JP5994292B2 - 電子時計及び電子時計の制御方法 - Google Patents

電子時計及び電子時計の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、GPS衛星等の位置情報衛星から送信される電波を受信して現在の日付や時刻等を求める電子時計及び電子時計の制御方法に関する。
自己位置を測位するためのシステムであるGPS(Global Positioning System)システムでは、地球を周回する軌道を有するGPS衛星が用いられており、このGPS衛星には、原子時計が備えられている。このため、GPS衛星は、極めて正確な時刻情報(GPS時刻、衛星時刻情報)を有している。
この航法データに含まれる時刻情報を利用して、計時手段で計時している内部時刻データを補正する手段を有する携帯用電子機器が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1には、紫外線センサーにより屋内外を判断し、屋外の場合のみGPSを受信する制御方法が記載されている。
特開2006−194697号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、屋内での受信が困難な衛星から送信される航法データを、選択的に屋外で受信する方法が記載されているが、室内照明で誤認識したり、屋外でもマルチパスの影響や、高層ビルなどの影響により頭上の開放度が少ない場所では受信が難しい場合がある。
一方で、ユーザーの日々の行動パターンには一定の周期性があることが多いので、当該行動パターンに基づいて衛星信号の受信処理を実行すれば、受信成功確率を高めることができる。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、衛星信号を効率よく受信して消費電力を低減でき、正確な時刻を表示することができる電子時計及び電子時計の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、を備え、前記自動受信手段は、前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行することを特徴とする。
本発明では、受信条件判定手段が受信条件に該当するかを判定し、当該受信条件に該当すると判定された場合に、自動受信手段が自動受信処理を行う。この受信条件は、受信に成功するか否かに関する条件であり、例えば、過去の受信履歴や、現在のユーザーの行動状態など、ユーザーの行動パターンに基づく条件を設定できる。このため、当該受信条件に該当する場合に自動受信処理を実行することにより、受信成功確率を向上できる。
従って、本発明の電子時計によれば、自動受信時に受信に成功して時刻情報を取得できる確率が高まり、正確な時刻を表示できるとともに、無駄な受信処理を行うことを防止できて省電力化を実現できる。
本発明の電子時計において、前記衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定する状態判定手段を備え、前記自動受信手段は、前記状態判定手段によって前記衛星信号を受信可能な状態にないと判定された場合には、前記受信手段による前記衛星信号の受信処理を中断させることが好ましい。
電子時計において、受信手段による衛星信号の受信処理は大きな電力を消費する。このため、状態判定手段により、衛星信号を受信可能な状態にないと判定された場合に、自動受信手段は、当該受信処理を中断させることで、無駄な受信処理を省略できる。従って、無駄な電力消費を抑制でき、電子時計の省電力化を図ることができる。
本発明の電子時計において、前記自動受信手段は、前記状態判定手段によって前記衛星信号を受信可能な状態にないと判定されて前記受信手段による前記衛星信号の受信処理を中断させたときから所定時間経過後に、前記衛星信号を受信可能な状態となるまで、前記衛星信号の受信処理を所定回数繰り返し実行することが好ましい。
状態判定手段により衛星信号を受信可能な環境にないと判定されて、衛星信号の受信処理が中断された直後に、自動受信処理を再度実行して当該衛星信号の受信処理を再度実行しても、受信に失敗する確率が高い。これに対し、衛星信号を受信可能な状態にないとして受信処理を中断してから所定時間経過後に、再度自動受信処理を実行することにより、当該受信処理の成功の確率を向上できる。
この際、衛星信号を受信可能な状態となるまで、衛星信号の受信処理が所定回数繰り返されるので、当該成功の確率をさらに向上できる。
一方、受信処理を所定回数実行しても、衛星信号を受信可能な状態とならなかった場合には、以降の受信処理が終了されるので、無駄な電力消費を抑制できる。
本発明の電子時計において、前記状態判定手段は、前記位置情報衛星の捕捉数、及び、受信された前記衛星信号の信号強度の少なくともいずれかに基づいて、当該衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定することが好ましい。
衛星信号の受信が失敗する例としては、位置情報衛星を捕捉できない場合や、捕捉された位置情報衛星から受信された衛星信号の信号強度が低く、適切に衛星信号を受信できない場合が挙げられる。このため、状態判定手段が、位置情報衛星の捕捉数、及び、受信された衛星信号の信号強度の少なくともいずれかに基づいて判定することで、衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを適切に判定できる。
本発明の電子時計において、前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に成功したときの受信時刻に基づいて決められる成功時間範囲を前記受信条件として設定し、前記計時手段で計時されている時刻が前記成功時間範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定することが好ましい。
ユーザーの行動パターンが同じ場合、過去の受信成功時と同じ時間帯で受信を行うと、受信に成功する確率が高い。本発明は、受信条件として、過去の受信成功時の時間範囲を設定している。従って、過去のユーザーの行動パターンに基づく受信成功時間帯での受信を行うことができ、受信に成功する確率を向上できる。
本発明の電子時計において、前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に失敗したときの受信時刻に基づいて決められる失敗時間範囲を前記受信条件として設定し、前記計時手段で計時されている時刻が前記失敗時間範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当しないと判定することが好ましい。
ユーザーの行動パターンが同じ場合、過去の受信失敗時と同じ時間帯で受信を行うと、受信に失敗する確率が高い。本発明は、受信条件として、過去の受信失敗時の時間範囲を設定している。従って、過去のユーザーの行動パターンに基づく受信失敗時間帯であれば受信を行わないので、無駄な受信処理を行うことを防止でき、省電力化を図ることができる。
本発明の電子時計において、前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に成功したときの受信時刻に基づいて決められる成功時間範囲と、その受信成功時の曜日とを前記受信条件として設定し、前記計時手段で計時されている時刻が前記成功時間範囲に含まれ、かつ、曜日が前記成功時間範囲に対応する曜日と一致する場合は、前記受信条件に該当すると判定することが好ましい。
本発明によれば、成功時間範囲だけでなく、その受信成功時の曜日も同時に判断しているので、曜日によってユーザーの行動パターンが異なる場合も、その行動パターンに合わせて受信処理を行うことができる。このため、受信に成功する確率をより向上できる。
本発明の電子時計において、前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に失敗したときの受信時刻に基づいて決められる失敗時間範囲と、その受信失敗時の曜日とを前記受信条件として設定し、前記計時手段で計時されている時刻が前記失敗時間範囲に含まれ、かつ、曜日が前記失敗時間範囲に対応する曜日と一致する場合は、前記受信条件に該当しないと判定することが好ましい。
本発明によれば、失敗時間範囲だけでなく、その受信失敗時の曜日も同時に判断しているので、曜日によってユーザーの行動パターンが異なる場合も、その行動パターンに合わせて受信処理を制御できる。このため、受信に失敗する確率をより低減できる。
本発明の電子時計において、加速度センサーを備え、前記受信条件判定手段は、前記加速度センサーの出力値が、設定された加速度範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定することが好ましい。
本発明によれば、加速度センサーの出力値を受信条件としているので、電子時計が静止状態であるか、電子時計を装着したユーザーが乗り物に乗っているのか、あるいは歩行しているのかを判断できる。このため、屋外において、電子時計が静止状態の場合や、ユーザーが歩行している場合のみ受信処理を行うことができ、受信に成功する確率をより向上できる。
本発明の電子時計において、前記受信条件判定手段は、前記受信条件の加速度範囲を、過去の受信処理における受信の成功時または失敗時の加速度センサーの出力値に基づいて設定することが好ましい。
本発明によれば、加速度センサーの出力値に基づく受信条件を、過去の受信履歴に基づいて更新できる。このため、各ユーザーの行動パターンに合わせた受信条件に調整でき、受信に成功する確率をより向上できる。
本発明の電子時計において、ソーラーパネルを備え、前記受信条件判定手段は、前記ソーラーパネルの出力値の変動量が、設定された変動範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定することが好ましい。
本発明によれば、ソーラーパネルの出力値を受信条件としているので、電子時計が静止状態であるか、電子時計を装着したユーザーが乗り物に乗っているのか、あるいは歩行しているのかを判断できる。このため、屋外において、電子時計が静止状態の場合や、ユーザーが歩行している場合のみ受信処理を行うことができ、受信に成功する確率をより向上できる。
さらに、ソーラーパネルは屋外判定にも利用できるため、加速度センサーなど別のセンサーを設ける必要がなく、コストや消費電力を低減でき、電子時計の小型化も容易になる。
本発明の電子時計において、前記受信条件判定手段は、前記受信条件の変動範囲を、過去の受信処理における受信の成功時または失敗時のソーラーパネルの出力値に基づいて設定することが好ましい。
本発明によれば、ソーラーパネルの出力値に基づく受信条件を、過去の受信履歴に基づいて更新できる。このため、各ユーザーの行動パターンに合わせた受信条件に調整でき、受信に成功する確率をより向上できる。
本発明の電子時計において、屋外に配置されているか否かを判定する屋外判定手段を備え、前記自動受信手段は、前記屋外判定手段によって屋外であると判定され、かつ、前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合にのみ、前記自動受信処理を実行することが好ましい。
ここで、前述の特許文献1に記載の方法のように、屋内外を判定して、屋内での受信が困難な衛星から送信される航法データを選択的に屋外で受信する方法を採用する場合、室内照明によって屋外にあると誤認識したり、屋外でもマルチパスの影響や、高層ビルなどの影響により頭上の開放度が少ない場所では受信が難しい場合がある。
これに対し、屋外判定手段により屋外に配置されていると判定され、さらに、受信条件判定手段により受信条件に該当すると判定された場合にのみ、自動受信手段が自動受信処理を行う。これによれば、屋外判定、及び、受信条件のいずれか一方のみで受信処理を行う場合に比べて、受信に成功する確率をより一層向上させることができ、受信処理を効率的に行うことができる。従って、自動受信処理の実行時に時刻情報を取得できる確率が高まるので、正確な時刻を表示できるとともに、無駄な受信処理を行うことを防止でき、省電力化を確実に実現できる。
本発明の電子時計において、電子時計に照射する光量を検出する光量検出部を備え、前記屋外判定手段は、前記光量検出部で検出される光量があらかじめ設定された光量閾値以上の場合に、当該電子時計が屋外にあると判定することが好ましい。
屋内の照明光と屋外の太陽光とでは、光量が大きく異なる。このため、電子時計が屋内にある場合と、屋外にある場合とを区別できるような光量閾値をあらかじめ設定できる。
これにより、光量検出手段で検出される光量が光量閾値以上であれば、電子時計は屋外に位置していると想定でき、前記受信条件と組み合わせて判断すれば、時刻情報の取得に成功する確率を向上でき、無駄な受信処理を行う必要がないため、消費電力を低減できる。
本発明の電子時計において、前記光量検出部は、ソーラーパネルによって構成され、前記屋外判定手段は、ソーラーパネルの発電量または開放電圧があらかじめ設定された閾値以上の場合に、当該電子時計が屋外にあると判定することが好ましい。
光量検出部としてソーラーパネルを用いれば、発電装置と光量検出部とをソーラーパネルで兼用できる。従って、光量検出部として専用の光センサー等を設ける場合に比べて、コストを低減できる。
或いは、本発明は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、を備えた電子時計の制御方法であって、前記自動受信手段は、前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、前記電子時計と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の第一実施形態に係る電子時計の主な回路構成を示す概略図。 図1の電子時計の主なシステム構成を示すブロック図。 照度と発電量の関係の一例を示すグラフ。 本発明の第一実施形態における受信処理を示すフローチャート。 本発明の第一実施形態における受信処理を示すフローチャート。 本発明の第二実施形態における受信処理を示すフローチャート。 本発明の第二実施形態における受信処理を示すフローチャート。 本発明の第三実施形態に係る電子時計のシステム構成を示すブロック図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、第一実施形態に係るGPS衛星信号受信装置付き腕時計1の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
第一実施形態に係るGPS衛星信号受信装置付き腕時計(以下「電子時計」という)1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星からの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正して表示できるように構成されている。
これらGPS衛星は、本発明における位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星が周回している。
なお、電子時計1には、外部操作部材であるボタンやリュウズが設けられている。
[電子時計の回路構成]
次に、電子時計1の回路構成について説明する。
電子時計1は、図1に示すように、GPS装置(GPSモジュール)10、制御部(CPU)20、記憶装置(記憶部)30、入力装置40、表示装置50、二次電池60、ソーラーパネル70を備えている。記憶装置30は、RAM31及びROM32を備える。これらの各装置は、データバス80等を介してデータを通信している。
なお、表示装置50は、時刻表示駆動部51及び時刻表示部52(ともに図2参照)を備える。これらのうち、時刻表示部52は、時刻や測位情報を表示する指針(秒針、分針、時針)やディスプレイで構成され、時刻表示駆動部51は、当該指針を駆動するモーターや、ディスプレイを駆動する回路などで構成されている。
また、二次電池60は、発電装置であるソーラーパネル70で発電された電力を蓄積可能な電池であり、この二次電池60及びソーラーパネル70で電子時計1に電力を供給する電源が構成されている。
[GPS装置の構成]
GPS装置10は、GPSアンテナ11を備え、GPSアンテナ11を介して受信した衛星信号を処理して時刻情報や位置情報を取得するものである。
GPSアンテナ11は、前述の複数のGPS衛星からの衛星信号を受信するパッチアンテナなどで構成される。このGPSアンテナ11は文字板の裏面側に配置され、電子時計1の表面ガラス及び文字板を通過した電波を受信するように構成されている。
このため、文字板及び表面ガラスは、GPS衛星から送信される衛星信号である電波を通す材料で構成されている。例えば、文字板はプラスチックで構成されている。
そして、GPS装置10は、GPS衛星から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信信号の相関判定を行って同期を行うBB部(ベースバンド部)と、BB部で復調された航法メッセージ(衛星信号)から時刻情報や測位情報を取得する情報取得部とを有する衛星信号受信部10A(図2参照)を備える。
RF部は、バンドパスフィルター、PLL回路、IFフィルター、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサー、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。
そして、バンドパスフィルターで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサーでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサーでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルターを通り、ADC(A/D変換器)でデジタル信号に変換される。
BB部は、GPS衛星で送信時に使用されたものと同一のC/Aコードからなるローカルコードを生成するローカルコード生成部と、前記ローカルコードとRF部から出力される受信信号との相関値を算出する相関部とを備える。
そして、前記相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと生成したローカルコードが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、前記ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
情報取得部は、BB部で復調した航法メッセージから時刻情報や位置情報を取得する。すなわち、GPS衛星から送信される航法メッセージには、プリアンブルデータ及びHOW(Handover Word)のTOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)、各サブフレームデータが含まれている。サブフレームデータは、サブフレーム1からサブフレーム5まであり、各サブフレームには、例えば、週番号データや衛星健康状態データを含む衛星補正データ等や、エフェメリス(GPS衛星毎の詳細な軌道情報)や、アルマナック(全GPS衛星の概略軌道情報)などのデータが含まれている。
従って、情報取得部は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出し、時刻情報や位置情報を取得している。このため、本実施形態では、GPS装置10によって受信手段が構成されている。
記憶装置30のROM32には、制御部20で実行するプログラム等が記憶されている。
一方、記憶装置30のRAM31には、受信により取得した衛星信号、後述する時刻情報や受信結果、さらに測位モードで受信した場合に測位演算により算出される位置情報等が記憶される。
従って、RAM31は、受信により取得した時刻情報を記憶する時刻情報記憶部311と、受信結果を記憶する受信結果記憶部313(ともに図2参照)とを備える。
図2は、電子時計1のシステム構成ブロックを示す図である。
制御部(CPU)20は、GPS装置10の衛星信号受信部10Aを制御し、取得した時刻情報に基づいて時刻情報を修正する。
制御部20は、ROM32に記憶されたプログラムにより各種制御を行う。このため、制御部20は、屋外判定手段21、自動受信時刻判別手段22、受信条件判定手段23、自動受信手段24、状態判定手段25及び時刻情報修正部26として示される機能を備える。
屋外判定手段21は、ソーラーパネル70の発電量や開放電圧を参照し、電子時計1が屋外に配置されているか、すなわち衛星信号の受信に適した環境にあるか否かを判定する。
具体的には、屋外判定手段21は、ソーラーパネル70からの発電量(光量)が所定の光量閾値以上であった場合には、電子時計1が屋外にあり、衛星信号を受信するのに適した環境、つまり衛星信号を取得可能であると判断する。この光量閾値は、ソーラーパネル70に入射される光の照度と発電量の関係に基づいて設定されている。
図3は、10000lx(一万ルクス)の発電量を1とした場合の相対発電量と照度との関係を示すグラフである。
図3に示すように、ソーラーパネル70の発電量は、晴天(昼間)が最も高く、曇天は晴天に比べて発電量が低下する。さらに、室内の場合は、曇天に比べても発電量が低下する。
そして、発電環境としては、屋外であれば、曇天・晴天に関係なく、室内に比べて良好であるため、光量閾値は、室内(約5000lx:約五千ルクス以下)と屋外(約5000lx以上)との発電量を区別できる値に設定されている。図3の場合、相対発電量における光量閾値を0.5程度とすれば、室内であるか屋外であるのかを発電量で判定できる。電子時計1が屋外に配置されている場合は、GPS衛星からの受信環境も良好とみなすことができる。
一方、屋外判定手段21は、ソーラーパネル70からの発電量が光量閾値未満であった場合には、電子時計1が屋内にあり、衛星信号を取得するには適していない環境であると判断する。
自動受信時刻判別手段22は、後述する時刻情報修正部26によって計時される内部時計と、受信結果記憶部313に記憶された前回の受信結果に基づき、自動受信を行う時刻になったか否かを判定するものである。例えば、自動受信を24時間毎に行う設定(1日に1回の受信)になっている場合、自動受信時刻判別手段22は、前回の受信が成功している場合は、その受信時から24時間経過したと判定した場合に、自動受信を開始することを指示する信号を出力する。
また、自動受信時刻判別手段22は、前回の受信が失敗している場合は、その受信時から例えば1時間後など、受信失敗時の受信間隔で自動受信開始を指示することが好ましい。このようにすれば、受信失敗後も、通常の受信間隔よりも短い時間間隔で受信処理が行われるため、時刻情報を取得できない状態が長く継続することを防止できる。
受信条件判定手段23は、自動受信時刻判別手段22によって自動受信開始が指示された場合に、設定された受信条件に該当するか否かを判定する。この判定方法の具体的な内容は後述する。
自動受信手段24は、屋外判定手段21、受信条件判定手段23の判定結果により、自動受信の実行を制御する。すなわち、自動受信手段24は、自動受信時刻判別手段22で自動受信が指示された後、屋外判定手段21で屋外であると判定され、かつ、受信条件判定手段23で受信条件に該当したと判定された際に、GPS装置10の衛星信号受信部10Aを制御し、自動受信を実行する。
なお、自動受信手段24は、二次電池60の電圧の条件も加味して自動受信を実行してもよい。すなわち、前記屋外判定と受信条件判定で自動受信条件が満たされても、二次電池60の電圧が所定値(例えば3.6V)未満の場合には、自動受信を行わないようにしてもよい。
例えば、受信条件判定手段23は、二次電池60の電池残量を電圧で検出し、電池電圧が所定値以上であるか否かを判定し、その判定結果を自動受信手段24に出力すればよい。電池残量が低い状態で受信処理を行うと、受信による電力消費で電池電圧が急激に低下し、システムダウンになる可能性がある。このため、電池電圧が所定値未満の状態で受信処理を行わないように制御することで、システムダウンを未然に防止できる。
ただし、前述のとおり、屋外判定手段21がソーラーパネル70の発電量を検出しており、発電量が所定値以上の場合のみ受信処理を行うため、ソーラーパネル70によって二次電池60も充電されて電池電圧も向上することが期待できる。従って、二次電池60の電池残量を直接検出せずに受信処理を行うことができる。
状態判定手段25は、自動受信手段24により自動受信処理が開始されてから機能し、衛星信号受信部10Aによる衛星信号の受信結果に基づいて、電子時計1が当該衛星信号を受信可能な状態であるか否かを判定する。
具体的に、状態判定手段25は、自動受信手段24の制御の下、衛星信号の受信を開始した衛星信号受信部10Aによって捕捉されたGPS衛星の数(捕捉衛星数)が1以上であるか否かを判定する。衛星数判定の結果、1以上のGPS衛星から衛星信号を受信可能であると判定した場合には、状態判定手段25は、さらに、受信された衛星信号の信号強度が所定値以上であるか否かを判定する。この所定値は、当該衛星信号から時刻情報等を適切に取得可能な信号強度に設定される。そして、受信された衛星信号の信号強度が所定値以上であると判定すると、状態判定手段25は、衛星信号を受信可能な状態であると判定する。一方、捕捉衛星数が0である場合や、衛星信号の信号強度が所定値未満である場合には、状態判定手段25は、衛星信号を受信可能な状態でないと判定する。
なお、捕捉衛星数と衛星信号の信号強度とのいずれかを判定する構成としてもよい。
この判定結果を示す信号は、状態判定手段25から自動受信手段24に出力される。
この信号が衛星信号を受信可能な状態にない旨を示す信号であると、自動受信手段24は、衛星信号の受信処理を中断し、所定時間経過後に、当該受信処理を再度実行する。この際、衛星信号の受信処理は、当該衛星信号を受信可能な状態となって時刻情報等が取得されるまで、前記所定時間間隔で繰り返し実行される。しかしながら、無駄な電力消費を抑制するため、当該受信処理の再実行回数は所定回数(例えば3回)に設定される。
一方、当該信号が衛星信号を受信可能な状態を示す信号であると、自動受信手段24は、衛星信号の受信処理を継続実行し、受信された衛星信号から時刻情報の取得等を実施する。
前述の衛星信号受信部10Aは、自動受信手段24の制御の下、受信処理を行って、捕捉されたGPS衛星の衛星数(捕捉衛星数)、及び、受信された衛星信号(詳しくは、当該衛星信号に応じた受信信号)を、前述の状態判定手段25に出力する。
また、衛星信号受信部10Aは、当該受信処理を行って時刻情報を取得する。この衛星信号受信部10Aで受信された時刻情報は、RAM31の時刻情報記憶部311に記憶される。
さらに、衛星信号受信部10Aにおける受信結果、具体的には、受信に成功したか否かの受信結果情報と、その際の受信開始時刻とが、RAM31の受信結果記憶部313に記憶される。
時刻情報修正部26は、図示略の発振回路などからの基準信号に基づいて内部時刻を計時し、時刻表示駆動部51を介して時刻表示部52の時刻表示を更新し続ける。従って、時刻情報修正部26によって、本発明の計時手段も構成されている。
また、時刻情報修正部26は、時刻情報記憶部311に格納されている時刻情報や、現在地の時差情報に基づいて内部時計の時刻を修正する。時差情報は、利用者が手動入力で設定してもよいし、衛星信号を受信して測位処理を行って現在地を取得し、その現在地に対応する時差情報をRAM31に記憶された時差テーブルから取得して設定してもよい。
[受信条件]
次に、受信条件判定手段23で用いる受信条件に関して説明する。
受信条件判定手段23は、受信条件として、受信結果記憶部313に記憶された過去の受信処理において受信に成功したときの受信開始時刻に基づいて決められる成功時間範囲と、受信に失敗したときの受信開始時刻に基づいて決められる失敗時間範囲とを設定する。
例えば、過去の受信成功履歴として、「受信開始時:7時00分」が記憶されている場合、受信条件判定手段23は、この受信開始時の前後30分間、つまり6時30分から7時30分の時間範囲を成功時間範囲として受信条件に設定する。
また、過去の受信失敗履歴として、「受信開始時:17時00分」が記憶されている場合、受信条件判定手段23は、この受信開始時の前後30分間、つまり16時30分から17時30分の時間範囲を失敗時間範囲として受信条件に設定する。
そして、自動受信時刻判別手段22から自動受信開始が指示された場合に、時刻情報修正部26で計時する内部時刻が、前記成功時間範囲に含まれ、かつ、失敗時間範囲に含まれない場合に、受信条件判定手段23は、受信条件に該当すると判定する。
なお、成功時間範囲と失敗時間範囲とが重なる場合は、より新しい受信記録を優先すればよい。すなわち、成功時間範囲が16時00分から17時00分であり、失敗時間範囲が16時30分から17時30分の場合、成功時間範囲が設定された受信処理が、失敗時間範囲が設定された受信処理よりも後の場合、つまりより新しい場合には、成功時間範囲はそのままに維持し、失敗時間範囲を17時00分から17時30分に設定し直す。従って、本実施形態では、内部時刻が成功時間範囲に含まれる場合は、自動的に失敗時間範囲に含まれないように設定している。
また、例えば、電源投入後に初めて受信する場合等、受信結果記憶部313に受信成功のデータが記憶されていない場合には、前記受信条件を設定できない。この場合には、初期条件として、電子時計1の工場出荷時に時間範囲をあらかじめ設定しておいてもよいし、ユーザーが前記時間範囲を入力することで設定してもよい。
さらに、手動受信モードを用意しておき、ユーザーが手動受信処理を行った場合に、受信条件判定手段23が手動受信開始時刻に基づいて時間範囲を設定してもよい。
なお、本実施形態では、図2に示すように、屋外判定手段21による屋外判定結果は、受信条件判定手段23を介して自動受信手段24に出力されているが、屋外判定手段21から自動受信手段24に直接出力してもよい。
[受信処理]
図4及び図5は、受信処理を示すフローチャートである。
次に、制御部20における制御について、図4及び図5も参照して説明する。
自動受信手段24により実行される受信処理は、自動受信時刻判別手段22が内部時刻を参照し、自動受信処理時刻になったと判断した場合に実行される処理である。
この受信処理では、図4に示すように、自動受信時刻判別手段22は、内部時刻を参照して前回の受信から所定時間(例えば24時間)が経過して自動受信時刻になったかを判断する(S1)。S1でNoの場合、自動受信時刻になるまで、S1の処理を継続する。
一方、自動受信時刻になってS1でYesと判定されると、屋外判定手段21は、ソーラーパネル70の発電量に基づいて屋外であるか否かを判定する(S2)。
本実施形態では、前述したように、屋外判定手段21は、ソーラーパネル70の発電量が光量閾値以上であるかを判定することで、電子時計1がGPS信号を受信可能な場所つまり屋外にあるかを判定する。
そして、S2でNoと判定された場合、屋外判定手段21は、S2の判定処理を継続する。
一方、S2でYesと判定された場合、受信条件判定手段23は、受信条件に該当するかを判定する(S3)。
本実施形態では、前述のとおり、受信条件は、受信結果記憶部313に記憶された受信履歴に基づく成功時間範囲及び失敗時間範囲である。従って、受信条件判定手段23は、時刻情報修正部26で計時している内部時刻が、前記成功時間範囲に入れば、受信条件に該当したと判定する。なお、前述のとおり、成功時間範囲は失敗時間範囲に重ならないため、内部時刻が成功時間範囲に該当する場合、自動的に失敗時間範囲に該当しないことになる。
そして、S3でNoと判定された場合、屋外判定手段21は、S2に戻って処理を継続する。
一方、S3でYesと判定された場合、自動受信手段24は、自動受信処理を実行し、衛星信号受信部10Aを駆動させて、衛星信号の受信を開始させる(S4)。
次に、状態判定手段25は、当該衛星信号受信部10Aにより捕捉されたGPS衛星の衛星数と、当該GPS衛星から受信された衛星信号の信号強度とに基づいて、電子時計1が衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定する(S5)。
このS5でNoと判定された場合、自動受信手段24は、衛星信号受信部10Aによる衛星信号の受信を中断させる(S6)。
そして、自動受信手段24は、当該自動受信処理において衛星信号を受信可能な状態ではないと判定された回数(不可回数)を計数する(S7)。具体的に、自動受信手段24は、当該自動受信処理の開始に伴って初期化(すなわち「0」に設定)される不可回数を1増加させる。
この後、自動受信手段24は、当該不可回数が所定回数を超えたか否かを判定する(S8)。この所定値は予め設定されており、本実施形態では当該所定回数は、前述のように「3」に設定されているが、適宜変更可能である。
このS8でYesと判定された場合、自動受信手段24は、S14に処理を進める。
S8でNoと判定された場合、自動受信手段24はS6で衛星信号の受信を中断させてから所定時間が経過したか否かを判定する(S9)。この所定時間は、本実施形態では5分とされているが、適宜変更可能である。
このS9でNoと判定された場合、自動受信手段24は、所定時間が経過するまでS9の判定処理を継続する。
一方、S9でYesと判定された場合、自動受信手段24はS4に戻る。これにより、衛星信号を受信可能な状態となるまで、S4〜S9が前記所定回数繰り返される。
また、S5でYesと判定された場合、図5に示すように、自動受信手段24は、衛星信号受信部10Aで受信処理を行った結果、時刻情報の受信に成功したか否かを判定する(S10)。なお、受信に成功したとは、衛星信号を受信して時刻情報を取得できた場合であり、それ以外の場合、例えば、衛星信号を受信できたが時刻情報を取得できなかった場合は受信に失敗したと判定する。
S10でYesと判定されて受信に成功した場合、衛星信号受信部10Aは、受信処理を終了し、取得した時刻情報を時刻情報記憶部311に記憶させるとともに、受信に成功したことを表す受信結果情報と、受信成功時の受信開始時刻とを受信結果記憶部313に記憶させる(S11)。
そして、時刻情報修正部26は、時刻情報記憶部311に記憶された時刻情報を用いて時刻修正処理を実行する(S12)。
さらに、受信条件判定手段23は、受信結果記憶部313に追加された受信結果を用いて受信条件、具体的には成功時間範囲を更新する(S13)。
一方、S8でYesと判定された場合、及び、S10でNoと判定されて受信に失敗した場合、衛星信号受信部10Aは、受信処理を終了するが、時刻情報を取得できていないため、時刻情報記憶部311への時刻情報の記憶は行わない。そして、衛星信号受信部10Aは、受信に失敗したことを表す受信結果情報と、受信失敗時の受信開始時刻とを受信結果記憶部313に記憶させる(S14)。
さらに、受信条件判定手段23は、受信に失敗した場合も、受信結果記憶部313に追加された受信結果を用いて受信条件、具体的には失敗時間範囲を更新する(S13)。
以上により、自動受信手段24による1回の受信処理が終了する。
その後、S1において自動受信時刻になったと判定されれば、S2〜S14の処理が実行される。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、受信条件判定手段23によって過去の受信結果に基づく受信条件に該当するかを判定し、当該受信条件に該当する場合に、自動受信手段24は自動受信処理を実行している。このため、衛星信号の受信に成功する確率を高くでき、受信処理を効率的に行うことができる。
また、受信条件判定手段23は、過去の受信成功記録に基づいて成功時間範囲を設定している。このため、過去のユーザーの行動パターンに基づく受信成功時間帯での受信を行うことができ、受信に成功する確率を向上できる。
さらに、受信条件判定手段23は、受信失敗記録に基づいて失敗時間範囲を設定している。このため、過去のユーザーの行動パターンに基づく受信失敗時間帯であれば受信を行わないので、無駄な受信処理を行うことを防止でき、省電力化を図ることができる。
そして、受信条件判定手段23は、これら受信成功履歴及び受信失敗履歴の両方を参照して受信処理を行うため、いずれか一方の履歴のみで受信処理を行う場合に比べて、受信に成功する確率をより向上できる。
その上、成功時間範囲及び失敗時間範囲の時間帯が重なる場合には、直近の受信結果を優先しているので、行動パターンが変化した場合でも、より最近の行動パターンに合わせた受信処理を行うことができるため、受信に成功する確率をより向上できる。
S5で、衛星信号を受信可能な状態にないと状態判定手段25により判定された場合、自動受信手段24は、衛星信号受信部10Aによる受信処理を中断させる。これによれば、無駄な受信処理を省略できる。従って、無駄な電力消費を抑制でき、電子時計の省電力化を図ることができる。
S5で、衛星信号を受信可能な環境にないと状態判定手段25により判定された場合、S6で衛星信号の受信処理が中断されてから所定時間経過後に、自動受信手段24は、衛星信号の受信処理を再度実行する。これによれば、当該所定時間の経過を待つことで、衛星信号を受信可能でない状態から受信可能な状態に変化する割合が高くなるので、受信処理の成功の確率を向上できる。
この際、衛星信号を受信可能な状態となるまで、衛星信号の受信処理が所定回数繰り返されるので、当該成功の確率をさらに向上できる。一方、受信処理を所定回数実行しても、衛星信号を受信可能な状態とならなかった場合には、自動受信処理は終了される(衛星信号の受信処理が実行されない)ので、無駄な電力消費を抑制できる。
衛星信号の受信が失敗する例としては、GPS衛星を捕捉できない場合や、捕捉されたGPS衛星から受信された衛星信号の信号強度が低い場合が挙げられる。これに対し、状態判定手段25が、位置情報衛星の捕捉数、及び、受信された衛星信号の信号強度に基づいて判定することで、衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを適切に判定できる。
自動受信手段24は、屋外判定手段21により屋外に配置されていると判定され、さらに、受信条件判定手段23により受信条件に該当すると判定された場合にのみ、自動受信処理を行う。
ここで、屋外判定手段21による屋外判定のみで自動受信処理の実行の可否を判断した場合、必ずしも受信に適していない環境で、衛星信号の受信処理を行ってしまうおそれがある。例えば、通勤途中の電車の中で瞬間的に太陽光が電子時計1に当たった場合に、屋外であると認識して自動受信が行われてしまう可能性がある。この場合、電車は高速で移動するとともに、頻繁かつ継続的に駅やビル等の建物の陰に入ることがあり、受信に失敗する可能性が高い。
これに対し、電子時計1は、屋外判定手段21により屋外にあると判定されても、過去に通勤途中に電車内で受信処理をして失敗していれば、同じ時間帯では受信を行わず、屋外であると判定され、かつ、過去の受信に成功している時間帯に受信処理を行う。すなわち、電子時計1は、受信の成功及び失敗の結果を参考に受信時間を調整し、ユーザーの行動パターンに応じて過去に受信に成功した時間帯でのみ受信処理を行う。このため、自動受信処理を実行する場合でも、受信に成功する確率を向上できる。従って、自動受信時に受信に成功して時刻情報を取得できる確率が高まり、時刻表示部52で正確な時刻を表示できるとともに、無駄な受信処理を行うことを防止できて省電力化を実現でき、システムダウンも未然に防止できる。
さらに、屋外判定手段21は、ソーラーパネル70の発電量を検出し、当該発電量に基づいて、電子時計1が屋外にあるか否かを判定する。これによれば、電子時計1が屋内に配置されている場合など、受信環境が悪い場合には衛星信号の受信処理は行われない。このため、衛星信号の受信処理を行った場合に、当該衛星信号を効率的に受信することができる。よって、時刻情報の取得に成功する可能性が高まり、消費電力の削減を図り、電池寿命をのばすことができる。
さらに、受信条件判定手段23が利用する条件は、時間情報のみであるため、受信条件を判定するための情報を取得するために特別なセンサーなどを別途設ける必要がなく、消費電力の増加を防止できるとともに、腕時計のような小型の電子時計においても容易に適用できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図6及び図7は、第二実施形態に係る電子時計により実行される受信処理を示すフローチャートである。
第二実施形態に係る電子時計は、受信条件判定手段23で判定する受信条件として、時間範囲だけでなく、曜日も条件に加えている点で、前記第一実施形態に係る電子時計1と相違する。このため、本実施形態に係る電子時計の構成は、第一実施形態に係る電子時計1と同様であるため、説明を省略する。
また、図6及び図7フローチャートに示す第二実施形態の処理において、図4及び図5に示す第一実施形態のフローチャートと同じ処理には同じ符号を付し、説明を省略する。
第二実施形態に係る電子時計においては、図7に示すように、S10でYes(受信に成功した)と判定された場合は、衛星信号受信部10Aは、受信処理を終了し、受信結果記憶部313に、受信開始時刻とともに、その受信処理が行われた曜日情報を記憶する(S11A)。なお、衛星信号の航法メッセージは、週初めの日曜日の0時を基準にして送信され、Zカウントは週初めからの経過時間であるため、このZカウントを取得すれば曜日も把握できる。
一方、図6及び図7に示すように、S8でYes(所定回数を超えた)と判定された場合、または、S10でNo(受信に失敗した)と判定された場合は、衛星信号受信部10Aは、受信処理を終了し、受信結果記憶部313に、受信開始時刻とともに、その受信処理が行われた曜日情報を記憶する(S14A)。なお、受信に失敗している場合は、Zカウントから曜日を把握できないため、時刻情報修正部26で計時されている内部時刻に基づく曜日を記憶すればよい。
そして、受信条件判定手段23は、図6に示すように、屋外判定処理S2でYesと判定された後に実行されるS3Aの受信条件判定処理において、受信処理時の時刻及び曜日が、成功時間範囲とそれに対応する曜日情報との両方に該当し、失敗時間範囲及びそれに対応する曜日情報の両方に該当しない場合に、受信条件に該当すると判定する。
その他の処理は、第一実施形態に係る電子時計1と同じであるため、説明を省略する。
[第二実施形態の作用効果]
第二実施形態に係る電子時計おいても、前記第一実施形態に係る電子時計1と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、S3Aの受信条件判定において、受信時間だけでなく、曜日情報も条件に加えているので、第一実施形態に係る電子時計1に比べてもより受信確率を向上できる。
例えば、受信成功履歴として、自宅から駅までの通勤時に受信に成功したため、受信開始時であった7時30分の前後30分間の成功時間範囲が設定されていた場合、第一実施形態では、曜日情報を判定しないため、平日と行動パターンが異なる土曜日や日曜日など休日の場合もS3Aの受信条件に該当することになる。このため、平日に受信に成功していても、行動パターンが異なる休日には受信に失敗する可能性がある。
これに対し、第二実施形態に係る電子時計によれば、時間だけでなく曜日も条件に含まれるため、例えば、平日(月曜日から金曜日)の成功時間範囲が設定されていても、土曜日や日曜日には曜日が異なるため、その平日の条件で受信が行われることを防止できる。
さらに、曜日ごとに判断できるので、曜日ごとに行動パターンが異なるユーザーの場合でも、受信に成功する確率が低下することがない。
従って、時刻情報を確実に受信できる確率が高まり、受信処理の省電力化を実現でき、システムダウンを確実に防止でき、正確な時刻を表示できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図8は、本発明の第三実施形態に係る電子時計1Aのシステム構成を示すブロック図である。
第三実施形態に係る電子時計1Aは、図8に示すように、加速度センサー90をさらに備え、受信条件判定手段23が判定する受信条件として、加速度センサー90の出力値を用いた点で、前記実施形態に係る電子時計1と相違する。従って、第三実施形態に係る電子時計1Aにおいて、前記実施形態に係る電子時計1と同じ構成には、同じ符号を付し、説明を省略する。
第三実施形態に係る電子時計1Aは、前記電子時計1の構成に加えて加速度センサー90を備える。なお、ここでいう電子時計1の構成は、第一実施形態で示した電子時計1の構成でもよく、第二実施形態で示した電子時計の構成でもよい。
また、受信結果記憶部313には、受信結果とともに、その際の加速度センサー90の出力値が記憶される。
加速度センサー90の出力値は、電子時計1Aが静止していれば一定であり、電子時計1Aが移動すると変化する。特に、電子時計1Aを装着しているユーザーが歩行している場合には、腕を振りながら移動するため、加速度センサー90の出力値も大きく変化する。一方で、電子時計1Aを装着しているユーザーが自動車や電車などの乗り物に乗っている場合には、加速度センサー90の出力値は歩行時に比べて変化が小さくなる。
従って、受信条件判定手段23は、電子時計1Aの静止時と、歩行時の加速度センサー90の出力値のパターンに基づく条件(加速度範囲)をあらかじめ設定しておく。そして、当該受信条件判定手段23は、加速度センサー90の出力値が、電子時計1が机の上などに置かれて静止している状態や、あるいはユーザーが歩行している状態の出力値に該当する場合に、受信条件に該当したと判定する。
例えば、加速度センサー90の最大出力値が、あらかじめ設定された第1閾値未満の場合には、受信条件判定手段23は、電子時計1Aが静止状態にあると判定し、受信条件に該当すると判定する。
また、加速度センサー90の最大出力値が、あらかじめ設定された第2閾値(第1閾値よりも大きな値)以上の場合には、受信条件判定手段23は、電子時計1Aが歩行しているユーザーに装着された状態にあると判定し、受信条件に該当すると判定する。
一方、加速度センサー90の最大出力値が、あらかじめ設定された第1閾値以上、第2閾値未満の場合、つまり設定された加速度範囲に含まれない場合には、受信条件判定手段23は、電子時計1Aを装着しているユーザーが乗り物に乗っている状態にあると判定し、受信条件には該当しないと判定する。
さらに、受信条件判定手段23は、受信結果記憶部313に記憶される受信結果(成功または失敗)と、加速度センサー90の出力値との関係に基づき、前記加速度センサー90の出力値の該当条件(加速度範囲)を更新する。例えば、加速度センサー90の最大出力値が前記第2閾値未満であるが、衛星信号の受信に成功した場合には、第2閾値を当該最大出力値(更新前の第2閾値よりも小さい値)に更新すればよい。
一方で、加速度センサー90の最大出力値が第2閾値以上であるにもかかわらず、衛星信号の受信に失敗した場合には、その最大出力値を新しい第2閾値に変更すればよい。
[第三実施形態の作用効果]
第三実施形態に係る電子時計1Aでは、受信条件判定において、加速度センサー90の出力値を用いて判断しているので、当該電子時計1Aが静止しているのか、あるいは、歩行しているユーザーに装着されているのかを判定できる。そして、屋外判定手段21の屋外判定と組み合わせれば、屋外において電子時計1Aが机の上などに置かれて静止されている状態や、屋外を歩行しているユーザーの腕に装着されている状態であることを判定できる。つまり、ユーザーが電車や自動車、バスなどの乗り物に乗っており、一時的に太陽光があたった状態ではないことを判定できる。
したがって、この条件に該当する際に受信処理を行えば、乗り物に乗っている場合に比べて受信に成功する確率が高いので、時刻情報を取得できる確率も向上できる。
[変形例]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されない。
例えば、前記第三実施形態では、電子時計1Aに加速度センサー90を設けて、当該電子時計1Aが静止状態であるか、歩行状態で使用されているか、あるいは乗り物に乗車している状態で使用されているかを判断していた。しかしながら、これに限らず、加速度センサー90の代わりにソーラーパネル70の出力値の変動量を利用してこれらの状態を判定してもよい。
すなわち、電子時計が静止状態の場合には、太陽光に対するソーラーパネル70の受光面の角度が一定であるため、所定の時間、例えば30秒間であれば、ソーラーパネル70の発電電流や電圧は略一定である。
一方、歩行しているユーザーの腕に電子時計が装着されている場合、太陽光に対するソーラーパネル70の受光面の角度が大きく変化し、所定の時間、例えば30秒間であれば、ソーラーパネル70の発電電流や電圧等の出力値は大きく変化する。
また、乗り物に乗車しているユーザーの腕に電子時計が装着されている場合、ソーラーパネル70の発電電流や電圧は変化するが、その変化量は歩行時に比べて小さい。
従って、加速度センサー90が設けられた場合と同様に、ソーラーパネル70の出力値を検出し、当該出力値が、過去の受信処理において受信成功時及び失敗時の出力値に基づいて設定された変動範囲に含まれるか否かを判定することで、受信条件に該当するか否かを判定できる。また、加速度センサー90を不要にできるので、消費電力を低減でき、腕時計等の小型の電子時計に容易に組み込める利点がある。
また、前記第一及び第二実施形態では、受信条件の時間範囲として、受信に成功した受信開始時間に基づく成功時間範囲と、受信に失敗した受信開始時間に基づく失敗時間範囲とを設けていたが、いずれか一方のみを設けてもよい。
例えば、受信条件として成功時間範囲のみを設ければ、過去に受信に成功した時間帯での受信処理のみが実行されることになる。ただし、この場合、ユーザーの行動パターンが変化した結果、同じ時間帯で受信に失敗しても、その履歴が考慮されない。このため、前記各実施形態のように失敗時間範囲も設定したほうが、受信成功確率を向上できる。
また、受信条件として失敗時間範囲のみを設ければ、それ以外の時間帯で受信を行えるため、受信できる時間帯が広がり、迅速に受信処理を行える。ただし、この場合、受信に成功したことがない時間帯でも受信処理が実行されるため、受信履歴が少ない段階では受信成功確率が向上しない可能性もあり、前記各実施形態のように成功時間範囲を設定したほうが、受信成功確率を向上できる。
さらに、前記第三実施形態や前記変形例では、加速度センサー90やソーラーパネル70の出力値を受信結果とともに記憶することで、受信条件を更新できるようにしていたが、電子時計の工場出荷時に初期設定した受信条件のみを利用してもよい。この場合、メーカーにおいてテストを行って受信条件を設定するため、さまざまな使用状態に応じた受信制御を行うことができる。一方で、受信条件を更新できるほうが、個々のユーザーの行動パターンに応じた個別の受信条件を設定できる利点がある。
また、前記第二実施形態では、受信条件として曜日情報を用い、この曜日情報としては月曜日から日曜日までの各曜日の情報としていたが、さらに、祝日の情報を加味して判断してもよい。この祝日情報は、国及び地域ごとに異なるため、測位モードで受信して得られた測位情報やユーザーの入力操作で現在地の国及び地域を特定し、当該国及び地域に応じて設定すればよい。
さらに、曜日情報としては、平日及び休日で分類してもよい。この平日及び休日は、初期設定として月曜日から金曜日を平日、土曜日及び日曜日を休日としておき、ユーザーの入力操作で変更できるようにすればよい。この場合には、過去の受信履歴が月曜日の情報しかない場合でも、火曜日から金曜日までは同じ平日であると判断して、月曜日の受信履歴を利用して自動受信制御を行うことができる。
さらに、受信条件に設定する時間範囲は、受信履歴の受信開始時刻の前後30分間に限らず、前後1時間でもよいし、前後15分間でもよく、時間範囲の長さは適宜設定すればよい。
また、前記成功時間範囲及び失敗時間範囲は、その受信時の受信開始時刻に基づいて設定していたが、受信終了時刻を基準に設定してもよい。要するに、受信処理を行っていた時間に対応して時間範囲を設定すればよい。
また、受信条件としては、前記第一及び第二実施形態の時間範囲や曜日条件に、前記第三実施形態の加速度センサー90や前記変形例のソーラーパネル70の出力値の条件を加えて設定してもよい。この場合、屋外判定手段21で屋外と判定され、さらに、受信条件判定手段23で、成功時間範囲や曜日に該当し、かつ、加速度センサー90やソーラーパネル70の出力値から電子時計が静止状態や、歩行中のユーザーに装着された状態である場合にのみ、受信処理が実行されるように設定される。このように、受信条件が厳しくなる分、受信処理を行った際に受信に成功する確率をより高めることができる。
さらに、前記各実施形態では、屋外判定手段21や受信条件判定手段23は、受信開始前に屋外判定及び受信条件判定を行っていたが、受信中にも判定処理を行い、いずれかの条件に該当しなくなった場合に、受信を中断するように制御してもよい。
また、屋外判定手段21は無くてもよい。この場合、受信条件判定手段23により、受信条件に該当すると判定された場合に、自動受信手段24が、前述の自動受信処理を実行すればよい。
屋外判定手段21は、前記実施形態のようなソーラーパネル70の発電量によって判定するものに限らない。例えば、屋外判定手段21としては、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の光センサーを用いてもよく、要するに、電子時計が屋外に配置されているか否かを判定できればよい。
前記各実施形態では、状態判定手段25は、衛星信号受信部10Aにより捕捉されるGPS衛星の衛星数、及び、受信される衛星信号の信号強度に基づいて、当該衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定した。しかしながら、これに限らず、他の判定材料に基づいて、衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定してもよい。さらに、状態判定手段25は無くてもよい。
本発明の電子時計は、指針を有するアナログ時計に限らず、指針及びディスプレイを有するコンビネーション時計や、ディスプレイのみを有するデジタル時計に適用してもよい。さらに、本発明は、腕時計に限らず、置き時計や懐中時計などの各種時計や、携帯電話機、デジタルカメラ、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)、カーナビなどの時計機能を有する各種情報端末等に適用してもよい
発電装置としては、ソーラーパネル70に限定されず、回転錘で発電機を作動させるものなどでもよいが、ソーラーパネル70であれば、屋内外の判定にも利用できる利点がある。
また、電子時計に発電装置を設けずに、外部電源、例えばコンセントなどからの電力で二次電池60を充電してもよい。
さらに、電源としては、充電可能な二次電池に限らず、一次電池でもよい。
また、上述の実施形態は、位置情報衛星の例としてGPS衛星について説明したが、本発明の位置情報衛星としては、GPS衛星だけではなく、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)や、SBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの時刻情報を含む衛星信号を発信する位置情報衛星でもよい。
1,1A…電子時計、10…GPS装置、10A…衛星信号受信部、11…GPSアンテナ、20…制御部、21…屋外判定手段、22…自動受信時刻判別手段、23…受信条件判定手段、24…自動受信手段、25…状態判定手段、26…時刻情報修正部、30…記憶装置、31…RAM、311…時刻情報記憶部、313…受信結果記憶部、40…入力装置、50…表示装置、51…時刻表示駆動部、52…時刻表示部、60…二次電池、70…ソーラーパネル、90…加速度センサー。

Claims (13)

  1. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、を備え、
    前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に失敗したときの受信時刻に基づいて決められる失敗時間範囲を前記受信条件として設定し、
    前記計時手段で計時されている時刻が前記失敗時間範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当しないと判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、を備え、
    前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に失敗したときの受信時刻に基づいて決められる失敗時間範囲と、その受信失敗時の曜日とを前記受信条件として設定し、
    前記計時手段で計時されている時刻が前記失敗時間範囲に含まれ、かつ、曜日が前記失敗時間範囲に対応する曜日と一致する場合は、前記受信条件に該当しないと判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、
    加速度センサーと、を備え、
    前記受信条件判定手段は、前記加速度センサーの出力値が、過去の受信処理における受信の成功時または失敗時の前記加速度センサーの出力値に基づいて設定された加速度範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、
    ソーラーパネルと、を備え、
    前記受信条件判定手段は、前記ソーラーパネルの出力値の変動量が、過去の受信処理における受信の成功時または失敗時の前記ソーラーパネルの出力値に基づいて設定された変動範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    前記衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定する状態判定手段を備え、
    前記自動受信手段は、前記状態判定手段によって前記衛星信号を受信可能な状態にないと判定された場合には、前記受信手段による前記衛星信号の受信処理を中断させる
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項に記載の電子時計において、
    前記自動受信手段は、前記状態判定手段によって前記衛星信号を受信可能な状態にないと判定されて前記受信手段による前記衛星信号の受信処理を中断させたときから所定時間経過後に、前記衛星信号を受信可能な状態となるまで、前記衛星信号の受信処理を所定回数繰り返し実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項または請求項に記載の電子時計において、
    前記状態判定手段は、前記位置情報衛星の捕捉数、及び、受信された前記衛星信号の信号強度の少なくともいずれかに基づいて、当該衛星信号を受信可能な状態にあるか否かを判定する
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項1から請求項のいずれかに記載の電子時計において、
    前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に成功したときの受信時刻に基づいて決められる成功時間範囲を前記受信条件として設定し、
    前記計時手段で計時されている時刻が前記成功時間範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定する
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 請求項1から請求項のいずれかに記載の電子時計において、
    前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に成功したときの受信時刻に基づいて決められる成功時間範囲と、その受信成功時の曜日とを前記受信条件として設定し、
    前記計時手段で計時されている時刻が前記成功時間範囲に含まれ、かつ、曜日が前記成功時間範囲に対応する曜日と一致する場合は、前記受信条件に該当すると判定する
    ことを特徴とする電子時計。
  10. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、を備えた電子時計の制御方法であって、
    前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に失敗したときの受信時刻に基づいて決められる失敗時間範囲を前記受信条件として設定し、
    前記計時手段で計時されている時刻が前記失敗時間範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当しないと判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
  11. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、を備えた電子時計の制御方法であって、
    前記受信条件判定手段は、過去の受信処理において受信に失敗したときの受信時刻に基づいて決められる失敗時間範囲と、その受信失敗時の曜日とを前記受信条件として設定し、
    前記計時手段で計時されている時刻が前記失敗時間範囲に含まれ、かつ、曜日が前記失敗時間範囲に対応する曜日と一致する場合は、前記受信条件に該当しないと判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
  12. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、
    加速度センサーと、を備えた電子時計の制御方法であって、
    前記受信条件判定手段は、前記加速度センサーの出力値が、過去の受信処理における受信の成功時または失敗時の前記加速度センサーの出力値に基づいて設定された加速度範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
  13. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段を作動させて衛星信号を受信し、衛星信号に含まれる時刻情報を取得する自動受信処理を行う自動受信手段と、
    時刻を計時するとともに、前記自動受信手段で取得した時刻情報によって、計時している時刻を修正する計時手段と、
    設定された受信条件に該当するか否かを判定する受信条件判定手段と、
    ソーラーパネルと、を備えた電子時計の制御方法であって、
    前記受信条件判定手段は、前記ソーラーパネルの出力値の変動量が、過去の受信処理における受信の成功時または失敗時の前記ソーラーパネルの出力値に基づいて設定された変動範囲に含まれる場合は、前記受信条件に該当すると判定し、
    前記自動受信手段は、
    前記受信条件判定手段によって前記受信条件に該当すると判定された場合に、前記自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
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