JP5998598B2 - フロア環境最適化システム、最適化装置、最適化方法およびプログラム - Google Patents

フロア環境最適化システム、最適化装置、最適化方法およびプログラム Download PDF

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本発明はフロア環境最適化システム、最適化装置、最適化方法およびプログラムに関し、特にユーザの在不在を検出するための新たな手段を付加することなく消費電力量を抑制することを可能とするフロア環境最適化システム等に関する。
オフィスビルにおける省エネルギーに対する社会的要求は常にある。特に近年は、西暦2011年3月11日に発生したいわゆる東日本大震災と、これに伴って発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故とによって、電力の供給量が大幅に制限される事態が生じている。これに伴い、特に空調機器の利用のピークとなる夏期や冬期で、オフィスビルにおいても消費電力量を抑制することが強く求められるようになっている。
その一方で、労働安全衛生法の規定による事務所衛生基準規則第5条第3項(非特許文献1記載)で「事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十七度以上二十八度以下及び相対湿度が四十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない」と規定されている通り、オフィスビルにおける消費電力量の抑制は、事務所における作業環境の悪化を伴ってはならないものである。
即ち、単に空調機器を停止するだけ、あるいは設定温度を変更するだけで消費電力量の抑制を実現することは、望ましいことではない。照明機器、OA機器などについても、これと同じことがいえる。
必要になるのは、ユーザが実際に使用している機器にのみ電源を投入して必要最小限の消費電力で動作させ、使用していない機器の電源を切断して動作を停止させるということである。即ち、これによって、ユーザにとって良好な作業環境を保ちつつ、無駄な電力消費を可能な限り省くということである。以後、このことを本明細書では「フロア環境の最適化」という。
この「フロア環境の最適化」に関連して、次のような技術文献がある。その中でも特許文献1には、各ユーザの操作するコンピュータの動作状態から該ユーザの在不在を判定して、これに応じて空調機器や照明機器などの運転状態を制御するという設備機器制御システムについて記載されている。特許文献2には、センサによって検出した特定ゾーンの温度や湿度などから空調機器を制御するという空気調和システムについて記載されている。
特許文献3には、照明機器、空調機器、OA機器の使用の有無を検出して、当該各機器の使用を制御するという環境制御システムについて記載されている。特許文献4には、在席検知手段によって検出したユーザの在不在と、その他の検知手段で検出した室内環境とから、空調機器と照明機器とを制御する室内環境制御装置について記載されている。
非特許文献1には、前述の通り労働安全衛生法の規定による事務所衛生基準規則が記載されている。これはオフィスビルに限らず、全ての事業所が守るべき規則である。非特許文献2には、特にオフィスビルのエネルギー管理に対して発明者らが取り組んでいることについて記載されている。
特開2011−244584号公報 特開2010−255900号公報 特開2004−360925号公報 特開平10−141735号公報
事務所衛生基準規則(昭和四十七年九月三十日労働省令第四十三号)、平成16年3月30日、総務省行政管理局、[平成24年4月4日検索]、インターネット<URL:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47F04101000043.html> 「スマートビル」(「NECのスマートエネルギーソリューション」より)、日本電気株式会社、[平成24年4月4日検索]、インターネット<URL:http://www.nec.co.jp/energy/building.html>
オフィスビルにおいて、「フロア環境の最適化」による消費電力量の抑制は企業に対する社会的な要求事項として広く認識されているものであるということができ、前述の特許文献1〜4はいずれもそのための技術を開示するものである。
しかしながら、これら特許文献1〜4に記載の技術は、ユーザの在不在を検出するためにたとえば専用のセンサを設置したり(特許文献4)、温度センサを設置したり(特許文献2)、照明機器、空調機器、OA機器の動作状態を検出したり(特許文献1,3)といったことをするものである。即ち、いずれの技術も、ユーザの在不在を検出するための新たな手段を付加することが必要となるものである。
特にオフィスビルにおいては、業務上の必要性、特に機密情報を保護する必要性のため、IDカードなどを利用した入退場管理システムを設けていることが多いにも関わらず、その入退場管理システムによる入退場管理が消費電力量の抑制に活用されていないのが実情である。このことを解決しうる技術は、特許文献1〜4および非特許文献1〜2のいずれにも記載されていない。
本発明の目的は、ユーザの在不在を検出するための新たな手段を付加することなく、フロア環境の最適化を実現することを可能とするフロア環境最適化システム、最適化装置、最適化方法およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るフロア環境最適化システムは、事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムであって、フロア環境最適化装置が、事業所フロア内にいるユーザの一覧を入退場管理装置から取得する情報収集部と、取得されたユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部と、人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう空調設備管理装置に指令する空調機器制御部とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るフロア環境最適化装置は、事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置および事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置と接続されてフロア環境最適化システムを構成するフロア環境最適化装置であって、事業所フロア内にいるユーザの一覧を入退場管理装置から取得する情報収集部と、取得されたユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部と、人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう空調設備管理装置に指令する空調機器制御部とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るフロア環境最適化方法は、事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムにあって、事業所フロア内にいるユーザの一覧を入退場管理装置からフロア環境最適化装置の情報収集部が取得し、取得されたユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かをフロア環境最適化装置のユーザ配置算出部が判断し、人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するようフロア環境最適化装置の空調機器制御部が指令し、この指令に応じて空調設備管理装置が当該区域の空調機器を停止することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るフロア環境最適化プログラムは、事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムにあって、フロア環境最適化装置が備えるコンピュータに、事業所フロア内にいるユーザの一覧を入退場管理装置か取得する手順、取得されたユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断する手順、および人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう空調設備管理装置に指令する手順を実行させることを特徴とする。
本発明は、上記したように、入退場管理装置から事業所フロア内にいるユーザの一覧を取得するように構成したので、新たな装置や手段を追加しなくてもユーザの在不在を検出して、これに応じて空調機器や照明機器などの制御を行うことができる。これによって、フロア環境の最適化を容易に実現することが可能であるという、優れた特徴を持つフロア環境最適化システム、最適化装置、最適化方法およびプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るフロア環境最適化システムの構成に係る説明図である。 図1に示したフロア環境最適化システムが設置された事業所フロアの配置の一例について示す説明図である。 図2に示した事業所フロアへの空調機器の配置について示す説明図である。 図2に示した事業所フロアへの照明機器の配置について示す説明図である。 図1に示したフロア環境最適化装置の内部構成について示す説明図である。 図5に示したユーザ配置データベースの記憶内容の一例について示す説明図である。 図5に示した発熱量データベースの記憶内容の一例について示す説明図である。 図1および図5に示したフロア環境最適化装置の動作について示すフローチャートである。 図1に示したフロア環境最適化システム全体の動作の流れについて示すフローチャートである。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態の構成について添付図1および5に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係るフロア環境最適化システム1は、事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置10と事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置20とがフロア環境最適化装置50と接続されて構成されたフロア環境最適化システムである。フロア環境最適化装置50は、事業所フロア内にいるユーザの一覧を入退場管理装置から取得する情報収集部100と、取得されたユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベース111と照らし合わせ、事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部101と、人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう空調設備管理装置に指令する空調機器制御部103とを有する。
また、フロア環境最適化装置50に、事業所フロア内に設置された各照明機器を操作する照明管理装置30が併設され、それと共にフロア環境最適化装置50は、人のいない区域がある場合に当該区域の照明機器を停止するよう照明管理装置に指令する照明機器制御部104を有する。ここで、照明管理装置30が、併設された明るさセンサ32a〜cによって各区域ごとの明るさを検出してこれをフロア環境最適化装置に報告する機能を備え、照明機器制御部104は、照明管理装置から通知された各区域ごとの明るさに応じて適正な明るさ設定値を決定してこれを照明管理装置30に指令する機能を備える。
その一方で、フロア環境最適化装置50に、事業所フロア内に設置された各コンピュータ装置(クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42)を操作するネットワーク管理装置40も併設され、それと共にフロア環境最適化装置50は、使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置があるか否かを判断し、そのようなコンピュータ装置がある場合に当該コンピュータ装置を停止するようネットワーク管理装置に指令するコンピュータ機器制御部105を有する。ここでネットワーク管理装置40は、使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置を停止する前に、当該コンピュータ装置の操作画面にユーザに対して機器停止を通知する内容を表示させ、これに対してユーザから機器停止を拒否する入力がなかった場合に当該コンピュータ装置を停止させる機能を備える。
そしてフロア環境最適化装置50は、動作を継続している各コンピュータ装置について、予め記憶されている各コンピュータ装置の動作に伴う発熱量についての情報から、各区域ごとの温度上昇を算出する室温上昇算出部102を備え、空調機器制御部103は、算出された各区域ごとの温度上昇に応じて各区域ごとの温度設定値を決定してこれを空調設備管理装置20に指令する。
以上の構成を備えることにより、フロア環境最適化システム1は、ユーザの在不在を検出するための新たな手段を付加することなく、フロア環境の最適化を実現することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るフロア環境最適化システム1の構成に係る説明図である。フロア環境最適化システム1は、事業所に設置されている既存のコンピュータ装置である入退場管理装置10、空調設備管理装置20、照明管理装置30、ネットワーク管理装置40の各々に、フロア環境最適化装置50が接続されることによって構成される。
入退場管理装置10は、備えられた演算手段で入退場制御プログラムが動作することによって機能する入退場制御部によって、事業所フロア内へのユーザの入退場を、出入り口に設置されたIDカード読み取り器によって各ユーザのIDカードを読み取り、IDカードから読み取ったIDを予め記憶された認証IDデータベースと比較し、入退場したユーザに係るデータを入退場記録データベースに記録する。これによって、室内にいるユーザの人数とメンバーについて把握する。
空調設備管理装置20は、備えられた演算手段で空調設備管理プログラムが動作することによって機能する空調設備管理部によって、室内に設置された空調機器を操作し、また現在の室内の温度および湿度を温度・湿度データベースに記録する。これによって、各室内の温度および湿度を調節する。
照明管理装置30は、備えられた演算手段で照明管理プログラムが動作することによって機能する照明管理部によって、室内に設置された照明機器の点灯、消灯、および調光を実行する。
ネットワーク管理装置40は、備えられた演算手段でネットワーク管理プログラムが動作することによって機能するネットワーク管理部によって、室内に設置されたサーバコンピュータ、および各ユーザが操作するクライアントコンピュータの動作状況(電源の投入状況、ログインユーザ名など)を把握し、また各ユーザのログイン状況をログイン状況データベースに記録する。これによって、各コンピュータの電源のオンオフ、節電モードへの移行、あるいは各ユーザのログイン状況などについて管理する。
前述の通り、入退場管理装置10、空調設備管理装置20、照明管理装置30、およびネットワーク管理装置40はいずれも「既存のコンピュータ装置」であるので、それら各々の詳細な構成について言及することは、本実施形態を説明する上では特に必要ではない。フロア環境最適化装置50の構成については後述する。
図2は、図1に示したフロア環境最適化システム1が設置された事業所フロア2の配置の一例について示す説明図である。事業所フロア2の出入り口には、入退場管理装置10による管理対象となるゲート11とIDカード読み取り器11aが設置されており、事業所フロア2に出入りするユーザは全員IDカード読み取り器11aに自らのIDカードを読み取らせてゲート11を通るよう決められている。
事業所フロア2には複数の部屋2a,2b,…がある。図2では紙面の都合で2a〜cの3室を示しているが、室数には特に制限は無い。各々の部屋には、各ユーザの座席12a〜iが配置されている。各ユーザの人数(座席の数)にも、特に制限は無い。そして、各座席12a〜iのそれぞれに、対応するクライアントコンピュータ41a〜iが配置されている。さらに各クライアントコンピュータ41a〜iがログインして使用するためのサーバコンピュータ42も配置されている。クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42の台数にも、特に制限は無い。
図3は、図2に示した事業所フロア2への空調機器の配置について示す説明図である。さらに図4は、図2に示した事業所フロア2への照明機器の配置について示す説明図である。各部屋2a〜cのそれぞれに、空調機器21a〜cと温度センサ22a〜c、照明機器31a〜cと明るさセンサ32a〜cが設置されている。これらの中で、部屋2aに設置されているものを各々空調機器21a、温度センサ22a、照明機器31a、明るさセンサ32aという。部屋2b〜cについても同様である。
本実施形態では、説明を平易なものとするために、照明と空調機器を各部屋ごとの管理としたが、1部屋を複数の区域に分けて各区域ごとに照明と空調機器を管理する構成にすることも、もちろん可能である。また逆に、消費電力量の抑制のためにはあまり望ましいことではないが、複数の部屋を1区域として空調機器および照明機器の動作を管理するようにしてもよい。
そして、ゲート11とIDカード読み取り器11aが入退場管理装置10に接続されて管理され、空調機器21a〜cと温度センサ22a〜cが空調設備管理装置20に接続されて管理される。照明機器31a〜cと明るさセンサ32a〜cが照明管理装置30に接続されて管理され、クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42がネットワーク管理装置40に接続されて管理される。
さらに図1に示したように、入退場管理装置10、空調設備管理装置20、照明管理装置30、およびネットワーク管理装置40に、フロア環境最適化装置50が接続されて管理される。これら各装置を接続するネットワークは、クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42が接続されているネットワークと同一であってもよいし、またこれとは別のフロア環境管理用ネットワークを構築してもよい。また具体的なプロトコルも、たとえばTCP/IPなどのようなLAN(ローカルエリアネットワーク)において一般的なプロトコルなど、任意のものでよい。
入退場管理装置10は、各ユーザの入退場状況をフロア環境最適化装置50に報告する。空調設備管理装置20は、各空調機器21a〜cの動作の有無と、温度センサ22a〜cによって検出された各部屋の室温をフロア環境最適化装置50に報告する。照明管理装置30は、各照明機器31a〜cの動作の有無と、明るさセンサ32a〜cによって検出された各部屋の明るさをフロア環境最適化装置50に報告する。
ネットワーク管理装置40は、クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42への各ユーザのログインの有無、およびクライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42の動作の有無をフロア環境最適化装置50に報告する。
これらの報告は、各装置が特定の周期ごとに定期的に行うようにしてもよいし、各装置の把握している状況に変化があった時に随時報告するようにしてもよい。また、フロア環境最適化装置50の側からの照会に応じて報告するようにしてもよい。以後、フロア環境最適化装置50の側から各装置に対して状況を照会し、各装置がこれに反応して報告を返すものとして本実施形態を説明する。
図5は、図1に示したフロア環境最適化装置50の内部構成について示す説明図である。フロア環境最適化装置50は、コンピュータ装置としての基本的な構成を備える。即ち、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ51と、データを記憶する記憶手段52と、他のコンピュータとの間のデータ通信を行う通信手段53とを備える。
プロセッサ51は、フロア環境最適化制御プログラムが動作することにより、後述する情報収集部100、ユーザ配置算出部101、室温上昇算出部102、空調機器制御部103、照明機器制御部104、およびコンピュータ機器制御部105の各々として動作する。また、記憶手段52には、後述するユーザ配置データベース111、および発熱量データベース112が予め記憶されている。
図6は、図5に示したユーザ配置データベース111の記憶内容の一例について示す説明図である。ユーザ配置データベース111には、部屋番号111a(図2〜4に示した部屋2a〜c)と、各部屋番号111aに配置されている各ユーザ111b(座席12a〜i)、空調機器111c(21a〜c)、照明機器111d(31a〜c)、コンピュータ装置111e(クライアントコンピュータ41a〜i、サーバコンピュータ42)が記憶されている。
図7は、図5に示した発熱量データベース112の記憶内容の一例について示す説明図である。発熱量データベース112には、コンピュータ装置112a(クライアントコンピュータ41a〜i、サーバコンピュータ42)ごとの発熱量112bの値が予め記憶されている。
情報収集部100は、入退場管理装置10、空調設備管理装置20、照明管理装置30、およびネットワーク管理装置40に対して、各々の装置が把握している状況を照会し、各装置がこれに反応して返してきた報告を受信する。
ユーザ配置算出部101は、入退場管理装置10によって把握された各ユーザの入退場状況をユーザ配置データベース111と照らし合わせて、部屋2a〜cごとに各ユーザの在不在を把握し、部屋2a〜cの中でユーザのいない部屋があるか否かについて判断し、その判断結果を室温上昇算出部102、空調機器制御部103、照明機器制御部104、およびコンピュータ機器制御部105の各々に伝える。
室温上昇算出部102は、ユーザ配置算出部101が把握した各ユーザの在不在と、ネットワーク管理装置40によって把握された各クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42の中で動作しているコンピュータの、各部屋ごとの合計発熱量を発熱量データベース112に予め記憶されている内容から算出し、そこから各部屋2a〜cの温度上昇を算出する。
空調機器制御部103は、ユーザ配置算出部101が判定した部屋2a〜cの中での「ユーザのいない部屋」について、その部屋に設置されている空調機器21a〜cを停止するよう空調設備管理装置20に指示する。また、空調設備管理装置20から報告された各部屋2a〜cの現在の室温と、室温上昇算出部102が算出した各部屋2a〜cの温度上昇に基づいて、空調機器21a〜cの中で動作を継続するものについて適正な温度設定値を決定し、これも空調設備管理装置20に指示する。
照明機器制御部104は、ユーザ配置算出部101が判定した部屋2a〜cの中での「ユーザのいない部屋」について、その部屋に設置されている照明機器31a〜cを停止するよう照明管理装置30に指示する。また、照明管理装置30から報告された各部屋の明るさに基づいて、照明機器31a〜cの中で動作を継続するものについて適正な明るさ設定値を決定し、これも照明管理装置30に指示する。
コンピュータ機器制御部105は、ユーザ配置算出部101が把握した各ユーザの在不在と、ネットワーク管理装置40が把握した各コンピュータ装置および各ユーザの情報から、使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置があるか否かについて判断し、そのようなコンピュータ装置があればその動作を停止するようネットワーク管理装置40に指示する。
ここで、コンピュータ機器制御部105が「使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置」を判断するにあたっては、入退場管理装置10によって把握された各ユーザの入退場状況をユーザ配置データベース111と照合して、「入場していないユーザ」の座席12a〜iに配置されたクライアントコンピュータ41a〜iを「使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置」とすることもできる。あるいは、ネットワーク管理装置40によって把握された、クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42の各ユーザのログインの有無から判断することもできる。もちろん、その両方を併用してもよい。
図8は、図1および図5に示したフロア環境最適化装置50の動作について示すフローチャートである。また図9は、図1に示したフロア環境最適化システム1全体の動作の流れについて示すフローチャートである。
フロア環境最適化装置50は、予め設定された所定の周期が経過したら(図8・ステップS201)、情報収集部100が入退場管理装置10、空調設備管理装置20、照明管理装置30、およびネットワーク管理装置40の各装置に対して現在の状態を照会する(図8・ステップS202、図9・ステップS301)。
この照会を受けて、入退場管理装置10が事業所フロア2内にいるユーザの一覧をフロア環境最適化装置50に送信する(図9・ステップS302)。空調設備管理装置20が、各空調機器21a〜cの動作の有無と、温度センサ22a〜cによって検出された各部屋の室温をフロア環境最適化装置50に送信する(図9・ステップS303)。照明管理装置30が、各照明機器31a〜cの動作の有無と、明るさセンサ32a〜cによって検出された各部屋の明るさをフロア環境最適化装置50に送信する(図9・ステップS304)。そして、ネットワーク管理装置40が、クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42への各ユーザのログインの有無、およびクライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42の動作の有無をフロア環境最適化装置50に送信する(図9・ステップS305)。
以上の各々の情報を、情報収集部100が受信する(図8・ステップS203、図9・ステップS306)。受信したこれらの情報から、まず入退場管理装置10から受信した事業所フロア2内にいるユーザの一覧をユーザ配置算出部101がユーザ配置データベース111と照らし合わせて、部屋2a〜cごとに各ユーザの在不在を把握し、部屋2a〜cの中でユーザのいない部屋があるか否かについて判断する(図8・ステップS204、図9・ステップS307)。
ユーザのいない部屋があれば、そのような部屋が存在する旨の情報を、ユーザ配置算出部101が空調機器制御部103、照明機器制御部104、およびコンピュータ機器制御部105に渡す(図8・ステップS205、図9・ステップS308)。ユーザのいない部屋がなければ、後述のステップS209に処理が進む。
この情報を受けて、まず空調機器制御部103が空調設備管理装置20に対してその部屋に設置されている空調機器21a〜cを停止するよう指示する(図8・ステップS206)。指示を受けた空調設備管理装置20は、該当する空調機器21a〜cを停止する(図9・ステップS309)。続いて照明機器制御部104が照明管理装置30に対してその部屋に設置されている照明機器31a〜cを停止するよう指示する(図8・ステップS207)。指示を受けた照明管理装置30は、該当する照明機器31a〜cを停止する(図9・ステップS310)。
そしてコンピュータ機器制御部105が、各ユーザの在不在と、各コンピュータ装置および各ユーザの情報から、使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置があるか否かについて判断し、そのようなコンピュータ装置があればその動作を停止するようネットワーク管理装置40に指示する(図8・ステップS208)。そのようなコンピュータ装置がなければ、後述のステップS209に処理が進む。
指示を受けたネットワーク管理装置40は、該当するコンピュータ装置を停止する(図9・ステップS311)。その際、該当する各クライアントコンピュータ41a〜iについては、まず「この装置は○分後に停止します。よろしいでしょうか?(イエス/ノー)」とのダイアグラムを当該クライアントコンピュータの操作画面に表示させ、その時間内にユーザから「ノー」の入力があった場合にはその装置を停止せずに動作を継続させ、それ以外の場合に停止するようにすることもできる。
以上の停止処理の後、今度は室温上昇算出部102が、ユーザ配置算出部101が把握した各ユーザの在不在と、ネットワーク管理装置40によって把握された各クライアントコンピュータ41a〜iおよびサーバコンピュータ42の動作状況から、各コンピュータ装置の動作熱によって発生しうる各部屋2a〜cの温度上昇を算出し、空調機器制御部103に伝達する(図8・ステップS209、図9・ステップS312)。
空調機器制御部103はこれを受けて、空調設備管理装置20から報告された各部屋2a〜cの現在の室温と算出された温度上昇とから、空調機器21a〜cの中で動作を継続するものについて適正な温度設定値を決定し、空調設備管理装置20に指示する(図8・ステップS210、図9・ステップS313)。指示を受けた空調設備管理装置20は、その適正な温度設定値を各空調機器21a〜cに対して設定する(図9・ステップS314)。
引き続いて、今度は照明機器制御部104が、照明管理装置30から報告された各部屋の明るさに基づいて、照明機器31a〜cの中で動作を継続するものについて適正な明るさ設定値を決定し、照明管理装置30に指示する(図8・ステップS211、図9・ステップS315)。指示を受けた照明管理装置30は、その適正な明るさ設定値を各照明機器31a〜cに対して設定する(図9・ステップS316)。
以上の動作が終了したら、フロア環境最適化装置50は図8・ステップS201の状態に戻り、次の周期の経過を待ってステップS202以降の動作を繰り返す。
(実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。
本実施形態に係るフロア環境最適化方法は、事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置10と事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置20とがフロア環境最適化装置50と接続されて構成され、オフィスビルにおける消費電力量を抑制するフロア環境最適化システム1にあって、事業所フロア内にいるユーザの一覧を入退場管理装置からフロア環境最適化装置の情報収集部が取得し(図8・ステップS202〜3、図9・ステップS301〜6)、取得されたユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かをフロア環境最適化装置のユーザ配置算出部が判断し(図8・ステップS204、図9・ステップS307)、人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するようフロア環境最適化装置の空調機器制御部が指令し(図8・ステップS206、図9・ステップS308)、この指令に応じて空調設備管理装置が当該区域の空調機器を停止する(図9・ステップS309)。
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するフロア環境最適化装置50のプロセッサ51に実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリ等に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、ユーザにとって良好な作業環境を保ちつつ、ユーザの在不在に応じて無駄な電力消費を可能な限り省くことが可能となる。その際、ユーザの在不在を取得するために利用されるのは、多くのオフィスビルに予め備えられている入退場管理装置10の管理する情報である。従って、ユーザの在不在を検出するための新たな手段を付加する必要はない。
ただ、フロア環境最適化装置50として機能するコンピュータを付加するだけで、本実施形態は実施可能となる。このコンピュータは新たに設けられた単独のコンピュータ装置である必要もなく、たとえば既に動作している入退場管理装置10、空調設備管理装置20、照明管理装置30、ネットワーク管理装置40のうちの1台がフロア環境最適化装置50としての機能を兼ね備えるようにしてもよい。
(実施形態の拡張)
以上説明した実施形態には、その趣旨を改変しない範囲でさまざまな拡張が考えられる。以下、これについて説明する。
業務においてはいろんな状況が考えられる。たとえば「会議」の場合には、事業所フロア内に入場しているユーザの中でその会議に出席する者が、全員自席を外して特定の会議室に集まる。その際に利用するのはノートブック型やタブレット型などの可搬式コンピュータであるので、自席に配置されているクライアントコンピュータは使用しないし、自席のある部屋の照明機器や空調機器も使用しないということになる。
そのような場合に対応するために、フロア環境最適化システムを会議室予約管理装置と連携させて、フロア環境最適化装置は当該会議の会場と出席メンバーを会議室予約管理装置から取得し、その情報を照明機器や空調機器などの動作の判断に利用することもできる。より具体的には、会議出席中のユーザは自席にいないので、このことを各室ごとにユーザがいるかいないかの判断材料とすればよい。そのかわり、会議中は会議室の照明や空調を利用するので、これについては前述の実施形態に準ずる動作でよい。
また、各ユーザの作業予定を管理するスケジュール管理装置が稼働している場合は、このスケジュール管理装置から各ユーザの作業スケジュールを取得し、これに応じて照明機器、空調機器、クライアントコンピュータなどの動作の要不要について判断するという構成にすることもできる。
あるいは、日付や時間などに応じて各装置の動作基準を変更するようにもできる。たとえば通常業務時間外においては(残業や休日出勤など)、たとえば特定の照明機器や空調機器などを動作させない、あるいは電力消費量や室温などを特定の値以下に制限するようにするなど、各装置の動作をより厳しく制限することもできる。
さらに、各室の方角、各室の窓の配置およびカーテンの有無、窓の内側の温度(専用センサを配置)、風向および風力、窓の開閉(これも専用センサを配置)などから、外部の気象情報提供サービスとも連携して、太陽光や風による影響を判断材料とすることもできる。他にも、温度や湿度などに影響しうる内容を、適宜判断材料としてもよい。
また、各席に設置された個人用コンセントを各クライアントコンピュータの動作と連動させて、そのクライアントコンピュータを停止すると同時に、その席の個人用コンセントへの電力供給も停止して、そのユーザが使用する機器の待機電力の使用を止めるように構成することもできる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
上述した実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムであって、
前記フロア環境最適化装置が、
前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置から取得する情報収集部と、
取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部と、
前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記空調設備管理装置に指令する空調機器制御部と
を有することを特徴とするフロア環境最適化システム。
(付記2) 前記フロア環境最適化装置に、前記事業所フロア内に設置された各照明機器を操作する照明管理装置を併設すると共に、
前記人のいない区域がある場合に当該区域の照明機器を停止するよう前記照明管理装置に指令する照明機器制御部
を有することを特徴とする、付記1に記載のフロア環境最適化システム。
(付記3) 前記照明管理装置が、併設された明るさセンサによって前記各区域ごとの明るさを検出してこれを前記フロア環境最適化装置に報告する機能を備えると共に、
前記フロア環境最適化装置の前記照明機器制御部が、前記照明管理装置から通知された前記各区域ごとの明るさに応じて適正な明るさ設定値を決定してこれを前記照明管理装置に指令する機能を備えることを特徴とする、付記2に記載のフロア環境最適化システム。
(付記4) 前記フロア環境最適化装置に、前記事業所フロア内に設置された各コンピュータ装置を操作するネットワーク管理装置を併設すると共に、
使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置があるか否かを判断し、そのようなコンピュータ装置がある場合に当該コンピュータ装置を停止するよう前記ネットワーク管理装置に指令するコンピュータ機器制御部
を有することを特徴とする、付記1に記載のフロア環境最適化システム。
(付記5) 前記ネットワーク管理装置が、前記使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置を停止する前に、当該コンピュータ装置の操作画面にユーザに対して機器停止を通知する内容を表示させ、これに対してユーザから機器停止を拒否する入力がなかった場合に当該コンピュータ装置を停止させる機能を備えることを特徴とする、付記4に記載のフロア環境最適化システム。
(付記6) 前記フロア環境最適化装置が、
動作を継続している前記各コンピュータ装置について、予め記憶されている各コンピュータ装置の動作に伴う発熱量についての情報から、前記各区域ごとの温度上昇を算出する室温上昇算出部を備えると共に、
前記空調機器制御部が、算出された前記各区域ごとの温度上昇に応じて前記各区域ごとの温度設定値を決定してこれを前記空調設備管理装置に指令する機能を備えることを特徴とする、付記4に記載のフロア環境最適化システム。
(付記7) 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置および前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置と接続されてフロア環境最適化システムを構成するフロア環境最適化装置であって、
前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置から取得する情報収集部と、
取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部と、
前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記空調設備管理装置に指令する空調機器制御部と
を有することを特徴とするフロア環境最適化装置。
(付記8) 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムにあって、
前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置から前記フロア環境最適化装置の情報収集部が取得し、
取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを前記フロア環境最適化装置のユーザ配置算出部が判断し、
前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記フロア環境最適化装置の空調機器制御部が指令し、
この指令に応じて前記空調設備管理装置が当該区域の空調機器を停止する
ことを特徴とするフロア環境最適化方法。
(付記9) 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムにあって、
前記フロア環境最適化装置が備えるコンピュータに、
前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置か取得する手順、
取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断する手順、
および前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記空調設備管理装置に指令する手順
を実行させることを特徴とするフロア環境最適化プログラム。
本発明は、事業所における消費電力量を抑制する目的に対して、幅広く適用することができる。
1 フロア環境最適化システム
2 事業所フロア
2a,2b,2c 部屋
10 入退場管理装置
11 ゲート
11a IDカード読み取り器
12a,12b,12i 座席
20 空調設備管理装置
21a,21b,21c 空調機器
22a,22b,22c 温度センサ
30 照明管理装置
31a,31b,31c 照明機器
32a,32b,32c 明るさセンサ
40 ネットワーク管理装置
41a,41b,41i クライアントコンピュータ
42 サーバコンピュータ
50 フロア環境最適化装置
51 プロセッサ
52 記憶手段
53 通信手段
100 情報収集部
101 ユーザ配置算出部
102 室温上昇算出部
103 空調機器制御部
104 照明機器制御部
105 コンピュータ機器制御部
111 ユーザ配置データベース
112 発熱量データベース

Claims (6)

  1. 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムであって、
    前記フロア環境最適化装置が、
    前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置から取得する情報収集部と、取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部と、前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記空調設備管理装置に指令する空調機器制御部とを有し、
    このフロア環境最適化装置に、前記事業所フロア内に設置された各コンピュータ装置を操作するネットワーク管理装置を併設すると共に、
    使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置があるか否かを判断してそのようなコンピュータ装置がある場合に当該コンピュータ装置を停止するよう前記ネットワーク管理装置に指令するコンピュータ機器制御部を設け
    前記ネットワーク管理装置が、前記使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置を停止する前に、当該コンピュータ装置の操作画面にユーザに対して機器停止を通知する内容を表示させ、これに対してユーザから機器停止を拒否する入力がなかった場合に当該コンピュータ装置を停止させる機能を備えたことを特徴とするフロア環境最適化システム。
  2. 前記フロア環境最適化装置に、前記事業所フロア内に設置された各照明機器を操作する照明管理装置を併設すると共に、
    前記人のいない区域がある場合に当該区域の照明機器を停止するよう前記照明管理装置に指令する照明機器制御部を有することを特徴とする、請求項1に記載のフロア環境最適化システム。
  3. 前記照明管理装置が、併設された明るさセンサによって前記各区域ごとの明るさを検出してこれを前記フロア環境最適化装置に報告する機能を備えると共に、
    前記フロア環境最適化装置の前記照明機器制御部が、前記照明管理装置から通知された前記各区域ごとの明るさに応じて適正な明るさ設定値を決定してこれを前記照明管理装置に指令する機能を備えることを特徴とする、請求項2に記載のフロア環境最適化システム。
  4. 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムであって、
    前記フロア環境最適化装置が、
    前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置から取得する情報収集部と、取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせて前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断するユーザ配置算出部と、前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記空調設備管理装置に指令する空調機器制御部とを有し、
    このフロア環境最適化装置に、
    前記事業所フロア内に設置された各コンピュータ装置を操作するネットワーク管理装置を併設すると共に、
    使用およびログインしているユーザのいないコンピュータ装置があるか否かを判断してそのようなコンピュータ装置がある場合に当該コンピュータ装置を停止するよう前記ネットワーク管理装置に指令するコンピュータ機器制御部を設け、
    前記フロア環境最適化装置が、
    動作を継続している前記各コンピュータ装置について、予め記憶されている各コンピュータ装置の動作に伴う発熱量についての情報から、前記各区域ごとの温度上昇を算出する室温上昇算出部を備えると共に、
    前記空調機器制御部が、算出された前記各区域ごとの温度上昇に応じて前記各区域ごとの温度設定値を決定してこれを前記空調設備管理装置に指令する機能を備えることを特徴としたフロア環境最適化システム。
  5. 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムにあって、
    前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置から前記フロア環境最適化装置の情報収集部が取得し、
    取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを前記フロア環境最適化装置のユーザ配置算出部が判断し、
    前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記フロア環境最適化装置の空調機器制御部が指令し、
    この指令に応じて前記空調設備管理装置が当該区域の空調機器を停止する
    ことを特徴としたフロア環境最適化方法。
  6. 事業所フロア内へのユーザの入退場を管理する入退場管理装置と前記事業所フロア内に設置された各空調機器を操作する空調設備管理装置とがフロア環境最適化装置と接続されて構成されたフロア環境最適化システムにあって、
    前記フロア環境最適化装置が備えるコンピュータに、
    前記事業所フロア内にいるユーザの一覧を前記入退場管理装置か取得する手順、
    取得された前記ユーザの一覧を予め記憶されているユーザ配置データベースと照らし合わせ、前記事業所フロアの中で人のいない区域があるか否かを判断する手順、
    および前記人のいない区域がある場合に当該区域の空調機器を停止するよう前記空調設備管理装置に指令する手順、
    を実行させることを特徴とするフロア環境最適化プログラム。
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