JP2008303903A - 空気ばね装置 - Google Patents
空気ばね装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008303903A JP2008303903A JP2007149141A JP2007149141A JP2008303903A JP 2008303903 A JP2008303903 A JP 2008303903A JP 2007149141 A JP2007149141 A JP 2007149141A JP 2007149141 A JP2007149141 A JP 2007149141A JP 2008303903 A JP2008303903 A JP 2008303903A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated rubber
- rubber member
- air spring
- spring device
- diaphragm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Handcart (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】ダイヤフラム14と積層ゴム部材15との間には、これらが相対的に水平方向に移動したときに互いが衝突させられる一組のストッパー部材15c、19が設けられるとともに、下面板11の下面、および積層ゴム部材15の上面のうちのいずれか一方には、ダイヤフラム14と積層ゴム部材15とが相対的に水平方向に移動して一組のストッパー部材15c、19が互いに衝突するまでの間に、この移動に伴って他方の面上をスライド移動させられるスライド部材20が設けられている。
【選択図】図1
Description
ところで近年では、ダイヤフラムと積層ゴム部材とが相対的に水平方向に移動するときに空気ばね装置が発揮するばね定数を、その移動量が小さいときには低くし移動量が大きいときには高くして非線形にすることがある。
このような空気ばね装置として、例えば下記特許文献1には、ダイヤフラムと積層ゴム部材とが相対的に水平方向に沿って車両左右方向に移動するときに空気ばね装置が発揮するばね定数を前述のように非線形にすることにより、直進走行時に発生する水平方向の振動を抑えて良好な乗り心地性を確保するとともに、旋回走行時における走行可能速度を高めた構成が提案されている。
この発明では、下面板の下面、および積層ゴム部材の上面のうちのいずれか一方に前記スライド部材が設けられているので、ダイヤフラムと積層ゴム部材とが相対的に水平方向に移動して前記一組のストッパー部材が互いに衝突するまでの間は、空気ばね装置のばね定数を低く抑えることが可能になる。
したがって、例えば、前記一組のストッパー部材が、ダイヤフラムと積層ゴム部材とが相対的に水平方向に沿った車両左右方向に移動したときにのみ互いに衝突する構成とされた場合には、空気ばね装置のばね定数が、車両前後方向では低くなり、車両左右方向では、一組のストッパー部材が互いに衝突するまでの小変位のときに低く、一組のストッパー部材が互いに衝突した後さらにこの移動が進行した大変位のときに高くなるので、直進走行時に良好な乗り心地性を具備させることが可能になるとともに、旋回走行時における走行可能速度を向上させることができる。
なお、前記スライド部材としては、例えばポリアミド等の耐摩耗性樹脂、若しくはポリ4フッ化エチレン等の低摩擦材からなるシート材、あるいは金属板に前記耐摩耗性樹脂、若しくは低摩擦材がコーティングされたコーティング部材、さらにはスラストベアリング等が挙げられる。
この場合、シール部材が設けられているので、前述したように下面板の下面、および積層ゴム部材の上面のうちのいずれか一方にスライド部材を設けたことにより積層ゴム部材の内側の気密性が低下して主ゴム膜から内圧が抜け易くなるのを防ぐことができる。
この場合、シール部材がゴム膜となっているので、例えばシール部材としてOリングを採用し、このOリングを下面板の下面と積層ゴム部材の上面との間に介在させた場合と比べて、前記一組のストッパー部材が互いに衝突するまでの空気ばね装置のばね定数を低くすることが可能になるとともに、シール部材が摩耗し易くなるのを防いでその耐久性を向上させることもできる。
この場合、シール部材が外気や風雨に晒されるのを防ぐことが可能になり、その耐久性をより一層向上させることができる。
この空気ばね装置10は、上下一対の面板11、12、およびこれらの面板11、12に両端開口部がそれぞれ気密に連結された筒状の主ゴム膜13を備えるダイヤフラム14と、このダイヤフラム14の下方に配置された筒状の積層ゴム部材15と、を備え、例えば鉄道車両等の図示されない車体と台車との間に配設されて用いられる。
ここで、上面板12には、主ゴム膜13の上端開口部が気密に連結されており、この主ゴム膜13の内部に向けて空気供給筒16が開口している。なお、空気供給筒16において上面板12の上面から上方に突出した上端部には、図示されないコンプレッサ等の空気供給手段に連通した配管が連結される。
さらにまた、積層ゴム部材15の下面には、外径が他の円環板15aおよびゴム部材15bの各外径と同等とされ、内径が積層ゴム部材15の内径よりも小さい支持円環板24が同軸に接着されている。この支持円環板24の下面に、積層ゴム部材15の内側に向けて開口する連通筒22が垂設されている。
図示の例では、スライド部材20は、例えばポリアミド等の耐摩耗性樹脂、若しくはポリ4フッ化エチレン等の低摩擦材からなるシート材、あるいは金属板に前記耐摩耗性樹脂、若しくは低摩擦材がコーティングされたコーティング材とされ、下面板11の下面に接着されている。
例えば、前記実施形態で示したストッパー筒部19に代えて、下面板11の下面における連通孔18の開口周縁部において車両左右方向で互いに対向する位置にそれぞれ垂設された一対のストッパー壁部を採用し、ダイヤフラム14と積層ゴム部材15との相対的な水平方向の移動のうち、車両左右方向に移動したときのみ上側円環板15cおよびストッパー壁部を互いに衝突させ車両前後方向に移動したときはこれらを衝突させないようにしてもよい。
この場合、空気ばね装置10のばね定数が、車両前後方向では低くなり、車両左右方向では、ストッパー筒部19および上側円環板15cが互いに衝突するまでの小変位のときに低く、ストッパー筒部19および上側円環板15cが互いに衝突した後さらにこの移動が進行した大変位のときに高くなるので、直進走行時に良好な乗り心地性を具備させることが可能になるとともに、旋回走行時における走行可能速度を向上させることができる。
11 下面板
12 上面板
13 主ゴム膜
14 ダイヤフラム
15 積層ゴム部材
15c 上側円環板(ストッパー部材)
16 空気供給筒
18 連通孔
19 ストッパー筒部(ストッパー部材)
20 スライド部材
26 Oリング(シール部材)
27 ゴム膜(シール部材)
28 スラストベアリング(スライド部材)
Claims (4)
- 上下一対の面板、およびこれらの面板に両端開口部がそれぞれ気密に連結された筒状の主ゴム膜を備えるダイヤフラムと、
このダイヤフラムの下方に配置された筒状の積層ゴム部材と、が備えられ、
車体と台車との間に配設される空気ばね装置であって、
前記ダイヤフラムと積層ゴム部材との間には、これらが相対的に水平方向に移動したときに互いが衝突させられる一組のストッパー部材が設けられるとともに、
前記上下一対の面板のうち下側に位置する下面板の下面、および前記積層ゴム部材の上面のうちのいずれか一方には、前記ダイヤフラムと積層ゴム部材とが相対的に水平方向に移動して前記一組のストッパー部材が互いに衝突するまでの間に、この移動に伴って他方の面上をスライド移動させられるスライド部材が設けられていることを特徴とする空気ばね装置。 - 請求項1記載の空気ばね装置であって、
前記上下一対の面板のうち上側に位置する上面板には、前記主ゴム膜内に開口した空気供給筒が設けられるとともに、前記下面板には、前記積層ゴム部材の内側と主ゴム膜内とを連通させる連通孔が形成され、
この連通孔、前記積層ゴム部材の内側、および前記下面板の下面と積層ゴム部材の上面との間を介した前記主ゴム膜内とこの空気ばね装置の外部との連通を遮断するシール部材が設けられていることを特徴とする空気ばね装置。 - 請求項2記載の空気ばね装置であって、
前記シール部材は、上端開口部が前記下面板に気密に連結された筒状のゴム膜であることを特徴とする空気ばね装置。 - 請求項3記載の空気ばね装置であって、
前記シール部材は、積層ゴム部材の内側に配置されて、前記下面板の下面と積層ゴム部材の上面との間と、前記連通孔とを遮断していることを特徴とする空気ばね装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007149141A JP2008303903A (ja) | 2007-06-05 | 2007-06-05 | 空気ばね装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007149141A JP2008303903A (ja) | 2007-06-05 | 2007-06-05 | 空気ばね装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008303903A true JP2008303903A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40232814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007149141A Pending JP2008303903A (ja) | 2007-06-05 | 2007-06-05 | 空気ばね装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008303903A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021680A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 車両用懸架装置 |
CN102588490A (zh) * | 2011-01-07 | 2012-07-18 | 东洋橡胶工业株式会社 | 空气弹簧 |
JP2013108558A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気ばね |
TWI772052B (zh) * | 2021-06-04 | 2022-07-21 | 中台橡膠工業股份有限公司 | 應用有止擋裝置的空氣彈簧 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5973648U (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-18 | 株式会社ブリヂストン | 空気ばね懸架装置 |
JP2007127168A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 車両用空気ばね |
-
2007
- 2007-06-05 JP JP2007149141A patent/JP2008303903A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5973648U (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-18 | 株式会社ブリヂストン | 空気ばね懸架装置 |
JP2007127168A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 車両用空気ばね |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021680A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 車両用懸架装置 |
CN102588490A (zh) * | 2011-01-07 | 2012-07-18 | 东洋橡胶工业株式会社 | 空气弹簧 |
JP2012145132A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気ばね |
JP2013108558A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気ばね |
TWI772052B (zh) * | 2021-06-04 | 2022-07-21 | 中台橡膠工業股份有限公司 | 應用有止擋裝置的空氣彈簧 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5297603B2 (ja) | 鉄道車両用空気ばね | |
JP2008303903A (ja) | 空気ばね装置 | |
JP2007127139A (ja) | ブリーザ装置 | |
JP2010127350A (ja) | 車両用懸架装置 | |
WO2009037134A3 (en) | Thrust bearing and suspension for vehicle | |
IT201600113594A1 (it) | Gruppo di tenuta per un organo rotante | |
EP3460285A1 (en) | Air suspension device | |
BR112014006767A2 (pt) | mancal de deslizamento feito de resina sintética | |
JP2003294073A (ja) | 空気バネ | |
US9797516B2 (en) | Diaphragm bellows | |
US10112627B2 (en) | Air spring and railcar | |
CN203979630U (zh) | 具有一体的密封件的致动器衬套组件 | |
CN205654870U (zh) | 密封装置 | |
JP2005172128A (ja) | 油入緩衝器 | |
JP5702094B2 (ja) | エアベアリング式エアシリンダ装置 | |
CN104235402A (zh) | 闸阀及腔室 | |
US9147571B2 (en) | Welded bellows for semiconductor manufacturing device | |
JP2012180913A (ja) | 空気ばね装置 | |
US8727355B2 (en) | Semiconductor fabrication device welded bellows | |
JP5352363B2 (ja) | 車両用懸架装置 | |
JP2012202521A (ja) | 差圧弁及び空気バネ式懸架装置 | |
JP4134193B2 (ja) | 静圧気体軸受 | |
JP2009204049A (ja) | 空気バネ装置 | |
JP2006275098A (ja) | ガススプリング | |
JP2008304027A (ja) | 空気ばね装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20100531 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110714 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110912 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120403 |