JP5999812B2 - 端子台の端子カバー構造 - Google Patents

端子台の端子カバー構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5999812B2
JP5999812B2 JP2012263238A JP2012263238A JP5999812B2 JP 5999812 B2 JP5999812 B2 JP 5999812B2 JP 2012263238 A JP2012263238 A JP 2012263238A JP 2012263238 A JP2012263238 A JP 2012263238A JP 5999812 B2 JP5999812 B2 JP 5999812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal cover
terminal
fixing screw
screw
hole portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012263238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014110116A (ja
Inventor
良 吉川
良 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tempearl Industrial Co Ltd
Original Assignee
Tempearl Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tempearl Industrial Co Ltd filed Critical Tempearl Industrial Co Ltd
Priority to JP2012263238A priority Critical patent/JP5999812B2/ja
Publication of JP2014110116A publication Critical patent/JP2014110116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5999812B2 publication Critical patent/JP5999812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

本発明は、開閉自在に設けられる端子台の端子カバーの構造に関するものであり、特に、端子カバーが端子台に対して固定ねじにより取り付け固定される端子カバーに関する。
従来、開閉自在に設けられた端子カバーの構造としては、例えば特許文献1或いは特許文献2に示されたようなものがあった。
まず、特許文献1に開示された端子カバーの構造は、端子台1における3個の端子ネジ3全体を覆う保護用の方形で透明なカバー2に、各側壁1A,1Bの支点用穴1aに対応する支軸2aと、同じくその各ロック用穴1bに対応するロック用突起2bがそれぞれ上下両面に設けられるものである。
本構造によれば、カバー2は、その上下の各支軸2aが各側壁1A,1Bの支点用穴1aに嵌合して旋回可能に支持されるとともに、端子ネジ3全体を覆う位置(閉位置)で上下の各ロック用突起2bが各側壁1A,1Bの右側のロック用穴1bに係合して仮止めされ(図2の実線表示参照)、また左側に旋回して開位置で、ロック用突起2bが各側壁1A,1Bの左側のロック用穴1bに係合して仮止めされる。
したがって、カバーを開放位置に仮止めして、端子への配線接続や試験を迅速、容易かつ安全にすることができるとともに、配線接続後や試験後にはカバーを端子全体を覆う位置に戻して仮止めし、端子全体を保護することができるという効果を奏する。
次に、特許文献2に開示された端子カバーの構造は、一端側が隔壁8の上端に蝶番17によって開閉自在に蝶着されるとともに、端子カバー9の閉塞時において、他端側の裏面に形成された係合突起18が、隔壁8に形成された係合部19と係合することにより閉塞するものである。
端子カバー9を閉塞するには、端子カバー9の他端側の上面を押圧して端子カバー9の係合突起18を隔壁8の係合部19に係合させて固定する。また、端子カバー9を開放するには、端子カバー9を湾曲させるように他端側を持ち上げて係合を解除することにより端子カバー9を開放できる。また、隔壁8の蝶番17には突起20が形成され、端子カバー9を開放した際に突起20に係止させることで開放状態を保持できるようになっているものである。
一方、端子カバー9を閉じた状態で保持させる場合には、封印ねじ21により端子カバー9を隔壁に螺着する。即ち、中央の隔壁8に形成された封印ねじ21が螺合するねじ孔22に対して、端子カバー9の表側から、該ねじ孔22と対向するように端子カバー9に穿設されたねじ挿通孔23を貫通させて、端子カバー9を封印ねじ21を螺着固定する。
本端子カバーの構造によれば、端子カバー9は、一次送り用端子台1の送り用端子4と入線用端子5及びブレーカ6の電源側端子11の上部を同時に被覆しているため、端子カバー9を開放するだけですべての端子の増し締め作業が行え、また、端子カバー9は隔壁8に蝶着されているため、結線作業時に端子カバー9を基台2から取り外す必要がないので手間がかからず、端子カバー9を紛失する虞もないという効果を奏する。
特開平8−236177号公報(図1) 特開2002−42918号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に開示された端子カバーの構造においては、カバーに設けられたロック用突起が端子カバーの開閉を繰り返すうちに、経年的に摩耗し、ロック状態が保持できなくなるおそれがあるという課題を有する。端子台は一度設置すると長年使用されることが多い。10年、20年と使用されるうちに樹脂形成されたロック用突起が摩耗していき、仮止め機能が失われ、位置固定ができなくなることが想定される。確実に仮止めできたという操作の感覚が得られにくくなってくるという課題もある。また、端子への電線接続時に、電線を共締めするような場合など、電線が隔壁端部から端子上方にはみ出るような場合においては、仮止め可能な力を超えて端子カバー9が仮止めできなくなる場合が想定される。このような場合においては、カバーを開けた状態で保持しにくくなり、また、仮止めの保持力の大きさによってはカバーが閉まった状態にならず、開いた状態となってしまい、端子部が外部に露出してしまうというおそれも想定される。
特許文献2に開示された端子カバーの構造においては、端子カバーの閉塞を、端子台と端子カバーとの係合によって行うことに加え、封印ねじにより端子カバーを端子台に螺着する構造であるから、経年的に係合部が摩耗しても、封印ねじにより閉塞状態を保持できると想定される。一方、端子カバー9を開けた状態にあっては、隔壁8の蝶番17に形成された突起20が摩耗してくると端子カバー9を開けた状態で保持しにくくなり、端子ねじに導体を接続するなどの作業中に、端子カバー9が倒れ掛かり作業の妨げになってしまうことが想定される。また、該閉塞状態から端子カバーを開放状態にするには、前記封印ねじを一旦取り去ってしまわなければならず、該封印ねじを紛失してしまうおそれがある。作業効率性という観点からみると、封印ねじを一旦取り去る作業に加えて、再度封印ねじを端子台に一からねじ込む作業が発生し、端子カバーの開閉作業に手間がかかるという課題が想定される。さらに、経年的にみると、端子台から封印ねじを取り去る必要があるため、再び該端子台に設けたねじ穴に封印ねじをねじ込む際に締め付け具合が悪いとねじ穴を傷つけ、該ねじ穴を損傷させてしまい、封印ねじが締め付けられなくなる、というおそれがある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、端子台への端子カバーの取付固定を、固定ねじを用いて確実な固定状態の維持と確かな取付感を得ながらも、端子カバーの閉状態から開状態への移行が簡単に行える一方、開状態を一時的に保持でき、なおかつ開状態から閉状態への移行をも簡単に行える端子カバーの構造を提供することを目的とする。
本発明に係る端子カバー構造は、上述の課題を解決すべく構成されたもので、端子台に対し回動して開閉自在に設けられた端子カバーが、固定ねじにより端子台にねじ止め固定される端子台の端子カバーを、樹脂形成するとともに、前記固定ねじのねじ胴体部が貫通する一方、ねじ頭部は貫通しない大きさに形成された小孔部と、該小孔部と連通して、前記固定ねじのねじ頭部がくぐり抜け可能に前記小孔部よりも大きく形成された大孔部とを形成して構成したことを特徴とする。
かかる構成によれば、前記固定ねじのねじ胴体部が前記小孔部を貫通することにより、端子カバーがねじ締め固定される一方、端子カバーを開けるときには、固定状態から緩めたねじ頭部が前記大孔部をくぐり抜けるように変位して、端子カバーが閉状態から開状態に変位できるため、ねじ締めによる確実な固定と確かな取付感が得られながらも、端子カバーを開けた後は、前記小孔部が緩めたねじ頭部に当接することにより、端子カバーの開状態を一時的に保持することができる。また、開状態の端子カバーを閉状態の方向に押していくと、樹脂形成された小孔部の部分が、押される力に屈して変形し、再び、ねじ頭部が前記大孔部をくぐり抜けるように変位して、端子カバーが開状態から閉状態に変化できる。
また、前記大孔部は、前記小孔部に対し、前記端子カバーの中央部寄りに形成される構成を採用することができる。
かかる構成によれば、前記大孔部は、前記小孔部に対し前記端子カバーの中央部寄りに形成されるから、端子カバーが開閉するときに、固定ねじ胴体部が位置する小孔部の変位が少なくなり、一方で、より中央部に形成された大孔部は大きな回転半径となる変位となるから、ねじ胴体部よりも高い位置にあるねじ頭部を端子カバーに貫挿させることができる。
また、前記端子カバーは、開閉動作を回動自在に支持するヒンジ部を備え、前記端子カバーが閉状態から開状態に回転する際に、前記大孔部から小孔部に至る段差部分が、固定状態から緩められた固定ねじの頭部に当接しながら弾性的に撓み、首下部分をくぐり抜けながら回転していき、再び前記端子カバーが開状態から閉状態に回転する際に、前記段差部分が前記固定ねじの頭部に当接して、その位置で仮固定される構成を採用することができる。
かかる構成によれば、端子カバーが開閉するときに、前記大孔部から小孔部に至る段差部分が、固定状態から緩められた固定ねじの首下部分をくぐり抜けながら回転していくとともに、前記固定ねじ頭部が前記大孔部をくぐり抜けて開状態に変位していく。一方、開状態の端子カバーを閉めるときには、前記段差部分が固定ねじ頭部に当接してその位置で仮固定されるため、端子への導体接続時などの作業のときに端子カバーが端子ねじの上方に覆いかぶさらず、作業の妨げにならない。また、経年的な使用により段差部分が徐々に摩耗してきた場合には、固定ねじの緩め具合を変えることで、段差部分の当接量を容易に調整できるため、前記仮固定されるときの保持力を適宜設けて、仮固定の状態を維持させることができる。
以上の如く、本発明によれば、端子台への端子カバーの取付固定を、固定ねじを用いて確実な固定状態の維持と確かな取付感を得ながらも、端子カバーの閉状態から開状態への移行が簡単に行える一方、開状態を一時的に保持でき、なおかつ開状態から閉状態への移行をも簡単に行える端子カバーの構造を提供することができる。
第1の実施形態を示す端子カバーの斜視図を示す。 同実施形態に係る端子カバーの開閉状態を示す。 同実施形態に係る端子カバーを端子台に装着し固定ねじを途中まで締め込んだ図を示す。 同実施形態に係る端子カバーが固定ねじをくぐり抜ける状態を表す図を示す。 同実施形態に係る端子カバーが開状態で保持される状態を表す図を示す。 同実施形態に係る端子カバーにおける固定ねじを締め込んだ図を示す。 同実施形態に係る端子カバーにおける固定ねじを途中まで締め込んだ図を示す。 同実施形態に係る端子カバーが固定ねじをくぐり抜ける状態を表す図を示す。 同実施形態に係る端子カバーにおける固定ねじを途中まで締め込んだ図を示す。 従来例におけるハンドルロック装置を示す。 従来例におけるハンドルロック装置を示す。
本発明における端子カバーは、端子台に装着されて、端子ねじの上方を覆うことにより外部から端子ねじへの接触を妨げる閉状態と、端子ねじの上方を開放することにより外部から端子ねじの締付/緩め操作を行える開状態とを、該端子カバーを端子台から取り外してしまうことなく取り得て,なおかつ,開状態にて一時的に保持することができる端子カバーである。
端子カバーは、閉状態において端子台に固定ねじによりねじ止め固定され確実な取付固定が行える。端子カバーを閉状態から開状態に操作するときには、前記固定ねじを緩めるだけで、取り外すことなく端子カバーを開状態にせしめることが可能となっている。
端子カバーを開けた後は、前記小孔部が緩めたねじ頭部に当接することにより、閉状態への移行が抑制され、端子カバーの開状態を一時的に保持することができる。
端子カバーを開状態から閉状態に操作するときには、手などで端子カバーを閉状態の方向に動かしていくと、樹脂形成された小孔部の部分が、押される力に屈して変形し、再び、ねじ頭部が前記大孔部をくぐり抜けるように変位して、端子カバーが開状態から閉状態となり、その状態で固定ねじを締め付けることによって、閉状態を保持することが可能となっている。
本実施形態に係る端子カバーの構成について、図1、図2を参酌しつつ説明する。図1には端子カバーの外観斜視図を示し、図2には該端子カバーが開閉する状態図を示す。
端子カバー100は、端子を覆うための端子覆い部101が、端子台に装着される端子台支持部105と、薄肉形成されたヒンジ部104を介して一体に形成されたものである。これら端子覆い部101及び端子台支持部105は、絶縁物である樹脂材料からなり、端子覆い部101は略方形の平面状に設けられている。
端子覆い部101における長辺の中央部分には固定ねじのねじ胴体部が貫通する大きさに形成された小孔部102が設けられるとともに、該小孔部102と連通して、該小孔部102から方形の中央寄りに前記固定ねじの頭部がくぐり抜け可能な程度の大きさに形成された大孔部103が設けられている。また、大孔部103の長辺方向両側には円形の孔部が形成されている。該孔部は、端子カバー100の外部から端子台の端子ねじにテスター等をあてがい電路における絶縁等の確認を行うためのものである。
前記端子覆い部101の長辺側一端には、該端子覆い部101を端子台に対して開閉自在に回動させるためのヒンジ部104が端子台支持部105と一体に薄肉形成されている。該ヒンジ部104は、端子覆い部101が開状態で初期位置となるよう形成されており、ヒンジ部104の弾性力により、一旦閉状態に変位させた後、手を放すと初期位置である開状態の方向に回転していく。
なお、前記ヒンジ部104は、小孔部102を避けて端子覆い部101の長辺方向に亘り形成されているが、端子覆い部101と端子台支持部105とを一体に設けるものであれば長辺方向において部分的に形成してもよい。
端子台支持部105は、端子台の一側端に面して取り付けられるものである。本実施形態では、端子として2つの端子を備えた端子台を例として挙げており、前記端子覆い部101の長辺側の長さ、即ち端子台支持部105の幅は、該2つの端子を備えた端子台の長さに合わせて形成している。
図2において、端子覆い部101が閉状態から開状態になる場合、又は開状態から閉状態になる場合においての、小孔部102及び大孔部103の周縁部がなす軌跡を点線で示している。この点線で示した部分の軌跡は、前記小孔部102及び大孔部103の周縁部がなす略とっくり状の形状がヒンジ部104を中心として回転することにより得られる回転軌跡であり、この部分が端子覆い部101の開閉により生まれる空間Gである。
端子覆い部101を端子台に固定する固定ねじは、端子覆い部101を開けるときには締め付けた状態から緩められるが、この緩められた固定ねじの端子台から露出している首下部分の長さLが、端子覆い部101における、大孔部103から小孔部102に至る段差部103aとヒンジ部104が設けられている側の端部との距離xよりも短い場合には、前記空間Gにおけるxの部分の軌跡と固定ねじの頭部が当接する。すなわち、端子覆い部101の開閉の妨げとなる。
前記段差部103aにおける2つの角部103aRは円弧状に角がとられており、前記当接部分の保持力が開閉力に対して屈しやすいように構成している。すなわち、端子覆い部101を閉状態から開状態に変位させるときに、段差部103aにおける角部103aRが固定ねじの頭部と当接しても変位させやすくしている。
一方、端子覆い部101を開状態にした後は、ヒンジ部104の弾性力により前記初期位置となる開状態に端子覆い部101が保たれる。
また、端子への導体接続作業時などに、端子覆い部101に道具や手などが触れて、閉状態の方向に力が加わった場合においても、前記段差部103aと固定ねじ頭部が当接することにより、不用意に閉状態に変位することが抑制される。
なお、経年的にヒンジ部104の弾性力が失われていき、開状態である倒立状態から、閉状態である倒伏状態に変位していく場合には、前記段差部103aが固定ねじの頭部と当接することにより閉状態への変位が抑制される。さらに、前記段差部103aが当接を繰り返すことにより、摩耗していき、前記距離xが短くなった場合においては、作業時に前記長さLを、距離xに対応させて短くすることにより、即ち、固定ねじを緩める量を減少させることにより、摩耗した段差部103aを補って、再び固定ねじの頭部との当接を復活させることができる。
次に、端子カバー100を端子台に適用した図を、図3乃至図8に示す。図3、図6は端子台200に端子カバー100を取付け、固定ねじ300を緩めた状態の図を示す。図4、図7は、端子覆い部101を開状態の方向に開けていく途中の図を示す。図5、図8は端子覆い部101を固定ねじ300によって取付固定した図を示す。
これらの図を用いて、端子覆い部101の開閉を説明する。
まず、図6、図9のように、端子覆い部101を固定ねじ300によって取付固定した場合について説明する。固定ねじ300は、端子台200の隔壁203表面に設けられたねじ穴にねじ締め装着される。端子覆い部101の中央部は端子台200の隔壁202に当接して、また、長辺方向における両端部は、端子台200の隔壁202及び側壁201表面に当接して、取付固定される。
小孔部102は、固定ねじ300のねじ胴体部が貫通する程度の大きさに設けられているため、固定ねじ300を締め付けた場合には、固定ねじの頭部によって、小孔部102の両側が押圧されて固定される。
次に、図3、図7のように、固定ねじ300を緩めた場合について説明する。固定ねじ300が締まった状態から、固定ねじを所定量緩めた場合、前記小孔部102の両側が固定ねじ頭部による押圧状態から解かれ、端子覆い部101が開く方向に自由な状態となる。固定ねじの端子台から露出している首下部分の長さLが、端子覆い部101における前記段差部103aとヒンジ部104が設けられている側の端部との距離xよりも短い場合、固定ねじ300の露出部分が前記空間G内に位置せず、段差部103aが固定ねじ300の頭部に当接する。さらに、端子覆い部101を開いていくと、段差部103aの角部103aRが開いていく力に屈し、弾性的に撓み、該段差部103aが固定ねじ300の首下部分をくぐり抜けながら回動変位するとともに、固定ねじ頭部が大孔部103をくぐり抜けるため、(図4、図8)固定ねじ300を取り去ってしまうことなく、端子覆い部101を閉状態から開状態に変位させることができる。
なお、緩める所定量は、作業の効率を鑑み、固定ねじ300を略1回転すると該所定量に相当するよう形成している。本実施形態では距離x=3mmとしている。
閉状態から、固定ねじ300の位置を超えて開状態となった端子覆い部101は、ヒンジ部104の弾性力により、閉状態の方向には戻りにくい。また、端子覆い部101に対して不用意に閉状態の方向に力が加わったとしても、段差部103aが固定ねじの頭部と当接するため、当接位置にて閉状態への変位が抑制されて開状態が保持される。
このように設けられた本発明の端子カバー100を用いて、端子部における導体接続等の作業を行う場合について説明する。
端子覆い部101が図5のように閉められている状態において、固定ねじ300を1回転左に回して緩める。すると、図3のように固定ねじ300が端子台から露出してくる。このとき、固定ねじ300は端子台300に取り付けられたままであり端子台200から固定ねじ300を取り外す必要がない。また、図中示した固定ねじの首下部分の長さLは、前記距離xよりも短い状態である。なお、長さLと距離xの差は1mm程度で充分である。
そして、図4のように、端子覆い部101を開けていくと、固定ねじ300は前記空間G内を相対的に移動していき、段差部103が固定ねじ300の頭部と一旦当接する。そのまま、さらに端子覆い部101を開けていくと、段差部103aの角部103aRが開ける力に屈して撓み、ついには固定ねじの首下部分を段差部103aがくぐり抜けて、ねじ頭部が大孔部103の部分を、ねじ胴体部が小孔部102の部分をくぐり抜けることにより、端子覆い部101を開状態とすることができる。
この状態で、端子ねじを緩めて導体を接続する等作業を行うが、作業時には、端子覆い部101はヒンジ部104の弾性力、ならびに、段差部103aが固定ねじ頭部に当接することによって、図5のように開状態が保たれる。したがって、導体の接続等作業の妨げにならない。
作業終了後、再び端子覆い部101を図3の状態に閉めていく場合には、一旦、段差部103aが固定ねじ頭部に当接した後、そのまま端子覆い部101を閉状態の方向に変位させていく。すると、先と同様、段差部103aの角部103aRが閉める力に屈して撓み、ついには固定ねじの首下部分を段差部103aがくぐり抜けて、ねじ頭部が大孔部103の部分を、ねじ胴体部が小孔部102の部分をくぐり抜けることにより、端子覆い部101を閉状態とすることができる。
そして、固定ねじ300を締め付けていく。およそ1回転右に回すことで図6の状態に端子覆い部101が取付固定される。固定ねじ300が端子覆い部101を介して端子台200に締め付けられると回転が止まり、取付固定されたことを視覚的にも感覚的にも把握することが可能である。また、固定ねじ300を締め付けていくことにより、確実な固定状態を維持することができる。
端子ねじに複数本の電線を取付けた場合、端子ねじの上方に、端子台の隔壁203及び側壁201、202よりも電線の被覆が盛り上がることがある。このような場合、少々の盛り上がりであれば、端子覆い部101を固定ねじ300で締め付けていくことで、該盛り上がりを押さえることが可能で、端子覆い部101が開いてしまい端子ねじが露出することを規制できる。
このように、端子台200への端子カバー100の取付解除、及び取付固定を、固定ねじ300を用いながらも、所定量だけねじを回転させることにより、端子カバーの閉状態から開状態への移行が簡単に行えるとともに、開状態を一時的に保持することができ、また、開状態から閉状態への移行も簡単確実に行うことができる。
また、端子覆い部101の端子台200への確実な固定状態を維持することができる。さらに、端子覆い部101が端子台200に取り付けられたことが視覚的にも感覚的にも把握することができ、確かな取付感を得ることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、固定ねじ300を所定量分端子台200から突出させるために、固定ねじを回す回転数は、1回転のみならず、ねじのピッチを変更することにより、より少なく0.5回転としてもよいし、より多く1.5回転などとしてもよく、適宜回転数の大小を定めるとよい。
また、端子台200に対して、端子台支持部105及び端子覆い部101からなる端子カバーを取り付ける形態のほか、端子台200に対して直接端子覆い部101をヒンジ部104を介して形成してもよい。さらに、ヒンジ部104を薄肉による形成のほか、蝶番や端子台の壁部に設けられた穴部に端子覆い部101に形成した突部が嵌まり込んで回動する形態としてもよい。
100 端子カバー
101 端子覆い部
102 小孔部
103 大孔部
103a 段差部
103aR 角部
104 ヒンジ部
105 端子台支持部
200 端子台
201 側壁
202 側壁
203 隔壁
204 端子ねじ
205 端子ねじ
300 固定ねじ

Claims (3)

  1. 端子台に対し回動して開閉自在に設けられた端子カバーが、固定ねじにより端子台にねじ止め固定される端子台の端子カバー構造であって、
    前記端子カバーは樹脂形成されるとともに、
    前記固定ねじのねじ胴体部が貫通する一方、ねじ頭部は貫通しない大きさに形成された小孔部と、
    該小孔部と連通して、前記固定ねじのねじ頭部がくぐり抜け可能に前記小孔部よりも大きく形成された大孔部と、
    が形成されることを特徴とする端子カバー構造。
  2. 前記大孔部は、前記小孔部に対し、前記端子カバーの中央部寄りに形成されることを特徴とする請求項1記載の端子カバー構造。
  3. 前記端子カバーは、開閉動作を回動自在に支持するヒンジ部を備え、
    前記端子カバーが閉状態から開状態に回転する際に、前記大孔部から小孔部に至る段差部分が、
    固定状態から緩められた固定ねじの頭部に当接しながら弾性的に撓み、首下部分をくぐり抜けながら回転していき、
    再び前記端子カバーが開状態から閉状態に回転する際に、前記段差部分が前記固定ねじの頭部に当接して、その位置で仮固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端子カバー構造

JP2012263238A 2012-11-30 2012-11-30 端子台の端子カバー構造 Active JP5999812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012263238A JP5999812B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 端子台の端子カバー構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012263238A JP5999812B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 端子台の端子カバー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014110116A JP2014110116A (ja) 2014-06-12
JP5999812B2 true JP5999812B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=51030640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012263238A Active JP5999812B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 端子台の端子カバー構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5999812B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62104370U (ja) * 1985-12-23 1987-07-03
JPH06310192A (ja) * 1993-04-28 1994-11-04 Toshiba Lighting & Technol Corp 端子装置および配線器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014110116A (ja) 2014-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5230032B2 (ja) 電気コンタクト部材およびケーブル用の固定具を備えるプラグコネクタハウジング
JP6324729B2 (ja) 電力量計用無停電バイパス工具
JP2007516370A (ja) 筐体
JP5937046B2 (ja) 係止手段を備えたコネクタ装置及びこれに用いるコネクタ
JP2010010076A (ja) カバー付コネクタ
KR200388334Y1 (ko) 차단기가 구비된 전력량계
EP3044835B1 (en) A device for electrical wiring system
JP5999812B2 (ja) 端子台の端子カバー構造
JP2002150911A (ja) 回路遮断器の取付構造
JP5707194B2 (ja) 電気接続箱
JP2011081913A (ja) ヒューズユニット保護カバー
JP6099041B2 (ja) 端子台の端子カバー構造
JP6589005B2 (ja) 係止手段を備えたコネクタ装置及びこれに用いるコネクタ
JP6214320B2 (ja) バスダクト分岐装置及びバスダクト分岐構造
JP4662461B2 (ja) 感電防止装置、及び感電防止装置を備える電源箱
JP6328689B2 (ja) 係止手段を備えたコネクタ装置及びこれに用いるコネクタ
JP2012234711A (ja) 回路遮断器の取付構造
JPH0997555A (ja) 端子台、回路遮断器および電気装置
JP5993855B2 (ja) 筐体内にモジュールをロックするシステム及び取付方法
JP2009069494A (ja) 通信機器の筐体
JP5888507B2 (ja) コンセント
JP6737555B1 (ja) Spd用端子台
JP5113826B2 (ja) 蓋の開閉構造、プログラマブル表示器および電子機器
JP6620377B2 (ja) 制御装置
CN111525344A (zh) 用于多极电连接器壳体的锁定杆的锁定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5999812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250