JP5992567B1 - 日付識別装置 - Google Patents

日付識別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5992567B1
JP5992567B1 JP2015058515A JP2015058515A JP5992567B1 JP 5992567 B1 JP5992567 B1 JP 5992567B1 JP 2015058515 A JP2015058515 A JP 2015058515A JP 2015058515 A JP2015058515 A JP 2015058515A JP 5992567 B1 JP5992567 B1 JP 5992567B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
date
data
label
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015058515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016177655A (ja
Inventor
正義 林
正義 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PFU Ltd filed Critical PFU Ltd
Priority to JP2015058515A priority Critical patent/JP5992567B1/ja
Priority to US14/792,079 priority patent/US9594985B2/en
Priority to CN201610057566.7A priority patent/CN105989359B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5992567B1 publication Critical patent/JP5992567B1/ja
Publication of JP2016177655A publication Critical patent/JP2016177655A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/20Scenes; Scene-specific elements in augmented reality scenes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/16Image preprocessing
    • G06V30/162Quantising the image signal
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/60Type of objects
    • G06V20/62Text, e.g. of license plates, overlay texts or captions on TV images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/18Extraction of features or characteristics of the image
    • G06V30/18086Extraction of features or characteristics of the image by performing operations within image blocks or by using histograms
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/19Recognition using electronic means
    • G06V30/19007Matching; Proximity measures
    • G06V30/19073Comparing statistics of pixel or of feature values, e.g. histogram matching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/22Character recognition characterised by the type of writing
    • G06V30/224Character recognition characterised by the type of writing of printed characters having additional code marks or containing code marks
    • G06V30/2247Characters composed of bars, e.g. CMC-7
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/40Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/41Analysis of document content
    • G06V30/414Extracting the geometrical structure, e.g. layout tree; Block segmentation, e.g. bounding boxes for graphics or text
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level
    • H04N1/4072Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level dependent on the contents of the original
    • H04N1/4074Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level dependent on the contents of the original using histograms
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07BTICKET-ISSUING APPARATUS; FARE-REGISTERING APPARATUS; FRANKING APPARATUS
    • G07B17/00Franking apparatus
    • G07B17/00459Details relating to mailpieces in a franking system
    • G07B17/00661Sensing or measuring mailpieces
    • G07B2017/00709Scanning mailpieces

Abstract

【課題】写真の日付を、適切に識別することのできる日付識別装置を提供すること。【解決手段】7セグメント文字140により日付155が付与されている媒体Pを撮像することで生成された画像データ100のうち、日付が付与されていると推定される日付領域データ101を切り出す切出部81と、輝度及び色相に基づいた閾値により、日付領域データ101を二値化する二値化変換部82と、二値化された日付領域データ101をラベリング処理し、数字として識別可能性がある対象領域データ102を抽出するラベリング部83と、少なくとも対象領域データ102に対して、複数線によるヒストグラムを行い、各線におけるピーク数に基づいて数字を識別する数字識別部84と、識別された数字に基づく日付データを画像データ100に付与する日付データ付与部85と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、日付識別装置に関する。
紙等の媒体を撮像した際の画像に基づいて、当該媒体に記載されている文字を識別する識別装置では、撮像した画像に対して様々な画像処理を行うことにより、識別性を高めている。例えば、従来の識別装置の中には、画像中の画素の彩度や輝度を用いて、処理対象画像内の各画素を、背景や文字等に分けることによって文字等を識別できるようにしたり(例えば、特許文献1)、画像中の輝度頻度ヒストグラムを算出し、黒比率が所定値になるように二値化閾値を設定して画像の二値化を行ったりしているものがある(例えば、特許文献2)。
また、従来の識別装置の中には、文字を識別する手法について工夫しているものがある。例えば、識別の対象となる文字がセグメント構造である場合に、使用するセグメントと不使用のセグメントとを文字ごとに辞書メモリに用意しておき、撮像した画像中におけるセグメント対応位置から切り出したデータと辞書メモリとに基づいて、文字の判定を行っているものがある(例えば、特許文献3)。
特開2013−84071号公報 特開平8−221512号公報 特開2000−339472号公報
しかしながら、画像処理を行うことによって、文字を構成している可能性のある画素を取捨選択し、これらの画素を組み合わせて文字であるか否かを判断する場合、計算量が大変多くなる。また、セグメント構造である文字の識別をする場合において、画像中の各画素が、セグメントを構成する画素であるか否かを判断する場合においても、画像の撮像状態によっては判断が難しくなることがあり、適切な判断を行うためには計算量が多くなる。
また、画像中の文字を識別する一例としては、古い写真を電子化して保存をする場合において、電子化したデータを時系列的に並べ替えるために、写真に焼き付けられることによって写真に付与されている日付の識別を行うことがある。つまり、電子化したデータを日付に基づいて並べ替えるために、写真に付与されている日付を識別し、識別した日付に基づいて、電子化したデータの並べ替えを行う。このため、このような日付に基づいた並べ替えを行う際には、写真に付与されている日付を、識別装置によって識別する。しかし、古い写真の場合は、劣化によって不鮮明になることがあり、また、劣化の程度も異なったものになる。この場合、写真に付与されている日付を構成している画素を見つけるのが大変困難なものとなり、識別を行うための計算量が、より多くなる。このため、日付の識別を行うのは、大変困難なものとなっていた。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、写真の日付を、適切に識別することのできる日付識別装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る日付識別装置は、7セグメント文字により日付が付与されている媒体を撮像することで生成された画像データのうち、日付が付与されていると推定される日付領域データを切り出す切出部と、輝度及び色相に基づいた閾値により、前記日付領域データを二値化する二値化変換部と、前記二値化された前記日付領域データをラベリング処理し、数字として識別可能性がある対象領域データを抽出するラベリング部と、少なくとも前記対象領域データに対して、複数線によるヒストグラムを行い、各線におけるピーク数に基づいて数字を識別する数字識別部と、前記識別された数字に基づく日付データを前記画像データに付与する日付データ付与部と、を備える。
本開示に係る日付識別装置は、写真の日付を、適切に識別することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る日付識別装置の外観図である。 図2は、実施形態に係る日付識別装置の使用状態を示す図である。 図3は、図1に示す筐体の斜視図である。 図4は、図3のA−A矢視図である。 図5は、図3のB−B断面図である。 図6は、図1に示す日付識別装置の機能ブロック図である。 図7は、折り畳んだ状態の筐体の側面図である。 図8は、図7に示す筐体の斜視図である。 図9は、図1に示す日付識別装置で画像を読み取る場合の説明図である。 図10は、実施形態に係る日付識別装置によって写真の日付を識別する際の処理手順を示すフロー図である。 図11は、矩形の切り出しについての説明図である。 図12は、二値化の処理手順を示すフロー図である。 図13は、色相のヒストグラム抽出を行う場合の説明図である。 図14は、識別処理の処理手順を示すフロー図である。 図15は、二値化された日付領域データに対するラベリング処理についての説明図である。 図16は、ラベル番号の付与時における他の画素の確認方法についての説明図である。 図17は、ラベル番号を付与する際の手順についての説明図である。 図18は、LUTの値の書き換えについての説明図である。 図19は、LUTの値に基づいてラベル番号を整理する場合の説明図である。 図20は、ラベルの領域が重なっている状態を示す説明図である。 図21は、ラベル同士の距離についての説明図である。 図22は、ノイズの判定に用いる基準の一例を示す図表である。 図23は、検出ラインに基づいてノイズの除去を行う場合の説明図である。 図24は、数字の「1」を表している可能性のあるラベルの確認を行う際における処理手順を示すフロー図である。 図25は、数字の「1」を表している可能性のあるラベルの確認を行う際の説明図である。 図26は、投影ヒストグラムの手法についての説明図である。 図27Aは、図26に示す対象領域データに対してC線の投影ラインでヒストグラムを行った場合における説明図である。 図27Bは、図26に示す対象領域データに対してD線の投影ラインでヒストグラムを行った場合における説明図である。 図27Cは、図26に示す対象領域データに対してE線の投影ラインでヒストグラムを行った場合における説明図である。 図28は、投影ヒストグラムのピーク部に基づいて数字を識別する際におけるピーク部と数字との関係を示す図表である。 図29Aは、通常の写真の日付の画像を1つの条件で二値化した場合における画像の説明図である。 図29Bは、通常の写真の日付の画像を別の条件で二値化した場合における画像の説明図である。 図29Cは、図29Aに示す画像と図29Bに示す画像とを合成した画像の説明図である。 図30Aは、日付の背景の模様が複雑な写真の日付の画像を1つの条件で二値化した場合における画像の説明図である。 図30Bは、日付の背景の模様が複雑な写真の日付の画像を別の条件で二値化した場合における画像の説明図である。 図30Cは、図30Aに示す画像と図30Bに示す画像とを合成した画像の説明図である。 図31Aは、日付と背景が同色系統である写真の日付の画像を1つの条件で二値化した場合における画像の説明図である。 図31Bは、日付と背景が同色系統である写真の日付の画像を別の条件で二値化した場合における画像の説明図である。 図31Cは、図31Aに示す画像と図31Bに示す画像とを合成した画像の説明図である。
以下に、本開示に係る日付識別装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る日付識別装置の外観図である。図2は、実施形態に係る日付識別装置の使用状態を示す図である。実施形態にかかる日付識別装置1は、手で持ち運べるサイズであり、図1、図2に示すように、媒体Pを撮像部70で撮像することで、媒体Pに対応する画像データを生成するものである。本実施形態における日付識別装置1は、銀塩写真や印刷写真がまとめられた写真帳を媒体Pとし、写真帳内の写真単体を読取対象領域Ptとして読み取り、写真帳内の写真単体に対応する画像データを生成するものである。
なお、本実施形態における日付識別装置1の使用用途は、上記に限定されるものではなく、光沢を有する紙(銀塩写真単体や印刷写真単体、雑誌など)に対応する画像データを生成する場合のみならず、普通紙上の画像などユーザーが画像データを生成したいいずれの媒体についても使用することができる。
日付識別装置1は、図1に示すように、筐体2と、外部装置3とを含んで構成されている。このうち、外部装置3は、被写体を撮像する撮像部70と、任意の情報を表示する表示部71と、を有している。これらの撮像部70と表示部71とは、外部装置3における互いに反対方向になる面に設けられている。この外部装置3は、日付識別装置1としての機能に対応する読取アプリケーションが予めインストールされたり、或いは記録媒体から読み込まれて(ダウンロードも含む)インストールされたりすることによって用いられる。本実施形態における外部装置3は、例えば、電話機能、インターネット接続機能などを有するスマートフォン、タブレットなどの携帯端末になっており、その一部の機能として、日付識別装置1としての機能を有している。
筐体2は、この外部装置3を保持することが可能になっており、外形及び撮像部70の位置が規定されている外部装置3、或いは外形及び撮像部70の位置が一定の範囲内にある外部装置3を対象に形成されており、例えば、同一シリーズの外部装置3を対象に形成されている。日付識別装置1で媒体Pの読取対象領域Ptを読み取る際には、筐体2によって外部装置3を保持した状態で読み取る。
図3は、図1に示す筐体の斜視図である。図4は、図3のA−A矢視図である。図5は、図3のB−B断面図である。筐体2は、略三角柱の形状で形成されており、三角柱を構成する矩形状の3つのいわゆる側面のうち、1つの側面が開口しており、この開口している部分は、矩形状に形成された開口部11になっている。この開口部11は、少なくともL版サイズ(89mm×127mm)の写真が開口部11内に収まる面積で形成されている。なお、開口部11は、L版サイズの写真の中心と開口部11の中心とを一致させた状態で、開口部11の外縁と写真の外縁との間に隙間が形成される面積、例えば102mm×140mm程度であることが好ましい。
日付識別装置1の使用時には、筐体2は、この開口部11が下方側に位置して下方に開口する向きで用いられる。換言すると、筐体2は、底面10に開口部11を有している。筐体2は、このように開口部11は底面10に形成されているため、筐体2内に対しては、筐体2の周囲から筐体2に対して照射される環境光を遮断することが可能になっている。
このように形成される筐体2は、筐体2の形状である三角柱を構成する3つの側面のうち、底面10以外の残りの2つの側面と、三角柱を構成する三角形状の2つの底面は、それぞれカバー部15として形成されている。これらの4つのカバー部15は、矩形状の開口部11の4つの辺にそれぞれ対応している。
これらの4つのカバー部15において互いに対向する2組のカバー部15のうち、1組のカバー部15は、開口部11が位置する側から反対側の端部側に向かってカバー部15同士が近付く方向に傾斜する傾斜カバー部20になっている。つまり、傾斜カバー部20は、筐体2の形状である三角柱を構成する3つの側面のうち、底面10以外の残りの2つの側面によって構成されている。
この2つの傾斜カバー部20のうち、一方の傾斜カバー部20である第1傾斜カバー部21は、外部装置3を保持する外部装置保持部22と、外部装置3が媒体Pを撮像する際における開口部である撮像用開口部23と、筐体2で用いるバッテリー(図示省略)等の電源56(図6参照)が収納される電源収納部24とを有している。このうち、撮像用開口部23は、第1傾斜カバー部21を連通する孔になっており、第1傾斜カバー部21における筐体2の外面側と内面側とにかけて連通している。
また、外部装置保持部22は、第1傾斜カバー部21における筐体2の外面側に形成されており、外部装置3が有する撮像部70が、撮像用開口部23が形成されている部分に位置するように、外部装置3を第1傾斜カバー部21における筐体2の外面側の位置で保持することが出来るように形成されている。外部装置3は、この外部装置保持部22で保持した際には、撮像用開口部23が形成されている位置に撮像部70が位置する状態になるため、開口部11において筐体2内部に露出する媒体Pを撮像部70で撮像することが可能になる。
また、第1傾斜カバー部21には、開口部11が閉塞されたことを検出する閉塞検出部である接地センサ55が備えられている。この接地センサ55は、第1傾斜カバー部21における底面10側に設けられている。
また、2つの傾斜カバー部20のうち、他方の傾斜カバー部20である第2傾斜カバー部26には、筐体2の内面側に相当する面に、ミラー27が配設されている。第2傾斜カバー部26の内面側に設けられるミラー27は、開口部11において筐体内部12に露出する媒体Pを反射し、反射した鏡像を撮像部70により撮像させることができるように設けられている。
また、ミラー27と、外部装置保持部22で保持された状態の外部装置3の撮像部70と、開口部11との位置関係は、ミラー27を介した撮像部70の撮像領域S(図9参照)が、開口部11と同じ領域か、或いはそれよりも広い領域となるように設定されている。これにより、外部装置保持部22により外部装置3が保持されることによって撮像用開口部23の位置に撮像部70が位置する状態では、撮像部70は、開口部11において筐体内部12に露出する媒体Pの全領域を撮像することが可能になる。
また、4つのカバー部15において互いに対向する2組のカバー部15のうち、他の1組のカバー部15は、2つの傾斜カバー部20同士を連結する連結カバー部30になっている。この連結カバー部30は、筐体2の形状である三角柱を構成する2つのいわゆる底面によって構成されている。
これらのカバー部15のうち、2つの傾斜カバー部20は、一方の傾斜カバー部20が他方の傾斜カバー部20に対して相対的に移動することが可能になっている。これにより、傾斜カバー部20は、双方の傾斜カバー部20における開口部11側の端部が離間する開状態(図3参照)と、双方の傾斜カバー部20同士が平行な向きになって隣接する折り畳み状態(図7、図8参照)とに切り替え可能になっている。詳しくは、2つの傾斜カバー部20は、開口部11が位置する側の反対側の端部側に、2箇所の連結カバー部30同士の間にかけた方向に延びる回動軸41がそれぞれ設けられており、傾斜カバー部20は、これらの回動軸41を中心として、それぞれ回動可能になっている。この回動軸41は、傾斜カバー部20における開口部11が位置する側の反対側の端部側に位置して、一方の連結カバー部30が位置する側から他方の連結カバー部30が位置する側に延在して配設される回動カバー部40に対して、傾斜カバー部20が回動自在に連結されることにより構成されている。
また、連結カバー部30は、1つの連結カバー部30が、互いに回動自在に連結される複数の回動部材31を有して構成されている。詳しくは、2つの連結カバー部30は、第1傾斜カバー部21に回動自在に連結される部分と、第2傾斜カバー部26に回動自在に連結される部分とに2分割されており、この分割された部分が、それぞれ回動部材31になっている。1つの連結カバー部30が有する2つの回動部材31同士は、連結部材35によって、互いに他方の回動部材31に対して回動自在に連結されている。連結カバー部30は、これらのように回動部材31同士が回動自在に連結され、傾斜カバー部20に対しても回動自在に連結されることにより、2つの傾斜カバー部20が折り畳み状態のときには、傾斜カバー部20に対して変形して傾斜カバー部20同士の間に入り込むことが可能になっている。
また、筐体内部12には、複数の光源50が配設されている。この複数の光源50は、開口部11に向かって光を開口部11における水平面の異なる領域に照射することができるように配置されている。このように、筐体内部12に配設される光源50は、連結カバー部30における筐体2の内面側に配設されており、連結カバー部30が有する2つの回動部材31に、それぞれ配設されている。つまり、光源50は、筐体内部12における4箇所に配設されている。このように、筐体内部12に配設される光源50は、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)などの複数の発光素子を帯状に配列した発光モジュールになっており、電源56(図6参照)から供給される電力によって点灯し、光を照射することが可能になっている。
図6は、図1に示す日付識別装置の機能ブロック図である。外部装置3と共に日付識別装置1を構成する筐体2は、ミラー27と、光源50と、接地センサ55と、電源56と、筐体制御部60とを備えている。このように、筐体2が備える筐体制御部60は、各種処理を実行するコントローラとして機能するCPU(Central Processing Unit)と、各種情報を記憶するメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などを有するコンピュータである。この筐体制御部60の各機能の全部または一部は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
また、光源50と、接地センサ55とは、筐体制御部60に電気的に接続されており、これにより、光源50は、筐体制御部60によって点灯や消灯の制御を行うことができ、接地センサ55で検出した検出結果は、筐体制御部60で受けることが可能になっている。詳しくは、筐体制御部60は、光源50の点灯状態を制御する光源制御部61としての機能を有しており、光源50は、この光源制御部61によって、光量や、点灯及び消灯のタイミングの制御を行うことが可能になっている。その際に、光源制御部61は、接地センサ55での検出結果も参照して、光源50の点灯状態の制御を行うことができる。
また、電源収納部24に収納されている電源56も、筐体制御部60に電気的に接続されており、筐体2が有し、電力によって作動する各部は、この電源56から供給される電力によって作動可能になっている。筐体2の各部を作動させる電力を供給する電源56としては、例えば、一次電池や二次電池等のバッテリーが用いられる。
さらに、筐体制御部60は、外部装置3との間で通信が可能な通信部62を有しており、通信部62は、例えば、Bluetooth(登録商標)によって無線通信を行う。外部装置3との間の通信は、Bluetooth以外の手法によって行ってもよく、NFC(Near Field Communication)や赤外線通信等、外部装置保持部22で保持する外部装置3と筐体2との間で、無線で通信を行うことができる手法であれば、その手法は問わない。
一方、外部装置3は、撮像部70と、表示部71と、外部装置制御部75と、を備えており、これらの他に電源部(図示省略)と、記憶部(図示省略)とを含んで構成されている。このうち、撮像部70は、外部装置3の裏面(表示部71が設けられている面と反対側の面)に配置されており、外部装置3の電源部からの電力により駆動するCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子が面状に配列されたものである。この撮像部70は、面状に配列された撮像素子により、撮像範囲の被写体を一度に撮像するように構成されている。
また、表示部71は、任意の画像を表示することができ、撮像部70により撮像された画像も表示可能になっている。表示部71は、外部装置3の表面に配置されており、外部装置3の電源部からの電力により駆動する液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのディスプレイになっている。また、表示部71は、外部装置3の出力部としての機能以外に、入力部としての機能も有するタッチパネルディスプレイになっている。このため、表示部71は、ユーザーが表示部71における任意の位置を触れることで、位置に対する電気信号を出力可能になっており、これにより、ユーザーは、任意の入力操作を外部装置3に対して行うことができる。
また、外部装置制御部75は、各種処理を実行するコントローラとして機能するCPUと、各種情報を記憶するメモリとして機能するRAM及びROMなどを有するコンピュータである。この外部装置制御部75の各機能の全部または一部は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
この外部装置制御部75は、機能的に、撮像制御部78と、画像処理部80と、通信部90と、を有している。このうち、撮像制御部78は、撮像部70の制御を行うことが可能になっており、撮像部70での撮像のタイミングや露光時間の調整、ピント合わせ等の撮像に関する制御を行う。また、通信部90は、筐体2の通信部62との間で、Bluetooth等によって通信を行うことが可能になっている。筐体2と外部装置3は、双方の通信部62、90により、無線通信で通信を行うことが可能になっている。
また、画像処理部80は、撮像部70で撮像した画像の処理を行うことが可能になっている。つまり、撮像部70で撮像を行った場合、撮像部70が有する各撮像素子は、露光ごとに、入射される光に応じた出力値に基づいた画像信号を画像処理部80に出力し、画像処理部80は、この画像信号に基づいて1つの画像データを生成する等の画像処理を行う。
また、画像処理部80は、撮像した読取対象領域Ptが、日付が焼き付けられることによって日付が付与されている写真である際に、その日付を画像データ中より識別するための機能を有している。このため、画像処理部80は、画像データ中より日付を識別するために、切出部81と、二値化変換部82と、ラベリング部83と、数字識別部84と、日付データ付与部85と、を有している。
このうち、切出部81は、7セグメント文字により日付が付与されている媒体Pを撮像することで生成された読取対象領域Ptの画像データのうち、日付が付与されていると推定される領域のデータである日付領域データを画像データ中から切り出すことが可能になっている。また、二値化変換部82は、切出部81で切り出した前記日付領域データを、輝度及び色相に基づいた閾値により二値化することが可能になっている。また、ラベリング部83は、二値化変換部82によって二値化された日付領域データをラベリング処理し、数字として識別可能性がある対象領域データを抽出することが可能になっている。また、数字識別部84は、少なくとも対象領域データに対して、複数線によるヒストグラムを行い、各線におけるピーク数に基づいて数字を識別することが可能になっている。また、日付データ付与部85は、数字識別部84で識別された数字に基づく日付データを、画像データに付与することが可能になっている。
本実施形態に係る日付識別装置1は、以上のような構成からなり、以下、その作用について説明する。図7は、折り畳んだ状態の筐体の側面図である。図8は、図7に示す筐体の斜視図である。日付識別装置1は、不使用時には筐体2を折り畳むことができ、折り畳んでコンパクトにした状態で、保管や持ち運びが可能になっている。筐体2を折り畳む際には、2つの傾斜カバー部20における開口部11が位置する側の端部側が近付く方向に、回動軸41を中心として2つの傾斜カバー部20をそれぞれ回動させることによって、傾斜カバー部20同士を近付ける。その際に、双方の傾斜カバー部20に連結される連結カバー部30は、回動部材31が傾斜カバー部20に対して回動すると共に、連結部材35によって連結される回動部材31同士も相対的に回動することにより、傾斜カバー部20同士の間に入り込む。これにより、2つの傾斜カバー部20は重ねられた状態になり、筐体2は、全体で見た場合に、2つの傾斜カバー部20の厚さを足した厚さを有する、略矩形状の板状の状態になる。このため、筐体2はコンパクトな形態になる。
図9は、図1に示す日付識別装置で画像を読み取る場合の説明図である。日付識別装置1で媒体Pの読み取りを行う場合には、回動軸41を中心として2つの傾斜カバー部20をそれぞれ回動させることによって傾斜カバー部20同士を離間させ、筐体2を開状態にする。この状態で、媒体Pの読取対象領域Ptが開口部11内に位置するように、開状態の筐体2を媒体P上に載置する。筐体2を媒体P上に載置すると、底面10に設けられる接地センサ55が底面10への接触を検出し、開口部11が閉塞したことを検出する。開口部11が閉塞したことを検出したら、光源制御部61は、光源50を点灯させる。筐体2を媒体P上に載置したら、撮像部70が撮像用開口部23に対向する向きで、外部装置3を外部装置保持部22で保持する。これにより、撮像部70は、撮像用開口部23を介して筐体2内を撮像することができ、筐体2内においてミラー27で反射した媒体Pの画像を読み取ることが可能になる。
このように、外部装置3を外部装置保持部22で保持する際には、外部装置3は、日付識別装置1としての機能に対応する読取アプリケーションを起動させた状態で外部装置保持部22によって保持するなどして、読取アプリケーションを用いて媒体Pの読み取りを行うことができる状態にする。読取アプリケーションを実行している場合、外部装置3の表示部71には、画像処理部80から出力される画像データ信号に基づいて、撮像部70で現在撮像している画像が表示される。このため、外部装置3が外部装置保持部22で保持される状態で読取アプリケーションを実行している場合には、表示部71には、ミラー27で反射し、撮像部70で現在撮像している媒体Pの画像が表示される。
また、読取アプリケーションが実行されている場合には、外部装置3の表示部71には、シャッターがアイコンとして表示される。読取アプリケーションでは、ユーザーがこのシャッターのアイコンに触れることによってシャッターを押下すると、撮像部70による撮像を指示する撮像指示信号が撮像制御部78から撮像部70に出力され、撮像部70で撮像した画像に基づいて画像の読み取りが行われる。即ち、撮像部70で撮像した画像データに対して画像処理部80によって所望の画像処理を行い、外部装置3が有する記憶部に記憶させることにより、記憶部に保存する。
画像処理部80によって画像データに対して処理を行う際には、例えば、読取対象領域Ptを斜め上方から撮像することに起因して歪んでいる画像を、読取対象領域Ptを上方から見た画像に見えるように補正する処理を行う。また、画像処理部80によって画像データに対して処理を行う場合は、画像そのものに対する処理のみでなく、写真に付与されている日付を識別して、画像データに付与する処理も行う。具体的には、1つの文字が7つのセグメントによって表される、いわゆる7セグメント文字によって日付が焼き付けられることにより日付が付与されている写真が、読取対象領域Ptである場合に、この7セグメント文字により表される日付を識別して、画像データに付与する処理も行う。
図10は、実施形態に係る日付識別装置によって写真の日付を識別する際の処理手順を示すフロー図である。日付識別装置1で撮像を行う読取対象領域Ptとして、日付が付与されている写真を撮像し、撮像した際における画像データより日付を識別して、識別した日付を画像データに付与する際には、まず、これらの処理を行うためのアプリケーションプログラムを起動する(ステップST11)。このアプリケーションプログラムは、外部装置3が有するRAMまたはROMに記憶されており、ユーザーが表示部71に対して入力操作を行うことにより、記憶されているアプリケーションプログラムを起動する。
アプリケーションプログラムを起動したら、媒体Pの撮像を行う(ステップST12)。この撮像は、媒体P上に筐体2を載置した状態で、筐体2の外部装置保持部22で保持されている外部装置3の表示部71に対して撮像指示の入力操作を行うことにより、日付が付与されている写真である媒体Pの撮像を行う。
次に、撮像を行った際における画像データ中より、矩形の切り出しに成功したか否かを判定する(ステップST13)。この判定は、外部装置3が有する画像処理部80によって行う。つまり、画像処理部80は、外部装置3によって撮像した媒体Pの画像データより、写真が位置する読取対象領域Ptを、写真の輪郭部分に沿って矩形の形状で切り出すため、この切り出しに成功したか否かを判定する。この判定により、矩形の切り出しに成功していないと判定された場合(ステップST13、No判定)には、この処理手順から抜け出る。つまり、矩形の切り出しに成功していないときは、撮像した写真に対しては、日付の識別処理は行わずに、識別処理の処理手順を終了する。
これに対し、矩形の切り出しに成功したと判定された場合(ステップST13、Yes判定)には、指定範囲の切り出しを行う(ステップST14)。この指定範囲の切り出しは、外部装置3の画像処理部80が有する切出部81によって行う。切出部81は、矩形に切り出した画像データ中より、さらに指定範囲の切り出しを行う。
図11は、矩形の切り出しについての説明図である。切出部81は、矩形の画像データ100中より切り出す指定範囲として、日付領域データ101を切り出す。つまり、日付が付与されている写真では、長方形の写真を横長になる向きにして見た場合において、日付は左上と右下に付与されることが多くなっている。また、一般的に日付は、年月日を示す各数字が、横方向に並んで表されるため、日付を表す領域は、全体で見ると横長になる領域になる。このため、切出部81は、矩形に切り出された画像データ100中における左上と右下の位置より、横長の矩形の形状で指定範囲を切り出すことにより、日付が付与されていると推定される領域のデータである日付領域データ101を切り出す。
次に、切り出した日付領域データ101の二値化を行う(ステップST15)。この二値化は、外部装置3の画像処理部80が有する二値化変換部82によって行う。二値化変換部82で二値化を行う際には、二値化の処理を行うサブルーチンを呼び出すことにより行う。
図12は、二値化の処理手順を示すフロー図である。二値化の処理を行うサブルーチンでは、まず、二値化処理の1回目か否かの判定を二値化変換部82で行う(ステップST21)。つまり、日付領域データ101の二値化は、フィードバックを行いながら処理を行うため、今回の処理は、フィードバックを行う前の1回目の処理であるか否かを判定する。
この判定により、二値化処理は1回目の処理であると判定した場合(ステップST21、Yes判定)には、色空間変換を行う(ステップST22)。具体的には、赤(Red)と緑(Green)と青(Blue)との3つの原色を用いて示されるRGBカラーモデルとしてデータ化されている日付領域データ101を、色相(Hue)と彩度(Saturation)と輝度(Value)との三つの成分からなるHSV色空間で示すデータに変換する。
日付領域データ101をHSV色空間のデータに変換したら、ヒストグラム解析を行う(ステップST23)。このヒストグラム解析は、HSV色空間のデータに変換した日付領域データ101のうち、色相(Hue)と輝度(Value)とについて行う。まず、色相について説明すると、色相のヒストグラム解析を行う際には、二値化変換部82によって色相のヒストグラム抽出を行う。
図13は、色相のヒストグラム抽出を行う場合の説明図である。ここで、色相は、色の種類を0〜360度の範囲で表すことができるため、二値化変換部82によって色相のヒストグラム抽出を行う際には、色相における所望の色を0度とし、この0度を中心とする所望の範囲の色を抽出する。具体的には、写真に付与される日付は、一般的にオレンジ系の色で示されることが多いため、0〜360度で示される色のうち、日付の色として最も多いと思われるオレンジ系の色の部分を0度とし、この0度を中心とする所定の範囲の色を抽出する。例えば、色相の条件として条件H1と条件H2を設定すると共に、条件H1は±40度とし、条件H2は±80度とした場合に、日付領域データ101を構成する画素のうち、条件H1に含まれる色の画素と、条件H2に含まれる色の画素とをそれぞれ抽出する。これにより、色相のヒストグラム抽出を実施する。抽出した色相のヒストグラムは、log化することによってデータの重み付けを行うことにより、データを扱い易いようにする。
次に、二値化のスライスを、輝度のヒストグラムより算出する。つまり、二値化を行う際に、各画素を1にするか0にするかの閾値を、輝度のヒストグラムより算出する。例えば、輝度の条件として条件V1と条件V2を設定すると共に、条件V1は、日付領域データ101全体の輝度のヒストグラムにおける80%の値を閾値として算出し、条件V2は、日付領域データ101全体の輝度のヒストグラムにおける40%の値を閾値として算出する。このように算出した輝度の閾値と、色相の条件とを用いて、日付領域データ101を構成する各画素について、双方の条件に当てはまるか否かヒストグラム解析を行う。
つまり、このヒストグラム解析を行う際には、色相の条件H1と輝度の条件V1を用いる閾値であるsliceH1_VLと、色相の条件H1と輝度の条件V2を用いる閾値であるsliceH1_VHと、色相の条件H2と輝度の条件V1を用いる閾値であるsliceH2_VLと、色相の条件H2と輝度の条件V2を用いる閾値であるsliceH2_VHとを、まず算出する。さらに、日付領域データ101を構成する各画素の色相と輝度とが、算出した各閾値を満たしているか否かを判断することにより、二値化変換部82によって日付領域データ101のヒストグラム解析を行う。
日付領域データ101のヒストグラム解析を行ったら、二値化を行う(ステップST24)。具体的には、日付領域データ101を構成する各画素が、算出した閾値を満たしている場合は1とし、算出した閾値を満たしていない場合は0とすることにより、日付領域データ101を二値化変換部82によって二値化する。二値化される日付領域データ101は、例えば、1の画素は黒に変換され、0の画素は白に変換され、黒と白とのみからなるデータに変換される。二値化変換部82は、このように輝度及び色相に基づいた閾値により、日付領域データ101を二値化する。日付領域データ101の二値化が完了したら、元のフローに戻る。
これらに対し、二値化処理の1回目ではないと判定された場合(ステップST21、No判定)には、ヒストグラム解析に用いる値を更新する(ステップST25)。つまり、後述する日付の識別判定時に、日付の識別を行うことができなかった時には、ヒストグラムの状態を、二値化の処理のサブルーチンにフィードバックすることにより、ヒストグラム解析に用いる値を更新する。具体的には、輝度の閾値として用いるsliceVを指定値にする。このように、ヒストグラム解析に用いる値を更新してヒストグラム解析を行ったら、二値化を行い(ステップST24)、元のフローに戻る。
二値化の処理から元のフローに戻ったら、次に、二値化した日付領域データ101に対して数字の識別処理を行う(ステップST16)。この識別処理は、外部装置3の画像処理部80が有するラベリング部83によって行う。ラベリング部83で識別処理を行う際には、識別処理を行うサブルーチンを呼び出すことにより行う。
図14は、識別処理の処理手順を示すフロー図である。識別処理を行うサブルーチンでは、まず、二値化された日付領域データ101をラベリング処理する(ステップST31)。ラベリング処理は、ラベリング部83によって行う。
図15は、二値化された日付領域データに対するラベリング処理についての説明図である。ラベリング部83でラベリングを行う際には、縦方向と横方向とに複数が並べられることにより日付領域データ101を構成する各画素110を、ラスタスキャンしながら行う。つまり、例えば、二値化されることにより、黒と白の画素110からなる日付領域データ101における最も左上に位置する画素110から、右方向に走査し、右端の画素110まで到達したら、一つ下の列の左端の画素110に走査を移し、この画素110から再び右方向に走査する。これらを繰り返すことにより、ラベリング処理を行うための走査を、日付領域データ101を構成する全ての画素110に対して行う。ラベリング処理では、このように走査を行いながら黒の画素110を検索し、複数の黒の画素110がまとまっている場合には、1つのラベルとしてそれらの画素110にラベル番号を付与する。
図16は、ラベル番号の付与時における他の画素の確認方法についての説明図である。日付領域データ101をラスタスキャンすることにより、黒の画素110を検出したら、その画素を注目画素111とし、注目画素111の左の画素110と上の画素110に、ラベル番号があるか否かを確認する。
図17は、ラベル番号を付与する際の手順についての説明図である。注目画素111の左の画素110か上の画素110に、ラベル番号があれば、検出したラベル番号のうち、最小のラベル番号を注目画素111に付与する。つまり、注目画素111の左の画素110と上の画素110とで、ラベル番号が異なっている場合には、小さい方のラベル番号を注目画素111に付与する。一方、注目画素111の左の画素110と上の画素110との双方にラベル番号が無い場合には、新しいラベル番号を注目画素111に付与する(図17における「2」のラベル番号の画素110参照)。つまり、最後に割り振ったラベル番号の値+1のラベル番号を、注目画素111に付与する。これらのように画素110にラベルが付与された際に、付与されたラベル番号が同じラベル番号となる複数の画素110を、ラベリング部83では1つのラベルとして扱う。
図18は、LUTの値の書き換えについての説明図である。注目画素111の左の画素110と上の画素110とで、ラベル番号が異なっている場合において、小さい方のラベル番号を注目画素111に付与した場合には、ラベル番号の整理に用いるデータが記されるLUT(Lookup Table)120の書き換えを行う。例えば、図18に示すように、注目画素111の左の画素110のラベル番号が「3」で、上の画素110のラベル番号が「2」の場合には、注目画素111には、小さい方のラベル番号である「2」を付与する。この場合、LUT120において、ラベル番号ごとに用意されている格納部121のうち、「3」のラベル番号に対応するデータを格納する格納部121の値を「2」に書き換える。
図19は、LUTの値に基づいてラベル番号を整理する場合の説明図である。LUT120の「3」のラベル番号に対応する格納部121の値を「2」に書き換えたら、日付領域データ101の画素110に付与されるラベル番号において、「3」のラベル番号が付与されている画素110のラベル番号を、LUT120に基づいて書き換える。つまり、LUT120の「3」のラベル番号に対応する格納部121が「2」であるため、日付領域データ101の画素110のうち、「3」のラベル番号が付与されている画素110のラベル番号を「2」に書き換える。例えば、図18中の注目画素111の左の画素110のラベル番号は「3」であったら、LUT120の「3」のラベル番号に対応する格納部121が「2」に書き換えられたため、注目画素111の左の画素110も、ラベル番号を「2」に書き換える。
LUT120は、このように、注目画素111の左の画素110と上の画素110とでラベル番号が異なっている場合に、ラベル番号が付与されて隣接する画素110同士のラベル番号を同じ番号にすることによって、隣接する複数の画素110を1つのラベルとして扱うことができるようにする際に用いる。ラベリング部83は、これらのように二値化された日付領域データ101に対してラスタスキャンを行いつつラベル番号を付与し、必要に応じてLUT120を用いてラベル番号の整理を行うことにより、日付領域データ101のラベリングを行う。
日付領域データ101のラベリングを行ったら、次に、ラベルの近接統合を行う(ステップST32)。即ち、比較的近い距離で互いに離間しているラベル同士を、1つのラベルとして扱うように統合する。図20は、ラベルの領域が重なっている状態を示す説明図である。近接統合は、離間しているラベル115のそれぞれの領域であるラベル領域116が重なっているか、離間しているラベル115同士の距離が所定の範囲内の場合に、これらのラベル115を統合して1つのラベル115として扱う。ここで、ラベル領域116は、例えば図20に示すように、縦方向と横方向とに延びる1つのラベル115において、縦方向の端部に位置する画素110と同じ高さの位置における、横方向の端部に位置する画素110までの領域を、当該ラベル115のラベル領域116とする。このように設定されるラベル領域116同士が重なる2つのラベル115は、1つのラベル115として扱うように近接統合をする。
図21は、ラベル同士の距離についての説明図である。また、ラベル領域116が重なっていなくても、2つのラベル115同士の距離が、予め設定されている閾値以内である場合には、これらのラベル115は近接統合をする。例えば、閾値として5画素が設定されている場合には、2つのラベル115同士の距離が5画素以内である場合には、この2つのラベル115は、1つのラベル115として扱うように近接統合をする。
これらのようにラベル115同士の近接統合を行うラベリング部83は、ラベリング処理を行った日付領域データ101から、数字として識別可能性がある領域のデータである、後述する対象領域データ102(図26参照)を抽出する。ラベリング部83は、日付領域データ101における異なるラベル115同士の距離が、所定の距離以内である場合には、同一の対象領域データ102に含めて対象領域データ102を抽出する。
ラベル115の近接統合を行ったら、次に、複数のラベル115の中から対象領域データ102を抽出するために、ノイズ除去を行う(ステップST33)。このノイズ除去は、ラベル115のサイズと縦横比から、数字の「1」以外を表している可能性のあるラベル115と、数字の「1」を表している可能性のあるラベル115と、数字を表さないラベル115であるノイズとを判定し、ノイズであると判定されたラベル115を除去する。
図22は、ノイズの判定に用いる基準の一例を示す図表である。ラベル115がノイズであるか否かの判定を行う場合には、例えば、図22に示すように、ラベル115の基準サイズと、縦横比の基準を決め、これらに当てはまらないものをノイズとして除去する。図22に示す基準の一例では、数字の「1」以外を表している可能性のあるラベル115の基準サイズは、横方向の画素110の数と縦方向の画素110の数が40×60とし、数字の「1」を表している可能性のあるラベル115の基準サイズは、横方向の画素110の数と縦方向の画素110の数が10×30〜60としている。また、ラベル115の横方向(x)と縦方向(y)の比率が、数字の「1」以外を表している可能性のあるラベル115では2:3とし、数字の「1」を表している可能性のあるラベル115では1:3〜6としている。ラベリング部83は、各ラベル115のサイズが、これらの基準を満たしているか否かを判定し、基準を満たしていないラベル115は、ノイズとして除去する。
なお、撮像部70で撮像した写真の画像データ100は、不鮮明なことも多いため、数字を表しているラベル115を必要以上に除去しないように、ラベル115がノイズであるか否かを判定する際には、基準に対する許容範囲を大きくし、数字を表している可能性のあるラベル115を極力残すように判定するのが好ましい。
また、ラベル115がノイズであるか否かの判定を行う場合には、検出ライン125を設定し、この検出ライン125を用いた判定も行う。図23は、検出ラインに基づいてノイズの除去を行う場合の説明図である。検出ライン125を用いたノイズの有無の判定は、日付領域データ101内の複数のラベル115のうち、最も上側に位置するラベル115から順に、横方向に延びる検出ライン125を設定し、検出ライン125から所定の範囲内にラベル115が存在するか否かを判定することにより行う。
例えば、図23に示すように、まず日付領域データ101内の複数のラベル115のうち、最も上側に位置するラベル115の上端の位置で、横方向に延びる検出ライン125を設定する。検出ライン125を設定したら、検出ライン125から上下に所定の範囲内、例えば、上下に5画素以内を、検出範囲126として設定する。即ち、上下に10画素の幅で横方向の延びる範囲を、検出範囲126として設定する。
検出範囲126を設定したら、検出範囲126内にかかるラベル115の検出を行う。検出範囲126内にかかるラベル115が2つ以上検出された場合には、検出範囲126内にかかる複数のラベル115全体において、最も上側に位置する画素110の上下方向における位置を上端ラインとして設定する。同様に、検出範囲126内にかかる複数のラベル115全体において、最も下側に位置する画素110の上下方向における位置を下端ラインとして設定する。上端ラインと下端ラインを設定したら、上端ラインと下端ラインとの間に位置するラベル115以外のラベル115を、ノイズとして除去する。即ち、ラベリング部83は、これらのように上端ラインと下端ラインを設定することにより、日付領域データ101における上端ラインと下端ラインとの間の位置を識別ライン130(図25参照)として設定し、識別ライン130の外に位置するラベル115を除去する。
検出範囲126を設定して、検出範囲126内にかかるラベル115の検出を行った場合において、検出範囲126内にかかるラベル115が2つ以上検出できなかった場合には、まず日付領域データ101内の複数のラベル115のうち、検出ライン125を設定したラベル115の次に上側に位置するラベル115によって検出ライン125を設定し、同様の検出手順を繰り返す。これらの手順を繰り返すことにより、上端ラインと下端ラインを設定することができなかった場合には、識別ライン130の検出が失敗したものとして、全てのラベル115を除去する。
また、ノイズの除去を行う際には、数字の「1」を表していると思われるラベル115の確認も行う。図24は、数字の「1」を表している可能性のあるラベルの確認を行う際における処理手順を示すフロー図である。図25は、数字の「1」を表している可能性のあるラベルの確認を行う際の説明図である。数字の「1」を表していると思われるラベル115の確認を行い、そのラベル115が識別ライン130内に位置している場合において、当該ラベル115が数字の「1」を表しているものと扱うことができるようにする際には、まず、注目ラベル117の右側にラベル115があるか否かを判定する(ステップST41)。この場合における注目ラベル117は、ラベル115の基準サイズと縦横比(図22参照)とに基づいて、数字の「1」を表している可能性のあるラベル115になっている。
この判定により、注目ラベル117の右側にラベル115があると判定された場合(ステップST41、Yes判定)には、注目ラベル117の右側に位置するラベル115と、注目ラベル117との距離dが、d<d2の関係を満たしているか否かを判定する(ステップST42)。この場合におけるd2は、写真に付与される日付に数字の「1」が用いられていた場合において、その「1」が十の位に位置しているときに、この「1」と、一の位の数字との距離として、多くの写真で設定される距離として、予め設定されている。
この判定により、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の右側に位置するラベル115との距離dが、d<d2の関係を満たしていると判定された場合(ステップST42、Yes判定)には、この処理手順から抜け出る。つまり、注目ラベル117の右側に位置するラベル115と注目ラベル117との距離dが、d<d2の関係を満たしていると判定された場合には、注目ラベル117は、数字の「1」を表しているものとして扱う。
これに対し、注目ラベル117の右側に位置するラベル115と注目ラベル117との距離dが、d<d2の関係を満たしていないと判定された場合(ステップST42、No判定)には、この距離dが、d>d4の関係を満たしているか否かを判定する(ステップST43)。この場合におけるd4は、写真に付与される日付に数字の「1」が用いられている場合において、その「1」が一の位に位置しているときに、この「1」と、右側に位置する数字との距離として、多くの写真で設定される距離として、予め設定されている。例えば、日付が「年月日」の順番で付与されている場合において、「月」を示す数字の一の位に「1」が用いられているときに、この「1」と、右側に位置する「日」を示す数字との距離として、d4は設定されている。
この判定により、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の右側に位置するラベル115との距離dが、d>d4の関係を満たしていると判定された場合(ステップST43、Yes判定)には、この処理手順から抜け出て、注目ラベル117は、数字の「1」を表しているものとして扱う。即ち、注目ラベル117は、数字の「1」を表している可能性がある対象領域データ102(図26参照)として扱う。
これに対し、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の右側に位置するラベル115との距離dが、d>d4の関係を満たしていないと判定された場合(ステップST43、No判定)には、注目ラベル117を除去する(ステップST44)。即ち、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の右側に位置するラベル115との距離dが、d<d2の関係を満たさず、d>d4の関係も満たしていないときは、注目ラベル117は数字の「1」を表したものではなく、ノイズであると判断して注目ラベル117を除去し、この処理手順から抜け出る。
これらに対し、注目ラベル117の右側にラベル115がないと判定された場合(ステップST41、No判定)には、注目ラベル117の左側にラベル115があるか否かを判定する(ステップST45)。この判定により、注目ラベル117の左側にラベル115があると判定された場合(ステップST45、Yes判定)には、注目ラベル117の左側に位置するラベル115と、注目ラベル117との距離dが、d<d3の関係を満たしているか否かを判定する(ステップST46)。この場合におけるd3は、写真に付与される日付に数字の「1」が用いられていた場合において、その「1」が一の位に位置しているときに、この「1」と、十の位の数字との距離として、多くの写真で設定される距離として、予め設定されている。
この判定により、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の左側に位置するラベル115との距離dが、d<d3の関係を満たしていると判定された場合(ステップST46、Yes判定)には、この処理手順から抜け出る。つまり、注目ラベル117の左側に位置するラベル115と注目ラベル117との距離dが、d<d3の関係を満たしていると判定された場合には、注目ラベル117は、数字の「1」を表しているものとして扱う。即ち、注目ラベル117は、数字の「1」を表している可能性がある対象領域データ102として扱う。
これに対し、注目ラベル117の左側に位置するラベル115と注目ラベル117との距離dが、d<d3の関係を満たしていないと判定された場合(ステップST46、No判定)には、この距離dが、d>d1の関係を満たしているか否かを判定する(ステップST47)。この場合におけるd1は、写真に付与される日付に数字の「1」が用いられている場合において、その「1」が十の位に位置しているときに、この「1」と、左側に位置する数字との距離として、多くの写真で設定される距離として、予め設定されている。例えば、日付が「年月日」の順番で付与されている場合において、「月」を示す数字の十の位に「1」が用いられているときに、この「1」と、左側に位置する「年」を示す数字との距離として、d1は設定されている。
この判定により、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の左側に位置するラベル115との距離dが、d>d1の関係を満たしていると判定された場合(ステップST47、Yes判定)には、この処理手順から抜け出て、注目ラベル117は、数字の「1」を表しているものとして扱う。即ち、注目ラベル117は、数字の「1」を表している可能性がある対象領域データ102として扱う。
これに対し、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の左側に位置するラベル115との距離dが、d>d1の関係を満たしていないと判定された場合(ステップST47、No判定)には、注目ラベル117を除去する(ステップST48)。即ち、注目ラベル117と、当該注目ラベル117の左側に位置するラベル115との距離dが、d<d3の関係を満たさず、d>d1の関係も満たしていないときは、注目ラベル117は数字の「1」を表したものではなく、ノイズであると判断して注目ラベル117を除去し、この処理手順から抜け出る。また、注目ラベル117の右側にラベル115がなく(ステップST41、No判定)、且つ、注目ラベル117の左側にもラベル115がないと判定された場合(ステップST45、No判定)も同様に、注目ラベル117を除去し(ステップST48)、この処理手順から抜け出る。
ラベリング部83は、これらのようにして日付領域データ101内のノイズを除去し、識別ライン130の設定を行うことにより、識別ライン130内で検出されたラベル115のうち、数字を示している可能性のあるラベル115を、数字として識別可能性がある対象領域データ102(図26参照)として抽出する。これらのようにして、ラベリング部83でノイズ除去を行って対象領域データ102を抽出したら、次に、日付数字の識別を行う(ステップST34)。日付数字の識別は、対象領域データ102に対して投影ヒストグラムを実施することによって行う。
図26は、投影ヒストグラムの手法についての説明図である。数字として識別可能性があるラベル115である対象領域データ102に対して投影ヒストグラムを実施する際には、外部装置3の画像処理部80が有する数字識別部84によって、対象領域データ102に対して、数字を構成するセグメント141を抽出できる位置に投影ライン142を設定することにより行う。つまり、本実施形態に係る日付識別装置1では、識別する写真の日付が、7つのセグメント141とからなる7セグメント文字140である場合における数字の識別を目的としたものであるため、7セグメント文字140を識別することができる位置に、投影ライン142を設定する。
具体的には、7セグメント文字140は、それぞれ横方向に延びて縦方向に3つが並べられた3つのセグメント141と、縦方向における上端と中央に位置する2つのセグメント141の左右端に位置して左右端をつなぐ2つのセグメント141と、縦方向における中央と下端に位置する2つのセグメント141の左右端に位置して左右端をつなぐ2つのセグメント141とを有して構成されている。このため、投影ライン142は、この7つのセグメント141の各状態を抽出するために、C線とD線とE線との3つを設定する。
このうち、C線は、対象領域データ102の左右方向における中央付近の位置で、上下方向に投影してヒストグラムを抽出することにより、縦方向に並べられた3つのセグメント141の状態を抽出する。また、D線は、縦方向における上端に位置するセグメント141と中央に位置するセグメント141との間の位置で、左右方向に投影してヒストグラムを抽出することにより、この2つのセグメント141の左右端に位置する2つのセグメント141の状態を抽出する。また、E線は、縦方向における中央に位置するセグメント141と下端に位置するセグメント141との間の位置で、左右方向に投影してヒストグラムを抽出することにより、この2つのセグメント141の左右端に位置する2つのセグメント141の状態を抽出する。このように、数字識別部84は、対象領域データ102に対して、C線とD線とE線との複数線である投影ライン142によるヒストグラムを行い、各線におけるピーク数に基づいて数字を識別する。
図27Aは、図26に示す対象領域データに対してC線の投影ラインでヒストグラムを行った場合における説明図である。対象領域データ102に対して、3つの投影ライン142によってヒストグラムを行った場合、ヒストグラムの結果である投影ヒストグラム143では、セグメント141が位置する部分が、ヒストグラムのピーク部147として現れる。例えば、図26に示すように、対象領域データ102に、7セグメント文字140によって数字の「8」が表されている場合には、C線の投影ライン142での投影ヒストグラム143であるC線ヒストグラム144には、縦方向に並ぶ3つのセグメント141に対応して、3つのピーク部147が現れる。
図27Bは、図26に示す対象領域データに対してD線の投影ラインでヒストグラムを行った場合における説明図である。図27Cは、図26に示す対象領域データに対してE線の投影ラインでヒストグラムを行った場合における説明図である。また、D線の投影ライン142での投影ヒストグラム143であるD線ヒストグラム145には、縦方向における上端と中央に位置する2つのセグメント141の左右端に位置する2つのセグメント141に対応して、2つのピーク部147が現れる。また、E線の投影ライン142での投影ヒストグラム143であるE線ヒストグラム146には、縦方向における中央と下端に位置する2つのセグメント141の左右端に位置する2つのセグメント141に対応して、2つのピーク部147が現れる。数字識別部84は、このように投影ヒストグラム143に現れるピーク部147の数に基づいて、対象領域データ102に示されている数字を識別する。
図28は、投影ヒストグラムのピーク部に基づいて数字を識別する際におけるピーク部と数字との関係を示す図表である。7セグメント文字140からなる数字を、投影ヒストグラム143のピーク部147に基づいて識別する際におけるピーク部147と数字との関係については、図28に示す関係になる。例えば、C線ヒストグラム144には、3つのピーク部147が表れて、D線ヒストグラム145には、右側のセグメント141に対応する位置のみにピーク部147が表れて、E線ヒストグラム146には、左側のセグメント141に対応する位置のみにピーク部147が表れた場合には、対象領域データ102には、7セグメント文字140によって数字の「2」が現れていると判断することができる。
また、数字の「1」については、数字識別部84は、対象領域データ102における各投影ヒストグラム143のピーク部147の数と、上述した注目ラベル117と隣り合うラベル115との距離、即ち、隣り合う対象領域データ102同士の距離とに基づいて数字の「1」を識別する。
これらのように、日付数字の識別を数字識別部84で行ったら、識別結果のチェックを行う(ステップST35)。識別結果のチェックを行う際には、まず、認識した数字の数と位置をチェックする。具体的には、識別を行うことができた数字が、3エリアで、且つ、4文字以上で、識別することができなかったラベル115が無い場合には、識別は成功したと判定する。
また、数字の識別を行うことができなかったラベル115がある場合には、当該ラベル115の範囲内で、二値のヒストグラムを抽出する。さらに、二値のヒストグラム中の黒の量に基づいて、二値化の処理(図12参照)に対してフィードバックを行う各値を決定する。
フィードバックを行う際において決定する値の一例について説明すると、ラベル115のヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、0〜1割の場合は、二値化を行う際の閾値を輝度のヒストグラムより算出する際の条件であるsliceVを、現在の条件に対して2段階上げる。例えば、輝度の条件である条件V1と条件V2とが、それぞれ初期値である80%と40%である場合には、それぞれについて2段階上げる。この場合における1段階は、輝度が0〜255の階調で示される場合には、1段階は、例えば5程度とする。
また、ラベル115のヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、1〜5割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して1段階上げる。また、ラベル115のヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、5〜9割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して1段階下げる。また、ラベル115のヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、9〜10割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して2段階下げる。
また、日付数字の識別を行うことができなかった場合において、日付領域データ101内に識別ライン130(図25参照)が検出できていれば、識別ライン130内で二値のヒストグラムの抽出を行い、識別ライン130が検出できていない場合は、日付領域データ101内の全体で二値のヒストグラムの抽出を行う。このように、識別ライン130内、または日付領域データ101内で二値のヒストグラムの抽出を行った場合も同様に、ヒストグラム中の黒の量に基づいて、二値化の処理に対してフィードバックを行う各値を決定する。
例えば、識別ライン130内、または日付領域データ101内でヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、0〜2割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して2段階上げる。また、識別ライン130内、または日付領域データ101内でヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、2〜5割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して1段階上げる。また、識別ライン130内、または日付領域データ101内でヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、5〜8割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して1段階下げる。また、識別ライン130内、または日付領域データ101内でヒストグラムを抽出した場合における黒の量が、8〜10割の場合は、sliceVを、現在の条件に対して2段階下げる。
これらの判定を行った結果、識別を行うことができた数字が、3エリアで、且つ、4文字以上で、識別することができなかったラベル115が無い場合には、識別は成功したと判定し(ステップST35、Yes判定)、日付書式の整形を行う(ステップST36)。具体的には、外部装置3の画像処理部80が有する日付データ付与部85により、識別された数字に基づいて、画像データ100に付与する日付データを作成する。
これに対し、識別を行うことができた数字が、3エリアで、且つ、4文字以上ではなかったり、識別することができなかったラベル115があったりする場合には、識別は成功していないと判定し(ステップST35、No判定)、決定したsliceVを二値化の処理へフィードバックする(ステップST37)。
日付書式の整形を行うか(ステップST36)、二値化の処理へフィードバックを行ったら(ステップST37)、識別処理のサブルーチンを終了し、元のフローに戻る(図10参照)。識別処理から元のフローに戻ったら、次に、識別チェックを行う(ステップST17)。つまり、識別処理のフローにおいて、数字の識別は成功したと判定されたか否かを判定する。この判定により、数字の識別は成功したと判定され(ステップST35、Yes判定)、日付書式整形が完了した場合(ステップST36)には、数字の識別は完了しているので(ステップST17、Yes判定)、日付データを付与する(ステップST18)。即ち、日付書式整形によって作成した日付データを、日付データ付与部85によって画像データ100に付与する。これにより、写真を撮像した画像データ100には、当該写真に焼き付けられることによって付与されている日付が、日付データとして付与され、写真に付与されている日付を識別して日付データを画像データ100に付与するための処理は完了する。
これに対し、数字の識別は成功していないと判定された場合(ステップST35、No判定)には、数字の識別は完了していないので(ステップST17、No判定)、二値化の処理に戻る(ステップST15)。即ち、二値化の処理を行うサブルーチンを再び呼び出す(図12参照)。このサブルーチンでは、二値化処理の1回目か否かの判定を行うが(ステップST21)、今回の処理は、二値化処理を行った後の再度の処理であるため、二値化処理の1回目ではないと判定される(ステップST21、No判定)。
二値化処理の1回目ではないと判定されたら、二値化を行うための値の更新を行う(ステップST25)。この値の更新は、識別処理において二値化処理に対してフィードバック(ステップST37)された値を用いる。即ち、識別処理において決定されたsliceVの値を、二値化の処理で用いるsliceVの指定値としてsliceVを更新する。つまり、二値化を行う際における閾値を輝度のヒストグラムより算出する場合の条件V1と条件V2とを、それぞれ識別処理において決定された値に変更する。
条件V1と条件V2を更新したら、ヒストグラム解析を行ったデータに対して、更新した条件V1と条件V2を用いて二値化を行う(ステップST24)。つまり、数字識別部84で数字を識別することができなかった場合には、二値化変換部82は、閾値を変更して日付領域データ101を二値化する。この場合、二値化変換部82は、識別を行うことができなかった領域を基準として二値化する。例えば、1つのラベル115の数字を識別することができなかった場合には、そのラベル115のみ二値化する。また、識別ライン130(図25参照)内で、3エリア、且つ、4文字以上となるラベル115を検出できなかった場合には、識別ライン130内で二値化をする。また、識別ライン130を検出できなかった場合には、日付領域データ101内全体で二値化をする。
値を更新したsliceVを用いた二値化が完了したら、元のフローに戻り、識別処理を行うサブルーチンを呼び出すことによって識別処理を行う(ステップST16)。この識別処理によって数字の識別が完了したら、日付データを画像データ100に付与して(ステップST18)処理が完了し、数字の識別が完了していない場合には、識別処理から二値化の処理に対して、二値化に用いる値をフィードバックして(ステップST37)、再び二値化処理を行う(ステップST15)。
本実施形態に係る日付識別装置1では、これらのように、識別処理の結果を二値化処理に対してフィードバックすることにより、日付として写真に付与されている数字を適切に識別することが可能になっている。
また、本実施形態に係る日付識別装置1では、色相と輝度とを用いて二値化を行うが、輝度については、二値化を行う際の閾値を算出するための条件を複数設定する。このため、二値画像は、輝度の条件ごとに得ることができ、二つの二値画像によって、互いに識別が困難な部分を補うことが可能になっている。
図29Aは、通常の写真の日付の画像を1つの条件で二値化した場合における画像の説明図である。図29Bは、通常の写真の日付の画像を別の条件で二値化した場合における画像の説明図である。図29Cは、図29Aに示す画像と図29Bに示す画像とを合成した画像の説明図である。例えば、通常の写真の日付領域データ101を、2つの輝度条件を用いて二値化した場合には、それぞれの輝度条件における二値画像として、第1二値画像151と第2二値画像152とを得ることができる。この場合、二値画像によっては、即ち、元の写真の状態によっては、数字を識別することが困難なことがある。この場合、第1二値画像151と第2二値画像152とを合成して合成画像150とすることにより、数字を識別することができ、日付155を識別することが可能になる。
図30Aは、日付の背景の模様が複雑な写真の日付の画像を1つの条件で二値化した場合における画像の説明図である。図30Bは、日付の背景の模様が複雑な写真の日付の画像を別の条件で二値化した場合における画像の説明図である。図30Cは、図30Aに示す画像と図30Bに示す画像とを合成した画像の説明図である。また、日付の背景の模様が複雑な写真では、日付の輝度と背景の輝度とが近くなることがあり、この場合、日付を識別し難くなることがある。このような場合でも、2つの輝度条件を用いて二値化した際における第1二値画像151と第2二値画像152とを合成して、合成画像150を得ることにより、数字を識別することができ、日付155を識別することが可能になる。
図31Aは、日付と背景が同色系統である写真の日付の画像を1つの条件で二値化した場合における画像の説明図である。図31Bは、日付と背景が同色系統である写真の日付の画像を別の条件で二値化した場合における画像の説明図である。図31Cは、図31Aに示す画像と図31Bに示す画像とを合成した画像の説明図である。また、日付と背景が同色系統になっている写真では、日付の色相と背景の色相とが近くなるため、日付を識別し難くなる。このような場合でも、2つの輝度条件を用いて二値化した際における第1二値画像151と第2二値画像152とを合成して、合成画像150を得ることにより、数字を識別することができ、日付155を識別することが可能になる。
本実施形態に係る日付識別装置1において、日付155の識別を行う際には、このように合成画像150中の対象領域データ102に基づいて識別を行うことにより、写真の状態に関わらず、日付155を識別し易くなる。
また、二値化処理と識別処理とでは、数字を識別できなかったときには、数字識別部84で行った識別処理の結果を二値化処理に対してフィードバックし、フィードバックされた値に基づいて二値化変換部82で二値化を行っているが、1つの日付領域データ101の処理に対して所定回数フィードバックが行われたら、二値化処理と識別処理を切り上げる。この場合、写真に付与されている日付は、外部装置3の表示部71に対してユーザーが日付データの入力操作を行うことにより、日付データを画像データ100に付与する。
外部装置3の表示部71は、このように、画像データ100に付与する日付データの入力操作を行う日付入力部としての機能も兼ねている。日付データ付与部85は、二値化変換部82で閾値を変更する回数が所定回数になったら、画像データ100への日付データの付与を、数字識別部84で識別した日付の付与から、表示部71への入力操作による付与に切り替える。
例えば、二値化変換部82で閾値を変更する回数が所定回数になったら、日付を識別することができない旨を表示部71で表示すると共に、表示部71に対して日付の入力操作を行うことについても表示部71で表示することにより、日付の入力操作をユーザーに促す。ユーザーが、表示部71での表示に基づいて、写真に付与されている日付を表示部71に入力したら、日付データ付与部85は、入力された日付を画像データ100に付与する。これにより、数字識別部84で識別することができない日付を、画像データ100に付与することができる。
以上の実施形態に係る日付識別装置1は、写真に付与された日付を識別する際に、輝度と色相とに基づいた閾値によって、日付領域データ101を二値化するため、日付領域データ101中における日付の部分を、より確実に抽出することができる。また、二値化された日付領域データ101から抽出した対象領域データ102に対して、複数の投影ライン142によってヒストグラムを行い、各投影ライン142におけるピーク部147の数に基づいて数字を識別するため、数字を高い精度で、且つ、容易に識別することができる。この結果、写真の日付を、適切に識別することができる。また、写真の日付を適切に識別することにより、どのような古い写真においても適切に日付を識別して、日付データを画像データ100に付与することができるため、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、写真に付与された日付を識別する際には、画像データ100全体より識別するのではなく、日付が付与されていると推定される日付領域データ101を切り出して二値化処理と識別処理を行うため、演算量を削減することができる。この結果、情報を処理する能力が高い装置を用いることなく、写真の日付を適切に識別することができる。また、高い処理能力を有する装置を用いる必要がないため、日付識別装置1の製造コストを抑えることができる。
また、数字識別部84で数字を識別することができなかった場合には、二値化変換部82は、閾値を変更して日付領域データ101を二値化するため、数字を識別することのできる二値画像を得ることができる可能性を高くすることができる。この結果、数字を識別することができる可能性を高めることができ、写真の日付を、より確実に識別することができる。
また、二値化変換部82で閾値を変更する回数が所定回数になったら、画像データ100への日付データの付与を、外部装置3の表示部71への入力操作による付与に切り替えるため、画像データ100へ日付データを付与する際における演算量を低減すると共に、日付データを、より確実に付与することができる。この結果、情報を処理する能力が高い装置を用いることなく写真の日付を適切に識別することができ、日付識別装置1の製造コストを抑えることができる。
また、ラベリング処理を行った日付領域データ101における異なるラベル115同士の距離が、所定の距離以内である場合には、同一の対象領域データ102に含めて対象領域データ102を抽出するため、複数のラベル115の中から、数字を識別するための対象領域データ102を、より適切に抽出することができる。この結果、写真の日付を、より確実に識別することができる。
また、隣り合う対象領域データ102同士の距離に基づいて数字の「1」を識別するため、ノイズであると認識され易い数字の「1」を、数字の「1」としてより確実に識別することができる。この結果、写真の日付を、より確実に識別することができる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態に係る日付識別装置1では、筐体2と外部装置3とが別体形成されているが、日付識別装置1は、一体の装置として形成されていてもよい。例えば、筐体2に撮像部70が設けられ、筐体2のみで撮像を行って、日付の識別を行うことができるように構成されていてもよい。日付識別装置1は、日付が付与されている写真を撮像し、撮像をした際の画像データ100に基づいて日付を識別して、識別した日付データを画像データ100に付与するものであれば、その形態は問わない。
また、上述した実施形態に係る日付識別装置1では、日付領域データ101の二値化を行う際に用いる色相の条件として、条件H1と条件H2を設定すると共に、条件H1は±40度とし、条件H2は±80度としているが、色相の条件はこれ以外でもよい。日付領域データ101を二値化した際に、日付の部分を適切に抽出することができる条件であれば、条件の値は問わない。
また、上述した実施形態に係る日付識別装置1では、数字が識別できなかった際に、二値化の処理にフィードバックを行う値として、黒の量に基づくsliceVの値を規定しているが、フィードバックを行う値は、実施形態に記載した値以外でもよい。二値化を適切に行って数字を識別することを可能にできる値であれば、フィードバックを行う値は、適宜設定してもよい。
1 日付識別装置
2 筐体
3 外部装置
15 カバー部
23 撮像用開口部
27 ミラー
50 光源
60 筐体制御部
70 撮像部
71 表示部(日付入力部)
75 外部装置制御部
78 撮像制御部
80 画像処理部
81 切出部
82 二値化変換部
83 ラベリング部
84 数字識別部
85 日付データ付与部
100 画像データ
101 日付領域データ
102 対象領域データ
110 画素
111 注目画素
115 ラベル
117 注目ラベル
130 識別ライン
140 7セグメント文字
142 投影ライン
143 投影ヒストグラム
147 ピーク部

Claims (5)

  1. 7セグメント文字により日付が付与されている媒体を撮像することで生成された画像データのうち、日付が付与されていると推定される日付領域データを切り出す切出部と、
    輝度及び色相に基づいた閾値により、前記日付領域データを二値化する二値化変換部と、
    前記二値化された前記日付領域データをラベリング処理し、数字として識別可能性がある対象領域データを抽出するラベリング部と、
    少なくとも前記対象領域データに対して、複数線によるヒストグラムを行い、各線におけるヒストグラムにピークが現れると前記ピーク部が現れる位置とに基づいて数字を識別する数字識別部と、
    前記識別された数字に基づく日付データを前記画像データに付与する日付データ付与部と、
    を備えることを特徴とする日付識別装置。
  2. 前記数字識別部で数字を識別することができなかった場合には、前記二値化変換部は、前記閾値を変更して前記日付領域データを二値化する請求項1に記載の日付識別装置。
  3. 前記画像データに付与する日付データの入力操作を行う日付入力部を備え、
    前記二値化変換部で前記閾値を変更する回数が所定回数になったら、前記画像データへの日付データの付与を、前記日付入力部への入力操作による付与に切り替える請求項2に記載の日付識別装置。
  4. 前記ラベリング部は、前記ラベリング処理を行った前記日付領域データにおける異なるラベル同士の距離が、所定の距離以内である場合には、同一の前記対象領域データに含めて前記対象領域データを抽出する請求項1〜3のいずれか1項に記載の日付識別装置。
  5. 前記数字識別部は、前記対象領域データのヒストグラムの各線におけるピーク数と、隣り合う前記対象領域データ同士の距離とに基づいて数字の「1」を識別する請求項1〜4のいずれか1項に記載の日付識別装置。

JP2015058515A 2015-03-20 2015-03-20 日付識別装置 Active JP5992567B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058515A JP5992567B1 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 日付識別装置
US14/792,079 US9594985B2 (en) 2015-03-20 2015-07-06 Date identification apparatus
CN201610057566.7A CN105989359B (zh) 2015-03-20 2016-01-27 日期识别装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058515A JP5992567B1 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 日付識別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5992567B1 true JP5992567B1 (ja) 2016-09-14
JP2016177655A JP2016177655A (ja) 2016-10-06

Family

ID=56921002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015058515A Active JP5992567B1 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 日付識別装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9594985B2 (ja)
JP (1) JP5992567B1 (ja)
CN (1) CN105989359B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD808947S1 (en) * 2015-12-22 2018-01-30 Pfu Limited Accessory for a smartphone camera
JP6401806B2 (ja) * 2017-02-14 2018-10-10 株式会社Pfu 日付識別装置、日付識別方法及び日付識別プログラム
JP7059514B2 (ja) * 2017-03-15 2022-04-26 オムロン株式会社 文字認識装置、文字認識方法、および、文字認識プログラム
CN108960233A (zh) * 2018-06-13 2018-12-07 北京小米移动软件有限公司 识别身份证有效期的方法及装置
JP6868057B2 (ja) 2019-05-27 2021-05-12 株式会社東芝 読取システム、読取方法、プログラム、記憶媒体、及び移動体

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62271190A (ja) * 1986-05-20 1987-11-25 Ricoh Co Ltd セグメント数字認識方式
JPH0737032A (ja) * 1993-07-16 1995-02-07 Pfu Ltd 手書き記号記入用紙と手書き記号認識装置
JPH08221512A (ja) * 1995-02-10 1996-08-30 Canon Inc 画像処理装置及びその方法
JPH11265030A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Fuji Photo Film Co Ltd 印画紙の処理方法
JP2000042499A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 異物除去装置
JP2000339472A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Hitachi Eng Co Ltd セグメント文字パターンの印字判定方法及び装置
JP2004260303A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2005039801A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Canon Inc 画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2011525017A (ja) * 2008-06-11 2011-09-08 イーストマン コダック カンパニー ハードコピーに基づく撮影日時の特定
JP2013084071A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Hitachi Computer Peripherals Co Ltd 帳票認識方法および帳票認識装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4445386C1 (de) * 1994-12-20 1996-05-02 Ibm Verfahren und Vorrichtung zur Trennung einer Vordergrundinformation von einer Hintergrundinformation in einer Vorlage
US5649025A (en) * 1995-02-03 1997-07-15 Xerox Corporation Multithresholding for document image segmentation
US5920655A (en) * 1995-02-10 1999-07-06 Canon Kabushiki Kaisha Binarization image processing for multi-level image data
US6026177A (en) * 1995-08-29 2000-02-15 The Hong Kong University Of Science & Technology Method for identifying a sequence of alphanumeric characters
JP3748164B2 (ja) * 1998-02-06 2006-02-22 富士通株式会社 パターン抽出装置
JP3345350B2 (ja) * 1998-05-27 2002-11-18 富士通株式会社 文書画像認識装置、その方法、及び記録媒体
US6807298B1 (en) * 1999-03-12 2004-10-19 Electronics And Telecommunications Research Institute Method for generating a block-based image histogram
US6987879B1 (en) * 1999-05-26 2006-01-17 Ricoh Co., Ltd. Method and system for extracting information from images in similar surrounding color
JP2001016447A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Minolta Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法、ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体
US6813377B1 (en) * 1999-08-06 2004-11-02 Cognex Corporation Methods and apparatuses for generating a model of an object from an image of the object
US6470094B1 (en) * 2000-03-14 2002-10-22 Intel Corporation Generalized text localization in images
DE60109278T2 (de) * 2001-06-26 2006-03-30 Nokia Corp. Verfahren und Gerät zur Lokalisierung von Schriftzeichen in Bildern aus einer Digitalkamera
US7085401B2 (en) * 2001-10-31 2006-08-01 Infowrap Systems Ltd. Automatic object extraction
JP2005108230A (ja) * 2003-09-25 2005-04-21 Ricoh Co Ltd オーディオ/ビデオコンテンツ認識・処理機能内蔵印刷システム
CN101025785A (zh) * 2007-03-28 2007-08-29 杨德明 二维直方图数字图像识别码
US20080310721A1 (en) * 2007-06-14 2008-12-18 John Jinhwan Yang Method And Apparatus For Recognizing Characters In A Document Image
CN101458768A (zh) * 2009-01-04 2009-06-17 上海大学 自由手写数字串分割方法
US8620078B1 (en) * 2009-07-14 2013-12-31 Matrox Electronic Systems, Ltd. Determining a class associated with an image
CN101706875B (zh) * 2009-11-17 2012-07-18 北京航空航天大学 一种手持式的复杂背景下的激光喷码字符识别仪
US8600167B2 (en) * 2010-05-21 2013-12-03 Hand Held Products, Inc. System for capturing a document in an image signal
JP5842441B2 (ja) * 2011-07-29 2016-01-13 ブラザー工業株式会社 画像処理装置およびプログラム
CN102509112A (zh) * 2011-11-02 2012-06-20 珠海逸迩科技有限公司 车牌识别方法及其识别系统
JP5935454B2 (ja) * 2012-03-30 2016-06-15 ブラザー工業株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62271190A (ja) * 1986-05-20 1987-11-25 Ricoh Co Ltd セグメント数字認識方式
JPH0737032A (ja) * 1993-07-16 1995-02-07 Pfu Ltd 手書き記号記入用紙と手書き記号認識装置
JPH08221512A (ja) * 1995-02-10 1996-08-30 Canon Inc 画像処理装置及びその方法
JPH11265030A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Fuji Photo Film Co Ltd 印画紙の処理方法
JP2000042499A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 異物除去装置
JP2000339472A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Hitachi Eng Co Ltd セグメント文字パターンの印字判定方法及び装置
JP2004260303A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2005039801A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Canon Inc 画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2011525017A (ja) * 2008-06-11 2011-09-08 イーストマン コダック カンパニー ハードコピーに基づく撮影日時の特定
JP2013084071A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Hitachi Computer Peripherals Co Ltd 帳票認識方法および帳票認識装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN105989359A (zh) 2016-10-05
US20160275378A1 (en) 2016-09-22
JP2016177655A (ja) 2016-10-06
US9594985B2 (en) 2017-03-14
CN105989359B (zh) 2019-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5992567B1 (ja) 日付識別装置
JP5997808B1 (ja) 画像処理装置、日付識別装置、画像処理方法、および、プログラム
CN110008944B (zh) 基于模板匹配的ocr识别方法及装置、存储介质
CN104412299A (zh) 图像处理装置以及记录介质
KR102090973B1 (ko) 정보 처리장치, 정보 처리방법, 및 기억매체
TW201415377A (zh) 影像元素亮度調整
US7830543B2 (en) Photographic image region extracting apparatus and copying apparatus
US10242309B2 (en) Information recording object and reading device
US10412241B2 (en) Document reading apparatus
JP2010087852A (ja) 画像処理装置
JP6578844B2 (ja) 画像データ生成装置、印刷装置、及び画像データ生成プログラム
JP6314408B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
TWI527427B (zh) 具有影像處理功能的事務機
JP5096989B2 (ja) 文書処理装置及び文書処理方法
JP2008287414A (ja) 光学式認識コード認識装置及び方法及びプログラム
JP7318289B2 (ja) 情報処理装置およびプログラム
CN110536043B (zh) 信息处理装置、信息处理方法及存储介质
JP5445858B2 (ja) 入力支援装置、入力支援方法、及びプログラム
US20220366158A1 (en) Information code, information code generation device, information code readout device, program, and information code utilization system
US20240143951A1 (en) Information code, information code generation device, information code readout device, program, and information code utilization system
KR102471729B1 (ko) 로고이미지가 삽입된 큐알코드 및 이의 제작방법
JP2019016898A (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
Sharma et al. Automatic contact importer from business cards for Android
JP2007060525A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
Ali et al. Automatic red‐eye effect removal using combined intensity and colour information

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5992567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150