JP5999155B2 - 高炉異常検出装置及び高炉異常検出方法 - Google Patents

高炉異常検出装置及び高炉異常検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、高炉羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置及び高炉異常検出方法に関する。
従来の高炉操業における操業監視方法として、例えば特許文献1に記載の技術がある。この技術は、高炉設備上に複数設置されたセンサの計測データ(温度、圧力、流量等)を、各センサの設置位置を反映させた3次元立体の面に配置し、計測データの空間的分布状態や時間的変化に基づいて高炉の操業状態を監視するものである。
また、炉内を直接監視する方法としては、例えば特許文献2に記載の技術のように羽口の覗き窓にカメラを取り付ける方法や、例えば特許文献3に記載の技術のように羽口の覗き窓にファイバースコープを取り付ける方法がある。
特許第4150322号公報 特開2004−183956号公報 特開昭60−125307号公報
ところで、高炉操業時には、羽口先までスラグが上昇してしまうような現象(以下、ノロ湧きと称す)が発生する場合がある。このようなノロ湧きが発生すると、羽口損傷を招き、重大トラブルに発展するおそれがある。
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の技術では、当該ノロ湧きを自動で検知することはできない。すなわち、ノロ湧きの監視はオペレータの目視によって行われる。そのため、多数の羽口を有する高炉では、ノロ湧きの発見が遅れたり見落としたりするおそれがある。
そこで、本発明は、ノロ湧き等の羽口部での異常を適切に検知することができる高炉異常検出装置及び高炉異常検出方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る高炉異常検出装置の一態様は、高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、前記明部領域の面積の前記所定時間あたりの変化量に基づいて、前記エッジ部の全方向の最端位置が均等に前記明部領域の中心に向かって変化したときの、前記エッジ部の前記下方向側の最端位置の変化分を打ち消すように、前記最端位置変化量検出部で検出した前記最端位置の変化量を補正する最端位置変化量補正部と、を備えることを特徴としている。
これにより、ある一定の方向から羽口部先端が覆われる現象を自動で検知することができる。このような現象としては、例えば、羽口部先端までスラグが上昇するノロ湧きや、未溶融鉱石の羽口先端上部への張り付きなどがある。このように、羽口部における異常を適切に検知することができる。また、このとき、羽口部の撮像画像から抽出したエッジの最端位置の変化率を監視するので、比較的容易に異常を検知することができると共に、例えば緩やかな温度変化によるエッジの最端位置の変化は異常として検出しないようにすることができる。
また、撮像画像から抽出したエッジの最下端位置が上昇したことをもって、羽口部先端までスラグが上昇したことを検知することができる。したがって、ノロ湧きを適切に検知し、羽口破損等のトラブルを防止することができる。
さらに、ある一方向のみのエッジの最端位置が明部領域中心側へ変化する場合と、上記一方向を含む全方向のエッジの最端位置が明部領域中心側へ均等に変化する場合とで明部領域の面積の変化量が異なることを利用し、最端位置変化量を補正する。したがって、燃焼状態の変化により全方向のエッジの最端位置が均等に変化した場合であっても、これを羽口部における異常として検知しないようにすることができる。
さらに、上記において、前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することが好ましい。
このように、連続して設けられた複数の羽口における検出結果を用いることにより、視野が狭い場合においても、燃焼状態の変化等による過検知を抑制して適切にノロ湧きを検知することができる。
また、本発明に係る高炉異常検出装置の一態様は、高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、上方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、を備え、前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴としている。
また、本発明に係る高炉異常検出方法の一態様は、高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、前記変化量を検出する際に、前記明部領域の面積の前記所定時間あたりの変化量に基づいて、前記エッジ部の全方向の最端位置が均等に前記明部領域の中心に向かって変化したときの、前記エッジ部の前記下方向側の最端位置の変化分を打ち消すように、前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量を補正することを特徴としている。
さらに、本発明の係る高炉異常検出方法の一態様は、高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、前記レースウェイ部を撮像する際に、前記高炉に設けられた複数の前記羽口でそれぞれ前記レースウェイ部を撮像し、前記異常を判断する際に、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴としている。
このように、羽口部の撮像画像から抽出したエッジの最端位置の変化率を監視するので、羽口部先端までスラグが上昇するノロ湧き等の異常を比較的容易に検知することができる。
本発明によれば、羽口監視窓から撮影した高炉内画像の明部領域と暗部領域とのエッジを検出し、そのエッジ下部の変化を監視するので、ノロ湧き等の異常を自動で検知することができる。また、オペレータが目視により監視する場合と比較して、容易に異常を検知することができる。したがって、羽口部の異常に起因する重大トラブルの発生を回避することができ、安全性と設備補修コストの面で効果が得られる。
本実施形態の高炉異常検出装置が適用された高炉の全体図である。 カメラの設置位置を示す図である。 カメラで撮像した画像の例を示す図である。 ノロ湧き検出ロジックを説明する図である。 第1の実施形態における異常検出処理手順を示すフローチャートである。 ノロ湧き現象を含む時刻の最下端位置変化量ΔPbtmを示す図である。 燃焼状態の変化によるエッジ下部の変化を示すである。 最下端位置変化量ΔPbtmの補正方法を説明する図である。 第2の実施形態における異常検出処理手順を示すフローチャートである。 燃焼状態変化を含む時刻の最下端位置変化量ΔPbtmを示す図である。 ノロ湧き現象を含む時刻の最下端位置変化量ΔPbtmを示す図である。 第3の実施形態における高炉異常装置を示すブロック図である。 第3の実施形態における異常検出処理手順を示すフローチャートである。 炉内監視用窓の視野が狭くなった状態における、燃焼状態の変化による撮像画像の違いを示す図である。 2つの羽口における、ノロ湧き現象を含む時刻の最下端位置変化量ΔPbtmを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の高炉異常検出装置が適用された高炉の全体図である。
この図1に示すように、高炉1の羽口2の内側には、炉内に熱風炉からの熱風を送風するための送風管(ブローパイプ)3が接続され、この送風管3を貫通してランス4が設置されている。ランス4からは、炉内に微粉炭、酸素、都市ガスなどの燃料が吹き込まれる。
羽口2の熱風送風方向前方のコークス堆積層には、レースウェイ5と呼ばれる燃焼空間が存在し、主として、この燃焼空間でコークス燃焼、ガス化(鉄鉱石の還元、即ち造銑)が行われる。
また、羽口部には、図2に示すように、オペレータが炉内を監視するための炉内監視用窓6が形成されている。そして、炉内監視用窓6近傍には、当該炉内監視用窓6を通してレースウェイ5を撮像するためのカメラ11が設置されている。
図3は、カメラ11で撮像した画像の例を示す図である。この図3に示すように、撮像画像には、羽口2を構成する小羽口2aの先端開口部に相当する円形状内側に、レースウェイ5とランス4のシルエットとが写る。
カメラ11で撮像したレースウェイ部の撮像画像は、異常検出部12に入力する。異常検出部12は、カメラ11で撮像した撮像画像を用いて、羽口2の先端までスラグ(ノロ)が上昇してしまう異常(ノロ湧き)を検出する。
ノロ湧きは、スラグが溜まり、且つ炉内の圧が下がることにより発生するものである。ノロ湧きが発生した場合、カメラ11の撮像範囲の下部が上昇してきたスラグによって隠れる。スラグは比較的温度が低いため、撮像画像内のスラグに対応する部分は輝度が下がり、撮像画像内の明部の最下端位置(高炉の下方向に対応する側の最端位置)が通常時と比較して上昇する現象が生じる。
図4は、ノロ湧き検出ロジックを説明する図である。
ノロ湧きが発生していない通常時にカメラ11で撮像した撮像画像は、図4(a)の上段に示すようになる。また、この撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、撮像画像内の各画素の輝度値が上記輝度閾値以下となる暗部領域との境界(エッジ)を抽出すると、そのエッジ画像は図4(a)の下段に示すようになる。このとき、エッジの最下端位置PbtmはPbtm1となる。
ここで、エッジの最下端位置Pbtmは、撮像画像の最下部を0[pixel]としたときのエッジの最下端の位置をピクセル数で示したものである。すなわち、エッジの最下端の位置が撮像画像内の上部にあるほど、エッジの最下端位置Pbtmは大きな値となる。
そして、この通常状態からノロ湧きが発生すると、カメラ11は図4(b)の上段に示すような撮像画像を撮像する。この撮像画像内のエッジを抽出すると、図4(b)の下段に示すようになる。このように、羽口2の先端まで上昇したスラグにより撮像画像の下部が暗くなり、スラグが上昇した分だけエッジの最下端位置Pbtmが上昇する。このときのエッジの最下端位置PbtmがPbrm2であるものとすると、その変化量はΔPbtm(=Pbtm2−Pbtm1)となる。
したがって、この最下端位置変化量ΔPbtmが予め設定した判定閾値TH以上であるとき、ノロ湧きが発生していると判断することができる。
そこで、異常検出部12は、羽口内部の画像の明部と暗部とのエッジを検出し、そのエッジ下部の変化を監視することで、ノロ湧きを検出する。異常検出部12による検出結果はモニター13に表示し、オペレータに通知される。また、異常検出部12によるノロ湧き検出時には警報装置14を作動し、オペレータにこれを報知する。
図5は、異常検出部12で実行する異常検出処理手順を示すフローチャートである。この異常検出処理は、所定時間ごと(例えば0.3秒ごと)に繰り返し実行するものであり、先ずステップS1で異常検出部12は、カメラ11で撮像した撮像画像を取得する。
次にステップS2で、異常検出部12は、前記ステップS1で取得した撮像画像に対して予め設定したエッジ検出用の輝度閾値を用いて二値化処理を行い、輝度閾値を超えた画像データに対応する明部と、輝度閾値以下の画像データに対応する暗部との境界(エッジ)を抽出する。
次にステップS3では、異常検出部12は、前記ステップS2のエッジ抽出結果をもとに、エッジの最下端位置Pbtmを検出し、ステップS4に移行する。
ステップS4では、異常検出部12は、前記ステップS3で検出した今回のサンプリング処理でのエッジの最下端位置Pbtm(n)と、前回のサンプリング処理で検出したエッジの最下端位置Pbtm(n−1)とを比較し、最下端位置変化量ΔPbtm(=Pbtm(n)−Pbtm(n−1))を算出する。
次にステップS5では、異常検出部12は、前記ステップS4で算出した最下端位置変化量ΔPbtmが判定閾値TH以上であるか否かを判定する。ここで、判定閾値THは正の値である。そして、ΔPbtm≧THである場合にはステップS6に移行し、ΔPbtm<THである場合には後述するステップS7に移行する。
ステップS6では、異常検出部12は、ノロ湧きが発生している(異常検知)と判断し、その異常検出結果をモニター13に表示すると共に警報装置14を作動してから異常検出処理を終了する。
ステップS7では、異常検出部12は、ノロ湧きが発生していない(異常非検知)と判断し、異常検出処理を終了する。
以下、羽口部における異常検出処理について、具体的な例を用いて説明する。
先ず、異常検出部12は、初めに特定の羽口2に設置したカメラ11で撮像したレースウェイ部の撮像画像を取得し(図5のステップS1)、次に取得した撮像画像内のエッジ部を抽出する(ステップS2)。続いて、抽出したエッジの最下端位置Pbtmを検出し(ステップS3)、最下端位置Pbtmの変化量ΔPbtmを算出する(ステップS4)。実際に最下端位置Pbtmと最下端位置変化量ΔPbtmとを検知した結果、図6に示す結果が得られた。
図6は、ノロ湧き現象を含む時刻における最下端位置Pbtm及び最下端位置変化量ΔPbtmの時系列データを示す図である。図6において、符号aは最下端位置Pbtm、符号bは最下端位置変化量ΔPbtmを示している。
この図6の一点鎖線A、Bで囲んだ部分に示すように、ノロ湧きが発生した時刻では最下端位置Pbtmが通常時と比較して急激に上昇し、その結果、最下端位置変化量ΔPbtmは破線で示す判定閾値TH以上となる(ステップS5でYes)。
したがって、最下端位置変化量ΔPbtmに対して判定閾値THを用いた閾値処理を行うことで、容易且つ適切にノロ湧きを検知することができる。
以上のように、本実施形態では、カメラ11によってレースウェイ部を撮像し、その撮像画像内の明部と暗部との境界であるエッジ下部の変化量を監視する。すなわち、ノロ湧きが発生したとき、炉内監視用窓6から撮影した高炉内画像の下部(高炉の下方向に対応する側)がノロによって隠れて暗くなることを利用し、エッジの最下端位置Pbtmの上昇をもってノロ湧きを検知する。これにより、ノロ湧きを自動で検知することができる。
このとき、エッジの最下端位置Pbtmの所定時間あたりの変化量ΔPbtmに対して閾値処理を行ってノロ湧きを検出する。これにより、エッジの最下端位置Pbtmが急激に上昇する現象を適切に検知することができ、レースウェイ部の緩やかな温度変化等をノロ湧きとして誤検知してしまうのを抑制することができる。
また、ノロ湧きを検知した場合には、これをオペレータに報知するので、オペレータは熱風の送風量を増加して炉内の圧を上げるようにするなど、操業条件を調整するアクションをとることができる。
このように、ノロ湧きを自動で検知し、適切に異常時処理を施すことができるため、羽口損傷などの重大トラブルを防止することができ、安全性と設備補修コストの面で効果が得られる。
なお、上記において、カメラ11が撮像部に対応し、図5のステップS2がエッジ抽出部に対応し、ステップS3及びS4が最端位置変化量検出部に対応し、ステップS5及S6が異常検出部に対応している。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、ノロ湧き検知に際し、燃焼状態の変化に起因するエッジの最下端位置Pbtmの変化を検知しないように、最下端位置変化量ΔPbtmに補正を加えるようにしたものである。
操業時に、ランス4からの吹き込み状態の変化により炉内の燃焼状態が急激に変化すると、カメラ11による撮像画像内の輝度が変化することで当該撮像画像から抽出したエッジ部の形状が変化する。例えば、燃焼状態が変化したことで、撮像画像が図7(a)の上段に示す状態から図7(b)の上段に示す状態に変化した場合、撮像画像から抽出したエッジ部は図7(a)の下段に示す状態から図7(b)の下段に示す状態に変化する。
すなわち、エッジ部の最端位置は、上下左右ほぼ均等に変化する。このように、燃焼状態が変化した場合であってもエッジの最下端位置が上昇する現象が生じるため、単純にエッジの最下端位置の変化量だけを監視すると、燃焼状態の変化をノロ湧きと判定してしまう。
そこで、本実施形態では、このような燃焼状態の変化に起因するエッジ下部の変化を打ち消すように最下端位置変化量ΔPbtmを補正し、補正後の最下端位置変化量ΔPbtmに対して判定閾値THを用いた閾値処理を行う。
ノロ湧きの場合、ノロに隠れて撮像画像の下部のみが暗くなるのに対し、燃焼状態の変化の場合は、上下左右すべてがほぼ均等に暗くなる。つまり、ノロ湧きの場合は、明部の面積変化量が、燃焼状態変化の場合と比較して小さくなる。したがって、この明部の面積変化量の違いを利用し、明部の面積変化量を用いて最下端位置変化量ΔPbtmを補正することで、ノロ湧きと燃焼状態の変化との違いを判別するようにする。
図8は、第2の実施形態の異常検出部12で実行する異常検出処理手順を示すフローチャートである。この異常検出処理は、図5のステップS4の後にステップS11の処理を追加したことを除いては図5の異常検出処理と同様の処理を行う。そのため、ここでは処理の異なる部分を中心に説明する。
ステップS11では、異常検出部12は、前記ステップS4で算出した最下端位置変化量ΔPbtmを補正し、前記ステップS5に移行する。このステップS11では、先ず、最下端位置変化量ΔPbtmを補正するための補正値C=(√A−√B)/√πを算出する。ここで、Aは前回のサンプリング処理で取得した撮像画像内の明部の面積、Bは今回のサンプリング処理で取得した撮像画像内の明部の面積である。
次に、異常検出部12は、前記ステップS4で算出した最下端位置変化量ΔPbtmから補正値Cを差し引き、その結果を補正後の最下端位置変化量ΔPbtmとして前記ステップS5に移行する。
以下、この明部面積による補正方法について詳細に説明する。
図9(a)は、燃焼状態の変化による明部面積の変化を模式的に示す図である。ここでは、明部を円形と仮定している。
上述したように、燃焼状態の変化によるエッジの最端位置の変化は上下左右にほぼ均一に起こる。燃焼状態の変化により明部半径がRからrへ変化したものとすると、明部面積の差は(A−B)=π(R2−r2)、最下端位置の差(最下端位置変化量)はΔPbtm=(R−r)となる。
したがって、最下端位置変化量ΔPbtmを、明部面積を用いて表すと以下のようになる。
ΔPbtm=R−r=√π(R−r)/√π=√π(√R2−√r2)/√π
=(√(πR2)−√(πr2))/√π
=(√A−√B)/√π ………(1)
そのため、仮に燃焼状態の変化により明部半径が2rからrへ1/2倍になった場合、最下端位置変化量ΔPbtm=rは、明部面積を用いて表した値(√A−√B)/√πと等しくなる。
次に、ノロ湧きにより明部の最下端位置Pbtmのみが上昇した場合を考える。図9(b)は、ノロ湧きによる明部面積の変化を模式的に示す図である。この図9(b)に示すように、半径2rの円形明部の最下端位置Pbtmがrだけ上昇した場合、ノロ湧きが発生する前の明部面積A=4πr2、ノロ湧き発生時の明部面積B=(8πr2)/3+√3r2となる。
そのため、明部面積の差(√A−√B)は、以下のように表すことができる。
√A−√B=√(4πr2)−√((8πr2)/3+√3r2)
<√(4πr2)−√((8πr2)/3=r√π(2−2√6/3)
………(2)
ここで、(2−2√6/3)<1であるため、上記(2)式は以下のように表すことができる。
√A−√B<r√π ………(3)
したがって、ノロ湧きにより最下端位置Pbtmがrだけ上昇した場合、最下端位置変化量ΔPbtm=rは、明部面積を用いて表した値(√A−√B)/√πよりも大きい値となる。
すなわち、燃焼状態の変化により、下方向を含む全方向のエッジの最端位置が明部中心部へ向けて均一に変化した場合、最下端位置変化量ΔPbtmから(√A−√B)/√πを差し引いた結果は、ほぼ0となる。一方、ノロ湧きによりエッジの最下端位置のみが変化(上昇)した場合、最下端位置変化量ΔPbtmから(√A−√B)/√πを差し引いても0にはならない。
したがって、(√A−√B)/√πを最下端位置変化量ΔPbtmの補正値Cとし、カメラ11の撮像画像をもとに算出した最下端位置変化量ΔPbtmから当該補正値Cを差し引くことで、最下端位置変化量ΔPbtmを補正する。これにより、燃焼状態の変化に起因する最下端位置Pbtmの変化分を打ち消すことができる。
図10は、燃焼状態変化を含む時刻の最下端位置変化量ΔPbtmを示す図である。図中、破線は補正前の最下端位置変化量ΔPbtm、実線は明部面積の変化量を用いた補正後の最下端位置変化量ΔPbtmである。
燃焼状態が変化することでカメラ11の撮像画像内の明部領域が変化し、エッジの最下端位置Pbtmが上昇すると、一点鎖線Cで囲んだ部分に示すように判定閾値TH以上となる最下端位置変化量ΔPbtmが検出される。そのため、検出した最下端位置変化量ΔPbtmをそのまま判定閾値THと比較すると、ノロ湧きが発生したと誤判定してしまう。
これに対して、本実施形態では、検出した最下端位置変化量ΔPbtmを撮像画像内の明部面積の変化量を用いた補正値C=(√A−√B)/√πで補正する。その結果、燃焼状態変化による最下端位置の変化分を打ち消した最下端位置変化量ΔPbtmを得ることができる。当該補正により、補正後の最下端位置変化量ΔPbtmは、一点鎖線Cで囲んだ部分に示すように判定閾値THを下回る。そのため、判定閾値THと比較してもノロ湧きは非検出となる。このように、燃焼状態の変化をノロ湧きと誤判定するのを防止することができる。
図11は、ノロ湧き現象を含む時刻の最下端位置変化量ΔPbtmを示す図である。図中、破線は補正前の最下端位置変化量ΔPbtm、実線は明部面積の変化量を用いた補正後の最下端位置変化量ΔPbtmである。
この図11に示すように、実際にノロ湧きが発生した場合には、検出した最下端位置変化量ΔPbtmから撮像画像内の明部面積の変化量を用いた補正値C=(√A−√B)/√πを差し引いても、補正後の最下端位置変化量ΔPbtmには大きな変化はない。そのため、ノロ湧きが発生した時点での補正後の最下端位置変化量ΔPbtmは、一点鎖線Dで囲んだ部分に示すように判定閾値TH以上となる。したがって、適切にノロ湧きを検知することができる。
以上のように、撮像画像内の明部領域の面積変化量に基づいて最下端位置変化量ΔPbtmを補正し、燃焼状態変化による最下端位置の変化分を打ち消すので、燃焼状態の変化によりエッジの最下端位置Pbtmが上昇する現象についてはノロ湧き非検知とすることができる。その結果、過検出を抑制することができる。
また、明部領域を円と仮定することで、最下端位置変化量ΔPbtmを補正するための適切な補正値Cを設定することができる。すなわち、実際にカメラ11で撮像した撮像画像内の明部領域は真円ではないが、円と仮定しても適切な異常検知結果が得られる。
なお、上記において、図8のステップS11が最端位置変化量補正部に対応している。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る高炉異常検出装置は、図12に示すように、2台のカメラ11a,11bと、異常検出部12と、モニター13と、警報装置14とを有する。また、高炉1には、高炉1の外周に沿って複数の羽口2が並んで設けられる。
カメラ11a,11bは、第1および第2の実施形態のカメラ11と同様であり、高炉1の外周に沿って連続して設けられた2つの羽口2にそれぞれ設けられる。
異常検出部12は、ノロ湧き起因の異常を、後述する検出ロジックにて検出する。
モニター13および警報装置14は、第1および第2の実施形態と同様である。
次に、本実施形態における異常検出部12によるノロ湧き起因の異常検出ロジックを説明する。
図13に示すように、まず、異常検出部12は、羽口2毎に異常を判断する(S21)。ステップS21における異常は、ノロ湧きが検出されたか否かを示すものであり、第1および第2の実施形態と同様にノロ湧きが検出された場合に異常と判断する。ステップS21では、カメラ11a,11bの撮像画像から、第1および第2の実施形態に係る高炉異常検出方法を用いて、連続して設けられた2つの羽口2のノロ湧きをそれぞれ検出する。すなわち、第1の実施形態に係る高炉異常検出方法を用いる際には、異常検出部12は、図5に示すステップS1〜ステップS7の処理を行うことで、2つの羽口2に対して個別にノロ湧きの検出・非検出を判断する。また、第2の実施形態に係る高炉異常検出方法を用いる際には、異常検出部12は、図8に示すステップS1〜S7,S11の処理を行うことで、2つの羽口2に対して個別にノロ湧きの検出・非検出を判断する。なお、ステップS21での異常の判断は、所定間隔(例えば1秒間隔)おきに連続して行われる。
次いで、異常検出部12は、ステップS21の判断結果から、連続した2つの羽口2の両方で異常が一定期間内に検出された否かを判断する(S22)。例えば、異常検出部12は、一定期間として2分間内に、2つの羽口2で異常が検出されたか否かを判断する。
ステップS22の判断において、2つの羽口2の両方で異常が検出された場合、異常検出部12は、ノロ湧きが発生した(異常検出)と判断し、ノロ湧き起因の異常検出結果をモニター13に表示するとともに警報装置14を作動させる(S23)。
一方、ステップS22の判断において、2つの羽口2で異常が検出されなかった場合、異常検出部12は、ノロ湧きが発生していない(異常非検出)と判断する.このとき、異常非検出の結果がモニター13に表示されてもよい。
ステップS22,S23の後、異常検出処理を終了する。
以上のように、第3の実施形態では、ノロ湧きに際して、羽口画像視野の狭窄などさまざまな要因に起因する過検知を抑止するため、連続して設置された複数の羽口2における異常の検出結果に基づいてノロ湧き起因の異常を検知する。
近年、微粉炭(PC)吹き込みランスの存在や、ブローパイプの軸ずれなどの要因により炉内監視用窓6の視野が狭くなる場合がある。例えば、図14(a)に示す例のように上下の視野が狭くなった場合、ランス4の下側の輝度の高い明部領域からノロ湧きを検出する必要がある。しかし、このような明部領域が燃焼状態の変化に起因して明部領域の面積が変化する場合、図14(b)に示すように、視野が狭いことに加えて上部がランス4に隠れているため、最下部のみが大きく変化する場合がある。このとき、第1の実施形態に係る高炉異常検出方法では、第2の実施形態で説明したように過検知が発生しやすくなる。また、第2の実施形態に係る高炉異常検出方法では、明部領域の最下部のみが大きく変化することから、燃焼状態の変化をノロ湧きとして検知し易くなる。このため、第2の実施形態に係る高炉異常検出方法においても、過検知が発生しやすくなる。さらに、視野については休風毎に設備交換が行われることで変化するため、炉内監視用窓6の視野が狭くなっても視野の狭い羽口2のみを除去することが難しい。
ノロは液体であるため、局所的にノロのレベルが上昇することは考えづらく、ノロ湧き発生時には短期間のうちに連続して設置された2つの羽口2でノロ湧きが起こる。このため、本実施形態では、連続して設置された2つの羽口2について、一定期間内に両方の羽口2で異常が検出されたか否かを判断することで、ノロ湧き起因の異常を検出する。また、一方の羽口2のみで起こる明部領域の面積変化による異常は、過検知であるため、本実施形態ではこのような異常を除外することができる。したがって、炉内監視用窓6の視野が狭いなど、過検知が多発しやすい構造の高炉1においても、過検知を抑止して適切にノロ湧きを検知することができる。
図15には、連続して設けられた2つの羽口2における、ノロ湧き現象を含む時刻での最下端位置変化量ΔPbtmの時系列データを示す。図15において、cおよびdで示すデータは、2つの羽口2における最下端位置変化量ΔPbtmの値、Dで示す領域は、ノロ湧きが発生した時刻をそれぞれ示す。また、図15に示した例では、ステップS2において、第1の実施形態と同様の方法を用いて、2つの羽口2についてそれぞれノロ湧きの検出・非検出を判断し、判断するための最下端位置変化量の閾値を15pixelとした。さらに、ステップS22において、両方の羽口2で異常が検出されたか否かを判断する期間を2分間とした。
図15に示すように、ノロ湧きが発生した時刻において、2分間の期間内でcおよびdの両方の最下端位置変化量ΔPbtmが閾値を超え、ノロ湧き起因の異常を検出することができた。また、図15に示した例では、2分間内にcおよびdの両方の最下端位置変化量ΔPbtmが閾値を超えることがないため、個別の羽口2でのノロ湧き検出(最下端位置変化量ΔPbtmが閾値を超えること)は過検知として除外される。したがって、本実施形態によれば、過検知が多発しやすい構造の高炉1においても、過検知を抑止して適切にノロ湧きを検知することができることが確認できた。
(変形例)
なお、上記各実施形態においては、エッジの最下端位置の変化量を監視する場合について説明したが、エッジの最上端位置の変化量を監視することもできる。この場合、エッジの最上端位置の所定時間あたりの下降量を監視し、当該下降量が予め設定した判定閾値以上であるか否かを判定する。これにより、例えば、羽口部先端上部に付着した未溶融鉱石が落下し羽口部を塞ごうとする現象が発生しているか否かを判定することができる。
さらに、エッジの左右何れかの最端位置の変化量を監視するものにも適用可能である。羽口部先端の横方向からも未溶融鉱石の張り付きによる一部閉塞が起こることがあるため、エッジの左右何れかの最端位置の変化量を監視することで、これを検知することができる。また、通常、ランス4から微粉炭の吹込みをオキシコールと一緒に行っているが、燃焼状態が正常であるとランス先で燃焼され、微粉炭は見えない(ランス先端が明るい)。ところが、燃焼状態が悪くなると、微粉炭が黒く見えることがある。エッジの左右何れかの最端位置の変化量を監視することで、それを見極めることもできる。
さらに、第3の実施形態では、異常検出部12は、2つの羽口2に設けられたカメラ11a,11bの撮像画像から、ノロ湧き起因の異常を検出するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、異常検出部12は、複数の羽口2にそれぞれ設けられた複数台のカメラ11の撮像画像から、ノロ湧き起因の異常を検出してもよい。この際、ステップS22では、複数の羽口2のうち、連続した少なくとも2つの羽口2においてノロ湧きを検出したか否かを判断することで、異常を検出してもよい。
1…高炉、2…送風管、3…羽口、4…ランス、5…レースウェイ、6…炉内監視用窓、11,11a,11b…カメラ、12…異常検出部、13…モニター、14…警報装置

Claims (5)

  1. 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、
    前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、
    前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、
    前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、
    前記明部領域の面積の前記所定時間あたりの変化量に基づいて、前記エッジ部の全方向の最端位置が均等に前記明部領域の中心に向かって変化したときの、前記エッジ部の前記下方向側の最端位置の変化分を打ち消すように、前記最端位置変化量検出部で検出した前記最端位置の変化量を補正する最端位置変化量補正部と、を備えることを特徴とする高炉異常検出装置
  2. 前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、
    前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴とする請求項に記載の高炉異常検出装置。
  3. 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出装置であって、
    前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出するエッジ抽出部と、
    前記エッジ抽出部で抽出した前記エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、上方向への所定時間あたりの変化量を検出する最端位置変化量検出部と、
    前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断する異常検出部と、を備え、
    前記撮像部は、前記高炉に設けられた複数の前記羽口にそれぞれ設けられ、
    前記異常検出部は、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴とする高炉異常検出装置。
  4. 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、
    前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、
    その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、
    前記変化量を検出する際に、前記明部領域の面積の前記所定時間あたりの変化量に基づいて、前記エッジ部の全方向の最端位置が均等に前記明部領域の中心に向かって変化したときの、前記エッジ部の前記下方向側の最端位置の変化分を打ち消すように、前記最端位置変化量検出部で検出した最端位置の変化量を補正することを特徴とする高炉異常検出方法。
  5. 高炉の羽口部における異常を検出する高炉異常検出方法であって、
    前記羽口部に設けられた監視窓を通してレースウェイ部を撮像し、
    その撮像画像内の各画素の輝度値が予め設定した輝度閾値よりも高い明部領域と、前記撮像画像内の各画素の輝度値が前記輝度閾値以下となる暗部領域との境界となるエッジ部を抽出し、抽出した当該エッジ部の前記高炉の下方向に対応する側の最端位置の、前記高炉の上方向に対応する方向への所定時間あたりの変化量を検出し、当該変化量が予め設定した判定閾値以上であるとき、前記異常が発生していると判断し、
    前記レースウェイ部を撮像する際に、前記高炉に設けられた複数の前記羽口でそれぞれ前記レースウェイ部を撮像し、
    前記異常を判断する際に、複数の前記羽口のうち連続して設けられた少なくとも2つの前記羽口で、一定期間内に前記異常が発生したと判断されたときに、前記高炉においてノロ湧き起因の異常が発生したと判断することを特徴とする高炉異常検出方法。
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