JP5994451B2 - 複合容器および複合容器の分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合容器および複合容器の分離方法に関する。
従来、化粧料や薬等の物質を収容するための容器として、内容器と外容器とを嵌合させて固定した複合容器が用いられている。この種の複合容器としては、例えば、特許文献1に、底部内側面に環状突部が立設された有底円筒状の外容器と、上記環状突部に嵌合できる突部を底部に設けた内容器とからなるプラスチック製の複合容器が開示されている。この複合容器では、外容器の環状突部に内容器の突部を嵌合し両容器を固定している。
実公平3−3921号公報
しかしながら、従来の複合容器は以下の点で問題がある。
すなわち、従来の複合容器は、内容器および外容器がともにプラスチックからなるため、両容器を高い寸法精度で形成することができる。そのため、外容器の環状突部に内容器の突部を精度よく嵌合させて固定することが可能である。
しかし、内容器および外容器のいずれか一方がセラミックスからなる場合、プラスチック品に比べ、寸法バラツキが大きくなる。そのため、特許文献1で開示されるような嵌合構造によって両容器を固定することは難しい。したがって、この場合には、一般に、接着剤や両面テープ等を用いて両容器が固定される。
ところが、接着剤により両容器を固定する場合、ユーザーによって通常使用時に負荷される力に耐えうる接着強度でもって、異なる材質からなる内容器と外容器とを接着するのは難易度が高い。また、両面テープにより両容器を固定する場合も、上記ユーザーによって通常使用時に負荷される力によってテープ基材が破壊し、両容器が外れてしまうことがある。
近年、化粧品分野等では、質感や意匠性等を考慮して内容器と外容器とを異なる材質から構成する機会が増加している。そのため、異なる材質を使用した場合であっても、上記ユーザーによる通常使用時に両容器が外れることがないように、内容器と外容器とを強固な固定力でもって固定できる複合容器の需要が高まっている。
その一方、近年の地球環境に対する意識の高まりから、上記複合容器を使用した後には、内容器と外容器とを容易に分離して容器の再利用を図りたいといった、上記と相反する要望も高まっている。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、異なる材質からなる内容器と外容器との間で強固な固定力が得られる一方、使用後には内容器と外容器とを容易に分離することが可能な複合容器、また、その複合容器の分離方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、有底かつ筒状に形成された内筒部を備えた内容器と、
有底かつ筒状に形成され、内部に上記内容器の内筒部を収容する外容器と、
上記内容器における内筒部の外周面と上記外容器の内周面との間の隙間に配置され、上記内筒部の外周面と上記外容器の内周面とにより挟持された弾性体層とを有し、
上記内容器および上記外容器のいずれか一方はプラスチック製であるとともに他方はセラミックス製であり、
上記弾性体層は、少なくともその両側表面から内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されていることを特徴とする複合容器にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、上記複合容器における上記内容器と上記外容器とを分離する複合容器の分離方法であって、上記複合容器を冷凍庫内に一定時間置いた後、上記内容器と上記外容器とを分離することを特徴とする複合容器の分離方法にある(請求項6)。
上記複合容器は、内容器および外容器のいずれか一方がプラスチック製であるとともに他方がセラミックス製である。つまり、内容器がプラスチック製であるとともに外容器がセラミックス製である、または、内容器がセラミックス製であるとともに外容器がプラスチック製である。そのため、セラミックス製の外容器または内容器の寸法バラツキによって、従来のような嵌合構造により両容器を固定することは困難である。しかし、上記複合容器は、内容器における内筒部の外周面と外容器の内周面との間の隙間に、内筒部の外周面と外容器の内周面とにより挟持された弾性体層を有している。そして、その弾性体層は、少なくともその両側表面から内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されている。そのため、この軟質塩化ビニル系樹脂により、弾性体層の両側表面と内筒部の外周面および外容器の内周面との間に、大きな摩擦抵抗が生じ、高い引き抜き力、回転トルクが得られる。それ故、通常使用時にユーザーが外容器から内容器を引き抜こうとしたり、外容器と内容器との間に捻り力を加えたりした場合であっても、両容器が容易に外れ難い。このように、上記複合容器は、異なる材質からなる内容器と外容器との間で強固な固定力が得られる。
一方、上記複合容器の使用後、上記複合容器を冷凍庫内に一定時間置いた場合には、外容器から内容器を引き抜く際の引き抜き力が大きく低下する。そのため、外容器に対して内容器を引っ張る方向に力を作用させれば、上記外容器と上記内容器とを容易に分離することができる。これは、上記弾性体層の両側表面から内部に向かう一定領域を形成している軟質塩化ビニル系樹脂が、低温下に曝されることによって硬くなり、弾性体層の両側表面と内筒部の外周面および外容器の内周面との間の摩擦抵抗が小さくなるためであると推察される。
以上、本発明によれば、異なる材質からなる内容器と外容器との間で強固な固定力が得られる一方、使用後には内容器と外容器とを容易に分離することが可能な複合容器、その複合容器の分離方法を提供することができる。
実施例1に係る複合容器の一部切欠き断面図である。 図1におけるII−II断面図である。 実験例における、複合容器の回転トルクの経時変化を示した図である。 実験例における、隙間に配置する前の弾性体層の総厚みと隙間の径方向距離との差と、複合容器の回転トルクとの関係を示した図である。 実施例2〜実施例5に係る複合容器における弾性体層の構成を示した断面図である。 実施例6に係る複合容器の一部切欠き断面図である。 実施例7に係る複合容器の一部切欠き断面図である。
上記複合容器は、内容器と、外容器と、弾性体層とを有している。内容器は、有底かつ筒状に形成された内筒部を備えている。つまり、内容器は、底部とこの底部の周囲に立設された周壁とを有する内筒部を備えているといえる。内筒部の筒状形状としては、具体的には例えば、略円筒状、略角筒状などを例示することができる。なお、「略円筒状」は、内筒部の軸方向と垂直に切断したときの断面が円形状である場合のみならず、楕円形状等の完全に円形状ではない場合も含む。また、「略角筒状」は、内筒部の軸方向と垂直に切断したときの断面が略四角形状、略六角形状などの略多角形状である場合を含む。内筒部は、軸方向のいずれの箇所においても径が一定の形状とされていてもよいし、例えば、軸方向、かつ、底部と反対側の開口端側に向かって径が漸次拡径される形状等とされていてもよい。
内筒部の底部外側には、上記外容器と異なる外容器の底部内側面に設けられた環状突部に嵌合可能な突部等が設けられていてもよい。このような突部を有する内容器は、従来知られているが、上記複合容器の構成によれば、上記突部の有無に関わらず、内容器と外容器とを強固な固定力でもって固定することができる。そのため、上記複合容器の内容器として従来の内容器を流用することにより、新たに複合容器専用の内容器を製造する必要性が低くなり、部品点数の削減に寄与することができる。また、低コスト化にも有利である。
内筒部は、底部と反対側の開口端側の外周面に径方向外方に突出するフランジ部を有していてもよい。フランジ部を有する場合には、上記隙間に挟持されている弾性体層の上端面をフランジ部により覆い隠すことができる。そのため、複合容器の意匠性を向上させることができる。また、外容器の内周面にフランジ部の外周縁がほぼ当接するように構成した場合には、内容器と外容器との軸合わせが容易になる。
外容器は、有底かつ筒状に形成されている。つまり、外容器は、底部とこの底部の周囲に立設された周壁から構成されているといえる。外容器の筒状形状としては、具体的には例えば、略円筒状、略角筒状などを例示することができる。なお、「略円筒状」は、外容器の軸方向と垂直に切断したときの断面が円形状である場合のみならず、楕円形状等の完全に円形状ではない場合も含む。また、「略角筒状」は、外容器の軸方向と垂直に切断したときの断面が略四角形状、略六角形状などの略多角形状である場合を含む。但し、外容器の大きさは、内容器の内筒部を内部に収容可能な大きさに構成される。具体的には、外容器の大きさは、内容器の内筒部を内部に収容した際に、内容器における内筒部の外周面(底部除く)と外容器の内周面(底部除く)、つまり、内筒部の外側の筒面と外容器の内側の筒面とが接触することなくその間に隙間を形成可能な大きさに構成することができる。
外容器は、軸方向のいずれの箇所においても径が一定の形状とされていてもよいし、例えば、軸方向、かつ、底部と反対側の開口端側に向かって径が漸次拡径される形状等とすることもできる。
上記内容器はプラスチックまたはセラミックスから形成することができる。一方、上記外容器はセラミックスまたはプラスチックから形成することができる。つまり、内容器、外容器は、プラスチックまたはセラミックスのいずれか一方から形成することができるが、互いに相手方とは異なる材質から形成される。上記セラミックスとしては、例えば、ボーンチャイナ等の磁器質セラミックス、陶器質セラミックス、硝子などを例示することができる。上記プラスチックとしては、例えば、ポリプロピレン等のプロピレン系樹脂、ポリエチレン等のエチレン系樹脂などといったオレフィン系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等のスチレン系樹脂などを例示することができる。
ここで、上記弾性体層は、少なくともその両側表面から内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されている。上記にいう「軟質塩化ビニル系樹脂」は、塩化ビニルを主体とする重合体(単独重合体、共重合体のいずれでもよく、好ましくはポリ塩化ビニル)であって、可塑剤が添加されることによって柔軟性を有するものという意味であり、柔軟性を有さない硬質塩化ビニル系樹脂と区別される。また、「弾性体層の両側表面」とは、内容器の内筒部における外周面に面する弾性体層の一方表面と、外容器の内周面に面する弾性体層の他方表面のことである。つまり、弾性体層は、上記一方表面から層内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されている。また、弾性体層は、上記他方表面から層内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂により形成されている。上記一方表面から層内部に向かう一定領域と、上記他方表面から層内部に向かう一定領域における各表面からの距離は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、上記一方表面から層内部に向かう一定領域と、上記他方表面から層内部に向かう一定領域とを形成する軟質塩化ビニル系樹脂は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
上記弾性体層は、例えば、1層、あるいは、複数層を積層した構成とすることができる。弾性体層が1層からなる場合、具体的には、1層の軟質塩化ビニル樹脂層とすることができる。また、弾性体層を複数層から構成する場合、弾性体層は、内容器における内筒部の外周面側に配置され、軟質塩化ビニル系樹脂より形成された内層と、外容器の内周面側に配置され、軟質塩化ビニル系樹脂より形成された外層とを少なくとも含む構成とすることができる(請求項2)。この場合には、弾性体層が複数層からなるので、各層の厚みを変えやすくなる。そのため、上記隙間に配置される前、つまり、内筒部の外周面と外容器の内周面とにより挟持される前の段階における弾性体層の総厚みを、上記隙間の径方向距離よりも厚く形成しやすくなる。そのため、弾性体層を、内容器および外容器によって圧縮した状態で挟持しやすくなる。それ故、内容器と外容器との間でより強固な固定力を得るのに有利である。また、各層間の摩擦力によって強固な固定力を得やすくなる。また、内層は、弾性体層の一方表面から層内部に向かう軟質塩化ビニル系樹脂よりなる一定領域として機能し、外層は、弾性体層の他方表面から層内部に向かう軟質塩化ビニル系樹脂よりなる一定領域として機能する。そのため、複合容器の通常使用時には、高い引き抜き力、回転トルクが確実に得られる。その一方、複合容器の使用後は、複合容器を冷凍庫内に一定時間置くことによって、上記引き抜き力の低下を確実なものとすることができる。そのため、外容器に対して内容器を引っ張る方向に力を作用させることにより外容器と内容器とを容易に分離しやすくなる。
上記弾性体層を構成する複数層、つまり、上記内層、上記外層、その間に配置される1または2以上の中間層は、いずれも軟質塩化ビニル系樹脂より形成することができる(請求項3)。この場合には、各層間においても、軟質塩化ビニル系樹脂による摩擦抵抗を発生させることができる。そのため、内容器と外容器との間でより強固な固定力を得やすくなる。
なお、上記中間層は、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ポリウレタン等のウレタン系樹脂などの各種樹脂や天然ゴム、合成ゴムなどの各種ゴム(エラストマー含む)などより形成されていてもよく、各種樹脂や各種ゴムは発泡体とすることもできる。中間層が各種樹脂やゴムなどより形成されている場合には、中間層の弾性係数を調節しやすい。そのため、内容器および外容器によって圧縮した状態で弾性体層を挟持した際に生じる弾性体層全体の弾発力を調節しやすくなる。また、上記隙間の寸法バラツキも吸収しやすくなる。
上記弾性体層は、上記隙間のほぼ全てにわたって配置されていてもよいし、上記隙間に部分的に配置されていてもよい。つまり、上記弾性体層は、上記隙間の周方向に連続的に存在していてもよいし、不連続に存在していてもよい。但し、弾性体層を部分的、不連続に配置する場合には、2以上の弾性体層を、内容器の軸方向と外容器の軸方向とが略同軸となるように考慮して上記隙間に配置することが好ましい。弾性体層を上記隙間のほぼ全てに配置するか部分的に配置するかは、容器使用時に加えられる力の大きさ、内容器と外容器との組み付け作業性等を考慮して決定することができる。また、弾性体層は、上記隙間の周方向において連続しておらず、内筒部の底部側から開口端側にかけて繋がる連通路を有する構成とすることもできる。この場合には、外容器に内容器を組み付ける際に、外容器の内側と内容器の外側とにより囲まれた空間内の空気を上記連通路を介して脱気しながら組み付けることができ、上記組み付け時に必要な力を小さくするのに有利である。
上記弾性体層の形状は、特に限定されるものではない。弾性体層は、例えば、上記隙間に沿って丸められた状態(湾曲させた状態)で配置された板状シートより構成することができる(請求項4)。上記複合容器は、内容器、外容器のいずれか一方がセラミックス製である。セラミックスからなる外(内)容器は寸法バラツキを有することが多いが、上記構成とした場合には、丸め具合を調節することによって寸法バラツキを吸収しやすくなる。上記構成は、例えば、セラミックスからなる外(内)容器のロット間における寸法バラツキがある場合等に特に有用である。また、汎用弾性材料を簡易に必要な板状形状に加工するだけで材料を準備することができるので、低コスト化にも寄与することができる。
上記板状シートより構成される弾性体層の配置は、その両端面どうしが接しないように配置することができる。この場合には、板状シートより構成される弾性体層の両端面、内筒部の外周面、外容器の内周面によって区画された領域により、内筒部の底部側から開口端側にかけて繋がる連通路が形成される。そのため、外容器に内容器を組み付ける際に、外容器の内側と内容器の外側とにより囲まれた空間内の空気を上記連通路を介して脱気しながら組み付けることができ、上記組み付け時に必要な力を小さくすることができる。なお、上記弾性体層は、板状シート以外にも、略円筒状の筒体から構成することも可能である。
上記複合容器の再利用前の用途としては、例えば、化粧料入れ、薬入れなどを例示することができる。上記複合容器において内容器がプラスチック製であり、外容器がセラミックス製である場合には、複合容器の意匠性、質感等を向上させることができる。そのため、この場合には、化粧料入れなどとして好適に用いることができる。また、この場合には、外容器の強度や耐熱性等に優れることも相まって、外容器の再利用時には各種用途への適用を図りやすくなる。また、外容器がセラミックス製である場合、外容器の再利用時の用途としては、例えば、アロマランプ、遺品入れ、アクセサリー入れ、骨壺などを例示することができる。
上記複合容器は、内容器がプラスチック製であり、外容器がボーンチャイナ製であるとよい(請求項5)。ボーンチャイナは乳白色で滑らかな面をもつ。そのため、複合容器の意匠性、質感等をいっそう向上させることができ、化粧料入れとして特に好適だからである。また、ボーンチャイナは透光性がある。そのため、外容器の再利用時に、その透光性を活かした用途、例えば、アロマランプ等の用途への適用を図りやすくなる。
上記複合容器において、上記内容器の内筒部の開口端側には、キャップを螺合するためのねじ部が設けられた構成とすることができる。そして、さらに、上記複合容器は、上記ねじ部にキャップが螺合されていてもよい。なお、上記キャップは、内容器のねじ部に螺合可能なねじ部を内側に設けた構成とすることができる。これらの場合には、容器使用時におけるキャップ開閉時に、内容器と外容器との間に頻繁に容器周方向の回転トルクがかかる。上記複合容器は、このような場合であっても、上述のように高い回転トルクを有しているので、両容器が容易に外れ難い。
なお、上記複合容器は、他にも、内容器の内筒部の開口端側にねじ部を設けることなく、キャップを嵌着する構成とすることも可能である。さらには、内容器の内筒部の開口端側にヒンジ機構を設け、ねじ部を設けることなく、ヒンジ機構を介してキャップを開閉可能に構成することも可能である。
また、上記キャップは、プラスチック、セラミックスから構成することができる。例えば、内容器がプラスチック製である場合には、キャップもプラスチックから構成することができる。つまり、内容器の材質に合わせてキャップの材質を選択することができる。また、上記キャップは、内キャップと、この内キャップの外側面を覆い、かつ、内キャップに固定された外キャップとを有する二重構造とすることもできる。この場合、例えば、内キャップをプラスチック製とし、外キャップをボーンチャイナ等のセラミックス製とすることができる。つまり、外容器の材質に合わせて外キャップの材質を選択することができる。
内キャップと外キャップとは、例えば、上述した弾性体層を用い、内容器と外容器と同様の原理により固定することが可能である。具体的には、内キャップの外周面と外キャップの内周面との間の隙間に上述した弾性体層と同様の弾性体層を配置し、内キャップの外周面と外キャップの内周面とによってこの弾性体層を挟持することにより、内キャップと外キャップとを固定することができる。このような構成とした場合には、異なる材質からなる内キャップと外キャップとの間で強固な固定力が得られる。また、複合容器の使用後、複合容器を冷凍庫内に一定時間置き、外キャップに対して内キャップを引っ張る方向に力を作用させれば、上記外キャップと上記内キャップとを容易に分離することができる。
上記複合容器の分離方法は、上述した複合容器における外容器と内容器との分離に好適な方法である。冷凍庫内の温度は、例えば、−20℃〜−5℃程度とすることができる。好ましくは、両容器の分離容易性、冷凍環境の準備容易性などの観点から、冷凍庫内の温度は、−15℃〜−10℃程度とすることができる。また、上記冷凍庫内の温度にもよるが、冷凍庫内に載置する時間は、例えば、0.5〜4時間程度とすることができる。好ましくは、両容器の分離容易性などの観点から、冷凍庫内に載置する時間は、1〜2時間程度とすることができる。
以下、実施例に係る複合容器および複合容器の分離方法について、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1、図2に示すように、実施例1に係る複合容器1は、有底かつ筒状に形成された内筒部21を備えた内容器2と、有底かつ筒状に形成され、内部に内容器2の内筒部21を収容する外容器3と、内容器2における内筒部21の外周面210と外容器3の内周面30との間の隙間4に配置され、内筒部21の外周面210と外容器3の内周面30とにより挟持された弾性体層5とを有している。内容器2および外容器3のいずれか一方はプラスチック製であるとともに他方はセラミックス製である。弾性体層5は、少なくともその両側表面から内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されている。
実施例1に係る複合容器の分離方法は、複合容器1における内容器2と外容器3とを分離する複合容器の分離方法であって、複合容器1を冷凍庫内に一定時間置いた後、内容器2と外容器3とを分離する方法である。以下、これらを詳説する。
複合容器1において、内容器2は、ポリプロピレンから形成されており、有底かつ円筒状に形成された内筒部21を備えている。内筒部21は、軸方向と垂直に切断したときの断面が円形状であり、軸方向のいずれの箇所においても径がほぼ一定形状に構成されている。内筒部21の外径は、具体的には36.10mmである。
内筒部21の底部22の外側面には、周方向に沿って突部23が設けられている。この突部23は、本例の複合容器1の外容器3とは異なる外容器の底部の内側面に設けられた環状突部(不図示)に嵌合可能な構造に構成されており、本例の複合容器1における外容器3との固定には何ら関係ないものである。つまり、本例で用いた内容器2は、突部を有する従来の内容器を流用したものである。
内筒部21は、底部22と反対側の開口端側に径方向外方に突出するフランジ部24を有している。フランジ部24は、外容器3の開口端における内径よりも僅かに小さな円板状に形成されている。内筒部21の開口端側には、さらに、キャップ6(後述する)を螺合するための雄ねじ部25が開口端縁に沿って設けられている。そのため、本例の複合容器1は、雄ねじ部25の形状に対応する雌ねじ部61を内側に有するキャップ6を雄ねじ25部に螺合したり、雄ねじ部25に螺合されたキャップ6を取り外したりすることができる。
複合容器1において、外容器3はボーンチャイナから形成されており、全体として、有底かつ円筒状に形成されている。外容器3は、軸方向と垂直に切断したときの断面が円形状であり、軸方向のいずれの箇所においても径がほぼ一定形状となるように構成されている。外容器3の大きさは、内容器2の内筒部21を内部に収容可能な大きさに構成されている。外容器3の内径は、具体的には、44.40mmである。
外容器3の開口端縁における内側には、肉厚を減ずることによって形成した段差部32が形成されている。この段差部32は、内容器2を内部に収容した際に内容器2のフランジ部24を嵌合させるためのものでる。
複合容器1において、弾性体層5は、軟質塩化ビニル系樹脂よりなる層が4層積層された積層構造を有している。より具体的には、弾性体層5は、内容器2における内筒部21の外周面側に配置され、軟質塩化ビニル系樹脂より形成された内層51と、外容器3の内周面側に配置され、軟質塩化ビニル系樹脂より形成された外層52とを有している。また、本例では、内層51と外層52との間に中間層53を有している。中間層53は、内層51に接し、軟質塩化ビニル系樹脂より形成された内層側中間層531と、外層52に接し、軟質塩化ビニル系樹脂より形成された外層側中間層532との二層から構成されている。つまり、本例の弾性体層5は、内容器2における内筒部21側から外容器3側に向かって、内層51、内層側中間層531、外層側中間層532、外層52がこの順に積層されることによって構成されており、各層は、いずれも軟質塩化ビニル系樹脂より形成されている。弾性体層5は、厚みの厚い内層51および外層52により、これらよりも厚みの薄い内層側中間層531および外層側中間層532を挟み込んだ構造を有している。これにより、内容器2と外容器3との間の強固な固定力を確保できる上、外容器3内に配置された弾性体層5の内側に内容器2の内筒部21を圧入する際に圧入作業が容易になり、弾性体層5に皺が発生するのを抑制しやすくなる。
弾性体層5は、外容器3の内周よりも5〜20mm程度短い長さの長辺を有する長方形状の板状シートが複数積層されて構成されている。弾性体層5は、これら板状シートが隙間4に沿って丸められた状態で配置され、内筒部21の外周面210と外容器3との内周面30とにより挟持された構成されたものである。本例の弾性体層5は、具体的には、内層51を形成するために約2mm厚の板状の軟質ポリ塩化ビニルシート、内層側中間層531を形成するために約0.2mm厚の板状の軟質ポリ塩化ビニルシート、外層側中間層532を形成するために約0.3mm厚の板状の軟質ポリ塩化ビニルシート、外層52を形成するために2mm厚の板状の軟質ポリ塩化ビニルシートを用いている。本例の弾性体層5は、総厚みが約4.50mmであり、径方向距離が約4.15mmである隙間4に収まっている。これにより、弾性体層5は、内筒部21の外周面210と外容器3の内周面30とによって圧縮された状態で挟持されている。
弾性体層5は、板状シートの両端面どうしが接しないように配置されている。そのため、弾性体層5の両端面、内筒部21の外周面210、外容器3の内周面30とによって区画された領域54が形成されている。この領域54が、内筒部21の底部22側から開口端側にかけて繋がる連通路とされる。この連通路54は、外容器3に内容器2を組み付ける際に、外容器3の内側と内容器3の底部22外側とにより囲まれた空間内の空気を抜くために利用される。
(実験例)
上記構成を有する複合容器1に従う試料、比較のための試料を複数作成し、内容器と外容器との間の固定力および分離容易性等を調査した。
具体的には、先ず、内筒部の外径が36.10mm、底部までの深さが42.5mmであるポリプロピレン製の内容器と、内径が44.40mm、底部までの深さが33mmであるボーンチャイナ製の外容器とを準備した。なお、内容器における内筒部の外周面と外容器の内周面との間に形成される隙間の径方向距離は4.15mmである。また、厚み2mm、大きさ25×120mmの軟質ポリ塩化ビニルシート(アキレス(株)製)と、厚み0.2mm、大きさ25×125mmの軟質ポリ塩化ビニルシート(アキレス(株)製)と、厚み0.3mm、大きさ25×125mmの軟質ポリ塩化ビニルシート(アキレス(株)製)と、厚み2mm、大きさ25×120mmの軟質ポリ塩化ビニルシート(アキレス(株)製)の4枚をこの順に積層し、弾性体層を準備した。
次いで、弾性体層を構成する各軟質ポリ塩化ビニルシートが内方から外方に向かって、厚み2mm、厚み0.3mm、厚み0.2mm、厚み2mmの順となるよう準備した弾性体層を丸めた状態とした。次いで、この丸めた弾性体層を外容器の内側に配置した。この際、弾性体層における外側の軟質ポリ塩化ビニルシートは外容器の内周面に当接させた。次いで、外容器内に配置された弾性体層の内側に、内容器の内筒部を底部から挿入するとともに、軸方向上方から下方に向かって内容器を押圧することにより、外容器の底部に内容器の内筒部の底部がほぼ接するまで内容器を圧入した。これにより、弾性体層は、弾性変形し、内筒部の外周面と外容器の内周面との間の隙間に挟持された。以上により、試料1の複合容器を作製した。
試料1の複合容器における内容器の開口側を下に向けた状態で内容器に所定荷重の錘を取り付けることができるようにフックを取り付けた。そして、このフックに所定荷重の錘を付け、外容器から内容器が引き抜かれる際の引き抜き荷重を測定した。但し、重りは25kgまでとした。その結果、25kgの錘によっても、外容器から内容器が引き抜かれることがなかった。つまり、内容器の引き抜き力は、25kg以上であった。また、試料1の複合容器における外容器に対する内容器の回転トルクを、トルク計(東日製作所製、「TME2」)を用いて測定したところ、500cN・m以上であった。そのため、試料1の複合容器は、ユーザーによる通常使用時に負荷されうる引き抜き力や捻り力が加えられても、外容器と内容器とが容易に分離できないといえる。
なお、n=5にて、回転トルクの経時変化を確認したところ、図3に示すように、回転トルクの変化はほとんどないことが確認された。図3のプロットがばらついているのは、外容器の製造バラツキの影響である。
また、内径の異なる外容器を4種類準備し、上記隙間に配置する前の弾性体層の総厚みと隙間の径方向距離との差と、上記回転トルクとの関係を求めた。なお、外容器の内径は、44.1mm、44.4mm、45.45mm、44.6mmとし、内容器の内筒部の外径は上記と同じ36.10mmとした。その結果を、図4に示す。図4から分かるように、隙間に配置する前の弾性体層の総厚みが、隙間の径方向距離よりも大きい(横軸の正側)場合には、圧縮された状態で弾性体層が外容器と内容器とに挟持され、高い回転トルクを発揮できることがわかる。
次に、試料1の複合容器を、家庭用冷蔵庫の冷凍庫(−15℃)内に入れ、1時間程度放置した。その後、冷凍庫内から複合容器を取り出し、内容器を軽く引っ張ったところ、外容器から内容器が抜け、外容器と内容器とを容易に分離することができた。
また、試料1の複合容器と同構成の試料E1〜E9を作製し、これら各試料を−15℃、6℃、25℃の環境下に1時間程度放置した。その後、各試料について上記引き抜き荷重の測定を行った。その結果を表1に示す。表1に示すように、上記構成を有する場合には、温度が0℃以下となった際に、引き抜き力が大きく低下することがわかる。
Figure 0005994451
次に、試料1の複合容器の作製において、厚み4mm、大きさ25×120mmの天然ゴムシート(十川ゴム(株)製)と、厚み0.2mm、大きさ25×125mmの軟質ポリ塩化ビニルシート(アキレス(株)製)と、厚み0.3mm、大きさ25×125mmの軟質ポリ塩化ビニルシート(アキレス(株)製)の3枚をこの順に積層して構成した弾性体層を比較用として準備した。そして、この弾性体層を用い、厚み0.3mmの軟質ポリ塩化ビニルシート側を外容器の内周面に当接させて配置した点以外は試料1と同様にして、比較試料の複合容器を作製した。
比較試料の複合容器における内容器の引き抜き力を、上記と同様に測定したところ、25kg以上であった。また、比較試料の複合容器における外容器に対する内容器の回転トルクを、上記と同様に測定したところ、500cN・m以上であった。そのため、この比較試料の複合容器も、試料1の複合容器と同様に、ユーザーによる通常使用時に負荷されうる引き抜き力や捻り力が加えられても、外容器と内容器とが容易に分離できないといえる。
そして、比較試料の複合容器は、上記と同様に家庭用冷蔵庫の冷凍庫(−15℃)内に入れ、1時間程度放置した後に内容器を軽く引っ張っても、外容器から内容器が全く抜けず、外容器と内容器とを容易に分離することができなかった。
また、比較試料の複合容器と同構成の試料C1〜C9を作製し、これら各試料−15℃、6℃、25℃の環境下に1時間程度放置した。その後、各試料について上記引き抜き荷重の測定を行った。その結果を表2に示す。表2に示すように、上記構成を有する場合には、温度が0℃以下となっても、引き抜き力が大きく低下しないことがわかる。
Figure 0005994451
以上示したように、実施例1に係る複合容器1によれば、内容器2における内筒部21の外周面210と外容器3の内周面30との間の隙間4に、内筒部21の外周面210と外容器3の内周面30とにより挟持された弾性体層5を有している。そして、その弾性体層5は、少なくともその両側表面から内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されている。そのため、この軟質塩化ビニル系樹脂により、弾性体層5の両側表面と内筒部21の外周面210および外容器3の内周面30との間に、大きな摩擦抵抗が生じ、高い引き抜き力、回転トルクが得られる。それ故、通常使用時にユーザーが外容器3から内容器2を引き抜こうとしたり、外容器3と内容器2との間に捻り力を加えたりした場合であっても、両容器2、3が容易に外れ難い。このように、異なる材質からなる内容器2と外容器3との間で強固な固定力が得られる。
一方、複合容器1の使用後、複合容器1を冷凍庫内に一定時間置いた場合には、外容器3から内容器2を引き抜く際の引き抜き力が大きく低下する。そのため、外容器3に対して内容器2を引っ張る方向に力を作用させれば、外容器3と内容器2とを容易に分離することができる。
したがって、上記によれば、異なる材質からなる内容器2と外容器3との間で強固な固定力が得られる一方、使用後には内容器2と外容器3とを容易に分離することが可能な複合容器1、その複合容器1の分離方法を提供することができる。
(実施例2〜5)
実施例2〜実施例5に係る複合容器は、図5に示すように、実施例1に係る複合容器1と比較して、弾性体層5の層構成が異なっている。それ以外は、実施例1に係る複合容器1と同様の構成を有している。
図5(a)に示す実施例2に係る複合容器1は、弾性体層5が、1層の軟質塩化ビニル樹脂層よりなる。この場合にも、異なる材質からなる内容器2と外容器3との間で強固な固定力が得られる一方、使用後には内容器2と外容器3とを容易に分離することができる。また、内容器2の圧入時に、弾性体層5に皺が生じ難い。
図5(b)、(c)に示す実施例3、4に係る複合容器1は、弾性体層5が、2層または3層の軟質塩化ビニル樹脂層よりなる。この場合にも、異なる材質からなる内容器2と外容器3との間で強固な固定力が得られる一方、使用後には内容器2と外容器3とを容易に分離することができる。また、実施例4に係る複合容器1は、厚みの厚い内層51および外層52により、これらよりも厚みの薄い中間層53を挟み込んだ構造を有している。そのため、内容器2を圧入する際に圧入作業が容易になり、弾性体層5に皺が生じ難い。
図5(d)に示す実施例5に係る複合容器1は、弾性体層5が、軟質塩化ビニル樹脂より形成された内層51、発泡ポリエチレンより形成された中間層53、軟質塩化ビニル樹脂より形成された外層52がこの順に積層されてなる。この場合にも、異なる材質からなる内容器2と外容器3との間で強固な固定力が得られる一方、使用後には内容器2と外容器3とを容易に分離することができる。また、実施例4に係る複合容器1は、弾性体層5が、発泡層を含んでいるので、上記隙間4の寸法バラツキを吸収しやすい利点がある。
(実施例6)
図6に示すように、実施例6に係る複合容器1は、実施例1に係る複合容器1において、内容器の雄ねじ部25に、雄ねじ部25の形状に対応する雌ねじ部61を内側に有するプラスチック製のキャップ6を螺合したものである。その他の構成は、実施例1に係る複合容器1と同様である。
この場合には、容器使用時におけるキャップ6の開閉時に、内容器2と外容器3との間に頻繁に容器周方向の回転トルクがかかる。そのため、上記複合容器1が奏する作用効果を十分に活用することができる。その他は、実施例1と同様の作用効果を奏する。
(実施例7)
図7に示すように、実施例7に係る複合容器1は、実施例6に係る複合容器1において、プラスチック製のキャップ6の外側面にボーンチャイナ製のキャップをさらに被せたものである。具体的には、実施例7に係る複合容器1は、実施例6に係る複合容器1で用いたプラスチック製のキャップ6を内キャップ62とし、この内キャップ62の外側面を覆い、かつ、内キャップ62に両面テープ(不図示)により固定された外キャップ63とを有する二重構造のキャップを有している。なお、上記両面テープは、内キャップ62の天板の外側と外キャップ63の天板の内側との間に配置されている。実施例7に係る複合容器1は、外容器3がボーンチャイナ、外キャップ63がボーンチャイナからなる。その他の構成は、実施例6に係る複合容器と同様である。
この場合には、容器の意匠性、質感等をいっそう向上させることができ、化粧料の容器等として特に好適である。その他は、実施例6と同様の作用効果を奏する。
以上、実施例について説明したが、本発明は、上記実施例により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能なものである。
1 複合容器
2 内容器
21 内筒部
210 外周面
22 底部
23 突部
24 フランジ部
25 雄ねじ部
3 外容器
30 内周面
31 底部
32 段差部
4 隙間
5 弾性体層
51 内層
52 外層
53 中間層
531 内側中間層
532 外側中間層
54 連通路
6 キャップ
61 雌ねじ部
62 内キャップ
63 外キャップ

Claims (6)

  1. 有底かつ筒状に形成された内筒部を備えた内容器と、
    有底かつ筒状に形成され、内部に上記内容器の内筒部を収容する外容器と、
    上記内容器における内筒部の外周面と上記外容器の内周面との間の隙間に配置され、上記内筒部の外周面と上記外容器の内周面とにより挟持された弾性体層とを有し、
    上記内容器および上記外容器のいずれか一方はプラスチック製であるとともに他方はセラミックス製であり、
    上記弾性体層は、少なくともその両側表面から内部に向かう一定領域が軟質塩化ビニル系樹脂より形成されていることを特徴とする複合容器。
  2. 請求項1に記載の複合容器において、
    上記弾性体層は、複数層が積層されて構成されており、
    上記内容器における内筒部の外周面側に配置され、上記軟質塩化ビニル系樹脂より形成された内層と、上記外容器の内周面側に配置され、上記軟質塩化ビニル系樹脂より形成された外層とを少なくとも含むことを特徴とする複合容器。
  3. 請求項2に記載の複合容器であって、
    上記弾性体層を構成する複数層は、いずれも上記軟質塩化ビニル系樹脂より形成されていることを特徴とする複合容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合容器であって、
    上記弾性体層は、上記隙間に沿って丸められた状態で配置された板状シートより構成されていることを特徴とする複合容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合容器において、
    上記内容器がプラスチック製であり、上記外容器がボーンチャイナ製であることを特徴とする複合容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合容器における上記内容器と上記外容器とを分離する複合容器の分離方法であって、
    上記複合容器を冷凍庫内に一定時間置いた後、上記内容器と上記外容器とを分離することを特徴とする複合容器の分離方法。
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