JP5995193B2 - 車両用防曇装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられて窓ガラスの曇り除去、あるいは曇り防止を図る車両用防曇装置に関する。
従来、デフロスタモードが選択されたときに車両窓ガラスの防曇性能を向上して窓ガラスの曇りを急速に除去するために、デフロスタモード時に強制的に外気導入モードを設定して内気よりも低湿度の外気を空調装置の空気通路に導入するとともに冷凍サイクルを運転して、この導入空気を冷凍サイクルの蒸発器により除湿し、この除湿した空調風をデフロスタ吹出口から車両窓ガラスの内面に向けて吹き出している。
また、乗員不在と判定された場合には、シート温度検出手段により検出された温度が目標シート表面温度に近づくように空調する乗員不在時空調を行う一方、車両のフロントウインドシールドの凍結および窓曇りのうちの少なくとも一方が検出された場合には、乗員不在時空調を禁止して、空調空気をフロントウインドシールドに向けて吹き出すデフロスタ吹出モードにより空調する防曇空調を行う車両用空調装置が考案されている(特許文献1参照)。
また、省動力重視モードのマニュアル指令信号が出ると、窓ガラスの曇りを判定したときのみ圧縮機を作動させて、窓ガラスの防曇運転を行い、圧縮機の駆動動力を効果的に低減できる車両用空調装置が考案されている(特許文献2参照)。
特開2004−042706号公報 特開2005−306063号公報
従来技術の構成では、デフロスタの吹出口がフロントガラスの下部にあり、送風された空気は、主にフロントガラスの下部に当たり、まず該下部の曇りが解消され、該下部のガラスの温度の上昇とともに、その周囲の領域(例えば、フロントガラス上部)の曇りが解消されていく。このため、フロントガラスの、運転者の視線正面の領域の曇りを解消するまでには時間がかかる。曇りの解消の時間を短縮するためには、ブロワの風量を大きくする必要があり、空調能力の高い装置を用いなければならず、コストが上昇する。
上記問題点を背景として、本発明の課題は、低コストで効率よくフロントガラスの曇りを解消することができる車両用防曇装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための車両用防曇装置は、車室内の空調を行うための空調ユニットと、空調ユニットの動作を制御する空調制御部と、を備え、空調ユニットは、車両のインストルメントパネルに、車両のフロントガラスに沿って配置され、フロントガラスの内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口を含み、デフロスタ吹出口には、風向を変えるためのブレードと、空調制御部により、ブレードを揺動させて風向を変化させる駆動機構と、を含むスイングレジスタが配置される。
本発明は、デフロスタ吹出口を固定ではなく、スイングレジスタを配して可動式にすることで、デフロスタ吹出口から吹き出された空調風を、フロントガラスの全面に当てることができる構造としたものである。上記構成によって、曇り取りの時間を短縮でき、またデフロスタの動作時間も短縮することができる。さらに、ブロワの風量を大きくする必要もなく、空調能力は従来のままでよいため、コストは上昇しない。
本発明の車両用防曇装置の構成を示す図。 車両前席の吹出口配置を示す図。 エアコン操作パネルの正面図。 スイングレジスタの構成例を示す図。 防曇制御処理を説明するフロー図。 防曇制御処理の別例を説明するフロー図。 運転席側に集中した防曇運転の状態を説明する図。 図7に続く、運転席側に集中した防曇運転の状態を説明する図。 運転席側および助手席側の個別の防曇運転の状態を説明する図。 図9に続く、運転席側および助手席側の個別の防曇運転の状態を説明する図。 側端領域の防曇運転の状態を説明する図。 図11に続く、側端領域の防曇運転の状態を説明する図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1に、本発明の車両用防曇装置100の全体構成を示す。図2に、車両前席の吹出口配置(インストルメントパネル50の正面図)を示す。図3に、エアコン操作パネル51の正面図を示す。車両用防曇装置100は、車室内を空調する空調ユニット1における各空調部(アクチュエータ)を、エアコンECU10によって制御する、いわゆるオートエアコンシステムである。
空調ユニット1は、車室内の運転席側(運転席後方の後部座席を含む)空調空間と、助手席側(助手席後方の後部座席を含む)空調空間との温度調節、および吹出モードの変更などを、互いに独立して行うことが可能である。
空調ユニット1は、車両の車室内前方に配置されたダクト2を備えている。このダクト2の上流側には、内外気切替ドア3、およびブロワ4が設けられている。内外気切替ドア3は、サーボモータ5などのアクチュエータによって駆動され、内気吸込口6と外気吸込口7との開度を変更する。
ブロワ4は、ブロワ駆動回路8によって制御されるブロワモータ9により回転駆動されて、ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機である。なお、ブロワ4は、後述する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調空間に向けてそれぞれ吹き出される空調風の風量を変更する。
ダクト2の中央部には、ダクト2を通過する空気を冷却するエバポレータ(冷却用熱交換器)41が設けられている。また、エバポレータ41の下流側には、第1、第2空気通路11、12を通過する空気を、エンジンの冷却水(温水)と熱交換して加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)42が設けられている。
なお、第1、第2空気通路11、12は、仕切板14により区画されている。また、例えば電力を用いて走行する車両に用いられた車両用防曇装置では、エバポレータやヒータコアをペルチェ素子に変更してもよい。ヒータコア42の上流側には、車室内の運転席側空調空間と助手席側空調空間との温度調節を、互いに独立して行うための運転席側、助手席側エアミックスドア15、16が設けられている。
そして、運転席側、助手席側エアミックスドア15、16は、サーボモータ17、18などのアクチュエータにより駆動されており、後述する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調空間に向けて、それぞれ吹き出される空調風の吹出温度を変更する。
ここで、エバポレータ41は、冷凍サイクルの一構成部品である。冷凍サイクルは図示しないが、車両のエンジンあるいはモータを駆動源として冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(冷媒圧縮機)と、このコンプレッサより吐出された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(冷媒凝縮器)と、このコンデンサより流入した液冷媒を気液分離するレシーバ(受液器)と、このレシーバより流入した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁と、この膨張弁より流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレータ(冷媒蒸発器)とから構成されている。
そして、第1空気通路11の下流側には、運転席側デフロスタ吹出口20、運転席側センタフェイス吹出口21、運転席側サイドフェイス吹出口22、および運転席側フット吹出口23が、各吹出ダクトを介して連通している。また、第2空気通路12の下流側には、助手席側デフロスタ吹出口30、助手席側センタフェイス吹出口31、助手席側サイドフェイス吹出口32、および助手席側フット吹出口33が、各吹出ダクトを介して連通している。
なお、運転席側および助手席側デフロスタ吹出口20、30は、フロントガラスFGへ空調風を吹き出す。運転席側および助手席側フェイス吹出口21、22、31、32は、それぞれ運転者、助手席乗員の頭胸部へ空調風を吹き出す。運転席側および助手席側フット吹出口23、33は、それぞれ運転者、助手席乗員の足元へ空調風を吹き出す。
そして、第1および第2空気通路11、12内には、車室内の運転席側と助手席側との吹出モードの設定を互いに独立して行うための、運転席側および助手席側デフロスタドア24、34、運転席側および助手席側フェイスドア25、35、運転席側および助手席側フットドア26、36が設けられている。そして、これらの運転席側および助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36は、サーボモータ28、29、38、39などのアクチュエータにより駆動される。
エアコンECU10は、エンジンあるいはモータの始動および停止を司る始動スイッチが入れられた時に、車両に搭載されたバッテリー(図示せず)から電源が供給され、演算処理や制御処理を開始するように構成されている。エアコンECU10には、インストルメントパネル50に一体的に設置されたエアコン操作パネル51上の各種操作スイッチから、各スイッチ信号が入力されるように構成されている。なお、エアコンECU10が、本発明の空調制御部,推定部に相当する。
図3に示すように、エアコン操作パネル51には、液晶ディスプレイ52、内外気切替スイッチ53、フロントデフロスタスイッチ54、リヤデフロスタ(デフォッガ)スイッチ55、デュアルスイッチ56、吹出モード切替スイッチ57、ブロワ風量切替スイッチ58、エアコンスイッチ59、オートスイッチ60、オフスイッチ61、運転席側、助手席側温度設定器62、63、燃費向上スイッチ64などが設置されている。
液晶ディスプレイ52には、運転席側、助手席側空調空間の設定温度を視覚表示する設定温度表示部(数字の部分)、吹出モードを視覚表示する吹出モード表示部(ピクトグラムの部分)、およびブロワ風量を視覚表示する風量表示部(ピクトグラムの部分)などが設けられている。なお、液晶ディスプレイ52に外気温表示部、吸込モード表示部、時刻表示部などが設けられていてもよい。また、エアコン操作パネル51上の各種の操作スイッチは、液晶ディスプレイ52にタッチパネルとして設けられていてもよい。
上記のスイッチのうち、フロントデフロスタスイッチ54は、フロントガラスFGの防曇能力を上げるために、吹出モードをデフロスタモードに設定するためのものである。デュアルスイッチ56は、運転席側空調空間内の温度調節と助手席側空調空間内の温度調節とを、互いに独立して行う左右独立温度コントロールを指令するためのものである。なお、フロントデフロスタスイッチ54が、本発明の車両状態取得部に相当する。
吹出モード切替スイッチ57は、乗員の操作に応じて、吹出モードを、フェイスモード、バイレベル(B/L)モード、フットモード、フット/デフロスタモードのいずれかに設定ためのものである。エアコンスイッチ59は、冷凍サイクルのコンプレッサの稼働、または停止を指令ためのものである。オートスイッチ60は、後述の設定温度および各種センサの状態に基づいて、吹出モードを上述のいずれかのモードに自動設定する。
運転席側および助手席側温度設定器62、63は、運転席側空調空間内と助手席側空調空間内のそれぞれ温度を、所望の温度に設定するためのもので、アップスイッチ62a、63aとダウンスイッチ62b、63bよりなる。
燃費向上スイッチ64は、冷凍サイクルのコンプレッサの稼働率を下げて、低燃費および省動力を考慮した経済的な空調制御を行うか否かを指令するエコノミースイッチである。
図1に戻り、エアコンECU10の内部には、演算処理や制御処理を行うCPU(中央演算装置)、ROMやRAMなどのメモリ、およびI/Oポート(入力/出力回路)などの機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータ(マイコン、図示せず)が設けられている。そして、各種センサからのセンサ信号がI/Oポート、もしくはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイコンに入力されるように構成されている。
また、エアコンECU10には、車室内温度を検知する内気温センサ71、車室外温度を検知する外気温センサ72、および日射量を検出する日射センサ73、エバポレータ41を通過した直後の空気温度を検知するエバ後温度センサ74、車両のエンジン冷却水温を検知する冷却水温センサ75、車室内の相対湿度を検出する湿度センサ76などが接続されている。
これらのうち内気温センサ71、湿度センサ76は、運転席近傍のインストルメントパネル50の前面に形成された凹所内に収容されている。また、これらのセンサをフロントガラスFGの近傍に取り付けてもよい。さらに、これらのセンサ群を複数組設置してもよい。なお、内気温センサ71、外気温センサ72、湿度センサ76が、本発明の車両状態取得部に相当し、フロントガラスFGの防曇のためのデフロスタ吹き出しの要否の判定に利用される。
運転席側および助手席側デフロスタ吹出口20、30には、空気吹出口に複数の横ブレードおよび縦ブレードを設け、これら横ブレードおよび縦ブレードを駆動モータによりそれぞれスイングさせて、空調風の風向を周期的に変えることができる運転席側および助手席側スイングレジスタ20a、30aが用いられている。図4に、運転席側スイングレジスタ20aの、図2のA方向に沿った断面図を示す。助手席側スイングレジスタ30aも同様の構成である。
なお、インストルメントパネル50上部に、車両の左右方向に略平行に配置されたブレードを横ブレードと称し、車両の前後方向に略平行に配置されたブレードを縦ブレードと称している。
運転席側スイングレジスタ20aは、助手席側デフロスタ吹出口20に複数の横ブレード203と、複数の縦ブレード204が回動自在に支持されており、横ブレード同士および縦ブレード同士は、それぞれ連動して揺動できるようになっている。中央の横ブレード203aには、左右に摺動可能なスライドノブ205が設けられており、該スライドノブ205の一端は縦ブレード204の一端に係合している。そして、該スライドノブ205を手動操作により横ブレード203の水平な軸回りに回動させることにより直接該横ブレード203を回動できるとともに、左右に摺動させ縦ブレード204を右または左に回動させて風向を調節することができる。
また、デフロスタ吹出口20の下部には軸206に2枚の平歯車207,208および該2枚の平歯車を押圧するクラッチばね209よりなるクラッチ210が設けられている。そして該クラッチ210の一方の平歯車207は縦ブレード204の軸に設けられた扇形歯車211と噛み合い、他方の平歯車208は駆動モータ212の出力軸213(216は軸受け)に固定された扇形歯車214に噛み合って縦ブレード204をオートスイングおよび手動操作を可能としている。なお駆動モータ212はモータカバー215とともにデフロスタ吹出口20の下部に取り付けられている。また、クラッチ210、扇形歯車211、扇形歯車214、駆動モータ212、モータカバー215を駆動機構220と総称する。
また、横ブレード203にも、縦ブレード204と同様に、上述のようなオートスイングを可能とする駆動機構230を有している。そして、横ブレード203を、前または後に回動させて風向を調節することができる。
なお、スイングレジスタの構成については、例えば、特開2001−030750号公報に、その詳細が記載されている。
図5〜図12を用いて、ECU10のマイクロコンピュータ(図示せず)が実行する防曇制御処理について説明する。なお、本処理は、ROM(図示せず)に記憶された空調制御プログラムに含まれ、該プログラムの他の処理とともに、所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、車両状態を取得する(S11)。車両状態は、以下のうちの少なくとも一つを用いる。
・内気温センサ71が検知する内気温。
・外気温センサ72が検知する車室外温度。
・湿度センサ76が検知する車室内の相対湿度。
・吹出モード切替スイッチ57の状態。
・オートスイッチ60の状態。
・フロントデフロスタスイッチ54の状態。
次に、フロントガラスFGの防曇運転を行う条件(防曇運転開始条件)が成立したか否かを判定する。防曇運転開始条件は、以下のうちの少なくとも一つを用いる。
・吹出モード切替スイッチ57により、吹出モードがデフロスタモードに設定されているとき、防曇運転開始条件が成立したと判定。
・オートスイッチ60がオン状態で、上述のセンサの検知結果から、フロントガラスFGに曇りが発生していると推定したとき、防曇運転開始条件が成立したと判定。例えば、内気温と車室外温度との差と車室内の相対湿度とから、曇りの発生を推定してもよいし、相対湿度のみから、曇りの発生を推定してもよい(例えば、特開2004−268790号公報参照)。
・フロントデフロスタスイッチ54がオン状態のとき、防曇運転開始条件が成立したと判定。フロントデフロスタスイッチ54がオン状態、かつフロントガラスFGに曇りが発生していると推定したときのみ、防曇運転開始条件が成立したと判定してもよい。
なお、上述の構成が、空調制御部は、予め定められた防曇運転条件が成立したときに、フロントガラスにおける予め定められた領域に向けて空調風を吹き出す防曇運転を行うものに相当する。本構成によって、フロントガラスに曇りが発生していないときには防曇運転を実施しないので、単に車室内の空気を対流させたいときに、「デフロスタからの風が強過ぎる(特に運転席側)」、「デフロスタからの風が来ない(特に助手席側)」、といった不快感は生じない。
また、上述の吹出モード切替スイッチ57あるいはフロントデフロスタスイッチ54による防曇運転開始条件の判定方法が、ユーザによる防曇運転を行うための操作入力を検出したときに、防曇運転条件が成立したとするものに相当する。本構成によって、ユーザの操作を優先することができる。
また、上述のフロントガラスFGでの曇りの発生を推定する構成が、車両の状態を取得する車両状態取得部と、車両の状態に基づいて、フロントガラスに曇りが発生しているか否かを推定する推定部と、を備え、推定部が、フロントガラスに曇りが発生していると推定したときに、防曇運転条件が成立したとするものに相当する。本構成によって、ユーザが特別な操作を行うことなく防曇運転を行うことができる。
また、相対湿度から曇りの発生を推定する構成が、相対湿度車両状態取得部は、車室内の相対湿度を検知する相対湿度検知部を含み、推定部は、検知した相対湿度に基づいて、フロントガラスに曇りが発生しているか否かを推定するものに相当する。本構成により、複雑な曇り推定処理を行う必要がない。
防曇運転開始条件が成立しないと判定したとき(S12:No)、本処理を終了する。一方、防曇運転開始条件が成立したと判定したとき(S12:Yes)、空調風の風向がフロントガラスFGの運転席に対向する領域である運転席側領域R1(図2参照)を向くように、助手席側スイングレジスタ30aの縦ブレード(図示せず)を駆動する(S13、図7参照)。
次に、運転席側および助手席側デフロスタ吹出口20、30から空調風を吹き出す。このとき、2つの吹出口からの空調風は、運転席側領域R1に向けて吹き出している。そして、運転席側および助手席側スイングレジスタ20a、30aの横ブレード(203等)を、例えば所定周期で前後に回動させる。これにより、運転席側領域R1の上下方向の全域に空調風が吹き出される(S14、図8参照)。
なお、上述のステップS13、S14の構成が、デフロスタ吹出口は複数備えられ、空調制御部は、防曇運転を実行するときに、複数のデフロスタ吹出口から、フロントガラスの内面の同じ領域に向けて空調風を吹き出すものに相当する。本構成によって、従来の構成よりも短時間で所定領域の曇り取りを行うことができる。
より詳しくは、デフロスタ吹出口は、車両の運転席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出す運転席側デフロスタ吹出口と、車両の助手席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出す助手席側デフロスタ吹出口と、を含み、空調制御部は、防曇運転を実行するときに、運転席側デフロスタ吹出口および助手席側デフロスタ吹出口から、車両の運転席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出すものに相当する。本構成によって、乗車直後は優先的に運転席側に集中して防曇運転を行うことで、運転席側フロントガラスの曇りを解消し、車外の情報を他の乗員に優先して必要とする運転者の視界を第一に確保することができる。
また、上述のステップS14の、スイングレジスタの横ブレードをフロントガラスの上下方向に回動する構成が、空調制御部は、フロントガラスの内面の空調風を吹き出す対象となる領域において、風向を該領域の上下方向に連続的に変化させるものに相当する。本構成によって、従来のように、フロントガラスの所定領域の一部分のみに空調風が吹き出される構成とは異なり、フロントガラスの所定領域の全体に空調風が吹き出されるので、曇り取りに要する時間を短縮することができる。
次に、運転席側領域R1を集中して防曇運転を開始してから所定時間(例えば、3分)が経過したとき(S15:Yes)、運転席側領域R1に向けていた空調風の風向がフロントガラスFGの助手席側に対向する領域である助手席側領域R2(図2参照)を向くように、助手席側スイングレジスタ30aの縦ブレード(図示せず)を駆動する(S16、図9参照)。
これにより、運転席側および助手席側スイングレジスタ20a、30aの横ブレードは前後への回動を継続しているので、運転席側デフロスタ吹出口20は運転席側領域R1全体の曇り取りを行い、助手席側デフロスタ吹出口30は助手席側領域R2全域の曇り取りを行うことができる(S17、図10参照)。
なお、上述のステップS16の構成が、空調制御部は、予め定められた時間が経過後に、助手席側デフロスタ吹出口からの空調風の吹き出し先を、車両の助手席側のフロントガラスにするものに相当する。本構成によって、従来のデフロスタと同様の吹き出し形態であるが、スイングレジスタが動作しているので、従来の構成よりも短時間で曇り取りを行うことができる。
次に、運転席側領域R1および助手席側領域R2に対し、個別に防曇運転を開始してから所定時間が経過したとき(S18:Yes)、運転席側領域R1に向けていた空調風の風向がフロントガラスFGの運転席側のAピラー91近傍の領域である運転席側側端領域R3(側端部と表記、図2参照)を向くように、運転席側スイングレジスタ20aの縦ブレード204を駆動する。同様に、助手席側領域R2に向けていた空調風の風向が、フロントガラスFGの助手席側のAピラー92近傍の領域である助手席側側端領域R4(図2参照)を向くように、助手席側スイングレジスタ30aの縦ブレード(図示せず)を駆動する(S19、図11参照)。
これにより、運転席側および助手席側スイングレジスタ20a、30aの横ブレードは前後に回動を継続しているので、運転席側デフロスタ吹出口20は側端領域R3全域の曇り取りを行い、助手席側デフロスタ吹出口30は側端領域R4全域の曇り取りを行うことができる(S20、図12参照)。
なお、上述のステップS19の構成が、デフロスタ吹出口は、車両の運転席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出す運転席側デフロスタ吹出口と、車両の助手席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出す助手席側デフロスタ吹出口と、を含み、空調制御部は、防曇運転を実行するときに、運転席側デフロスタ吹出口および助手席側デフロスタ吹出口から、それぞれ、車両の運転席側のフロントガラス側端領域および車両の助手席側のフロントガラス側端領域に向けて空調風を吹き出すものに相当する。本構成によって、従来は、なかなか解消できなかったフロントガラス側端領域の曇りも解消することができる。
次に、側端領域R3および側端領域R4を個別に防曇運転を開始してから所定時間経過したとき(S21:Yes)、上述の車両情報を取得する(S22)。そして、防曇運転を停止してもよい条件(防曇運転停止条件)が成立したか否かを判定する。すなわち、上述のように曇りの発生を推定し、曇りが発生していないと推定したとき、防曇運転停止条件が成立したと判定する。例えば、相対湿度が100%を下回ったとき、曇りが発生していないと推定する。
防曇運転停止条件が成立したと判定したとき(S23:Yes)、本処理を終了する。すなわち、車両用防曇装置100の運転を停止する。あるいは、オートモードのときには、他のモードに移行する。
一方、防曇運転停止条件が成立しないと判定したとき(S23:No)、ステップS13に戻り、ステップS13〜S21の一連の防曇運転を繰り返す。
図6を用いて、防曇制御処理の別例を説明する。図5の防曇制御処理が、運転席側フロントガラスの集中防曇、運転席側および助手席側フロントガラスの防曇、および助手席側フロントガラス側端領域の防曇を順次実行するようになっているのに対し、本処理では、これらの防曇のうち、少なくとも一つを実行するようになっている。
まず、図5のステップS11と同様に車両状態を取得し(S31)、フロントガラスFGの防曇運転を行う条件(防曇運転開始条件)が成立したか否かを判定する(S32)。防曇運転開始条件が成立しないと判定したとき(S32:No)、本処理を終了する。一方、防曇運転開始条件が成立したと判定したとき(S32:Yes)、フロントガラスFGのどの領域の防曇を行うかを特定する(S33)。特定方法は、以下の少なくとも一つを用いる。
・所定時間内のフロントデフロスタスイッチ54の操作回数に基づいて特定する。例えば、2秒間に1回操作されたときは運転席側領域R1、2回のときは運転席側領域R1および助手席側領域R2、3回のときは運転席側および助手席側の側端領域R3、R4、のように特定する。
・オートスイッチ60がオン状態でデフロスタモードとなったとき、あるいはフロントデフロスタスイッチ54が操作されたとき、車両状態(すなわち、推定した曇りの状態)に基づいて特定する。例えば、相対湿度が予め定められた第1閾値を上回るときには運転席側領域R1、予め定められた第2閾値を下回るときには運転席側および助手席側の側端領域R3、R4、第1閾値と第2閾値との間にあるときは運転席側領域R1および助手席領域側R2、のように特定する。
特定した領域が運転席側領域R1であるとき、運転席側フロントガラスの集中防曇を行う(S34)。すなわち、図5のステップS13〜S23のうち、ステップS16〜S21を除いたものを実行する。
特定した領域が運転席側領域R1および助手席側領域R2であるとき、これらの領域の防曇を行う(S35)。すなわち、図5のステップS13〜S23のうち、ステップS13〜S15およびS19〜S21を除いたものを実行する。
特定した領域が運転席側および助手席側の側端領域R3、R4であるとき、これらの領域の防曇を行う(S36)。すなわち、図5のステップS13〜S23のうち、ステップS13〜S18を除いたものを実行する。
なお、領域を特定しなかったとき(Default)、運転席側領域R1および助手席側領域R2の防曇を行う(S35)。防曇条件が成立しているので、何もせずに本処理を終了するのは好ましくなく、何らかの防曇運転を行うことが好ましい。このとき、通常のデフロスタモードで動作してもよい。しかし、本構成では、スイングレジスタが前後に回動しているので、通常のデフロスタモードよりも短時間で曇りを除去できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 空調ユニット
10 エアコンECU(空調制御部,推定部)
20 運転席側デフロスタ吹出口(デフロスタ吹出口)
20a 運転席側スイングレジスタ(スイングレジスタ)
30 助手席側デフロスタ吹出口(デフロスタ吹出口)
30a 助手席側スイングレジスタ(スイングレジスタ)
50 インストルメントパネル
54 フロントデフロスタスイッチ(車両状態取得部)
71 内気温センサ(車両状態取得部)
72 外気温センサ(車両状態取得部)
76 湿度センサ(車両状態取得部)
100 車両用防曇装置
203 横ブレード(ブレード)
204 縦ブレード(ブレード)
220,230 駆動機構
FG フロントガラス
R1 運転席側領域
R2 助手席側領域
R3 運転席側側端領域(側端領域)
R4 助手席側側端領域(側端領域)

Claims (6)

  1. 車両の車室内の空調を行うための空調ユニットと、
    前記空調ユニットの動作を制御する空調制御部と、
    を備え、
    前記空調ユニットは、前記車両のインストルメントパネルに、前記車両のフロントガラスに沿って配置され、前記フロントガラスの内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口を含み、
    前記デフロスタ吹出口は、前記車両の運転席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出す運転席側デフロスタ吹出口と、前記車両の助手席側のフロントガラスに向けて空調風を吹き出す助手席側デフロスタ吹出口と、を含み、
    前記デフロスタ吹出口には、風向を変えるためのブレードと、前記空調制御部により、前記ブレードを揺動させて風向を変化させる駆動機構と、を含むスイングレジスタが配置され
    前記空調制御部は、予め定められた防曇運転条件が成立したときに、前記運転席側デフロスタ吹出口および前記助手席側デフロスタ吹出口から、前記車両の運転席側のフロントガラスの内面に向けて空調風を吹き出す防曇運転を行うことを特徴とする車両用防曇装置。
  2. ユーザによる前記防曇運転を行うための操作入力を検出したときに、前記防曇運転条件が成立したとする請求項1に記載の車両用防曇装置。
  3. 前記車両の状態を取得する車両状態取得部と、
    前記車両の状態に基づいて、前記フロントガラスに曇りが発生しているか否かを推定する推定部と、を備え、
    前記推定部が、前記フロントガラスに曇りが発生していると推定したときに、前記防曇運転条件が成立したとする請求項1または請求項2に記載の車両用防曇装置。
  4. 前記空調制御部は、予め定められた時間が経過後に、前記助手席側デフロスタ吹出口からの空調風の吹き出し先を、前記車両の助手席側のフロントガラスの内面にする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用防曇装置。
  5. 前記空調制御部は、前記助手席側デフロスタ吹出口からの空調風の吹き出し先を、前記車両の助手席側のフロントガラスの内面にしてから予め定められた時間が経過後に、前記運転席側デフロスタ吹出口から前記車両の運転席側のフロントガラス側端領域に向け、また、前記助手席側デフロスタ吹出口から前記車両の助手席側のフロントガラス側端領域に向けて空調風を吹き出す請求項4に記載の車両用防曇装置。
  6. 前記空調制御部は、前記フロントガラスの内面の、空調風を吹き出す対象となる領域において、風向を該領域の上下方向に連続的に変化させる請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用防曇装置。
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