローラ9は厚み測定結果により1枚の樹脂シートの分離についその成否を判断する。測定された厚みがシート1枚分よりも大きい場合、樹脂シート1の1枚分離に失敗したとプログラムは判断する。
ステップA5(図3)において厚み測定器7により厚み測定を行った結果、シート1枚の分離に成功したとコントローラ9が判定した場合、YESルートを通り、ステップA6においてコントローラ9は吸着状態の樹脂シート1を移動させる。
図7は第1のシート積載台2から位置合わせ用シート台3への移動経路を示す図である。コントローラ9は搬送ヘッド15を上昇させてから同図の移動経路(矢印参照)のように樹脂シート1を位置合わせ用シート台3上に搬送し、樹脂シート1をこの位置合わせ用シート台3上に載せてから吸着を解除して樹脂シート1を置く。樹脂シート1は位置合わせ用シート台3上でコーナー部の位置が合わせられる。
続く図3のステップA7においてコントローラ9はシートセンサ10からのシート有無を示す信号を確認する。このステップA7において第1のシート積載台2に樹脂シート1が残っている間、YESルートを通り、コントローラ9はステップA1の処理に進み、樹脂シート1の受け渡し後、搬送ヘッド15を第1のシート積載台2の上方に戻し、ステップA2以降、次の樹脂シート1の搬送を行う。
以後、樹脂シート1を吸着し位置合わせ用シート台3へ搬送することが繰り返される(ステップA1からステップA7)。
この繰返し搬送の際、ある樹脂シート1に対する厚み測定の結果(ステップA4)、1枚分離に失敗したとコントローラ9が判定した場合、2枚以上の樹脂シート1が静電気などによって付着し合っていることが検出される。
ステップA5のNOルートを通りステップA8において、コントローラ9は厚み測定器7のアーム状把持部を閉じ、吸着パッド16で吸着したまま搬送ヘッド15を上方に移動させる。コントローラ9は、搬送ヘッド15を第2のシート積載台4へ移動させる。このステップA8では分離されるはずであったが分離されなかった他のシートは、静電気又はシート端部の引っかかりにより一枚目の樹脂シート1に密着したままである。樹脂シート1の吸着搬送の途中、把持器27により把持状態のままにされているので他のシートはこの樹脂シート1からずれない。コントローラ9は第2のシート積載台4上の樹脂シート1に対しても、図2に示すようにシート1のコーナー部4箇所に位置する厚み測定器7及び把持器27によって把持状態のまま厚み測定を行う。
更にステップA8では、第2のシート積載台4上に搬送ヘッド15が移動したタイミングでコントローラ9は厚み測定器7のアーム部及び把持器27の把持部を開放させ、吸着パッド16の吸着を解除する。ステップA8の後、図3のAルートにより、コントローラ9は搬送ヘッド15を上方に上昇させ、元の位置である第1のシート積載台2の上方に戻し、以降、次の樹脂シート1の搬送を行う。
このように、1枚の樹脂シート1の分離に失敗しても、その樹脂シート1を別の積載場所に一旦置くため、シート移載装置は製造ラインを停止することなく、第1のシート積載台2上の次の樹脂シートを1枚分離して位置合わせ用シート台3に移載供給することが可能になる。したがって製造ラインの稼働率を下げずに、確実に1枚ずつ連続して樹脂シートを移載し供給することができる。
更に図8は本実施形態に係るシート移載装置による第2のシート積載台4上の樹脂シート1の再搬送動作を説明するためのフローチャートである。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。
図9は本実施形態に係るシート移載装置による再搬送動作時の移動経路を示す図である。シートセンサ10(図1左方)が第2のシート積載台4上の樹脂シート1が無くなったことを検知した場合、コントローラ9は搬送ヘッド15を第2のシート積載台4の上方へ移動させる(図8のステップB1)。コントローラ9はシート移載装置を前述した同様の制御によって動作させる。即ち搬送ヘッド15は第2のシート積載台4に積載されたシート上に下降し吸着パッド16はシート最上層に吸着する(ステップB2)。搬送ヘッド15はシート周辺部を持ち上げ、送風器6によりエアブローを送る(ステップB3)。厚み測定器7は把持器27と協働してシート厚みを測定し(ステップB4)、1枚分離の判定をコントローラ9は行う(ステップB5)。
また、ステップB5のYESルートでは、搬送ヘッド15は第1のシート積載台2上で1枚分離できた樹脂シート1を位置合わせ用シート台3に移載し吸着解除後に位置決めする(ステップB6)。1枚分離できなかった場合、ステップB5のNOルートを通り、搬送ヘッド15は空になっている第1のシート積載台2上に移載し吸着を解除する(ステップB8)。その後、コントローラ9は図8のBルートにより、ステップB1以降の処理を行う。これにより、第2のシート積載台4に積載されたシート1は不良品として廃棄されることはなく、また、人手によって第1のシート積載台2上に積載することにより、シート1に折り目が付いて不良品になることも防止できる。すなわち、本実施形態に係るシート移載装置においては、分離されなかったシートを再利用できるようになる。
以上のように本実施形態に係るシート移載装置およびシート移載方法によれば、1枚分離できなかった樹脂シート1を他のシートが吸着されたまま、第2のシート積載台4に移載することで、アラームを発することなく連続して移載動作を行うことができるようになる。シート1の1枚を分離できずに一旦第2のシート積載台4へ仮置きして第1のシート積載台2に戻り更に次の1枚の樹脂シート1を分離して位置合わせ用シート台3へ移載するときの所要時間は、1枚を分離できた場合に比較して増加する。しかし、第1のシート積載台2から第2のシート積載台4への移載時間と、第2のシート積載台4から位置合わせ用シート台3への次シートの移載時間との合計時間は、不良発生によるシステム停止時間よりもはるかに短い。したがって、アラームが発生する度に作業者が対処する必要がなくなり、アラーム報知からシート補充完了までの間の生産の滞りが発生しなくなる。また、不良発生時作業員により剥がされた樹脂シートを再利用可能となり、歩留まりの低下が防止される。個々の設備要素を連続的に稼働させ続けることができ、製造ライン全体としてのスループットを高めることができる。
尚、上記の実施形態は実施形態そのままに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記の実施形態では、別の積載場所としての第2のシート積載台4は往復直動方向の下流に設けられていたが、この第2のシート積載台4は第1のシート積載台2から水平面内で往復直動方向と直交する方向に設けられてもよい。本発明の実施の形態に係るシート移載装置は位置センサ、速度センサ又は加速度センサを設け、コントローラ9がこれらのセンサ出力を用いた演算を行うことによって、各装置要素間の位置関係や、搬送ヘッド15の左右移動及び上下移動時の移動ストローク量、移動速度、方向、あるいは吸着パッド16の吸着、開放のタイミングなどが制御される。
図2の4箇所のコーナー部の厚み測定器7の構成は図2左下の厚み測定器7の例と同じである。樹脂シート1の手前側のシート周辺と奥行き側のシート周辺とにそれぞれ一対の厚み測定器7が対向配置されており、これらのうちの樹脂シート1が捲られた何れかの厚み測定器7が1枚であるか否かを測定するだけで足りる。
図4〜図7、図9では図1の送風機23や除電器25の表示を省略している。
1…樹脂シート、2…第1のシート積載台、3…位置合わせ用シート台、4…第2のシート積載台、5…シート搬送装置、6…送風器、7…厚み測定器、8…積載台、9…コントローラ、10…シートセンサ、13…カメラ、14…レール、15…搬送ヘッド、16…吸着パッド、17…上側フレーム、18…ガイド、19…上下移動機構、20…下側フレーム、21…パッド上下機構、22…エアノズル、23…送風機、25…除電器、26…スライド機構、27…把持器。

Claims (6)

  1. 樹脂シートを積載する第1のシート積載台と、
    この第1のシート積載台上の前記樹脂シートの搬送先に設けられ、前記樹脂シートが積載される位置合わせ用シート台と、
    これらの台間を移動し、前記第1のシート積載台上に積載された樹脂シートのうちの最上層の樹脂シートを吸着して前記位置合わせ用シート台へ搬送するシート搬送手段と、
    このシート搬送手段により吸着された前記最上層の樹脂シートおよびその下側の樹脂シートの間に空気を送る送風手段と、
    この送風手段の前記空気によって分離された前記樹脂シートの厚みを測定する測定手段と、
    この測定手段により測定された前記樹脂シートの厚みが、1枚分の厚みとは異なる場合、前記シート搬送手段に前記樹脂シートを前記第1のシート積載台とは別の第2のシート積載台へ搬送させる制御手段と、
    前記第1のシート積載台に設けられた前記樹脂シートの検知手段とを備え、
    この検知手段によるシートエンプティの検知によって、前記制御手段は前記シート搬送手段に前記第2のシート積載台上の前記樹脂シートを前記位置合わせ用シート台へ搬送させるシート移載装置。
  2. 前記制御手段は前記厚み測定結果が不良を示す通知によって1枚の前記樹脂シートの分離失敗と判断し、前記シート搬送手段に吸着された複数枚の樹脂シートを前記第2のシート積載台に搬送させる請求項1記載のシート移載装置。
  3. 前記シート搬送手段は前記第1のシート積載台および前記位置合わせ用シート台間を往復移動し、
    前記第2のシート積載台は前記第1のシート積載台よりも外側に設けられた請求項記載のシート移載装置。
  4. 樹脂シートを積載する第1のシート積載台の樹脂シートを吸着し、吸着された前記樹脂シートおよびその下側の樹脂シート間に空気を送り、分離された前記樹脂シートの厚みを測定し、前記樹脂シート1枚分と異なる厚み測定結果により前記樹脂シートを前記第1のシート積載台とは別の第2のシート積載台へ搬送し、
    前記第1のシート積載台においてシートエンプティを検知し、検知後、前記第2のシート積載台上の前記樹脂シートを、前記樹脂シートの搬送先である位置合わせ用シート台へ搬送するシート移載方法。
  5. 前記樹脂シートの厚みの測定は、
    前記樹脂シート1枚が分離されたか、又は複数の樹脂シートが重なって吸着されたかを判断する請求項記載のシート移載方法。
  6. 前記第2のシート積載台上の前記樹脂シートの前記位置合わせ用シート台への搬送は、
    前記第1のシート積載台および前記位置合わせ用シート台間に対して前記第1のシート積載台よりも外側に位置する前記第2のシート積載台へ移動し、
    上方からの下降により前記樹脂シートを1枚ずつ吸着して分離し、
    前記第2のシート積載台上の前記樹脂シートを前記位置合わせ用シート台へ搬送する請求項記載のシート移載方法。
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