JP5991081B2 - 印刷制御装置、画像形成装置、印刷制御方法およびプログラム - Google Patents

印刷制御装置、画像形成装置、印刷制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷制御装置、画像形成装置、印刷制御方法およびプログラムに関する。
従来、ネットワークプリンタやMFP(Multifunction Peripheral)などの画像形成装置において認証プリント機能を備えたものが知られている(例えば特許文献1)。認証プリント機能を備えた画像形成装置は、ユーザーによって送信される認証プリントジョブを受信すると、ユーザーの入力によって受け付けられた識別情報と、画像データに含まれる識別情報とを照合し、その照合に成功した場合に認証プリントジョブを実行する。
また、この種の画像形成装置に搭載される機能は、近年、多種多様化してきており、ネットワークを介して電子メールを受信した場合に、その電子メールの添付ファイルなどに基づいて印刷出力を行う電子メールプリント機能を搭載した画像形成装置も知られている(例えば特許文献2,3,4)。
オフィスなどに電子メールプリント機能を搭載した画像形成装置が設置されている場合、ユーザーは、印刷したいファイルを電子メールに添付して画像形成装置に送信するだけで印刷物を取得することができる。そのため、ユーザーが所持している携帯端末装置などからでも、プリンタドライバをインストールすることなく、手軽に印刷を行うことができるという利便性がある。特に、近年のスマートフォンやタブレット端末装置の普及に伴い、電子メールプリント機能の利用価値が高まっている。
特開2010−3006号公報 特開2005−269422号公報 特開2008−90359号公報 特開2009−193547号公報
ところが、電子メールプリント機能を利用した印刷出力は、上述したような手軽さがある反面、添付ファイルを間違えて電子メールを送信してしまうことによるミスプリントが発生しやすいという問題がある。例えばプリンタドライバを利用した印刷出力の場合には、ユーザーは、文書編集ソフトウェアを起動して印刷対象ファイルの中身を確認した状態でプリンタドライバに対する印刷指示を行うのが一般的であるため、印刷対象ファイルを間違えることが殆どない。これに対し、電子メールプリント機能を利用した印刷出力の場合には、ユーザーは一般的な電子メールソフトウェア(いわゆるメーラー)を起動し、ファイル一覧の中から印刷対象となるファイルを選択することによって電子メールに印刷対象となるファイルを添付するのが一般的であるため、印刷対象ファイルの中身が確認されないまま画像形成装置に電子メールが送信される可能性があり、ミスプリントが発生しやすくなる。
また、電子メールプリント機能を利用した印刷出力の場合には、ユーザーが、携帯端末装置などを操作することによって、画像形成装置への電子メールの送信処理が完了してしまうと、その後に添付ファイルが間違っていることに気付いたとしても、携帯端末装置などを操作することによって画像形成装置において実行される印刷ジョブをキャンセルすることができない。そのため、ユーザーは、添付ファイルが間違っていたことに気付いた場合は、画像形成装置の設置場所まで移動し、画像形成装置が電子メールを受信して印刷ジョブの実行を開始するタイミングでその印刷ジョブを手動操作でキャンセルすることが必要となる。
しかしながら、ネットワーク負荷が大きい場合、或いは、画像形成装置が電子メールサーバーにアクセスして電子メールを取得する電子メール取得間隔が比較的長時間に設定されている場合には、ユーザーが携帯端末装置を操作して電子メールの送信を行っても、その電子メールが直ぐに画像形成装置に受信されるとは限らない。そのため、ユーザーは画像形成装置の設置場所で長時間待機しなければならないという問題もある。加えて、ユーザーが画像形成装置において電子メールが受信されたタイミングで印刷ジョブのキャンセル操作を行うと、別のユーザーが送信した電子メールに基づく印刷ジョブを同時にキャンセルしてしまうという問題もある。
尚、上記のような問題は、電子メールプリント機能を利用した印刷出力の場合に限られず、例えば携帯端末装置からFTP(File Transfer Protocol)などによってネットワークに接続されている画像形成装置に印刷対象ファイルを直接送信する場合にも、同様に発生し得るものである。
そこで本発明は、上記のような従来の問題点を解決すべく、ユーザーが間違って印刷対象ファイルを選択してしまうことによるミスプリントの発生を低減できるようにした、印刷制御装置、画像形成装置、印刷制御方法およびプログラムを提供することを、その目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御装置であって、外部端末装置から送信される印刷要求を、前記ネットワークを介して受信する印刷要求受信手段と、前記印刷要求受信手段によって受信される印刷要求を記憶する記憶手段と、前記印刷要求受信手段が印刷要求を受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求と同一の印刷要求が前記記憶手段に既に記憶されているか否かを判定し、同一の印刷要求である場合には当該印刷要求に基づいて印刷対象設定し、同一の印刷要求でない場合には前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納する印刷要求判定手段と、前記印刷要求判定手段によって印刷対象として設定された印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御手段と、を備え、前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求が前記記憶手段に既に記憶されている印刷要求と同一の印刷要求であると判定した場合、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されていないときには前記記憶手段に記憶されている同一の印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定し、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されているときには当該後に受信された印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の印刷制御装置において、前記印刷要求受信手段は、所定の時間間隔で前記ネットワークを介して電子メールサーバーにアクセスすることにより、自機宛の電子メールを印刷要求として受信するものであり、前記印刷制御手段は、前記電子メールの本文及び添付ファイルのいずれか一方又は双方を印刷対象として印刷出力の実行を制御することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項2に記載の印刷制御装置において、前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段が電子メールを受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された電子メールの件名が、前記記憶手段に既に記憶されている電子メールの件名に一致することを条件として同一の印刷要求であると判定することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項2に記載の印刷制御装置において、前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段が電子メールを受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された電子メールの件名が、前記記憶手段に既に記憶されている電子メールの件名に対して所定の文字列を付加した文字列で構成されることを条件として同一の印刷要求であると判定することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項又はに記載の印刷制御装置において、前記印刷要求判定手段は、さらに前記印刷要求受信手段によって受信された電子メールの送信者が、前記記憶手段に既に記憶されている電子メールの送信者に一致することを条件として同一の印刷要求であると判定することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の印刷制御装置において、前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納した後、所定時間以内に同一の印刷要求が受信されないときには、前記記憶手段へ格納した印刷要求を削除することを特徴としている。
請求項に係る発明は、ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行する画像形成装置であって、請求項1乃至のいずれかに記載の印刷制御装置と、前記印刷制御手段による制御に基づいて印刷出力を実行する印刷出力手段と、を備えることを特徴としている。
請求項に係る発明は、ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御方法であって、(a) 外部端末装置から送信される印刷要求を、前記ネットワークを介して受信するステップと、(b) 前記ステップ(a)において印刷要求が受信される都度、前記ステップ(a)において受信された印刷要求と同一の印刷要求が所定の記憶手段に既に記憶されているか否かを判定するステップと、(c) 前記ステップ(b)において同一の印刷要求であると判定された場合に、当該印刷要求に基づいて印刷対象設定するステップと、(d) 前記ステップ(b)において同一の印刷要求でないと判定された場合に、前記ステップ(a)において受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納するステップと、(e) 前記ステップ(c)において印刷対象として設定された印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御するステップと、を有し、前記ステップ(c)は、前記ステップ(a)において受信された印刷要求が前記ステップ(b)において前記記憶手段に既に記憶されている印刷要求と同一の印刷要求であると判定された場合、前記ステップ(a)において後に受信された印刷要求にファイルが付加されていないときには前記記憶手段に記憶されている同一の印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定し、前記ステップ(a)において後に受信された印刷要求にファイルが付加されているときには当該後に受信された印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定することを特徴としている。
請求項に係る発明は、ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御装置において実行されるプログラムであって、前記印刷制御装置を、外部端末装置から送信される印刷要求を、前記ネットワークを介して受信する印刷要求受信手段、前記印刷要求受信手段が印刷要求を受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求と同一の印刷要求が所定の記憶手段に既に記憶されているか否かを判定し、同一の印刷要求である場合には当該印刷要求に基づいて印刷対象設定し、同一の印刷要求でない場合には前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納する印刷要求判定手段、及び、前記印刷要求判定手段によって印刷対象として設定された印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御手段、として機能させ、前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求が前記記憶手段に既に記憶されている印刷要求と同一の印刷要求であると判定した場合、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されていないときには前記記憶手段に記憶されている同一の印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定し、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されているときには当該後に受信された印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定することを特徴としている。
本発明は、印刷要求受信手段によって受信された印刷要求と同一の印刷要求が所定の記憶手段に既に記憶されていることを条件として印刷出力を行う構成を備えている。そのため、ユーザーが1回目の印刷要求を送信時に間違った印刷対象ファイルを選択してしまっていた場合には、2回目の印刷要求の送信時に正しい印刷対象ファイルを選択して送信することにより、間違った印刷対象ファイルがそのままミスプリントされてしまうことを防止することができる。またユーザーは、2回目の印刷要求を送信しないことにより、ミスプリントの発生を抑制することも可能である。したがって、本発明によれば、ユーザーが間違って印刷対象ファイルを選択してしまうことによるミスプリントの発生を低減することが可能になる。
画像形成装置を含むネットワークシステムの一構成例を示す図である。 電子メールプリント機能を備えた画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 画像形成装置の印刷制御装置において行われる主たる処理手順の一例を示すフローチャートである。 印刷要求判定処理(図3のステップS5)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 同一メール判定処理(図4のステップS24)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置における電子メールプリント機能の動作シーケンスを示す図である。 プリントサーバーが印刷制御装置として機能する場合の一構成例を示す図である。 外部端末装置から送信される印刷対象ファイルを画像形成装置がネットワーク経由で直接受信して印刷出力を行う印刷態様の一例を示す図である。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、電子メールプリント機能を備えた画像形成装置1を含むネットワークシステムの一構成例を示す図である。このネットワークシステムは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネットなどを含むネットワーク3を有し、そのネットワーク3に対して有線又は無線により画像形成装置1と複数の外部端末装置2とが接続される構成である。
画像形成装置1は、ネットワークプリンタやMFP(Multifunction Peripheral)などで構成され、ネットワーク3を介して受信するデータを印刷要求として処理することにより、その受信データに基づいて印刷用紙などの印刷媒体に画像形成を行って印刷出力を行う装置である。この画像形成装置1は、電子メールプリント機能を備えており、ネットワーク3に接続されている図示しないメールサーバーに対して定期的にアクセスし、宛先に自身の電子メールアドレスが含まれる電子メールEM1がメールサーバーに蓄積されていれば、その自機宛の電子メールEM1を外部からの印刷要求として自動受信し、その受信した電子メールEM1に基づいて印刷出力を行うことができる構成である。画像形成装置1は、受信した電子メールEM1に基づいて印刷出力を行う際には、その電子メールEM1に添付されている添付ファイルを印刷対象として印刷する。ただし、添付ファイルと共に、電子メールEM1の本文を印刷対象として印刷出力を行うものであっても構わない。
複数の外部端末装置2のそれぞれは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット端末などの情報端末装置で構成される。尚、図例では、複数の外部端末装置2として、3台の端末装置2a,2b,2cがネットワーク3に接続されており、端末装置2a,2bがパーソナルコンピュータで構成され、端末装置2cがスマートフォンやタブレット端末などで構成される場合を示している。これら複数の外部端末装置2は、それぞれ電子メールの送信機能を有しており、ネットワーク3を介して他の装置に対して電子メールを送信することができる。したがって、これら複数の外部端末装置2は、画像形成装置1に対応するプリンタドライバがインストールされていないものであっても、印刷対象となるファイルを添付した電子メールEM1を画像形成装置1へ送信することにより、画像形成装置1に対して印刷要求(印刷ジョブ)を送信することができる。
そして本実施形態の画像形成装置1は、電子メールプリント機能を利用するユーザーが間違った添付ファイルを選択して電子メールEM1を送信してしまった場合でも、それによるミスプリントの発生を低減することができる機能をさらに備えている。具体的に説明すると、画像形成装置1は、ネットワーク3を介して印刷要求となる電子メールEM1を受信した場合であっても、直ちにその電子メールEM1に基づく印刷出力を行うことなく、所定時間が経過するまでの間、その電子メールEM1を保存しておく。そして所定時間が経過するまでに間に、画像形成装置1が先に受信して保存している電子メールEM1と同じ内容の印刷要求である電子メールを再度受信することを条件として、受信した電子メールに基づく印刷出力を行うように構成される。以下、このような画像形成装置1についてさらに詳しく説明する。
図2は、画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。尚、図2では、画像形成装置1の電子メールプリント機能に関連する機能構成だけを示している。図2に示すように、画像形成装置1は、ハードウェア構成として、ネットワークインタフェース10と、印刷制御装置20と、印刷出力部30と、記憶装置40とを備えている。
ネットワークインタフェース10は、画像形成装置1がネットワーク3を介してデータの送受信を行うためのものである。画像形成装置1が電子メールの自動受信を行う際には、このネットワークインタフェース10を介して行われる。
印刷出力部30は、印刷制御装置20からの指示に基づいて、印刷用紙などの印刷媒体を1枚ずつ給紙してその印刷媒体にトナー像を転写して定着させることにより、印刷出力を行うものである。すなわち、この印刷出力部30における印刷出力の動作は、印刷制御装置20によって制御される。
また記憶装置40は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などで構成される不揮発性の記憶装置である。この記憶装置40には、電子メール記憶部41が設けられており、ネットワークインタフェース10を介して受信される電子メールEM1を一時的に保存しておくことができるようになっている。
印刷制御装置20は、画像形成装置1において電子メールプリント機能による印刷出力の動作を制御するものである。この印刷制御装置20は、ネットワークインタフェース10を介して外部端末装置2から送信された電子メールを受信したり、受信した電子メールを記憶装置40の電子メール記憶部41へ保存したり、さらには受信した電子メールに基づいて印刷出力部30へ印刷ジョブを投入することにより印刷出力の実行を制御する。例えば、印刷制御装置20は、図示しないCPUやROM、RAMなどを備えて構成され、画像形成装置1への電源投入時にCPUがROMに格納されているプログラムを読み出して実行する。そして印刷制御装置20は、図2に示すように、印刷要求受信部21、印刷要求判定部22および印刷制御部25として機能する。すなわち、印刷要求受信部21、印刷要求判定部22および印刷制御部25のそれぞれは、印刷制御装置20において所定のプログラムが実行されることによって機能するものである。
印刷要求受信部21は、所定の時間間隔Taでネットワークインタフェース10を介して定期的に電子メールサーバーにアクセスし、その電子メールサーバーに自機宛の電子メールが蓄積されていれば、その電子メールEM1を外部からの印刷要求として自動受信する。印刷要求受信部21が、電子メールEM1を受信すると、次に印刷要求判定部22が機能する。
印刷要求判定部22は、印刷要求受信部21によって受信された電子メールによる印刷要求を解析する処理部である。より具体的に説明すると、印刷要求判定部22は、印刷要求受信部21によって印刷要求として受信された電子メールと同一の電子メールが既に電子メール記憶部41に保存されているか否かを判定する処理部である。つまり、印刷要求判定部22は、印刷要求受信部21によって今回の印刷要求として受信された電子メールと同一の電子メールが既に電子メール記憶部41に保存されていれば、今回の印刷要求が先に受信している印刷要求と同じ内容の印刷要求であると判定する。
同一の電子メールであるか否かを判定する手法としては、幾つかの手法がある。例えば、印刷要求判定部22は、印刷要求受信部21によって受信された電子メールの件名に含まれる文字列と、既に電子メール記憶部41に保存されている電子メールの件名に含まれる文字列とが互いに一致すれば、それらを同一の電子メールであると判定することができる。また、電子メールの件名で同一メールであるか否かを判定する手法には、この他にも、印刷要求受信部21によって受信された電子メールの件名に含まれる文字列が、既に電子メール記憶部41に保存されている電子メールの件名の文字列に対して例えば「Re」や「Fw」等の所定のプレフィックス(文字列)が付加されただけの文字列で構成される場合に、それらを互いに同一の電子メールであると判定する手法もある。
また同一の電子メールであるか否かを判定する際には、単に電子メールの件名だけで判定してしまうと、複数のユーザーによって同一件名の電子メールが送信された場合に、それらを同じ印刷要求であると誤認してしまう可能性がある。そのため、印刷要求判定部22は、上記のように電子メールの件名によって同一メールであると判定した場合には、さらに電子メールの送信者が同一であるか否かを判定する。その結果、電子メールの件名によって同一メールであると判定され、且つ、電子メールの送信者も同一であることを条件として、今回の印刷要求として受信された電子メールと既に電子メール記憶部41に保存されている電子メールとが、互いに同じ印刷要求である同一メールであると判定する。尚、これ以外の場合は、今回の印刷要求として受信された電子メールが新規な印刷要求であると判定する。
ただし、印刷要求判定部22は、上記以外の手法によって同一メールを判定するようにしても良い。例えば、電子メールの添付ファイルのファイル名やファイル属性情報などが一致し、且つ、送信者が一致することを条件として、同一メールであると判定するようにしても良い。また、電子メールの本文などが一致するか否かを判定するようにしても良い。
また印刷要求判定部22は、図2に示すように保存処理部23と出力設定部24とを備えている。そして印刷要求判定部22は、上記判定により、今回受信された電子メールが新規な印刷要求の電子メールであれば、保存処理部23を機能させる。これに対し、印刷要求判定部22は、上記判定により、今回受信された電子メールが既に電子メール記憶部41に保存されている電子メールと同一メールであれば、出力設定部24を機能させる。
保存処理部23は、印刷要求受信部21によって受信された新規な印刷要求である電子メールEM1を電子メール記憶部41に保存する処理部である。この保存処理部23は、電子メール記憶部41に電子メールEM1を保存すると、その保存期間を所定時間Tbに設定する。この所定時間Tbは、印刷要求受信部21が電子メールサーバーにアクセスする時間間隔Taよりも長く設定され、電子メール記憶部41に電子メールEM1が保存されている間に、印刷要求受信部21が少なくとも1回、より好ましくは複数回、電子メールサーバーにアクセスして自機宛の電子メールを受信する機会が発生するように構成される。そして保存処理部23は、電子メール記憶部41に電子メールEM1を保存して保存期間を所定時間Tbに設定すると、その後は、所定時間Tbが経過したか否かをカウントするタイマーカウント動作を開始する。また保存処理部23は、タイマーカウント動作によるカウント値が所定時間Tbとなったタイミングで電子メール記憶部41に保存した電子メールEM1を削除する。
一方、出力設定部24は、同一メールであると判定された電子メールを印刷対象として設定し、印刷制御部25に対して印刷ジョブの生成を指示する処理部である。出力設定部24は、印刷対象を設定する際、印刷要求受信部21によって今回受信された電子メールの添付ファイルを印刷対象ファイルとして設定しても良いし、既に電子メール記憶部41に保存されている電子メールの添付ファイルを印刷対象ファイルとして設定しても良い。ただし、ユーザーは1通目の電子メールを送信した後、2通目の電子メールを送信する際に、添付ファイルを差し替えて送信していることもある。例えば、1通目の電子メールに添付したファイルが間違っていることに気付いた場合、2通目の電子メールを送信する際には、添付ファイルを正しいファイルに差し替えた状態で送信することもある。そのため、出力設定部24は、1通目と2通目の双方に添付ファイルが付加されている場合には、印刷要求受信部21によって今回受信された2通目の電子メールに添付されているファイルを印刷対象ファイルとして設定することが好ましい。
また、ユーザーは1通目の電子メールに添付したファイルが正しいファイルであると確認した後、2通目の電子メールを送信する際には添付ファイルを付加しないままで送信することも考えられる。そのため、出力設定部24は、2通目の電子メールに添付ファイルが付加されていない場合に、既に電子メール記憶部41に保存されている1通目の電子メールの添付ファイルを印刷対象ファイルとして設定するようにしても良い。
出力設定部24は、上記のようにして同一メールであると判定された電子メールを印刷対象として設定すると、印刷制御部25に対してその電子メールを出力し、印刷ジョブの生成を指示する。これにより、印刷制御装置20において印刷制御部25が機能する。
印刷制御部25は、出力設定部24において印刷対象として設定された電子メールに基づいて印刷ジョブを生成する。そして印刷制御部25は、その印刷ジョブを印刷出力部30へ出力すると共に、印刷出力部30における印刷出力の動作を制御することにより、印刷ジョブの実行を開始させる。そして印刷出力部30における印刷出力動作が正常に完了すると、ユーザーによって指定された印刷要求に基づく印刷物の出力が完了する。
次に、上記構成を有する印刷制御装置20において実行される一連の処理手順について説明する。図3乃至図5は、画像形成装置1の印刷制御装置20において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。尚、図3乃至図5では、画像形成装置1に電源が投入され、電子メールプリント機能が稼働状態であるときに繰り返し実行される処理を例示している。
まず図3に示すように、印刷制御装置20は、電子メールサーバーにアクセスして電子メールを受信するタイミングになったか否かを判断する(ステップS1)。電子メールサーバーへアクセスするタイミングになっている場合(ステップS1でYES)、印刷制御装置20は、ネットワーク3を介して電子メールサーバーへアクセスし(ステップS2)、電子メールサーバーに自機宛の電子メールが蓄積されているか否かを判別する(ステップS3)。その結果、自機宛の電子メールが蓄積されていない場合(ステップS3でNO)、ステップS4〜S7の処理をスキップし、ステップS1へ戻る。
これに対し、電子メールサーバーに自機宛の電子メールが蓄積されている場合(ステップS3でYES)、印刷制御装置20は、電子メールサーバーに蓄積されている自機宛の電子メールを受信する処理を行う(ステップS4)。これにより、印刷制御装置20は、ネットワーク3を介して自機宛の電子メールを電子メールサーバーから受信する。この電子メール受信処理(ステップS4)が終了すると、印刷制御装置20は、印刷要求判定処理を実行する(ステップS5)。すなわち、この印刷要求判定処理(ステップS5)は、印刷制御装置20によって電子メールが受信される度に実行される処理である。
図4は、その印刷要求判定処理(ステップS5)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。印刷制御装置20は、この処理を開始すると、電子メール記憶部41に既に別の電子メールが保存されているか否かを判断する(ステップS20)。その結果、電子メール記憶部41に別の電子メールが保存されていない場合(ステップS20でNO)、印刷制御装置20は、電子メール受信処理(図3のステップS4)で受信した電子メールが新規な印刷要求であると判断し、その受信メールを電子メール記憶部41へ格納保存する(ステップS21)。その後、印刷制御装置20は、電子メール記憶部41へ保存した電子メールの保存期間をカウントするため、所定時間Tbのカウント動作を開始する(ステップS22)。
一方、電子メール記憶部41に別の電子メールが保存されている場合(ステップS20でYES)、印刷制御装置20は、電子メール記憶部41から保存されている電子メールを全て読み出す(ステップS23)。そして印刷制御装置20は、同一メール判定処理を実行する(ステップS24)。
図5は、その同一メール判定処理(ステップS24)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。印刷制御装置20は、この処理を開始すると、受信メールの件名に含まれる文字列を抽出し(ステップS30)、さらに電子メール記憶部41から読み出した全ての電子メールの件名に含まれる文字列を抽出する(ステップS31)。そして印刷制御装置20は、電子メール記憶部41から読み出した電子メールの中に、受信メールの件名と同一件名の電子メールがあるか否かを判別する(ステップS32)。また印刷制御装置20は、同一件名の電子メールを検出することができない場合であっても(ステップS32でNO)、受信メールの件名に含まれる文字列が、電子メール記憶部41から読み出された電子メールの件名の文字列に対して上述した所定のプレフィックス(文字列)が付加されただけの文字列で構成されるか否かを判別する(ステップ33)。
その結果、ステップS32およびS33のいずれか一方でYESと判断すると、印刷制御装置20は、さらにそれらの電子メールが同一の送信者によって送信されたものであるか否かを判断する(ステップS34)。この判断は、電子メールの送信者アドレス欄に記述されている電子メールアドレスが一致するか否かにより行われる。そして印刷制御装置20は、送信者が互いに一致する場合(ステップS34でYES)、それらの電子メールを同一メールであると判定する(ステップS35)。
また印刷制御装置20は、ステップS32およびS33の双方でNOと判断した場合、或いは、ステップS34でNOと判断した場合、電子メール記憶部41には受信メールと同一のメールが保存されていないと判定する(ステップS36)。以上で、同一メール判定処理(ステップS24)が終了する。
図4のフローチャートに戻り、次に印刷制御装置20は、同一メール判定処理(ステップS24)による判定結果に基づき、受信メールと同一の電子メールが電子メール記憶部41に既に保存されているか否かを判別する(ステップS25)。そして受信メールと同一の電子メールが保存されていない場合(ステップS25でNO)、印刷制御装置20は、上述したステップS21,S22の処理を行うことにより、受信メールを電子メール記憶部41へ保存すると共に、保存期間をカウントするためのカウント動作を開始する。
一方、受信メールと同一の電子メールが既に保存されている場合(ステップS25でYES)、印刷制御装置20は、今回の受信メールに添付ファイルが付加されているか否かを判別し(ステップS26)、受信メールに添付ファイルが付加されていれば(ステップS26でYES)、今回の受信メールを印刷対象として設定する(ステップS27)。また、今回の受信メールに添付ファイルが付加されていなければ(ステップS26でNO)、電子メール記憶部41から読み出した保存メールを印刷対象として設定する(ステップS28)。
以上で、印刷要求判定処理(ステップS5)が終了する。尚、電子メール受信処理(図3のステップS4)において複数の電子メールが一括受信された場合には、図4の印刷要求判定処理は、個々の電子メールを処理対象として上述したステップS20〜S28の処理が繰り返し実行されるようになる。そして一括受信された全ての電子メールに対する処理が完了すると、この印刷要求判定処理(ステップS5)が終了する。
図3のフローチャートに戻り、次に印刷制御装置20は、印刷要求判定処理(ステップS5)により、印刷対象として設定された電子メールが存在するか否かを判断する(ステップS6)。その結果、印刷対象として設定された電子メールが存在する場合(ステップS6でYES)、印刷制御装置20は、印刷対象に設定された電子メールに基づいて印刷ジョブを生成し、印刷出力部30へ出力することによって印刷出力を実行する(ステップS7)。これに対し、印刷対象として設定された電子メールが存在しない場合には(ステップS6でNO)、ステップS7の処理をスキップし、ステップS1へ戻る。
また印刷制御装置20は、ステップS1において電子メールサーバーへアクセスするタイミングになっていないと判断した場合(ステップS1でNO)、電子メール記憶部41に電子メールが保存されているか否かを確認する(ステップS8)。そして電子メール記憶部41に電子メールが保存されていないときには(ステップS8でNO)、ステップS1へ戻る。これに対し、電子メール記憶部41に電子メールが保存されているときには(ステップS8でYES)、印刷制御装置20は、その電子メールを保存してから所定時間Tbが経過しているか否かを判断し(ステップS9)、所定時間Tbが経過していれば(ステップS9でYES)、その電子メールを電子メール記憶部41から削除する(ステップS10)。そしてステップS1へと戻る。尚、所定時間Tbが経過していないときには(ステップS9でNO)、ステップS10の処理を行うことなく、ステップS1へ戻る。そして上述した処理が繰り返し実行される。
図6は、画像形成装置1における電子メールプリント機能の動作シーケンスを示す図である。まず図6(a)は、電子メールプリント機能による印刷出力が行われる場合の動作シーケンスを示している。画像形成装置1は、外部端末装置2から送信された1通目の電子メールEM1を受信すると、その電子メールEM1に基づく印刷出力を行うことなく、その電子メールEM1を一時的に保存する。そして電子メールEM1を保存してから所定時間Tbが経過するまでの間に、電子メールEM1と同一の電子メールEM2を受信すると、画像形成装置1は、その電子メールEM2に基づいて印刷出力を実行する。したがって、外部端末装置2のユーザーは画像形成装置1に対して同じ電子メールを2回送信する操作を行うことにより、画像形成装置1の電子メールプリント機能を利用して印刷出力を行うことができる。またユーザーは、1通目の電子メールEM1を送信するときに添付ファイルを間違って選択してしまった場合でも、2通目の電子メールEM2を送信するときに正しい添付ファイルに差し替えて送信することにより、1通目の添付ファイルをキャンセルし、2通目の添付ファイルで印刷出力を行うことができるようになる。それ故、本実施形態の画像形成装置1では、添付ファイルの間違いによるミスプリントを低減することができ、無駄な印刷出力を未然に防止できる。
次に図6(b)は、電子メールプリント機能による印刷出力が行われない場合の動作シーケンスを示している。画像形成装置1は、上記と同様、外部端末装置2から送信された1通目の電子メールEM1を受信すると、その電子メールEM1に基づく印刷出力を行うことなく、その電子メールEM1を一時的に保存する。そして電子メールEM1を保存してから所定時間Tbが経過するまでの間に、電子メールEM1と同一の電子メールを受信しなかった場合、画像形成装置1は、先に受信した電子メールEM1の削除処理を行う。すなわち、電子メールEM1は、印刷出力されることなく、画像形成装置1から削除される。したがって、外部端末装置2のユーザーは画像形成装置1に対して電子メールEM1を送信した後、その電子メールEM1に基づく印刷出力が必要でなくなったときには、2通目の電子メールを送信せずに放置しておくだけで良い。この場合、所定時間Tb経過後に電子メールEM1に基づく印刷出力が自動キャンセルされるため、ユーザーにとって不必要となった印刷出力が実行されてしまうことを未然に防止することができる。
以上のように本実施形態の画像形成装置1は、ネットワーク3を介して受信する電子メールに基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御装置20を備えている。そして印刷制御装置20は、上述したように、外部端末装置2から送信される電子メールを印刷要求として受信する印刷要求受信部21と、印刷要求受信部21によって受信される電子メールを記憶する記憶装置40と、印刷要求受信部21が電子メールを受信する都度、印刷要求受信部21によって受信された電子メールと同一の電子メールが記憶装置40に既に記憶されているか否かを判定し、同一メールがある場合には当該電子メールを印刷対象として設定し、同一メールがない場合には印刷要求受信部21によって受信された電子メールを記憶装置40へ格納保存する印刷要求判定部22と、印刷要求判定部22によって印刷対象として設定された電子メールに基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御部25とを備える構成である。
そして上記構成により、画像形成装置1は、先に受信した電子メールと同一の電子メールを繰り返し受信することを条件として印刷出力を行うようになる。このような画像形成装置1に電子メールを送信して印刷出力を行うときには、ユーザーは、同じ電子メールを少なくとも2回送信する操作を行うことが必要となり、1通目の電子メールに間違った添付ファイルを付加してしまった場合であっても、2通目の電子メール送信時にその間違いを訂正することができる。それ故、本実施形態の画像形成装置1によれば、ユーザーが間違って印刷対象ファイルを選択してしまうことによるミスプリントの発生を低減することができるという利点がある。
また本実施形態の画像形成装置1は、印刷要求受信部21によって受信された電子メールが記憶装置40に既に記憶されている電子メールと同一メールであると判定した場合、印刷要求受信部21によって後に受信された電子メールを印刷対象として設定することが可能である。つまり、1通目と2通目の電子メールに添付された添付ファイルが異なる場合には、2通目の電子メールの添付ファイルを印刷対象として印刷出力することができる構成である。そのため、添付間違いの可能性がある1通目の添付ファイルは印刷出力を行うことなく、2通目の添付ファイルだけを印刷出力することにより、ミスプリントの発生を抑制することができる。
また本実施形態の画像形成装置1は、印刷要求受信部21によって受信された電子メールを記憶装置40へ格納保存した後、所定時間Tb以内に同一の電子メールが受信されないときには記憶装置40へ格納した電子メールを削除する構成である。したがって、記憶装置40に電子メールが無制限に蓄積されてしまうことを防止することができる。また、この種の電子メールには秘密情報が含まれることもあるため、セキュリティの観点からも所定時間Tb経過後に印刷出力されなかった電子メールが自動削除されることは好ましい。
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。以下、その幾つかについて例示する。
例えば、上記実施形態では、主として受信メールの添付ファイルを印刷対象として取り扱う場合を例示したが、これに限らず、例えば添付ファイルと共に、電子メールの本文を印刷対象として取り扱うようにしても良い。また、互いに同一メールとなる、1回目と2回目の受信メールの双方に添付ファイルが含まれていないときには、1回目又は2回目の電子メールの本文だけを印刷対象として取り扱うものであっても構わない。
また上記実施形態では、画像形成装置1が電子メールプリント機能を有しており、ネットワーク3を介して受信する電子メールに基づいて印刷出力を行うことが可能である構成例について説明した。しかし、上記実施形態で説明した技術は、必ずしも画像形成装置1自体が電子メールプリント機能を有していないものであっても適用可能である。
図7は、画像形成装置1が電子メールプリント機能を有していない場合の一構成例を示す図である。この図7に示す例では、ネットワーク3に対してプリントサーバー5が接続される。このプリントサーバー5は、画像形成装置1に対して印刷ジョブJBを投入することによって画像形成装置1における印刷出力を制御する印刷制御装置である。またプリントサーバー5は、ネットワーク3を介して外部端末装置2から送信される電子メールEM1を印刷要求として受信することが可能である。そしてプリントサーバー5は、ネットワーク3を介して自機宛の電子メールEM1を受信すると、その電子メールEM1に基づいて印刷ジョブJBを生成し、その印刷ジョブJBを画像形成装置1へ出力することにより画像形成装置1において電子メールEM1に基づく印刷出力を実行させることができる構成となっている。
図7に示す構成において、プリントサーバー5がネットワーク3を介して電子メールEM1を受信したとき、上記実施形態と同様の処理を行う。すなわち、プリントサーバー5は、受信した電子メールEM1と同一の電子メールが既に記憶されているか否かを判定し、同一メールが既に記憶されていれば、電子メールEM1を印刷対象として設定し、印刷ジョブJBを画像形成装置1へ出力するように構成される。このような構成例においても、ユーザーが間違って印刷対象ファイルを選択してしまうことによるミスプリントの発生を低減することができるという利点がある。したがって、上記実施形態で説明した印刷制御装置20の機能は、プリントサーバー5に搭載されるものであっても構わない。
また上記実施形態では、電子メールを受信して印刷出力を行う電子メールプリント機能について説明した。しかし、上記実施形態で説明した技術は、電子メールプリント機能による印刷出力にのみ適用可能なものではない。
図8は、外部端末装置2から送信される印刷対象ファイルFL1を画像形成装置1がネットワーク3経由で直接受信して印刷出力を行う印刷態様の一例を示す図である。この図8では、外部端末装置2が例えばFTP(File Transfer Protocol)などの所定のプロトコルにより、ネットワーク3に接続されている画像形成装置1に印刷対象ファイルFL1を直接送信することができるようになっている。そして画像形成装置1は、外部端末装置2から送信される印刷対象ファイルを印刷要求として直接受信すると、その印刷対象ファイルに基づいて印刷出力を実行することが可能な構成である。
図8に示すような印刷態様の場合にも、ユーザーが間違った印刷対象ファイルFL1を選択して画像形成装置1に送信してしまうことがあり、ミスプリントの発生を低減することが望まれる。そこで画像形成装置1は、外部端末装置2から送信される印刷対象ファイルFL1を印刷要求として受信すると、その印刷対象ファイルFL1を一時的に記憶しておき、所定時間Tbが経過するまでの間に再度同じ印刷要求を受信することを条件として印刷出力を行うように構成される。このような構成例においても、ユーザーが間違って印刷対象ファイルを選択してしまうことによるミスプリントの発生を低減することができるという利点がある。したがって、上記実施形態で説明した印刷制御装置20の機能は、電子メールプリント機能以外の機能によって印刷出力が行われる場合にも適用可能なものである。
尚、上述した印刷制御装置20としての機能を実現するためのプログラムは、画像形成装置1やプリントサーバー5にプリインストールされた状態で提供されるものであっても良いし、ユーザーが手動でインストール作業を行うことにより画像形成装置1やプリントサーバー5にインストールされるものであっても良い。後者の場合、印刷制御装置20として機能させるためのプログラムは、例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録された状態で提供されるものであっても良いし、またネットワーク3を介してダウンロード可能な状態で提供されるものであっても構わない。
1 画像形成装置
2(2a,2b,2c) 外部端末装置
3 ネットワーク
5 プリントサーバー(印刷制御装置)
20 印刷制御装置
21 印刷要求受信部(印刷要求受信手段)
22 印刷要求判定部(印刷要求判定手段)
23 保存処理部
24 出力設定部
25 印刷制御部(印刷制御手段)
30 印刷出力部(印刷出力手段)
40 記憶装置(記憶手段)

Claims (9)

  1. ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御装置であって、
    外部端末装置から送信される印刷要求を、前記ネットワークを介して受信する印刷要求受信手段と、
    前記印刷要求受信手段によって受信される印刷要求を記憶する記憶手段と、
    前記印刷要求受信手段が印刷要求を受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求と同一の印刷要求が前記記憶手段に既に記憶されているか否かを判定し、同一の印刷要求である場合には当該印刷要求に基づいて印刷対象設定し、同一の印刷要求でない場合には前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納する印刷要求判定手段と、
    前記印刷要求判定手段によって印刷対象として設定された印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御手段と、
    を備え
    前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求が前記記憶手段に既に記憶されている印刷要求と同一の印刷要求であると判定した場合、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されていないときには前記記憶手段に記憶されている同一の印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定し、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されているときには当該後に受信された印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記印刷要求受信手段は、所定の時間間隔で前記ネットワークを介して電子メールサーバーにアクセスすることにより、自機宛の電子メールを印刷要求として受信するものであり、
    前記印刷制御手段は、前記電子メールの本文及び添付ファイルのいずれか一方又は双方を印刷対象として印刷出力の実行を制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段が電子メールを受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された電子メールの件名が、前記記憶手段に既に記憶されている電子メールの件名に一致することを条件として同一の印刷要求であると判定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段が電子メールを受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された電子メールの件名が、前記記憶手段に既に記憶されている電子メールの件名に対して所定の文字列を付加した文字列で構成されることを条件として同一の印刷要求であると判定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  5. 前記印刷要求判定手段は、さらに前記印刷要求受信手段によって受信された電子メールの送信者が、前記記憶手段に既に記憶されている電子メールの送信者に一致することを条件として同一の印刷要求であると判定することを特徴とする請求項又はに記載の印刷制御装置。
  6. 前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納した後、所定時間以内に同一の印刷要求が受信されないときには、前記記憶手段へ格納した印刷要求を削除することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行する画像形成装置であって、
    請求項1乃至のいずれかに記載の印刷制御装置と、
    前記印刷制御手段による制御に基づいて印刷出力を実行する印刷出力手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御方法であって、
    (a) 外部端末装置から送信される印刷要求を、前記ネットワークを介して受信するステップと、
    (b) 前記ステップ(a)において印刷要求が受信される都度、前記ステップ(a)において受信された印刷要求と同一の印刷要求が所定の記憶手段に既に記憶されているか否かを判定するステップと、
    (c) 前記ステップ(b)において同一の印刷要求であると判定された場合に、当該印刷要求に基づいて印刷対象設定するステップと、
    (d) 前記ステップ(b)において同一の印刷要求でないと判定された場合に、前記ステップ(a)において受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納するステップと、
    (e) 前記ステップ(c)において印刷対象として設定された印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御するステップと、
    を有し、
    前記ステップ(c)は、前記ステップ(a)において受信された印刷要求が前記ステップ(b)において前記記憶手段に既に記憶されている印刷要求と同一の印刷要求であると判定された場合、前記ステップ(a)において後に受信された印刷要求にファイルが付加されていないときには前記記憶手段に記憶されている同一の印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定し、前記ステップ(a)において後に受信された印刷要求にファイルが付加されているときには当該後に受信された印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定することを特徴とする印刷制御方法。
  9. ネットワークを介して受信する印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御装置において実行されるプログラムであって、前記印刷制御装置を、
    外部端末装置から送信される印刷要求を、前記ネットワークを介して受信する印刷要求受信手段、
    前記印刷要求受信手段が印刷要求を受信する都度、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求と同一の印刷要求が所定の記憶手段に既に記憶されているか否かを判定し、同一の印刷要求である場合には当該印刷要求に基づいて印刷対象設定し、同一の印刷要求でない場合には前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求を前記記憶手段へ格納する印刷要求判定手段、及び、
    前記印刷要求判定手段によって印刷対象として設定された印刷要求に基づいて印刷出力の実行を制御する印刷制御手段、
    として機能させ
    前記印刷要求判定手段は、前記印刷要求受信手段によって受信された印刷要求が前記記憶手段に既に記憶されている印刷要求と同一の印刷要求であると判定した場合、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されていないときには前記記憶手段に記憶されている同一の印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定し、前記印刷要求受信手段によって後に受信された印刷要求にファイルが付加されているときには当該後に受信された印刷要求に付加されているファイルを印刷対象として設定することを特徴とするプログラム。
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