JP6589005B2 - 係止手段を備えたコネクタ装置及びこれに用いるコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、係止手段、更に言えば、コネクタ間の嵌合状態を維持するための係止手段を備えたコネクタ装置及びこれに用いるコネクタに関する。
上記の構造を有する従来のコネクタ装置の一例が特許文献1に開示されている。ここに開示されたコネクタ装置100の側面図を図9に示す。このコネクタ装置100は、互いに嵌合可能な雌コネクタ110と雄コネクタ120から成る。雌コネクタ110と雄コネクタ120が嵌合されたとき、雌コネクタ110の底側に設けた被嵌合部112は、雄コネクタ120の上側に設けた嵌合部121の内部に収容される。
雌コネクタ110と雄コネクタ120のこの嵌合状態を保持するため、雌コネクタ110の操作レバー140と雄コネクタ120のカムピン123とを利用して、雌コネクタ110を雄コネクタ120に対して係止させる。雌コネクタ110に設けた操作レバー140は、雌コネクタ110の外壁において軸部137を中心に回転可能とされており、更に、この操作レバー140には、該操作レバー140の回転方向に沿って、軸部137との間にカム溝144を形成するアーム部127が設けられている。操作レバー140に形成されたカム溝144に雄コネクタ120のカムピン123を受け入れつつ、アーム部127を回転させることにより、カム溝144にカムピン123を係合させ、雌コネクタ110を雄コネクタ120に対して係止させることができる。
雄コネクタ120には、アーム部127が所定の軌道を描くように、アーム部127を案内するための案内部125が設けられている。この案内部125の上部表面126は、アーム部127の湾曲に適合する湾曲面を有し、この湾曲面に沿ってアーム部127がスムーズに案内されるようになっている。
特開2003−208948号公報
上記の従来装置において、例えば、雄コネクタ120と雌コネクタ110とを引き離す方向に力が作用したとき、係止部となるアーム部127と被係止部となるカムピン123との係止部分を中心に、特に、アーム部127の自由端130付近に力が加わる。従来装置は、このような力に対抗する機能を何ら有していない。この結果、所定以上の力が加わった場合には、アーム部127がその自由端130付近から変形され、結果的に、雌コネクタ110の雄コネクタ120に対する係止状態は解除され、雄コネクタ120と雌コネクタ110の嵌合が解除されてしまう。
本発明は、このような従来技術における問題を解決するためになされたものであり、係止部を有するアーム部の自由端付近に外側に向って拡げる力が加わった場合であっても、自由端付近が拡がることを防止して、係止部と被係止部との間の係止状態を維持し、これにより、第一コネクタと第二コネクタの嵌合状態を維持させることができるコネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、互いに嵌合可能な第一コネクタと第二コネクタから成るコネクタ装置であって、前記第一コネクタは、第一端子と、第一ハウジングとを有し、前記第二コネクタは、前記第一コネクタと前記第二コネクタが嵌合されたときに前記第一端子と接続され得る第二端子と、第二ハウジングとを有し、前記第一ハウジングは、前記第一ハウジングに対して回転可能に軸支された、自由端を有する係止部を有し、前記係止部は、前記第一ハウジングに対して回転されることにより前記第二ハウジングの被係止部によって係止されて、前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合状態を維持するようになっており、前記第一ハウジングは、更に、前記被係止部によって係止された前記係止部の前記自由端付近を、前記係止部の回転軸に対向する側とは反対側において支持する支持部を有するコネクタ装置を特徴とする。
本構成によれば、コネクタ同士を引き離す方向に力が働いた場合、係止部と被係止部との係止部分を支点として特に係止部の自由端付近に力が加わることになるが、このような場合であっても、係止部の自由端付近を支持する部分を第一コネクタに設けたことにより、係止部が第二コネクタ側に拡がることを防止して、係止部と被係止部との間の係止状態を維持し、これにより、第一コネクタと第二コネクタの嵌合状態を維持させることができる。
上記コネクタ装置において、前記係止部は、回転可能な操作レバーの一部であってもよい。
この場合、軸支された操作レバーの一部として係止部を設けることにより、操作レバーを回転させることによって係止部を回転させて、被係止部と係止させることができる。
また、上記コネクタ装置において、前記操作レバーは、前記第一ハウジングの両側側面に亘って掛け渡されていてもよい。
このような構成によれば、操作レバーを第一ハウジングの両側側面に掛け渡すことにより、操作レバーが回転されたときに、操作レバーの位置の判別が容易となり、この結果、第一コネクタと第二コネクタの嵌合状態を目視で容易に確認することが可能となる。
更に、上記コネクタ装置において、前記係止部は、前記第一ハウジングの両側側面の各々に配置され、前記操作レバーの回転方向に沿って湾曲したアーム部として形成されていてもよい。
係止部は、アーム部として形成することができる。
また、上記コネクタ装置において、前記第一コネクタと前記第二コネクタとの嵌合側の、前記支持部の面に、前記アーム部の湾曲に対応する湾曲面が形成されていてもよい。
湾曲面を形成することにより、アーム部を確実に支持して、アーム部の変形をより効果的に防止することができる。
更に、上記コネクタ装置において、前記第二ハウジングの被係止部は、前記第一コネクタと前記第二コネクタとの嵌合側に直立する直立部と、前記直立部と連続し、前記アーム部の一部を前記第一コネクタと前記第二コネクタとの嵌合側で覆うように張り出した張出部と、を有するものであってもよい。
上記コネクタ装置において、前記直立部が、前記第一コネクタと前記第二コネクタとの嵌合側の突合せ面を形成しているフランジ部から直立していてもよい。
また、上記コネクタ装置において、前記直立部が、前記第一ハウジングの両側側面に配置された前記アーム部の外側に配置されていてもよい。
直立部をフランジ部から延長するとともに、アーム部の外側に配置したことにより、コネクタ装置の低背化を図ることができる。
上記コネクタ装置において、前記コネクタが防水コネクタであってもよい。
本構成のコネクタは、防水コネクタとしても好適に使用される。
上記コネクタ装置において、前記第一コネクタと前記第二コネクタが嵌合されたときに前記第一コネクタの第一嵌合部と前記第二コネクタの第二嵌合部との間に形成され得る、前記第一コネクタと前記第二コネクタとの嵌合方向に沿う隙間に、該隙間を埋める防水手段が配置されていてもよい。
これにより、第一コネクタと第二コネクタの位置が多少ずれた場合であっても、防水機能を確保することができる。
更に、本発明は、相手コネクタと嵌合されたときに相手端子と接続され得る端子と、ハウジングとを有するコネクタであって、前記ハウジングには、前記ハウジングに対して回転可能に軸支された、自由端を有する係止部が設けられており、前記係止部は、前記ハウジングに対して回転されることにより前記相手コネクタの相手ハウジングの被係止部によって係止されて、前記コネクタと前記相手コネクタの嵌合状態を維持するようになっており、前記ハウジングは、更に、前記被係止部によって係止された前記係止部の前記自由端付近を、前記係止部の回転軸に対向する側とは反対側において支持する支持部を有するコネクタを特徴とする。
本発明によれば、係止部を有するアーム部の自由端付近に外側に向って拡げる力が加わった場合であっても、自由端付近が拡がることを防止して、係止部と被係止部との間の係止状態を維持し、これにより、第一コネクタと第二コネクタの嵌合状態を維持させることができるコネクタ装置が提供される。
本発明のコネクタ装置の斜視図である。 雌コネクタと雄コネクタの嵌合後の状態を示す前側斜視図である。 雌コネクタと雄コネクタの嵌合後の状態を示す側面斜視図である。 雌コネクタを雄コネクタに対して係止させた状態を示す前側斜視図である。 雌コネクタを雄コネクタに対して係止させた状態を示す側面斜視図である。 雌コネクタ及び雄コネクタの分解斜視図である。 雌コネクタと雄コネクタの嵌合前の状態を示す図1のA−A線断面図である。 雌コネクタと雄コネクタが嵌合後の状態を示す図2のB−B線断面図である。 従来のコネクタの一例を示す図である。
添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態によるコネクタ装置について説明する。尚、防水コネクタを例に挙げて説明するが、本発明は、防水コネクタ以外の様々なタイプのコネクタ装置にも適用され得る。
図1に、本発明のコネクタ装置1の斜視図を示す。このコネクタ本装置1は、雌コネクタ10と雄コネクタ70から成る。雌コネクタ10は、電気ケーブル3の一端に接続して使用され、一方、雄コネクタ70は、モータその他の装置の筐体(図示されていない)の表面に設置されて使用される。両者は、嵌合方向(図示矢印「Y」方向)に接近させることにより互いに嵌合可能である。図1は、それらの嵌合前の状態を、図2、図3は、それらの嵌合後の状態を前側斜視図と側面斜視図でそれぞれ示す。例えば、雄コネクタ70を脱着したい場合には、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合を解除して、それらを筐体から一旦取り外した後、再び筐体に取り付けることができる。
雌コネクタ10と雄コネクタ70を嵌合させ、図2、図3に示すような状態とした場合には、それらの間の嵌合状態を維持するため、雌コネクタ10を雄コネクタ70に対して係止させることができる。係止を可能とするため、雌コネクタ10側にはアーム部(係止部)50が、雄コネクタ70側には係止部材(被係止部)80が、それぞれ設けられている。尚、雌コネクタ10側の係止部は、後述するように、アーム部に設けた溝に代えることもできる。いずれにせよ、これらアーム部50や溝は、操作レバー40の一部であって、操作レバー40とともに可動する。図4、図5は、図2、図3にそれぞれ対応する図であって、操作レバー40を可動させ、アーム部50を係止部材80に対して係止させた状態を示したものである。操作レバー40(或いはアーム部50)に主に着目しつつ、図2、図3と、図4、図5とを対比すれば明らかなように、雌コネクタ10を雄コネクタ70に対して係止させる場合には、操作レバー40の一部として形成されたアーム部50を、雌コネクタ10の絶縁ハウジング20の一部と雄コネクタ70の絶縁ハウジング72の一部とで形成された貫通穴83に挿通させる。アーム部50を貫通穴83に挿通させることにより、たとえ、雌コネクタ10と雄コネクタ70とを引き離す力が加わった場合でも、雌コネクタ10のアーム部50が、貫通穴83、より正確には、貫通穴83を形成する雄コネクタ70の係止部材80に引っ掛かるため、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合状態が容易に解除されることはない。
次いで、図6乃至図8をも参照して、雌コネクタ10と雄コネクタ70の構造を詳細に説明する。図6は、図1等に示した雌コネクタ10及び雄コネクタ70の分解斜視図、図7は、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合前の状態を示す図1のA−A線断面図、図8は、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合後の状態を示す図2のB−B線断面図である。尚、雌コネクタ10と雄コネクタ70はともに左右対称形状を成している。
先ず、雌コネクタ10について説明する。雌コネクタ10は、絶縁ハウジング20と、絶縁ハウジング20に電気ケーブル3を固定するためのクランプゴム13及びクランプ15、絶縁ハウジング20の外壁に回転可能に軸支される樹脂製の操作レバー40、絶縁ハウジング20の底側、即ち、雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合側から絶縁ハウジング20に収容されるシールドケース16、シールドケース16によって上部を覆われた状態で絶縁ハウジング20の底側から収容される端子ケース60、更に、端子ケース60に設けた端子孔61を通じて端子ケース60に配列される複数の端子65及びグランド端子66を含む。
絶縁ハウジング20は、前側上部が滑らかな曲面とされた略矩形の箱形状を有する。前側上部を曲面としたのは、操作レバー40の回転を妨げないためである。絶縁ハウジング20の後側と底側は、電気ケーブル3を取り付けるため、また、シールドケース16や端子ケース60を収容するため、それぞれ開放されている。電気ケーブル3を取り付けることができるよう、絶縁ハウジング20の後側には、クランプ片28が延びている。クランプゴム13に挿通させた電気ケーブル3を、クランプ片28に挿入し、クランプ片28が外側を取り囲むようにクランプ15を取り付けることによって、電気ケーブル3を絶縁ハウジング20に固定することができる。
絶縁ハウジング20の底側の、左右それぞれの側面外壁に、雌コネクタ10を雄コネクタ70に引っ掛けるための引っ掛け部39が設けられている。雌コネクタ10と雄コネクタ70が嵌合される際、雌コネクタ10の引っ掛け部39に、雄コネクタ70の係止部材80の一部(張出部82)が引っ掛けられ、これにより、雌コネクタ10は雄コネクタ70に軽く係止される。
絶縁ハウジング20の左右それぞれの側面中央付近に、回転軸21が外方に向って設けられている。これらの回転軸21に対応して、操作レバー40の左右それぞれの側面には、回転軸21が挿通される軸穴46が形成されている。操作レバー40の軸穴46に絶縁ハウジング20の回転軸21を挿通させることにより、操作レバー40は、絶縁ハウジング20に回転可能に軸支される。このとき、操作レバー40は、絶縁ハウジング20の前面を通じて、絶縁ハウジング20の両側側面に亘って掛け渡される。操作レバー40を絶縁ハウジング20に掛け渡したことにより、操作レバー40は、絶縁ハウジング20においてより大きな範囲を占めることになり、この結果、操作レバー40の操作性は向上し、更に、絶縁ハウジング20における操作レバー40の位置をユーザが容易に把握できるようになる。特に、本構成では、雌コネクタ10と雄コネクタ70を嵌合させた後に初めて操作レバー40を回転させる、或いは、操作レバー40を回転させることにより雄コネクタ70を雌コネクタ10の側に引き寄せつつ雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合を完全なものとするものであることから、操作レバー40の位置を判断することにより、雌コネクタ10と雄コネクタ70が完全に嵌合されているか否か、または、係止が完全であるか否かを一目で把握することが可能となる。尚、アーム部50の板厚、換言すれば、絶縁ハウジング20から遠ざかる方向におけるアーム部50の寸法を大きくした場合には、図9に示したカム溝144と同様に、アーム部50の内側に溝を設けることができ、この溝を利用して係止を行うこともできる。勿論、この場合には、被係止部80の形状もこれに合わせて多少設計の変更が必要となる。
操作レバー40の操作性を更に向上させるため、中央部に操作部42を設けてもよい。ユーザは、操作部42に指を引っ掛ける等して、操作レバー40を簡単に操作することができる。操作レバー40を絶縁ハウジング20に対して回転させる際、操作レバー40を絶縁ハウジング20の所定位置に仮固定できれば便利である。仮固定を行うため、操作レバー40の軸穴46付近の内壁には、直線状の保持用突部47が設けられ、これに対応して、絶縁ハウジング20の左右それぞれの側面外壁には、十字状の保持溝27が回転軸21の根元付近に設けられている。操作レバー40を絶縁ハウジング20に対して回転させ、操作レバー40に設けた保持用突部47と絶縁ハウジング20に設けた保持溝27を軽く組み合わせることにより、操作レバー40を所定位置に仮固定することができる。
仮固定はできても、何らの手段も設けなければ、操作レバー40は、絶縁ハウジング20の底側、更に言えば、雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合側にまで回転してしまうだろう。操作レバー40の下方への過度な回転を規制するため、回転規制手段を設けてもよい。回転規制手段は、操作レバー40の中央に設けた、底側に向って突出する前側規制部43と、これに対応して、絶縁ハウジング20の前壁底部に設けた、前側に向って突出するストッパ23から成る。操作レバー40が過度に回転しようと場合には、前側規制部43とストッパ23とが衝突することになるからことから、この衝突位置を越えて操作レバー40が下方に押し下げられることはない。
操作レバー40を完全に押し下げたときは、操作レバー40が上方に移動しないように仮止めできると便利である。操作レバー40を仮止めするため、絶縁ハウジング20の前壁中央付近に弾性変形可能な係止用突部25を設けてもよい。操作レバー40が押し下げられたとき、この係止用突部25に、操作レバー40の操作部内壁42’が引っ掛かり、これにより、操作レバー40が上方へ移動することを防止することができる。尚、この仮止め状態は、上で説明した操作レバー40の保持用突部47と絶縁ハウジング20の保持溝27とによる仮固定によって更に強化されることになる。
雌コネクタ10を雄コネクタ70に係止するため、操作レバー40の一部は、リブ45によって補強されたアーム部50として形成してある。尚、雌コネクタ10は左右対称であるから、アーム部50は、絶縁ハウジング20の両側側面の各々に配置されていることになる。各アーム部50は、軸穴46の外周の一部を取り囲むように、操作レバー40の回転方向に沿って湾曲されている。アーム部50の先端は自由端51とされており、操作レバー40が回転されたときに、アーム部50は、雌コネクタ10の絶縁ハウジング20の一部と雄コネクタ70の絶縁ハウジング72の一部とで形成された貫通穴83に自由端51側から挿通される。結果として、アーム部50は、貫通穴83、より正確には、貫通穴83を形成している雄コネクタ70の係止部材80によって、自由端51以外の部分で係止される。
絶縁ハウジング20の左右それぞれの側面外壁に、アーム部50の自由端51付近を支持する支持部30が設けられている。雌コネクタ10と雄コネクタ70を引き離す方向に力が加わった場合、係止部材80に挿通されたアーム部50の基部を支点としてアーム部50の自由端51が係止部材80側に変形し、この結果、前記基部付近に大きな力が加わることになる。この結果、何らの対策も施さなければ、アーム部50は容易に変形し、更に、破損してしまう危険がある。アーム部50の変形を防ぐため、アーム部50の、係止部材80との係止部よりも先端の少なくとも自由端51付近に、アーム部50の回転軸21に対向する側に対して反対側54の外周面等においてアーム部50を支持する支持部30が設けられている。これにより、過剰な力を受けたアーム部50が拡がってしまうことを防止して、アーム部50と係止部材80との間の係止状態を保持し、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合状態を維持することができる。尚、雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合側の、支持部30の面に、アーム部50の湾曲に対応する湾曲面31が形成されていてもよい。このような湾曲面31を形成することにより、アーム部50を支持して、アーム部50の変形をより確実に防止することができる。
次いで、雄コネクタ70について説明する。雄コネクタ70は、絶縁ハウジング72と、この絶縁ハウジング72の上側、換言すれば、雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合側に取り付けられる防水用のガスケット75、絶縁ハウジング72の底側、換言すれば、雄コネクタ70が設置されるモータその他の装置の筐体(図示されていない)側に取り付けられる端子ケース90、更に、端子孔91を通じて先端96を突出させた状態で端子ケース90に配列される複数の端子95を含む。
絶縁ハウジング72は、雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合側の突合せ面を形成するフランジ部71と、このフランジ部71の上側に突出させた状態で設けた嵌合部78、フランジ部71の底側に突出している係止片73、更に、嵌合部78の左右各側に設けた側面視略逆L字形状の係止部材80を有する。但し、実際の使用時には、フランジ部71の底側の係止片73等は、モータその他の装置の筐体(図示されていない)の内部に設置されるため外部からは視認できない。フランジ部71は、筐体の表面上に載置されてもよいが、筐体の面の一部として構成されてもよい。
雌コネクタ10と雄コネクタ70が嵌合される際、嵌合部78は、雌コネクタ10の絶縁ハウジング20の底側に形成された嵌合部に収容されるが、このとき、絶縁ハウジング20の内壁37と、雄コネクタ70の嵌合部78との間に多少の隙間が生じてしまう。この隙間を埋めるため、嵌合部78にはガスケット75を取り付ける。取付けを容易にするため、嵌合部78の外周には環状の溝74が形成されている。ガスケット75はゴム製で弾性作用を有しており、この弾性作用を利用して、溝74に密着させた状態でガスケット75を嵌め込むことができる。
尚、従来の一般的な防水構造の一つとして、雌コネクタと雄コネクタとの間の嵌合面にガスケット等の防水手段を挟み込み、雌コネクタと雄コネクタとをネジ止めにして嵌合面において防水手段を押し潰すタイプのものがある。しかしながら、このタイプの防水構造には、雄コネクタや雌コネクタに接続されたケーブルが引っ張られたとき等に、雄コネクタと雌コネクタの位置関係がずれ、これにより、防水手段を押し潰す力が不均衡となり、この結果、嵌合面に隙間が生じて防水機能が低下してしまうといった問題があった。これに対し、本構成では、アーム部50を用いた係止構造によって嵌合状態を維持しているため、雌コネクタ10と雄コネクタ70をネジ止めする必要はなく、従って、ネジ締め、トルク管理、ネジのゆるみを気にする必要はない。更に、雌コネクタ10の嵌合部38と雄コネクタ70の嵌合部78の間の隙間を埋めるようにして防水手段が配置されていることから、雌コネクタ10と雄コネクタ70の位置が多少ずれた場合であっても、防水機能は維持される。
係止片73は、端子ケース90を絶縁ハウジング72に取り付けるために使用される。係止片73の先端には、内側に向って係止突部77が設けられており、この係止突部77を、端子ケース90の左右それぞれの側面外壁に設けた係止窪部97に引っ掛けることによって、端子ケース90を係止片73に係止させることができる。
係止部材80は、フランジ部71から雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合側に直立する直立部81と、この直立部81と連続し、アーム部50の雌コネクタ10側を覆うように張り出した張出部82から形成される。直立部81は、雌コネクタ10と雄コネクタ70が嵌合されたときに、雌コネクタ10に設けたアーム部50の外側に位置付けられるように配置される。このように直立部81をアーム部50の外側に配置することにより、嵌合部78に係止部材を設ける必要が無く、コネクタ装置の低背化を図ることができる。尚、張出部82は、アーム部50の湾曲に適合するように湾曲させている。
最後に、本コネクタ装置1の動作を説明する。
図1、7と、図2、3、及び8とを対比すれば明らかなように、雌コネクタ10と雄コネクタ70が嵌合される際、雌コネクタ10の絶縁ハウジング20の底部から、雄コネクタ70の嵌合部78が挿入されるとともに、雌コネクタ10の端子ケース60の底側が、雄コネクタ70の絶縁ハウジング72の端子ケース収容部76に挿入される。この結果、雌コネクタ10の端子ケース60に配置された端子65及びグランド端子66によって、雄コネクタ70の端子ケース収容部76に設けた端子95の先端96が挟み込まれた状態で、端子同士が接続される。更に、このとき、雌コネクタ10の引っ掛け部39が、雄コネクタ70の係止部材80の一部、即ち、張出部82に引っ掛けられ、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合が固定される。尚、雌コネクタ10や雄コネクタ70の端子構造は、前側、即ち、操作レバー40の取付け側と、後側、即ち、電気ケーブル3の取付け側とで、前後対称であることから、使用状態に合わせて、雌コネクタ10と雄コネクタ70の向きを180度回転させることができる。
雌コネクタ10と雄コネクタ70を嵌合させた後、操作レバー40を、絶縁ハウジング20の回転軸21を中心に回転させる。この結果、図4、図5に示すように、操作レバー40の一部であるアーム部50が、雌コネクタ10の絶縁ハウジング20の一部と雄コネクタ70の絶縁ハウジング72の一部とによって形成された貫通穴83に挿通される。このとき、自由端51以外のアーム部50の一部が係止部材80によって係止されるとともに、アーム部50の自由端51が雌コネクタ10の支持部30によって支持される。従って、雌コネクタ10と雄コネクタ70を引き離す方向に力が働いた場合であっても、係止部材80によって係止されたアーム部50の一部によって抗力が発揮されるだけでなく、この一部を支点としてアーム部50の基部と自由端とで両持ち梁状態となり、アーム部50の自由端51付近に力が加わった場合でも、アーム部が雄コネクタ70側に拡がることを防止して、アーム部50と係止部材80との間の係止状態を維持し、雌コネクタ10と雄コネクタ70の嵌合状態を維持することができる。
アーム部を用いて嵌合状態を維持する様々なコネクタに幅広く適用することができる。
1 コネクタ装置
10 雌コネクタ(第一コネクタ)
20 絶縁ハウジング(第一ハウジング)
21 回転軸
30 支持部(規制部)
40 操作レバー
50 アーム部(係止部)
65 端子(第一端子)
66 グランド端子(第一端子)
70 雄コネクタ(第二コネクタ)
71 フランジ部
72 絶縁ハウジング(第二ハウジング)
73 係止片
75 ガスケット
78 嵌合部(第二嵌合部)
80 係止部材(被係止部)
81 直立部
82 張出部
83 貫通穴
95 端子(第二端子)

Claims (8)

  1. 互いに嵌合可能な第一コネクタと第二コネクタから成るコネクタ装置であって、
    前記第一コネクタは、
    第一端子と、第一ハウジングとを有し、
    前記第二コネクタは、
    第二端子と、第二ハウジングとを有し、
    前記第一ハウジングの両側側面に亘って掛け渡された、係止部を一部に含む操作レバーが、前記第一ハウジングに対して回転可能に軸支されており、
    前記操作レバーを前記第一ハウジングに対して回転させることにより、前記係止部を前記第二ハウジングの被係止部によって係止して、前記第一端子と前記第二端子を接触させた状態で前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合状態を維持するようになっており、
    前記操作レバーの内壁に仮固定手段が、これに対応して、前記第一ハウジングの両側側面の外壁に対応仮固定手段が、前記操作レバーの回転中心の周囲にそれぞれ設けられており、
    前記仮固定手段と前記対応仮固定手段とを利用して、前記係止部を前記被係止部によって係止する前の前記操作レバー、及び/又は、前記係止部を前記被係止部によって係止した後の前記操作レバーを、前記第一ハウジングに仮固定するようになっており、
    前記操作レバーの内壁に仮止め手段が、これに対応して、前記第一ハウジングの外壁に対応仮止め手段が、それぞれ設けられており、
    前記係止部を前記被係止部によって係止した後の前記操作レバーを、前記仮固定手段と前記対応仮固定手段とを利用して前記第一ハウジングに仮固定したときに、該操作レバーは、前記仮止め手段と前記対応仮止め手段とを利用して、前記第一ハウジングに仮止めされることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記操作レバーの回転領域における前記第一ハウジングの外壁は、該操作レバーの側面視における回転軌跡に対応して曲面形状を有する、請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 前記第一ハウジングの両側側面における前記操作レバーの回転中心の間に操作部が設けられている、請求項1又は2に記載のコネクタ装置。
  4. 前記仮固定手段と前記対応仮固定手段は、それぞれ、前記操作レバーの回転中心から径方向に延びている、請求項1乃至3のいずれかに記載のコネクタ装置。
  5. 前記仮固定手段と前記対応仮固定手段は、突部と溝部の組み合わせから成る、請求項1乃至のいずれかに記載のコネクタ装置。
  6. 前記仮固定手段は、前記操作レバーの回転中心から互いに離れる方向に延びた直線状の一組の部分である、請求項1乃至5のいずれかに記載のコネクタ装置。
  7. 前記対応仮固定手段は、前記操作レバーの回転中心から互いに離れる方向に延びた十字状の二組の部分である、請求項1乃至6のいずれかに記載のコネクタ装置。
  8. 前記第一コネクタは、ケーブルの一端に接続して使用され、前記第一ハウジングは、略矩形の箱形状を有し、前記第一端子と前記第二端子を接触させる側、及び、前記ケーブルの一端が接続される側で、解放されている、請求項1乃至7のいずれかに記載のコネクタ装置。
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