JP5999155B2 - 高炉異常検出装置及び高炉異常検出方法 - Google Patents
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Description
また、炉内を直接監視する方法としては、例えば特許文献2に記載の技術のように羽口の覗き窓にカメラを取り付ける方法や、例えば特許文献3に記載の技術のように羽口の覗き窓にファイバースコープを取り付ける方法がある。
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の技術では、当該ノロ湧きを自動で検知することはできない。すなわち、ノロ湧きの監視はオペレータの目視によって行われる。そのため、多数の羽口を有する高炉では、ノロ湧きの発見が遅れたり見落としたりするおそれがある。
そこで、本発明は、ノロ湧き等の羽口部での異常を適切に検知することができる高炉異常検出装置及び高炉異常検出方法を提供することを課題としている。
このように、連続して設けられた複数の羽口における検出結果を用いることにより、視野が狭い場合においても、燃焼状態の変化等による過検知を抑制して適切にノロ湧きを検知することができる。
また、本発明に係る高炉異常検出装置の一態様は、高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、上方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、を備え、前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴としている。
さらに、本発明の係る高炉異常検出方法の一態様は、高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、前記レースウェイ部を撮像する際に、前記高炉に設けられた複数の前記羽口でそれぞれ前記レースウェイ部を撮像し、前記異常を判断する際に、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴としている。
このように、羽口部の撮像画像から抽出したエッジの最端位置の変化率を監視するので、羽口部先端までスラグが上昇するノロ湧き等の異常を比較的容易に検知することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の高炉異常検出装置が適用された高炉の全体図である。
この図1に示すように、高炉1の羽口2の内側には、炉内に熱風炉からの熱風を送風するための送風管(ブローパイプ)3が接続され、この送風管3を貫通してランス4が設置されている。ランス4からは、炉内に微粉炭、酸素、都市ガスなどの燃料が吹き込まれる。
羽口2の熱風送風方向前方のコークス堆積層には、レースウェイ5と呼ばれる燃焼空間が存在し、主として、この燃焼空間でコークス燃焼、ガス化(鉄鉱石の還元、即ち造銑)が行われる。
図3は、カメラ11で撮像した画像の例を示す図である。この図3に示すように、撮像画像には、羽口2を構成する小羽口2aの先端開口部に相当する円形状内側に、レースウェイ5とランス4のシルエットとが写る。
カメラ11で撮像したレースウェイ部の撮像画像は、異常検出部12に入力する。異常検出部12は、カメラ11で撮像した撮像画像を用いて、羽口2の先端までスラグ(ノロ)が上昇してしまう異常(ノロ湧き)を検出する。
ノロ湧きが発生していない通常時にカメラ11で撮像した撮像画像は、図4(a)の上段に示すようになる。また、この撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、撮像画像内の各画素の輝度値が上記輝度閾値以下となる暗部領域との境界(エッジ)を抽出すると、そのエッジ画像は図4(a)の下段に示すようになる。このとき、エッジの最下端位置PbtmはPbtm1となる。
ここで、エッジの最下端位置Pbtmは、撮像画像の最下部を0[pixel]としたときのエッジの最下端の位置をピクセル数で示したものである。すなわち、エッジの最下端の位置が撮像画像内の上部にあるほど、エッジの最下端位置Pbtmは大きな値となる。
したがって、この最下端位置変化量ΔPbtmが予め設定した判定閾値TH以上であるとき、ノロ湧きが発生していると判断することができる。
図5は、異常検出部12で実行する異常検出処理手順を示すフローチャートである。この異常検出処理は、所定時間ごと(例えば0.3秒ごと)に繰り返し実行するものであり、先ずステップS1で異常検出部12は、カメラ11で撮像した撮像画像を取得する。
次にステップS3では、異常検出部12は、前記ステップS2のエッジ抽出結果をもとに、エッジの最下端位置Pbtmを検出し、ステップS4に移行する。
ステップS4では、異常検出部12は、前記ステップS3で検出した今回のサンプリング処理でのエッジの最下端位置Pbtm(n)と、前回のサンプリング処理で検出したエッジの最下端位置Pbtm(n−1)とを比較し、最下端位置変化量ΔPbtm(=Pbtm(n)−Pbtm(n−1))を算出する。
ステップS6では、異常検出部12は、ノロ湧きが発生している(異常検知)と判断し、その異常検出結果をモニター13に表示すると共に警報装置14を作動してから異常検出処理を終了する。
ステップS7では、異常検出部12は、ノロ湧きが発生していない(異常非検知)と判断し、異常検出処理を終了する。
先ず、異常検出部12は、初めに特定の羽口2に設置したカメラ11で撮像したレースウェイ部の撮像画像を取得し(図5のステップS1)、次に取得した撮像画像内のエッジ部を抽出する(ステップS2)。続いて、抽出したエッジの最下端位置Pbtmを検出し(ステップS3)、最下端位置Pbtmの変化量ΔPbtmを算出する(ステップS4)。実際に最下端位置Pbtmと最下端位置変化量ΔPbtmとを検知した結果、図6に示す結果が得られた。
この図6の一点鎖線A、Bで囲んだ部分に示すように、ノロ湧きが発生した時刻では最下端位置Pbtmが通常時と比較して急激に上昇し、その結果、最下端位置変化量ΔPbtmは破線で示す判定閾値TH以上となる(ステップS5でYes)。
したがって、最下端位置変化量ΔPbtmに対して判定閾値THを用いた閾値処理を行うことで、容易且つ適切にノロ湧きを検知することができる。
このとき、エッジの最下端位置Pbtmの所定時間あたりの変化量ΔPbtmに対して閾値処理を行ってノロ湧きを検出する。これにより、エッジの最下端位置Pbtmが急激に上昇する現象を適切に検知することができ、レースウェイ部の緩やかな温度変化等をノロ湧きとして誤検知してしまうのを抑制することができる。
このように、ノロ湧きを自動で検知し、適切に異常時処理を施すことができるため、羽口損傷などの重大トラブルを防止することができ、安全性と設備補修コストの面で効果が得られる。
なお、上記において、カメラ11が撮像部に対応し、図5のステップS2がエッジ抽出部に対応し、ステップS3及びS4が最端位置変化量検出部に対応し、ステップS5及S6が異常検出部に対応している。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、ノロ湧き検知に際し、燃焼状態の変化に起因するエッジの最下端位置Pbtmの変化を検知しないように、最下端位置変化量ΔPbtmに補正を加えるようにしたものである。
操業時に、ランス4からの吹き込み状態の変化により炉内の燃焼状態が急激に変化すると、カメラ11による撮像画像内の輝度が変化することで当該撮像画像から抽出したエッジ部の形状が変化する。例えば、燃焼状態が変化したことで、撮像画像が図7(a)の上段に示す状態から図7(b)の上段に示す状態に変化した場合、撮像画像から抽出したエッジ部は図7(a)の下段に示す状態から図7(b)の下段に示す状態に変化する。
そこで、本実施形態では、このような燃焼状態の変化に起因するエッジ下部の変化を打ち消すように最下端位置変化量ΔPbtmを補正し、補正後の最下端位置変化量ΔPbtmに対して判定閾値THを用いた閾値処理を行う。
ステップS11では、異常検出部12は、前記ステップS4で算出した最下端位置変化量ΔPbtmを補正し、前記ステップS5に移行する。このステップS11では、先ず、最下端位置変化量ΔPbtmを補正するための補正値C=(√A−√B)/√πを算出する。ここで、Aは前回のサンプリング処理で取得した撮像画像内の明部の面積、Bは今回のサンプリング処理で取得した撮像画像内の明部の面積である。
次に、異常検出部12は、前記ステップS4で算出した最下端位置変化量ΔPbtmから補正値Cを差し引き、その結果を補正後の最下端位置変化量ΔPbtmとして前記ステップS5に移行する。
図9(a)は、燃焼状態の変化による明部面積の変化を模式的に示す図である。ここでは、明部を円形と仮定している。
上述したように、燃焼状態の変化によるエッジの最端位置の変化は上下左右にほぼ均一に起こる。燃焼状態の変化により明部半径がRからrへ変化したものとすると、明部面積の差は(A−B)=π(R2−r2)、最下端位置の差(最下端位置変化量)はΔPbtm=(R−r)となる。
したがって、最下端位置変化量ΔPbtmを、明部面積を用いて表すと以下のようになる。
ΔPbtm=R−r=√π(R−r)/√π=√π(√R2−√r2)/√π
=(√(πR2)−√(πr2))/√π
=(√A−√B)/√π ………(1)
そのため、仮に燃焼状態の変化により明部半径が2rからrへ1/2倍になった場合、最下端位置変化量ΔPbtm=rは、明部面積を用いて表した値(√A−√B)/√πと等しくなる。
そのため、明部面積の差(√A−√B)は、以下のように表すことができる。
√A−√B=√(4πr2)−√((8πr2)/3+√3r2)
<√(4πr2)−√((8πr2)/3=r√π(2−2√6/3)
………(2)
ここで、(2−2√6/3)<1であるため、上記(2)式は以下のように表すことができる。
√A−√B<r√π ………(3)
したがって、ノロ湧きにより最下端位置Pbtmがrだけ上昇した場合、最下端位置変化量ΔPbtm=rは、明部面積を用いて表した値(√A−√B)/√πよりも大きい値となる。
したがって、(√A−√B)/√πを最下端位置変化量ΔPbtmの補正値Cとし、カメラ11の撮像画像をもとに算出した最下端位置変化量ΔPbtmから当該補正値Cを差し引くことで、最下端位置変化量ΔPbtmを補正する。これにより、燃焼状態の変化に起因する最下端位置Pbtmの変化分を打ち消すことができる。
燃焼状態が変化することでカメラ11の撮像画像内の明部領域が変化し、エッジの最下端位置Pbtmが上昇すると、一点鎖線Cで囲んだ部分に示すように判定閾値TH以上となる最下端位置変化量ΔPbtmが検出される。そのため、検出した最下端位置変化量ΔPbtmをそのまま判定閾値THと比較すると、ノロ湧きが発生したと誤判定してしまう。
この図11に示すように、実際にノロ湧きが発生した場合には、検出した最下端位置変化量ΔPbtmから撮像画像内の明部面積の変化量を用いた補正値C=(√A−√B)/√πを差し引いても、補正後の最下端位置変化量ΔPbtmには大きな変化はない。そのため、ノロ湧きが発生した時点での補正後の最下端位置変化量ΔPbtmは、一点鎖線Dで囲んだ部分に示すように判定閾値TH以上となる。したがって、適切にノロ湧きを検知することができる。
また、明部領域を円と仮定することで、最下端位置変化量ΔPbtmを補正するための適切な補正値Cを設定することができる。すなわち、実際にカメラ11で撮像した撮像画像内の明部領域は真円ではないが、円と仮定しても適切な異常検知結果が得られる。
なお、上記において、図8のステップS11が最端位置変化量補正部に対応している。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る高炉異常検出装置は、図12に示すように、2台のカメラ11a,11bと、異常検出部12と、モニター13と、警報装置14とを有する。また、高炉1には、高炉1の外周に沿って複数の羽口2が並んで設けられる。
異常検出部12は、ノロ湧き起因の異常を、後述する検出ロジックにて検出する。
モニター13および警報装置14は、第1および第2の実施形態と同様である。
図13に示すように、まず、異常検出部12は、羽口2毎に異常を判断する(S21)。ステップS21における異常は、ノロ湧きが検出されたか否かを示すものであり、第1および第2の実施形態と同様にノロ湧きが検出された場合に異常と判断する。ステップS21では、カメラ11a,11bの撮像画像から、第1および第2の実施形態に係る高炉異常検出方法を用いて、連続して設けられた2つの羽口2のノロ湧きをそれぞれ検出する。すなわち、第1の実施形態に係る高炉異常検出方法を用いる際には、異常検出部12は、図5に示すステップS1〜ステップS7の処理を行うことで、2つの羽口2に対して個別にノロ湧きの検出・非検出を判断する。また、第2の実施形態に係る高炉異常検出方法を用いる際には、異常検出部12は、図8に示すステップS1〜S7,S11の処理を行うことで、2つの羽口2に対して個別にノロ湧きの検出・非検出を判断する。なお、ステップS21での異常の判断は、所定間隔(例えば1秒間隔)おきに連続して行われる。
ステップS22の判断において、2つの羽口2の両方で異常が検出された場合、異常検出部12は、ノロ湧きが発生した(異常検出)と判断し、ノロ湧き起因の異常検出結果をモニター13に表示するとともに警報装置14を作動させる(S23)。
ステップS22,S23の後、異常検出処理を終了する。
以上のように、第3の実施形態では、ノロ湧きに際して、羽口画像視野の狭窄などさまざまな要因に起因する過検知を抑止するため、連続して設置された複数の羽口2における異常の検出結果に基づいてノロ湧き起因の異常を検知する。
なお、上記各実施形態においては、エッジの最下端位置の変化量を監視する場合について説明したが、エッジの最上端位置の変化量を監視することもできる。この場合、エッジの最上端位置の所定時間あたりの下降量を監視し、当該下降量が予め設定した判定閾値以上であるか否かを判定する。これにより、例えば、羽口部先端上部に付着した未溶融鉱石が落下し羽口部を塞ごうとする現象が発生しているか否かを判定することができる。
Claims (5)
- 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、
前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、
前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、
前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、
前記明部領域の面積の前記所定時間あたりの変化量に基づいて、前記エッジ部の全方向の最端位置が均等に前記明部領域の中心に向かって変化したときの、前記エッジ部の前記下方向側の最端位置の変化分を打ち消すように、前記最端位置変化量検出部で検出した前記最端位置の変化量を補正する最端位置変化量補正部と、を備えることを特徴とする高炉異常検出装置。 - 前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、
前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載の高炉異常検出装置。 - 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、
前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、
前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、上方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、
前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、を備え、
前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、
前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴とする高炉異常検出装置。 - 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、
前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、
その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、
前記変化量を検出する際に、前記明部領域の面積の前記所定時間あたりの変化量に基づいて、前記エッジ部の全方向の最端位置が均等に前記明部領域の中心に向かって変化したときの、前記エッジ部の前記下方向側の最端位置の変化分を打ち消すように、前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量を補正することを特徴とする高炉異常検出方法。 - 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、
前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、
その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、
前記レースウェイ部を撮像する際に、前記高炉に設けられた複数の前記羽口でそれぞれ前記レースウェイ部を撮像し、
前記異常を判断する際に、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴とする高炉異常検出方法。
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