JP5991033B2 - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
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Description
(M1−aNa(OH)2)(Cn−)a/n・mH2O (2)
(ここで、Mは2価の金属、Nは3価の金属、Cn−は陰イオンを表し、aは0<a<1、mはm≧0、nは1,2又は3である。)
上記の一般式(2)で示されるハイドロタルサイトは、(M1−aNa(OH)2)で表わされる複合金属水酸化物の層と、その層の間に挿入したCn−で示される陰イオン及び水とから成る構造よりなるものである。そして、層間に挿入された水(以下、層間水と言う。)は、おおよそ200℃前後に加熱することにより層間より脱離させることが可能である。
ポリアミド樹脂(A−1)(以下、単にPA(A−1)と記す。):(株)クラレ製、(商品名)ジェネスタN1000A、ポリアミド9T。
エチレン−脂肪酸ビニルエステル−ビニルアルコール共重合体(B−1)(以下、単に共重合体(B−1)と記す。):東ソー(株)製、(商品名)メルセンH6820、x=0.817、y=0.021、z=0.162、Rがメチル基。
エチレン−ビニルアルコール共重合体(B−2)(以下、単に共重合体(B−2)と記す。):東ソー(株)製、(商品名)メルセンH6051、x=0.802、y=0、z=0.198。
エチレン−ビニルアルコール共重合体(B−3)(以下、単に共重合体(B−3)と記す。):(株)クラレ製、(登録商標)エバール F171B、x=0.32、y=0、z=0.68。
表面未処理水酸化マグネシウム(C1−1)(以下、単に水酸化マグネシウム(C1−1)と記す。);マーティンスベルク社製、(商品名)マグニフィンH5;Mg(OH)2含有量99.8重量%、平均粒子径0.8μm、比表面積5.5m2/g。
表面処理水酸化マグネシウム(C1−2)(以下、単に水酸化マグネシウム(C1−2)と記す。);協和化学工業(株)製、(商品名)キスマ5P;Mg(OH)2含有量99.5重量%、平均粒子径0.7μm、比表面積6.5m2/g、表面処理:メタクリロキシシラン。
ホウ酸カルシウムの水和物(C2−1)(以下、単にホウ酸カルシウム(C2−1)と記す。);キンセイマテック(株)製、(商品名)UBP3ミクロン品、平均粒子径3μm。
ハイドロタルサイト(C3−1)(以下、単にハイドロタルサイト(C3−1)と記す。);堺化学工業(株)製、(商品名)STABIACE HT-1;(Mg0.67Al0.33(OH)2)(CO3 2−)0.167・3H2O、平均粒子径0.58μm、BET比表面積10m2/g。
ハイドロタルサイト(C3−2)(以下、単にハイドロタルサイト(C3−2)と記す。);ハイドロタルサイト(C3−1)を加熱処理し、層間水を脱離除去し、(Mg0.67Al0.33(OH)2)(CO3 2−)0.167としたもの。
ガラス繊維(D−1);エヌエスジー・ヴェトロテックス(株)製、(商品名)RES03−TP91;繊維径9μm、繊維長3mm。
カルナバワックス(E1−1);日興ファインプロダクツ製、(商品名)精製カルナバ1号粉末。
送風定温乾燥機(アドバンテック社製、(商品名)FC−610)にハイドロタルサイト(C3−1)を入れ、220℃で5時間加熱処理し、ハイドロタルサイトの層間水を脱離除去しハイドロタルサイト(C3−2)を得た。本加熱処理によりハイドロタルサイト(C3−1)は11重量%減量し、層間水は脱離除去された。
射出成形により直径50mm、厚さ3mmの円盤状試験片を作製し、該試験片を用いて、ICE112に準じて比較トラッキング指数(以下、CTIと記す。)を測定した。CTIとして500(V)を超えるものを耐トラッキング性に優れると判断した。
射出成形により長さ127mm、幅12.7mm、厚み3.2mmの試験片を作製し、該試験片を用いて、ASTM D−790 Method−1(三点曲げ法)に準じ、曲げ強度を測定した。測定装置は(商品名)AG−5000B(島津製作所製)を用い、支点間距離50mm、測定速度1.5mm/分の試験条件で行った。曲げ強度として120MPa以上のものを機械的強度に優れると判断した。
射出成形機に、長さ120mm、幅60mm、深さ20mm、厚さ2mmの箱型成形品の金型を装着し、次いで、シリンダー温度310℃、冷却時間60秒、及び金型温度135℃の条件で、ポリアミド樹脂組成物を射出し、冷却後、金型コアからの該箱型成形品の離型性を評価した。金型コアからまったく抵抗無く離型できる状態を○、抵抗はあるものの離型に手間取らない状態を△、抵抗が大きく離型に手間取る状態を×として判定した。離型性が○である状態を離型性に優れると判断した。
耐トラッキング性の測定と同じ円盤状試験片を作成し、該試験片の表面状態を目視にて観察した。表面全体に艶のあるものを○、表面の一部に艶のあるものを△、表面にまったく艶のないものを×として判定した。成形品外観が○であるものを成形品外観に優れると判断した。
PA(A−1)45.5重量%、共重合体(B−1)9.0重量%及び水酸化マグネシウム(C1−1)45.5重量%の割合で配合して、シリンダー温度320℃に加熱した二軸押出機(東芝機械製、(商品名)TEM−35−102B)のホッパーに投入した。一方、ガラス繊維(D−1)を該二軸押出機のサイドフィーダーのホッパーに投入し、スクリュー回転数200rpmにて溶融混練し、ダイより流出する溶融組成物を冷却後裁断し、ペレット状のポリアミド樹脂組成物を作製した。その際のポリアミド樹脂組成物の構成割合は,PA(A−1)100重量部に対し、共重合体(B−1)20重量部、水酸化マグネシウム(C1−1)100重量部、ガラス繊維(D−1)100重量部であった。
PA(A−1)、共重合体(B−1,2,3)、水酸化マグネシウム(C1−1)、水酸化マグネシウム(C1−2)、ホウ酸カルシウム(C2−1)、ハイドロタルサイト(C3−1)、ハイドロタルサイト(C3−2)、ガラス繊維(D−1)及びカルナバワックス(E1−1)を表1に示す配合割合とした以外は、実施例1と同様の方法によりポリアミド樹脂組成物を作製し、実施例1と同様の方法により評価した。評価結果を表1に示した。
PA(A−1)、共重合体(B−1)、水酸化マグネシウム(C1−1)、水酸化マグネシウム(C1−2)、ホウ酸カルシウム(C2−1)、及びガラス繊維(D−1)を表2に示す配合割合とした以外は、実施例1と同様の方法により組成物を作製し、実施例1と同様の方法により評価した。評価結果を表2に示した。
Claims (6)
- ポリアミド樹脂(A)100重量部に対し、少なくとも下記の一般式(1)で示されるエチレン−脂肪酸ビニルエステル−ビニルアルコール共重合体及び/又はエチレン−ビニルアルコール共重合体であるエチレン−ビニルアルコール系共重合体(B)1〜50重量部、水酸化マグネシウム(C1)、2CaO・3B2O3・5H2Oで表されるホウ酸カルシウムの水和物(C2)、ハイドロタルサイト(C3)から選択される1種以上の無機フィラー(C)30〜200重量部及びガラス繊維(D)30〜200重量部を含むことを特徴とするポリアミド樹脂組成物。
- ポリアミド樹脂(A)が、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド610、ポリアミド6T、ポリアミド6I、ポリアミド9Tから選択される1種以上のポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
- エチレン−ビニルアルコール系共重合体(B)が、x=0.25〜0.94、y=0〜0.15、z=0.02〜0.75のエチレン−脂肪酸ビニルエステル−ビニルアルコール共重合体及び/又はエチレン−ビニルアルコール共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
- エチレン−脂肪酸ビニルエステル−ビニルアルコール共重合体(B)が、x=0.69〜0.94、y=0.01〜0.15、z=0.02〜0.30のエチレン−脂肪酸ビニルエステル−ビニルアルコール共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
- ポリアミド樹脂(A)100重量部に対し、さらに離型剤(E)0.01〜5重量部を配合してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
- 離型剤(E)が、カルナバワックス(E1)、ポリエチレンワックス(E2)、ポリプロピレンワックス(E3)、ステアリン酸金属塩(E4)、酸アマイド系ワックス(E5)からなる群より選択される1種以上の離型剤であることを特徴とする請求項5に記載のポリアミド樹脂組成物。
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