JP5998848B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の眼特性を測定する眼科装置に関する。
被検眼の眼特性を測定する眼科装置において、被検眼の角膜厚を測定する測定光学系と、角膜厚とは異なる眼特性(例えば、眼圧)を測定する測定光学系と、を複合化させた眼科装置が知られている(特許文献1参照)。このような装置においては、角膜の剛性を観測するため、エアーを吹き付けている最中の角膜断面像を面撮像素子(CCDやCMOSなどの2次元センサ)で連続して撮影し、解析を行う眼科分析システムが知られている。また、角膜にエアーを吹き付けている最中の角膜の厚さをラインセンサ(1次元センサ)で測定し、眼圧値を補正する非接触眼圧計も知られている(特許文献2参照)。
特開2012−5834号公報 特開2000−213号公報
しかし、特許文献1に記載のような眼科分析システムにおいては、連続撮影できる撮影手段、連続撮影した角膜断面画像を記憶するための大容量の記憶媒体、大量の断面画像を解析するための高性能な演算手段が必要である。また、断面画像を撮影するときに可視光を照射する場合は長びく照明が被検者にとって不快であった。
また、特許文献2に記載のような非接触眼圧計においては、エアーを吹付けることで光軸方向に位置変化する角膜を撮像するため深い被写界深度に対応した複雑かつ大きな光学系が必要となる。またラインセンサを用いた撮像では、流体を吹付けることで角膜は波打つように変形するため、角膜前面や角膜後面の反射信号が乱れ易く、精度よく角膜の厚を測定することが困難であった。更には、1次元センサの情報では変形した角膜の1つの地点の厚さ情報しか得られず角膜全体の変形度合いから弾性情報を求めることは出来ない。
本発明は、上記問題点を鑑み、角膜に流体を吹き付けている最中の角膜の断面画像を、効率よく取得することができる眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)ノズルを介して被検眼角膜に流体を吹き付ける流体吹付手段と、被検眼に投光する投光手段と、前記投光手段による角膜の反射光を受光する受光手段をもち,前記流体吹付手段による角膜の変形状態を検出する変形検出手段と、角膜の断面画像を取得する断面取得手段と、を備えた眼科装置において、前記断面取得手段は前記変形検出手段の検出結果に基づいて角膜の断面画像を取得することを特徴とする
本発明によれば、角膜に流体を吹き付けている最中の角膜の断面画像を、効率よく取得することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は非接触式眼圧計の流体噴射機構の側方概略及び制御系の要部を示した図である。
空気圧縮用のシリンダ部1は眼圧計本体の水平線に対して傾斜して設けられている。ロータリソレノイド3に駆動エネルギである電荷(電流、電圧)が付与されると、アーム4、コネクティングロッド(ピストンロッド)5を介してピストン2をシリンダ部1に沿って上に押し上げる。ピストン2の上昇によりシリンダ部1に連通する空気圧縮室11で圧縮された空気は、ノズル6から被検眼Eの角膜に向けて噴出される。また、ロータリソレノイド3には図示なきコイルバネが備えられており、付与される電荷がカットされるとコイルバネの下降方向への付勢力により上昇したピストン2を下降させて初期位置に戻す。
透明なガラス板7はノズル6を保持するとともに、角膜変形検出用の光、前眼部を正面方向より観察するための前眼部観察用の光、アライメント光を透過させる透過部材として用いられる。また、ガラス板7の内、被検眼側に配置されたガラス板7aは、外部から内部光学系への異物の侵入を防止する役割を兼用し、ガラス板7bは空気圧縮室11の側壁となっている。ノズル6の背面に設けられた透明なガラス板9は、空気圧縮室11の後壁を構成するとともに、観察光やアライメント光を透過させる。ガラス板9の背後には、後述する観察、アライメントのための光学系8が配置される。圧力センサ12は空気圧縮室11の圧力を検出する。エア抜き穴13によりピストン2に初速が付くまでの間の抵抗が減少され、圧力の立ち上がり時において時間にほぼ比例的な圧力変化を得ることができる。これらピストン2とシリンダ部1とノズル6によって流体吹付手段を形成する。
制御回路20には、圧力センサ12用の圧力検出処理回路21、後述する角膜変形検出光学系の光検出器56用の信号検出処理回路22、作動距離検出の一次元位置検出素子57用の信号検出処理回路26、CCDカメラ35用の信号検出処理回路27、ロータリソレノイド3を駆動させるための駆動回路23、角膜の変形信号や圧力値、角膜断面画像や撮影条件などの測定データを記憶するためのメモリ24が接続されている。また、制御回路20は、図2及び図3に示した光学系に設けられる各種光源(前眼部照明光源30、LED40、LED45、LED50、光源91)、モニタ36、二次元撮像素子97、等と接続され、各種の制御を行う。
図2は非接触式眼圧計の上方視光学系要部図である。赤外照明光源30により照明された被検眼像は、ビームスプリッタ31、対物レンズ32、ビームスプリッタ33、撮像レンズ37、及びフィルタ34を介してCCDカメラ35に結像する。フィルタ34は、光源30及びアライメント用光源40の光を透過し、後述する角膜変形検出用のLED50の光及び可視光に対して不透過の特性を持つ。CCDカメラ35に結像した像はモニタ36に表示される。
アライメント用の赤外LED40を発し、投影レンズ41を介して投影された赤外光はビームスプリッタ31により反射され、被検眼に正面より投影される。赤外LED40により角膜頂点に形成された角膜輝点は、ビームスプリッタ31〜フィルタ34を介してCCDカメラ35に結像し、上下左右方向のアライメント検出に利用される。
固視標投影用のLED45により照明された固視標46の光は、後述するダイクロイックミラー94を透過後、投影レンズ47を通過した後、ビームスプリッタ33によって反射されて被検眼Eに向かう。検者は被検眼に固視標46を固視させた状態で測定を行う。なお、前述したLED45から対物レンズ32までの光学部材は、固視標投影光学系48を形成する。
角膜変形検出用の投光手段として、赤外LED50を出射した光はコリメータレンズ51により略平行光束とされて被検眼の角膜に投光される。角膜で反射した光は角膜変形検出用の受光手段として受光レンズ52、前眼部照明光源30及びアライメント用の赤外LED40の光に対して不透過の特性を持つフィルタ53を通過した後、ビームスプリッタ54で反射し、ピンホール板55を通過して光検出器56に受光される。角膜変形検出用の光学系は、被検眼が所定の変形状態(偏平状態)のときに光検出器56の受光量が最大になるように配置されている。受光レンズ52から光検出器56までで角膜変形検出用の受光手段を形成し、該受光手段と後述する制御回路20との組み合わせによって流体吹付手段による角膜の変形状態を検出する変形検出手段を形成する。
また、この角膜変形検出光学系は作動距離検出光学系の一部を兼ねており、LED50より投光され、角膜で反射した光はLED50の虚像である指標像を形成する。その指標像の光は、ガラス板受光レンズ52、フィルタ53、ビームスプリッタ54を通過してPSDやラインセンサ等の一次元位置検出素子57に入射する。被検眼(角膜)が作動距離方向に移動すると、LED50による指標像も一次元位置検出素子57上を移動するため、制御回路20は一次元位置検出素子57からの出力信号に基づいて作動距離情報を得る。また、制御回路20はこの一次元位置検出素子57からの出力信号により、被検眼の瞬きを知り、ソレノイド3の駆動を制御する。角膜変形検出光学系と作動距離検出光学系とで眼圧測定光学系10を形成する。
また、本実施形態には、被検眼の角膜断面像を撮影して被検眼の角膜厚等を測定するために前述した角膜変形検出用の受光手段とは少なくとも一部が異なる受光手段として角膜断面撮像光学系が設けられており、被検眼前眼部に向けて角膜断面撮影用の光をノズル6を介して投影する投影光学系90aと、投影光学系90aによって被検眼角膜に投影された反射光を受光して角膜断面像(角膜断面画像)を撮像する撮像光学系90b(図3参照)とに大別される。投影光学系90aは被検眼に向けてスリット光を投影するものであり、角膜断面撮影用の光源91、集光レンズ92、左右方向に長手方向を持つスリット板93、ダイクロイックミラー94、投影レンズ47、ビームスプリッタ33、対物レンズ32、が配置されている。この場合、ダイクロイックミラー94は、光源91からの光を反射して固指標投影用のLED45からの光を透過する波長特性を有し、固視標投影光学系48と投影光学系90aを同軸にする。また、スリット板93は、被検眼前眼部と共役な位置(例えば、被検眼の角膜頂点付近)に配置される。また、スリット板93としては、ガラス板の一部にスリット開口が形成され、スリット開口の周辺に光源91からの光を遮光するコーティングが施されたものであってもよいし、光源91からの光を遮光するコーティングが施された金属板にスリット開口が形成されたものであってもよい。また、光源91に使用する光源としては、例えば、中心波長がλ=470nmであって、λ=460〜490nmの波長領域の光(青色光)を発する可視光源を用いることが考えられる。また、投影レンズ47及び対物レンズ32は、光源91とノズル6との間に配置され、光源91から発せられた光を被検眼前眼部上に集光させる集光光学系として用いられる。
図3は、角膜断面撮像用の撮像光学系90bを示した概略光学図である。撮像光学系90bは、投影光学系90aによる被検眼前眼部からの反射光を撮像素子97に導く撮像レンズ96、被検眼の角膜断面像を撮像する二次元撮像素子97を備え、被検眼前眼部に投影されたスリット板93による投影断面をシャインプルークの原理に基づいて撮影することにより角膜断面撮像(前眼部断面像)を撮影する構成となっている。すなわち、角膜断面像を撮像する撮像光学系として、投影光学系90aによる投影像の光断面、撮像レンズ96の主平面及び二次元撮像素子97の撮像面の延長面が1本の交線(一軸)で交わるような光学配置となっている。なお、撮像光学系90bは、前述の眼圧測定光学系10の下部に設けられており、鼻によって測定光がけられるのを回避できる構成となっている。また、撮像レンズ96と二次元撮像素子97とで角膜の断面取得手段を形成する。
図2に戻る。ここで、光源91から出射された光束は、集光レンズ92によって集光され、スリット93を背後から照明する。このとき、スリット板93のスリット開口を通過する光束が左右方向に長手方向を持つスリット光となる。スリット板93により形成されたスリット光は、ダイクロイックミラー94により固視標投影光学系48と同軸にされた後、投影レンズ47によって平行光束とされ、ビームスプリッタ33にて反射される。そして、対物レンズ32によって収束された後、ガラス板7bを透過した光束のうち、ガラス板7aに到達した光束はガラス板7a(カットフィルタ)によって遮断され、ノズル6の外面に到達した光はノズル6に形成された黒塗りコーティングによりノズル6によって吸収される。また、ノズル6の内側の中空部分を通過した光束は、被検眼の前眼部に集光される。これにより、ノズル6の内部を通過したスリット光によって、被検眼の前眼部にスリット断面像が形成される。
以上のような構成を備える装置において、その動作をフローチャート(図5)を用いて説明する。
検者は被検眼Eを所定の位置に配置させ、モニタ36上に表示されるアライメント情報に基づいて図示なきジョイスティックを操作してアライメント調整を行う。上下左右方向のアライメント調整は、LED40により形成される角膜輝点をモニタ36上に表示される図示なきレチクルと所定の関係になるようにする。作動距離方向のアライメント調整は、一次元位置検出素子57から得られる作動距離情報に基づいて表示される距離指標に従って行う。なお、このアライメント調整の詳細については、本出願人による特開平7−23907号等を参照されたい。また、アライメント指標像の検出情報に基づいて測定部を移動して、自動的にアライメントすることもできる。
制御回路20は、一次元位置検出素子57及びCCDカメラ35から得られるアライメント情報に基づいてアライメント完了が検出されると、測定開始のトリガ信号を自動的に発して(あるいは、検者によるトリガ信号の入力により)、測定を開始する。
測定開始のトリガ信号が発せられると、制御回路20は、光源91を点灯させて撮像素子97により角膜断面撮像を撮影してメモリ24に記憶する。この時点ではノズルを介して被検眼角膜に流体を吹き付けない状態で撮影を行うため、歪みがない角膜断面像を取得できる(図6(a)参照)。後述する光検出器56の受光量に基づく変形信号Qnの変化波形において山なりの変動のない地点(q0)での撮影となる。なお、メモリ24には角膜断面像と撮影条件(例えば地点q0を識別できる符号)を関連付けて記憶する。角膜断面撮像を撮影したときの圧力センサ12の圧力値、光検出器56の出力値、を撮影条件として記憶してもよい。撮影条件は、メモリ24に複数記憶した角膜断面撮像を用いて解析するときや、装置から角膜断面撮像をデータとして出力するときに、付加情報として利用できる。
また、本実施形態ではトリガ信号の検知判定結果に連動する形で角膜断面像を撮影することとした。しかし、予め光検出器56の信号状態を監視し所定の信号レベル以下であるか否か、または信号レベルが所定時間安定しているか否かを判定した後に角膜断面撮像の撮影を開始してもよい。これにより、被検眼Eの静止状態(角膜部に流体を吹き付けない状態)にあることを確認して撮影を行うことができ、安定した角膜断面撮像を取得することができる。
なお、後述するソレノイド3に対する電流供給を開始しても、直ぐには被検眼の前眼部に吹付けた流体(圧縮空気)は達しない。角膜断面像をメモリ24に記憶する前であっても、撮影を開始した後に予め実験等により求めておいた所定のタイミング(例えば、約1/60s)が経過したらソレノイド3に対する電流供給を開始してもよい。これにより、静止状態の角膜断面像の撮影後に、眼圧測定用のエアーを素早く被検眼角膜に吹き付けることができる。光源91の点灯又は出射光量の増加による眩しさから被検眼の固視状態が不安定になる前に、圧縮空気吹付け中の角膜断面像の取得を含めた眼圧測定を完了でき、測定をスムーズに行うことができる。
角膜断面像の取得に続けて、ロータリソレノイド3に対して電流供給を開始する。このとき、制御回路20は駆動回路23を介してロータリソレノイド3に動作可能な駆動エネルギとしての電荷を付与してこれを駆動させる。ロータリソレノイド3に電荷を付与するとピストン2が上昇し、ピストン2により空気圧縮室11の空気が圧縮され、圧縮空気がノズル6から被検眼Eの角膜に向けて吹付けられる。被検眼Eの角膜は吹き付けられた圧縮空気によって徐々に変形する。
ここで、図4は圧力センサ12による圧力信号Pn及び光検出器56の受光量に基づく変形信号Qn(角膜変形検出用の受光手段の信号)の変化を時系列的に示した図である。ピストン2が上昇を開始すると、空気圧縮室11内の空気が圧縮され、圧力信号Pnはピストン2の上昇に伴いほぼリニアに上昇する。ノズル6により被検眼Eに噴射(吐出)される圧縮空気の圧力も同様に上昇しながら吹き付けられる。圧縮空気による角膜変形が開始すると、光検出器56の受光量が著しく大きくなり始めるため、変形信号Qnは急激に増加し始める。
制御回路20は変形信号Qnが急激に増加する立ち上がり点q1での圧力P1を検出する。制御回路20は、圧力センサ12からの信号により空気圧縮室11の圧力を圧力値P1から予め設定された圧力上昇値ΔP分変化した圧力値P2が得られるとロータリソレノイド43への電荷供給を停止する(加圧動作を停止する)。なお、ΔPは角膜変形検出信号がピークとなる地点q2,q3が検出されるように、眼圧変動要因を考慮した裕度を持った値として決定される。
ピストン2はロータリソレノイド3への電荷供給を停止しても慣性力で上昇するが、コイルバネによる下降方向への付勢力及び重力が働くため、ピストン42の速度は減衰されて一旦停止し、その後下降する。これにより、空気圧縮室11の圧力も圧力値P2よりやや高い圧力まで上昇した後、下がるようになる。変形信号Qnはピストン2が慣性で上昇を続けている間にピークとなる地点q2を迎え、その後一旦減少し、再びピークとなる地点q3を迎えた後、減少していく。2つに分離したピーク地点q2・q4は、角膜が圧平(所定形状に変形)されたことを示し(図6(b)参照)、ピーク地点q2・q4の間の谷状のピーク地点q3は、流体(圧縮空気)の吹付け中に角膜が最も凹んだ状態を示す(図6(c)参照)。なお、角膜の圧平不良か否かは、次のような要素を含めて判定される。ピーク地点q2の変形信号Qnが所定レベル以上あり、圧力信号Pnが最大値に達したときの変形信号Qnのレベルがピーク地点q2に対して十分に分離し、さらに圧力信号Pnの最大値に対してピーク地点q2のときの圧力信号値が所定レベル以下であるときに、角膜の圧平(所定変形)が検出されていると判定される(例えば、特開2007−202735号公報を参考にされたい)。
制御回路20は変形信号Qnが最初のピーク地点q2に達したときに、光源91を点灯させて撮像素子97により角膜断面撮像を撮影してメモリ24に記憶する。メモリ24には角膜断面撮像と撮影条件(地点q2)を関連付けた状態で記憶する。前述したように変形信号Qnから角膜が圧平状態となる地点で撮影を行うため、後述する眼圧値を求める際の角膜断面像(図6(b)参照)を取得することができる。
なお、ピーク地点は制御回路20が変形信号Qnの経時変化から求めるものであり、例えば、経時的に連続する2つの測定値(2つの変形信号Qnの値)の傾きから導く。すなわち、光検出器56の信号値を並べて生成した変形信号Qnの波形の接線の傾きと同義となる。該傾きが正から負へと変化する地点が変形信号Qnの波形における山状のピーク(地点q2,q4)となり、該傾きが負から正へと変化する地点が変形信号Qnの波形における谷状のピーク(地点q3)となる。不安定なデータによるピークの誤検出を避けるため、傾きを求める前に近傍データで平均化してもよい。また、傾き値の遷移から変形信号Qnのピーク位置を推測し、該ピーク位置または該ピーク位置の近傍で角膜断面像が得られるように角膜断面像の取得に関わる投光手段と断面取得手段を前もって制御開始してもよい。
圧縮空気を吹き付けていないとき(地点q0)と、圧縮空気を吹き付けているとき(地点q2)の、少なくとも2種類の角膜断面像の取得が完了すると、制御回路20は、ピーク点q2が得られたときの圧力又は時間Tに基づいて眼圧値を算出する(例えば、特開2007−202735号公報を参考にされたい)。
続けて制御回路20は、メモリ24に記憶している角膜断面像の解析を行う。変形信号Qnが地点q0のときの角膜断面像(図6(a)参照)は角膜厚D1を、変形信号Qnが地点q2のときの角膜断面像(図6(a)参照)は角膜厚D2および圧平長L1を、撮影画像(角膜断面像)を画像解析することで求めメモリ24に記憶する。ここで、検出する角膜厚D1(D2)は1箇所(撮影光軸L1上)に限らない。画像解析による自動設定、または検者が手動で指定することで撮影した角膜断面像の複数箇所の角膜厚を検出してもよい。また、角膜断面像から角膜前面(図6(a)のa参照)および角膜後面(図6(a)のb参照)の曲率半径を画像解析で求めてもよい。また、後述するように角膜が圧平した状態よりも更に変形した角膜断面像(図6(c)参照)を取得し解析する場合には、角膜厚D3と共に変形長L2、加えて凹み量Hを画像解析で求めてもよい。二次元画像を解析することで角膜の弾性情報を精度よく求めることができる。
なお、角膜の複数箇所(少なくとも2箇所以上)の厚さを撮影画像を画像解析することで求め角膜の弾性情報を算出する際、該解析に用いられる情報としては、例えば角膜の厚さの分布や,角膜の厚さの変化分布(差分分布)が考えられる。また、得られる弾性情報は角膜全体の弾性や、弾性の分布が考えられる。ここで、弾性情報を求めるための角膜の厚さの解析は、少なくとも2箇所(例えば角膜頂点と周辺)で行えばよい。なお、角膜の厚さを解析する箇所が多ければ多いほど、詳細な角膜の弾性情報を求めることができる。
このように角膜の複数箇所の厚さを解析することで、弾性の分布を含めた角膜全体の弾性情報を求めることができる。これによって、角膜の局所の厚さの変化だけに左右されず、安定した角膜の弾性情報を算出することをができる。後述する非接触眼圧計においては角膜全体を変形させて眼圧値を求める。よって角膜の複数箇所の厚さから求めた角膜の弾性情報で眼圧値を補正することは特に好適である。
制御回路20は角膜厚D1(角膜変形前)と角膜厚D2(角膜変形中)の厚さの変化量と、および/または角膜変形中の圧平長L1とから角膜の弾性情報を求めメモリ24に記憶する(例えば、特開2012−5834号公報を参考にされたい)。制御回路20は、前述で求めた眼圧値を角膜断面像から求めた角膜弾性情報で補正を行いメモリ24に記憶し、モニタ36に補正無しの眼圧値と補正有りの眼圧値を表示する。
このように被検眼に流体を吹き付けているときの角膜断面像を角膜変形信号に基づいて撮影することで、撮影手段の連続撮影性能を選ばず、撮影情報の演算部の処理負担を低減でき、また長時間の可視光による被検者の不快感も低減できる。よって被検眼の角膜断面情報を効率よく取得できる。
なお、本実施形態では角膜断面像の取得を流体吹付け前と変形信号Qnに基づいた最初の圧平状態(地点q2)としたがこれに限らない。例えば、変形信号に基づいて流体吹付け中に角膜が最も凹む谷状のピーク(地点q3)や、凹んだ角膜が戻る際の圧平状態(地点q4)、もしくは変形した角膜が元に戻った状態(地点q5)の角膜断面像を取得してもよい。これら取得する地点を検者が図示なき入力手段によって予め定めておき(1箇所または複数箇所)、制御部20は変形信号Qnが該所定の地点(状態)になったときに角膜断面像を取得すればよい。
更には、変形信号Qnの波形において接線の傾きが大きく変化しない地点(例えばq1とq2の中間地点)、すなわち、制御部20は変形信号Qnを監視し、該接線の傾きが大きく変化する変化点(q1〜q5)から所定時間が経過したとき、または該変化点から変形信号Qnが所定量変化したとき、または変形信号Qnの経時変化幅(該接線の傾き量の変化)が所定量になったときに角膜断面像を取得してもよい。該所定量および該所定時間はシミュレーションや実験等により定めることができる。また、検者が図示なき入力手段によって撮影する地点(1箇所または複数箇所)を予め定めておいてもよい。例えば、角膜変形信号の代表波形(図4のQn)をモニタ36に表示し、検者が該代表波形において角膜断面像を所得する地点を入力手段で指定してもよい。このようにして、角膜の変形信号Qnに基づいた任意の地点(タイミング)の角膜断面像を取得することができる。
また、変形信号Qnに基づいて角膜断面像の取得を行うことで、角膜が変形する以前や、変形した角膜が戻った以降の角膜変形状態としては重複する不要な角膜断面像の撮影を行うことがない。この結果、患者が角膜断面像を取得するときに感じる不快な眩しさを低減することができ、撮影枚数が減ることでメモリ24の記憶容量を低減でき、角膜弾性情報の算出も速やかに行えるようになる。
なお、本実施形態の構成は、眼圧測定光学系10の下部に撮像光学系90bを設ける構成としたが、眼圧測定光学系の左右それぞれに撮像光学系90bを設けるような構成であってもよい。この場合、ノズル6によって撮影光束がけられない位置に撮像光学系90bを配置する必要がある。また、本実施形態ではシャインプルークの原理に基づいて角膜断面情報を取得するものとしたがこれに限らない。変形した角膜の断面画像を取得できる手段であればよい。
また、本実施形態は取得した角膜の断面情報によって眼圧を補正する非接触式眼圧計として記したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、角膜の弾性状態を検査する眼科装置にも適用できる。
本実施形態に係る装置が持つ流体噴射機構の側方概略及び制御系の要部を示した図である。 本実施形態に係る装置の上方視光学系要部図である。 角膜断面撮像用の撮像光学系の構成について示す概略光学図である。 ピストン駆動時におけるシリンダ内の圧力、変形検出用光検出器の受光量の変化を示す時系列図である。 本実施形態の動作を示すフローチャートである。 角膜断面撮像用の撮像光学系が持つ撮像素子によって撮影された角膜断面像を示す。
1 シリンダ部
2 ピストン
3 ソレノイド
6 ノズル
7a、7b ガラス板
20 制御回路
31 ビームスプリッタ
32 対物レンズ
41 投影レンズ
47 投影レンズ
50 LED
51 コリメータレンズ
52 受光レンズ
53 フィルタ
54 ビームスプリッタ
55 ピンホール
56 光検出器
57 一次元位置検出素子
90a 投影光学系
90b 撮像光学系
91 前眼部断面撮影用の光源
96 撮像レンズ
97 二次元撮像素子

Claims (3)

  1. ノズルを介して被検眼角膜に流体を吹き付ける流体吹付手段と、被検眼に投光する投光手段と、前記投光手段による角膜の反射光を受光する受光手段をもち,前記流体吹付手段による角膜の変形状態を検出する変形検出手段と、角膜の断面画像を取得する断面取得手段と、を備えた眼科装置において、
    前記断面取得手段は前記変形検出手段の検出結果に基づいて角膜の断面画像を取得することを特徴とする眼科装置。
  2. 前記変形検出手段の検出結果は前記受光手段の信号波形に基づくものであり、該信号波形の接線の傾きが,正から負,または負から正へと、該接線の傾きが略逆転する少なくとも1つの地点で、前記断面取得手段による角膜断面画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記断面取得手段によって、前記流体吹付手段によって角膜に流体を吹き付けているときと吹き付けていないときの,少なくとも2つの角膜断面画像を取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の眼科装置。
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