JP5992299B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Description
前記営業計画の計画対象となる遊技情報である計画情報を特定可能な遊技情報であって、計画対象となる遊技場における予め設定される参照期間に対応した遊技情報である参照情報を、遊技機側から出力される遊技信号、及び操作入力の内、少なくとも一方により機種単位で特定する参照情報特定手段と、計画対象となる対象期間における目標となる遊技情報であって、前記計画情報である遊技情報、或いは前記参照情報を演算対象として組合せることで前記計画情報を演算可能な遊技情報である目標情報について、複数の機種が属する機種グループを対象とした操作入力を受付けることで、当該機種グループを対象とした目標情報である全体目標情報を特定する目標情報特定手段と、前記参照期間に対応した前記計画情報である参照計画情報を、前記参照期間により前記機種グループに属する機種を対象として機種単位で特定すると共に、前記機種グループを対象としても特定する参照計画情報特定手段と、前記全体目標情報により特定される計画情報である全体目標計画情報と、参照計画情報特定手段により前記機種グループを対象として特定される前記参照計画情報との差分を、機種単位で特定された前記参照計画情報に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定する目標計画情報特定手段と、を備えたものである(請求項1)。
前記目標情報は、遊技に応じた遊技場側の営業利益である粗利を示す遊技情報であり、前記計画情報は、遊技により消費された遊技価値であるアウトに対する前記粗利の割合である価値粗利を示す遊技情報であり、前記参照情報は、前記アウトと前記価値粗利とを示す遊技情報であり、前記目標計画情報特定手段は、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記アウト、及び前記全体目標情報により示される前記粗利から特定される前記機種グループに対応した目標となる前記価値粗利である目標全体価値粗利と、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記価値粗利である参照全体価値粗利との差分を、前記参照情報により示される機種単位の前記価値粗利に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定するようにしても良い(請求項2)。
前記目標計画情報特定手段は、前記機種単位の目標計画情報として特定した機種単位の価値粗利に、前記参照情報により示される前記アウトを乗じた値を示す遊技情報を機種単位で特定することで、機種単位の前記粗利を特定することで、機種単位の前記目標情報となる粗利を特定するようにしても良い(請求項3)。
前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がない場合には前記対象期間以前の遊技場の営業が終了した営業日の内、最新の営業日から予め設定される遡及日数分遡った営業日までの期間である一方、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がある場合には、その営業が終了した対象期間に属する営業日の内、最新の営業日から前記遡及日数分遡った営業日までの期間であり、前記参照情報は、少なくとも遊技により消費された遊技価値であるアウトを示す遊技情報であっても良い(請求項4)。
前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、営業中である営業日を、当該遊技情報を特定している時刻、或いは経過した営業時間に応じて含めるか否かが決定されるようにしても良い(請求項5)。
請求項2の発明によれば、遊技場が営業計画を行う際に目標値とするのは粗利である一方、価値粗利は遊技場のレートや遊技者の持玉遊技比率が一定であれば出率により左右される遊技情報であり、価値粗利により出率、即ち遊技機の調整程度を把握出来るようになり、多くの遊技場のニーズに応えられるようになる。
請求項3の発明によれば、価値粗利は出率により左右されるが、粗利はアウトによっても左右される。即ち、価値粗利により機種単位の甘辛を考慮した上で粗利を振分けた後に、その価値粗利により特定される機種単位の粗利を特定出来るようになる。
請求項5の発明によれば、営業中に営業計画を立てる場合に、その営業中の遊技情報の大勢が決まっており、その営業中の遊技情報が信頼できる実績情報となっている場合に、その営業中の遊技情報を参照期間に含めることが可能となる。
図1は全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数台の遊技機1が設置されている。本実施形態の場合、遊技機1はいわゆるパチスロ機である。各遊技機1には、貸出装置2がそれぞれ付設されている。これら遊技機1及び貸出装置2は、中継装置3に接続されている。この中継装置3は、LAN4を介して管理装置5(遊技情報管理装置、参照情報特定手段、目標情報特定手段、参照計画情報特定手段、目標計画情報特定手段、設定手段、シミュレーション手段、出力手段、限界情報設定手段、理論出率設定手段、設置情報設定手段、モード配分手段、実績理論出率特定手段、仮想理論出率特定手段、粗利調整手段、グループ設定手段、実績情報特定手段、目標情報補正手段、残日補正手段、補正抑制手段基礎情報特定手段、変換情報特定手段、合計差特定手段、按分情報特定手段)に接続している。遊技機1や貸出装置2等の遊技機側の機器から出力される後述する遊技信号は、中継装置3によって管理装置5に送信される。管理装置5は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、モニタ6等が接続されている。このような遊技場内には、例えば数百台の遊技機1が設置されており、管理装置5の管理対象となっている。
アウト信号=遊技機1から出力。開始操作に応じてベット状態のコインを使用したとしてベット状態のコイン数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(消費価値、使用媒体数)となる。尚、リプレイ時にも対応分を出力。
セーフ信号=遊技機1から出力。コインが1枚払出される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(入賞獲得価値、払出媒体数)となる。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたコイン分を出力。
BB及びRB信号=遊技機1から出力。対応するボーナス状態(BB、RB)にてレベル出力されるので、信号入力期間をボーナス状態として特定。
売上信号=貸出装置2から出力。遊技者から対価を徴収して貸出すコインである売上コイン5枚(100円相当)毎に1パルス出力されるので、売上信号数×100が売上額、売上信号×5を売上コイン(対価獲得価値)とする等して売上情報を特定。
管理装置5は、遊技機側の機器から送信される上記したような各種の遊技信号を入力し、アウトやセーフ、出率(計画情報)や売上、粗利(目標情報、計画情報、基礎情報)等の周知の遊技情報を台単位で集計し、それらのデータを営業日毎に特定可能に記憶して管理している。
図4は営業計画基本画面を示している。営業計画基本画面には、対象期間入力部21、粗利入力選択部22、粗利入力部23、シミュレーション釦24、シミュレーション集計結果表示部25、各種設定釦26、目標計画情報表示部27が表示されている。目標計画情報表示部27には、日付欄27a、曜日欄27b、目標欄27c、実績欄27d、補正目標欄27eが設定されている。目標欄27c、実績欄27d、補正目標欄27eに関しては種別(5円、20円があり、遊技機1に対応する貸単価により区分けしたグループ。機種グループ)毎に区分けされている。尚、貸単価(売上コイン1枚の貸出対価)及び交換単価(交換コイン1枚に対応する景品交換相当金額)を特定可能なレート情報(例えば200円相当の景品を景品交換するために必要な交換コイン数等も含む)や設置台数等が機種別、或いは種別で特定可能であり、更にいずれの機種がいずれの種別に属するのかを特定可能なグループ設定が予め設定されている。
補正目標欄27eは実績を考慮した上で修正した目標粗利で、その修正内容の一例としては、実績と目標との差分を特定し、その差分を予め定めた設定営業日(例えば10日)にて、その後の営業日に按分して目標粗利に上乗せした(按分値を加算対象とした)値を補正目標としている。図4では、9月10日までの補正目標値が表示されている状態を示している。
尚、補正目標欄27eは実績値が無ければ、そのまま目標粗利となる。
営業を行った結果、図4に示す実績データを特定したとすると、その実績データと目標粗利との差異から、次営業日(対象期間に属する営業日の内、最先の未営業日)の目標粗利を補正目標として修正することにより特定する。
次営業日の目標粗利を補正目標として修正するための考え方について説明する。この考え方は、毎日の目標粗利に対して実績が変動した場合に、次営業日以降で少しでも目標に近付けるための考え方である。
基本方針は、月間等の長期目標に対しての誤差の累計値(対象期間に属する営業日であって実績情報が特定された営業日における目標情報と実績情報との差分)を設定期間(例えば10日)で償却できるように補正を掛ける。
図8(c)に示すように7月2日の営業結果は、21万円の目標に対して実績粗利が50万円であったとすると、目標累計40万円に対して、実績累計が60万円であり、最初に立てた目標に対して20万円超過していることから、この先10日で償却する場合、7月3日の目標粗利に−2万円補正して補正目標は28万円となる。
図8(d)に示すように7月3日の補正目標を28万円としたものの、たまたま−30万円の赤字となったとすると、最初に立てた目標に対して40万円不足することから、この先10日で償却する場合、7月4日の目標粗利を4万円補正することにより補正目標は34万円となる。
図8(e)に示すように7月4日の営業結果は、補正目標が34万円に対して、実際には60万円の粗利となったとすると、最初に立てた目標に対して10万円不足することから、この先の10日で償却する場合、次営業日の目標粗利を1万円補正する。
以上の様な方法である程度の対象期間(1ヶ月〜3ヶ月程度)を運用した後、長期の目標を見直す場合、これまでの累計差異を前提に今後の計画を立て、それに基づいた目標粗利を入力し、過去の累計差異をリセットする。そして、上記の運用を再度開始することで、偶々実績が大きく変動した場合に対しても無理の無い目標補正が行われることになる。
(1)第1のパターン
この第1のパターンの補正目標の決め方は、
(a)対象期間の開始日から補正目標の営業計画を立てる日の前日までの、即ち、対象期間に属する営業日であって実績情報が特定された営業日における「実績粗利−目標粗利」の累積値を求める。
(b)「実績粗利−目標粗利」の累積値に関わらず、計画を立てる日の補正目標を以下のように定める。
補正目標=計画を立てる日の目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)
ただし、後述する方法で定まる「限界時粗利」(粗利の理論上の上限値、限界情報)を上記計算式が上回る場合は、補正目標=限界時粗利とする。つまり、機種別に目標粗利を特定するには、機種別に予め算出されている限界時粗利(全体を最低モードとした場合の粗利の期待値)を採用する。つまり、目標粗利が限界時粗利を下回る場合には、そのような目標粗利とすることは不可能なので限界時粗利を採用し、その分を他機種の目標粗利に按分して店舗全体の目標粗利を変化させないようにするのである。
図9(b)は、7月1日の営業が終了し、7月2日の営業計画を立てる場合を示している。7月2日については、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=20万円−(10万円)÷10=19万円となる。
図9(c)は、7月2日の営業が終了し、7月3日の営業計画を立てる場合を示している。7月3日については、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−50万円)÷10=35万円となる。
この第2のパターンの補正目標の決め方は、
(a)対象期間の開始日から補正目標の営業計画を立てる日の前日までの「実績粗利−目標粗利」の累積値を求める。
(b)「実績粗利−目標粗利」の累積値に応じて、計画を立てる日の補正目標を以下のように定める。
(b−1)「実績粗利−目標粗利」の累積値>0のとき、補正目標=計画を立てる日の目標粗利
(b−2)「実績粗利−目標粗利」の累積値<0のとき、補正目標=計画を立てる日の目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)
ただし、後述する方法で定まる「限界時粗利」(粗利の理論上の上限値)を上記計算式が上回る場合は、補正目標=限界時粗利とする。
図10(b)は、7月1日の営業が終了し、7月2日の営業計画を立てる場合を示している。7月2日については、7月1日までの累積で「実績粗利−目標粗利」>0のため、補正目標=目標粗利となる。
図10(c)は、7月2日の営業が終了し、7月3日の営業計画を立てる場合を示している。7月3日については、7月2日までの累積で「実績粗利−目標粗利」<0のため、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−50万円)÷10=35万円となる。
1つ目の按分方法は、種別に応じた台数と貸単価(按分参照情報)とを乗じた値(第1按分値)により差分を加重平均して按分する方法である。即ち、20円が160台、5円が40台であり、差分が−40万円であった場合(以下の按分方法の例示においても同条件とする)、台数と貸単価とを乗じた値は20円:5円が3200万:200万(按分比率、按分情報)となるので、20円は−40万円×3200÷3400≒−37.6万円、5円は−40万円×200÷3400≒−2.4万円を差分(−40万円)の按分値として特定し、目標粗利から減算する。即ち、加重平均に基づく按分値を、目標粗利(種別基礎情報)の加算対象として補正目標を特定するのである。尚、ここに示す台数とは参照期間における延べ台数が望ましいが、設置台数としても良い。また、台数を乗ずることなく貸単価をそのまま按分情報としても良い。以下の第4のパターンや第5のパターンでも同様である。
2つ目の按分方法は、1つ目の按分方法に参照期間におけるアウト(按分参照情報)を考慮対象として加え、台数と貸単価とアウトとを乗じた値(第2按分値)により差分を加重平均する方法で、例えば後述する参照期間(過去2週間)の平均アウトが20円:5円=10000枚:15000枚であった場合、台数と貸単価とアウトを乗じた値は20円:5円が3200万:300万(按分情報)となるので、20円は−40万円×3200÷3500≒−36.6万円、5円は−40万円×300÷3500≒−3.4万円を差分(−40万円)の按分値として特定し、目標粗利から減算する。即ち、アウトに基づく按分値を、目標粗利の加算対象として補正目標を特定するのである。
3つ目の按分方法は種別に応じた参照期間における売上額(按分参照情報)により差分を加重平均する方法で、例えば参照期間の平均売上額(第3按分値)が20円:5円が5万円:1万円(按分情報)であった場合、20円は−40万円×5÷6≒−33.3万円、5円は−40万円×1÷6≒−6.7万円を差分(−40万円)の按分値として特定し、目標粗利から減算する。即ち、売上額に基づく按分値を、目標粗利の加算対象として補正目標を特定するのである。尚、第5パターンのみ台数を乗じていないが、他パターンと同様に台数を乗じても良い。
まず、貸単価が20円と5円の2種別で、一方(20円)の差分(種別差)が10万であり、他方(5円)の差分(種別差)が−5万のように、双方の種別の正負が異なる場合、その絶対値の少ない方(この場合5円)の差分を0とするように、他方(この場合20円)の差分にて相殺し、前者を0、即ち目標粗利(基礎情報)をそのまま補正目標(目標情報)とし、後者を5万、即ち、差分の合計を目標粗利の加算対象として補正目標を特定する。
例えば20円、10円、5円の差分が各々30万、20万、−5万の場合、正負が一致する種別の絶対値の合計は正側が20円と10円の合計50万、負側が5円の5万となり負側が少ないので、負側(5円)の差分を0とすべく、正側(20円と10円)の差分にて相殺する。この場合、各種別の差分の絶対値を大きくすることなく絶対値の多い正側の差分が均等となるように相殺するが、上記の場合、20円の差分を25万とするだけで相殺出来る。
尚、この按分は上記した正負が逆転している場合(正側の絶対値が少ない場合)も同様に実行されるが、各種別の正負が全て一致している場合は実行しない。
〆日直前補正を行う場合の補正目標の決定方法について説明する。
〆日直前補正とは、〆日が迫ってきたときに、目標を達成するために按分日数を短くする機能で、「按分日数」を以下のように変更する。この機能は、設定でON/OFF可能となっている。
按分日数設定<=(対象期間の終了日−計画を立てた日)+1、即ち、差分の生じた営業日以降の対象期間における営業日数である残日数の方が予め設定される按分日数よりも少なくない場合は、按分日数として按分日数設定の日数を用いる。
按分日数設定>(対象期間の終了日−計画を立てた日)+1、即ち、残日数の方が予め設定される按分日数よりも少ない場合は、按分日数として残日数(対象期間の終了日−計画を立てた日)を用いる。
図11(b)は、7月22日の営業が終了し、7月23日の営業計画を立てる場合を示している。7月23日については、按分日数設定>残日数となっているので、按分日数は9となり、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−38万円)÷9=34.2万円となる。
図11(c)は、7月23日の営業が終了し、7月24日の営業計画を立てる場合を示している。7月24日については、按分日数設定>残日数となっているので、按分日数は8となり、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−8万円)÷8=31万円となる。
以上のような粗利の配分の方法の選択と、〆日直前補正(残日補正処理)により、図4において次営業日以降の目標粗利が補正目標として修正され、その補正目標により、次営業日の機種単位の台数振分を行うことができる。以下、対象期間が終了するまで、上記動作を繰返す。
図4にて店舗全体(全機種)の目標粗利を設定すると、後述する様に店舗全体の目標出率が求まることから、店舗全体の目標粗利・目標出率を各機種の目標粗利・目標出率に割り振ることで店舗全体の目標粗利・目標出率を達成することができる。つまり、目標出率を達成することで目標粗利を達成することができる。遊技機1がパチスロ機の場合、目標出率はモードで理論的に決まる。
尚、参照期間は対象期間内であっても最新の営業日から設定日数(2週間)分遡ったデータであり、シミュレーションする際のアウト等はその2週間の営業日の属性別の機種平均値である。つまり、アウトは固定値と見なすことができるので、粗利とコイン粗利とは比例関係となる。
店舗全体のコイン粗利を求める方法について説明する。店舗全体のコイン粗利は、損益分岐出率から店舗全体の目標出率を小さくすることにより発生し、目標出率を小さくするほど大きくなる。勿論、目標出率を大きくすればその分小さくなる。損益分岐出率とは売上額と交換金額が等しくなるとき、即ち、コイン粗利=0に対応する出率である。そして、「損益分岐出率−目標出率」(%)に「出率1%分のコイン粗利」を乗じた値が目標となるコイン粗利となるように目標出率を調整することで店舗全体の目標粗利(コイン粗利×アウト)を達成することができる。
即ち、コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)×(出率1%分のコイン粗利)と表すことができる。
ここで、本願発明者は、
出率1%分のコイン粗利=1÷交換枚数……(1)
であることを見出した。尚、交換枚数は100円相当の景品を交換するために必要なコイン枚数である。
従って、コイン粗利は次の簡単な式で求めることが出来る。
コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)÷交換枚数
周知の通り、粗利は売上額−(売上コイン+セーフ−アウト)×交換単価により示される。つまり、アウト1当りの売上額(売上額÷アウト)をコイン単価(価値単価)と定義すると、
コイン粗利=(アウト×コイン単価−(アウト×コイン単価÷貸単価+アウト×出率−アウト)×交換単価)÷アウト
となる。
コイン粗利=コイン単価−(コイン単価÷貸単価+出率−1)×交換単価……(a)
この演算式(a)の出率からN%上昇させた出率をA(例えば1%なら0.01)だけ上げた場合のコイン粗利をBとすると、
B=コイン単価−(コイン単価÷貸単価+A−1)×交換単価……(b)
(b)−(a)=B−コイン粗利=コイン単価−(コイン単価÷貸単価+A−1)×交換単価−(コイン単価−(コイン単価÷貸単価+出率−1)×交換単価)=−A×交換単価−(−出率×交換単価)=(出率−A)×交換単価となる。
ここで、交換単価=100円÷交換枚数(例えば5枚)と表すことが出来るので、上記演算式は、B−コイン粗利=(出率−A)×100÷交換枚数となり、出率の上昇(下降)分は百分率にて100分の1の値で表されるので、出率の下降パーセント分(1%)を交換枚数にて除した値が、出率を下降パーセント分下降させた分に対応するコイン粗利の上昇分となる。換言すると、1%、即ち、出率を0.01下降させた場合、コイン粗利は0.01×100÷交換枚数だけ上昇することになる。
以上により、出率1%分のコイン粗利=1÷交換枚数となり、コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)×(出率1%分のコイン粗利)=(損益分岐出率−目標出率)÷交換枚数となる。
損益分岐は売上額=交換金額を示す状態なので、この状態となる出率が損益分岐出率となる。
ここで、売上額=アウト×コイン単価、交換金額=(売上コイン+セーフ−アウト)×交換単価=(アウト×コイン単価÷貸単価+アウト×出率−アウト)×交換単価なので、アウト×コイン単価=(アウト×コイン単価÷貸単価+アウト×出率−アウト)×交換単価となる場合の出率が損益分岐出率となる。
出率を損益分岐出率とし、両辺をアウト×交換単価にて除すると、上記演算式は、コイン単価÷交換単価=コイン単価÷貸単価+損益分岐出率−1となる。つまり、損益分岐出率=コイン単価÷交換単価−コイン単価÷貸単価+1、即ち価値単価を交換単価にて除した値から価値単価を貸単価にて除した値を減算した値に100%を加算した値となる。
ここで、交換単価=100円÷交換枚数(例えば5枚)なので、上記演算式は、損益分岐出率=コイン単価×(交換枚数÷100−1÷貸単価)+1となる。
損益分岐出率(例えば0.01)を百分率(1%)にて示す(右辺に100を乗じて整理する)と、損益分岐出率(パーセント)=100+(交換枚数−100÷貸単価)×コイン単価となる。
損益分岐出率(パーセント)=100+(交換枚数−5)×コイン単価……(2)
となる。
この公式(2)によれば、交換枚数が5枚(=貸出枚数(100円分の売上コイン))の場合は、コイン単価に関わらず損益分岐出率が100%となり、交換枚数が5枚より多くなるほど損益分岐出率が大きくなることを意味している。つまり、損益分岐出率が100%で交換枚数が5枚の場合は、貸出枚数と交換枚数とが同一枚数となることから、損益分岐の状態では売上額やコイン単価に関わらず、売上額=交換金額となる。このような状態から交換枚数や、コイン単価が増加すると、遊技場の粗利が増大することから、それだけ損益分岐出率が高くなる。例えば、6枚交換(損益分岐割数12割)でコイン単価3円の場合、損益分岐出率は103%となる。この出率を例えば101%にした場合、6枚交換では1%で0.167円のコイン粗利が動くため、コイン粗利=(103−101)×0.167≒0.33円のコイン粗利となる。
尚、上記公式(1),(2)は貸単価が20円の場合であり、例えば5円の場合は、損益分岐出率(パーセント)=100+(交換枚数−20)×コイン単価となる。
また、交換枚数は100円に対する枚数なので、例えば貸単価20円の6枚交換相当の貸単価5円における交換枚数は、24枚(100円の貸出枚数が4倍(20円=5枚、5円=20枚)なので、交換枚数も4倍)となる。
コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)÷交換枚数
損益分岐出率=100+(交換枚数−5)×コイン単価
であることから、これらの式から店舗全体のコイン粗利、ひいては店舗全体の粗利を簡単に求めることができる。
図13は、パチスロ機の機種毎の2週間平均データ(アウト・売上・粗利・モード出率、参照情報)を示している。図13に示す例では、例えば、A機種10台、B機種20台、C機種20台の50台の店舗において、6枚交換(12割分岐)で過去2週間の平均アウト10,000枚、コイン単価2.50円、モード出率99%である場合のデータを示しており、各項目の意味は次の通りである。
アウト(計画情報)、売上、粗利=アウトはアウト信号に基づいた遊技機1にて消費されたコイン数(消費価値)、売上(売上額)は売上信号に基づいた対応する貸出機にて貸出した売上コインの対価で、粗利は遊技に応じた遊技場側の営業利益=売上−交換コイン×交換単価である。
尚、交換コイン=売上コイン+セーフ−アウト、セーフ=セーフ信号に基づく遊技中の入賞に応じて払出されたコイン数(入賞付与価値)。
コイン単価、コイン粗利(計画情報、価値粗利)=コイン単価はアウト1当りの売上(売上÷アウト)で、コイン粗利はアウト1当りの粗利(粗利÷アウト)。
モード出率=遊技機1に設定する遊技機設定値(モード)に応じた理論上の出率(例えばメーカの発表値や実績値(本実施形態では図3の値を採用)の平均値等。尚、出率は周知の通りセーフ÷アウト)を参照して、参照期間(過去2週間)におけるモード配分に応じた出率の台数に応じた加重平均値(例えば参照期間のモード配分と理論上の出率がモード1:モード2:モード3:モード4:モード5:モード6=30台:25台:20台:15台:10台:0台=96%:98%:100%:102%:104%:107%の場合、(96%×30+98%×25+100%×20+102%×15+104%×10+107%×0)÷100=99.0%)だが、参照期間のアウト等の遊技情報に応じた加重平均値であっても良い。
限界時**=最も出率が小さくなるモード(モード1)を選択した場合の理論上の出率や実績値の集計値。例えば、コイン単価、アウトは実績値、出率はメーカ発表値や実績値、コイン粗利や粗利はそれらにより演算される値。例えば、限界時出率とは、「条件設定」の範囲内で、最も出率が小さくなるモードを選択した場合のモード出率である。尚、図13には示していないが、限界時**同様に最も出率が大きくなるモード(モード6)を選択した場合に対応する理論上の出率等の遊技情報(モード上限時**、限界情報)を設定し、シミュレーションした出率等がその値を超過した場合はそのモード上限時**を採用する。
つまり、コイン粗利=(損益分岐出率−モード出率)÷交換枚数=(102.5−99)÷6=0.583円となる。
店舗全体の平均アウトが10000枚なので、平均粗利=0.583×10000=5830円を求めることができる。
ここで、目標粗利を35万円(目標情報、全体目標情報、全体目標粗利。尚、台平均粗利は7,000円)に設定したとする。この場合のコイン粗利は、アウト及びコイン単価が変わらないと考えた場合、0.700円(参照期間のアウト=10000のため7000÷10000。全体目標計画情報、目標全体価値粗利)となる。
参照期間の合計のコイン粗利(参照計画情報、参照全体価値粗利)が0.583円なので、「各機種のコイン粗利を0.117(=0.700−0.583、価値粗利差)円ずつ上げる」ことで目標粗利を達成できるはずである。この場合、図13に示す機種毎のコイン粗利(機種単位で特定された参照計画情報、機種価値粗利)に0.117円をそれぞれ加算した値が目標計画情報となる。
図14は、図13に示す状態から単純に各機種のコイン粗利を0.117円ずつ上げた場合を示している。尚、図14から図17におけるモード出率は、上述した目標出率=損益分岐出率−目標粗利÷(アウト×交換単価)、即ち、目標出率(パーセント)=損益分岐出率−目標粗利×交換枚数÷アウトにて目標出率をモード出率とすることで特定出来るため、例えば台平均であれば、モード出率=102.5−7000×6÷10000=98.3と特定されており、このモード出率にアウトを乗ずれば対応するセーフが特定されるが、他に粗利やコイン粗利、或いは所謂営業割数等も特定出来る。これら、或いはモード出率自体が目標出率に対応する遊技情報となる。
図15は、C機種を限界時粗利(機種目標粗利)で固定した場合を示している。C機種を固定部分(図15に示す左斜線領域)としたため、合計の粗利が332,750円(演算した機種グループ全体の目標粗利)となり、目標粗利に対して17,250円(演算した機種グループ全体の目標粗利と全体目標粗利との差分)不足してしまった。このため可動部分(A機種及びB機種)で足りない17,250円を再度配分(機種目標粗利を変更した機種以外の機種の機種目標粗利に按分)することになる。
図16は、図15に示す状態からC機種を限界時粗利で固定した状態で可動部分のコイン粗利を更に0.058円ずつ上げた場合を示している。この際に再度限界を超える機種が発生した場合には、以上の処理を全ての機種が限界時粗利となるまで、或いは限界時粗利を下回るまでループさせることになる。尚、コイン粗利がモード上限時コイン粗利を下回った場合にも同様にコイン粗利をモード上限時コイン粗利とした上で、可動部分のコイン粗利等を調整する。
さて、上記の処理により、目標粗利は350,000円となった。
しかしながら、実際にはアウト及びコイン単価はモード出率が変わることによって変化する。そこで、次のステップとして「各機種で確保しなければならない粗利を上記の数値で固定」した場合の、アウト、コイン単価、コイン粗利、モード出率を求める。
そして、決定したアウト、売上、コイン単価、コイン粗利、モード出率を、今回のデフォルト値として確定する。
これらにより、ほぼ目標の35万円となるデフォルト値が確定でき、一括シミュレーションした結果の機種毎の出率設定を表示することが可能となる。
管理装置5により行われるパチスロシミュレーションについて説明する。
管理装置5は、図18に示すモード毎に期待されるアウトの比率を示すモード毎アウト比率を記憶している。モード毎アウト比率は、アウトとモードとの相関関係を示す経験的に得られた(或いは過去の実績に基づいて集計した)データであり、モード1を基準にした場合に各モードにおいて予想されるアウトの比率をアウトの範囲毎に区分けして集計したデータである。遊技機1の稼動はアウトの大きさに比例するため、アウトが大きいほど稼動が良いといえる。また、過去に多くの出玉があれば次の遊技者がその遊技機1で遊技を行う傾向が多いため、モードが大きい(出率が高い)高設定になるほど、モードが小さい(出率が低い)低設定よりも稼動が良くなり、アウト比率が高くなっている。したがって、モード1のアウトを基準(1.00)としてモード毎のアウト比率を乗算することにより、そのアウト範囲(例えば0〜8000の範囲など)におけるモード毎のアウトの予想ができ、高設定のアウトがどのくらいになるかを算出できる。また、通常は基準となるアウトが低いほど(稼動率が悪い遊技場)、高設定と低設定との稼動の差が大きくなる傾向にあるため、アウトの範囲が低い(例えば0〜8000の範囲)ほど、モード毎のアウト比率の差は大きくなる。
図4にて目標計画情報表示部27を選択すると、上述した機種毎のモード配分が行われた図5の営業計画営業日画面が表示される。営業計画営業日画面では、次営業日(対象期間を営業していない場合は初日)における機種情報を表示する。
営業計画営業日画面には、種別選択部28、期間釦29、機種情報表示部30が表示される。期間釦29の選択に応じて図4の営業計画基本画面へと戻る。機種情報表示部30には個別シミュ欄30a、機種名欄30b、台数欄30c、設定(モード(1〜6)別の台数配分)欄30d、目標欄30e、条件欄30f、実績欄30g等が設定され、機種単位でのシミュレーション結果が表示される。目標欄30eには、出玉率(出率)設定、台粗利が表示される。ここで、台粗利は、目標粗利からの機種単位の台数割り振りにより決定されており、設定欄30dには、その台粗利に基づきシミュレーションした設定(モード)別の台数配分(モード配分)が表示されている。尚、台粗利は台数割り振りを介して間接的に操作入力により特定された目標粗利が表示対象となっているが、機種別に直接的に操作入力して特定された目標粗利や種別の目標粗利が上記のように算出した目標粗利を表示対象としても良い。
更に、各種設定釦26における基本条件設定釦、或いは当日条件設定釦を選択した場合、上述した図19を機種単位で設定可能な設定画面が表示されるが、基本条件設定釦を選択した場合、設定操作により対象期間における全ての未営業日を対象として有効な条件が設定される一方、当日条件設定釦を選択した場合は、その表示している営業日(当日)のみを対象として有効な条件が設定されるようになっている。
更に、参照期間は営業を終了した最新の営業日から2週間としたが、設定操作により営業中に次営業日のシミュレーションを行う場合に、その営業中の遊技情報を参照期間の遊技情報に加えても良く、この場合、その当日を含めるか否かを時刻、或いは営業開始からの経過時間により決定しても良い。例えばシミュレーションする時刻が21:00以降の場合は当日を含めるが、それ以前は含めない等。尚、当日が含められているか否かを区別可能に表示しても良い(図5では表示を省略しているが、粗利入力選択部22における余白部分に参照期間の日時を表示することで、当日を含めているか否かを表示する等)。
尚、モード別の台数の振分けを行う際、目標となる粗利や出率等に対して設定される許容範囲等の範囲としては、目標となる遊技情報等の基準となる遊技情報に対して上限と下限とを設定することが望ましいが、上限のみ又は下限のみを許容範囲としても良い。
図6は図5に示す目標欄の出玉率設定を拡大して示している。参照期間(過去2週間だが、シミュレーションの対象期間中であるか否かに関わらず、営業が終了した直近の営業日を起点とした2週間(遡及期間)分遡った期間)におけるモード出率(実績理論出率)を黒目盛31(図6に示す横線領域)にて示す一方、設定にて示す台数配分とした場合のモード出率(仮想理論出率)を青目盛32(図6に示す縦線領域)にて示しており、更にそのモード出率にした場合における店舗全体の出率を赤点線33(図6に示す左斜線領域)にて示し、出率100%のラインを緑点線34(図6に示す右斜線領域)にて示している。尚、この他に損益分岐出率や遊技場全体、或いは種別全体のモード出率のラインを示しても良い。尚、図6では3つ分で5%となるように仕切線35(複数の機種に共通する基準単位)が表示されている。
台粗利を修正した場合、その台粗利に対応する台数振分を行い、青目盛32と台数振分とが更に修正され、その台粗利の修正により他機種の台数振分も修正される。この修正方法は台数振分における限界時粗利に応じた振分と同様であり、台数振分により台粗利等を修正した機種については、対応する個別シミュ欄30aがチェック表示されることで識別表示される。
上述した様にして機種毎に何れのモードを何台設定すれば良いかを決定することが出来るものの、遊技機1のうち、何れの遊技機1にどのモードを使用するかは決定されていない。この場合、遊技場の管理者が割り当てを自身で判断しても良いが、管理装置5は、以下に説明するように、何れの遊技機1にどの設定を使用するかをも決定可能となっている。
即ち、管理装置5は、過去の遊技情報を、機種毎だけでなく遊技機1毎にも記憶しており、遊技機1毎の遊技情報に基づいて、以下の(I)〜(VI)の何れかの決定方法により、何れの遊技機1にどのモードを配分するかを決定する。なお、(I)〜(VI)の何れの決定方法を選択するかは、遊技場の管理者により予め選択されている。
期間出率(参照期間等の所定期間の出率)の低い遊技機1が高設定となるようにモード配分を決定する。一般的な遊技者は、遊技場が利益を確保した遊技機1に対して、遊技者に利益を還元するよう出率の高いモードを配分してくると考えている。その遊技者の読みに合わせて高設定を配分し、高設定の遊技機1にて遊技を行った遊技者が自身の読みが的中したと考え満足感を覚えることとなる。遊技者が満足感を覚えれば遊技場への再来場の動機になり、遊技場の稼動率を高める効果を得ることができる。
(II)期間出率逆順
期間出率の高い遊技機1が高設定となるようにモード配分を決定する。上記(1)の逆で、遊技者の読みを外すようにモードを配分することができる。つまり、遊技者の読みが的中し過ぎることを抑制する効果を得ることができる。
(III)期間アウト優先
期間アウト(所定期間の平均アウト)の小さい遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。アウトが小さい遊技機とは稼動率が低い遊技機のことである。この遊技機を高設定とすれば、この遊技機の稼動率が高くなることを見込むことができる。ここで、複数設置された遊技機のうち、一部の遊技機に稼動が極端に高くなると、それ以外の遊技機の稼動が極端に小さくなってしまい、遊技場全体の稼動率が低下してしまうことがある。これに対して、稼動率が低かった遊技機の高設定として出率を大きくすることで、極端に稼動率の低い遊技機が発生することを抑制できる。尚、図5では自動配分タイプとしてこの期間アウト優先が選択されている旨が示されている。
(IV)期間アウト逆順
期間アウトの大きい遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。上記(3)の逆で、稼動率が良かった遊技機の稼動率を更に高めることができる。この場合、遊技者に「同じ遊技機が出ている」とのイメージを植えつけることも可能となる。例えば、稼動率の低い店舗等にて、出率が大きいというイメージを遊技者に植え付ける効果が期待できる。
(V)シャッフル
無作為(ランダム)に高設定のモード配分を決定する。従来通りの方法で、不規則に高設定を配分することができる。
(VI)アウトに差があるか出率に差があるかを順番に判定して高設定を配分
期間平均アウトに所定の大きさ以上の差、例えば3割以上の差がある遊技機があれば、アウトの小さい遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。期間平均アウトに3割以上の差がなければ、期間出率に所定の大きさ以上の差、例えば10%以上の差があるかを判定する。10%以上の差がある遊技機があれば、期間出率の低い遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。期間出率にも差がなければ抽選にて何れの遊技機に高設定のモードを配分するかを決定する。上記(I),(III)の優れた効果を得ることができるとともに、高設定のモード配分が単調となることを抑制できる。
図5の機種情報表示部30における個別シミュ欄30aをチェックした上でシミュレーション釦24を選択すると、台数振分候補画面が表示される。
図7は台数振分候補画面を示している。台数振分候補画面には、日付入力部35、機種一覧表示部36、目標入力部37、機種別配分タイプ選択部38、計算釦39、計算結果一覧40が表示される。機種一覧表示部36には、チェックした機種のシミュレーション内容が一覧表示され、そのいずれかを選択すると、その選択した機種を対象として台数振分候補が表示され、目標入力部37にて粗利、出率を選択し、基準値とその誤差範囲を入力した上で計算釦39の操作により再シミュレーションすることが可能となる。この場合、モード別の台数や使用するモード、或いはどの様な傾向にて台数振分を行うのか等を指定した上でシミュレーションが可能である。図7に示す例では、機種別配分タイプ選択部38として上記(III)の期間アウト優先が選択された状態を示している。
参照期間における機種単位の理論上のコイン粗利に、全体の目標粗利に対応したコイン粗利と参照期間における全体のモード出率に応じたコイン粗利の差分を加算して機種毎のコイン粗利をシミュレーションするようにしたので、参照期間における機種単位の甘辛を考慮した上で粗利を割り振ることが可能となる。
粗利を目標情報として入力し、コイン粗利を対象としてシミュレーションするようにしたので、コイン粗利により出率、即ち遊技機1の調整程度を把握出来るようになり、多くの遊技場のニーズに応えられるようになる。
参照期間を対象期間内であるか否かに関わらず最新の営業日から参照設定日数分遡った日数とするようにしたので、営業計画期間中に遊技者の遊技動向等が変化しても、その変化に柔軟に対応した上で営業計画を修正出来るようになる。
設定操作により営業中に次営業日のシミュレーションを行う場合に、その営業中の遊技情報を参照期間の遊技情報に加える構成を採用した場合には、営業中に営業計画を立てる場合に、その営業中の遊技情報の大勢が決まっており、その営業中の遊技情報が信頼できる実績情報となっている場合に、その営業中の遊技情報を参照期間に含めることが可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
台数振分にて店舗全体の差分のコイン粗利を各機種に上乗せする際にいずれの機種も均等に差分を上乗せしたが、例えば各機種のアウト比率(例えば各機種のアウト÷全機種のアウト等)に応じて上乗せする差分を調整しても良い。
モードに対応した遊技情報(出率やアウト等)は、参照期間の遊技情報を採用しても良いし、それよりも長い期間等、参照期間と異なる期間であっても良いし、複数店の遊技情報を集計した結果等であっても良いし、例示した通り、メーカの発表値等であっても良い。
粗利を配分する設定日数等の設定は遊技場管理者が任意に設定しても、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。モードに対応した遊技情報も同様。
目標粗利を指定した上で出率をシミュレーションしたが、目標出率を指定した上で粗利をシミュレーションしても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、例示した演算式は単なる例示であり、導き出される演算結果が同様の値を示していればどのような演算式にて遊技情報を特定しても良い。
遊技場内に設けられる場内管理装置を対象とした実施形態としたが、遊技情報を収集する場内管理装置から収集した遊技情報を受信して例えばチェーン店の本部等の遊技場外等で営業計画を立てるための場外管理装置を対象としても良いし、その場内管理装置と場外管理装置により遊技情報管理装置を構成しても良い。
複数の機種が属する機種グループとして種別を例示したが、例えば機種の製造メーカ単位やボーナス確率等のスペックが近似する機種単位でグループ化して機種グループを構成しても良いし、遊技場に設置される機種全てを機種グループとしたり、全てのパチスロ機を1つの機種グループとしたりしても良い。尚、同一機種であっても貸単価等他の条件により区別出来るのであれば、異なる機種グループとして区別しても勿論良い。
計画情報として粗利と出率とを例示したが、計画対象となり予め設定されれば、他に売上やコイン粗利、或いは貸出価値(売上コイン等)に対する交換価値(交換コイン等)の割合を示す所謂営業割数等の他の遊技情報を計画情報として採用しても良い。参照情報も同様にコイン粗利だけでなく、コイン単価や平均モード(モードのアウトや対象台数による加重平均値)等の他の遊技情報を採用しても良い。目標情報も同様に粗利だけでなく、売上やコイン粗利、営業割数等を採用しても良い。
また、実績粗利と目標粗利との差分を、基準値と比較した結果に応じて累積粗利を補正目標に補正する場合に、対象期間の経過日数や残日数等に応じて採用するか否かを決めるパターンを設け、設定可能に構成しても良い。例えば対象期間が30日である場合、残日数が10日となるまでは上記差分と基準値とを比較した結果に応じて補正する一方、10日未満となった場合には上記差分と基準値との比較結果に関わりなく補正を行う等。
補正目標は、実績情報(粗利)を得る度に設定日数分、毎回更新するようにしても良いが、翌日に差分が生ずれば再度補正するため、本実施形態同様に未営業の最先の営業日のみを対象として更新しても良い。また、按分する際に設定日数等により均等に按分することを例示したが、営業日の属性等により傾斜按分するようにしても良い。
補正目標を特定する際に、対象期間の初日から遡った合計目標粗利と合計実績粗利との差分を按分対象としたが、差分の生じた営業日のみを対象とした単日の差分を按分対象としても良い。また、合計の差分を特定するか単日の差分を特定するかを設定可能に構成しても良い。
第2のパターンによる按分を実行する場合に実績粗利と目標粗利との差分がプラス、即ち、基準値(基準差分)が0であることを条件として按分することを例示したが、遊技場に応じて安全圏内と考える数値は異なるので、基準差分についても0以外の数値を設定出来るようにしても良い。
パチンコ機等、モードを選択出来ないような遊技機に本発明を採用した場合、理論上の出率はパチンコ機であれば、アウトに対する図柄変動数の割合を示すSや通常状態における出率であるベースは周知のように特定出来るため、理論上の大当り確率÷Sにて大当りを発生させるまでのアウト、そのアウトにベースを乗じて大当りを発生させるまでのセーフを特定し、大当りが発生した場合のアウトとセーフとの平均値から大当り発生後のアウトとセーフとを特定し、その両者により特定される出率を理論出率とすれば良い。
目標出率が限界目標出率を下回った場合として、シミュレーションした粗利が限界時粗利を上回った場合というように間接的に判断したが、直接的にシミュレーションした出率と限界目標出率とを比較した結果によりこの場合を判断しても良いし、その他、同様の結果が出る判定態様にて目標出率が限界目標出率を下回ったか否かを判定しても良い。
管理装置5が行う処理の一部を中継装置3、或いは遊技装置等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。勿論、例示したパターンを選択可能に例示したが、いずれか1つのパターンのみを採用する等しても良い。
Claims (5)
- 遊技場に設置される遊技機の遊技情報を対象として遊技場の営業計画をシミュレーションする遊技情報管理装置であって、
前記営業計画の計画対象となる遊技情報である計画情報を特定可能な遊技情報であって、計画対象となる遊技場における予め設定される参照期間に対応した遊技情報である参照情報を、遊技機側から出力される遊技信号、及び操作入力の内、少なくとも一方により機種単位で特定する参照情報特定手段と、
計画対象となる対象期間における目標となる遊技情報であって、前記計画情報である遊技情報、或いは前記参照情報を演算対象として組合せることで前記計画情報を演算可能な遊技情報である目標情報について、複数の機種が属する機種グループを対象とした操作入力を受付けることで、当該機種グループを対象とした目標情報である全体目標情報を特定する目標情報特定手段と、
前記参照期間に対応した前記計画情報である参照計画情報を、前記参照期間により前記機種グループに属する機種を対象として機種単位で特定すると共に、前記機種グループを対象としても特定する参照計画情報特定手段と、
前記全体目標情報により特定される計画情報である全体目標計画情報と、参照計画情報特定手段により前記機種グループを対象として特定される前記参照計画情報との差分を、機種単位で特定された前記参照計画情報に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定する目標計画情報特定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記目標情報は、遊技に応じた遊技場側の営業利益である粗利を示す遊技情報であり、
前記計画情報は、遊技により消費された遊技価値であるアウトに対する前記粗利の割合である価値粗利を示す遊技情報であり、
前記参照情報は、前記アウトと前記価値粗利とを示す遊技情報であり、
前記目標計画情報特定手段は、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記アウト、及び前記全体目標情報により示される前記粗利から特定される前記機種グループに対応した目標となる前記価値粗利である目標全体価値粗利と、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記価値粗利である参照全体価値粗利との差分を、前記参照情報により示される機種単位の前記価値粗利に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。 - 前記目標計画情報特定手段は、前記機種単位の目標計画情報として特定した機種単位の価値粗利に、前記参照情報により示される前記アウトを乗じた値を示す遊技情報を機種単位で特定することで、機種単位の前記粗利を特定することで、機種単位の前記目標情報となる粗利を特定することを特徴とする請求項2記載の遊技情報管理装置。
- 前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がない場合には前記対象期間以前の遊技場の営業が終了した営業日の内、最新の営業日から予め設定される遡及日数分遡った営業日までの期間である一方、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がある場合には、その営業が終了した対象期間に属する営業日の内、最新の営業日から前記遡及日数分遡った営業日までの期間であり、
前記参照情報は、少なくとも遊技により消費された遊技価値であるアウトを示す遊技情報であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報管理装置。 - 前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、営業中である営業日を、当該遊技情報を特定している時刻、或いは経過した営業時間に応じて含めるか否かが決定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報管理装置。
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