JP5994947B2 - 制御系設計支援装置、制御系設計支援プログラム、制御系設計支援方法、操作変化量算出装置および制御装置 - Google Patents

制御系設計支援装置、制御系設計支援プログラム、制御系設計支援方法、操作変化量算出装置および制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、制御系設計支援装置、制御系設計支援プログラム、制御系設計支援方法、操作変化量算出装置、および制御装置に関する。
制御系における制御方法として、PID(Proportional-Integral-Derivative:比例・積分・微分)制御が従来から広く採用されている。このPID制御系では、特に伝達関数が積分要素、一次遅れ要素、むだ時間要素、二次遅れ要素などで表される制御対象(プラント)に対して良い制御性能が得られる。また、PIDパラメータの調整法としては、限界感度法やCHR(Chien-Hrones-Reswick)法など、様々な手法が知られている。しかしながら、PID制御においては、目標値と制御量との差が大きいほど操作量が大きく変化するため、操作量の変化に対して制御量が目標値とは逆方向に変化する逆応答が発生すると、アンダーシュートが発生したり、制御系が不安定になったりする場合がある。
そのため、例えば非特許文献1では、制御対象の伝達関数がむだ時間要素と一次進み遅れ要素との組み合わせで表される場合に、一巡伝達関数を積分要素(K/s)で近似することにより、逆応答特性にも対応可能なPIDパラメータの調整法が開示されている。また、例えば非特許文献2や非特許文献3では、PID制御に代えて、制御対象の状態空間モデルや時間応答モデルを用いて最適制御を行うモデル予測制御が開示されている。さらに、例えば非特許文献4では、オンラインで数値最適化アルゴリズムを実行する標準的なモデル予測制御に加えて、オフライン計算を行っておくことによりオンラインでの数値最適化が不要となるモデル予測制御も開示されている。
一方、特定の制御対象に対する個別の逆応答対策も行われている。例えば特許文献1では、ボイラの水位制御における逆応答を打ち消すようにフィードフォワード補償を行うボイラドラムの水位制御装置が開示されている。また、例えば特許文献2では、ごみ焼却発電プラントにおいて、燃焼用空気量を負荷変動に先行して調整するとともに、ごみ投入量を負荷変動に遅延して調整することにより、負荷上昇時の逆応答を抑制する負荷制御方法が開示されている。
さらに、システム制御など問題を一階述語論理式で表現し、これを解くことでシステムの最適化を行う技術も知られている(例えば非特許文献5を参照)。具体的には、多項式の等式や不等式を論理積(∧)や論理和(∨)などの結合記号で結合した論理式において、一部の変数に限定記号と総称される全称記号(∀)や存在記号(∃)を付けて一階述語論理式を得る。そして、一階述語論理式における限定記号が付いた変数(束縛変数)を消去して、それ以外の変数(自由変数)が満たすべき論理式を導くことで、システムの最適化を行う。例えば特許文献3では、制御系を一階述語論理式に変換し、この一階述語論理式における限定記号が付いた変数を消去した式から制御系を解析する制御系解析・設計装置が開示されている。
特開2007−170814号公報 特開平11−201435号公報 特開平11−328239号公報
藤原敏勝、「逆応答特性にも対応可能なPID調節器パラメータ調整法 (K/s法)」、システム制御情報学会論文誌、1996年、第9巻、第11号、p.495-502 Jan M. Maciejowski(著)、足立修一(訳)、管野政明(訳)、「モデル予測制御 制約のもとでの最適制御」、東京電機大学出版局、2005年1月 CARLOS E. GARCIA, A. M. MORSHEDI, "QUADRATIC PROGRAMMING SOLUTION OF DYNAMIC MATRIX CONTROL (QDMC)," Chemical Engineering Communications, Gordon and Breach Science Publishers S. A., Vol. 46, pp. 73-87, 1986 高木大輝、原尚之、小西啓治、「線形系に対するモデル予測制御法の特徴比較」、平成25年電気学会全国大会講演論文集(第3分冊)、2013年、p.83-84 穴井宏和、横山和弘、「QEの計算アルゴリズムとその応用 数式処理による最適化」、東京大学出版会、2011年8月、p.214-221
上記のように、PID制御において問題となる逆応答に対して、様々な対策が行われている。しかしながら、特許文献1や特許文献2の逆応答対策は、特定の制御対象に対してのみ適用され、様々なシステムの制御に広く用いることはできない。また、非特許文献1のPIDパラメータの調整法は、制御対象の伝達関数がむだ時間要素と一次進み遅れ要素との組み合わせで表される簡単な場合にのみ適用され、より複雑なシステムの制御に用いることはできない。
一方、非特許文献2や非特許文献3のモデル予測制御は、制御性能が高いものの、逐次オンラインで最適化を行うための高い演算性能が必要となり、一般にPID制御と比較して大きな導入コストを必要とする。また、非特許文献4のように、予めオフライン計算で得られた制御ルールでオンライン計算を行う場合も、制御対象の状態空間が大きくなると制御ルールが膨大となってしまい、同様に高い演算性能が必要となる。
さらに、非特許文献5や特許文献3では、一階述語論理式を利用した制御系の設計手法が開示されているものの、逆応答などの時間的な応答が考慮されておらず、複雑なシステムの制御にそのまま用いることはできない。
前述した課題を解決する主たる本発明は、制御対象の制御量を目標値に制御する制御系の設計を支援する設計支援装置であって、前記制御対象の操作量を変化させた際の前記制御量の応答波形と、前記目標値と前記制御量との差である目標偏差を評価する制御時刻の系列と、前記操作量を変化させる操作時刻の系列とに基づいて、前記制御時刻の系列に含まれる各制御時刻における前記制御量の初期値からの変動値を、前記操作時刻の系列に含まれる各操作時刻における前記操作量の変化量を用いて予測する応答予測式を生成する応答予測式生成部と、前記応答予測式と前記目標偏差の現在値とに基づいて、前記各制御時刻における前記目標偏差を論理式として表現する第1の評価式を生成するとともに、前記各操作時刻における前記操作量の変化量の制約条件を論理式として表現する第2の評価式と、前記各制御時刻における前記目標偏差の制約条件を論理式として表現する第3の評価式とを生成する評価式生成部と、前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を第1の一階述語論理式に変換する一階述語論理式変換部と、前記第1の一階述語論理式における限定記号が付いた変数を消去して、前記目標偏差の現在値と前記操作量の変化量との関係を示す制御用論理式を生成する限定記号消去部と、前記制御用論理式が成立する領域をグラフ上に表示する表示部と、を有することを特徴とする制御系設計支援装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、逆応答などの時間応答を考慮した制御性能を低コストで改善する制御系を設計することができる。
本発明の一実施形態における制御系設計支援装置の構成を示すブロック図である。 コンピュータシステム上に構築された制御系設計支援装置の構成を示すブロック図である。 制御量Y、制御量変動値y、操作量u、および操作変化量Δuの関係を説明する模式図である。 記憶部108に記憶されている制御仕様および制御応答波形の一例を示す図である。 応答予測式生成部101の動作を説明する図である。 評価式生成部102の動作を説明する図である。 一階述語論理式変換部103の動作を説明する図である。 限定記号消去部104の動作を説明する図である。 表示部107に表示されるグラフの一例を示す図である。 記憶部108に記憶されている制御仕様および制御応答波形の他の例を示す図である。 表示部107に表示されるグラフの他の例を示す図である。 記憶部108に記憶されている制御仕様および制御応答波形の一例を示す図である。 評価式生成部102の動作を説明する図である。 表示部107に表示されるグラフの一例を示す図である。 表示部107に表示されるグラフの他の例を示す図である。 目標偏差の現在値e0を特定の値に固定した場合に操作変化量Δu0が取り得る範囲を示す図である。 一階述語論理式変換部103の他の動作を説明する図である。 表示部107に表示されるグラフのさらに他の例を示す図である。 制御系設計支援装置によって生成された制御用論理式を備えた制御装置の構成を示すブロック図である。 操作変化量算出部204の動作を説明するフローチャートである。 制御仕様1および2に対してそれぞれ作成された制御用論理式φ1(e0,Δu0)およびφ2(e0,Δu0)の一例を示す図である。 制御用論理式φ1(e0,Δu0)を備えた制御装置の動作の一例を示す図である。 制御用論理式φ2(e0,Δu0)を備えた制御装置の動作の一例を示す図である。 制御系設計支援装置によって生成された制御用論理式を備えた制御装置の構成を示すブロック図である。 制御系設計支援装置によって生成された制御用論理式を備えた制御装置の構成を示すブロック図である。 制御系設計支援装置によって生成された制御用論理式を備えた制御装置の構成を示すブロック図である。
関連出願の相互参照
この出願は、2013年10月21日に出願された日本特許出願、特願2013−218092に基づく優先権を主張し、その内容を援用する。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===制御系設計支援装置の構成===
以下、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態における制御系設計支援装置の構成について説明する。
ここで、まず、以下の説明で用いられる制御量、制御量変動値、操作量、および操作変化量の関係を図3に示す。
制御量Yは、制御対象の出力であり、センサなどの計測器で測定され、設定した目標値r(長破線)になるように制御される量である。これに対して、制御量変動値yは、制御量Yの時刻t=0における初期値Y0からの変動値であり、y(t)=Y(t)−Y0となる。なお、制御時刻ti(i=1,…,n)は、目標値rと制御量Yとの差である目標偏差e(=r−Y)を評価する時刻である。
操作量uは、制御器の出力であり、制御量Yを目標値rに追従させるために操作する量である。これに対して、操作変化量Δuは、操作量uの変化量であり、制御周期をTcとすると、Δu(t)=u(t)−u(t−Tc)となる。なお、操作時刻sj(j=0,…,m)は、操作量uを変化させる時刻である。
図1に示されている制御系設計支援装置1は、制御対象の制御量Yを目標値rに制御する制御系の設計を支援する装置であり、制御用論理式生成部100、表示部107、および記憶部108を含んで構成されている。
記憶部108には、制御仕様および制御応答波形が記憶されている。また、制御仕様は、評価時刻、操作変化量上下限、および許容目標偏差を含む。ここで、これらの制御仕様および制御応答波形の一例を図4に示す。
評価時刻は、制御時刻tiの系列と操作時刻sjの系列とからなる。図4の例では、5個の制御時刻ti(1≦i≦n=5)と3個の操作時刻sj(0≦j≦m=2)とが記憶部108に記憶されている。
操作変化量上下限は、各操作時刻sjにおける操作変化量Δu(sj)の制約条件であり、以下の式(1)のように表される。
Figure 0005994947
ここで、Lj,−Ljは、各操作時刻sjにおける操作変化量Δu(sj)の上限値,下限値である。図4の例では、すべての操作時刻sjにおいて上限値Lj=5と下限値−Lj=−5とが記憶部108に記憶されている。
許容目標偏差は、各制御時刻tiにおける目標偏差e(ti)の制約条件であり、以下の式(2)のように表される。
Figure 0005994947
ここで、ai,−aiは、目標偏差の現在値e0の絶対値|e0|に対する各制御時刻tiにおける目標偏差e(ti)の比e(ti)/|e0|の上限値,下限値である。図4の例では、各制御時刻tiにおける上限値aiと下限値−aiとが記憶部108に記憶されている。
制御応答波形は、制御対象の操作量uを変化させた際の制御量Yの応答波形である。図4の例では、時刻t=0で操作量uを1単位ステップ状に変化させた際の制御量変動値yの時系列データが記憶部108に記憶されている。なお、操作量uのステップ状の信号を直接制御対象に入力する代わりに、リファレンスガバナなどの目標値整形フィルタを介して制御対象に入力した際の制御量変動値yの時系列データ、すなわち目標値整形後の応答波形を用いてもよい。
制御用論理式生成部100は、応答予測式生成部101、評価式生成部102、一階述語論理式変換部103、および限定記号消去部104を含んで構成されている。応答予測式生成部101には、制御応答波形および評価時刻が入力され、応答予測式生成部101は、応答予測式を出力する。また、評価式生成部102には、応答予測式と操作変化量上下限と許容目標偏差とが入力され、評価式生成部102は、評価式を出力する。さらに、一階述語論理式変換部103には、評価式が入力され、一階述語論理式変換部103は、一階述語論理式を出力する。そして、限定記号消去部104には、一階述語論理式が入力され、限定記号消去部104は、制御用論理式を出力する。
表示部107には、制御用論理式生成部100の限定記号消去部104から制御用論理式が入力される。そして、表示部107は、制御用論理式をグラフ上に表示する。
図1に示した制御系設計支援装置1は、図2に示すようなコンピュータシステム上に構築することができる。図2に示されている制御系設計支援装置1は、バス109を介して互いに接続された、応答予測式生成部101、評価式生成部102、一階述語論理式変換部103、限定記号消去部104、入力部106、出力部(表示部)107、および記憶装置108を含んで構成されている。そして、制御系設計支援装置1の機能は、入力部106、出力部107、記憶部108、およびバス109を備えるコンピュータ(制御用論理式生成部)100によって実現することができる。
===制御系設計支援装置の動作===
以下、図5ないし図18を適宜参照して、本実施形態における制御系設計支援装置の動作について説明する。
制御系設計支援装置1による制御系の設計支援は、応答予測式生成部101による応答予測式生成処理、評価式生成部102による評価式生成処理、一階述語論理式変換部103による一階述語論理式変換処理、限定記号消去部104による限定記号消去処理、および表示部107による表示処理からなる。なお、前述したように、制御系設計支援装置1の機能は、コンピュータ100によって実現することができる。例えば、コンピュータ100に制御系設計支援プログラムを実行させることによって、応答予測式生成処理、評価式生成処理、一階述語論理式変換処理、限定記号消去処理、および表示処理を実行することができる。コンピュータ100は、コンピュータ100が読み取り可能に構成されるCD−ROMやDVD等の記録媒体に格納された制御系設計支援プログラムを記録媒体から読み出すことで、制御系設計支援プログラムを実行するようにしてもよいし、通信可能に接続された他のコンピュータ(不図示)から制御系設計支援プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
応答予測式生成処理では、図5に示すように、制御応答波形と評価時刻(制御時刻ti,操作時刻sj)とに基づいて、応答予測式を生成する。応答予測式は、各操作時刻sjにおける操作変化量Δu(sj)を用いて各制御時刻tiにおける制御量変動値y(ti)を予測する式であり、非特許文献2における強制応答や、非特許文献3における"effect of future moves"に相当する。具体的には、応答予測式は、制御応答波形が示す時間応答(ステップ応答など)をy=A(t)とすると、以下の式(3)のように表される。
Figure 0005994947
ここで、図4に示した制御応答波形および評価時刻の例に基づく応答予測式の例を図5の短破線領域内に示す。
評価式生成処理では、図6に示すように、応答予測式、操作変化量上下限、および許容目標偏差に基づいて、それぞれに対応する第1の評価式Model、第2の評価式Rst、および第3の評価式Objを生成する。
第1の評価式Modelは、各制御時刻tiにおける目標偏差e(ti)を論理式として表現した式であり、制御上の予測モデルを表す論理式である。具体的には、第1の評価式Modelは、応答予測式と目標偏差の現在値e0とに基づいて、以下の式(4)のように表される。
Figure 0005994947
ここで、図5に示した応答予測式の例に基づく第1の評価式Modelの例を図6の短破線領域内に示す。
第2の評価式Rstは、上記の式(1)のように表される操作変化量上下限を論理式として表現した式であり、各操作時刻sjにおける操作変化量Δu(sj)の制約条件を表す論理式である。具体的には、第2の評価式Rstは、以下の式(5)のように表される。
Figure 0005994947
ここで、図4に示した操作変化量上下限の例に基づく第2の評価式Rstの例を図6の短破線領域内に示す。
第3の評価式Objは、上記の式(2)のように表される許容目標偏差を論理式として表現した式であり、各制御時刻tiにおける目標偏差e(ti)の制約条件を表す論理式である。具体的には、第3の評価式Objは、式(2)における絶対値を外して、以下の式(6)のように表される。
Figure 0005994947
ここで、図4に示した許容目標偏差の例に基づく第3の評価式Objの例を図6の短破線領域内に示す。
一階述語論理式変換処理では、第1の評価式Model、第2の評価式Rst、および第3の評価式Objを結合記号(∧)で結合して論理積をとり、一部の変数に限定記号を付けて一階述語論理式に変換する。本実施形態では、図7に示すように、第1ないし第3の評価式の論理積をとった式(Model∧Rst∧Obj)を、目標偏差の現在値e0および最初の操作時刻s0における操作変化量Δu(s0)以外の変数に存在記号(∃)を付けた(第1の)一階述語論理式ψに変換する。具体的には、一階述語論理式ψは、式(Model∧Rst∧Obj)において、変数Δu(s1),…,Δu(sm),y(t1),…,y(tn),e(t1),…,e(tn)に存在記号(∃)を付けて、以下の式(7)のように表される。
Figure 0005994947
なお、一階述語論理式ψにおける存在記号(∃)が付いた変数の順序は、論理的意味を変えない限りにおいて変更可能である。例えば、以下の式(8)のように、明示的に順序を固定しても構わない。
Figure 0005994947
ここで、図6に示した第1の評価式Model、第2の評価式Rst、および第3の評価式Objの例に基づく式(8)による一階述語論理式ψの例を図7の短破線領域内に示す。
限定記号消去処理では、一階述語論理式ψにおける存在記号(∃)が付いた変数を消去して、論理的に等価である制御用論理式を生成する。本実施形態では、図8に示すように、目標偏差の現在値e0と操作時刻s0における操作変化量Δu0≡Δu(s0)との関係を示す制御用論理式φ(e0,Δu0)を生成する。なお、限定記号消去処理には、例えば非特許文献5のQE(Quantifier Elimination)アルゴリズムなど、公知のアルゴリズムを用いることができる。ここで、図7に示した一階述語論理式ψの例に基づく制御用論理式φ(e0,Δu0)の例(の一部)を図8の短破線領域内に示す。
表示処理では、制御用論理式φ(e0,Δu0)のグラフを表示部107に表示させる。ここで、図8に示した制御用論理式φ(e0,Δu0)の例に基づいて表示部107に表示されるグラフの例を図9に示す。
このように、目標偏差の現在値e0を横軸、操作時刻s0における操作変化量Δu0を縦軸とする直交座標系に制御用論理式φ(e0,Δu0)が成立する領域をプロットすることによって、制御仕様を満たす(e0,Δu0)座標系の領域を可視化することができる。図8に示した例のように複雑な制御用論理式φ(e0,Δu0)を直接制御系に用いると高い演算性能が必要となるため、設計者は、プロットされた領域の範囲内で、より簡便な(低コストの)制御用論理式を新たに作成して用いることができる。
例えば、制御量Yの現在値が目標値rに一致して目標偏差の現在値e0=0である場合には、操作量uを変化させる必要がなく操作変化量Δu0=0となるため、原点(0,0)を通る線分を表す制御用論理式を作成して用いることができる。そして、このような制御用論理式は、コンピュータなどを用いて、制御用論理式φ(e0,Δu0)の領域に含まれる原点以外の1点を選択し、その点と原点とを通る一次関数(直線)と、操作変化量Δu0の制約条件とから、容易に作成することができる。
なお、制御仕様が複数ある場合には、制御仕様ごとに同様に制御用論理式を生成し、それらの制御用論理式を同一グラフ上に表示してもよい。ここで、逆応答によるアンダーシュートの抑制を目的として、制御時刻t1における許容目標偏差を、図4に示した制御仕様の例(以下、制御仕様1と称する)におけるa1=1.2から、a1=1.15に減少させた制御仕様の例(以下、制御仕様2と称する)を図10に示す。また、制御仕様1を満たす制御用論理式の領域と制御仕様2を満たす制御用論理式の領域とを同一グラフ上に表示した例を図11に示す。制御仕様2を満たす場合、常に制御仕様1も満たすため、図11において、制御仕様2の領域は、制御仕様1の領域の一部である。
このように、複数の制御仕様に対して、それぞれの制御仕様を満たす制御用論理式の領域を同一グラフ上に表示することによって、設計者は、より厳しい制御仕様での制御の可否を検討しながら制御系の設計を行うことができる。制御仕様を厳しくした結果、制御不能となる場合、限定記号消去処理において解が存在せず、制御用論理式が生成されない、あるいは矛盾を含む制御用論理式が生成されるため、いずれにしてもその制御仕様の領域は表示されない。
また本実施形態に係る制御系設計支援装置1は、例えば図12に示すような制御仕様(以下、制御仕様3と称する)を用いて制御用論理式を生成し、これらの制御用論理式をグラフ上に表示してもよい。
制御仕様3は、制御仕様1や制御仕様2に対して許容目標偏差の与え方を変えたものである。具体的には、制御仕様1や制御仕様2の場合は、許容目標偏差は、目標偏差の現在値e0の符号によらずに絶対値|e0|に基づいて定義されていたが、制御仕様3の場合は、許容目標偏差は、目標偏差の現在値e0の符号による制約を受けるように定義されている。
例えば、目標偏差の現在値e0の符号が正である場合には、許容目標偏差は、各制御時刻tiにおける目標偏差e(ti)が正の値をとりつつ目標偏差e(ti)の値を小さくするように定義される。同様に、目標偏差の現在値e0の符号が負である場合には、許容目標偏差は、各制御時刻tiにおける目標偏差e(ti)が負の値をとりつつ目標偏差e(ti)の値を小さくするように定義される。
このような態様により、目標偏差の符号が正負に反転することを防ぎ、より滑らかな制御動作が可能な制御用論理式を生成することが可能となる。
制御仕様3における許容目標偏差は、例えば以下の式(9)(10)のように表される。
Figure 0005994947
Figure 0005994947
これにより、e0の符号が正の場合は、αia、αib、e0が正の範囲でe(ti)を正の領域に限定でき、e0の符号が負の場合は、αia、αibが正、e0が負の範囲でe(ti)を負の領域に限定できるようになる。
また制御仕様3を用いる場合に評価式生成部102が生成する評価式を図13に示す。図13に示すように、制御仕様3の場合は、制御仕様1や制御仕様2と比べて、第1の評価式Model及び第2の評価式Rstは同様であるが、第3の評価式Objが異なる。
また制御仕様3を用いる場合に一階述語論理式変換部103及び限定記号消去部104が行う処理の内容は制御仕様1や制御仕様2と同様である。
このようにして生成された制御仕様3の制御用論理式φ(e0,Δu0)のグラフが、表示部107によって表示されている様子を図14に示す。また、制御仕様1、制御仕様2、制御仕様3を満たす制御用論理式の領域を同一グラフ上に表示した例を図15に示す。
このように、複数の制御仕様に対して、それぞれの制御仕様を満たす制御用論理式の領域を同一グラフ上に表示することによって、設計者は、より厳しい制御仕様での制御の可否を検討しながら制御系の設計を行うことができる。
また、表示部107は、目標偏差の現在値e0と操作変化量Δu0との関係を示す制御用論理式φ(e0,Δu0)以外のグラフをさらに表示してもよい。例えば、一階述語論理式変換処理において、存在記号(∃)を付けない2変数の組み合わせを変更することにより、任意の2変数の関係を示す論理式を生成することができ、そのグラフを表示して、制御系を設計する際の参考情報として利用することができる。
ここで、操作時刻s0における操作変化量Δu0と操作時刻s1における操作変化量Δu1≡Δu(s1)との関係を示す論理式φ’(Δu0,Δu1)を生成し、そのグラフを制御系の設計に利用する方法の一例を図16ないし図18に示す。図16は、目標偏差の現在値e0を特定の値(例えば30)に固定した場合に、操作変化量Δu0がMIN0≦Δu0≦MAX0の範囲を取り得ることを示しているが、他の変数との関係は示していない。そこで、図17に示すように、一階述語論理式変換部103による一階述語論理式変換処理と、限定記号消去部104による限定記号消去処理とにより、操作変化量Δu0と操作変化量Δu1との関係を示す論理式φ’(Δu0,Δu1)を生成する。
一階述語論理式変換処理では、第1ないし第3の評価式の論理積をとった式(Model∧Rst∧Obj)を、(第1の)一階述語論理式ψとは異なる(第2の)一階述語論理式ψ’に変換する。具体的には、第1ないし第3の評価式の論理積に目標偏差の現在値e0の固定条件(e0=30)をさらに追加して論理積をとり、操作変化量Δu(s0)およびΔu(s1)以外の変数に存在記号(∃)を付けて、一階述語論理式ψ’に変換する。なお、図17において長破線で囲まれた、目標偏差の現在値e0≦0の場合の制約条件は、固定条件(e0=30)により成立しないため、予め削除してもよい。
限定記号消去処理では、一階述語論理式ψ’における存在記号(∃)が付いた変数を消去して、操作変化量Δu0と操作変化量Δu1との関係を示す論理式φ’(Δu0,Δu1)を生成する。図18は、制御用論理式φ(e0,Δu0)のグラフに追加して表示部107に表示される論理式φ’(Δu0,Δu1)が成立する領域のグラフを示している。
図18に示されているように、Δu0=MAX0の場合に比べて、Δu0=MIN0の場合には、操作変化量Δu1が取り得る範囲が狭くなっている。したがって、操作変化量Δu0を大きくして直近の制御を多くするよりも、操作変化量Δu0を小さくして直近の制御を少なくした方が、その後の操作変化量Δu1が取り得る範囲が狭くなる。また、選択した1点と原点とを通る一次関数と、操作変化量Δu0の制約条件とからなる制御用論理式を新たに作成する場合には、点(30,MAX0)を選択するよりも、点(30,MIN0)を選択した方が、操作変化量Δu1が取り得る範囲が狭くなる。
===制御装置の構成===
以下、図19を参照して、制御系設計支援装置1によって生成された制御用論理式を備えた制御装置2の構成について説明する。
図19に示されている制御装置2は、制御対象9の制御量Yを目標値rに制御するための装置であり、タイマ201、計測部202、目標偏差算出部203、操作変化量算出部204、および操作量更新部205を含んで構成されている。
タイマ201には、制御周期Tcが入力され、計測部202および操作変化量算出部204は、タイマ201の制御により制御周期Tcごとに動作する。また、計測部202には、制御対象の操作量uおよび制御量Yが入力され、計測部202は、操作量の計測値(現在値)u0および制御量の計測値(現在値)Y0を出力する。さらに、目標偏差算出部203には、制御量の計測値Y0とその目標値rとが入力され、目標偏差算出部203は、目標偏差の現在値e0を出力する。
操作変化量算出部204は、制御系設計支援装置1によって生成された制御用論理式φ(e0,Δu0)を備えている。また、操作変化量算出部204には、目標偏差の現在値e0が入力され、操作変化量算出部204は、次の(操作時刻s0における)操作変化量Δu0を出力する。そして、操作量更新部205には、操作量の計測値u0と操作変化量Δu0とが入力され、操作量更新部205は、操作量uを出力する。
===制御装置の動作===
以下、図20ないし図23を適宜参照して、制御装置2の動作について説明する。
計測部202は、制御周期Tcごとに、操作量uおよび制御量Yを計測し、それぞれの計測値u0およびY0を出力する。また、目標偏差算出部203は、目標値rから制御量の計測値Y0を減算して、目標偏差の現在値e0を算出する。さらに、操作変化量算出部204は、制御周期Tcごとに、制御用論理式φ(e0,Δu0)と目標偏差の現在値e0とに基づいて、操作変化量Δu0を算出する。図20は、各制御周期における操作変化量算出部204の動作を示している。
現在の制御周期が開始されると、まず、目標偏差の現在値e0を取得する(S1)。そして、制御用論理式φ(e0,Δu0)に目標偏差の現在値e0を代入して、操作変化量Δu0のみに関する論理式φu(Δu0)を生成する(S2)。
次に、論理式φu(Δu0)が成立する操作変化量の候補Δu0を探索する(S3)。例えば、所定の初期値から所定のステップ幅で順次増加または順次減少させながら値を論理式φu(Δu0)に代入して真偽を判定し、最初に真と判定したときの値を操作変化量の候補Δu0とする。また、例えば、所定の初期値からバイナリサーチ(二分探索)を行って操作変化量の候補Δu0の探索を行ってもよい。
次に、探索の結果、論理式φu(Δu0)が成立する操作変化量の候補Δu0が見つかった場合(S4:YES)には、操作変化量Δu0=Δu0として(S5)、操作変化量Δu0を出力する(S7)。一方、探索の結果、論理式φu(Δu0)が成立する操作変化量の候補Δu0が見つからなかった場合(S4:NO)には、操作変化量Δu0=0として(S6)、操作変化量Δu0を出力する(S7)。
操作量更新部205は、操作量の計測値u0に操作変化量Δu0を加算して操作量uを更新する。このようにして、制御装置2からは、制御用論理式φ(e0,Δu0)に基づいて、制御周期Tcごとに更新された操作量uが出力される。
なお、前述したように、制御用論理式φ(e0,Δu0)を直接に用いる代わりに、プロットされた制御用論理式φ(e0,Δu0)の領域の範囲内で、より簡便な制御用論理式を作成して用いてもよい。(e0,Δu0)=(0,0)となるので、例えば、ユーザーが入力部106(例えばマウス)から表示部107に表示された制御用論理式φ(e0,Δu0)の領域の範囲内にある任意の1点の(e0,Δu0)の座標値を入力することで、コンピューター100にて、原点を通る一次関数と操作変化量Δu0の制約条件とからなる制御用論理式を生成することができる。ここで、前述した制御仕様1および2に対して、それぞれの制御仕様を満たす制御用論理式の領域の範囲内で新たに作成された、原点を通る一次関数と操作変化量Δu0の制約条件とからなる制御用論理式の一例を図21に示す。図21の例では、制御仕様1に対して、以下の式(11)で示される制御用論理式φ1(e0,Δu0)が作成されている。
Figure 0005994947
また、制御仕様2に対して、以下の式(12)で示される制御用論理式φ2(e0,Δu0)が作成されている。
Figure 0005994947
ここで、制御用論理式φ1(e0,Δu0)および制御用論理式φ2(e0,Δu0)を備えた制御装置2の動作の具体例をそれぞれ図22および図23に示す。図22および図23においては、時刻t=0で目標値r(長破線)を0から1にステップ状に変化させた際の制御量Y,操作変化量Δu,操作量uを示している。
図22において、例えば、時刻t=1では、目標偏差の現在値e0=r−Y0=1となり、これを制御用論理式φ1(e0,Δu0)に代入すると、以下の式(13)で示される、操作変化量Δu0のみに関する論理式φu1(Δu0)が得られる。
Figure 0005994947
また、例えば、初期値−10からステップ幅0.1で順次増加させながら値を論理式φu1(Δu0)に代入して真(T)偽(F)を判定すると、
Figure 0005994947
となり、論理式φu1(Δu0)が成立する操作変化量の候補Δu0=0.1が見つかったため、操作変化量Δu0=Δu0=0.1が出力されている。なお、論理式φu1(Δu0)のうち、最初の等式については、ステップ幅0.1に対して、誤差±0.2の範囲で真と判定した。そして、時刻t=2で、更新された操作量u=u0+Δu0=0.1が出力されている。それ以降も同様に、制御周期Tc=6ごとに、更新された操作量uが出力され、制御量Yが目標値rに収束する。
一方、制御仕様2では、次の(制御時刻t1における)における許容目標偏差をa1=1.2からa1=1.15に減少させたことにより、図23に示すように、逆応答によるアンダーシュートが抑制されている。図22および図23に示すように、制御用論理式φ1(e0,Δu0)を備えた制御装置2では、アンダーシュート量が0.194であるのに対して、制御用論理式φ2(e0,Δu0)を備えた制御装置2では、アンダーシュート量が0.124に低減されている。
なお、本実施形態に係る制御系設計支援装置1が生成した制御用論理式は、図24〜図26に示すような様々な構成の制御装置2に対しても適用することが可能である。
例えば図24に示す制御装置2は、図19に示した制御装置2に対して、フィードフォワード制御器206を備える場合の例である。
フィードフォワード制御器206は、目標値rから操作量uに対するフィードフォワード修正量ufを算出し、出力する。そして制御装置2から出力される操作量uと、フィードフォワード修正量ufは、加算器207で合成された後に制御対象9に入力される。
また図25に示す制御装置2は、図19に示した制御装置2に対して、フィルタ回路208を備える場合の例である。
フィルタ回路208は、制御装置2に入力された目標値rを、単位時間あたりの変化量(変化率)が緩やかになるように所定のフィルタ処理をした後に(例えば過去の所定期間の目標値rの移動平均を算出する)、目標偏差算出部203に入力する。
また図26に示す制御装置2は、図19に示した制御装置2に対してスミス補償器209を備えた場合の例である。
スミス補償器209は、例えば「プロセス制御工学 橋本・長谷部・加納 朝倉書店 2002」p.99に述べられているように、制御対象9の動作にむだ時間が含まれる場合に、制御ループに対して補償量を正帰還で戻すようにして、むだ時間の要素を制御ループの外部に追い出すことで、制御性能を向上させることができる点で有効である。
スミス補償器209によって操作量uから算出された補償量を正帰還でフィードバックするために、目標偏差算出部203は、目標値rから制御量の計測値Y0を減じて目標偏差の現在値e0を出力する際に、スミス補償器209によって演算された補償量も減ずるようにしている。
このように、本実施形態に係る制御系設計支援装置1によって算出された制御用論理式は、様々な制御装置2において用いることが可能である。このため、例えば制御対象9の特性に応じて好適に構成された制御装置2に対して上記の制御用論理式を用いることにより、より高精度に制御対象9を制御することも可能となる。なお、制御対象9の特性に応じて好適に構成された制御装置2としては、例えば上記フィードフォワード制御器206、フィルタ回路208及びスミス補償器209の少なくともいずれかを含む制御装置2などがある。
前述したように、制御系設計支援装置1において、制御仕様および制御応答波形から生成された評価式Model,Rst,Objの論理積(Model∧Rst∧Obj)を(第1の)一階述語論理式ψに変換し、限定記号消去処理により目標偏差の現在値e0と次の操作変化量Δu0との関係を示す制御用論理式φ(e0,Δu0)を生成して、グラフ上に表示することによって、制御仕様を満たす(e0,Δu0)座標系の領域を可視化することができる。設計者は、この制御用論理式φ(e0,Δu0)を用いて、逆応答などの時間応答を考慮した制御性能を改善する制御系を設計することができ、さらに、プロットされた制御用論理式φ(e0,Δu0)の領域の範囲内で、より簡便な(低コストの)制御用論理式を作成して用いることもできる。
また、評価式Model,Rst,Objの論理積(Model∧Rst∧Obj)において、目標偏差の現在値e0および操作変化量Δu(s0)以外の変数に存在記号(∃)を付けて、一階述語論理式ψに変換することによって、限定記号消去処理により目標偏差の現在値e0と操作変化量Δu0との関係を示す制御用論理式φ(e0,Δu0)を自動生成することができる。
また、制御仕様が複数ある場合には、制御仕様ごとに制御用論理式を生成し、それらの制御用論理式を同一グラフ上に表示することによって、設計者は、より厳しい制御仕様での制御の可否を検討しながら制御系の設計を行うことができる。
また、制御装置2において、制御周期Tcごとに、制御系設計支援装置1によって生成された制御用論理式φ(e0,Δu0)と、目標偏差の現在値e0とに基づいて、操作変化量Δu0を算出し、更新された操作量uを出力することによって、逆応答などの時間応答を考慮した制御性能を改善することができ、さらに、プロットされた制御用論理式φ(e0,Δu0)の領域の範囲内で、より簡便な制御用論理式を作成して用いることによって、時間応答を考慮した制御性能を低コストで改善することができる。
また、コンピュータに、制御系設計支援装置1の応答予測式生成部101、評価式生成部102、一階述語論理式変換部103、限定記号消去部104、および表示部107に相当する処理を実行させるためのプログラムにおいて、制御仕様および制御応答波形から生成された評価式Model,Rst,Objの論理積(Model∧Rst∧Obj)を一階述語論理式ψに変換し、限定記号消去処理により目標偏差の現在値e0と次の操作変化量Δu0との関係を示す制御用論理式φ(e0,Δu0)を生成して、そのグラフを表示部107に表示させることによって、制御仕様を満たす(e0,Δu0)座標系の領域が可視化され、設計者は、この制御用論理式φ(e0,Δu0)を用いて、逆応答などの時間応答を考慮した制御性能を改善する制御系を設計することができる。
また、制御仕様および制御応答波形から生成された評価式Model,Rst,Objの論理積(Model∧Rst∧Obj)を一階述語論理式ψに変換し、限定記号消去処理により目標偏差の現在値e0と次の操作変化量Δu0との関係を示す制御用論理式φ(e0,Δu0)を生成して、グラフ上に表示することによって、制御仕様を満たす(e0,Δu0)座標系の領域が可視化され、設計者は、この制御用論理式φ(e0,Δu0)を用いて、逆応答などの時間応答を考慮した制御性能を改善する制御系を設計することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1 制御系設計支援装置
2 制御装置
9 制御対象
100 制御用論理式生成部(コンピュータ)
101 応答予測式生成部
102 評価式生成部
103 一階述語論理式変換部
104 限定記号消去部
106 入力部
107 表示部(出力部)
108 記憶部
109 バス
201 タイマ
202 計測部
203 目標偏差算出部
204 操作変化量算出部
205 操作量更新部
206 フィードフォワード制御器
207 加算器207
208 フィルタ回路
209 スミス補償器
300 記録媒体

Claims (10)

  1. 制御対象の制御量を目標値に制御する制御系の設計を支援する設計支援装置であって、
    前記制御対象の操作量を変化させた際の前記制御量の応答波形と、前記目標値と前記制御量との差である目標偏差を評価する制御時刻の系列と、前記操作量を変化させる操作時刻の系列とに基づいて、前記制御時刻の系列に含まれる各制御時刻における前記制御量の初期値からの変動値を、前記操作時刻の系列に含まれる各操作時刻における前記操作量の変化量を用いて予測する応答予測式を生成する応答予測式生成部と、
    前記応答予測式と前記目標偏差の現在値とに基づいて、前記各制御時刻における前記目標偏差を論理式として表現する第1の評価式を生成するとともに、前記各操作時刻における前記操作量の変化量の制約条件を論理式として表現する第2の評価式と、前記各制御時刻における前記目標偏差の制約条件を論理式として表現する第3の評価式とを生成する評価式生成部と、
    前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を第1の一階述語論理式に変換する一階述語論理式変換部と、
    前記第1の一階述語論理式における限定記号が付いた変数を消去して、前記目標偏差の現在値と前記操作量の変化量との関係を示す制御用論理式を生成する限定記号消去部と、
    前記制御用論理式が成立する領域をグラフ上に表示する表示部と、
    を有することを特徴とする制御系設計支援装置。
  2. 請求項1に記載の制御系設計支援装置であって、
    前記一階述語論理式変換部は、前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を、前記目標偏差の現在値および最初の操作時刻における前記操作量の変化量以外の変数に前記限定記号を付けた前記第1の一階述語論理式に変換し、
    前記限定記号消去部は、前記第1の一階述語論理式における前記限定記号が付いた変数を消去して、前記目標偏差の現在値と前記最初の操作時刻における前記操作量の変化量との関係を示す前記制御用論理式を生成することを特徴とする制御系設計支援装置。
  3. 請求項1に記載の制御系設計支援装置であって、
    前記一階述語論理式変換部は、さらに、前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を、前記各操作時刻における前記操作量の変化量、前記各制御時刻における前記制御量、前記各制御時刻における前記目標偏差、および前記目標偏差の現在値のうちの2つの変数以外の変数に前記限定記号を付けた、前記第1の一階述語論理式とは異なる第2の一階述語論理式に変換し、
    前記限定記号消去部は、さらに、前記第2の一階述語論理式における前記限定記号が付いた変数を消去して、前記2つの変数の関係を示す論理式を生成し、
    前記表示部は、さらに、前記2つの変数の関係を示す論理式が成立する領域をグラフ上に表示することを特徴とする制御系設計支援装置。
  4. 請求項1に記載の制御系設計支援装置であって、
    前記限定記号が存在記号であることを特徴とする制御系設計支援装置。
  5. 請求項1に記載の制御系設計支援装置であって、
    前記各操作時刻における前記操作量の変化量の制約条件と前記各制御時刻における前記目標偏差の制約条件とを含む制御仕様が複数ある場合には、
    前記評価式生成部は、前記制御仕様ごとに前記第1ないし第3の評価式を生成し、
    前記一階述語論理式変換部は、前記制御仕様ごとに、前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を前記第1の一階述語論理式に変換し、
    前記限定記号消去部は、前記制御仕様ごとに前記制御用論理式を生成し、
    前記表示部は、前記制御仕様ごとに生成された前記制御用論理式が成立する領域を同一グラフ上に表示することを特徴とする制御系設計支援装置。
  6. 制御対象の制御量を目標値に制御するための操作量の変化量を算出する操作変化量算出装置であって、
    請求項1に記載の制御系設計支援装置によって生成された前記制御用論理式に基づいて、制御周期ごとに、前記目標偏差の現在値に対する前記操作量の変化量を算出することを特徴とする操作変化量算出装置。
  7. 制御対象の制御量を目標値に制御する制御装置であって、
    請求項6に記載の操作変化量算出装置と、
    前記制御周期ごとに前記制御量と前記操作量とを計測する計測部と、
    前記目標値と前記制御量の計測値との差である前記目標偏差の現在値を算出する目標偏差算出部と、
    前記操作量の計測値に、前記操作変化量算出装置によって算出された前記操作量の変化量を加算して前記操作量を更新する操作量更新部と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  8. 請求項7に記載の制御装置であって、
    前記目標値から前記操作量に対する修正量を算出するフィードフォワード制御器、前記目標値に対して所定のフィルタ処理を行うフィルタ回路、及び、前記操作量から前記目標偏差の現在値を修正するための補償量を算出するスミス補償器、の少なくともいずれかをさらに含んで構成されることを特徴とする制御装置。
  9. 制御対象の制御量を目標値に制御する制御系の設計を支援する設計支援プログラムであって、
    表示部を備えるコンピュータに、
    前記制御対象の操作量を変化させた際の前記制御量の応答波形と、前記目標値と前記制御量との差である目標偏差を評価する制御時刻の系列と、前記操作量を変化させる操作時刻の系列とに基づいて、前記制御時刻の系列に含まれる各制御時刻における前記制御量の初期値からの変動値を、前記操作時刻の系列に含まれる各操作時刻における前記操作量の変化量を用いて予測する応答予測式を生成する応答予測式生成処理と、
    前記応答予測式と前記目標偏差の現在値とに基づいて、前記各制御時刻における前記目標偏差を論理式として表現する第1の評価式を生成するとともに、前記各操作時刻における前記操作量の変化量の制約条件を論理式として表現する第2の評価式と、前記各制御時刻における前記目標偏差の制約条件を論理式として表現する第3の評価式とを生成する評価式生成処理と、
    前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を第1の一階述語論理式に変換する一階述語論理式変換処理と、
    前記第1の一階述語論理式における限定記号が付いた変数を消去して、前記目標偏差の現在値と前記操作量の変化量との関係を示す制御用論理式を生成する限定記号消去処理と、
    前記制御用論理式が成立する領域のグラフを前記表示部に表示させる表示処理と、
    を実行させることを特徴とする制御系設計支援プログラム。
  10. 制御対象の制御量を目標値に制御する制御系の設計を支援する方法であって、
    前記制御対象の操作量を変化させた際の前記制御量の応答波形と、前記目標値と前記制御量との差である目標偏差を評価する制御時刻の系列と、前記操作量を変化させる操作時刻の系列とに基づいて、前記制御時刻の系列に含まれる各制御時刻における前記制御量の初期値からの変動値を、前記操作時刻の系列に含まれる各操作時刻における前記操作量の変化量を用いて予測する応答予測式を生成し、
    前記応答予測式と前記目標偏差の現在値とに基づいて、前記各制御時刻における前記目標偏差を論理式として表現する第1の評価式を生成し、
    前記各操作時刻における前記操作量の変化量の制約条件を論理式として表現する第2の評価式を生成し、
    前記各制御時刻における前記目標偏差の制約条件を論理式として表現する第3の評価式を生成し、
    前記第1ないし第3の評価式の論理積をとった式を第1の一階述語論理式に変換し、
    前記第1の一階述語論理式における限定記号が付いた変数を消去して、前記目標偏差の現在値と前記操作量の変化量との関係を示す制御用論理式を生成し、
    前記制御用論理式が成立する領域をグラフ上に表示することを特徴とする制御系設計支援方法。
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