JP5995618B2 - 油圧ホース用切断圧入ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、油圧ホース用切断圧入ユニット、すなわち、主として自転車用油圧ブレーキに採用される油圧ホースを所要の長さに切断し、当該油圧ホースの端部にコネクタを装着する装置に関する。
マウンテンバイクなどの一部の自転車には、油圧ブレーキが用いられる。油圧ブレーキを構成するブレーキレバー及びブレーキキャリパーなどの機構は、オイルを移送する油圧ホースによって接続されている。
油圧ブレーキを構成する機構を油圧ホースによって接続する際、作業者(以下、「ユーザ」とする。)は、油圧ホースを適切な長さに切断した後、各機構との接続を確保するコネクタインサート(以下、「コネクタ」とする。)を切断された油圧ホースの開口端に圧入する。
油圧ホースの切断及びコネクタの圧入には、それぞれ異なる工具が用いられる。これらの工具は、持ち運び可能なハンディタイプに構成されている。たとえば、油圧ホースの切断には、非特許文献1に記載されたようなホースカッターが用いられる。また、コネクタの圧入には、非特許文献2に記載されたような圧入治具が用いられる。
Jagwire社ホームページ インターネット<URL:http://jagwireusa.com/index.php/products/v/hydraulic_hose_cutters> Jagwire社ホームページ インターネット<URL:http://jagwireusa.com/index.php/products/v/Needle_Driver>
上述された油圧ホースの切断及びコネクタの圧入は、個別の作業ではあるが、連続して行われることが多い。油圧ホースの切断とコネクタの圧入とを連続して行う場合、上述されたホースカッターと圧入治具とが、一か所に一緒に存在した方が、ユーザの作業効率が良くなる。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、油圧ホースを切断するホースカッターと、油圧ホースの開口端にコネクタを圧入する圧入治具とを着脱自在とすることで、作業効率を向上させることにある。
(1) 本発明は、自転車用油圧ブレーキに採用される油圧ホースにコネクタを圧入する圧入治具並びに当該油圧ホースを所要の位置で切断するホースカッターを有した油圧ホース用切断圧入ユニットである。当該ホースカッターは、上記油圧ホースを収容保持する収容室が形成されたカッター本体及び当該カッター本体にスライド自在に設けられ、スライドすることによって上記収容室に配置された油圧ホースの径方向に進退する切断刃を備え、上記ホースカッターは、上記油圧ホースに上記コネクタが圧入されるときに上記圧入治具から取り外されるように、上記圧入治具に設けられた被係合部と着脱自在に係合する係合部を備えている。
本構成によると、ユーザは、油圧ホースを収容室に収容した状態で、切断刃を収容室側へスライドさせる。これにより、切断刃が収容室を通過して、収容室に保持された油圧ホースが切断される。また、ホースカッターの係合部が圧入治具に設けられた被係合部と着脱自在に係合するため、ユーザは、ホースカッターと圧入治具とを一体として携帯することが可能であり、作業効率が高くなる。また、圧入治具によって油圧ホースにコネクタが圧入されるときには、ホースカッターは圧入治具から取り外される。
(2) 上記ホースカッターは、上記切断刃が取り付けられ、上記カッター本体に対してスライドするスライド部材と、当該スライド部材を上記収容室から退避する向きへ付勢する弾性部材とを備えている。上記係合部は、上記カッター本体に形成された第1の凸部及び上記スライド部材に形成された第2の凸部を有し、上記被係合部は、上記第1の凸部が係合する第1の溝及び上記第2の凸部が係合する第2の溝を有している。上記第1の凸部は、上記第1の溝の一端側から他端側へスライドされることにより当該第1の溝と係合する。上記第2の凸部は、上記スライド部材がスライドして上記切断刃が上記収容室へ進入した状態で上記第2の溝の一端側から他端側へスライドされることにより当該第2の溝と係合する。上記第2の溝の内壁面が上記スライド部材を上記収容室から退避させる向きに凹むことにより、当該第2の溝の内壁面に上記第2の凸部が上記一端側から上記他端側へスライドしたときに上記一端側へのスライドを規制する段差部が形成されている。
本構成によると、第2の凸部は、スライド部材がスライドして上記切断刃が上記収容室へ進入した状態で上記第2の溝の一端側から他端側へスライドされる。すなわち、第2の凸部は、弾性部材の付勢力によって第2の溝の内壁面に圧接されながらスライドする。第2の凸部が段差部を越えたとき、第2の凸部は、スライド部材を上記収容室から退避させる向きに移動する。これにより、第2の凸部が段差部と係合して、一端側へのスライドが規制される。
(3) 上記第1の凸部及び上記第2の凸部は、スライドの向きにおける先端側ほど幅が狭くなるくさび形に形成されているのが好ましい。
本構成によると、ユーザは、第1の凸部及び第2の凸部を第1の溝及び第2の溝の一端側に挿入する作業を容易に行うことができる。
この発明によれば、油圧ホースを切断するホースカッターと、油圧ホースの開口端にコネクタを圧入する圧入治具とを着脱自在とすることで、作業効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るユニット100を構成するホースカッター70と圧入治具10とが結合された状態を示す斜視図である。 図2は、圧入治具10の斜視図である。 図3は、圧入治具10の斜視図であって、押込レバー12及びカムストッパ13が図1の状態から回動された状態を示している。 図4は、圧入治具10の使用方法を説明するための動作説明図である。 図5は、圧入治具10を構成する本体ブロック11の正面図である。 図6は、本体ブロック11の右側面図である。 図7は、ホースカッター70の斜視図である。 図8は、ホースカッター70の正面図である。 図9は、ホースカッター70の背面図である。(A)は、ホースカッター70が伸張された状態、(B)は、ホースカッター70が収縮された状態をそれぞれ示している。 図10は、ホースカッター70を構成するスライド部材74の正面図である。 図11は、圧入治具10にホースカッター70が着脱されるときの溝51,52及び凸部72,73周辺を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る油圧ホース用切断圧入ユニット100(以下、「ユニット100」)の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[ユニット100の概要]
本発明の一実施形態に係るユニット100(本発明の油圧ホース用切断圧入ユニットの一例)は、主として自転車用油圧ブレーキに採用される油圧ホースを所要の位置にて切断し、且つ当該油圧ホースの端部にコネクタを圧入する道具である。このユニット100は、ホースカッター70(図1,図7)及び圧入治具10を備えており、ホースカッター70は、圧入治具10と共に使用される。本実施形態に係るユニット100の特徴とするところは、ホースカッター70が圧入治具10に対して着脱自在とされている点である。圧入治具10にホースカッター70が取り付けられた状態が図1に示される。また、互いに分離した状態における圧入治具10が図2、ホースカッター70が図7にそれぞれ示されている。以下、ユニット100を構成する圧入治具10及びホースカッター70について、それぞれ説明される。
[圧入治具10]
図2は、圧入治具10の外観斜視図である。図2に示されるように、圧入治具10は、本体ブロック11に、押込レバー12及びカムストッパ13が連結されて構成されている。この圧入治具10は、後述されるように(図4参照)、自転車用油圧ブレーキに採用される油圧ホース5の端部にコネクタ4を圧入する作業を支援するものである。すなわち、ユーザは、この圧入治具10を手に取り、油圧ホース5及びコネクタ4を所定の位置に配置し、押込レバー12を握ることによって簡単且つ正確にコネクタ4を油圧ホース5に圧入することができる。
図2が示すように、押込レバー12は、L字状に構成されている。押込レバー12は、本体ブロック11の上端に、ヒンジ14を介して回動自在に連結されている。図2に示される位置において、押込レバー12は、本体ブロック11の側縁に沿っている。この状態において、圧入治具10の外形は概ね矩形を呈している。押込レバー12は、図2の位置から時計回り、すなわち本体ブロック11に対して開かれる向きへ回動可能である。回動後の押込レバー12の位置が図3に示されている。なお、押込レバー12は、図3の位置よりもさらに時計回りに回動することができる。
カムストッパ13は、本体ブロック11の下部に連結されている。カムストッパ13は、上下方向7に沿って本体ブロック11に挿入されたを軸を中心に回動することができる。カムストッパ13は、図2に示される本体ブロック11を覆う位置から、図3に示されるように本体ブロック11に対して開かれた位置までの範囲を回動することができる。カムストッパ13は、回動することで、油圧ホース5をキャビティ18内で固定又は固定解除するものである。
図2,図3に示される固定ブロック28は、左右方向9に沿ってスライド可能な状態で、本体ブロック11に取り付けられている。また、固定ブロック28は、コイルバネ30の付勢力によって、カムストッパ13に形成されたカム48の外周面49に圧接されている。カムストッパ13が、図3に示される位置から、図2に示される位置まで回動すると、カム48の外周面が固定ブロック28を摺動する。固定ブロック28は、カム48の外周面49に押圧されて図2,図3における左側へ移動し、先端側がキャビティ18の内部に位置する。その際、固定ブロック28は、キャビティ18内に挿入された油圧ホース5をキャビティ18の内壁面に押圧して固定するようになっている。
ユーザが油圧ホース5(図4)の開口端にコネクタ4(図4(C))を圧入する手順について、図4が参照されつつ概説される。
ユーザは、押込レバー12及びカムストッパ13を本体ブロック11に対して開かれた位置まで回動させ、保持器15をスライドベース29が形成する通路から上方へ抜き出す(図4(A)の状態)。この保持器15は、コネクタ4が油圧ホース5に圧入される際に当該コネクタ4を仮保持するものである。ユーザは、キャビティ18内に油圧ホース5を挿入する。その際、油圧ホース5は、開口端が空間22に露出されて上方へ向けられる。油圧ホース5の開口端に対する他端側は、本体ブロック11の下端から下方へ延出される(図4(B)の状態)。ユーザは、カムストッパ13を本体ブロック11に対して閉じられた位置(図1が示す位置)まで回動させて、油圧ホース5をキャビティ18内で押圧固定する。
なお、保持器15の下端には、窪みが形成されている。窪みに沿ってゴム製のO−リングが設けられている。ユーザは、コネクタ4を保持器15の窪みに嵌め込む。このとき、O−リングが弾性的に拡径され、それにより生じる緊迫力によってコネクタ4が弾性的に保持される。
ユーザは、コネクタ4と一体となった保持器15を本体ブロック11のスライドベース29へ挿入する(図4(C)の状態)。この際、油圧ホース5の開口端とコネクタ4とが位置合わせされる。また、保持器15の上端側は、スライドベース29から上方に露出される。ユーザは、押込レバー12を再び反時計回りへ回動させる。押込レバー12は、図1が示す位置まで回動する間に、保持器15の上端と当接する(図4(D)の状態)。ユーザがレバー12を本体ブロック11と共に握り込むことで、レバー12がさらに反時計回りへ回動する。これにより、保持器15がスライドベース29に沿って下方へスライドされ、コネクタ4が油圧ホース5の開口端に押し込まれる(図4(E)の状態)。
ただし、上述されたコネクタ4を圧入するための構成は一例に過ぎず、圧入治具10は、上述された方法とは異なる方法によって、油圧ホース5の開口端にコネクタ4を圧入するものであってもよい。たとえば、圧入治具10は、ねじ込み式の方法によって油圧ホース5の開口端にコネクタ4を圧入するものであってもよい。
以下、ホースカッター70を取り付けるための本体ブロック11の構成が説明される。図5,図6に示されるように、本体ブロック11の取付面50には、ホースカッター70を取り付けるための溝51,52が形成されている。溝51,52は前後方向8に沿って取付面50に形成された凹条である。溝52の両側の内壁面53の一部が内側へ僅かに張り出している。これは、後述されるホースカッター70の凸部73と嵌合するための形状である。溝52の一端側(図6の左側)に、ホースカッター70の凸部73が前後方向8に沿って挿入される挿入口57(図6)が形成されている。ここで、溝52が本発明の第1の溝、溝51が本発明の第2の溝の一例である。
図6に示されるように、溝51は、台形状の2つの溝が上下方向7及び前後方向8に位置をずらして連続した形状となっている。溝51は、前後方向8の中央部が上下方向7に幅広に形成されている。境界B1において、溝51の上方側の内壁面54に段差56(本発明の段差部の一例)が形成されている。段差56は、溝51に挿入された凸部72と係合して、その移動を制止するものである。詳細については後述される。
[ホースカッター70]
図7,図8に示されるホースカッター70は、上述された圧入治具10によって油圧ホース5の開口端にコネクタ4を圧入するより前に、油圧ホース5を適切な長さに切断するためのものである。また、ホースカッター70は、油圧ホース5を切断することで、その開口端をコネクタ4を圧入しやすいフラットな切断面とするためのものである。
図7,図8に示されるように、ホースカッター70は、カッター本体71とスライド部材74とによって構成されている。スライド部材74は、上下方向7に沿ってカッター本体71の内部をスライドするスライダー75を有している。スライダー75がカッター本体71の内部をスライドすることで、ホースカッター70は、図9(A)に示される伸張された形態から図9(B)に示される収縮された形態まで変化する。なお、図7には、これらの中間の形態が示されているが、これは、ホースカッター70が圧入治具10に取り付けられた図1の状態を示すものである。
また、図10に示されるように、スライダー75の先端側には、図9(A)の状態においてカッター本体71と係合する係合突起76が形成されている。係合突起76によって、スライダー75がカッター本体71から完全に抜け出ることが防止される。また、図10に示されるように、スライダー75の先端にコイルバネ77が取り付けられている。コイルバネ77は、カッター本体71の内部において、カッター本体71とスライド部材74との間に介設される。ホースカッター70は、平常時には、コイルバネ77の付勢力によって、図9(A)に示される伸張された形態に維持されている。また、図10に示されるように、スライダー75の先端であって、コイルバネ77と重なる位置には、刃先が下方へ向けられた切断刃78が取り付けられている。切断刃78は、スライダー75と一体にカッター本体71の内部をスライドする。
図7〜図9に示されるように、カッター本体71には、油圧ホース5が保持される収容室79が形成されている。収容室79は、前後方向8の一端側の側縁から内側へ向かって切り欠き状に形成されている。油圧ホース5は、左右方向9(図8,図9の紙面と直交する方向)を長手方向として、収容室79に挿入される。ユーザは、手によって油圧ホース5を収容室79に保持しつつ、スライド部材74をカッター本体71側へ押圧する。これにより、スライダー75がカッター本体71の内部へ向けてスライドする。収容室79は切断刃78の移動経路に位置しているため、切断刃78が収容室79に対して進退する。収容室79を通過する切断刃78と収容室79の下側の縁との間に油圧ホース5が挟み込まれる。ユーザが、所定以上の力でスライド部材74を押圧すると、切断刃78が油圧ホース5を切断する。これにより、ホースカッター70は、図9(B)に示される収縮された形態となる。図9(B)の形態では、収容室79から切断刃78が視認可能である。
図7,図9に示されるように、ホースカッター70の背面81には、溝51,52と嵌合する凸部72,73がそれぞれ形成されている。凸部73がカッター本体71に形成され、凸部72がスライド部材74に形成されている。凸部72,73は、上下方向7に沿って並んでいる。ここで、凸部73が本発明の第1の凸部、凸部72が本発明の第2の凸部の一例である。
図7に示されるように凸部73は、先端側が上下方向7に広がった形状とされている。これは、上述された溝52と嵌合するための形状である。これにより、凸部73が溝52から抜けることが防止される。また、図9に示されるように、凸部72,73は、前後方向8の一端側(図9の左側)ほど上下方向7の幅が幅狭なくさび形状である。これは、凸部72,73を溝51,52に挿入し易くするためである。
図9に示されるように、ホースカッター70が収縮されることで、凸部72,73が上下方向7に近接する。図9(B)に示されるように、ホースカッター70が完全に収縮された形態での凸部72,73の間の距離L1は、本体ブロック11における溝51,52の間の間隔L2(図6)よりも短い。
[ホースカッター70の取り付け]
ユーザが、圧入治具10及びホースカッター70の収納又は携帯のために、圧入治具10にホースカッター70を取り付ける手順が以下に説明される。
ユーザは、ホースカッター70を手に取り、スライド部材74をカッター本体71側へ押圧する。こうしてホースカッター70を図9(B)に示される収縮された形態とする。ユーザは、手によって、カッター本体71に対するスライド部材74のスライド位置を維持しつつ、ホースカッター70の凸部72,73を、本体ブロック11の溝51,52にそれぞれ接近させる。そして、凸部73を溝52の挿入口57へ挿入する。同時に、凸部72を溝51へ挿入する。この段階で、ユーザは、スライド部材74のスライド位置の維持を解除する。これに伴い、コイルバネ77の付勢力によって、凸部72と凸部73とが上下方向7に離間しようとする。つまり、凸部72が溝51の内壁面54に圧接された状態となる(図11(A)の状態)。
ユーザは、ホースカッター70を圧入治具10に対してスライドさせ、凸部72,73を、溝51,52に沿って、前後方向8(図11の右側)へ移動させる。これに伴い、凸部72が溝51の上方側の内壁面54に対して摺動する(図11(B)の状態)。
境界B1を境に内壁面54が上方側へずれている。凸部72が内壁面54に圧接されているため、凸部72が境界B1を完全に越えると、コイルバネ77の付勢力によって、凸部72が段差56の長さだけ上方側へ移動する(図11(C)の状態)。これにより、ホースカッター70も、段差56の長さだけ伸張される。
図11(C)の状態では、凸部72が段差56と係合している。すなわち、段差56によって、凸部72が同図の左側へスライドすることが制止されている。これにより、凸部73も溝52の挿入口57側へスライドすることができない。結果として、圧入治具10に対してホースカッター70を動かしただけでは、圧入治具10とホースカッター70との結合が解除されることはない。
[ホースカッター70の取り外し]
ユーザが、圧入治具10からホースカッター70を取り外す手順が以下に説明される。ユーザは、スライド部材74をカッター本体71側へ押圧する。これにより、スライダー75がカッター本体71の内部へ向けてスライドする。凸部72は、内壁面54から離間して、反対側の内壁面55と当接する(図11(D)の状態)。内壁面55によって凸部72の移動が止められるため、スライダー75のスライドもその位置で止められる。図11(D)に示されるように、この状態では、凸部72が段差56に対して外れた位置にあるため、凸部72が同図の左側へスライドしても段差56によって制止されることはない。ユーザは、手によって、カッター本体71に対するスライド部材74のスライド位置を維持しつつ、取り付けのときと逆向きに凸部72,73をスライドさせる。こうして、圧入治具10からホースカッター70を取り外すことができる。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、圧入治具10に対してホースカッター70を着脱自在とすることで、ユーザの作業効率を向上させることができる。特に、ユーザは、圧入治具10とホースカッター70とが結合した状態で、これらを一体として携帯することができるため、持ち運びが容易である。また、ユーザが圧入治具10又はホースカッター70のいずれか一方を置き忘れたり、紛失するリスクを低減することができる。
また、ユーザは、スライド部材74をカッター本体71側へスライドさせた状態を維持しつつ、圧入治具10の溝51,52にホースカッター70の凸部72,73を嵌め込むことで、圧入治具10にホースカッター70を容易に取り付けることが可能である。また、この状態では、コイルバネ77の付勢力によって、凸部72が溝51の段差56と係合した状態に維持されるため、圧入治具10に対してホースカッター70を動かしただけでは、圧入治具10とホースカッター70との結合が解除されることはない。
また、ユーザは、スライド部材74をカッター本体71側へ僅かにスライドさせることで、凸部72と溝51の段差56との係合を解除することができる。この状態で取り付けのときと逆向きに凸部72,73をスライドさせることで、ユーザは、圧入治具10からホースカッター70を容易に取り外すことができる。
すなわち、本実施形態では、圧入治具10に対するホースカッター70の着脱が容易に行われると共に、ユーザの意に反して、圧入治具10とホースカッター70との結合が解除されることが防止される。
[変形例]
上述された圧入治具10の構成は一例である。すなわち、圧入治具10は、ホースカッター70の凸部72,73を嵌め込むための溝51,52を有していればよく、それ以外の構成は、当業者によって適宜変更されうる。
また、凸部72,73及び溝51,52の形状も、両者が互いに嵌合可能なものであれば、当業者によって適宜変更されうる。
また、ホースカッター70における収容室79についても、油圧ホース5を仮固定するために適した任意の形状が当業者によって適宜採用されうる。
4・・・コネクタ
5・・・油圧ホース
10・・・圧入治具
51・・・溝(第2の溝)
52・・・溝(第1の溝)
54・・・内壁面
56・・・段差(段差部)
70・・・ホースカッター
71・・・カッター本体
72・・・凸部(第2の凸部)
73・・・凸部(第1の凸部)
74・・・スライド部材
79・・・収容室
77・・・コイルバネ
78・・・切断刃
100・・・ユニット(油圧ホース用切断圧入ユニット)

Claims (3)

  1. 自転車用油圧ブレーキに採用される油圧ホースにコネクタを圧入する圧入治具並びに当該油圧ホースを所要の位置で切断するホースカッターを有し、
    当該ホースカッターは、上記油圧ホースを収容保持する収容室が形成されたカッター本体及び当該カッター本体にスライド自在に設けられ、スライドすることによって上記収容室に配置された油圧ホースの径方向に進退する切断刃を備え、
    上記ホースカッターは、上記油圧ホースに上記コネクタが圧入されるときに上記圧入治具から取り外されるように、上記圧入治具に設けられた被係合部と着脱自在に係合する係合部を備えている油圧ホース用切断圧入ユニット。
  2. 上記ホースカッターは、
    上記切断刃が取り付けられ、上記カッター本体に対してスライドするスライド部材と、
    当該スライド部材を上記収容室から退避する向きへ付勢する弾性部材とを備え、
    上記係合部は、上記カッター本体に形成された第1の凸部及び上記スライド部材に形成された第2の凸部を有し、
    上記被係合部は、上記第1の凸部が係合する第1の溝及び上記第2の凸部が係合する第2の溝を有し、
    上記第1の凸部は、上記第1の溝の一端側から他端側へスライドされることにより当該第1の溝と係合し、
    上記第2の凸部は、上記スライド部材がスライドして上記切断刃が上記収容室へ進入した状態で上記第2の溝の一端側から他端側へスライドされることにより当該第2の溝と係合し、
    上記第2の溝の内壁面が上記スライド部材を上記収容室から退避させる向きに凹むことにより、当該第2の溝の内壁面に上記第2の凸部が上記一端側から上記他端側へスライドしたときに上記一端側へのスライドを規制する段差部が形成されている請求項1に記載の油圧ホース用切断圧入ユニット。
  3. 上記第1の凸部及び上記第2の凸部は、スライドの向きにおける先端側ほど幅が狭くなるくさび形に形成されている請求項2に記載の油圧ホース用切断圧入ユニット。
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