JP2022163293A - 運用支援装置、運用支援方法及びプログラム - Google Patents

運用支援装置、運用支援方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022163293A
JP2022163293A JP2021068145A JP2021068145A JP2022163293A JP 2022163293 A JP2022163293 A JP 2022163293A JP 2021068145 A JP2021068145 A JP 2021068145A JP 2021068145 A JP2021068145 A JP 2021068145A JP 2022163293 A JP2022163293 A JP 2022163293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
function
operation support
support device
optimization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021068145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7060130B1 (ja
Inventor
智志 桐生
Satoshi Kiryu
繭子 川口
Mayuko Kawaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2021068145A priority Critical patent/JP7060130B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7060130B1 publication Critical patent/JP7060130B1/ja
Publication of JP2022163293A publication Critical patent/JP2022163293A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

Figure 2022163293000001
【課題】解釈性が高いモデルをオンラインで動的に修正することにより対象の最適な運用を支援すること。
【解決手段】一実施形態に係る運用支援装置は、プラントの運用を支援する運用支援装置であって、前記プラントの状態を表す外部変数値を用いて、所定の最適化問題の解として前記プラントに対する最適な運用を計算する最適化部と、前記プラントに対する実際の運用と、前記最適な運用との誤差を最小化するように、前記最適化問題の目的関数を修正する学習部と、を有し、前記目的関数には、最適化を所望する指標値を出力とする第1の関数と、非線形な第2の関数とが含まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、運用支援装置、運用支援方法及びプログラムに関する。
最適化技術や強化学習技術により、何等かの対象の効率的な運用を実現する手法が従来から知られている。
例えば、非特許文献1及び2には、エネルギーマネジメントに対して強化学習を適用してシステムの最適な運用方法を提示する手法が開示されている。また、例えば、特許文献1には、自動車の自動運転に対して強化学習を適用する手法が開示されている。また、例えば、特許文献2には、統計モデルをオンラインで調整し、その統計モデルの出力値が目標条件以下となるように強化学習により操作方法を学習する手法が開示されている。また、例えば、非特許文献3には、最適化技術によりエネルギーの供給計画を計算する手法が開示されている。
最適化技術等の機械学習技術を実際の問題に適用する場合、非線形なモデルは解釈性が低いため産業分野への適用が難しいことが知られている。これに対して、例えば、非特許文献4では、非線形なモデルを、線形回帰モデル等の解釈性の高いモデルとニューラルネットワーク等の非線形モデルとで近似する手法が開示されている。
また、例えば、特許文献3には、エキスパートモデルと装置モデルとを用意した上で、エキスパートモデルによって専門家を模擬した操作に対する誤差に基づく評価値と、装置モデルによって予測した装置の動作に対する誤差に基づく評価値とを結合し、最適化技術によって計算するべき目的関数を構築する手法が開示されている。
特開2018-37064号公報 特開2012-141862号公報 特表2019-520642号公報
高橋賢二郎,佐藤繭子,福山良和,「エネルギープラント運用計画への群強化学習の適用におけるパラメータ感度解析」,平成31年電気学会全国大会,Vol. 4,pp.380-381 曽我部東馬,Dinesh Malla,高山 将太,坂本 克好,山口 浩一,Singh Thakur,曽我部 完,「離散および連続的動作空間における深層強化学習を用いたスマートアネルギーシステムの最適化」,2018年度人工知能学会全国大会論文集,Vol.32, No.4 北村聖一,森一之,進藤静一,泉井良夫,「改良MOPSOによる工場エネルギー供給計画の多目的最低化」,電気学会論文誌C,Vol.125,No.1,pp.21-28 保住純,松尾豊,「線形回帰モデルを活用した深層時系列予測モデルの比較検討」The 33rd Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2019
しかしながら、上記の非特許文献3のような最適化計算に基づいた手法では、対象の計算モデルが変わった場合にはその変化に対して柔軟に対応することができない。一方で、対象に関する全ての制約条件や目的関数を事前に想定して計算モデルに組み込むことは一般に困難であり、現実的ではない。
また、上記の非特許文献1及び2や特許文献1及び2のような強化学習に基づいた手法では、強化学習エージェントの学習にシミュレータが必要となる。このため、シミュレータの精度が低い場合には必然的に最適な運用が困難となる一方で、高精度なシミュレータを構築することは高コストである。更に、シミュレータが予期しない状況には、強化学習エージェントが対応できない、といった問題もある。加えて、強化学習に基づいた手法では、その計算結果がブラックボックスとなり、どのような指標を最適にしようとした結果なのかがわからない、といった問題もある。
一方で、上記の非特許文献4では時系列データの予測問題を対象としており、最適化や制御への適用は開示されていない。
また、上記の特許文献3では、エキスパートモデルをオンラインで修正する方法は開示されていない。更に、エキスパートモデルを構築するための逆強化学習等では多数の試行錯誤が必要となるため、実プラントを用いたエキスパートモデルの構築は難しく、強化学習と同様に、シミュレータが必要となる。このため、上述したように、高精度なシミュレータを構築するコストが発生したり、シミュレータが予期しない状況には対応できないといった問題が生じたりする。また、上記の特許文献3では、ナレッジデータベースを用いる例も開示されているが、ナレッジデータベースを用いる場合、それを構築した際に想定していない状況へ対応することは困難である。加えて、上記の特許文献3ではエキスパートモデルが機械学習により構築されるため、最適化技術によって計算するべき目的関数の解釈性が低い、といった問題もある。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、解釈性が高いモデルをオンラインで動的に修正することにより対象の最適な運用を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態に係る運用支援装置は、プラントの運用を支援する運用支援装置であって、前記プラントの状態を表す外部変数値を用いて、所定の最適化問題の解として前記プラントに対する最適な運用を計算する最適化部と、前記プラントに対する実際の運用と、前記最適な運用との誤差を最小化するように、前記最適化問題の目的関数を修正する学習部と、を有し、前記目的関数には、最適化を所望する指標値を出力とする第1の関数と、非線形な第2の関数とが含まれる。
解釈性が高いモデルをオンラインで動的に修正することにより対象の最適な運用を支援することができる。
本実施形態に係る運用支援装置の全体構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る運用支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る運用支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施例における需給系統モデルを示す図である。 実施例における学習結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、需給系統等のプラントを対象として、解釈性が高いモデルによりプラントの最適な運用を計算し、その最適な運用をオペレータに提示すると共に実際の運用実績により当該モデルをオンラインで動的に修正することで、プラントの最適な運用を支援することが可能な運用支援装置10について説明する。
ただし、最適な運用を支援する対象はプラントに限られず、エネルギーマネジメントの分野等で用いられる様々な設備、機器、システム等を対象とすることが可能である。なお、オンライン以外(例えば、プラントの運用開始前又は運用停止時等)はオフラインとも称される。
<最適運用モデル>
以下では、最適な運用を計算するためのモデルを「最適運用モデル」ともいう。この最適運用モデルはプラント全体の負荷等を表す外部変数値を入力としてその最適な運用(以下、「最適運用」ともいう。)を出力するモデルであり、事前設計した目的関数とニューラルネットワークとで構成される。
すなわち、最適運用モデルは、以下で表される。
Figure 2022163293000002
ここで、E(x,y)はプラント管理者等が事前に設計した目的関数(つまり、プラントの管理者等が最適化したいと考える指標値を出力する関数)、NNθ(x,y)は重みパラメータθを持つニューラルネットワーク、xは決定変数、yは外部変数である。ただし、ニューラルネットワークは一例であって、ニューラルネットワーク以外の非線形関数が用いられてもよい。
なお、xはプラントの運用を表す変数であり、例えば、プラントを構成する各生産設備の生産量(又は生産配分)等を表す変数である。また、以下では、yの具体的な値(外部変数値)をy'で表す。
上記の数1に示す最適運用モデルは、プラント管理者等が事前に設計し、解釈性が高い目的関数E(x,y)と、一般に解釈性が低いニューラルネットワークNNθ(x,y)との和となっている。この構成により、上記の数1に示す最適運用モデルでは或る程度の解釈性を維持しつつ、目的関数E(x,y)だけでは対応が困難な複雑な運用(例えば、オペレータの勘や経験等に基づく運用、設計と実際のプラントの差異や設備の経年劣化等を考慮した運用等)を出力として得ることが可能となる。これは、目的関数E(x,y)だけでは表現できない複雑な運用(言い換えれば、複雑な運用と目的関数E(x,y)との誤差)が、ニューラルネットワークNNθ(x,y)で吸収されるためである。
そして、本実施形態では、プラントの運用実績を用いて、上記の数1に示す最適運用モデルに含まれるニューラルネットワークNNθ(x,y)をオンラインで動的に学習する。すなわち、上記の数1に示す最適運用モデルをオンラインで動的に修正する。これにより、或る程度の時間がオンラインで経過した後は、プラントの実際の運用に則した最適な運用が得られるようになる。
プラントの最適運用を計算する際には、最適運用モデルの出力を最小化する。すなわち、以下を計算する。
Figure 2022163293000003
これにより、外部変数y=y'のときのプラントの最適運用xoptが得られる。
なお、以下では、オンライン時における時刻を表すインデックスをtとして、時刻tにおける決定変数をx(t)、外部変数をy(t)と表す。また、時刻tにおける最適運用xoptをxopt(t)と表す。また、この最適運用xopt(t)が得られたときのニューラルネットワークNNθ(x,y)の重みパラメータθを明示する場合は、最適運用xopt(θ,t)と表す。
<運用支援装置10の全体構成>
次に、本実施形態に係る運用支援装置10の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る運用支援装置10の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る運用支援装置10は、最適化部101と、学習部102と、運用実績記憶部103とを有する。また、本実施形態に係る運用支援装置10は、任意の通信ネットワークを介して、オペレータ端末20及びプラント30と通信可能に接続されている。
オペレータ端末20はプラント30のオペレータが操作するPC(パーソナルコンピュータ)等の端末であり、運用支援装置10から提示された最適運用を参考に、プラント30に対する実際の運用xactを決定又は計画する。また、プラント30は、例えば、需給系統等であり、オペレータ端末20で決定又は計画された実際の運用xactにより制御される。なお、以下では、時刻tにおける実際の運用xactをxact(t)と表す。
最適化部101は、プラント30から外部変数値y'(t)を取得すると、上記の数2により最適運用xopt(t)を計算する。すなわち、最適化部101は、以下により最適運用x=xopt(t)を計算する。
Figure 2022163293000004
なお、上記の数3は、例えば、メタヒューリスティックス等の既存手法により解くことが考えられる。
そして、最適化部101は、最適運用xopt(t)をオペレータ端末20に提示する。
学習部102は、運用実績記憶部103に記憶されている過去の運用実績を用いて、最適運用モデルを修正(つまり、ニューラルネットワークNNθ(x,y)を学習)する。ここで、運用実績は、外部変数値y'と実際の運用xactと最適運用xoptとの組のことである。
すなわち、学習部102は、過去の運用実績{(y'(s),xact(s),xopt(s))|s=1,・・・,T}を用いて、以下により重みパラメータθを学習する。
Figure 2022163293000005
ここで、Tは予め決められたパラメータであり、どれだけの過去の運用実績を学習に用いるかを決定する値である。なお、s=1は現在の時刻を表し、s=Tは現在よりT-1だけ過去の時刻を表している。
上記の数4は、最適運用と実際の運用との誤差を最小化するように、重みパラメータθを学習することを意味している。なお、重みパラメータθは既知の学習手法により学習すればよい。
運用実績記憶部103は、過去の運用実績{(y'(s),xact(s),xopt(s))|t=1,・・・,T}を記憶する。なお、現在の時刻tにおける外部変数値y'(t)と実際の運用xact(t)と最適運用xopt(t)とが得られると、s=T-1,・・・,1に対して順にy'(s+1)←y'(s),xact(s+1)←xact(s),xopt(s+1)←xopt(s)と更新した上で、y'(1)←y'(t),xact(1)←xact(t),xopt(1)←xopt(t)により過去の運用実績が更新される。
なお、図1に示す運用支援装置10の全体構成は一例であって、他の構成であってもよい。例えば、運用支援装置10とオペレータ端末20とが一体で構成されていてもよい。また、例えば、運用支援装置10は、最適化部101を有する最適化装置と、学習部102を有する学習装置と、運用実績記憶部103を有するデータベースサーバとで構成されていてもよい。
<運用支援処理の流れ>
次に、本実施形態に係る運用支援装置10が実行する運用支援処理の流れについて、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る運用支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下では、オンライン中の或る時刻tにおける運用支援処理について説明する。
まず、最適化部101は、プラントから外部変数値y'(t)を取得する(ステップS101)。
次に、最適化部101は、上記の数3により最適運用xopt(t)を計算する(ステップS102)。
次に、最適化部101は、上記のステップS102で計算した最適運用xopt(t)をオペレータ端末20に提示する(ステップS103)。これにより、オペレータは、最適運用xopt(t)を参考に、プラント30に対する実際の運用xact(t)を決定又は計画することができる。
ここで、オペレータによって決定又は計画された実際の運用xact(t)は、オペレータ端末20によってプラント30を制御する制御装置等に設定されると共に運用支援装置10に送信される。また、実際の運用xact(t)によりプラント30が制御されたときの外部変数値y'(t)は、プラント30をセンシングするセンサ等により計測等され、運用支援装置10に送信される。これにより、運用実績記憶部103に記憶されている過去の運用実績{(y'(s),xact(s),xopt(s))|t=1,・・・,T}が更新される。すなわち、上述したように、s=T-1,・・・,1に対して順にy'(s+1)←y'(s),xact(s+1)←xact(s),xopt(s+1)←xopt(s)と更新した上で、y'(1)←y'(t),xact(1)←xact(t),xopt(1)←xopt(t)により過去の運用実績が更新される。
次に、学習部102は、運用実績記憶部103に記憶されている過去の運用実績{(y'(s),xact(s),xopt(s))|t=1,・・・,T}を取得する(ステップS104)。
次に、学習部102は、上記のステップS104で取得した過去の運用実績{(y'(s),xact(s),xopt(s))|t=1,・・・,T}を用いて、上記の数4により最適運用モデルを修正(つまり、ニューラルネットワークNNθ(x,y)を学習)する(ステップS105)。
そして、運用支援装置10は、オンラインへの適用を終了するか否かを判定し(ステップS106)、オンラインへの適用を終了しない場合は時刻をt←t+1と更新(ステップS107)した上でステップS101に戻り、オンラインへの適用を終了する場合は運用支援処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る運用支援装置10は、オンライン中の各時刻で最適運用の計算と最適運用モデルの修正とを繰り返し実行する。また、最適運用モデルの修正の際には、この最適運用モデルにより計算した最適運用とオペレータの実際の運用との誤差を最小化するように、当該最適運用モデルに含まれるニューラルネットワークの重みパラメータθを学習する。これにより、或る程度の時間が経過することで、目的関数E(x,y)だけでは対応が困難な実際の複雑な運用を最適運用としてオペレータに提示することが可能となり、またその最適運用の解釈性も高く、どのような指標に基づく最適運用なのかが容易にわかるため、オペレータが納得し易い最適運用を提示することが可能となる。
更に、最適運用モデルがオンラインで動的に修正されるため、例えば、プラント30を構成する設備の経年劣化や機器等の追加等といった変化にも追従することが可能であり、最適運用モデルのメンテナンスコストの削減も期待できる。また、最適運用モデルがオンライン中に動的に修正されるため、例えば、目的関数Eに関して詳細な制約条件等が不明であっても最適運用を計算できるようになるため、設計コストの削減も期待できる。
なお、本実施形態では、最適運用xoptをオペレータに提示する場合について説明したが、例えば、或る程度の時間が経過し、最適運用モデルに含まれるニューラルネットワークが十分に学習された場合は、当該最適運用xoptによりプラント30を制御してもよい。この場合は、xopt=xactであるため、最適運用モデルの修正は行われないことになる。
また、本実施形態では、1つの最適運用xoptをオペレータに提示したが、目的関数E(x,y)とニューラルネットワークNNθ(x,y)にそれぞれ所定の係数を乗じた上で、この係数の値を変化させることで複数の最適運用を計算し、オペレータに提示してもよい。例えば、α(ただし、0≦α≦1)の値を変化させて以下により最適運用を計算することが考えられる。
Figure 2022163293000006
この場合、例えば、α∈{α,α,α}であれば、α=αのときの最適運用x optとα=αのときの最適運用x optとα=αのときの最適運用x optとの3つの最適運用をオペレータに提示することができる。これにより、オペレータは、複数の最適運用を参考に、実際の運用を決定又は計画することが可能となる。特に、αの値と共に最適運用をオペレータに提示することで、オペレータは、どのようなαのときにどのような最適運用が得られたのかを知ることができる。このため、例えば、オペレータが、自身が考える運用よりも最適な運用に気付く、といった効果が期待できる。なお、上記の数5では、αが0に近いほど事前設計した目的関数E(x,y)を重視した運用となり、αが1に近いほどニューラルネットワークNNθ(x,y)を重視した運用となる。
<運用支援装置10のハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る運用支援装置10のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る運用支援装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る運用支援装置10は一般的なコンピュータ又はコンピュータシステムで実現され、入力装置201と、表示装置202と、外部I/F203と、通信I/F204と、プロセッサ205と、メモリ装置206とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス207を介して通信可能に接続されている。
入力装置201は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、各種ボタン等である。表示装置202は、例えば、ディスプレイや表示パネル等である。なお、運用支援装置10は、入力装置201及び表示装置202のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。
外部I/F203は、記録媒体203a等の外部装置とのインタフェースである。運用支援装置10は、外部I/F203を介して、記録媒体203aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体203aには、例えば、運用支援装置10が有する各機能部(最適化部101及び学習部102)を実現する1以上のプログラムが格納されていてもよい。なお、記録媒体203aには、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
通信I/F204は、運用支援装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。なお、運用支援装置10が有する各機能部を実現する1以上のプログラムは、通信I/F204を介して、所定のサーバ装置等から取得(ダウンロード)されてもよい。
プロセッサ205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算装置である。運用支援装置10が有する各機能部は、例えば、メモリ装置206に格納されている1以上のプログラムがプロセッサ205に実行させる処理により実現される。
メモリ装置206は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の各種記憶装置である。運用実績記憶部103は、例えば、メモリ装置206により実現される。ただし、運用実績記憶部103は、運用支援装置10と通信ネットワークを介して接続される記憶装置(例えば、データベースサーバ等)により実現されてもよい。
本実施形態に係る運用支援装置10は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、上述した運用支援処理を実現することができる。なお、図3に示すハードウェア構成は一例であって、運用支援装置10は、他のハードウェア構成を有していてもよい。例えば、運用支援装置10は、複数のプロセッサ205を有していてもよいし、複数のメモリ装置206を有していてもよい。
<実施例>
次に、本実施形態に係る運用支援装置10の一実施例について説明する。本実施例では、プラント30のプラントモデルとして、図4に示す需給系統モデルを対象とする。
図4に示す需給系統モデルには、供給設備と、3台の生産設備(生産設備No.1、生産設備No.2及び生産設備No.2)と、需要家設備とが含まれる。
各生産設備は、需要家設備が需要する資源の需要量Lに対してそれぞれL,L及び
の量の資源を生産する。すなわち、L≦L+L+Lの関係を満たす必要があるものとする。なお、生産設備としては、例えば、資源として冷熱を生産する冷凍機、資源として酸素を生成する酸素プラント等が挙げられる。
また、各生産設備はL,L及びLの資源を生産する際にその生産量に応じたコストc,c及びcを消費するものとし、それらの合計をプラント30全体のコストcとする。すなわち、c=c+c+cとする。供給設備は、各生産設備が消費するコストc,c及びcを供給する設備であるものとする。なお、コストとしては、例えば、消費電力や燃料等が挙げられる。
また、各生産設備の生産量L,L及びLとコストc,c及びcはそれぞれ以下の関係があるものとする。
=1.0L
=2.0L
=3.0L
また、各生産設備の生産量L,L及びLには以下の上下限が設定されているものとする。
0≦L≦100
0≦L≦100
0≦L≦100
このとき、本実施例における運用支援装置10は、需要量に対する各生産設備の最適な生産量の配分Lopt={L opt,L opt,L opt}をxoptとして計算し、オペレータに提示するものとする。ここで、L optは生産設備No.1の最適な生産量、L optは生産設備No.2の最適な生産量、L optは生産設備No.3の最適な生産量である。
また、オペレータが決定又は計画した実際の生産量の配分Lact={L act,L act,L act}をxactとする。ここで、L actはオペレータが決定又は計画した生産設備No.1の実際の生産量、L actはオペレータが決定又は計画した生産設備No.2の実際の生産量、L actはオペレータが決定又は計画した生産設備No.3の実際の生産量である。
また、運用実績記憶部103は、過去の運用実績{(L(s),Lact(s),Lopt(s))|t=1,・・・,T}を記憶するものとする。
更に、事前に設計した目的関数Eはプラント30全体のコストcであるものとする。
以上の前提の下、本実施例における運用支援装置10は、以下により最適運用Lopt(各生産設備の最適な生産量の配分Lopt)を計算する。
Figure 2022163293000007
ここで、上記の数6に示す問題は非線形関数の最適化問題となるため、メタヒューリスティックスを利用して最適運用Loptを計算する。そのため、上記の数6に示す最適化問題を以下とする。
Figure 2022163293000008
ここで、q(L,L,L,L)は制約の違反量を示すペナルティを表している。
また、本実施形態に係る運用支援装置10は、以下により最適運用モデルを修正する。
Figure 2022163293000009
一方で、オペレータは、プラント30全体のコストの最小化だけでなく、多様な条件を考慮して各生産設備の生産量の配分を決定又は計画している。また、プラント30を構成する設備の特性が、設計時に想定していた特性と異なる場合もあり得る。そこで、本実施例では、オペレータは、プラント30全体のコストの最小化だけでなく、各生産設備の負荷の平滑化も考慮し、コストと、生産量が最大の生産設備と生産量が最小の生産設備との差との加重和を最適化しているものとする。また、生産設備No.2の特性が設計時の想定とは異なっていたものとする。
具体的には、オペレータは、生産量が最大の生産設備と生産量が最小の生産設備との差が0.5よりもなるべく大きくならないように、以下により実際の運用Lact(各生産設備の実際の生産量の配分Lact)を決定又は計画しているものとする。
Figure 2022163293000010
なお、c'=4.0Lは生産設備No.3の実際の生産量とコストとの関係である。また、βはオペレータが考えているパラメータである。
本実施例における運用支援装置10により図2に示す運用支援処理を実行し、最適運用Loptと実際の運用Lactとの誤差をプロットしたグラフを図5に示す。なお、図5では、一般的な最適化手法を既存手法として、この既存手法による最適運用と実際の運用との誤差も破線でプロットしている。
既存手法ではオンラインで学習を行わないため誤差が減少しない一方で、本実施例における運用支援装置10では、時間の経過に従って誤差が減少していることがわかる。したがって、本実施例における運用支援装置10は、時間の経過に従って、オペレータの実際の運用を最適運用として出力できていることがわかる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく、種々の変形や変更、既知の技術との組み合わせ等が可能である。
10 運用支援装置
20 オペレータ端末
30 プラント
101 最適化部
102 学習部
103 運用実績記憶部
201 入力装置
202 表示装置
203 外部I/F
203a 記録媒体
204 通信I/F
205 プロセッサ
206 メモリ装置
207 バス

Claims (12)

  1. プラントの運用を支援する運用支援装置であって、
    前記プラントの状態を表す外部変数値を用いて、所定の最適化問題の解として前記プラントに対する最適な運用を計算する最適化部と、
    前記プラントに対する実際の運用と、前記最適な運用との誤差を最小化するように、前記最適化問題の目的関数を修正する学習部と、
    を有し、
    前記目的関数には、最適化を所望する指標値を出力とする第1の関数と、非線形な第2の関数とが含まれる、運用支援装置。
  2. 前記第1の関数は、前記指標値と前記外部変数値との関係を表す関数である、請求項1に記載の運用支援装置。
  3. 前記学習部は、
    前記第2の関数が持つパラメータを更新することで、前記目的関数を修正する、請求項1又は2に記載の運用支援装置。
  4. 前記第2の関数は、重みパラメータを持つニューラルネットワークである、請求項1乃至3の何れか一項に記載の運用支援装置。
  5. 前記最適化部は、
    前記学習部により目的関数が修正された場合、前記修正後の目的関数が含まれる最適化問題の解として前記最適な運用を計算する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の運用支援装置。
  6. 前記最適化部は、
    メタヒューリスティックスにより前記最適な運用を計算する、請求項1乃至5の何れか一項に記載の運用支援装置。
  7. 前記最適化部は、
    更に、計算した前記最適な運用を、前記プラントのオペレータが操作する端末に提示する、請求項1乃至6の何れか一項に記載の運用支援装置。
  8. 前記第1の関数と前記第2の関数にはそれぞれ所定の係数が乗じられており、
    前記最適化部は、
    前記係数の値の各々を変化させた上で前記最適な運用を計算することで、複数の最適な運用を前記端末に提示する、請求項7に記載の運用支援装置。
  9. 前記第1の関数に対して乗じる第1の係数と、前記第2の関数に対して乗じる第2の係数との和は1である、請求項8に記載の運用支援装置。
  10. 前記目的関数は、前記第1の関数と前記第2の関数との和である、請求項1乃至9の何れか一項に記載の運用支援装置。
  11. プラントの運用を支援する運用支援装置が、
    前記プラントの状態を表す外部変数値を用いて、所定の最適化問題の解として前記プラントに対する最適な運用を計算する最適化手順と、
    前記プラントに対する実際の運用と、前記最適な運用との誤差を最小化するように、前記最適化問題の目的関数を修正する学習手順と、
    を実行し、
    前記目的関数には、最適化を所望する指標値を出力とする第1の関数と、非線形な第2の関数とが含まれる、運用支援方法。
  12. プラントの運用を支援する運用支援装置に、
    前記プラントの状態を表す外部変数値を用いて、所定の最適化問題の解として前記プラントに対する最適な運用を計算する最適化手順と、
    前記プラントに対する実際の運用と、前記最適な運用との誤差を最小化するように、前記最適化問題の目的関数を修正する学習手順と、
    を実行させ、
    前記目的関数には、最適化を所望する指標値を出力とする第1の関数と、非線形な第2の関数とが含まれる、プログラム。
JP2021068145A 2021-04-14 2021-04-14 運用支援装置、運用支援方法及びプログラム Active JP7060130B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021068145A JP7060130B1 (ja) 2021-04-14 2021-04-14 運用支援装置、運用支援方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021068145A JP7060130B1 (ja) 2021-04-14 2021-04-14 運用支援装置、運用支援方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7060130B1 JP7060130B1 (ja) 2022-04-26
JP2022163293A true JP2022163293A (ja) 2022-10-26

Family

ID=81387432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021068145A Active JP7060130B1 (ja) 2021-04-14 2021-04-14 運用支援装置、運用支援方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7060130B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023248267A1 (ja) * 2022-06-20 2023-12-28 東芝キヤリア株式会社 判定装置、判定方法、および判定プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3321308B2 (ja) * 1994-09-16 2002-09-03 株式会社東芝 プラント予測制御装置
JP5597447B2 (ja) * 2010-05-31 2014-10-01 株式会社東芝 プラント状態量の予測方法およびこれを用いたプラント動特性シミュレータ、プラント状態監視装置ならびにプラント予測制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7060130B1 (ja) 2022-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pereira Jr et al. On multicriteria decision making under conditions of uncertainty
WO2019176370A1 (ja) 将来状態推定装置および将来状態推定方法
Zapater et al. Runtime data center temperature prediction using grammatical evolution techniques
Yu et al. An intelligent quick prediction algorithm with applications in industrial control and loading problems
Kahrobaee et al. A hybrid analytical-simulation approach for maintenance optimization of deteriorating equipment: Case study of wind turbines
Wu et al. Computational method for optimal machine scheduling problem with maintenance and production
CN112823364A (zh) 预测模型增强
JPWO2020075771A1 (ja) 計画装置、計画方法、および計画プログラム
JPWO2015037165A1 (ja) 情報処理装置、予測制御方法、及び、プログラム
Liu et al. Multi-objective imperfect maintenance optimization for production system with an intermediate buffer
Chinde et al. Data-enabled predictive control for building HVAC systems
Zhai et al. Predictive maintenance integrated production scheduling by applying deep generative prognostics models: approach, formulation and solution
Ogunfowora et al. Reinforcement and deep reinforcement learning-based solutions for machine maintenance planning, scheduling policies, and optimization
Ruxue et al. Load forecasting based on weighted grey relational degree and improved ABC-SVM
US20220101198A1 (en) Automated generation of a machine learning model from computational simulation data
JP7060130B1 (ja) 運用支援装置、運用支援方法及びプログラム
Van Cuong et al. PdM: A predictive maintenance modeling tool implemented as R-package and web-application
Long et al. Assessing lifecycle value using object-based modeling by incorporating excess and changeability
Khokhlovskiy et al. Development of control automation for energy objects based on the unified process approach
CN115629576A (zh) 非侵入式柔性负荷聚合特性辨识与优化方法、装置及设备
WO2021171156A1 (en) Deep causal learning for advanced model predictive control
Dui et al. A data-driven construction method of aggregated value chain in three phases for manufacturing enterprises
Greitemann et al. Quantitative model of the technology lifecycle for forecasting the maturity of manufacturing technologies
John et al. Optimization of software development life cycle process to minimize the delivered defect density
JP2020115276A (ja) 情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び学習済みモデルの生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210414

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7060130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150