JP6000841B2 - 工作機械 - Google Patents

工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6000841B2
JP6000841B2 JP2012282326A JP2012282326A JP6000841B2 JP 6000841 B2 JP6000841 B2 JP 6000841B2 JP 2012282326 A JP2012282326 A JP 2012282326A JP 2012282326 A JP2012282326 A JP 2012282326A JP 6000841 B2 JP6000841 B2 JP 6000841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
space
piston
window
machine tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012282326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014124707A (ja
Inventor
岡本 洋一
洋一 岡本
英一郎 五味
英一郎 五味
大樹 中尾
大樹 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Co Ltd filed Critical DMG Mori Co Ltd
Priority to JP2012282326A priority Critical patent/JP6000841B2/ja
Priority to CN201320653638.6U priority patent/CN203650102U/zh
Priority to US14/101,516 priority patent/US9387563B2/en
Priority to DE102013226107.1A priority patent/DE102013226107A1/de
Publication of JP2014124707A publication Critical patent/JP2014124707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6000841B2 publication Critical patent/JP6000841B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q17/00Arrangements for observing, indicating or measuring on machine tools
    • B23Q17/007Arrangements for observing, indicating or measuring on machine tools for managing machine functions not concerning the tool
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/08Protective coverings for parts of machine tools; Splash guards
    • B23Q11/0891Protective coverings for parts of machine tools; Splash guards arranged between the working area and the operator
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q17/00Arrangements for observing, indicating or measuring on machine tools

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、気密状に接合された二枚の窓板から構成される窓部を有する工作機械であって、前記窓部の気密状態を検出するためのインジケータを備えた工作機械に関する。
通常、工作機械には、安全面及び環境面を考慮して、加工領域と外部領域とを仕切るカバー体が設けられており、このカバー体には、外部から加工領域内を観察できるように、窓部が設けられている。
このような窓部を備えたカバー体の一例として、従来、特開平3−166037号公報(特許文献1)に開示されたカバー体が知られている。この特許文献1に開示されたカバー体(具体的にはスライドドア)は板状のポリカーボネートから構成され、窓部となる部分の内側(加工領域側)にガラス板が装着された構造を備えている。
このカバー体によれば、これを構成するポリカーボネート板が極めて高い靭性、及び高い耐衝撃性を備えているため、例えば、操作ミスやプログラムの作成ミスによって、工具とワークとが衝突するといった不測の事故が発生したとしても、この衝突により工具やワークが外部に飛び出すのを確実に防止することができる。
一方、ポリカーボネート板は、上記のように高靭性及び高耐衝撃性を有する反面、硬度についてはさほど高くなく、即ち、耐摩耗性についてはそれほど高くなく、このため、例えば、切削などによって生じる切屑が表面に当ると、表面が切屑により削り取られて粗くなり、同部を介した透視性(視認性)が悪くなるという欠点を有している。
そこで、上記従来のカバー体では、切屑によってポリカーボネート板の表面が粗くなるのを防止し、その良好な視認性を維持するために、ポリカーボネート板の窓部となる部分の内側(加工領域側)に、耐摩耗性の高いガラス板を装着した構造を採用している。
斯くして、上記構成を備えた従来のカバー体によれば、加工領域側に配置したガラス板により、切屑に起因した視認性(外部からの良好な観察性)の悪化を防止することができるとともに、高靭性及び高耐衝撃性を有するポリカーボネート板により、工具やワークが外部に飛び出すのを確実に防止することができ、高い安全性を確保することができる。
ところで、近年、前記ポリカーボネート板は、耐摩耗性が低いという欠点の他に、クーラントに対する耐性が低く、長時間クーラントに接触すると、長所としての高靭性及び高耐衝撃性が低下するという欠点があることが判明している。
そこで、現在では、窓部以外のカバー体を板金から構成するとともに、窓部として、加工領域側にガラス板を配置する一方、外部側にポリカーボネート板を配置し、上記欠点を補う為に、これらを一定間隔をあけて気密状に接合した構成が採用されている。
このような構成の窓部によれば、ポリカーボネート板がクーラントと接触するのを防止することができ、クーラントによって当該ポリカーボネート板の靭性及び耐衝撃性が低下するのを防止することができる。
特開平3−166037号公報
ところが、一定間隔をあけてガラス板とポリカーボネート板とを気密状に接合した構成の窓部においても、以下に説明するような問題があった。
即ち、この窓部において、ガラス板とポリカーボネート板との接合部の気密性が確保されている場合には、ガラス板とポリカーボネート板との間にクーラントが侵入する余地はなく、したがって、クーラントによってポリカーボネート板の靭性及び耐衝撃性が低下することはないが、従来、この気密性が必ずしも保障されていなかったのである。
例えば、従来、窓部の製造時において、ガラス板とポリカーボネート板との間の気密性を検出する方法が提案されておらず、したがって、製造時点において、必ずしも当該気密性が保障されているとは言えないのが現状である。
また、製造時点において前記気密性が担保されていたとしても、シール部材のクーラントに対する耐性が十分でない場合もあり、この場合には、シール部材の経時的な劣化によって気密性が損なわれるおそれがある。
更に、工作機械の運転中に、窓部には様々な荷重が作用する。例えば、カバー体をスライドさせるといった操作によって荷重が作用し、切屑やクーラントが衝突することによっても荷重が作用する。また、切削熱や各種発熱源から伝わる熱に起因した歪みによっても荷重が作用する。このような荷重は窓部に変形をもたらし、この変形が長期にわたって繰り返されると、前記接合部の気密性が損なわれる可能性がある。
また、ガラス板に過度の荷重が作用してこれに亀裂が生じ、このために、気密状態が損なわれる場合もある。
このように、上記構成の窓部において、従来、その気密性は必ずしも保障されたものではなかった。
当然のことながら、ポリカーボネート板には耐用年数が設定され、前記窓部を定期的に交換する運用となっているが、その前に、前記気密性の不良によりガラス板とポリカーボネート板との間にクーラントが侵入して、当該ポリカーボネート板にクーラントが接触する事態に陥ると、ポリカーボネート板が予定よりも早く劣化して、その靭性及び耐衝撃性が著しく低下するおそれがある。
このような状態で、上述した不測の事故が発生すると、ガラス板とポリカーボネート板から構成される窓部を工具やワークが貫通して外部に飛び出すといった重大な事故となりかねない。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであって、前記窓部の気密性が良好に保たれているかどうかを、オペレータが目視によって確認することができる工作機械の提供を、その目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、窓部を有するカバー体を備えた工作機械であって、前記窓部は、一定の間隔をあけて気密状に接合された二枚の透明又は半透明の窓板を備えて構成されており、
前記窓板間の空間内を大気圧以外の圧力に設定するとともに、
圧力に応じて変位する標示部を備えたインジケータを、前記空間内の圧力が前記標示部に作用し、且つ該標示部を外部から視認(目視により確認)することができるように、前記カバー体に配設又は接続させた工作機械に係る。
この発明によれば、まず、前記空間内を大気圧以外の圧力に設定、即ち、前記空間内を大気圧よりも高い圧力に加圧した状態、又は大気圧よりも低い圧力に減圧した状態にする。このように、前記空間内を加圧状態又は減圧状態にすると、その圧力が前記インジケータの標示部に作用してこれが変位し、当該標示部はこの初期圧力に応じた位置に位置することになる。
この後、前記窓部の気密状態が良好であれば、前記空間内の圧力に変動を生じないが、気密状態が良好に保たれていない場合には、前記空間内の圧力が変動、即ち、加圧状態であれば圧力が減少し、減圧状態であれば圧力が上昇し、この変動に応じて前記標示部の位置が初期位置から変位することになる。したがって、前記標示部が初期位置から変位しているかどうかを目視によって確認することにより、前記空間内の気密状態の適否を判別することができる。
前記標示部は、外部から視認することができる視認領域と、外部から視認することができない非視認領域との間で移動可能に構成されるとともに、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力、即ち、前記気密状態が良好であると判断されるような圧力である場合には、前記非視認領域内に位置し、それ以外の圧力、即ち、前記気密状態が不良であると判断されるような圧力である場合には、前記視認領域内に位置するように構成されているのが好ましい。
このようにすれば、前記気密状態が良好である場合には、前記標示部が非視認領域内に位置し、これを外部から確認することができないが、前記気密状態が不良となったときには、前記標示部が視認領域内に移動して、これを外部から確認することができるようになるので、当該標示部を外部から確認できるかどうかという単純な確認作業によって、前記気密状態の適否を判別することができる。
また、前記インジケータは、両端が開口した透明又は半透明の筒状のシリンダと、該シリンダ内に気密状且つ移動可能に配設された前記標示部たるピストンと、前記シリンダ内の前記ピストンを挟んだ一方側又はその反対の他方側に配設され、前記ピストンを前記一方側又は他方側に付勢する付勢部材とから構成されるとともに、
前記シリンダは、前記窓部の窓板接合部に、その前記一方側が、前記窓板間の空間内であって、外部から視認することができる視認領域内に位置し、且つその前記他方側が前記窓部の外部に通じるように気密状に挿入され、
前記ピストンは前記空間内の圧力に応じ前記シリンダ内を移動して、その位置が変位するように構成されたものであっても良い。
このインジケータによれば、前記ピストンの前記一方側に前記空間内の圧力が作用し、その前記他方側に大気圧が作用するとともに、前記付勢部材による付勢力が前記ピストンに作用する。斯くして、ピストンは、前記空間内の圧力による作用力、前記大気圧による作用力、及び前記付勢力が釣り合う位置に位置することになる。
そして、前記空間内の圧力が変動すると、ピストンはこの変動に応じてシリンダ内を移動し、前記3つの作用力が釣り合う新たな位置に、当初の位置(初期位置)から変位する。したがって、このインジケータによっても、前記ピストンが初期位置から変位しているかどうかを目視によって確認することにより、前記気密状態の適否を判別することができる。
このインジケータにおいても、前記ピストンは、前記視認領域と、外部から視認することができない非視認領域との間で移動可能に構成されるとともに、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合、即ち、前記気密状態が良好であると判断されるような圧力である場合には、前記非視認領域内に位置し、それ以外の圧力、即ち、前記気密状態が不良であると判断されるような圧力である場合には、前記視認領域に位置するように構成されているのが好ましい。
このようにすれば、ピストンを外部から確認できるかどうかという単純な確認作業によって、前記気密状態の適否を判別することができる。
前記インジケータは、両端が開口した透明又は半透明の筒状の部材からなり、前記窓部の窓板接合部に、その一方側が前記窓板間の空間内に連通し、且つその他方側が前記窓部の外部に通じるように気密状に挿入されたシリンダと、該シリンダ内に気密状且つ移動可能に配設されたピストンと、揺動自在に前記窓板間の空間内に配設された前記標示部たる標示板と、一端が前記ピストンの前記一方側に係合し、他端が前記標示板に係合して、前記ピストンの移動に応じて前記標示板を揺動させるリンク機構部と、前記シリンダ内で前記ピストンの前記他方側に配設され、前記ピストンを前記一方側又は他方側に付勢する付勢部材とから構成されるとともに、
前記標示板は、少なくともその一部が、外部から視認することができる視認領域内を揺動可能に設けられ、
前記ピストンが前記空間内の圧力に応じて前記シリンダ内を移動することにより、前記標示板が前記リンク機構部を介し揺動して、前記視認領域内にある前記標示板の位置が変動するように構成されていても良い。
このインジケータによれば、前記ピストンの前記一方側に前記空間内の圧力が作用し、その前記他方側に大気圧が作用するとともに、前記付勢部材による付勢力が前記ピストンに作用する。斯くして、ピストンは、前記空間内の圧力による作用力、前記大気圧による作用力、及び前記付勢力が釣り合う位置に位置することになる。
そして、前記空間内の圧力が変動すると、ピストンはこの変動に応じてシリンダ内を移動し、前記3つの作用力が釣り合う新たな位置に、当初の位置(初期位置)から変位する。そして、このピストンの変位に伴って標示板が揺動し、視認領域内にある当該標示板の位置が変動する。
したがって、視認領域内にある標示板の位置が、初期状態から変動しているかどうかを目視によって確認することにより、前記気密状態の適否を判別することができる。
尚、このインジケータにおいて、前記標示板は、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合、即ち、前記気密状態が良好であると判断されるような圧力である場合には、その全部が前記非視認領域内に位置し、それ以外の圧力、即ち、前記気密状態が不良であると判断されるような圧力である場合には、その一部が前記非視認領域に位置するように構成されているのが好ましい。
このようにすれば、標示板を外部から確認できるかどうかという単純な確認作業によって、前記気密状態の適否を判別することができる。
また、前記インジケータは、一端が前記窓板間の空間内に連通し、他端が封止されるとともに、鉛直方向に沿って配設された透明又は半透明の筒体と、該筒体内に注入された標示部たる液体とから構成されていても良い。
このインジケータによれば、前記空間内の圧力によって前記液体に作用する作用力に応じて、当該液体の前記筒体内における位置が変動する。したがって、この液体が初期位置から変位しているかどうかを目視によって確認することにより、前記気密状態の適否を判別することができる。
尚、このインジケータにおいても、前記液体は、外部から視認することができる視認領域と、外部から視認することができない非視認領域との間で変位可能に構成されるとともに、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合、即ち、前記気密状態が良好であると判断されるような圧力である場合には、前記非視認領域内に位置し、それ以外の圧力、即ち、前記気密状態が不良であると判断されるような圧力である場合には、前記非視認領域に位置するように構成されているのが好ましい。
このようにすれば、液体を外部から確認できるかどうかという単純な確認作業によって、前記気密状態の適否を判別することができる。
また、前記インジケータは、前記窓板間の空間内に連通する連通管に接続された状態で前記カバー体に接続され、前記標示部は、常時、外部から視認可能に配置されていても良い。
更に、前記工作機械は、前記窓板間の空間内の圧力を調整する圧力調整機構を備えていても良い。前記窓部の気密状態は、現実的には、完全な気密状態とし難く、実用面で支障のない範囲での漏洩は起こり得るし、これを許容することができる。ところが、これを放置すると、気密状態に支障のない圧力変動であるにも拘らず、前記インジケータの標示部から確認される判断は、気密状態が不良ということになる。
そこで、定期的又は非定期的に、前記圧力調整機構により、前記窓板間の空間内の圧力を初期状態に回復させることで、実用面で支障のない範囲での圧力変動をキャンセルすることができ、前記窓部の気密状態の適否をより正確に判断することができる。
以上のように、本発明によれば、一定の間隔をあけて気密状に接合された二枚の窓板から構成される窓部の気密状態についての適否を、インジケータの目視による確認という簡単な作業で、早期に且つ確実に判断することができる。このため、外部側に配設される窓板としてクーラントに対する耐性の低い材料を用いている場合に、当該窓部を早期に新品に交換するなど、適切な予防措置を講じることでき、このような予防措置を講じることで、工具やワークが窓部を貫通して外部に飛び出すといった重大な事故が引き起こされるのを未然に防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る工作機械の全体を示した斜視図である。 第1の実施形態に係る窓部及びインジケータを示した正面図である。 図2における矢示A−A方向の部分断面図である。 図2におけるB部の拡大断面図である。 第1の実施形態の変形例に係るインジケータを示した断面図である。 第1の実施形態の変形例に係るインジケータを示した断面図である。 第1の実施形態の変形例に係るインジケータを示した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る工作機械の窓部及びインジケータを示した正面図である。 図8におけるC部の拡大断面図である。 第2の実施形態の変形例に係るインジケータを示した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る工作機械の窓部及びインジケータを示した正面図である。 図11における矢示F−F方向の部分断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る工作機械の窓部及びインジケータを示した正面図である。 図13における矢示G−G方向の部分断面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る工作機械全体を示した斜視図であり、図2は、本実施形態に係る窓部及びインジケータを示した正面図であり、図3は、図2の矢示A−A方向の部分断面図である。
図1に示すように、本例の工作機械1は具体的にはNC旋盤であり、そのベッド、主軸台や刃物台等の構造物が、2つの固定カバー(カバー体)2,3、及び矢示方向にスライド自在となったドアカバー(カバー体)4により覆われ、この固定カバー2,3及びドアカバー4によって加工領域とその外部とが仕切られた構成となっている。
前記固定カバー2,3はそれぞれ金属板から構成され、ドアカバー4は窓部5を有し、この窓部5以外は金属板から構成されている。
図2及び図3に示すように、前記窓部5は、透明又は半透明で矩形をした同形のガラス板6及びポリカーボネート板7と、この他にスペーサ8、シール部材9及び枠体10から構成される。スペーサ8は、矩形をした枠状の部材で、ガラス板6とポリカーボネート板7との間の外周縁部に位置するように配設され、これらの間の間隔を画定する。
また、シール部材9は同じく矩形をした枠状の部材からなり、図3に示すように一体的に組みつけられたガラス板6、スペーサ8及びポリカーボネート板7からなる組立体の外周面を封止するようにこれらに接合される。また、枠体10は、断面L字状をした矩形の枠体であり、前記シール部材9の外周面及びその側面、並びにガラス板6の周縁側面を覆うようにこれらに接合されている。
斯くして、この窓部5は、ガラス板6とポリカーボネート板7とが一定の間隔をあけて気密状に接合された構成を有する。そして、このように構成された窓部5は、そのガラス板6が加工領域側に位置するように、ドアカバー4の開口部において、当該ドアカバー4を構成する外部側の板材4aと加工領域側の板材4bとの間に配設され、これらによってその外周縁部が保持された状態で固定されている。
また、前記窓部5は、そのスペーサ8、シール部材9及び枠体10に、枠体10の外周面に開口するように貫通穴8a,9a,10aがそれぞれ形成され、これら貫通穴8a,9a,10aに圧力調整装置12が接続されている。
圧力調整装置12は、加圧ポンプ13と、ドアカバー4の板材4aを貫通した状態でこれに取り付けられた管継手15と、前記貫通穴8a,9a,10aに接続された管継手16と、前記加圧ポンプ13と前記管継手15との間を接続する接続管17aと、前記管継手15,16間を接続する接続管17bと、前記接続管17aに介在するように設けられた弁14とから構成される。加圧ポンプ13を駆動した状態で弁14を開くことで、ガラス板6とポリカーボネート板7との間の空間11内が加圧され、弁14を閉じることで、接続管17aの管路が封止され、前記空間11内の圧力が維持される。
また、前記窓部5には、インジケータ20が配設されている。このインジケータ20は、図4に示すように、シリンダ21、ピストン22及び圧縮コイルバネ23を備えている。シリンダ21は、両端が開口した透明又は半透明の筒状の部材からなり、その一方が前記スペーサ8、シール部材9及び枠体10を気密状に貫通し、ガラス板6とポリカーボネート板7と間の空間11内に位置して、同空間11内にある部分が、ポリカーボネート板7を透して外部から観察することができるように配設されている。一方、前記シリンダ21の他方は大気に通じている。
また、前記ピストン22は、前記シリンダ21内に気密状且つ当該シリンダ21の軸方向に移動可能に配設され、前記圧縮コイルバネ23は、ピストン22を挟んで前記シリンダ21内の他方側に配設され、前記ピストン22を前記一方側に付勢する。尚、シリンダ21内の両端には、それぞれ係止片24,25が設けられており、圧縮コイルバネ23が前記他方側に抜け出るのが係止片24によって防止され、同様に、ピストン22が前記一方側に抜け出るのが係止片25によって防止される。
斯くして、このインジケータ20では、そのピストン22の前記一方側の端面に、前記空間11内の圧力が作用し、前記ピストン22の前記他方側の端面には、大気圧及び圧縮コイルバネ23による付勢力が作用する。そして、ピストン22は標示部として機能し、前記空間11内の圧力による作用力と、大気圧による作用力及び圧縮コイルバネ23による付勢力の合力との差分に応じてシリンダ21内を移動し、これらが釣り合う位置で停止する。
尚、本例では、前記空間11内の圧力が適正な範囲内の圧力(初期圧力を基準に設定される圧力であって、空間11内の気密状態が良好であると判断される圧力)である場合には、前記ピストン22は、スペーサ8の内部側(即ち、非視認領域)に位置して、これを外部から観察できないようになっている。一方、前記空間11内の圧力が低下し、適正範囲を超えた圧力(空間11内の気密状態が不良であると判断される圧力)になると、前記ピストン22は前記一方側に移動して、前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して外部から観察されるようになる。
以上の構成を備えた本例の工作機械1によれば、まず、前記圧力調整装置12により、空間11内を大気圧よりも高い圧力に加圧した状態にする。そして、このように前記空間11内を加圧にすると、その圧力が前記インジケータ20のピストン22に作用してこれが前記他方側に移動し、スペーサ8の内部側、即ち、非視認領域に位置して、これを外部から観察できない初期状態となる。
この後、前記窓部5の気密状態が良好であれば、空間11内の圧力に変動を生じないが、気密状態が保たれていない場合には、前記空間11内の圧力が減少し、これに応じて前記ピストン22が前記一方側に移動して、当該ピストン21を前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して外部から観察できるようになる。即ち、ピストン21が視認領域に移動する。そして、このように、ピストン21を外部から視認できるようになったとき、前記窓部5の気密状態が不良であると判断することができる。
斯くして、本例の工作機械1によれば、前記ピストン21を外部から視認できるかどうかという、極めて単純な確認作業によって、早期且つ確実に、前記空間11内の気密状態の適否を判別することができる。そして、本例のように、外部側に配設される窓板としてクーラントに対する耐性が低いポリカーボネート板を用いている場合に、当該窓部5を早期に新品に交換するなど、適切な予防措置を講じることでき、このような予防措置を講じることで、工具やワークが窓部を貫通して外部に飛び出すといった重大な事故が引き起こされるのを未然に防止することができる。
尚、本例のインジケータ20では、前記一方側への付勢力をピストン22に付与する手段として、圧縮コイルバネ23を用いたが、これに限られるものではなく、例えば、図5に示すように、シリンダ21内の前記一方側に引張コイルバネ31を設け、その一方端を係止片25に係止させるとともに、その他方端をピストン22に係止させた構成のインジケータ30としても良い。このようにしても、引張コイルバネ31の付勢力によって、ピストン22は前記一方側に付勢される。
また、本例では、前記圧力調整装置12に加圧ポンプ13に設けたが、これに限るものではなく、この加圧ポンプ13に代えて、減圧ポンプ19を設けた圧力調整装置18であっても良く、この圧力調整装置18によって、前記空間11内を大気圧以下の負圧に減圧するようにしても良い。この場合、前記インジケータ20に代えて、図6に示したインジケータ35、又は図7に示したインジケータ40が用いられる。
図6に示した、インジケータ35は、上例のインジケータ20の圧縮コイルバネ23に代えて、圧縮コイルバネ36を前記シリンダ21内の前記一方側に設けた構成を備えている。このインジケータ35では、そのピストン22の前記一方側の端面に、前記空間11内の負圧による作用力及び圧縮コイルバネ36による付勢力が作用し、前記ピストン22の前記他方側の端面には、大気圧による作用力が作用する。そして、ピストン22は、前記空間11内の負圧による作用力及び圧縮コイルバネ23による付勢力の合力と、大気圧による作用力との差分に応じてシリンダ21内を移動し、これらが釣り合う位置で停止する。
尚、このインジケータ35では、前記空間11内の圧力が適正な圧力(初期圧力を基準に設定される圧力であって、空間11内の気密状態が良好であると判断される圧力)以下である場合には、前記ピストン22は、前記一方端側に移動して、前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して外部から観察されるようになっており、一方、前記空間11内の圧力が上昇し、前記適正な圧力を超えた圧力(空間11内の気密状態が不良であると判断される圧力)になると、ピストン22は、スペーサ8の内部側に位置して、これを外部から観察できないようになっている。
斯くして、この例では、まず、前記圧力調整装置18により、前記空間11内を大気圧よりも低い負圧に減圧した状態にする。そして、このように前記空間11内を減圧すると、その負圧が前記インジケータ35のピストン22に作用して、これが前記一方側に移動して、これを外部から観察できる初期状態となる。
そして、前記窓部5の気密状態が保たれていない場合には、前記空間11内の圧力が上昇し、これに応じて前記ピストン22が前記他方側に移動して、これを外部から観察できなくなるようになる。斯くして、このように、ピストン21を外部から視認できなくなったとき、前記窓部5の気密状態が不良であると判断することができる。
また、図7に示した、インジケータ40は、上例のインジケータ30の引張コイルバネ31に代えて、引張コイルバネ41を前記シリンダ21内の前記他方側に設けた構成を備えており、引張コイルバネ41の一方端は前記ピストン22に係止され、他方端は前記係止片24に係止されている。このような構成によっても、引張コイルバネ41の付勢力によって、ピストン22は前記他方側に付勢され、上記インジケータ35と同じ作用が奏される。
尚、前記空間11内を減圧状態にする場合、前記窓部5に漏洩部が存在しその気密性が確保されていない場合には、この漏洩部から外部の気体が前記空間11内に吸い込まれ、当該漏洩部付近にクーラントが存在する場合には、このクーラントが漏洩部から前記空間11内に吸い込まれることになる。逆に、前記空間11内を加圧状態にする場合、仮に漏洩部が存在したとしても、この漏洩部からは前記空間11内の気体が吐出されるので、漏洩部付近にクーラントが存在したとしても、これが当該漏洩部から前記空間11内に侵入することはない。この点からすれば、前記空間11内は、これを加圧状態とするのが好ましい。
また、上記インジケータ20,30,35,40において、前記ピストン22は、常時、空間11内に位置するように設けられ、これを外部から観察できるようになっていても良い。この場合、前記空間11内の圧力に応じて変位するピストン22の位置をその初期位置と比較することによって、前記空間11の気密状態の良否を判別することができる。
[第2の実施形態]
図8は、本発明の第2の実施形態に係る工作機械の窓部及びインジケータを示した正面図であり、図9は、図8におけるC部の拡大断面図である。図8及び図9に示すように、この第2の実施形態に係る工作機械50は、第1の実施形態に係る前記インジケータ20に代え、これと構成の異なるインジケータ55を、前記窓部5に設けた構成を備えている。
図9に示すように、前記インジケータ55は、遮蔽板56、標示板57、第1リンク59、第2リンク60、シリンダ61、ピストン62、圧縮コイルバネ63などから構成され、前記遮蔽板56は、正面視三角形をした不透明の部材からなり、前記スペーサ8の内周部の角部に配設される。また、標示板57は、ほぼ扇形をした板材から構成され、前記遮蔽板56よりも前記ガラス板6側、即ち、遮蔽板56の裏側に配設されており、支軸58によって、矢示D−E方向に揺動自在に支持され、その全てが前記遮蔽板56の裏側にある位置(図9において実線で示した位置)と、その一部が遮蔽板より外側にある位置(図9において2点鎖線で示した位置)とで揺動するようになっている。
前記シリンダ61は、両端が開口した筒状の部材からなり、前記スペーサ8、シール部材9及び枠体10を気密状に貫通した状態で前記窓部5に配設され、その一方端がガラス板6とポリカーボネート板7と間の空間11に通じ、他方端が大気に通じている。
また、前記ピストン62は、シリンダ61内に気密状且つ当該シリンダ61の軸方向に移動可能に配設され、前記圧縮コイルバネ63は、ピストン62を挟んで前記シリンダ21内の他方側に配設され、前記ピストン62を前記一方側に付勢する。また、シリンダ21内の他方端には、係止片64が設けられており、圧縮コイルバネ63が前記他方側に抜け出るのがこの係止片64によって防止される。
前記第1リンク59は、その一方端が前記支軸58に固着されており、前記第2リンク60は、その一方端が前記第1リンク59に形成された長穴59aに係合し、その他方端が前記ピストン62の前記一方側の端面に固着されている。これら第1リンク59及び第2リンク60が前記標示板57を揺動させるリンク機構として機能する。
斯くして、この工作機械50では、まず、前記圧力調整装置12によって、前記空間11内が大気圧以上に加圧される。そして、空間11内が大気圧以上に加圧されると、前記ピストン62の前記一方側の端面に、前記空間11内の圧力が作用し、一方、前記ピストン62の前記他方側の端面には、大気圧及び圧縮コイルバネ23による付勢力が作用し、当該ピストン62は、前記空間11内の圧力による作用力と、大気圧による作用力及び圧縮コイルバネ23による付勢力の合力との差分に応じてシリンダ61内を移動し、これらが釣り合う位置で停止する。
また、ピストン62が移動すると、第1リンク59及び第2リンク60の係合関係によって、前記標示板57が支軸58を支点として矢示D−E方向に揺動する。そして、本例では、前記空間11内の圧力が初期状態にあるとき、前記標示板57は、矢示D方向に揺動し、その全てが遮蔽板56の裏側に位置して、外部から視認できないようになっている。
そして、前記空間11の気密状態が不良で、前記空間11内の圧力が低下すると、前記ピストン62が前記一方側に移動し、これによって、標示板57が矢示E方向に揺動して、前記遮蔽板56の外側に移動し、当該標示板57が前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して部分的に外部から観察されるようになる。
このように、本実施形態に係るインジケータ55によっても、標示板57を前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して外部から観察できるようになったとき、前記窓部50の気密状態が不良であると判断することができる。
尚、この第2の実施形態においても、前記圧力調整装置18によって、前記空間11内を負圧に減圧した状態とすることができる。このように減圧状態とする場合の工作機械65は、前記インジケータ55に代えて、図10に示したインジケータ70を備える。
このインジケータ70では、同図10に示すように、前記ピストン62が前記一方側に移動したとき、前記標示板57を矢示D方向に揺動させ、前記ピストン62が前記他方側に移動したとき、前記標示板57を矢示E方向に揺動させるように、前記第1リンク59が前記支軸58に固着される。
また、前記シリンダ61内には、前記圧縮コイルバネ63に代えて、引張コイルバネ71が設けられ、その一方端が前記ピストン62に係止され、その他方端が前記係止片64に係止される。
この工作機械65では、まず、前記圧力調整装置18によって、前記空間11内が大気圧以下の負圧に減圧される。そして、前記空間11内が負圧に減圧されると、前記ピストン62の前記一方側の端面に、前記空間11内の圧力が作用し、一方、前記ピストン62の前記他方側の端面には、大気圧及び引張コイルバネ71による引張力(付勢力)が作用し、当該ピストン62は、前記空間11内の圧力による作用力と、大気圧による作用力及び引張コイルバネ71による付勢力の合力との差分に応じてシリンダ61内を移動し、これらが釣り合う位置で停止する。
また、ピストン62が移動すると、第1リンク59及び第2リンク60の係合関係によって、前記標示板57が支軸58を支点として矢示D−E方向に揺動する。そして、このインジケータ70においても、前記空間11内の圧力が初期状態にあるとき、前記標示板57は、矢示D方向に揺動し、その全てが遮蔽板56の裏側に位置して、外部から視認できないようになっている。
そして、前記空間11の気密状態が不良となり、前記空間11内の圧力が上昇すると、前記ピストン62が前記他方側に移動し、これにより、前記標示板57が矢示E方向に揺動して、前記遮蔽板56の外側に移動し、当該標示板57が前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して部分的に外部から観察されるようになる。
このように、この工作機械65によっても、標示板57を前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して外部から観察できるようになったとき、前記窓部50の気密状態が不良であると判断することができる。
また、上記と同様の理由から、この第2の実施形態においても、前記空間11内は、これを加圧状態とするのが好ましい。
また、上記インジケータ55,70において、前記標示板57は、前記ポリカーボネート板7及びシリンダ21を透して、常時、その一部又は全部を外部から観察されるように構成されていても良い。この場合、前記空間11内の圧力に応じて揺動する標示板57の位置をその初期位置と比較することによって、前記空間11の気密状態の良否を判別することができる。
[第3の実施形態]
図11は、本発明の第3の実施形態に係る工作機械の窓部及びインジケータを示した正面図であり、図12は、図11における矢示F−F方向の一部断面図である。図11及び図12に示すように、この第3の実施形態に係る工作機械75は、第1の実施形態に係る前記インジケータ20に代え、これと構成の異なるインジケータ80を、前記窓部5に設けた構成を備えている。
このインジケータ80は、図12に示すように、水平辺部及び垂直辺部からなる逆L字状の透明又は半透明の筒体81と、この筒体81をカバーする同じく逆L字状のカバー部82と、前記筒体81内に注入された標示部としての液体83とからなる。前記筒体81及びカバー部82は、その水平辺部が相互に気密状に接合され、その端部が、前記板材4aを貫通し、前記ポリカーボネート板7に形成された貫通穴7bに気密状に挿入されている。また、スペーサ8にも前記空間11に開口する貫通穴8bが形成されており、この貫通穴8bと前記貫通穴7bとが連通状態となっている。
前記筒体81の垂直辺部の端部(下端部)は封止され、この垂直辺部に前記液体83が注入されている。一方、前記筒体81の水平辺部の端部は開口しており、前記貫通穴7b,8bを通して前記空間11内の圧力が前記液体83の上面に作用するようになっている。また、前記カバー部82は、上方側に開口部82aが形成されており、この開口部82aから前記筒体81を視認できるようになっている。
この第3の実施形態に係る工作機械75によれば、まず、前記圧力調整装置12により、前記空間11内が大気圧以上に加圧される。これにより、前記貫通穴7b,8bを通じて前記空間11内の圧力が前記液体83の上面に作用し、この液体83を下方に押し下げる。一方、この液体83の下方の空間は封止されており、液体83の下方への移動によって当該封止空間内の圧力が高まり、液体83は、その上面に作用する前記空間11内の圧力と、前記封止空間内の圧力とが釣り合う位置で停止する。
上記のように、カバー部82には開口部82aが設けられており、この開口部82aから筒体81及び液体83を視認できるようになっているが、前記空間11内を加圧した初期状態では、前記液体83は前記開口部82aより下方に位置し、外部から視認できない位置、即ち、非視認領域に位置している。
そして、前記窓部75の気密状態が不良となった場合、前記空間11内の圧力が減少し、これに応じて前記液体83が上方に移動し、この結果、前記液体83を前記開口部82aから視認できるようになる。斯くして、このように、液体83を外部から視認できるようになったとき、前記窓部5の気密状態が不良であると判断することができる。
尚、この工作機械75においても、前記圧力調整装置18により、その前記空間11内を大気圧以下の負圧に減圧するようにしても良い。この場合、前記貫通穴7b,8bを通じて前記液体83の上面に作用する前記空間11内の圧力と、この液体83より下方の封止空間内の圧力との差によって、液体83が吸引され、上方に移動する。この液体83の上方への移動によって当該封止空間内の圧力が減少し、液体83は、その上面に作用する前記空間11内の圧力と、前記封止空間内の圧力とが釣り合う位置で停止する。
この減圧態様では、前記開口部82aは、前記カバー部82の下方側に設けられ、初期状態において、前記液体83は、前記開口部82aより上方の非視認領域に位置している。そして、前記窓部5の気密状態が不良となった場合、前記空間11内の圧力が上昇し、これに応じて前記液体83が下方に移動し、この結果、前記液体83を前記開口部82aから視認できるようになる。このように、この減圧態様においても、液体83を外部から視認できるようになったとき、前記窓部75の気密状態が不良であると判断することができる。
尚、この第3の実施形態において、前記液体83は、水銀など空気が溶解しにくいものが好ましい。
また、上記と同様の理由から、この第3の実施形態においても、前記空間11内は、これを加圧状態とするのが好ましい。
更に、上記態様において、前記インジケータ80は、その垂直辺部が図11及び図12における状態から上下を反転し、封止側を上方に位置させた態様でも良い。この場合、前記空間11内を加圧する場合には、前記開口部82aを下方側に形成し、前記空間11内を減圧する場合には、前記開口部82aを上方側に形成すると良い。
また、上記インジケータ80において、前記液体83は、常時、これを外部から観察できるようになっていても良い。この場合、前記空間11内の圧力に応じて変位する液体83の位置をその初期位置と比較することによって、前記空間11の気密状態の良否を判別することができる。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る工作機械の窓部及びインジケータを示した正面図であり、図14は、図13における矢示G−G方向の一部断面図である。図13及び図14に示すように、この第4の実施形態に係る工作機械85は、第1の実施形態に係る前記インジケータ20を、連通管88,89を介して前記窓部5の空間11に接続させた構成を備えている。
前記スペーサ8、シール部材9及び枠体10には、それぞれ貫通穴8c,9c,10cが形成されており、この貫通穴8c,9c,10cに管継手87が気密状に挿入されている。また、前記ドアカバー4の板材4aには、これを貫通した状態で管継手86が固定されている。そして、前記連通管88は、その一方端が前記管継手87に接続され、その他方端が、前記板材4a,4b間に位置する前記管継手86の端部に接続されている。
また、前記管継手86の他方に端部には連通管89が接続され、この連通管89の他方端には、継手90を介して、前記インジケータ20の前記一方側の端部が接続されている。
斯くして、この工作機械85では、インジケータ20が、継手90、連通管89、管継手86、連通管88及び管継手87を介して前記空間11に接続され、当該空間11内の圧力がインジケータ20のピストン22に作用する。また、インジケータ20は、ドアカバー4の外部に配設される。
そして、インジケータ20は、前記空間11内の圧力に応じてピストン22の位置が移動し、これを外部から常時確認することができる。したがって、ピストン22の位置が初期位置から変位しているかどうかを目視によって確認することにより、前記空間11内の気密状態の適否を判別することができる。
尚、前記空間11内の圧力に応じたインジケータ20の挙動については、上述した通りであるので、その詳しい説明については、これを省略する。
また、前記空間11内を加圧状態にする場合には、前記インジケータ20に代えて、前記インジケータ30を用いることもできる。更に、前記空間11内を減圧状態にする場合には、前記インジケータ20に代えて、前記インジケータ35又は40を用いることができるが、この第4の実施形態においても、上記と同様に理由から、前記空間11内は、これを加圧状態にするのが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明を具現化する態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例では、工作機械1,50,65,75,85のドアカバー4に窓部5が設けられたものを例示したが、これに限られるものではなく、固定カバー3,4に設けられる窓部5についても、本発明を適用することができる。また、工作機械の種類は、上記NC旋盤に限られるものではない。
また、前記窓部5として、加工領域側にガラス板が配設され、外部側にポリカーボネート板が配設されたものを例示したが、これに限られるものでは無く、加工領域側に配設される窓板として高い耐磨耗性を備えた材料を用い、外部側に配設される窓板として高い靭性、高い耐衝撃性を備えるものの、クーラントに対する耐性が低い材料を用いた窓部5でも、本発明を好適に適用することができ、更には、窓部5を構成する二枚の窓板間の空間の気密状態を検出する目的であれば、窓板の材質に拘わらず、本発明を適用することができる。
更に、前記窓部5の気密状態は、現実的には、完全な気密状態としにくく、実用面で支障のない範囲での漏洩は起こり得るし、これを許容することができる。このため、前記圧力調整装置12,18により、定期的又は非定期的に、前記空間11内を初期状態に回復させるとよい。このようにすれば、実用面で支障のない範囲での圧力変動をキャンセルすることができ、窓部5の気密状態の適否を正確に判断することができる。
1 工作機械
4 ドアカバー
5 窓部
6 ガラス板
7 ポリカーボネート板
8 スペーサ
9 シール部材
10 枠体
12 圧力調整装置
20 インジケータ
21 シリンダ
22 ピストン
23 圧縮コイルバネ

Claims (10)

  1. 窓部を有するカバー体を備えた工作機械であって、
    前記窓部は、一定の間隔をあけて気密状に接合された二枚の透明又は半透明の窓板を備えて構成されており、
    前記窓板間の空間内を大気圧以外の圧力に設定するとともに、
    圧力に応じて変位する標示部を備えたインジケータを、前記空間内の圧力が前記標示部に作用し、且つ該標示部を外部から視認することができるように前記カバー体に配設又は接続させたことを特徴とする工作機械。
  2. 前記標示部は、外部から視認することができる視認領域と、外部から視認することができない非視認領域との間で移動可能に構成されるとともに、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合には、前記非視認領域内に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  3. 前記インジケータは、両端が開口した透明又は半透明の筒状のシリンダと、該シリンダ内に気密状且つ移動可能に配設された前記標示部たるピストンと、前記シリンダ内の前記ピストンを挟んだ一方側又はその反対の他方側に配設され、前記ピストンを前記一方側又は他方側に付勢する付勢部材とから構成されるとともに、
    前記シリンダは、前記窓部の窓板接合部に、その前記一方側が、前記窓板間の空間内であって、外部から視認することができる視認領域内に位置し、且つその前記他方側が前記窓部の外部に通じるように気密状に挿入され、
    前記ピストンは前記空間内の圧力に応じ前記シリンダ内を移動して、その位置が変位するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  4. 前記ピストンは、前記視認領域と、外部から視認することができない非視認領域との間で移動可能に構成されるとともに、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合には、前記非視認領域に位置するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の工作機械。
  5. 前記インジケータは、両端が開口した透明又は半透明の筒状の部材からなり、前記窓部の窓板接合部に、その一方側が前記窓板間の空間内に連通し、且つその他方側が前記窓部の外部に通じるように気密状に挿入されたシリンダと、該シリンダ内に気密状且つ移動可能に配設されたピストンと、揺動自在に前記窓板間の空間内に配設された前記標示部たる標示板と、一端が前記ピストンの前記一方側に係合し、他端が前記標示板に係合して、前記ピストンの移動に応じて前記標示板を揺動させるリンク機構部と、前記シリンダ内で前記ピストンの前記他方側に配設され、前記ピストンを前記一方側又は他方側に付勢する付勢部材とから構成されるとともに、
    前記標示板は、少なくともその一部が、外部から視認することができる視認領域内を揺動可能に設けられ、
    前記ピストンが前記空間内の圧力に応じて前記シリンダ内を移動することにより、前記標示板が前記リンク機構部を介し揺動して、前記視認領域内にある前記標示板の位置が変動するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  6. 前記標示板は、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合には、その全部が前記非視認領域内に位置するように構成されていることを特徴とする請求項5記載の工作機械。
  7. 前記インジケータは、一端が前記窓板間の空間内に連通し、他端が封止されるとともに、鉛直方向に沿って配設された透明又は半透明の筒体と、該筒体内に注入された標示部たる液体とから構成されることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  8. 前記液体は、外部から視認することができる視認領域と、外部から視認することができない非視認領域との間で変位可能に構成されるとともに、前記空間内の圧力が予め定められた範囲の圧力である場合には、前記非視認領域に位置するように構成されていることを特徴とする請求項7記載の工作機械。
  9. 前記窓板間の空間内に連通する連通管を更に有し、
    前記インジケータは、前記連通管に接続された状態で前記カバー体に接続され、
    前記標示部は、常時、外部から視認可能に配置されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  10. 前記窓板間の空間内の圧力を調整する圧力調整機構を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至9記載のいずれかの工作機械。
JP2012282326A 2012-12-26 2012-12-26 工作機械 Expired - Fee Related JP6000841B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012282326A JP6000841B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 工作機械
CN201320653638.6U CN203650102U (zh) 2012-12-26 2013-10-22 工具机
US14/101,516 US9387563B2 (en) 2012-12-26 2013-12-10 Machine tool
DE102013226107.1A DE102013226107A1 (de) 2012-12-26 2013-12-16 Werkzeugmaschine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012282326A JP6000841B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014124707A JP2014124707A (ja) 2014-07-07
JP6000841B2 true JP6000841B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=50879006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012282326A Expired - Fee Related JP6000841B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 工作機械

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9387563B2 (ja)
JP (1) JP6000841B2 (ja)
CN (1) CN203650102U (ja)
DE (1) DE102013226107A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP1518369S (ja) 2013-09-13 2015-03-02
CA154873S (en) * 2014-01-24 2015-06-26 Aonix Advanced Materials Advanced composite material production machine
JP6459444B2 (ja) * 2014-11-28 2019-01-30 住友ベークライト株式会社 工作機用窓
USD799570S1 (en) * 2015-12-15 2017-10-10 Dmg Mori Co., Ltd. Machining center
JP2018083240A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社ディスコ 加工装置
CN107649942B (zh) * 2017-09-13 2020-04-28 西安交通大学 一种用于高速机床的安全防护视窗结构
JP7188880B2 (ja) * 2017-12-05 2022-12-13 オークマ株式会社 工作機械
CN112676897A (zh) * 2020-11-27 2021-04-20 三星智能科技盐城有限公司 一种新型数控机床防护装置
CN112872901B (zh) * 2021-01-09 2022-12-23 中山天诚智能科技有限公司 一种用于数控机床的防漏水侧门

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55158959A (en) * 1979-05-30 1980-12-10 Nippon Sheet Glass Co Ltd Pressure reduction double layer panel
JPS5613728U (ja) * 1979-07-11 1981-02-05
JPS59113734U (ja) * 1983-01-24 1984-08-01 株式会社東芝 ガスリ−ク検出装置
US4635469A (en) * 1985-06-21 1987-01-13 Modera Mark P Methods and apparatus for measuring the tightness of enclosures
DE3927712A1 (de) 1989-08-22 1991-02-28 Boehringer Werkzeugmaschinen Schutzabdeckung
JPH0493736A (ja) * 1990-08-08 1992-03-26 Kiyohara Masako 制御器のシール部破損検知機構
US5367754A (en) * 1991-03-29 1994-11-29 Hardinge Brothers, Inc. Gang tooling for a computerized numerically controlled lathe
DE9107120U1 (de) * 1991-06-10 1992-10-15 SEGE Sicherheitsfenster GmbH, 7148 Remseck Sicherheitsfenster
JPH0560294A (ja) * 1991-08-28 1993-03-09 Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd 工作機械用防護カバーにおける覗き窓付作業用ドア装置
JPH0626282A (ja) * 1992-07-06 1994-02-01 Nippon Sheet Glass Co Ltd 複層ガラス
US5559282A (en) * 1994-06-08 1996-09-24 Retro-Specs Ltd. Method and apparatus for testing the effectiveness of an air barrier installation
JP3405433B2 (ja) * 1996-09-05 2003-05-12 理研計器株式会社 漏油検出器
DE10144458A1 (de) * 2001-09-10 2003-03-27 Hema Maschinen & Apparate Verbundscheibenaufbau als Sicherheitssichtfenster für Schutzgehäuse und -türen von Materialbearbeitungsmaschinen
KR101596513B1 (ko) * 2009-12-21 2016-02-22 두산인프라코어 주식회사 분리형 구조를 갖는 공작 기계의 창 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
US9387563B2 (en) 2016-07-12
JP2014124707A (ja) 2014-07-07
DE102013226107A1 (de) 2014-06-26
US20140174774A1 (en) 2014-06-26
CN203650102U (zh) 2014-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6000841B2 (ja) 工作機械
JP2014109508A (ja) 工作機械窓部の気密状態検出方法及び気密状態検出装置
TWI766051B (zh) 包含壓力感測器之真空閥
KR20120061905A (ko) 게이트 밸브
JP5738447B1 (ja) ロータリーベーン舵取機アクチュエーターの内部油圧室シーリングシステム
CN202507123U (zh) 机床的滑动门
KR101098916B1 (ko) 진공 밸브
EP3184847B1 (en) Gas cylinder actuator with safety device
JP2007032722A (ja) 回転割出装置
TW202242284A (zh) 附防振機構的閘閥
JP2008303903A (ja) 空気ばね装置
KR20180012998A (ko) 가스 차단 밸브
CN203604331U (zh) 液压油缸
KR102131284B1 (ko) 도어 교체형 게이트 밸브 시스템
JP4938415B2 (ja) ブレーカ停止装置
KR101836321B1 (ko) 조립밀착면의 일부가 개방된 중공상 자동차 부품의 기밀검사장치
JP2002276828A (ja) 真空ゲート弁
JPH02187041A (ja) 半導体樹脂封止用トランスファモールド成形装置
WO2021059828A1 (ja) シール状態検出装置およびシール状態検出方法
CN210851453U (zh) 一种汽车模具冲压设备用密封装置
JP2006326619A (ja) 金属板のハイドロフォーム装置およびそのハイドロフォーム方法、並びにそれらを用いた成型品
EP3184848B1 (en) Gas cylinder actuator with overtravel safety device
CN102454802A (zh) 一种焊接闸阀用单顶双压密封装置
KR20070118102A (ko) 로터리 밀봉 조인트
BRPI0410257B1 (pt) dispositivo de operação

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6000841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees