JP5992299B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場に設置される遊技機の遊技情報を対象として遊技場の営業計画をシミュレーションする遊技情報管理装置に関する。
遊技場を営業する場合、日々の売上や粗利の営業計画を立てることが望ましく、その営業計画を立てる際には、例えば特許文献1のように、過去の営業日単位で更に機種別の実データを一旦シミュレーションデータとして仮特定し、そこから全体(月間等)の合計情報を演算して、その合計情報を修正したい場合には営業日単位で更に機種別のシミュレーションデータを変更することで、その合計情報を適正な値とするシミュレーションが一般に採用されている。
特開平11−290532号公報
さて、遊技場の中には遊技者にとって有利とするか不利とするかを機種に応じて調整する甘辛調整を行う遊技場が多数見受けられ、その甘辛調整を考慮したシミュレーションを行うために特許文献1のように元データとして実データを採用しているものの、営業日単位で更に機種別にシミュレーションデータを修正することで合計情報を適切な値とするのは非常に面倒臭く、それまでの遊技場の意図が考慮される実績データを元データとして採用しても、その傾向を無視しないと目標とする合計情報とならないようなシミュレーションしかできない遊技場や、その傾向を重視しながらも合計情報を目標値とするために多大な時間や労力を要する遊技場が多数あった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、甘辛調整のような遊技場のそれまでの調整状況の意図を考慮した上で適切な合計情報が得られるシミュレーションを、従来よりも時間や労力を軽減した上で実行可能な遊技情報管理装置を提供することにある。
本発明は、遊技場に設置される遊技機の遊技情報を対象として遊技場の営業計画をシミュレーションする遊技情報管理装置であって、
前記営業計画の計画対象となる遊技情報である計画情報を特定可能な遊技情報であって、計画対象となる遊技場における予め設定される参照期間に対応した遊技情報である参照情報を、遊技機側から出力される遊技信号、及び操作入力の内、少なくとも一方により機種単位で特定する参照情報特定手段と、計画対象となる対象期間における目標となる遊技情報であって、前記計画情報である遊技情報、或いは前記参照情報を演算対象として組合せることで前記計画情報を演算可能な遊技情報である目標情報について、複数の機種が属する機種グループを対象とした操作入力を受付けることで、当該機種グループを対象とした目標情報である全体目標情報を特定する目標情報特定手段と、前記参照期間に対応した前記計画情報である参照計画情報を、前記参照期間により前記機種グループに属する機種を対象として機種単位で特定すると共に、前記機種グループを対象としても特定する参照計画情報特定手段と、前記全体目標情報により特定される計画情報である全体目標計画情報と、参照計画情報特定手段により前記機種グループを対象として特定される前記参照計画情報との差分を、機種単位で特定された前記参照計画情報に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定する目標計画情報特定手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載の遊技情報管理装置において、
前記目標情報は、遊技に応じた遊技場側の営業利益である粗利を示す遊技情報であり、前記計画情報は、遊技により消費された遊技価値であるアウトに対する前記粗利の割合である価値粗利を示す遊技情報であり、前記参照情報は、前記アウトと前記価値粗利とを示す遊技情報であり、前記目標計画情報特定手段は、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記アウト、及び前記全体目標情報により示される前記粗利から特定される前記機種グループに対応した目標となる前記価値粗利である目標全体価値粗利と、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記価値粗利である参照全体価値粗利との差分を、前記参照情報により示される機種単位の前記価値粗利に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定するようにしても良い(請求項2)。
請求項2記載の遊技情報管理装置において、
前記目標計画情報特定手段は、前記機種単位の目標計画情報として特定した機種単位の価値粗利に、前記参照情報により示される前記アウトを乗じた値を示す遊技情報を機種単位で特定することで、機種単位の前記粗利を特定することで、機種単位の前記目標情報となる粗利を特定するようにしても良い(請求項3)。
請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報管理装置において、
前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がない場合には前記対象期間以前の遊技場の営業が終了した営業日の内、最新の営業日から予め設定される遡及日数分遡った営業日までの期間である一方、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がある場合には、その営業が終了した対象期間に属する営業日の内、最新の営業日から前記遡及日数分遡った営業日までの期間であり、前記参照情報は、少なくとも遊技により消費された遊技価値であるアウトを示す遊技情報であっても良い(請求項4)。
請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報管理装置において、
前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、営業中である営業日を、当該遊技情報を特定している時刻、或いは経過した営業時間に応じて含めるか否かが決定されるようにしても良い(請求項5)。
請求項1の発明によれば、参照期間における機種単位の甘辛を考慮した上で目標情報を割り振ることが可能となる。
請求項2の発明によれば、遊技場が営業計画を行う際に目標値とするのは粗利である一方、価値粗利は遊技場のレートや遊技者の持玉遊技比率が一定であれば出率により左右される遊技情報であり、価値粗利により出率、即ち遊技機の調整程度を把握出来るようになり、多くの遊技場のニーズに応えられるようになる。
請求項3の発明によれば、価値粗利は出率により左右されるが、粗利はアウトによっても左右される。即ち、価値粗利により機種単位の甘辛を考慮した上で粗利を振分けた後に、その価値粗利により特定される機種単位の粗利を特定出来るようになる。
請求項4の発明によれば、営業計画を立てる場合、従来は営業計画期間前の期間のみを参照期間として定めていたが、営業計画期間中において営業が終了している営業日があれば、その営業日を含めて参照期間を定めるようになるので、営業計画期間中に遊技者の遊技動向等が変化しても、その変化に柔軟に対応した上で営業計画を修正出来るようになる。
請求項5の発明によれば、営業中に営業計画を立てる場合に、その営業中の遊技情報の大勢が決まっており、その営業中の遊技情報が信頼できる実績情報となっている場合に、その営業中の遊技情報を参照期間に含めることが可能となる。
本発明の一実施形態における全体構成を概略的に示す図 遊技機の正面図 遊技機の役と出率との関係を示す図 営業計画基本画面を示す図 営業計画営業日画面を示す図 目標欄の出玉率設定を拡大して示す図 台数振分候補画面を示す図 補正目標の特定を説明する図 第1のパターンを説明する図 第2のパターンを説明する図 〆日処理を説明する図 交換枚数と出率1%に対するコイン粗利との関係を示す図 パチスロ機の機種毎の2週間平均データを示す図 各機種のコイン粗利を上げた場合を示す図13相当図 C機種を限界時粗利で固定した場合を示す図14相当図 各機種のコイン粗利を上げた場合を示す図15相当図 パチスロシミュレーションによりモード配分を決定した場合を示す図 モード毎アウト比率を示す図 使用するモードの設定を示す図
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数台の遊技機1が設置されている。本実施形態の場合、遊技機1はいわゆるパチスロ機である。各遊技機1には、貸出装置2がそれぞれ付設されている。これら遊技機1及び貸出装置2は、中継装置3に接続されている。この中継装置3は、LAN4を介して管理装置5(遊技情報管理装置、参照情報特定手段、目標情報特定手段、参照計画情報特定手段、目標計画情報特定手段、設定手段、シミュレーション手段、出力手段、限界情報設定手段、理論出率設定手段、設置情報設定手段、モード配分手段、実績理論出率特定手段、仮想理論出率特定手段、粗利調整手段、グループ設定手段、実績情報特定手段、目標情報補正手段、残日補正手段、補正抑制手段基礎情報特定手段、変換情報特定手段、合計差特定手段、按分情報特定手段)に接続している。遊技機1や貸出装置2等の遊技機側の機器から出力される後述する遊技信号は、中継装置3によって管理装置5に送信される。管理装置5は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、モニタ6等が接続されている。このような遊技場内には、例えば数百台の遊技機1が設置されており、管理装置5の管理対象となっている。
遊技機1は、図2に示すように、表示窓7、スタートレバー8、ストップ釦9a〜9c、液晶表示部10、スピーカ11、コイン投入口12、MAXBET釦13、クレジット精算釦14、クレジット数表示部15、払出数表示部16等が設けられている。遊技者は、表示窓7を通じて内部に設けられたリール17a〜17cの図柄を視認可能となっている。各図柄は、左リール17a、中リール17b及び右リール17cの円周面に描かれてり、各リール17a〜17cが停止した状態では、表示窓7の上段、中段及び下段に対応して停止表示される。即ち、遊技機1には、各リール17a〜17cそれぞれについて3図柄ずつ、合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。遊技機1は、遊技者によってコイン投入口12からコイン(遊技価値)を投入、或いは、MAXBET釦13を操作することでクレジットコイン(遊技価値)が所定枚数(例えば通常状態では3枚)投入された状態でスタートレバー8が操作されると、リール17a〜17cの変動を開始させ、ストップ釦9a〜9cが操作されることによってリール17a〜17cの変動を停止する。
図3は、遊技機1に設定されている役と出率との関係を示している。遊技機1には、いわゆるボーナス役としてのBB(ビッグボーナス)役及びRB(レギュラーボーナス)役、小役及びリプレイ役が設けられている。遊技機1には、図2に示すように、合計5本(表示窓7の上段、中段、下段に対応した横方向に1本ずつの3本及び斜め方向の2本)の有効ラインが設けられている。遊技者によるストップ釦9a〜9cの操作によってこれらの有効ラインのうち何れかの有効ライン上に内部当選役に対応する図柄が揃ったとき、即ち、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが内部当選役に対応する図柄の組合せと一致したとき、入賞となる。入賞となった場合には、BB状態やRB状態の発生、或いは、対応する枚数のコインの払い出し(遊技価値の付与)が行われる。具体的には、遊技機1では、BB状態は例えば300枚を越えるコインの払い出しによって終了し、RB状態は8回の入賞の発生により終了する。尚、BB状態及びRB状態における1ゲーム当たりのコインの投入枚数は2枚になっている。
この遊技機1は、設定値(遊技機用設定値。以下、モード)を変更することによりBB役及びRB役の内部当選確率を変更可能となっている。本実施形態の場合、モードは1〜6の6段階設けられている。このモードは、遊技場の管理者により何れか1つが選択されて使用される。各モードには、図3に示すようにそれぞれ理論上の出玉率(以下、出率、理論出率)が対応付けられている。この出率は、上記したボーナス役の内部当選確率により調節される。つまり、遊技機1では、モードが大きいほどボーナス役当選確率が高くなり、それに伴って理論上の出率が大きくなる。尚、小役確率については全設定共通である。
遊技機1のモードを変更する場合は、遊技機1内部の電源スイッチにて電源をOFFし、設定キーにて設定モード切替部を「遊技」から「設定」に切換えた状態で電源をONすると設定変更可能状態へと移行する。設定変更可能状態では、クレジット数表示部15にて現在設定されているモードを表示し、設定釦の操作に応じて表示するモードを順に切り替える。クレジット数表示部15に変更したいモードが表示されているときにスタートレバー8を操作するとモードが確定する。
遊技機側からは次の信号が出力される。
アウト信号=遊技機1から出力。開始操作に応じてベット状態のコインを使用したとしてベット状態のコイン数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(消費価値、使用媒体数)となる。尚、リプレイ時にも対応分を出力。
セーフ信号=遊技機1から出力。コインが1枚払出される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(入賞獲得価値、払出媒体数)となる。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたコイン分を出力。
BB及びRB信号=遊技機1から出力。対応するボーナス状態(BB、RB)にてレベル出力されるので、信号入力期間をボーナス状態として特定。
売上信号=貸出装置2から出力。遊技者から対価を徴収して貸出すコインである売上コイン5枚(100円相当)毎に1パルス出力されるので、売上信号数×100が売上額、売上信号×5を売上コイン(対価獲得価値)とする等して売上情報を特定。
貸出装置2は、図1に示すように、最上部に動作状態を示す動作ランプ18、その下方に貨幣投入口19、下部にコイン払出口20を備えている。動作ランプ18は、不具合が生じた場合等に点灯し、従業員に不具合の発生等を報知する。貸出装置2は、遊技者が貨幣投入口19に貨幣を投入すると、投入された貨幣に応じた数のコインをコイン払出口20から遊技機1に払出す。
これら遊技機側の機器からは、例えば使用したコインの数(アウト。遊技機に投入された累計のコインの数)を特定可能なアウト信号、入賞の発生に伴って遊技者に付与されたコインの数(セーフ。遊技機から付与された累計のコインの数)を特定可能なセーフ信号、ボーナス状態の発生を特定可能なボーナス信号、投入された貨幣の大きさを示す貸出信号等の各種の遊技信号が出力される。
管理装置5は、図示しないCPU、入出力部、及び、ROM、RAM、HDD等の記憶手段を備えたコンピュータで構成されており、例えばROMやHDD等に記憶されている制御プログラムに従って作動する。記憶手段には、図3に示すように、モードに対応付けて理論上の出率(理論出率)を記憶している。この出率は、本実施形態の場合、予め遊技機1のメーカにより公表されている値を採用している。遊技機1の場合、モード1では出率が96%、モード2では出率が98%、モード3では出率が100%、モード4では出率が102%、モード5では出率が104%、モード6では出率が107%となっており、モードが大きくなるほど出率が大きくなる。尚、図3には1種類の機種の出率だけを示しているが、想定される理論上の出率は、遊技場に設けられている遊技機1の機種毎に異なるため、それぞれの対応する出率が機種に対応付けて記憶されている。
管理装置5は、遊技機側の機器から送信される上記したような各種の遊技信号を入力し、アウトやセーフ、出率(計画情報)や売上、粗利(目標情報、計画情報、基礎情報)等の周知の遊技情報を台単位で集計し、それらのデータを営業日毎に特定可能に記憶して管理している。
さて、管理装置5には、本日までの実績に基づいて次営業日以降の営業計画を立てるシミュレーション機能が備えられており、営業計画を立てる場合は、管理装置5に対する操作により営業計画基本画面を表示する。
図4は営業計画基本画面を示している。営業計画基本画面には、対象期間入力部21、粗利入力選択部22、粗利入力部23、シミュレーション釦24、シミュレーション集計結果表示部25、各種設定釦26、目標計画情報表示部27が表示されている。目標計画情報表示部27には、日付欄27a、曜日欄27b、目標欄27c、実績欄27d、補正目標欄27eが設定されている。目標欄27c、実績欄27d、補正目標欄27eに関しては種別(5円、20円があり、遊技機1に対応する貸単価により区分けしたグループ。機種グループ)毎に区分けされている。尚、貸単価(売上コイン1枚の貸出対価)及び交換単価(交換コイン1枚に対応する景品交換相当金額)を特定可能なレート情報(例えば200円相当の景品を景品交換するために必要な交換コイン数等も含む)や設置台数等が機種別、或いは種別で特定可能であり、更にいずれの機種がいずれの種別に属するのかを特定可能なグループ設定が予め設定されている。
対象期間入力部21に営業計画の対象期間を入力した上で、粗利入力選択部22にて全体または種別(貸単価の異なるグループ)単位で目標粗利を入力するかを選択した上で、選択した方の粗利入力部23に対象期間における目標粗利(目標情報)を入力する。図4に示す例では、対象期間入力部21に9月1日から9月30日を入力すると共に、粗利入力選択部22にて全体入力を選択した上で、粗利入力部23に3150万円を入力した状態を示している。この場合、全体入力を選択した場合に種別に応じた振分けを行うための比率(例えば20円:5円=8:1)が予め設定されていることから、3150万円は、20円スロットに2800万円、5円スロットに350万円振分けられている。
以上のようにして目標粗利等の必要事項を入力し、シミュレーションする条件が整うと、シミュレーション釦24の表示色が灰色から橙色となり選択が許容されるので、その許容状態でシミュレーション釦24を選択すると、管理装置5は、計画対象期間における目標粗利を特定し、目標計画情報表示部27の目標欄27cに営業日単位で区分けした目標粗利を表示すると共に(図4において実績欄27d及び補正目標欄27eに数値が表示されていない状態)、後述する様に計画対象期間における初日の機種単位の目標粗利、及び、その対応する台数振分を目標粗利より特定する。尚、図4では9月1日から9月10日までしか表示されていないが、スクロール操作により9月11日から9月30日までの営業日毎の目標粗利も表示可能となっている。
粗利の営業日毎の区分けは、営業日の属性に応じた比率が予め設定され(例えば土日:平日=3:2)、その比率に応じて区分けされる。勿論、特定日の粗利を調整したい場合には、調整したい営業日の目標粗利を選択して修正することも可能で、修正した場合には粗利入力部23の数値も修正され、目標粗利からその特定日の粗利を差引いた残りの粗利を、残りの営業日にて按分して、他の営業日の粗利も修正される。尚、このような按分は後述する補正目標についても同様に行われる。
実績欄27dは実際に営業した営業結果により得た粗利(実績情報)を示している。即ち、対象期間における営業を行っていない場合は空欄で、営業する度にその営業日の実績欄27dに数値が入力される。図4では、9月10日までの実績値が表示されている状態を示している。
補正目標欄27eは実績を考慮した上で修正した目標粗利で、その修正内容の一例としては、実績と目標との差分を特定し、その差分を予め定めた設定営業日(例えば10日)にて、その後の営業日に按分して目標粗利に上乗せした(按分値を加算対象とした)値を補正目標としている。図4では、9月10日までの補正目標値が表示されている状態を示している。
尚、補正目標欄27eは実績値が無ければ、そのまま目標粗利となる。
<補正目標の特定>
営業を行った結果、図4に示す実績データを特定したとすると、その実績データと目標粗利との差異から、次営業日(対象期間に属する営業日の内、最先の未営業日)の目標粗利を補正目標として修正することにより特定する。
次営業日の目標粗利を補正目標として修正するための考え方について説明する。この考え方は、毎日の目標粗利に対して実績が変動した場合に、次営業日以降で少しでも目標に近付けるための考え方である。
基本方針は、月間等の長期目標に対しての誤差の累計値(対象期間に属する営業日であって実績情報が特定された営業日における目標情報と実績情報との差分)を設定期間(例えば10日)で償却できるように補正を掛ける。
説明の簡単化のために、図8(a)に示すように営業計画の対象期間の一部(7月1日〜4日)に対する店舗全体の予定粗利が100万円となるように入力した上でシミュレーション釦24を選択した場合に、7月1,2日の予定粗利が20万円、7月3,4日の予定粗利が30万円となったとする。7月1日の初日の時点では、実績との誤差が無いので、目標の補正は無く、図8(b)に示すように補正目標は20万円となる。7月1日の営業結果として、10万円の粗利があったとすると、現時点で目標に対して10万円不足することから、この先10日で償却する場合、次営業日の7月2日の目標粗利に1万円を加算することにより目標粗利は21万円となる。
図8(c)に示すように7月2日の営業結果は、21万円の目標に対して実績粗利が50万円であったとすると、目標累計40万円に対して、実績累計が60万円であり、最初に立てた目標に対して20万円超過していることから、この先10日で償却する場合、7月3日の目標粗利に−2万円補正して補正目標は28万円となる。
図8(d)に示すように7月3日の補正目標を28万円としたものの、たまたま−30万円の赤字となったとすると、最初に立てた目標に対して40万円不足することから、この先10日で償却する場合、7月4日の目標粗利を4万円補正することにより補正目標は34万円となる。
図8(e)に示すように7月4日の営業結果は、補正目標が34万円に対して、実際には60万円の粗利となったとすると、最初に立てた目標に対して10万円不足することから、この先の10日で償却する場合、次営業日の目標粗利を1万円補正する。
以上の様にして、次営業日の目標粗利に対して常に実績累計の差異の1/10(設定日数分の按分)を補正することで、目標粗利に対しての過不足を補おうとする方向に目標粗利が補正されることになる。尚、このような考え方は、あくまでも元の目標粗利を変更しないことが前提となり、元の目標粗利を変更した場合は、その変更した目標粗利を演算対象として補正目標を変更する必要がある。また、突発的に1日だけ予定と異なる目標粗利にしたいような場合は、補正目標を変更すればその分も含めて10日で償却されることになる。
以上の様な方法である程度の対象期間(1ヶ月〜3ヶ月程度)を運用した後、長期の目標を見直す場合、これまでの累計差異を前提に今後の計画を立て、それに基づいた目標粗利を入力し、過去の累計差異をリセットする。そして、上記の運用を再度開始することで、偶々実績が大きく変動した場合に対しても無理の無い目標補正が行われることになる。
ここで、補正目標を特定する場合、差異の±に関わらず按分する上述した基本方針通りの第1のパターンと、差異がマイナスの場合のみ按分する第2のパターンとがあり、更に按分する際に設定日数(例えば10日)により一律に按分する方法と、後述する〆日直前補正により設定日数を上限とした残日数にて按分する方法とを組み合わせることができる。つまり、4つのパターンから1パターンを選択可能となっている。
(1)第1のパターン
この第1のパターンの補正目標の決め方は、
(a)対象期間の開始日から補正目標の営業計画を立てる日の前日までの、即ち、対象期間に属する営業日であって実績情報が特定された営業日における「実績粗利−目標粗利」の累積値を求める。
(b)「実績粗利−目標粗利」の累積値に関わらず、計画を立てる日の補正目標を以下のように定める。
補正目標=計画を立てる日の目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)
ただし、後述する方法で定まる「限界時粗利」(粗利の理論上の上限値、限界情報)を上記計算式が上回る場合は、補正目標=限界時粗利とする。つまり、機種別に目標粗利を特定するには、機種別に予め算出されている限界時粗利(全体を最低モードとした場合の粗利の期待値)を採用する。つまり、目標粗利が限界時粗利を下回る場合には、そのような目標粗利とすることは不可能なので限界時粗利を採用し、その分を他機種の目標粗利に按分して店舗全体の目標粗利を変化させないようにするのである。
図9(a)は、7月1日が開始日で10日按分の場合を示している。7月1日については、「実績粗利−目標粗利の累積」=0のため、補正目標=目標粗利となる。
図9(b)は、7月1日の営業が終了し、7月2日の営業計画を立てる場合を示している。7月2日については、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=20万円−(10万円)÷10=19万円となる。
図9(c)は、7月2日の営業が終了し、7月3日の営業計画を立てる場合を示している。7月3日については、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−50万円)÷10=35万円となる。
(2)第2のパターン
この第2のパターンの補正目標の決め方は、
(a)対象期間の開始日から補正目標の営業計画を立てる日の前日までの「実績粗利−目標粗利」の累積値を求める。
(b)「実績粗利−目標粗利」の累積値に応じて、計画を立てる日の補正目標を以下のように定める。
(b−1)「実績粗利−目標粗利」の累積値>0のとき、補正目標=計画を立てる日の目標粗利
(b−2)「実績粗利−目標粗利」の累積値<0のとき、補正目標=計画を立てる日の目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)
ただし、後述する方法で定まる「限界時粗利」(粗利の理論上の上限値)を上記計算式が上回る場合は、補正目標=限界時粗利とする。
図10(a)は、7月1日が開始日で10日按分の場合を示している。7月1日については、「実績粗利−目標粗利の累積」=0のため、補正目標=目標粗利となる。
図10(b)は、7月1日の営業が終了し、7月2日の営業計画を立てる場合を示している。7月2日については、7月1日までの累積で「実績粗利−目標粗利」>0のため、補正目標=目標粗利となる。
図10(c)は、7月2日の営業が終了し、7月3日の営業計画を立てる場合を示している。7月3日については、7月2日までの累積で「実績粗利−目標粗利」<0のため、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−50万円)÷10=35万円となる。
要するに、第1のパターンは実績粗利と目標粗利との差異に関わらず実績粗利の累積粗利が目標粗利となるように補正するのに対して、第2のパターンは実績粗利と目標粗利との差異が基準値(基準差分、本実施形態の場合は0)に達しているかを比較した結果に応じて実績粗利の累積粗利を目標粗利となるように補正する補正抑制処理を実行するもので、目標粗利に未達の可能性は低くなるが、目標粗利を上回る可能性は高くなる方法である。
ところで、上述した按分方法では、補正目標(目標情報)を粗利として種別により区分けし、対象期間における補正目標を目標粗利(種別基礎情報)と実績値(種別変換情報)との差分に応じて按分したが、遊技場全体(複数の種別の合計)における目標(合計基礎情報)と実績(合計変換情報、合計実績)の差分(合計差)を特定し、その差分を各種別に按分しても良い。この場合、例えば20円と5円とを8:1等、予め設定された設定比率や参照期間における粗利の割合等により按分することも可能だが、遊技場によっては例えば一方の種別(例えば5円)の按分する粗利をマイナスとし、他方(例えば20円)をプラスにしたいと考える遊技場もあり、この場合に以下のような問題が生じる。
例えば、−40万円の差分が生じ、按分する比率が20円:5円=9:−1であると、40万円分粗利を多く取りたい場合に20円:5円を−45万円:5万円の比率により按分することが可能であるものの、一方(5円)の種別は粗利を少なくする按分となるが、他方(20円)の種別は粗利を一方の粗利を少なくした分多く取るような按分となってしまう。これでは本末転倒であるので、以下の様にして差分の按分方法を以下の3つのパターンの内、いずれかに設定することを可能とした。
(第3のパターン)
1つ目の按分方法は、種別に応じた台数と貸単価(按分参照情報)とを乗じた値(第1按分値)により差分を加重平均して按分する方法である。即ち、20円が160台、5円が40台であり、差分が−40万円であった場合(以下の按分方法の例示においても同条件とする)、台数と貸単価とを乗じた値は20円:5円が3200万:200万(按分比率、按分情報)となるので、20円は−40万円×3200÷3400≒−37.6万円、5円は−40万円×200÷3400≒−2.4万円を差分(−40万円)の按分値として特定し、目標粗利から減算する。即ち、加重平均に基づく按分値を、目標粗利(種別基礎情報)の加算対象として補正目標を特定するのである。尚、ここに示す台数とは参照期間における延べ台数が望ましいが、設置台数としても良い。また、台数を乗ずることなく貸単価をそのまま按分情報としても良い。以下の第4のパターンや第5のパターンでも同様である。
(第4のパターン)
2つ目の按分方法は、1つ目の按分方法に参照期間におけるアウト(按分参照情報)を考慮対象として加え、台数と貸単価とアウトとを乗じた値(第2按分値)により差分を加重平均する方法で、例えば後述する参照期間(過去2週間)の平均アウトが20円:5円=10000枚:15000枚であった場合、台数と貸単価とアウトを乗じた値は20円:5円が3200万:300万(按分情報)となるので、20円は−40万円×3200÷3500≒−36.6万円、5円は−40万円×300÷3500≒−3.4万円を差分(−40万円)の按分値として特定し、目標粗利から減算する。即ち、アウトに基づく按分値を、目標粗利の加算対象として補正目標を特定するのである。
(第5のパターン)
3つ目の按分方法は種別に応じた参照期間における売上額(按分参照情報)により差分を加重平均する方法で、例えば参照期間の平均売上額(第3按分値)が20円:5円が5万円:1万円(按分情報)であった場合、20円は−40万円×5÷6≒−33.3万円、5円は−40万円×1÷6≒−6.7万円を差分(−40万円)の按分値として特定し、目標粗利から減算する。即ち、売上額に基づく按分値を、目標粗利の加算対象として補正目標を特定するのである。尚、第5パターンのみ台数を乗じていないが、他パターンと同様に台数を乗じても良い。
ただし、これらの第3〜5のパターンでは、差分が負の場合は上述した第2のパターンを採用することが出来る。つまり、遊技場全体で補正目標を特定する場合、差異の±に関わらず按分する第3〜5のパターン(第1のパターンに相当)と、差異がマイナスの場合のみ按分する第2のパターンに相当するパターンとがあり、更に後述する〆日直前補正に示すように按分する際に設定日数により一律に按分する方法と、設定日数を上限とした残日数にて按分する方法とを組み合わせることができる。つまり、12パターンから1パターンを選択可能となっている。
要するに、遊技場管理者は種別により区分けして差分を按分する方法と、複数の種別を統合して差分を按分する方法との2つの方法を遊技場の意向に応じて選択可能であり、更に前者を選択した場合は上記した4パターン、後者を選択した場合には上記した12パターンの按分方法の内、遊技場の意向に応じた按分方法を選択することが可能である。つまり、全体としては16パターンから1パターンを選択可能である。
また、第3〜5のパターンによる按分方法は対象期間全体の目標粗利を按分する際にも採用出来る。即ち、按分方法を参照期間や前回対象期間(基準期間)の粗利比率に応じて按分する設定を行った場合、その粗利の比率が例えば20円:5円=3000万円:−200万円(種別基礎情報)であり、全体の粗利が2800万円(合計基礎情報)であった場合、対象期間全体の粗利(合計変換情報)を3000万円にしたいと思えば、その粗利比率により、20円が3000万円×3000÷2800≒3214.3万円で、5円が3000万円×(−200)÷2800≒−214.3万円となるが、上記同様の理由で、目標粗利と参照期間の粗利との差分(2800万円−3000万円=)−200万円(合計差)を、上記同様の按分(第3のパターンであれば20円が−200万円×3200÷3400≒−188.2万円、5円が−200万円×200÷3400≒−11.8万円を各々参照期間の粗利から減算して20円が3000万円+188.2万円=3188.2万円、5円が−200万円+11.8万円=−188.2万円と目標粗利(目標情報)を定めることが出来る。即ち、目標粗利と参照期間の粗利との差分を、目標粗利の加算対象として補正目標を特定するのである。
尚、例示した遊技情報以外にも例えば参照期間におけるセーフやボーナス回数等の粗利以外のマイナスとなる虞のない遊技情報を按分参照情報として利用しても良いが、この場合、売上額やコイン単価(アウト1当りの売上(売上÷アウト))等の売上情報を含む遊技情報以外の遊技情報のみで按分比率を特定する場合には第3パターンや第4パターンと同様に貸単価を乗ずるのが望ましい。
更に異なる種別間で差分を按分する方法として、可能な限り目標粗利の補正を行わないように、異なる種別間にて差分を按分する方法(相殺処理)も選択可能であり、以下の様に例示出来る。
まず、貸単価が20円と5円の2種別で、一方(20円)の差分(種別差)が10万であり、他方(5円)の差分(種別差)が−5万のように、双方の種別の正負が異なる場合、その絶対値の少ない方(この場合5円)の差分を0とするように、他方(この場合20円)の差分にて相殺し、前者を0、即ち目標粗利(基礎情報)をそのまま補正目標(目標情報)とし、後者を5万、即ち、差分の合計を目標粗利の加算対象として補正目標を特定する。
同様に3種別以上の場合(例えば、20円、10円、5円の貸単価の種別がある場合)、正負が一致する種別の合計を各々特定し、その絶対値を比較して少ない方の差分を0とすべく相殺する。
例えば20円、10円、5円の差分が各々30万、20万、−5万の場合、正負が一致する種別の絶対値の合計は正側が20円と10円の合計50万、負側が5円の5万となり負側が少ないので、負側(5円)の差分を0とすべく、正側(20円と10円)の差分にて相殺する。この場合、各種別の差分の絶対値を大きくすることなく絶対値の多い正側の差分が均等となるように相殺するが、上記の場合、20円の差分を25万とするだけで相殺出来る。
一方、例えば負側(5円)の絶対値が20万(−20万)であるような、正側の各種別間の差(30万−20万=10万)よりも大きい場合には、まず正側における最も絶対値の多い種別(20円)の差分(30万)を絶対値の少ない種別と同値(20万)となるように相殺し、その残り(20万−10万=10万)を正側の各種別にて均等に按分する(残り10万なので、各種別の差分を5万ずつ差引き15万とする)。これは正側が3種別以上になるときも同様で、まず、最も絶対値の大きい種別を2番目に絶対値の大きい種別に近付くように相殺し、その後、3番目に絶対値の大きい種別に近付くように2番目までの種別を均等に相殺していき、3番目以降も同様にすれば、種別がいくつになっても対応出来る。
尚、この按分は上記した正負が逆転している場合(正側の絶対値が少ない場合)も同様に実行されるが、各種別の正負が全て一致している場合は実行しない。
<〆日直前補正>
〆日直前補正を行う場合の補正目標の決定方法について説明する。
〆日直前補正とは、〆日が迫ってきたときに、目標を達成するために按分日数を短くする機能で、「按分日数」を以下のように変更する。この機能は、設定でON/OFF可能となっている。
按分日数設定<=(対象期間の終了日−計画を立てた日)+1、即ち、差分の生じた営業日以降の対象期間における営業日数である残日数の方が予め設定される按分日数よりも少なくない場合は、按分日数として按分日数設定の日数を用いる。
按分日数設定>(対象期間の終了日−計画を立てた日)+1、即ち、残日数の方が予め設定される按分日数よりも少ない場合は、按分日数として残日数(対象期間の終了日−計画を立てた日)を用いる。
図11(a)は、対象期間の終了日が7月31日で10日按分の場合を示している。7月22日については、按分日数設定=残日数となっているので、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−40万円)÷10=34万円となる。
図11(b)は、7月22日の営業が終了し、7月23日の営業計画を立てる場合を示している。7月23日については、按分日数設定>残日数となっているので、按分日数は9となり、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−38万円)÷9=34.2万円となる。
図11(c)は、7月23日の営業が終了し、7月24日の営業計画を立てる場合を示している。7月24日については、按分日数設定>残日数となっているので、按分日数は8となり、補正目標=目標粗利−(「実績粗利−目標粗利」の累積値)÷(按分日数)=30万円−(−8万円)÷8=31万円となる。
以上のような粗利の配分の方法の選択と、〆日直前補正(残日補正処理)により、図4において次営業日以降の目標粗利が補正目標として修正され、その補正目標により、次営業日の機種単位の台数振分を行うことができる。以下、対象期間が終了するまで、上記動作を繰返す。
<機種単位の台数振分>
図4にて店舗全体(全機種)の目標粗利を設定すると、後述する様に店舗全体の目標出率が求まることから、店舗全体の目標粗利・目標出率を各機種の目標粗利・目標出率に割り振ることで店舗全体の目標粗利・目標出率を達成することができる。つまり、目標出率を達成することで目標粗利を達成することができる。遊技機1がパチスロ機の場合、目標出率はモードで理論的に決まる。
店舗全体の目標粗利を設定した後、そこから各機種の目標粗利・目標出率に割り振るための考え方について説明する。尚、本実施形態では粗利を計画対象としているが、その粗利をシミュレーションするためにコイン粗利を特定した上でシミュレーションしている。尚、粗利、及びコイン粗利を計画対象としているが、コイン粗利に対応する粗利をシミュレーション結果として出力すれば、必ずしもコイン粗利をシミュレーション結果として出力する必要はない。
基本方針としては、アウト1当りの粗利(粗利÷アウト)をコイン粗利(価値粗利)として定義した場合、店舗全体の「コイン粗利」と、過去2週間の参照期間のモード出率から算出される「コイン粗利」の差異から「ほぼ一律にコイン粗利を変えて」目標に沿った機種別コイン粗利を決めるものとする。その機種の条件設定の下限を下回る、又は上限を上回るコイン粗利となった場合は、下限・上限に固定し、改めて残りの機種で再配分する。それらによって決められたコイン粗利から店舗全体の粗利を決定し、その粗利から既存のシミュレーションを用いて後述するモード配分を決定する。
尚、参照期間は対象期間内であっても最新の営業日から設定日数(2週間)分遡ったデータであり、シミュレーションする際のアウト等はその2週間の営業日の属性別の機種平均値である。つまり、アウトは固定値と見なすことができるので、粗利とコイン粗利とは比例関係となる。
以下、上記基本方針について順に説明する。
店舗全体のコイン粗利を求める方法について説明する。店舗全体のコイン粗利は、損益分岐出率から店舗全体の目標出率を小さくすることにより発生し、目標出率を小さくするほど大きくなる。勿論、目標出率を大きくすればその分小さくなる。損益分岐出率とは売上額と交換金額が等しくなるとき、即ち、コイン粗利=0に対応する出率である。そして、「損益分岐出率−目標出率」(%)に「出率1%分のコイン粗利」を乗じた値が目標となるコイン粗利となるように目標出率を調整することで店舗全体の目標粗利(コイン粗利×アウト)を達成することができる。
即ち、コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)×(出率1%分のコイン粗利)と表すことができる。
ここで、本願発明者は、
出率1%分のコイン粗利=1÷交換枚数……(1)
であることを見出した。尚、交換枚数は100円相当の景品を交換するために必要なコイン枚数である。
従って、コイン粗利は次の簡単な式で求めることが出来る。
コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)÷交換枚数
出率1%分のコイン粗利=1÷交換枚数であることを説明する。
周知の通り、粗利は売上額−(売上コイン+セーフ−アウト)×交換単価により示される。つまり、アウト1当りの売上額(売上額÷アウト)をコイン単価(価値単価)と定義すると、
コイン粗利=(アウト×コイン単価−(アウト×コイン単価÷貸単価+アウト×出率−アウト)×交換単価)÷アウト
となる。
右辺をアウトにて約分すると、
コイン粗利=コイン単価−(コイン単価÷貸単価+出率−1)×交換単価……(a)
この演算式(a)の出率からN%上昇させた出率をA(例えば1%なら0.01)だけ上げた場合のコイン粗利をBとすると、
B=コイン単価−(コイン単価÷貸単価+A−1)×交換単価……(b)
(b)−(a)=B−コイン粗利=コイン単価−(コイン単価÷貸単価+A−1)×交換単価−(コイン単価−(コイン単価÷貸単価+出率−1)×交換単価)=−A×交換単価−(−出率×交換単価)=(出率−A)×交換単価となる。
「B−コイン粗利」は出率をAだけ上昇した場合のコイン粗利の増加分なので、上記演算式より、出率の下降分に交換単価を乗じた値となる。
ここで、交換単価=100円÷交換枚数(例えば5枚)と表すことが出来るので、上記演算式は、B−コイン粗利=(出率−A)×100÷交換枚数となり、出率の上昇(下降)分は百分率にて100分の1の値で表されるので、出率の下降パーセント分(1%)を交換枚数にて除した値が、出率を下降パーセント分下降させた分に対応するコイン粗利の上昇分となる。換言すると、1%、即ち、出率を0.01下降させた場合、コイン粗利は0.01×100÷交換枚数だけ上昇することになる。
以上により、出率1%分のコイン粗利=1÷交換枚数となり、コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)×(出率1%分のコイン粗利)=(損益分岐出率−目標出率)÷交換枚数となる。
図12は、交換枚数と出率1%に対するコイン粗利との関係を示しており、出率1%分のコイン粗利=1÷交換枚数にて計算している。例えば6枚交換(損益分岐割数12割)の場合は1÷6≒0.167円となる。尚、上記演算式により当然ではあるが、各交換枚数に対応した交換単価の100分の1の値(出率を−0.01上昇(1%下降)することに対応したコイン粗利)となっている。
次に、損益分岐出率を求める方法について説明する。
損益分岐は売上額=交換金額を示す状態なので、この状態となる出率が損益分岐出率となる。
ここで、売上額=アウト×コイン単価、交換金額=(売上コイン+セーフ−アウト)×交換単価=(アウト×コイン単価÷貸単価+アウト×出率−アウト)×交換単価なので、アウト×コイン単価=(アウト×コイン単価÷貸単価+アウト×出率−アウト)×交換単価となる場合の出率が損益分岐出率となる。
出率を損益分岐出率とし、両辺をアウト×交換単価にて除すると、上記演算式は、コイン単価÷交換単価=コイン単価÷貸単価+損益分岐出率−1となる。つまり、損益分岐出率=コイン単価÷交換単価−コイン単価÷貸単価+1、即ち価値単価を交換単価にて除した値から価値単価を貸単価にて除した値を減算した値に100%を加算した値となる。
ここで、交換単価=100円÷交換枚数(例えば5枚)なので、上記演算式は、損益分岐出率=コイン単価×(交換枚数÷100−1÷貸単価)+1となる。
損益分岐出率(例えば0.01)を百分率(1%)にて示す(右辺に100を乗じて整理する)と、損益分岐出率(パーセント)=100+(交換枚数−100÷貸単価)×コイン単価となる。
ここで、貸単価20円を想定すると、
損益分岐出率(パーセント)=100+(交換枚数−5)×コイン単価……(2)
となる。
この公式(2)によれば、交換枚数が5枚(=貸出枚数(100円分の売上コイン))の場合は、コイン単価に関わらず損益分岐出率が100%となり、交換枚数が5枚より多くなるほど損益分岐出率が大きくなることを意味している。つまり、損益分岐出率が100%で交換枚数が5枚の場合は、貸出枚数と交換枚数とが同一枚数となることから、損益分岐の状態では売上額やコイン単価に関わらず、売上額=交換金額となる。このような状態から交換枚数や、コイン単価が増加すると、遊技場の粗利が増大することから、それだけ損益分岐出率が高くなる。例えば、6枚交換(損益分岐割数12割)でコイン単価3円の場合、損益分岐出率は103%となる。この出率を例えば101%にした場合、6枚交換では1%で0.167円のコイン粗利が動くため、コイン粗利=(103−101)×0.167≒0.33円のコイン粗利となる。
尚、上記公式(1),(2)は貸単価が20円の場合であり、例えば5円の場合は、損益分岐出率(パーセント)=100+(交換枚数−20)×コイン単価となる。
また、交換枚数は100円に対する枚数なので、例えば貸単価20円の6枚交換相当の貸単価5円における交換枚数は、24枚(100円の貸出枚数が4倍(20円=5枚、5円=20枚)なので、交換枚数も4倍)となる。
尚、コイン粗利は(損益分岐出率−目標出率)に交換単価(100÷交換枚数)を乗じた値なので、目標出率は損益分岐出率(コイン単価÷交換単価−コイン単価÷貸単価+100%)から目標粗利÷(アウト×交換単価)を減じた値により特定出来るが、一旦、損益分岐出率を特定してから、目標粗利÷(アウト×交換単価)を減じても良いし、交換単価の代わりに実施形態に示した様に交換枚数にて演算しても良い。この場合は、目標出率=コイン単価×交換枚数÷100−コイン単価÷貸単価+100%−目標粗利÷アウト×交換枚数÷100というような演算式となるが、当然ながらいずれの演算式を採用した場合も同様の値を示す。
以上説明したように、
コイン粗利=(損益分岐出率−目標出率)÷交換枚数
損益分岐出率=100+(交換枚数−5)×コイン単価
であることから、これらの式から店舗全体のコイン粗利、ひいては店舗全体の粗利を簡単に求めることができる。
次に、上記基本方針の「店舗全体の「コイン粗利」と、過去2週間の参照期間のモード出率から算出される「コイン粗利」の差異から「ほぼ一律にコイン粗利を変えて」目標に沿った機種別コイン粗利を決める」方法について説明する。
図13は、パチスロ機の機種毎の2週間平均データ(アウト・売上・粗利・モード出率、参照情報)を示している。図13に示す例では、例えば、A機種10台、B機種20台、C機種20台の50台の店舗において、6枚交換(12割分岐)で過去2週間の平均アウト10,000枚、コイン単価2.50円、モード出率99%である場合のデータを示しており、各項目の意味は次の通りである。
アウト(計画情報)、売上、粗利=アウトはアウト信号に基づいた遊技機1にて消費されたコイン数(消費価値)、売上(売上額)は売上信号に基づいた対応する貸出機にて貸出した売上コインの対価で、粗利は遊技に応じた遊技場側の営業利益=売上−交換コイン×交換単価である。
尚、交換コイン=売上コイン+セーフ−アウト、セーフ=セーフ信号に基づく遊技中の入賞に応じて払出されたコイン数(入賞付与価値)。
コイン単価、コイン粗利(計画情報、価値粗利)=コイン単価はアウト1当りの売上(売上÷アウト)で、コイン粗利はアウト1当りの粗利(粗利÷アウト)。
モード出率=遊技機1に設定する遊技機設定値(モード)に応じた理論上の出率(例えばメーカの発表値や実績値(本実施形態では図3の値を採用)の平均値等。尚、出率は周知の通りセーフ÷アウト)を参照して、参照期間(過去2週間)におけるモード配分に応じた出率の台数に応じた加重平均値(例えば参照期間のモード配分と理論上の出率がモード1:モード2:モード3:モード4:モード5:モード6=30台:25台:20台:15台:10台:0台=96%:98%:100%:102%:104%:107%の場合、(96%×30+98%×25+100%×20+102%×15+104%×10+107%×0)÷100=99.0%)だが、参照期間のアウト等の遊技情報に応じた加重平均値であっても良い。
限界時**=最も出率が小さくなるモード(モード1)を選択した場合の理論上の出率や実績値の集計値。例えば、コイン単価、アウトは実績値、出率はメーカ発表値や実績値、コイン粗利や粗利はそれらにより演算される値。例えば、限界時出率とは、「条件設定」の範囲内で、最も出率が小さくなるモードを選択した場合のモード出率である。尚、図13には示していないが、限界時**同様に最も出率が大きくなるモード(モード6)を選択した場合に対応する理論上の出率等の遊技情報(モード上限時**、限界情報)を設定し、シミュレーションした出率等がその値を超過した場合はそのモード上限時**を採用する。
図13に示す例では、例えば、6枚交換(コイン6枚で100円相当の景品を交換した場合で、交換単価≒16.7円)を前提とした場合の、店舗全体のコイン単価が2.5であることから、店舗全体の損益分岐出率=100+(6−5)×2.5=102.5となる。店舗全体のモード出率が99であることから、その差引は102.5−99=3.5となる。出率1%当りのコイン粗利は交換枚数が6枚であることから、1÷6≒0.167となり、これを差引した出率に乗じて(3.5×0.167≒)0.583(損益分岐出率から理論出率を減算した値に、交換単価を乗じた値であり、アウトに対する粗利の割合を示す価値粗利)となる。尚、以降も含め、示していない少数点以下を四捨五入して示している関係で示した数値をそのまま計算した場合と比較して若干数値が異なる場合がある。
つまり、コイン粗利=(損益分岐出率−モード出率)÷交換枚数=(102.5−99)÷6=0.583円となる。
店舗全体の平均アウトが10000枚なので、平均粗利=0.583×10000=5830円を求めることができる。
また、店舗の合計台数が50台であるため、店舗全体の粗利=5,830×50=29.15万円となる。つまり、現時点のモード出率に応じた粗利(基礎データ)として29.15万円を算出することが出来る。
ここで、目標粗利を35万円(目標情報、全体目標情報、全体目標粗利。尚、台平均粗利は7,000円)に設定したとする。この場合のコイン粗利は、アウト及びコイン単価が変わらないと考えた場合、0.700円(参照期間のアウト=10000のため7000÷10000。全体目標計画情報、目標全体価値粗利)となる。
参照期間の合計のコイン粗利(参照計画情報、参照全体価値粗利)が0.583円なので、「各機種のコイン粗利を0.117(=0.700−0.583、価値粗利差)円ずつ上げる」ことで目標粗利を達成できるはずである。この場合、図13に示す機種毎のコイン粗利(機種単位で特定された参照計画情報、機種価値粗利)に0.117円をそれぞれ加算した値が目標計画情報となる。
次に、上記基本方針の「目標に沿って決められた機種の条件設定の下限を下回る、又は上限を上回るコイン粗利となった場合は、下限・上限に固定し、改めて残りの機種で再配分する」方法について説明する。
図14は、図13に示す状態から単純に各機種のコイン粗利を0.117円ずつ上げた場合を示している。尚、図14から図17におけるモード出率は、上述した目標出率=損益分岐出率−目標粗利÷(アウト×交換単価)、即ち、目標出率(パーセント)=損益分岐出率−目標粗利×交換枚数÷アウトにて目標出率をモード出率とすることで特定出来るため、例えば台平均であれば、モード出率=102.5−7000×6÷10000=98.3と特定されており、このモード出率にアウトを乗ずれば対応するセーフが特定されるが、他に粗利やコイン粗利、或いは所謂営業割数等も特定出来る。これら、或いはモード出率自体が目標出率に対応する遊技情報となる。
しかしながら、コイン粗利(図14に示す左斜線領域)により求められる粗利に注目すると、C機種の粗利(図14に示す右斜線領域)で限界時粗利を上回る粗利となってしまった。このため、C機種は限界時の粗利を目標とする粗利とすることとなり、その分不足する粗利を更にA機種とB機種で負担することになる。
図15は、C機種を限界時粗利(機種目標粗利)で固定した場合を示している。C機種を固定部分(図15に示す左斜線領域)としたため、合計の粗利が332,750円(演算した機種グループ全体の目標粗利)となり、目標粗利に対して17,250円(演算した機種グループ全体の目標粗利と全体目標粗利との差分)不足してしまった。このため可動部分(A機種及びB機種)で足りない17,250円を再度配分(機種目標粗利を変更した機種以外の機種の機種目標粗利に按分)することになる。
可動部分の累計アウトは300000枚なので、コイン粗利に換算すると、17,250円÷300000=0.058円(価値粗利差)となるため、A機種及びB機種のコイン粗利(機種価値粗利)を更に0.058円ずつ上げる。
図16は、図15に示す状態からC機種を限界時粗利で固定した状態で可動部分のコイン粗利を更に0.058円ずつ上げた場合を示している。この際に再度限界を超える機種が発生した場合には、以上の処理を全ての機種が限界時粗利となるまで、或いは限界時粗利を下回るまでループさせることになる。尚、コイン粗利がモード上限時コイン粗利を下回った場合にも同様にコイン粗利をモード上限時コイン粗利とした上で、可動部分のコイン粗利等を調整する。
次に、上記基本方針の「目標に沿って決められた機種別コイン粗利から店舗全体の粗利を決定し、その粗利から既存のシミュレーションを用いてモード配分を決定する」方法について説明する。
さて、上記の処理により、目標粗利は350,000円となった。
しかしながら、実際にはアウト及びコイン単価はモード出率が変わることによって変化する。そこで、次のステップとして「各機種で確保しなければならない粗利を上記の数値で固定」した場合の、アウト、コイン単価、コイン粗利、モード出率を求める。
図17は、A機種の粗利を5,743円と固定した上で、後述するパチスロシミュレーションによりモード配分を決定し、同様にB機種も粗利を6,316円と固定した上で、パチスロシミュレーションによりモード配分を決定し、更にC機種も粗利を8,313円と固定した上で、パチスロシミュレーションによりモード配分を決定した場合を示している。ただし、粗利が上記の様に固定した粗利と完全に一致することはなく、実際には粗利が最も近いものとなる。尚、以下では上記のように固定した粗利を基準粗利として説明している。
そして、決定したアウト、売上、コイン単価、コイン粗利、モード出率を、今回のデフォルト値として確定する。
これらにより、ほぼ目標の35万円となるデフォルト値が確定でき、一括シミュレーションした結果の機種毎の出率設定を表示することが可能となる。
<パチスロシミュレーション>
管理装置5により行われるパチスロシミュレーションについて説明する。
管理装置5は、図18に示すモード毎に期待されるアウトの比率を示すモード毎アウト比率を記憶している。モード毎アウト比率は、アウトとモードとの相関関係を示す経験的に得られた(或いは過去の実績に基づいて集計した)データであり、モード1を基準にした場合に各モードにおいて予想されるアウトの比率をアウトの範囲毎に区分けして集計したデータである。遊技機1の稼動はアウトの大きさに比例するため、アウトが大きいほど稼動が良いといえる。また、過去に多くの出玉があれば次の遊技者がその遊技機1で遊技を行う傾向が多いため、モードが大きい(出率が高い)高設定になるほど、モードが小さい(出率が低い)低設定よりも稼動が良くなり、アウト比率が高くなっている。したがって、モード1のアウトを基準(1.00)としてモード毎のアウト比率を乗算することにより、そのアウト範囲(例えば0〜8000の範囲など)におけるモード毎のアウトの予想ができ、高設定のアウトがどのくらいになるかを算出できる。また、通常は基準となるアウトが低いほど(稼動率が悪い遊技場)、高設定と低設定との稼動の差が大きくなる傾向にあるため、アウトの範囲が低い(例えば0〜8000の範囲)ほど、モード毎のアウト比率の差は大きくなる。
また、管理装置5は、図19に示す使用するモードの設定を記憶している。この設定では、使用するモード(「モード指定」)と、そのモードを使用する遊技機1の数(「数指定」)とが記憶されている。モード指定は、そのモードが使用可であるか否かを示す設定であり、図19に示す例では、モード1、3、6が使用可であり、モード2、4、5が使用不可に設定されている。つまり、遊技機1に対しては、後述するモードの分配において、モード1、3、6を配分することは許可されている一方、モード2、4、5を配分することは許可されていない。数指定は、複数設置されている遊技機1のうち、対応するモードを何台の遊技機1に使用するかを示している。図19に示す例では、全て「未設定」であるので、各モードを配分するときに遊技機1の数は特に制限しない状態となっている。これらモード指定及び数指定は、遊技場の管理者により設定され記憶されている。尚、上述した限界時**やモード上限時**はこれらモード指定等の条件により、例えばモード1が使用不可で、モード2及びモード3の数指定が3台、4台の場合、モード2が3台、モード3が4台で、残りをモード4に振分けた場合が限界時**になる等、変動し得るので、モード指定等の条件が設定された場合には、限界時**等を再度特定する必要がある。
管理装置5は、基準粗利(図16の機種毎の粗利)となるように、モードの数(モード配分)を決定する。具体的には、図3に示す遊技機1の出率、参照期間におけるアウト、及びコイン単価、図18に示すモードアウト比率、及び、図19に示す使用するモードの設定に基づいて、参照期間におけるアウト、及び売上情報が得られる場合における粗利を計画粗利(理論粗利)として複数特定し、計画粗利が基準粗利の値になる(或いは基準範囲内となる)まで、モードの数の組み合わせを変化させて計画粗利の算出を繰り返す。このとき、計画粗利が基準範囲内になる組み合わせがない場合には、基準範囲内に収まらないことを管理者が認識可能に表示しつつ、基準粗利よりも低い値、且つ、基準粗利に最も近くなる値を提示する。尚、計画粗利が基準範囲内となる組合せ(モード配分)を許容モード配分として特定し、その1つを基準粗利に対応したモード配分として抽出する。
<機種情報の表示>
図4にて目標計画情報表示部27を選択すると、上述した機種毎のモード配分が行われた図5の営業計画営業日画面が表示される。営業計画営業日画面では、次営業日(対象期間を営業していない場合は初日)における機種情報を表示する。
営業計画営業日画面には、種別選択部28、期間釦29、機種情報表示部30が表示される。期間釦29の選択に応じて図4の営業計画基本画面へと戻る。機種情報表示部30には個別シミュ欄30a、機種名欄30b、台数欄30c、設定(モード(1〜6)別の台数配分)欄30d、目標欄30e、条件欄30f、実績欄30g等が設定され、機種単位でのシミュレーション結果が表示される。目標欄30eには、出玉率(出率)設定、台粗利が表示される。ここで、台粗利は、目標粗利からの機種単位の台数割り振りにより決定されており、設定欄30dには、その台粗利に基づきシミュレーションした設定(モード)別の台数配分(モード配分)が表示されている。尚、台粗利は台数割り振りを介して間接的に操作入力により特定された目標粗利が表示対象となっているが、機種別に直接的に操作入力して特定された目標粗利や種別の目標粗利が上記のように算出した目標粗利を表示対象としても良い。
また、条件欄30fでは図19にてモード配分について、何らかの条件が設定されている場合には「有」、無ければ「無」と機種単位で表示される。また、実績欄30gは機種単位で「参」が釦表示されており、この釦を選択すると対応する機種の参照期間等、過去の実績情報が表示される。
更に、各種設定釦26における基本条件設定釦、或いは当日条件設定釦を選択した場合、上述した図19を機種単位で設定可能な設定画面が表示されるが、基本条件設定釦を選択した場合、設定操作により対象期間における全ての未営業日を対象として有効な条件が設定される一方、当日条件設定釦を選択した場合は、その表示している営業日(当日)のみを対象として有効な条件が設定されるようになっている。
また、シミュレーション結果にて上述した限界時**、或いはモード上限時**を採用している機種は、その旨を特定可能に識別表示している(図5では示していないが、限界時**を採用していれば機種名を青色に、モード条件時**を採用していれば機種名を赤色にて表示するが、区別無く反転表示する等しても良い)。尚、識別表示として図5を表示した際に該当機種をポップアップ表示しても良い。
更に、参照期間は営業を終了した最新の営業日から2週間としたが、設定操作により営業中に次営業日のシミュレーションを行う場合に、その営業中の遊技情報を参照期間の遊技情報に加えても良く、この場合、その当日を含めるか否かを時刻、或いは営業開始からの経過時間により決定しても良い。例えばシミュレーションする時刻が21:00以降の場合は当日を含めるが、それ以前は含めない等。尚、当日が含められているか否かを区別可能に表示しても良い(図5では表示を省略しているが、粗利入力選択部22における余白部分に参照期間の日時を表示することで、当日を含めているか否かを表示する等)。
尚、モード別の台数の振分けを行う際、目標となる粗利や出率等に対して設定される許容範囲等の範囲としては、目標となる遊技情報等の基準となる遊技情報に対して上限と下限とを設定することが望ましいが、上限のみ又は下限のみを許容範囲としても良い。
<出率変更操作>
図6は図5に示す目標欄の出玉率設定を拡大して示している。参照期間(過去2週間だが、シミュレーションの対象期間中であるか否かに関わらず、営業が終了した直近の営業日を起点とした2週間(遡及期間)分遡った期間)におけるモード出率(実績理論出率)を黒目盛31(図6に示す横線領域)にて示す一方、設定にて示す台数配分とした場合のモード出率(仮想理論出率)を青目盛32(図6に示す縦線領域)にて示しており、更にそのモード出率にした場合における店舗全体の出率を赤点線33(図6に示す左斜線領域)にて示し、出率100%のラインを緑点線34(図6に示す右斜線領域)にて示している。尚、この他に損益分岐出率や遊技場全体、或いは種別全体のモード出率のラインを示しても良い。尚、図6では3つ分で5%となるように仕切線35(複数の機種に共通する基準単位)が表示されている。
ここで、青目盛32は操作によりスライド可能(仮想理論出率を調整する操作)となっており、スライドさせた場合、その機種全体の出率がその位置に対応する出率となるように設定(モード)の台数振分が再シミュレーションされ、そのシミュレーション結果に応じてモード出率に対応する位置へと青目盛32が自動でスライドして調整され(調整表示)、更に台粗利も修正されると共に、その修正により生じた粗利の差分を、限界時粗利を採用した際に可動部分にて特定して按分したように可動部分となる他の機種へと按分し、その可動部分となる他の機種もその按分後の粗利となるように再度、台数振分を再シミュレーションし、他の機種のモード出率を示す青目盛32もその台数振分に応じたモード出率に対応する位置へと自動でスライドされる。
一方、図5の台数欄30cを選択すると、台数振分の次候補振分台数が設定欄30dに表示されると共に台粗利、モード出率を示す青目盛32が同様に修正される。更に、設定欄30dの任意のモードの台数を選択して入力すると、その台数を固定した上で、現在の台粗利に近似するように台数振分が行われ、台粗利及び青目盛32が修正される。尚、この台数の固定はダブルクリックする等のキャンセル操作にて固定解除が可能である。
台粗利を修正した場合、その台粗利に対応する台数振分を行い、青目盛32と台数振分とが更に修正され、その台粗利の修正により他機種の台数振分も修正される。この修正方法は台数振分における限界時粗利に応じた振分と同様であり、台数振分により台粗利等を修正した機種については、対応する個別シミュ欄30aがチェック表示されることで識別表示される。
<遊技機毎のモード配分>
上述した様にして機種毎に何れのモードを何台設定すれば良いかを決定することが出来るものの、遊技機1のうち、何れの遊技機1にどのモードを使用するかは決定されていない。この場合、遊技場の管理者が割り当てを自身で判断しても良いが、管理装置5は、以下に説明するように、何れの遊技機1にどの設定を使用するかをも決定可能となっている。
即ち、管理装置5は、過去の遊技情報を、機種毎だけでなく遊技機1毎にも記憶しており、遊技機1毎の遊技情報に基づいて、以下の(I)〜(VI)の何れかの決定方法により、何れの遊技機1にどのモードを配分するかを決定する。なお、(I)〜(VI)の何れの決定方法を選択するかは、遊技場の管理者により予め選択されている。
(I)期間出率優先
期間出率(参照期間等の所定期間の出率)の低い遊技機1が高設定となるようにモード配分を決定する。一般的な遊技者は、遊技場が利益を確保した遊技機1に対して、遊技者に利益を還元するよう出率の高いモードを配分してくると考えている。その遊技者の読みに合わせて高設定を配分し、高設定の遊技機1にて遊技を行った遊技者が自身の読みが的中したと考え満足感を覚えることとなる。遊技者が満足感を覚えれば遊技場への再来場の動機になり、遊技場の稼動率を高める効果を得ることができる。
(II)期間出率逆順
期間出率の高い遊技機1が高設定となるようにモード配分を決定する。上記(1)の逆で、遊技者の読みを外すようにモードを配分することができる。つまり、遊技者の読みが的中し過ぎることを抑制する効果を得ることができる。
(III)期間アウト優先
期間アウト(所定期間の平均アウト)の小さい遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。アウトが小さい遊技機とは稼動率が低い遊技機のことである。この遊技機を高設定とすれば、この遊技機の稼動率が高くなることを見込むことができる。ここで、複数設置された遊技機のうち、一部の遊技機に稼動が極端に高くなると、それ以外の遊技機の稼動が極端に小さくなってしまい、遊技場全体の稼動率が低下してしまうことがある。これに対して、稼動率が低かった遊技機の高設定として出率を大きくすることで、極端に稼動率の低い遊技機が発生することを抑制できる。尚、図5では自動配分タイプとしてこの期間アウト優先が選択されている旨が示されている。
(IV)期間アウト逆順
期間アウトの大きい遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。上記(3)の逆で、稼動率が良かった遊技機の稼動率を更に高めることができる。この場合、遊技者に「同じ遊技機が出ている」とのイメージを植えつけることも可能となる。例えば、稼動率の低い店舗等にて、出率が大きいというイメージを遊技者に植え付ける効果が期待できる。
(V)シャッフル
無作為(ランダム)に高設定のモード配分を決定する。従来通りの方法で、不規則に高設定を配分することができる。
(VI)アウトに差があるか出率に差があるかを順番に判定して高設定を配分
期間平均アウトに所定の大きさ以上の差、例えば3割以上の差がある遊技機があれば、アウトの小さい遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。期間平均アウトに3割以上の差がなければ、期間出率に所定の大きさ以上の差、例えば10%以上の差があるかを判定する。10%以上の差がある遊技機があれば、期間出率の低い遊技機が高設定となるようにモード配分を決定する。期間出率にも差がなければ抽選にて何れの遊技機に高設定のモードを配分するかを決定する。上記(I),(III)の優れた効果を得ることができるとともに、高設定のモード配分が単調となることを抑制できる。
管理装置5は、遊技場の管理者により上記(I)〜(VI)の何れかの決定方法が選択されると、それに応じてモード配分を決定する。
図5の機種情報表示部30における個別シミュ欄30aをチェックした上でシミュレーション釦24を選択すると、台数振分候補画面が表示される。
図7は台数振分候補画面を示している。台数振分候補画面には、日付入力部35、機種一覧表示部36、目標入力部37、機種別配分タイプ選択部38、計算釦39、計算結果一覧40が表示される。機種一覧表示部36には、チェックした機種のシミュレーション内容が一覧表示され、そのいずれかを選択すると、その選択した機種を対象として台数振分候補が表示され、目標入力部37にて粗利、出率を選択し、基準値とその誤差範囲を入力した上で計算釦39の操作により再シミュレーションすることが可能となる。この場合、モード別の台数や使用するモード、或いはどの様な傾向にて台数振分を行うのか等を指定した上でシミュレーションが可能である。図7に示す例では、機種別配分タイプ選択部38として上記(III)の期間アウト優先が選択された状態を示している。
遊技機1に設定したモードや機種別の設置台数は、管理装置5に対する入力操作により設定するが、遊技機側からモードを特定可能なモード信号を入力して特定しても良いし、参照期間におけるモード出率をモード配分から特定するだけでなく、参照期間における実際の出率により特定しても良い。即ち、いずれの遊技機にいずれのモードが設定されたか等の遊技機の調整状況を特定可能な調整情報は、遊技機側から出力される遊技信号と操作入力との少なくとも一方により特定すれば良い。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することが出来る。
参照期間における機種単位の理論上のコイン粗利に、全体の目標粗利に対応したコイン粗利と参照期間における全体のモード出率に応じたコイン粗利の差分を加算して機種毎のコイン粗利をシミュレーションするようにしたので、参照期間における機種単位の甘辛を考慮した上で粗利を割り振ることが可能となる。
粗利を目標情報として入力し、コイン粗利を対象としてシミュレーションするようにしたので、コイン粗利により出率、即ち遊技機1の調整程度を把握出来るようになり、多くの遊技場のニーズに応えられるようになる。
機種単位でシミュレーションしたコイン粗利に参照期間におけるアウトを乗じて粗利を求めるようにしたので、機種単位の粗利を特定することが出来る。
参照期間を対象期間内であるか否かに関わらず最新の営業日から参照設定日数分遡った日数とするようにしたので、営業計画期間中に遊技者の遊技動向等が変化しても、その変化に柔軟に対応した上で営業計画を修正出来るようになる。
設定操作により営業中に次営業日のシミュレーションを行う場合に、その営業中の遊技情報を参照期間の遊技情報に加える構成を採用した場合には、営業中に営業計画を立てる場合に、その営業中の遊技情報の大勢が決まっており、その営業中の遊技情報が信頼できる実績情報となっている場合に、その営業中の遊技情報を参照期間に含めることが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
台数振分にて店舗全体の差分のコイン粗利を各機種に上乗せする際にいずれの機種も均等に差分を上乗せしたが、例えば各機種のアウト比率(例えば各機種のアウト÷全機種のアウト等)に応じて上乗せする差分を調整しても良い。
モードに対応した遊技情報(出率やアウト等)は、参照期間の遊技情報を採用しても良いし、それよりも長い期間等、参照期間と異なる期間であっても良いし、複数店の遊技情報を集計した結果等であっても良いし、例示した通り、メーカの発表値等であっても良い。
粗利を配分する設定日数等の設定は遊技場管理者が任意に設定しても、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。モードに対応した遊技情報も同様。
目標粗利を指定した上で出率をシミュレーションしたが、目標出率を指定した上で粗利をシミュレーションしても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、例示した演算式は単なる例示であり、導き出される演算結果が同様の値を示していればどのような演算式にて遊技情報を特定しても良い。
対象となる遊技台としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技台等も含むパチンコ遊技台や、例示した以外のパチスロ機等も採用できる。パチンコ遊技台に対して採用した場合、モードにより調整するのであればそのまま転用出来るが、釘調整の場合には例えば始動口周辺の調整状況と出率とを対応付けて管理しておき、その調整状況をモードに置き換えて本案を採用すれば良い。尚、所謂封入式やクレジット式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
遊技場内に設けられる場内管理装置を対象とした実施形態としたが、遊技情報を収集する場内管理装置から収集した遊技情報を受信して例えばチェーン店の本部等の遊技場外等で営業計画を立てるための場外管理装置を対象としても良いし、その場内管理装置と場外管理装置により遊技情報管理装置を構成しても良い。
複数の機種が属する機種グループとして種別を例示したが、例えば機種の製造メーカ単位やボーナス確率等のスペックが近似する機種単位でグループ化して機種グループを構成しても良いし、遊技場に設置される機種全てを機種グループとしたり、全てのパチスロ機を1つの機種グループとしたりしても良い。尚、同一機種であっても貸単価等他の条件により区別出来るのであれば、異なる機種グループとして区別しても勿論良い。
計画情報として粗利と出率とを例示したが、計画対象となり予め設定されれば、他に売上やコイン粗利、或いは貸出価値(売上コイン等)に対する交換価値(交換コイン等)の割合を示す所謂営業割数等の他の遊技情報を計画情報として採用しても良い。参照情報も同様にコイン粗利だけでなく、コイン単価や平均モード(モードのアウトや対象台数による加重平均値)等の他の遊技情報を採用しても良い。目標情報も同様に粗利だけでなく、売上やコイン粗利、営業割数等を採用しても良い。
補正目標を残日数で按分して特定するか、残日数に関わりなく設定日数で按分して特定するかを予め設定する場合、対象期間前に設定することが望ましいが、対象期間中に営業方針を変更する場合もあるので、対象期間中に変更する様にしても良い。この場合、一旦、残日数にて按分した後の補正目標を見てから設定日数で按分し直すように設定しても良い。
また、実績粗利と目標粗利との差分を、基準値と比較した結果に応じて累積粗利を補正目標に補正する場合に、対象期間の経過日数や残日数等に応じて採用するか否かを決めるパターンを設け、設定可能に構成しても良い。例えば対象期間が30日である場合、残日数が10日となるまでは上記差分と基準値とを比較した結果に応じて補正する一方、10日未満となった場合には上記差分と基準値との比較結果に関わりなく補正を行う等。
補正目標は、実績情報(粗利)を得る度に設定日数分、毎回更新するようにしても良いが、翌日に差分が生ずれば再度補正するため、本実施形態同様に未営業の最先の営業日のみを対象として更新しても良い。また、按分する際に設定日数等により均等に按分することを例示したが、営業日の属性等により傾斜按分するようにしても良い。
補正目標を特定する際に、対象期間の初日から遡った合計目標粗利と合計実績粗利との差分を按分対象としたが、差分の生じた営業日のみを対象とした単日の差分を按分対象としても良い。また、合計の差分を特定するか単日の差分を特定するかを設定可能に構成しても良い。
第2のパターンによる按分を実行する場合に実績粗利と目標粗利との差分がプラス、即ち、基準値(基準差分)が0であることを条件として按分することを例示したが、遊技場に応じて安全圏内と考える数値は異なるので、基準差分についても0以外の数値を設定出来るようにしても良い。
参照情報により示されるアウトや売上情報とは、本実施形態にて例示した通り例えばモード別に掛け率を設定しておき、その掛け率をアウト等に乗じて得られるアウトや、参照期間から減少するアウト分を見込んだ減少率を乗じた遊技情報を含む表現である。
パチンコ機等、モードを選択出来ないような遊技機に本発明を採用した場合、理論上の出率はパチンコ機であれば、アウトに対する図柄変動数の割合を示すSや通常状態における出率であるベースは周知のように特定出来るため、理論上の大当り確率÷Sにて大当りを発生させるまでのアウト、そのアウトにベースを乗じて大当りを発生させるまでのセーフを特定し、大当りが発生した場合のアウトとセーフとの平均値から大当り発生後のアウトとセーフとを特定し、その両者により特定される出率を理論出率とすれば良い。
目標出率が限界目標出率を下回った場合として、シミュレーションした粗利が限界時粗利を上回った場合というように間接的に判断したが、直接的にシミュレーションした出率と限界目標出率とを比較した結果によりこの場合を判断しても良いし、その他、同様の結果が出る判定態様にて目標出率が限界目標出率を下回ったか否かを判定しても良い。
管理装置5が行う処理の一部を中継装置3、或いは遊技装置等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。勿論、例示したパターンを選択可能に例示したが、いずれか1つのパターンのみを採用する等しても良い。
図面中、1は遊技機、5は管理装置(遊技情報管理装置、参照情報特定手段、目標情報特定手段、参照計画情報特定手段、目標計画情報特定手段)である。

Claims (5)

  1. 遊技場に設置される遊技機の遊技情報を対象として遊技場の営業計画をシミュレーションする遊技情報管理装置であって、
    前記営業計画の計画対象となる遊技情報である計画情報を特定可能な遊技情報であって、計画対象となる遊技場における予め設定される参照期間に対応した遊技情報である参照情報を、遊技機側から出力される遊技信号、及び操作入力の内、少なくとも一方により機種単位で特定する参照情報特定手段と、
    計画対象となる対象期間における目標となる遊技情報であって、前記計画情報である遊技情報、或いは前記参照情報を演算対象として組合せることで前記計画情報を演算可能な遊技情報である目標情報について、複数の機種が属する機種グループを対象とした操作入力を受付けることで、当該機種グループを対象とした目標情報である全体目標情報を特定する目標情報特定手段と、
    前記参照期間に対応した前記計画情報である参照計画情報を、前記参照期間により前記機種グループに属する機種を対象として機種単位で特定すると共に、前記機種グループを対象としても特定する参照計画情報特定手段と、
    前記全体目標情報により特定される計画情報である全体目標計画情報と、参照計画情報特定手段により前記機種グループを対象として特定される前記参照計画情報との差分を、機種単位で特定された前記参照計画情報に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定する目標計画情報特定手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記目標情報は、遊技に応じた遊技場側の営業利益である粗利を示す遊技情報であり、
    前記計画情報は、遊技により消費された遊技価値であるアウトに対する前記粗利の割合である価値粗利を示す遊技情報であり、
    前記参照情報は、前記アウトと前記価値粗利とを示す遊技情報であり、
    前記目標計画情報特定手段は、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記アウト、及び前記全体目標情報により示される前記粗利から特定される前記機種グループに対応した目標となる前記価値粗利である目標全体価値粗利と、前記参照情報により示される前記機種グループに対応した前記価値粗利である参照全体価値粗利との差分を、前記参照情報により示される機種単位の前記価値粗利に加算した値を示す遊技情報を、前記機種グループに属する機種単位の目標計画情報として特定することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。
  3. 前記目標計画情報特定手段は、前記機種単位の目標計画情報として特定した機種単位の価値粗利に、前記参照情報により示される前記アウトを乗じた値を示す遊技情報を機種単位で特定することで、機種単位の前記粗利を特定することで、機種単位の前記目標情報となる粗利を特定することを特徴とする請求項2記載の遊技情報管理装置。
  4. 前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がない場合には前記対象期間以前の遊技場の営業が終了した営業日の内、最新の営業日から予め設定される遡及日数分遡った営業日までの期間である一方、前記対象期間に属する営業日の内、遊技場の営業が終了している営業日がある場合には、その営業が終了した対象期間に属する営業日の内、最新の営業日から前記遡及日数分遡った営業日までの期間であり、
    前記参照情報は、少なくとも遊技により消費された遊技価値であるアウトを示す遊技情報であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報管理装置。
  5. 前記参照期間は、前記対象期間に属する営業日の内、営業中である営業日を、当該遊技情報を特定している時刻、或いは経過した営業時間に応じて含めるか否かが決定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報管理装置。
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